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ヤンジャン…お前の大事な物ランキング・娘。はどのへんよ?

その2その3その4その5その6その7その8

鈴木「…大事な物ランキング? なに? 私にとってモーニング娘。の価値が
   どのへんに位置するかって事? …そんな事いきなり聞かれても…。」
辻 「ののにとっては1位れすよぉ? 当り前田のRINGS旗揚げなのれす!」
加護「ウチはスマンが2位ってとこやな。でも命よりは大切に思うとるで?」
鈴木「てめえの命より娘。が大事…? マジかよ… で、加護の1位って?」
加護「そらぁ『ミニモニ』やがなぁ〜。みなまで言わすなドァホウ。」
辻 「あ! ののもやっぱしミニモニ! ミニモニが1位なのれすッ!」
新垣「あ! ニイニイもミニモニッ! ミニモニマンセー!」
 メキッ…
加護「…あ〜シャツに血がついてもた。…で、ヤンジャン、お前にとって
   ブっちゃけた話、どのへんなんや? 怒らんから言うてみ? ん?」
鈴木「あん? だからよォ…私にとって、モーニング娘。なんてクソの価値
   も持ってねえよバ〜カ。 まあ『さんまの名探偵』で殺された桂文珍
   よりは上ってとこかな? 入りたくって入ったワケじゃねえしよォ。」
辻 「ウソれす。」
加護「…ああ、ウソやな。そらぁモー娘に入った当時のお前は、そう思うて
   いたかもしれん。 せやけど今は違うはずやで…? そうやろ?」
鈴木「……い、いや…そ、そうだ後藤! お前だったらどうよ? お前なんか
   そのうちソロで卒業していく事だしよぉ、モー娘。の価値ランキングも
   低いだろ? 何位ぐらい? も…もちろん1位なんかじゃねえよな?」
後藤「1位…いちい……市井ちゃぁ〜〜〜ん! うぇぇぇぇん…シクシク…」
加護「ゴッチンの話はええ。 …ウチらがお前の口から聞きたいのは……」

 スタスタ…
鈴木(あーあ…。自分にとってモー娘。がどれほど大事かって聞かれてもな。
  『君にとって毛穴はどれくらい大事?』って聞かれてるようなもんだろ?
   考えた事ねーよ。 そりゃ仕事のないハゲ状態はいやだけど…。)
飯田「ヤンジャンおはよぉー! ちゃんと寝た? 今日は撮影あるんだから
   たっぷり睡眠とって、きれいな肌で写ってもらわないと困るよ♪」
鈴木「オイオイ…リーダーになったとたんそれか? 気持ち悪ィ〜なぁ。
   過去に散々、私の皮膚組織をタリバンばりに破壊したテメーがよぉ。
   サイパンロケでは五臓六腑がバーミヤンの石仏状態になったんだぜ?」
飯田「え〜カオリ覚えてな〜い♪ それよりお願いがあるのよヤンジャン!」
鈴木「…なんだよ? またテメーの書いた詩をまとめてzipファイルにして
   ネットにばらまけっていうんじゃねーだろうな? お前の詩なんて
   ノストラダムスの諸世紀よりも価値ねーんだからな?」
飯田「え〜?コーザ・ノストラみたいですって? やだぁ〜誉め過ぎッ!
   違う違う! お願いっていうのは、新メンの教育をお願いしたいの♪」
小川「よろしくお願いしま〜す…アミーゴさん。」
鈴木「えーッ!なんで私がッ!? しかも小川… ほ、他のヤツに頼めよ!」
飯田「私は新垣の教育担当だし、ヤス姫は紺野。高橋はなっち。…とにかく
   年令の高いメンバーが教育係をする事に決めたのよぅ。 お願い〜♪」
鈴木「いや…だって私、忙しいし…。ホラ、作りかけのジオングも完成させ
   なきゃいけねーし、ロッキー3も借りてきてまだ観てねえし…!」
飯田「オイ…宇宙刑事タリバンになったカオリを見たいのか? それとも…」


鈴木「痛っえ…。ちっ! 結局このケロヨン顔の世話、引き受けるハメに
   なっちまったよ…。 私がモー娘。の何について教えりゃいいんだ?」
小川「大丈夫ッスかぁ〜? 顔がこまわり君みたいに腫れてますよぉ〜?」
鈴木「アレが飯田の強力ネコパンチ『にゃおんのきょうふ』だ。…とにかく
   私が教えられるのは、あのバーサーカ娘達からの身の守り方ぐらいの
   もんだぜ? なんなら他の先輩に教育担当変わるよう頼んでやるぞ?」
小川「いえ、私がアミーゴさんを希望したんですよ。私の教育担当に。」
鈴木「ハァ? なんで私? 他に好きなモー娘。メンバーとかいるだろ…?」
小川「ぶっちゃけた話、私、別にモー娘。に憧れてるわけじゃないんッスよ。
   オーディションの時もSPEEDが好きだって言ったし。あ、アミーゴさん
   の曲もよく聞いていましたよ? 少なくともモー娘。よりは、ね。」
鈴木「…モー娘。が好きで、オーディションに参加したんじゃねえのかよ?」
小川「だーかーらぁ。 私の実力を世間に見せつけられるなら、娘。じゃなく
   ても、どこだって良かったんです。ZONEでもOHA-ガールでも。」
鈴木「…OHA-ガールはやめとけ。で、それが何で私を希望した理由なんだ?」
小川「だってぇ〜。アミーゴさん、モー娘。を好きじゃないでしょ別に? 
   ただ芸能活動の中継地点として在籍してるってだけで。…でしょ?」
鈴木「………。」
小川「私もそうなんですぅ。 他の先輩方からモー娘。の色を強要されるのも
   ウザイしー。だから私と考え方が似たアミーゴさんがいいな〜って♪」
鈴木「…似てるってオイ。お前なあ…私の事を知ったふうに言うなよ。
   あと…アミーゴって呼ぶな。 私の今の名は…『ヤンジャン』だッ!」


保田「よぅし紺野ッ! …いやコンスタンチンッ! 姫はそう呼ぶッ!」
紺野「コン…なんですか、その横文字…?」
保田「お前がな、もうすぐハロモニに出るわけだ。その時、定番の自己紹介が
   あるべ? その時にだ…『ロシアから来たコンスタンチン君どえーす!
   日本人のおかげで火傷が直りましたッ! オロナイン軟膏ミラコー!』
   …これでバッチリよ。 ブラックなキャラの出来上がり! どだ!?」
紺野「マ…マズいと思います…。 コンスタンチン君もケニー君も…。」
保田「…お前なあ。なに目を潤ませてるんだよ? プールで目の洗浄用蛇口の
   ひねり最大にでもしたのか? あのなあ…キャラ作りはスタートが
   肝腎なわけよ? ヨッスィ見ろ!あんな影法師キャラになりてえか?」
紺野「でも…ブラックキャラって言われても…よくわかんないし…。」
保田「ブラックと言っても、石川のような肌のメラニン云々の事じゃねえ。
   今、ウチらに必要なのは毒だよ! フグ毒のテトロドトキシンだッ!
   だからフグのような顔のテメーがズッポシなんだよッ! わかるべ?」
紺野「や…矢口さんがいるじゃないですか…。結構、毒ありません?」
保田「あいつに毒があっても、見たまんまだからダメなんだよ。 あのツラ
   見ろよ? ジプシーの呪術師ババアみたいな顔してるだろ? 
   まるで遠距離からスカッドミサイルみたいに人を呪い殺しそうな…!」
紺野「ピ…ピッタリじゃないですか。毒キャラに…。」
保田「あのな…見たまんま毒ありそうなベニテングタケを誰が口に入れる?」
紺野「な…なるほど…! モーヲタに食われてこその毒キノコ…ですね!?」
保田「そう!毒キノコになれッ! そしてモーヲタを1upさせるのだぁッ!」


安倍「愛ちゃんって可愛いねぇ〜! なっちより全然かわいいべ♪」
高橋「ハハ… んで、今日は何の撮影があるんダスか?」
安倍「……なっちより全然かわいいべ♪」
高橋「え…!? あ、いやっ! あ、安倍さんの方が全然可愛いダスッ!!」
安倍「え、そぉ? アハハ♪ あ、今日ね、ポッキーのCMの撮影だべ♪」
高橋(つ、疲れる人だべやなぁ〜…)
安倍「あッ! 紺ちゃんだ! オッハヨーッ!」
紺野「あ、オハヨウゴザイマスッ! デブッ!」 (トコトコトコ…)
安倍「…あ、あっれぇ〜? い、今、あのコなんて言ったのかなぁ〜?」
高橋「デ…デブって言ったダス…!」
安倍「……今、あのコなんて言ったのかなぁ〜?」
高橋「え…!? あ、いやっ! 『デフレ』って言ったんダスよきっとッ!」
安倍「あ〜そっかぁ♪ 今、ニューヨーク市場すっごい事なってるもんね♪」
高橋(こ…これ、もしかして教育されているんダスか…?)
保田「オ、オイ紺野! ブラックキャラ演じるのはテレビの収録の時だけで
   いいんだバカッ!いきなりデブはねえだろ!せめて小デブぐらいに…」
紺野「はい…わかりました… 爆弾岩さん…」
保田「…オイ。」
紺野「あ…スミマセン! こ…小爆弾岩さん…」
保田「…いや、もういい。」(ダメだこいつ…石川並に頭悪い。)
紺野「あ、あれ? …じゃ、じゃあ〜… 中…中性子爆弾岩さんッ!」
保田「…お前、走ってこい。運動場30周…いや、土星の衛星上を30周。」


飯田「いい新垣? 撮影所スタッフの皆さんにはちゃんと挨拶するのよ?
   ホラさっそく照明さんが来たわ! しっかり自己紹介しなさいッ!」
新垣「オハヨウゴザイマスッ! モーニング娘。の新垣里沙ですッ!」
 スパーンッ!
新垣「いっ、いたいですぅ〜! どこかいけなかったですかぁ〜私?」
飯田「わ、悪い…。 な、なんか急にムカッときて…。」
石川「あ!飯田さん新垣ちゃんチャーオ! チャオの海岸物語!なんちて♪」
 スパーンッ! スパーンッ! 
石川「痛ぁーいッ!! な、なにするの!?」
飯田「わ、悪い…。 な、なんか急にムカッときて…。」
新垣「ス、スミマセン!急に脳が攻撃を命令して…。オハヨウゴザイマス!」
石川「やだなぁ〜そんな固い挨拶。 仲間なんだからチャオでいいよぉ?」
飯田「そうよ新垣? 早くみんなと打ち解けるためにも、メンバー相手には
   気軽に挨拶できるようにならなくちゃ。 遠慮しなくていいの!」
新垣「は〜い、わかりましたぁ〜♪ エヘヘ…」
加護「ふぁあ〜…ムニャムニャ。 あー…オハヨーサンです飯田はん。」
新垣「あ、加護ちゃんチャーオ! 朝メシなに食った? ケロッグ?」
 スパーンッ! バキャッ! メキッ! メキメキッ! ガッ!ガッ!  
加護「入ったばかりの浅漬けキュウリの分際で、なに調子のっとるテメエッ!
   東京医科歯科大学でホルマリン漬けにしてもらいたいんかオウッ!!
   この奇形のハツカネズミがッ! 加護汁を投与したるぞゴルァッ!!」
 ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ペキッ! ガッ! ガッ! ガッ!

加護「しっかり上下関係、体に叩き込んでやるけえのうッ! ボクシング
   なめとるヤツにゃ、わしゃボクシング教えんのじゃ! たかが
   ボクシングゆうんを見してみいや! オウッ4期生!?」
新垣「あああああ! ごめんなさい、ごめんなさい〜〜〜〜ッ!!」

 ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ!
 ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ!
 ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ!
 ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ!
 ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ!
 ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ!
 ガッ! ガッ! ガッ! スカッ ガッ! ガッ! ガッ! ガッ!
 ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ!
 ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ!
 ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ!
 ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ!
 ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ!

矢口「お、新垣のヤツ1回だけ加護のアリキックよけたぞ。やるなアイツ♪」
後藤「全然ボクシングじゃないじゃん。蹴りじゃん。アリVS猪木じゃん。」
飯田「ホラホラ撮影始まるよぉ! みんなスタジオ入ってー!」
吉澤「ヤラセ? これ、ヤラセ?」


       <いちごムースポッキー 鈴木あみバージョン>
 ジジジジジ…
鈴木『…いちごムースのピンク色って…メンタイコと同じ色ね。ウフフ♪』

吉澤「カット、カット、カットォオオオオッ!! なによそのセリフはぁッ!
   甘いお菓子の宣伝で、塩辛いワード口にしてどーすんのバカァーッ!」
飯田「ヤンジャンはアドリブのセンスまったくねーな…。」
辻 「よりにもよって魚卵れすか。 プリン体のタップリつまった発言に、
   視聴者の尿酸値もグッと上昇しそうれすね…。存在が痛風なのれす…」
吉澤「もう一回行くよッ! 撮ってる私のセンスも疑われちゃうから、今度は
   しっかり頼むよヤンジャンッ! 無理してこらなくていいんだから!」
鈴木「お、おう。スマン…。 今度は頑張る! よし! 準備OKだッ!」

      <いちごムースポッキー 鈴木あみバージョン 2回目>
 ジジジジジ…
鈴木『ポッキーポッキンキン! それにつけてもオヤツはポ〜ォキィ〜♪』

吉澤「死ねテメェエエエエエエーーーーッ!! 今すぐ死ねェエエエッ!!」
鈴木「な、なんだよ…? やっぱポッキンキンがマズかったか…?」
吉澤「それもあるッ! それより後半の『それにつけてもオヤツは…』って、
   そりゃカールのCMソングだろーがッ!! 山に帰すぞゴルァッ!!」
加護「…向こうでグリコの広報が、肩プルプルさせとるわ。男泣きや。」


小川「アミ…いや、ヤンジャン先輩、散々でしたね。 今まで結構CMとか
   出演されてるから、慣れてるものだと思ってましたけど…。」
鈴木「あー…水着でニコリとかなら得意なんだけどな…。 アドリブはちと
   無理みたいだわ。 そのアイドルブリブリ〜って感じが、どうもな。」
小川「あ〜気持ちわかりますぅ。やっぱり私とヤンジャン先輩似てますよ。
   でも9回目でOKもらえたじゃないッスか。 …なんでしたっけ?
   そうそう!『あみがピテカントロプスになる日も近付きそう♪』だ!」
鈴木「…そのあと『着いたぁーッ!!』って、ポッキーでドラム叩くのな。
   衣装も半ズボンとランニングシャツだし…。オンエアーされるかな?」
小川「…されない方がいいんじゃないッスか?」
鈴木「やだよ。私だけオンエアーされねえなんて。せつねーじゃん。まるで
   ミニモニに入れてもらう前の、辻みたいな気分になるじゃねーか。」
小川「あー…なんかヤンジャン先輩って、最近モー娘。に染まってるぅ…。」
鈴木「最近って…。おめえ、昔の私なんて知らねーだろ? 私嫌いなんだよ、
   そのアンタの山田まりやみてえな、知ったかぶった物言いがよぉ?」
小川「でも、昔のヤンジャン先輩って、ブラウン管の向こうからでも、
   『モー娘。嫌い』ってオーラが出てましたよ? ラブレボ21の時も、
   『トウェンティーワン♪』の振りで、1人だけ『32』って指で出して
   いたじゃないッスか?反抗してたのモロわかりですよ〜誰の目にも。」
鈴木「…いやあれは、こっそり中澤の年令を全国放送でバラしてただけだ。」
小川「………本当ですかぁ〜?」
鈴木「うっ! ほ、本当だよ…。」(…実は33なんだよな、中澤。)


鈴木(いったい私にとってモー娘。って大事なものなのか…。自分の中の
   位置付けなんてわからない。だったらせめて、「好き」か「嫌い」か
   ぐらいの事は、ゆっくり考えてみるのもいいかもしれないな…。)
 ガチャリ…
加護「おう、おかえりヤンジャン。スパゲティゆでといたでぇ!」
鈴木「……。」(そう、コイツラがいつも家にいるから、ゆっくり考える事が
        今まで一度もできなかったのよッ! この白アリ共がッ!)
辻 「お腹すいてるれひょ? すぐに用意するのれすぅ〜♪」
鈴木「あ、うん。ありがと…。」(たまにやさしいんだよな…チッ!。)
 ドンッ!
鈴木「…オイ。 なあオイ地上げ座敷わらし。 …なんだこれは?」
辻 「スパゲッテーれす。」
鈴木「あのな…スパゲッティを和訳しても『糸こんにゃく』にはならんぞ…」
辻 「オッオウ! ウープス!」
加護「いや、待て辻。ヤンジャン、ウソついとるかもしれへんで?
   とりあえずアヤカに電話して確認とってみなアカンで?」
辻 「ラジャーれすッ! …あワン、あツー、あワンツースリーフォー!」
加護「ミーニモニテレフォンだリンリンリン♪」
辻 「でーんわをかけましょうリンリンリン♪」
加護「リンリンリン♪」
辻 「ツーツーツー♪」
加護「…すまんヤンジャン。アヤカ話し中みたいや。我慢して食ってくれ。」

鈴木「…せめて、上に何かかけてくれよ。 素・糸こんにゃくじゃねーか。」
 ドンッ
鈴木「醤油かよ…。なあ、私いまスゲエみじめな気分なんだけど…。」
 ドンッ
鈴木「サンポールかよ…。トイレ洗浄剤じゃん…。死のレシピかよ?」
加護「あ〜〜贅沢なコやなあ!育てた親の顔が見たいわ! あ、フォーカスで
   見たわ。 まあ、とにかく好きなように調味料使って食えや、もう!」
鈴木「ちっ…!」(…仕方ねえ、酢醤油とからしで…)
 ズズズ… ズ… ズズズズズズ…
辻 「くふん。…美味しいれすか?」
 ズズズ… ズズ… ズズズズ〜ズズッ!
加護「ぶはははっ! どや?落ち目のアイドルがすするコンニャクの味は?」
 ズズズズズズズッ! ズズッ! ズルズルズル〜〜〜ッ!!
加護「お、おい、ヤンジャン…。 な、なんか言えや? なあ?」
辻 「ゴクン…」
 ズゴゴゴゴゴッ! ズルル〜〜ッ! ズコッ! ズルズルズル〜〜〜ッ!!
加護「あ!さては、予想に反してうまかったんやな? ウチにも一口ッ!!」
辻 「ふぁ〜! だ、だめれすッ! ののの分も残してくらはいッ!」
鈴木「ムフォフォフォフォ…♪」
 ズズズズズズズーッ!! ズズズズズズズーッ!! 
加護「アカンッ! こいつ全部食う気や! 辻ッ! 何か鈍器もってこい!」
辻 「吐かすのれすッ! レバーに連打でブローするのれすッ!!!」

加護「ふぁああああ… 寝るか。 明日はHEY!HEY!HEY!の収録あるさかい…」
鈴木「オイ…てめえがヤリで殴った側頭部から血が止まらねえよ。しかも
   私まで眠くなってきた…。 なあ、これってヤバい眠気じゃねえの?」
辻 「ののも眠くなってきたのれす…。あ、ヤンジャン、これ絆創膏…。」
鈴木「お…ありがとう…。これガムテープだけどな…。ま、いっか…。」
加護「寝よ寝よ。今日はどっちと寝よっかな〜…ヤンジャン今、血生臭いし、
   やっぱり辻やな。ホレ、近う寄れ。暖めあおうではないか、ウホホ!」
鈴木「なあ、お前ら持って来たダブルベット邪魔なんだけどよぉ…せめて、
   2段ベットにしてくれないか? 部屋がせまくてしょうがねえよ…。」
辻 「シングル〜ペドが2人〜♪ グァハハハハーッ!」
 キャッ キャッ キャッ!
鈴木「くっ…聞いてねえ。 まいっか…早いところ布団入って寝よ…。」
 バサッ… モゾ… 『!?』
鈴木「な、なんだテメーーーッ!? どこから入って来たぁーッ!?」
新垣「ん…んん。あ…おはようございます。モーニング娘。の新垣です…。」
加護「あ、忘れてたわイギー連れてきたの。邪魔だったら好物のコーヒーガム
   食わせとき。ガキやから寝れんくなるはずやから。オヤスミなぁ!」
鈴木「…ん?なんか臭え…。ちょい待てッ! お前もしかして…つめてッ!」
新垣「あ…濡れてる。これってもしかして初潮ってヤツですかぁ〜?」
鈴木「どこにこんなアンモニア臭たちこめる女の花道があるんだよッ!!
   オイ説明しろッ!このシーツにできた黄色い地図はどこの国だ!?」
新垣「鳥取。」


 ピンポ〜ン
吉澤「ん?…こんな遅くに誰だろ? あれ? ヤンジャンじゃない!!」
鈴木「…泊めてくれ。ていうか、アイドルが深夜に簡単にドア開けるなよ。」
吉澤「どうしたの…?頭にガムテープぐるぐる巻きして、血まで流して…?」
鈴木「いや、道歩いていたら頭に落ちてきたんだよ。…若乃花が。」
吉澤「ど、どこからぁ!?」
鈴木「NFL。」
吉澤「…そ、そう。まあいいや泊まっていきな。布団いっしょになるけど。」
鈴木「あとホッチキスも貸してくれねえ? とりあえず傷口とめるわ。」
吉澤「ごめん見当たらな〜い! どうしよ? …ミシンでもいい?」
鈴木「あ、うん。できればジャノメで頼むわ。」

鈴木「あー痛くて眠れねー。間違えてデニム縫いやっちまったからか…」
吉澤「ねえヤンジャン…知ってる? ユウキ君、家に帰ってないんだって。」
鈴木「あーアイツ、仕事ブッチして謹慎くらったんだよな。 で、今どこに
   いるの? やっぱ市井の家なのか? チンコ乾くヒマねえな〜♪」
吉澤「ううん…違うの。…ソニンちゃんち。」
鈴木「ウソッ!? あ…傷口開いた。 え?でもそれ…市井怒るんじゃ…?」
吉澤「別れたんだって、あの2人。というより…別れさせられたというか…」
鈴木「ワケわかんねーな。やっぱアレか? 理由はやっぱ音楽性の違いか?」
吉澤「私もよく知らないの。 ただ…ゴッチンがそう弟から聞いたって。」
鈴木「…な、なあ。2ちゃんねる繋いでいい? 誰かに話してェーッ!!」


浜田「はぁ〜い、今日のゲストはモーニング娘ぇ〜ッ!!」
 ワー ワー ウォー ザワザワ パチパチパチ…
松本「うぅ〜わッ!まった増えとる!気色わるッ!」
矢口「はい〜増えました! 13人になりました! アハハハハ! もぉ〜
   浜田さんそんな顔しないでくださいよぉ!いいじゃないですか〜!」
松本「なに、アレか。つんくはしまいに日本列島をモーニング娘で埋めつくし
   たいんか? まずは千代田区あたりを埋めたいんか? なあ?」
加護「そうなったら楽しいですねぇ…にぎやかで♪ えへふへふへ…」
浜田「お前ホンマそう思ってっかぁ? 正直新しいの入ってウザイやろ?」
全員『そんな事ないですよぉ〜!!』 (ザワ ザワ…)
浜田「ホンマかいなぁ〜! 辻! ハッキリゆうたってええんやで? ん?」
辻 「え? うれしいですよぉ?」(キョロ キョロ…)
松本「めっちゃまわりの顔色うかがっとるやーん! 絶対ウソやわぁー!」
飯田「でもぉ〜仲間が増えると、音楽の幅も広がるし〜…何より今までにない
   モーニング娘。に生まれかわれる事ができるんですぅ。 でもぉ〜
   リーダーとしてのカオリはぁ、めっちゃ胃が痛いんですぅ。」
浜田「ホラ! やっぱイヤなんや!」
飯田「違うんですぅ! 緊張っていうか、みんなをまとめあげなくちゃなら
   ないんで、しかも人数増えたしぃ、だから牛乳飲んでるんですぅ!」
松本「ぶひゃっ!なんで牛乳やねん…」
矢口「アハハ…」(…カオリまた牛乳の話してやがるよ…ウザァ…)

松本「え?え? で、何人増えたん? 前、何人おったっけ? 10…え?
   9人? じゃあ今13人って事は…えと…何人や浜田ッ!?」
浜田「自分で数え〜や。フッ…。」
鈴木「4人です。」
松本「4人…わっ! 鈴木まだおったんか? ちと待て! ここに14人
   おるで? なんか数え間違えてへんか? えと…1、2、3、4…」
矢口「あ、ゴメンなさい!自分入れ忘れた!間違えてた! 14人ですッ!」
浜田「ホンマかぁ〜? 鈴木入れ忘れたんちゃうか〜?」
矢口「ち〜が〜い〜ま〜す〜よぉ〜!もぉ! 数え間違えただけですぅ!」
安倍「あ、でも、あみちゃんだけはオーディション通って入って来たんじゃ
   ないんだよね。 なっち、オーディション思い出して数かぞえてた!」
 シーン…
安倍「あーだからなっちも13人って矢口言った時、気付かなかったんだ!」
鈴木「ハハ…」(落ち着け…こいつは昔から空気読めないヤツ…我慢だ!)
松本「んで〜どのコですか? 新しく入ったワラジムシさんは?」
浜田「ワラジムシゆうなや。 え〜とコイツは前からおった…おったっけ?」
吉澤「いましたぁ! ちゃんと覚えていてくださいよぉ!」
松本「ちょっと手ぇ上げて。 ふんふん。 あーハイハイ。 失敗ですね。」
全員『なんで失敗なんですかぁーッ!!』『可愛いですよぉーッ!!』
辻 「可愛いれすよぉー?」
松本「いやいや、お嬢ちゃんのほうが可愛いでえ〜?」
辻 「うふぇっ…うへうふふへ…くふっ」

小川「小川真琴…えーと、13才です。」
紺野「紺野あさ美、14才です…。」
高橋「高橋愛、15才です。」
新垣「新垣里ぶっ…里沙、えへ…12才です♪」
浜田「じゅうにさい〜〜〜ッ!?」
松本「今、君、かんだね。オジチャンちゃ〜んと見とったでぇ?」
浜田「ええやないかいッ別に。フ…。」
新垣「えへ…かんじゃ…た♪ うふぅ…」
会場『かーわーいーいー!』
小川(ムカッ!)
辻 (ムカッ!)
加護(ムカムカッ!)
保田(ムカムカムカーッ!!)
鈴木(オイ…なんで姫がキレるんだよ。そろそろ自分のポジションぐらい
   わかってる頃だろ? あ… オ、オイ小川! 顔に出すなって!!)
小川(ハッ! ス…スイマセン。今…カメラに写ってましたかねえ…顔?)
鈴木(知らんけど…とにかく気をつけろ! アイドルは常に笑顔だぞッ!)
小川(やっばいなあ〜…こういう事で、すぐファンは性格判断するから…)
浜田「12才って…小学…あ、中1かぁ。ハァ〜〜〜。いいの…これ?」
鈴木(小川に話、ふらせてやっか…)「小川は辻加護と同い年ですよッ!」
松本「マ、マジィ〜〜〜〜〜〜ッ!?」(ザワ ザワ…)
小川「え? ハ、ハイッ!!」(ヤンジャンせんぱ〜い…♪ ポッ…)

松本「あ、あのコと辻加護が、年一緒ってマジやの〜? やばいやろそれ!」
辻 「なんれれすか?」
松本「だってジブン、先輩やろォ? どうみてもジブンらの方が幼いでぇ?」
加護「かごもぉ〜…そう思う。えへ…えへへ」
松本「それに…!」
加護「でもぉ〜!!かごはぁ〜、真琴ちゃんに〜ダンス教えたりとかしてるん
   ですよ? ののと一緒に。 えへ…で、踊ってくれたの♪」
小川「ハハ…」(うそつけッ!一度もねーよ、踊り教えてもらったのなんて)
松本「ののって誰や? …ああ辻か。 え? で、どんな踊りぃ? 何の?」
加護「じゃあ〜…踊ってみる。 はい、のの… 前。 あ、真琴ちゃんも…」
浜田「なんや、なんや。ここで踊るんかい? まあええ。踊ってみい。」
小川「いや…あの」(ちょっとぉ! そんなの困るって…!! え?マジ?)
加護(ええから踊れやボケエ!! 適当にカシャカシャ踊ればええんや!)
小川(そ…そんな!せめて何踊るかぐらい…! あ、ミニモニなら何とか!)
辻 「れは、『ぶりんこサンバーカーニバル』踊りまふッ!! せーのぉ…」
加護「え?」(待て辻ッ! なんやそれは!? ウチ知らんでそんなの!?)
小川「は?」(そんな!…あのッ! ホント私、無理ですって! ああっ!)
辻 「ぶりんこサンバ♪ アヒルが3羽♪ ケツふってプリーンプリーン♪」
加護「プ…プリーン…!」
小川「プ…プ…プリ〜…???」
浜田「なんや…バラバラやないか。」
松本「あの……帰ってくれるか? 君達…。」


飯田「じゃあ私達はこれから歌の方の収録入るから、アンタ達はスタジオの
   外からちゃんと見てるように! いつかはアンタ達もコンサートで歌う
   事になるんだから。振りを覚えるつもりで、しっかりね。わかった?」
新メン 『ハイッ!』

高橋「あー松本さんの顔、緊張しぢまって見れながったダスよぉ〜。」
小川「うそつけ…アンタのそのビーム出てそうな怪視線に、松本さん露骨に
   嫌がってただろ。なんとかなんねーか?そのメデューサみたいな目…」
紺野「うう…あんまり喋れなかったなぁ…ブラックジョークもハズしたし…」
小川「アンタが浜田さんに吐いた毒『奥様は元・オナッターズですよね?』
   あれ…絶対オンエアーされねえから。たぶんどこも映らんわアンタ。」
新垣「ニイニイはたくさん喋ったもーん♪今度はモノマネやっちゃおっと♪」
小川「…おいニポポ人形。さっきの自己紹介での噛み……わざとだろ?」
新垣「え〜? そんなわけなぶっ… エヘッ…ないですよ〜♪」
小川「誰から拾得した? 木佐?大橋?小島?西山? …まさか菊間か?」
新垣「露木」
高橋「ほれえ! ぢゃんと先輩方の歌ってんの、見ねっといかんダスよぅ!」

  好きな人が 優しかぁった うれしい出来事が 増えました…

小川(あ、ヤンジャン先輩が踊ってる… あの人って……結構いいじゃん♪)
新垣(なるほど。辻、安倍、吉澤…って、とこね。 …デブ・ランキング♪)


ソニ「ユウキ、謹慎中だからって何もしないのはいけないニダよ。少しは
   体動かさなきゃ、Iwishの頃の姉貴みたいに太るニダよォ?」
ユウ「ほっといてくれよ…」 (ザシュッ! ザシュッ!)
ソニ「あらやだ!このコ、グレちゃってるニダ! ナイフなんて持って!
   捨てなさいッ! 刃物なんて持ってちゃ危ないニダよッ!!」
ユウ「仕方ねえだろ…。ハンドガン弾切れなんだから。あー…ダメだ!
   ゾンビ全然倒せねえッ! くそっ! あー食われたぁーッ!!」
ソニ「朝っぱらからバイオハザードなんかやってないで、ダンスレッスンに
   でもいったらどうニダ? 復帰後に体がついていかなくなるニダよ?」
 ガサ ゴソ…
ソニ「こらこら!ビートマニアのシート型コントローラを床に敷かないッ!
   少しは外に出たらどう? 豊島園でアギトショーやってるニダよ?」
ユウ「うるさいなあッ!! 僕の好きにさせてくださいよぉッ!!」
ソニ「お?なんだテメ? アタシの部屋で何でかいツラしてるんだコラ?
   植民地支配か?日韓併合ニダか? イルチエ36年支配ニダかぁ!?
   日本帝国みたいに36年もここに居着くつもりかゴルァーッ!!」
ユウ「…ごめんなさい。」
ソニ「……いいニダよ。36年でも何年でも、ここに居ればいいニダよ。
   いろいろあったし、甘えたい年頃ニダ。ホレ、甘えて来るニダよ。」
 ガサ ゴソ…
ユウ「な、なに朝っぱらから布団敷いているんですかッ!? わ、ヤメッ…!
   ぼ、僕の童貞は市井さんに捧げるんだッ…あ!ウワアアアアアッ!!」


新メン『お疲れ様でしたァーッ!!』
飯田「うぃー。どうだった?ウチらの歌ってる姿。テレビで見てるだけじゃ
   わからない事、たくさん見えてきたでしょ?」
新垣「ハイ!安倍さんが横から見ると思った以上に太い事がわかりました!」
紺野「ハイ!辻さんの石川さんへのドツキ、カメラから見えない角度で、
   16発もスマッシュブロー打ち込んでいるのがわかりました。」
高橋「保田さんの飛び散る汗が、床板を溶かす事も気付いたダスッ!」
飯田「うんうん、よく見てたね〜。圭ちゃんの汗はマジ気をつけろよ。
   野外ライブで虫が寄らないのは圭ちゃんだけだから。 で、小川は?」
小川「…ヤンジャン先輩が素敵な事に気付きました。」
飯田「…素敵? たとえば具体的にどんなふうに?」
小川「え〜なんて言うか…。踊りのキレとか、歌っている表情とか…。」
飯田「うん。確かに最近のヤンジャンはとても良くなってきたね〜。アイツが
   良くなってきた境は、『コードネームとみこ騒動』の時からかな。」
鈴木「おーうお疲れぇ!なんだ飯田?さっそく新メンにお説教かぁ?」
新メン『ヤンジャン先輩、お疲れ様でしたーッ!!』
鈴木「うぃ〜。しっかし、まいったよ。 2滴もヤス汗あびちまってよぉ。
   衣装が溶けて穴あいちまったい。こりゃメンバー全員の衣装を旭化成
   にお願いして『耐ヤッスー用素材』にしてもらわんとな。」
小川「ヤンジャン先輩! タオルです、どうぞ♪」
鈴木「あ、うん、ありがと…。」(なんだコイツ?急にしおらしくなって…)
飯田「まあ、小川はヤンジャンの側についていろいろ学ぶんだな。お疲れ!」


まこと「アカン!アカンでぇ〜! モー娘。の新メン加入のせいで、オレら
    ミド娘。は放置状態や! なんとかせなアカンがなぁ〜もぉ!」
石黒「あー今日CDショップの中古ワゴンセールに、『恋ジン』のシングル
   大量に売られてたわ、30円で。うまい棒3つ分の価値って意味?」
福田「アタイうまい棒なら、めんたいこ味派だね。 アヤッペは?」
石黒「たこやき……って、んな事どうでもいいんだよ! どうするよ?」
松浦「チョコ味以外にあるんですか? うまい棒って?」
石黒「そりゃアイスの『うまか棒』の話だろッ!てめーは自分のソロシングル
   売れてッから安心して湯舟にアヒル浮かべられっけどな、ウチらは
   ミド娘。の進退が死活問題なんだよ! 玲夢のミルク代を稼がにゃ
   なんねーのよ! ウチの子を餓死させるつもりかゴルァアアアッ!!」
稲葉「乳ぐらい、パイオツから絞りだせや。牛みたいな体しとるんやから。」
市井「うまい棒ってアレでしょ?中村由真が主題歌歌っていた、あのアニメ。
   『お、栗田君、これは何かね?』とか『四郎め…フッ…』とかいう…」
石黒「わざと言ってんのかサヤカ? そりゃ『美味しんぼ』だろォオオッ!!
   アンタ、ソロの話が出てきたからって、ミド娘。の事をどうでもいい
   なんて考えるんじゃないでしょうね!? 真剣さが足りないのよ!!」
市井「そうね〜。こっちも新メン入れればぁ? …どうせ私抜けるし。」
福田「…オイ。つめたくねえかサヤカ? 聞いたぞ?ユウキの方の話も…。」
市井「え? 男女が恋愛のもつれで別れるのなんて、よくある事よ?」
まこ「…ん。 なら増やしましょか? オレらミド娘。も…。」(ニヤリ)


鈴木「なぁ〜吉澤ぁ。今夜も泊めてくれねえ? なんか辻加護が、私にまた
   料理作るってはりきってやがるんだよぉ。 怖くて家に帰れないや。」
吉澤「なんで?いいじゃん、せっかく御馳走してくれるって言うんでしょ?」
鈴木「だってよォ、食材手に入れるってアイツラ、釣り具店に向かったん
   だぜ? 絶対食わされるよ、イソメやゴカイとか、ヤナギ虫とか…」
吉澤「た、確かに怖いわね…。でも私、今夜はゴッチンの家に泊まり行くの。
   どうする?ヤンジャンも来る?それとも私の家で1人で避難してる?」
鈴木「あー…どうしよっかなぁ。後藤、私が行ったらイヤがらねーかな…?」
後藤「おいでよヤンジャン。」
鈴木「あ…なんだ居たのか…。 え、いいの? 私が泊まりに行って…?」
後藤「当たり前じゃない。 ヤンジャンにも相談乗って欲しいし…。」
鈴木「ユウキの事…? それとも市井の事か…?」
後藤「…どっちも。」
吉澤「私もヤンジャンに…来て欲しいな。 だって私…」
  (市井さんの事で、気持ちにウソつきながら相談のるなんて…できない)


辻 「ほう。あいぼんはルアーで挑戦れすか。通れすね〜。」
加護「虫エサは苦手やからな。さてと…昨日はヤンジャンいじめすぎた事やし
   今日はあいつのために、釣りたてのマスでも御馳走したろやないか!」
辻 「ののは力技で、底引き網で挑戦なのれす! 渓流の生態系が変わるほろ
   捕りまくってらるのれすッ! 網はボロでも心は錦れすもんね〜♪」
加護「うはは!網と鈴木あみをかけたんか! うまいなぁ〜ジブン!」

矢口「お? 辻加護ォ! アンタ達どこいくのさ、サオ背負って?」
加護「あ…いや、ちと山へ渓流釣りですわ。お疲れさんです、また明日…」
矢口「ギャハハハ!奇遇!前から本格的に釣りやってみたかったんだ矢口♪」
加護(うっわぁ…ウザったい犬がつきまとって来たなぁ、もぉ…)
辻 「釣りなんて都会ッコの矢口さんには似合わないれすよ? 流行りも
   過ぎまひたし…。 エサの虫にも触らなくちゃいけないんれすよ〜?」
加護「ヤグっさん、虫嫌いやないですか。 やめといた方がええですって。」
矢口「…でも、そのロッドにつけてるの、ソフトルアーのワームだろォ〜?」
加護(こ…この金髪ピグミーッ! しっかり釣り知っとるんやんけッ!!)
保田「姫も行くぅ。」
加護『ブハァーッ!!!』(…い、いつのまに後ろにッ…!?)
辻 「や、やすらさんッ! 釣りっていう物は難しくてれすねぇ…!!」
保田「んなもん、川にザブンと飛び込んで、ガッとやってパクッってすりゃ
   いいだけのモンだろ? ちょろいちょろい! 姫にまかせとけって!」
矢口「ギャハハハ! なんだよパクって?鵜かよテメー!?」
加護(…こんなバカ笑いミニモニメガフォンと、祟り神ヒバゴンザレスなんか
   連れていったもんなら、騒がしくて魚どころか、山の生き物全部が
   パキスタンに逃げてしまうわッ! 辻…今のうちや…逃げるでッ!!)
辻 (あ…あいあいさぁーッ!!)
保田「よっしゃあ矢口、車出せッ! 山の頂上目指してデッパツだぁッ!!」
矢口「車なんかねえよッ!! オレ原チャの免許しかねえんだからヨォッ!」
保田「全然OKッ!ディオで4ケツ問題ナシッ!気合いで単車ころがせや!」
矢口「問題あるわヴォケーッ!! マジでアスファルト転がるじゃねーか!」

後藤「お母さん、ただいまぁー。今夜ヨッスィとヤンジャン泊めるからぁ。」
母 「あら、いらっしゃい! んまあ、あなたがヤングジャンプさん!?」
鈴木「あ…お邪魔します。あの…できれば名前は略して呼んで頂ければ…」
母 「アハハ、ごめんなさい。 え〜と…それじゃ…ヤ、ヤンさん?」
鈴木「あ、いや…ヤンサンだと小学館になるので、できればヤンジャンと…」
母 「ねえヒトミちゃん。オバサンにホッペ触らせて触らせて♪ アハハ!
   プニョプニョして気持ちいい〜♪ ベホマスライムみたいねえ〜♪」
後藤「お母さんッ!!」
母 「ごめんなさ〜い、だってヒトミちゃん可愛いいんだも〜ん♪」
吉澤「ナハハ! いや〜わたすぃの頬袋でよければいつでもどうぞ♪」
鈴木「あ〜オバサン。安倍の太鼓腹でよければ今度持って来ますよぉ?」
母 「あれは臭いからいらない♪」
鈴木「…そ、そっすか。」(うわ…親の方が娘より敵対意識強ぇ〜ッ!!)
後藤「じゃ私の部屋行こ!あ、ヤンジャン、私の部屋って2階なんだけど…」
鈴木「2階…あ、うん。 ん? ちと待て…。 か、階段がねえじゃん!?」
吉澤「ゴッチン家はね、2階に上がるのに壁をよじ登らなきゃいけないの。」
後藤「ごめんね〜!ウチのお父さんが山登りの訓練用に設計した家だから…」
鈴木「あ、そ…そなの。 …OKッ! じゃあ…はりきって上るか…ウン。」
吉澤「まず第一ステップとして、そこの窪みに足をかけて…そうそう。」
鈴木「ほ、ほう。吉澤も慣れたもんだな。んしょっ! で、次は…ここか?」
後藤「あ!ヤンジャンそこはダメッ!そこは落石トラップがしかけて…あ!」
 ガラガラガラガラ ドシャーンッ!! バキャッ! パラパラ……

後藤「ごめんねヤンジャン。ウチにはたくさんトラップしかけてあるから…」
鈴木「痛ツツ…いや、なかなか個性的な住まいでいいじゃねえか…ハハッ!」
吉澤「私も最初遊びに来た頃は、生傷がたえなかったからね〜♪」
鈴木「で、でも、まさか廊下にあるイタチの剥製が飛びかかってくるトラップ
   にはマジびびったよ… 確実に牙が私の喉元狙ってたぞ…?」
後藤「あれはノロイトラップよ。お父さんガンバの冒険が好きだったから…」
吉澤「あとトイレ行く時も気をつけた方がいいよ。へんなスイッチ押すと、
   インディージョーンズのテーマ曲流れて、岩が転がってくるから♪」
鈴木「アハハ…」(私…辻加護と一緒に居た方が安全だったんじゃねーか?)
後藤「本当ゴメンね…このトラップの山も、死んだお父さんの形見だから…」
鈴木「あ、うん。気にするなよ…私もすぐ慣れるさ。命の保障はないが…。」

鈴木「…で、相談って? いったいあの包茎小僧は何をしでかしたんだ?」
後藤「ウン…どうやら…和田マネージャをつい殴っちゃったらしいの。」
鈴木「マ、マジ!?育て親殴ったらいけねえだろ!それで逆鱗に触れて…?」
後藤「いや…和田さん大人だから、それで怒ったりとかはしないんだけど…」
吉澤「…どうやら殴ったついでに、和田さんの大事な石川の写真集を破って
   しまったらしいのよ。 そしたらマッケンローみたいに怒り狂って…」
鈴木「ぶっ!全然大人じゃねーじゃん!で、和田を殴った理由ってなんだ?」
後藤「市井ちゃん…」
鈴木「は? 市井? そういえば…ユウキと市井が別れたとは聞いたけど…」
後藤「そう…。別れさせられたのよ。和田さんに無理矢理…。」


 ハムパーティ明けの早朝…
和田「別れろ…」
ユウ「ザクレロ?」
和田「…市井との交際を終わらせろ…と言ったんだ。」
ユウ「ハァ? な、なに急に言い出すんスか、和田さん…?」
和田「ふぅ…実はな、とある大物アーティストが市井をプロデュースしたいと
   申し出てきたんだ。で、市井はウチの事務所から売り出すつもりだ…」
ユウ「マジっすか!? わ…良かった…! 市井さん喜びますよォッ!!」
和田「それでだ。市井のためにお前……別れな。」
ユウ「マカレナ?」
和田「……いや、俺がどんなひどい事言っているのか、わかっている。でも
   市井の成功のためには、男の匂いプンプンさせながらのデビューなんか
   させたくねえ。たくさんのファンに応援して頂くためにはだな…」
 バコォーンッ!!
和田「プゥ…ンブブッ! お、俺を殴って気がすむのなら…殴ってくれ!」
 ベキョッ!!
和田「アフッ!!カハッ…! き、金的蹴りか…! お前の気がすむなら…」
ユウ「なにが市井さんのためだ! どうせその大物プロデューサに頼まれたん
   だろッ! 大人は汚いやッ! しゃべり場出てやるぞコノヤロォ!!」
和田「お…お前と別れるって話はな、い…市井の方は承諾してるんだ…!」
ユウ「!! い…市井さんが!? ウ、ウソだッ!! そんなわけないッ!」
和田「あ、バカッ! お前その写真集は俺の大事な…あ! や、やめろォ!」


鈴木「何だよオイッ!市井の方は別れ話OKしたっていうの!? ひでえ!」
吉澤「ユウキ君可哀想…。」
後藤「その後、あのコそのまま事務所飛び出して3日間ぐらい仕事の方に
   来なかったらしいのね。それで…今はソニンちゃんの部屋にいるの。」
鈴木「3日間、悔しさに身を震わせながら街をさまよったわけか…。」


ソニ「ねえユウキ、あの空白の3日間は何をやっていたニダか…?」
ユウ「えー何も…。」
ソニ「どこに行ってたか教えてくれてもいいムニカ。びしょぬれになって
   泣きながらソニの部屋の戸を叩いたそれまでに…なにあったニダ。」
ユウ「1日目は…京都までいってパープルサンガの応援してた。で、ピオトル
   のサインもらって…試合は負けたから朴にファンタレモンぶつけて…」
ソニ「朴はソニの同胞ニダよ!何やってるニダ! ったく…で、次の日は?」
ユウ「奈良で鹿にエサやってた。…そしたら、思いのほか鹿が集まってきた
   から…鹿の大群相手に「おっととっと夏だぜ!」を熱唱しちゃった。」
ソニ「なにやってるニダか! アンタのパート少ないのに熱唱もないニダ!」
ユウ「だって…鹿とはいえ客だぜ? ソニン姐さんのパートは宮崎から孫と
   旅行に来たという68才のおばあちゃんが引き受けてくれたし…」
ソニ「あ〜〜〜ッ!!このアホォッ! 鹿とボイコットしたイベントの客
   どっちが大切ニダかッ! …で、そのおばあちゃん、バク宙は?」
ユウ「失敗して…病院へ。 でもタンカの上で笑顔で親指立ててくれたよ?」
ソニ「ええ話ニダねぇ〜……って、オマエ何やってたニダかァアアアッ!!」

ソニ「で、最終日の3日目は何してたニダ? 京都・奈良と修学旅行コースを
   来たら、次は中澤をあんなふうに育てた街、大阪ニダか…?」
ユウ「最終日は……千葉県に。」
ソニ「千葉ァアアアア!? なんであんな落花生しか食うものない所に!?
   大阪でシャ乱Q記念館見てくればよかったニダよ! もったいない!」
ユウ「だって…千葉は…サヤカさんの生まれた土地だから…。」
ソニ「そ、そっか…。そうだったニダか…。 2日間遊びほうけてみても、
   結局はそこへ行き着いたニダか…。やっぱり忘れられないニダね…。」
ユウ「で、浦安の…東京ディズニーシーに。」
ソニ「結局遊ぶニダかぁッ!! この万年チンコいじりはァアアアアッ!!」
ユウ「だって…大恋愛の市井ベルが鳴り、アトラクションだったんだよ…」
ソニ「それで何のアトラクションで、あんなにビショ濡れになったニダッ!?
   ベネツィアン・ゴンドラから水路にでも落ちたニダか、このガキッ!」
ユウ「いや…中でグーフィーの着ぐるみと、肩がぶつかったぶつからないの
   大ゲンカになって。で、オレンジジュースのかけ合いになって…。」
ソニ「な、何やってるニダ! それでボコボコにされたってワケ!?」
ユウ「いや…途中まではいい勝負だったんだよ。だけどあの犬、途中で仲間
   呼びやがって。物凄い勢いで加勢しに来たドナルドがメチャ強くて…」
ソニ「あきれた…。アヒルに負けて、泣きながらウチの部屋へ来たニダか…」
ユウ「ごめん…。ボロボロになって空を見上げてたら…なぜかソニン姐さんの
   顔が浮かんできて…そしたら僕…とても会いたくなっちゃって……。」
ソニ「………そ、そのクソアヒルの居場所を教えるニダッ!!」


鈴木「そっか…ユウキはソニンが面倒見てるわけかぁー。」
後藤「なんで姉の私に相談してくれないんだろ。私だけ家族から誕生日祝って
   もらったのを根に持ってるのかな、アイツ…。」
吉澤「そ、そんなんじゃないよぉッ! それはつまりいわゆる、その…」
後藤「その…?」
吉澤「その……バ、バーン!」
鈴木「ウンウンおもろい。それ、今度のうたばんの特番でやれば?」
吉澤「ホントにぃ〜? 姫に勝てるかなぁー♪ あははー…あ!ゴメン…!」
後藤「……。」
鈴木「で、後藤。 市井とはその…アレか? まだ仲直りは…そ、その…!」
吉澤「バンッ!! …えへへ〜♪」
 ベコベコベコッ!! ガスッ!! ドコッ!! ガッ! ガッ!
後藤「あ、うん…市井ちゃんとは…まだ全然連絡とれてない…。」
鈴木「しっかたねえなあアイツ。市井は妹分のオメーが、自分より先にソロ
   やって活躍してる事にヤキモチ焼いてるだけなんだよ…。ったくぅ。」
後藤「…私、どうしたらいいんだろう…。私が…ソロ活動をやめれば…」
鈴木「バ、バカ! そういう事じゃねえだろ? そんな事したら、余計に
   アイツのプライドを傷つけちゃうだろ…? つまりだ…そ、その…!」
吉澤「…バ……バーン! バンッ! バンッ! バァーンッ!!」
鈴木「…ウム!その意気やヨシッ!!吉澤!痛みに耐えてよく頑張ったッ!!
   感動したッ!!おめでとうッ!! 歯を食いしばれッ!!」
 ベコベコベコッ!! ガスッ!! ドコッ!! ガッ! ガッ! メキッ!

鈴木「…つまりだ。アイツ…市井が余計なプライドなんて捨てて、大人に
   なってもらわない事にはダメだな。 今のアイツはまだ子供なんだ。」
後藤「子供…?」
鈴木「うん。デパートのおもちゃ売り場でダダをこねる子供。泣きわめいて、
   床でジタバタして、周りの人の声も気持ちも全て遮断しちまってる。」
後藤「でも…市井ちゃんは見た目にも大人っぽくて…そんな市井ちゃんに私、
   昔からすごく憧れていて…」
鈴木「とにかく…うまく言えないけど、身近の友達の気持ちさえプライドと
   見栄で遮断しちまうようだったら、ソロデビューできても、見知らぬ
   お客さん達相手に、気持ちの伝わりあう歌なんて歌えねえよ。」
後藤「市井ちゃんの夢…ソロデビューが失敗するって事?」
鈴木「うん。 なあ…モー娘。に入った頃の私の歌って…どう感じた?」
後藤「え? あ、うん…まあ、さすがソロでやってただけあって、堂々とした
   歌いっぷりだなあと…。 でも…私の方がうまいと思ったけどね。」
鈴木「くっ…! ま、まあいい。 じゃあ、今の私の歌と比べてどうよ?」
後藤「今の方が全然いいッ♪ …でも何でそう感じるのかわかんないけど…」
鈴木「そうなんだよなぁ〜。別に前よりうまくなったわけでもねえのにな。」
吉澤「石川と一緒に歌ってるから、うまく聞こえるんじゃないの〜?」
鈴木「…それもある。かなりある。 …でも、それだけじゃなくて、なにか
   昔の自分と変わった部分があるのを感じるんだ、私自信。」
吉澤「水着グラビアになるのは、抵抗がある年になった。」
鈴木「…それもある。かなりある。 …パンチラ、てめえマジ殺スゾ?」

後藤「確かに昔と比べてヤンジャン、すごく変わった!」
鈴木「…昔の私ってな、すごく今の市井と似てるんだよ。 なんていうか…
   心に壁を持っていて…その壁が大事な物だと思い込んでるんだ。」
後藤「壁…気持ちの伝わりを遮断してしまう…『プライドの壁』?」
鈴木「うん…。でも今の私は、その壁が崩れちゃったみたいだな。
   私のマンションの壁といっしょに、辻加護やアンタ達にボロボロに
   破壊されちゃったみたい。 アハハハハ♪」


辻 「んん〜あいぼん、夜の山の中は怖いれすね〜。無気味れすぅ〜…」
加護「静かやし、真っ暗やからな。 てゆーか、川はどこや辻!?」
辻 「そう問われたら、辻は『スマン、道に迷った』と答えるれす。」
加護「ア、ア、アホかぁああああッ!! 遭難しとるやんけウチらッ!!」
辻 「そうなんれす。」
加護「うまい! 山田君、木久蔵さんの座ぶとん全部持って行きなさい。」
辻 「わたちばかよね〜♪ おばかさんよね〜♪」
加護「笑えんわボケェエエエエエエエエエエエッ!!!!!!!
   どないするんやダボォッ!! 歌丸より早よ死にたないわウチッ!!」
辻 「くふん…オーバーれすねえ。遭難ぐらいでポックリいかないれすよ。
   こういう時は耳をすまして、川のせせらぎの音を探すのれす!」
 シーン…
加護「何も聞こえへんやないかいッ!! オソロが始まった当時の石川より
   静かやないけッ!! この高速回転方位磁石ムスメがゴルァーッ!!」

辻 「ふぬ…あいぼん。何か聞こえまへんかぁ…?」
 ぶふぅー… ぶふぅー…
加護「ホ…ホンマや… 獣の息づかいが聞こえよるわ… く、熊か!?」
辻 「金八5に出てきた、兼末健次郎のお兄ちゃんれすかね…?」
 ぶふぅー… ぶふっ ぶふふっ ぶはぁっ ぶははっ! ぶはァアアッ!
保田「ンギャーーーーーーースッ!!」
辻 「帰ってくらさい。」
保田「…なんだよ。ちっとは驚けよ? 稲川淳二を少しは見習ってよぉ!」
加護「…いやね、匂いがしたたんですわ、さっきから。特有の保田臭が…。」
保田「あー山登ってきて汗かいたからな。カシスのような甘〜い香りか?」
加護「ナチスのようなアーモンド系の刺激臭ですわ…。青酸ガス特有の…。」
辻 「ん?…矢口さんは一緒じゃないんれすか?」
保田「あーあーあー、さっき崖から転げ落ちてったわ。大爆笑2001!」
加護「ぶっ! お…落ちたって! それ全然笑い事やないですわッ!」
保田「大丈夫だよ。 ウキャーって、笑い声あげながら落ちてったから。」
加護「そ、それ、悲鳴ですがな…。」
保田「いや〜でも助かった! 姫、道に迷って途方に暮れていたんだよ。
   そう、まるで大沢誉志幸みたいにな。 ぶはぁー…安心したぜ〜♪」
辻 「実は…のの達もリアルタイムで遭難してる最中なのれすよぅ…。」
保田「お、そいつは奇遇!姫も遭難中!ブヒャビャヒャ……やべえじゃん。」
加護「いや、せやからヤバいんですって!」
保田「うむ! こういう時は耳をすまして、川のせせらぎの音をだな…」

保田「おいおい辻ぃ。そんな年金盗み取られた婆さんみたいなツラするなよ。
   1に保田、2にホッタ、3・4がなくて5に孫権だ。安心しろって!」
加護「言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい自信やな…。」
保田「とりあえず! まず遭難した時は、川のせせらぎの音をだな…」
辻 「それやるの3度目なのれすぅ。うぇえええ…ん。このオバチャン、頭が
   プリオンでイデオンなのれすぅ!しかも顔がゴライオンなのれすぅ!」
保田「なに?顔が未来ロボ・ダルタニアスの胸部分? そりゃすげえッ!」
加護「と…とにかく何とかして救助を呼びましょうや。」
保田「お、それなら姫の携帯で自衛隊…もしくは戦国自衛隊でも呼ぶか?」
加護「千葉真一呼び出してどないすんですか…。自衛隊でも警察でもどこでも
   ええさかい、とにかく誰かにウチらの遭難を伝えてくれまへんか?」
保田「おう、まかせとけ! 姫とドコモが組めばマイラインが踊りだすぜ!」
 トゥルルルル トゥルルルル トゥルルルル… 『ピッ』 
辻 「もひもひ、ののれすが?」
保田「おう辻ッ! オレだオレ! 私ヤッスー!」
辻 「…死んでくらさい。」
 ブツッ  ツー ツー ツー…
加護「…保田はん。一度CTスキャンで脳調べた方がええですわ。マジで…」
保田「いやいや、うっかりしてたわ姫。思わず小鼻の毛穴開いてもうた。
   …あ、やべえッ! 携帯の電池切れそうだッ! 早くしねえとッ!」
加護「マジッスか!? ウチも辻も携帯電話、持って来てまへんでえ!」
保田「あと一回電話かけたら寿命だな…。マイラインもマイライフも…。」

加護「保田はん! 一回きりやから電話かける相手しっかり選んでください!
   ウチらの命とミニモニの存続がかかってるさかい、頼みますでッ!?」
保田「そ…そうだな。メロン記念日の存続もかかってるからな…!」
加護「かかってへん!かかってへん!」
辻 「や、やすらさん! ここは無難にオマワリさんへ110番した方が…」
保田「ん? なんだって辻?」
 トゥルルルル… トゥルルルル… トゥルルルル…
辻 「ぐふんッ! やすらさん、もう電話かけちゃってるのれすかッ!?」
加護「うわ! アンタ合格発表見た直後の中学生かッ! あせりすぎやッ!!
   い…いったい今、誰んとこに電話しとるんですか保田はんッ!?」
保田「え? 矢口にだけど…? アイツやっぱ頼もしいからさぁ〜♪」
辻 「………ウープス…。」
加護「………ど、どどど、どこの矢口さんにかけとるんですか…???」
保田「どこって…。ホラ、あのワシ鼻で背ちっこくて、アゴが二つに割れて、
   一休さんにでてきた新右ェ門さんみたいなアイツ。そうそう、アイツ。
   なっちの服のセンスを馬鹿にしたり、急に目が二重になったり、
   恋ダンあたりからキャラ勘違いしてきた、人間として良心的ベクトルが
   センチメンタル南向きなアイツ。将来は1人でミニモニなアイツ。」
辻 「……TVチャンピオンのモーヲタ大会で、気持ち悪いファンを見た時、
   その正直な気持ちを、顔面の筋肉を使って見事に表現した…あの人?」
保田「ビンゴ! …アレ?ちっくしょう、アイツなかなか電話でないなぁ…」
加護(あ…ウチの中の24人のビリーミリガンが、全員一致で『殺れ』と…)

保田「まったく応答ねえなヤグ助。やべえな、電池も姫もキレちゃうよ?
   まさか青魔道士のアビリティ『居留守』を修得しやがったのか?」
辻 「しくしくしく…。ののはもう里には帰れないのれす。このまま山の中れ
   餓死しちゃうのれす。そして亡骸はオサムシやシデムシのエサになって
   テントウムシがしゃしゃり出て、サンバに合わせて踊るのれすぅ〜…」
加護「辻…保田はんの事せめたらあかんで? あの人はな…病気なんや。
   頭の中がボンバーマンの爆弾たれ流し状態なんや。せめたらアカン…」
辻 「……くふん? な…何か…聞こえるのれす…。 …音楽?」
 ピ… ピロロ…… ピー… ピロロロ……
加護「…ホンマや。ドリカムの『サンキュ.』が、かすかに聞こえるわ…!」
辻 「や、矢口さんの着メロれすッ! 近くにいるのれすッ!!」
保田「…あークソッ! いいや、もう切っちゃえ♪」(ピッ!)
辻 『なっ!なにかましとるれすかッ! このジャミラァアアアーッ!!!』
 ゴッ! ゴッ! ゴッ! メキベキベキッ!!   …ドサッ
辻 「ハァハァ…。もっと早めに土に帰すべきらったれす…このゴーレム。」
加護「…あーあ。血だらけで白目むいて、チャッキーの花嫁みたいになっとる
   やんか。後で怒られるで? 記憶なくなるよう、もう一発殴っとけ。」
辻 「それより早く矢口さん見つけるれすッ!きっと大怪我してるのれす!」
加護「…いや、目の前の保田はんが、すでにもう大怪我なんやけどな。」
辻 「大丈夫れす。このもののけは、気化爆弾さえ気化させる怪物れす!」
加護「…そやな。よっしゃ、ヤグっさん拾いに行くでぇッ!!」
辻 「あ、待ってくらさい。姫のメモリー消去しときます。」(ゴキッ!)

  ザザザザザー… バチャバチャ… ジャポッ! ジャポッ!
加護「なんや、こんな近くに川があったんかぁ。音聞こえへんかったなあ。」
辻 「ありゃ? こんなとこに安物ダッチワイフが転がっているのれす。」
加護「アホか。そりゃダッチやあらへんがな、ヤグっさんや。」
辻 「な〜んら、矢口さんか。下品な金髪してたんれ、うっかりトレーシーの
   風船人形かと思ったれす。 あ、それより矢口さん探さなくちゃ…!」
加護「…てゆーか、ボケとる場合やないで! ヤグっさん…息しとらんッ!」
辻 「えええええええええええッ!?」
加護「や、ヤグっさぁーん! 目ぇ開けてくださぁーいッ!!!」
 パンパンッ!! パンパンッ!! パンパンッ!!
辻 「矢口しゃーん!! うえっ…えぐッ! 死なないれくらさぁ…あい!」
 グスッ… ベコベコッ!! バキッ!! ガッ!! ガッ!!
加護「つ、辻ッ!! アカン! 河原の石で殴ったらアカン! マジ死ぬ!」
 ガッ!! メキッ!! グシャッ!! ゴッゴッゴッゴッゴッゴ…!!!
矢口「オイ。」
加護「あ、矢口さんオハヨウゴザイマス。何やってんスか、こんな山奥で?」
辻 「あら、こりゃまた奇遇れすね。山でエロ本でも拾ってたんれすか?」
 ゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴ…… プシュゥウウウウ…
矢口「…アンタ達こそ何やってんのよ。オレの名前呼びながらダッチワイフ
   殴打して…。そりゃゾロアスター教の新しい呪術かコラ?」
加護「あ、いや…この金髪ドール、あまりにもヤグっさんに似てらしたんで、
   今時の中学生らしい愛情表現を…ハイ。」 

矢口「なんだぁ、辻加護も遭難してたの? ギャハハハハッ!超ウケる〜!」
加護「いやぁ…心配したんでっせ? 保田オバはんに、ヤグっさんが崖から
   アイスクライマーみたいに滑り落ちてったと聞いたもんやから…」
矢口「いや、どっちかというと2Pルイージ保田に押されて、ピンク色の蟹の  
   上に落とされてゲームオーバーになった1P矢口マリオ…て感じだ。」
辻 「なるほろ〜。たいへん心あたたまるお話れすね。」
矢口「あたたまらねえよ。…で、今どこにいる? あの火曜サスペンス劇場
   エンディング間近の崖上シーンで、メチャ活躍しそうなクソ女は?」
辻 「この先の山道で、冬虫夏草となるために静かに横たわっていまふ。」
矢口「へんな胞子をバラまかねえうちに、巨神兵に焼き払ってもらえ…。」
加護「せや。どうするん? 川も見つかった事だし、このまま川に沿って
   下山しよか? それとも釣りしてからにしよかぁ?」
矢口「あーそういや明日、うたばんの収録じゃん? 新メン初登場の大事な
   収録でしょお? 早めに帰った方がいいと思うけどね、矢口は。」
加護「そうですねぇ…。はぁ…。せっかくヤンジャンにウマイ川魚食わせて
   やろう思ってたんやけどなぁ。…しゃあないですわ。下りましょか?」
辻 「くふん…あの…ののに1時間だけくらさい。 それれ釣れなかったら
   あきらめて帰りまふから…。 お願いなのれすぅ〜ッ!」
矢口「そんなにヤンジャンに魚食べさせたいのォ? ……1時間だけだよ?」
辻 「矢口さん、大好きなのれすッ!! さて釣るぞぉーッ!!」
矢口「アハハハハ! やだなぁ辻ィ! な〜んか照れるなぁ〜ッ♪」
辻 「そこの眉無しうるさいッ!! 魚が逃げちゃうらないれすかぁッ!!」


 チュンチュン… チュン…
鈴木「ふぁぁぁぁああ… ん……朝…か。 んんんんうぅ〜ん〜……と。」
後藤「あ、ヤンジャンおはよ♪ どお? しっかり眠れた?」
鈴木「あ…うん…。 …ハハ。 辻加護がいないから気持ちよく寝れたよ♪
   いつもは顔面に旧ザク10機乗っかってたりするからな。接着剤で固定
   されてるんだよね。 ……あれ? 後藤ずいぶん起きるの早いなぁ?」
後藤「うん…色々考え事してたら眠れなくて…。 ん!でも元気だよ♪」
鈴木「本当かぁ? オメーただでさえいつも眠そうなツラしてるじゃん。」
後藤「アハハ大丈夫! ヨッスィは…アリャ、まだグッスリ眠ってるわね。」
 ズゴゴゴ… スピー… ズゴッ ムニャムニャ… じぞ…うらやま…すぃ…
鈴木「後藤!マジックあったら貸してくれ! こいつの顔面のホクロつなげ
   たら、どんな星座が出てくるか試してみてえ!!」
後藤「…それ、前に私試したよ。ぶっちゃけた話、聖闘士星矢のブロンズから
   ゴールドまでの全セイントの星座、顔のホクロだけで作れるよ?」
鈴木「マジ? どれどれ……あ!ホントだ! 右頬にウルフ那智の狼座が!」
後藤「とりあえず朝ゴハン用意できたら呼ぶから、それまでゆっくりしてて。
   ハイ、これタオル! 洗面所はトイレの横にあるからね。」
鈴木「あ、サンキュ。スマンね、いろいろ。」
後藤「ううん。こっちこそアリガト! じゃ朝ゴハンたっぷり作っとくね♪」
 バタン… タッ タッ タッ…
鈴木「…ええ女じゃのぉ。キャバクラならゼロ6ケタ稼ぐタマだな、ウン。」

後藤「ハイ!2人ともタップリ食べてよォ! 残されても困るからね〜?」
鈴木「おおっ! すげえ豪勢じゃねーか。たっぷり腹に詰め込んで帰るわ♪」
吉澤「…ねえ。なんか朝起きたら、顔のホクロが2倍に増えてたんだけど…」
鈴木「成長期だからな。メラニンも成長するさ。…おかわりぃ!!」
後藤「は〜い。…あれ?ヤンジャン、ほっぺに傷あるけどどうしたの?」
鈴木「いや、まさか洗面所の前の五月人形の口から、ボウガン飛んでくるとは
   思わなかったからよ。この家がトラップの巣だって事、忘れてたよ。」
吉澤「ねえヤンジャンこれからどうするの? ウチ寄ってく?」
鈴木「ん〜…一度家に帰るわ。私が起こさんと、アイツラ寝坊するからさ♪」


鈴木「ただいまぁ〜! おーい朝だぞ、起きろジャリ共! ホラ起きろォ!」
辻 「ムニャムニャ…。」
加護「んんん… おう…。 朝ゴハンできとる…で。 …グゥ。」
鈴木「…なんでコイツラこんなに泥だらけなんだよ? キャットファイトでも
   してたのか…? ま、いいや。もう少し寝かせといてやっか…。」
 スタ スタ…
鈴木「ん、これか朝ごはんって…。 なんだコレ? 置き手紙…?」
     < 一匹しか釣れませんでした。 のの あい >
鈴木「………なんだよ。マジで釣りに行ってやがったのか。ったく…。
   で、コレがその釣った魚? ハハ…ちっけえなぁ。アイツラみてえ。」
 ガタ… カチャカチャ  ふぅ…
鈴木「…腹いっぱいだけど、食べてやるか。 しゃあねえなぁ〜もぉ…。」


飯田「うたばんの収録直前にリーダーカオリから一言! 新メン4人ッ!
   私達なんかに遠慮しないで、どんどんキャラ出していきなさいよォ!」
吉澤「でも、少しは私に気をつかうようにッ! 以上ッ!」
矢口「ヨッスィ前回、十分目立っただろォ! ひっこんでろ黒死病ッ!!」
高橋「ん…んだども、ワタスのキャラっていったい…???」
安倍「それ。田舎っぺ大将in越前。なっちみたく素朴さをアピールするべ!」
新垣「あーそれならリサたんも、なまって喋ろうかなぁ〜♪」
高橋「や、やめてくれダス! ワタスの武器さ盗まないでくれダス!」
新垣「リサッペも好感度上げたいだっぺしゃ♪ 仕方なかろーもダスダス♪」
 グシャッ…
辻 「本番前れすから、顔は避けてあげたのれす。」
加護「…いや辻、新垣の顔面が見事に砕けとるで…。誤爆か?」
石川「えー?チャーミーの席、もうセンターじゃないんですかぁ?」
飯田「セミの一生のようだったな。もう一度、土中奥深くからスタート。」
後藤「私はずっと、貴さんの隣が定位置だしぃ♪ 安心、安心♪」
安倍「わかんないよ〜? ゴッチンが新加入して、なっちが捨てられたように
   今度の新メン加入で、そのポジション誰かに奪われるかもねぇ〜?」
矢口「ゴッチンのせいじゃねーよ。オメーが脂肪の鎧をまとったからだろ。」
小川(ヤンジャン先輩…!また私に話ふってくださいよ♪)
鈴木(んー…話ふるのは私じゃなく、貴さんだからなぁ。)
紺野「あ、あのぉー…、保田さんがいないんですけど…」
加護「ああ、ビッグヤスなら山に……ってッ!ヤバイがなーッ!!!!!」


中居「モーニング娘。のみなさんです! ドウジョーッ!!」
 ゾロ ゾロ ゾロ ゾロ
矢口「どうもぉーっ! はい、矢口は中居さん派だから中居さんの隣…と。」
飯田「ほら新メン。前に座って…そうそう。あ、そこもっと奥につめて…。」
石橋「ハッ…増えたねェー! なァ、これちゃんと座れるのォ?」
後藤「あーヨッスィ!なんで貴さんの隣座ってるのォ!? ダメそこはぁ!」
吉澤「エヘヘヘヘヘ…。ここぉ、もらっちゃおうかなぁー?」
石橋「んーヨッスィ可愛いねえ〜。んふふ、でもそこはゴッチンの席なのォ。
   どけッ!オラどけ! ウンウン、加護ちゃんはそこねェ〜ハイハイ。」
中居「はいはいケンカしぬぁーい! あれ何人増えたの? 4人だっけ?」
矢口「はい、4人。」
石橋「過去最大人数なんでしょォー? え、今ここに何人いるのゴッチン?」
後藤「えっと、あの…メンバーは14人になったんだけど、今ちょっと…」
中居「あれぇ?なんか1人足んなくね? いねーよな?誰か。」
石橋「なーんか足んない♪なーんか足んない♪…てね。ね?ゴッチン♪」
中居「いやオジサン、歌ってる場合じゃなくて、マジいねって、アイツが。」
石橋「え、誰かいない? あーあーあーそっか、矢口がいねえんだ!」
矢口「いーまーすーよー! てか、貴さん私の顔しっかり見ながら言ってる
   じゃないッスかぁ! また私そーゆー扱いか、ヤッパリねー!」
中居「ホッタがいねえんだよ、ホッタが! え?なんで?どうしたアイツ?」
加護「やすッ…保田さんはぁ〜…ちょっと病気! だからぁ〜休み。ハイ。」
石橋「いいよいいよ、保田なんかいなくても♪ …え?本当にいないの…?」

中居「病気? ホッタが? 何の病気したんだよアイツ? また眼病か?」
石橋「サウナでイネムリぶっこいて、脱水症状起こしたんだろ、どうせ?」
吉澤「あーのぉー! ちょっと待ってくださいよぉ〜!」
石橋「ふははっ! 何だよモォ〜またヨッスィはぁ!?」
吉澤「だ〜か〜らぁ! 保田さん、今日いないじゃないですかぁ〜?」
中居「うん、いないよ。それがどうしたヨッスィ?」
吉澤「せっかくいないのにぃ〜!何でまた保田さんの話題なんですかぁ〜?」
石橋「(笑)保田の話は今だけだって! もうこれから先はヨッスィ中心!」
中居「違いますって! 今日は新しいモー娘メンバー紹介するんでしょォ?」
石橋「メンバー? ……吾郎ちゃん?」
中居「(笑)いや…! その話はマジ、今はやめて。マジでホント。」
辻 「…めんばぁ? え…何の話……いいらさん…」(キョロキョロ…)
飯田「あーもう、いいから辻ッ! 前ッ…! 前向いてなさいッ!」
中居「ハイ! 気を取り直して『新メンバー自己紹介〜〜〜ッ!!』」
 パチ パチ パチ パチ…
高橋「…え? ワタスからダスか? あ、ハイ! た…高橋愛15才ダス!」
石橋「…タカハス? ふはっ! 君、ちょっとなまってるゥ?」
高橋「あ、いやハイ! あの、なまっでた方がええどって、つんくさんが…」
中居「え? え? どこ出身? 北か? 北の方か?」
新垣「新垣理沙12才です♪ 中学1年生です♪」
中居「オイちょっと待て。早いよオマエ。まだ高橋の話の途中なんだよ(笑」
新垣「好きな食べ物は〜…ん〜…馬肉ッ!!」

石橋「あ〜そう、馬肉好きなんだぁ。へぇ〜。名前もう一度教えてくれる?」
高橋(うわっ…ワタスの話が流されたダスッ! 岬君のスルーパスに、
   敵と一緒に騙された石崎君の気分ダスッ! 1人全力ゴール前…!?)
新垣「ハイッ! 新垣里ぶっ…里沙、えへ…12才です♪」
中居「ハハッ! 新垣、今かんだべ? 緊張してんのか?」
石橋「か〜わ〜い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
小川(くッ…またかよ、この演技派ドン・チャック…! だったら私も…)
中居「ハイどんどんいくよォ〜ッ!! 次ッ!」
小川「ハイッ! 小川真ぶっ…真琴、13才ですッ!」
中居「次ッ!」
紺野「ハイッ! ロシアから来たコンスタンチン君どえーす! ピグミーッ!
   日本人のおかげで火傷が直りましたッ! オロナイン軟膏ミラコー!」
中居「どうよ辻? 新しい仲間が増えた気分は? オマエもう先輩だぞォ?」
辻 「実感ないのれす。」
石橋「え? 高橋って名前、愛っていうの? じゃあ加護とかぶるじゃん?」
小川(無視かよ……今の私って、まるで翼をもがれたペンタゴンね…)
紺野(私なんか……オナラをかけられたブラックーホールの気分よ…)
鈴木(オイそこの四次元殺法コンビ…へこまず頑張れよ! まだまだ先に
   いろんなコーナー待ってるからさ。 …コラ小川!床にツバ吐くな!)
中居「なあ、新メン入ってどれぐらいたつの? もうだいぶ慣れた頃だべ?」
飯田「もう2ヶ月ですかねー? ウチらともかなり仲良くなりましたよ?」
中居「ホントかジョンソン? じゃあ、うたばんの例のアレで調べよっか♪」

飯田「なに例のアレって? …あ! やだアハハ! またそれやるのォ!?」
矢口「ギャハハッ! 怖いよォーッ!! 今度は何聞かれるんですかぁ〜?」
中居「まあ説明はいらないと思いますけど、これからコッチが聞く質問に
   対し、手元のスイッチを押して、こっそり答えてくださぁーい!」
石橋「あーあ…これでまたモー娘。さらに仲が悪くなるね。」
中居「ではまず旧メン9人だけに質問! 新メン4人は押すんじゃねーぞ?
   『新メン4人の中で、モー娘。にふさわしくないって思うコは誰?』
矢口「ちょっと待ってくださいよォ! そんなの答えられないですって!」
安倍「そうだべさ! 4人共、みんなイイ子だべ! 入って良かったべ!」
後藤「そんなイヤな質問、誰も答えませんよ? ねえ、みんなー?」
 ボチボチボチボチボチボチボチボチボチボチッ! 
石橋「オーイ。石川が猛烈な勢いでボタン連打してるぞぉ〜?」
中居「石川ッ! ちょい待て石川! 落ち着け! まだだよ、まだッ!!」
石川「ふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんッ! ……え?まだ?」
中居「ホラ、石川も仕事と割り切って押してるべぇ? 心に正直に、
   なおかつ心を鬼にして、押せッ! さあ行くぞ! どうぞぉーッ!!」
安倍「仕方ないなぁ〜。じゃあ〜…このコ!」(ポチッ)
飯田「え〜? カオリ絶対決められな〜い!」(ポチッ)
 ピピピピピ………  パッ!  
   高橋(0) 新垣(9) 小川(0) 紺野(0)
小川「ぶわっはははははははぁーッ!!」(パンパンパンッ!)
鈴木(お、小川、笑いすぎッ! チンパンジー人形アクションで笑うなッ!)

中居「ひっでえな…新垣泣いちゃったじゃねかーよぉ?」
新垣「うえっ…ぐすっ…な、泣いてませんッ! ズズ…ぐすっ…」
小川(さっき『チッ』って舌打ちしたの、聞き逃さなかったぞコラ…!?)
高橋(『あのデブ…』って小声で言ったのも聞き逃さなかったダス!)
石橋「ひどいオネーチャン達だね〜。おい!どういう事だよ矢口ィ!!」
矢口「なんで私ィ〜? いやだってさぁ〜新垣ちゃん…その、アレですよ!」
鈴木「…えっとですねえ、モー娘。って、セクシーユニットじゃないですか?
   あれ?違う? ハハ! ただダントツに若い新垣ちゃんは、そういった
   意味でまだこれからのお年頃、将来には大期待!…って意味ですよ♪」
矢口「そーうそうそう♪ 年齢的なとこで選ぶしかないもん、この質問!」
飯田「どんな色っぽい大人の女性になるか、みんな期待してるのよねぇ〜?」
加護「うん!そう!もしかしたらぁ〜加護〜1年後に負けてるかも…エヘ♪」
新垣「へへへ…そうだったんだぁ。リサたん嬉しいですぅ♪」
中居「なんか鈴木にうまくごまかされたような感じだなぁ。 ま、いーや!」
石橋「ハイ〜次は新メン4人だけに質問! 先輩10人の中で
   『こいつ早く卒業しちまえよ、いらねーよ、と思っている奴は誰?』」
高橋「そ、そんなの答えられ…いや、そんな事思ってないダスッ!」
 ボチボチボチボチボチボチボチボチボチボチッ!
中居「ホラ、新垣がボタンをハイパーオリンピックばりに連打してるぞぉ。」
新垣「さっきはさっきはさっきは……え? あ!いえ!ボタンのテストを…」
小川「ほぉ〜だから全員のボタンを押してたってわけね。なるほど〜♪」
中居「(笑) 紺野はさっきから……1つのボタン押しっぱなしだよ。」

 ピピピピピ………  パッ!  
   安倍(1) 飯田(0) 保田(1) 矢口(0) 後藤(0)
   鈴木(1) 加護(0) 辻 (0) 吉澤(0) 石川(0)
   高橋(0) 新垣(1) 小川(0) 紺野(0)
安倍「えええええッ!? なんでなっちがぁ!? うそォ、ショック〜ッ!」
鈴木「あらら、私に入ってるわ。…ま、そうかもしれないわ、な。」
石橋「オイなんで新垣に入ってんだよ! 先輩の中からだって言っただろ!」
高橋「あ!そうだったんダスか! ワタス物覚え悪くて… も、もう一度…」
 ピッ! 
   安倍(2) 飯田(0) 保田(1) 矢口(0) 後藤(0)
   鈴木(1) 加護(0) 辻 (0) 吉澤(0) 石川(0)
   高橋(0) 新垣(0) 小川(0) 紺野(0)
安倍「ちょっと…! 愛ちゃん!?」
中居「なあ高橋…オマエ頭悪いだろ?」
石橋「これもうやめた方が良くね? なっちすげえ不機嫌になってるぞ?」
安倍「今度はなっちが質問する事決めるッ! もう愛ちゃんには怒ったべッ!
   『全メンバーの中で一番頭が悪いのは誰ッ!?』 みんなでGO!」 
中居「もぅ…仕方ねえなあ。高橋我慢しろ。じゃあスイッチオーーンッ!!」
 ピピピピピ………  パッ!  
   安倍(0) 飯田(0) 保田(0) 矢口(0) 後藤(0)
   鈴木(0) 加護(0) 辻 (0) 吉澤(0) 石川(12)
   高橋(1) 新垣(0) 小川(0) 紺野(0)


AD「では次のコーナー企画に移らせてもらいます! モーニング娘。の
   みなさん、スタジオの移動お願いしまーす! …あ、痛ッ!」
加護「キャアキャア♪ ADのオジちゃんだぁ〜♪」(ベコッ! メキッ!)
辻 「オジちゃぁ〜ん♪ リンパ球こってまふぇんかぁ♪」(バキバキッ!)
鈴木「おいおい、ADにあたるなよ。元SMAPの森じゃあるまいし…」
小川「あの2人もだいぶイライラしてますね〜、私も早く帰りたいなぁ。」
鈴木「…なあ、さっきの『娘。にふさわしくない奴』の質問で、私の名前で
   ボタン押したのって…小川、おめーだろ? ひでえなあ…。」
小川「ひどいなって…。だってヤンジャン先輩はこんなキャバクラユニットで
   埋もれてるような人じゃないッスよぉ?そんなに娘に居たいスか?」
鈴木「いや…そりゃ早くソロには戻りてえけど…。でもオメーそんな言い方…」
吉澤「…おおう〜心が痛むと言うのかい? ん〜ベイベェ〜それは…」
石川「ホイ。ホイわずらいさ。」
吉澤「やめてよヤギ… 私、初のセンターでナーバスになってるんだからさ〜」
新垣「クゥ〜ン安倍さ〜ん、ほんとヒドイですよね〜高橋さんって♪」
安倍「プンプン。愛ちゃん失礼だべさ! この天下のミスタープロ野球ならぬ
   ミスタームーンライト&ドーナッツ大好きのなっちに向かって!」
吉澤「あー!ミスタームーンライト&ベーグル大好きは私の称号ですよぉー!」
飯田「あーどっちも穴だらけって意味な。で、新垣、お前は誰に押したんだ?」
安倍「そうよ!なっちに2票も入ってたべさ! …でもリサちゃんはなっちに
   押すはずないし〜、そうなると小川か紺野のどっちかね〜? プゥー!」
新垣(なにがプゥーよ…全然可愛くねーよイーアルカンフーの空飛ぶデブ!)

矢口「別に誰が押したとか、そんなのいーだろォ? 矢口なんか最後の質問
  『ヤミスキにモー娘。が出た場合、一人で粉かぶりそうな奴』で、11票も
  入ってたんだからぁー! なんでオレがヤミスキクイーンなんだよ!」
飯田「カオリなんて『TVタックルで大槻教授とマジ殴り合いしそうなヤツ』で
   13票も入ってたんだからぁー! 全票よ全票!」
鈴木「それ、テメーも自分にボタン押してるんじゃねーか…。殴りてえのか?」
後藤「私だって『よくよく見ると、けっこう顔が面白いヤツ』で8票…。」
吉澤「残りの5票……私。」
加護「『よく見なくても顔が面白い奴』では新垣が10票のトップやったな。」
吉澤「残りの3票……私。」
新垣「えー? なんでアレ、保田さんじゃなくリサたんなんですかぁー?」
矢口「いや圭ちゃんは『よく見たくない顔』ならダントツだろうけどな…。」
高橋「なんでワタスが『半角板で貼られるグロ画像みたいなヤツ』で8票の
   トップなんダスか…? これも普通だば保田さんじゃないダスか…?」
後藤「もし『オカルト板で貼られるUMA画像』なら圭ちゃんだろうけどね。
   そういえば今日、圭ちゃん来てないけど新曲の収録大丈夫…?」
矢口「メインパートじゃないけど、アレがいないと歌がしまらんからなぁー…」
飯田「仕方ないから、今日はテープ流すってさ。ハァ…まいったわねぇ。」
紺野「………。」
鈴木「(ボソ…)なあ紺野…さっきの『ふさわしくない奴』の質問で、ヤス姫に
   ボタン押しただろ? 私、真後ろだったから見えちゃったんだよね。」
紺野「えッ!! …あ、いやあの私……その、嫌いとかそんなんじゃなく…!」

紺野「あの…保田さんには言わないでください!」
鈴木「…チクったりしねーよ。 気持ちはわかるぜ。嫌いっていうより苦手
   なんだろ? お前の教育担当で毎日つきまとってくるワケだしなぁ…。」
紺野「…はい。口調は荒くて怖いし…何でも強引に人にすすめてくるし…。
   この前も『あいのり』全部収録したビデオを『明日までに全部見ろ!』
   だなんて…。今日の私の自己紹介だって、あの人がそうやれって…。」
鈴木「…そ、それはウザイな。 …でもなぁ紺野、ヤス姫ってがさつで強引な
   とこはあるけど、ていうか『豪快チンギスハン=ヤス』だけど…。
   お前が思っているより、イヤな奴じゃないぞ? いや、ホント。」
紺野「そりゃ悪い人じゃないとは思うんですけど…」
鈴木「たぶん『おせっかいな奴』という質問なら飯田とトップ票争いかな?
   少なくとも『モー娘。にいらない奴』という質問が出た時、私ら旧メン
   10人は誰もアイツには押さないのは確かだな。とても必要にされている
   奴なんだよ、あの頭が泥酔した黒王号は。」
紺野「ハァ…。」
鈴木「たぶん新メンの中で、一人だけ劣等感持って自信のない目をしてるアンタ
   にとっても、そりゃすげえ必要な人物になると思うぜ?」
紺野「…そんなものでしょうか。」
鈴木「まあ、しばらく我慢してアイツの側にくっついてな。色々わかってくる
   事もあるだろうし。あんまりくっつくと、姫の汗で服が溶解するけど。
   あと体臭キツいけどな。動物園の熊みたいな匂いするけど。ハハッ!」
紺野「……ハイ。我慢します…とりあえず。」(ハァ〜…いやだなぁ…)


中居「モー娘。対抗ッ! 大玉転がしバトルロワイヤルゥーッ!!」
矢口「ちょっと待ってくださいよぉーッ!!こ、これ勝負にならないスよ!」
石橋「また文句かよヤグチィーッ!! なんだよ今度はぁ!?」
矢口「ウチらのチームだけ、玉が2倍近くも大きいじゃないッスかぁ!」
辻 「前が見えないのれすぅ!」
加護「貴さーん、この玉の中から変な音がするぅーッ!」
矢口「そうだよ!絶対中に、いつもの太ったスタッフの人が入ってるよォ!」
石橋「入ってないって(笑) 矢口、変なケチつけるなよオマエ!」
矢口「前の巨大卵の時みたいに、人が飛び出してくるんでしょー!?」
中居「ウルセーヨ矢口ッ! 玉がでっかく見えるのは、オマエらのチームの
   平均身長が、飯田チームより低いからだよ! 黙ってろよ!」
新垣「プゥー!絶対ウソですぅー!」
矢口「そうだよねーリサちゃん!ねー? てゆーか明らかにデカいッスよ!」
安倍「でかいですよぉー貴さーん! あれ……またなっち無視かいッ!」
紺野「大きいですぅ。」
小川「でけえよバシタカ。」
中居「そっちは7人で、ひとり人数多いんだから文句言わなーい!」
石橋「今度ボヤいたら大道具に頼んで、口にガムテープ貼ってもらうからな?
   イヤダネー矢口は蠅みたいにうるさくてさぁ〜。ねえゴッチン?」
後藤「アハハ…ハハ」
矢口「あー今ゴッチンうなずいただろ! あーいいさ! やってやるさ!」
加護(なんや臭いわこの玉…。間違いなく人が入っとるな…。ん、待てよ?)

辻 (クンクン…。確かにクチャイれすね…。肉食獣の臭いがしまふ…!)
加護(前回のスタッフのデブが入ってた時も臭かったが、あれは草食獣の匂い
   やったしなぁ…。 ん〜…てか、懐かしい臭いやなコレ?)
矢口(いい?新メンのみんな? この中からたぶんいつものスタッフの人が
   飛び出してくるはずだけど、その時は大ゲサにビックリするのよ?
   それがバラエティ番組では大事なの。ナイスリアクション見せてよ?)
新垣(リサたん、また泣きマネしちゃおっかなぁ〜♪ 怖かったよ〜って♪)
小川(床を転がるフリして、新垣のブースカヅラけとばしてやるぜ…!)
紺野(…あれ? この匂いって…? まさか…!)
加護(………気付いたか、紺野。…そうや、この中にいるのは…アイツだ!)
辻 (くふん…や、やすらさん…? いるんれしょ中に…?)
保田(…お?辻か? なんでわかった? レモンのような香りがしたか?)
辻 (レモンのよなッ♪ 香りはしなィッ♪ …するわけないのれす…)
加護(ど、どないしてンな所に入ってはるんですか…!?)
保田(オメーだって昔は親父の玉の中に入ってたべ?原点回帰ってヤツよ。)
辻 (言ってる事が、いいらさん並みにワケわかんないのれす…)
保田(そういや辻…いいスマッシュブローありがとうな。効いたぜ?)
辻 (ぶはァ! …こ、この人しっかり覚えてやがったのれす!)
加護(ヤバイやんか辻…絶対この人、山に置き去りを根に持ってるで…!?)
保田(いやぁ〜…国道まで下りたんだけど、どの車も姫を拾ってくれねえの。
   ムカついたから修学旅行のバス、運転手殴ってハイクして来たぜ…)
辻 (そ、それ、ハイクじゃなくて…ジャックなのれす…。)

保田(辻ィ…加護ォ…姫は今、怒りのコスモを身にまとっているからな…。
   デスクィーン島に送り込んで鍛えてやっから、覚悟しとけよオイ。)
加護(あわわわわ…どうするんや辻! 保田はんバーサク状態やがな!)
辻 (タリバンの軍事施設のド真ん中に、この玉置いてきまひょか…?)
加護(無理な話すな! 保田はん今、怒りのアフガンのランボー状態や!
   シウバすら撲殺しそうな勢いや。 玉から出る前に何とかせな…!)
紺野(…や、保田さん?)
保田(ん? おう!紺野か! 心配したんだぜぇ〜? 姫いなくて一人で
   大丈夫か気になって、急いで山をかけ下りて来たんだけどなぁ…。)
紺野(いえ…、収録は一人でも何とか…ハイ。)
保田(そうかぁ。良かった…。でもスマンかったな紺野。 姫、収録に
   間に会わなくてさ。オレがいたらもっと話ふってあげられたのに…)
紺野(…いえ。)
中居「それじゃあ行くぞォー! 用意〜……ドォーンッ!!」
 パーン! ゴロゴロゴロゴロ… ワー! ワー!
保田(うおっ! 姫の体が回転し始めたぞ!? なんじゃこりゃあーッ!)
石橋「フハッ! おいおい矢口チーム遅れてるぞぉー?」
矢口「くぬっ! お…重すぎるんスよ、この玉ァーッ!!」
新垣「痛いなあ! 誰ェ? さっきからリサたんの足踏んでるのォ!?」
小川「誰かって? 小川真ぶっ…真琴13才ですッ! ぶははッ!」
加護(そや! 辻、もう一度保田はんのメモリー消去に挑戦やッ!)
辻 (くふっ! な、何をするつもりれすか、あいぼん!?)

 ゴロゴロゴロゴロ…
保田(ゲラゲラゲラ! なんか慣れてきたら愉快になってきたぞぉ?)
加護(ええか辻! この保田入りチョコエッグを、ステージ外の機材に
   ぶちかましたるんや! この回転に衝撃が加わって、うまくいったら
   保田はん記憶なくしてくれるかもしれへん! 試す価値ありやで?)
辻 (そ、そうれすね! れは、ののフルスロットルれスピード加速
   させてみるのれす! ヌ、ヌ、ヌ、フヌゥ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!)
矢口「うわっ! スピード急に上がった! どうしたのコレッ!?」
石橋「おお〜っ!? 矢口チーム、追い上げてきたぞぉ?」
小川「な、なんだよ危ないって! つ、辻先輩ちょっとッ…!」
安倍「ねえコレどこ向かって転がしてるのォ? 前が見えんべさ!」
中居「オーイ矢口チーム! コース離れてるぞォ!? こっちこっちッ!」
加護「辻!今や! エドモンド本田ばりの突き出しかましたれ!!」
辻 「ふぬ〜〜〜〜〜ッ ヨーガファイヤァアアアアアーッ!!」
加護「それダルシムや!! ま、まあいい、ぶち当てれェエエエッ!!」
保田「ゲラゲラゲラゲラゲラーッ!! 地球はまわるヤスのため〜♪」
 ゴォオオオオオーーーーッ!!
矢口「どこに転がしてるのよ辻ーッ!! 大ガーターじゃねえかぁ!!」
新垣「ヒャア〜すごい勢い♪ ビーダーマン彗星?」
加護「よっしゃあ、いったれえ! うわっはっはっは……ってオイ!
   な、何しとんのや紺野ッ!? アホかオマエ、手を放せやッ!!」
紺野「だ…だって保田さんがッ…! キャァアアアアッ!!」

 グァンガラガッシャーンッ!! パラパラ…
飯田「な、何が起きたの? ガチンコラーメン道の今泉さんがまた厨房で
   スープ鍋ひっくり返して暴れたとか? 平井君がまたキレるわよ?」
高橋「い、いんや…紺野ちゃんが大玉と一緒に落っこちたみたいダス…!」
保田(いつつつ…何だ今のはぁ? メリケンアニメじゃねえんだからよ…)
紺野「イタタタタ… つぅッ!」
保田(ん、紺野か…? 今いったい何があったんだ…?)
紺野「あ…大玉がステージから落ちました…グッ! うっ! ツツツ…」
保田(…紺野? アンタも一緒に落ちたのか? だ、大丈夫かよッ!?)
紺野「だ…大丈夫です! 保田さんの方は大丈夫なんですか…?」
保田(姫? 私は山をトムソンガゼルより早く駆け下りる女だぜ?)
中居「ハハ! 大丈夫かぁ紺野? 今オマエすげえ落ち方したぞぉ?」
加護「アホやなぁ。一人であの辻の元気玉止めれるワケあらへんがな。」
保田(お?なんか向こうで笑いが起きてるぞ? もしかしてウケたのか?)
紺野「そ…そうですね…予想外のアクシデントに盛り上がってるみたい
   ですね…アハハ…。 ツツ…やっと笑いが取れて良かった…♪」
保田(ウンウン良かったな紺野…。どうよ?カメラ一人占めできそうか?
   目立てるだけ目立っておけよ? 新入りだからって遠慮すんな!)
紺野「ツツツ… は、はい!」
保田(とにかく前に出ろ! そうしないと個性派揃いのモー娘。の中じゃ
   みんなの影に隠されて埋もれちまうからなッ!! いいな!? )
紺野「は、はい! グッ…ウウウ… ツ…わ、わかりました…!」

保田(……オイ紺野? ホントにオマエ大丈夫なのか? その声…?)
紺野「ちょっと足を打っただけです…クゥ…!」
保田(おいおい…強く打ったのか? これから新曲の収録だぞ…?
   ドン臭いオメーがやっとまともに踊れるようになったばかりなのに
   ケガして踊れなくなったら、せっかく頑張ったのに尿の泡だろ?)
紺野「そ…それをいうなら水の泡ですよ保田さん。 ツツ…おしっこに
   泡がたってたら糖尿病か腎臓病による尿タンパクと思われ…。」
保田(ウム、気をつける。特に男子は尿検査の前日にオナニーしちまうと
   翌日タンパク出ちまって再検査になるからな、ウン。」
紺野「言ってる意味がわかりません…。」
保田(あら奇遇。姫もビタイチわからねえ。とにかくだ、お前は他の
   新メンと比べていまいちパッとしねーが、それに劣等感持って
   縮こまるような事があっちゃならねえぞ? 昔の私のようにな…)
紺野「……保田さん?」
保田(…紺野には紺野の個性がある。紺野ならではの良い所が必ずある。
   自信を持って前に出ろ。とにかく前に出ろ!オマエの良い部分は
   出そうとしなくても、ファンがしっかり見つけてくれるから!)
紺野「……ハイ。」
保田「ま、まあ、うるさい説教はこのへんでな。ゴホン…。それより紺野、
   姫が教えてやった自己紹介ギャグどうだったよ? ウ…ウケた?」
紺野「…ハイッ!! 大ウケでした♪ 保田さんのおかげですッ!!」
保田「そ、そっか! 良かったッ! そっか!!」


飯田「このバカチンがァアアアアアアッ!! 辻ッ!! 加護ッ!!
   紺野大ケガしたじゃねえかッ!! チョロチョロするなって日頃
   あんだけ言ってたのに、まだわかんないのかアンタ達はァーッ!!」
辻 「くふぅ… ごめんなさいなのれす… クスン。」
加護「マ、マジ反省しとりますわ…。 返す言葉があらへんです…。」
紺野「あっあっ! 私なら全然大丈夫ですから…! そんな…!」
安倍「全然大丈夫じゃないよぉ〜! 12針も縫ったんだよ?」
鈴木「まあ私みたいにホッチキスで傷口止めるにはまだ若いからなあ…」
矢口「ったくぅ…。紺野はヤンジャンほど丈夫じゃないんだからね!」
加護「はい…。」
保田「紺野、オマエも悪いんだぜ?無茶しやがってよぉ。ウチら旧メンは
   たくましいからアレぐらいの事は日常茶飯事で平気なんだからさ。
   助けようとしてくれた気持ちは嬉しいけど…。」
飯田「そうそう。圭ちゃんなんか、原子炉もんじゅが爆発しても耐えられる
   体と顔してるんだから。先輩の事より自分の体を第一に考えなよ?」
高橋「いや!もんじゅは爆発しないダス!安全ダス!横モレしないダス!」
吉澤「はいはい…福井県人の気持ちはわかったから。髪型なんとかしな。」
辻 「ごめんなさいなのれすぅ…紺野ちゃん…。」
紺野「ううん平気♪ 早く私も保田さんみたくたくましくなるね♪」
後藤「…そういや昔うたばんで風船ゲームやった時、辻が私の風船が割れ
   ないようにって、必死にホース握って助けようとしてくれたっけ…」
飯田「あの時、確か石川は割れそうな自分の風船、隣に渡してたよなぁ?」


市井「おっはよぉ!フライ級のオデブさん♪ カロリー計算するだけの
   学力だけは、中退する前に身につけたようね。あ〜いい朝だわぁ…」
石黒「誰がフライ級の星安出寿なんだよッ! クソッ…うかれやがって!」
市井「アヤッペに言ったんじゃないよ。アヤッペはミドル級の魁皇でしょ?
   あれ? なんか鼻にマテリア埋まってるわよ? それ何のアビリティ
   つくわけ? れんぞくぎり? よりきり? おしだし?」
福田「ちっ…! フライ級のオデブってアタイの事だろ? ああ、確かに
   最近シンナーやめてから体型が昔に戻ったよ。 ドルフィン踊ったら
   悪い酒飲んだ渡部絵美みたいさ。好きにけなしてくれよ…ったく。」
松浦「市井さん、ソロ決定おめでとうございますぅ〜! チュッ!」
市井「んん〜ありがとねアヤちゃ〜ん♪ でも私がソロ始めたら、アンタの
   ソロアイドル・トップの座も、プーヤンに骨付き肉投げつけられた
   風船オオカミみたく真っ逆さまね。ヘソ出すだけじゃ勝てないよ?」
稲葉「あーそういえばサヤカさぁ、アンタをプロデュースしてくれる大物
   アーティストって結局誰だったんや? まさか私と同じ名字の…!」
市井「え? 違う違う。 島耕作でも嶋大輔でもないよ。」
稲葉「…いやアンタ、それいろんなとこ間違えとるって…。」
市井「えっとねぇ、私もよく知らされてないんだけど、頭にイニシャルで
   『T』がつく方らしいのよ。うわ〜誰だろ私のあしながおじさん♪」
ダニ「ソウナルト…T-SQUARE、モシクハ…ソッカ!T-BOLANデスネ?」
市井「違うわヴォケッ!もしそうだったら悲しみが痛いよッ!」
石黒「…とにかく、あまりうかれてると絶対後で痛い目にあうぞオメー?」

まこと「反省しないワータシ♪ ねえ好きですか〜♪ ど〜なるのぉ♪」
福田「…ウザイ奴が、ウザイにもほどがある歌で現れやがったな。」
まこ「前髪そろいすぎッ♪」
石黒「確かにな。…そろそろ髪型なんとかしろよ、オマエと和田アキ子。」
福田「いとうせいこうも加えてくれ。」
まこ「おう!市井は来とるか? 市井に会わせたい人がおるんや!」
松浦「市井さんなら、うかれて道端の蟻の巣にハーゲンダッツつめ込んで
   いますよ? 機嫌がいいみたいで、小錦のベストめがねドレッサー賞
   受賞に対し『いいんじゃない?』と無責任なコメントしています。」
ダニ「普通ナラ抗議スルベキネ! アノ脂肪玉ハ、ハワイの恥アルヨ!」
市井「あ〜呼んだぁ? この鼻の穴がセクシーな歌姫SAYAKAを。」
まこ「おうよ!オマエをプロデュースしてくれる方が今日ここに来るで?」
市井「キャア♪ マジ!? 私のアシナガバチ産卵期…じゃなくて、私の
   あしながおじさんがッ!? 会わせてッ! ぜひ会わせてよッ!」
稲葉「その人、頭文字が『T』なんやって? もったいぶらず教えてや〜」
まこ「ここに来てからのお楽しみや! まあさらにヒントとして、
   名前はカナに直すと全部で5文字になるで? さあ!妄想せえや!」
市井「頭がタ行で5文字…? た…武豊… ち…ちい……地井武男ッ!?」
福田「つ…ツンドラ気候…。あ、3文字多いや…。」
 ガチャッ
たいせー「うぃ〜す…遅れて正直スマンカッタ! 待ったみんな?」
市井「あ、おはようございます………ん? ちと待てよ? まさか…!」

市井「ま、まさか…! 私をプロデュースしてくれる人が、実は……
   『たいせー』さんだって冗談はないでしょうね???」
稲葉「そ、それはないやろ! コイツ大物でもアーティストでもない、
   ただのコスプレイヤーやんけ! 第一、名前が5文字やないがな!」
たい「あ…そういや俺、改名したんやで? 知らんかったか?」
市井「私…アンタを殴る準備はできてるんだけど…とりあえず言ってみ?」
たい「たいせー改め、『たいせー♀』 ウヒャッ♪ 俺ってカコイイ!」
 ヘナヘナ〜〜〜〜…
福田「…殴りかかるかと思ったら、狂牛のように腰から見事に落ちたな。」
市井「ウソでしょ…ウソよ、そんなの…! こんなの信じるぐらいだったら
   たま出版の韮沢編集長の話の方を信じるわよぉッ!!」
石黒「韮沢編集長? …ああ、あのオソロ編集長とタメはるアイツな。」
まこ「オイ市井…何を勘違いしとるんや…? お前のプロデューサーは、
   たいせーなんかやないで? コイツにそんな芸当あらへんもの。」
市井「…へ? ち…違う?」
たい「いや俺もな、最近仕事なくて家で亀にエサやったり、ペットショップ
   の年増女くどいたり、精肉工場に吊るされた牛肉をサンドバッグに
   したり、まあとにかくヒマやったんけどな。 …なんか今朝早く
   仕事くれるっちゅう連絡あってさ。ここに呼び出されたってワケ。」
市井「じゃ…! じゃあ私のあしながおじさんって、いったい誰…???」
 コンコン…(ノック音) 
まこ「…おッ! どうやらそのプロデューサー様が御到着みたいやね…。」

まこ「どうぞお入りくださいませ!」
 コンコンッ!
まこ「で…ですから、お入りくださいッ!!」
 コンコンコンコンッ!! コンコンゴンゴンゴンゴンッ!!!!
市井「え、何…? 扉のカギがしまってるんじゃないの…?」
 ゴンッ! ゴゴンッ! ゴッ! ゴゴッ! ゴキッ! ベキベキッ!
まこ「か…鍵は締まってへんってッ! 普通に開けて入れやデブッ!」
 ベキベキメキッ!! ベリベリッ!   バコォオオオンッ!!!!!
辻 「…くふん。 今、ののをデブって言った人、一歩前に出るのれす…」
市井「つ…辻ィ!? ア、アンタこんなとこへ何しに来たの…!?」
辻 「とりあえず、この扉を開けて欲しいのれす。中に入れないのれす。」
まこ「せやから、鍵は開いてるがなッ! ノブまわしてみいやッ!」
辻 「…くふん。 今、ののをノブって言った人、一歩前に出るのれす…」
石黒「言ってねえ、言ってねえ…。」
 ベキベキ… バリッ! バリバリッ! ゴリッ! ガリガリ……ドサッ!
辻 「…ふぅ。やっと中に入れたのれす。のの、ちっと太ってしまったのれ
   穴をくぐるのも一苦労なのれす。 あ、市井しゃんも太りまひた?」
市井「ほ…ほっといてよ。 で、何の用? 敵方のミド娘。本拠地に単身で
   乗り込んでくるなんてアンタ、いい度胸ねぇ?」
辻 「飯田教? …破防法が2秒で適用されそうな教団れすね。」
石黒「…なあマコっちゃん。これ、どういう事よ…?」
まこ「ツジノゾミ。頭がタ行で5文字ピッタリ。 フッ…そういう事や。」


鈴木「…あれ? 加護、今日は辻と一緒じゃないの?」
加護「なんか用事あるゆうて、どっか行きくさりおったわ。…フン。」
鈴木「そういやここ1ヶ月ぐらい、辻がウチに泊まりに来る回数って、
   前よりだいぶ減ったなぁ…。 オメーはウザイぐらい来てるけど。」
加護「なんや、どっかで誰かにメシ食わせてもろうとるみたいなんや。
   最近、異常なほど太ってきたやろ辻の奴? どっかでええモン食って
   おるんや絶対! でも…ウチに何も教えてくれへんのやアイツ…。」
鈴木「ふ〜ん。親友のオメーに隠し事なんて珍しいな…?」
吉澤「あ!それきっとオトコできたんだよぉ〜オトコ! そして毎晩さぁ…
   アーハン! (ア〜ハン) アーハン! (ア〜ハン) カモンッ!
   アオッ!アオッ!アオッ!アオッ!アオッ!アオッ!アオッ!ア…!
鈴木「…誰かコイツを箱根の療養所に連れてけ。タクシーで。」
後藤「そういや、辻が携帯で男の人と喋ってたの聞いたよ私? 確かねぇ〜
   『ワタリガニが、虫か渡瀬恒彦 に見えるぐらい、たくさん食べたい』
   …とか言ってたよ? 誰かが辻にゴチソウしてるのは確実みたい。」
加護(ブゥ〜〜〜ッ……)
鈴木「オイオイ、露骨にむくれるなよ加護ォ。 いいじゃねえか、たまには
   辻だって、他の人とメシ食いたい事もあるさ。」
加護「ウチが怒っとるんは、誰とメシ食った云々の話やないッ! アイツが
   親友のウチに隠し事しとるのが気にくわないんや! クソッ!!」
吉澤「やっぱオトコだねッ!ね? オベーベベベ今夜はアップスイン〜♪」
加護「ダ・マ・リ・まへんか!? なあ…? ええ加減、殺すぞワレ…?」   


辻 「…と、いうわけれ、ののプロリュースによってデヴーするお二人さん
   たくさんのオバアちゃんが買ってくれるよう頑張りましょぉ〜!」
たい「ハイッ! お願いしますッ! 借金で首がまわりませんッ!」
市井「ちょっと待ちなって! 全然話が見えてこないんだけどさぁ!」
稲葉「なあ、ウチもツっこんでええか? オバアちゃんって何よ?」
辻 「女とミイラの中間れす。」
稲葉「いや…そうじゃなくって、たくさんのオバアちゃんって…!」
辻 「女とミイラの中間が、たくさんいる事れす。」
稲葉「いや、だからッ…! 何で購買層ババア狙いなんや聞いとんねん!」
辻 「二世帯住宅らとオバアちゃんが安心するのれす。」
稲葉「そりゃツーバイフォーだッ!! ウチが聞いてるのは購買層ッ!!」
市井(…ねえ、マコっちゃんッ!? これ、どういう事よ!?)
まこ(ヒマなんやってさ。モー娘。の中で自分一人だけやる事少ないゆうて
   ブーたれとったから、こっちで少し仕事あげよぉ思うてなぁ。)
市井(だからって何で私のソロデビューのプロデュースまかすのよ!?)
まこ(心配すんな…オマエのソロは、もちろん辻なんかにまかせへんて!
   ただソロデビューの前に、お前とたいせーの2人で、短期間だけの
   ユニットを仮に作りたいと思ってな。 クスッ…今日はその話や。)
市井(アホじゃないの!? あの顔面扁平足マンと組んで、しかもフロイト
   のいう肛門期を抜けだせないガキのプロデュースで、どうやって
   売れる楽曲を作り出せるっていうのよ!目に見えて失敗じゃない!)
まこ(せやから、売れんでもええんやって…。売れんでもな…クスクス…)

辻 「くふん…れはこれれ打ち合わせを終わりまふ。市井しゃんと奇形児
   は振り付けの練習しておいてくらさいね。れはサイナラ。」
 ゴリゴリ… ベリッ… ガサゴソ… グッ グググ… ドサッ…
市井「振り付けって…まだ曲もできてないじゃん。」
たい「打ち合わせの内容も『毒蝮三太夫から学ぶ婆さんのイジリ方』
   やったしなぁ…。ホンマ大丈夫なんやろなぁ、まこと?」
まこ「ハハハ…我慢して辻に付き合ってくれや2人とも。」
市井「そういえばマコっちゃん…さっきの『売れんでええ』って、どういう
   意味なのよ? 何のためにこんな捨て駒ユニット作ったのさ?」
まこ「クスッ…モーニング娘を壊滅させるためや。」
市井「か、壊滅…?」
まこ「そうや。壊滅させるんや。…なんで今まで思い付かなかったんやろ。
   ミド娘。がモー娘。に勝つためには、別にオレらが強力になる必要
   なかったんや。アイツラが弱くなればええだけの事やないか?
   そのための作戦その1なんやコレは。そう…『辻を引き抜く!』」
石黒「そんな事できるのかよ?第一、天下のモー娘。から格下のミド娘。に
   仲間を捨ててまで、あのガキが移ってくるなんて思えないぞ?」
まこ「そうでもないで? 辻はああ見えて、今のモー娘。での自分の立場に
   タップリ不満を持っているようなんや。最近メシ食わせてやってる
   うちに、少しづつオレに愚痴を漏らすようになってきてな。」
福田「へぇ〜。どんな不満持ってるっていうのさ、アイツ…?」
まこ「一言で言えば……『加護に対する嫉妬』…やな。」


 一週間前… 某カニ料理店

辻 「うわぁ〜い! ワタリ『猿ゥ!』ガニがいっぱいれすぅ!」
まこ「ええんやで〜ハラいっぱい食って! このカニ共は辻ちゃんに
   食べてもらうために生まれてきたんや。きっと前世は辻ヲタやな!」
辻 「くふん…れも、こんなに食べたらまた太ってしまうのれす…。
   安倍さんみたいに太った姿を武道館ライブDVDに半永久保存される
   なんて、ののはイヤなのれす…。つんくさんにも怒られまふ…。」
まこ「アリャ!つんく怒るんかいな! ミド娘。なんて、石黒があんなに
   デブっても誰も何も言わへんで?」(…あきらめとるだけやけど。)
辻 「もういいもん!今日は食べまくるのれすッ!」(バリボリボリ!)
まこ「ホラホラ、殻ごと食ったらアカンて! お兄さんがちゃんと身を
   ほじくってやるさかい! ウンウン。 …カニ雑炊も食べるやろ?」
辻 「むふ〜美味しいのれすぅ! あいぼんにも食べさせてあげたいな♪」
まこ「おっと、加護には内緒やで? オレがゴチソウするんは君だけや!」
辻 「なんで、ののらけ特別待遇れすか? さてはののに惚れまひたね?」
まこ「…そ、そうや! オレはミド娘。のプロデューサーとして、辻希美の
   才能に惚れ込んでおるんや! ハッキリ言って、つんくはキミの才能
   をモー娘。で有効に使っておらん! ロマサガ2の陣形・アマゾン
   ストライクで、君という皇帝を後衛に置いておるようなもんやわ!」
辻 「モー娘の皇帝はいいらさんれす。継承するのはあいぼんれす…。」
まこ「…ふむ。つんくはつんくで加護を特別待遇やからなぁ…。」

辻 「あいぼん可愛いれすからね〜♪そりゃ仕方ないのれす。てへてへ。」
まこ「あー…確かに可愛かったなぁ、三人祭の加護。目立ったし。」
辻 「…そうれすね。よりすぐりの3人れすからね。」
まこ「そういや、今日は加護は何しとるんや?辻ちゃんと一緒で休みか?」
辻 「…タンポポのラジオの収録なのれす…。その後、ドラマの…」
まこ「あ〜!加護、最近ドラマ出とったなあ!もう一端の女優やねぇ!」
 スパシッ! ベチッ! パキャッ! バスバスバスッ! ボキッ!
まこ「なッ!! 何するんや辻ッ! カ…カニの足は人の頭ぶっ叩くために
   あるんちゃうぞッ! 熱ッ! カニみそ熱ッ! や、やめんかッ!」
辻 「もうあいぼんの話はいいのれすッ! もっと他の話題で大人の時間を
   楽しむのれすッ! そう、例えばね〜…日本シリーズッ!!」
まこ「へ…? えーと…そやな。近鉄とヤクルト…どっち勝つかな…?」
辻 「知らない。」
まこ「………そか。ウン……あ、オレは近鉄かな〜思うとるんやけど…。」
辻 「…のの、そろそろ帰るのれす。んじゃ。」
まこ「ああああッ!! ちょ、ちょっと待って! あ、そうだ! 辻ちゃん
   オレの相談乗ってくれやッ! な? な? まだ帰らんといてッ!」
辻 「…仕方ないれすね。何の相談れすかぁ? のの忙しくてあんまり長く
   話聞けませんのれ、10文字以内で簡潔に言ってくらはい。」
まこ「たいせー」(4文字)
辻 「そ…それは深刻れすね…!」
まこ「そうなんや!ぜひアイツを辻ちゃんの知恵で救って欲しいんやッ!」

辻 「救う? あのヒラメ顔を海に帰してあげればよいのれすか?それとも
  あの顔の骨格を矯正しろっていうんれすか? 骨格はむりれすッ!」
まこ「いや…仕事の事なんやけどな、あいつヒマ持て余しとるやろ?
   せやからオレのプロデュースでソロで何かやらせよ思うとるねん。」
辻 「かつてクズ3人集まってもコケたんれすから、ソロなんてとても無理
   れすよ。 第一、人前で歌っちゃいけない顔なのれす。」
まこ「…そうなんや〜。売れる見込みどう考えてもあらへんのや…。」
辻 「あ! いい方法があるのれす!」
まこ「な、なに? どないしたらええ!?」
辻 「埋める。」
まこ「…土にか? 音楽業界の産業廃棄物として…?」
辻 「違うのれす! あのヘタレもじもじ君の困ったビジュアルの穴埋めに
   誰かを組ませてユニットを作るのれす! カントリー娘。の
   あさみの穴埋めにヤギを加入させたようにれす! ろ〜れすか?」
まこ「イイ!すごくイイ! …できれば、辻ちゃんがそこに入ってくれたら
   一番ええんやけどな…。ダメやろか…? なあ、頼むわ!」
辻 「ののはモー娘。の一員なのれす! 他では歌わないのれすッ!!」
まこ「そや! 辻ちゃん、せやったらそのユニットのプロデュース、オレの
   代わりにやらへんか!? 別に君が歌に参加するわけでもあらへんし
   何より目立てるで!? 加護の女優業より全然カッコええわ!」
辻 「……くふん。カニ雑炊のおかわりもらいまひょうか…。」


市井「………で、こんな事になっちゃったワケ? いい迷惑だなオイ。」
福田「結局、辻がミド娘。に入るワケじゃねえんだろ?意味ねえじゃん。」
まこ「ハハッ!いきなりは無理やがな! …少しづつアイツをつんく色から
   まこと色に染めるんや。 プロデュースの仕事が忙しくなれば、
   辻とモー娘。メンバーとの普段の親密度は前より薄くなってくる。」
稲葉「逆にウチらと一緒の時間が増えれば、コッチとの親密度が濃くなり
   そうやなぁ。面白いやん。ウチ、辻めいっぱい可愛がったるでぇ?」
まこ「さらに市井とたいせーの新ユニットのクレジットには『辻希美』と
   大きく名前出して宣伝してやるんや!そんでな、ユニット名はもう
   決まっとるねん! 『プッチミド!!』 …どうや!?」
市井「プッチミド!? またパクリ〜ッ!? どんどん私、安っぽくなる
   じゃないッ!! いやよ、そんなの! 絶対イヤーッ!!」
まこ「我慢してくれや。 実はこのユニット名は、辻には教えとらん。
   アイツはミド娘。とは無関係の別ユニットだと思うとるんや。
   そこで新ユニット発足を発表する時に、ミドの称号と辻の名前が
   一緒に発表されてみ? な? わかるやろ?」
石黒「まあ、モー娘。での立場は気まずくなるわな…。かなり…。」
まこ「アイツがモー娘。に居づらくなって、コッチに流れてくるのも時間の
   問題や。 …もし親友の加護と仲悪ぅなったもんなら…クスクス♪」
福田「なあ…素朴な疑問、一ついいか? 別によぉ…辻一人消えたからって
   モー娘。の人気はそうビクとはしないと思うぞ…?」
まこ「だから言ったやろ? これは『作戦その1』やって…な。フッ!」


保田「ウィース! はい看護婦さんもウィース!! お?無視かコラ!?
   白衣ひっぺがして飯島愛の裏ビデオと同じシナリオかましたるぞ!?
   うっそ〜ん♪ イイ朝ですなぁハニーナース! え? 201号室の
   大西・元桜中学校長がポックリ逝った? ドンマイ!よくあるッ!
   天下太平問題なしッ! お! 婆さん、真っ白な寝巻き着ちゃって〜
   まだ棺桶入るのはフライングだぜぇ!? クラウチングスタートで
   落ち着いて死のう! そうさ!畳の上で! オン・ザ・タタミ!
   それこそ水穂の国の乙女の死に様ッ!! 姫はそう考える! もとい
   紺野はどこよ!? え、病室通り過ぎた? そいつぁ大爆笑ッ!!」
紺野「あ…保田さん、おはようございます…」
保田「おらッ! MUSIXの収録あるぞ! サーほら行こうぜッ!」
看護「あ…ちょっとダメですよぉ! まだ患者さんは安静に…!!」
保田「黙ってろ素人がぁッ!! ヒザの怪我はスクワットで治すッ!
   それが格闘家、グラップラーよッ!! なあ、紺野!?」
紺野「ハイ!! 早速急いで着替えます♪」
看護「ちょっと紺野さんダメッ! あなたの太もも縫ったばか…ング!?」
保田「ちゃんと姫がおぶっていくがな。だから素人は黙ってろって…。
   たくさんのファンが自分を待っている…そう思えばいてもたっても
   いられなくなるのがモー娘。よ…。紺野はそのモー娘。なんだ!」
紺野「準備できました! さあ!行きましょう保田さんッ!!」
保田「おぅし!いい目だ紺野!目糞は取っとけ!行くぞぉ!1・2・3…」
紺野「だぁーーーーっ!! …あ、保田さんもついてますよ、目糞。」


加護「んん〜おはよ…ヤンジャン…。 ぶっ!なんやこの肥えた子牛はッ!
   あ…なんや辻か…。 て、オイ! オマエいつ帰って来たぁッ!!」
辻 「ムニャ…あ、おはよーさんなのれす、あいぼん…。 グゥ…。」
鈴木「おら、早く顔洗えニキビヅラ十代しゃべりば! ん? なんだ辻、
   ウチに帰って来て…いや、泊まりに来てたのか。 いつ来た?」
辻 「ん…丑三つ時…。ヤンジャンが寝言で『なあ姫、それも無理だって』
   って眉間にしわを寄せていた頃れす…。 今、何時れすかぁ…?」
加護「うわっ! コイツ口が磯クサッ! 何を食べてきたんや辻!」
辻 「…とにかくカニ…カニだらけの水泳大会…カニみそポロリ…」
加護「だ、誰と食って来たんや! 何でウチを誘わないんやッ!」
辻 「ふぁ〜…ムニュ…。らって、あいぼんドラマの撮影あったでひょ?
   …ののはお姉ちゃんとヒサブリにごはん食べて来たらけれすよぉ。」
加護「あの頭悪そうな服着たアネキと? ホ、ホンマやな!?」
鈴木「オメーに男できたんじゃねえかって、パンチラがはしゃいでたぞ?」
辻 「ののにはあいぼんがいるのれす。」
加護「そ、そうやがな〜! 辻に男なんているわけないで! よっしゃ!
   今日はMUSIXの収録や! 顔油サッサと流しちまおうや!」
辻 「ん〜お腹すいたのれすぅ。ヤンジャン今日の朝ごはんは何れすか?」
鈴木「なんで私がアンタのエサ用意しなきゃならんのさ! 私は母親かッ!
   …フン。鍋に味噌汁だけ作ってあるから…納豆で良ければ食べな。」
辻 「十分なのれす。あ〜りがとさん。」
  (あの話は発表の時まで秘密なのれす。みんなを驚かせるのれすぅ♪)


飯田「さあ今日が新曲、テレビ初披露だからね!練習バッチリつんできたん
   だから大丈夫! 紺野の分も頑張っていきまっしょォーーいッ!!」
全員『しょォオオオーーーー(らぶらぶ〜)ーーーーーーイッ!!!』
飯田「…ちと待て。今、かけ声の中に雑音が混じらなかったか?」
後藤「もう一度やり直す? なんかビシッと決まらないと気持ち悪いし。」
飯田「よぅし、もうイッチョ! 頑張っていきまっしょォーーーイッ!!」
全員『しょォオオオー…』(ピタッ!)
新垣「らぶらぶ〜」
全員『…ーーーイッ!! てめえか豆ゴルァアアアアアアーーーーッ!!』
 ガスガスッ!ベコベコッ!ドゴドゴッ!ガッガッガッ!ゴッゴッゴッ…
新垣「あー…いーをー…くー…だ…さ……」(ガクッ…)
矢口「うっし!気合い入った! ヨッスィ〜ヒュゥ! カッコイイよッ♪」
吉澤「ん〜まりまりまりぃ〜 やめろよぉ〜♪」
鈴木「おう、小川どうよ? ダンスしっかり身に入ったかぁ?」
小川「はいバッチリっす! でもな〜私、吉澤さんの相手役なんだけどサー
   ホントならヤンジャン先輩の男装が見たかったなぁー…。」
鈴木「んー…私もこの年でこんなフリフリのドレス着たくねえんだけどよ。
   下手に男装すると、腹話術の人形みたいになる恐れがあるだろ…?」
石川「やあ、ナッチ君♪ 今日のお昼は何を食べたのかなぁ〜?」
安倍「ボクネー ボクネー パクパクパクパク スブタァーーッ!!」
石川「ナッチ君は今日も共食いかぁ〜♪ じゃあ一緒に歌いましょう♪」
安倍「ウンオッケー! ……東京で一人暮らしたらぁ〜母さんの優しさ…」

紺野「あ…皆さん頑張ってください! 私だけ休んでて…スミマセン…!」
加護「なに謝っとんねん!せっかくの新曲披露の日に、ステージに上がれん
   紺野の悔しさはようわかる…。謝らんといけんのはウチの方やで…」
AD「モーニング娘。の皆さん、スタンバイよろしくお願いします!」
飯田「うっし!行くぞ! …紺野、一応ダンスのフリの確認だけはしっかり
   やっておいてね。 あ、あとね〜石川。そう、石川、オマエ。」
石川「な…なんですかぁ飯田さ〜ん? そんな怖い顔して〜? アハッ♪」
飯田「…いや、気持ちはわかるよくわかるんだ。ウン。でもな…石川。
   その金色エプロンは脱げ…。急いで着替えて来い。わかったな…?」
石川「………ウォウウォ、ウォウウォ、ハァ、ハァ、…ハ?」
飯田「違う、違う。」
石川「……あァ〜愛しいあの人♪ お昼ゴハ…ゴ……お、おら悟空ッ♪」
飯田「………。」
石川「着替えてきます…。」
後藤「スミマセーン!石川待ちでーす!2分くださーい♪」
鈴木「…石川の後ろ姿、明智光秀みたいだな。見た事ねーけど、アケチ。」
安倍「フン!どうせなっちは信長ですよぉ〜だ!焼き討ち黒コゲッ!」
矢口「いいじゃねーかよ!センターで天下取った時代があるだけさぁー!」
吉澤「ん〜まりまりぃ。じゃあ僕は秀吉か〜い? 長い天下になるぜぇ?」
新垣「じゃあリサたん家康ッ!! 家康ッ!家康ッ!家ッ…」(グキッ!)
 ドサッ…
後藤「ふぅ…。スミマセーン!新垣待ちでーす!10分くださーい♪」


 ジャラ〜ン……
新垣「あ〜〜い〜〜を〜〜く〜〜だ〜〜さぁ〜 ハ…!」(クシュンッ!)
 ボカボカボカボカボカボカボカボカッ!!!
加護「この鼻かァーッ!? この上向きブタ鼻が悪いんかゴルァーッ!!」
 ジャラ〜ン…… 
新垣「あ… い… を… く… だだだ… さ… ぃ…」
 ワァーッ!! ミスタッムンラーイ…♪
紺野「♪ ♪ ♪ ♪」(タスタスッ クルッ… タスッ…)
中澤「…コラァ紺野。あんまり足動かさんとき! 傷開いちまうでぇ〜?」
紺野「え…? あッ…中澤さんッ…!! オッ…オハヨウゴザイマスッ!」
中澤「ほぉ〜…あれが今度の新曲かぁ。ハハ!ヨッスィ、かっこええなぁ♪
   こりゃ今度また肛門に指ぶっさして、替わってもらわなアカンね!」
紺野「こ、肛門!? 指…?」
中澤「あー…ジブンは娘。入ったばかりやから知らんわなぁ? とみ子。」
紺野「トミカ?」
中澤「そうそう!ミニカーの殿堂トミカな!トミカといえば、チョロQや!
   10円玉後ろにはさめてマグナム号をウィリーさせるんや!せやけど
   通はゼロヨンQ太御用達のレッドモーターに交換して…ちゃうわッ!
   とみ子や!コードネームとみ子やがなッ!!」
紺野「スミマセン…私、知りません、その人…」
中澤「とみ子ってのはな、かつてモーニング娘。のみんながバラバラになり
   かけた時、私達を救ってくれた奇跡の人なんや…。懐かしいなあ…」

紺野「とみ子さん…ですか。 どんな方…なんですか?」
中澤「ん〜難しいなぁ。性格はわがままで、自分勝手で…未練がましくて…
   顔は可愛いけど、ホクロは多いな。多すぎるな。それと肛門にアザが
   あってな…アハハ! ウン、でもモーニング娘。が大好きで大好きで
   そんな娘。達が悪い子になっちゃうと、誰よりも悲しむんや…。」
紺野「…モー娘。の先輩達はみんないい人ですよ。とっても優しいです♪」
中澤「そうや!みんなええ子や!…でもな、人間ってそんないつもええ子で
   いられるほど強くはないねんよ。ちょっとしたつまらない事で、心が
   病気になっちゃうんやな。しかもその病気はうつってしまうねん。
   昔、あのコ達の間でそんな悪い風邪が流行ってしもうてなぁ…。
   みんながごっつ仲悪くなってしもた事が昔あったんや…。」
紺野「え…? し、信じられないです…。みんなあんなに仲いいのに…。」
中澤「でもま、あんな事はもうないやろ♪ 雨降って痔はヒサヤ大黒堂♪
   あのコらの結束の強さはもう誰にも絶対に壊せへんわ! とみ子は
   もう必要ないやろな。最高のユニットやで、モーニング娘。は!」
紺野「ハイ♪ こんな素敵な人達の仲間入りできて幸せです♪」
中澤「…ウン。そやなウン。…ま、頑張りや! さ・て・と…。姐さん
   仕事に戻るわ!みんなにカッコ良かったって伝えといてや!ほな!」
紺野「ええッ!? みんなに会わず帰っちゃうんですかぁ〜!?」
中澤「ウチも忙しいの♪ …あとな、まずはないと思うけどもな、もし
   みんながまた病気になっちゃった時は…とみ子はもう現れへんで?
   自分達の力で何とかせなアカンよ?ええね? …ほなサイナラ〜♪」


 ビーナッパドゥインガッ! …フュチャズマァ〜…イ♪
紺野(パチパチッ!)「おっ…お疲れ様でしたぁー!」
保田「ふぃ〜…。おっつかれぇ! 早く紺野、復帰してきてよぉ?
   隣に踊ってるヤツがいないと寂しいわヤッパ!」
吉澤「おぅ〜と、マキマキマキィ〜? 今晩ヒマかぁ〜い?」
後藤「うん♪ …どうしよっか?これからどこか遊びに行く?」
吉澤「フッ…。レデーからお誘いだなんて、ちょいっと、はしたなくない
   かぁ〜い?オーケベベッ!ちょうど僕の喉がジェット浪越のように
   プルプル震えていたのさ!今夜は2人っきりで歌いに行こうか?」
後藤「カラオケ?いいよぉ〜♪ あ、高橋アンタも行く? 福井って確か
   カラオケなかったはずでしょ? 連れてってあげるよ新宿♪」
高橋「うわっ!本当ダスかッ!? ハイ喜んでお供しまッ…ブッ!?」
 メキメキ…!
吉澤「…こらぁビックリ顔面ドンキー…てめえの糞田舎にだってカラオケ
   ぐらいあるだろうがゴルァ…? 一人でおとなしく銭湯でも行って
   ケロヨンの風呂桶でもラベンダー湯に浮かべてろ……わかったな?」
小川「…呼びましたぁ?」
吉澤「そっちのケロヨンじゃねえッ! ひっこんでろ下等両生類ッ!!」
後藤「ほらほらヨッスィ、新メンいじめない! いいじゃない、たくさん
   居た方がカラオケ楽しいよ♪ 小川も一緒に行くぅ?」
小川「パスワン。」
吉澤「よし!ゲロッパナイス選択ッ!早く乙女のキッスで人間に戻れよ!」


 新宿…某カラオケ店…
高橋「うんわぁ〜…東京のカラオケ店ってかっこええダスなぁ〜♪
   地元の歌声喫茶とは大違いダス! ドキドキしるダスなあッ!!」
後藤「ホラ高橋、最初に何か歌いなよ♪ リモコンの使い方わかる?」
高橋「いんやぁ〜…ボタンたくさんあって、何が何だかサッパリダス!」
吉澤「…下手にボタン押すなよ? ちょっと間違うと、そこの機械から
   ビックリドッキリメカが大量に行進して来るからな…。 その時は
   責任持ってオマエが行進止めろよオイ?」
高橋「うわっ!そっだら部屋中がメカまみれじゃないダスか!?」
後藤「もぉ〜ヨッスィったら! 高橋、操作方法はそこに書いてあるよ♪」
高橋「頑張って覚えるダス! う…うう…、じゃあまず数字を…!」
吉澤「おおっと!そのボタンはダメだ! それはこの前、石川が間違えて
   押して、部屋中がニワトリメカで一杯になったトラップだぞッ!!」
高橋「ヒッ! 怖いダスッ!」
後藤「ハハッ!ウソに決まってるじゃない! …あ、私ちょっとトイレ♪」
吉澤「ん〜ベイベ! ゆっくり力んでおいで♪ あ、そのボタンは高橋…」
 カラカラカラ… ジャーーーーッ!! バタンッ ふぅ…
後藤「さてと、早く戻んないとヨッスィ、高橋いじめすぎちゃうから…」
 ピッピロ〜リ ピッピロ〜リ♪
後藤「ん、電話。誰からかな…? (ピッ) は〜いゴッチンで〜す!」
市井((( …もしもし、マキ? ワ・タ・シ♪ )))
後藤『う、うそ! 市井ちゃんッ!?』

市井((( アハハ! まだ名前言ってないのにぃ! 声聞いてすぐ
      わかちゃったぁ? ヒサブリ〜♪ 元気してたぁ? )))
後藤「うん!ウン! 市井ちゃんの声は聞いたらすぐわかるよう…グスッ。
   物凄くヒサブリ…。 私この前、市井ちゃん怒らせてしまったんじゃ
   ないかと思って心配してたの…。 あれから連絡取れなかったし…」
市井((( あー…ハイハイ。いや、あの日アタシご機嫌ナナメの日でさ…
      ちょっとイライラしてただけ♪ ゴメンッ!! )))
後藤「ウウン、私もゴメンナサイ!そんな日もあるよねッ!ウン!ある!」
市井(( それよりさ、今空いてる? ヒサブリに2人で会わない? ))
後藤「本当ッ!? …あ。」
市井((( あれ? 今、誰かと一緒? 忙しかったぁ? )))
後藤「えっとね、今…ヨッスィと新しく娘。に入った高橋ってコの3人で
   新宿で遊んでいるところなの。…そうだ!一緒に遊ぼうよぉ♪」
市井((( アタシは!マキと!2人っきりで会いたいのッ!! )))
後藤「で、でも…。 あ! それじゃ2時間後とかじゃダメかな!?」
市井((( すぐ会いたいんだけどなぁ〜? そっかぁ!マキはもうアタシ
      より吉澤が大事なんだぁ。あっそ! じゃあいいわ! )))
後藤「あッ!ちょっと待ってッ!! わかった! すぐ行くッ…!!」
 キィ〜 バタン…
吉澤「遅かったねベベ!良く拭いたかぁ〜い? あ、高橋そのボタンな…」
後藤「あ…あのねヨッスィ…。ちょっと悪いん…だけど…さ。」
吉澤「ん〜?」

 チントンチントン…♪ チントンチントン…♪ ファ〜…ン♪
高橋「 …ビーダマ。ベーゴマ。風船ガムにニッキと、え〜…と、それから
   メンコとオハジキと…あ、そうそう、竹とんぼ。やったはやった。
   な〜つかしいなぁ〜…」
 ドッド…ジャッジャララジャーラーラ♪ ジャーラジャララジャージャ♪
吉澤「………。」
 パラパパッパッパッパッパー♪ パーパァ♪ パパーパァ〜……
高橋「でっかい夕日を背中にしょおってぇ〜♪ 影踏み遊びの子供が走る♪
   涙の乾いたホホッホころばせぇ♪ 明日に向かってぇ一直線にぃ〜♪
   (スゥ〜…) ねえキーミッ♪ 僕はこーう思…ッ!」(ブツン…)
吉澤「………泥臭え歌、唄ってんじゃねーよ。 次…。」
高橋「は、はいダス…!! え、え〜とそれじゃ…!」
 ピッ ピピッ ピッ ピピピッ…!
吉澤「………リモコン操作うまくなったじゃねーか…。」
高橋「はッ!はいい〜ッ!! よッ…吉澤さんのおかげダスッ!!」
吉澤「………フン。ほれ始まったぞ…? 唄えや…。」
高橋「はいッ! も、盛り上がるよう頑張るダスッ!! …ン、ンンッ!」
 プァ〜プァ〜…プァ〜ラリラリラ〜♪ プァ〜ラリラ〜ラララ〜…
高橋「 …踏み切りのそば〜に咲くぅ♪ コスモスの花、揺らしてぇ〜♪」
吉澤「………なあ。……オマエは郷土臭漂う歌しか唄えないのか?」
高橋「思え〜ば遠〜くへ来た〜もんだぁ〜♪ ふるさと離れて八年目〜…」
吉澤「………グスン…。 …ゴッチィ〜…ン…。」


 タッタッタ…
後藤「ハァハァ。…ごっめ〜ん!待ったぁ、市井ちゃん?」(ゼェゼェ…)
市井「…うぃす。ヒサブリ。…あれ?吉澤と新メンちゃんはぁ?」
後藤「え? だって市井ちゃん、2人っきりじゃないとイヤだって…!」
市井「はぁ?そんなの冗談に決まってるじゃん。まさかおいてきちゃったの
   アンタ?ひっどいわねぇ! んで、どう言い訳して抜けてきたの?」
後藤「……ユウキから、姉貴と2人っきりで相談したい事があるって、切迫    
   した声の電話があったって…。そうウソついて…。」
市井「…ユウキ、ね。」
後藤「あ…!ゴメンなさい! 私、そういうつもりじゃなくて…!」
市井「わかってるわよ。こっちこそ悪かったわ。…ユウキ落ち込んでた?」
後藤「……。」(コクッ…)
市井「そっか…。でも…仕方なかったのよ。私も別れたくなかったんだけど
   事務所の方がムリヤリ…ね。ほら、アタシ歌手復帰するじゃない?
   やっぱ彼氏持ちで再デビューって、なんか都合が悪いみたいでさー」
後藤「ユウキは…まだ若いからすぐ立ち直ると思う…たぶん。
   …あ!それよりソロデビューおめでとうッ! 私も嬉しい♪」
市井「…どーも。私がソロデビューするからには、アンタには絶対負けない
   わよ? どっちが実力が上かハッキリ見せつけてやるからッ!!」
後藤「え…? い、市井ちゃん! どこ行くのォ!?」
市井「帰るのよ。今日はそれを言いたかっただけ。バイバイキーン♪」
後藤「ちょっ、ちょっと市井ちゃん!? 市井ちゃぁあああーんッ!!」


高橋「愛は奇跡を〜信じる力よぉ〜♪ 孤独なこころ、閉じ込めてもぉ〜♪
   一人きりぃじゃあーッ♪ ない〜よとアナタぁ♪ 愛を口移しに
   教えてあげたぃいいいいいいい…」
吉澤「You need a ヒーロォオオオオオオオッ!!」
高橋「胸に眠るヒーロー揺り起こせぇーッ♪ いのちぃより♪ 重い夢を♪
   抱きしめて走れよぉ〜♪」
吉澤「Yossy a ヒーロォオオオオオオオオーッ!!」
高橋「つかまえてよ♪ ヒーローその手で♪ 夢を〜もし♪ 諦〜めたら♪
   ただのヌケガラだよォオオオ♪」
吉澤「グォルァアアアアアアーッ!! 誰がヌケ作じゃイソップゥーッ!!
   てめえこそ伊藤かずえがまたがる白馬みたいなツラしやがってッ!」
高橋「…よ、吉澤さん、飲み過ぎダス…! 後藤さんは、弟さんの大事な用
   なんダスから仕方なかとダスよぉ。顔がまるで歌いながら上級生を
   タコ殴りする松村雄基みたいに怖くなってるダスよぉ?」
吉澤「ちっ! そんな事わかってるよぅ! カルアミルクもういっぱいッ!
   うぃ〜…オラッ!高橋ッ! カウンターに電話して頼めッ!!」
高橋「キールロワイヤル…ダスね?」
吉澤「違うわボケッ!テメーの田舎はCMまで遅れて放送されんのかよ!」
 ガチャ…
吉澤「…ん? なんだ、もう酒きたのかぁ〜? ヒック。」
高橋「あ…ご、後藤さん! お、おかえりなさいダスッ!」
吉澤「え…? ゴッチン戻ってきたの!?」

吉澤「ゴ、ゴッチーンッ!! やっぱり戻ってきてくれたぁーッ!!
   離さない! ファミコンの『いっき』の町娘ばりにもう離さない♪」
ユウ「うわっ! よ…吉澤さん!? 違いますッ! 僕ですってッ!」
吉澤「ゲラゲラ〜ッ! 『僕』だなんてゴッチン、うっかりMr.月光?
   おし高橋ッ!オマエ雷電な! 私は飛燕! 今夜はオールナイトで
   三面拳ゴッコしよーッ!! よし雷電、カウンターに電話しろッ!」
高橋「あ、いや吉澤さん! この人、後藤さんと違うダスッ!男ダスッ!」
ユウ「吉澤さん!僕です!ユウキですッ! うわっ…酒クサッ!」
吉澤「…はにゃ? あれ、ホントだ。 君はアレか? …ゴバルスキー?」
ユウ「それも違います…。 ところで…あれ? サヤカ…さんは?」
高橋「サヤカさん? 誰ダスかそれ?」
吉澤「なに雷電、サヤカ知らないの? 私の憎き先輩・市井サヤカよぉ。」
ユウ「いや、あの…サヤカさんに、このカラオケ店で待ってるってメール
   もらって来たんだけど…。 一緒じゃないんですか?」
吉澤「ヒック。…何が面白くて、あの醜女と熱唱しなくちゃならないのよ!
   んあ? アンタ、ユウキじゃない!? 飛燕をどこにやったッ!?」
高橋「あ、あの…ユウキさん? お姉様と会う約束はどうしたんダスか?」
ユウ「え?姉貴? …何の話ですかソレ?」
 ……お前を嫁に♪ もらう前に♪ 言っておきたい♪ 事がある♪……
吉澤「何の話って……てゆーかオイ! 誰だよ勝手に歌っているヤツ!?」
ソニ「かなり厳しい♪ 話もするが♪ ソニの本音を♪ 聞いて〜おけ♪」
ユウ「ソ…ソニン姐さんッ! な、なんでここにいるんですか…!?」

ソニ「ソニより先に寝てはいけない♪ ソニより後に起きてはいけない♪
   ウソはうまく作れ♪ 行き先はちゃんと告げろ♪」
吉澤「…おいソニ助。なんでここにいる? ユウキとデートか?」
ソニ「…ユウキ。…何を別れた女からのメールで鼻息荒くしてるニダか?
   漫画ゴラク買って来ると家を飛び出したから、おかしい思ったニダ。
   漫画ゴラクなんてニヤケ顔で買いに行く雑誌じゃないニダよ!
   ゴラク愛読者ってのはな、もっと殺伐としてるべきニダよ!
   萬田銀次郎とミナミのヤクザといつ喧嘩が始まってもおかしくない、
   食うか食われるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーニダか!?」
高橋「そだなごとよりユウキさん、後藤さんに用があったのでは…???」
ソニ「女子供はすっこんでろ! …で、後をつけてみれば、ユウキのバカが
   『サヤカさんは?』とか言ってるニダ! そこでまたぶち切れニダ!
   あのな、市井なんてもうオマエにゃ感心ないニダよ! ボケが!」
ユウ「ウソついたのはゴメン…。でも本当に『待ってる』ってメールが…」
ソニ「得意げな顔して何が『待ってる』ニダ! オマエは本当に、市井と
   ヨリが戻ると思ってるのかと問いたい。問いつめたい。
   小一時間問いつめたい。オマエ諦めがつかないだけちゃうんかと。」
ユウ「じゃ、じゃあ何でこんなメールをサヤカさんは…?サヤカさんからの
   送信なのは確かだけど…彼女の姿はどこにも見当たらないし…。」
ソニ「純情恋愛板通のソニから言わせてもらえば、ユウキ騙されたニダ。」
吉澤「ちょっと待って!こっちの話を放置しないでよ!酔いさめてきたぞ!
   ユウキから電話で呼ばれて出て行ったゴッチンは、どういう事!?」


 チュン チュチュン… ジリリリリリリリ!!
鈴木「んん…朝か…。 む、むむ? …な、なんか体メチャクチャ重いぞ?
   また辻が私の布団の上にでも寝そべっているのか…!?」
 グッ…  グググ…
鈴木「…い、いくら辻が太ったといえども重すぎる!起きあがれねえ…!
   まさか加護も一緒にツープラトンプレスか? オイてめえらぁ!!」
吉澤「うう〜…頭痛い〜…ガンガンするぅ…」
鈴木「パ…パンチラ!? おめえ何で私のベットで寝てるんだよッ!?」
辻 「ふぁあ〜…良く眠ったのれすぅ…。おはよヤンジャン。メシ。」
加護「ブルブル…。さみー。ん…なんや?ウチ布団かぶっとらんやんけ?」
鈴木「……さ、3人で上に乗っかっていたのかよ…。私を圧死させる気か?
   よいしょ…。んで、いったい何でパンチラ……オイ!何だソレ!?」
加護「…なんやこのタキシード来た笑顔のヒゲオヤジは?」
吉澤「あー…私、酔っぱらって連れて来ちゃったみたい。アチャ〜!」
鈴木「3人どころか、私の布団の上にカーネルサンダース人形まで乗って
   いたのかよッ!! 何やってんだよ!オメーは阪神ファンかッ!?」
辻 「くふぁ…本当にお酒くちゃいれすねぇ。…あ、ヤンジャン。メシ。」
鈴木「てめえで勝手によそって食えよッ!もとい、もう食うなオマエはッ!
   …で、パンチラ。どうしてまたそんな酒なんか飲んじゃったんだ?」
吉澤「……ゴッチンがね。ウソをついたの。だから今日仕事休む…。」
鈴木「は? 何言ってんだオメ…おい!起きてちゃんとワケを説明しろ!」
辻 「くふん…パンチラの代わりにカーネル連れていくのはろ〜れすか?」


保田「長いキッスの途中で♪ フッ!フッ! 腹筋プチモビクス体操ッ!!
   見よッ! この姫のキレ〜に割れた腹筋とケツをッ!! 死の谷ッ!
   おう小川!今日も顔でかいな! ア〜ンド態度もなッ!! 殺すゾ!
   おうヤグマリ!ANNのトークサイコー! ア〜ンド謝罪もなッ!!
   おう! …誰だオメ? ハイごめんなさい、チミ名前何だっけ!?
   ああんッ!? 2学期!? 夏休みの宿題なんてやってねえわッ!!
   自由研究!? そりゃもちろん、牛の解剖オープン・ザ・ハート!!
   まずな、モーモーの背中から斬鉄剣で真っ二つ!脊髄粉砕スッパシ!
   誰がオジー・オズボーンじゃゴルァーッ! え?違う?オーディン?
   悪い悪い♪ 姫最近ババアだから耳と実家が遠くて♪ スンマソン!
   …で、結局オメー誰よ? あーハイハイ!新垣かあ! シンプソン!
   そんでよー話は戻るけどよ、解剖。 牛の内臓にも色々あってな、
   この学習しないと、狂牛病に負けない焼肉屋は開業できないワケよ!
   例えばな、ミノ。これ焼くと実にウマイ。そしてサガリ。これもまた
   焼くとウマイ。んでもって秀逸なのがレバー。これ実にファンキー!
   はぁ? レバーはどこかってぁ? それはな……ここだァーッ!!」
 スカッ!
新垣「あ…危なかった…。絶対そう来ると思ったもん…。」
保田「ちっ…。だいぶオメーも娘。に慣れてきたなあ。でもまだまだだな。
   例えば上級者にもなると…お!カオリ!お前レバーってどこか知…」
 ドスッ!
保田「…ぐ、ぐぐぐ…。せ…正解…!」(ドサッ…)

飯田「あら?いつもは誰よりも早く集合先に来ているはずの、いつ寝てるか
   わかんない多摩川河川敷のウォーキング婆さんみたいなヨッスィが
   まだ来てないわね? めっずらしいなあ。」
矢口「まあいつまでもゲートに入らない、インブリード失敗した馬のような
   辻加護と、それに引きずられる騎手のヤンジャンが遅刻してるのは
   いつもの事として…。 おかしいよね?何かあったのかなぁ?」
後藤「………ねえ高橋…? 昨夜…ヨッスィなにかあった???」
高橋「……後藤さんが悪いんダスよ? …どっちの後藤さんも。」
後藤「どっちの後藤さんも…? それ、どう言う事?」
高橋「後藤次利の事じゃないダスよ。秋元康も関係ないダス。」
後藤「そ、そんなのわかってるわよ!うしろゆびさされ組も花のあすか組も
   おかわりシスターズも関係ないのわかってる!何があったの?」
高橋「どにがぐ…ぐでんぐでんに酔っぱらったダス。吉澤さんがカクテル
   25杯、ワタスが鬼殺し一升、ソニンさんが韓国の濁り酒マッコリを
   マッタリと、そんでもってユウキさんがメチルアルコールをチルチル
   ミチルと青い鳥の幻覚を見るぐらい、大量にかっくらったんダス…」
後藤「ユウキ!? 何でユウキが一緒にいるのッ!? ヤダァ!!」
高橋「……そではこっちさが聞きたい事ダスわぁ。何でまたウソついたり
   したんダスか? 吉澤さん…吉澤さんは今すごく傷付いてるダス!」
後藤「…ごめん、でも! ……いや、ご、ごめんなさい…。」
高橋「ワタスに謝られても困るダス…。どにがくワタス思うにやっぱす…」
矢口「あ、ヨッスィ来た! 遅いぞオメーよぉーッ!!」

吉澤「草むらにぃ〜♪ 名も知れず〜♪ 咲いているぅ♪ 花ならば〜♪」
矢口「…オイ。遅刻して来ておいて、なんだよその態度はヨッスィ?」
吉澤「ただ風を〜♪ 受けながら〜♪ そよいでいれば〜いいけれどぉ♪」
飯田「…なあヤンジャン、この頭の壊れた宝塚受験失敗女学生はいったい
   どうしちまったんだ?朝食に金魚のエサのハイミーでも食ったか?」
鈴木「いや、私にもワケわかんないんだよ。仕事に行きたくねえとバスタブ
   に冷水溜め込んで、強引に風邪ひこうとしてるこのキチガイを、
   無理矢理ここまで引っ張ってきたんだから。大変だったんだぜ?」
吉澤「私は♪ バラの♪ さだめに生まれたぁ♪ 華やかに♪ 激しく♪
   生きろと生まれたぁーーーーーーーーーーッ♪」
加護「とりあえず、もしもの時のためにカーネル笑いっぱなしオジサンを
   連れてきたんやけど…。 どないします? パンチラの代わりに
   使いまっか? タキシード着てはるし、なんとかなるんちゃう?」
保田「まずそのヒゲが問題だな。ムカつくぐらいフサフサすぎる。」
吉澤「バラはバラはッ♪ 気高く咲ぁい〜ぃてぇ〜♪ バラはバラはッ♪
   美しく…散ぃ〜〜〜〜〜るぅううううううううう〜〜〜〜♪」
後藤「ヨ、ヨッスィ! あのね! 私ッ…!」
吉澤「ヨッスィ? 貴方は誰の名前を呼んでいるんだ? 私はオスカル。」
後藤「…え、いや…そのぉ。 じゃ、じゃあオスカル! 私、昨夜ねッ!」
吉澤「オスカル? 貴方は誰の名前を呼んでいるんだ? 私はラスカル。
   君は誰だい? ウェントワースの森では見ない顔のアライグマだな?
   それともタヌキだとでも言うのかい? 人をだますタヌキとでも…」


保田「んじゃーサクサク練習すっぞ練習ッ!きばっていけよプッチメン?」
鈴木「うぃー。」
吉澤「……。」
保田「おぅいヨッスィ…元気ねえのにもホドがあんぞ? なんだその捕らえ
   られたタリバン兵士みてーな表情とヒゲはッ!! ヒゲ剃れッ!!」
鈴木「姫、そっちはカーネル。パンチラはこっち、こっち!」
保田「お、こっちか。どっちもまぶた垂れているから間違えてもうた。
   やい!のび太!いや、ヨッスィ! やっとこさの新曲だぜぇ?もっと
   気合い入れて練習に挑まねえとダメだろッ!!」
吉澤「…ひっこぬか〜れて…闘ってぇ…食べ…られて…♪」
保田「??? なにピグってるんだコイツは? 何かあったんか?」
鈴木「…後藤とさっきいろいろな。自分がヘコんでいるのを誤魔化すために
   アニメのキャラ無理矢理演じてたりしてたんだけど…とうとう。」
保田「そっか…。ヨッスィ…今、気分的に何色だ?」
吉澤「……ブルー。」
保田「そっか…。青か。うん…。思春期でボーイズビーな年頃だしなぁ…。
   姫も思春期はウルトラBだったよ。おまるにまたがって超能力さ…。
   それはそれ。てめゴルァッ!!炎に包むぞ、この青ピグミンッ!!」
鈴木「ほらほらパンチラ。姫がキレる前に元気だして練習始めようぜ?」
保田「んじゃ本番だと思って、新曲通しでリハすっぞ! 音楽スタート!」
鈴木「せーの…」
保田「メリークリスマースッ!! だしゃあッ!! しゃらおらぁッ!!」

鈴木「…ちと待て。なんだ姫、今のダシャーシャラオラ…ってのは?」
保田「バッカおめ、アドリブだよアドリブ! 元気よく行こうぜぇ〜?」
鈴木「いやアンタ、本番だと思っての通しリハだって言っただろぉ?
   なんでアドリブかますんだよ? しかも乙女が猪木でクリスマスを
   迎えてどーすんだよ? 真面目にやれよ真面目にぃ〜ッ!!」
保田「バッ…バッカおめッ!! 今、年頃の娘の聖夜は猪木なんだよッ!」
小川「そうッスよヤンジャン先輩♪ 猪木ッスよ猪木! 来いオルァー♪」
鈴木「…オイ。なんでテメーここにいるんだよ?」
小川「飯田さんが、新メンは今日やる事がないから、プッチかタンポポの
   好きな方の新曲練習を見学しなさいって。 だから私こっちに♪」
紺野「あ、ども…。見学させてもらいます…。」
保田「おうおう、お前ら可愛いのぉ〜♪ そっかそっか! タンポポよりも
   保田withプッチ猿がええかぁ〜…うんうん。で、他のコジャリは?」
紺野「高橋さんとお豆ちゃん、そして辻さんはタンポポの見学へ…。
   残った安倍さんと辻さんは、メロンの楽屋へ柴田さんを狩りに。
   あと後藤さんは、『川へ心の洗濯に行く』と暗い表情でどこかへ…」
鈴木「…ほらパンチラァ〜。オメーが後藤にヒドい事言うから、イジケてる
   じゃんかよアイツ。後でちゃんと謝って仲直りしろよ?」
吉澤「悪いのはアッチでゴザルよ。拙者は悪くないでゴザルよニンニン…」
保田「オイ、そこのハットリ君。いい加減にしねーと、大嫌いなカエルを
   顔になすりつけるぞ…? よしッ! 行け小川ッ!!」
小川「ハァ!?」

鈴木「あれ? 待て紺野。 辻はタンポポ見学とメロンの楽屋、どっちに
   行ってるんだ? 加護と一緒なの? 安倍と一緒なの?」
紺野「あ…。い、いえ、私は安倍さんが『マロンメロンの話が消えたのは
   柴田のせいだべ!シメに行くよ辻ッ!』と、声かけてたの聞いて…」
小川「でも加護が『おーい辻!タンポポ新曲のメイクに駄々こねて泣いてる
   ヤグッさん見に来いや♪』と声かけたのも聞いたのよね〜私達。」
鈴木「なんだよ。結局どっちに行ったのかわかんねえのか。まあいいや。
   たぶん加護と一緒だろ。 それより姫、練習再開しようぜ?」
保田「ん! 今ヤンジャンはいい事をいいました。ここで一句。
   〜 ヤンジャンは いまいいことを いいました 芭蕉 〜
   うしッ!始めるぞ! ヨッスィ今度は元気出していけよォッ!?」
保田「せーの… メリークリスマースッ!! アッポォーッ!!」
鈴木(こ…今度は馬場かよッ!!)「素敵なヒト出会いますよぅに♪」
小川「ハーハーハーハー ベイベェー! カモン! ヤンジャン♪」
鈴木「今週中には〜バイトを決め〜たい♪」
小川「L・O・V・E! ラブリーヤンジャンッ!!」
吉澤「来々週には…彼氏を…決め…たい…♪」
小川「L・O・V・E! ラブリーヤンジャンッ!!」
保田「ちっ…違うだろ小川ッ!! 姫の時にやったら殺スゾッ!!」
小川「オバチャッ! アイェー♪」
保田「パンストはかなきゃ♪ あんがい冷え〜る♪」(さあ来いッ!)
小川「はけよ。」


石川「王子様と雪の夜♪ 手作りの♪」
飯田「お料理もって おうち♪」
加護「いけば♪ …って、辻がおらんがな。」
矢口「王子様みた…♪ ちょっ!歌の途中でなに言いだすのさ加護ッ!」
加護「…せやから辻がおらへんのですわ。見学来るっちゅーたのに…。」
飯田「こら加護ォ! 今は練習の途中なんだよ! しっかり歌いなさい!」
矢口「はーい注目! 新メンのみんな!これが悪い先輩の見本ですよォ!
   練習の最中に他の事を考えています!コレ最悪!覚えといてねー!」
飯田「ヤグ助みたいに、衣装とメイクが気に食わないと泣くヤツもな。」
新垣「リサたんはおマタをイジっている時もタンポポの事考えてまーす♪」
飯田「タンポポでイジらないッ! w-indsでイジれッ!」
高橋「あ…辻さんなら、玄関を出て外に出ていかれたダスよ?」
加護「なんでやッ!! あいつ、ウチに黙ってどこ行ったんやオイッ!?
   高橋! オマエも何をそれ見てて、ボーッと突っ立ってたんやッ!! 
   オマエはドーハの悲劇の観客かッ! 海を見つめるモアイ像かッ!
   暮らしを見つめるライオンかッ!なんでコッチに連れてこんッ!?」
高橋「んだごと言われても…。買い物でも行かれたんじゃないダスか…?」
矢口「なんだよ加護、辻がいないぐらいでそんな…。 お前ら2人は
   100ヤード以上離れると首のウェドロックが爆発でもするのか?」
石川「きっとお菓子でも、みんなのために買いに行っただけですよぉ♪
   なんで加護ちゃん、今日に限ってそんなにピリピリしてるの〜?」
加護「…そ、そやな。ウチどうかしてるわ。れ、練習続けましょ…。」


 バンッ!!
安倍「柴田はおらんがぁ〜ッ!! なっちの八つ当たりの時間だべッ!!」
大谷「あ…ブタだ。」
村田「本当だ。ブタだ。」
斉藤「チューバッカだ。」
安倍「チューバッカはアンタだッ!!月に潰されろッこのウーキー族ッ!! 
   それよりベム・ベラ・ベロ。柴田ちゃんはぁ〜? お便所?」
村田「ううん、ヤンマガのグラビア撮影で今日は休みだってさ。」
安倍「なによベラ?それじゃアンタ達、何の仕事で楽屋に集まってるの?」
村田「私ベラかい…。 いや、別に今日は仕事ないんだけどね。ヒマだから
   楽屋でマターリ麻雀でもやろうかと思って。…悪いか?」
斉藤「柴田にか〜くれて生きる♪ 俺たちゃヨ〜ウナ〜シ人間なのさ♪」
大谷「ケッヘッヘッヘ! はいベム、それローンッ!!
   メンタンピン三色イーペードラ1!おっと裏のったぁ倍マーン!」
斉藤「いや待て。俺がベムじゃじゃねえだろ。ベムお前だろ…?」
大谷「なっち、ベムどっち?」
安倍「雅恵ちゃんはベロ。斉藤はチューバッカ。 …ねえそれよりサンマ
   するぐらいだったらなっちも入れてよぉ! 喰いタンあり?なし?」
村田「あーでもこれからヒマ組3人来るんだよね。アヤカと、シェキドルの
   コシヒカリ末永とコシクダケ北上。すでにメンツ余ってるんだよ。」
安倍「それならなっちと、あと辻を入れて2卓立てれば…って、アレ?
   辻がいないべ? どこいったべ、あのコ???」


 タッタッタッ…
辻 「ほよ!? アカネちんだ! うっほほーい! ね? 何してんの?」
後藤「…誰がアカネちんよ」
辻 「後藤しゃん、橋の上で川面なんか見つめて、何してるんれすかぁ?
   あ…魚が。あそこのウグイは何番目の弟さんれすか?」
後藤「…ごめん。今は私をほっといて。」
辻 「何か悲しい顔をしてまふ…。のので良かったら相談してくらさい?」
後藤「辻じゃなぁ…。」
辻 「むっ!失礼れすね! このモー娘。のミヤコ蝶々と呼ばれたののに
   解決できない心の悩みはないのれす! 話してつかぁーさい!」
後藤「私ね…ヨッスィに…ウソついちゃった。 親友なのに…。」
辻 「うむ!そぉ思うアンタの心が宝や!姑さんは大事にせんとアカン!」
後藤「……ごめん辻、もうどっかに行っててくれる?」
辻 「冗談れす…。実はれすね…ののも加護ちゃんにウソついてるのれす。
   れすから後藤しゃんの気持ちは良くわかるのれす…はい。」
後藤「加護のアイプチの中身をアロンアルファに変えたこと…?
   それならもうバレてるわよ? 加護より先にマリッペが使って…。」
辻 「う…。ヤグッしゃん、怒ってまひた…?」
後藤「ううん。『これで永遠にサヨナラ奥二重ッ!!』って喜んでた。」
辻 「ひゅうぅ…。安心しまひたぁ…って!違うのれすッ!!
   ののはもっと大きなウソをついているのれす! 裏切りなのれす!」
後藤「??? …何をしたっていうの?」


飯田「お疲れさーん! おう圭ちゃん! そっち練習どうだったぁ?」
保田「お疲れぇ〜。もう全然だめ。ヨッスィが気の抜けたダッチワイフ
   みたいで抜けるモンも抜けやしねえ。来週の初収録マジ心配だよ…」
加護「な、なあオバチャン! 辻どこかで見ぃへんかった!?」
保田「いや、プッチの方には来てなかったけど?」
飯田「タンポポの方も全然だめさー。このクソ加護がツジツジうるさくて。
   なんかお互い、まとまりのないレッスンになっちゃったようね。」
吉澤「汽車は…闇をぬー…けて♪ ひかーりの…海…へ…♪」
鈴木「おいパンチラしっかりしろよ…。頭の中が銀河系まで飛んでるぞ?」
吉澤「ねえメーテル。僕のあの帽子、どこ行ったんでしょうね…?」
鈴木「誰がメーテルだよ…。しかもセリフに角川映画が混ざってるぞ?」
小川「あ、角川っていや、安達由美の恐竜映画どこ行ったんでしょうね?」
鈴木「REXか? 知らねーよ。ヤク中の角川春樹に聞け。」
加護「ヤンジャン…! 辻が、辻がまた、どこか行ってしまったんや…!」
鈴木「今日アイツ仕事なかったしな。私んちに戻ってるんじゃねーの?」
加護「帰るにしても…一言ぐらいあってもええやないか…。」
鈴木「練習中に声かけるの悪いって思ったんだろ? で、どうする?
   晩メシ外で食っていくか? それともウチ帰って何か作るか?」
加護「帰ろッ!! すぐ帰ろうやッ!! 辻がウチの帰り待っとるわッ!」
鈴木「なあパンチラ、オメーも来いよ。一人にしたら危なそうだし…。」
小川「あ!私も行くッ! 今夜先輩んち泊まっていいですかぁーッ!?」
鈴木「……居候がもう一人増えそうだからヤダ。頼むから来るな…。」


後藤「ちょっと辻ぃ! アンタどこ連れていくのさ!」
辻 「ののの仕事場れす。」
後藤「仕事場…? だってレッスンスタジオから離れていってるじゃん!」
辻 「ののが加護ちゃんに秘密にしてる、もう一つの仕事場なのれす。」
後藤「秘密…? その秘密の仕事っていうのが、アンタの言う裏切り?」
辻 (コクッ…)
後藤「アンタ…。メンバーにも秘密にしてる仕事って…もしかして…!」
辻 「イトーヨーカドーの子供服チラシのモデルじゃないれすよ。」
後藤「…違うのか。 あれ? ここって…?」
辻 「そうれす…!ののは加護ちゃんらけじゃなく、みんなを裏切って
   いたのれす! 心苦しかったのれす! ごめんらさいッ!!」
後藤「ミッドナイト娘。の………事務所ッ!?」

まこ「あっ! ようこそお越しくださいました辻プロデュー…あッ!!」
辻 「…後藤しゃんを連れて来ちゃったのれす。…正直スマンカッタ。」
後藤「……これどういう事なの辻? しかもプロデュー何とかって…?」
まこ「こッ…困るがな辻ちゃん! この事は秘密言うたやんかぁッ!!」
辻 「やっぱり隠し事と、株のカラ売りは良くないのれす…。」
市井「おっはぁ〜…ん? あれ…!? なんでマキがここに居るの!?」
後藤「市井ちゃんッ!!!!!」
まこ「つ…辻ちゃんが連れて来てしもうたんや。よりにもよって、敵方の
   エースナンバーを…。ど、どないすればええんやコレ…!」


加護「たっだいまぁ〜! 辻ぃ!オマエのアイドルが帰ってきたでぇ!!」
 シーン…
鈴木「いねえみたいだな。私らの帰りが遅いんで、どっか外へメシ食いに
   いったんじゃねえの? 松屋か吉野家あたりにでも。」
加護「せ…せやけど、ここへ帰ってきた形跡があらへんがな。だって昨夜
   ヤンジャンが遊んでた信長の野望がファミコンささったままやし…」
鈴木「ふむ…。辻は信長なんかやらねーしな。もし帰ってたら、アイツの
   好きなグーニーズで『くらえ新垣♪』とか叫んで、パチンコでネズミ
   殺しまくって遊んでるはずだもんなぁ。 …どうしたんだろ?」
小川「実家に遊び行ってるんじゃないッスか?辻さん実家、東京でしょ?」
鈴木「テメー、結局ついてきやがって…! あのなあ! アイツの本来帰る
   場所はその実家なの!知らないうちに同居人みたくなってるけど…」
小川「あーそういや、この部屋の表札が『辻・加護・ヤンジャン(鈴木)』
   になっていましたね♪ 笑っちゃいましたよ私!」
鈴木「笑えねえよ! …ったく、コイツラときたら最近は大家さんとも
   仲良くなりやがるし、町内会の集まりにも律儀に出席するし…!」
小川「表札に『小川』って追加、してくれるかな〜? いいともーッ!!」
鈴木「みんなで広げよう居候の輪!…って、ゴルフボールぶつけるぞコラ?
   さてと…加護!何が食いたい!? ありあわせでいいんならお母さん
   楽なんだけどなぁ〜? ん? どうする?」
加護「…なんでもええ。」
鈴木「そっか…。じゃあパンチラは……そ、そっか。 じゃあ適当に…」

小川「うっめぇ〜♪ ヤンジャン先輩、料理うまいッスねぇ!!」
鈴木「ウチの飼い猫どもが、味にうるせーからな。かなり鍛えられたよ。」
加護「………。」(モグモグ…)
吉澤「………。」
小川「…な、なんなんスかね? この悲愴感ただよう食卓は…?」
鈴木「お前らなあ、もっとアメリカンに会話のはずんだ夕食にできねえか?
   せめてパンチラ、ハシぐらい手に持てよ? オメーは介護の必要な
   オバアちゃんか? ほら加護、オカワリするだろ?茶碗よこしな。」
加護「…もうええ。ごちそーさん…。」
小川「んじゃ私オカワリもらいま〜す♪ ハイお願い〜♪」
鈴木「テメーでよそえ。 …ったくぅ、思春期の中高生じゃあるまいし、
   親友とちょっと何かあったぐらいでイジイジしやがってッ!
   …あ、そういやコイツラまだ中高生だったか。ふむ、難しいなあ…」
小川「そういえば、ヤンジャン先輩の親友って誰ですか? 安倍さん?」
鈴木「バッカ! な、なんであの人間バルーンファイトと親友なんだよッ!
   そ、そうだなぁ…親友といえば、えっと…浜崎あゆみちゃんとか…」
小川「あゆとッ!?スゴーイ!! たまに遊んだりとかするんですか!?」
鈴木「…そ、そういやモー娘。に入ってからは電話も来ないな…。
   ミューステで会っても、顔すら合わそうとしてくれなかったし…。」
小川「じゃ、じゃあ他には…!?」
鈴木「………。」
小川(ヤバイ…! ヤンジャン先輩まで黙りこくっちゃった…!!)

加護「ウチもう寝る…」
鈴木「私も…寝るわ。今日練習で…バテたし。」
小川「えーッ!! まだ8時ッスよぉ! 子供が元気にドリフ見る時間じゃ
   ないですかぁーッ!! 仲本の体操で拍手する時間ですよーッ!!」
吉澤「ヤンジャン…」
鈴木「ん…どうしたパンチラ? なに…? 一緒の布団で寝たい?
   ちっ…せっかく辻がいないから広い寝床で寝られると思ったのによ。
   …仕方ねえなあ。ほら、洗面所で歯ぁ磨いてこいよ…」
小川「あーいいなぁ! 私も先輩と一緒に寝るぅ♪」
鈴木「あー…お前は加護のベッドに寝させてもらえよ。」
加護「それはダメや。ウチの隣は辻の帰る場所や…。空けとかな。」
小川「えーッ!!じゃあ私、どこで寝ればいいんですかぁ!?」
鈴木「床で寝ろ。来るなって行ったのに来たオメーが悪い。我慢しろ。」
小川「シクシク… フローリングは床冷えしますよぉ…。」

鈴木「………ヨッスィ? もう…寝たか?」
吉澤「……ううん。」
鈴木「…加護は?」
加護「……グゥグゥ。ウチは寝とるでぇ…グゥグゥ。」
鈴木「…小川?」
小川「ハイ♪ 起きてますよバッチリ! 背中が痛くて眠れません!」
鈴木「じゃ小川。流しの蛇口の栓、閉めてきてくれ。ポタポタうるせえ。」

鈴木「………とにかく2人とも元気だせよ。メンバー内でいつも笑っている
   2人がそんなツラしてるとよ…。娘。全体が暗くなっちまうだろ?」
加護「…グゥグゥ。ウチは眠っております。…グゥ。」
鈴木「結局、寝たフリして、辻が帰って来るまで起きてるつもりだろ…?」
加護「………ウチもそろそろ辻離れせえへんとアカンのかもしれんな。
   ウザったがれとるかもしれん…。第4期オーディションの時も
   そうやったもん。 ウチ、ベッタリしすぎたかもしれへんな…。」
鈴木「…そんな事ねえよ。加護と一緒にいる辻は、心底楽しそうだぜ?
   うらやましいぐらいだよ…。私そういう友達いないからさ…。」
小川「だったらヤンジャン先輩、私とベッタリしましょうよぉ〜♪」
鈴木「オメーは寝ろ。」
吉澤「…ねえヤンジャン、なんか歌唄って。…このままじゃ寝られない。」
鈴木「歌? 子守唄なんか知らねーよ私…。」
加護「なんか歌ってえや。 …なんでもええ。元気が出る歌…。」
鈴木「元気が出る歌って…。そ、そうだな…ハピサマあたりとか?」
吉澤「…私らの歌じゃなくていいよ。…ヤンジャンの好きな歌でいい…。」
鈴木「私の好きな歌で、元気が出る歌って言われてもな…。 そうだなぁ…
   
   何も 起こらない♪ そんな 日常つまらない あきらめなんて♪
   そんな 言葉見つからないよね♪ どこまででも 気になってた♪
   追い付いていけなかったよ♪ 喜びが一周して 夢がなくなって♪
   無限大のパワー♪ 体中からあふれてる…

加護「…それ、なんて歌? 誰が歌ってる曲なんや…?」
小川「やだなぁ加護さーん! ヤンジャン先輩の歌じゃないッスか!」
鈴木「ちっ…。私の5thシングルだよ。悪かったな…。」
吉澤「…うん、それでいい。そのまま歌って…。」
加護「ええ歌やないか。下手やけど。そのまま続けてぇや…。」
鈴木「下手は余計だよ…。浜崎のクソなんかより私の方が歌うまいもんね!
   
   本当の闘いは♪ これから始まるから♪ 子供の頃によく見た♪
   夢のような寂しさや♪ 苦しみなんてはねのけていこう♪

吉澤「…ヤンジャン 友達がいないなんて、そんな寂しい事言わないでね…
   親友と言えるほど、まだ親しくはなれてないけど…友達じゃん…。」
加護「そうやで?ヤンジャンが娘。に入ってそろそろ1年。もう仲間や…。
   一人やないで? ウチとお前なんか、一緒に住んどる仲やないか…」
鈴木「…けっ。私はなあ…テメーなんか早いとこ部屋から追い出しちまって
   モー娘。なんかもサッサと抜けちゃってよぉ、 昔みたいに一人で
   ステージに上がる日を、毎日のように夢見てるんだぜぇ? アハハ…

   教えて欲しいよちゃんと♪ そこにあるこの感じる愛が確かだって♪   
   誰にも負けたくなくていつも一人だった♪ 
   けれど出会えて自信が持てた誰よりも 強くなれる気がした 
   誰よりも…♪         …早く寝ちまえよ、テメーら…。」


辻 「通はとりあえず軽い物から。 …大トロくだしゃい!」
市井「アンタ、トロのどこが軽い物よバカ。いきなりアブラ満載じゃん。
   私は無難にヒラメから〜。 …マキは?」
後藤「え? …あ、いや私は…そ、それじゃ、カッパ巻き…」
市井「なにアンタ、いきなりカッパ? それ普通、最後に頼むような物よ?
   寿司屋で最初にそれ食べるっつー事はね、ライブで歌い出しの曲を
   『でっかい宇宙に愛がある』にするぐらいズレてる事なのよ〜?」
後藤「ごめんなさい…」
辻 「通は軽い物から、順々に味の濃いものに。 …大トロくだしゃい!」
まこ「今日はみんなお疲れさん! 後藤ちゃんもたくさん食べてぇや!」
市井「そうそう! マキの口にたくさん寿司詰め込んで、口封じっと♪」
辻 「後藤しゃんはモー娘。早食いチャンピョ〜ンれすから、いくら詰め
   込んでも無理れすよ? ゼリーを一口で飲む猛者れすからね〜♪」
後藤「辻…どうするの? 加護やみんなに、この事隠しておくつもり?」
まこ「わぁああーッ!! もうダメやで辻ちゃん、他に喋っちゃあッ!!
   プロデューサーみずから、秘密進行企画バラしたらアカンがなぁ!
   ご…後藤ちゃんも、頼むから秘密にしといてくれや! なっ!?」
市井「マキは誰にも言わないわよ〜。マキはアタシを裏切るようなマネ
   しないもん絶対! ね? これはアタシの大事な企画なんだから♪」
後藤「う… わ、私は見なかった事にする…、 で、でも辻、アンタ…。」
辻 「…のの、みんなに隠し事はもう辛いのれす。…大トロくだしゃい。」
まこ「アカン、アカン、アカンッ! なに言い出すんや辻ちゃーんッ!!」

辻 「加護ちゃんらけにれも、教えちゃったらいけないれすか…?」
市井「ダーメ! あの口軽いガキなんかに話した日にゃあ、次の日のスポ日
   一面に記事が載っちゃうわよ! 加護だけじゃなく誰にも秘密ッ!」
辻 「のの…やっぱりこれ裏切りらと思うんれす…。ミッロナイト娘さんの
   お手伝いをしている事じゃないれすよ? 親友のあいぼんに隠し事を
   している事がれす…。くすん。」
まこ「そんなたいした事やないって! どうせそのうちユニット発足発表で
   わかる事やないか? みんなをそれで驚かして、スゴイって仲間に
   言われたかったんやろ? せやったら黙っとかなアカンがなぁ!」
辻 「れもぉ…加護ちゃん近頃ののを疑い始めているのれすぅ…。ののは
   最近帰りが遅いし、一緒にいられる時間も前より減ってるし…。」
市井「アンタら、くっつきすぎなのよ! たまに距離をおかないから、
   こういう時に困るんじゃないのさ。適当にごまかしておきなさい!」
辻 「らって…加護ちゃんが『昨日は何してたんや?』って聞くたびに、
   ののはウソを重ねる事になるんれすよ? そう、ののにたずねる
   加護ちゃんのブライト・ホワイトベース艦長のような黒目を見るたび
   胸がしめつけられるような気持ちになるのれす…。」
後藤「…そうよね。加護のハムスターみたいなキラキラした目を見ながら
   ウソをつくのは辛いよね…。私もヨッスィの七福神みたいな目を見な
   がらウソついたの…やっぱり辛かったもん…。」
まこ「とにかく、あと2ヶ月のガマンやから! 辛抱してくれやぁ〜ッ!」
辻 「………カッパ巻きくだしゃい…。もう帰りまふ…。」

 テクテク…
後藤「…どうしよっか、辻? アンタあんまり食べてないでしょ…?
   2人でどっか食べに行こっか? 後藤先輩がオゴッてあげるけど?」
辻 「…う。 …んんん、やっぱひこのまま帰りまふ。 加護ちゃんが
   おウチで待っているのれす。ののは帰らなくちゃいけないのれす。」
後藤「そっか…。じゃ、また今度ね。」
辻 「ごめんなしゃい…。せっかく初めて後藤しゃんと2人っきりれゴハン
   食べれるチャンスらったんれすけろね…。」
後藤「…ねえ。そんなに加護と一緒にいたいの? 正直、ちょっとアンタに
   とって重荷になっていない…? 市井ちゃんも言っていたけど、少し
   距離を置いてみるのもいいんじゃないかしら?」
辻 「ののは加護ちゃんとオバアちゃんになるまれ一緒にいたいのれす。
   棺桶をMXで共有するほろ、死ぬまれ一緒にいたいのれす……れも」
後藤「でも…?」
辻 「いつまれも一緒にいるには、つねに背丈がおんなじれなくっちゃ…」
後藤「背丈って…。身長の伸びなんて個人差があるもんだし…そんなの…」
辻 「背丈って言っても身長の話らないのれす。…娘。としての実力れす!
   タンポポとかロラマとか、いろいろ活躍してる加護ちゃんに比べて、
   ののは…。らから…らから、ののは今回のプロリュースの仕事れ…」
後藤「辻…アンタ! バカね…! アンタって本当にバカ…ッ!!」
辻 『重荷になっているのは、ののの方なんれすよぉッ!!
   ののは加護ちゃんを見上げてるのは、もうイヤなんれすぅッ!!』


辻 「ただいまぁ〜…」
 シーン…
辻 (やっぱりみんなもう寝ちゃってますね…お腹すいたのれすぅ…)
鈴木「おかえりぃ〜」
辻 「あ…! ヤンジャンまだ起きてたのれすか…?」
鈴木「…べっつにオメーを起きて待っていたワケじゃねーからな?
   隣で寝ているこのホクロマンの寝相が悪すぎてよぉ。もうさっきから
   こいつのカカトがブンブン顔面に飛んでくるんだぜ?まいったよ…」
辻 「加護ちゃんは…もう寝ちゃってるんれすか…?」
鈴木「あ、うん。しばらくは頑張って起きてオメーを待っていたんだけど
   今日は新曲練習がハードだったからなぁ…。仕方ねえな。」
辻 「…そうれすか。明日謝らなくっちゃ…。」
鈴木「…で、今日はどこ行ってたんだぁ?」
辻 (ギクッ!)「あ、ああ、あのれすね、お母さんのところに…!」
鈴木「あーなんだ、やっぱり実家の方か。小川の予想が適中かぁ。ハハ!」
辻 「んへ? けろっこデメタンもここに来てるんれすかぁ?」
鈴木「ああ。今お前が踏んでるのが、そのデメタン。」
小川「うーん うーん…」
鈴木「じゃあ実家で美味しい物、たらふく食って来たってとこかな?」
辻 「そ、そうれすね! お母さんがいっぱい作ってくれまひたぁ〜♪」
 グゥ〜… ギュルルルルルゥ〜…
辻 「…あ、あれ? 今のうめき声はデメタンれすかねぇ〜? エヘヘ…」

辻 「エヘヘヘヘ… じゃ、じゃあ、のの歯を磨いて来ますねぇ〜!」
鈴木「あ。」
辻 (ビクッ!)「な、なんれすか!ののは本当にお母さんとこでいっぱい
   ゴハン食べて来たれすよぉ!そりゃもぉカラアゲにグラタンに…!」
鈴木「いやぁ〜、オメー歯を磨く前に、台所の余りモンを片付けてくれない
   かな〜って思ってさ。 今日、加護とパンチラがメシあまり食って
   くれなくてさ。もうメチャクチャおかずが残っているんだよ。」
辻 「ゴクッ… れ、れも、ののはオナカイッパイれすし〜…」
鈴木「…オメーなら後少しぐらい根性でハラに入るだろ? 頼むよ。」
辻 「し…仕方ないれすねぇ〜。 じゃあ無理して食べてあげまふ♪」
鈴木「ん、サンキュ♪  じゃ、さっそく温めてくるな♪」
 スタスタスタ…
辻 「………ヤンジャン、ありがと…。」
加護「スピー… クカー… スピー… クカー…」
辻 「……あいぼんゴメンね。のの、早く追い付くからね…。」
鈴木「おーい辻ぃ!食器ぐらい自分で用意してくれよぉ!何様だテメエ!」
辻 「あ、ハーイなのれすぅ!」
 タッ タッ タッ…
加護「スピー… ……やっぱり…何か隠しとるアイツ……。」
小川「ううーん… 何か像に踏まれた夢を… イタタタタ…背中イタッ!」
加護「……なあ小川。 こっち来いや。 そこ背中痛いやろ…?」
小川「え? 隣に寝ていいの…? やったぁ、ラッキィー♪」


 ジリリリリリッ!!
鈴木「ぶわっ!! ブホッ!! ゲホゲホゲヒョッ!! ペッペェッ!
   な、なんで口の中に目覚まし時計が入ってるんだよッ!!」
吉澤「ううーん…あ〜朝かぁ…。ヒサブリにタップリ寝ちゃったなあ…。」
鈴木「そりゃそうだろ、8時に寝たんだからよぉ。」
吉澤「いやぁ〜夢もタップリ見ちゃったぁ♪ 夢の中で私、シカゴブルズの
   選手になっていてさぁ〜。もうスゴイ勢いでダンクシューッ!!
   カッコイイッ!! でもなぜかリングがヌルヌルしてたなぁ…?」
鈴木「…テメーか。私の口に時計ぶち込んだの…。 ん?あれ…?」
辻 「むにゃむにゃ… もう少し寝かせて…。 グゥ…。」
鈴木「なんかクソ暑いと思ったら、辻こっちの布団にもぐり込んでたのか。
   なんで加護のベッドで寝なかったんだ? あ…!」
 ボカッ!
小川「痛ァーッ!! 超イタァーイ! 何するんですかヤンジャン先輩!」
鈴木「なーんでオメエが加護の隣に寝てるんだよ! …ったく!
   あ、お前、加護を起こす役目な。 気をつけろよ? 寝ている加護は
   冬眠明けのグリズリーより凶暴だからな。」
小川「か…噛みますか???」
鈴木「首の頸動脈を狙ってくるからな。ヒグマ狩りの名人・アイヌ民族に
   伝わる古い文献にも『加護には手を出すな』って記述があるし。」
吉澤「昔、西洋では中国を『眠れる獅子、寝起きの加護』と呼んだしね。」
小川「ちょっ!イヤっすよ私ッ! 誰か役目かわってくださいよォッ!!」

辻 「おっかわりぃ〜ッ! 阿蘇山のようにゴハン盛ってくらさいッ!」
鈴木「阿蘇山のようにってどんなんだよ? 山盛りでいいんだな?」
辻 「ノンノーン!山盛りなら富士山っていうのれすッ! 阿蘇山と言えば
   カルデラ火山ッ! つまりポッカリ火口をゴハンの上に開けて欲しい
   のれすよ。 れ、ののはそこに玉子を落とし、醤油をタラーリ♪」
鈴木「玉子かけゴハンの穴ぐらい、テメーであけろよボケッ!!」
吉澤「あー私にもゴハン山盛り〜♪ 昨晩食べてなかったから腹ペコ!」
鈴木「ホラ山盛り! 腹ペコで顔ペコのパンチラさんよぉ。たんと食え。
   あれ?どうした小川? 今日はオメーが食わないのかぁ?」
小川「顔がハレて食べれまひぇ〜ん…。うう〜…。」
吉澤「なにその顔? 寝起きの加護のベアクローでもくらったの?」
加護「今日はウチ目覚め良かったで? ただこのゲコ助が物干竿でツツいて
   ウチを起こそうとしたから、ムカついて殴っただけやがな。」
小川「シクシク…今日ハロモニの収録なのにぃ〜…顔がぁ〜…」
鈴木「物干竿ね。それ昔、私もやったわ。初心者にありがちありがち♪
   まあ顔が腫れて大きくなってるけど、元々大きいから平気だろ?」
吉澤「あー…私の方は今日MUSIXのゲストコーナーの収録あるんだよね…
   しかも担当が私とゴッチンなのよぉ…うう〜気まずいよぉ…。」
辻 「ののとあいぼんはミニハムずの歌のレコーディングなのれすよぉ♪」
鈴木「あ、もう歌できてるんだ。どんなの!? 2人で歌ってみてよ!?」
辻 「いいれすよ♪ じゃ、せーの… ラブラブラブラブあいらびゅ〜♪」
加護「…あ、ヤンジャンおかわり。」

辻 「アイアイアイアイ…ミニハム…ず…♪ あいぼん…?」
加護「あ、スマン。いきなりやったから。ヤンジャン、ゴハン半盛りで。」
鈴木「お、おう。半盛りな。 それより早く聞かせてくれよぉ〜。」
辻 「ハイハーイ! まずはののからの出足なんれすよぉ〜♪ エヘヘ…
    でぇとにさそってくらさいなぁ〜♪ ハイ!」
加護(シーン…)
辻 「あ、あいぼん…?」
鈴木「な、なんだよ加護…? 歌ってくれてもいいじゃねーか…」
加護「いや…その次のパートはウチやなくミカやし…」
辻 「あ! そうれしたぁ〜! てへへ…ののしっかり覚えてないみたい。
   今日のレコ大丈夫かなぁ〜? ねえ、あいぼん大丈夫かなぁ?」
加護「…ウチは大丈夫やで? 辻がどうかは知らん。練習しときや。」
辻 「…そ、そうれすね。じゃあ午前中一緒に練習してくらさーい♪」
加護「あー…ウチちょっとタンポポの方を自主練習したいんや。スマン。
   悪いけどミカに見てもらってくれや…。」
辻 「あ…ウン。」
吉澤「ありゃ?機嫌悪いみたいね加護? あーあ、きっと小川のせいだ!」
鈴木「加護…もしかして生理か? そうなら赤飯炊いてやるけど…?」
加護「ぶははははッ!!アホか!ウチ初潮ぐらいとっくに終わっとるわ!」
小川「なんだ。機嫌いつもと変わらないじゃん。」
鈴木「まあ皆さん今日もお仕事頑張りましょうッ!私は姫と飲みに行く♪」
吉澤「きったねぇーッ!! オメーら成人組、早く引退しちまえッ!!」

鈴木「はいみんな頑張ってねぇ〜ッ! 私は夕方までもう一寝入り♪」
吉澤「うう〜… ヤンジャーン…。 仕事オフなら私について来てよぉ…。
   ゴッチンと2人っきりなんて、気まずくて耐えられないよぉ〜!」
鈴木「とりあえず昨日の暴言を謝る事だな。後藤に向かってタヌキはねーべ
   タヌキは。 どっちかというと…いや、かなりオメーの方がタヌキ顔
   なんだしよぉ? もし辻に『デブ』って言われたらムカツクだろ?」
吉澤「くすん…。うん…たぶんムカツク…。」
辻 「デブ。」
吉澤「あ………気持ちがよくわかった。会ったらしっかり謝るね、私。
   思えばゴッチンもたまには市井さんとも遊びたいよね…。ウン…。」
鈴木「ん! それじゃ仲直りの報告待ってるぞ! 間違えても泣きながら
   私んちに駆け込んでくるなよぉ?今夜、姫んとこ泊まる予定だし。」
吉澤「うん、頑張る! ……あと、辻?」
辻 「なんれすか?」
吉澤「あんたって、超ホクロマン。」
辻 「……………うわ。」
鈴木「よし、相手の気持ちがわかったなら、辻もパンチラに謝っておけ。
   あと加護ッ! ちっとおいでおいで。 ヤンジャンさんのお話。」
加護「なんや? 自分にさん付けすると、頭悪い子に見られるで?」
鈴木(なあ加護…今朝の辻への態度は何だよ? 冷たすぎるぞ…?)
加護(ウチやてアカン思うとるんやけど…なんか今日はアイツの顔見るたび
   なぜかムカムカするんや。 ……とりあえず気をつけるわ。)

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