涙の記憶
1 名前:飛咲 投稿日:2009/02/08(日) 13:07
とにかく中澤さんが大好きです。
中澤さんを中心に、短編をいくつか書きたいと思ってます。
初めて書くので文章等拙いと思いますが、よろしくお願いします。
中澤さんの相手は物語毎にどんどん変わっていくと思います♪
2 名前:飛咲 投稿日:2009/02/08(日) 13:08
と言うわけで、早速一作品目。
最初のお相手は圭ちゃんで。
3 名前:キスしよう 投稿日:2009/02/08(日) 13:15
「おはよ〜さん」
「「「「おはよ〜、裕ちゃん」」」」
「なかざわさぁん、一緒に遊んでくださ〜い」
「裕ちゃん一緒に話しようよ〜」
「裕ちゃん今度一緒に食事行こうよ」
「裕子〜、キスしようぜぇ」
「あっ、裕ちゃん、私とも〜♪」
「中澤さ〜ん、石川ともしましょ〜」
「なんやあんたら、引っ付いてくんなや〜」

裕ちゃんが卒業を発表してから、メンバー皆が裕ちゃんにすごくなつくようになった
裕ちゃんもちょっと困っているけど、でも嬉しそう
あ、何か裕ちゃんとのキス会が始まってる
昔はあんなに嫌がってたのに、最近は裕ちゃん見ると皆キスをせがむ様になっている
矢口なんか何回キスすんのよってな位の回数キスしてるなぁ・・・
4 名前:キスしよう 投稿日:2009/02/08(日) 13:16




・・・・・・うらやましい・・・


私だけが、裕ちゃんとキスをしたことがない
裕ちゃんは私のことが嫌いっていうんじゃなくて、大人だから何か恥ずかしいって言うけど。
・・・こうやって皆が裕ちゃんとキスしてるのみたら羨ましいよ

大体、私が大人っていうんだっから圭織だってなっちだって十分大人じゃん!
いや、なっちはまだまだ子供でいけるか。
何か、ちょっと悔しくなってきた

5 名前:キスしよう 投稿日:2009/02/08(日) 13:17


「裕ちゃん、私ともキスしよ〜よ〜」
勇気を出して、ちょっとふざけた感じで迫ってみたのに
「え〜っ、圭坊は無理や〜。もう大人やん」
やっぱりあっさり振られちゃう

まぁ・・・どうせそう言われるって分かってたけど・・・



「保田さんが振られた〜」
「圭ちゃんドンマ〜イ」
メンバーの笑い声が何故かやけにムカついた

6 名前:キスしよう 投稿日:2009/02/08(日) 13:18

そんなことをやってたら、直ぐにスタッフの人が呼びに来て収録が始まった
もうすぐ卒業って事を感じさせないくらい楽しそうな裕ちゃん
皆と絡んで、笑いを取って、皆が平等にカメラに写るように上手く皆に話を振っている

すごく楽しそうに笑ってる裕ちゃんを見てると何だか胸の奥がズキズキした

7 名前:キスしよう 投稿日:2009/02/08(日) 13:19

今日は子供チームはここで解散だった
楽屋はさっきとはうって変わって落ち着いた雰囲気になっている
相変わらず裕ちゃんは矢口を抱きしめているけど・・・
裕ちゃん、なっち、圭織、矢口、私
この5人で居る事がしっくりきて、ここから一人いなくなることが受け入れられない


何か頭の奥がキィンと冷えた感じになってきた


裕ちゃんと矢口の方に近づいて、裕ちゃんキスしてよ、と呟いてしまった
いつもの私ならこんなにしつこくしないのに
裕ちゃんを困らせるようなことはしたくないのに

裕ちゃんも怪訝そうな顔をしている
「どないしたん?何か今日はえらいしつこいなぁ?」
けど、キスはごめん、と

8 名前:キスしよう 投稿日:2009/02/08(日) 13:20


「も〜、キスは挨拶っていつも裕子が言ってんじゃん。圭ちゃんにもキスしてあげなよ」
矢口がワザと明るく言う
私がいつもと違う、って感じているのかな
「え〜・・・けどなぁ・・・」
それでも何かブツブツ呟くあなた


「圭織もキスするべきだと思うの!!」
「うわぁっ」


急に圭織が話しに入ってきたと思ったら、後ろから裕ちゃんを羽交い絞めにした

「さぁさ、圭ちゃん。裕ちゃんに今までの想いの丈をぶつけるべさ♪」

なっちも楽しそうに裕ちゃんを抑えている
9 名前:キスしよう 投稿日:2009/02/08(日) 13:21

元々あまり力のない裕ちゃん
逃げようともがいても、体格差もあって圭織はビクともしない
矢口も楽しそうに見つめている


「いやっ、ホンマにやめてっ」
裕ちゃんが必死に抵抗する


そんなに私とはキスしたくないんだ・・・


私が一歩裕ちゃんに近づくと、裕ちゃんの抵抗もどんどん大きくなる

「ちょっ、ホンマに離してって!!嫌やって!!」

涙目になって抵抗する裕ちゃん
裕ちゃんが抵抗すればするほど周りは面白がって盛り上げる
それとは対照的に私の心はどんどん冷えていく

10 名前:キスしよう 投稿日:2009/02/08(日) 13:22


―そんなに私のこと嫌いなんだ―


「えっ?圭坊??」

裕ちゃんの姿がぼやけて見える
何故かなっちや矢口が心配そうな顔で私を見る


あぁ、私泣いてるんだ


「ごめん」

一言だけ呟いて、私は逃げるように楽屋を出た

11 名前:飛咲 投稿日:2009/02/08(日) 13:26
とりあえず今回はここまでで。
今になってネットとかで昔の動画を見たりして勉強してるんで、
時系列とか色々変化もしれませんがご容赦ください。

ちなみにタイトルは「悔し涙 ぽろり」と「恋の記憶」からつけました♪
KUの方は音楽ガッタスの紺野さんと石川さんから頂きました。

何かレスを頂けたら嬉しいです。
12 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/02/09(月) 00:51
タイトルに惹かれて開けてみたら、大好きな裕ちゃんのお話だったので
とても嬉しかったです。
大ファンの自分にとってはいいもの見つけたって感じです。
ハロ卒業目前にして、娘。卒業直前のお話とは、感慨深いですね。
これからも楽しみにさせていただきますね。
13 名前:飛咲 投稿日:2009/02/09(月) 21:32
>>12
コメントありがとうございます。
タイトル負けしないように頑張ります☆
嗜好に合うと嬉しいんですが・・・。


では続きです。
14 名前:キスしよう 投稿日:2009/02/09(月) 21:33




15 名前:キスしよう 投稿日:2009/02/09(月) 21:33

「圭ちゃんっ!」


後ろからみんなの声が聞こえるけど、止まれない
今は皆から少しでも離れたかった
走って走って走って・・・・・・
気が付けば非常階段にいた




「あぁ〜、何であんなこと言っちゃったんだろ」

誰に言うでもなく、ポツリと呟く

裕ちゃんが私にだけキスしてくれないなんて、ずっと前からの事だし、ソレを何を今更って感じなんだろうな
けど、やっぱり少し切ない

キスする=好きってことじゃないんだろうけど。
キスしない=嫌いってことじゃないんだろうけど。

・・・やっぱり裕ちゃんが卒業って事で、私も少し変になってるのかなぁ

16 名前:キスしよう 投稿日:2009/02/09(月) 21:34


「圭坊」

声をした方を振り向くと、そこには固い表情をした裕ちゃんが立っていた
まぁ、私の事を圭坊なんて呼ぶのは裕ちゃんくらいだし、何となく迎えに来るのは裕ちゃんだと確信していた

久しぶりに怒られたりするのかな・・・
まぁ、あんな風に我がまま言って、周り巻き込んで、最終的に泣いちゃって・・・
微妙な空気になったであろう楽屋を放って逃げたんだから当たり前か
けど、卒業前に裕ちゃんに怒られるのもいいかな



なんて思ってたのに、裕ちゃんから出てきた単語は私の予想してたものとは全然違った

17 名前:キスしよう 投稿日:2009/02/09(月) 21:35

「ごめんなぁ」

何で裕ちゃんが謝るんだろう?

「その、本当に圭坊の事が嫌いとかとは違うんよ?
ただ、前にも言うた思うけど、圭ちゃんの顔は・・・その・・・もう大人やろ?
やから、なんっちゅーか恥ずかしいっていうか・・・」

私は何も答えずに目で続きを促す

「けど、それで圭坊のこと傷つけてたんなら、ごめん。」
矢口達にも圭ちゃんに謝るまで帰ってくんなって言われたわぁ

そんな風に照れながら呟く裕ちゃん

「私も、ごめん。我がまま言って・・・」

「・・・・・・一緒に楽屋戻ろうや」

そっと差し出される小さな手

裕ちゃんと手をつなぐ事もここ最近は無かったように思える

久しぶりにつなぐ手は、相変わらず小さくて、ちょっと冷たくて・・・けれど、何故か暖かかった

18 名前:飛咲 投稿日:2009/02/09(月) 21:38
すいません、今回はここでぶった切ります。

次回の更新では最後まで突っ走ります。

次回は圭ちゃんがちょっと暴走・・・しちゃうかもです。
19 名前:飛咲 投稿日:2009/02/09(月) 21:41
週1本くらいのペースで短編が作れたらいいなぁ、とは思ってるんですけど、
最初から目標を高くし過ぎてたら自分の首を絞めそうなんで、

2週間に1本

を目標にしたいと思います。

圭ちゃんの次はやぐちゅ〜とかに挑戦しようかなぁ・・・。
今圭ちゃんのを書いてるせいか、妄想にも圭ちゃんがいっぱい出張ってくる・・・。
20 名前:飛咲 投稿日:2009/02/12(木) 00:51
とりあえず「キスしよう」を完結させたいと思います。

後日談ってことで・・・。
21 名前:キスしよう〜後日談〜 投稿日:2009/02/12(木) 00:52





22 名前:キスしよう〜後日談〜 投稿日:2009/02/12(木) 00:53








「けどさぁ、裕子彩っぺとはキスしてたじゃん」
「はぁっ?あんた・・・それいつ見たん??」

23 名前:キスしよう〜後日談〜 投稿日:2009/02/12(木) 00:54

偶然だった。
楽屋に忘れ物をして、取りに戻った時
中から矢口と裕ちゃんの話し声が聞こえた

今、あやっぺとキスしてたって言ったよね?


私、流石にあやっぺよりは子供の顔してると思うんだけど・・・

裕ちゃんは大人な顔には恥ずかしくてキスできないって言ってるけど・・・

あやっぺにキスしたってことは大人の顔にもキスできるってことで・・・

24 名前:キスしよう〜後日談〜 投稿日:2009/02/12(木) 00:54

『もしかして、単に私の事が嫌いなだけ?』


この前裕ちゃんが言ってくれた「圭坊のことは嫌いじゃない」っていう言葉さえも信じられなくなった

私の心が凍っていく感じ
自分で自分の感情が、行動が、上手く制御出来ない




気が付けば、何も言わずにズンズン楽屋に入って裕ちゃんの胸倉を掴んでいた

25 名前:キスしよう〜後日談〜 投稿日:2009/02/12(木) 00:55


「えっ、ちょ、圭っ!!」
「圭ちゃん、何やってんの!?」


裕ちゃんと矢口の焦った声
そんな物は無視して、胸倉を掴んだまま、裕ちゃんを壁に押し付ける


「い・・・っ」


苦痛に歪む裕ちゃんの顔
目には涙が滲んでいる



私が手を近づけるとギュッと目を瞑ってしまった

26 名前:キスしよう〜後日談〜 投稿日:2009/02/12(木) 00:55





だから私は――そのままキスをした




27 名前:キスしよう〜後日談〜 投稿日:2009/02/12(木) 00:56

一瞬、唇と唇が触れ合うだけのキス


だけどあなたはとても驚いたように目を開けて
まるで今の状況が全然掴めてない様で



だから、分からせてあげる様にもう一度キスをした


今度は、じっくり、ゆっくりと


たっぷり10秒はキスしてたと思う

28 名前:キスしよう〜後日談〜 投稿日:2009/02/12(木) 00:57

最初から最後までずっと目を開けて、どうにか状況を整理しようとしている裕ちゃん


だんだん顔が真っ赤になって
瞳もせわしなくキョロキョロ周りに向けて
キスしながら私と目が合うと、更に真っ赤になって


『あぁ、かわいいなぁ』


ぼんやりそんな事を考えていた


29 名前:キスしよう〜後日談〜 投稿日:2009/02/12(木) 00:57


そっと唇を離すとずるずると落ちていく裕ちゃん
真っ赤な顔をして、瞳を潤ませて、恨みがましそうにキッと睨みつけてくる

耳まで真っ赤に染まっていて
何か本当に恥ずかしそうで

いつものように饒舌に文句でも言ってくるのかと思えば

「圭坊の・・・アホォ・・・」
恥ずかしいって言うたやん・・・

って

搾り出すような声で

30 名前:キスしよう〜後日談〜 投稿日:2009/02/12(木) 00:58
本当に恥ずかしかっただけなのかな?


「裕子何真っ赤になってんだよ〜」


矢口が空気を変えようとおどけた感じでからかってきて

「一瞬圭ちゃんが裕子のこと殴るのかと思っちゃった」

なんて言って。



ちらっと裕ちゃんに目を向けると

「ウチも殴られるんかと思ったわ・・・」


床に座ったまま、私を見上げながら

久しぶりに女の子に胸倉つかまれたわぁ

なんて、苦笑して。

31 名前:キスしよう〜後日談〜 投稿日:2009/02/12(木) 00:59

「ごめん」
そう言いながら裕ちゃんに手を差し出すと、ちゃんと掴んでくれる。
引き上げてあげたら
「ありがとう」
って。

まだ顔は赤いけど、私のことが嫌いなんてオーラは全然なくて

あやっぺとキスしたこととか、まだちょっと納得行ってない所もあるけど

「今はこれで納得してあげるよ」

なんて言うとキョトンとした顔で見つめてきて

多分本当に分かってないんだろうなぁ・・・なんて思ってたら

「・・・もうちょい待ってな」

なんて真剣な顔で言ってきて。

その目は分かっている大人の目。

矢口が下の方で「何のこと?何のこと??」なんてチョロチョロしてるけど、今はゴメン。

32 名前:キスしよう〜後日談〜 投稿日:2009/02/12(木) 01:00

ついさっきまで自分でも気が付かなかったんだけど、私は裕ちゃんが好き。


だからさっきあんなにショック受けたんだと思う。

あやっぺと裕ちゃんの関係がどんな関係だったのかは分からないけど・・・

けど今は差し出した手を素直に受け取ってくれる・・・そんな関係も良いよね。





                          FIN
33 名前:飛咲 投稿日:2009/02/12(木) 01:04
はいっ、とりあえず処女作KU「キスしよう」完結です。

最後上手く収束させれなかったけど、終了です。
どうにか圭ちゃんにキスをさせてあげたかったんです。

次はやぐちゅ〜・・・かな?
KUは、今脳内にエロしか湧いてこないんで・・・。
34 名前:飛咲 投稿日:2009/02/18(水) 00:17
予告通り次はやぐちゅ〜行きます。
ネタはこの前のウチくる?です。
矢口さんの時にKUでゲスト出演した時のです。

では、妄想にお付き合いください。
35 名前:わかってないじゃない 投稿日:2009/02/18(水) 00:19


「ホンマ、娘。時代はすまんかったな」



今日の仕事は矢口のウチくる?のゲストやった。
矢口や圭ちゃんと一緒にトーク番組に出ると、娘。時代の話になる事がある。
で、今回も娘。時代の話が出たわけやけど・・・
矢口がゲストのはずなのに、どんどんウチの話になってきて。


「バスの座る場所が分からなくて・・・何か変な空気で〜・・・」
・・・ズキン・・・

「仲良くなったのは3年後??」
・・・ズキン・・・

「仲良くならないまま卒業しちゃって〜・・・」
・・・ズキン・・・

「中澤もすっごい嫌な言い方して〜」
・・・・・・痛い・・・・・・・


自分が昔やってしまった事に、未だに捕らわれてしまう。
前にもテレビでバスの話や昔私が怖かった話とかをされたことがある。
そして、その度に酷い後悔に襲われた。

36 名前:わかってないじゃない 投稿日:2009/02/18(水) 00:20

実際、二期のメンバーが入った時、正直自分自身納得いってなかった。
それは他の初期のメンバーもそうやったし、正直なんで?って思ってたけど。


けど、何であんな言い方してしまったんやろ・・・
何であんな酷い態度取ってしまったんやろ・・・


収録ではちゃんと笑えていたはずやけど、帰り道がキツイ。



本当に矢口や圭ちゃんの側で一緒に笑う資格があるんやろか?
彼女達は本当に許してくれているんやろか?
本当は今でも・・・嫌いって思ってる・・・?

37 名前:わかってないじゃない 投稿日:2009/02/18(水) 00:21

いらん考えが頭の中をグルグル駆け巡る。

毎回昔のこういった話が出るたびに、謝ってはいるんやけど。

「そんなの昔の話じゃん!矢口達がいけなかった事もいっぱいあったんだし!!」
「そうだよ。それに、今は仲良くしてるんだから、昔のことで謝ったりしないでよ」

矢口や圭ちゃんは優しいからそう言ってくれる。

「でも昔は本当に私怖かったやろ〜?大人気無かったし感じ悪かったし・・・」

自分で自分が泣きそうな顔になっているのが分かる。
そんな顔するなんて卑怯や
矢口も圭ちゃんも困った顔してるし・・・。
そもそも、ウチが昔理不尽に怒ったりせぇへんかったら皆も怖い想いもせんかったのに・・・
注意じゃなくて、単に感情で怒ってたことも何回もあった。
リーダーとしてもっと暖かく迎えてあげるべきやった。
今までに何度も何度も後悔した。

38 名前:わかってないじゃない 投稿日:2009/02/18(水) 00:22

後悔先に立たずってホンマやわぁ


もし昔に戻って昔の自分に会えるんやったら、「絶対後悔するから、そんな態度とんなっ!!」って言うたるのになぁ
そんなこと絶対無理って分かってるけど。



「・・・・・・だよ」
矢口が拗ねたような顔で何か言った。

「ん?ごめん、もう一回言って?」
ちょっと聞き取れなかったんで頼んでみる。



「だから裕ちゃんとこういう番組に出るの嫌なんだよ!!」


39 名前:わかってないじゃない 投稿日:2009/02/18(水) 00:23

今度ははっきりと聞こえた。
「ちょっ!!矢口!!!」
圭ちゃんが矢口に何か言ってるけど、私の耳には何も入って来なかった。

やっぱり嫌なんや・・・

自分の体温がドンドン下がっているのが分かる
それと反比例するように動悸は激しくなっていく
私には傷つく資格なんてないのに勝手に心が悲鳴をあげる


やっぱりなんだかんだ言って矢口は私と一緒に仕事するん嫌なんやなぁ。
そりゃ昔あんだけ酷くあたられたらそう思うわなぁ。
圭ちゃんも・・・・・・カオリや吉澤とかも皆ウチの事嫌っとるんかなぁ?
まぁあんだけやって「好きになって」何て虫が良すぎるわな。
・・・・・・けどやっぱりはっきり言われるとホンマにショックやわ。

40 名前:わかってないじゃない 投稿日:2009/02/18(水) 00:24

「ホンマにごめんな。矢口」
精一杯謝罪の気持ちを伝える。
こんなんで全然気分は晴れへんやろうっていうのは分かるけど。
今の私には謝るくらいしか出来ひんから。


私が泣くのは卑怯だから。
でも、多分このままだと絶対泣いてしまうから。
矢口や圭ちゃんの前でだけは泣けないから。

「ごめんなぁ?私、先に帰るな」

自分がどんな顔をしているのかわからない。
こんな状態で帰るなんて、ズルイと分かってるけど、一言だけ声をかけてその場を去ることにした。

41 名前:わかってないじゃない 投稿日:2009/02/18(水) 00:25






42 名前:わかってないじゃない 投稿日:2009/02/18(水) 00:25


「ちょっと!!裕ちゃん!?」

圭ちゃんの焦った声が聞こえる。

けど、止まれない。

私の泣き顔は見せたくない。


43 名前:わかってないじゃない 投稿日:2009/02/18(水) 00:26
突然グイッと肩を掴まれた。

「ちょ・・・っ、待ってよ」

圭ちゃんが肩で息をしている。
走ってきてくれたんやなぁ・・・。



「裕ちゃん絶対誤解してるでしょ」

ちょっと怒っているのか真剣な顔で聞いてくる。

私が答えられずにいたら

「やっぱり泣きそうな顔になってるし」

と続けられた。
少し苦しそうな表情。
44 名前:わかってないじゃない 投稿日:2009/02/18(水) 00:26

「あっ、ごめん・・・。」
圭ちゃんの前で泣くつもりなんてなかったのに。
私が泣いてしまったら優しい彼女達も苦しい想いをするって分かってたのに。
もっと早く帰れば良かった・・・。



「矢口、楽屋で待たせてるから・・・行こう?」
圭ちゃんが顔を覗き込みながら言ってくる

正直、今の矢口に会うのが怖い。
もう一度、一緒の番組に出るのが嫌って言われたら・・・。
もし、私の事をはっきり嫌いって言われたら・・・。
自分が悪いって分かってても怖い。

矢口たちの前で卑怯にも泣きそうになってしまったら・・・。
困らせたりしたら。

45 名前:わかってないじゃない 投稿日:2009/02/18(水) 00:27
そんな“もし”の考えが頭の中をよぎって、圭ちゃんとも目を合わせられない。


「行くよ」

そう言うと私の返事を待たずに、強引に手を掴んでズンズン進んで行く。

「ちょっ、圭ちゃん・・・」
「いいから」

私の抗議の声にも聞く耳を持たない


ちょっと抵抗しようと握られている手を引こうとすると、さらに強い力で握られて。
ちょっとっていうか、かなり痛い。

けど、何か・・・遠慮されてないって感じがして嬉しかった。

46 名前:わかってないじゃない 投稿日:2009/02/18(水) 00:27




47 名前:わかってないじゃない 投稿日:2009/02/18(水) 00:28
「矢口〜、入るよ〜?」
気が付けば楽屋の前に着いていて、圭ちゃんは軽く声をかけて入っていった。

入り口で躊躇してると、何やってんの、と言いながら圭ちゃんが引っ張ってくれた。



「裕ちゃん・・・」

中には当然矢口がいて。


「矢口・・・」

目が合いそうになる前にサッと逸らしてしまう。


矢口の目を見るのが怖いなんて
矢口は正直に自分の気持ちを言っただけなのに
私は私が傷つくのが怖い。
もう一度拒絶されるのが怖い。
48 名前:わかってないじゃない 投稿日:2009/02/18(水) 00:29



「ごめん」



突然の矢口の声。

顔を上げると矢口が気まずそうな表情でこっちを見ていた。
何で私が矢口に謝られるんやろう?
私が悪いはずやのに。

49 名前:わかってないじゃない 投稿日:2009/02/18(水) 00:29

「何で・・・矢口が謝るん?」

やっと口に出せた疑問。



「裕ちゃんに誤解させちゃったから」
苦笑しながら見上げてくる。


誤解って何のことやろ?
訳が分からないまま矢口を見る。

50 名前:わかってないじゃない 投稿日:2009/02/18(水) 00:30
「矢口がね、さっき一緒の番組が嫌って言ったのは裕ちゃんのことが嫌いって意味で言った訳じゃないんだよ?」
「裕ちゃん昔の話題になったら毎回後悔して落ち込むじゃん」
「収録後には絶対に謝ってくるし?」
「さっき圭ちゃんも言ってたけど、今は仲良くしてるでしょ?」
「それなのに、毎回毎回謝られたら何ていうか・・・壁を感じるっていうか・・・」
「とにかく、矢口は裕ちゃんに落ち込まれたくないの!!」

51 名前:わかってないじゃない 投稿日:2009/02/18(水) 00:30


あぁ、視界が滲む。
頬に温もりを感じる。
矢口が笑顔で私の頬に手を伸ばしてくる。

「もぅ、裕ちゃんは泣き虫なんだから・・・」
「・・・っ、ごめ、ん・・・っ」





蛇口が壊れたみたいに私の目からは涙が溢れてきて。
それを矢口が笑いながら拭ってくれて。
圭ちゃんがちょっと離れた所から私達二人を嬉しそうに眺めてて。
52 名前:わかってないじゃない 投稿日:2009/02/18(水) 00:32
ずぅっと前から二人は許してくれてたんやな。
私だけが何も分かって無くて勝手に罪を作り上げてずっと背負ってて。
それが逆に困らせる結果になってしまっていて。



もう、矢口の目を見ることも怖くない。
多分、昔の娘。の話題が出る番組に出てももう大丈夫。
皆の今の言葉を信じる事が出来る。



「私も混ぜてよ〜」


ふざけながら圭ちゃんが乱入してくる。
相変わらず私の顔は涙でぐちゃぐちゃなんやろうけど。



暖かいなぁ・・・。

ありがとう。

ホンマに大好きやでー、二人とも。

                    FIN
53 名前:飛咲 投稿日:2009/02/18(水) 00:34
以上、やぐちゅ〜で「わかってないじゃない」でした。
タイトルはもちろんタンポポの曲です。
全然曲とイメージ違うけど・・・
やぐちゅ〜のつもりで書いてた割りに、圭さん・・・・・・。
54 名前:飛咲 投稿日:2009/02/18(水) 00:40
次はまたKUかごまちゅ〜になりそうなんですけど、
まだ頭の中でラストまで辿りついてない・・・。
途中までは書けてるけど、最後どうしめていいものか・・・。

悩んでたらチャーミーさんやらカオリさんまで裕ちゃんと絡みにくるし・・・。

あっ、読んで下さっている方はもう気付いているかと思いますが、
私の中で裕ちゃんは完璧に受けです。
なので、作品は全て裕ちゃん弱めでいきます。

よろしくお願いします。
55 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/02/18(水) 15:59
すごく懐かしい。
2001年頃の飼育を思い出します。
56 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/02/19(木) 00:23
更新お疲れ様です。

娘。時代の裕ちゃんはビジュアルも物言いもワイルドで、自分にはそれがとても
カッコよく見えていました。
でも、ソロになって、髪を伸ばし、メイクも優しくなり、雰囲気が柔らかくなって、
ライブなどで大泣きしたりしている彼女を見て、きっとこれが本来のゆうちゃんの姿
なんだなぁと思いました。
きっと、娘。時代、誰よりも自分を支えてくれる人を一番必要としていたのは、世間には
強く見られていた彼女だったのでは、と思っています。

長々とごめんなさい。次回も楽しみにしていますね。
57 名前:飛咲 投稿日:2009/03/02(月) 00:24
結構お久しぶりです。
あ〜、あやうく目標クリア出来ない所だった・・・。
とりあえず予告通り中澤さんと後藤さんです。
タイトルは「ランチタイム〜レバニラ炒め〜」に対抗して
「ランチタイム〜カレーライス〜」で。
特に意味はありません。
ではスタート↓
58 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:25

「じゃあごっつぁん、大人しくテレビ観ててな」
「うんっ」


今日は珍しくごっつぁんが家に来ている。
久しぶりのオフで、家でのんびり過ごすんもええなぁ、なんて考えてたら急にインターホンが鳴った。
「裕ちゃんの手料理が食べたい!」
って言いながらごっつぁんが急に部屋に入ってきて、ご丁寧に食材もスーパーでしっかり準備してきたみたいで。

「なんなん急に〜・・・」
ちょっと文句でも言うてやろうかとも思ったんやけど、

「だめぇ?」
とか上目遣いでおねだりしてきて・・・。

正直私はごっつぁんのそういう目に弱い。

「あ・・・いや・・・別に、ええよ」
としか返せんで・・・。

気が付いたら料理を作る羽目になっていた。

59 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:25
だってしゃあないやん!
ごっつぁんの上目遣いってめちゃくちゃ可愛いんやで!?
普段はぼ〜っとしてるか、たまに歌の時とかはかっこよくなるんやけど・・・。
あんな子犬みたいな目で見つめられて、嫌とか言える訳ないやん!?
私基本的に可愛い子好きやし。



つーわけで、私はごっつぁんの希望通り料理を作っております。
正直ごっつぁんの方が私より料理上手いんやけど、あんな風に可愛くおねだりされたんじゃ仕方ない。
材料を見ると、人参、玉葱、ジャガイモ、鶏肉、カレーのルー・・・・・・!?
これって私の手作りである意味はあるんやろうか?
それとも、私の料理の腕ってめちゃくちゃなめられとるんやろか??
カレーくらい・・・作れるもん・・・。
深く考えよったら切なくなりそうだったから、とりあえず何も考えずに作る事にした。
60 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:26
とりあえず材料を洗って、ジャガイモの皮でも剥こうかなぁなんて思ってたら

「ぅあっ」

なんて声が聞こえてきて。

思わずジャガイモ落としてしもたやんか・・・。

まぁそれは別にええんやけど、

「ごっつぁ〜ん、どうかした〜?」
一応心配やから声かけといた。


「あ〜、ん〜、何でもない〜〜」

なんやえらい微妙な返事やな。
まぁ、本人が何でもないって言うんやから放っておくか。


さぁて、調理再開。
とりあえず落としてしまったジャガイモを洗って・・・

「あっ!!あぁ〜〜っ!!」

ゴトンッ

私、包丁持ってなくて良かった・・・。
持っとったら確実にジャガイモが真っ赤に染まっとった自信がある。
つーかさっきから何やねん?
61 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:27
「ちょっとごっつぁん、何しよるん?」

今度はごっつぁんがいる部屋まで行って声をかけた。



私の声にも気付かず何故か正座でテレビ画面を凝視しているごっつぁん。

何か変なもんでも観てるんかと思えば、最近発売になったFOLK SONGS 3 LIVEのDVD。

つうかそれ、アンタも持ってるし、そもそも出とったやん。

私とごっつぁんと藤本の三人で。
あ、あと高山さんも来てくれてたけど・・・。

変な声あげるようなとこ無くないか?
62 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:27
私が近づいても気付いてないのかひたすらテレビをみるごっつぁん。

微妙に寂しいんやけど・・・今みよるんは「青春時代」かぁ。懐かしいなぁ。


「あ〜っ!!」


突然奇声をあげるごっつぁん。
何?何で?何で??
奇声を上げるようなとこなんて全然なかったやん。



「裕ちゃんっ!!」
びっくりして固まっとったら急に名前呼ばれて。

な・・・何や?って返しても何も言わずに食い入るようにテレビを見て。

私何かしたっけ??

テレビの中の私を見ても普通に歌って踊りよるだけやし・・・。
別に・・・歌詞も振りも間違えてないよなぁ?

とか考えよったらまた
「あ〜!!裕ちゃん!!」
って。

だから何やねん?って言おうとしたら急に振り向いてガバって腕を掴まれて

「何で??」

って。
63 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:28
さっきっから私が何度も尋ねたかった事を逆に尋ねられて。
この流れで何で?って聞かれて答えられる人なんかおるんやろか?
少なくとも私は無理やで〜、エスパーちゃうし。
つうか私が近くに来たん気付いとるんやったらちゃんと反応してぇや。


「やから何が?」
「だから何でっ!?」
「・・・・・・」


・・・・・・何か今日はごっつぁんとの距離が遠いな〜。
全然会話が噛み合わん。
ごっつぁんの目は本当に私が何で分かってないのか分からないって感じで。
けど、めちゃくちゃ真剣で。



私が黙ってごっつぁんを見ていたら、業を煮やしたのか
「何でこんなにお腹出してんの!!」
って。


ん?
お腹??
何のこと???
64 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:29

ごっつぁん曰く
「裕ちゃん露出が多すぎ!!」
「何でこんなに腕あげてお腹みせるの!?」
「ごとーよりこのスカート短いじゃん!」



・・・・・・う〜ん。
若くも無いのに頑張るなってことなんやろか。
もし本気でそう思われとんやったらマジでへこむんやけど。

けど、衣装なんてライブの時もそうやった訳やから、今更文句言われてもなぁ・・・。
確かに今見たら腕上げた時にお腹結構出てた見たいやけど、藤本やって結構出してたし。
若い子ならOKってことなんやろか。

ちょっとネガティブ思考に傾きかけよったら

「後藤以外の人に裕ちゃんの肌みせないでよ!!」

って。
65 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:29

ん〜・・・?肌見せんなって言われてもなぁ・・・。ハピサマとかずっとお腹出してたし、I Wishとかも結構パンツの丈短かったし・・・そもそも水着で写真集とかも出てたやん。

素直にそう思ったからそう言ったのに。



「そういうのとは違うの!!最初っから出してるのとは全然違くって!そりゃ最初っから出されてるのも嫌だけどっ!服の隙間からチラってお腹出したりしたり!!ライブだし生だし隙間だしっ!萌えっていうかチラリズムっていうかサービスっていうか何って言うか・・・。あ〜っも〜〜っ、とにかくダメなの!!!!!」



なんやすごい勢いやなぁ。めっちゃ必死な感じが伝わってくる。
けど、ごめん、ごっつぁん。
何か言いよることの半分も理解できひんのやけど・・・。

燃えってなんやねん?
確かにライブやったし、めっちゃ燃えとったけど・・・。



ウチが何も言えんで固まったままやったら

「だーかーらー!!ゴトー以外の前で肌出さないで!!」

って。

66 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:30

何でこんなに怒ってんやろ??
まるでヤキモチみたいな感じやし。

ん?ヤキモチ??

ごっつぁん・・・もしかして・・・

「ウチの事好きなん??」

素朴な疑問。
あんまり深く考えずにポロっと出た言葉。
からかったろとか深い意味は無かったのに。



「あ〜、も〜!!何でそんなこと言うのかな〜!!?」



ごっつぁんからの返答は普段からは想像出来ないくらい怒気が篭っている。
マジで怖い。

はい、すいません。
調子に乗ってたかもしれません。
ごめんなさい。
いや、ホンマに調子に乗っのった訳やないんやけど・・・、やっぱりごめんなさい。
私が悪かったです。
とりあえず謝らせて頂きます。
67 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:31

「ごっつぁん、冗談やって。ゴメンゴメン」
「だから何で!?」

今度はちょっと泣きそうな目。
何でや?
今どっか泣くようなことあったか?



「ごっつぁん・・・」
「・・・・・・何で?」



さっきよりも目がうるうるしとる。今にも泣き出しそうな表情や。
何かごっつぁんを傷つけてしまったんやろか?



けど、このままじゃ何も解決せぇへんから。


「ごっつぁんごめんなぁ。裕ちゃん何でごっつぁんが怒りよるんかわからんのんよ。
・・・裕ちゃん何か怒らせるようなことした?」



出来るだけ傷つけないように、優しい口調で話しかける。



「・・・・・・」
「・・・ごっつぁん?」



不意に視線を逸らされる。
う〜ん・・・。目も合わせてくれんくなってしもた。
これは時間がかかるかもしれんなぁ・・・。
結構ごっつぁん強情やし、臍曲げてしまっとるかもしれん。
出来たら早いとこ機嫌治してもらいたいんやけどなぁ。
68 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:32


ん?

あれ?

さっきまではただ怒っとるとしか思ってなかったんやけど、じっくりごっつぁんを見てみると、悲しんでいるように感じる。

「ごっつぁん、どぅしたん?」

ちょっと迷ったけど、優しく頭を撫でてみた。

一瞬ピクっと反応する。


そのまま両手で優しく頭を撫でて、そのまま髪の流れにそって両手で頬をそっと包む。
少し力を入れて、私の方を見るように促すと、素直に従ってくれる。



あぁ、やっと目が合った。
相変わらずうるうるしとるけど、ちゃんと目が合って話せる。
素直に嬉しい。
69 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:32

「ごっつぁん、何でもええから言って?」


にっこり微笑んで優しく問いかける。



少し考え込んでいるようだったけど、ゆっくりと口を開いてくれた。


「・・・・・・何で?」


ちょっと前にごっつぁんの口から出たのと同じ言葉。
けど、ごっつぁんの想いが流れ込んでくる感じがする。
両手から伝わるごっつぁんの温もり。


「ん?」


続きを促してみると、急にごっつぁんの両目から涙がポロポロ流れてきて。
私の手にもどんどん暖かい液体が降ってくる。

驚いたけど、何故だか絶対にごっつぁんから手を離したらいけない気がした。

指先で拭ってもどんどん涙が溢れてくる。

ちょっと困ったなぁ、なんて考えてたら今度はごっつぁんの手が私の手に伸びてきて。
そのまま離さないで、って想いが伝わってきた。


「・・・・・・伝わってなかったの?」

ポツリとこぼれた言葉。
小さくて、思わず聞き漏らしてしまいそうだったけど。
けど、きっとこれはごっつぁんの心からの叫び。

70 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:33


「何がや?」



一瞬呆然としたような目を向けるごっつぁん。

次の瞬間ごっつぁんの頬に添えてあった私の両手に力が加えられて。
そのまま引きずり降ろされたかと思えば、今度は私の両腕にすごい力が加えられた。
容赦の無いごっつぁんの本気の力。激痛。
「・・・・・・っ!!」
思わず声を上げてしまいそうな位痛かった。
ごっつぁんの手を払いのけたかった。けど、出来んかった。

ごっつぁんが悲しそうに泣いているから。


「なん・・・、でっ!伝わって・・・、ないのっ!?」


ごっつぁんが泣きながら責めてくる。
何でごっつぁんが怒ってるんかが分からない。
けど、私が原因ということだけは確かだから。

71 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:34

「ご・・・とぉっ、ちゃんと・・・言った、もんっ」

さらにぎゅうっと手に力がこもってくる。

「ゆうちゃ、・・・が、卒業のとき、ごとぉ、ぜ、ったい、言ったもんっ」

涙でぐちゃぐちゃになっている。
けど、言いたいことが分かった気がする。


「ちゃん、と、好きって、言ったのにっ」


あぁ、やっぱり・・・。


「伝わって、なかっ・・・たの・・・・・・?」


搾り出すような声。
切ない、切ない、愛しい声。



そんな声出さんといて・・・。
こっちまで切なくなってしまうやん。
どんどん伝わってくるごっつぁんの私への想い。
あかん、何も言葉が出ない。
72 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:35

私の沈黙を拒否と受け取ったのか、ごっつぁんの身体が小さく震えだした。
スゥッとごっつぁんの手から力が抜ける。
私から離れようと少しずつ後ずさっていく。



私から逃げようとするごっつぁんを、気が付けば抱きとめていた。
無意識の、本能の行動。
私の心がごっつぁんを離したらいけないと訴えていた。



「な・・・なんで・・・?」


今日何回目の“何で”やろ?

「気持ちがないんだったら、優しくしないでよっ」


私の腕の中で逃げようと暴れまわるごっつぁん。


元々体力や力ではごっつぁんには敵わない。
けど、私は絶対にごっつぁんを離さないように強く抱きしめた。
暴れまわるごっつぁんの腕が身体に当たって痛いけど、今はそんなことどうでもいい。

73 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:35
暫くギュッと抱きしめていると、徐々にごっつぁんの抵抗する力が弱くなってきた。
抱きしめていた腕を伸ばして距離をとる。
顔を覗くと不安気な目で私を見つめてくる。

不安気だけど・・・真っ直ぐな目。

あぁ、ホンマそんな目で見つめんとってや。
自分の気持ちが分からんくなってくる。


ごっつぁんの想いに流されてしまいそうや・・・・・・。


けど、あかん。
このごっつぁんの想いは「流されたから」みたいな理由で受けたらあかん。
74 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:36




「ごっつぁん・・・ごめんな」



75 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:36
どうにか出せた言葉。



ごっつぁんの顔からスゥッと表情が消える。

けど、此処でやめたらあかん。
私の気持ちはちゃんと伝えんとあかん。
いや、ちゃんとごっつぁんに知ってもらいたい。

「ごっつぁんの気持ちはホンマに嬉しい。
けど、卒業の時に言われた好きっていうのは正直そういう意味やとは思ってなかったんよ。
やから、今日ごっつぁんに言われてホンマに驚いた。
・・・・・・アンタの事はホンマに可愛いと思うし、愛しいと思う。
やけど、私の好きとごっつぁんの好きは今はまだ違うモンやと思うんよ。
やから、ごめん。」

76 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:37

ごっつぁんは私が言った言葉を頭の中で何度も反芻するようにずっと黙っていた。
私はずっとごっつぁんを見つめていた。





「・・・今は・・・・・・まだ、違うの?」



ポツンとごっつぁんが呟いた。
さっきより目に力が戻ってきているように思える。


「うん。今はまだ違う。それに、将来絶対同じになるとも言えれん。」

それが今の私の正直な答え。
えぇ大人なのに、こんな言い方してズルイなぁと自分でも思うけど・・・。



スゥッとごっつぁんの腕が伸びてくる。
さっきとは逆に私の頬をごっつぁんが包み込んでくる。



「ゴトー、待ってても・・・いい?」



めっちゃ優しい笑顔
ここでこの笑顔はズルイわぁ。絶対に断れるわけが無い。



「・・・待っててくれるんやったらな」
77 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:38

次の瞬間、私はごっつぁんの腕の中にいた。
ぎゅっと、だけど優しく優しく抱きしめられている。


すごい落ち着く・・・ぎゅっとされんの気持ちええわぁ・・・。


「絶対に、同じになってもらうからね」


決して大きい声ではないけど私の中に響く言葉。
何かを決心したかのような、強い気持ちが伝わってくる。


自分で今はまだ、何て言ったけど・・・・・・多分、ごっつぁんの気持ちと同じになるんはそう遠い未来やないんやろうなぁ。


だって、さっきよりも今の方がごっつぁんの事、好きになっとる。
これからもどんどん好きになる気がする。
やから。
ごめんな、ごっつぁん。もうちょっとだけ、待っててな。
78 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:38





79 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:39




『ぐ〜〜〜〜〜〜〜』




・・・・・・今って結構ええシーンとちゃうの?

80 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:39
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」



あぁ、そう言えばご飯食べたいって言いよったな。
ごっつぁんの顔を見ると、恥ずかしそうに真っ赤になっている。

かわいいなぁ。

「ごっつぁん、お腹空いたん?」
「・・・・・・うん」

あかん、顔が勝手にニヤけてしまう。
「も〜、笑わないでよぅ」
さっきまで泣いてたごっつぁんが子供みたいにぽかぽか叩いてくる。

「ふふっ、ごめんごめん。まだ何も作れてないんやけど、もうちょい待てるか?」

頭を撫でてやると、嬉しそうに目を細める。
さぁて、早いとこご飯作ってやらんとなぁ・・・って思ってたら。

「あっ、ご飯だったら大丈夫だよ」

それだけ言うとスタスタキッチンに行って、レジ袋をあさり出した。

81 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:40
「はいっ」


嬉しそうに何かを取り出すごっつぁん。
ごっつぁんの手には・・・レトルトカレーとサトウのごはん。


これって・・・・・・温めるだけ・・・やんなぁ?



何やろ、これ。
私がカレーを失敗した時のためってことなんやろか?
私はカレーすら作れんって思われとるってことなんやろか?

ごっつぁんを見ると、いつもの笑顔。
きっと悪意はないんやろうけど・・・あかん、へこむ、泣きそうや。
手料理食べたいって言ってきたのに何でこんなん準備しとるんよ?
82 名前:ランチタイム〜カレーライス〜 投稿日:2009/03/02(月) 00:41

「ごっつぁん・・・・・・」
「んぁ?何?」
「・・・私、カレーくらいは作れる」
「そうなの?」
「・・・・・・今度はちゃんと作ったるから」
「うんっ」



やっぱり作れんと思っとったんか・・・。
まぁ、私も今日までごっつぁんがこんなに強い気持ちを持ってるなんて知らんかったし・・・。

少しずつ、お互いの事を知っていこうな。

                          FIN
83 名前:飛咲 投稿日:2009/03/02(月) 00:44
ランチタイム〜カレーライス〜終了です。
これ、一応今まで書いた中では一番長いです。
書くのにも一番時間かかった・・・。

ちょっと後藤さん一瞬キャラ壊しちゃったけど、すみません。
でも、あのDVDは中澤さんチラリが多かった気がします。
84 名前:飛咲 投稿日:2009/03/02(月) 00:48
>>55
コメントありがとうございます。
作者は中澤さんが好きなので、絡む相手もその当時の人になってるから
懐かしく感じてもらえるのかもしれませんね。
85 名前:飛咲 投稿日:2009/03/02(月) 00:52
>>56
コメントありがとうございます。
何か裕ちゃんって守ってあげたくなるタイプなんですよね。
娘。時代は一番年長者だったから色々無理してたのかな・・・とか考えてしまいます。
ライブで泣く彼女の姿を見て、本当にいい人なんだろうなぁって思ってました。
86 名前:飛咲 投稿日:2009/03/02(月) 00:56
実は私Seekの存在を知ったのがここ1年です。
で、KUとかやぐちゅ〜とか呼ばれてる(呼ばれてた?)のを知ったのも最近です。
色々過去の作品を読ませていただいて、色々勉強してるんですけど、
文章力が無くて、読みにくいところを多々あると思うんですけど、
これからもお付き合いして頂けたらと思います。
87 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/03(火) 01:13
まずは、おいしいお話をゴチでした!
ストーリーもさることながら、小気味いい、軽快なテンポの文章が
とても面白くて、読んでいてこちらも楽しいです。
88 名前:飛咲 投稿日:2009/03/16(月) 21:54
ちょっとお久しぶりです。
今回の話はまだ最後まで完結してないんですけど・・・
とりあえず区切りが良いとこまでどうぞ。

ちょっと痛いかもしれませんが・・・甘いのしか苦手な人はスルーしてくださいね。
89 名前:独占欲 投稿日:2009/03/16(月) 21:58

シーツの上に無造作に投げ出された四肢。
身体中に散らばる紅い痕。
頬に残る涙の痕。
乱れた髪の毛や、ぐしゃぐしゃのシーツが、さっきまでの行為がどんなに激しいものだったかを思い出させる。



涙の後を頬に残したまま眠る裕ちゃんを見て、初めて抱かれた時の事を思い出した。

90 名前:独占欲 投稿日:2009/03/16(月) 21:59
あれは、矢口と沙耶香が付き合うことにしたってメンバーに報告した日だったかな。

付き合うって言っても矢口と沙耶香の付き合いは、きっとお子様のもので。
せいぜいキス止まり。
女子高とかにある、先輩への憧れとかそんな淡い想いに近いものだと思う。

けど、裕ちゃんの矢口への想いは全然違うもの。
もっと重くて深いもの。

絶対にキスなんかじゃ止まらない。
一度受け入れられたらきっと矢口を壊してしまうくらいの激しい想い。
止めようとしても止まらない情動。

裕ちゃんが矢口を見る眼は私が裕ちゃんを見る眼と同じ色をしていた。
91 名前:独占欲 投稿日:2009/03/16(月) 21:59
裕ちゃんはどうするのかな、と思って離れたところから見てたら。

「そうなんや。おめでとう」

って。

幸せになりよ、って。あっさりと。笑顔で。

矢口も沙耶香も裕ちゃんの本当の気持ちになんか気付いてなかったんだと思う。
だから「ありがとう」なんて簡単に言えるんだ。

いっつも「矢口〜、愛しとるで〜」なんて言うのはポーズだと信じてたんだ。
だから、裕ちゃんにも包み隠さず付き合うことになっただなんて報告出来たんだ。
裕ちゃんの本当の気持ちなんて考えもせず。
あのみえみえな作り笑顔にすら気付かずに。
残酷に。
92 名前:独占欲 投稿日:2009/03/16(月) 22:00
瞳の奥の燃える様な情動とか、全然気付いてなんてなかった。


私だけが裕ちゃんの気持ちを理解していた。
メンバーの中で、私だけが。
オリジナルの時から一緒にいたカオリもなっちも気付いていない。

私だけがずっと、ずっと裕ちゃんの事を想っていたから。
93 名前:独占欲 投稿日:2009/03/16(月) 22:00
だから、これはチャンスだと思って裕ちゃんを思い切り煽った。
今考えると私のしたことは卑怯な事だって分かってる。
けれど、その時は私も必死だった。
どうにかして裕ちゃんを手に入れたくて。
ただ、手に入れたくて。

仕事の帰りに裕ちゃんを誘った。
飲みに連れて行って。
いつもより速いペースで飲む裕ちゃんを諌めることなく眺めていた。

案の定、一人では帰れないくらい酔っ払った裕ちゃん。
「仕方ない」ってポーズで裕ちゃんの家まで送ることにした。
94 名前:独占欲 投稿日:2009/03/16(月) 22:01
部屋に着いた頃には裕ちゃんの酔いも少しは醒めていた。

荷物も適当に置いて、子供みたいに自分の膝を抱えて座っている。

「・・・・・・・・・・・・かなぁ」

ボソッと呟いた裕ちゃん。

「えっ?何か言った?」
「・・・・・・・・・・・・・・・何でもない」


聞き取れなかった振りをしたけど、「ホンマにあの二人付き合うんかなぁ?」って聞こえていた。
やっぱり囚われている。
95 名前:独占欲 投稿日:2009/03/16(月) 22:01
「裕ちゃんはさ・・・」
「ん〜?」
「矢口の事ホンキで好きでしょ」
「・・・・・・」
「ねぇ、もう諦めんの?」
「・・・もうええやん」
「本当に諦められるの?」
「もうええって言いよるやろっ」
「本当にそれでいいの?」
「黙ってや!!」

段々投げやりになっている。
もう少し、もう少しだ・・・
96 名前:独占欲 投稿日:2009/03/16(月) 22:02
「矢口に気持ちを伝える勇気もないくせに」
「そんなんやないっ」

「矢口の代わりに私を抱かせてあげようか?」
「・・・・・・アンタ、何言よるん?」

「矢口に気持ちを伝える勇気もない裕ちゃんには無理かぁ」
「あぁっ!?」

「だから矢口に気持ちを伝える勇気もないくせにって言ってんの」
「あんた喧嘩売っとるんか?」



「そんなんだから沙耶香に取られるんだよ・・・ヨワムシ」
97 名前:独占欲 投稿日:2009/03/16(月) 22:03
この一言がスイッチになったみたい。

裕ちゃんは泣きながら、怒りながら私を抱いた。
抱いたなんて生易しいものじゃなくて、襲ったって言った方がしっくりくる。
お酒も入っていたし、私への怒りや、沙耶香への嫉妬、矢口への愛憎とか、いろいろな想いが混ざっていたんだと思う。

乱暴なキス
乱暴な愛撫
乱暴な挿入

実は私初めてだったから、入れられた時は本当に痛かった。
多分泣いちゃっていたし、裕ちゃんの身体に爪を立ててしまって傷つけていたと思う。

けど、それにすら気付かないで、我を忘れて裕ちゃんは乱暴に私を抱き続けた。
98 名前:独占欲 投稿日:2009/03/16(月) 22:04


痛い。

全身が痛い。

全身に力が入らない。



それでも私は幸せを感じていた。

99 名前:独占欲 投稿日:2009/03/16(月) 22:04




100 名前:独占欲 投稿日:2009/03/16(月) 22:05


暫くして裕ちゃんは我に返った。

身体の至る所に紅いマークを付けている私。
衣類も乱れたまま、眼からは涙を流し続けている私。
シーツに着いた私の血。

そして、裕ちゃんの指に着いた血。

―どうして血がついているのかー


それらを認識すると急にガクガク震えだした。
101 名前:独占欲 投稿日:2009/03/16(月) 22:05
「ご・・・ごめんなさい。ごめん・・・ごめん・・・」

裕ちゃんは壊れた人形のように私に縋りながら謝ってくる。

顔色なんて青を通り越して真っ白になっていた。

「ごめっ・・・本当にゴメン・・・圭ちゃん・・・ゴメン・・・あたし・・・何でこんな事・・・」

裕ちゃんは私を触っていいのか分からないみたいで両手を私と裕ちゃんの間の空間でうろうろさせている。
102 名前:独占欲 投稿日:2009/03/16(月) 22:05


「ゆ・・・ちゃ・・・」

声が擦れて上手くしゃべれない。


けど、これで良かった。


「私は・・・好き・・・」

「えっ?」


絶対に伝えたかったから。

「私は・・・裕ちゃんのこと・・・好きだよ・・・」
たとえあなたが他の誰かを愛してても。
103 名前:独占欲 投稿日:2009/03/16(月) 22:06
精一杯笑った。
手を広げると裕ちゃんが抱きついてくれる。
胸とか腕とか痛いところはいくらでもあるけど。

「・・・圭・・・ちゃん・・・」

震えながら、泣きながら私に縋ってくれる。



これでやっと裕ちゃんを手に入れた、と思った。


裕ちゃんの矢口への想いを利用して手に入れた幸せ。
裕ちゃんの不幸の上に成り立っている幸せ。
裕ちゃんの罪悪感を利用した幸せ。

とてつもなく卑怯な幸せ


けど、もうこれで裕ちゃんは私から逃げ出せない、と確信した。
104 名前:飛咲 投稿日:2009/03/16(月) 22:08
・・・とりあえず今回は此処までです。
本当に申し訳ありません。
ついつい・・・つぅかこの話ってやぐちゅ〜よりも先に取り掛かってたのに
まだ完結しない。
どうにか二人とも幸せにしたいんですけど・・・。

酷い話でごめんなさい。
105 名前:飛咲 投稿日:2009/03/16(月) 22:10
>>87
レスありがとうございます。
気に入ってもらえたようで本当に嬉しいです♪
なのに次の話がこんな痛いので・・・すみません。
出来たら最後まで付き合って頂けたら嬉しいんですが・・・・・・
無理は言いません。
106 名前:飛咲 投稿日:2009/03/16(月) 22:12
最初の方で2週間に1回くらい更新しますっていう宣言したんですけど、
ちょっと今週末は度に出るので、もしかしたら次は出来ないかもしれないです。

もし待っててくれてる人がいたらすみません。
旅先でも出来るだけ妄想するように頑張ります。
107 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/16(月) 22:19
こいつは泣けるぜ
108 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/17(火) 00:16
作者さんの綺麗な文章がとても好きです。

107さんの一言にウケました!
109 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/17(火) 07:43
まさかこんな時代にこんな小説が読めるとは思いませんでした
110 名前:飛咲 投稿日:2009/03/31(火) 23:39
今日は中澤さんたちエルダーの方たちのハロプロ卒業の日ですね。
卒業してもそれからも裕ちゃん贔屓で突き進んで行こうと思います☆
本当に裕ちゃんに出会えて良かった♪


一応独占欲の続き少し出来てるんですけど、卒業という日にUPするにはちょっと・・・という内容になってますので明日UPします。

結構痛い内容になっていて、何処まで行ってしまうのか、ちゃんと収束させる事が出来るのかが・・・というか皆様に受け入れられるのかどうかも不安だけど頑張ります!

>>107-109さんへのレスも明日にさせて頂きます。
111 名前:飛咲 投稿日:2009/04/01(水) 21:20
え〜と・・・独占欲の続きをUPします。
多分、今までのほのぼの(?)ムードが好きな人には嫌な内容かもしれません。

ある程度の覚悟を持って読んで下さ〜い。
112 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:22


その日から裕ちゃんの私への態度は変わった。

皆と一緒にいる時は今までと変わらない。
ただ、二人っきりになった時、裕ちゃんは怯えたような、縋る眼で私を見るようになった。


そして、私が裕ちゃんの「絶対」になった。


私が絶対に間違っている時にはちゃんと間違っている、と言ってくれる。
けれど、グレーの時は私を正しいと言う。

113 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:23
くだらない小さなことで言えばホテルの部屋割り。
私がこれって言った方にしてくれる。
そんな小さなことでさえ私を満足させる。

私がメンバーとぶつかった時も私の肩を持ってくれる。
例え相手がなっちだろうと。あの矢口だろうと。

今まではそんなことはなかった。
お互いの意見を聞いて、仲介に入ってくれたり、当事者同士で解決させようとしたり。
けど、裕ちゃんに抱かれてから、裕ちゃんは絶対に私の肩を持つようになった。
114 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:24
メンバー内でそれに気付いている人はいないと思う。
まぁ、元々私はメンバーと対立なんてしないほうだし。

けれど、私ははっきりと確信した。


―裕ちゃんは私の言うことに文句を言わないー


だから、私が裕ちゃんを抱きたいと思った時、素直に裕ちゃんにそう言った。
断られるなんて欠片も思っていなかったし、断られない自信があった。
そして、案の定断られることなく裕ちゃんを抱いた。


何度も何度も


嫌がっても、泣かれても、許しを請われても・・・

獣のように裕ちゃんを抱いた。

115 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:24
「今日裕ちゃん家に泊まっていい?」

あえて裕ちゃんに決定権を持たせる言い方。

そうして裕ちゃんに選ばせる。

「・・・うん、ええよ」

裕ちゃんが選んだ、というスタンスで裕ちゃんを抱く為に。

116 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:24

「裕ちゃん、シャワー浴びてきなよ」

裕ちゃんの部屋に着いて一番最初のセリフ。
私はいつも気まぐれに裕ちゃんを抱く。
夜寝る前の時もあれば、ご飯を食べてる時もあるし、テレビを見ているときもある。
とにかく私は気まぐれに抱くから、部屋に入ったら直ぐに裕ちゃんにはシャワーをさせるようにしている。
流石にシャワーくらいは浴びさせてあげないと可哀想だから。
その後、もっと酷い事をするんだけどね。

裕ちゃんも言葉の意味を理解しているから、文句も言わずにお風呂に行った。
その間、私は今日はどのタイミングで裕ちゃんを抱こうか考えていた。

117 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:25

この前はお風呂から出てきたら直ぐに抱いたから・・・今日は眠る前にしようかなぁ・・・。
裕ちゃんは抱かれるまでずっといつ抱かれるかビクビクしてるから、そんな裕ちゃんを見るのも面白いし・・・。



色々邪なことを考えてながら夕飯の準備をしていたら裕ちゃんがシャワーから出てきた。
バスローブ一枚の裕ちゃん。
中には何も着させてないんだよね。
バスローブから出ている手足は相変わらず細くてとても頼りない。



「もう出たんだ?」
「ん?・・・あぁ・・・うん・・・」


私の声に、ちょっとぼ〜っとした感じで返事をする裕ちゃん。
心ここに在らず、みたいな感じ?

118 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:25

私と一緒にいるのに・・・失礼だよね。


「今日簡単なパスタにしたんだけど、いいよね?」
気にしない振りをして明るく告げる。

「うん、何でもええよ」

一応笑ってるけど、無理に笑いを作ったってわかるレベルの作り笑い。
何でもいいっていうかどうでもいいっていう感じのトーン。
もうちょっと楽しそうにしてくれてもいいじゃん。
まぁ、いつ抱かれるか分からないっていうので不安がってるのかもしれないけどさ。

119 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:26



なんなのその態度。
何かムカつく。



120 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:26


「何その態度?」
「えっ?」

ちょっと怒気をこめて疑問を口に出すと、それだけで裕ちゃんは怯えて。

本当はご飯を食べて、寝る前までずっと裕ちゃんを怯えさせようと思ってたけど計画変更。

有無を言わさず腕を掴んでベッドに直行。
バスローブの隙間から見える鎖骨とか・・・相変わらずエロいなぁ。


「ちょっと、圭ちゃんっ」


怯えた瞳のまま抗議の声を上げる裕ちゃん。
分かってるでしょ?
今までそんな声で私が止まったことなんかないじゃん。

121 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:27

「黙って」


私は一言だけ告げると、強引に唇で唇を塞いで。
何の抗議の声も上げれないように。
その間にどんどんバスローブの中に手を這わして。

―やっぱり裕ちゃんの肌って気持ちいいなぁー

なんてのんびり考えながらも、手は私の穏やかな思考とは反比例して酷く動いて。

胸の膨らみを優しく包み込むように揉む・・・なんてことはしたことがない。
いつものように壊してしまうくらいの強さで揉みしだく。

ちょっとでも頂点が主張しようものなら親指と人差し指でぎゅっと潰して。
爪を立てて。
122 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:28

「んっ!!・・・んぅっ」


唇の隙間から漏れる裕ちゃんの悲鳴。

唇を離して裕ちゃんを眺めると、目はぎゅっと閉じられていて端には涙が溜まってて、眉間にしっかり皺が刻み込まれてて。


耳に、首に、鎖骨に、唇を這わせ、ようやく胸にたどり着いた。


美味しそうだなぁ・・・。

123 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:28
夕飯がおあずけになっていたので、ごはんの変わりに思いっきり噛み付く。

「い・・・っ、あっ・・・」

そのまま頂点の下あたりの柔らかい部分を、思い切り吸い付いてやった。

「痛っ・・・、やめ・・・」



裕ちゃんから抗議が聞こえるが無視。
そう言えば、裕ちゃんが私のやることに抵抗するのって抱かれてる時だけだなぁ・・・。
本気で抵抗する気があるんだったら殴ってでも止めればいいのに。

裕ちゃんは私に抱かれる時、いつもシーツを握りしめる。
絶対に私の身体に腕を回そうとしない。

唇を離すとそこは真っ赤に浮かんでいた。
白い肌に浮かぶ紅い点。
私の印。

それだけでも私を気持ちよくさせた。

124 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:29


少しは感じてきたのか、胸の頂点がさっきよりも主張しはじめた。

そのままそこに歯を立てる。

「いっ・・・」

歯で蕾を挟んだまま、何処まで伸びるか引っ張ってみる。
その間、手は爪を立てながら脇腹やお腹を這わせてどんどん脚の付け根を目指している。


「あっ、圭、ちゃ・・・、痛・・・い、離してっ・・・」


不安そうな目で見つめながら必死に訴えてくるが、無視してそのまま歯を立てる。
もうこれ以上伸びそうに無かったので、歯で挟んだまま舌で先端を突っついた。

125 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:30

「ぃ・・・、あんっ、んっ」



段々声に艶が入ってきてない?
満足してパッと解放してあげる。


「あぁっ」


そんな声出しちゃダメだって。

「反対側もしてあげないとね」

「いやっ、・・・・・・・あぁっ」


そう言って同じように蕾に歯を立てた。
さっきと同じように咥えたまま引っ張って、伸ばして楽しむ。

裕ちゃんは胸への刺激で気付いてないが、既に指は足の付け根に到達していた。

触ってみると、少し湿っている。
一応少しは感じているんだ。

裕ちゃんはまだ全然準備万端って感じではなかったけど、私はそのまま指を突き刺した。

126 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:30

「あぁっ・・・・はぁっ、い、た・・・・」

いきなり突き刺したから身体が反応しちゃったみたいでビクッて私の指から逃げようとしたんだよね。
で、私は裕ちゃんの乳首を咥えたままだったから、当然引っ張られるみたいになって更に裕ちゃんは苦痛を味わったみたい。

あぁ、でもこんなに伸びるんだぁってくらい伸ばされて、一番敏感な所を噛まれてるんだから、当然痛いよね。

裕ちゃんの目は相変わらず堅く閉じられたままだったけど、端からはどんどん涙が溢れている。

なのに私はさらに泣かせたいと思って、指の数を強引に増やす。
ただでさえ窮屈な裕ちゃんの中へ捻り込むように指を入れた。

127 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:31

「あっ・・・、いやぁ、・・・・・・・ゆる、して・・・」


さっきと同じように指から逃げようとして身体を動かして、で、乳首は当然私が噛んだままだから・・・


「いっ・・・」

涙を流しながら唇を噛み締めている裕ちゃん。

乳首への刺激を少しでも減らそうとして今度は身体を元の位置に戻そうとする。

当然、戻した先には私の二本の指が待っている。

「んっ・・・、あ・・・」

乳首の刺激から逃げようとしたら指が、指から逃げようとしたら乳首が責められる。
どっちに逃げても苦痛を味わう。
自分の動きで自分を追いつめている様が面白い。

けど、そろそろ私も裕ちゃんのいい顔みたいしなぁ。

そう思って、二本の指を入れたまま、親指で裕ちゃんのクリトリスを思いっきり潰した。

128 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:32



「ああああああああっ!!」



今までの比には成らない位身体が跳ね上がる。



乳首も噛んだままだったんだけど、勢いが良すぎたせいか逃げられちゃった。



裕ちゃんは肩で息をしながら泣いていた。

129 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:33

裕ちゃんの中に沈めていた二本の指を取り出すと、ぐっしょりと濡れて、糸を引いていた。
私はソレを裕ちゃんの目の前に差し出した。



「裕ちゃん、見て」



声をかけても見ようとしてくれない。


「見て」


もう一度強く言うと、恐る恐る瞳を開けてくれた。
凄く怯えた目をして、自分が濡らした指を見つめる。

裕ちゃんが見てくれた事を確認して、私はわざと裕ちゃんの愛液を舐め取った。
130 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:34


「・・・やめ、て」



裕ちゃんの目は未だに焦点が合ってないようだったけど、私が何をどうしたかは分かったみたいで、心底嫌そうに言った。


「何で?すっごく甘くて美味しいよ。ほら、裕ちゃんも舐めてごらん?」


私がそう言って指を近づけると、身体を捻って逃げようとする。



「おいしいのになぁ・・・」


裕ちゃんは顔を背けて全然私を見ようともしてくれなかった。
強引に身体を押さえつけて、唇に指を這わした。
愛液をこすり付けるように裕ちゃんの唇や頬にじっくり付けた。



裕ちゃんは何も言わずにぎゅっと目を瞑り、涙を流していた。
131 名前:独占欲 投稿日:2009/04/01(水) 21:35


私はただ、裕ちゃんと同じ気持ちを共有したかったんだ。
私が美味しいって思うものを、裕ちゃんにも美味しいって思って欲しかったんだ。
分からないなら分からせてあげようって思っただけ。


私には裕ちゃんの声が聞こえていなかった。
ずっと、ずっと叫んでたのに・・・。
何も気付かずに愛してるっていう感情が全てを許してくれるんだと思ってたんだ。


ううん・・・ずっと気付かない振りをしてきただけかもしれない。

132 名前:飛咲 投稿日:2009/04/01(水) 21:41
とりあえず今回はここまでです。
なんと言うか・・・すみません。
作者は本当に中澤さんのこと好きなんですけど・・・
なぜかどんどん可愛そうな方向になっていく・・・。
133 名前:飛咲 投稿日:2009/04/01(水) 21:44
>>107
泣けるというのは良い意味で・・・ですかね?
何はともかくコメントありがとうございます。

>>108
文章好きとか言ってもらえて本当に嬉しいです!
ありがとうございます♪

>>109
ちょっと懐かしいメンバーばっかりだと思います。
これからもきっとそんな感じで続くと思いますので、お付き合い頂けたら嬉です。

134 名前:飛咲 投稿日:2009/04/01(水) 21:47
ネタばれ防止にもう一個。

今日は中澤さんのアメブロデビュー日ですね♪
矢口や圭ちゃんと同じ・・・彩っぺとも・・・嬉しいっス♪

いい加減甘いのも書きたいなぁ・・・☆
135 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/04/04(土) 11:03
裕ちゃんが絡むなら痛めでも甘めでもエロでも何でも良いです!
しかし圭ちゃん…やっちゃってますね。
これからも頑張って下さい!
136 名前:飛咲 投稿日:2009/04/14(火) 20:34
パソコンが壊れかけました。
っていうか壊れました。
これは圭ちゃんの呪い??
とか思ってしまいました。
どうにか記憶を取り出してもらって、パソコンは新しいの買っちゃいました♪
とりあえずパソコン復活記念に短いのを一本。
137 名前:ウソつきあんた 投稿日:2009/04/14(火) 20:37




「裕ちゃん、矢口と別れてくれない?」


138 名前:ウソつきあんた 投稿日:2009/04/14(火) 20:38

今日はエイプリルフール
ほんの冗談のつもりだった

いつもみたいに
「冗談いいなや」
とか
「あんまりふざけとったら怒るでぇ」
とか言ってくると思ってたんだけど…

裕ちゃんから帰ってくるのはただの沈黙で

ヤバい、もしかして本気で怒らせてしまったかな?

恐る恐る視線を上げると、矢口が想像もしていない情景が待っていた
139 名前:ウソつきあんた 投稿日:2009/04/14(火) 20:38
壊れた蛇口みたいにぽろぽろと涙を流す愛しい大人
何を言われたのか理解できているのか、いないのか
その表情からは何も読み取れないけど、ただ涙だけは流し続けている


そんな表情するなんて、思ってもいなかった
ふと、懐かしいと感じた
あぁ、そう言えば赤い日記帳のPVの時も泣いていたなぁ
その時も思った
彼女の泣き顔は本当に美しい
私の心をゾクゾクさせる
140 名前:ウソつきあんた 投稿日:2009/04/14(火) 20:39
ぼぅっとそんな場違いなことを考えていたら、裕ちゃんは何か誤解をしてしまったみたいで
矢口が裕ちゃんの返事を待ってるって思ったのかな?
それとも、返事が遅くて怒ってるって思ったのか…


「や…嫌やぁ…。うちは、別れたくない…」


お願いやから、考え直して…って


まるで矢口に縋るように言ってくる
涙はぽろぽろ流したままで、それでもしっかりと伝えてくる


別れたくない…と
141 名前:ウソつきあんた 投稿日:2009/04/14(火) 20:39
矢口の言葉一つでこんなになるなんて思いもしなかった
いつも自信満々っていう感じで
ライブの前とかめちゃくちゃビビってるのとかは皆知ってるけど
矢口との恋愛でこんなになるなんて…
なんだろう、キスもしてないのにキスしてるみたいな気分になっちゃった…


「…やぐちぃ……」


あっ、いけない、裕ちゃんのことをほったらかしになってた
矢口の中では完全に冗談なんだけど、裕ちゃんはそんなこと知らないもんね
いつまでも不安そうな顔で矢口のことを見つめてくる裕ちゃん


「あ…、何か嫌なとことかあるんやったら直すし……なぁ、矢口…」

嫌なとこがあったら直すって、何かシャボン玉みたいじゃん
あ〜、ホントに裕ちゃん可愛い!
そろそろ種明かししよっと♪
142 名前:ウソつきあんた 投稿日:2009/04/14(火) 20:40
そっと裕ちゃんの涙を拭ってあげる
一瞬びくっとしたけど避けることもくっついてくることもしないで、ただただ矢口のしたいようにさせてくれる

「裕ちゃん、怒らないで聞いてくれる?」
「……うん…」
あ〜、まださっきの言葉が冗談って気づいてないなぁ
めちゃくちゃ裕ちゃん不安そう
「…今日って何の日か分かる?」
「…今日…?」
「何月何日?」
「……4月…あっ」
「ごめんね、エイプリルフールの嘘でした〜」

ちょっと明るく言って誤魔化してみる
裕ちゃんはまだポカンとしてて、何故だか頼りない感じがする

143 名前:ウソつきあんた 投稿日:2009/04/14(火) 20:40
「裕ちゃん?怒った??」
ちょっと不安になって尋ねてみたけど、裕ちゃんの表情にはいまだに不安の色が強い

何でだろう??

「…ホンマに、嘘?」
「うん。ごめんね?」
「…嘘っていうのが嘘ってことはないん?」
「はぁっ?」
「やから、ホンマはホンマに別れたかったりするん?」
「はぃっ??」

えーと、何だろう?
つまり、エイプリルフールの嘘って言ったのが嘘で、本当は矢口が裕ちゃんと別れたいと思っているってこと??

はぁ??
144 名前:ウソつきあんた 投稿日:2009/04/14(火) 20:41

「裕ちゃんと別れたい訳ないじゃん!」
「……ホンマに?」
「矢口、裕ちゃんのこと好きなんだよ?」
「うん…けど…」
矢口の好きって言葉に裕ちゃんの顔が赤く染まるけど、未だに納得してないみたい
もしかして、今日は何言っても信用されないんじゃないのかな?
時計を見ると23:30
エイプリルフールはあと30分有効かぁ

「も〜、矢口の言うこと信じてよ〜!裕ちゃんのして欲しいこと何でもしてあげるからさぁ!」
元々はあんな嘘ついた矢口がわるいんだけどね
早く裕ちゃんに安心してもらいたい
145 名前:ウソつきあんた 投稿日:2009/04/14(火) 20:42


「……何でも?」
「うん、何でも良いよ。何して欲しい?」
「うん…あの、ね……」
「うん?」


「やぐちぃ……、キス…して?」

146 名前:ウソつきあんた 投稿日:2009/04/14(火) 20:42

あ〜〜〜、裕ちゃん本当に不安なんだ
そんな目に涙溜めて言わないでよ
めちゃくちゃ襲いたくなるじゃん

けど、今は裕ちゃんを安心させるのが先

キスしよ〜>キスしていい?>キスして

の順で裕ちゃんのイケイケ度が分かるからなぁ
今日は「キスして」で、さらに矢口の返事を待っている状態
ただの甘えたさんモードの時は「キスして」って言って目を閉じてチュウ顔でまってるんだけど…
今日は目を開けて、矢口の返事を待っている

本当にめちゃくちゃ不安を与えちゃったみたい
あんな嘘つくんじゃなかったなぁ
147 名前:ウソつきあんた 投稿日:2009/04/14(火) 20:43
「キスして欲しいの?」
「…うん……」

不安そうに頷く裕ちゃん
くぅぅ〜、可愛い過ぎる!!

「はいっ」

ごめんね、の意味を込めて唇にそっとキスを落とす
続け様に頬に、鼻に、おでこに、目に、耳に…
顔中にキスのシャワーを落とす

裕ちゃんはくすぐったそうに、でも嬉しそうに矢口のキスを受け止めている
148 名前:ウソつきあんた 投稿日:2009/04/14(火) 20:44
もう一度唇にキスをして、呼びかける
「裕ちゃん」
「うん?」
「愛してるよ」
裕ちゃんの返事を待たずにもう一度、唇へ

さっきまでのキスとは違って、深いキス
矢口の愛してるって想いを感じて欲しくって
裕ちゃんをしっかり味わいたくて…

たっぷり裕ちゃんを味わって唇を離すと、裕ちゃんは力が抜けたのか「くてっ」ってなってた

もう、大丈夫そうだな
「裕ちゃん、まだ不安?」
素直に裕ちゃんに尋ねてみる
「……もぅ、大丈夫…」
「うんっ」
ちょっとぼ〜っとしてるけど、不安は取り除けたみたい

あっ、そうだ、良いこと考えた♪
149 名前:ウソつきあんた 投稿日:2009/04/14(火) 20:44
「ねぇ、裕ちゃん」
「ん〜?」
「あと30分くらいキスしない?」
「ふぇ?何で??」
「エイプリルフール終わったら、裕ちゃんの耳元で愛してるって伝えたいんだもん」
「ええっ??」

ふふっ、裕ちゃん驚いてる
どうせ返事は聞かなくても分かるけど…

「ねっ?いいでしょ?」
「………うん」

やっぱり真っ赤になりながらもOK貰えた♪
不安にさせちゃった分、たっぷり愛を感じさせてあげるね
150 名前:ウソつきあんた 投稿日:2009/04/14(火) 20:45




裕ちゃん、愛してるよ



                         FIN
151 名前:飛咲 投稿日:2009/04/14(火) 20:48
というわけでMYパソコン復活記念でした♪
いや〜、インターネットってマジで楽しいですね。
本当はもう少し早くUPしたかったんですけど、
パソコン入院中に思いついた話だったんで、ちょっと時期がずれちゃいました
152 名前:飛咲 投稿日:2009/04/14(火) 20:51
>>131さん
コメントありがとうございます。
ちょっと圭ちゃん暴走させすぎちゃったかもしれないです…。
ちなみにウソつきあんたが私の中での精一杯の甘かもしれないです。

独占欲の続き…データ消えた方が良かったのかもしれないですね。
153 名前:飛咲 投稿日:2009/04/14(火) 20:53
裕ちゃんのブログに圭ちゃんの名前が!!
地味にテンションあがっちゃいました☆
独占欲と平行に、エロのない作品を考えよう…。
154 名前:飛咲 投稿日:2009/05/02(土) 21:56
ちょっと油断してたらGW突入してますね。
読んでくれてる人がいるのか分からないけど、KUの続きです↓

>>89-103
>>112-131
155 名前:独占欲 投稿日:2009/05/02(土) 21:56



156 名前:独占欲 投稿日:2009/05/02(土) 21:57



「そっか、足りないんだよね」


それだけ言うと、私は裕ちゃんの両足を抑え、先ほどまでの行為で熱をもったソコへ、直接舌をねじ込んだ。


「あぁっ」


裕ちゃんの身体がビクンと跳ねる。
ついさっき達したばかりで直接一番感じるところを責められたら辛くないわけが無い。
けれど、そんなことは一切構わず、私はただ裕ちゃんの愛液をどんどん吸い出した。

舌をねじ込むと、裕ちゃんの中はヒクヒクしていて。
クリトリスは鼻で刺激を与えて。

強引に裕ちゃんの性感帯を刺激する。
157 名前:独占欲 投稿日:2009/05/02(土) 21:57

「んっ、やぁ・・・、おねが、い、やめっ」


裕ちゃんが必死に訴えて来てるけど何も聞こえない。
面白いくらいにどんどん蜜が溢れてくる。


「あ・・・、い、やぁ、あぁぁっ」

結構口いっぱいにたまったかなぁって思ってたら、裕ちゃんはいっちゃったみたい。
どろっと蜜が溢れてきて、ちょっと零しちゃった。


顔を上げて裕ちゃんを見てみると、相変わらず涙は流してたけど、目と口はぼんやり開かれていた。


口が開いている事を幸いとばかりに、頬に手を添えてキスをしてそのまま裕ちゃんの愛液を強引に流し込んだ。

158 名前:独占欲 投稿日:2009/05/02(土) 21:58


最初、裕ちゃんは何をされたのか分からなかったみたい。

ただ、口の中に何か液体を流し込まれたくらいにしか思ってなかったみたいだけど、徐々に覚醒したのか、何を流し込まれているのか分かったらしい。
必死に吐き出そうとしてるけど、唇は私がしっかりと抑えているし、達したばかりで抵抗する力も余り無い。

しばらく頑張って吐き出そうとしてたみたいだけど、諦めたのかやっと飲み込んだ。
抵抗したせいで、口から零れた蜜が裕ちゃんの顔を濡らしていた。

159 名前:独占欲 投稿日:2009/05/02(土) 21:58

「美味しかったでしょ?」


裕ちゃんの頬についた蜜を舐めながら、優しく問いかけた。


「・・・・・・」


裕ちゃんからの返事は何もない。


「裕ちゃん?」


もう一度キスをしようと近づいて、手を払われた。


多分、初めて。
160 名前:独占欲 投稿日:2009/05/02(土) 21:59
一瞬何をされたのか分からなかった。
裕ちゃんが私に抵抗するなんて今まで一度もなかったのに。
いつも口だけで止めてって言うけど、手を払われた事なんて無かった。
頭の中がパニックになりかけたけど、それでも私はもう一度呼びかけた。

「裕ちゃん?」


「・・・・・・いややぁ」


搾り出すように紡がれた言葉。



満足に動かない身体を強引に持ち上げて、ベッドのシーツをキツク握り締めている。
瞳からはポタポタと涙を流して・・・。


私が何も言えずに見つめていると、裕ちゃんは泣きながら叫んだ。
161 名前:独占欲 投稿日:2009/05/02(土) 22:00




「もぅ、いややぁっ・・・こんな、風に抱かれるの・・・!こんなん、ぜんぜ、ん、愛してくれて・・・ない、のに・・・・・・!もぅ、許して・・・お願いやから、許してぇっ」




162 名前:独占欲 投稿日:2009/05/02(土) 22:00
きっと、ずっと裕ちゃんが私に伝えたかった言葉。
ずっとずっと我慢していた言葉。
何度も何度も抱かれて、ついに爆発してしまった感情。


だけど、私の心には裕ちゃんの言う意味が分からなかった。
163 名前:独占欲 投稿日:2009/05/02(土) 22:00



―愛してくれてない?
   私はこんなに愛してるのに?
―許して?
   何から許されたいの?



164 名前:独占欲 投稿日:2009/05/02(土) 22:01
裕ちゃんの言っている意味が分からない。
私は裕ちゃんを愛しているから抱いているのに。
許してって何?
裕ちゃんは許されたくて抱かれているの?

何でそんなこと思うの?
私はただ、裕ちゃんを愛してるのに。
愛するってこういう行為の事じゃないの?



言いたいことはいっぱいあったけど、私の口から出た言葉はたった一つで。

165 名前:独占欲 投稿日:2009/05/02(土) 22:01


「私は裕ちゃんを愛してるんだよ?」



自分の声が震えているのが嫌だ。
これは心からの言葉。思い。
なのに裕ちゃんは


「こんなん、違う!・・・愛しとる人の・・・抱き方、やないっ」


166 名前:独占欲 投稿日:2009/05/02(土) 22:02

愛してる人の抱き方?
抱き方、違ったの?

だってー

だって・・・・・・



「・・・って、だって、私こういう抱き方しか、知らないんだもん。だって、裕ちゃん、教えてくれなかったじゃん!!」

167 名前:独占欲 投稿日:2009/05/02(土) 22:03

私が初めて抱かれたのは貴方にだから・・・。
私の人を愛する行為はあの時に知ったものしかなくて。
あの抱き方が愛するということだと信じていたから。


いや、ずっとそうだと信じたかったから……


気が付けば私は泣きながら裕ちゃんを抱いていた。
まるで、初めての夜に裕ちゃんに抱かれたように。
どんなに裕ちゃんが泣き喚こうが、止まることなく抱き続けた。


168 名前:独占欲 投稿日:2009/05/02(土) 22:03





169 名前:独占欲 投稿日:2009/05/02(土) 22:03
シーツの上に無造作に投げ出された四肢。
身体中に散らばる紅い痕。
頬に残る涙の痕。
乱れた髪の毛や、ぐしゃぐしゃのシーツが、さっきまでの行為がどんなに激しいものだったかを思い出させる。



涙の後を頬に残したまま眠る裕ちゃんを見て、漸く自分が取った行為が間違っていた事に気付いた。

170 名前:飛咲 投稿日:2009/05/02(土) 22:05
とりあえず今回の更新は以上です。
何かどんどん変な方向に行っちゃってるよ〜…

実はこれ、圭ちゃんの最後のセリフを言わせたかっただけ、なんて言えない…。
171 名前:飛咲 投稿日:2009/05/02(土) 22:07
多分、次の更新はまた違う話になると思います。
そろそろオリメンと絡ませたいし…

地味にウソつきあんたの甘くないverとかも書いてみたかったり…
172 名前:飛咲 投稿日:2009/05/02(土) 22:10
とりあえず、GWは勉強で潰れそうなんで、
勉強に行き詰ったらまた何かUPします。

何か希望とかネタとかあったら提供してください。
173 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/05/05(火) 16:55
更新お疲れ様です。
作者さんもオリメンを考えてるようなので、なっちゅ〜をお願いします。
シチュエーションは……お任せで。
174 名前:飛咲 投稿日:2009/05/20(水) 23:42
ちょっと間が空いちゃいました。
何故か圭ちゃんが出てくるんですよねぇ…。

ってことでまたまた圭ちゃん絡みでさわりの部分だけUPします。
175 名前:飛咲 投稿日:2009/05/20(水) 23:44
ちょっとだけ某漫画のシチュエーション頂いてます。
まるまるざっくりは使ってないんで大丈夫だとは思うんですけど…。

まぁよろしくお願いします。
176 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/20(水) 23:46

眼が覚めるとそこは見慣れぬ天井だった。

ちょっと頭が痛い・・・。
重い頭をフル稼働させて昨日の記憶を引き出す努力をした。
昨日は久しぶりに2期で集まって矢口と沙耶香と飲んで・・・
3人が集まれるなんて本当に久しぶりだから楽しくて…
楽しく飲んで…
懐かしい昔話をしたりして…
飲んで…
好きな人とかの話なんかもしたりして…
飲んで…

ちょっと羽目を外し過ぎたのかも知れない。
・・・どうやって此処まで来たのかの記憶がない。
っていうか此処は何処??

177 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/20(水) 23:47
起き上がろうとして、シーツが何かに引っかかるのを感じた。


そして、そこで初めて気が付いた



隣で裕ちゃんが全裸で寝ていたことに。


恐る恐る自分の身体に目をやると・・・・・・当然のように全裸。


メンバー同士同じホテルの部屋で一緒に眠ったことはあった。
寂しいからという理由で同じベッドで眠ることもあった。



けど・・・・・・流石に裸はない。
178 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/20(水) 23:47

「えっ!?何でっ??」

思わず声が出ちゃった。
声を出してしまったからか、ごそごそ動いてたからかは定かではないが、裕ちゃんから「ん〜・・・」という声が聞こえる。


まだ自分の中で何でこんな状況なのか整理がついてないから起きないでと思うが、やっぱりこの人はそう簡単に人の期待通りには動いてくれない。


薄い茶色の目をパチパチさせて、私に焦点を合わせる。

目が合うと、ニッコリ笑って・・・



「・・・・・・・おはよ・・・・・・圭坊」


「・・・おは・・・よ・・・」
179 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/20(水) 23:48


どうにか返事を返せたけど、未だにこの状況に着いて行けない。

多分ここはホテルで。
裕ちゃんと一緒で裸ってことは。
裸って事は。
・・・。



・・・・・・マジ・・・・・・??



180 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/20(水) 23:49

「キャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」



シーツを奪い取って、洗面所に逃げ込んだ。

「ちょっ、圭ちゃん!!」

裕ちゃんの声が聞こえるけど、聞かない、聞きたくない。





昨夜の記憶が全然無い。
私、何されたんだろう・・・。

181 名前:飛咲 投稿日:2009/05/20(水) 23:50
とりあえずさわり部分のみの更新ってことで…。
めっちゃ少なくてすみません。
日曜日には残りUPします。
182 名前:飛咲 投稿日:2009/05/20(水) 23:53
>>173さん
レスありがとうございます。
なっちゅ〜考えてるんですけどなかなか進まず…。
期待に添えるものが出来るか分からないけどもうちょっと待って下さい。
本当に書くの遅くてすみません。
183 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/05/21(木) 23:50
市井ちゃんがいるってことは昔ってことですか?
もしやこの板では初めての裕ちゃん攻めですか!?
裕ちゃん頑張れw
184 名前:173 投稿日:2009/05/22(金) 17:04
更新お疲れ様です☆
なっちゅ〜作者さんのペースでいいですよ〜。
無視されてなくて良かった…(笑)
185 名前:飛咲 投稿日:2009/05/24(日) 22:04
予告通り続きです。
どうぞ↓
186 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:05


とりあえず状況把握をするために洗面所に逃げ込んだわけだけど。
シーツを置いて、鏡に自分の身体を映す。

こんな状況で自分のヌード見るのって微妙な気分ね。

あ〜…昨日食べすぎちゃったかなぁ…、ってそんなことはどうでも良くて!

一応全身念入りにチェックする。


……あれ?


赤い痕が何処にも付いてない。

えっ、もしかして私が襲った方??

いや、確かに裕ちゃんのこと好きだけど…。

マジ??


187 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:05
変な方向に私の想像が突っ走る前にノックの音で現実に戻された。

相手は当然、裕ちゃん。



「圭坊・・・開けて」



裕ちゃんの声に素直にドアを開ける。
シーツで身体を隠すことも忘れずに。

さっきまでは何も着てなかったくせに、いまはホテルの浴衣を着ている裕ちゃん。

「はい」

と言って渡されたのは、裕ちゃんが着ている浴衣と同じもの。

「とりあえずソレ着たら出ておいで」

それだけ言うと、裕ちゃんは颯爽と去ってしまった。
188 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:06
取り残された私ができる事は・・・浴衣を着ることのみ。

浴衣を着る最中もずっと昨夜の事を考えていたけど、全く記憶が出てこない。

・・・本当に、何があったんだろう・・・?





たっぷり10分は待たせたと思う。
それだけ時間をかけても、何の記憶も蘇ってこなかったので、仕方なく裕ちゃんの元へ出て行った。
189 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:06
部屋に戻ったら、裕ちゃんはベッドにぼぅっと座っていた。
私の気配に気がつくと笑顔で迎えてくれた。

「・・・・・・お待たせ」
「ううん、おかえり」

何でこんなに優しい笑顔なんだろう。
やっぱり昨日何かやってしまったのかなぁ?


洗面所から出てきたはいいけど、何を話したらいいのか分からない。
いっぱい聞きたいことはあるんだけど・・・聞いて事実を受け入れられるか自信がない。


どうしよう・・・・・・


沈黙が続く・・・・・・すごく気まずい。
裕ちゃんが何を考えてるのか分からない。
顔を見るのが怖いなぁ。
190 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:07

「あの・・・」

トンットンッ

話しかけようとした瞬間、誰かに部屋をノックされた。

二人ともバスローブ姿なわけで。
どうしようかな、とちょっと困っていたら「はーい」と言いながら裕ちゃんが出てくれた。


「こちら、ご注文の品になります」
「ありがとうございました」


入り口で何かやり取りをしている。
直ぐに来訪者は帰って、裕ちゃんが紙袋を持って戻ってきた。
191 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:08

「誰が来たの?」
「ん?あぁ、ホテルの人」

私の疑問にあっさり答える。
そして

「はい、これ圭ちゃんの分。多分サイズは合ってるはずやから」

そう言って渡された服。さらに下着。それも上下セットで。


「えっ?えぇ??な、何で??」

慌てて疑問をぶつけると、ちょっと困った顔で。

「あ〜、やっぱり覚えてないんや。・・・うん、まぁ着替えてからにしよぅや」
洗面所の方、圭ちゃんが使ってええよ。ウチはここで着替えるし。

そう言って追い出された。
ふと裕ちゃんの手元に目をやると、そこにも新しい服と下着があった。
192 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:08


とりあえず言われた通りに洗面所の方に移動して、いざ着替えようとしたんだけど。


「・・・何で??」


渡された服も下着も私のサイズに寸分の狂いが無かった。

そもそも、私が昨日着ていた服はどうしたんだろう?
何で裕ちゃんも新しい服を着ているんだろう?
ていうか、やっぱり寝ている間に・・・何かされたの??
…それともしちゃった??

193 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:09


またまたしばらく固まってしまってた。
裕ちゃんが「圭ちゃん、着替えんの遅すぎ」と声をかけに来てくれてやっと固まっていた事に気が付いた。



裕ちゃんの様子はいつもと変わらないし・・・けどやっぱり何がどうなってこうなったのかが分からない。

「聞きたいこと聞いてええよ」

突然、裕ちゃんがにやっとしながら言ってきた。
何か悪巧みでも考えているような笑顔。
少々不安があったけど、素直に乗らせてもらった。

「あの・・・さぁ、昨日の事何も覚えてないんだけど・・・私、何かした?」

裕ちゃんは最初びっくりしていたが、直ぐに人が悪い笑顔を浮かべた

「自分が何かしたっちゅー自覚はあるんやなぁ」
「教えてくれないの?」
「ん?何したと思う??」

最初からずっと頭にあった一つの可能性。

194 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:09

「もしかして・・・、やっちゃったの?」


勇気を出して聞いてみた。


沈黙。


そして、爆笑する大人。


「ひゃははははっ、ひ〜。何や、朝から変やとおもっとったら・・・自分、そんな事考えとったん?あ〜、やばい、腹いたぁ・・・。ひぃ〜やばっ、とまらんっ」

お腹を抱えてひぃひぃ笑う裕ちゃん。


何かその姿をみたら馬鹿にされたような気がしてちょっとイライラしてきた。
いや、すごくイライラしてきた。

195 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:10


「・・・・・・帰る」



「えっ?」




「帰るから。多分お世話になったんだよね、ありがとう。じゃあね」




それだけ言って荷物を持って出て行こうとした。
化粧とか全然してないけどもういい。
ロビーにトイレとかもあるだろうし、とにかく此処にいたくない。

196 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:10

「ちょっ、圭ちゃんっ!?」


慌てて裕ちゃんが追いかけてくるけど逃げるようにドアに向かった。


「あー、もうっ」


背中から怒ったような声と衝撃。
何かを背中に投げられた。
ちょっとこけそうになる。

無視して立ち去ろうとしたら


「別に帰ってもええけど、ソレはちゃんと自分で持って帰ってや!!」

もう裕ちゃんは私を追いかけようとはしてなかった。
普通にさっきまでいたベッドに腰掛けて・・・結構怒ってる雰囲気。
背中に投げつけられた“ソレ”を見てみると紙袋の中にビニール袋に入れられた何かが入っていて。
良く見ると昨日の服。
何故か結構重い。

197 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:11
なんでだろうと思ってビニール袋の口を開けると・・・


「・・・くさっ」


臭かった。なんだろう、胃液みたいな・・・?


胃液??


凄く嫌な予感がする。
裕ちゃんはさっきっから黙ったまま何も言ってこない。
多分・・・この原因って私なんだろうなぁ・・・。

198 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:11

あ〜…

「裕ちゃん・・・」

恐る恐る声をかける

「・・・・・・」


まだ怒っているのか返事はないが、そのまま続ける。


「もしかして、昨日めちゃくちゃ迷惑かけた・・・よね?ごめんなさい。」


「・・・・・・覚えてんの?」

ちょっとまだ表情は硬かったけど、返事をしてくれた。

「ううん、全然。けど、これって私だよね?」

ビニール袋を掲げながら聞いてみる。

「あー・・・、うん。」
199 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:12
この臭いの原因が私ってことは、相当の事をしているはず。
ヤバイ、裕ちゃんに絶対迷惑かけてる!!
「さっきは勝手に怒って帰ろうとしてごめんなさい!!・・・昨日何したか、教えて!!」
私の必死のお願いに、裕ちゃんもしぶしぶ、と言った感じで答えてくれた。
ただし、警告付だったけど。
「ん〜・・・全部聞いてもへこまんでよ?」
200 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:12


裕ちゃんの話によると。



昨日2期のメンバーで散々飲んだ私は何かおかしくなっていたらしくて。
いきなり裕ちゃんに電話をかけたと思えば。
電話口でひたすら「裕ちゃんが来ないと帰らない」と我がままを連呼したらしい。

さらに、裕ちゃんが迎えに着てくれたら来てくれたで、かなり酔っ払っていて。
信じられないことに裕ちゃん好き〜とかを連呼して。
矢口たちと別れてもふらふらの状態で。
裕ちゃんが肩を貸してタクシーまで連れて行こうとしていたところで急にリバースをしたらしくて。
二人とも密着してたから当然被害は両人に及んで。
タクシーに乗ろうとしても乗車拒否をされてしまって。
201 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:13
服が汚れた状態でうろうろするのもちょっとやばいと思ってどうにか裕ちゃんがホテルに連れて行ってくれたみたいで。
もちろん普通のホテルだけど。
で、ホテルの部屋でとりあえず全身ゲロまみれだからお風呂に入れようとしてくれたんだけど。
どうやらここでも私は裕ちゃんと一緒じゃないと嫌だとか我がままし放題だったらしくて。
裕ちゃんも酔っ払い一人で入れるのが怖かったから一緒に入ってくれて。
っていうかもう抵抗するのがめんどくさかったとのことで。

どうにかこうにかお風呂に入れて、一応バスローブの状態で髪乾かしたりしてくれて。
気が付けば私は呑気に眠りこけてたらしくて。

その隙に裕ちゃんはゲロまみれの服をそのままじゃあクリーニングにも出せないから洗ってくれたり、サイズ見てホテルに入ってるショップに翌朝適当に服持ってくるように電話したりしてくれてたみたいで。
202 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:13

で、いざ裕ちゃんも疲れたから寝ようとしたら私が起きてきて。
「裕ちゃん前にCDで毛布やシーツに包まって寝るのが好きって言ってたよね〜♪」
とか楽しそうに言ってきて、バスローブを剥がそうとされて。

気が付けば私もバスローブを脱いでて。
裕ちゃんも抵抗するのが疲れたから素直に脱がされて寝た、と。

ついでに言うと何もしてないしされてない・・・らしい。
少なくとも裕ちゃんが起きている間は。

203 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:13


以上が昨日私がやったことらしい。
自分でも信じられないくらいぶっ飛んでる。
っていうか何この問題児。

ありえないくらい裕ちゃんに迷惑かけてる。


「覚えとんやったらめっちゃへこんどるんやないかなぁ、って思ったから優しくしたげたのに、いきなり怒るんやもんなぁ・・・。しかも変な想像しとるし」
朝もいきなりシーツ取られて、身体隠すもんなくなってもうたし・・・


裕ちゃんがちょっと拗ねた感じで言う。
私に気を使わせない為だと言うのは分かるけど、本当に自分で嫌になる。

204 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:14

「あの・・・・・・本当にごめんなさい」


頭を下げてしっかり謝る。
けど、もう頭を上げれない。
どうしよう、笑えない。
いっぱい迷惑かけて、いっぱい面倒かけて、なのに不快な思いをさせて・・・。



ふいに、頭に重みを感じた。
ふと顔を上げると裕ちゃんが頭を撫でてくれている。
すごく柔らかい表情で微笑んでくれている。


「あたしもちょっとからかい過ぎたわ…昨日の事は気にせんでえぇよ」
「けど……」
「へこまんでよって言うたやん?」
「でも…」

205 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:14

私がいつまでも沈んでいたら、急に裕ちゃんが嬉しそうにニッ、と笑った。

「ホンマはな、裕ちゃんちょっと嬉しかったんで?」

「え…?」

突然の、告白。

「昨日な、電話くれたやん?裕ちゃんが来ないと帰らないって…」

「うん…?」

「なんっちゅーか、頼ってくれてるっていうか…好かれとるんかなぁ…みたいに思ってな」

「……?」

「もう、めちゃくちゃ嬉かってん」

本当に、嬉しそうに言う裕ちゃん。
こっちまで幸せになってしまうような笑顔。

206 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:15
「やから、圭ちゃんも笑っててや」

そう言って頭をぐしゃぐしゃ撫でられる。

「なっ?」

優しく笑いかけてくれる裕ちゃん。

裕ちゃんのように素敵に笑えているかどうかは分からないけど、精一杯笑う。

「よしっ」

ますます嬉しそうに目を細めて笑いながら頭を撫でてくれる。

こんな笑顔を私に向けてくれるなんて、想いもしなかった。

昨日の酔っ払ってた自分に感謝したいくらい。

207 名前:笑顔YESヌード 投稿日:2009/05/24(日) 22:15

「裕ちゃん、ありがとう」

ごめんなさい、じゃ違う気がしたから
さっきは怒って帰ろうとして表面だけのありがとうだったから

心からの感謝の言葉を伝えたかったから

一瞬裕ちゃんは、キョトンとした顔をして
でも直ぐに嬉しそうに笑って

「うちもありがとうなぁ、圭坊」

本当、昨日の自分に感謝したい。
こんな展開になるなんて、全然想像もしてなかったけど。
改めて裕ちゃんの事好きになっちゃった。





けど、とりあえず今後はお酒に飲まれないように注意しよっと!
208 名前:飛咲 投稿日:2009/05/24(日) 22:16
とりあえずこれで終了です。
いっつも終わりが決まらなくてぐずぐずになってしまうんですよね…。

まぁ二人は恋人未満ってことで。
209 名前:飛咲 投稿日:2009/05/24(日) 22:18
>>183さん
裕ちゃん攻めれてないです。
すいません。
いつでもヘタレの裕子さんで〜すw
210 名前:飛咲 投稿日:2009/05/24(日) 22:20
>>173さん
本当に反応遅くなってしまってすみませんでした。
次こそはなっちゅ〜更新出来るように頑張ります。
211 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/05/25(月) 22:52
初めまして
自分は裕ちゃんとごっちんが好きなのでもし良ければランチタイムの続編かまた別のお話しを気が向いた時にでも書いてください
212 名前:飛咲 投稿日:2009/06/06(土) 23:35
やっとなっちの話が出来た〜☆
とりあえず今日は半分くらいまで。
213 名前:夢の中 投稿日:2009/06/06(土) 23:35

あやっぺが脱退して。
福ちゃんの時もそうだったけど、皆さみしくて。
それでも仕事はいつも通りあって。
一人居ないことを寂しいと思う気持ちを消化する暇さえ与えて貰えなくて。
皆必死で笑ってた。

寂しいとか悲しいとかの泣き言も当然言ってた。
ただ一人……裕ちゃんを除いて。
裕ちゃんは黙って皆をずっと慰めてくれていた。
214 名前:夢の中 投稿日:2009/06/06(土) 23:36

あやっぺが脱退してから一週間くらいたったある日、突然あやっぺから電話がかかってきた。
「もしもし?」
『もしもし、何か久しぶり…変な感じだね』
「ほんと、変な感じだべ〜。どしたの、急に?」

もし、何か連絡をつけたいような事があればあやっぺはいつも裕ちゃんに連絡をしていた。
それが突然なっちにかかってきたから正直少し驚いていた。

『う〜ん…あのさ、変な事聞いていい?』
なっちにだから、聞くんだけどさ、なんて言われて嫌なんて言えるわけがない。
「うん、どうしたの?」
『…裕ちゃんってちゃんと眠ってる?』

一瞬あやっぺの言っている意味が分からなかった。


「…ちゃんと眠ってると思うんだけど……」

これは嘘。
本当は最近自分の事に必死で周りが見えていなかった。
ただ、裕ちゃんだけが周りをみていたように思える。
215 名前:夢の中 投稿日:2009/06/06(土) 23:36
今までだったら普通に分かっていた、メンバーの体調とか気分とかほとんど気にかけていなかったことに、今更ながら気がついた。

『そう…ちゃんと寝てるんならいいんだけどさ』
あやっぺはなっちの言うことを信じてくれたのか、安心したようだった。

じゃあいいやーって話を切られそうになった。
何故か嫌な予感がした。
思わず声を出していた。

「どうして寝てないって思うの?」

返事は予想していなかった沈黙。
普段の会話なら気にならない程度だけど、電話で10秒以上何も話さないのはすごく長く感じてしまう。

216 名前:夢の中 投稿日:2009/06/06(土) 23:37


ねえ、どうして?


もう一度声をかけようとした時、電話からあやっぺの溜め息が聞こえた。


『なっちにだから話すんだけど…ていうか、最初からなっちにお願いしようとしてたことなんだけどさ…』
「うん?」
『明日香の時さ、裕ちゃん全然眠れてなかったんだよ。』
「えっ?」
『初めての脱退の時、私もだけど皆自分のことで必死だったじゃん?色々言いたい事はみんな裕ちゃんに言って…。で、裕ちゃんは誰にも泣き言言えないで、一人でずっと苦しんでいて…。裕ちゃんてさ、不安な事とか心配事とかあると眠るの苦手らしいんだよね』
「……」
『で、私がようやくちょっと余裕が出てきた時に裕ちゃんの状態に気付けたんだけど…。
でもさ、平気そうならいいや。いや、ちょっと私の脱退で裕ちゃんに不安与えてないかって事が心配だったんだけどさ〜』
ちょっと自惚れてたみたいだね、私。

最後は誤魔化すように笑って明るく言うあやっぺ。

結局裕ちゃんの今の状態が分からないなんて言えないまま、電話を切ってしまった。


217 名前:夢の中 投稿日:2009/06/06(土) 23:37


翌日。
昨日のあやっぺの電話のおかげで、なっちにも周りを見る余裕ができた。
違う、余裕があるわけじゃない。
けど、周りをちゃんと見ないといけない事が分かったから。

皆少しずつ元気になってる気がする。
脱退前と同じように、笑って、話をしている。
ただ一人、ずっと変わらないようにみせている人。
裕ちゃんの瞳が、酷く、悲しそうな色だということに初めて気付いた。

218 名前:夢の中 投稿日:2009/06/06(土) 23:38

注意深く観察してみるとー
いつもより濃いメイク
口だけ笑って全然笑ってない表情
ふとした合間に見せる疲れた顔
―そして、誰かを探しているかの様な視線
……探している人が居ないことに気付いた時の悲しそうな眼

それでも、まだちょっと元気がなさそうなメンバーには「大丈夫か?」「元気だしぃや」なんて声をかけている。

一番危険な状態なのは裕ちゃんだ…

あやっぺのおかげで今一番どうにかしないといけない人が分かった。

219 名前:夢の中 投稿日:2009/06/06(土) 23:38

裕ちゃんの状態が分かったから、直ぐに行動に移すことにした。

「裕ちゃん、今日泊まりにいってもいい?」


今日の仕事が終わって、さあ帰ろうって時に声をかけた。
正直、どうやって裕ちゃんから不安を取り除いて上げられるかなんか分からないけど、同じオリジナルメンバーとして少しは裕ちゃんの力になれると思ったから。

「うん、ええよ」

一瞬怪訝そうな顔をしたけど、返事は思っていた通り肯定のものだった。
おそらく裕ちゃんはなっちがあやっぺのことで不安になってるから泊まりたいって思ったんだろうな。
前に福ちゃんが脱退した時も裕ちゃんの家で何度か相談に乗ってもらったこともあるし…。

「ほな、いこか」

そっと手を出してくれる。
その手を掴むといつもの様に、ぎゅっと握ってくれるけど…
何時もよりもずっと小さく、そして頼りなく感じてしまった。

220 名前:夢の中 投稿日:2009/06/06(土) 23:39

裕ちゃんの家に着いて。
適当に晩御飯を食べて。
適当にお風呂に入って。
適当にお話し何かをしてたら結構良い時間になってしまって。
そろそろ眠ろうかなぁ、何て思ってたら突然核心を突いてくる質問が飛んできた。


「…なっちはさぁ、どうして今日うちに来たいって言うたん?」


―裕ちゃんが心配だったからー


「……特に理由なんてないべさ?」
危うく本音を言いかけたけど、どうにか誤魔化した。
裕ちゃんは一瞬眉をひそめて、はぁっ、と溜め息をついた。

221 名前:夢の中 投稿日:2009/06/06(土) 23:40

「何か、あやっぺのことで消化不良の事があって、話したいとかじゃあないん?」

おそらく裕ちゃんは気付いていない。
言っている本人が酷く寂しそうな表情をしていることを。
声の節々から切ない思いが伝わって来ていることを。
今にも泣きそうな表情をしていることを。


これ以上追い詰めたら駄目だと本能で感じた。
だから

「違うよ?ただ、何となく裕ちゃんと一緒に眠りたかっただけだべ」

さ、そろそろ寝ようよー。

話を切り上げて眠ることを提案した。


「…ならええんやけどさ。分かった、変な事聞いてごめんなぁ。
じゃあ、そろそろ寝ようか。」

222 名前:夢の中 投稿日:2009/06/06(土) 23:41

いざ、眠ろうとした時、何となく予想してたけど、裕ちゃんが自分はソファーで眠るなんて言い出した。
今まで何度も裕ちゃんの家に泊まりに来たけど、そんなことを言われたのは初めてで。
今までは、なっちがソファーで眠るって訴えても却下されて強引に一緒に眠ってたのに…。

多分、あんまり眠れてない事をなっちに気付かれるのが嫌だったんだと思う。

頑なにソファーで眠る事を訴えていた裕ちゃんに、なっちが邪魔なんなら帰るから…っていう泣き脅しで、強引に一緒のベッドで眠ることを承諾させた。

223 名前:夢の中 投稿日:2009/06/06(土) 23:42

ベッドに入っておそらく20分くらい。
なっちは既に眠りそうなんだけど、寝たふりをしながらどうにかギリギリ起きてて…。

隣の裕ちゃんからは全然寝息何て聞こえない。
たまに溜め息が聞こえたり、なっちを起こさないように気を使いながら寝返りをうったり…。

そろそろなっちの睡魔が限界!!って思った時に、突然裕ちゃんがごそり、と起き上った。

一瞬で目が覚めた。

裕ちゃんがなっちの事を確認しているのが気配で分かる。

息を殺して寝たふりを続けていたら、そのまま部屋を出ていってしまった。

トイレかな、とも思ったけど、絶対に違う。
予想通り、5分経っても戻ってこない。


意を決して、裕ちゃんを追って部屋を出た。

224 名前:飛咲 投稿日:2009/06/06(土) 23:44
とりあえず今日はここまでで。
文章見直して、明日残りはUPします。
225 名前:飛咲 投稿日:2009/06/06(土) 23:46
>>173さん
とりあえずこんな感じで良いですかね?
なっちの一人称って難しいっす。
226 名前:飛咲 投稿日:2009/06/06(土) 23:49
>>211さん
レスありがとうございます。
ごっちんですね。
初めてのアンリアルとかにしちゃっても大丈夫ですか?
絶対に仕上げるんで、気長に待ってて下さいね☆
227 名前:飛咲 投稿日:2009/06/07(日) 22:56
続き行きます☆
228 名前:夢の中 投稿日:2009/06/07(日) 22:56

ドアを開けて直ぐに、ソファーで驚いた表情をした裕ちゃんが目に入った。
電気は消していたけど、窓から月明かりが入っていて、ぼんやりと裕ちゃんを照らしている。

「…どうしたん?眠れへんの?…それとも、トイレ?」

裕ちゃんは何時ものように穏やかな声だった。

何も言わずに裕ちゃんに一歩一歩近づいていく。

裕ちゃんの顔にはいっぱい疑問が浮かんでいたけど、なっちがすぐ傍に近づくまで何も発しなかった。

「……どうした?」

なっちがソファーまでたどり着いて、もう一度発せられた疑問。
よわよわしい微笑。
それに答えることなく、そっと両手で裕ちゃんの頬を包んだ。
一瞬驚いた顔をされたが、何の抵抗もしない。


「裕ちゃんは…眠らないの?」


229 名前:夢の中 投稿日:2009/06/07(日) 22:57

なっちの手の中で裕ちゃんが揺れる。
少し視線を彷徨わせたけど、何時ものように仮面をかぶるのが分かった。

「眠るよ?ただ、ちょっと今日は寝つきが悪かっただけや」
うちのことは気にせんでええから、なっちは眠り……何て大人ぶって。

「嘘つかないで」

自分でも思った以上に強い口調になった。
裕ちゃんの目が見開かれ、直ぐにぎゅっと閉じられた。

視線を逸らされないように顔を固定してたんだけどな…。

「嘘なんかついてへんよ…」

目を閉じたまま、苦しそうに言う裕ちゃん。
基本的に嘘をついたりするのが嫌いなんだよね?

230 名前:夢の中 投稿日:2009/06/07(日) 22:58

「じゃあ、なっちのことちゃんと見てよ」

裕ちゃんを攻めたい訳じゃないのに、なっちの言葉で裕ちゃんがどんどん追い込まれているのが分かる。

眉間にはっきりを皺を刻みこんだ状態で裕ちゃんがなっちを見つめる。

「…嘘、じゃない」

何でこんなに苦しんでるのに認めてくれないんだろう…。

「……あやっぺから、電話来たんだよ?」

裕ちゃんの身体が小さく震える。

「福ちゃんの時の事も聞いたよ…ごめんね、ずっと無理させてて」

裕ちゃんの目から涙がこぼれる。

「最近、ちゃんと眠れてないよね?
……なっちじゃ、あやっぺの代わりになれないかもしれないけど、あやっぺみたいに頼りに出来ないかもしれないけど…、裕ちゃんの力になりたいの」

なっちの両手にどんどん涙が降ってくる。


これ以上裕ちゃんの悲しそうな顔を見ていられなくなって、ギュッと抱きしめた。

「少しはなっちの事も、頼ってよ…」
231 名前:夢の中 投稿日:2009/06/07(日) 22:58

裕ちゃんはなっちの肩に手を当てて押し返そうとするけど全然力は入ってなくて。
裕ちゃんに負けないようにさらに力を入れてギュッと抱きしめると、段々抵抗は弱くなって。

しばらくすると少しづつ嗚咽が聞こえてきた。

なっちの腕の中で震えながら泣き続ける裕ちゃん。

こんなに弱ってたなんて全然気付かなかった。

誰よりも繊細なのに…全然弱みを見せようとしないから…。


子供みたいに泣き続ける裕ちゃんを、すごく愛おしく感じた。
232 名前:夢の中 投稿日:2009/06/07(日) 22:59

段々裕ちゃんの嗚咽は小さいものになってきて。
なっちに寄りかかるように体重を預けてきている。
何か、なっちに身を委ねてるって感じがしてちょっと嬉しい。


もう裕ちゃん落ち着いたかな〜って思って顔を見ようとしたら…


―ごめん……もうちょいこのまま、おらせてー

何て言ってぎゅっとしがみ付かれてしまった。



ヤバいヤバいヤバいっ。
…安倍なつみ、惚れちゃいそうで〜す。
いやぁ、だってさぁ、可愛いすぎだべ!!
あの裕ちゃんがなっちに甘えてギュッとしてくるなんて…!!

233 名前:夢の中 投稿日:2009/06/07(日) 22:59


「ホンマ、ごめんなぁ」

突然の謝罪。
まだなっちにしがみ付いたままだから、ちょっと聞き取りにくかったけど…何で裕ちゃんが謝るんだろう?

「リーダーやのに、全然ダメで…。なっちに心配かけてしまって…ホンマにごめんなぁ」

なっちにしがみ付いたまま、俯いて、悲しそうに話す裕ちゃん。
何で全部自分で背負いこもうとするんだろう?

「…裕ちゃん、何で謝るのさ。…あやっぺ居なくなって寂しいって思うことは悪い事じゃないべさ?裕ちゃんも、皆に甘えていいんだよ?」
「…やけど……」
「少しはなっちのことも、皆の事も頼ってよ」
「……」
「眠れないんなら、なっちが協力するからさ。あやっぺみたいには上手く眠らせてあげれないかもしれないけど、あやっぺがやってたこととか、何でもやるからさ」
「…っ!!」

234 名前:夢の中 投稿日:2009/06/07(日) 23:00

突然、強い力で押された。
裕ちゃんは何故か真っ赤で…呆然となっちを見てる。

何か変な事言ったかな?


どうかした?って口を開こうとした瞬間


「なっちは…あやっぺみたいなことせんでもえぇから……」


絞り出すように出された言葉。

…なっちじゃあやっぺの代わりにならないらしい。
違う、なれないんだ。
裕ちゃんに拒絶されてしまった。
なっちなんか要らない、って言われた気がした。
235 名前:夢の中 投稿日:2009/06/07(日) 23:01

「……ただ、ギュッとしててくれへん?」


「……え?」


「……こんな風に、ギュッとしてもらったまま眠りたいんやけど…あかん?」


裕ちゃんが恥ずかしそうに顔を上げて言う。

何?どういうこと?
さっきの『なっちはあやっぺみたいなことせんでもええから』っていうのは…あやっぺと同じことはしなくて良いってことだったのかな?

そんなことをパニックになりかけの頭で考えてたらカオリみたく交信しちゃったみたいで。


「やっぱり、あかん?」


裕ちゃんの悲しそうな声でようやく我にかえった。


「もちろん良いに決まってるでしょ?ちゃんと眠ってね、裕ちゃん」

236 名前:夢の中 投稿日:2009/06/07(日) 23:01







237 名前:夢の中 投稿日:2009/06/07(日) 23:02

善は急げということで、早速寝室に戻って。
なっちのパジャマ代わりのTシャツは裕ちゃんの涙で濡れてしまったので、代わりのTシャツを裕ちゃんに貸してもらった。

裕ちゃんはなっちの腕の中で。
ちょうど頭が胸に当たる感じ?
ドキドキしてるのが聞こえるかもしれないけど、そこはまぁしょうがないか。


なんとなく、頭を撫でてあげたら気持ちよさそうにすり寄ってきた。

238 名前:夢の中 投稿日:2009/06/07(日) 23:02

「気持ちいい?」

「うん」

「眠れそう?」

「うん……」


さっきいっぱい泣いて疲れたってのもあるだろうけど、本当に裕ちゃん眠りそうだ。


「もっともっとなっちのことも頼ってね」

「…うん…」

「一人で背負いこみ過ぎないでね」

「…う…ん…」

「皆裕ちゃんの事大好きなんだからね」

「……」
239 名前:夢の中 投稿日:2009/06/07(日) 23:03

返事の代わりに聞こえてくる寝息。
安心しきってくれている可愛い寝顔。

可愛い裕ちゃんの寝顔を見ていたら、段々なっちも眠たくなってきた。


「おやすみ、裕ちゃん」


返事はないって分かってるけど。
その状態にさせたのが自分ということが本当に嬉しい。

腕の中に裕ちゃんの温もりを感じながら、とても幸せな眠りについた。


240 名前:夢の中(後日談) 投稿日:2009/06/07(日) 23:03







241 名前:夢の中(後日談) 投稿日:2009/06/07(日) 23:03

突然の電話。

「もしもし?」
『もしもし、あやっぺ?』
「うん、どうしたの、急に?」

何か前回の電話の時と、逆の展開だなぁなんて思いながら元メンバーとの電話を進めた。

話を聞くと、どうやら前回裕ちゃんが眠れてるっていうのは嘘…というか本当かどうか分からなかったけどついそう言ってしまった、という謝罪をしたかったらしい。
けど、どっちにしろなっちのおかげで裕ちゃんがちゃんと眠れてるんなら私としてはそれで良いんだけどね。
やっぱり裕ちゃんのこと、なっちに頼んで正解だったなぁ、何て思ってたら突然の爆弾発言。


『ところでさぁ、裕ちゃんが、なっちはあやっぺみたいなことせんでもええからって言うんだけどさ。あやっぺ裕ちゃんにどういうことしてたの?』

242 名前:夢の中(後日談) 投稿日:2009/06/07(日) 23:04

なっちとの電話を切ってそっと溜め息をついた。
どうやって話を誤魔化したのかは覚えてない。
けど、最後のなっちの声は明るかったから、多分、ちゃんと誤魔化せたんだろう…。


けど…


流石に言えないよね。

私がどうやって裕ちゃんを眠らせていたかなんて……。

単純に疲れさせてただけなんだけどね。



ま、いずれなっちも裕ちゃんとそういうことになるかも知れないけど…。


人間知らない方が良いって事もいっぱいあるしね。


                            FIN
243 名前:飛咲 投稿日:2009/06/07(日) 23:06
以上、なっち編、終了です。

裕ちゃんとなっちは卒業しても一緒にご飯とか行ってて、何か嬉しいです。
244 名前:飛咲 投稿日:2009/06/07(日) 23:09
ごっちんは…よくあるパターンだけど、
一番型にハマるのはごっちんっていう話が出来そうです。

妄想は得意だけど、文字にするのが苦手だぁぁっ
245 名前:飛咲 投稿日:2009/06/07(日) 23:11
一応ネタばれ防止でもう一個、と。
246 名前:173 投稿日:2009/06/08(月) 18:40
なっちありがとうございました!
久々になっちゅ〜見れて嬉しかったです!!
これからも頑張って下さい!
247 名前:飛咲 投稿日:2009/06/08(月) 22:57
今日の圭ちゃんのブログ見て、20分くらいで出来ちゃったんで、
勢いでUPしちゃいます。
めちゃ短いですけど、どうぞ↓
248 名前:ワガママ 投稿日:2009/06/08(月) 22:57

28歳の誕生日に始めたブログ。
最初はちゃんと続くか不安だったけど、今では日課になっている。
今日は…裕ちゃんからもらったもずくを料理したから、そのことUPしよっと。

あっ、そうだ…せっかくだから……♪



♪♪〜〜♪♪〜〜

やっぱりかかってきた。
裕ちゃんからの着信。
突然、「原尻の滝見に行ってくるわ」何て言って九州に行ってしまった彼女。

別にね、まぁ行くのは裕ちゃんの自由だから良いんだけどさ…。
どうせ九州行くんなら、一日早く動いて私と矢口のライブに来てくれてもいいじゃん!って思うのは我儘じゃないよね?

だからちょっと仕返しというかいじわる…かな?

249 名前:ワガママ 投稿日:2009/06/08(月) 22:58


「もしもし?」
『遅い!!つぅか、何や、あれ?』
案の定、不機嫌そうな声。
「ごめんごめん、怒んないでよ〜。で、あれって何のこと?」
分かってるけど、あえて言わせたい。
自然と楽しそうな声が出ちゃったかも。
でも、このぐらい、甘えてもいいでしょ?

『…最後のやつ』
「最後?」

『……いただきますって』
「あぁ、あれ?何処が変なの?」
『……っ!!』

裕ちゃんが電話の向こうで赤くなってるのが分かる。

250 名前:ワガママ 投稿日:2009/06/08(月) 22:58




裕ちゃん
いただきま〜す




251 名前:ワガママ 投稿日:2009/06/08(月) 22:59

今日のブログに裕ちゃんが感じてくれると信じて入れた、一文。

いただきます、だなんて最近直接言ってないもんね。


『……前の時も言うたやん』
「ん?前って?」
『うぅ〜〜〜』
あ、唸ってる唸ってる。
大人のくせに子供みたい…可愛いなぁ。

『…分かってて、言うてるやろ』
「あ、バレた?マックの時でしょ?」
性格悪いでぇ、なんて聞こえてくるけど無視無視。

252 名前:ワガママ 投稿日:2009/06/08(月) 22:59
そう、前にマックのチケット貰った時のも書いたんだよね。


裕ちゃん!
いただきま〜す♪

ってね♪



あの時も直ぐに電話かけてきたんだよね、裕ちゃん。

あ〜いうの恥ずかしいからやめてって。
何か、自分に対して言われてるみたいで……ドキドキするって。

ふふふふふ♪
まぁ、裕ちゃんに対して言ってる訳だから、こっちとしてはそう感じてくれて計画通りなんだけどね。

253 名前:ワガママ 投稿日:2009/06/08(月) 22:59


さっきまでのふざけた声のトーンじゃなくて、真剣なトーンで話しかける。
裕ちゃんの好きな音程で。

「いつ帰ってくるの?」
『えっ?』
「…帰ってきたら、直接言ってあげるよ」
『なっ…!!』
「美味しく頂かせてくれるんでしょ?」
『…………っっっ!!!』
「裕ちゃん?」
『もっ、ええ!!…圭ちゃんのアホォ!!!』

254 名前:ワガママ 投稿日:2009/06/08(月) 23:00

どうやらからかい過ぎたらしい。
電話からプー、プー、プー…と機械音が流れてくる。

でも、電話から流れてきた裕ちゃんの声は感じてる声で。

ふふっ、思わず顔がにやけてしまう。
今度いつ会えるかなぁ?
この前会えた時はなちみが一緒だったから…。
よし、今度二人で会えた時は、直接言っちゃおうー。
このくらいの我儘、許してくれるよね?


裕ちゃん
いただきます


ってね。

                           FIN
255 名前:飛咲 投稿日:2009/06/08(月) 23:01
めっちゃ短いけど、以上です。
圭ちゃんのブログのせいで、妄想しまくりです。
256 名前:飛咲 投稿日:2009/06/08(月) 23:02
>>173さん
とりあえず喜んでいただけたみたいで良かったです。
これからもお付き合いください。
257 名前:飛咲 投稿日:2009/06/08(月) 23:10
そういえば、夢の中での

安倍なつみ、惚れちゃいそうで〜す。

ってとこ。
ダディドゥデドダディ!の

安倍なつみ、頑張ってま〜す。

のノリでお願いします。
258 名前:飛咲 投稿日:2009/08/06(木) 00:54
お久しぶりです。
最後に更新してから約二カ月…。
二週間に一回更新を目標にしてたのに…。
もう待ってくれてないかもしれませんが、>>211さんのリクでごっちん、
とのことでしたのでとりあえずUPします。
本当に長い間待たせてしまって申し訳ありませんでした。
259 名前:飛咲 投稿日:2009/08/06(木) 00:56
アンリアルで
中澤:女子高の化学の先生
後藤:その高校に通う生徒
平家:裕ちゃんの同僚の先生
吉澤:後藤の友達
って設定で行きます!!
まぁでも二人以外はほぼ出ません(笑)

では、ランチタイム〜手作り弁当〜↓
260 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/06(木) 00:56
「おはよ〜、裕ちゃん。はい、今日の分」


いつもの朝の光景。
私、後藤真希は教室に入る前に必ず立ち寄る場所がある。
愛しのあの人が居る場所―化学準備室―
まぁ、愛しのあの人って言っても…もうバレバレだけど、実はごとー、裕ちゃんこと中澤裕子先生に恋してるんだ。

何か、一見クールそうに見えて、結構口も悪くて、パッと見も怖めなんだけど、たまにすっごく優しい笑顔をしてくれちゃったりするもんだから……簡単に恋に落ちちゃったんだよね。
いくら私立の高校の先生だからって…金髪カラコン、ピアスの先生って普通いないじゃん?
でも、そんな恰好もめちゃくちゃ似合うんだよね〜。
今のごとーと裕ちゃんの関係は恋人同士…と言いたいところだけど、残念ながら裕ちゃんにまだ告ってないから…今は好きになってもらう努力をしてるとこ。
261 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/06(木) 00:57

「おはよ〜さん。いつもありがとうなぁ。けど、ほんと無理せんといてな?」

今は得意の胃袋攻め。
こう見えても料理は得意だから、毎日頑張ってお弁当を作ってるんだ〜。
早起きは苦手だけど、裕ちゃんの為なら全然頑張れるんだよね。

「も〜、いつも言ってるじゃん。ごとーがやりたくてやってんだから気にしないでよ」
「でもなぁ…」

これは日課になってるやりとり。
やっぱり先生という立場上、毎日生徒にお弁当を作って来てもらってるってのが申し訳ないんだって。
そうでなくても実は裕ちゃん気を使う方だしね。

「でも、その代わりごとー以外の人が作ったお弁当食べちゃ駄目だからね」

これも、いつものやり取り。
実は裕ちゃんって結構生徒から人気があるから、こうやって牽制かけとかないと危ないんだよね。
当の裕ちゃんはポーズなのか本当に鈍いのか分からないけど、全然気付いてない様子。
3年の安倍さんとか2年の矢口さんとか、結構色んな有名どころの人が裕ちゃんの事好きって噂が流れてるんだもん。
262 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/06(木) 00:58

「わかっとるって…。それより、また今度お礼にどっか連れてったるな?」

これは、裕ちゃんが見つけた妥協策。
やっぱり生徒にお弁当を作ってもらうと、材料費とかもかかって申し訳ない…ということだったんで、お礼に休みの日に遊園地やら外食やらに連れてってもらってる。
近所で済ますと学校の人とか保護者の人に見られて、変に思われたらいけないってことで、遠くまで足を運ぶようにしてるんだ……ごとーにとってはデートなんだよね。
ごとーとしては、自分の作った料理を食べてもらえるだけでも嬉しいのに、デートまでしてくれて、いわゆる一石二鳥、棚からぼたもち?みたいな気分なんだ。

「本当!?ヤッター、マジ嬉しい♪」
「あ、そろそろ時間とちゃう?」
「うわっ、ホントだ!」
「じゃあ、今日も学生頑張って来てな?」
「うん、行ってきま〜す」

263 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/06(木) 00:59

楽しい時間は直ぐに過ぎてしまう。
一応ごとーは学生の身分なので、教室に向かう。
まぁ、学校には裕ちゃんに会いに来てるみたいなもんだから、サボってもいいんだけど、前にサボったのがばれた時、裕ちゃんマジギレして本当に怖かったんだよね…。
裕ちゃん曰く、―サボったのがムカついたんやなくて、私に嘘ついたんが腹立つー、だそうだけど…。
それに、裕ちゃんに嫌われたくもないしね。

264 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/06(木) 00:59





265 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/06(木) 00:59

時間はあっという間に過ぎて、今は昼休み。
まぁ、授業中ずーっと寝てたからそう感じてるだけかも知れないけど。

「あっ、ごっちん、起きた?」
「んあ?よしこ?」

声をかけてきたのは友達の吉澤ひとみ。
一見少年のようにかっこいいボーイッシュな子だけど、実はすっごく優しくて、結構気配りさん。

「相変わらず寝てたね〜。ご飯食べに行かない?」
「ん〜、行く〜〜〜。」
「今日さあ、屋上で食べない?結構気持ち良さそうだったよ」
「ん〜、いいよ〜。」
「よし、いこっか」

266 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/06(木) 01:00
足取り軽いよしこの後に着いて行く。
自分用のお弁当を持って。中身は当然裕ちゃんと一緒。
うちの学校は何故か、生徒と先生が一緒にご飯を食べるのを良くない、としている。
昔、仲の良い先生と生徒が居て、よく一緒にご飯を食べたりしてたんだけど、たまたまその生徒の成績が良くて結構良い大学に推薦なんかで行っちゃったもんだから、それは贔屓だとか騒ぎだした保護者がいたらしい…。
まったく迷惑な話だよねぇ。
当然ごとーは裕ちゃんと一緒に食べたいんだけど…あまり駄々をこねて裕ちゃんを困らせたくないから素直にルールに従っている。
まぁ、その分裕ちゃんがデートしてくれる時はめちゃくちゃ甘えてるんだけどね。
267 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/06(木) 01:00


「はい、着いたよ」


よしこに案内されたのは、ごとーが初めて入る屋上。
今日は天気も良くて、風も気持ち良くて…
―眠くなってきたー
と言ったらよしこに小突かれた。

「よしこ何でこんな良い場所知ってんの?」
「ん〜、バレー部の先輩に教えてもらった」
それより、早く食べようよ。

そう言わんばかりにどんどんお弁当の準備をするよしこ。

「どうせならもっと端の方に行こうよ」

そう言ってよしこと端の方に近づいて気付いた。
あの部屋―化学準備室―
この屋上から、裕ちゃんの化学準備室が丸見えになっていることに。
268 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/06(木) 01:01

あ〜、何かめちゃくちゃ嬉しい♪
裕ちゃんいないかもしれないけど、いつも裕ちゃんが居る場所を見ながら食事するのってテンション上がる!!

急ににやにや笑い出してご飯を食べる私を、よしこが気持ち悪そうに見ていた。


「あっ」

思わず漏れてしまった言葉。
裕ちゃんと…平家先生が化学準備室に入ってきた。

「どした?」

なんでもないよ…と言おうとしたけどその前に…

「あぁ、中澤先生と平家先生じゃん。あの二人、結構仲良いよね」

ごとーの想いを知らないよしこがズケズケ物を言う。
そう、平家先生も実は裕ちゃんの事を好きなんじゃ…何て噂が流れてる。
本当に裕ちゃんモテ過ぎだよ…。

けど、大丈夫。
裕ちゃんの手にはごとーのお手製弁当が見える。
裕ちゃんがごとーの作ったものを食べてくれる、それだけで十分だもん。

269 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/06(木) 01:01





本当にごとーはそう思ってたのに。


裕ちゃん、酷いよ。


270 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/06(木) 01:02
「うわっ」


よしこの声が耳に届く。

裕ちゃんは、平家先生にいわゆる「あーん」っていうやつをやっている。
平家先生もそれを笑顔で受けている。
素直に食べた平家先生の頭を撫でたりして…。



ごとーが作ったお弁当を。

ごとーが裕ちゃんの為に作ったお弁当を。



そんな、恋人達のスキンシップの媒体みたいに使わないでよ。

271 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/06(木) 01:02

「あの二人って、デキてんのかなぁ?」


よしこの声が耳に届く。
何か、フィルターがかかったみたいに遠くから聞こえる。

なんだろう。

気持ち悪い。



「…ごめん、ごとー気持ち悪いから早退するね」

これ以上、あの二人を見ていたくなかった。

よしこが何か言ってるけど、全部無視して逃げるように帰った。
272 名前:飛咲 投稿日:2009/08/06(木) 01:04
とりあえず今日はここまでです。

本当に長い事更新してなくてすみませんでした。
273 名前:飛咲 投稿日:2009/08/06(木) 01:07
最近、seekのwikiが活発になっているようで、
その中の作者一覧に一応乗ってて地味に嬉しかったです。

とにかく中澤さんが大好き

紹介文に中澤さんって入れてくれてるだけでも嬉しいです。
274 名前:飛咲 投稿日:2009/08/06(木) 01:10
ランチタイムの続きは今週中にUPします。

裕ちゃんソロデビュー12周年突入おめでとう♪
275 名前:飛咲 投稿日:2009/08/09(日) 23:44
続き行きます↓
276 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/09(日) 23:45


結局昨日は荷物を置いたまま、逃げるように帰ってしまった。
放課後よしこが荷物を家まで持ってきてくれて、次やったらドツくからね、と笑って小突かれた。
何かあったってのは分かってるんだろうけど、こういう気を使ってくれるところがありがたいんだよね。

今日も一応裕ちゃんの為にお弁当を作ってきた。
昨日の事は無かったかのようにふるまって、どうにか真相を確かめたいと思ったから…。

本当は裕ちゃん、ごとーのこと迷惑って思ってるのかもしれない…。
本当は平家先生と付き合ってるのかもしれない…。
本当は……

嫌な考えだけがぐるぐる頭の中を駆け巡る。

それらを振り切るようにして、何時ものように化学準備室のドアを開けた。
277 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/09(日) 23:45
「おはよう、裕ちゃん」
「おはよ〜さん…ってあんた、大丈夫なんか?」

何時もと変わらず元気に挨拶したはずなのに、裕ちゃんは怪訝そうな顔を向けてきた。

「ん?何が?」
「昨日体調悪くて早退したんやろ?お弁当箱返そうと思っとったのになかなか来ぃへんから…。心配になって担任の先生に聞いたら早退したって聞いたで?」


あ〜、自分で早退したこと忘れてたや。

「あ〜…、うん、大丈夫」
「ホンマに?」

裕ちゃんが心配そうな目で見つめてくる。
そんな顔しないでよ。
裕ちゃんの気持ちが分からなくなっちゃうよ。

「うん、大丈夫。それよりこれ、お弁当。ごとー今日はちょっと急ぐから、じゃあね〜」
「ちょっ!!」

言いたい事だけ言って、逃げるように教室に向かった。
今日もごとーの気持ちをたっぷりこめたお弁当…。
ちゃんと食べてくれると良いんだけど……。
278 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/09(日) 23:46

―失敗したー
4時間目がたまたま担任の授業で。
何時ものように寝てたら、昨日勝手に早退したこともあって。
担任の怒りの逆鱗に触れてしまったらしい。

4時間目が終わって、直ぐに屋上から裕ちゃんの動きを見よう、って思ってたのに…
担任に呼びとめられて、職員室で説教くらっちゃった。
まぁ、昨日の事はよしこが上手い事言ってくれてたみたいで、一応15分くらいの説教で終わったけど……。

担任の説教が終わって、急いで屋上に向かおうとした時、見慣れた後ろ姿を見つけた。

279 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/09(日) 23:46


―裕ちゃんー


一瞬声をかけそうになったけど、慌てて引っ込める。
裕ちゃんの手に2本の缶コーヒーがあったから。

2本って事は誰かと会うってことで。
その誰かは…おそらく平家先生で。

気がつくとこっそり裕ちゃんの後をつけるように追いかけていた。

280 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/09(日) 23:47


「ただいま〜」

裕ちゃんが入っていったのは、やっぱり化学準備室で。
口調からすると、誰かが中で待っているみたいで。

やっちゃいけない、って分かってたけど、自然とドアの前で聞耳をたてていた。

281 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/09(日) 23:48

「みっちゃん…お弁当食べて」
「はぁ…またですかぁ?」
「しょうがないやん」
「後藤さんやっけ?あの子に嫌いなら嫌いってはっきり言うた方がええんとちゃいます?」
「そりゃそうやけど…」
「いつかバレますよ」
「…けど……やっぱり言いにくいやん?」

282 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/09(日) 23:48

聞こえてきた話声は、やっぱり平家先生のものでー
聞こえてきた内容は、想像よりも酷い内容でー


裕ちゃんは後藤の事が嫌いなの??


もうこれ以上聞きたくないのに、足が全然動かない。
まるで、全身から血が抜けたように身体が寒い。

自分から聞こえる鼓動が気持ち悪いくらいに煩い。



それでも、まだまだ二人の会話が耳に届く

283 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/09(日) 23:48

「…それより、後藤さんのお弁当食べないんなら、私の食べます?」
「それってみっちゃんの手作り?」
「はい、変なものは入ってませんよ?」
「う〜ん…やっぱりええわ、ありがとう。」
「はいはい、じゃあ私が帰ってから食べますわ」
「ごめんなぁ…。ごめんついでに、私ちょっと出てええ?」
「はい?」
「……気持ち悪いんよ」
「あ〜…、頑張った方ですよね。ええですよ、ちゃんとお弁当箱も洗っときますわ」
「ごめんなぁ。じゃあ」

284 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/09(日) 23:49


逃げなきゃ、と思うけど全然身体が動かない。
裕ちゃんがドアに近づいてくる音が聞こえるけど、指一本も自分の自由に動かせる気がしない。
もう、自分が立っているのか、座っているのか、どんな表情をしているのかさえも分からない。



それでもー


ドアを開けて後藤の姿を確認した裕ちゃんが…

驚きで目を見開く裕ちゃんを見て、やっぱり好きだって思ってしまった。
285 名前:飛咲 投稿日:2009/08/09(日) 23:50
短いけどここまでにします。
次回、完結かな?
286 名前:飛咲 投稿日:2009/08/09(日) 23:51
ちなみにこの話終わったら次はまた圭ちゃんになると思います。
287 名前:飛咲 投稿日:2009/08/09(日) 23:53
KU好きになったのは…確実にあのお方の影響だな…なんて思ったりして。
あのお方みたいに文章書くの上手くなれたら良いんだけど…。
精進ですな!
288 名前:& ◆/p9zsLJK2M 投稿日:2009/08/15(土) 04:13
続きが気になります。
KUも楽しみにしています。
289 名前:飛咲 投稿日:2009/08/23(日) 23:46
ランチタイムの続きです。
裕ちゃんのブログの更新がないけど、圭ちゃんが安否を確認してくれたので良かった…。

では続きどす↓
290 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/23(日) 23:46


「ご…後藤?…いつから、そこに??」

裕ちゃんが問いかけてくるけど何も答えられない。
段々視界がにじんで、ぼやけてくるのが分かるけど、裕ちゃんの心が分からない。

裕ちゃんが慌てたようにいっぱいしゃべっている。
たまに、「誤解」とか「違う」とかって単語が聞こえてくるけど、何も分からない。



「どないしたんですか?…って後藤さん!!何で泣いてはるんですか!?」

平家先生の声が聞こえる。
あぁ、ごとー泣いてるんだなって他人事みたいに思った。

逃げようと足に力を入れたけど、その前に「とりあえず中に入り」って平家先生に腕を掴まれて連行された。

その間、裕ちゃんは困ったような、悲しそうな顔でごとー達を見ていた。
291 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/23(日) 23:47


平家先生に強引に中に入れられて。
適当な椅子に座らせてもらったけど、それでもごとーはずっと泣いていた。

裕ちゃんはごとーと平家先生から少し距離を取って立っている。

視界の端にごとーが作ったお弁当が目に入る。
からあげとトマトが食べられている。


裕ちゃんの気持ちが全く分からない。


お弁当を笑顔で受け取ってくれる裕ちゃん。
ごとーを遊びに連れてってくれる裕ちゃん。
早退したごとーを心配してくれる裕ちゃん。

だけど…

…お弁当を平家先生に食べさせる裕ちゃん。
……ごとーが泣いているのに、全然近寄って来てくれない裕ちゃん。

どっちが裕ちゃんの本心なんだろう?


裕ちゃんはごとーの事……迷惑なのかなぁ?

292 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/23(日) 23:47


いつまでたっても泣きやまないごとーの側で、平家先生が小さく溜め息をついたのが分かった。


「……姐さん、そろそろちゃんと伝えた方がええんじゃないですか?」

裕ちゃんが息を飲むのを感じた。
顔を上げると、苦しそうな表情。

「……せやけど…」

ごとーとは目を合わせようとはせず、眉間に皺をよせている裕ちゃん。

やっぱりそうなんだ。
……認めたくないけど、すっごく悲しいけど、裕ちゃんはごとーの事が迷惑なんだ。
ごとーが裕ちゃんにこんな表情をさせてるんだ。
293 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/23(日) 23:48

「姐さ…」「迷惑ならっ!!」
平家先生が何か言うのを遮って、立ちあがって叫んだ。
立ちあがった勢いで、椅子が「ガタンッ」と大きな音をたてたけど、全然気にならない。

「迷惑なら、…迷惑ってはっきり、言ってよ!!」

裕ちゃんの目を見てはっきり言う。

「ごとーの事、嫌いなんならっ、嫌いって、言ってよ!!!」

上手く言葉を出せない。
けど、このままの関係をずっと続けるのはお互い苦しいから。
ごとーにとっても裕ちゃんにとっても悲しいだけだから。


もう、諦めようと思って…裕ちゃんからの最後の宣告を待った。

294 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/23(日) 23:48



裕ちゃんが眉をひそめて、ゆっくりと息を吸うのを目を離すことなく見つめた。




―届いたのは、非情な宣告。




「……あんまり言いたくなかったんやけど……嫌いやねん」


295 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/23(日) 23:49



嫌い
…嫌い…
……嫌い……


はっきり言われた。

身体がガクガク震えるのを感じる。


自分の足で立っているのが信じられない。


「裕ちゃんのばかぁっ」



子供みたいだけど、捨て台詞を叫んで逃げようと走り出した。
296 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/23(日) 23:49


「「ちょっ!!」」



二人の声が重なる。
こんな時も仲良しだね。


もう少しで扉、というところで裕ちゃんに強引に抱き止められた。


あっ…良い匂い…


ぎゅっと抱きしめられた裕ちゃんから零れる匂い。
大好きな大好きな甘い香り。

本当は今すぐにでも腕を払って逃げ出したいのに、いつまでもこのまま抱きしめられていたいと本能が主張する。

297 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/23(日) 23:50

そのまま動けなくなっていると…



「…後藤、違うんよ…。後藤の事が嫌いなんやないから…。
 ごめんなぁ、誤解させるような言い方してしまって……。」

静かに、そっと呟くような声が聞こえる。

何か、落ち着く。
裕ちゃんの声で少し冷静になったごとーは、素直に疑問をぶつけることにした。



「…じゃあ、何で?……どうして、食べてくれないの?」
「それは……」

「美味しくなかったの?」
「いや…美味しかったんやけど……」

「じゃあ、何で?」
「…………」
298 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/23(日) 23:51

裕ちゃんを見つめると、すごく気まずそうな顔で。

「やっぱり……」
平家先生と付き合ってるんだ……。

最後の一言は、声に出せなかった。
うん、って言われるのが怖くて。

「…やっぱり?」
「………」

今度はごとーが黙ってしまう番。
ごとーも裕ちゃんみたいに気まずそうな顔してるのかな?



「…………………」
「………………………」

299 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/23(日) 23:51


「あの〜……」


二人の沈黙に耐えきれなくなったのか、忘れかけていた平家先生が声を上げた。


「……なんや?」
「…やっぱり姐さんが素直に言えばええだけの話やと思うんですけど……」
「あ〜〜〜…分かった。……後藤……怒らんと聞いてな?」
「うぁ?…うん」
急に真剣な顔で呼ばれてびっくりしちゃった。
裕ちゃんの顔はさっきまでの気まずそうな顔じゃなくて、何かを決心したような顔。


…やっぱりかっこいいなぁ……


「……あのなぁ?」
「…うん」
「そのぉ、何っちゅ〜か……」
「……うん?」

300 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/23(日) 23:52





「……嫌いなんよ………トマトとバナナ」
「はいっ!!!?」




301 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/23(日) 23:52

はぁっ!!?
トマトとバナナってどういうこと!?
あれだけ引っ張っといて、それ!!?
そんなこと!!!?

あまりにびっくりして、めちゃくちゃ大きな声が出ちゃった。

裕ちゃんは、ごとーが怒ったと思ったのか、早口にブツブツ言い訳してる。

「いや、だから、その…なんっちゅ〜か。
 嫌いっていうか苦手っていうか……。
 トマトとか絶対食べられへんし、バナナとか本当に味も見た目も匂いもダメやし…。
 で、特にバナナなんかはいっとったらお弁当全体に匂い移るやん?
 でも、お弁当全部残すんも悪いし、捨てるんとか失礼やし……。
 で、悪いなぁとは思っててんけど、みっちゃんに食べて貰ってたんよ。
 いや、ホンマにごめん。……けど、そんなん嫌いとか大人が言うのもちょっと…なぁ? 
 ホンマに悪いとは思ってんで?その、ごめんなぁ。」

302 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/23(日) 23:53


そんな冗談みたいな理由?

あまりにびっくりして、ごとーが何も言えず口をパクパクさせてたら……

「後藤さん?めっちゃ嘘みたいな話やけど、これ、ホンマなんやで?」

平家先生がにこにこしながら近づいてくる。

にこにこっていうか……にやにや、かな?
何か企んでるような笑顔。

何で?

303 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/08/23(日) 23:53

「ほれっ」

そう言って平家先生は後藤の手作り弁当をごとーと裕ちゃんの間に掲げた。

―そう言えば、今日はトマトとバナナを入れたなぁ…

ぼんやりそんなことを考えてたら

「きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」

って。

「い、嫌っ!やめてって!!」

そう叫びながらダッシュでお弁当との距離をとろうとする裕ちゃん。
目は涙目…っていうか、マジで泣いてない?

「なっ?」


笑顔でごとーを見つめる平家先生。
マジ泣きの裕ちゃん。

…平家先生、怖いっす。

304 名前:飛咲 投稿日:2009/08/23(日) 23:54
とりあえず今日はここまでです。
次で最後まで行く…はず。
305 名前:飛咲 投稿日:2009/08/23(日) 23:56
>>& ◆/p9zsLJK2M様
レスありがとうございます。
次のKUも頑張ります。
306 名前:飛咲 投稿日:2009/08/23(日) 23:59
最近何気に中澤さんと吉澤さん…一緒の仕事多いですよね…?
なかよし……書けるようになりたいなぁ。
307 名前:飛咲 投稿日:2009/09/13(日) 22:03
続き行きます↓
308 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/09/13(日) 22:04
その場は結局平家先生の

「じゃあ、後藤さんには悪いけどお弁当は私が食べとくから、
 姐さん外に連れてったってや」

の一言で片付いた。
何で裕ちゃんを外に連れていく必要があるんだろう、と疑問だったんだけど…

「多分バナナの匂い、そろそろ本気で気持ち悪くなっとるはずやから」

と小声で教えてくれた。


裕ちゃんを覗き見ると、確かにいつもより顔色は悪くて…表情も苦しそう。
どうやらバナナと同じ部屋に長時間(裕ちゃんにとっては、だけどね)居たから気持ち悪いみたい。
平家先生の助言通り、裕ちゃんを外に連れていく事にした。

309 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/09/13(日) 22:06
向かった先は、昨日の屋上。


もうすぐ昼休みも終わるからか、屋上には誰も居なかった。



「ねぇ、裕ちゃんもう大丈夫?」

「へっ?…あぁ、大分マシになったわ……。」

裕ちゃんの顔を見てみると、眉間の皺は未だに健在だけど、さっきよりは確かに大丈夫そうだった。
それでも、ごとーを見つめる裕ちゃんの表情はちょっと暗い。

なんでだろう?
まだ気持ち悪いのかなぁ?


「…ホンマにごめんなぁ」

一瞬何のことか分からなくて、返事に困っていたら

「本当に私、最低な事してたわ…。
 せっかく作ってくれたお弁当、人に食べさせたりして…。」


あぁ、そうだ。
そういう話してたんだ。
理由が余りにもくだらない…じゃなくて……予想外で自分が泣いたこととかも忘れちゃってた。
310 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/09/13(日) 22:06

「やっぱ、怒ってる…よなぁ?」


怒ってるって言われたら確かに怒ってるのかな?
昨日は裕ちゃんが平家先生にお弁当食べさせてるの見て、帰っちゃうくらいショック受けたわけだし…。
けど、怒ってるっていうより呆れたっていう方が近い気がするなぁ…。


「ウチのことなんか、嫌いになってしもた?」


嫌い?
嫌いなわけないじゃん。
むしろやっぱり好きだなぁって再確認しちゃったくらいだもん。


「……何でもするから、許して欲しいんやけど。
 そりゃ、後藤がどうしても許せれへん、っていうんなら諦めるけど……出来たら許して欲しいんや」


何でも?
ホントに何でもしてくれるの?
何でそんな風に縋るように言ってくるの?

誤解しちゃうよ、ごとー。
311 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/09/13(日) 22:07

「なぁ、何かしゃべってや」

泣きそうな顔で訴えてくる裕ちゃん。
頭の中でだけぐるぐる考えてて、全然言葉にしてなかったことに、今更ながら気がついた。


「……ホントに何でもしてくれるの?」

真剣になりすぎて、ちょっと声が低くなっちゃった。
裕ちゃんは、一瞬ビクッとしたけど、直ぐに頷いてくれた。


「一発殴らせてって言ったら殴らせてくれるの?」
「…後藤がそう望むんやったらな」

一瞬驚いた顔をしたけど、すぐに真剣な顔で返してくれる。

絶対にそんなことしないけどね。


「じゃあ、二度と話かけないし、話しかけて来ないでって言ったらそうさせてくれるの?」
「……うん、……後藤がそうしたいんならな」

今度はすごく辛そうな顔で返してくれる。

そんなことしたらごとーが苦しくなるから絶対しないけどね。
312 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/09/13(日) 22:08

「ごとーが何しても怒らない?」
「うん、怒らへんよ」


裕ちゃんが本気ってことが分かった。
本気で裕ちゃんが後藤との関係を修復しようとしてくれてる。
裕ちゃんが後藤との関係を続けることを求めてるっていう事が、すごく嬉しい。


裕ちゃんが、何でもするって言ったんだよね。
何しても怒らないって言ったんだよね。
今回の事で、ごとーいっぱい傷ついたんだよね。


だから……多少は無茶しても許されるよね。

313 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/09/13(日) 22:08

「じゃあ、目閉じて」
「えっ?」
「目ぇ閉じて、歯喰いしばっといて」
「……うん」


目を閉じる前の裕ちゃんの表情から怯えてるのを感じたけど、気にしない。

一歩づつ、ゆっくりと裕ちゃんに近づく。

目をぎゅっと閉じて、衝撃に備えてるのが分かる。
あ、手をギュッと握ってる。

…かわいいなぁ

314 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/09/13(日) 22:09



チュッ



唇に触れるだけのキスを落とす。

瞬間、裕ちゃんが目を見開いた。
何が起こったか分からないみたいで、目をパチパチさせながらごとーを見つめてくる。



今度は、何をされたか分かるように、ゆっくり3秒はキスをする。


再び唇を離したとき、裕ちゃんは信じられないくらい真っ赤になってた。

315 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/09/13(日) 22:09

「えっ?えぇぇっ?…な、なんで?」

珍しい。裕ちゃんがパニくってる♪

「裕ちゃん、して欲しい事なんでもするって言ったよね」

「へぇ?う、うん」

まだまだちょっと落ち着いてないけど、ごとーの問いかけには答えてくれる。


うん、1回諦めかけた裕ちゃんへの恋心、今日は最後まで暴走させよう。

「1個だけ、なんて言ってないよね」

「あぁ、うん」

すぅっと息を吸って、裕ちゃんの顔の前に指を立てる。

「お願いごと、その1!ごとーの事を、真希と呼ぶこと!!」
「は、はい」

ふふっ、裕ちゃんびっくりしてどもってる。
そりゃそうだよね。さっきまで泣いてた子が、急に元気になってるんだもん。
けど、前から裕ちゃんから後藤って呼ばれるの気にはなってたんだよね〜。
316 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/09/13(日) 22:10

「その2!!好き嫌いをごとーに隠し事しない!!」
「…はい……ごめん」

そうそう、今回のいざこざのきっかけは裕ちゃんの好き嫌いなんだからさ。
裕ちゃんはそれに勘付いて気まずそう。

「その3!!!引き続き、ごとーの作ったお弁当以外は食べない事!!」
「えっ?うん」

なんでだろう?裕ちゃん驚いた顔してる。

「なんでそんな驚いた顔してるの?」
「えっ、いやぁ…。また作ってくれるとは思ってへんかったから…」
「つーくーりーまーすー。ごとー、裕ちゃんの事好きなんだからね!」
「へぇっ!?」

あ、ヤバい、勢いで好きって言っちゃった!
裕ちゃんもどんな顔していいか分からないって顔してるし……。
あ〜、もう、言っちゃうしかないか!!


「その4!最後のお願い……ごとーと付き合って下さい」
「えぇっ!?」

317 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/09/13(日) 22:11

あ〜…勢いに任せて言ったはいいけど…裕ちゃん困った顔してる?
そりゃそうだよね、何でも言う事聞くって言われたから告る、なんてずるいよね。
けど、付き合いたいって言うのは本心だし……。
……ずるいことして、裕ちゃんに嫌われたくないし……。


「…ごめん、さっきのは言う事聞かなくてもいいよ。
……その代わり、ごとーの事、嫌いにならないで…」
「……」


裕ちゃんの沈黙が痛い。
さっきいっぱい泣いたせいか、涙腺が緩くなってるのか、泣きそうになってきた。
裕ちゃんに泣きそうな顔、見せたくなくて視線を下に落とす。

視線に飛び込んで来たのは裕ちゃんの綺麗な脚。
美脚ってこういうのを言うんだなぁ、なんて呑気に考えてたら、その脚が少しずつごとーの方に近づいてきた。

318 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/09/13(日) 22:11

そして、さっきと同じようにギュッと抱きしめられた。
甘い、甘い裕ちゃんの香り。


「後藤……、やなくて…、ま、真希」

裕ちゃんがごとーの事を真希って呼んでくれてる。
嬉しくて顔を見ようとしたら、そのままで聞いてってさらにギュッとされた。


「その…何て言うか、今のお願い……全部、うん、ってことでええよ」

えっ!?全部!!?


「あ〜、ちゃう。違う、……お願いやから、とかやなくて……」

裕ちゃんのごとーを抱く腕に力が入ってるのが分かる。

「お願いとかじゃなくて……付き合おうや」

えぇ!?
今、付き合うって言った!!?
ごとーと付き合うって??
お願いとかじゃなくて……付き合ってくれるの!?
319 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/09/13(日) 22:12
嬉しくって、どうしても裕ちゃんの顔を見たかったから、強引に裕ちゃんの腕を解いて顔を覗き込んだ。


「ホントに!?ホントに付き合ってくれるの!!?」

どうしても目を見て答えを聞きたくて。

「…うん。付き合おう」

目の前には真っ赤な顔をして、恥ずかしそうに笑っている裕ちゃん。

あ〜、も〜……


「大好きっ」


そう言うと同時に再び裕ちゃんにキスをする。

320 名前:ランチタイム〜手作り弁当〜 投稿日:2009/09/13(日) 22:13
付き合って初めてのキス。

大好きって想いをたっぷり込めたキス。



そっと唇を離すと、自然とこぼれ落ちてくる笑み。


裕ちゃんが笑ってる。

ごとーも当然笑ってる。


いつか、今日みたいにいっぱいいっぱい泣いちゃう事があるかもしれないけど、
最後は絶対に笑顔でキスして仲直りしようね、裕ちゃん♪


                               FIN

321 名前:余談その1 投稿日:2009/09/13(日) 22:14

「ところで裕ちゃん、何でそんなに真っ赤になってんの?」
「……真希って呼ぶん、ちょっと照れるんやもん」
「ふふっ、かぁわいい、裕ちゃん♪」
「……ズルいで……」
「へっ?何で?」
「真希は前からウチのこと、裕ちゃんって言うて呼び方変わらんやん。
 ウチだけが照れるんずるいわ」
「呼び方変えて欲しいの?……裕子」
「………っ!!」
「あれぇ?裕子顔真っ赤だよ〜?」
「う〜、うっさい!もうええっ!」

322 名前:余談その2−1 投稿日:2009/09/13(日) 22:16

「つうかさぁ、何で気付かへんかったん?」
「んあ?何が?」
「ウチが真希のこと好きやって思ってた事」
「気付かないよ〜」
「けどな、お弁当やって、真希の以外のは断ってたし、
 バナナで食べれん日かて、みっちゃんの手作り弁当はちゃんと辞退してたんやで?」
「そんなこと初めて知ったし…。
 むしろ、平家先生との関係を疑ってたくらいなんだけど」
「はぁ?何で!?」
「だって二人仲良いし……そういう噂も出てたし……」
「…噂……?」
「平家先生以外にも、安倍さんとか、矢口さんとか……
 裕ちゃんの事好きなんじゃないかって噂の人、結構いるよ?」
323 名前:余談その2−2 投稿日:2009/09/13(日) 22:16
「マジ?…みっちゃんはともかく、安倍とか矢口とかって可愛いなぁ…」
「……」
「いやっ、ちゃうて!!一般的にってだけやん!?」
「…………」
「ホンマに真希だけやって!好きなんもキスしたいって思うんも!!」
「じゃあさ…裕ちゃんからキスしてよ」
「えっ!?」
「ほらほら〜♪」
「〜〜〜〜〜〜〜〜っ、うちからやれって言っといて迫って来んなって」
「あは〜♪」
「やからっ、んん…っ」
「……、ごちそうさま♪」
324 名前:飛咲 投稿日:2009/09/13(日) 22:17
一応これでランチタイムは終了です。
余談その2、長すぎて一回で入らなかった…。
325 名前:飛咲 投稿日:2009/09/13(日) 22:18
>>211 :名無飼育さん
リク頂いてたの、めっちゃ遅くなってすみませんでした。
これに懲りずにまた何かあったらコメント下さい。
326 名前:飛咲 投稿日:2009/09/13(日) 22:21
再来週の中澤さんのディナーショー、初参戦することにしました。
めっちゃ緊張するけど楽しみだ〜☆

次の作品は…やっぱり圭ちゃんになりそうです。
327 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/09/14(月) 18:34
おぉっ!完結してる!!
ゆうごまはやっぱり可愛くて好きです。
また書いて下さ〜い!
328 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/09/15(火) 23:21
リクエストに応えていただき有難うございました。

是非またゆうごま書いてください。
329 名前:飛咲 投稿日:2009/11/05(木) 21:38
めっちゃ久しぶりです…。
前回次は圭ちゃんって言ってたんですけど、めっちゃ短いなっちが出来たんで、
とりあえずそれあげます。
短すぎな気もするんですけど、あまりに間が空きすぎたら書ける自信がなかったんで。
330 名前:わたしがついてる。 投稿日:2009/11/05(木) 21:39
娘。の仕事の待ち時間。
今日は30分休憩の後に2本目の撮影の予定だったけど、機材の故障で2時間待ちになってしまった。

メンバーの皆は…新メンバーは学校の勉強してるし、カオリは交信してるし後藤は爆睡してるし矢口と圭ちゃんは二人で楽しそうに話しこんでるし…。

暇だし、せっかくだから裕ちゃんの楽屋にでも行ってみようかな♪


そんな訳で裕ちゃんの楽屋に向かってたんだけど、向こうから来る人はその楽屋の主人で。

「あれ?なっちどっか行くん?」

いつものように優しい笑顔で話しかけてくれるけど…。
何かちょっと顔色悪くないかい?
目の下も…化粧で誤魔化してるけど隈出来てるし…。

「おーい、なっちどないしたん?無視せんといてぇや」

目の前で手のひらをヒラヒラされて、ようやく裕ちゃんに返事してないことに気がついた。
「あ〜…そのつもりやってんけど…、やっぱり止めとくわ」
331 名前:飛咲 投稿日:2009/11/05(木) 21:40
すいません!!
貼りつけミスしました。
もう一回最初からUPします。
332 名前:わたしがついてる。 投稿日:2009/11/05(木) 21:41
娘。の仕事の待ち時間。
今日は30分休憩の後に2本目の撮影の予定だったけど、機材の故障で2時間待ちになってしまった。

メンバーの皆は…新メンバーは学校の勉強してるし、カオリは交信してるし後藤は爆睡してるし矢口と圭ちゃんは二人で楽しそうに話しこんでるし…。

暇だし、せっかくだから裕ちゃんの楽屋にでも行ってみようかな♪


そんな訳で裕ちゃんの楽屋に向かってたんだけど、向こうから来る人はその楽屋の主人で。

「あれ?なっちどっか行くん?」

いつものように優しい笑顔で話しかけてくれるけど…。
何かちょっと顔色悪くないかい?
目の下も…化粧で誤魔化してるけど隈出来てるし…。

「おーい、なっちどないしたん?無視せんといてぇや」

目の前で手のひらをヒラヒラされて、ようやく裕ちゃんに返事してないことに気がついた。

「裕ちゃんもしかして娘。の楽屋に来ようとしてた?」
333 名前:わたしがついてる。 投稿日:2009/11/05(木) 21:41
あ、裕ちゃんの質問に答える前に質問しちゃった。

「あ〜…そのつもりやってんけど…、やっぱり止めとくわ」

裕ちゃんがちょっと苦笑しながら答える。

「何で?裕ちゃん来てくれたら皆喜ぶっしょ」

「ん〜、……なっちどっか行くんやろ?」

「うん?」

どっかっていうか裕ちゃんの楽屋に行こうとしてたんだけどね。

「ならええわ」


そう言うと裕ちゃんはくるっと踵を返して自分の楽屋に戻ろうとした。
334 名前:わたしがついてる。 投稿日:2009/11/05(木) 21:42

…それってなっちに会いに行こうとしてたってことだよね?
あ〜、何かすごく嬉しい!
役得だってことは分かってるんだけど、勘違いしちゃいそうだけど…


「ん?」
気がつくと裕ちゃんの袖を掴んでいた。


「一緒に裕ちゃんの楽屋行っていい?」


「どっか行くんやったんとちゃうん?」

「裕ちゃん楽屋に帰るんっしょ?」

「うん」

「だったらなっちの行きたい場所はそこだから」


にっこり笑って答えてあげる。
裕ちゃんの好きな笑顔でね。
335 名前:わたしがついてる。 投稿日:2009/11/05(木) 21:43
一瞬裕ちゃんはポカンとしてたけど、すぐに笑顔になってなっちの手を取ってくれた。

「ほな、いこか」

裕ちゃんに手を取られ、引っ張られるように楽屋に向かう。



たったこれだけの事だけど、すごく幸せ。

                            FIN
336 名前:飛咲 投稿日:2009/11/05(木) 21:44
以上です。
今までで一番短い作品なのにミスってしまってショックです。
早くKUまとめようっと。
337 名前:飛咲 投稿日:2009/11/05(木) 21:46
>>327
どうにか完結出来ました。
ゆうごま…頑張ります。

>>328
ショボイしめっちゃ待たせてしまってすみませんでした。
またゆうごまも作って行こうと思ってますので、その際は是非お付き合い下さい。
338 名前:飛咲 投稿日:2009/12/06(日) 14:55
今日は圭ちゃんの誕生日ですね。
とりあえず誕生日おめでとうって事で……。
これの方が「わたしがついてる。」ってタイトル合ってたなぁ…。
339 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 14:55


340 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 14:56
夜中の、突然の着信。
名前を見なくても、誰からかなんて直ぐに分かる。

これは、最近ようやく付き合うようになった彼女専用の着信音。

ずっとずっと大好きで、ようやく気持ちが一緒だったということに気付けたのがほんの2週間ほど前。

けど、いつもの彼女なら絶対にかけてこないような時間帯。


もしかして、酔っ払ってんのかな?


そんな軽い気持ちで電話を取った。
341 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 14:57
「もしもし、どうしたの?」
『…っ!お願い……、助け…』

予想と反して緊迫した声。
彼女が何かに脅え、泣いているのが分かる。

「ちょっ、どうしたの!?今、何処にいるの?」
自分の声が焦っているのが分かる。
『今…家……、あっ、やっ…助けて……』
「ちょっと!!大丈夫なの?ねぇ…」
『きゃああぁぁぁっ』

―ガタンッ―


突然、耳元で大きな音がした。
おそらく、彼女が何かから逃げるために携帯を投げつけたんだろう。


車のカギと彼女の部屋のカギを掴んで、飛び出すように家を出た。
342 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 14:57
運転中もずっと彼女の事ばかりを考えていて。
浮かんでは強引に消し去る嫌な予感。
こうしている間にも彼女の身に何か起こっているんじゃないのか…と。
事務所や警察に連絡を入れたほうが良かったんだろうか、と考えが至ったのは彼女の部屋に着いたのと同時だった。


何となく、インターホンを鳴らすのは躊躇してしまって…。
出来るだけ物音を立てないようにしてそっとカギを開けた。

いつものように綺麗な玄関。
怪しい靴や足跡もない。

少しだけ、ほっとした。

けれど、リビングに着いても家の主の姿はなくて、私の動悸は激しくなる。
343 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 14:58

「……裕ちゃん?」


不安になりながらも、声を出してみた。
もしここに予期していない誰かが居たら、とも思ったけど、まずは彼女の安否の確認の方が私には大切だった。

―カタッ

キッチンの方から物音がした。


勇気を出して近づくと……


そこには何かに怯えたように蹲って泣いている裕ちゃんが居た。

344 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 14:58


色んな嫌な想像が頭の中をよぎる。
とりあえず彼女が無事だったということは分かるけど…この怯えようは尋常じゃない。
ぽろぽろと涙を流しながら、両手を広げて私に抱きつこうとする彼女。
私が抱きしめても体はガタガタ震えたままで…。


「裕ちゃんっ、大丈夫なの!?」

ちょっと強い口調になってしまったが、これだけは第一優先で確かめたい。

泣きながら、それでも首を縦に振ってくれる。

「何か、誰かに…酷いこと、された?」

抱きついたまま、今度は首を横にぶんぶん振る。

とりあえず、私が考えていたような事にはなってない、らしい。
ひとまず裕ちゃんが無事ということで少しは安心したけど。
…じゃあこの怯えようは何なんだろう?

「裕ちゃん……?」

私の呼びかけにも何も答えず、ただギュッと抱きつく腕に力を込められた。

345 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 14:59
しばらくそうしてると、ようやく裕ちゃんが落ち着いて来たらしい。
抱きつかれている腕から少しずつ力が抜けていくのを感じた。

「大丈夫?」

優しく問いかけると、小さく頷く。

「どうしたの?」

「……何でも、ない…」

はぁ?
思わず溜め息をついてしまった。
夜中に電話してきて、怯えた声で助けを求めて、いざ家に来たら泣きながら蹲っていて、さっきまでずっと抱きついてきていたくせに『何でもない』??

「何でもない訳ないでしょう?」

ちょっと強めに怒ったように言うと、ビクッとして…。
目が合うと慌てて逸らして。

「……怒らん?」

ぼそっと呟かれた言葉。
視線はまだ逸らされたまま。
346 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 14:59

「何でもないって誤魔化される方が嫌なんだけど」

はっきり言うと、しゅんってなったのが分かった。

不安気な目をおずおずとあげ、小さく溜め息をつく裕ちゃん。
観念したのかな?



「あの…ね…」

不安そうな目のままやっと何かを話し始めようとした裕ちゃん。
その目が大きく開かれて…


次の瞬間、悲鳴が聞こえた。

347 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 15:00



「きゃあぁぁぁっ!!!」



至近距離で、遠慮のない悲鳴はキツイ。
けど、それよりも裕ちゃんの方が大切。

「ちょっ、どうしたの?裕ちゃん!!」

「嫌、やだっ……助けっ…圭ちゃん…」

私にしがみ付いて離そうとしない彼女の視線の先に目をやるとー
348 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 15:01




黒い塊




別名、ゴキブリ



349 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 15:01
思わず私も声を出してしまいそうだったけど…目の前にパニック起こしている人がいるとなぜか人間冷静になれるもんで…。

「裕ちゃん、落ち着いて、大丈夫だからっ」

必死に声は掛けてみるものの、実は私も苦手だったり…。
けど、裕ちゃんはおもちゃを投げられただけで泣いてたもんなぁ…。


あ〜、嫌だけど!!本当は私も苦手だけど!!!
…愛しい彼女の為に頑張る……しかないよねぇ……。



「裕ちゃん、ここでじっとしててね!!」
350 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 15:01



351 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 15:02
結局私はたっぷり10分かけて黒い塊をシマツした。
いや、本当に怖かった。
やっつけるのも怖いけど…されにそれを片づけるのも怖かった…。

いつも平気でやってるお母さん…本当に尊敬します。




どうにか始末して、新聞紙で包んでコンビニ袋の中に入れてるんだけど…
この部屋にその状態であるのって、きっと裕ちゃん嫌がるよね。


「裕ちゃん、私ちょっとコンビニ行ってくるから」

声だけかけて、袋と財布を持ってコンビニに向かった。
店の人には申し訳ないんだけど、コンビニの外にあるゴミ箱に捨てさせていただきました。
代わりと言っちゃなんだけど、コンビニでビールやら何やらは買ったから許してもらおう。
あんまり裕ちゃんを一人にしとくのは心配だから、さっさと買い物を済ませてマンションへ急ぐ。
352 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 15:03
部屋に戻ると裕ちゃんはさっきと同じ場所に膝を抱えて頭を埋めて座っていた。

「裕ちゃん?」

声をかけるとビクッとしたが、顔を上げてくれない。

「裕ちゃん、どうかした?」

近づいて、手の触れる位置まで行って、再び声をかけた。

「…なんでもない」

あれ?

声が震えてる。

両腕で必死に顔を隠してるけど、少し漏れている嗚咽。

何で?

「ちょっ、何で泣いてんのさ?」

彼女の不安材料は消し去ったはずなのに。

何でこんなに悲しそうに泣いているんだろう?
353 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 15:03
そう、さっきまでの泣き方とは違う。
さっきまでは怯えた泣き方だった。
けれど、今は悲しそうに泣いている。


こんな泣き方、めったにしないのに……。



「裕ちゃん、……どうしたのさ?」


とりあえず、ギュッと抱きしめる。

意外と抵抗はなかった。
何も言わずに私の腕に収まってくれている。

珍しい、ってほどでもないけど、ちょっと驚いた。
裕ちゃんはいつも抱き締められたりキスされたりする時、ちょっとビクッとなるから。
自分から仕掛けるのは平気だけど、されるのは慣れてないんだよね。

今日の裕ちゃんは、下手したら壊れちゃうんじゃないか、なんて不安になってしまう。
いつもよりも優しく、優しく愛情をたっぷり込めて抱きしめる。

何が原因か分からないけど、裕ちゃんを悲しみから解き放ってあげたかった。
354 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 15:04

「……ごめん……」


ようやく涙が落ち着いた時に、ポツリ、と落とされた言葉。

今日一番の悲しい声だった。

「何で?ゴキブリのこと?気にしなくていいよ」

少しでも明るくなって欲しくておどけた調子で言ったけど、それもどうやら効かないらしい。


「…ごめん、迷惑かけて……。本当に、ごめん」


せっかく収まっていた涙も再び復活した。
元々泣き虫な人ではあるけど……やっぱりおかしい。


「何でそんなに謝るの?…そんなに泣かないでよ。私まで…悲しくなっちゃう。」

頬に流れ落ちる涙を両手で拭ってあげて、そのままそっと顔を持ち上げる。
抵抗しないから、そのままそっと唇にキスをする。


―どうか、元気になって―という想いをたっぷり込めて……

355 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 15:05

「不安な事があるんならちゃんと言って?
 裕ちゃんが何に不安を感じてるのか教えて?
 ……お願いだからさ」



私の気持ちが通じたのか、ようやく裕ちゃんが重い口を開いた。


「…圭ちゃん……ウチの事、嫌いにならんとって……」



それだけ言うと、また視線を伏せて、ポロポロと涙をこぼす。

はい!?私が裕ちゃんの事を嫌いになる!??
何で!!?

こんなに、こんなに愛してるのに…。
356 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 15:05
「何で?嫌いになる訳ないでしょ?…ちゃんと私は裕ちゃんの事、愛してるよ」

安心させるように、ゆっくり耳元で囁きかける。

「…けど……」

「ん?」

「…うち、けぇちゃんに迷惑しか…かけてへんよ。
 自分の都合で…こんな時間に電話して……片付けさせて……。
 めっちゃ我儘やん……自分で自分が嫌になる……。」

本当に悲しそうに言う裕ちゃん。
元々人に迷惑かけたりすることを極端に嫌ったりするからなぁ……。
357 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 15:06

「私が裕ちゃんの事、嫌いになるわけないでしょ?
 裕ちゃんからの我儘だったら、いくらでも歓迎なんだから」

「でも…んっ」

まだまだネガティブな言葉が続きそうだったから、強引に口を閉じさせて頂きました。

さっきのとは違って…今度はー深く、深く…−

「ぅんっ…ぁ…」

両手で抵抗しようと肩を押し返してくるけど、そのまま両手を押えて壁に押し付ける
私もあまり力無い方だけど、裕ちゃんの方がもっとないからね。

たっぷり裕ちゃんの口内を味わっていると、徐々に裕ちゃんの抵抗も弱まってくる。
そのまま、ちょっと気になっていたことを聞いてみることにした。

358 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 15:07

「ねぇ、裕ちゃん…今までは、どうしてたの?」
「んぅっ…、…なんの、こと…ぁんっ」

唇を解放し、今度は耳を攻める。
軽く噛んだり、舐めたりしつつ、疑問に思っていた事を口にする。

「だからさ…今まで…さっきのヤツが出てきた時、どうしてたの?」
いくら裕ちゃんの部屋が綺麗だからって、あぁいうヤツはどこからともなく入ってくるもんだから…。

「い、ままでは…あっ、…みっちゃんとか、……んっ、マネージャー、さん、とかっ…やめっ……」

耳は裕ちゃんの弱点だから、どんどん息が荒くなってくる。
そのまま今度は首筋に移り、答えを促す。

「とか?」
「きょ…えん、した、人…とか、あっ…けぇ、ちゃっ、…そこっだめ」

みっちゃんはともかく…マネージャーさんと共演者ってのは多分、男性だよね。

男の人が、裕ちゃんのあんな弱った姿を見てたかと思うと何だか嫉妬を通り越して怒りを感じる。
それと同時にあんなに弱った裕ちゃんに何もしなかった事を尊敬もしてしまう。
359 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 15:08
私だったらきっと……


……ホントに何もされてないんだよね?

「……何もされてないよね?」
あっ、思わず口から出ちゃった。

「…させるわけ、ないやろ」

さっきまでの声とは違って、低い声。
目を開けて、眉間に皺をよせて苦しそうな表情で睨んでくる。
ヤバい、怒らせたかも……。


「……ごめん」

素直に謝って、そっと目尻にキスをおとす。


「……ん」

嫌がってはないから、一応許してくれたのかな?
360 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 15:08
けど、これだけは言っとかないと……。


「けど、これからは他の誰も呼ばないで。
 もし、また出たら私を呼んで。
 ……あんなに怯えた、裕ちゃんを他の誰にも見せないで」

キョトン、とした表情の裕ちゃん。
いつもは私より子供みたいなのに、流石に大人だね。

「うん……。ありがとう」

とびきりの笑顔で優しく微笑んでくれた。


裕ちゃんが大人になるんだったら、私は素直に欲求を求める子供になろうかな♪
361 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 15:09



362 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 15:09
「ねぇ、裕ちゃん…」

裕ちゃんをギュッと抱きしめて、耳元で囁く。

「なんやぁ?」
「続き、していい?」
「えっ…!」
「ほら、アレ片付けてあげたんだし……ご褒美貰ってないよね?」

そう言いながら、どんどん服を脱がせていく。

「ちょっ、ま……っ!!」
「待たない」

裕ちゃんの言葉をはねのけつつ、耳を軽く噛む。

「ん……やっ!…ちょっ、けい……。ここ、で、するん?」

363 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 15:10
ここ?
キッチンの固い床……マットなんて引いてなくて……
確かに裕ちゃんは辛いかも。

けどさぁ……


「裕ちゃんの身体、めちゃくちゃ熱いよ。」

我慢できるの?


彼女の理性はここでの行為を嫌がっているけどー
身体は私を急かすくらい、欲してるよね?

熱いくらいの乱れた呼吸。
異常なまでの体温。

そして……私の侵入を待っている処。
364 名前:HELP! 投稿日:2009/12/06(日) 15:10

「あぁ……っ」


いきなり侵入させても何の引っかかりもなくて。
それどころか、私に絡みつくように、私を逃がさないように収縮する。


本当に身体は正直なんだから。


裕ちゃんに、悪い虫がつかないように。
また、あんな虫が出ても他の誰も呼べないように。

しっかり身体に私の存在を刻み付けておかないとね♪


まっ、一番の悪い虫は裕ちゃんの身体の至る所に紅い痕を残す私かもしれないけど……。

たっぷり愛してあげるから、覚悟しておいてね裕ちゃん。


                          FIN
365 名前:飛咲 投稿日:2009/12/06(日) 15:12
以上、圭ちゃん誕生日おめでとう記念でした。
本当は途中から鬼畜圭ちゃんが出てくる予定だったんですけど、
誕生日なんで子供圭ちゃんで抑えました。
366 名前:飛咲 投稿日:2009/12/06(日) 15:14
一週間後は中澤さんのディナーショー♪
カジュアルとの差って何かあるんですかね?
良く分からないけど、ちょっとだけキレイ目な服を購入しました(笑)
367 名前:飛咲 投稿日:2009/12/06(日) 15:16
今年の更新はこれが最後かなぁ…?
何か、自分が思っているよりUPスピードが遅くなってます。
師走はめっさ過ぎるのが早そうだし……。
早いけど、みなさん良いお年を。
368 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/12/13(日) 17:03
圭ちゃんは10分でゴキをやっつけれるんでしょうか(笑)
裕ちゃん弱すぎ☆
今日ディナーショーですね。
自分は行けないんで、自分の分も楽しんできて下さい。
確かクリスマス……プレゼント待ってます(笑)
369 名前:飛咲 投稿日:2010/03/15(月) 01:42
何か…久しぶり過ぎて恥ずかしいっっ!
とりあえず短いの一本、保守がてらってことで。
370 名前:WD→VD 投稿日:2010/03/15(月) 01:43


「中澤さん、これ受けとって下さい!!」


そう言って差し出されたのは可愛くラッピングされた包み。
差し出しているとうの本人は至って普通の真面目顔。

心なしかちょっと顔が赤い…かな?

何で渡されるのかは何となく分かるけど、
何故それを私に渡そうとするのかが分からない。

「何で?」

「何がですか?」

「いや…何でウチにくれるん?」

「今日が何の日か分かりませんか?」

371 名前:WD→VD 投稿日:2010/03/15(月) 01:43
……むぅ。
質問に質問で返してきた。
あんまり好きじゃないっていうか、正直嫌いなんよなぁ…こういうやり取り。
こっちが質問出したんやから、さっさと回答を返せって思ってまう。

今日が何の日かなんか分かりきってる。
3月14日。
所謂ホワイトデー。
一ヶ月前のバレンタインデーに何かしら行動をした人、もしくは何かしら行動をされた人限定のイベント。

ウチも何人かにはチョコもらったけど、自分からってのはめんどくさくて誰にもしなかったはず。
当然目の前の彼女にも何も上げてない。

372 名前:WD→VD 投稿日:2010/03/15(月) 01:44
ジロッと見つめてみても、私の口から答えを聞くまで引きませんって感じやな。

「……ホワイトデーやろ?ウチ、バレンタインに誰にもあげてへんで?」

もしかしてモテモテやったから誰から貰ったんか分からずにウチにもくれようとしたんやろか?

「えっ?中澤さん誰にもあげてないんですか?」

めっちゃ驚いた顔して聞いてきた。
バレンタインってそんな全身全霊で頑張らんといけんような行事やったっけ?

「うん。…って何であんたそんなに驚いとるん?」

「いや、だって…。てっきり安倍さんとか矢口さんとかにはあげたのかなぁ、って思ってたんで……。」

なっちと矢口ね〜。
まぁ別にその辺にやったら上げてもええんやけど……。
一人にあげたら皆にあげんといかんっていうか…。
あちらを立てたらこちらが立たず?みたいな?
ちゅうか甘いもの自分自身があんまり好きじゃないからそのイベント自体に興味ないんよなぁ〜
373 名前:WD→VD 投稿日:2010/03/15(月) 01:45

「ウチ、貰う専門やから」

うん、これは嘘じゃない。
デビューした頃からなっちとかは結構女の子で。
お菓子作りとかが好きだったからそういうイベントも好きだったみたいで。
他所の男性タレントさんとかになんか渡したらめっちゃ問題になってまう。
けど、そういうイベントは楽しみたい。
誰かにチョコを渡したい。
そういうんのターゲットになってしまったからか、結構ここ数年チョコは渡すもんじゃなくて貰うもんになっている。

「何すか、その男前なセリフ」

「そうは言うても、あんたもどっちかって言うたら貰う側やろ?」

374 名前:WD→VD 投稿日:2010/03/15(月) 01:45
これは間違いない。
あんたが紙袋いっぱいに貰って帰りよん、見かけたもん。

「でも、中澤さん、くれた人には返すんですよね?」

一瞬悔しそうな顔したと思ったら、また質問を質問で返しよった。
自分の眉間に皺が浮かんでるのが分かる。

「まぁ、そりゃ貰った分は返すで」

なんだかんだで義理とはいえ、お返し上げたらあの子らめっちゃええ顔で喜ぶんやもん。
矢口なんかはクッキーよりチョコ希望、とかわざわざメッセージカードに書いてよこすくらいやし。
正直ちょっとバレンタインに期待している自分っていうのも居たりもするし。

「だから、ハイ。」

そう言ってもう一度差し出される小包。

「だから、何で?」

ほんの5分前にも同じやり取りした気がするんやけど……。
「だから」の「だから」が何処にどうかかっているのか分からない。
375 名前:WD→VD 投稿日:2010/03/15(月) 01:46


「分かりませんか?予約です」
「はぁ?」

「だから、来年のバレンタインデーの予約です」
「えっ?来年っ!?」

つまり、今年のホワイトデーのお返しを来年のバレンタインデーによこせってことか?
11ヶ月先の予約って……覚えとける自信ないんやけど。

そんなウチの表情を読み取ってか

「忘れちゃいそうですか?」

なんて聞いてきよった。

376 名前:WD→VD 投稿日:2010/03/15(月) 01:46
正直にうんって言っていいもんか悩んでいたら、急に彼女の顔が近づいてきて。

あっ…と思った時にはもう、キスされてた。
それも、唇に。

一瞬やったから目を閉じる間もなくて。
離れていく彼女の表情が、口元がにやってしたのが分かった。

「じゃあ、これはオプションです」

これのお返しも待ってますからね〜、なんて言って颯爽と去って行った。

残ったのは手元に小さなラッピングされた物と、口元に柔らかい感触。
377 名前:WD→VD 投稿日:2010/03/15(月) 01:47




そして、イレギュラーな鼓動。



378 名前:WD→VD 投稿日:2010/03/15(月) 01:48
キスなんて、腐るほどしとる。
嫌がるなっちや矢口を捕まえて、ほっぺだろうが唇だろうが何十回もしとる。



けど


キスに関しては、貰う専門じゃなくてあげる専門やったから。

いや、あげるっていうか押し付け??


作戦成功やなぁ、吉澤……。
うん、多分来年までっていうか……


一生忘れんやろうな、このホワイトデーは……。
      

                      FIN
379 名前:WD→VD 投稿日:2010/03/15(月) 01:48



380 名前:飛咲 投稿日:2010/03/15(月) 01:49
タイムリーなのを狙ったのに既に一日遅れてるし…。
まぁ、久しぶりだしドンマイ、ということで。
381 名前:飛咲 投稿日:2010/03/15(月) 01:51
>>368
めちゃくちゃ遅くなってしまいましたが、レスありがとうございました。
ディナーショー、めっちゃ感動しました。
裕ちゃん可愛かったです。
これに懲りずにまたお付き合い下さい。
382 名前:飛咲 投稿日:2010/06/19(土) 00:23
今日は裕ちゃんの誕生日。
裕ちゃん、誕生日おめでとう。
記念小説をUPしたかったのですが間に合わず…。
近いうちにあげれるように頑張ります。

今日のバースデーライブで裕ちゃんパワーを頂いてきます。
383 名前:さくら 投稿日:2010/10/22(金) 05:55
こんにちわ!
初めましてですv
作者さんまだいるかなー?
私も裕ちゃん大好きなので
めっちゃ楽しんで全部読ましていただきましたv
特に最後の吉澤サンとの絡みにきゅんっv
また、更新してくださると嬉しいです♪

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