a hand's distance
- 1 名前:gung 投稿日:2008/04/05(土) 02:57
- いしよしとか、また書いていこうかなと思います。
ぶっちゃけいつまで続くか知りません(ぇ
そんな感じですが、お付き合いください。
それではまず、いしよしから
- 2 名前:日常の時々の不安 投稿日:2008/04/05(土) 03:05
- 『自分より大事なもの 手にするのが幸せだと
教えてくれた君は 僕を強くも弱くもする』
『日常の時々の不安』
「その歌最近よく聞くね。」
「へ?あ、音漏れてた?」
ipodに落とした曲を聴きながらソファでぼーっとしたアタシの下で
雑誌を見ていた梨華ちゃんが顔を上げた。
- 3 名前:日常の時々の不安 投稿日:2008/04/05(土) 03:07
- 「というより、よっちゃん普通に歌ってたよ?」
「マジ?うっわ、無意識だった。」
「えーちょっとー、呆けるのはやいよぉ。」
「ホント、やべーやべー」
「呆けたら介護してあげないから。」
介護って…なんじゃそりゃ。
「えー、それは困るよぉ、石川さーん。」
「ふふ、冗談。おばあちゃんになってもちゃんとみてあげるよ。」
「というかどっちかっつーと、アタシのほうが世話してそうーだけどね。ご飯とか」
「だって私料理しないもーん。」
開き直ったかのように、言う梨華ちゃん。
そりゃまぁ、確かにしないよね。一切。
- 4 名前:日常の時々の不安 投稿日:2008/04/05(土) 03:07
-
「しないじゃなくて、しろって。」
「まぁまぁ、よっちゃん料理上手だし…ね?」
こうやってにこやかに言ったらなにもいえなくなるって…知ってるんだろうか…
いや、知ってるよね。絶対目が笑ってるもん。
「いっけどね。お陰で料理のスキルは大分身についたし。」
「でしょー?いいことじゃん。」
「でも、少しは頑張れ、梨華ちゃんも。」
ってこれくらいしか、いえないアタシは相当甘いんだよね。
「はぁーい…。あ、紅茶入れるけどいる?」
「ん、よろしく」
「おっけー。」
そういって梨華ちゃんは立ち上がってキッチンへ向かった。
今、アタシが聞いてる歌を鼻歌で歌いながら。
すこしずれた音程は聞かなかったことにしてアタシはヘッドフォンを再び耳に差し込んだ。
- 5 名前:日常の時々の不安 投稿日:2008/04/05(土) 03:08
-
『このぬくもりに満たされる程
失う怖さにどうしようもなく襲われるんだ』
この曲を聴いたとき、少しどきっとした。
歌詞の一部、一部がアタシが感じるものの同じだったから。
時々、たとえば、梨華ちゃんの笑顔を見ている時、
隣に居る時、手をつないでる時、隣で眠っている時とか
なんてこともない、ふとした瞬間に、幸せと感じる時。
梨華ちゃんと出会う前はこれが日常がなかった。
梨華ちゃんと出会って梨華ちゃんといることが当たり前とよべるようになった。
けど同時に、いつか、もし、このぬくもりを離す時がくるのかなって不安になってしまう。
- 6 名前:日常の時々の不安 投稿日:2008/04/05(土) 03:08
- そんなとき、気づいているのか、いないのか分からないけど
『考えすぎだよ』というかのように
そんなことを掻き消してくれるかのように梨華ちゃんはアタシを抱きしめてくれる。
『よっちゃん、大好き。』
アタシにはもったいないくらいの愛の言葉をくれる。
でも、前に比べて数は減ったけど、やっぱり考えてしまうんだ。
愛しければ、愛しすぎるほどに。
- 7 名前:日常の時々の不安 投稿日:2008/04/05(土) 03:08
-
「はい、おまたせー」
「おー、サンキュ。」
カップを渡し梨華ちゃんは隣に座る。
「あ、そういえば、歌ドキっ!見た?」
「見た見た。まさかの、1位だよね。なるとは思わなかった。」
「え、私はなると思ったよー。」
「うそー。どっからそんな確信でてくんのさ。」
「やっぱ私達の愛の力はすごいの!」
「愛って、あのなぁ…」
ほら、こうやって。
なんか、訳わかんなく暴走するけど、
心の中でアタシはどうしようもなく嬉しくなる。
嬉しくて、しょうがないから梨華ちゃんをおもいっきえう抱きしめた。
「なぁに?どうしたの?」
「んー、なんでもないよぉ。」
「そっか。」
- 8 名前:日常の時々の不安 投稿日:2008/04/05(土) 03:10
-
ヨシヨシ、なんて頭をなでる梨華ちゃんに昔なら『やめろよ』とかいって振り払ってた。
けど今は、もう意地を張るのはやめた。
多分昔は守っていたつもりが、実は守られてたんじゃないかなって思う。
離れたらアタシはどうなっているだろう?
でも、いつか、おばさんになって、婆ちゃんになって、
梨華ちゃんがそばにいてくれなかったら絶対、絶対、梨華ちゃんの笑顔を奪った事柄を後悔するだろうから。
- 9 名前:日常の時々の不安 投稿日:2008/04/05(土) 03:10
-
「ねー、梨華ちゃん。」
「なぁに?」
見つめてくる、まっすぐな瞳。
吸い込まれそうになる。
キスする時いつもそう思う。
「…んっ…」
どんなものより、大切で、愛おしくなる。
いつかもし、もし…離れる日がきても
何もかもに悲観的になりたくないから
「好きだよ、梨華ちゃん」
「うん。」
少しずつ、少しずつ。素直になれたらいいなと思う。
そして大切にするんだと思う。これからも、アタシと梨華ちゃんにつながる全てのものを。
今日もアタシは…この歌みたいに
たくさんの幸せとすこしの不安を胸に
今、この日常に心から感謝してる。
END
- 10 名前:gung 投稿日:2008/04/05(土) 03:14
- 以上です。
吉澤さんが聞いてる曲は
最近CMでよく見かけるあの曲です。ま、バレバレですよね(汗
幸せなときって時々怖くなるって思うんですよね。
吉澤さんは特にそこらへんが一番怖い部分だと思います
だから強くあろうと思う気がします。
その点石川さんは怖いと感じるけど吉澤さんと信じてるから
前に進まなきゃと一歩先に歩いていると思います。
私的イメージですが(汗
ま、こんな感じで意味不明な駄文書いていこうかなと思います(コラ
ぬるい目で見てやってください。
- 11 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/04/05(土) 20:10
- 落ち着いたいしよし
とってもよかったです
- 12 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/04/05(土) 23:52
- 今のいしよしにぴったりで楽しかったです。
- 13 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/04/06(日) 16:19
- いしよし病なんです。
これでしばらくは生きていける!!Thanks!
- 14 名前:交差点 投稿日:2008/04/15(火) 00:23
- 今日みたいに月が綺麗な日は
ちょっと散歩に出掛けよう
きっと、素敵なものを見つけられるよ
君と、今日も。
「うー…」
「なぁに拗ねてんのさまた。」
「だぁってさぁ。」
月明かりに似た変わる黄色い信号が赤に変わるぞと
せきたてる様に点滅を始める。
でも、静かになった月夜の下では慌てて走ることなんてしない。
- 15 名前:交差点 投稿日:2008/04/15(火) 00:23
- 「だって、なによ?」
「また、並んじゃったなぁって。」
「それ何度目よ梨華ちゃん。」
「だってぇ。」
「だってってねぇ…」
長い長い赤信号に変わっても1分1秒を楽しむように立ち止まった。
「だって、学年は上じゃない?だからなんか悔しいー。」
「悔しいって…勝ち負けじゃないんだからさ。」
「分かってるよ?分かってるけどー」
なんか、毎年、毎年、この会話が繰り広げられてる気がする。
- 16 名前:交差点 投稿日:2008/04/15(火) 00:24
- たった3ヶ月、でも梨華ちゃんにとってはされど3ヵ月。
初めてあった頃からずっとお姉さんぶりたがりな梨華ちゃんは
3ヶ月でもあたしより年上になった事が嬉しくて、同時に悔しいらしい。
お姉さんになった事でいつも以上にアタシに構いたがる、
そして4月12日。つまりアタシの誕生日になればまた同い年。
たった3ヶ月しか年上気分を味わえないのが悔しい、とか。
そして、こうして拗ねる。ま、梨華ちゃんも十分甘えてるんだけどね
今だってこうして散歩したいって言うから付き合ってあげてるのも一理あり。
でも、このままほっとくと面倒なことになる。
- 17 名前:交差点 投稿日:2008/04/15(火) 00:24
- だからアタシは…
「あのさ、…その。アタシ十分梨華ちゃんに甘えてるよ?」
「そんな事ないよ、よっちゃんフットサル頑張ってるし、今度の司会だって。」
「そりゃー梨華ちゃんがいるからじゃん?」
「えー?」
「梨華ちゃんが甘やかしてくれるから、頑張れるんだよ。感謝してるよ。ホントに。だから…別に年とか関係ないじゃん?」
「ホントに…そう思ってる?」
「ホントに思ってます。」
「エへへっ。」
「へへっ」
照れくさいけど、毎年、似たような台詞でアタシは梨華ちゃんにこうして感謝を伝えてる。
もちろん愛はこもってますよ。…言わないだけで。
- 18 名前:交差点 投稿日:2008/04/15(火) 00:25
- 「そっか。じゃぁー、もっと甘えてね♪よっちゃん♪」
「へーい。ってかさぁ、毎年言ってるよこれ?」
「んー、そーだっけ。」
「あのね…」
そう、そして毎年こうやって梨華ちゃんは惚けるのだ。
あー、恥ず…
ったく、これじゃぁどっちが誕生日か分かったもんじゃないね。
んでもまぁ、いっか。誕生日は生まれた人が愛をたくさんくれる日に感謝をする日でもあると思う。
ってこれ言ったの梨華ちゃんなんだけどね。惚れたなんちゃらってヤツかな?
- 19 名前:交差点 投稿日:2008/04/15(火) 00:28
- とりあえず、今日もいつもと変わらない目線で、変わらない距離で、
「あ、ほら、信号、もう青だよ。行こっ」
「あ、ちょいまち。」
「え、?な…」
チュッ
変わらないキスの仕方で、
「!!ちょっとぉ、ここ往来」
「大丈夫、誰もいないから。」
「もぉ…」
誰もいない静かな交差点を
「へへっ。」
「ほら、信号変わるよ。」
「んー。」
当たり前みたいにこうしてそっと手つないで。
歳が一つ違っただけの、いつもの日常の中。
今日も、そしてこれからも、こうして、梨華ちゃんとのんびり歩いていけたら
きっと、それだけで幸せなんだと思う。
「なににやけてるの?」
「ん?べっつにー。」
どこにでもある交差点で、
今年もアタシはまた一つ大人になり、
また、梨華ちゃんと肩をならべることができました。
END
- 20 名前:gung 投稿日:2008/04/15(火) 00:38
- てなわけで吉澤さんお誕生日おめっとー
(0`〜´)<おせーYO!もう3日も過ぎてるYO!
風邪引いてたのさぁ、許してちょ(汗
レスのお礼です。
>11の名無飼育さん
はわわ、落ち着いたいしよしなんて…
そんなステキなお言葉ありがとうございます。
>12の名無飼育さん
足りなさすぎる想像力で頑張ってみました…
そういっていただけると嬉しい限りです。
>13の名無飼育さん
いしよし病ですか。その気持ち分かりますよ!
こちらこそ読んでいただいてTHANKS あ、いや、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
- 21 名前:gung 投稿日:2008/04/23(水) 00:27
- なんてことない短編 第一弾
今日はれな絵理で。
- 22 名前:『NOT 当たり前』 投稿日:2008/04/23(水) 00:31
-
ニュースでは夏日って言ってるくらいすっごい暑い。
スタジオにはいった瞬間に感じるヒンヤリ感が寝不足の体にものすごく心地よく感じる。
昨日、絵理に好きだって言った。
気持ちは、れいなと同じやった。
絵理も、れいなを好きって言ってくれた。
それを聞いた時、本気で叫びそうになった。
思い出しただけでも嬉しい。
嬉しすぎて、おかげで、ねぶそくっちゃ…
どんな顔で絵理に会えばいいっちゃ…
- 23 名前:『NOT 当たり前』 投稿日:2008/04/23(水) 00:32
-
ガチャッ
「あ、れーな、おはよー。」
「え、絵理!?」
驚いた。
いつもギリギリの絵理が、今日に限って1番のりなんて…雨でも降るっちゃ?
「お、おはよー…早いっちゃねぇ。」
「…れーな、今失礼な事考えたでしょ?」
「な、なっ、そんなことないけん…」
「ホントにー?」
「ホントっちゃ。」
「…うへへっ。」
「な、なん?」
「ううん、なんか、こう、照れくさいね。」
「…そうっちゃね。」
嬉しくて、嬉しくて。
幸せで、幸せで。
言葉にできない、照れくささ。
- 24 名前:『NOT 当たり前』 投稿日:2008/04/23(水) 00:33
- 「…れーなっ!」
「うわ、っと、急に抱きつくなっ!」
「うへへー。ねぇ、れーな」
「んー?」
「これから先、絵理と一緒にいるのが当たり前って思ってほしくないけど、思ってね。」
「はぁ?なん、それ。」
「だってぇー、当たり前って思っちゃったら幸せの意味忘れそうじゃない?」
「んー、まぁそれはそうかもしれんね。」
「でも、でも、絵理と一緒が当たり前ってことは、それだけ一緒にいるってことだよね。」
「そーけんねぇ。」
「だから、当たり前って思わなくても、思ってね。」
「…やっぱ意味分からん。」
「もぉー…れーなー」
「今度は、なん?」
「大好き。」
「っ…れいなも。」
「うへへー。」
- 25 名前:『NOT 当たり前』 投稿日:2008/04/23(水) 00:33
-
多分、絵理がいう意味はなんとなく分かる気がする。
『今日』も多分、当たり前じゃない。
『今日』も偶然が重なって、重なり続けてる1日。
やけん、これからも絵理と、こうしている日を幸せに思いたい。
そーゆーことやろ?絵理。
END
- 26 名前:gung 投稿日:2008/04/23(水) 00:34
- 以上、わけもない短編でした。
さ、逃げろー
- 27 名前:gung 投稿日:2008/07/08(火) 00:54
- お久しぶりです。
久しぶりにいしよしです。
はっきり言ってばーーーーーって書いて見直してもないので
文章ぐちゃぐちゃですが(汗
とにかく、いしよしです。
- 28 名前:Star Festival 投稿日:2008/07/08(火) 00:59
-
『じゃぁ、約束だよ、絶対に来年の七夕ここで確認だからね』
『わかったわかった、約束するよ。』
夢を見た。
最近と呼ぶには遠くて、昔というには早すぎる1年前の記憶
君との、記憶
- 29 名前:Star Festival 投稿日:2008/07/08(火) 01:01
- 『Star Festival』
七夕、織姫と彦星が夜空にかかる天の川を渡り
1年に1度だけ会うことを許された日
ウチには関係ない言葉。関係ない夢
それがどうしたというのだ。
「北部、雨でしょう。降水確率、午前90%午後100%…せっかくの七夕ですプツン
一緒に天の川を見る人は、もう隣にはいないのだ。
「やべ、もう時間じゃん」
あの日、君をさよならをしたから七夕なんて
バタン。
関係ない。
- 30 名前:Star Festival 投稿日:2008/07/08(火) 01:06
- 『じゃぁ賭けてみる?』
『賭け?』
『来年、見れるか見れないか』
『よーし、いいよ何かける?』
『んじゃーウチは…あ、こないだ一緒に見たCDで』
『あー、あれ?じゃぁね、私は…あ、コンビニに新しくでた白玉パフェ・デラックス!』
「おーぃ、吉澤ぁ休憩入っていいぞぉ」
「あ、ハーイ!!!」
カチャッ バタン
カツ カツ カツ カツ
カサッ カチッ シュボッ
スゥ… ハァー
今日はおかしな1日だ
七夕というフレーズ。ただそれだけなのに
サーーーーーーーーー
街には色鮮やかな傘の花が咲く
梅雨だから雨なんか仕方ない。だから別にいらだったりとか
店であの時欲しかったCDが有線で流れたりとか
例え今朝なんとなくいつもと違う道を歩いてみたら
新しくできたコンビニを通ってみたら
『1年ぶりに復活!七夕限定!白玉パフェ・デラックス!』
とかあったりとかしても
もう関係ないのに。
- 31 名前:Star Festival 投稿日:2008/07/08(火) 01:07
-
『どうして分かってくれないの!?』
『それはこっちの台詞だし、勝手なのはそっちじゃん』
『もう…無理だよ、』
『そうだね、ここでサヨナラだ』
『じゃぁ、行くね』
『ん、じゃあね』
まだ瞼に残ってる、あの最後の後姿と閉じられたドアの音
それから…
『よっちゃん!』
ウチを呼ぶ声
『好きよ、よっちゃん。』
甘い、切ない
『大好き』
大好きだった、人
あぁ、なんで思い出すんだろう?
夢のせいかな?1年経ったからかな?
なぜかな?こんなに泣きたい気持ちになるのは
カチャ ピッ
『No.000 石川梨華 090-1444-****』
すぐに消せると思ってずっと残していた番号
今これを押したら…
「おーぃ、吉澤そろそろ交代だぞー!」
「あ、今行きまーす!!」
バカだな、なに考えてんだろう。
どうせ無駄なんだ。あの時の賭けみたいに…
この雨はやみっこないんだ。
- 32 名前:Star Festival 投稿日:2008/07/08(火) 01:10
- 『あーぁ、今年も見れないのかぁ天の川』
『まぁ七夕ってそんなもんだよ。いいじゃんプラネタリウムで見れたんだし』
『もー、よっちゃんは夢がないんだからぁ。プラネタリウムも綺麗だけど本物ももっと素敵じゃない!』
『そーかなぁ?だって毎年のこと考えてみたらさぁ』
『いいもん、来年、きっと見るから』
『えー、ぜってぇ見れないって』
『見れるよ!絶対に、絶対に晴れる!』
『じゃぁ賭けてみる?』
『賭け?』
『来年、見れるか見れないか』
『よーし、いいよ何かける?』
『んじゃーウチは…あ、こないだ一緒に見たCDで』
『あー、あれ?じゃぁね、私は…あ、コンビニに新しくでた白玉パフェ・デラックス!』
『えー、コンビニのって来年まであるかどうかわかんないじゃん…』
『いいの!じゃぁ、絶対に来年の七夕ここで確認だからね』
『わかったわかった、約束するよ。』
『じゃぁ、ハイ、ゆびきり!』
『へいへい』
『『ゆびぎりげんまん うそついたら はりせんぼん のーます!ゆびきった!』』
- 33 名前:Star Festival 投稿日:2008/07/08(火) 01:10
-
「おつかれさまでーす!吉澤あがりまーす」
「おー、お疲れー」
「よっちゃん、遅くまでありがとー!」
午後11時28分
もうすぐ七夕が終わる。
きっと今日はたまにはあの子を思い出しなさいって
神様がちょっといたずらしたんだ。
明日からまた君を思い出さないでがむしゃらに活きていく日々が始まるんだ。
きっと、そうだ。
- 34 名前:Star Festival 投稿日:2008/07/08(火) 01:11
-
キィ…
「え・・・?」
嘘だろ?
『いいもん、来年、きっと見るから』
こんなことって…こんな奇跡って…
『えー、ぜってぇ見れないって』
あっていいの…?
『見れるよ!』
絶対に、
絶対に
晴れる!
「ハハ、…マジかよ…」
- 35 名前:Star Festival 投稿日:2008/07/08(火) 01:12
- 目に映る夜空には曇り空は一つもなく
無数の星屑が広がっていた。
とても綺麗で、とても切なく淡く光り輝きながら。
1日中室内にいたから気づかなかったけど
雨といってなかったっけ…?
天気予報はこういう日に外れるらしい。
というより、見てるとなんだか無性に腹が立ってきた。
こんな泣けてきそうなほど綺麗なのに
1人で見たんじゃしょーがない、隣に…
そう、答えは簡単だ。
- 36 名前:Star Festival 投稿日:2008/07/08(火) 01:13
-
「あぁ、もう、くそっー!!!」
思わず叫んでしまう。
ホームレスのおっちゃんがこっち見ようが関係ない。
なぜ今日こんなに君を思い出すのか
そう、答えは簡単だ。
会いたいから、会いたくてしかたないから、だ。
とにかく、答えは決まりだ。
7月7日 本日、曇りのち晴れ
七夕が終わるまで、あと28分
いつまで体力もつか分からないけど、とりあえず限界まで。いや限界超えてでも
こっから2,30分かかる君の家まで走ってみよう。
あ、あとコンビニよって白玉パフェ・デラックス買いに行かないと。
それから右ポケットの中で揺れる携帯のあの番号を後で押して見よう
------------------------------------
to:梨華ちゃん
件名:織姫へ
------------------------------------
これから会いに行ってもいい?
------------------------------------
END
- 37 名前:gung 投稿日:2008/07/08(火) 01:14
- 以上です。駄文で申し訳ないです(汗
でも、久しぶりにいしよし書いて個人的に満足です。
って、もう七夕おわっとるやーーーん(汗)orz
- 38 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/08(火) 22:13
- 面白かったよーー。
梨華ちゃん視点も読みたくなっちゃいましたw
- 39 名前:『1秒後についたウソ』 投稿日:2009/04/01(水) 01:08
-
『あのね。アタシ、よっちゃんの事大っ嫌い』
「……………はっ?」
電話越しで言われた一言に寝ぼけていた頭は一気冴えた。
それはちょうど、ベットの横の時計は午後11時44分を指した頃だった。
- 40 名前:『1秒後についたウソ』 投稿日:2009/04/01(水) 01:09
- 度重なる仕事がひと段落し、極度に疲れていたアタシは
午後10時過ぎにはすでに夢の世界へと旅立っていた。
しかし、それは彼女によって一気に引き摺り下ろされた。
『♪愛してる〜の 響き〜だけで〜 強く〜なれ〜る気〜がした〜よ』
「……………んが?」
枕元に置いていた携帯が鳴り響く。
ベットの横の時計は午後11時43分。
そして、ディスプレイには『梨華ちゃん』と記されている。
まぁ着信音聞けば分かるけど。着信指定してるし。
こんな時間に電話とは珍しい。
とりあえず、眠たい体を奮い立たせて、出た。
- 41 名前:『1秒後についたウソ』 投稿日:2009/04/01(水) 01:09
- 「…………はぃ?」
『あ、もしもし?よっちゃん今大丈夫?』
「んー大丈夫…どした?」
『あのね…アタシ、ちょっと言いたいことがあって。』
「ん?なに?」
『アタシ、よっちゃんの事大っ嫌い』
「……………は?」
- 42 名前:『1秒後についたウソ』 投稿日:2009/04/01(水) 01:10
- 確かにアタシは寝ぼけてる。起きてまだ1分も経ってない。
だけど、寝ぼけてても思う。
おかしいだろ、この会話。
(O´〜`)<どした?
( ^▽^)<あのね、アタシ、よっちゃんの事大っ嫌い
電話の挨拶が大嫌いから始まる会話があってたまるか。仮にも、その…こ、恋人同士で。
だよねっ!そこのディスプレイ前の人っ!うんって言えおいっ
「…は?…あの、な、に急に…」
『それだけ言いたくて。じゃぁ、また明日じゃない、今日か。おやすみー♪』
「え?は?ちょ、っと!」
ブツッ。ツーツー
- 43 名前:『1秒後についたウソ』 投稿日:2009/04/01(水) 01:11
- 「……………」
な ん な ん だ 今 の
つかなんで梨華ちゃんテンション高めだったわけ?
ってか、その前にちょっと待て。
さっきなんて言った?
( ^▽^)<あのね、アタシ、よっちゃんの事大っ嫌い
( ^▽^)<よっちゃんの事大っ嫌い
( ^▽^)<大っ嫌い
もしかして今の…
振 ら れ た?
…………
(○T〜T)<ウソだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!
- 44 名前:『1秒後についたウソ』 投稿日:2009/04/01(水) 01:17
- この夜、東京都内某所周辺では、正体不明の騒音の域を達した叫び声と、泣き声が
明け方近くまで聞こえ周辺住民を脅かす一夜となった。
一方、吉澤ひとみが訳を聞くため何度も電話を鳴らしても出ない
携帯の持ち主、石川梨華は、電話の後、携帯をマナモードにし、マスクをし、満足気に眠りについていた。
ちなみに会話を終えた時刻は、石川梨華ならびに世間一般の時計では午前12時3分4秒
吉澤ひとみのベッドの時計は午後11時48分21秒を指していた。
さらにいうと石川梨華の携帯の発信歴・吉澤ひとみの携帯の着信歴には
『よっちゃん 4月1日0時0分1秒』『梨華ちゃん 4月1日0時0分1秒』と
ちゃーんと記されているので、よくよく見たら気づくものであるのだが…
果たして吉澤ひとみがこの事に気づくまで、後何時間後あるだろうか。
- 45 名前:『1秒後についたウソ』 投稿日:2009/04/01(水) 01:18
- (OT〜T)<りがちゃあっぁぁぁぁん、アタシが何をしたぁぁぁぁぁ
( -▽-)<エイプリルフール…だもーん…Zzzz
- 46 名前:gung 投稿日:2009/04/01(水) 01:20
- 終わり。
実際やられたらかなり迷惑な話ですw
以上、似たようなことをやられた作者が半年以上ぶりにお送りしました。
( gung)<よい子はまねしないでね★
(OT〜T)<なんだ、この話はぁぁぁ!!!!
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