恋が、始まる
1 名前: 投稿日:2007/10/08(月) 21:25
いしよしベースでのろのろとやっていけたらと。
更新はのろのろペースです。

よろしくお願いします。
2 名前: 投稿日:2007/10/08(月) 21:25



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3 名前: 投稿日:2007/10/08(月) 21:26

その日、そのバカは



突然あたし達の前に現れた。

4 名前: 投稿日:2007/10/08(月) 21:27

「あのっ!」

呼び掛けというより叫んだようなその声に戸惑ってしまい、足を止めた。
前からこちらへ向かって歩いてくるその姿に見覚えはない。
隣の友人の知り合いというわけでもなさそうだ。

しかし彼女の視線は、しっかりとあたしを捕えていて。

そのあまりにも綺麗な瞳と不敵な笑みから目を反らす事が出来ず、
気が付けば彼女とあたしの距離は1メートルもあるかないか。


彼女は唐突に話を切り出した。


「初めまして。アタシ、1年の吉澤ひとみです」
「…はぁ」
「梨華ちゃん、知り合い?」
「……たぶん、違う」
5 名前: 投稿日:2007/10/08(月) 21:29

吉澤、よしざわ、ヨシザワ…
何度も頭の中でその名前を繰り返してみるが、以前に会った記憶はない。

戸惑いの色を隠せないあたしに、彼女は更に突拍子もないことを言いだした。


「ずっと先輩のこと見てたんです。アタシと付き合って下さい。絶対幸せにしま
すから」



固まるあたしと、同様に固まる友人。
一瞬の静寂の後、盛大に盛り上がるギャラリー達。



そして、笑みを崩さない彼女。


6 名前: 投稿日:2007/10/08(月) 21:31

「え?ちょ、ちょっと待って」

あたしよりも一足先に現状を把握した友人が、慌てたような声をあげる。
ギャラリーのざわめきは減るどころか増えているような気さえする。

このヒマ人…と心の中で悪態をつきながら、友人の声を聞いていた。


「えーと、吉澤さん、だっけ?」
「はい」
「え、本気?」
「冗談でこんな真似するような人間に見えます?」

えぇ、とても。
心の中で相槌を打つ。
どうやら友人も同感のようだ。


頭が痛くなってきた。
そりゃぁ告白なんて今さらだし、ある意味であたしはこの大学では有名だけど。
初対面にしてあの根拠のない自信がどこからくるのか、教えてほしい。

7 名前: 投稿日:2007/10/08(月) 21:33

深いため息をついて、彼女の顔を見上げる。
改めて見てみれば、すごく整った顔だと思う。

「吉澤さん、さぁ」
「はい?」

先程と1ミリの狂いもないその不敵な笑顔。
その笑みに挑発されたかのように、あたしの口唇からは言葉がするすると流れ出た。

「あたしと寝たいワケ?」

更にざわめきたつギャラリーなど全く気にしていないのか、彼女は極上の表情を浮かべる。

「もちろん」

あぁ、コイツ
ほんとのバカだ。


そう、思った。

8 名前: 投稿日:2007/10/08(月) 21:36

「……わかった。あたしの部屋でいい?」
「どこでも構いませんよ」
「ちょっ、梨華ちゃん!?」

友人の、戸惑った声と
うるさい程の外野のざわめき。

あぁもう、めんどくさいなぁ。


「……まいちゃん、代返よろしく」

やれやれというようなため息が背中ごしに聞こえた。
それに気付かないフリをして、あたしは行くよ、と彼女を連れ出した。




こんなバカ

1回相手してあげれば満足するだろうって



そう、思ったの。


9 名前: 投稿日:2007/10/08(月) 21:36



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10 名前: 投稿日:2007/10/08(月) 21:39

こんな感じです。
本日はここまでということで。

11 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/10/09(火) 00:09
おもしろそうですね。
いしよし大好きです!
続き楽しみにしてます。
12 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/10/09(火) 01:05
おぉーなんか闇にドップリ浸かっちゃってる梨華ちゃん久しぶりですねー。
これからの展開楽しみにしてます。
13 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/10/09(火) 02:34
かっけー!石川さん好きです!!!
おもしろそう〜ワクワクします頑張ってください。
14 名前: 投稿日:2007/10/09(火) 22:35
>>11 さん
おおおおもしろそうですか(滝汗)
ありがとうございます!!
おもしろくできるよう頑張ります…!!!


>>12 さん
ここの石川さんは割とダーク路線ですねw
た、たたた楽しみにされてしまっている…!!!(汗)
が、頑張ります。


>>13 さん
あぁぁぁこちらの方もおもしろそうと言って下さってる…!
ご期待に沿えるよう頑張ります!


15 名前: 投稿日:2007/10/09(火) 22:40

さて、本日の更新なのですが。
あの、アレ、なのです。

裏なんです(唐突)

なので、ひっそりこっそりやります。
申し訳ありません。。

16 名前: 投稿日:2007/10/09(火) 22:41



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17 名前: 投稿日:2007/10/09(火) 22:42

「…んっ…あッ、ふぁあ…ッ!」


信じられないくらい、甘い声が喉から漏れる。

全くの初対面で、肌を合わせるのも初めてなはずなのに。
的確に、弱いトコロを突いてくるその指と舌先。
その動きに、あたしはもう何も考えられないくらいに溶けてしまって。
今までの誰よりも感じてる自分がそこにいた。

「…ねぇ、石川さん…?」
「あ…んっ、はっ、あッ!」

絶え間なく響く水音に
ギシギシと軋むスプリング
切れ切れの吐息
布が擦れる音

あたしの濡れた声と
彼女の静かな声


部屋の中は
それだけで埋め尽くされていた。

18 名前: 投稿日:2007/10/09(火) 22:42

「ほんとにね…好き、なんですよ…っ」
「んんッ!は…あぁんッ!」

達しそうになると止められて。
切ない快感でジラされて。

気持ちよすぎて、涙が零れた。
今までこんなこと、1度だってなかったのに。


なのに、どうしてだろう。


全てを射ぬかれそうなその瞳に見つめられて。



あたしはもう、限界だった。


19 名前: 投稿日:2007/10/09(火) 22:43

「は…っ、やぁ、んん…っ」

差し入れられたまま、動きはしない彼女の指と
悪戯にあたしの胸を弄ぶ舌先。


あたしのカラダ中の火を燻らせて、それでもなお彼女の瞳は
ただあたしをじっと見つめるだけ。


「アタシと、付き合ってくださいよ。ね…?」
「あ…ぁ…ッ」
「いい…?石川さん…」
「あ、あ…ッ、うん…ッ」

その時のあたしは、とにかく早くこの切ない快感から抜け出したくて。


不覚にも、無意識のうちに頷いてしまっていた。
20 名前: 投稿日:2007/10/09(火) 22:45

「いいの?ほんとに?」
「分、かったから…っ、ぉねが…ッ、もぉ…っ…」

「…やっばい…かわいい…」


くすりと笑った彼女の表情は、影になって見えなかった。
でももう、あたしは何も考えられなくて。
激しくあたしの中を突く彼女の背中に、ぎゅぅぅっとしがみついて。

そのまま、意識を手放してしまっていた。



真っ白になっていく視界が最後にとらえたのは
優しげな微笑みを浮かべる、彼女だった。

21 名前: 投稿日:2007/10/09(火) 22:45



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22 名前: 投稿日:2007/10/09(火) 22:46

本日分、以上です。

…いろいろと申し訳ありません……!!(平伏)

23 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/10/10(水) 00:45
お顔を上げてくだされ
そして

 も っ と や れ w
24 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/10/10(水) 00:53
全然申し訳なくないですww
むしろもっとお願いします!!ww(平伏)
先読めない展開なんでこれから期待です。
25 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/10/10(水) 02:07
こちらこそ萌えすぎちゃってすみません(平伏)w

二人ともどこかミステリアスというか、読めない感じがわくわくします。
26 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/10/10(水) 03:23
よしこのテクにまいったのね石川さん♪キャッ
27 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/10/10(水) 04:13
吉澤さん頑張れ!石川さんを骨抜きにしろ!
凄く楽しみな作品です。犬さんも頑張れ!
28 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/12/18(火) 22:54
待ってます!!

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