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カオリンクエスト 2-1 / 2-2 / 2-3 / 2-4 / 2-5 / 2-6 / 2-7 / 2-8 / 2-9 / 2-10

カオリンクエスト

カオリンクエスト2-2

命からがら洞窟を逃げ出した一行
矢口、辻はへとへと。石川はなぜかゴマを抱えている。

矢口「はぁ、はぁ・・・氏ぬかと思った・・・せっかく助かったのに・・・」
辻「ごまぁ、たすかってよかったれすねぇ・・・」
ゴマ「きゅ〜ん・・・(やれやれ、ね・・・)」
石川「・・・(ゴマを抱えて運んできたのはあたしなのに・・・)」

勇者飯田「カオリ、強くなった!!これなら、魔王もやっつけられるわ!!
さっそくやっつけに行きましょ!!」
保田「馬鹿。まだまだ勝てないわよ。力を上手く使いこなせてないんだから。
いっぱい戦って、レベルを上げること。それから、よっすぃ〜をさっさと探してきなさい。
戦闘のプロだからね。石川!!心配だから、ついていってあげて。」
石川「は、はい、でも、お師匠様は?」
保田「元の姿に戻ったばかりだし、ちょっとレベルを上げてから行くわ。
よっすぃ〜が見つかったら、呼びに来て頂戴。」

保田はルーラを唱えて、去っていった。
辻「・・・はー・・・、こわかったのれす・・・」


同じ頃、魔王の城

魔王「そうか、はたけ達がやられたか・・・」
部下「はっ。あの大魔導士や大神官の復活は少々面倒かと・・・」
魔王「肝心の勇者が居なければ問題ないわ。まだボンバー四天王が残っておるし・・・
しかし、ゴミどもに邪魔をされるのは鬱陶しい・・・」

部下「魔王様、あの新入りを使ってみてはいかがでしょう?」
魔王「ふむ、ドラゴンに吹き飛ばされてきた、あのババァか」
部下「洗脳効果で、なかなかの使い手になっておるようでございます。」

魔王の新たな刺客が勇者飯田の一行を襲う!!

そのころ、飯田が試しの炎の試練を受けていた時の事
そしてこれからのことを石川が飯田に説明していた。

石川「・・・というわけなんです。私達はバトルマスターよっすぃーを
   探しに行かなくてはなりません。皆で力を合わせてファイトファイト〜♪ですよ!」
勇者飯田「うん。カオリもバッチリ理解したよ(石川ちゃん可愛いなあ)」

矢口「何でこれくらいの事説明するのに3時間もかかるかなあ・・・」
辻「いしかわさんはおはなしのようてんをまとめられていないのれす」

勇者飯田「よし!それじゃそのバトルマスターを探しに行くよ!」
矢口「探すっつっても何処にいるかわかんないじゃん。キャハ!」
石川「うーん・・・これは問題ですね・・・この森を抜けたところに
   『テンノウスの街』があります。とりあえずそこに行って情報を集めましょう」


『テンノウスの街』は、海沿いにある風光明媚な街だ。
大きな港があり、市場もなかなか賑わっている。

勇者飯田「ふぅ、なかなか見つからないね〜、バトルマスター」
矢口「闇雲に歩き回って、見つかるわけねーだろ!!キャハハハ!!」
辻「ゆうしゃさまー、つかれたのれすー。おなかもすいたのれすー。」
勇者飯田「しょうがないね。ちょっと休もうか。」

一行は酒場に入って一休みすることにした。
酒場の名前は「ミチーヨの酒場・テンノウス支店」・・・。

たまたまミチーヨも開店祝いにやってきていた。

勇者飯田「あれ?みっちゃんじゃん。どうしたの?」
ミチーヨ「勇者さんやないか。ぎょうさん仲間連れて。
うちもな、ようやく支店が出せるようになったんよ・・・。苦労したわ・・・。
まさか、あんたらにここで会うとは思わへんかった。今日は奢りや、飲んでいき。」

辻「わ〜い、じゅーすほしいのれす!!てへてへてへ」
ゴマ「きゅ〜ん!!(お腹すいた!!)」


マターリしている店内に突然ミチーヨの悲鳴が上がった。
全員驚いてその声のする方に顔を向けると、
荒くれ者達がミチーヨにナイフを突きつけているではないか!
ミチーヨ「ちょっとやめてぇな。あんたらに飲ます酒なんかあれへんわ!」
荒くれ1「おぅおぅ!可愛い姉ちゃんの顔に傷が付いてもいいのかい?おう?」
荒くれ2「俺たちはただ若くて可愛い娘。と酒が飲めりゃぁ文句はねぇんだよ!」
客その1「あの人達ってウタバン隊の人達じゃないかしら?」
客その2「そうだよ。だって何か上半身裸のデブまでいるじゃないか。あれはどう見てもウタバン隊だよ」

荒くれ1「おっ!よーくみりゃ何だか可愛い娘。達がいるじゃねぇか!」
勇者飯田「えっ!?それってカオリンのこと?」
荒くれ2「ちげぇーよ!おめぇーじゃねぇーよ。おめぇーはどっか行ってろよ。」
荒くれ1「さぁさぁ、おぢさんとじゅーす飲もうねぇ。」
辻「いいらさん!いいらさん!こわいれす!こわいれす!」
石川「あっ!辻ちゃんが連れ去られてくわ!どうしようかしら・・・お師匠様・・・」
勇者飯田「うーん、ここに来て辻が連れ去られるなんて・・・早く助けに行かなきゃ!」
ゴマ「きゅーん!!(早く行かなきゃ!)」

辻が連れ去られてしまったぞ!どうする勇者飯田一行!


「ちょおまちいや」

突然荒くれもの達に誰かが声をかけた。
荒くれ1「なんだよおめぇーは!」
荒くれ2「ばばあには用はねーんだよ!!」

声の主「ばばあって・・・まだあたしは若いちゅうーねん!!」

荒くれ1「どっからどーみてもババアじゃねぇーかよ!」
荒くれ2「俺達は若い女にしか興味はねえの。引っ込んでろ!」

声の主「アンタら、命が惜しくないようやね。
    アタシを中澤ゆうこ様だと知って言ってのかい!?」

荒くれ1「げ!!!こいつは魔王軍の!!」
荒くれ2「とりあえず退散だ!後で覚えてやがれ!!」

魔王軍ゆうこ「ったく。くだらない奴等だ。お嬢ちゃん、もう大丈夫よ」
辻「ありがとうございます!なかざわさん!とってもいいおねえさんれすね!」
魔王軍ゆうこ「ありがと。でもアンタ、ちっちゃい子がこんな酒場来たらあかんで。
       保護者は何処や。アタシが説教したる。」
辻「ゆうしゃさまれすか?あそこにいます。ゆうしゃさまー!!!このひとがたすけてくれたれす!!」
魔王軍ゆうこ「勇者って、まさか・・・」

激突必至!!?どうなる!?

魔王軍ゆうこ「・・・さっそく見つかったみたいやね。」
勇者飯田「辻、助かったみたい・・・誰?そのおばさん」
魔王軍ゆうこ「おばさんちゃうっちゅうねん!!!勇者のくせにお子様を二人もつれて、
酒場に来るとはどういうこっちゃ!!」
勇者飯田「・・・ごめんなさい」
小人矢口「おい!!オイラはお子様じゃねえぞ!!」

ミチーヨ「あ、あれは・・・裕ちゃん!!裕ちゃんやないか!!」
魔王軍ゆうこ「誰や、あんたは・・・」
ミチーヨ「ほら、アイサガ村の隣に住んでた、みっちゃんや!!」
魔王軍ゆうこ「さあ、もう忘れたなあ・・・。」

魔王軍ゆうこ「さ、おしゃべりはここまでや。魔王様の命令や、
勇者をやっつけさしてもらうで。」
勇者飯田「魔王の部下?その割には老けてるような・・・」
魔王軍ゆうこ「うっさいわ!さっさとかかってんこんかい!!」
勇者飯田「よーし!カオリがやっつけちゃうんだから!!」

勇者飯田は、『カオリの剣』をふりまわした!!
轟音とともに店が崩れ始めた!!

小人矢口「またかい!!馬鹿!!馬鹿!!」
石川「はぁ・・・とりあえず逃げましょう・・・」
ゴマ「きゅーーーん・・・・」

ミチーヨ「せ、せっかく二店目出せたのに・・・(泣)」


矢口「いくぜ!!オイラ、矢口が相手だ!!」
小人矢口の攻撃!!「アチョ〜!!」
ゆうこは厚底を受け止めた!!

魔王軍ゆうこ「お?ちっちゃくて可愛いやないけ。お持ち帰りやな。」
ゆうこは一升瓶をとりだした!!
ゆうこ「おい!!矢口!!」
矢口「なんだよ〜ゆうこ!!・・・???あれ〜・・・・」
矢口は一升瓶に吸い込まれた!!

勇者飯田「矢口、吸い込まれちゃった・・・」
辻「なからわさん、さっきはやさしかったろに、きゅうにこわくなったのれす・・・」
ゴマ「・・・きゅーーーん・・・」

石川「矢口さんを返してください!!」
石川は吹雪の杖を天にかざした!!石川の言葉が氷の刃となって襲い掛かる!!
石川「ファイトファイト〜〜〜〜!!」

魔王軍ゆうこ「なんじゃそら。ずいぶんサムい台詞を言わされとるやないけ。
我慢しなくてもいいねんで・・・」
ゆうこは氷の刃を全てはじき飛ばした!!
石川「そ、そんな・・・」
魔王軍ゆうこ「おい!石川!!」石川「は、はい?・・・しまった!!」
石川も一升瓶に吸い込まれてしまった!!

2人も瓶に吸い込まれ、絶体絶命となった勇者飯田。
飯田は突然宇宙と交信しはじめた・・・。
しばらくすると空の一部が裂け、一匹の巨大な狛犬が降臨した。

保田「ちょっと!狛犬ってなによ!失礼しちゃうわ!」
勇者飯田「あ、圭ちゃん。助けに来てくれたんだー。カオリ感激ー♪」
保田「まあいいわ。あれ?石川はどこ行ったのかしら?」
勇者飯田「石川は一升瓶の中に吸い込まれたの。カオリ寂しい。」
保田「なるほどね。で、<ゆうこ>が持っている瓶の中って訳なのね。」

魔王軍ゆうこ「おいっ!圭坊!」
保田「は〜い。何?どうしたの?・・・キャー!!」

保田も一升瓶に吸い込まれ・・・・しかし、保田のエラが瓶の口に引っ掛かり、
吸い込まれなかった!

保田「失礼しちゃうわね!」

魔王軍ゆうこ「・・・まぁ、ウチにも選ぶ権利はある、っちゅうことやな」
保田「失礼しちゃうわね!!」

保田「なんにしてもアンタは何者かに操られているようね。
   今すぐ私が目を覚まさせてあげるわ。」

保田は祈りはじめた・・・

魔王軍ゆうこ「アイタタタ・・・頭がわれるう!!!
       あかん・・・・」
その時突然邪悪な気があたりに満ちた・・・
「ここで邪魔されるわけにはいかんなあ・・・狛犬の姉ちゃん」

保田「この声は・・・魔王!!!」
一升瓶の吸い込む力が突然強力になった!!!
大神官保田は一升瓶に吸い込まれた!

〜一升瓶の中〜
石川「あら御師匠様、いらしてたんですか?」
保田「アンタなんでこの非常事態にもそんななのよ」
矢口「なんだよ〜役立たず〜」
保田「いちいちうるさいわね。さてどうしたものか」

魔王軍ゆうこ「さて、残りは2人と一匹か」

辻「なんれこんなひどいことするのれすか!!!」
魔王軍ゆうこ「心配いらんわ。別に殺したわけやあらへん。
       あたしが用があんのはそこの勇者さんだけや。」
勇者飯田「カオリはおばさんには用はないもん。」
魔王軍ゆうこ「やかましわ!!!さて、辻ちゃんは危ないから・・・
       下がってような、な?『辻ちゃん』」
辻「へい。あ・・・」
辻は一升瓶の中に吸い込まれた。

勇者飯田「許さない!!いくわよ!!」
勇者飯田の攻撃!!
しかし魔王軍ゆうこは流れるような剣さばきで攻撃を全て受け流した。
魔王軍ゆうこ「けったいな剣持ってても使い手がこれじゃああかんなあ」

ゴマ「きゅ〜ん!!!(あの人、半端じゃない強さだわ)

キーン!!!
勇者飯田は剣を弾き飛ばされた。
魔王軍ゆうこ「万事休すやなあ。
       この最強の剣客中澤ゆうこを相手にしたのが運の尽きやな」
勇者飯田「ダメだ、この人強い・・・」
ゴマ「きゅ!!!(やばい!!)」
その時ゆうこの眉間を鋭く手裏剣が!!!
魔王軍ゆうこ「危なっ!!!誰や!!!」

ミチーヨ「ゆうちゃん、それくらいにしとき。
     さっきまでは店のイメージ悪うなるから猫かぶっとったけど
     もうこの際や。記憶がないようやから自己紹介しとくわ。
     平家流免許皆伝、忍者ミチーヨが相手になるで!!!」

怒濤の展開!!ついにミチーヨも話に絡んできたぞ!!!


魔王軍ゆうこ「ふ〜ん。結構やるやないけ。なっ、ミチーヨ(ニヤリ)」
ミチーヨ「あかんなあ、ぜんぜんウチのことを覚えておらん。
正気のゆうちゃんならウチのことを『みっちゃん』ゆうはずやからな。」
魔王軍ゆうこ「・・・よっぽど痛い目にあいたいみたいやな。」
ミチーヨ「それはこっちのセリフやで。目ぇ覚まさしたるわ」

ミチーヨは忍者刀「村正」を抜いて斬りかかる!
ゆうこはそれを間一発で受け止めた!!

魔王軍ゆうこ「なかなかやるやないけ」
ミチーヨ「そっちこそ、前のほうが強かったんちゃうか?」

ミチーヨとゆうこは激しく斬り合いを続ける・・・。

ミチーヨ「ほな、いくで」
魔王軍ゆうこ「おもろいやないけ。アンタは骨がありそうや。かかってきいや」

勇者飯田の目前で繰り広げられる激しい戦い。
力は全くの互角、いや、ミチーヨのほうがわずかに優勢のようだ。

ミチーヨ「アンタは随分昔にもウチに負けとるんよ」
魔王軍ゆうこ「ハァハァ・・・知らんわ、そんな事」

「苦戦しとるなあ、ホレ、手助けしたるわ」
また先ほどの声が・・・
赤い閃光があたりを包むとと魔王軍ゆうこの様子が変わった!!

魔王軍ゆうこ「殺したる!!皆殺しや!!」
ミチーヨ「ゆうちゃん!?あかん、完全に何かに心を奪われとるわ」

勇者飯田「・・・・・かなわないよ。この剣を手にしても・・・」
勇者飯田は落ち込んでいる!!!

〜〜〜一升瓶の中〜〜〜
石川「ああ!ミチーヨさんが押されてきました!!」
保田「どうやら魔王の力みたいね。
   あの魔王の力を断ち切れれば何とかなるんだけど」
矢口「肝心の勇者は自信喪失してるよ。こりゃダメかな。キャハ!」
保田「笑い事じゃないわよ!あの魔王軍の女、さっきまであった理性を失ってるわ。
   あたし達も殺されるわよ」
辻「あんなのゆうしゃさまらしくないれす!!!きあいがたりないれす!!!」

辻は突然持っていたギターをかき鳴らして歌いはじめた!!!
辻「あまったれんじゃなーいわよーじーぶんれしーなべいべー♪」


辻のギターに反応するかのように、勇者の剣がぼんやりとした光を帯びた。
剣が、勇者飯田に語りかけてくる・・・。

謎の声「カオリ、力みすぎなんだよ」
勇者飯田「だって、全部攻撃をかわされちゃうし、
振り回しても当たらないし・・・超センチメンタルな感じだよ」
謎の声「だから、あたしを信じてよ。今まで、剣を使おうとしてたでしょ?
そうじゃなくて、あたし達は一体なんだから。あたしはカオリの剣なんだよ?」
勇者飯田「・・・カオリの剣・・・」

勇者飯田は立ち上がった!
勇者飯田「そこまでよ!カオリたちがやっつけてあげる!!」

辻のギターはますますドライブする!!!
辻「きあいいれてー あすにむーかってーー(へいへいへい!)」

魔王「くっ、我が魔力がかき消されてゆく・・・おのれ・・・」

魔王軍ゆうこ「何や、このギターの音は・・・頭がガンガンするわ・・・」
ミチーヨ「ゆうちゃん、動きが鈍なってきたで・・・。
カオリ!!今がチャンスや!!いったれ!!」

勇者飯田は『カオリの剣』を一振りした!!
ものすごい衝撃波が魔王軍ゆうこを襲う!!
魔王軍ゆうこ「ぐはっ!!!」
ゆうこは吹き飛ばされて意識を失った。

ちなみに、ミチーヨも一緒に吹き飛ばされた。
ミチーヨ「あたたた・・・なんでウチまで・・・(泣)」

衝撃で一升瓶が割れ、中の保田・矢口・辻・石川は元に戻った。

石川「何とかやっつけたみたいですね。」
矢口「カオリよ〜、じらすんじゃねーよ!!キャハ!」
辻「これでこそゆうしゃさまなのれす!!」

謎の声「そう。それでいいのよ。力が必要なとき、私を呼び出すだけでいいの」
勇者飯田「・・・わかりました」

保田「さてと、この幹部、めちゃめちゃ手ごわかったわね。今のうちに・・・」
ミチーヨ「待って!!ゆうちゃんはな、操られてるだけやねん!助けたって!!」
保田「分かってるわよ。魔王の呪いを解かなきゃ・・・」

保田「はい!石川、教えたわね。呪いはどうやって解くんだっけ?」
石川「はい。お師匠様、こんな時は魔王宅にピザを20個注文しておくんですよね。」
保田「・・・・・」
石川「冗談です。シャナクですよね。」


中澤「うーん・・・あいたたた・・・体中が筋肉痛や。
   やっぱ年かな・・・」
辻「なからわさんきがついたれす!!」
石川「ちゃんと効いたでしょうか?私のシャナク」

中澤「あ、みっちゃん、ひさしぶりやなあ。こんなとこで何してんねん」
ミチーヨ「自分のしとったこと覚えてへんのかいな・・・かくかくしかじか・・・」

中澤「アタシ、、、魔王に操られとったんかいな・・・情けないわ・・・
   ゴメンな、勇者はん。罪滅ぼしと言っちゃなんやけど、お手伝いさせてもらうわ」
勇者飯田「カオリ全然気にしてないよ。おかげでカオリ一段と強くなったし」
保田「・・・バトルマスターよっすぃーについて、何か知ってる?」

中澤「あの伝説の戦士かいな。う〜ん・・・詳しくは分からんけど
   ここテンノウスの港からずうっと北に行くと『ムロランシティ』
   いうとこがあってな・・・そこに何やごっつい娘がおるって話は聞いた事あるな」
矢口「きっとそれがよっすぃー何じゃない?案外すぐに見つかったね!キャハ!!」
保田「・・・でも、魔王の呪いがかかってるんなら人の姿ではない気がするんだけど」
中澤「自分も魔王の呪いがかかってるんかいな・・・気の毒やなそんな姿にされて」
保田「失礼しちゃうわね!!これは人間の体よ!!!]

中澤「そうやね、船に乗っていけばムロランシティには2日くらいで
着くんちゃうかなあ。ウチも行ったことはないねんけど」
勇者飯田「じゃあ、船に乗ってムロランに行ってみよう!」
辻「おふねにのるのはじめてなのれす・・・どきどき・・・」

勇者飯田「みっちゃんはどうするの?一緒に行く?」
ミチーヨ「いや、ウチは店を再建せんとあかんしな・・・今回は遠慮しとくわ。
ウチの店で呼び出してもらえれば、いつでも仲間に加わるで。
あと、ゆうちゃんをよろしくな。トシがトシやさかい」
中澤「みっちゃんに言われんでもウチは大丈夫や!トシたってあんたも顔はそう変わらんやないか!」
ミチーヨ「よういうわ!・・・気いつけや」
中澤「・・・みっちゃんもな」
堅く抱き合うミチーヨと中澤・・・。
辻「おんなのゆうじょうなのれす・・・。」

勇者飯田「さあ!行こう!!」
一同「おぉ!!」
一行はムロランシティに向けて船出をした。
しかし、この船旅があとで恐ろしい事態を招こうとは知る由もなかった・・・。


船の上。
辻「わ〜い!おふねたのしいのれす!!わ〜い!」
ゴマ「きゅ〜ん!(楽しい!)」

矢口「・・・っぷ・・・・」
石川「二日酔いですか?」
中澤「あほか、船酔いやっちゅうねん」
矢口「うえ〜〜〜〜〜」
中澤「あ〜あ。石川、始末しといてや。」
石川「(なんで私が・・・)」

保田「どうしたの?浮かない表情ね。あんたも船酔い?」
勇者飯田「そうじゃないけど・・・なんかどきどきするの」
保田「(やれやれ、また宇宙と交信してる)」

突然、勇者飯田が目を見開き、海を指差した!!
勇者飯田「・・・あれ、何?」
保田「島・・・?だけど、こっちに近づいてるみたい・・・」
中澤「なんか、やばいんちゃうか?」

島はどんどん近づいてくる!
なんと、その島は超巨大なモンスターだった!!
突然激突された船はあっという間に真っ二つになった!!

保田「ルーラで逃げるから、つかまって!!」
しかし、全員はつかまりきれない・・・。


保田たちはどこかの森に落ちてしまった。
保田「痛った〜・・・。ここはどこかしら・・・。」
矢口「・・・オイラたち、どこに飛んできたんだろう・・・」
辻「ゆうしゃさま、いないれす・・・。」
中澤「・・・はぐれてもうたみたいやな・・・。無事やとええけど・・・。」

一方、どこかの浜・・・
ゴマ「きゅーん・・・(何とか泳いでここまできたけど・・・)」
勇者飯田「う〜ん・・・あれ?みんなは・・・」
ゴマ「きゅーん!!きゅーん!!(気がついた!!よかった!!)」

となりでは石川がまだ気を失っている。
勇者飯田「梨華ちゃんと、ゴマだけなの?嘘〜、カオリ寂しい・・・」

分断されてしまったパーティーは元に戻れるのか?
そしてバトルマスターよっすぃーは?ごつい娘は?


保田達のパーティ(森の中)

辻「あ、りすさんがいるれす」
矢口「ほんとだ。可愛いな、頬袋にあんなに食べ物詰め込んで」
中澤「食い意地張ってるな」

リスは保田をじっと見つめると、何かを思い出すかのように木をおりて
森の奥へと駆け込んでいった。

中澤「自分の顔がおっかなくて逃げ出したんちゃうか?」
保田「失礼しちゃうわね!!!でも・・・まさか、ね。」


勇者飯田達のパーティ(浜辺)

石川「あれ、あそこに高い塔が立っていますよ」
勇者飯田「本当だ。よし、いってみよう」
塔の下まで行ってみると「ジャスコの塔」と書いてある。
石川「ジャスコの塔ですって。ここの屋上から周りを見渡せば
   御師匠様達も見つかるかも知れませんね」
勇者飯田「それいいね。そうしよう!」
ゴマ「きゅ〜ん(大丈夫かな)」


辻「・・・いつまであるけばでられるれすか?もうへとへとれす・・・」
矢口「オイラもだ・・・厚底だから歩きにくくて・・・」
中澤「酒・・・生ビール・・・」

突然、先ほどのリスが森の奥から再び現れた。
何やら、紙のようなものを引き摺って来ている。

保田「これは・・・このあたりの地図ね」
辻「でられるれすか!!?」
矢口「やったーーー!!」
保田「まだ早いわよ。ムロランシティがすぐ近くにあること、
ジャスコの塔という塔がそのそばにあることは分かったけど、
森の抜け出し方までは・・・」
中澤「そんな・・・後生やわ・・・」

すると、リスは保田の足元をつついてから、駆け出した。
ついてこい、といっているかのようだ。
保田「まさか・・・本当に?」


勇者飯田「ふう、ふう・・・。結構高さあるわね。」
石川「勇者様・・・」
勇者飯田「何?」
石川「ゴマ、重いんですけど・・・」
勇者飯田「登ろうって言ったの梨華ちゃんなんだからね。
ゴマは自分で登れないんだから、梨華ちゃんが連れてこないとカオリおかしいと思う。」
石川「・・・」

勇者飯田とゴマを抱えた石川はようやく頂上に到達した。
そこでは、ちょっと太目の女の子が食べ物をむしゃむしゃと食べていた。

???「むしゃむしゃ・・・トド肉はやっぱりうまいべ・・・
ムロラン名物といったらトドだべさ・・・」

勇者飯田「あのー・・・」
???「なんだべ?トドはナッチーのだべ。やらないべ。」
勇者飯田「そうじゃなくて、私達・・・。」

勇者飯田と石川は事のあらましを話した。
女はナッチー、このあたりで漁をしながら暮らしているらしい。
ナッチー「そったらこといわれても、食べ物をくれないと教えてやれないべ。」
勇者飯田「そんなー、私達食べ物なんかもってないし・・・」
石川「どうしましょう・・・」

ゴマ「きゅーん・・・」
ナッチー「ん?そこにいるのはトドだべか?」
石川「違います!この子はアザラシのゴマです!」
ナッチー「う、うまそうだべ・・・それを食わせてくれたら教えてやってもいいべ」
石川「駄目です!この子は私達の仲間なんです!」
ナッチー「堅いこといわずに、食わせるべ!」
勇者飯田「駄目!私達の仲間を食べるなんて、カオリ許さない!!」
ナッチー「何だべ?ナッチーとやるってか?面白いべ!」

漁師ナッチーがあらわれた!!
ナッチーが両手を天にかざすと、晴天だった空に暗雲が立ちこめた。
ナッチー「大自然の中で身につけたナッチーの力、思いしるがいいべさ!」

石川の攻撃!!「私、新500円玉集めてるんです」
石川の言葉は吹雪に変わった!!

ナッチー「こんなんナッチーには通じないべさ!!吹け!荒らし!!」
石川の吹雪はナッチーの呼んだ『荒らし』にかき消された!
勇者飯田「凄い。天気を自在に操ってる」
ゴマ「きゅ〜ん(この子、天性の「天地雷鳴師」の素質を持ってるわね)」


〜保田パ−ティ(森)〜
リスに導かれて小一時間ほど歩くと、突然目の前が開けた。
保田「人の住んでる気配がするわね」
中澤「酒や、酒が飲める・・・」
辻「どうぶつさんがいっぱいいるれす」

謎の声1「あんた達何者?」
謎の声2「ここが魔王軍ヨシターケの牧・・・居城だと知って入ってきたのか?」

中澤「誰や!!」
見ると、物語冒頭で勇者飯田と辻にやられた
獣使いりんねとあさみが馬に乗っていた。
辻「あのときのおねえさんれす」
りんね「あ、あんたアザラシの時の・・・」
あさみ「ちょうどいいわ。リターンマッチよ!!
    レベルアップしたあたし達の力見せてやる!!」

獣使いりんねとあさみがあらわれた!!

りんね「いくわよ!」あさみ「オーケー!!」
りんねとあさみは何やらふにゃふにゃ踊りだした!!

中澤「・・・何がしたいねん」
保田「うーん、返し技狙いっぽいわね。うかつに飛び込むと・・・あ」

矢口はすでに飛び蹴りの体勢に入っていた!!
矢口「アチョ〜!!・・・え!?早く言えよ!!」

りんね「来たわね!!」あさみ「あやつってやる!!」
突然、矢口の身体の自由が利かなくなった!
矢口「あれ・・・オイラなんか気持ちよくなってきた・・・カラダが勝手に・・・」

りんね「やれ!!」
矢口の飛び蹴りは保田の顔面にヒット!!保田に30のダメージ!!
矢口「ひえ〜、圭ちゃんゴメン〜」
保田「失礼しちゃうわね!!レディーの顔に・・・」
辻「あんまりかわってないのれす・・・」


ナッチー「今度はこっちからいくべ!!轟け、カミナリ!!」
ナッチーはカミナリを呼んだ!!

ゴマは赤い呪文帳を取り出した!!
ゴマ「きゅーん!(フバーハ!)」ゴマを光の衣が包んだ!!
ゴマはカミナリを防いだ!!

石川「えっと・・・こんなときは・・・お寿司10人前出前!!」
石川はカミナリ攻撃をくらった!!石川はしびれて動けなくなった。
石川「・・・やっぱり、間違えたかしら・・・」

勇者飯田は防ぐ構えを見せない!
ゴマ「きゅ〜ん?(また宇宙と交信してる?)」
勇者飯田はカミナリ攻撃を食らった!!しかし、平気だった!!
ゴマ「きゅーん・・・(電波系にカミナリ攻撃は無駄、ってことかしら・・・)」

ナッチー「お、おかしいべ・・・カミナリが効かないべ・・・」
勇者飯田「そろそろわかった?」
ナッチー「うるさいべ!!アザラシ食わせろだべ!!」
勇者飯田「仕方ないわね・・・」

勇者飯田の攻撃!「ヒッパレ!!」剣から衝撃波がほとばしる!
ナッチーに200のダメージ!!
ナッチーをやっつけた!!

ナッチー「はらほろひれはれ・・・」
勇者飯田「わかった?アザラシを食べたら駄目だよ」
ナッチー「わかったべ・・・トドだけにしとくべ」

そのとき、ナッチーの懐からペンダントが転がった!
石川「これは・・・プッチペンダントですよ?」
ナッチー「それは、浜で拾ったんだべ。キレイだけど食べれないべ?
だからあとで食べ物と交換しようと思ったんだべ・・・」
ゴマ「きゅーん・・・(よっすぃ〜、この近くにいるのかも・・・)」

勇者飯田は塔から下を見下ろした。
下には巨大な森、そして牧場と城が見える。
石川「あそこにいるの、お師匠様たちじゃありませんか?」
勇者飯田「ほんとだ!!こんなところにいたんだ!!行こう!!」
ナッチー「あの・・・ナッチーもついていっていいべか?お腹がすいちゃったべ」

ナッチー「ついたらジンギスカンにするべさ。みんなで食べるとおいしいっしょや。」
石川「まだいいと言っていないのに、すっかり一緒に行く気ですね。」
ナッチー「このペンダントとバクれば、きっとお腹いっぱいになれるべ。」
石川「バクれば?」
勇者飯田「だめだめ!それをあげちゃだめ、
     しょうがないなー、かおりの物とバクリっこしよう。
     お弁当の残りのザンギをあげる。」
石川「ザンギ??」
ナッチー「う、ザンギ、、、、
     しょうがないべ、したっけそれだけじゃつりあわないっしょ。
     のども乾いたし、その腰につけてる水筒みたいのも欲しいべさ。」
勇者飯田「これって、なんだっけ?かごのしる?まあいいや、あげちゃえ。」
ナッチー「商談成立。ざんぎ美味いべさ。」
石川「もう食べてる、、、。ところで勇者様、
   この国の言葉わかるんですね。」
勇者飯田「うん。なんでだかわからないけど、何かが囁いてる。。
     かおりはもしかしたら、昔この辺にいたんじゃ、、、。」
石川(また電波かしら?そうじゃなければ、勇者様のルーツはここに??)
ゴマ「きゅ〜、、、。(眠くなってきた)」


保田「矢口に攻撃するわけにもいかないし、、、」
辻「はわわわ。。。」

防戦を強いられる一行。矢口大暴れ。

保田「あー、もう、矢口、おとなしくしなさい!!」
中澤「混乱には眠りやないんか?」
保田「あたしはラリホー使えないわよ。」
辻「つじもれす」
中澤「うちも。」
保田「そうだ!あの一升瓶は?、、、割れたんだったわね。
   ちょっと辻、あんた前にあの娘達と戦ったんでしょ?
   どうやって勝ったのよ??」
辻「あ、あのときは、、、たしか、
  かごのしるをつかってはぐれあいぼんをよんだのれす!」
保田「で、そのかごのしるってのは??」
辻「ゆうしゃさまがもっているのれす。」
保田「ダメじゃん。。」

りんね「ふふふふ、、あれは今ないのね。勝てるわ!!」
あさみ「私達も攻撃に加わって、とどめをさしましょう。」


勇者飯田「!!」
石川「??あら、また受信ですか?今日は多いですね。」
勇者飯田「なんか嫌な予感がする。走っていく。」
ナッチー「ザンギも食べ終わったし、ナッチーも走るべ。
     これは着いてから飲むべ。」
石川「ちょっとー、ごまが重いんですけど、、、。」
ごま「zzz・・・」

勇者飯田たちは塔を駆け下りて、牧場に向かった!


りんね「パワーアップした牛アタックよ!」
あさみ「馬もたくさんいるわよ!覚悟しな!」
保田「やばいわね。」
辻「どうするれすか〜?にげるれすか?」
中澤「矢口を見捨てるわけにはいかんやろ。」

そのとき、ドスドスと鈍い音を立てながら走ってくる人影!
ナッチー「誰かいるべ」
勇者飯田「あれは、ゴマをいじめてたやつら!こら〜!」

辻「ゆうしゃさまれす!!」
中澤「よかった・・・生きてたんやね」
保田「さっさと来なさいよ!」

りんね「やばい、勇者よ!」
あさみ「先にあいつらを攻撃よ!」
りんね&あさみ「動物アターック!!」
たくさんの牛や馬が勇者飯田たちに襲い掛かる!!

ナッチー「牛・・・うまそうだべ」
ナッチーは牛や馬を根こそぎ捕まえてしまった!!

りんね「嘘!!」あさみ「みんなつかまえるなんて・・・すごい食い意地・・・」

辻「ゆうしゃさま〜、かごのしるれす!!」
勇者飯田「そうだ!ナッチー、ちょっと貸して!!」
勇者飯田はナッチーからかごのしるを受け取ると、天にかかげた!!
はぐれあいぼんが助けに現れた!
はぐれあいぼんの攻撃!
Д<なんや、まだおったんかい。とっくに引退したと思てたわ。
全国デビューなんて無理無理、せいぜいどさんこワイドどまりやな。
会心の一撃!
りんね&あさみに300のダメージ!
りんね&あさみをやっつけた!


辻「ゆうしゃさま・・・いきててよかったれす・・・くすん・・・」
中澤「これで一安心やな。・・・その娘は?」
勇者飯田「ナッチーよ。」
中澤「見て分かったわ。例の、ごつ・・・いや、何でもないわ」

ナッチー「はあ、運動したらのどが乾いたべ。さっきのしるを飲むべ。」
ナッチーが「かごのしる」を飲もうとすると、はぐれあいぼんがじーっと見ている。
ナッチー「どしたべ?これが飲みたいんだべか?」
Д<ちゃうわ!・・・寂しいことなんてあるか!

保田「ずいぶん態度悪いわね」
辻「はぐれあいぼん、にかいもたすけてくれたれす。いっしょにいきたいれす」
勇者飯田「あいぼん、仲間になる?」
Д<・・・そないなこといって、あとで辞めさすにきまっとるわ!
矢口「そんなことないよ、キャハ!」
辻「いっしょにあそぶれす。」
Д<・・・もう、はぐれなくてもええねんな・・・。
はぐれあいぼんが仲間に加わった!

石川「ふう・・・ふう・・・お師匠様、着きましたよ・・・」
保田「あんた、ずいぶん遅いじゃない。役に立たないわね」
石川(ゴマを運んできたのに・・・)
ゴマ「zzz.....」


勇者飯田「圭ちゃん、ナッチーがこれ持ってたんだけど」
勇者飯田はプッチペンダントを差し出した!
保田「やっぱり、よっすぃ〜のペンダントね。」

保田「・・・そういえば、リスはどこにいったのかしら・・・」
辻「いなくなったのれす。」
矢口「森に帰ったのか?もうあそこに入りたくねえぞ。」

ナッチー「くんくん・・・リスっぽいにおいがするべ。あっちだべ。」
ナッチーは城の方角を指差した。リスは城に迷い込んでいるらしい。


〜城の中〜
*「あーいつらなーにやってんだ!(訛)
  こうなったらオレが直接引導を渡してやるべ」
〜城の外〜
辻「おしろがあるれす。
  でも、ひりょうのにおいがしてあまりかっこよくないのれす」
矢口「何でもいいからさ、さっさとさっきのリスを探そうよ。
   あいつがよっすぃーかもしれないんでしょ?」
中澤「酒・・・酒飲みたい・・・ビール・・・」
ナッチー「ハラ減ったべ。城の中になら何か食べ物あるっしょ!さあ、行くべ!!」

勇者飯田「もう、みんな勝手に決めて!!リーダーはカオリだよ!!」
Д<「あんまり怒ってると皺が増えて誰かさんみたいになるで」
中澤「まさか・・・ウチのことゆっとんのか?自分」
Д<「アンタ以外に誰がおんねん。」
中澤「殺す!」
保田「まあまあ、喧嘩してないでさっさと行くわよ」

石川「あれ?わあ妖精さんだわ
謎の妖精「あなたたち、その城に入るのはやめたほうが良いわよ。
     私はシバタ。メロンの妖精なの。そこは恐ろしい悪魔ヨシターケが・・・
     って、ちゃんと聞いてる?」
石川「なんだろう、、、この妖精さんとは友達になれそうな気がするわ

石川「うふふふ、かわい〜
石川は妖精を両手で握り締めた。
シバタ「痛いいたい〜#ちょっとはなしてよ〜。」
石川「私とお友達になりましょ。うふふ、、ともだち」
シバタ「わかったから、友達になるからはなして!」
石川は手を離した。
シバタ「ふ〜〜」
保田「!!? 何やってんの石川??」
保田が声をかけると、全員が石川と妖精に注目した。
辻「あ!ようせいれす、はじめてみたのれす!」
ナッチー「ちいさくてなんだか美味しそうだべ。」
中澤「食うなって。で、妖精さん、うちらになんかようか?」
シバタ「メロンの精、シバタです、みなさん話を聞いてください!
   あそこのお城の王様のヨシターケは悪魔です!行ってはいけません!!」
勇者飯田「なんだか大変そう〜。何かあったの?」
シバタ「私、ムロランシティからここの牧場のミルクを貰いに来たんです。」
保田「うーん、これだけ牛がいればさぞミルクも沢山とれるでしょうね〜」
シバタ「そ、、、そしたら、、」

全員「ゴクッ、、、そしたら??」
シバタ「ただであげるわけにはいかねえんだって、
   散々こき使われて働かされました。」(涙
保田「なんだ、それはご苦労だったわね。
  でも、だからって悪魔なんて言い過ぎじゃない?
  だってむこうも商売道具なんだから、ただであげられないし。」
シバタ「そう言われてみれば、、。」
ナッチー「で、ミルクはちゃんともらえたのかい?」
シバタ「あ、はい。貰えました。ほらここに」
ナッチー「美味いべさ!!産地直送だべ!」
シバタ「あ!!とられた!
   と思ったらもう飲んでる!!あげてないのに」
ナッチー「みんなも飲んでみるといいべさ」
勇者飯田「たしかに美味しい。」
中澤「美味しいわぁ。でもうちはやっぱり酒の方がいいなあ、、。ほれ、ちびっこたち」
矢口「うえ〜。」
辻「おえ〜」
Д<「飲めたもんじゃあれへん!!」

中澤「なんやあんたら嫌いなんかいな。
しょーがないなー、だから小人なんやで!!」
シバタ「私のミルク、返してください!!」
中澤「お、、、もうないで!!妖精サイズなんか?
ちょっとしかなかったんやもん。」
シバタ「そんな〜。まだ飲んでないのに〜。。」(泣
矢口「おいらはジャガバター食べたい!!!」
辻「辻もれす。」
ナッチー「ナッチーも食べたいべさ。」
中澤「チーズもええなあ?酒のつまみにはやっぱりチーズやし!」
矢口「ってわけで、おいシバタ!ジャガイモとバターとチーズ貰ってきて!」
シバタ「ひ、、、ひどい、この人達も悪魔だ〜。」
妖精シバタは泣きながら飛び去った。
石川「あ、待って〜。。妖精さーん。。。待って〜、、。あぁ、、」
ゴマ「zzz...(よっすぃ〜が近くにいる)」

勇者飯田「・・・・」
勇者飯田は飛び去る妖精をみてボーっとしている。
保田「あ!!さっきまでそこにのびてた二人組みがいない!!
  シバタに気を取られてるうちにお城の中に逃げ帰ったのね!」
石川「でもどうします?妖精さんの言うとおり、このお城の中には悪魔が??」
勇者飯田「ボーーー、、、はっ、、
   先に進むことにしようと思うの。よっすぃーがいるから。」
保田「そうね。まあ、行かないわけにはいかないわね。」
ナッチー「くさいにおいに混じって、
    美味しそうなにおいもするべさ。まだまだ食べるっしょ。
    行くしかないっしょ。」
勇者飯田「この扉を開けて、、、」

ぎぃいいい、ばったん。
一行は扉を開けた。

*「ようこそ、花畑牧城へ(訛)」
入ってすぐの大広間の玉座から声がかかった。
勇者飯田「??」
辻「あ、あなたはだれれすか?」
*「この城の王、ヨシターケだ。(訛)
 いつもりんねとあさみがお世話になってます〜」
中澤「えらい、腰低いな〜。さっきの話とはえらい違いや。
  それに、世話してへんで。追い払っただけで。」
ヨシターケ「ああ、このたびはうちの二人がご迷惑おかけしました〜。(訛)」
玉座の後ろには少しむくれたあさみとりんねが頭を下げている。


〜勇者一行が城に入る5分前〜
ぼろぼろになってりんねとあさみが城に入ってきた
ヨシターケ「##」
りんね「ヨシターケ様〜!!領地に勇者一行が侵入してきたんで追い払おうと
   思ったんですが、」
あさみ「逆にやっつけられてしまいました〜。。。
   ヨシターケ様〜、あいつら懲らしめてやってください!!」
ヨシターケ「なーにをいっとるんだおめーら〜?!!」
りんね&あさみ「??」
ヨシターケ「客人を追い返すとは何事だ〜?うちは牧城だぞ〜?
    商売なりたたねえべや!!」
ゴッチン!!ゴッチン!!ヨシターケのゲンコツが二人の頭にヒットした。

りんね「いったーい?何するんですか〜。悪いことしてませんよ〜。
   敵を追い払おうとしただけじゃないですか〜」
ヨシターケ「なーにが敵なんだ、ほれ、言ってみろ!!」
あさみ「勇者は魔王軍の敵じゃないですか!?」
ヨシターケ「あ?おれあ魔王軍になっだつもりはねーぞ。
    おめーらを確かに魔王の元に修行に出しはしだが。」
りんね「え??そうだったんですか??」
ヨシターケ「うちはあくまで牧城だ。お客様は神様だ。魔王は魔王だ。
    わかったら客人に謝って来い!!
    おめーらがいつもしっかりしねえがら、
    いつまでたっても客がつかないし、
    新しい従業員もはいってくれねえんだ。
    そんなことじゃ、いつまでたっても独立できねーぞ。」
あさみ&りんね「そ、、そんな〜。。」


矢口「おうおう、おいらはだまされねーぞ!下手に出て不意をつこうったって」
ヨシターケ「まあまあ、落ち着いて。違うんだべ。」
   ・・・・・・・・・・・
ヨシターケ「ってわけでー(訛)、こいつらの勘違いだったべさー。
    許して欲しいべ、ゆっぐりしていってな〜。」
あさみ&りんね「ごめんなさーい。」
勇者飯田「あら〜、そういうことだったの。いいわ、かおり許してあげる。」
保田「切り替え早いわね。まあ、勇者さんもこう言ってるし。」
なっちー「じゃあ、飯を食わして欲しいべさ。お腹減ったべ〜。」
ヨシターケ「おい。」

あさみ「は〜い。これがメニューでーす。ジャガバターもありますし、
   アイスやジンギスカンもありますよ〜。」
中澤「酒々〜♪」
石川「美味しそうなものがいっぱい。
  あら〜?でも、お金が全然足りませんよ〜。」
ヨシターケ「それじゃあしょうがないべ。食べてっでほしかっだな。残念だべ〜。」
Д<「そんなん迷惑代としてまけてーな。」
ヨシターケ「それとこれとは別問題だべ。」
辻「え〜、もう、ここでなにかたべないとうごけないのれす。
石川「でもお金はないですよ〜」
ヨシターケ「それじゃあこうしましょう、
   ここで何日か働いて行きなさい。ちょうど人手不足で困っていたところだし。」
一行「えぇ〜〜!!!」
保田(こうしてさっきの妖精は。なるほど。。。)
ヨシターケ「そのかわり、三食を食べ放題、寝る場所もただ!!」
ナッチー「食べ放題かい??やるさ。やるべさ。決まりだべ〜。。。」
矢口「おいらもうつかれたよう〜。」
さっきの暴走ですっかり疲れていた小人矢口はへたりこんだ。
辻「つじもれす〜」

保田「ところでちっちゃいリスを見ませんでした?」
りんね「リス?さっき裏口から犬小屋の方へ出て行きましたよ。」

ゴマ「zzz...(久しぶりに会える)」