青春心理
- 1 名前:とりあえず名無し 投稿日:2008/12/29(月) 18:14
- 草板から移ってきました
ペリキューで基本短編
・CPは殆どマイナー
・キャプ受けが多いかもしれない
・王道ぽっいものは基本的にあまり書かない
それでもOKという心の広い方は見ても楽しめるはず
前スレは草板に題名変えないであるので、興味のある方はどうぞ
- 2 名前:とりあえず名無し 投稿日:2008/12/29(月) 18:16
-
とりあえず中途半端に終わったりしゃキャプから
- 3 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU KNOW? 投稿日:2008/12/29(月) 18:17
- 「これロボットなの?すごーい!!」
どこからどう見ても自分にしか見えないロボットに私は普通に感動してしまった。
科学ってすごいなぁ、と思いつつ試しに触ってみるとロボットの肌は固かった。
肌というより金属に塗装しただけという感じ。
この辺はまだまだなのかもしれないけど、それでも見た目だけならそっくりだし、
こんなもの作れるなんてすごいなぁと思った。
このロボットを紹介されたときはものすごく驚いた。
センゴクちゃんが「みんな大変そうだから作ってもらった」と、桃と熊井ちゃんと私の
目の前にそれぞれ自分そっくりのロボットを連れてきた。
とりあえずできたのがこの三体で他のメンバーは作っている途中らしい。
- 4 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:19
- そして「はい!」と笑顔で渡された人形型のリモコン。
私達に渡すとセンゴクちゃんは満足そうに頷くとどこかに行ってしまった。
訳が分からなかったけど何だか面白そうだから、このロボットでしばらく遊んでみる
ことにした。
最初は説明も何もなくて困ったけど、色々いじっているうちに動かし方が分かってきた。
人形の手足を動かせばそのままロボット動き、しゃべりかけると片言だけどロボットも
同じことをしゃべった。
そして段々と飽きてきた頃、桃は何かを思いついたようで含み笑いをしながら、
「ねぇねぇ、これでちょっと他のメンバーのことからかってみない?」
と熊井ちゃんと私に悪巧みの話を持ちかけてきた。
- 5 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:19
- 「おっ、いいね!何か面白そう!」
熊井ちゃんはそういうところは意外と子どもで桃の話に目を輝かせて乗っかる。
「じゃぁ・・・・私はみやでもからかおうかな」
「それなら私は茉麻と千奈美にするよ」
『そういうことで、キャプテンをよろしく!』
「えぇぇぇぇぇ!!ちょっと待ってよ!なんでキャプテンなの?」
まだやるとも言っていないのに勝手にからかう人まで決められてしまった。
『だって怒ると一番怖いから』
と二人の意見は見事に一致していて声をハモらせて答える、それに関しては私も
同意見だった。
- 6 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:19
- 「じゃそういうことで」
「頑張ってね、梨沙子」
と桃と熊井ちゃんはそう言って逃げるようにその場からいなくなってしまう。
「えー、ちょっと待ってよぉ。無理だよ、キャプテンをからかうなんて・・・・」
二人に置いていかれて私は溜め息を吐きながらその場で項垂れる。
- 7 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:20
- そんなとき少し遠くのほうから足音を聞こえてきた。
音のするほうに顔を向けると、噂をしたらってやつなのかキャプテンがこっちに向かって
歩いてくるのが見えた。
幸いなのかあっちはまだ私には気付いていないようだった。
私は近くに置いてあったセットの陰に急いで隠れる。
でもすぐに隠れたことを後悔した、まるでからかうことが確定したみたいだったから。
隠れずにそのまま立っていて「これロボットなんだ、すごいでしょ!」とか自慢するなり、
普通に会話すれば良かったのに。
と思ったけれど既に遅く、キャプテンは私そっくりのロボットに話しかけていた。
- 8 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:21
- 「梨沙子、こんなところでどうしたの?」
「チョットマッテ。マダココロノジュンビガ・・・・」
「心の準備?何それ?」
「ア、コレシャベッタラソノママイッチャウンダッタ。エット、アノ、チョットマッテ」
「うん、別に待つのはいいけど・・・・」
話しかけられたのがあまりに突然だったから何も考えなくて、私は一人物陰でリモコンを握り締めてテンパっていた。
そして何をするかは後で考えるとしてとりあえず普通に接することにした。
- 9 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:21
- 「キョウハイイテンキダネ」
「えっ?今日は雨だよ?」
「アッ、ゴメン。エット、アメッテイヤダネ」
「まぁ良くはないけど。っていうか今日の梨沙子おかしくない?・・・・何か色々と」
「ソンナコトナイヨ、アハハハ・・・・」
自分でも恥ずかしくなるぐらい不自然だった、でもどうにかしようとすればするほど
余計にぎこちなくなる。
見事なくらい最悪な悪循環だった。
キャプテンはそんな様子だから心配そうに私、というかロボットの顔を覗き込む。
「熱でもあるんじゃないの?」
と少しだけかかとを浮かして背伸びすると前髪を上げて額をくっつける。
- 10 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:21
-
その様子を見て少しだけロボットのことが羨ましくなった
- 11 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:22
- 「熱はないみたいだね。っていうか逆にちょっと冷たいくらいだし」
「シンパイシテクレテアリガトウ」
「これくらいキャプテンとして当然だよ、メンバーの体調くらい把握しておかないと。」
「・・・・・キャプテンハホントウ二エライネ」
「ちょっと何?急に褒めたって何もあげないよ」
それは思わず口から出てしまった言葉だったけど私の本心だった。
キャプテンはロボットの肩を軽く叩くと顔を赤くして照れていた、その姿が可愛くて
自然と微笑んでしまう。
- 12 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:22
- 「さてと、ワールドツアーも近いんだから本当に体調には気をつけてよ」
「ウン。ワカッタ」
「それじゃ私はセットのチェックしてくるから」
「ガンバッテネ、キャプテン」
「ありがと。じゃぁもう行くね。あっ、そうだ。梨沙子こないだのフリ間違って・・・」
キャプテンは私の言葉に笑顔で頷くとその場を去ろうとする。
でも不意に何か思い出したのか足を止めると、後ろに振り向きながら私に注意をする。
けれどその言葉は最後まで続かなかった。
キャプテンは言い終わる前によろけてその場に倒れそうになる。
「あっ!」
と私が叫ぶと同時くらいにロボットがキャプテンを腕に抱えていた。
- 13 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:22
- 今操作したっけ?と疑問に思いつつ床に頭を打たなくて良かったと思って
ホッと胸を撫で下ろす。
それからかなりぎこちなかったけれど、どうにか操作して壁際までキャプテンを運ぶ。
そして壁に体を寄り掛からせると少し休ませることにした。
多分最近休みがないからキャプテンは疲れていたんだと思う。
セットとかスケジュールはマネージャの岡田さんが確かに仕切ってくれている。
でも現場で色々と細かい調整をするのはキャプテンのほうが多かった。
だから苦労しているのも私だけじゃなくてみんな知ってる。
でもキャプテンが「辛い」とか「嫌だ」とか、言うところを一度も聞いたことがなかった。
- 14 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:23
- 「ダイジョウブ?」
「うん、もう平気。ちょっとクラっときちゃって。」
「キャプテンハガンバリスギダヨ。スコシヤスンダホウガイイ」
「えっ?ふふっ、ありがと。でもワールドツアーも近いしね、休むわけにはいかないよ」
「・・・・ゴメンナサイ。ワタシガモットシッカリシテ、タスケテアゲラレタライイノニ」
「梨沙子にはちゃんと助けられてるよ?ほら、今だって助けてもらったし」
キャプテンは軽く微笑むと、ゆっくりと上半身を起こしてロボットの頭を優しく撫でる。
そのとき無表情なはずのロボットが少しだけ嬉しそうに笑った気がした。
そしてなぜか私の胸がきつく締めつけられる。
- 15 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:23
-
そのときあそこにいるのが私ならいいのにと強く思った
- 16 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:23
- 「そろそろ行くね」
「タテル?モウスコシヤスンダホウガイインジャナイ?」
「大丈夫だって。休むのは全部終わってからでもできることだから」
「・・・・・ウン。」
「それじゃ梨沙子はちゃんと振り付けの確認しとくように、本番近いんだからね」
キャプテンは軽く注意すると立ち上がろうとする、私は何だか不安だったので
肩を貸そうとした。
でも上手く操作できなくて気がつくとロボットがキャプテンを壁に押しつけていた。
「り、梨沙子!?」
予想もしていなかった展開にキャプテンは目を見開いて驚いていた。
- 17 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:24
-
抱きしめたら折れてしまいそうな細くて小さな体、突然の出来事に対応できず困ったような
表情、そして少し甲高くて甘い声。
今すごくキスしたい、そのとき不意にだけど確実に胸の中で思った
- 18 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:24
- でもそんな事できるはずもなくて、私はキャプテンに謝ってから手を貸そうと思った。
けれどそんな思いに反してロボットは顔を近づけていく。
操作してないのになんで?と思ったけど、そんな理由を考えている間にロボットは
本当にキスできそうなくらい迫っていた。
キャプテンもなぜか抵抗する様子もなく目を瞑ったままその場を動かない。
私はその場に居られずに物陰から飛び出すと、持っていたリモコンをロボット目がけて
思い切り投げつけた。
するとそれは見事にロボットに命中して動きが止まる。
それから近すぎるロボットの顔を退けると、一息置いてから私はキャプテンを
優しく抱きしめた。
- 19 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:25
- 「梨沙子?えっ、えっ、な、なんで梨沙子が二人もいるの?」
「いや、まぁ、ちょっと色々あって・・・・」
「っていうかなんで私は今抱きしめられてるわけ?」
「えっと、まぁ、ちょっと色々あって・・・・・」
キャプテンは目を開けるとまたもや予想外の展開に目を見開いて驚いていた。
私は何から話していいか分からなくて困っていると、突然服を後ろに強く引っ張られて
尻餅をついてしまった。
突然の出来事に意味が分からなかったけれど、顔を上げるとロボットは勝手にキャプテンを抱きしめていた。
どうやら自分が抱きしめたかったらしい。
- 20 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:26
- 「ちょっと!勝手にキャプテンに抱きつかないでよ!」
私は立ち上がるとキャプテンのところまで早足で近づく、そしてロボットに向かって
はっきりと命令した。
けれどロボットは完全無視で嫌味なのかキャプテンをより強く抱きしめる。
その行為に頭にきてロボットの手を掴んだけれど全く動かなかった。
それから私とロボットで格闘していると、置いてけぼりのキャプテンが真ん中で
抗議の声を上げる。
- 21 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:26
-
「ちょっと梨沙子!一体何がどうなってるの?」
「それは後でちゃんと説明するよ。でも今はそれどころじゃないないの」
「いや、後でって・・・・今説明してほしいんだけど」
「だから今は無理なの。分かった、じゃ私がキャプテンを抱きしめたら説明する」
「はぁ?な、何それ?今だって梨沙子に抱きしめられてるんですけど?」
「違うよ!ロボットじゃなくてちゃんと私が佐紀ちゃんを抱きしめたいの!」
なんか勢いに任せてすごいことを言った気がするけれど、それからキャプテンが
何も言わなくなったので気にしないことにした。
ちなみにキャプテンの顔は真っ赤だったけど、今はそれも気にしないことにした。
- 22 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:26
- そして私とロボットが争っているうちに、バランスを崩して三人とも一緒になって
床に倒れこんでしまう。
それでもロボットはキャプテンを抱きしめたままで少し腹が立ったけど、でもお陰で
怪我はなさそうだったので少しだけ感謝した。
そんなとき左右から騒がしい声と共に複数の足音が聞こえてきた。
- 23 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:26
- 「もうっ、桃のバカ!変態!なんてことするの!?」
「あはは、ごめんってば。さっきからちゃんと謝ってるのに」
「謝って済む問題じゃない!」
右側からは変なことでもしたらしく、みやに怒られながら桃が笑いながら逃げてきた。
多分桃は全く反省していないと思う。
「熊井ちゃんが二人いればうちらの問題は解決するんだって」
「そうそう。だからどっちか一人ちょうだい、っていうかできれば本物がいいなぁ」
「普通にどっちもあげないから!」
左側からはまあとちぃの二人に追いかけられて、必死な顔した熊井ちゃんがやってきた。
話の内容から大体の事の流れは分かった。
- 24 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:27
- 五人は私達のところまで走ってくると、目を点にして動きを一時停止させた。
というか時すら止まった気がした。
ロボットはキャプテンを後ろから抱きしめていて、私はキャプテンの上に馬乗りに
なっている。
私はすぐに自分が今とてもいけない体勢をしていることに気がついた。
「桃もさすがにそこまではできないなぁ」
「ちょっと!ママは梨沙子をそんな風に育てた覚えはありませんからね!」
「・・・・エ、エッチだぁ」
「梨沙子も意外とやるんだね、感動した!」
「何やってるの?梨沙子」
五人は私達を見つめながら自分勝手にそれぞれ感想を言っていく。
熊井ちゃんは純粋だなぁと思った。
- 25 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:27
- 「いや、あの、これは、その・・・・・・」
「梨沙子、離れて!」
『ハイ!!』
「それから他のみんなも離れて」
『はーい』
戸惑っていると突然キャプテンに注意されて、私とロボットは声を揃えて返事をしてから
一斉に手と体を離す。
他のみんなのもキャプテンに言われてその場から少し離れた。
それから取調べみたいなものが始まって私達は分かる範囲で事情を説明した。
そしてロボットはとりあえず没収になった。
- 26 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:27
- 「まぁ、何となくだけど事情は分かったよ。それよりみんな早くセット作らないと」
『えぇぇぇぇぇぇ』
「えー、じゃないよ。特に桃と熊井ちゃんと梨沙子。三人には本当に頑張ってもらうから」
「もうっ!桃が変なことするからだよ」
「くまいちょーだって結構ノリノリだったのに、その言い方ひどーい」
「ケンカしないの!言い出した方もやった方も悪いんだから。じゃすぐ現場に集合、
本当に今日中に終わらなくなるよ。」
桃と熊井ちゃんが罪のなすり合いをしていると、キャプテンが間に入って二人を止めた。
それから手を叩いてみんなをセットの置いてある舞台へ追い立てる。
するとみんなは渋々といった感じで溜め息をつきながらのろのろと移動を始める。
- 27 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:28
- 「ちょっとトイレタイム!くまいちょーもさっき行きたいって言ったよね?」
「えっ?別に言ってないよ」
「言ってたでしょ?っていうか言ってたってことにして!」
「はぁ?なんで・・・・あ、あぁ!行きたい!トイレすぐにでも行きたいなぁ」
「ということで、うちらはおトイレに行ってくるから。二人でゆっくり話しでもしてて」
と桃がいきなり手を上げて宣言すると
熊井ちゃんは初めは乗り気じゃなそうだったけれど、桃に肘を突かれて何かに気付いた
顔をするとすぐに同意した。
それから二人して少し早足でその場からいなくなってしまった。
妙な様子だったからもしかして二人ともサボる気なのかなと思って、私は少し腹が立った。
- 28 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:28
- 「あっ、ごめん!あぁぁぁぁぁ、ちょっと急にひどい頭痛が・・・・・」
「うぉぉぉぉぉ!!何だかお腹が痛くなってきた!」
「えっ?えっと・・・ま、まぁも何だか具合が悪いからちょっと医務室で薬もらってくる」
すると今度はちぃとまぁとみやがいきなりその場でうずくまる。
どう見ても仮病だったけど、三人はそう言ってその場からいなくなってしまった。
こうして私とキャプテンだけが取り残された。
- 29 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:28
- 「・・・・もうっ、みんな変な気遣っちゃって」
キャプテンは軽く溜め息を吐き出すと頭を掻きながら小さな声でぼやいていた。
「どうする?先に舞台に行ってる?」
「いいよ、みんなが帰ってくるまで待とう。どうせ二人じゃ大したことできないし」
「うん。なら少しだけお話してもいい?」
「いいよ」
私はキャプテンの顔色を窺いながら聞くと笑顔で頷いてくれたので、隣に腰を下ろして
しばらくおしゃべりをすることにした。
そしてみんながしばらく戻ってこなければいいのにと思った。
- 30 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:29
-
「それにしても・・・・・まさかあれがロボットだったとはね」
「ははっ、私もセンゴクちゃんに初めて見せられたとき信じられなかったもん」
「確かに。あそこまで精巧にできると人間と変わらないわね」
「でも一台ぐらいロボットがいてもいいかなぁ」
「私は嫌だなぁ、自分そっくりのロボットなんて。まぁ、梨沙子のなら一台欲しいけど」
「えっ?」
「あっ、いや・・・・今のは忘れて!本当に。ちょっとした言い間違いだから」
キャプテンは両手を左右に振りながら思い切り動揺していた。
ここまで慌てる姿は今まで見た事がなかったから、何だか新鮮だったし小動物みたいで
可愛かった。
- 31 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:29
-
その姿に胸の中が温かくなって、この人が好きだとあっさり認めることができた
- 32 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:29
- 「キャプテンさぁ、さっきロボットにキスされそうになってたよね」
「えっ?あ、あれはその・・・・いきなり顔近づけてくるから」
「でもその割には嫌がってるようには見えなかったんだけどなぁ」
「見てたの?!」
「見てたよ、バッチリ。」
私が笑顔で答えるとキャプテンの顔が真っ赤になった。
耳たぶまで赤く染まっていて、何も言わずに俯いてしまう仕草にまた胸の中が温かくなる。
- 33 名前:なんちゅう恋をやってるぅYOU 投稿日:2008/12/29(月) 18:30
- 「キャ、キャプテンはさ・・・・・私がしても嫌がらない?」
「へっ?えっ?な、何を?」
「キス」
「・・・・・・うん」
「良かった。まぁ、キャプテンならそう言ってくれると思ってたけどさ」
「なら聞かないでよ。恥ずかしいんだからね?」
私は笑いながらキャプテンの肩に手を置くと顔を近づける。
キャプテンは少し呆れたように笑ってからゆっくりと目を閉じた。
何だか急に緊張してきて私は一回だけ深呼吸をする、それから少しずつ顔を近づけていって
その小さな唇に触れた。
それは温かくて柔らかくて、当たり前だけど人間なんだなと思った。
- 34 名前:とりあえず名無し 投稿日:2008/12/29(月) 18:30
-
- 35 名前:とりあえず名無し 投稿日:2008/12/29(月) 18:30
-
- 36 名前:とりあえず名無し 投稿日:2008/12/29(月) 18:30
-
- 37 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/12/29(月) 19:52
- 好きな感じの小説です!!
佐紀ヲタにはたまりませんね〜!
更新楽しみです!
- 38 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/12/30(火) 15:36
- 案内板をちゃんと読んでいますか?
いくつも間違ってますよ。
まず、森板と草板は続きスレ自体が禁止です。
容量オーバーしてしまった場合は、
案内板の総合依頼スレで顎さんに移転申請をします。
顎さんが移転して下さった結果、
その元スレが「移転しました」というスレタイで元の板に残ります。
あなたが草板に無駄に立ててしまった「移転します」というスレは、
自分で削除依頼を出して下さい。
飼育にスレを立てるならルールを理解してからにしましょう。
- 39 名前:真・スレッドストッパー 投稿日:停止
- 書けませんよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
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