もってけドロボー
1 名前:Mi 投稿日:2008/06/10(火) 04:46

2 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/11(水) 01:48
 
3 名前:陸歩き鳩 投稿日:2008/06/29(日) 21:33
はじめまして陸歩き鳩です。
美勇伝がやっと解散したので何か小説を書きます。
4 名前:陸歩き鳩 投稿日:2008/06/29(日) 21:36
でも書きたいことがないので困ってます。
なので誰か書いて欲しい事を言ってみてください。
いわゆるリクエストです。基本的に低姿勢でお願いします。
出来るだけリクエストには答えますけどポッシボーとか
そういうのは勘弁してください

ではどうぞ
リクエストがなかったら引退します
5 名前:陸歩き鳩 投稿日:2008/06/30(月) 06:40
すいません
高圧的でいいんでリクエストください
まだ引退したくないんです
6 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/30(月) 08:03
では解散する直前の美勇伝を
7 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/04(金) 01:08
マイナーカプで大変申し訳ないのですが、メロンの大柴(柴大)をお願いできますか?
ドSとドMのお話を読んでみたいです
8 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/04(金) 01:12
需要と供給を考えてよしごま希望します
9 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/05(土) 06:34
よしごまの需要なんかもうずっとないやん!www

10 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/05(土) 06:50
同じくよしごまを希望します
なぜなら僕の需要があるからです
11 名前:よしごまの需要なんかもうずっとないやん! 投稿日:2008/07/05(土) 23:39
よしごまの需要なんかもうずっとないやん!
12 名前:よしごまの需要なんかもうずっとないやん! 投稿日:2008/07/05(土) 23:39
「よしごまの需要なんかもうずっとないやん!」
岡田はそう言って机を叩いた。
「これからは…いやちゃうわ。今までもこれからもいしよしや!」
何を言ってるんだこの女は。
私は岡πは解散を目前にしてついに狂ったんだと理解したが
実際のところはそうではなかったようだ。
というのも目の前で石川がニコニコして「唯ちゃん良い事いうねえ」
と笑顔で岡田にガムをあげているのだ。
ガムをあげるからよっぽど上機嫌なのだろう。
自分には理解出来ないが岡田は石川の機嫌を取るのに成功したようだ。

「唯ちゃんさっきの何の話?」
「え?絵梨香ちゃんは知らんでええよ」
そう言われると気になる。
よしごまとは何なのだろうか?
よし…みよし?三好!私の需要がないと言うのか!
私はガクガクと膝が震えるのを感じた。
確かに美勇伝解散後、自分の需要は無いに等しい。
しかしそれを仲間である岡田に指摘され
良いこと言うねえと石川に喜ばれているのだ。許せない。
13 名前:よしごまの需要なんかもうずっとないやん! 投稿日:2008/07/05(土) 23:39
いや待て落ちつけ。ここで石川の首を絞め喉を潰し
歌手生命を断つのは容易い事だ。
しかしまだ自分の事と決まったわけではないし
全ての謎が解けたわけではない。
よしごまの「ごま」とは何なのだろうか?

よしが人名であるならば、ごまも人名で考えるのが自然だ。
私はごまから連想される名前を考えてみた。
ごー。傲慢な梨華ちゃん。驚いた。まさかの梨華ちゃん批判だったのか!
しかしそう考えるとおかしいのは批判されているのに
当の本人の石川が喜んでいるという事だ。Mだったのか石川は。
いや需要がないと言ってるんだから傲慢ではない梨華ちゃんは
需要があると言ってるのか岡πは。
という事は今の梨華ちゃんは傲慢だと言ってるのか。
どっちにしろ怒るべきじゃないのか梨華ちゃんは。
14 名前:よしごまの需要なんかもうずっとないやん! 投稿日:2008/07/05(土) 23:40
「みゅん!」
「あ、柴ちゃん来てくれたんだぁ。ありがと」
考えている間に楽屋にメロンの柴ちゃんと大谷が来た。

といっても相手している時間はない。
いまは無視して岡πの発言を思い出して考えてみよう。

>「これからは…いやちゃうわ。今までもこれからもいしよしや!」

いしよし。よしはまあ三好で間違いないだろう。
じゃあ、いしは…石川!これは驚いた。
岡πはこれからも梨華ちゃんと一緒に居ろというのだ。
それは美勇伝をこれからも続けろと言ってるも同然。
それは私には死よりも辛い。

「あの…いしよしは勘弁してください」
私は正直に言った。岡πが居ても空気が悪いのに
ふたりっきりなんて想像するだけで目眩がしそうだ。
「…三好ちゃんあんた私とよっちゃんの絆を否定するの!」
「え?」
よくわからないが石川と柴ちゃんに説教されて
それを私と大谷が聞いてとりあえず謝って岡πが揺れた。
15 名前:よしごまの需要なんかもうずっとないやん! 投稿日:2008/07/05(土) 23:40
おわり
16 名前:陸歩き鳩 投稿日:2008/07/05(土) 23:43
遅くなりましたが書いてみました。
みなさんリクエストありがとうございます
今後はリクが貯まらないうちに消化したいと思います

>>6
頑張って書いた

>>7
適当に書いた

>>8
>>9
>>10
嫌々書いた
17 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/05(土) 23:56
やるなw
まさか全部ひっくるめるとは思わなかったwww
うん、ちゃんと”よしごま”だwww

18 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/06(日) 04:26
リクエストいいですか?
中澤×ゆうかりん
あるいは吉澤×岡井ちゃん
お願いします
19 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/06(日) 08:12
な、なんでその組み合わせ?www

20 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/09(水) 00:42
作者様、適当に書いて頂きありがとうございました

21 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/09(水) 10:18
じゃあリクエストします
エロで
22 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/09(水) 20:11
エロじゃないので
23 名前:シャボン玉 投稿日:2008/07/11(金) 21:16
シャボン玉
24 名前:シャボン玉 投稿日:2008/07/11(金) 21:16
憂佳ちゃんはもう助からない。長くて半年です。
医者にそう言われた時、裕子は泣かなかった。
随分前から覚悟を決めていたという事もあるし
この13年間で涙が枯れ果てたというのもあるだろう。

憂佳は生れてからずっと病院で暮らしている。
無菌室には6年ほど居た。
そこから出てからも狭い病室から出た事はなかった。
黙々とテレビを見て本を読んでお母さんと少しだけお喋り。
天気の良い日に時々窓を開けて空気を吸うだけの生活。
憂佳は死ぬまでに外の世界を見たいと思った。
25 名前:シャボン玉 投稿日:2008/07/11(金) 21:17



「あ、またシャボン玉やけん」
「れいなはシャボン玉好きやのー。もう社会人やのに」
愛に言われたれいなはへへっと笑った。
目をくるくる回してシャボン玉の行方を追った。
1ヵ月前くらいから大きな総合病院の前を通った時に
どこからか飛んでくるシャボン玉を見るとれいなは嬉しくなった。
「誰が飛ばしとるんかの?」
「きっと病弱な美少女やけん。れいなみたいな」
「へえ。れいな病弱やったっけ?」
「愛ちゃん違うけん。れいなは美少女やけん」
「もう私らOLやよ。少女は無理あるんとちゃう?」
そう言いながらふたりは病院の前を通り過ぎた。
26 名前:シャボン玉 投稿日:2008/07/11(金) 21:17



裕子が病室に入って「憂佳」と声をかけると
窓の外を見ている憂佳の身体がビクっと動いた。
「もうお母さんノックくらいしてよ」
そう言ったまま目を合わせようとしない憂佳の様子を
妙だと思った裕子は憂佳の腕を掴んだ。
「あんた。何持ってるんや」
憂佳の手にはヤクルトくらいの大きさのピンク色の小物があった。
シャボン玉の入れ物だ。
「どこで手に入れたん。こんなん買うてないで」
そう言って憂佳の手から奪いとろうとすると憂佳は抵抗した。
「拾ったの。お母さんやめて」
憂佳は必死で抵抗したがしょせんは病人。
裕子のなすがままにされ奪われた。
「アホ。あんたはちょっとの菌で死ぬ子やってんで。
下手したらすぐ死んでまうで」
下手しなくても半年の命。その事が裕子の頭をよぎった。
シャボン玉を奪われた憂佳は黙ってベットに戻った。
27 名前:シャボン玉 投稿日:2008/07/11(金) 21:18



「君も長くて半年だね」
そう宣告された千聖はがかっかりした。
「もっと早く遊びたいよ先生」
「だーめ。おとなしくしてたら2週間だから」
「じゃあおとなしくしてます」

1ヵ月ほど前に入院してきた女の子の診察を終えた吉澤は
その足で憂佳の病室に向かった。
看護婦の話では母親が随分怒ってるらしかった。

「どうかしましたか?」
「どうもこうもあるかいな」
凄い剣幕の裕子を見てよくこんな母親から
あんなかわいらしい娘が生まれてきたなと不思議に思った。
裕子はさっき憂佳から奪ったシャボン玉の入れ物を
吉澤の鼻先に突き出した。
「なんであの子がこんなん持ってるん?」
「まあまあ、ここで立ち話もなんですから」
28 名前:シャボン玉 投稿日:2008/07/11(金) 21:18
吉澤はちょうど患者が退院して空いている病室に
裕子を連れて入った。
「どうぞ。お座りになってください」
そう言って見つめる吉澤の瞳から裕子は目をそらした。
どこか中性的な吉澤の美しさに裕子は顔を赤くした。
吉澤はさっき裕子に手渡されたシャボン玉のピンクの入れ物に
そっと指を入れた。ぬめっとした液体が指に絡みつく。
吉澤は指にそっと鼻を寄せ息を吸った。
「これは石鹸水のようですね。これなら憂佳ちゃんの
身体には害はないでしょうね。中澤さんもどうぞ」
吉澤は煙草を差し出すように入れ物を差し出したが
裕子は手を出さなかった。
「中澤さん、あなたはこれを憂佳ちゃんに渡したのは
私だと思ってませんか?」
「へ?ちゃうんか?」
「実はこのシャボン玉を渡したのは私ではないんです」
吉澤は医者らしく簡潔にいきさつを説明した。
29 名前:シャボン玉 投稿日:2008/07/11(金) 21:18
「じゃあその子が」
「ええ。不思議なものでそれから憂佳ちゃんの容体は安定してます。
もちろん楽観は出来ませんけど」
裕子は涙ながらに吉澤に抱きつき、憂佳が生まれてからの
辛かった日々を吉澤に語った。
涙を見せずに気丈にも女手ひとつで娘を育てていた
裕子の心のダムが少しだけ崩壊したのだ。
吉澤は優しく裕子を抱きしめた。
「先生、私にとってあの子はシャボン玉でした。
いつ壊れてしまうかわからない希望のような存在でした」
「わかります。シャボン玉ですね」
吉澤は裕子の髪を優しく撫でてキスをした。
「中澤さん、あなたも私にとってシャボン玉のような存在でした。
いつ爆発するかわからない爆弾のようなね」
そう言うと裕子は笑った。
「あんたが男やったら良かったのに」
「同じ事ですよ。だって中澤さんのここ…」
「あ、あかんそこは…」
「ふふっ。どうやらシャボン玉の液は必要ないみたいですね」
「あ、ああー」
30 名前:シャボン玉 投稿日:2008/07/11(金) 21:19
おわり
31 名前:陸歩き鳩 投稿日:2008/07/11(金) 21:21
>>17
やったー

>>18
努力した

>>20
いえいえ

>>21
努力した

>>22
めんぼくない
32 名前:陸歩き鳩 投稿日:2008/07/15(火) 02:52
お願いですからアヤカを書けとか言わないでください
33 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/15(火) 04:58
じゃあみうなを
34 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/15(火) 05:55
じゃあかおののお願いします
35 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/15(火) 09:42
みきあいをお願いします
36 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/15(火) 10:48
もちろんアヤカをお願いします
37 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/15(火) 19:21
ゴルフの話をお願い
38 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/16(水) 01:41
ココナッツ娘。のお話をお願いします
39 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/16(水) 17:24
じゃあ、よしあやを
40 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/16(水) 18:40
明日はあさみの誕生日なので、
あさみでおながいします
41 名前:私をゴルフに連れてって 投稿日:2008/07/20(日) 10:01
私をゴルフに連れてって
42 名前:私をゴルフに連れてって 投稿日:2008/07/20(日) 10:02
まだ梅雨が明けきらぬ7月の半ばの事だった。
私はある人物に呼び出されさほど馴染みのない
高級住宅地隣接の駅に降り立ったのだった。
向かう先はドトールコーヒー。コーヒーが美味しいらしい。
私はそこである人物と落ち合ったのだったのれす。

「のんちゃん久し振り」
「てへてへ」
飯田は自分が持っていた以前の印象よりも老けて見えた。
生活が苦しいのだろうか?茶色く染まった髪の毛は
よく見るまでもなく色ムラがあり自分で染めている事を伺わせたのれすよ。
「えっと何の用だっけ今日?」
「もう。アヤカの事でしょ?」
「結婚したんだっけ?」
「うん。私は昨日聞いたばかりで詳しくないけど」
「のんはアヤカ自体に詳しくないのれす」
43 名前:私をゴルフに連れてって 投稿日:2008/07/20(日) 10:02
なぜアヤカに馴染みのない我々が呼ばれたのか?
それが不思議で仕方なかった。アヤカが我々よりも先に
呼ぶべき人物は他にも居そうな気がするのれす。
飯田も同じ考えでふたりでしばらく紅茶を飲みながら考えたが
今のところそれは想像するだけで答えは導き出せそうになかったし
私はあまり深く物事を考えるのは好きじゃないのれすよ。

「おはよー」
「ふたりとも早いがしー」
見ると藤本と高橋だった。なぜここにふたりが。
我々はますます混乱した。まあいい。
ここを出てアヤカの家に行けば全てわかるはずだれす。
44 名前:私をゴルフに連れてって 投稿日:2008/07/20(日) 10:02
店を出て5分ほど歩くと長手と書かれた表札があった。
「本当にここでいいの?」
「くこれす」
なぜ私が断言したかというとアヤカから送られてきた手紙の住所と
この家の住所が完全に一致していたからだ。
「あれ?出てこないがし」
呼び鈴を何度も押しながら肛門のような不思議そうな顔をして高橋が言った。
「もしかして開いてるとか」
試しにドアノブを回すとまるで鍵なんてかかってなかったように
ドアが開いた。鍵がかかってなかったのだ。
「アヤカー。来たよ」
我々はアヤカがハワイ人なのを考慮して土足で中に入った。
それが正解だった。中ではアヤカが頭から血を流し倒れていた。
裸足だったら血で足が汚れて大変になるところれすよ。
「死んでるがし」
高橋はそう呟いた。
45 名前:私をゴルフに連れてって 投稿日:2008/07/20(日) 10:03
アヤカは本当に死んでいて手の施しようがなかった。
割れた頭はかつてアヤカがココナッツ娘であった事を連想させ
私はほんの一瞬だけミカを思い出したのれす。
飯田は警察を呼ばなきゃ。と言ったがと待て藤本が言った。
「なんで?」
「だってこれアヤカじゃないかも知れないし」
確かにそうだ。長い間顔を合せていないのでこれがアヤカだと
断言する事は我々には出来なかった。
普段の状態なら判断出来たかも知れないがアヤカの頭は
こんな風に割れては居なかったし血も流しはしていなかった。
我々はアヤカと決めつけられるほどアヤカに詳しくなかったのれす。
もしこの状態で警察に連絡して人違いであれば
警察に怒られるしアヤカも不愉快な気分になるはずれすから
ここはまず本当にアヤカかどうか調べるべきれすね。
46 名前:私をゴルフに連れてって 投稿日:2008/07/20(日) 10:03
藤本が性的な手つきでアヤカの身体をまさぐると
長手絢香名義の運転免許が見つかった。
そこに映るアヤカはどう見てもアヤカだった。
「アヤカっぽいね」
「うん。免許持ってるなら間違いなくアヤカでしょ?」
「タスポは?」
「無いから少なくともあいぼんじゃねーのれす」
「ぷぎゃー」

事件は解決したかのように見えた。だが違った。
高橋がそっと手を挙げたのだ。異議があるのれすね。
「なに?」
「免許を持ってるからって本人とは限らんがし」
高橋はそう言ってポッケから新垣の免許を取り出した。
「新垣ももうそんな年なんだ。そりゃ私も年を食うわ」
「てゆうか何でそんなの持ってるの?」
「ガキさんがあっしにあげるから持っててって言ったがし」
「てゆうかそのガキさん眉毛太くね?」
47 名前:私をゴルフに連れてって 投稿日:2008/07/20(日) 10:03
話が難しくなってきたのれす。
私が頭を抱えていると藤本が手を叩いた。
「思い出した。ガキさんってみんなの免許を持ってた」
「って事はこれがガキさんれすか?」
「たぶん」
「ガキさん良い子だったのにね」

みんなで卒コンっぽく泣こうとしたらちょうど
高橋の携帯電話に電話がかかってきた。新垣からだった。
「はい。あ、ガキさん?うん。元気?いやガキさん大変やよ。
なにがって死んどるがし。頭から血を吹いて。え?生きとる。
あ、で、ガキさん免許持とったけど…あ、グッズ。昔の。
本物やなかったんかー。そっかー。ところでガキさん。
ガキさんいい加減娘ヲタなんて流行らんってさゆが」
48 名前:私をゴルフに連れてって 投稿日:2008/07/20(日) 10:03
長そうなんで小耳に挟んだ内容から察すると
ガキさんでは無いようれすね。
そして免許は昔のグッズだったようだ。
「迷宮入りだな」
藤本が諦めたかのように煙草を咥えた。
「いや待てあの人なら!きっとこの謎を解いてくれるのれす!」
我々は名探偵みうなを呼んだのである。

「で、なんて?」
「今バイトだから3時間待ってくれたら行くって」
「それじゃ来るまで暇じゃん」
「暇つぶしでもするがし」
仕方ないので再びアヤカの死の謎を解き明かすべく
我々はアヤカの死体に向かった。
49 名前:私をゴルフに連れてって 投稿日:2008/07/20(日) 10:04
「なんで死んでるんだろうね」
「あ、見てそこ」
よく見るとアヤカの横にゴルフクラブがあった。
「あっひゃー。血が付いとる」
ゴルフクラブに血…全員が顔を合わせた。
「これはハードなオナニーれすね」
「うむ」

恐らく無我夢中で股間に長くそして硬いゴルフクラブを
突っ込み快楽に溺れたのだろう。
処女であるアヤカは思わず処女膜を突きやぶってしまい。
これでは夫に申し訳が立たぬと自殺したのであろうれす。
「のんはたーくんに処女を捧げたのれす」
「わ、私はケンジに捧げたわ」
「美貴は亜弥ちゃんとどうのこうの」
「あっしは……処女がし」
50 名前:私をゴルフに連れてって 投稿日:2008/07/20(日) 10:04
「えーマジー。愛ちゃんいくつだっけ?」
「じゃあ、寂しい夜はひとりでしてるの?見せて」
「のんも見てーのれす」
高橋は好奇の眼差しの中、震える手でゴルフクラブを握ると
ゴルフクラブを大事な部分に激しく艶めかしく叩きつけた。
「あぅあああああああああ」
声にならない声を漏らす高橋。割れ目からはぬめりとした
液体があふれ出した。高橋の頭は見事に割れた。
生き恥を晒すより死を選んだのである。

「どうする?」
「去る者は追わずね」
「そういや愛ちゃんって猿みたいだったね」
「あ、クラブ。指紋とかいいのかな?」
「いいんじゃないの全部高橋がやったって事で」
我々は高橋が事切れるまで黙って見ていた。
そして見終わった。
51 名前:私をゴルフに連れてって 投稿日:2008/07/20(日) 10:04
「うーん結局なんだったんだろうね」
「わかんねーのれす」
「さっさと帰ろうよ。明日地方巡業で朝早いし」
と言ってるとついに名探偵みうなが到着した。

「遅いれす」
「すいません」
「あいぼんもそう言ってたよ」
「それは吸いません」
「ぷぎゃー」

どうやらみうなは来る途中近所で聞きこみをしていたようで
みうなノートと書かれた手帳を持って話し始めた。
「隣の家の人の話なんですけど」
「名前は?」
「どんな漢字はわかりませんが、よしあやをと名乗ってました」
「男か。わかった。続けて」
「被害者のアヤカと婚約者は夜中に喧嘩をしていたようです」
「なんだってー」
「家の事で揉めてたようでオーイエーオーイエーと」
「金銭トラブルのようだな」
「他には?」
みうなは再び手帳に目を落とした。
52 名前:私をゴルフに連れてって 投稿日:2008/07/20(日) 10:05
「被害者は家柄にこだわりがあったようです」
「どういう事だ」
「カモーンと婚約者に度々言っていたそうです」
「家紋にこだわるとは案外日本的だったんだな」
「おい、単にふたりは性交していただけじゃないのか」
「え?そうなんですか」
「オーイエーとか欧米だな」
「欧米かよ」
「他には?」
「もうないです」
「役に立たんな」
「すいません」
「すいませんで済んだらあいぼんは謹慎せずに済んだんだよ」
「まあまあ飯田さん煙草でもどうぞ」
「吸いません」
「ぷぎゃー」
53 名前:私をゴルフに連れてって 投稿日:2008/07/20(日) 10:05
おわり
54 名前:陸歩き鳩 投稿日:2008/07/20(日) 10:10
>>33
ほどよく書いた
>>34
いっぱい書いた
>>35
そこそこ書いた
>>36
しょんな
>>37
ちょっと書けた
>>38
思ったより書けた
>>39
なんとかした
>>40
多少遅れましたがおめでとうございます
55 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/21(月) 12:19
面白かったです
ありがとうございました
56 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/22(火) 22:13
メロンのアンリアルなお話をお願いします
57 名前:村田さんの憂鬱 投稿日:2008/07/23(水) 23:33
村田さんの憂鬱
58 名前:村田さんの憂鬱 投稿日:2008/07/23(水) 23:34
村田はこんな事をしていて良いのだろうかと
不安になって周囲を見渡した。
たいした仕事もなくあってもこんな仕事ばかり
人生を無駄にしているような気がしていた。
「ねえ…」
村田は隣の女にねえと声をかけようとして止めた。
隣の女の名前を忘れたのだ。

控え室の入口の壁に確か名前が書いてあったが
自分の名前以外はちゃんと見ては居なかった。
「みっちゃん。ちょっとー」
隣の隣の女の子はみっちゃんと言うのか
村田はみっちゃんと小さく呟いた。
59 名前:村田さんの憂鬱 投稿日:2008/07/23(水) 23:34
撮影は坦々と進行していくのだが
村田のやる気は次第に後退していった。
やる気の見えない村田を見てカメラマンが
激しい口調で村田を罵る。
「馬鹿野郎。M字開脚しろって言ってんだよ。さっさと膝立てて。
そうそっから脚を開くの。わかる?」
それでも村田は頑なに脚は開かずに居ると
カメラマンは舌打ちをして何も言わなくなった。
諦めてくれたようだ。

撮影が終わって他のモデルの子の様子を見る。
平気で股を開き下着を見せる女の子。
見ているだけで恥ずかしくて村田は顔を赤くした。
「お疲れ様。村田さん」
撮影前の女の子が村田に声をかける。
「えっと…」
「私?能登有紗。のっちでいいよ」
「じゃあ私は歩美って呼んで」
「うん。よろしくね歩美ちゃん」
能登はと村田はそのままじっと撮影の様子を見守った。
60 名前:村田さんの憂鬱 投稿日:2008/07/23(水) 23:35
「ねえ…のっち」
「なに?」
「私達こんな事してていいのかな?」
「こんな事って?」
「水着とかえっちな格好で写真とか」
「しょうがないよ。アイドルだし」
能登はモーニング娘のようなアイドルになりたいと言った。
今は心交社の変態向けのモデルだけどいつか国民的アイドルになると
夢みたいな事をはっきり言った。

能登はかわいいかかわいくないかで言えばかわいかったが
トップアイドルになれるかと言えばそこまででは無い程度の
容姿だったので村田は無理だよと正直に言った。
61 名前:村田さんの憂鬱 投稿日:2008/07/23(水) 23:36
「のっちじゃなっちとかゴマキになんてなれないよ」
村田は初対面で酷いことを言ってるなと思ったが
言われた能登はそれでいいと笑った。
「歩美ちゃんは写真集のタイトル聞いた?」
「ウォーター…なんだっけ?」
「ウォーターメロン。スイカのこと」
「へえスイカってメロンなんだ」
寝ぼけたような事を言う村田に能登は呆れた。
「もう。違うけど名前はそうなってるの。歩美ちゃんはメロン好き?」
「スイカのほうが好きかな。安いし」
「私も。だから国民的なスイカになればいいと思うんだ」

村田は能登のいう事が理解出来なかったが
能登が同じスイカ好きなのが嬉しかった。
そして能登なら地下アイドルを卒業しそうな気がした。
62 名前:村田さんの憂鬱 投稿日:2008/07/23(水) 23:36
「あ、そうそう。キュウリをメロンにする方法知ってる?」
「え?知らない。教えて」
「キュウリにね蜂蜜をかけたらキュウリの味になるんだって」
「ほんとに?今度試してみる」
「いや今試してもええんやで」
いきなり男の声がしたので驚いて振り返ると金髪のおっさんが居た。
「このキュウリに蜂蜜かけて食べてや。クリームでもええで。
ただし噛んだらあかんでちゃんと舐めてハァハァ」
それが能登の運命をかえる男との最初の出会いだった。

つづく
63 名前:陸歩き鳩 投稿日:2008/07/23(水) 23:38
>>55
わーい
>>56
こんなもんで
64 名前:陸歩き鳩 投稿日:2008/07/23(水) 23:52
面倒なんでやっぱこれで終わります
65 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/24(木) 00:02
書きなぐり感がww
66 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/24(木) 02:03
そろそろ引退してもいいんちゃう?
糞つまらんしw 派ロプロこけにし過ぎやん
67 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/25(金) 00:14
この書き殴り感がたまらん。

次はさゆ書いてくれまいかさゆ
68 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/25(金) 00:37
ジュンジュンとリンリンをお願いします
69 名前:名無し飼育さん 投稿日:2008/07/25(金) 02:19
℃-uteをお願いします
70 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/27(日) 09:07
最初の頃は

面白かった
71 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/27(日) 11:54
みやももでお願いします

72 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/27(日) 17:44
73 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/28(月) 21:43
つまんね
74 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/28(月) 23:25
名無しだからって好き放題やるもんじゃないよ
75 名前:陸歩き鳩 投稿日:2008/07/28(月) 23:43
そうだ。>>74さんの言う通りだ。
好き放題リクエストしやがって
76 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/29(火) 02:44
えー書いてくれないの?
好きなのになぁ
77 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/30(水) 00:38
嫌いなメンバーでリクエストしたら腹抱えて笑えそうですね


夏焼雅さんのベロチューの話をお願いします
78 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/30(水) 08:20
じゃあ、まとめて

スキャンダル組で
79 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/31(木) 00:19
みんなもうやめて!陸歩き鳩さんのライフはゼロよ!

たぶん
80 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/08/14(木) 20:34
DMC公開に先駆けて、キュートメンでパロディを
81 名前:まいかさゆ 投稿日:2008/11/18(火) 21:25
まいかさゆ
82 名前:まいかさゆ 投稿日:2008/11/18(火) 21:25
キュートの萩原舞ちゃんとモーニング娘の道重さゆみは
どちらがかわいいでしょう?
という趣旨でハロプロメンバー全員に無記名で回答させた結果

さゆ   1票
まいまい 7票
その他  いっぱい

という事で見事まいまいが勝利したわけですが
納得がいかないのはもちろん負けたほうのさゆみです。
というのもこの質問ではさゆみを美人だと思ってる人の
意見は反映されないからです。
かわいくて美人はかわいいに当てはまらないと思ってるわけですよ。
低学歴の彼女たちは。ジュンジュンリンリンも日本語の読み書きは
まだまだな訳でさゆみに投票したくても出来ないはずですよ。
それにどうせまいまいに投票した7人の屑どもはキュートの連中で
あいつらはアイドルのプライドも何もないので
平気でまいまいに投票しやがったと考えられます。
何が言いたいかと言うとこのアンケートは無効だと。
83 名前:まいかさゆ 投稿日:2008/11/18(火) 21:26
「じゃあどうするんでしゅか?」
「簡単なの。もしふたりが死にかけていたらという設定で」
「わかりましゅた」

ルールは簡単。
ふたりが崖から落ちそうになってるという設定で
大声で助けを呼びます。同時には助けられないので
先に助けたほうを大事に思ってる事になりますよね。
それでは始めましょうか。崖にぶら下がってみましょう。
「たすけてー」と言う間もなくさゆみは落ちてゆきました。
それを見たジュンジュンはダイエットをする事にしました。


おわり
84 名前:陸歩き鳩 投稿日:2008/11/18(火) 21:29
お久しぶりです
ochiする人間の屑が居なくなったと思うんで再開します
書くかはわかりませんけどまたリクエストお願いします

>>67
書いた

>>68
どうにかした

>>69
これもなんとか

>>70
もっと褒めてー
85 名前:DMC 投稿日:2008/11/19(水) 00:22
DMC
86 名前:DMC 投稿日:2008/11/19(水) 00:22
窓際の席に座っている女の子の名前は中島早貴。あだ名はなっきぃ。
なっきぃは基本的に陰気な女の子で休み時間になると
携帯オーディオで音楽を聞きながらメールを打っている。
そのため誰も声をかけないので当然友達も居ない。

「ねえ、なっきぃさん」
その声はそれほど大きくもなく通るような声でもなかったが
偶然、曲と曲の間だったのでなっきぃの耳に届いた。
顔をあげるとそこには顔がなかった。もうちょっと顔をあげた。
「熊井さん?なに?」
「卒業アルバムに載せるコメント、なっきぃだけまだなんだけど」
「ごめん。まだ書いてないんだ。すぐ書く」
「いいよいいよ。放課後で」
87 名前:DMC 投稿日:2008/11/19(水) 00:23
友理奈とか小学校からの付き合いで昔は仲が良かった。
でも中学に入って次第に関係が変化してきたというか
どこか下に見られているというか見下されるというか
そんな気がしてあまり話さなくなってきた。
いつの間にか前のように友理奈と呼べなくなっていた。

なっきぃはまた携帯に目を落とした。

死ね死ね死ね死ね死ね死ねレイプ死ね死ね
アナルアナルアナル死ねアナルウォウウォウ

さっき出来た新曲の歌詞だ。曲はまだ無い。
なかなかロックな感じになったのでなっきぃは嬉しくなった。
88 名前:DMC 投稿日:2008/11/19(水) 00:23
放課後、帰り仕度をしていると友理奈が不機嫌そうな顔で
こっちを見ているのに気づいた。
忘れていたわけじゃない。書けないだけだ。

Q あなたの将来の夢はなんですか?

なっきぃはこれに答える事が出来なかった。
夢なんてなかった。勉強も大して出来ないし将来したい事もない。
音楽は好きだったが楽器は出来ないし歌も下手糞だ。
それなのに歌手になりたいなんて言えない。
ましてやそのために歌詞を書きためているなんて。
「まだ?」
また友理奈が上から覗き込んでいる。
「ごめん待って」
89 名前:DMC 投稿日:2008/11/19(水) 00:23
いつの間にか教室はふたりきりになっていた。
「ねえ、熊井さんは何て書いたの?」
友理奈は美人だし背が高い。モデルにでもなれそうだ。
勉強だって出来るほうだし人付き合いだって良いから友達も多い。
「私…えっとね。…歌手」
え?思わずなっきぃは友理奈の顔を見た。
友理奈は恥ずかしそうに微笑むとだって夢なんだしいいじゃん。と言った。
「ね、ねえ。これ見て」

なっきぃは自分の携帯を友理奈に差し出した。
ひとりだったら無理かも知れない。
でも友理奈が居ればもしかしたら…。

「へい悪魔に捧げるぜベイビーベイビーみかんみかん。
溢れる果汁はお前の血へどさベイビーベイビー」
「どう?」
「どうって、なっきぃみかん好きだったもんね」
「もうちょっと無いの?ロックだねとか」
「うちもたまにだけどみかんをお供えするよ」
「仏壇じゃねえよ」
90 名前:DMC 投稿日:2008/11/19(水) 00:24
第1話 おわり
91 名前:DMC 投稿日:2008/11/19(水) 00:25
>>79
俺のターン

>>80
公開終わりましたね
92 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/12/17(水) 16:25
(´D`)さくしゃさんはりくがないとどうなりますか。
93 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/12/17(水) 17:30
DMC面白かったです
熊なきも好きなんで続き楽しみにしています
94 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/12/21(日) 01:27
吉澤さんに通帳と印鑑と貞操を奪われる後藤さんを書いてください
95 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/12/21(日) 01:28
赤ちゃんになった吉澤さんをお守りする高橋さんのお話をお願いします
96 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/12/21(日) 01:31
後藤家から窃盗を繰り返す桃子が
袋田の滝に雇われるお話を書いて下さい
97 名前:陸歩き鴨 投稿日:2009/08/15(土) 00:56
改名したので報告いたします
98 名前:陸歩き鴨 投稿日:2009/12/13(日) 23:52
改名したんでリクエストください切実
99 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/12/14(月) 00:12
OGと現メンがいいとも枠を賭けてバトロワしちゃうお話を書いて下さい
100 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/12/14(月) 00:17
なっちとえりりんの師弟愛ものを書いてください
101 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/12/14(月) 08:09
六期で最後に笑うのは誰だみたいな感じで騙し合いの話をお願いします
102 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/04/19(月) 01:59
眼鏡の佐紀ちゃんが恋愛サーキュレーションを歌いながら大噴水な話が読みたいです!
103 名前:花音血ゃん 投稿日:2011/07/02(土) 02:26
花音血ゃん
104 名前:花音血ゃん 投稿日:2011/07/02(土) 02:27
花音ちゃんは普通の女の子だった。
つまりシンデレラではなかったのだがそれはまた別の話。
それとは違う物語が今始まろうとしていた。

ある日の事だった。花音ちゃんは小学校からの腐れ縁の
ゆうかりんにある日突然噛まれそうになったのだ。いや噛んだ。
「とうきょうとっきゃとわきゃく」
確かにその時ゆうかりんは噛んだのだ。
その様子がかわいくて思わず花音ちゃんは顔を赤く染めた。
ゆうかりんのかわいさは同性である花音ちゃんから見ても
魅力的で十分に性の対象になるくらいだった。
105 名前:花音血ゃん 投稿日:2011/07/02(土) 02:27
「どうしたの花音?」
なぜ花音ちゃんが顔を赤くして股間を濡らしているのか。
それを話すには花音ちゃんはまだ大人になりきれてなかったし
ゆうかりんもその訳を理解するにはまだ子供すぎた。
花音ちゃんは少し考えて小さな嘘をついた。
「え、なんか暑くなってきちゃったから」
パタパタとシャツの襟首を掴んで動かしシャツの中に空気を送り込む。
ノーブラではないからできる冷却術だ。
もしノーブラだったら飛び出せかにょんの苺革命だ。
だが本当に今自分はノーブラではないのだろうか?
確かめようとシャツの中に目をやったその時だった。
ゆうかりんが襲いかかってきたのだ!
106 名前:花音血ゃん 投稿日:2011/07/02(土) 02:27




花音ちゃんは目を覚ました。

気がつくとベッドの上で寝ていてゆうかりんは居なかった。
言い忘れていたがさっきまでふたりは花音ちゃんの家で遊んでいたのだ。
「憂佳…どこいっちゃったの?」
だが本当にどこかにいったのは花音ちゃんだった。
股間が溢れんばかりに、いや溢れるほど濡れていたのだ。
「え…なんで…」
花音ちゃんが大事なところを見ると赤く充血していた。
そこで花音ちゃんはポンっと手を叩いて理解した。
ははーん。ゆうかりんは吸血鬼なんだなと。
107 名前:花音血ゃん 投稿日:2011/07/02(土) 02:28
次の日、小学校からの腐れ縁のゆうかりんが在学中で
花音ちゃんも通っている高等学校に行くとゆうかりんが居た。
「おはよー」
「お、おはよっ」
慌てた様子で花音ちゃんに挨拶を返すと顔も合わせないで
ゆうかりんは教室から出て行った。
その顔はほんのり赤く染まりいつものゆうかりんとは言い難かった。
花音ちゃんは追いかけるかどうか考えたがすぐに後をおいかけた。
さきほどのゆうかりんの反応が気になるし昨日何があったのかも知りたかった。
そして追いかけないと物語が進まないからだ。

教室から出て廊下を見渡すとゆうかりんの後姿があった。
あっちのほうに行くという事はトイレではない。
いや近くのトイレに行きたくないという事かも知れない。
おしっこ程度なら女の子らしく連れ立っていつも行っている。
今回そうではないという事は…いやそんな馬鹿な。
ゆうかりんがするなんて。
と思ったがゆうかりんが向かった先は体育館裏だった。
はぁはぁと息を切らせて花音ちゃんはゆうかりんに近寄った。
ゆうかりんは逃げるつもりはないようで目を伏せたまま立っていた。
108 名前:花音血ゃん 投稿日:2011/07/02(土) 02:28
「なんで逃げたの?」
「…ごめんね」
「昨日もなんで帰っちゃったの?」
「だって花音寝てたし…」
嘘だ。確かに結果的に寝てしまっていたがその前…
確かゆうかりんに飛び掛かられて…そこから記憶がない。
状況証拠としては不自然に股間が濡れていた。それだけだ。
「昨日…何かしたでしょ?言ってよ」
恐らくゆうかりんは何かをした。はしたない何かを。
そして花音ちゃんはそれをゆうかりんの口から言わせようとしていた。
自分のしたはしたない行為を口で説明させようとしていた。
ゆうかりんの頬がトマトのように色づいていく。
「え、わかんない。憂佳が何したっていうの?言ってよ」
しまった。逆に言わされる展開になってしまった。
これはなかなか手厳しい。
109 名前:花音血ゃん 投稿日:2011/07/02(土) 02:33
つづく
110 名前:花音血ゃん 投稿日:2011/08/05(金) 00:55
朝の会のチャイムが鳴ったので席に座ると
それほど時間を置かないで先生が入ってきた。
先生は「これから新しいお友達を紹介します」と言って
開けっ放しのドアの方を向いて手招きをする。
ああ、転校生だと花音ちゃんは思った。
小学生の頃から今まで何度か経験した転校生が来るときのパターンだ。

教室に入ってきたのは色黒な女の子だった。
スポーツでもしているのだろうか、黒人のスポーツ選手を
思わせるような無駄のない美しいスタイルをしている。
手足が長くて顔がとても小さくてその顔がとてもかわいい。
そして素敵な笑みを浮かべていた。
そう、驚いた事に転校生は緊張するものだがこの女の子は
入ってきたときから今に至るまでずっと笑顔だった。
111 名前:花音血ゃん 投稿日:2011/08/05(金) 00:56
先生に自己紹介を促されると黒板に大きく「あやちょ」と書いた。
「はい、みなさんせーのであやちょブラボーって言ってください。せーの!」
男子の野太い「あやちょブラボー」が教室に響く。
「はい!もう1回!せーの!」
「あやちょブラボー」
花音ちゃんは驚いた。まるで操られるようにクラスの全員が
あやちょブラボーと言ったのだ。あやちょの意味もわからないまま。
いやらしい意味だったらどうするんだと花音ちゃんは思った。
それにしても何なのだこの連帯感は。魔法にかかったかのようだ。
この謎の転校生に全員が操られているみたいだ。

一体どうなっているんだろう?
なんだか不安になった花音ちゃんは振り返ってゆうかりんを見た。
言い忘れていたが目の悪い花音ちゃんは教室の一番前の席で
逆に目の良いゆうかりんは一番後ろの席なのだ。
見るとゆうかりんも楽しそうな顔であやちょブラボーと言っていた。
その顔を見た瞬間、不安で胸が押しつぶされそうになった。
え?胸ならすでにぺったんこ?いやそんな事は無いにょん。
112 名前:花音血ゃん 投稿日:2011/08/05(金) 00:56
花音ちゃんの不安の正体はこれだ。
この女に愛しのゆうかりんを奪われてしまうような気がしたのだ。

それから数分後、謎の転校生は謎ではなくなった。
というのも自己紹介をしたので名前は和田彩花で
趣味は美術鑑賞で前の学校では陸上部だとわかったのだ。


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