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カオリンクエスト 2-1 / 2-2 / 2-3 / 2-4 / 2-5 / 2-6 / 2-7 / 2-8 / 2-9 / 2-10

カオリンクエスト

カオリンクエスト2-1

王様「前回の「冒険の書」が消えてしまったようじゃ。まだまだ魔王は生きておる!
そなたの力で魔王を倒し、世界に平和を取り戻すのじゃ!」


とりあえず冒険を再開することにした勇者飯田。
仲間たちもどこかへ吹き飛んでしまったようだ。

吹き飛んだ仲間を探しにミチーヨの酒場に足を運ぶ勇者飯田。
勇者飯田「ねえ、カオリ今仲間探してるんだけど。」
ミチーヨ「あいにく誰も登録されてへんよ。どないしまひょか?」
勇者飯田「えー!?いないのー?うーん・・・」
とりあえず考え込む勇者飯田。
そして夜が明けた・・・

勇者飯田「とりあえず、なんとかしないとね。
そもそも、なんでこんな事になったんだっけ?
確か、魔王の部下と戦ってて、ドラゴンが出てきて、それでそのドラゴンが
凄い力で町を吹き飛ばして、その衝撃でみんなバラバラに・・・。
う〜ん・・・。とりあえず、町があった場所に戻ってみようかな。」
と、町があった場所が何処かも解らないまま歩き始める勇者飯田。

勇者飯田「いつまで歩いても、町がみつからな〜い〜!もう嫌〜!」
勇者飯田は叫んだ!
「ディアーーーーーー!」

「てへてへ。」
辻が現れた!

どうやら前回の冒険のことは覚えていないようだ。

辻が仲間になりたそうにこっちを見ている。
辻「ゆうしゃさま、いっしょにつれてってくらさいっ!」
勇者飯田「しょうがないわねー、カオリについてこれる?」
辻「へいっ!」

遊び人辻が仲間になった!!!


遊び人辻を仲間にした勇者飯田。
まず装備を整えるために街をめざす・・・

はぐれあいぼんがあらわれた!
はぐれあいぼんのこうげき!
Д<なんでやねん!なんでやねん!
勇者飯田は2のダメージ!
遊び人辻は3のダメージ!

勇者飯田「うぐっ!辻、大丈夫?」
辻「いたい、いたいれす。」

勇者飯田のこうげき!
勇者飯田「加護!いいかげんにしないとカオリ怒るよ!」
Д<かんにんしてや〜!
はぐれあいぼんに14のダメージ!
はぐれあいぼんをやっつけた!

はぐれあいぼんは宝箱を持っていた。
パカッ、「かごのしる」を見つけた!
辻「なんれすか?これは」
勇者飯田「まだ分からないね。街に行って鑑定してもらおう」

ということで、とりあえず街をめざす勇者飯田と遊び人辻。

戦いながら(辻は戦ってるふりをして遊びながら)町を目指す一行。
しばらく戦ううちに勇者飯田はレベル4に、遊び人辻はレベル2に上がった!

辻「れべるがあがったのれす。もっといっぱいあそぶれす」
勇者飯田「こら!遊んでばっかりいないで、カオリを手伝いなさい!反省10回!」
辻「ひーん、ごめんらさい、ごめんらさい、ごめんらさい、ごめんらさい、・・・」


そうこうしてるうちに街についた2人。
とりあえず武器、防具を買おうと道具屋を探す。

ふと気がつくと、何やら人だかりが出来ている場所がある。
辻「なんれしょう?おもしろそうれすねえ・・・」
勇者飯田「ちょっとカオリも見たいよ、辻、行ってみよう!」

人だかりの中をかき分けていくと、大道芸人がアザラシを使って芸をしていた。
大道芸人りんね「ホラッ!ゴマ!さっさとそのビーチボールを投げなさいっ!!」
パシ!!鞭でぶたれるアザラシ「きゅ〜ん・・・」

辻「あざらしがいじめられてるれす。ゆうしゃさま。」
勇者飯田「助けるよ!辻っ!」
辻「へいっ!」

助けに向かおうとする勇者飯田。
そこで一人の老人に話し掛けられた。
老人「勇者殿。その小脇にぶら下げているのは幻のかごのしる!それを使ってみるのがよいじゃろう。」
勇者飯田「ありがとう!おじいさん!・・・コラー!そこの芸人!ちょっと待てえ!」

我慢できずに飛び出してしまった勇者飯田。

りんね「なにぃー、私の芸にケチつけるって言うの?」
ゴマ「きゅ〜ん・・・きゅい!きゅい!」
勇者飯田「ほらね!この子だって嫌がってるのよ!カオリ許さないからねー!」
辻「そうれす。ののもゆるさないれすよ!」
りんね「なにをー!やっちゃうよ!あさみ、カマーン!」

大道芸人りんねがあらわれた!
道産娘あさみがあらわれた!

りんねとあさみのこうげき!
りんねとあさみはなにやら合体してきた!
りんね&あさみ「蝦夷をなめんな!あなたも蝦夷娘よ!牛の世話しな!」

勇者飯田「うぐっ!それは、できないっ・・・」
勇者飯田は12のダメージ!
辻「ののはとうきょうれすよ!てへ。」
辻のカウンター!
りんね&あさみは10のダメージ!

勇者飯田「辻っ!ありがとう。もう少しね。こうなったら・・・」

老人に言われたとおり勇者飯田は「かごのしる」を天にかざした!
はぐれあいぼんが助けにあらわれた!
はぐれあいぼんのこうげき!
Д<りんねのめがねはブッサイクやな〜!あさみって誰や?しらんわそんな珍獣。

会心のいちげき!
りんね&あさみに127のダメージ!
りんね&あさみをたおした!

勇者飯田「これに懲りたら、いじめちゃだめだよ!わかった?」
りんね「うぐぐ・・・わかったわ・・・」

ゴマがなにやらお礼を言いたそうだ。
ゴマ「きゅ〜ん♪きゅ〜ん♪」
辻「かわいいれす〜。つれていってもいいれすか?ゆうしゃさま〜。」
勇者飯田「しょうがないね。ちゃんと世話できるの?」
辻「へいっ!」

アザラシのゴマが仲間になった!!!
ゴマはごまのペンダントを持っていた!
勇者飯田「なんだろう?かわいい女の子の写真が入ってる・・・でも、まっいいか。」

とりあえず、町の武器屋に向かう勇者飯田と遊び人辻とゴマ。


武器屋に入る二人+一匹
店員「いらっしゃいませ、何をお探しですか?」
勇者飯田「カオリに似合いそうなやつ頂戴。なんかこう、勇者っぽいの」
辻「おかしがいいれす〜。」
ゴマ「きゅ〜ん(お菓子が食べた〜い)」
店員「そうですか、これなんかいかがでしょう、、、鋼の剣
   少々値が張りますがいい品ですよ。」
勇者飯田「ダメ。カオリはそんな普通に売ってるのじゃなくて
     いかにも、勇者、そしてカオリって感じなのがいいの!」
店員「・・・・・」
辻「それよりおかしがたべたいれす〜」

その時、突然後ろから声が・・・
謎の声「勇者の剣を探してんの?じゃあ、おいらと一緒に来てよ!!!」
しかし、姿が見えない。
勇者飯田「あれぇ、空耳かなあ?今、カオリ確かに声が聞こえたのに・・・?」
辻「わたしもきこえたれす〜。こえはすれでもすがたはみえずれす〜。てへてへ。」
ゴマ「きゅ〜・・・・きゅ!!!きゅ〜ん!!!」
ゴメの目線でだけ気がついたようだ。
そこには、ちっこい女の子が・・・

辻「どうしたのれすかぁ〜?ごまぁ〜?なにもいませんよ〜」
ゴマ「きゅ〜ん!!」
勇者飯田「何を見つけたの?日本語で言ってもらわないとカオリわかんないよ」
ゴマ「きゅ・・・!?きゅ〜んきゅ〜ん!!」

謎の声「おーい!!いいかげんに気付けよ!!!おいらここだよここ!!!」

辻「わあ、ちいさいおんなのひとがいるれす〜!」
謎の声「もっと早く気付けって(怒)」
辻「へい」
勇者飯田「本当だ。カオリの視界には入らなかったよ。で、カオリの剣の話だけど」

小さい女の子「カオリの剣じゃないっつーの!勇者の剣。まったくもう。
       まあいいや。おいらは、矢口。ま、ここじゃなんだからそこらでお茶でもしながら話そう」
勇者飯田「だって、勇者の剣なら、カオリの剣ってことでしょ?」
辻「おちゃしたいれす〜。おかしたべたいれす〜。てへてへ」
ゴマ「きゅ〜ん!!(お茶賛成!!)」
小人矢口「・・・・・」


茶店
辻「わ〜い!おかしおいしいのれす♪てへてへてへ」
ゴマ「きゅ〜ん♪きゅ〜ん♪きゅ〜ん♪」

勇者飯田「んで、カオリの剣はどこにあるの?」
小人矢口「そんなにあせるなよ。オイラ、この前食べ物を探しに
森の中をうろついてたんだ。そしたら、大きい洞窟を見つけてさ。
面白そうだったから入ってみたんだよ。結構深い洞窟で。」
勇者飯田「それとカオリの剣と何の関係があるの?カオリ疲れちゃったよ」
小人矢口「まあまあ。洞窟の奥のほうに、祭壇らしいものを見つけて、
オイラの欲しかった『金の厚底』が飾られていたんだ」
勇者飯田「やっぱり関係無いんじゃん!!」

小人矢口「話はこれからだってば。祭壇には他にもいろいろ祭られててさ。
『青のたてごと』だろ、『赤い呪文帳』だろ・・・。
その中に『勇者の剣』らしいものもあったんだよ」
勇者飯田「じゃ、持って帰ってくれば良かったじゃん」
小人矢口「そんな祭壇に誰も居ないと思うかよ。
おっかない魔王の手下が3人、しっかり守ってて持ってこれなかったんだ。
だから、一緒にお宝をかっさらいに行かないか?」

辻「あおのたてごと?それはののもそうびできるれす。」
勇者飯田「カオリの剣・・・手にいれなきゃ・・・行こう!!!」
ゴマ「きゅ〜ん!!!」
小人矢口「オイラも、金の厚底で超可愛くなれるよ!!!」

ということで、洞くつに向かうことにした一行。
どうなることやら。


さて、洞くつへの道のり。
勇者飯田「これで、3人+一匹のパーティになったね。何か本格的って感じ。
     カオリも勇者らしくなったって感じ」
小人矢口「いや、別に人が増えるのとアンタが立派になるのはちがうでしょ。キャハ!」
辻「にぎやかでたのしいれすー」
ゴマ「きゅ〜ん!」

その時!!!
森の中から、絹を切り裂くような、異常に高い悲鳴が!!!
「キャ〜!!!悪者におそわれちゃう〜!!!お嫁にいけなくされちゃう〜!!!
 ああ、あたしって不幸な女の子・・・」
緊急事態のようだが、なにやら寒い雰囲気のこの女の子の正体は!?

見ると、女の子が妙な男に襲われている!!
妙な男「でへへ〜、野菜スティック入れさせろ〜!」
女の子「嫌〜!あたしは神に仕える身よ〜!そんなことしないで〜!」

辻「たすけるれす!」
勇者飯田「うん、いくよ!」

変態名倉があらわれた!
変態名倉「なんだ〜?お前達は〜?お前達も野菜スティック入れられたいのか?」
勇者飯田「野菜スティックは食べるものだよ!そんなことに使うなんてカオリ許さない!」

小人矢口の攻撃!「アチョ〜!」
とび蹴りがヒット!変態名倉に23のダメージ!

女の子「ああ、あたしの為に戦ってくれるなんて、石川、感動

変態名倉「くそ〜、お楽しみを邪魔しやがって!いくで!」
変態名倉の攻撃!「野菜スティック乱れ撃ち!」
大量の野菜スティックが降り注ぐ!
勇者飯田に10のダメージ!辻に15のダメージ!小人矢口には当たらなかった!

辻「ひ〜ん、いたいれすぅ」
勇者飯田「痛い!バカ!バカ!」
小人矢口「小さいといいこともあるんだな。当たらなかったぜ」

変態名倉「よっしゃ、どんどんいくで・・・ありゃ?野菜スティック袋がないぞ?」

ゴマは変態名倉から野菜スティック袋を盗んで食べている!
ゴマ「きゅ〜ん(セロリもニンジンもおいしい♪)」

変態名倉「ちくしょう、全部食われてもうた・・・はっ!」
勇者飯田「・・・覚悟しろ〜!」

勇者飯田の攻撃!「カオリパーーーンチ!!」
会心の一撃!変態名倉に150のダメージ!変態名倉をやっつけた!

勇者飯田「大丈夫だった?」
石川「あ、ありがとうございますぅ♪」
勇者飯田「森は危ないから、気をつけなきゃだめだよ!って・・・・」
石川「はい、すいません・・・」
勇者飯田「(いやだ、どうしよう!この子可愛い!いやーー!!)」
石川「?」

小人矢口「あれ?辻、どうしたんだ?」
辻「やさいがあたっていたいのれす・・・ひーん・・・」
石川「あ、私治せますよ!私、こう見えても修行時代には回復魔法部の
部長やってたんです!!それで、夏はずっとホイミホイミー!って・・・」
小人矢口「・・・わかったから早く治してやれよ」

石川「(・・・なにがいけなかったのかな)じゃいきますよ。ホイミ!」
辻の体力が回復した!
辻「わーい、もういたくないのれす!てへてへてへ」
勇者飯田「そういえば、回復魔法を使える人がいなかったわね。」
石川「私でよければ、途中までならご一緒しますよ。」

僧侶の石川が仲間に加わった!


そうこうしてるうちに洞窟の入り口へ

小人矢口「あれだ!あれがオイラの入った洞窟だよ!中は危ないから、慎重に・・・」
勇者飯田「カオリの剣を見つけるぞ!行くぞ〜!」
辻「わ〜い、どうくつどうくつれす!てへてへてへ」
ゴマ「きゅ〜ん!」
まったく話を聞かず走って洞窟入りする2人+1匹

小人矢口「・・・ほんとにこいつらと一緒でよかったのかなあ・・・」
僧侶石川「助けてもらってなんですけど、私もそう思います!(ニコニコ)」

小人矢口「そういえば、梨華っちも洞窟のアイテムが目的なんだろ?」
石川「あ、はい、私のお師匠様に、あるアイテムを取ってくるようにって言われて、
それで、この洞窟を目指してたんですよ」
小人矢口「で、そのアイテムっていうのは何?」
石川「それが、『プッチペンダント』っていうアイテムらしくって」
小人矢口「ふ〜ん、聴いた事のないアイテムだな」
勇者飯田「何してんの、二人とも〜。置いてくよ〜!」
小人矢口「お〜い、待てよ〜!置いてくなよ〜!」
石川「それにしても、あのアザラシ、どっかで見た事あるような気がするんだけど・・・。
う〜ん、気のせいかな。あっ、待って下さ〜い!」


そのころ、洞窟内では・・・
「きおったきおった。雑魚がまた、うじゃうじゃと」
「魔王の言った通りだな、しかし何でまたわざわざ俺達が」
「仕方ないだろ、お前プロヂュースの魔女はこの前のさわぎで
 ただの酒場のねーちゃんになっちまったらしいしな」
どうやら、この3人は魔王軍の中でも相当高い地位らしい。
「しかし、勇者って聞いた時は正直びびったぜ。2年前のあの大戦の勇者じゃ俺達でも歯が立たねえ」
「勇者さやかとその一行か。嫌なことを思い出させるな。」
「まあ、あいつらは俺達を封印した時に自分達の力も失ったからな」

そしてその頃勇者飯田達は・・・
辻「ゆうしゃさま〜、ゆうしゃの剣ってもともとはだれのだったんれすか〜?」
勇者飯田「誰の物ってこともないでしょ。勇者の剣はカオリの剣。」
石川「私知ってますよ!2年前の大戦で、圧倒的な強さで魔王を封印した
   勇者さやかが使っていた剣だそうです。
   その時のパーティは何故か姿を消してしまったらしいですけど。」
矢口「ふーん。凄い人達がいたのねぇ。その人達が、また戦ってくれればいいのにね」
勇者飯田「なによ!カオリじゃ役不足ってわけ!?カオリも勇者だもん」
ゴマ「・・・・・・・・・・きゅ〜・・ん・・・(さやか様)・・・」

勇者飯田「結構長い洞くつね・・・ねえ、あとどれくらい?
    早くカオリの剣を手に入れたいよ」
辻「もうつかれたれすー。あしがいたいれすー。」
矢口「あ、もうちょいだよ。次の分かれ道を右に行って・・・
   でも宝物を守ってる奴等、一筋縄ではいかないと思うよ」
勇者飯田「まあ、大丈夫でしょ。カオリ頑張るから、ね、辻!」
辻「へい」
石川「(どうして私には話をふってくれないんだろ・・・しゃべりたいな・・・)」


祭壇の前に到着
小人矢口「よし、慎重に宝を奪おう。・・・っておい、」
なんと、勇者飯田と辻、石川は魔王の部下の前で仁王立ちしている!

小人矢口「お前等バカかー!!??!!??」

勇者飯田「魔王の手下!カオリがやっつけちゃうから!!!」
辻「わるものはゆるさないれす」
石川「この世に悪の栄えたためしはありません。覚悟してください!」

魔王軍幹部はたけ「ん?お前等元気がいいな。」
魔王軍幹部まこと「でも元気だけじゃ生きてはいけないぞ」
魔王軍幹部たいせー「ま、こいつらならこんなもんか・・・」

たいせーは軽く剣を一振りした。
物凄い衝撃波が一行を襲う!!!

勇者飯田は169のダメージ!
勇者飯田は力つきて倒れた・・・
「・・・嘘・・・カオリ死んじゃうのかな・・・」
辻は231のダメージ!
辻は力つきて倒れた・・・
「いたいれす・・・しにたくないれす・・・」
石川は205のダメージ!
石川は力つきて倒れた・・・
「ああ、花の命は短くて・・・」
矢口に188のダメージ!
「もう、ダメだ」

魔王軍幹部はたけ「何だ情けない。
         こんな奴等わざわざ俺達が相手する必要もなかったな。」
魔王軍幹部まこと「まあ念には念を入れて止めを指しとくか・・・」

絶体絶命のピンチ!!!
しかしその時、ゴマに異変が!?


たいせー「あれ?このアザラシ、俺様の剣を避けやがったか。
生意気な・・・」
ゴマ「きゅーん・・・
(今日は満月、一月に一度呪いの解ける日・・・)」

突然、ゴマのペンダントが強烈な光を発し、ゴマの体を包んだ!
アザラシの身体はごまのペンダントの中に入っていき、ペンダントから美しい少女が現れた!
ごまのペンダントには、アザラシの写真が入っている。

魔導士ゴマ「・・・一月ぶりに人間に戻れた・・・。
よくよく見たら、あたしがさやか様にお供してたときに封印した、部下の3人組じゃないの。
まだ悪いことしてたのね。」

驚愕を隠せない幹部三人組
はたけ「・・・そんなバカな、あいつらは全員力を失ってどこかへ消えたと・・・。」
まこと「あの魔導士、恐ろしい呪文を使いこなす・・・。」
たいせー「魔王様が封印される寸前、呪いをかけておいたのに・・・。」

魔導士ゴマ「呪いが解けている時間は限られてるのよね。いっちゃうぞー!」
ゴマはドラゴラムを唱えた!ゴマは巨大な竜に姿を変えた!

ゴマは激しい炎を吐いた!
はたけに180のダメージ!まことに169のダメージ!たいせーに216のダメージ!

たいせー「く、くそーー!!」
たいせーは激しく斬りつけた!ゴマに35のダメージ!
ゴマ「・・・痛いわね。バカッ!!!」
ゴマはたいせーを踏み潰した!
『ぷちっ』
たいせーをやっつけた!

まこと「・・・たいせー、やられちまった・・・」
はたけ「まだ手はある!!ドラゴンから元に戻すぞ!」

はたけはギターの剣を振りかざした!凍てつく波動がゴマを包む!
ゴマにかかっていた呪文の効果が無くなり、ゴマは元に戻った!

まこと「でかした!これで何とか・・・」
ゴマ「・・・やっつけられるのがちょっと伸びるだけだと思うけど?」
ゴマはメラゾーマを唱えた!巨大な火の玉がまことを包む!
まことに259のダメージ!まことをやっつけた!

まこと「・・・俺、仕事してないやん・・・」

ゴマ「さ、あとひとりね。」
はたけ「・・・マ、マ、マホトーン!!!」
ゴマは呪文を封じ込められた!

はたけ「ぎゃははは!魔導士が呪文を封じ込められたら何も出来ねえじゃねえか!
勝負あったな!散々馬鹿にしてくれやがって!!始末して・・・」
ゴマの張り手!はたけに137のダメージ!

はたけ「・・・って、すっげえ馬鹿力」
ゴマ「あたし、戦士のよっすぃーよりも怪力だったんだから。」
はたけ「わ、わかった、武器は全部渡すから、助けて・・・」
ゴマのラリアット!はたけに239のダメージ!!
はたけをやっつけた!

ゴマ「ごめんねー、手加減忘れちゃった♪」

ゴマにかかっていたマホトーンが効力を失った。
ゴマ「・・・あと10秒くらいね・・・この人たちを回復させて、と・・・」
ゴマはベホマラーを唱えた!
勇者飯田の体力が回復した!辻の体力が回復した!
小人矢口の体力が回復した!僧侶石川の体力が回復した!

ゴマ「・・・また、一ヶ月後に逢いましょう・・・」
ごまのペンダントが強烈な光を放ち、ゴマはアザラシに戻った!

勇者飯田「・・・・う〜ん・・・・あれ?幹部たちは・・・
倒れてる?一人はペチャンコ、一人は黒こげ、もう一人はボコボコ・・・
誰が助けてくれたんだろう・・・」
ゴマ「きゅ〜ん・・・」
勇者飯田「・・・まさか、ゴマ、じゃないよね・・・」


勇者飯田「まあ、いいわ。カオリわかんなくても。
     それより、カオリの剣はっと・・・あれかしら?」

祭壇に目をやると、剣が置いてある。
見た目にもただならぬオーラを発しているこの剣に飯田は手を伸ばした。
そして剣に手を触れた瞬間、飯田の脳裏に誰かが語りかけてきた・・・

謎の声「この剣を持つに相応しいかどうか、試させてもらう・・・」

突然飯田の身体を衝撃が突き抜けた!!!

辻「う〜ん、、、ここはてんごくれすか?
  あれ、ゆうしゃさま!?」
矢口「うう、体中が痛いや、でも何とか生きてるみたい・・・って
   飯田?なんだありゃ?炎に包まれてるぞ!?」
石川「あれは、試しの炎です。大丈夫。勇者様の精神力を試しているだけですから。
   聖なる炎なんですよ。」
ゴマ「きゅーん(ま、あの子なら選ばれるでしょ。さやか様の後継者として・・・)

矢口「・・・おいおい、やばくないか?一時間も炎に包まれたままだぞ?」
つじ「ひ〜、あつそうなのれす・・・」
石川「多分大丈夫ですよ!聖なる炎の儀式はすごく長い時間がかかるって、昔お師匠様が言ってたような気がしますよ!
それよりも、今のうちに私たちも自分の武器やアイテムを・・・」
矢口「そうだ!!すっかり忘れてた、金の厚底!!」

矢口は『金の厚底』を履いた!!矢口の背が18CM伸びた!!
矢口の攻撃力があがった!!
石川「背、あんまり変わらないですよ?」
矢口「(梨華ちゃん、ほんと一言多いよなぁ)」

辻は『青のたてごと』を装備した!!
辻「むーー!!きあいがはいってきたのれす!!」
辻は遊び人から『ロッケンローラー』になった!!
矢口「なんか、すげえ・・・」

ゴマは『赤い呪文帳』を装備した!!
ゴマ「きゅ〜ん!!きゅ〜ん!!
(赤い呪文帳があれば、アザラシでも呪文が唱えられるのよ!)」

石川「お師匠様にいわれたペンダントは、と・・・あ、これね。」
石川は『プッチペンダント』を道具袋に入れた。
石川「さて、これで・・・あら、この杖いいわね。なんか手に吸いつく感じ・・・。
ずぅっと、あたしのことを待っててくれたみたい
石川は吹雪の杖を装備した!!

辻「ひっくしょん!!なんかさむけがしたのれす・・・」
矢口「へっくしょん!!オイラもだ・・・。」

そのとき、勇者飯田は突然目を見開き叫んだ!「ディアー!!!!」

すると突然、一行の前に巨大な狛犬があらわれた!!!
辻「ひー!!もんすたーれす!!」
ごま「!?!?!?!?!?!?きゅ〜ン!!!!」
石川「あら、お師匠様。違いますよ、辻さん。私のお師匠様です。
   見た目は怖いけど、大神官なんですよ」

狛犬「石川、あんた一言多いわね。で、例の物は手にはいったの?」
石川「あ、はい。これです。」

石川はプッチペンダントを狛犬に渡した。
すると狛犬はペンダントの中に吸い込まれ、代わりに女性が出てきた。

謎の女性「ふう、やっと元の姿に戻れたわ。私は大神官だけに神の御加護で
     ペンダントだけで元に戻れるのよねえ・・・」

辻「あまりかわってないれす・・・」
大神官「何ですって!!!」
辻「ひっ!ごめんらさい!ごめんらさい!」

大神官「さて、それじゃ石川、そんで他の娘タチもよく聞きなさい
    石川にも話してなかったけどね、アタシは2年前の大戦で勇者さやかと戦った
    メンバーの1人、保田圭よ。」
矢口「大魔導師として?」
大神官保田「大神官よ!いちいちうるさいわね!
      それで今回、また魔王のやつが復活して、どうにかしなければならないわけよ。
      当時のパーティのあたしと、大魔導師ごま、あとバトルマスターよっしぃーは
      『プッチペンダント』というアイテムがあれば程度の差こそあれ当時の力をだせるわ。
      問題は、勇者さやかが・・・・・・って、アンタもしかしてごまじゃないの!?」
ごま「きゅーん!!(圭ちゃん!!)」

・・・勇者飯田はまだ炎に包まれたままだ・・・


ゴマ「きゅーん、きゅーん、きゅーん!!きゅ〜〜ん・・・。
(かくかくしかじか、それで、一月経たないと元に戻れないの・・・」
保田「きゅーん・・・きゅーん、きゅーん?
(相変わらずあんたおっちょこちょいね・・・。呪いを解く方法はわかるの?)」
ゴマ「きゅーーーん・・・。きゅーーーん・・・。
(わからない・・・。さやか様がいれば何とかなったかもしれないけど・・・。)」

辻「・・・・あざらしのことばれす・・・」
石川「お師匠様は動物語も堪能なんですよ。」

以下アザラシ語、
保田『呪文はそのアイテムでなんとかなるからともかく、
   移動が不便だし、あんたの馬鹿力も使えないのは痛いわ。
   早く何とかしないとね。
ゴマ『でもあたし、この姿そぅとぅ気に入ってるからね〜。
保田『な、、なんで??
ゴマ『だって寝てても文句いわれないし、抱えてはこんでくれるし。
   みんなやさしいし、美味しいものもくれるし、、。
保田『あ、、あんたって娘は、、、
ゴマ『あはっ!!

以下人間語
辻「だいしんかんがこまったかおをしているのれす。」
石川「いったいアザラシのゴマにはどんな謎が隠されているのでしょうね?」

その時勇者飯田の身体を包む炎が一層激しさを増した。
保田「あら、あの子頑張るわねえ。腕の方はどうかしらないけどいい根性してるわ」

勇者飯田の頭に、また謎の声が語りかけてきた。
「うん、よく頑張ったわね。いいわ、認めてあげる。この剣を持って旅を続けなさい。
 まずはバトルマスターよっすぃーを探すのよ。そうすればおのずと道は開けるわ。
 私の方も・・・そろそろ時間ね・・・」
勇者飯田を包んでいた炎が消えた。

勇者飯田「あなたは誰なんですか?」
謎の声「わたしは・・・勇者さやか・・・時が来たら・・・逢えるわ・・・」


数時間後
辻「ゆうしゃさま!ゆうしゃさま!あ、めをあけました!!!」
矢口「やっと気がついたか!」
石川「もうこのまま気がつかないんじゃないかと・・・心配しました」
ゴマ「きゅ〜ん!(よかった!)」

カオリの剣を捧げ持ち、ブツブツ独りごとをいう勇者飯田
勇者飯田「・・・力が・・・力があふれてくるみたい・・・」

辻「ゆうしゃさま・・・めがやばいのれす・・・」
矢口「あいつ、変な奴だと思ったけど・・・まさかここまでとは・・・」

保田「さすがね。結構な強さになったみたいじゃない。でも・・・」
石川「・・・でも?でも、なんですか?お師匠様」
保田「まだ力を上手く使えないわね。見てて御覧なさい」

勇者飯田はおもむろに剣を振り回した!!
「ディアーーーー!!!」
突然巨大な地鳴りがして、洞窟が崩れ始めた!!!

保田「ほら、いわんこっちゃない」
矢口「は、は、早く言えよ〜〜〜!!!逃げるぞ!!!」
辻「へ、へいっ!!ごま、にげるれすよ〜〜〜!!」
ゴマ「きゅーん!!」