真面目な雅ちゃんのお話
1 名前:コンポタ 投稿日:2009/08/15(土) 10:19
ベリ小説初めて書かしてもらいます。
つたない文章ですが、長い目で見守って頂けると幸いです。

雅桃愛理です。
2 名前:コンポタ 投稿日:2009/08/15(土) 12:56
「あったまいたー…」

朝、仕事場に向かうタクシーの中で雅は頭を振り頭痛と戦っていた。
昨日の夜、蒸し暑い部屋の中で夏の暑さに耐え切れずに冷房を付けたまま床についたのが原因だろう。
絶対そうだ。
こめかみを押さえて朝計った体温計の温度を思い出す。
それ程高い熱ではなかったが、体を覆う倦怠感と体を動かすたびする鈍い痛みが頭を悩ませる。

(最悪、ダンスレッスン入ってたよね…)

はぁーと肺から出すため息すら風邪の為に熱い。
風邪なんかで休めるような生温い仕事ではない。幼い時からそう叩き込まれてきた。
倒れていくメンバー達を無視するようにリズムを刻み手を叩き続ける先生。
疲労と戦いながら不甲斐ない自分はなんて無力なんだと、メンバー全員が思っていた。

ぼーっと流れるなんたか歪んだ景色を見てだるい体を座席のシートへ横たえる。
今日は早く帰れるかな…
3 名前:コンポタ 投稿日:2009/08/15(土) 15:08
熱に浮された顔のままスタジオに入るわけにもいかないので、常備していた風邪薬を口にほおってコンビニで買ったミネラルウォーターで流し込む。
白い錠剤が冷たい感触と共に食道へと流れて胃に沈殿する。熱いのに体がぶるぶると震えた。
ヤバ、悪寒までしてきた…。

悪化する状態に反しタクシーは後、5分もすれば仕事場に到着してしまう。
バックから鏡を取り出して眼鏡をかけたままの自分の顔色を確認する。
それ程頬は赤みをおびていない、これだったらジャケ写は問題ないな…多少の顔色はメイクで隠せるだろう。

(ふぅー…よしっ)
「運転手さん、急いでもらえますか?」

再び頭を振り気合いを入れ直すと、雅ははっきりした言葉で運転手さんに速度を早めてもらうよう促した。

4 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/08/27(木) 01:05
続き楽しみにしてます。

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