辻 「ハァハァ…。8時には間に合ったみたいれすね…。」
市井「はぁ〜い辻、お疲れ様〜! ごめんね急に呼び出しちゃってぇ〜?
加護が風邪で寝込んでるんだって? そりゃ大変だったねー♪
看病ほっぽり出してこっち来ちゃって、アイツ怒ってなかった?」
辻 「仕事れすから…。加護ちゃんの事はヤンジャンが見てくれてまふ。
さっそく打ち合わせしましょうなのれす。…たいせーさんは?」
まこ「あー…ちっと遅れてくるって電話があったでぇ? それよりハラ
へったなぁ? なんか食べに行こか? 辻ちゃん何食べたい?」
辻 「ゴハンは打ち合わせがすんでからなのれす…。」
たい「うぃ〜!なんやサヤカ、急に呼び出したりして? オレ、コンパの
最中抜け出してきとるんやから、用件すんだらサッサと戻るで〜?
お、辻プロデューサーやないッスかぁ♪ また太ったんちゃう?」
辻 「…なんれ遅刻してきたとれすか? 理由は…?」
たい「いや〜隣のアホOLが放してくれへんでなぁ♪ …グプッ!??」
ドサッ…! ぐ…ぐぁぁああああ…!!!
市井「ちょッ…!? つ、辻! アンタ、たいせーに何やったのよッ!?」
辻 「デビュー前らから、顔をケガさせるのらけは勘弁してあげたのれす…
不真面目なマネすると、今みたく肋骨一本ずつ外していくとれすよ?
さて…今日の議題はなんれすか? みなさん席についてくらさい。」
まこ(お、おい市井…!! 辻ちゃんメッチャ怒っとるやないかッ!!
会議たって、何も用事なかったんやろ? 実はウソやなんて言うたら
オレらも骨ズラされるがなッ!! どないするんやオイッ…!?)
市井「いや…今日はね…! そ、そう! デビュー曲についての打ち合わせ
なのよ! ホラ、デビュー曲は私の作詞で作るってこの前話したじゃ
ない? それで辻にも一応、私の書いた詞を読んでもらおうって…!」
辻 「…そんな話は聞いてなかったれすし、一応も何も、ぷろりゅーさぁの
ののがOKしなくちゃ、勝手にその詞れは歌わせないとれすよ…?」
市井「歌わせないって…!? ア、アンタ何様のつもりよッ!?」
辻 「ぷろりゅーさぁれすけろ? ののは市井さんをぷろりゅーすする立場
なのれす。 文句ありまふか? さあ、詞を見せてごらんなのれす。」
市井「くッ…! アンタに詞なんかわかるのかしらね! フンッ!」
辻 「ふむ………。」(ジー…)
たい「あ、オレとしては、なかなかいい詞やと思うで…? せやからそれで
曲作ろうって、みんなの意見は合わせてるんやけど……辻ちゃん?」
辻 「耳元でボソボソうるさいのれす…。」(カコンッ…)
たい「@×☆………ッ!!」(アガガガッ…! アゴの関節がぁーッ!?)
市井「…ちょっと。まさか辻アンタ、ダメ出しするんじゃないでしょーね?」
辻 「……ほう。詞のテーマは遠距離恋愛れすか。」
市井「そうよ?ステキでしょ? 遠く離れた恋人達のせつな〜い想いを詞で
表わしたのよ。 その構想を練るために札幌まで行ったんだからね!」
辻 「結論から言いまふと…… ぜんぜんダメれす、コレ。」(ビリッ!)
市井「キャアアアアアアアーッ!! なにかましてるのよ黒ブタァーッ!!」
辻 「薄っぺらい詞なのれす…。遠距離恋愛をわかってないのれす。」
市井「はぁん!? アンタみたいなガキに遠距離恋愛がわかるのかいッ!?」
辻 「市井さんこそ、遠距離恋愛の経験があるんれすか?」
市井「え…!? ないわよ…ないけど! そんなの適当に想像できるわよ!」
辻 「適当な想像じゃ全然気持ちが伝わってこないのれす。この詞が何を伝え
たいのか、文化放送のラジオ電波みたいに伝わらないのれすよ…。」
市井「そッ…それは…! アンタにも遠距離恋愛の経験がないからでしょ!?
実際に遠距離恋愛してる人達にはきっと共感してもらえるわよッ!!」
辻 「確かにののは恋をした経験はないれすよ。…鯉を盗んら経験と技はあり
ますが。はだしのゲンで学びました。…れもですね、側にいたい大事な
人が離れてしまって、苦しくなる気持ちは良くわかっているのれす。
なにも住んれる土地が遠いからって、遠距離恋愛というわけじゃないん
れすよ…? 近くにいても距離を感じてしまう、そんな遠距離恋愛も
あるんれす。 市井さんはそんな想いした事はありませんか…?」
市井「…んな事言われても…そんな恋愛経験豊富じゃないし…。 ユウキとの
交際もそんなマジメにつきあっていたわけじゃないもん…。」
辻 「…あのれすね。遠距離恋愛で一番強い想いは『もどかしさ』なのれす。
自分の一番大事なものが、近くに感じないもろかしさ…。感じた事は
ありませんか? あれば恋愛経験がなくても、きっといい遠距離恋愛の
詞が書けるはずなのれす。市井さんの一番大事なものはなんれすか?」
市井「アタシの一番大事なもの…… 歌。 歌うこと…。」
(…歌いたかった…。デビューできない自分と時間がもどかしくて…。)
辻 「市井さんはもっといい詞が書けるはずなのれす! 書きまひょう!!」
加護「あ〜ウチそろそろ寝るわ。 ハラもいっぱいやし、なんかフラフラや。
今日はごっつおおきにヤンジャン! ゲコ助もありがとさん!」
鈴木「心配だなぁ〜オイ。…やっぱ私、泊まっていくわ! 小川、先帰れ!」
小川「じゃあカギ貸してくださいよ。 中に入れないもん。」
鈴木「…お前、どこに帰るつもりだよ?」
加護「ウチは大丈夫やて!第一、布団がこれ一組しかないさかい無理やがな。
下手に風邪うつしたらみんなに迷惑かかるさかい、早よ帰れや。」
鈴木「う〜ん…じゃあ明日の朝にまた顔出すよ。しっかり布団にくるまって
暖かくしてるんだぞ? とりあえずハラへったら、台所にオムスビの
残りがあるし、寂しくなった時のためにコレも置いてってやるから…」
加護「なんやそれ?」
鈴木「あん? 私のベストアルバムよ。 CDラジカセあるんだろ?」
加護「ぶははははッ!! いらんいらん!縁起悪いから持って帰ってくれ!」
鈴木「ちぇっ…! なんの縁起だよ? まあいいや、とにかく帰るわ…。
なにかあったら携帯に電話しろよ? すぐに飛んできてやっからさ。」
トゥルルルル… トゥルルルル…
鈴木「ん? 言ったそばから電話が…。 辻からかな? …もしもし?」
小川((( 先パーイ♪ 飛んできてぇ〜ん♪ )))
鈴木「OK〜♪ 飛んでやるから待ってろ。」(フワッ…シュパーンッ!!)
加護「おお〜…滞空時間の長い、キレイな飛び蹴りやったなあ。」
鈴木「…じゃあ加護、お大事にな。おやすみ…」
加護「おい待てやッ! CDとカエルの死体はしっかり持ち帰ってやッ!!」
小川「でも良かったですね〜♪ 加護ちゃん元気そうじゃないですか?」
鈴木「……ああ見えても、けっこう痩せ我慢してたんだよアイツ。 眉間の
シワがピクピクして目も涙目だっただろ? 長い事一緒に住んでたから
ツラ見ればわかるんだ。 辻が帰ったのがショックだったんだろ…。」
小川「辻ちゃん何があったんでしょうねー。 …あ、それよりさっきの先輩の
ベストアルバム、私にくださいよ!? アミーゴのサイン付きで♪」
鈴木「ていうかお前、帰りこっち方向じゃねえだろ?…ったく、仕方ねえな。
サインに宛名いるか? えっと…小川…ん? 下の名前なんだっけ?」
小川「ヒッドーイッ!!まだ名前覚えてくれてなかったんですかぁーッ!?」
ゴホッ… ゴホゴホッ…
加護「……みんな帰ってしもうたか…。急に部屋が静かになったなあ…。」
ポチッ キュルルルル… ジジー… ブン… シャカシャカ…♪
加護「へへ… ヤンジャンのアルバムは、ウチちゃんと持ってきてたんや…。
下手な歌やけど…アイツの顔浮かんできて、笑えるさかいなぁコレ。」
楽しいかもね… そういう1人も こういう場所もわるくないね…♪
悲しいかもね… でも仕方ない あなたがいない…♪
加護「Alone in my roomか…。 そやな、ウチ1人でこの部屋からスタート
するんや。辻がおらんでもやってける。悲しむ必要ないやんけ……。」
月が私と空で遊んでる そろそろあなた そばによりそって……♪
高橋「吉澤さん、ぜんぜん来ないダスなあ…。」(ブチブチブチ…)
紺野「ちょ…ちょっと愛ちゃん!なに漫画のビニール破いてるの!?」
高橋「んだども、このまんまだど、立ち読みできないだっしゃ?」
紺野「その立ち読みを防止するためにビニールかけてるんでしょッ!」
高橋「バレないバレない♪ 田舎者がこういう時に、大らかさを発揮
しないでどうするダスか? トラクターのように生きるダス!」
紺野「意味わかんないよッ! ほら店員がこっち来てる! 早くッ!」
ダダダッ…!
高橋「紺野、少し都会人のギスギスさが感染したんじゃないダスか?
田舎者たるもの、ワキ毛も伸ばしっぱなしのコンバインのような
生き方をダスなあ…… ん? ふぁっしょん雑誌コーナー?」
紺野「ここは立読みOKなの。ワキなら愛ちゃんも剃ってるでしょ?」
高橋「ワタス剃ってないダスよ? 元々薄いのを、肌色に脱色してる
だけダス。ほれ、サワサワ生えてるだしょ? ほれよく見て!」
紺野「…うんうん。フランス女性みたいだね…。これ読んだらどう?
パリの最新流行ファッション紹介してる雑誌。 パリジェンヌに
かぎりなく近いワキを持った愛ちゃんに、ピッタリの雑誌よ?」
高橋「んまあ、福井は北海道よりわずかにフランスに近いダスからな。
距離が。 あ、方言の発音も近いと思わないダスか? なぁ?」
紺野「…うんうん。でもちょっと静かにし…ん? あ、愛ちゃん!?」
高橋「この雑誌の娘ッコはみんな大らかダスなあ…。田舎者ダスか?」
紺野「それは見ちゃダメェエーッ!! 違う毛が見えてるゥッ!!」
保田「だ〜れもいない部屋♪ 高橋愛をたしかめたくて〜♪
あ〜なたの机を〜♪ こじ開けてみた〜の〜♪」
ガコッ…ガココッ! ググ…ッ ふんッ!! バキャッ!!
保田「ヨッシャ開いた! ガキが生意気にカギなんてかけやがって…。
お、さっそく高橋の日記発見♪ …ダメ! いけないわ私ッ!!
これは勝手に見てはいけない高橋の秘密のゴナゴトなのよ!?」
ピラッ! パラパラ…
保田「フハハ〜それがどうした堂島孝平? ヤッスーに秘め事かます
のは1世紀早えわ! サンフランシスコ平和条約も日米安保も
片手でひねりつぶす女、それがヤス。それでこそイヨマンテ。
どれどれ〜? 何か先輩の悪口を…いや、深刻な悩みを抱えて
ないかにょ〜? ん? 先輩について思う事…?」
4月×日 晴れ 血圧(上125〜下80) ニキビ 4コ
今日は何もなかったダス。んだば先輩について思う事を一言で。
飯田さん>うざいダス。 安倍さん>くさいダス。
矢口さん>可愛いダス。 保田さん>エクソダス。
吉澤さん>怖いダス。 後藤さん>優しいダス。
鈴木さん>よく知らないダス。 石川さん>きしょいダス。
辻さん加護さん>最近仲が悪いみたいダス。心配ダス。
保田「エクソダス? …それより辻加護が仲悪いってどういう事だ?」
ソニ「ふぅ…今日は一日中マスコミに追われて疲れたニダよ…。
ほれユウキ。そろそろ布団から出てくるニダ。メシできたニダ。
キムチが餓鬼共に食い荒らされたダニ、今夜はめずらしく洋食
ニダよ? ユウキの好きなハンバーグカレー作ったニダ。」
ユウ「ハンバーグ!?」(ムクッ…)
ソニ「プッ…お前はハクション大魔王ニダか? 早く来るニダ♪」
ユウ「ソニ姐さん…ゴハンの前に一言、言いたい事があるんだ…。」
ソニ「何ニダ?」
ユウ「…ごめんなさい。」
ソニ「馬鹿ニダね、ゴハンの前に言う言葉は『いただきます』ニダ♪
早くキッチン来るニダよ。カレーが冷めちゃうニダよ?」
ユウ「うん…♪」
スタスタ…
ユウ「な、なんだコレッ!? ハンバーグカレーなんかどこにもない
じゃんかよォ!! しかも、何だこの血まみれの部屋は…!?」
ソニ「血じゃないニダッ!! キムチ汁ニダよッ!! 吉澤とその
兵隊共が略奪行為した残骸ニダッ!! 日本人はコレだから
嫌われるニダよッ!! 早く雑巾とモップ持って来るニダッ!
寝腐っているヒマあるなら、掃除手伝うニダよタダ飯食いッ!」
ユウ「あーあ…。ホントにキムチ全部ないんだ…。寂しいな…。」
ソニ「…冷蔵庫に一瓶隠してあるニダ。今日はそれで我慢するニダ。」
ユウ「…へへ♪我慢する♪ …あれ? 今、外に誰か来てた気配が…」
後藤 (トボトボ…)「いいな…ユウキは。帰れる場所があって…。
私は帰って寝る場所はあっても、心が帰る場所がもうないよ…」
1人ぼっちで少し 退屈な夜 私だけが寂しいの… Ah… Uh…♪
市井「辻…アンタ、帰らないの? そんなソファーに寝転がって…」
辻 「…今日はここに泊まるれす。市井さんこそ帰らないのれすか?」
市井「アタシはッ…! アタシは…詞の書き直しをしたいから…。
べッ…別にアンタに何か言われたからじゃないわよッ!?
ちょっといいフレーズが浮かんだから、忘れないうちに書き
とめているだけよ! 邪魔だから仮眠室で寝て来なさいよ!」
辻 「うん…。もう少し、市井さんの背中を眺めているとれす…。」
くだらなくて笑える メール届いた… なぜか涙 止まらない…♪
吉澤「うわっ…知らないうちに山ほどメール来てる…! 高橋と紺野
からだ…。やべ〜忘れてた。本屋閉まってるのに、まだ店の外
で待ってるのかよ? 私ほっといて帰りゃいいのに…バカ。」
新垣「そろそろトイレから出れそうですか吉澤さん…? でしたら
ゴハン食べ直しません? ちょうどここファミレスなんだし♪」
吉澤「お前もまだいたのかよ…? そうだな…もうちょっと待って…。
ズズッ…(ゴシゴシ)…うっし! じゃあみんな呼び戻すか♪」
ガチャッ!!
安倍「ぽっくんぶぁ〜いッ!! おはヨーグルトでしゅ〜ッ!!
…あれ? まだ誰も来てない。なっちフィルダースチョイス?」
飯田「オハヨ〜ス…。ねえ今アンタ、1人でなんか叫んでなかった?」
安倍「誰も守ってないベースに豪速球なげちゃったべ♪ でもカオリ
来てくれたから、やっと会話のキャッチボールできるべさ♪」
飯田「あらら? いつもは出勤早いヨッスィまだ来てないねぇ?」
安倍「ねえねえ!なっち新しいダジャレ考えちった♪ 聞きたい!?」
飯田「ごめんグローブ忘れてきた。眠いからちっと仮眠…」(ゴロ…)
安倍「中国人が骨折〜ッ!! 『ペキンッ!!』」
飯田「………。」(くッ…! ちょっと面白かったけど無視無視…。)
矢口「ウィース! …あれ?どしたのなっち? 下唇つき出して?」
石川「おはようございま〜す! みなさん今日は早いですねぇ〜?」
安倍「うわーッ!! リカちゃんどうしたべ、そのカッコ!?」
矢口「ブッ!! ア、アホかぁ石川ァアアアアアアーーッ!!」
飯田「…ん? どうしたのぉ?(ムクッ…) ぶぅわはァアーッ!!!
ちょっと石川ッ!!何アンタ、股間に灰皿つけてるのよッ!?」
石川「灰皿じゃありませんッ!! ホタテの貝殻ですッ!! 昨日
飯田さんがセクシーな格好して来いって言ったじゃないですか?
だからチャーミーなりに研究して…。 何か間違ってました?」
矢口「いや…いろいろツッコミ所ありすぎて涙目になってきたよオレ。
とにかくツッコんでおこう。 石川…それハマグリだよ…。」
ガチャッ… ソロ〜… ソロ〜…
小川「なんで先輩、こんなドリフの泥棒コントみたいな歩き方しなきゃ
ならないんですか? つま先がプルプルしてますよ?」
鈴木「シッ…! 加護がまだ寝てるだろ…! せっかく休んでるんだ。
ヒゲダンスみたいにドカドカ歩いて、起こしたら悪いだろ?」
加護「おはようさんどす…。」
鈴木「うわぁッ!! か、加護! お前、起きてたのかッ…!?」
加護「スマンなあ…様子見にきてくれはったん? おおきに…。」
鈴木「ちょっと待て! お前、着替えすましてるけど、まさか今日
仕事出るつもりじゃねえだろうな? 無理するんじゃねえよ!」
加護「そないな事言われても、今日はうたばんの収録やないの…。
ウチが出えへんかったら、ファンの皆はんが心配しますやろ?」
小川「あれ? 今日はめずらしく髪の毛下ろしてますね〜?」
加護「どないどす? ウチ似合ってへんどすか…?」
鈴木「いや…か、可愛いよ…ウン。 ていうか…今日はオマエやけに
しおらしいな? 髪型のせいか、なんか大人っぽく見えるし…」
小川「喋り方も変ですよ? 京訛りが混じって気持ち悪いッス!」
加護「ぶははははッ!! 気持ち悪いって何やゲコ助! ちょっと大人
ぶってみただけやがな♪ 心配すんな、体の方は具合ええわ!」
鈴木「ビックリしたぜぇ〜! なんか熱で頭おかしくなったかと…ん?
ちょッ…ちょっと待てオイ! なんだ加護、コレ…? 」
加護「何やって…見たまんまコーヒーいれたんや。 …飲むやろ?」
鈴木「コ、コーヒー!? お前が…いれた? まだ熱あるのか…!?」
加護「インスタントで悪いんやけどな。」
鈴木「あ…あはは…。オマエそう言って、実はコレ、お湯に絵の具の
黒を溶かしたヤツだろ? もしくは墨汁かぁ? ヘヘッ! 私は
だまされねえよ? オイ小川、毒味役でちょっと飲んでみろ!」
小川「は? 私さっきから飲んでますよ? 普通にウマイっす。」
加護「アホかヤンジャン! 朝っぱらからそんなイタズラかますほど
ウチが元気なワケないやろ! これでも病み上がりなんやで?」
鈴木「(ゴクッ…) ほ、本当だ…! ウマイ…。」
加護「ほぉ〜。小川、ブラックでも大丈夫なんやなあ。ウチまだ子供や
さかい、砂糖とクリープぎょうさん入れな飲めんのや。」
鈴木(…や、やっぱおかしい! 絶対いつもの加護じゃねえよ…!)
小川「つーか、全然いつもの子供っぽい加護ちゃんじゃないッスよ?」
加護「ぶはははは! なにがや! いつもどおりやがなウチはッ♪」
鈴木「そ、そうだよな! アハハ…!」(気のせい、気のせい!)
加護「ん…? ヤンジャン寝グセついとるで? 後ろ髪立っとるがな。
こっち来ぃや、直したる。 ウチのツバで悪いけど即席や。」
ペタペタ ペタペタ…
加護「ん! 良し!直ったわ! …なんやオマエ、顔真っ赤にして?」
鈴木「ええッ!? あああ…い、いや! なんでもないッ…!!」
(気のせいじゃねえ! 加護が…加護が素で大人びてやがるッ!)
加護「ほな仕事行こか! あ、小川、カップはそのままでええで?」
市井「辻ッ! 起きなよ辻ッ! 仕事あるんじゃないの!?」
辻 「うう〜ん… まだ寝かせてくらさいヤンジャン…」
市井「誰が鈴木よッ!! 寝ぼけてないで目を覚ませーッ!!」
辻 「ムニャ…? 市井さんじゃないれすか? ん? ここどこ…?」
市井「ピッコロタウンの会議室よッ! このまま寝てて大丈夫なの?」
辻 「はうッ! 午前中仕事あったのれす! 遅刻しちゃう〜ッ!」
市井「ったくぅ… カオリに怒られるわよ? …あ。」
(なに心配して起こしてるのよアタシ!? 遅刻でいいじゃん!)
辻 「…あれ? 市井さん…詞を徹夜で書いていたのれすか…?」
市井「え? あ、うん…。」
辻 「見せてくらしゃい♪」
市井「あ、後でちゃんと見せるわよッ! 遅刻しそうなんでしょ!?」
辻 「今すぐみたいのれすッ! 恥ずかしがらず見せてくらさい!」
市井「ちぇっ! …どうせまた文句つけるんでしょ?」
辻 「タイトルは『空』れすか…。 ふむふむ…。」(ジー…)
市井(なんでガキ相手に、こんな緊張しなきゃならないのよアタシ…)
辻 「ストレートな詞れすね…。」
市井「単純だって言うんでしょ!?…どうせ作詞の才能ないわよ…。」
辻 「れも…前に書いた、変に言葉を飾りたてた詞よりも、ずっといい
と思うれす。 初々しくて…市井さんらしくて…真直ぐれす!」
市井「え…?」
辻 「のの、これ好きれすッ♪ これれ行きまひょうッ!!」
吉澤「…おはようございま〜…ふぁああ…〜すぅ…。」
紺野「…まぁ〜す…。」
高橋「ダス…。」
新垣「リ〜サたんランランソ〜セ〜ジ〜♪ ハ〜イハイ…♪」
安倍「ハ〜ムじゃない〜♪」
新垣「勝手に続き歌うんじゃないわよッ!! そこのハムッ!!」
安倍「…ッ!?」
矢口「どうしたヨッスィ? 今日はずいぶん遅いな? 他の5期メンも
眠そうだし、新垣は目が血走ってヒロポン患者みたいだし…。」
新垣「誰が印南よッ!! この顔面白塗りガン牌ッ!!」
矢口「…ッ!?」
吉澤「すみませ〜ん…朝まで寝ずに山の手線ゲームやってましたぁ…。
新垣がムキになって、やめさせてくれなくて…。」
新垣「うう〜! 次のお題いくわよッ!! 『酢の名前ッ!!』
バルサミコ酢ッ!! はい次ッ!! 波多野あさ美ッ!!」
紺野「あー…うー… 酢…酢…黒酢…。」(パンパン…)
吉澤「ううう… 黒酢…黒酢…ブロンズクロス…。」(パンパン…)
高橋「う〜う〜… ダス。」(パンパン…。)
新垣「やるわねムキーッ!! 酢…ススス……スルーパスッ!!」
飯田「全然ゲームじゃなくなってるじゃん…。それよりアンタラさ、
目にそんなクマ作って、今日の収録ヤバいでしょその顔?」
紺野「あー…うー… その言葉そっくり返ス…。」(パンパン…)
ダッダッダッダッダッ!! ガララッ!!
保田「オハコンバンチワーッ!! 日ペンの美子ちゃんデースッ!!
ボールペン習字講座で習い続けて40年ッ! 今では一太郎も
ビックリの見事な明朝体なおかつムガール王朝ッ!!うはッ♪
ウマナミナノネーッ♪ 固い固いと言われてる♪ 杉本哲太♪
ていうか紺野はどこじゃあーッ!? 紺野出せや紺野ーッ!!」
浜崎「…ハァ?」
保田「正直スマンッ!! 楽屋間違えたッ!! ドンマイ、ハマ!!」
ダダダダダッ!! ダダダダダッ!! ガララッ!!
保田「ナマステーッ!! まんがはじめて物語、3代目お姉さんの
松居直美デースッ!! 待ってましたーッ!! それ〜いッ!!
グルグルクルクルパピンチョパペッピポ〜 ヒヤヒヤドキッチョ
ナの〜…ピンク豚ッ!! タイムスリーップッ!! のび太ッ!!
あれ? モグタンここは? ウンお姉さん、ここは10世紀の
モンゴル高原だよ! お姉さんにそっくりな蒙古人がアリの数
ほど群れてるでしょ? アハハッ!モグタンぶっ殺すぞぉ〜♪
ていうか紺野ブッ殺すッ!! 一歩前に出ろ紺野ゴルァッ!!」
浜崎「…保田ぁ。」
保田「正直スマンッ!! 今のはワザとだッ!! ドンマイ、ハマ!」
ダッダッダッダッ… ピタッ ダダダダッ!! ガララッ!!
保田「すまんハマ、ウチらの楽屋どこか知らねえ?」
浜崎「…なあ、エイベックスと戦争したいのか…?」
ダッダッダッダッダッ!! ガララッ!!
保田「ザ☆ピ〜スッ!! …の衣装を着たマシュマロマンデースッ!!
ゴーストバスターズ3ッ!! 今度はレーニン像が巨大化ッ!!
集会は喧嘩じゃーッ!! 爆音小僧は全て皆殺しじゃーッ!!
や、やべえ拓ちゃんッ!! アイツ、魍魎の頭の網浜直子だッ!
えッ…! あの獏羅天…またの名を『W直子』の1人のッ…!?
そうさ拓… 風神のイイジマ、雷神のアミハマ、そして後1人…
竜神の飯島セロニアス愛ッ!! なんてプラトニックセックスな
夜なんだ今夜はッ…!! うッ…ハードラックッ!! 後ろから
聞こえるデビル管の排気音は…朧童幽霊の河合その子だーッ!!
にゃーにゃにゃにゃぁ〜 にゃーにゃにゃにゃぁ〜
くそぉ…マリアンまでやってきやがったッ!! 逃げるぞ拓ッ!
俺のヤッターアンコウの後ろに乗れッ! よし、今週のビックリ
ドッキリメカ発進ーッ!!『紺野、紺野、紺野、紺野、紺野…』
うわ〜い♪ 紺野がいっぱいで、どれが本物かわかんないや〜♪
ていうか…オマエだぁあああああああああああーッ!!!!」
紺野「おはようございます。」
保田「おう、おはよう。」
矢口「朝っぱらからウルセーヨッ!! この、まんだら屋の良太ッ!」
保田「あれ? おめぇハマじゃねーか。 また楽屋間違えたかな…?」
矢口「ヤダなぁ〜圭ちゃん♪ 矢口そんなにアユに似てたか〜い?」
保田「いや、濱田マリに。 あしたまッ!」
保田「お、なんだ高橋、眠そうなツラして? ちゃんと寝たのか?
ここが八甲田山だったら、お前今頃ヒャダルコで凍死だぜ?」
高橋「…ブス。」(パンパン…)
新垣「…ダーヤス。」(パンパン…)
紺野「…顔面ガラパゴス。」(パンパン…)
吉澤「…顔面地獄のフルコース。」(パンパン…)
保田「殺ス。」(スパンッ! スパンッ! スパンッ! スカッ…)
新垣「…攻撃ミス。」(パンパン…)
飯田「ホラホラいつまでも遊んでない! もうすぐスタジオ入りよ?」
石川「まだ皆さん来てませんね〜? 遅刻常習犯の後藤さんはともかく
しっかりしてるヤンジャンさんがまだ来てないなんて…。」
安倍「あみちゃんが来ないと、辻加護も来ないべさ。」
矢口「あ…そういや加護は、ヤンジャンとこ出ていったらしいぜ〜?」
保田「なによそれ…? 姫聞いてないわよ? ケンカでもしたのか?」
矢口「いや…オレも良く知らないんだけど、最近加護おかしくてさ。」
ガララッ!!
鈴木「悪ィーッ!! 加護を迎えに遠回りしたから遅れちまったい!!
お、姫あいかわらず汗かいてるね〜♪ 梅雨は近いかぁ〜?」
加護「遅ぅなりましたぁ〜! ん? ヤギ、潮干狩りの帰りか?」
保田「なんだ、一緒に来てるじゃん? ケンカしたんじゃないんだ。」
小川「オハヨウゴザイマ〜ス… あれ? 辻ちゃんまだ来てない…。」
鈴木「…ホントだ。」(昨夜どこ泊まったんだアイツ…?)
ドスドスドスドス〜ッ!
辻 「ハァハァ…! はううーッ!! ら…大遅刻なのれす〜ッ!!
体が重くてTBS社屋が見えているのに、いっこうに近付かない
のれすッ! こりはホントーにダイエット考えなくちゃッ…!」
スタタタタタターッ!
後藤「ヤバーイッ!! たまたま早く目が覚めて、朝からめっちゃいい
天気で、体重計の占い結果が吉だったもんだから、無理はせずに
マイペースでお出かけしようとしたら遅刻しちゃった〜ッ!!」
辻 「あ!後藤しゃんッ!! …よいしょっと。」
ガシッ! きゃっ…!? ズササァーッ!!
辻 「おはようございますなのれす。」
後藤「イッターイ! な、なんでイキナリ蟹ばさみなのよ辻ーッ!!」
辻 「ののに気付かず通りすぎようとしてたかられす。あと、体重計の
占いが吉って話に、ちょっと少女のジェラシーを感じまひて…」
後藤「アンタも遅刻なの? どうして…? ヤンジャンは…?」
辻 「いや…昨日はのの、ちょっとお泊まりれ…。 例の所に…。」
後藤「刑務所?」
辻 「そうそう、ブタがブタ箱に♪ ……関節はずしますよ?
違うれのれすッ!! そのッ…市井さんの所れすッ!!」
後藤「あのさ…辻。 まことさんの事務所、あんまり出入りしない方が
いいと思うよ? …きっと…ダマされてるのよアンタ…。」
辻 「何の事れす…? それよりホラ!急がないと大変れすよッ!!」
パパパパ♪ パパパパ♪ パパパパ♪
中居「さぁーて今週もうたばんの時間がやってまいりましたぁーッ!!
Folder5のみなさんです! よ〜こそいらっさいマチターッ♪」
矢口「ギャハハッ違いますゥーッ!! 14人もいるじゃないですか!
ちゃんと見てくださいよ中居さん! 5人じゃなく14人!!」
石橋「え〜? 可愛いコが大勢の中に1人しかいないのは一緒ジャン?
ごっつぁん以外はみ〜んな、グェ、グェ、グェ、グェ…。」
保田「ちょっとぉ! なんでですかタカさーんッ!!」
石橋「うわ…また前に出てきた保田が。 獅子舞みたいだぞオマエ?」
中居「そ〜なると、ヨッスィも出てくんべぇーッ!?」
吉澤「…………」
石橋「?」
飯田「ヨッスィ? ヨ…ヨッスィ…!? コラ! 吉澤ァーッ!!!」
吉澤「はうッ!? …………あ、ども。 え? なに…!?」
石橋「オッマエ…マジかよ? ハハ… 本気で寝てたゾ、コイツ…?」
吉澤「え…? ね、寝てませんよ! え? えええ…!?」
中居「マ・ジ・寝・デェエエエーーーーーーーースッ!!」
石橋「あ〜もういい! モーニング娘。もう絶対ゲストに呼ばねッ!
お前らの枠、ぜ〜んぶZONEにあげちゃうもんねッ!!」
安倍「ダメだべーッ!! そしたらあのコ達、北海道からの飛行機代が
大変になるべさ!! 往復で6万円もかかるんだよぉー!?」
石橋「いいもん!なっちとジョンソン送り帰してアイツら呼ぶもん!」
中居「…辻。ハハッ…辻ぃ! おまえ汗ダラダラだぞぉ? 大丈夫か?
普通にしてても汗かくほど太っちゃ、ヤベーだろマジで?」
辻 「あ…えとれすね、辻、さっきちょっと走ったんれす…。」
石橋「加護も少し…いや、かなりプクプクしてきたんじゃねーの?」
矢口「成長期なんですよぉー! この年頃はイッパイ食べるんです!」
後藤「後藤も辻達と同じ年の頃、たくさん食べて太りましたよぉ?」
石橋「ええー?俺そんな時期しらないよ?ごっつぁんの。 いつ見ても
可愛かったもん。 フッ…てゆーか、なんでごっつぁんまで
汗かいてるの? ちょっと誰かッ! スポイト持って来てッ!」
中居「オジサンオジサン! スポイトで何吸うつもりだよッ!」
石橋「え…?いや、ごっつぁんの汗、小ビンにつめて香水がわりに…」
飯田「あ! 圭ちゃんもけっこう汗っかきですよ?」
石橋「冷蔵庫に一生入ってろよ。」
保田「なんでですかーッ!! 紺野、何か言ってやってよーッ!!」
紺野「…あー… 保田さんはー… 臭い… デス…。」(パンパン…)
中居「ホッタ、クサーイーーーーーーーーッ!!!」(どっ!)
石橋「なあ!なあ!マジで大丈夫かモームス? 眠そうな顔してるヤツ
何人かいるぞぉ? つんく、働かせすぎなんじゃねーの?」
中居「おい! プッ… オイ新垣! 目が半分しか開いてねーぞ?」
新垣「…スマップのミスチョイス…」(パンパン…)
石橋「た、高橋…? うわッ! 目ぇ開けて寝てんぞコイツッ!!」
矢口「キャーッ!!高橋の顔撮らないでーッ!! お願ぁーいッ!!」
中居「モーニング娘。ペア対抗ッ!! 漫才対決ゥ〜〜〜〜〜ッ!!」
全員「いぇーーーーーいッ!!」
飯田「…つーか、そんな事やるなんて聞いてないし。」
矢口「聞いてなーいッ!」
石橋「うるせえよバーカ! オレだって、今週ゲストにモームス来る
なんて聞いてなかったんだからよぉッ! 第一おめーら新曲
まだ出してねえんだろぉ〜!? 何しに来たんだよオイッ!?」
中居「ハイ紺野ッ! 何しに来たんですかッ!?」
紺野「…す、数字が取れるからってディレクターさんが…。」
中居「ハイ露骨ゥーッ!!正解ッ!!今井絵理子じゃ取れませーん!!
…では勝負のルールを説明します(笑) ブフッ…今のヤバイ?
じゃあライジングプロに粗品送っといてくださいね〜ハイ。」
安倍「ねえねえ! ペアで漫才って、どうやってペアを決めるべ?」
中居「ペアは勝手に決めてくださ〜い! 今、14人だからちょうど
7組できるべ? 良かったな〜鈴木。 あまる心配ねえぞ?」
石橋「アミーゴ、まだモームスに居るのな。 友達できたのかぁ?」
鈴木「いやぁ〜、いまだになじめないッスよ。全然。」
全員(ウソつけッ! このモー娘。のコンソメの素ッ!!)
中居「なあ加護ォ〜、鈴木と友達になってやってくれねえかぁ?」
加護「はいぃ〜♪」(…同居してたっちゅーねん。アホか。)
中居「え〜それでは、サッサとペア作って、勝手にネタ合わせして
くださいね〜♪ 時間は30分ッ! ハイどうじょ〜ッ!!」
石橋「なあ中居クン、これで勝ったペアには何かいい事あんの?」
中居「ええ!なんと勝ったペアには次回、その2人が司会の15分企画
『プッチうたばん』を番組内に用意しまーすッ! ホラ新メン!
顔を売るチャンスだぞぉ〜? 頑張れよーッ!!」
小川「うそマジッ!? ヤ…ヤンジャン先パーイッ!! 私と…!」
鈴木「スマン、私もうペア組んじまったよ。 アルテマウェポンと。」
石橋「ねえ…これって普通に考えて、辻加護ペアが最強じゃねーか?」
飯田「…加護。 前にカオリが言った事、ちゃんと覚えてるかい?」
加護「はあ、辻とからむなって話やろ? わかってますがな…。」
吉澤(キョロキョロ…)「あッ! ゴッチンッ!! 私と…!」
後藤(チラッ…)「ねえ辻♪ 私と組もっかッ!?」
辻 「はぅッ…ののでいいんれすか? それじゃ…」(コクン…)
吉澤「えッ…!?」(ゴッチンが私を避けた!?)
安倍「ねえーッ! 誰かなっちと組もうよぉーッ! おぅーいッ!」
矢口(やべえッ…こっち見た! アイツとペア組んだら、アイツの
ダジャレ連発でサム〜イ漫才になるの決まってるじゃんッ!)
安倍「あ、矢口逃げたッ! んもぅ失礼しちゃうべ… あ!新垣♪」
新垣「デブキャラが弱い。却下。」
石橋「…あれ? 辻も加護も、別のヤツとコンビ組んでるなぁ?」
中居「どうしたんでしょーね…? でもそうなると、誰が勝つのか
わからなくて面白ぇ〜なぁ♪ オーイ!!そろそろ時間だぞぉ!
ハイそこッ!なっち! 携帯で中澤を呼び出さないッ!!」
中居「そろそろ用意できたようなので…始めますかタカさん?」
石橋「ハーイそれじゃ一組目… 『安倍・小川』ペアッ!!」
パチパチパチパチ… タッタッタッ…!
小川「お…小川でーすッ!!」
安倍「なっちでぇーすッ!!」
小川「2人合わせて…!」
安倍「小川菜摘どぇーすッ♪ 夫婦で仲良く確定申告ゥーッ!!」
シーン…
安倍(ホ、ホラ小川ッ! 早くなっちにツッこむべさッ!!)
小川「え…えっとぉ…! わッ…ワキガかよッ!!」
安倍「はァ!?」
中居「…終〜了〜ッ!! はい…さすがは、あぶれもんペアですね。
息も合わなければ、目も合わさない。 日頃近くにいながらも
どれほど対話をしてないかが良〜くわかりますね。」
石橋「日本と北朝鮮、アメリカとキューバ、つんくとまことだな。」
中居「ハイ次、二組目ッ!! 『加護・石川』ペア〜ッ!!」
パチパチパチパチ… ダダダダダッ!!
加護「あいぼんデースッ!!」
石川「チャーミーでーすッ!!」
松浦「あややデースッ!!」
加護「三人祭りデスッ!! チュッ♪」(チュッ♪)
全員『待てェエエエエエエエエエエエエエエーーーーーーーッ!!』
矢口「なんでペア対抗にトリオで出て来るんだよッ!! ドムかッ!!
黒い3連星かッ! オイ松浦ッ! おめーはガイア大尉かッ!」
松浦「いえ、桃色〜のザクモノアイ〜♪ ですッ! チュッ♪」
加護「黒いのはヤギだけやがな。 細かい事いうなやゲルヤグ。」
鈴木「フッ…松浦あの野郎… 小川ッ! 私のヤリ持って来いッ!!」
中居「はぁーい失格ゥーーーーーッ!! ちょっとお前ら、台本にも
書いてねえドッキリかますなよッ! はぁ〜汗かいたぁ…。」
石橋「なあ中居クン…! モームスってこんなだったっけ…!?」
中居「僕もこんなキレた行動かますモームス、初めて見ましたよ…!」
飯田(ヤバイなあ…! 何かみんなテンション上がって、いつもの素の
キャラでテレビうつってるよ! 自制させないと大変だわ…!)
中居「そ…それでは次、三組目ッ! 『紺野・高橋』ペアーッ!!」
パチパチパチパチ… ステテテテテ〜ッ!!
紺野「フグ顔マネのッ! フ…フグリでーすッ♪」
高橋「いなかっぺのッ! イナリだーすッ♪」
紺野「2人合わせて〜ッ!!」
高橋「ターマキィーンッ!!」(ホーゥッ! ヒィーッ!)
中居「ばっかオメーラッ!! 放送できねえよッ!!」
飯田(ヤッバァ〜イッ!! あいつらまで調子乗り出してきたぁッ!)
高橋「止めらんないタマキン大全集♪ そだ、そだそだ、睾丸♪」
紺野「食べらんない連続タマキング♪ なだ、なだなだ、アフガン♪」
矢口「…なあ紺野、赤面するぐらいならやるなよ…。」
中居「よッ…四組目〜〜〜ッ!! 『辻・後藤』ペア〜〜〜ッ!!」
パチパチパチパチ… スッテケテ〜ッ!
後藤「どぉもーッ♪ 深海魚でぇーすッ♪」
辻 「ろぉもーッ♪ セイウチれぇーすッ♪」
後藤「2人合わせて〜ッ♪」(せーの…)
2人『小樽水族館でーすッ!!』(キャッ♪キャッ♪キャッ♪)
石橋「かッ…! か…わ…い〜ひぃ〜〜〜ッ♪」
吉澤(ムカムカ…)
加護(ムカムカ…)
後藤「いやぁ〜♪ 最近めっきり暖かくなりましたね〜辻ちゃん♪」
辻 「はぃぃ〜♪ 本当めっきりあたたたた… おわたぁーッ!!」
後藤「なんでやねん♪ それはケンシロウでしょぉ〜♪」
辻 「ぼッ…僕に3Bを牛耳る力なんてないんらぁーッ!!」
後藤「なんでやねん♪ それは兼末健次郎でしょぉ〜♪」
辻 「○● ○● ●○ ○●
○○ ○○ ○○ ○○」
後藤「それはマーシャル・ロウのドラゴンフィストコンボでしょ〜♪」
辻 「えっとぉ…… てへてへ♪ ネタ忘れちゃった…のれすぅ…。」
後藤「あ… 後藤も忘れちゃったぁ…! ヘヘッ… 終わろっか…?
ええかげんにぃ〜しなさいッ! ありがとうございましたー♪」
辻 「ましたぁーッ♪」(キャッ♪キャッ♪ スタタタター…)
石橋「かッ…! か…わ…い〜ひぃ〜〜〜ッ♪」(ゴロゴロゴロ…)
吉澤「…いくわよォ〜! あの2人より萌える漫才かましてやるゥ!」
中居「ハーイ五組目ッ!! 『吉澤・新垣』ペア、どうぞぉ〜ッ!!」
パチパチパチパチ… ダダダッ!!
吉澤「んちゃーッ!! ヨッスィでぇーすッ!! あふぅ〜ん♪」
新垣「…だぁ〜れ〜が〜じゃぁ〜…」
吉澤(ちょッ…ちょっと新垣! 打ち合わせ通りにやってよッ!)
新垣「…なぁ〜にが〜じゃぁ〜…」
吉澤(なにがって…リサたんでぇーす♪って、最初の挨拶よッ!)
新垣「…どぉ〜して〜じゃあ〜…」
吉澤(どうしてもクソも、てめえが挨拶しなきゃ始まんねえだろッ!)
新垣「…だ〜れ〜が〜じゃぁ〜…」
吉澤「あッ…スミマセ〜ン♪ 最初っからやり直させてくださ〜い♪
ホラお豆ちゃん、舞台裏に戻って仕切り直しにしましょッ♪」
ゴッ! ゴッ! ゴッ! スカッ! スカッ! ゴッ! スカッ!
吉澤「ハァハァ…! このクソガキャア…! 今度打ち合わせ通りに
やんねえと風呂場の圭ちゃんの残り湯に顔から沈めるぞッ!!」
新垣「リサたんダル〜イ…やりたくな〜い。」
吉澤「…ねえ、頼むよぉ…。どうしてもゴッチン達に負けたくないの。
ゴッチンが嫉妬するぐらい、仲良さげで可愛い漫才、見せつけて
やりたいの! くやしいんだもん! 嫌がらずつきあってよ!」
新垣「仲良さげ…ですか。 本当の仲良しになりたいな…リサたん。」
吉澤「わッ…わかったよ! これからは仲良くしてやるから頼むよ!」
パチパチパチパチ… ダダダッ!
吉澤「ハイどもぉーッ!! ヨッ♪ スィ♪ デスッ♪」
新垣「リッサ♪ たん♪ デスッ♪」
ジャジャジャ ジャジャジャ ジャジャジャジャジャジャジャ…♪
吉澤「なんでだろぉ〜なんでだろぉ〜♪ なんでだなんでだろぉ〜♪」
新垣「石川さんの焼そば〜が♪ トイレ臭いの、なんでだろぉ〜♪」
吉澤「安倍さんが話す言葉♪ 偽善くさいの、なんでだろぉ〜♪」
新垣「なんでだろぉ〜お♪ なんでだろぉ♪」
吉澤「なんでだ♪ なんでだ♪ なんでだなんでだろぉ〜♪」
ジャジャジャ ジャジャジャジャ…♪
吉澤「圭ちゃんがプールで♪ 塩素食べるの、なんでだろぉ〜♪」
新垣「保田さんの写真集が♪ 結構売れたの、なんでだろぉ〜♪」
吉澤「辻〜がフードファイトの♪ 白田を食べたの、なんでだろぉ♪」
新垣「後藤さんの弟と♪ 田代まさし〜は、………なんでだろぉ〜♪」
吉澤「新垣が〜モー娘に♪ 加入できたのは、なんでだろぉ〜♪」
新垣「コネ。」
吉澤「松浦〜が始球式で♪ バット振らなかったの、なんでだろぉ♪」
新垣「スライダーがアウトコースにボール1個分外れていたから。」
吉澤「飯田さんの顔文字が♪ ステカセキングに似てるのなんでだろ〜
なんでだろ〜♪ なんでだろ〜♪ なんでだなんでだろぉ〜♪」
新垣「…ハイ!さて吉澤さん、最近めっきり暖かくなりましたねぇ?」
矢口「オゥイッ!!! 今までの全部つかみだったのかよッ!?」
どっ! ワハハハハッ!!
吉澤「えーかげんにしなさいッ! …ありがとうがざいましたぁー♪」
新垣「ございましたー♪」(ペコリッ)
パチパチパチパチパチ〜〜〜ッ!
安倍「2人共スゴイべさーッ!! ちゃんと漫才になってたべッ!!」
中居「ン…まいった! お前らよく10分近くの長いネタ作れたなぁ?
新垣がペストXで死ぬところなんて、涙出るほど笑ったよ!」
吉澤「へへ…調子乗っちゃって、途中からアドリブだったんですよ♪」
石橋「オメーラ、俺とノリタケよか息合ってんぞ? すげえすげえ!」
後藤(ムカムカ…)
矢口「…ねえカオリ、やばくね?」(ヒソヒソ…)
飯田「うん、やばい…。ウチら正統派漫才で勝負しようとしてたけど、
普通に漫才やったんじゃ、あの2人の完成度には勝てないよ…」
吉澤「…新垣、ありがとね。すっごい楽しかった♪」
新垣「約束通り仲良くしてください。もとい、しやがれ。しろッ!」
吉澤「ハイハイ…何して欲しいのよ? 頭ナデナデ? 喉ゴロゴロ?」
新垣「椅子になれ。リサたんの人間椅子に。疲れたから座りたいの。」
吉澤「ハァ!? アンタ先輩の私に四つん這いになれっていうの!?」
新垣「えっとね…そこにあぐらかいて座って…うん、そうそう。」
チョコン…
吉澤「うわッバカッ! ガキじゃあるまいし、膝の上に座んなよッ!」
鈴木「ハハッ♪ 何だお前ら、猿の親子か? 仲いいねぇ〜オイッ!」
新垣「柔らかくていいソファーね♪ リサたん少しオネム……ぐぅ。」
吉澤「うわわッ…もたれかかるなッ! 恥ずかしいから降りてよッ!」
後藤(ムカムカムカムカ〜ッ! ブチッ! ブチブチッ!)
小川「…あのぉ、後藤さん。小川の頭は校庭の芝生じゃないんで…。」
後藤「ねえ辻ッ! ごっつぁんの膝の上に乗るッ!? 乗るッ!?」
辻 「ふへッ…!? な、なんれすか急に…???」
後藤「いいからいいから! 遠慮しないでホレ、おいでよほらぁ〜♪」
辻 「そ、そりじゃ遠慮なく… んしょ!」
ズシッ…
後藤「…やっぱ降りて。」
鈴木「何だよみんな、さっきから? …それ流行ってんのか?」
小川「あ、そうみたいですよ〜? つーことで小川も…エヘヘ♪」
チョコ〜ンッ! ズプッ!!
小川「うッ…ヤンジャン先輩… そ、それ…何指ですか…?」
鈴木「両親。」
ヒソヒソ…
矢口(やっぱカオリ、このままじゃダメだよ…! オレがツッコミで
天然のカオリがボケ役じゃ普通すぎるもん! サブイってッ!)
飯田(じゃあさ…こ、交代しようか? ボケ役とツッコミ役…!)
矢口(今からかよッ! 確かに新鮮だけど…ネタどうすんだよッ!)
飯田(ヤグ助、適当にボケて! カオリ意地でもツッコミ返すから!
つきあい長いんだし、アドリブだってきっと大丈夫…ウンッ!)
中居「それではもう残すところ二組! 『飯田・矢口』ペアーッ!!」
パチパチパチパチ… タッタカタ〜!
飯田「はいどもォーッ!! おぼんでぇーすッ!!」
矢口「こぼんでぇーすッ!!」
飯田「2人合わせてーッ!!」
矢口「え…!? あ、あああ… アヤッペが抜けた後のタンポポッ!」
シーン…
矢口(うっわ…やってもた!)
飯田(全然ボケてないでしょーッ! しっかりボケてよヤグ助ッ!!)
「…ア、アハ♪ いやぁ〜マリッペ、お客さんたくさんだね〜♪」
矢口「ギャハハハ、いねーよッ!!客全員身内だよッ!! …あ。」
ポカポカポカポカッ!!
飯田(ア…アンタがツッこんでどうするのよッ!! この足軽兵ッ!)
矢口(ご…ごめん! いつものノリで…! 今度はしっかりやるッ!)
飯田「…ゴホン。そ、そういえばマリッペ、19になったんだって?」
矢口「ゆ… 夢を〜書いたテストの裏〜♪ 紙飛行機、作ってぇ〜♪」
飯田「あッアアアア…赤ペン先生かよッ!!!」
ポカポカポカポカッ!!
矢口(ど…どこにツっこんでるんだよッ!! この中国旅客機ッ!!)
飯田(ウソッ…!? カオリ間違えてた? く…公文式が正解?)
矢口(こっちが苦悶するわボケッ!! 客ひいてるじゃねーかオイ!)
保田「…普通にやりゃいいのにな。」
保田「…さあ、幕が開くぜ相方。夢のグランド花月の舞台だ…。」
鈴木「幕っつーか、目の網膜パックリ見開きすぎだぞ姫…。」
保田「よっしゃぁーッ!! 円陣組むぞゴルァッ!!」
鈴木「2人でか? 円にならんだろ。」
保田「ならエンジン組むぞッ!」
鈴木「何のだよ?」
保田「よろしくメカドッグ。」
鈴木「ドッグじゃねえだろッ!AIBOにニトロ積んでどうすんだよ!」
保田「…フッ。相変わらずいいツッコミくれやがるぜヤンジャン。
お前と組めば怖いもんはねえ。やすしのコメントもらうのは
オレ達だ。 行こうッ! 客が俺達の笑いを求めているッ!!」
鈴木「…なあ、前もって言っておくが暴走すんじゃねえぞ?
カメラまわっているんだからな? 視聴者やファンの前で
いつもの姫を見せんじゃねえぞ? 押さえ目にいってくれよ?」
保田「わかってる! ファンには姫はトーク下手で通っているからな。
まあネタ合わせは一切やってないが、適当にツッコミ返して
くれ。 お前が相方だと安心するぜ。 …行こうッ!!」
石橋「次は保田の番か。あいつ漫才なんかできんのー?」
中居「さて最後の組となりましたー! 『保田・鈴木』ペアッ!!
はりきってどうぞォーーーーーーッ!!」
飯田(…なんか悪い予感するわね。)
パチパチパチパチ… ドドドドドドッ… キラーン!
保田「ジャ・ラァーーーン!! 柳家小さんがポックリ大往生ッ!!
思わず我が家でリッツパーティ♪ こんぺいデェエエースッ!!
アンダルシアに憧れて〜♪ バラ肉くわえて踊ってるぅ〜♪
その肉を井森美幸が床に落としたもんだから、郁恵がブチ切れて
包丁で…刺す!よける!刺す!かわす!バルログ!ヒョーッ!!
と、いうわけで今週の世界ウルルン滞在記は、タイガース人気で
わきかえる大阪は岸和田で、徳光和夫さんが出会った地獄ッ!!
そこに愛はあるのかいッ!! ウチの辻はカドの前川さんちの犬
よりもエンゲル係数が高いんだッ!! 小梅!小雪!小さん!
柳家小さんがポックリ大往生ッ!! 保田圭デェエースッ!!」
鈴木「どッ…どうもぉ…アミーゴ…です…!」
(バッカ姫ェ!! おさえろって言っただろうがッ!!)
保田「2人合わせてぇ〜ッ!! 『歌手を夢見て高校中退したと言って
はいるが、実は校長室に校長を監禁し、校門をバリケード封鎖し
校内放送で尾崎豊を熱唱したのが中退の原因の保田圭ちゃんと、
学生の頃は陸上部だったとかホザいているが、実は自然科学部で
ダンゴムシの繁殖を担当していた副部長・鈴木あみ』…略して!
ボスニア・ヘルツェゴヴィナでぇえええええーすッ!!
ワテら陽気なこまどり姉妹〜♪お姉さんのつまびく三味線に〜♪
ネコの皮を使ったら、動物愛護団体からカミソリ入りの手紙〜♪
『切れてな〜い』 首振りヘッドの3枚刃が江戸を斬るッ!!」
鈴木「ちょッ…誰かッ!! 麻酔銃をッ!! マジ…は、早くッ!!」
保田「みんな一緒に歌うぞッ!! ハイ、ハイ、ハイハイハイッ!!
ポケットを叩くと圭ちゃんが1つ♪ もひとつ叩くと圭ちゃんが
4つ♪ もひとつ叩くと圭ちゃんが16つ♪ もひとつ叩くと
圭ちゃんが256つ♪ もひとつ叩くと圭ちゃんが6万5千…」
鈴木「怖いわッ!! 6回叩いたら世界総人口の4割がオマエかッ!!
やべえ、マジこいつ止めなきゃ…そうだ! 辻ッ!オトせッ!」
辻 「アウッ!! アウアウッ!! アウゥーッ!!」
鈴木「オットセイじゃねえッ!! オトせっていったんだよバカッ!」
辻 「んへ? わ、わかりまひたッ!! 御免ッ!!」(ドスッ!!)
矢口「ぐふッ…!!」(ドサッ…)
鈴木「ヤグ助じゃねえッ!! ひ…姫だッ!! 姫を止めろォッ!!」
保田「もひとつ叩くと圭ちゃんが〜…4128阿僧祇7659恒河沙
4556極5883載2175正9622澗7137溝34…」
中居「タ…タカさん! ホッタがおかしな事になってますよ…!?」
石橋「お、おいジョンソン…保田いったいどうしちまったんだッ!?」
飯田「…あ、あれが本来の姿の保田圭なんです…!」
石橋「ハァッ!?」
飯田「とにかく…にッ…逃げてくださいッ!!!」(ダッ!)
保田「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!!
ノッてきたぁーッ!! 姫のフラグが立っちまったぁいッ!!
確変じゃあ!! 時代をちょびっと先どるぞッ!! 核スイッチ
パネルを開くのじゃッ! バシタカ来いやぁああああーッ!!」
飯田「圭ちゃんのせいで今日の収録、放映禁止になったじゃないッ!」
保田「ス…スマン。」
新垣「ネ〜? この人、なんでモー娘。に入れたんですかぁ?」
保田「オマエが言うな。いや、マジで…。」
安倍「フーリガン対策の最終兵器として警察庁警備局に売るべッ!!」
保田「なるべく高く売ってくれ…。キティホーク並の値段で…。」
鈴木「いや…フーリガンに混じって、笑顔でススキノ破壊しそうだ…」
保田「うん…たぶん。保田家の血だ。祭に過敏に反応する体なんだ…
10人祭ユニットの時の、私のハリキリ方を見ればわかるだろ?
なんつーか毛穴全体から小さいフキダシが出て、『ワショーイ』
…いや、ゴメン。なんでもない。反省してます…ハイ。」
矢口「イタタ…。首チョー痛ッ! オレ途中から記憶ないんだよね〜」
鈴木「そりゃ良かったな。アンタ最高にツイてるよ…。」
石川「ゲルマン魂は健在ですねッ!! アハッ♪」
鈴木「ゴメン…何言ってるかマッタクわかんねえ。つーか、この空気の
中で、なんでオマエだけ笑顔なんだよ? 顔面神経の病気か?」
飯田「とにかく…事務所に謝りに行かなきゃね。 最近ウチら、少し
浮き足だってるわよ? 今年は肛門ひきしめていかなきゃ…。」
加護「ウチも仕事遅らせる大失敗したしなぁ…。特につんくさんにゃ
畳にヒタイつけてでも、しっかり謝らなアカンわ…。」
後藤「あ…私もつんくさんに話があるんだった。」
安倍「とりあえず急いで事務所行こッ!! …ゴハン食べてから。」
安倍「すみませ〜ん! 豚丼大盛りでお願いしますべ〜ッ!!」
矢口「なあ…娘。全員でTBS地下食堂でメシ食う図って、どうよ?」
新垣(クッチャ、クッチャ…)「えっとねー、次は卵焼き食べたい♪」
吉澤「ちっ!…ほらよ、アーン…。 あークソ! 前歯ジャマだよ!」
後藤(ムカムカッ!)「ホラ辻ッ! お口アーンしてごらんアーン!」
辻 (クイッ!)
後藤「いや、アイーンじゃなくて…。」
鈴木「…なんかぎこちないペアができあがってるな。 どしたんだろ?
あ、そだ加護。 ヤンジャン姉さんがマンマ食べさせてやっか?
ホレ、童心に戻ってよぉ♪ おくちアーンしてみ、アーン?」
加護「ヤンジャン、口にゴハンつぶついとるで?」(ツプ… パクッ)
鈴木「ど…ども…。」(カァ〜〜〜〜ッ!!)
小川「先輩、顔が真っ赤ですよ? 熱でもあるんですか?」
鈴木「あ、いや…ただの知恵熱だ。ゴメン私ちょっと…」(ガタッ…)
スタスタ…
鈴木「辻…ちっと話あるんだけどいいか? 昨日の事なんだけど…。」
辻 「あうッ…ハ、ハイ。」
後藤「ちょっと! ヤンジャンには加護や小川がいるでしょォッ!!」
鈴木「ハァ!? …何怒ってるんだ後藤? 私はただ、辻に話が…」
後藤「いいから消えてよヤンジャン! この食券あげるからサッ!!」
鈴木「冷や奴80円…良心的な値段だな。 いや、あのな後藤…」
つんく「…まあ若いうちはよくある失敗や。次から気をつけや?」
全員『ハイッ!! すみませんでしたーッ!!』
鈴木(よ、よくあるような失敗か…!? 中居を人質にとって脅して、
AD全員に千葉ロッテマリーンズの応援歌合唱させるのって…)
矢口(模倣犯、人質にしてどうすんだよ…)
保田「ふぅ…大事にならず安心したところで…。飲みにでも行くか?
アイリッシュ・パブにでも。…ところでアイリッシュって何?」
紺野「えっと…犬です。」
保田「さっすが紺野、頭いいなぁ〜♪ …じゃあパブって何?」
紺野「入浴剤です。」
保田「ほんと頭良すぎるなオマエッ!! よしッ!ヤンジャンッ!!
飲み行こうぜッ!! そのアイリッシュ・パブって所にッ!!」
鈴木「なあ姫…。 いや、なんでもない…。」
後藤「あの…つんくさん、ちょっと2人っきりでお話が…。」
吉澤(やばい!ゴッチン止めなきゃッ! これが最後のチャンス…!)
「あ…あのさッ!! ゴ…」
新垣「ねえねえ吉澤さーんッ!! リサたんも行ってみたいなぁッ!
なんだっけ…アイウォッシュ・バス? そこ連れてってぇ〜♪」
吉澤「えッ…!? ア、アイ…なに???」
保田「プッ! 新垣…それ和訳すると『私は風呂を洗う』になるぞ?
意味少し考えて喋れよブハハハ! ほんとバカだなオマエ〜!」
鈴木「なあ姫…。 いや、なんでもない…。」
つん「じゃあ後藤以外は帰っていいでぇ! みんなお疲れさーん!」
飯田「ごっつぁん、リーダーのカオリにはできない相談なのぉ〜?
カオリ思ってるより頼りになるよ? ホラ、風水だってできるし
癒し効果のある素敵なポエムだって作ってあげれるんだから!」
石川「飯田さんのポエムはいいですよぉ〜♪ チャーミーもこの前
詩をプレゼントしてもらいました♪ タイトルは『肉片』♪」
矢口「…癒されたか?」
石川「いえ、まったく♪」
後藤「うん…あとでちゃんと報告するから…ゴメン。」
吉澤「いや、あ、あのさッ! ゴッ…」
新垣「吉澤さん早く行こってばぁ! 保田さん達行っちゃったよぉ!」
吉澤「わわわ…おい引っ張るなって! 私、大事な話が…!」
飯田「OK! 明日ちゃんと報告聞かせてね? みんな撤収〜ッ!!」
後藤「みんな、お疲れさま〜…。」
矢口「じゃ、お先に〜♪ おうヨッスィ、どっかメシ食いに行くべ!」
吉澤「えッ!? あ…ハ、ハイ…!」
新垣「ムキーッ!! 吉澤さんはリサたんと飲みに行くのーッ!!」
後藤「…ヨッスィ。」
吉澤「うわわ…だから引っ張… えッ!? な、なにゴッチン…!?」
後藤「お疲れさま…。」
吉澤「あ、お…お疲れ……さま…。」
後藤「バイバイ…。」
飯田「なに落ち込んでるのさヨッスィ? 楽しいディナータイムなんだ
からさ、笑顔で焼肉ほおばろうぜ? ホラ、牛タンがこげてる
じゃない…いい加減ハシ動かしなよ? あ、これ新垣食え。」
新垣「コレすでに肉じゃなく、炭素ですぅ!」
矢口「バッカおめぇ、後輩は黙って先輩の差し出したモン食えよッ!」
吉澤「はぁぁ…」(とうとうゴッチン引き止められなかったよぉ…)
飯田「ねえ、今この4人しかいないからぶっちゃけて言うけどさ…」
矢口「お? なになに? 悪口? メンバー批判? ギャハハハ!」
飯田「悪口っていうか…その…。 圭ちゃんの事どう思う?」
新垣「酢豚に入ってるパイナップル。」
矢口「ギャハハハハハッ直球〜ッ!! よし褒美だ、この肉食えッ!」
新垣「わーい…吉原炎上でウェルダンに焼けこげた花魁の肉ですか?」
飯田「…なんつーか、今日の圭ちゃん最悪だよ。 今あの人、飲みに
行ってるんでしょ? 反省すべき人間の態度じゃないよね…。」
矢口「オレも今日はムカついたなー。昔は大人しいヤツだったのに
最近の暴れっぷりったら、ナウシカの赤眼オームみたいだぜ?」
飯田「鬼面組でいえば冷越豪? 同じサブリーダーの立場だし…。
昔はどこかコンプレックス抱えて隅っこにいたがる圭ちゃんを
応援したりしてたんだけど…。最近はなぁ…もうそろそろ…」
矢口「そうだよなー…メンバーも増え過ぎた事だし…ねえ〜?」
新垣「辞めちゃえばいいのに。」
矢口「シーーーッ!!伊良部かお前はッ!!……褒美だ。これ食え。」
つん「…で、話って何や後藤? あッ! お…弟の面倒みてくれって
いうのはナシやでッ!? 荷が重すぎるわ、カンベンや!」
後藤「違いますぅ…。 実は…私、そろそろ…」
つん「せッ…整形かッ!? なに言うとるんや! 十分可愛いがな!
新垣はさすがにキッツイさかい、親御さんに頭下げて歯だけは
入れ直してもろうたけど、後藤は今のままでキュートやがな!
あれやで?離れた目は直せへんで? 骨格はイジられへんもん!
今はアレや。 メイク技術っつーヤツが進歩しとるさかい、
1センチぐらいは目を中央によせて見せるマジックが可能や!
今のメイク担当気にいらんなら、クビきってしもうか?
アレや! オレ金と地位と恥ずかしい過去だけはたくさんある
さかい、トップクラスのメイキャッパー探してこれるで!?
そらもう、ゴージャスアイリーンだって呼んでこれるがな!
…スマン! オレうそついた! アイリーンは無理や!
漫画のキャラ呼べるなら、ドラえもん呼んだ方が効率的やもん!
その…藤子不二雄Aのサインなら貰って来れるんやけどぉ〜…」
後藤「ち…違いますぅ! 私…」
つん「そやったそやった! ハハ!この金髪オカマ何言うとるんやろ!
ドラはAじゃなくF…藤子ファイティング不二雄の方やった!
ん…まだ違うか? 藤子…フル装備不二雄? 死んでるのに?」
後藤「…私、モーニング娘。を卒業したいんです。」
つん「藤子…フロンガス不二… え? 今なんて言うた後藤…!?」
後藤「卒業して…モーニング娘。から離れたいんです…。」
つん「…歌手を…辞めたいって事とちゃうやろな?」
後藤「勝手なお願いなんですけど…歌は続けていきたいんです!
もちろん、つんくさんの作った歌でソロやらせてもらえれば…」
つん「ソロなら今もやっとるやないか? …どうしたんや急に…?」
後藤「………離れたいんです。」
つん「何かあったんか? そらメンバーもウッカリ増やしすぎたせいで
オレもパート割に頭かかえとるところやさかい、1人減るんは
好都合やで? オマエがオレの元でソロ続けてくれるんやったら
何の痛手もないしな。 いつかはピンでメジャー街道ツッ走って
もらおう思うていたさかいな、オマエには。 時期が早まった
だけで何も問題あらへん…。あらへんけど…」
後藤「それじゃ…!」
つん「せやけどな。オレのモットーで、オマエら娘。が卒業する時は
笑顔で卒業してもらいたいんや。 何の悔いもなく、清清しい
気持ちで旅立って欲しいんや。 芸能界のドロドロしたもんは
味わせたぁない。 80年代アイドルに代表される汚い芸能界
システムはオレが一掃してしまいたいんや。 せやからこっちの
都合で勝手にクビにせえへんし、一生ケツ持つ覚悟でおる。
オレから旅立ちたいなら、それも止めへんよ…。 ただな…
旅立つ時は笑顔やなかアカン! 後藤…笑顔で旅立てるんか?」
後藤「…わ、私は…!」
つん「モーニング娘。…好きなんやろ?」
後藤(コクッ…)
つん「何があったんかは知らんけど…聞かへんけど。 何かの勢いで
この話をしとるんやったら、もう少し時間とってゆっくり考え
た方がええ。 悔い残したままで卒業させたないからな。
気持ちの整理がついてから、またオレのところに来たらええ。
今のオマエは明らかに迷いのある顔しとるさかいな…。
どんなメイキャッパーにも隠せない、そんな表情しとるわ。」
後藤「…ハイ。出直してきます…。」
つん「ハハハ…それがええ。 せやけど、もしオマエが笑顔で卒業の
決意を固めた時は、最高の卒業式の舞台を約束したるでぇ♪」
後藤「ハイッ♪」
つん「ハハハハ…。 あ、それとな。 もし…卒業したいとなっても、
あと1年ほどは最低待って欲しいんや。 これだけはオレの勝手
な都合で悪いんやけども…。 ちょっと順番があってなぁ…。」
後藤「順番…?」
つん「うん…オマエが卒業する前に…1人。 旅立ちの準備をせねば
アカンやつがおってな。 まだ本人には話してないんやけど、
そいつにとっても大きいチャンスの話なんや! せやから…!」
後藤「えッ!? 誰か卒業していくんですかッ!? そ、それって…」
つん「鈴木や。」
保田「オーレ、オレオレオレーッ!! オレ保田!! オマエ鈴木!!
そしてこいつら毛唐の群れはボコ殴り♪ オラァーッ!そこの
ワシ鼻白人ッ!! 片膝ついて、姫に酒つがんかいボケッ!!」
鈴木「200人のアイルランド人の楽しい酒場が、姫のせいで地獄と
化してるな…。 モンゴロイドが初めてケルト人種に勝った瞬間
だよ。 そこの青い目の入れ墨フーリガン、涙目じゃねえか…」
保田「おうッ! そこのパツキン親父! おまえ、アイルランドの
国旗の色が何を表わしているか知ってるか!? 即答せえッ!」
外人「アウ…グリーンハ、カトリック。オレンジハ、プロテスタント。
ホワイトハ、ソノ教徒同志ノ平和ヲ表ワシテオリマスゥ…!」
保田「お、オッサン日本語うめえじゃねえか? お前がもしかして
サントス? え?違う? ドンマイ!お前今日からサントスな!
だっけど国旗の解釈ぜんぜんダメッ! 紺野!教えてやれ!」
紺野「ハイ! アイルランド3色旗の緑色は『ピッコロ大魔王』
オレンジは『紀州みかん』白は『保田圭』を表わしています!」
鈴木「やめろよオイ、せっかく遠路はるばる日本まで遊び来たのに、
異国の地の思い出を保田色に染めんのはよぉ…。可哀想に…。」
保田「いいか外人共ッ! U2やエンヤなんぞ聴いてるヒマあったら、
プッチモニ聴けやゴルァッ!! うんばらうーじゃいッ!!」
鈴木「なあ…余計なお世話かもしれんけど、今日の収録の事、ちゃんと
みんなにもう一度謝っておいた方がいいぞ? 飯田とか矢口とか
まだマジでムカついているみたいだし…。オイ聞いてるのか?」
鈴木「…たっだいまぁ〜…って、部屋真っ暗じゃねえか。 辻は今日も
ウチ帰って…じゃないや、泊まりに来てないのか?」
カチッ… パァンッ!!! パンパパパッパァアアアアンッ!!
鈴木「うわぁあああああああああああああああああああーッ!!」
小川「先輩ッ!! お誕生日おめでとうございまぁーすッ!!」
鈴木「ハァハァ…お、お前、どこから部屋の中入ってきやがった!?」
小川「いつもの割れた風呂場の窓が、修理されてて入れなかったので
タイムふろしきで元に戻しました♪ 小川、あったまいい〜♪」
鈴木「また割りやがったんだな…? なんでウチのメンバーどもは
ボンバーマン気取りで気軽に私んち破壊するんだよ…?
うちの窓や壁を壊しても、アイテムも扉も出ねえんだぞオイ?」
小川「でもこの前ハイパーアーマーが出てきましたよ?」
鈴木「アホかッ! あれはオークションで売れ残った私の衣装だッ!
うちはドルアーガの塔じゃねえんだよッ!! このローパーッ!
しかも私の誕生日は2月だ! とっくに過ぎてるわボケッ!!」
小川「…ッ!!」 (…ガサッ ガサッ ササササ…)
鈴木「……いいよ、いいよ。クラッカーのゴミ片付けなくても…。
私、あとで掃除しとくからよ。 掃除と修理は日課なんだ。
それよりメシ食ったか?焼きうどんぐらいならすぐ作れるぞ?」
小川「あ! 小川、バースディケーキ作ってきたんですよ!」
鈴木「フッ…たくぅ。 じゃあ…一緒にごちそうになっかな♪
オイ…なんでロウソクが仏壇用のなんだよ? ま、いっか…。」
小川「どうですかッどうですかッ!? 小川の作ったケーキ!?」
鈴木「うん…まあ…スポンジが食パンな事以外は…ホイップクリームは
美味しくできてるし…なに?市販? いや、上出来だよ…ウン」
小川「なんか元気ないですね〜先輩。 …更年期障害?」
鈴木「オマエ、つまんねー言葉だけは知ってるんだな。 私まだ20才
なったばかりだよ…お前景気よくロウソク立てまくってるけど…
このイチゴ美味しいな…なに?万引き? ガッツは誉めてやるが
もう中学生だ、やめとけ。 私は小学生で卒業したぞ?」
小川「悩みがあるんだったら、小川が聞きますよぉ…?」
鈴木「…いや、別に悩みってほどのもんじゃないんだけどさ。
ホラ最近、メンバーの仲がちとおかしいじゃん? 辻と加護は
ギクシャクしてるし、パンチラと後藤はクチきかないし…。
リーダーになにをふきこまれたのか、石川と加護はムリに大人
ぶろうとしてるし…。 んー… 加護はちょっとわからんな。」
小川「加護ちゃんはなんか雰囲気かわりましたよね〜。」
鈴木「しかも今度はリーダーとヤグ助が、姫とヒトモメ起こしそうだし
…小川、お前気をつけろよ? モメ事に巻き込まれないように。
はぁあ〜…なんか娘。全体の空気が重くて鬱になるよぉ…。」
小川「ヤンジャン先輩は仲のいいモーニング娘。が好きなんですね♪」
鈴木「えッ!? バ…バカ言うなよ! べっつに、こんな仮所属してる
ようなグループ、どうなろうが関係ないよ! 私は早くソロに
戻って、モーニング娘。なんかサッサと出てきたいんだから!」
まこ「な…なんや辻ちゃん、今日もウチの事務所に泊まるんかい?」
辻 「市井しゃんデビュー曲の構想を、ねるねるねるね〜するとれす♪
ねればれるほろ色が変わって…ありゃ不思議! 髪が金髪に!」
まこ「いや…あの…。 そのへんの構想は…オ、オレらが考えるさかい
辻ちゃん、そこまで気を入れて頑張らへんでもええんやで…?」
辻 「なに言ってるんれすか! ののはプロリューサーれすよぉ〜?
衣装から売り戦略からプロモ案まれ、バッチリ企画するのれす!
…なんれすか? ののの仕事を横取りするつもりれすか!?
ううぅ〜…ののの山吹色の波紋疾走がヒートしてきまひたぁ…」
まこ「あああ…いや! 辻ちゃんが本職忙しいやろ思うてオレは…!」
市井「本人がヤル気みせてんだから、辻に全てまかせてあげなさいよ?
まこと、アンタの立場は、企画に関してはただのギャラリー。
余計なクチ出しせず、家に帰って子作りにはげみなさいよ?」
まこ「オ、オマエまで何言い出すんや! そないな事まかせたら…!」
市井「ハァ? プロデューサーを辻にまかせたのアンタでしょ?」
辻 「プロモの撮影は〜… サヤカ嬢、ろこがいいれすか?」
市井「えっとね〜サヤカ的には… そうね、遠距離恋愛がテーマだし、
カメルーン? サビ前半はアフリカの大地で象にまたがってぇ…
後半は中津江村役場でカメ国旗を眺めながら…頬をつたう涙?」
辻 「んん〜…イイッ! いいれすがな〜サヤカ嬢♪ それもろた!」
いけるッ! 今、ののの血液がビートを刻みはじめまひたぁ!」
まこ「ちょッ…ちょっと落ち着いてや2人ともぉおおおおーッ!!!」
トゥルルルルル… トゥルル…ピッ!
高橋「ハイどんもぉ、高橋ダスぅ。 あ…保田さん、こんばんはぁ。」
保田「おう! 恒例のモー娘。連絡簿だッ! すげえ情報入ったぜ!」
高橋「恒例って…ワタス、娘。に連絡簿あるださ初めて聞いたども…」
保田「いいか、しっかり連絡簿まわせよ!? 実はなぁ…ブヒャ♪」
ツー ツー ツー…
高橋「も…もしもしッ!? もしもし保田さんッ!? も…」
トゥルルルルル… トゥルル…ピッ!
保田「おう、私だ! 稲本か?」
高橋「…違います。 で、なんなんダスか?」
保田「お前らのチアの先生いんべ? あいつ…鼻が整形♪ ブヒャ!」
ツー ツー ツー…
高橋「ねえ紺野ぉ…先輩から連絡簿まわってきたんダスけんど…」
紺野「え…連絡簿? なにそれ?」
高橋「三田先生が鼻を整形してるんダスと。 それ、まわせって…。」
紺野「整形? 知ってるけど… それをメンバーにまわすの?」
高橋「ワタスちゃんと伝えたかんね。 アンタ次まわすダスよ?」
紺野「まわせって…ど、どこへ!? ちょッ…ちょっと愛ちゃん!!
…もぅ! どうしよぅ…誰にまわせば… あ! そうだ♪」
トゥルルルル… トゥルルルル… ピッ!
保田「柳沢ゴール前にカトブレパスッ! …もしもしぃ? 誰?」
紺野「あの…連絡簿なんですけど… 三田先生、鼻を整形してます…」
保田「うそぉッ!?」
ユウ「お風呂用意できましたソニ姐さん!」
ソニ「………」(コンコンッ)
ユウ「…は?」
ソニ「ビールがないニダ…」
ユウ「え…? だってビールはお風呂あがりに飲まれるんじゃ???」
ソニ「ぶわッ…ぶわっかもんニダァアアアアッ!! ユウキはテレビ
見てなかったニダかッ!! 今、パク・チソンがゴール決めた
ニダろ!! 祝杯に決まってるニダッ!! この非国民!!」
ユウ「だッ…だって、それ先日の試合のニュース映像じゃない!」
ソニ「ほう…やっぱりユウキとは同胞になれないニダね。 着ている
Tシャツも赤じゃないし、頬骨も出ておらんニダ。」
ユウ「で、でも…一応気をつかって、紫の服着てるんだよオレ?」
ソニ「コーリアレッドとイルボンブルーを混ぜてパープルニダか?
かぁ〜〜〜…ペッ!! それは青紫ニダァッ!! 青の混合率が
7:3ニダッ!! この色盲7・3分けクラークケントッ!!」
ユウ「わかったよ…今、着替えてビール持って来るよ…」
ソニ「文句あるなら実家帰ってもいいニダよ? …ったくぅ!
…お、ちゃんと着替えてきたニダな。髪も伸ばして…ンあ!?」
後藤「あーあ、ポルトガル負けちゃったのよねぇ〜。」(ポリポリ)
ソニ「なんでキサマがここ座って、ソニのカクテキつまんでるニダッ!
あーあーあーッ!! なぜそこでチャンネル勝手に変えて、
ケーブルのケイコとマナブの旅チャンネルを見るニダかッ!!」
ソニ「…鈴木が……卒業?」
後藤「うん…。私ビックリしちゃって…自分の卒業の事なんてどっか
ふきとんじゃった。 知ってるの私だけなの…どうしたらいいん
だろ? ヤンジャン本人もまだ知らない未定の話みたいだし…」
ソニ「ソニにはともかく、まわりには黙っていたほうがいいニダよ。」
後藤「うん…。私からイキナリ聞かされても、ヤンジャンもみんなも
混乱するだけだもんね…。 しばらく胸の内に秘めておこ…」
ピロリロリ〜ロロ〜♪
後藤「あ、電話…もしもし? あー石川、どしたの? え…連絡簿?」
石川(( ハイ! あのですね! ミカちゃんが鼻の整形失敗して、
フェイスガードつけてゴール前を守ってるらしいです!))
後藤「ハァ?」
石川(( よくわかんないんですけど、そういう事らしいので
加護にまわしておいてくださいね! チャーオー♪ ))
後藤「ちょっ…! あ、切りやがったアイツ。 なによ連絡簿って?
よくわかんないけど、加護に電話すればいいのかな…?」
トゥルルルル… トゥルルルル… ピッ
加護(( …ふぁい。 あ、後藤はんですか。 なんですか? ))
後藤「いや、なんですかって言われても…私もよくわかんないのよ。」
加護(( ……あのですね、次のどれかにあてはまったら病院行って
ください。 1・安物のトルエンをタップリ吸引した。
2・布袋に頭突きをくらった。 3・実は石川だ。 ))
加護「なんか大事な話あって電話してきたんとちゃうんですか…?
ウチ、就寝前のティータイムをシットリ楽しんでる最中やさかい
このフランソワーズな時間を、無駄な会話でブチ壊したくないん
ですわ。 ミントティーも冷めてしまうさかいなぁ。」
後藤「あー…なんだっけ? 確か伝言のために電話したんだったけど…
ミカちゃんがぁー…えっと、花やしきでセルゲイ・ブブカと…」
加護「…なにかの暗号でっか? それ解読すると、金田一少年の事件簿
に新たなページでも加わるんでっかぁ? もう切りますで…?」
後藤「そうそう! 事件簿じゃなくて連絡簿! えっとね…アレ?
ブブカが…ブブカが…フェイスロックくらったゴッチに…」
加護「あの…電波トークなら飯田はんか、聞き上手のヤンジャン相手に
してもらえます? もしくは、頼むさかいもう寝てください。」
後藤「そう!ヤンジャンの大事な話よ! 実はヤンジャンが卒…!」
(( ボカボカボカ! 根っからの阿呆ニダかオマエはァー! ))
加護「…な、なんや? ヤンジャンが何やて?」
ソニ「ああ〜加護ニダか!? そのッ…後藤は今酔っぱらってるニダ!
今から韓国式水風呂責めで目を覚まさせるダニ、気にしないで
欲しいニダ! 四角い仁鶴がまーるくおさめるニダッ!!」
加護「待てや…オマエも何言うとるんや? ちょっと後藤はんに
もっかい代わってくれや? 今、卒業がどーとか…」
ソニ「なんつーか、卒業式で泣かないと冷たい人って言われそうニダ!
気をつけるニダ! ア…アンニョンヒ カセヨーッ!!」
加護「ズズズ…あー…梅こぶ茶ウマー…。 け、アホか。ミントティー
やなんて、お茶か薬かエリクサーかワカランもん飲むかいな。
あ、そやそや。ウチの大阪のオバちゃんの血が騒ぎおったわ。」
トゥルルルル… トゥルルルル…
鈴木「ハイもしもし、ヤン…じゃなくて、鈴木ですけどぉ〜?」
加護「ウチや!じゃりんこチエや! テツおるかぁ?」
鈴木「…お、おう、加護か! どうした? 元気してるのか…?」
加護「元気もなにも今日仕事で会ったばかりやないか。 ンな事より
お前までウチになにか隠してる事あるやろ? んん?」
鈴木「隠してる事? ああ、金目のモンはとりあえず全部隠してるぞ?
オメェに勝手に貯金持っていかれないよう、通帳とか印鑑とか。
そういやテメエ、私の保険証持っていっただろ? 私の保険証で
金借りようと思っても無理だぞ? オメエも私も全国にツラ知れ
わたってんだからよぉ。 しかも、どう見ても未成年だしな。」
加護「それは一度ためして失敗したからわかっとる。サラ金で金貸して
もらえへんのに、しっかりサインだけは書かされたわ。色紙に。
…ちゃうちゃう。物じゃなくて、仕事の事でなにかウチに隠し事
してへんか聞ぃてんねん。 なにかイベント隠してへんか?」
鈴木「イベント? 特に変わった予定はねえぞ? んー…シャッフルは
どこに入るのか、いまだ私だけ決まってねえし。 先の事はよく
知らねえんだよ、私も。 …どうしたんだよ急に?」
加護「……ホンマけ? スマンな、変な噂が耳を通り抜けたさかい…」
鈴木「変な噂? なにそれ? ゴシップ? もしかしてアレ? 整形?
ハイぶっちゃけ、してまーす! ていうかオメエ知ってるだろ?
私の中学の修学旅行写真見てゲラゲラ笑ってたじゃねーかコラ。
ンなもん、目をちっとイジッたぐらいでグダグダ言うんじゃねー
つーの。 オメエだって矢口だって、アイプチで二重マブタに
してんじゃねーか。同じトランスフォーマー仲間じゃねえかよ。
友情のヘッドフォーメーションじゃねえかよ。何を今さら…。」
加護「いや…そういう噂やなくてな…その…」
鈴木「あ、でもお前どう考えてもデストロンだよな〜。なんつーか性格
がスタースクリーム? 飯田メガトロンを出し抜こうと…」
加護「お前のコアなロボ話はええっちゅーねん。 そのなんだ…お前、
モー娘。を卒業……するなんて予定はまだないんやろ…な?」
鈴木「卒業? ブッヒャッヒャッヒャ! できるモンならしたいわよ!
でも今Zetima出ていっても、拾ってくれる事務所はねえしさー
居場所がここしかねえもん。仕方ねえよ。 まあしばらく私の事
可愛がってやってよ♪ ウハハハハー♪」
加護「ホ、ホンマけ? この先もモー娘。の鈴木あみでいるんやな?」
鈴木「うん…そうなっちゃうけど…なんだよ? 卒業して欲しいの?」
加護「ちがッ…い、いや、後藤はんがけったいな事ぬかしおるから…」
鈴木「後藤がぁ? なんだアイツ? 明日、鼻に指つっこんでやろ。」
加護「まあ、スッキリしたわ。 ……辻は…そこ、おるんか?」
鈴木「いや、今日も帰ってこねえんだよ。 どこで遊んでるんだろ?」
つん「うぃ〜、みんなオハヨウサン! 今日からハロプロシャッフルの
準備はいるでぇ〜ッ!! 組み分けは先日発表した通りや。」
飯田「つんくさん、ハーイ! ハーイ! …おいオカマッ!!」
つん「な…なんや飯田?」
飯田「何でカオリが恐竜グループに入れられたか全然わかりませーん!
どうしてカオリ、セクシー8じゃないんですかぁ〜?
第一セクシー8に、大谷とごっつぁんが入ってるのか意味不明!
2人とも恐竜みたいな顔してるじゃないですかーッ!?」
保田「激しく同意ッ!!カオリと姫はどう考えてもセクシー8だろ!」
大谷「あー…否定はしねえよ? オレ、コリトサウルスそっくり。」
矢口「圭ちゃんはともかくぅ…カオリはこっち来てほしいなオイラ。」
保田「なんだよマリッペつれねえなあ〜? オバちゃん同志集まって、
ママさんバレーみたいな生温い空気作ろうぜぇ? なあ?」
平家「ウチの肩に手ぇ置くな!裕ちゃんと同じ囲いにくくらんでや!」
つん「ホラホラみんな勝手言うなや! 声質のパート割りもふまえて
メンツ決めたんやさかい、それぞれの仕事に誇り持ってや!」
安倍「すみませーん! なっちのグループに知らない人がいまーす!」
あさ「ホントだ…どこから這い出てきたんだろ、このワラジムシ?」
石井「いっしょに童謡歌ったじゃないですかぁ! 石井リカですぅ!」
石川「名前がチャーミーに似てて親近感持てますぅ♪ 死んじゃえ♪」
鈴木「あの…つんくさん。私は結局どこへ入れば…???」
つん「ああ、オマエに話があるんや。ちっと別室に来てくれへんか?」
つん「…じゃあ鈴木そこ座ってや。お前に紹介したい人がおるんや。」
ガチャッ… 『どうも初めまして、鈴木あみさん!』
鈴木「あッ…あなたはッ!!」
つん「ん? なんや…お前、コイツ知っとったんかい…?」
鈴木「いえ、まったく。アムウェイの勧誘の人ですか?洗剤売りの…」
杉本「ひどいなぁ…アムウェイでもエホバでもダンキンドーナッツでも
ありません! つんくさんの後輩の『杉本』…と申します!」
鈴木「あ…コリャどうも。スミマセン…私、名刺持ってないので…。」
杉本「アハハ、いやいや♪ アイドルはそのお顔が名刺ですから♪
いえ…これは失礼。 鈴木あみさんはアーティストでした…。」
鈴木「ハハ…いや、なんつーか今は落ちぶれたアイドルですよ、私♪」
つん「実はな…この杉本は近々、芸能事務所を発足する予定なんや。
コイツこんな若いけど、一応は証券会社の社長なんやで?」
杉本「いえ…社長といっても、親父から引き継いだばかりなのですが…
ボンボン育ちの私のワガママで、そんな計画をつんく先輩と
すすめているんです。親父にはえらく反対されていますけど。」
鈴木「証券会社…杉本…… あッ! も、もしかして…!?」
つん「プッ… そうや。 あの『杉本』や♪」
鈴木「ハピサマの歌詞の… 証券会社に勤めている杉本さんッ!?」
杉本「あ…ハイ♪ アハハハハ…勝手に先輩に名前使われちゃって…」
鈴木「女装が趣味のッ!!」
杉本「違ァーうッ!!」
つん「背は低いけど、なかなか男前のええ男やろ? 悪いヤツやないで?
くわしい話は杉本、お前からせえや。」
杉本「実はですね…」
鈴木「ルアーですか? フライですか? まさかエサ釣りッ!?」
杉本「…え? あ…僕は釣りはルアー専門で…。 いや…あの、話を
すすめてよろしいでしょうか…?」
鈴木「今の季節はやっぱりバス釣りが熱いッスよね〜! ブルーギル
なんて小物がかかった日にゃあ、足でグリグリ踏み付け…」
杉本「僕の釣りたい獲物は… 鈴木あみさん、あなたです。」
鈴木「そうそう♪ ヤンジャンなんてかかった日には、辻に関節技
かけられたあげくに、加護のクツ下を鼻に……ハァッ!?」
杉本「僕の立ち上げる芸能事務所で…ソロで再出発してみませんか!?
モーニング娘。の鈴木あみではなく…
…かつてのトップアーティスト、アミーゴとしての復活を!!」
鈴木「……あのォ……言ってる意味がよくわかんないのですがぁ……
つまり私、シャッフルユニットでどこ入ればいいんですか…?」
つん「ア、アホォ!!シャッフルの話はこの際どぅでもええがなッ!!
ソロで復活して、ピンで大舞台に立たへんかっちゅー話やッ!!
またとないチャンスやろうが! お前の夢やったやないかッ!!
オレもバックアップするさかい、派手に売り出すで!どやッ!」
杉本「冗談で言ってるんじゃありません。 僕は本気ですッ!」
鈴木「………!」
つん「コラコラ! 隠しカメラなんてない! そこ開けたらアカン!!
オレの人格疑われるモンたくさんしまってあるからッ! あー!
…そうそう、落ち着いてそこ座れや鈴木…。 いやいやいや!
テレビつけて韓国戦観てる場合やあらへんがな! 一服すなッ!
マジで話しておるんや…。いや、Gコード予約はしとるがな!」
鈴木「……でも、どうして私なんかを今頃…?
せっかく大事な事務所の立ち上げに、私なんかかつぎあげても…
みこしやないんやから…佐野さん…僕はラーメンを…いやいや。
私…旬を過ぎたアイドルですよ? お金になりません…。」
杉本「…僕ね、失礼を承知でいいますと…。 全盛期の鈴木あみさん。
あなたに全然興味はありませんでした。 まさに旬なだけで、
時期を過ぎれば腐り逝く果実…そうとしか見てませんでした。」
鈴木「…腐る前に木から落ちちゃったけどね。 ハハ…。」
杉本「そう、落ちてからのあなたは腐る一方だった。 モーニング娘。
という箱の中で、ふて腐れた表情をブラウン管にたれ流す毎日…
そんなあなたからファンは離れていった。…もう最悪です。」
鈴木「つんくさん、どっかにトカレフ隠してない? うん、ロシア製。
中国製はダメ。 命中率悪くてコイツに風穴あけられんから。」
つん「…いいから黙って聞けや鈴木…。」
杉本「だけど鈴木さん。 あなた変わりました。何があったのか知りま
せんが、モーニング娘。という集団の中で輝きを放ちはじめた。
かつての全盛期の頃とまったく違う色で…そしてより眩しく…」
鈴木「私が……変わった?」
杉本「はい。 その変化は私だけじゃなく、テレビを見ている視聴者も
かつてのファンも、そしてまわりの関係者も気付いています。
少しづつ…少しづつですけど、変わりゆくアナタに魅せられ、
そして、恋にも似た感情を芽生えさせています。」
鈴木「アハハハハ♪ またまたまたぁ〜、何も私、変わってないって!
そりゃあ少しはメンバーにもなじんで、妥協も覚えた大人には
なったけどさ…。 メンバー内の人気なんて、新垣とビリ争い
してる始末ですぜぇ? ないないない! ンな事ないッ!!」
つん「……お前1人、気付いてへんだけやないか? オレの目からも
鈴木…お前は加入当時と別人のように変わったで?」
鈴木「…顔が? そりゃzetimaに移ってからはメイクも子供っぽく
させられるし、衣装もヤリだとか変なオプションつけられたり
いろいろ変わったけどさ。でも整形もあれ以来してないし〜♪」
つん「ちゃかすなや。…自分自身の変化には気付かへんでも、まわりの
変化には気付いとるんやろ? 鈴木のまわりには人が集まる。
人間の魅力には、遠くから眺めて満足できる魅力と、近くに寄り
もっと側で見たいと思わせる魅力、この二つがあるんや。
後者の魅力を持つアイドル…それは数少ない稀少モンや。宝や。
お前に何があったかはオレも知らん。 …せやけど鈴木、今の
お前はその魅力をどこかで身にまとってしまったんや!」
鈴木「………そんな事言われても……私、わかんないもん…。」
杉本「僕は今、鈴木あみの熱狂的なファンです。本気で考えて欲しい。
ファンだという酔狂な理由で立ち上げた、この事務所設立そして
アミーゴ復活のこの企画。でも僕は成功すると信じています!」
つん「オレもな…最近のレコーディングで楽しそうに歌う鈴木の声…
聞くたびに新しい曲のアイデアが、しゃぼん玉のようにプクプク
わいてくるようになったんや。このまま泡として消えさせるんは
もったいない。 なにかオレもお前のソロを支援する事によって
新しい可能性を見ぃ出せそうな期待感があるんや。
時間はやる。でも少しや。お前の答えを聞かせてくれへんか?」
鈴木「………。」
つん「なんや…あまり嬉しそうやないなぁ? ええ話や思うけど…。
お前もソロ復帰が夢やって、そう熱く話してたやないか?」
鈴木「え… いえ、嬉しい…嬉しくて私にはもったいない話ですけど…
イキナリ聞かされた話なもんで、気持ちの整理がまだ…ハイ。」
杉本「本当にすみません。秋までには発足させたい企画なもので、
こちらも慌て気味なお願いになってしまいまして…。
でも良い答えを期待しております! ぜひお願いします!」
つん「まあ答えは決まっとる思うが、一晩考えてきてや… な?」
鈴木「ハイ… 失礼します…。」
つん「…あ、鈴木。 最後にひとつ……もしお前を変えたものがあると
したら、それは何やと思う? 自覚ないのに聞いてスマンが…」
鈴木「………ヤリ。 ヤリを持ったら戦闘力がアップします…。」
小川「あ! ヤンジャン先輩出てきた! センパーイ♪」
飯田「ねえねえヤンジャン、アンタどこ入る事になったのッ!?
イレブン?エイト?セブン?逆境ナイン? ねえねえ、どこ?」
鈴木「あ… なんか…私、今回はどこにも入らないみたい…。」
矢口「うそぉ!なんでェッ!? つんくさん、またヤンジャンだけ放置
しやがったの!? うわッ…なんかムカついてきたァーッ!!
オイラちょっとあの人の隠し財産、税務署に申告して来るわ!」
鈴木「いやいやいや、とりあえず年少組のハッピー7のまとめ役を
頼まれたからさ…しばらくガキ共の親代わりするっちゅー事で。
また稲葉のババアと組んで、何かやるのと違うかな? ハハ♪」
加護「おうおう、ヤンジャン! ウチらのリーダーか! こっち来て
一緒に花札でカブやろッ! ちなみにレートはツェーマンや!」
小川「やったぁーッ!! ヤンジャン先輩こっち来たぁーッ!!」
吉澤「ヤンジャーン! この私の腕にしがみついてる、奇形児ダッコ
ちゃん、そっち持ち帰ってよ! あー新垣!ツメ痛いッ!!」
安倍「あみちゃーん、マネキン藤本の代わりにこっち来るべさ!」
保田「おうヤンジャン! 姫と一緒に白亜紀恐竜大行進かまそうぜッ!
姫がアロサウルスで、お前ピテカントロプスなッ!!」
鈴木「ピテカントロプスは類人猿じゃねえかよ…白亜紀にいねえよ…」
石川「ヤンジャンさーん、まいちゃんが譲るって言ってまーす♪」
鈴木「だからよぉ…お前らヤンジャンヤンジャンってウルセェよぉ…」
加護「ブハハハッ!! なに泣いとるんや、ヤンジャーン!!」
加護「第36回チキチキ! ハッピー7、間違い探しィーッ!!」
ミカ「ヒュゥーッ!! ドンドンッ!! ボヘボヘボヘェーッ!!」
加護「あーうん、ミカちゃんな。最後のボヘボヘがムカついたさかい、
ちっとアゴ出してな。そうそう…今、脳ゆらしたるさかい…」
斉藤「ハーイ!瞳わかったーッ!! コイツゥ! この外人ッ!!
1人だけ毛唐ッ!ヘイ!みんなで頭の皮剥いでやろうぜぇ〜!」
高橋「いんや…なんていうダスか…その…斉」
斉藤「ブワァーイ! 瞳、犯人わかっちゃいましたッ!!…今ちょっと
ケイゾクの中谷美紀に似てた? んふ? ア・リ・ガ・トー♪
犯人コイツッ!! この田舎モンッ!! 福井? 大爆笑ッ!!
ヘーイ、ピッチャーなまってるぅー♪ ヘイヘイヘイッ!!」
あさ「いや…あのさ…斉」
斉藤「ブフゥーッ!! 今度こそホント!本当にわかってもうたッ!!
この歯並び悪いコヤシ臭い女ッ!! きっと辻と間違えて入って
きたんだよッ!! この異物混入がァッ!! 焼却すっぞ!!」
鈴木「なあボトムズ…斉藤お前…」
斉藤「はきゅーんッ!! 瞳タンひらめいた♪ 銀歯がキラーン♪」
加護「あーうん、ハイハイ。 そこ、小川どけてな。うん…新垣も。
今から加護ちゃん激しく飛ぶさかい、場所あけといてな。
斉藤はん今いくつ? あ、そう。今年で21才。 せやったら
助走距離は21メートルでええか。 ハーイ、いくでぇ…。」
ダッダッダッダッダッ… 『お前じゃぁあああああああーッ!!』
矢口「ちょっと、ごっつぁん! なんでさっきからイレブンの方で辻と
遊んでるのさ! セクシー8はコッチ! ウロチョロしない!」
後藤「う…うん…。」(だって…そっちはヨッスィがいるんだもん…)
吉澤(うう〜〜…ゴッチンの卒業の話、どうなったんだろぉ…?)
矢口「ハーイ! 今からアンタら小娘達に、セクシーとは何たるかを
みっちゃんが御伝授してくださいます! 真剣に聞きましょう!
ホラァそこの2人! アゴンとワゴン! 言ったそばから爆笑
しなぁーいッ!! 地味でもみっちゃん大人! 聞けッ!!」
平家「オホンッ…まず、セ、セ、セクシーという言葉の意味から…」
里田「ぶふッ…!」
矢口「はーいフキ出したワゴン、その場で腕立て30回!スタート!」
平家「セクシーと近い言葉に、ギャラクシーという言葉があって…」
アヤ「……ぶッ! ノーノー! 全然違ーう! ギャラクシーは…」
矢口「はーいアヤカ、マジで翻訳しなーい! その場で腹筋30回!
みんなみっちゃんに気を使っていこうねーッ!!」
平家「その…なんやろな。セクシーは女だけのものやなくて…ホラ…」
吉澤「ウワーオッ!! 男もセクスィーッ!! イヤーッ♪」
新垣「ムキーッ♪」
矢口「はーいヨッスィ、スクワット300回。 新垣ホワットなぜここ
にいる? お前はハッピー7に戻ってシコ踏み3000回ッ!」
平家「では見本として、モーニング刑事で私の襲われたシーンを…」
矢口「ブははッ! ……はーい、矢口ダッシュ30往復いきまーす!」
藤本「うわ…すごーい。セクシー8のみなさん、もう基礎体力作りに
入ってますよ?私達も負けないよう頑張らないと…ですよね?」
安倍「ていうか、みっちゃんが壁にむかって1人、ブツブツ言っている
のは何でだべ? 肩プルプル震えてるし…。」
りん「ていうかカオリ、今度またセールス負けたらウチら2連敗だよ?
またクズの寄せ集めって言われちゃうじゃない!」
村田「あれ? あゆみちゃん、クズチームに降格? ウェルカムッ!」
柴田「………デインジャー。」
飯田「はーい!クズクズ言わない! つんくさん言ったでしょ! 誇り
持って仕事しなさいって! 紺野見てごらんなさい! ニコニコ
嬉しそうじゃない? みんな笑顔で行こ! 辻、鼻ほじるな!」
辻 「くふん…相変わらず、亜弥ちゃんはカツラ似合わないのれす。」
保田「おるぁーッ!! 音頭じゃーい!音頭ッ! アラレちゃん音頭に
負けねえ、コアでグルーヴ感あふれる音頭を熱唱しようぜよッ!
ところで紺野ッ!! グルーヴって、どういう意味だッ!!」
紺野「海水と真水が混じりあった所で自生する植物の総称です!」
保田「…それ、マングローブだろ。」
紺野「………デインジャー。」
飯田「ちょっと…圭ちゃん。リーダーは私なんだから、でしゃばって
指揮乱さないでよ。 アンタの鼻息荒くなってくると、また何か
争乱が起きそうで不安になるのよ。迷惑だから静かにしてて。」
保田「………デインジャー。 あ、いや… ラジャー…。ごめん。」
飯田「んじゃあ、お昼休憩! 1時半にまたミーティング再開ッ!!
こういう時間も、ユニット仲間の親睦を深めるために気を配って
ちょうだいね! よし石井ちゃん、一緒にメシ食いに行こッ!」
石井「あ…私、お弁当持参なので… アッ! 返してくださいッ!」
飯田「可愛いお弁当箱ね♪ ……辻! ほれエサだ!食っとけ!」
辻 「それもうカラッポれすよ? ののが朝一番に発見したんれ。」
飯田「石井ちゃんね。辻と仕事が一緒の時は、食べ物はしっかり隠して
おかなきゃダメよ? 麻薬犬よりも鼻がきいて、野良犬よりも
貪欲なんだからアイツ。 もしくはヒモにつるして高い所に
ブラ下げておくか、クチの狭いツボの中に入れておかないと。」
辻 「ののは低能な猿やカラスと違うのれす! ヒューマンれすよ!?
頭と道具を使って、しっかり獲物ゲットするもん!」
飯田「冗談よぉ〜♪ で、道具って何使うの? やっぱ、棒使う?」
辻 「ううん。 のののスタンド、ヤンジャン・チャリオッツ。」
鈴木「おう、お前の便利なヤリ使い、下僕の鈴木ロデムさんからちっと
話あるんだがよぉ… おら!来いボス! 昨日どこ行ってた!」
辻 「ふぐッ…!? き、昨日は……新宿のとあるバーで朝まれ〜…」
鈴木「…朝まで?」
辻 「あ、朝まれ…バーのマスターと飲みながら銀幕の話なんかを。」
鈴木「ほう、銀幕ね…。 例えばどんな話を?」
辻 「その…電子レンジに入れると放電するから気をつけろ…とか…」
鈴木「ナイスボケ! よっしゃ、今から加護にツっこんでもらおう♪」
辻 「いやッ…いやなのれすぅ! ののは後藤しゃんとランチ食べる
ご予定がございますなのれすッ!! 放してくらさいッ!!」
鈴木「いだだだだだッ!! バカッ…放して欲しいのはコッチだよ!
腕関節にサブミッションかましやがって! お…折れるッ!!」
小川「ちょっとッ! 先輩になにしてるんですかッ!! えいッ!!」
辻 「ぐにゅ!? し…師匠に技かけるなんて、生意気な弟子れすね!
ならばこんな技はろ〜れすかな? よいしょっと」(ガチッ!)
小川「ふははははッ!! 効かんのう! 年をとりましたかな師匠?」
辻 「くふんッ!? のののフェイスロックがキマらないのれす!?」
小川「小川の顔のデカさを、お忘れかな師匠? では…次は私の技を
受けていただきましょうか! 今ぞ弟子が師匠を超える時ッ!」
クルッ… ササッ! ガチッ!! くらえ小川スペシャル〜ッ!!
小川「グッ…! な、なんでッ!? 手が、と…届かないッ!?」
辻 「てへてへてへぇ〜! まらまらよのぉ〜? ののの太ももの太さ
を忘れるなんて愚かな弟子れす。 足への関節技は無力れす!」
鈴木「お…小川! 背後にまわれッ!! バックを奪ってオトせッ!」
ワー ワー ワー!
高橋「…向こうはずいぶん楽しそうダスなぁ。じゃれあって。」
紺野「じゃれあってる表情には見えないけど…。あ、ヤンジャンさんの
顔からどんどん血の気が消えていって…あ、オチた。」
高橋「そういえば加護ちゃん、最近辻ちゃんと遊ばないダスなぁ?」
加護「…ええから、早よメシ食いに行こうや。 さて、なに食おか?」
鈴木「あーれ…? 加護どこ行っちゃったんだろ? 辻呼んでくるから
待ってろって言ったのに…。 おーい加護、どこだぁ?」
小川「先輩…カーペットめくっても加護ちゃんいませんって。」
辻 「くふん…後藤しゃんもどっか行っちゃったのれすぅ…。」
鈴木「仕方ねえな…辻、こっち来て座れ。 今日こそはゆっくり話を
聞かせてもらうからな? …おいおい、私の膝の上じゃなくて。
まあ…たまにはいいか。 ん? いつもどこ行ってるんだ?」
辻 「言えないのれす…。れ、れも!のの何も悪い事してないれすよ!
ただ…みんなをビックリさせてあげたいのれす…。
食いしんぼれ、おデブちゃんならけの、ののじゃないって事を
みんなにいつか見せたくて… のの、こっそり頑張ってるの。」
鈴木「そっか…でもみんな心配してたんだぜ?そりゃもう加護だって。
何を隠れて頑張ってるかは聞かないけど…。せめて親友の加護に
ぐらいは事情話してやってもいいんじゃないか?」
辻 「あいぼんには… 一番ビックリしてもらいたいのれすよ。」
鈴木「わかったよ…。もう聞かないけど、加護を変に避けるマネだけは
もうやめとけよ? じゃあ、とりあえずココ降りろ。 重い!」
小川「それじゃ席が空いたようなんで、次は小川が… イタッ!!」
鈴木「なあ辻、いつ私をビックリさせてくれるんだ? 楽しみだな。」
辻 「もうすぐ…もうすぐれすよ! てへてへ…ののも楽しみれす♪」
鈴木「ハハッ! なるべく早くしてくれよぉ〜?
…私もうそんなに待てないんだから。 じゃあメシ行くか♪」
飯田「モグモグ…でさ、ごっつぁん昨日のつんくさんへの相談って
いったい何だったの? カオリ気になって、寝る前にプレアデス
星人と交信してみたんだけどさ、『地球の大気の成分は何だ?』
とか話してこないんで、交信切っちゃったよ。」
後藤「あ、うん…だからその… そ、そう! 実は私、整形しようと
思って♪ それでつんくさんに相談したんだけど…アハハ♪」
矢口「整形ーッ!? やめな、やめな! ごっつぁんそのままで十分
可愛いって! いったいどこイジろうとしたのさ!?」
後藤「えッ…? いや、は…離れた目を真ん中に持ってこれないかって
思ってさ♪ つんくさんに無理だって言われちゃった。エヘ♪」
飯田「バッカねえ! そういうくだらない事はカオリに相談しなよ!
ハーイこの話おしまい!カオリもしかしてモー娘。辞めたいとか
言ってるんじゃないかって、ドキドキしてたんだから!もう!」
後藤「…ごめんね。私、モー娘。が好きだから卒業なんかしないよ♪」
吉澤(ホッ… 考え直してくれたんだゴッチン…)
保田「おう! 姫が今、ごっつぁんが整形したらどうなるか、想像図を
スケッチして描いてやるよッ! ちょっと待ってろよぉ〜♪」
矢口「この話は終わりだって言っただろッ! アンタが整形しろよ!」
保田「………待ってろ。…今、描いてるから。」
飯田「あ〜あ食った食った♪ ちょっとカオリ本屋寄りたいからみんな
つきあってよ! 圭ちゃん会計すましといてね。 ハイお金。」
保田「…わ〜真ん中によせたら、サイクロプスみたいだ…ハハハ…。」
辻 「あ…オバちゃんがいます。 オバちゃーん♪」
鈴木「あれ? 姫、ここで1人で食ってたの? なんだこのテーブルに
無雑作にバラまかれた小銭は…? で、なに描いてるんだ?」
保田「みんなの顔…。」
鈴木「すごいな、ピカソのゲルニカみたいだぞ? あ、コレわかった!
アゴしゃくれてるから石川だろ? え、違う? ブッ…私かよ!
でもコレはわかる! みんなの真ん中で笑ってるのが姫な!」
小川「美化して描いてもヒドイ顔…じゃなくてヒドイ絵ですね…。」
保田「…ヤンジャン。お前の言うとおり、嫌われちゃったみたい私…」
鈴木「誰に? 紺野にだって、辻加護にだって慕われてるじゃんか?」
辻 「ののはオバちゃん好きれすよ♪」
保田「あんがとな…でも私、前から同期のメンバーなんかとはウマって
いうか空気が合わないんだよ。 知ってるんだ、可愛いメンツの
中で私だけ個性的だもん。 チューもしてくれないし。」
鈴木「チュー?」
保田「ヤンジャン知らんかもしれんけど、昔に一時期、メンバー同士で
チューし合うのが流行った時あったんだ。 みんなチュッチュッ
してるのに私にだけしてこないの。キス魔の裕ちゃんでさえ…」
チュッ♪
保田「…ッ!! なッ…なにすんだよヤンジャン! 汚ねえなぁ〜!」
鈴木「な〜にテレてるんだよぉ? ホレ! 辻もいったれぇ〜ッ!!」
ガブッ! ギャァアアアアアアアアアアーッ!!
シャァアアアアアアアアア…
飯田「アチッ! 熱いよ、このクソシャワーッ!! ちょっと高橋ッ!
ボイラー技師よんで来いッ! つるはしブチこんでやるッ!!」
矢口「なにイライラしてるんだよカオリ? さっきから手当たり次第
まわりに当り散らしてよぉ? 側頭葉に障害でもあんのかよ?」
石川「これからオソロの収録があるんですから、そのテンションのまま
声入れますと、エクソシストのリーガン悪魔全開モードみたいで
ちっちゃい子のリスナーがスンスン鳴き始めますよ?」
飯田「ガキがあの時間にラジオ聴くかァッ!! サッサと寝ろッ!!」
安倍「うちのちっちゃい娘達に当たるのだけはやめるべさ。 紺野が
カオリにさっき右翼の街宣車ばりに怒鳴られたせいで、あのコ
ずっと落ち込んでるべさ…。 いったいどしたのカオリ?」
加護「ふぅ…加護ちゃんホンノリ桜色。ええお湯やったわ。ん?誰や、
魚肉ソーセージみたいな肌ゆうたヤツは? お前か紺野?
来い。抱き締めて抱擁したるわ。お〜〜〜よしよし。」
飯田「紺野が金髪カツラに調子にのって、ネバダ州のあばずれ外人女
みたいにキャッキャ笑ってはしゃいでるからよ! 紺野はまだ
新入りの立場なんだから、大人しく圭ちゃんの横に座ってれば
いいの! ゴハン食べに行った時もカツラかぶってるしさ!」
辻 「紺ちゃんがそばにいないんれ、オバちゃん今日ずっと1人ぼっち
らったれすね…。 静かなオバちゃんは気持ち悪いのれす…。」
飯田「もうッ!圭ちゃんもシャワー浴びに来ないでどこ行ったのさ!」
鈴木「おぅし! 姫、飲みに行くべ飲みに! なんだよ姫、シャワー
浴びてねえの? 汗臭えアンタのポワゾンで店の客達が、ツマミ
にクサヤ食べてる気分になるぜ? ここ八丈島?…ってな♪」
保田「いや〜…今日は大人しく座ってたんで、汗かいてねえんだよ。
ヤンジャンこそシャワー浴びてねえだろ? 行ってこいよ。」
鈴木「ホラ、私もアレだ。 ダンス練習とか関係ない立場だからよ。」
保田「…うし! 飲もうぜ今夜はよッ! 1樽空けるぞいッ!!」
鈴木「ん? おう高橋! なんだ、その白人はどこから連れてきた?
ドイツ人のボイラーさん? はぁ…お医者さんねぇ。医師か…。
リーダーのとこへ連れていく途中? そりゃオツカレサマ。」
保田「ボイラーさん、サッカーの決勝戦は残念だったなぁ? カーン?
うん、あいつは頑張った。誇りを持って母国へ帰れ。歩いて。」
鈴木「…あ、後藤だ♪ 後藤ォ!! 一緒に飲み行こうぜーッ!!」
後藤「あ、ヤンジャン。 でも飲みに行くたって、私は未成年だし…」
保田「飲酒バレたら『ボクユウキ』、この一言で全て解決じゃん♪」
後藤「そっか♪ うん…じゃあ行く! 最近夜は1人で寂しかったの。
ソニンちゃんからも『母国へ歩いて帰る』ってメールきたし…。
真直ぐ実家に帰るのもなんだし、ゴッチン飲んじゃいまーす♪
圭ちゃんと夜一緒に遊ぶのも久しぶりだしね♪ 嬉しい♪」
保田「そ…そう!? 嬉しいか! ウハハハハッ!! …サンキュ!」
後藤「…それに…ヤンジャンには聞きたいことがあったんだ…。」
鈴木「うん…わかってる。 ゆっくり今夜は話そうな…ヘヘッ!」
加護「お疲れさーん。飯田はん矢口はん…ウチ、オソロ休んでばかりで
悪いなあ。お先に失礼しますぅ。おう高橋、顔の腫れには生肉を
患部にあてたらええっちゅう話や。コラコラ、誰の肉使っとる。
その外人さんは空港まで送ったれよ?異文化コミュニケーション
ちゅうやつやな。 クライベイビー紺野もお疲れさーん!」
辻 「あいぼん、お疲れさまなのれす。」
加護「………お、おう。 お疲れさん…。 ほんなら、また明日な。」
小川「ああああああーッ!! ヤンジャン先輩に置いていかれたぁ〜!
…わ、久しぶりのツーショット。そだ! 今夜、加護ちゃんちで
遊びません? 辻師匠、新しい関節技の研究しましょうよ♪」
加護「人体で遊ぶなや…。 ま、ウチは今夜はヒマやけど…」
辻 「くふぅん…ごめんらさい。 のの今夜は用事があるとれす…」
小川「またぁ!? またッスか!? マジつきあい悪いですよぉ!!
毎晩1人、倉庫に隠れて大麻栽培でもしてるんですかぁ〜!?」
加護「コ、コラ…辻にも都合ってモンあるんや、いろいろ。 無理に
誘って困らしたらアカン。 あ…せやけど辻、あの…」
辻 「…なんれす?」
加護「え…? いや…その…も、もし大麻栽培しとるんなら、インドの
コバラム産がええで? ご、ごっつぅ高く売れるから…ウン。」
小川「ふむふむ、コバラム産ね…メモメモ。 じゃ、オランダ産は?」
加護「それだけや! ほ、ほなサイナラ!」(タッ…!)
辻 「あッ…あいぼん! ちょっと待ってくらさいッ!!」
加護(キュキュキュゥーッ! ピタッ! クルッ!)「なんや…辻?」
小川「うわ…マリオばりの急ブレーキですね。 ファミリーベーシック
で作られた16スプライトキャラですかアンタ…?」
加護「う…うっさいわ! お前こそ、はるき悦巳とつげ義春が合作して
できたよなキャラしとるやんけ! この顔面メメクラゲッ!!」
辻 「あ、あのれすねッ! ののが毎晩どこ行ってるか、あいぼん心配
してると思うれすけろ、実はッ…!!」
加護「なッ…なんも心配なんかしとらんわいッ! お、おかしな事ゆう
ジャリやな! お前が何しとろうが、ウチ気にしてへんわッ!」
辻 「ののはッ…ののは今、ビックリ大作戦を進行中なのれすッ!
今は…今はまらヒミツれすけろ… れも近いうちに絶対あいぼん
をビックリさせちゃうのれす!らからもう少し待ってくらさい!
心配しないれくらさい! ののはあいぼんが大好きれすよッ!」
加護「……ッ!」
辻 「大好きれすッ!!」
加護「ア…アホォ!! ビックリさせたいんなら最後まで黙っとかな
アカンやろがッ!! ドッキリカメラの法則やッ!! 寝起き
ドッキリの田代まさしの遺言やッ!! ツメの…甘いヤツやで…
もう行けや! ビックリできる日を楽しみにしとるさかい…!」
辻 (コクッ! タッタッタッ…!)
加護「…フン。 小川!今夜は2人でレミングス大会や! 行くで!」
小川「アレ? 加護ちゃん今、1歩目スキップしませんでしたぁ〜?」
飯田「圭ちゃんはヤンジャンと飲みに行ったって? そ、そう…。」
矢口「やっぱ圭ちゃんを邪険にしすぎちゃったかなぁ…。オイラも実は
気になってたんだよね。 なんかあの砂煙りバッファローの角が
折れた姿見てたら、怒りも冷めちゃってさ…。なんつーか…。」
飯田「うん…後味悪いね…。」
石川「カルピス飲んだ後に口に残る、あの白いカスみたいな感じ?」
飯田「ああ…そりゃきっと、カルピス原液の割合が濃すぎるからだよ。
コップにカルピスと水、いつも何対何の割合で作ってるのさ?」
石川「う〜ん…だいたい、6:5かな?」
矢口「コップから溢れるじゃねえかボケッ!! 表面張力かよッ!!」
飯田「すんげぇ〜濃いカルピス飲んでるのな石川…。 おしっこに糖が
出るぞ? でもまあ、確かにそんな感じだよ…。心に白いカスが
残ってるような感じ。 いやな女だなぁ…私。 ハァ〜…。」
矢口「で、でもさぁ! 圭ちゃんにも少し反省してもらわないとッ!」
石川「アハッ♪ 何て言いますか、保田さんって濃いカルピスみたいな
人ですよね〜♪ くどくって、舌にベットリ後味が残って♪」
飯田「アハハハハ! 確かにカロリー高いキャラだよね、圭ちゃん!」
石川「でも、栄養はタップリありますよ? 即効でパワーに還元♪」
矢口「……ふぅ。 ハイハイ、それを薄くして丁度よくする水の役目が
オイラ達でした。それを忘れちゃっていたね…。 矢口反省!」
飯田「そうだね…水に流して、明日からまた仲良くやろう! ウン♪」
石川「あの〜…お二人とも十分に濃いカルピス原液なんですけど…。」
保田「青春時代がぁ〜夢なんてぇ〜♪ 後から〜しみじみ思うもの〜♪
うぉっしオッサン共、スクラム組むぞッ! 不況な日本経済に
タックルッ!! タックルベリー・フィンだッ!! コラコラ!
FINじゃねえよジイサンッ! 終わらせてどうするんだよッ!」
鈴木「何で姫はすぐ、他の客のオヤジ共とジョイントかますんだよ?
青春時代って、全然アイツらリンクしてねえ年代じゃねえか…」
後藤「圭ちゃんって結構、癒し系なのよ? 癒し圭…なんちて♪
クスクス…あのオジサン達も苦笑いしつつ楽しそうじゃない?」
鈴木「アイツは癒すのと壊すのが同時だからなあ…。強すぎる抗生物質
かよ? まあ、ほっとこう…。 それより後藤、あのさ…」
後藤「うん…実はつんくさんに聞いたの。私だけよ、知ってるのは。」
鈴木「そうだったのか…でも何で私より先にオメェが知ってるワケ?
やっぱり可愛がられてるなテメェ? ギャラも私より多かったり
してぇ〜? アハハハ♪ …で、正直ギャラいくらよ? ん?」
後藤「違うの。実はね、私つんくさんに『モー娘。を卒業したい』って
相談に行ったのよ。 …そしたら…ヤンジャンが先だって。」
鈴木「卒業ォッ!? な、なんでまた…!? なんか気にくわない事
でもあったのか? …その、例えば安倍の目尻のシワが気持ち
悪いだとか、安倍が太った黒木瞳に見えて怖いだとか…。」
後藤「ううん! もう大丈夫な話! ちょっとした気まぐれだったの。
今は全然そんな気はないの…ヘヘ♪ それよりヤンジャンの話!
ねえ…どうするの? 本当にモー娘。を卒業しちゃうの…?」
鈴木「しちゃうのって…そ、そりゃ…。」
後藤「そうだよね…ソロ復帰はヤンジャンの夢だったもんね。ずっと」
鈴木「そ、そうだよッ! この誘いを断る理由なんてないもんッ!
も、もちろん卒…卒業す…し…しちゃうのかな? ゴホンッ!」
後藤「ヤンジャンはモーニング娘。嫌いなの? 昔と相変わらず…。」
鈴木「えッ…あ、いや、キライっつーか、ダイヤモンド☆ユカイつーか
…アレだ!正露丸みたいなモンさ! 臭えけど下痢には一番…」
後藤「ヤンジャンの大事な物ランキングで何番目? モー娘。って?」
鈴木「う…。 FIFAランキングに例えると…… ビルマ?」
後藤「あのね… 私がつんくさんに卒業の相談を持ちかけた時にね、
つんくさんが私にこう聞いてきたの…。
『旅立つ時は笑顔やなかアカン、笑顔で旅立てるんか?』って。
私、とてもじゃないけど笑顔はムリ。モー娘。が好きだもん…。
だからアッサリ卒業しようなんてバカな考えは捨てちゃった。」
鈴木「………。」
後藤「ヤンジャン、笑顔で旅立てる? 晴れやかな顔で卒業できるの?
もし…そうなら、私は止めない。 笑顔で見送って応援するッ!
でもね、もしヤンジャンが笑顔で旅立つ自信がないのなら…」
鈴木「ブハハハッ! 笑顔に決まってるじゃん! ハピネス笑い顔さ♪
…バカな事きくなよ? 何のために今まで飯田のハイキックや
辻加護のツープラトン攻撃に耐えてきたと思ってるんだ…?
答えは一つ。もちろん決まってるさ!…当たり前じゃねえか…」
ブロロロロ… プァアアン… ガヤガヤ…ザワザワ…
鈴木「…じゃあ酔いつぶれた姫は、私がタクシーで送っていくから…。
とりあえずあの話はまだみんなに黙っててくれな? …じゃ!」
後藤「うん… また明日ね…。」
鈴木「おう♪ それじゃ運転手さん、千葉方面にお願いしまーす!」
バタンッ! ブォオオオン……
保田「ムニャムニャ… 汚いってばぁ…ヤンジャン…うへへへぇ〜…」
鈴木「…フッ。 アイドルの寝顔じゃねーだろコレ。 もうすぐこの化物
ともあまり遊べなくなるんだなー…。 そういや私がモー娘。に
加入して、一番最初に仲間扱いしてくれたのが姫だったっけ…」
運転手「お客さん、高速にのりますかぁ? そこのインターから?」
鈴木「あ、お願いします。 思いっきりカッ飛ばしてください…!」
スピード上げる… 車にゆられ…♪
街のまぶしい光が… 遠くなっても…♪
You don't need to say good bye いつまででも
You don't need to say good bye このままでも
You don't need to say good bye 卒業でも
You don't need to say good bye このままでも …♪
鈴木「このままでも……。」
タッタッタッ… ハァ ハァ…
辻 「あいぼんに…! あいぼんに追い付くとれすよ! 世界最年少の
プロリューサーを見事に勤めて、みんなビックリさせるとれす!
もう落ちこぼれ、役立たずの辻希美は卒業なのれすぅッ!!」
ガチャッ!! バキバキバキッ!!
辻 「ハーイ!おはようさんなのれすぅ! 今夜もバリバリ企画練ろう
なのれすッ! まことしゃんはコンビニへ中国緑茶と砂糖菓子の
買出しへGO! たいせーしゃんはやる事ないので、ドラクエ3
の経験値稼ぎを、ダーマの塔のメタルスライム相手にコツコツ
頑張っててくらさい! ホラホラ、返事がないれすよぉ〜!?」
シーン…
まこ「…辻ちゃんな。 もう、お遊戯は終わりなんや…。」
辻 「あり? どうしたんれすか、みんな暗い表情して…? 隣の家の
預かり物のメロンを、留守中に引きこもりの息子に食べられた
母親みたいな表情れすよ? 何があったとれすか?」
市井「辻… ズズッ… つ、つじぃ〜〜〜〜ッ!! うわぁあんッ!」
辻 「くはッ!? い…市井しゃんが泣いてるじゃないれすかッ!!
誰れすかッ、市井しゃんに焼そば見せつけて泣かしたのはッ!!
さてはハロモニれ小川ちゃんを泣かしたのも、まこと! アンタ
の仕業れすね!? 指を1本づつ折って処刑しちゃうのれす!」
まこ「辻ちゃんな…指を折るのは金銭勘定だけにしといてや? オレら
商売でこの企画やっとんのや。キミの遊びのためやないで…?」
まこ「んがぁああああッ!! 折れるッ! 折れるって、辻ちゃん!
オレの指はスバルクッションと違ってもろいんや〜〜ッ!!」
辻 「ののをクビにするって…どういうことれすかッ!!」
まこ「せ…せやから、もうキミには企画をまかせられないんや!
悪いけど、市井のデビューシングルはオレらが用意した作詞家の
詞で歌ってもらう! 有名な作詞家の三浦徳子さんや!」
辻 「んへぇ? 名前なら市井しゃんの方が有名じゃないれすかッ!!
市井ちゃんの作詞じゃないとファンは納得しないのれすッ!
そんな事したらTSUTAYAの100円ワゴンに売れ残りシングル
が並ぶ事になるのれす。人生がもう終わっちゃうのれすよ!?」
まこ「そんな事ない! 市井の未来がかかった大事なデビュー曲や!
堅実に売りにいかなアカン! 素人の気のぬけた作詞や企画で
勝負かけるワケにいかんのや! わかってくれや、な? な?」
たい「安心せえ。カップリングはあの市井の作詞で歌わせたるで…?」
まこ「まあ商売は大人の世界。子供は口出したらアカンちゅー事や。」
辻 「らったら…何れののをプロリューサーに使命したんれすか…?」
まこ「いや…くわしい事は、そこの市井本人から聞いたらええがな。
辻ちゃん、悪いけどキミ…少しでしゃばり過ぎてしもうたな。」
たい「グッバーイ、ボス! …うッ!」(ボスッ!! ドサッ…!)
辻 「そんな事、許さないのれす! ののが今まで何のためにみんなに
秘密にして、心配させてまれ頑張ってきたと思ってるんれすか!
ヤンジャンやあいぼんに…のの何て言えばいいんれすかッ!!」
トボ トボ…
市井「…というわけだったの。 ごめんね辻…騙してて… ごめん…」
辻 「………なんれそんな事したれすか? 市井しゃん、元はモー娘。
の仲間じゃないれすか? ののの大先輩じゃないれすか…。」
市井「うん… 私が今、ライバルのミド娘。だから…ってのは理由に
ならないわよね。 なんで私、こんな事考えていたんだろ…。
モー娘。のアンタ達が、仲悪くなっちゃえばいいだなんて…」
辻 「その作戦…見事成功れすよ? おめれとうございます…。」
市井「イジめないでよ…。」
辻 「ののはあいぼんと距離が離れちゃったれすしね。 後藤しゃんと
パンチラの仲良しこよしもガタガタれす。 そんな嫌な空気が
みんなにも広がって… 今の娘。はサハラ砂漠なのれす。」
市井「でッ…でも、アンタの事はみんなに本当の事しゃべれば、誤解は
すぐに解けるでしょ!? ホラ、私からも説明してあげるし!」
辻 「ののがプロリューサー… そんな話、誰も本気で信じてくれない
れすよ。クビになっちゃった今、ののはただの大ウソツキれす。
もうあいぼんにもヤンジャンにも、合わす顔がないのれす…。」
市井「そんなッ…! い、いやゴメン。 私が悪いんだよね…。」
辻 「ホントに悪いと思ってるなら… 今夜ののを泊めてくらさい。」
市井「え? あ、ウン。 それはもちろんOKだけど… どうして?
私にムカついて、もう顔もみたくないぐらいじゃないの…今?」
辻 「ののは… ののにはもう… 帰る場所がないのれすよ…。」
鈴木「ただいまぁー…ってオイ。 誰もいねえのかよ? 気味悪いな。
考えたらかなりヒサブリじゃねえか? 1人で過ごす夜って?」
ガチャッ プシュゥ… ングッ…ングッ… プハァーッ!!
鈴木「ガキ共のメシの準備もせず、1人くつろぎながらのビール♪
…夢みてたけど、思ったより楽しくねーな。 美味しくなーい。
……そだッ! カブトムシのタモに餌やるの忘れてたよ♪」
鈴木「ぶぅわはァーッ!! なッ…なにテメェ勝手にサナギになって
るんだよッ! 動けッ…動けコノヤロウ! 寂しいじゃねえか!
…くっそぉ! 仕方ねえ、やりかけのゲームでもやるかな…?」
ピロ〜ン! デュワデュワデュワ〜! ガオオオ…ン! ザシュッ!
鈴木「加護…あの野郎。 勝手に召喚獣の名前変えやがったなぁ〜?
バハムートが姫なのはわかる。でもなんでグラシャラボラスが
ヤンジャンなんだよッ!! マイナーなとこに配置しやがって!
…あ〜あ、小川は今頃、加護の家でレミングス大会の最中かぁ。
どうせやるなら、ウチでやりゃいいのによぉ。 こっちの方が
テレビでかいぜ? 31インチのワイドビューで砕け散る
レミングス達…サイコーじゃん? 電話して呼んでみっかな?」
ピッ ポッ パッ ピッ… ガチャ…
鈴木「…やめとこ。夜もう遅いしな。明日仕事も早いし…ウン。
あ〜〜歯ぁ磨いて寝よ! 今日は姫の接待で疲れたぜぇ〜い!」
ザシュザシュザシュ ガラガラガラ〜〜 ペッ! ジャァアアー…
鈴木「…慣れろよヤンジャン。 この先、毎晩がこうなるんだから…」
矢口「ふぁああ…おっはよぉ〜。 んで、今日の仕事なんだっけ?」
飯田「午前中がシャッフルの雑誌グラビア撮影、インタビューね。
そんでもって午後からMUSIXの歌収録。みんなもう来てる?」
加護「ふぁあ〜… うっかり小川と朝までファミコンしてもうたわ。
やっぱアカンな、適当な時間にアダプター抜いてくれる奴が
おらへんと。 まあ、抜かれた瞬間にドツくんやけどな。」
鈴木「んで、ドツかれるのが私の役目な。」
吉澤「ゴッチン…あ、あのさ。 今日ゴマキペンギンの収録ある
じゃん? が… がんばろうな…。」
後藤「いや… がんばるのは私だけだし… あの企画。」
吉澤「あ…うん。 そ、そうだけどさ…。」
鈴木「つーか、お前らあの企画、私が昔『鈴木家の人々』でやってた
あみペンギンのパクリじゃん? 私の許し得たのかぁ?」
吉澤「パクリじゃねえよッ! 知らねーよ、あみペンギンなんか!」
後藤「そッ…そうよッ! こっちは純粋なオリジナルだもんッ!」
鈴木「イヤぜってぇ私の方が、あのペンギンの着ぐるみ似合うって!
パンチラ、お前最近太り気味だから、トドの着ぐるみの中に
入ってさ、辻にもセイウチの着ぐるみ着せてよ、巨海獣姉妹
っつーのを新しくやれよ? 私、後藤と組むからさ♪」
吉澤「うっわ…ムカツクぅ〜〜! 行こッゴッチン!」(グイッ)
後藤「クスクス… うん♪」(スタスタスタ…)
鈴木「ハハッ、なんでぇ。 思った以上に単純な2人だなオイ…」
飯田「あー…人数多すぎて、数かぞえきれねー。 おニャン子かよ?
とりあえず遅刻魔のごっつぁんが来てるなら全員いるな?」
松浦「あのォ〜? おどる11のカツラが一つあまっていますぅ…」
飯田「きっとパンチョのだろ? ご遺族に返してこい。」
矢口「ちょっと待って! け…圭ちゃん来てるか…!?」
飯田(ハッ!)「まッ…まさか!」
保田「…来てるよ。」
飯田「ホッ… もう!来てるなら来てるで、存在感現わしていてよ!」
保田「ごめん…。」
飯田「……ハァ〜〜… わかったよぉ…昨日は私達が悪かったですぅ!
頼むからさ、いつもの圭ちゃんらしく元気に騒がしくしてて!」
保田「…え? いや…でも私も反省してるんだ。 しばらくは大人しく
してようかなと…。 なんつーか自粛期間つぅ感じで…。」
矢口「んもぅ! いらねって、んな期間! オイラのラジオみたいな
ふてぶてしぃ態度とらねえと、この業界やっていけねえぜ〜?」
安倍「あ、それ! け・い・ちゃん♪ け・い・ちゃん♪」
紺野「け…け・い・ちゃん! け・い・ちゃん! け・い・ちゃん!」
鈴木「ホレ姫、圭ちゃんコールあがってるぞ? 期待にこたえろよ?」
保田「…… な、なあ…みんな… おれって…… ビッグ?」
飯田「ハァ? あ…いや、うん! ビッグ、ビッグ! モアビガー♪」
保田「…なあみんな… おれって… グレイト?」
加護「あ、やばいわ…アラジン状態に入り始めた… く…来るでッ!」
保田「オレってバリバリかい…? OK… そこんとこ夜露死苦…
はいはい…紺野と高橋。そこでバックコーラススタンバイな…。
石川、衣装部屋からトサカのキマッたヅラ持ってこい… 早く。
ニワトリじゃねぇヴォケ…恋レボの時の姫のような、ポマード
がっちりのリーゼントヅラだ。 3秒以内に持って来い…。」
飯田「あ…! そ、それじゃそろそろ朝のミーティング始めよっか♪」
保田「…オイここは野球部か…? ミートの練習なんかいらんのじゃ…
ファッション雑誌を開くのじゃ… 忍者なんじゃもんじゃ…
グ…グラビジャ…? グラビガ… グラビデ… グラビア……
グラビア撮影にミーティングなんかいるかヴォケェエエエッ!!
並んで笑顔でみんなでパシャリ、トゥートゥートゥマシェリー♪
…で終わりじゃねえかクソがッ!! この折りたたみ入道ッ!!
オメェはサンシャインビルの59階で停まるエレベータかッ!!
オレはスーパースタァーッ♪ ロッケンロォラァアアアアーッ♪
完全無欠のロケンローラァーッ!! へい!バックコーラス!」
紺野・高橋 『あッ… あたいらオンナに無視されてぇ〜ッ♪』
保田「ロッケンロールで生きていくぅーッ♪ 馬鹿にするなやツパーリ
ねえちゃんッ!! へいッ!! ツゥーパッてぇーッ♪」
紺野・高橋 『ツーパッてぇ〜〜♪』
保田「あとからあとからスースーくるよッ♪ ヘイッ!!」
紺野・高橋 『へ!? あッ…あとからあとからスースーくるよッ♪』
鈴木「姫ストップ!! ちょっと待て! …つ、辻が来てねえぞ…?」
保田「人に姿を見せられぬぅー♪ 獣のような紺野ラクダー♪」
紺野・高橋 『早く人間になりたぁー…』
飯田「うっせぇわッ!!! 歌声喫茶にでもシケこめ、このウィーン
性悪合唱団ッ!! …で、なんですって!? 辻がいない!?」
鈴木「ああ、うん。 …いねえ…よな? 誰か見たヤツいる?」
飯田「おい加護ボヤッキー! アンタの相棒、トンズラー辻はいったい
どこいったのさ!? 一緒にここ来たんじゃなかったの!?」
加護「し…知らんがな…。 辻とツルむな言うたんはドロンジョ飯田様
やろうが? 昨夜はアイツ、どこさか行ったらしいけど…。」
矢口「ちっ… オイ!なにやってんだよ、あのバンパイヤン・キッズ!
携帯つながんねえよ! もうすぐ撮影始まるじゃねえかよッ!」
鈴木「あ… ちょっと待て! これ使えないかな? ホラ、私が辻から
持たされている指令発信無線機! これを送信モードに変えて…
…どうだろ? うまくアイツにつながればいいんだけど…!」
吉澤「ヤンジャン… アンタそれ素直に肌身離さず持ってたんだね。」
ピルルルル… ピルルルル… ブツツ!
鈴木「もしもし! こちらヤンジャン無線局! 聞こえるか辻ッ!」
辻 (( ……コチラ、ののFMステーションれす、オーライ… ))
鈴木「オーライもローレライもねえよッ!! 今どこにいるんだよ!」
辻 (( …そりれは今日の一曲目、サザンで…『桜坂』 ))
鈴木「桜坂は福山雅治だよッ! お前が言いたいのはTSUNAMIだろ!
そんな事はどうでもいいッ! 今どこにいるんだよテメェ!?」
辻 ((( …れは、今日最初のリスナーからのお便りれす… )))
鈴木「オイ! 今はいつものDJゴッコやってる場合じゃねえんだよ!
今こっちに向かってるとこかッ!? もうすぐ時間だぞッ!?」
吉澤「…普段そんな遊びしてたのかヤンジャン。」
辻 ((( …東京都のラジオネーム『大食グリズリー』さんからの
お便りれす… 「ののたんこんばんみ!」 こんばんみ。
「私は某アイドルグループに所属する小太りな15才の
女の子れす。 今日はラジオれ大好きな友達に謝りたくて
ハガキを書きました。ののたん読んでください。」 ))
鈴木「……ッ!?」
矢口「おいヤンジャン、辻と連絡つながったのか? ちょっと貸せよ!
セクシーボイスで怒鳴り付けてやっからッ!! ホラッ!!」
鈴木「あ…悪い、スプーンおばさん。ちょっと静かにしててくれ…!」
辻 ((( …「ののたんね、私の友達…いや仲間のみんなはとっても
すごいコばかりなんれす。うらやましいぐらいなのれす。
私は早くみんなに追い付きたくて頑張ったけろ…頑張って
ビックリさせよう思ったけろ…… ダメれした…。
約束…守れませんれした… ごめんらさい…!」 )))
鈴木「…辻?」
辻 ((( ヒック… ごッ…ごめんなしゃいッ…!! )))
ブツッ… ザザザザザァー……
鈴木「え? ほ…放送事故かッ!? おーい辻ィイイイイーッ!!!」