猫と亀 …時々○○
1 名前: 投稿日:2008/12/21(日) 16:32
はじめまして。栗といいます。
タイトル通り、れなえりを軸としてれいなさん絡みのお話を書いていきたいと思います。

初心者でカナリの亀更新になると思いますがよろしくお願いします。
2 名前: 投稿日:2008/12/21(日) 16:37
それでは、いきます。

【この思い伝えたい…】
3 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2008/12/21(日) 16:50
キーンコーン カーンコーン

「はぁ…」

どうも、亀井絵里です。
今年最後の学校が終わり、待ちに待った冬休み…のはずなんだけど、

「どうしたの?れーな?」

浮かない表情でため息をついてるヤツが約一名。
同じクラスの田中れいな。

「どうせ自分の衝撃的な成績見てショック受けてるんでしょ。自業自得なの」
「…うっさい。さゆ…」
「見なくてもれいなの成績なんて分かりきってるの。いちいち落ち込むなんてバカなの」
「うぅ……」

どうやらさっきのHRで渡された通知表の成績がちょっと……というよりカナリ悪かったみたい。

「絵里、おバカさんはほっといて駅前に新しく出来たカフェ行こう。いま、ケーキバイキングやってるらしいの!!」
「行く行くぅ♪」
「あー!!れなも行きたい!!」
「ダーメ。れーなは先生に呼ばれてるんでしょ?」
「れいなだけ宿題たくさん貰えるんじゃない?よかったねー」

さゆがからかいながら、れーなの頭を撫でる。

「じゃあねー。頑張れいな(笑)」
「ちょ………」
「バイバイ。れーな」
「絵里までぇ」

ちょっとかわいそうかなぁ、なんて思いながらさゆと2人で駅前に向かった。
4 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2008/12/21(日) 17:38

「コレ、おいしー♪」
「さゆぅ、食べ過ぎじゃない?」

れーなを学校に残して絵里たちは駅前のカフェにやってきた。
さゆは今6個目のケーキを食べてる。いくら食べ放題っていっても……食べ過ぎだよ。これでいてさゆは太ってないから羨ましい。

「モグッ……絵里ももっと食べたらいいのに」
「絵里はもぅいいよ。よくそんなに入るね」
「甘いものは別腹なの。それより絵里、れいなとはどうなの??」
「どうって…」
「好きなら好きって言っちゃえばいいの」
「無理だよぉ………」
「れいなっておバカさんだけど、ああ見えて結構モテるの。早くしないと他の人に取られちゃうの」
「うぅ……」

わかってるよ、そんなこと。
5 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2008/12/21(日) 17:43

れーなは見た目で勘違いされちゃうこともあるけど、本当はスッゴク優しくて頼りがいもある。普段はクールでカッコイイのに、たまに見せる無邪気なカワイイ笑顔。そのギャップがれーなの魅力であり、れーなに人気がある理由。

絵里がれーなを好きになったキッカケも、あの時に見たれーなの優しい笑顔だった。
6 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2008/12/21(日) 18:12

*****
中1の冬。
この頃の絵里はまだ髪の毛が黒くて長かったし、人と喋るのも苦手だったから友達と言えるのは、違うクラスにいる幼馴染の道重さゆみ――さゆしかいなかった。
そのため、周りから大人しく見られてたみたいで、クラスの子達によくイジメられてた。

ある日、さゆが委員会があるってことで、一人で帰ってたらクラスの子達4,5人に公園に無理矢理連れて行かれて、囲まれて叩かれたり蹴られたりしてて。
でも絵里は言い返すこともやり返すことも怖くて出来ないでいた。

その時……

「なんしとー?」

絵里たちに独特の訛りで声をかけてきた人がいた。
その人は囲まれてうずくまってる絵里をチラッと見て、

「イジメとかカッコ悪いっちゃんねー」

そう言って、近づいてきた。

「大勢でしか何もできんあんたらより、一人で耐えてるこの子の方がバリ強いっちゃん」

睨まれたクラスメートの子達はその鋭い目付きにビビって逃げていった。

「…ふんっ。しょーもなー。ねぇ、大丈夫?」
「ぁ………はぃ……」
「アハハ、そんな怯えんでもよかよ」

絵里を助けてくれたその人は、さっきの睨んでた顔からは想像できないような、すごく優しい笑顔で絵里に話し掛けてきた。
その笑顔を見て、絵里は自分の顔がだんだん熱くなっていくのを感じた。心臓のドキドキが早くなってくる。

「ぇっと…///ぁりがとぅございました…///」
「あー、そんなん別によかよ。たいしたことしとらんし」
「いえ!!ホントに助かりました!!」

絵里がいきなり出した大きな声に一瞬驚いた顔をしたけど、またすぐ笑顔になって、

「そぅ?よかった。あ、れな、田中れいなって言うけん」
「私は………」

「れいなー」

遠くの方から田中さんを呼ぶお母さんらしき人の声に絵里の言葉は遮られてしhまった。

「はーい。れな、もう行かんと。じゃね」

田中さんはそう言うと絵里に手を振りながら走って行ってしまった。
絵里は、ずっと田中さんを見つめてた。その背中が見えなくなるまで……。
7 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2008/12/21(日) 18:26

*****

これが絵里がれーなを好きになったキッカケ。

「ずっと片思いしてるなんてありえないの。中1の時だっけ?れいなを好きになったの。今、高2だからぁ………4年もじゃん!!」
「だってぇ……れーな、絵里のことただの友達としか思ってないっぽいし……」
「そんなの直接聞いてみないとわからないの」
「ぅーん………」
「とりあえず、明日から冬休みなんだから、遊びでもなんでも誘ってれいなに猛烈アピールすればいいの。23日には絵里の誕生日っていう、ビックイベントもあるんだしさー♪」

あ、クリスマスもあるじゃーん。なんて言いながらさゆは、空いたお皿を持って7個目のケーキを取りに行った。
8 名前: 投稿日:2008/12/21(日) 18:29

とりあえず、ここまでです。
駄文ですがお付き合いください。
9 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/12/22(月) 00:12
いいよ!いいよ!
れなえり!!
10 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/12/22(月) 00:14
れなえり楽しみです
11 名前: 投稿日:2008/12/22(月) 22:23
レス返しさせていただきます。

>>9 名無飼育さん 様
ありがとうございます!
これからどうなるか分かりませんが、頑張りたいと思います。

>>10 名無飼育さん 様
ありがとうございます!
楽しみにして下さるなんて(≧▽≦)キャーッ!!
亀更新ですがよろしくお願いします。
12 名前: 投稿日:2008/12/22(月) 22:24
それでは今日の更新いきます。
13 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2008/12/22(月) 22:30
「好き、かぁ………言えないよぉ」

あのあと、ケーキを3個しか食べなかった絵里に対して、結局11個も食べたさゆに半ば呆れながら、夕方の6時頃までガールズトーク。

家に帰ってきて、夜ご飯を食べて。お母さんの「あら、今日は少食ねぇ」の言葉を、「んー。さゆとケーキ食べてきたから」で軽く流し、お風呂に入って、今、ベッドの上。
濡れたままの髪の毛を乾かしもしないで、考える。
14 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2008/12/22(月) 22:39

幼馴染で幼稚園からずっと一緒のさゆは、絵里の気持ちを知ってて、いろいろ相談にのってもらってる。

4年前も、公園での出来事を次の日にさゆに話すと、さゆはれーなのことをいっぱい調べてくれた。
最近福岡から引っ越してきて、隣の中学校に通ってるっていうのを教えてくれたのもさゆだった。

絵里たちの学校が早く終わったときは、一緒に隣の学校まで行って電柱の影から友達と喋りながら下校してくるれーなを見てた。
話し掛けれなくても、一目見れただけで絵里は幸せだった。

高校に入って、れーなも同じ高校だってさゆに聞かされたときはスッゴイ嬉しかった。
1年のときは、残念ながら同じクラスじゃなかったけど、2年になって、れーなと同じクラスになれて、本当に絵里死んでもいいって思ったくらい嬉しかった。
れーなと仲良くなれたのも、間に入ってくれたさゆのおかげ。

本当にさゆには感謝してる。

感謝してるんだけど…………。
15 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2008/12/22(月) 22:48

「……何で絵里のこと覚えてなかったわけーー!!」

2年になって、最初の日。さゆと一緒に思い切ってれーなに声をかけた。
絵里のこと覚えてるかな、とかちょっと期待してたら、れーなの第一声は、

「初めまして。田中れいなって言うけん。よろしく」

だった。

うん……。絵里の好きになった笑顔で言ってくれたけどさ………。
まぁ、4年前に会ったっきりだし、喋ったのも5分くらいだし、名前だって言えなかったし、絵里も髪の毛染めたりであの頃と比べると可愛くなったし……仕方ないよね。って、その時は諦めてたけどさ。

あれはショックだったね。

今更だけど、思い出したら何かムカついてきた。

「れーなのばかぁ」

そう呟きながらベッドの上で、前にれーなと2人で撮った写メを見ていると………
16 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2008/12/22(月) 22:59

♪〜♪〜♪〜

突然携帯が鳴り出した。
驚いて名前を確認せずに通話ボタンを押す。

『もしもし、絵里?』
「れ、れーな!?」

着信主はれーなだった。

『うん、れいな。なんでそんな驚くと?』
「い、いやー。なんでもないよ。それより、どうしたの?れーな」

さっきまで、れーなのこと考えてたなんて言えない……。

『あ……ぅん。明日さぁ…暇??』
「え……」
『ぃや………今日先生からありえんくらいの課題貰ったんやけどさぁ、れな一人じゃ出来る気がせんけん。手伝ってもらおうかなぁと思って』

なんだ、宿題のお手伝いかぁ。ちょっと期待して損した。
でも、まぁ、れーなに会えるし。

『無理なら、よかよ』
「あ、全然いぃよぉー。手伝ってあげるぅ」
『マジで!!じゃあ、明日の昼くらいに絵里ん家行くけん。ありがとぉー』

そう約束して電話を切った。

うへへ…。
楽しみだなぁ。遊びのお誘いじゃなかったけど、お家でれーなと2人っきり……。

「あ、ちょっと掃除しなきゃ」

絵里はルンルン気分で散らかり放題の部屋を片付け始めた。
17 名前: 投稿日:2008/12/22(月) 23:03

少ないですけど、今日の更新分です。

絵里誕のお話、間に合わなそう……

18 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/12/23(火) 01:58
やはりれなえりは最高ですね。
次の話も楽しみです。
19 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/01/07(水) 17:50
めっちゃ初々しいではございませんか!!!!


続きを楽しみに待ってます。
20 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/01/12(月) 14:41

「んぁーーー!!もう無理っ!わからん!!飽きた!!」

昨日の約束通りれーなは、12時をちょっと過ぎた頃に家に来た。
それから、絵里の部屋でれーなが持ってきた予想以上の量の宿題を2人でやってたんだけど、れーなはすでにやる気を無くして、唸りながら後ろに倒れ込んでしまった。

「れーなぁ、頑張ろうよ。まだ30分しか経ってないよ。れーなの宿題でしょ」
「だってさぁ……無理やろ。これ。どんだけあるんよ。数学のプリントだけでも10枚とか………マジありえん」
「れーな、先生に好かれてるね」

好かれたくないし……。
そう呟いてれーなは近くにあったクッションに顔を埋めて動かなくなった。

「もぅ、れーなぁ」

どうしよ。このままだったら、れーな寝ちゃいそう。

うーん………。
あっ、そうだ!!

「ねぇ、れーな。お昼ごはん食べてきた??」
「……まだ」
「じゃあさ、ちょっと休憩しよ。絵里お昼ごはん作るから一緒に食べようよ」

伏せていた顔をゆっくり上げたれーなは絵里に向かって、

「絵里、ごはん作れると?」

とか、失礼なことを言ってきた。

「絵里だってそれくらい出来ますぅ。れーなは待ってて」
「ふぁーい」

あくびをしながら返事したれーなを残して絵里はキッチンに下りた。



21 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/01/12(月) 14:51

よしっ!ここでおいしいごはん作って、れーなに絵里は料理も出来るってとこアピールしなきゃ。

「えっと、まずは……」

えへへ〜。実は朝、お仕事行く前のお母さん捕まえて教えてもらったもんね。簡単オムライスの作り方♪

まずは、チキンライスからー。鶏肉はないからハムで代用っと。たまねぎも切ってー。

「うぅー。目がしみるぅ……」

(お料理奮闘中w)


……とまぁ、なんやかんや順調に進んでいって、あとは卵を被せるだけ。

「ヤバイ。絵里、以外と料理できるじゃん」

なんて一人ではしゃいでいたら、

「絵里ぃー」
22 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/01/12(月) 15:01

「っ!!」

急に背中に感じる重み。

「れっ、れーなっ///」

振り返ると知らない内にキッチンに入ってきたれーなが絵里に抱きついていた。

「ごはんまだなん?れな、おなかすいたー」
「も…//もうちょっとだから、あっちで待ってて///」

慌ててれーなを引き離す。

「わかった。ってか、ホントに絵里が作ってるんやね。れな、てっきり絵里ママが作っといたやつをチンするだけかと思っとった」

れーなは以外だって顔をして言う。

「それひどくない?絵里が作るって言ったじゃん!ほらぁ、れーなは座っといて」

れーなの背中を押してキッチンから追い出した。


び、びっくりしたぁ。れーなって、たまに何も考えないで普通にあぁいうことするから困る。
心臓もたないよ……。
ただでさえれーなと2人っきりでドキドキしてるのに………。
23 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/01/12(月) 15:11

それでもなんとかオムライスを完成させた絵里は、一緒に作っていたスープとサラダを持ってれーなの前に座った。

「はい、おまたせ!絵里特製オムライスだよ」
「おぉー!!なんかおいしそう♪」
「えへへ。食べよっ」

いただきまーす。2人で仲良く合掌して食べ始める。

どうだろう……。おいしいって言ってくれるかなぁ………。

絵里は自分が食べる前にれーなの様子を窺う。

すると、

「んー。うまい!!」

って笑顔で言ってくれた。

「本当?よかったー」
「絵里って料理できるんやねぇ。すごいやん」
「えへへ///ありがと」

よかったぁ。
れーながおいしいって言ってくれたことに安心して絵里も食べ始める。

あ……、ホントにおいしいじゃん。絵里これから「趣味は?」って聞かれたら料理って答えよ♪
24 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/01/12(月) 15:29

それから、れーなはオムライスもスープもサラダも全部完食してくれて、今、ソファーに座ってぼけーっとテレビを見てる。

絵里はお皿洗い中。
なんか、新婚さんみたいじゃない?絵里たち。えへへー。

れーなもおいしいっていっぱい食べてくれたし、ちょっとはお料理できるアピールできたかなっ。


お皿を洗い終わって、絵里はソファーでくつろいでいるれーなの隣りに座った。

「絵里ありがと。マジでおいしかったけん」
「うん」
「………」
「………」
「…おなかいっぱい食べたら眠くなってくるけんね」

テレビを見ながら何回もあくびをするれーな。

「れーなぁ。宿題は?」
「んー?もぅいいやん。面倒くさくなってきた」

面倒くさいって……。
まぁ絵里も宿題してるよりは、れーなとずっとお喋りしてるほうがいいけどね。

「そうだ。れーな、何で昨日絵里に電話しようって思ったの?」

ちょっと気になってたことを聞いてみる。

「あぁ。実は絵里に電話する前にさゆにも電話したんよ。そしたら、何かさゆ、今日はお姉ちゃんとお買い物デートするからって断られたっちゃん。で、絵里なら絶対OKしてくれるってさゆが言うけん。絵里に頼んだ」
「そうなんだぁ……」

そういえば昨日、部屋の掃除してるときに、さゆから『頑張って!』ってメール来たっけ。
お部屋片付けるのに必死だったし、メールの内容もよくわからなかったから放置してたけど、このことだったんだね。

絵里のこと思ってれーなと2人っきりになるようにしてくれたのかなぁ。

サンキュー、さゆ。
25 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/01/12(月) 15:37

さゆに心の中で感謝する。
そっとれーなの顔を見ようとしたら………、

「……っ///」

バッチリ目が合ってしまった。しかも、ソファーに2人で座ってるもんだから、超至近距離。
真っ赤になって反射的に絵里は俯いた。

ヤバイ………。
せっかくれーなと2人っきりにも慣れて、やっと落ち着いてきたのに、また、心臓がドキドキし始める。

も、もしかして……。
れーな、絵里のことずっと見てた??

「なぁ、絵里」

名前を呼ばれて思わずびくっと身体が跳ねる。

「な、なに?///」

26 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/01/12(月) 15:47

「絵里もうすぐ誕生やろ?せっかくやけん、さゆも誘ってさぁ、どっか行こうや」
「え………」
「どこがいいかいなねー」

れーなはひとりで23日の予定を立てている。

誕生日も大好きなれーなと一緒にいれる。
れーなの顔が近すぎて、ドキドキしっぱなしの絵里はもう何も考えられなかった。

27 名前: 投稿日:2009/01/12(月) 16:12

久しぶりの更新です。

だいぶ日が開いてしまいました。
冬休み開始と同時に書き始めて学校が始まる前に完結させたかったのですが、先に冬休みが終わってしまったorz

なんとか今月中には完結させたいと思います。

>>18名無飼育さん 様
れなえり最高ーー!!
この2人にしか出せない空気感がありますからね。
その感じを出せるように頑張ります。

>>19名無飼育さん 様
初々しいですか?ありがとうございます。
絵里は20歳になったというのに、自分の中では高校生の亀井さんがしっくりきますw
大人っぽい亀井さんも好きですけどねww
28 名前: 投稿日:2009/01/12(月) 16:20

しくった。
>>26
「絵里もうすぐ誕生日やろ?」です。
29 名前: 投稿日:2009/01/13(火) 18:23
最高です!!
次の更新もめっちゃ楽しみにしてます!!
30 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/05/24(日) 00:03
その後も嬉しくてぼーっとしていた絵里をれーながからかってきたり、昨日のテレビの話をしたり、宿題を山盛り出してきた先生の愚痴を聞いたり………。
ドキドキしながらも、れーなと一緒にお喋りしているのがすごく楽しくて気付けば夕方の6時過ぎ。

お仕事から帰ってきてたお母さんに「ごはんはどうするの?」と聞かれたれーなは慌てて立ち上がり、「もう帰ります」と荷物をまとめ始めた。

「じゃ絵里、23日決まったらまた連絡するけん。今日はありがと」

れーなは手を振りながらお母さんの横をすり抜け、「おじゃましましたー」と言って帰っていった。
31 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/05/24(日) 00:09

れーなが出ていった部屋のドアを見つめて、

あーぁ、帰っちゃった………

なんて思っていると、ドアの近くに立っていたニヤリ顔のお母さんと目が合った。

「………なに?」
「別にぃー。さ、ごはんごはん♪」
「///」

なんて言いながら階段を下りていったお母さん。
32 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/05/24(日) 00:14

ごはんを食べている時も「今日は2人で何してたの?」とかしつこく聞いてくる。
絵里の気持ちを知っているもんだから、すっごく楽しそうな顔が何かムカつく………。

「早く言っちゃえばいいのにねぇ。誰に似たのかしら?」

チラッと隣りで黙々とごはんを食べているお父さんを見てからお母さんが言う。

「もぉー!!いいでしょ、そんな事。絵里のペースでいくんだから、ほっといてよっ!!!」
33 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/05/24(日) 00:20

絵里だって頑張ってるんだから………。

「まぁいいけど。でも、あんまりのんびりしてると他の子にとられちゃうわよ」

うっ……。
それ、昨日さゆにも言われたし………。

「れいなちゃん、可愛いんだから。ねぇ?お父さん」

1人テンション上がりまくりのお母さんは、お父さんを巻き込んでずっと喋ってる。

「私たちの若い頃なんか……」
「はぁ………」

何か疲れた。
絵里は「ごちそうさま」と小さく言うと自分の部屋に戻った。
34 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/05/24(日) 00:32

『絵里!!それはチャンスなの!!!』
「チ、チャンス!?」

ベッドの上で今日のことを思い返して1人でニヤニヤしてると、携帯が鳴った。
ディスプレイの名前を見るとさゆからで、何の躊躇もなく通話ボタンを押したら聞こえてきた第一声。

『今日どうだった?』

お母さんと一緒じゃん………と思いながらも、さゆはいろいろ協力してくれてるし、相談にも乗ってくれるから、とりあえず今日1日の出来事と23日に3人で遊ぼうってれーなが提案してくれたことを報告。

そしたら、いきなりチャンスとか言ってきた。

『そ!せっかくのれいなからのお誘いなんだから無駄にしちゃダメなの!!』
「でもぉ、れーなはそんな風に思ってないよ……。絵里が誕生日だから3人で遊ぼうって言ってくれただけだし……」
『だーかーらぁ、絵里の誕生日だからチャンスなんじゃん』

さゆの言ってることが全くもって理解できないんですけど。

『絵里の誕生日ってことは、確実にれいなは絵里にプレゼントくれるでしょ??そしたら絵里はそのお返しに………みたいな感じでれいなが好きですって告白するの。ほら、完璧じゃん!!』


35 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/05/24(日) 00:41

「いやいやいや×∞ 無理だってそんなの!!!れーな、はぁ?ってなるじゃん」
『でもさぁー、こういうきっかけがないとずっとこのままだよ。いぃの??それで』
「それは………」

その通りかもしれないけど………。

『大丈夫、心配しないで。さゆみ、その日も用事ある…とか言って2人っきりにさせてあげるから♪』
「無理だって!!!2人っきりとか」

今日も緊張しすぎて、いっぱいいっぱいだったのに。

『さゆみも無理〜。もう決めちゃったしぃ。誕生日、絵里に会えないのは寂しいけど、ちゃんと23日ピッタリになったらメールしてあげるから安心してね♪♪良い報告待ってるからぁ』
「ちょっ、さゆー!!」

そう言ってさゆは勝手に電話を切ってしまった。

「どうしよ……」

さゆのことだから行かないって決めたら絶対来ないだろうし……。

23日、楽しみにしてたのに。なんかちょっと不安になってきた………。
36 名前: 投稿日:2009/05/24(日) 00:49

お久しぶりです。
いろんなことがあって、なかなか更新できませんでした。

待っててくれてる方はいらっしゃるのでしょうか?
季節がだいぶ違いますが、落ち着いてきたので少しずつ進めていきたいと思います。

>>29赤 様
最高だなんて、ありがとうございます。
ゆっくりですが頑張ります。
37 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/05/24(日) 16:45
待ってました!!!!!!!!

次も必ず読みます!!!!

絵里が可愛すぎます。
38 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/05/25(月) 23:31

「ご、ごめん!!!」

とうとうやってきてしまいました、23日。

「遅いんやけど?」

こんな大事な日に私、亀井絵里。
遅刻してしまいました。

あの電話があった日から何回もさゆに『お願いだから絶対来てよ』ってメールしたんだけど、結局返してくれなくて、
そのうえ、昨日、夜遅くまで着ていく服を選んでたら、急にメールを知らせるたくさんの着信音。
気付くともう12時を過ぎてて23日、誕生日になっていた。

電話で言ってた通りさゆが1番乗り。
でも、内容は普通のおめでとうメールで絵里のお願いはスルーされているらしい。

お返しのありがとうメールもそこそこに、早く寝なきゃ、と急いでベッドに入ったんだけど、なかなか寝つけなくて……。

で、今日の朝起きたら約束の30分前。
飛び起きた絵里は今までにないくらい必死で用意して、待ち合わせ場所の駅前にこれまた今までにないくらいの猛ダッシュで向かったんだけど………。

着いたら約束の1時をかなり過ぎてしまっていた。
もちろんれーなはもう来てて、腕組みをしながら改札の横に立っていた。
39 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/05/25(月) 23:38

「ったく。主役の絵里が遅刻してどうするとぉ」
「はぃ……ごめんなさぃ………」
「れなはいっつも遅刻する絵里のことをちゃんと考えて時間遅めにしたのに。意味ないやん」
「………」

うぅ……。絵里、最悪じゃん。

恐る恐る顔を上げるとれーなと目が合った。
れーな怒ってるよね??

申し訳なさすぎてまた俯いた絵里。
少しの沈黙の後、しばらくして頭の上から降ってきたのは、れーなの笑い声。
40 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/05/25(月) 23:45

「フフッ、もういいけん。顔上げぇ」
「……怒ってなぃ??」

言う通りに顔を上げて聞いてみる。

「怒っとらんよ。絵里の遅刻には慣れとぉけんね」

れーなはそう言ってニヒヒと笑う。

よかったぁ。やっぱりれーなは優しい。
でもこの遅刻癖、直さないとな……。

「ホントにごめんね」
「いいって。それより絵里、どうせ今日まだごはん食べとらんやろ??」
「ウヘヘ………ぅん」
「じゃ、先にお昼食べるっちゃ」

歩き出したれーなを追いかけて、ふ、と思ったこと。
一応、確かめておかなきゃ。

「ねぇ、れーなぁ」
「ん??」
「…………さゆは???」
41 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/05/25(月) 23:54

振り返ったれーなは何か考える素振りをした後、答えてくれた。

「ぁ、あーさゆぅ?さゆ何か用事があるから今日は来れんって言ってた」
「………やっぱり………」
「ん?何か言った??」
「え??あ、な、何でもないよ。……そっかぁ、さゆ来れないんだぁ」

まぁ、れーなが歩き出した時点で分かってたけどね……。

「うん。でもクリスマスにまた3人で遊ぼうって言ってるから」
「じゃ、さゆにはその日に誕生日プレゼント貰お」
「いいやん、それ。クリスマスも合わせて2個くれってメールしとき」
「うん。そうするぅ」

なんて冗談を言いながらまた歩き出す。

「何食べたい?絵里の行きたいとこ行こ」

今日もれーなと2人……。
大丈夫かな…絵里。
42 名前: 投稿日:2009/05/26(火) 00:00

以上。

短くてすみません。

>>37名無し飼育さん 様
長い間、待ってていただいてありがとうございます。
少しでも楽しみにしてくれてる人がいるかぎり頑張ります。
43 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/05/26(火) 10:13
更新ありがとうございます!
さゆみんがなにげに活躍してますね。
どうなっていくのか続きが楽しみです。
44 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/05/27(水) 22:22

お昼ごはんは絵里が決めていいってれーなが言ってくれたから無難にファミレスに行くことにした。
いろんなものあるしね。

絵里はミートスパゲティー、れーなはハンバーグランチを食べて今はデザートのパフェ待ち中。

「ヤバイ、食べ過ぎたー」
「あのハンバーグ結構ボリュームあったね」
「おなかポンポンやけん」
「ウヘヘ、じゃあーもうすぐ来るパフェはれーなの分まで絵里が食べてあげよっかぁ??」

最初はやっぱり緊張してぎこちなかったけど、だんだん普通のいつも通りの会話ができるようになってきた。
れーながいっぱい話してくれるし、いろんな話題を振ってくれるから全然飽きない。ずっと笑ってて……。

………やっぱり、れーなと一緒にいると楽しいな。
45 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/05/27(水) 22:32

まだまだお喋りを続けていると、少し気になること。

今日の服、これでよかったかな??

れーなは相変わらずの原色でオシャレに決めてるけど、絵里は………。

れーな、どう思ってるかな??

そんなことを考えていると、

「なんか絵里、今日気合い入っとぉね」
「へっ!?」

絵里の心の中を読んだみたいにれーなが言ってきた。

「服。いつもとちょっと違うやん」
「え?あ………ぅん。せっかくだからちょっとオシャレしてきた。ど、どぅかな??」

ドキドキしながられーなの答えを待つ。

「いいんやない?可愛いやん。女の子って感じするし、絵里に似合っとぉよ」
「ホント??ウヘヘ……、ぁりがと///」

やった!!!れーな可愛いって言ってくれた。
思わず心の中でガッツポーズ。
昨日、夜遅くまで選んだ甲斐があった。よかったぁ……。
46 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/05/27(水) 22:41

「絵里ぃー。この後どうする??」
「んー………。そぅだなぁ…」

ここで頼んでいたパフェがきたから、それを食べながら2人で次どこに行こうか考える。

「もーらいっ!!」
「あっ!…もぅ」
「へへっ。いいやろ?違う種類なんやから。ほら、半分個♪」

そう言って笑いながら自分のを差し出すれーな。

れーなのこういう悪戯っ子みたいなとこも好きなんだよね……///

「絵里ー。どこ行くか決まった??」

スプーンをくわえながら聞いてくる。

「まだ……。れーなが決めてよぉ」
「えー。今日絵里の誕生日やろ。どっかないん??行きたいとこ」
「だってぇ、決めらんない」

れーなと行きたいとこなんかいっぱいある。

「……じゃ、映画でもいいと??れな、見たいのあるんやけど」
「いぃよ♪行こっ」

れーなと一緒なら絵里はどこでも行きますよ??

やっと次の目的地も決まり、仲良くパフェを食べて絵里たちはファミレスを出た。
47 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/05/27(水) 22:54

12月だから辺りはもう暗くなってきてて、もうすぐ7時。

「楽しかったぁー」
「かなり歩いたっちゃね」

ファミレスを出た後、れーなが見たいって言ってた映画を見に行った。
それから、映画の感想をあーだこーだ言いながらプラプラお買い物もした。
前から欲しかったものも買えたし、久しぶりにれーなと2人でプリクラも撮れた。

なにより誕生日を大好きなれーなと一緒に過ごすことができてすごく嬉しかった。

今日もこの前もれーなと2人っきりにしてくれたさゆ。
さゆには悪いけど、ここで好きって言って今の関係が壊れて今日みたいに一緒に遊べなくなるくらいなら、絵里は今のままでいいや。

ごめんね、さゆぅ。待ってるかもしれないけど良い報告できないや。
48 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/05/27(水) 23:00

「絵里、夜は家でパーティーするんやろ??」
「うん……」

お母さんがご馳走を作ってくれるらしいから、そろそろ帰らなきゃ。

でも……、まだれーなといたいな………。

「………じゃあさ、最後にちょっと寄りたいとこあるんやけど……。いい??」
「え??う、うん。いぃよ」

いつもより低めで落ち着いた声。
急にどうしたんだろ……??

「れーな??」
「………」

さっきから何も喋らないれーな。
どこ、行くのかな……?

先を歩くれーなに大人しく付いていくと、角を曲がったところで立ち止まった。

…………公園???

…………ここって…………。
49 名前: 投稿日:2009/05/27(水) 23:05

以上です。

今回も短いですねorz
多分、次くらいで終わると思います。

>>43名無飼育さん 様
こちらこそ読んでいただいてありがとうございます。
さゆは登場回数は多くないですが、裏では頑張ってくれています。
50 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/05/28(木) 07:55
れなえりが大好きなので一気に読みました。
れいなは大体何をするつもりかな?
次の更新も楽しく待ってます。
51 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/06/25(木) 09:04
続きに期待してます。
52 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/07/15(水) 18:11
もしかして。


このままになっちゃいますかね・・・・・
53 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/07/25(土) 04:56
最終回が更新されると信じて待ちます!
54 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/10/11(日) 23:32

公園の入り口で突っ立ったままの絵里の手を引いて中に入るれーな。

もう完全に暗くなってて誰もいない。
数本の街灯が光って立ってるだけ。

ここ、絵里がれーなに助けてもらった場所………。

「絵里、誕生日おめでとう。はい、これプレゼント」

れーなはカバンから綺麗にラッピングされている小さな箱を絵里にくれた。

「かわいぃ」

中を開けるとオレンジでハート型の小さな石がついたネックレス。

「それ、なんか絵里っぽかったけん。お店行って、即決めた」
「あ、ぁりがと///」

絵里の言ったお礼に満足そうに笑ったれーなはふらふら歩きながら話し始めた。



55 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/10/11(日) 23:45

「あのね、れなさぁ、4年くらい前かなぁ、引っ越してきてすぐの時。ママと一緒に買い物しとってその帰りに、ここ通ったっちゃん」

公園の端っこ。滑り台の近くで立ち止まるれーな。

「そしたらぁ、この公園で……、丁度この辺かな??何人かに囲まれてイジメられとった同い年くらいの女の子、助けたことあるんよ」

心臓がドクン、と鳴る。

れーなは、『その』場所を見つめながらゆっくり続けた。

「短い時間やったし名前聞くの忘れたんやけど、その子涙目のまま必死に笑ってお礼言ってくれたっちゃん。ありがとうって」

れーな、背中向けてて顔見えないけど、なんとなく声で笑ってるのがわかる。

「なんか、そのときの顔が忘れられんくてさ。もしかしたら、今日もまた同じことされてるかもって思って、れな毎日ここ通ってたけん」

56 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/10/11(日) 23:53

「まぁ、最初に助けた日以来、見かけんかったから安心したんやけど、なんか……、ちょっとガッカリみたいな?
初めはその子のことが心配でここに来とったと。でも、いつの間にか目的変わとって……。またあの子に会いたいって思うようになっとった」

くすぐったそうに笑うれーな。

「一目惚れ……やったんかな」

え………??

「4年経った今でもたまに来とったんよ、ここ。おるかなー?って」

なんか、痛いくらいドキドキしてきてれーなのこと、うまく見れない。

「でもやっぱり会えんくてさ、仕方なかねって諦めた。4年も前やし、初恋は胸の中にしまっとこって」
57 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/10/12(月) 00:04

「でもね、最近になってねぇ、ちょっと確かめたいことがあったけん、絵里とここに来たんやけど………」

………。

「前にれな、絵里ん家行ったやん??宿題手伝ってもらいに。んで、絵里がお昼ごはん作るって言って部屋出た後にね、絵里のことやけん散らかっとったもん全部押し入れに入れたんやろなーって思ってちょっと開けたんよ。ごめんやけど」
「……えっ!?」

思わず顔を上げる。

「そしたら、まぁ……雪崩みたいにいっぱい出てきて。やっぱりな、とか思いながら急いで直しとったらアルバムがあったと。で、ちょっと見たいやん??やけんパラパラ見とったらさ、なんか見覚えのある女の子の写真が何枚かあったと。
え?って思って日付見たらその写真ほとんど4年前のやったけん」

れーながゆっくり振り返る。

「なぁ、あの時れなが助けた女の子って………、絵里???」
58 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/10/12(月) 00:09

時間が止まった気がした。
いや、確実に止まってた。さっきまでうるさかった心臓のドキドキもこの瞬間だけ収まった。

れーなの真剣な瞳が絵里を真っ直ぐ見つめている。

「絵里!?」
「……っ」

なんで?声が出ない。
れーな、やっと気付いてくれたのに……。
そうだよ、って言いたいのに……。

涙だけがどんどん溢れてくる。

「っ……れぇ…な………」
「ど、どうしたと??」

突然泣き出した絵里にさっきから慌てているれーな。

「れな、なんか変なこと言った??」
「ぅ…、やっ……と………思ぃ…出して……くれ…たぁ……」
「…へ?」

オロオロしてたれーながぴたっと動きを止めた。
59 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/10/12(月) 00:16

それから絵里は涙のせいで途中何回もつっかえながらも、れーなに助けてもらったあの日から、今日までのことを全部話した。

絵里のれーなへの気持ち以外。

「いっつも、側にいたのに……。毎日れーなのこと、見てたのにぃ……」
「…ごめん」
「……」
「……」

お互い下を向いたまま何も話さないから、気まずい空気が流れてる。

「…なぁ、絵里」

それを破ったのはれーな。

「本当にあん時の女の子って絵里なん?」

顔はそのまま上げないで素直に頷いた。

「ホントに?」
「ん」

「マジで?」
「もう!!そうだよって言ってんじゃん!!………っ!?」

何回もしつこく聞いてくるれーなにちょっとイラッとして大きい声を出したら、急に抱きしめられた。

まぁ、れーなが抱きついてきた、に近いけど……。
60 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/10/12(月) 00:25

「好きっちゃん………」

突然のことにびっくりして動けない絵里をよそに、れーなからこれまた突然の告白。

「ぇ、れーな??」
「……急にごめん。でも、あの助けた女の子が絵里ってわかったから単純に絵里が好きとか、そういう軽い気持ちやないけん」

???
どういうこと??

「……今年同じクラスになったときから、絵里のことずっと気になっとった。喋り方とか、普通に手繋いだりしたときとか、絵里がすることにいちいちドキドキして……。
あぁ、れな、絵里のこと好きっちゃねって」

れーなは絵里に抱きついたままの状態だから顔は見えないけど、小刻みに震えてる体から緊張してるのが伝わってくる。

「き、今日は最初から告るつもりやったと。ただ、その、助けた女の子……、まぁ絵里やったんやけど。あの写真見たけん、確かめときたくて……。え、えっと…。あ、ごめんっ」

思い出したように絵里から離れたれーな。
テンパって頭の中が混乱してるのか言ってることがぐちゃぐちゃ。

そんなれーなを見てたら、逆にこっちが冷静になってきちゃって。
61 名前:この思い伝えたい… 投稿日:2009/10/12(月) 00:32

「好きだよ」

今度は絵里かられーなに抱きついた。

「へっ!?ち、ちょっ///」
「絵里もれーなが好き。4年前、助けてくれたあの日かられーなのこと好きだった」

なんか、思ったより全然緊張しないで言えた。

れーなが緊張しすぎてたからかな??

「え、絵里」

れーなの腕が背中にまわってきて。

「れなと……、付き合ってほしいっちゃん」
「……はぃ」

それから、どちらからともなくキスした。

「やばい…、嬉しい」
「絵里も…」

ちっちゃいれーなの肩に顔を埋めて、思いっきり抱きつく。

4年越しの片思い。
今日のれーなの話からすると、絵里たち、4年前から両思いだったんだね。

fin
62 名前: 投稿日:2009/10/12(月) 00:52
かなりの放置状態ですみません。
ようやく終わりました。が、なんかもう最後がグダグダorz

次からはもうちょっと短いのにしようかな。
あ、このお話の番外編もできたら書こうかと思ってます。

>>50名無飼育さん 様
れいなには最後までカッコよく決めてほしかったのですが、書いていくうちにどんどんへたれーなに。
最後は絵里の方がリードしてるみたいになりましたね。
えりれな? いやいやここでは れなえりが基本ですからww
ありがとうございました

>>51名無飼育さん 様
大変お待たせしてすみません。
期待に添えましたでしょうか??

>>52名無飼育さん 様
なんとか終わらせることができました。
これからは放置はしないように書きたいと思います。

>>53名無飼育さん 様
お待たせしてすみません。
最終回どうでしょうか??終わらせることを考えてしまって内容が……orz
これからも頑張ります。
63 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/10/13(火) 04:28
ずっと待ってました!

れなえり最高\(^O^)/


64 名前:気まぐれプリンセス 投稿日:2009/12/30(水) 17:40

ハローのリハーサルも一段落し、ようやくもらったお正月休み。
起きてはいたが、寒いためベッドの中でゴロゴロしていると……。

……ピンポーン……

来客を知らせる音。

「誰?」

こんな朝早くに。
3日前から母親と弟は一足先に地元に帰っている。
結果、家には自分しかいない。

……ピンポーン、ピンポン、ピンポーン……

早く出て来いと言わんばかりに連打されるインターフォン。

「うっさい…」

とは言うものの、中々ベッドからは出られない。
宅配便かなにかか。まぁその内諦めるだろうと布団を被り直した時。

ガチャッ……


65 名前:気まぐれプリンセス 投稿日:2009/12/30(水) 17:46

「え?」

玄関から聞こえるドアが開く音。

「なんで?」

昨日仕事から帰ってきて鍵はちゃんと閉めた。
母親と弟が連絡もなしに急に帰ってくるはずもない。
ましてやこんな朝早く。

トン・トン・トン……

混乱している頭でいろいろ考えている間に、誰かの足音は玄関から真っ直ぐ、迷うことなく確実にこっちに近づいてきている。
そして部屋の前で止まった。

「まさか…、泥棒?」

ヤバイ……。
そう思って布団を頭まで被って目をつぶったのと同時に。

ガチャ……

部屋の扉が開いた。
そして聞こえてきた声は…。
66 名前:気まぐれプリンセス 投稿日:2009/12/30(水) 17:54

「ちょっとー!れーな?」
「……へっ?」

聞き覚えのある声に、ゆっくり布団を下ろすと目の前にはれいなの恋人の絵里が口を尖らせて立っていた。

「絵里、なんで?」
「あー!やっぱり起きてたぁ!起きてんなら早く出てきてよ。外寒かったじゃん!!」

何故ここに絵里がいるのか、戸惑っているれいなを無視して、何回インターフォンを押しても出てこなかったれいなへの不満をぶちまける絵里。

「それは悪かったっちゃん。…ってか、どうやって入ったと?鍵は?掛かってたやろ?」
「うん。えっ?これで入ったけど……」

そう言った絵里の右手には可愛らしい猫のキーホルダーのついた鍵が。

「あ……」
「くれたじゃん!この前の誕生日に!!絵里これ使ってもいいんだよね?」
67 名前:気まぐれプリンセス 投稿日:2009/12/30(水) 18:01

そうだった。絵里の誕生日。
今年は何をあげようか悩んでて、アクセサリーとかも考えたがありきたりだし一ヶ月前の自分の誕生日でお揃いのネックレスを貰ったから違うものを、もっと特別な、れいなじゃないとあげられないものがいい。
と悩みまくった末に選んだれいなん家の合鍵。

誕生日当日になってしょぼかったか?と若干思いながら渡したら、絵里はそれを大事そうに両手で抱えその日一番の笑顔を見せてくれた。

「あー。もう全然使ってもよかよ!その為にあげたんやけんねぇー。(すっかり忘れとった…)」
「……れーな、もしかして絵里のこと泥棒だと思った?」
「そっ、そんな訳ないやん。ちょっと寒くて出んのが遅くなっただけやけん」

真実半分、嘘半分で弁解する苦笑いのれいな。
68 名前:気まぐれプリンセス 投稿日:2009/12/30(水) 18:06

絵里はそんなれいなの様子に更に口を尖らせて、

「鍵くれたのも忘れてたんじゃ……」
「あ、あー!!そんなことより、どうしたと?こんな朝早くに来るなんて。絵里にしては珍しいやん」

これ以上拗ねさせると厄介なので絵里の言葉を途中で遮った。

「あっ、そうだよ。れいなのせいで忘れてた」

……れいな、なんもしとらんと思うけど。

「あのねぇ、れーなもうすぐ福岡帰っちゃうでしょ?ハローのコンサートまで合えないじゃん。だからぁ、来たの」

先程とは打って変わって甘えモードに突入した絵里はうへへー、なんて笑いながらまだベッドの中にいるれいなに抱きついてきた。
69 名前:気まぐれプリンセス 投稿日:2009/12/30(水) 18:10

「ねぇねぇ、嬉しい?絵里ちゃんに会えて嬉しい?」
「うん」

びっくりしたけど。
最初の方かなりびびったけど。

会う約束なんてしていなかったから今年はもう会えないと思っていた。
次に会うのはハローのコンサートでかぁ、なんて内心寂しかったれいなは素直に答えてやった。
70 名前:気まぐれプリンセス 投稿日:2009/12/30(水) 18:15

「どうすると?どっか行く?」

絵里の頭を撫でながら聞くと、れいなの腰に周っている腕がきつくなった。

「んー。絵里もう外出たくないぃ」

可愛いわがままに自然と頬が緩む。

「じゃ、今日はずっと家におろうか」

いつも気まぐれな絵里の行動。
困ることもあるけれど、そんなお姫様もたまには可愛いことをしてくれます。

fin
71 名前: 投稿日:2009/12/30(水) 18:19

短いですけどひとつ更新です。
前のお話の番外編まだかけていませんorz

>>63名無飼育さん 様
こんな駄文を待っていてくれたなんて……、どうお礼を言っていいのやら。
本当にありがとうございます。
72 名前:石川県民 投稿日:2010/01/31(日) 02:11
はじめまして。最初のころから読んでました。
面白いので頑張ってください!良いれなえり分補給できました♪
73 名前:授業中に潜む狼さん 投稿日:2010/03/26(金) 12:28

「うわー。やっと終わったー!!」

5時間目、お昼休み明けのながーい授業がやっと終わった。
隣には机に突っ伏している猫一匹。

「長かったねぇ」
「全くもって理解できんかったし」

数学だったんだけど…。

「れーな寝てたじゃん!!」
「あっ!ばれとった??」

そう言ってニヒヒと笑うれーな。
先生に指されたっていうのに平気でぐーすか寝てるし呼んでも起きないし、おかげで隣の絵里が答えなきゃいけなくなったし。

しかもわかんなかったし…。
んでもって、そのあと「わかるまで教えてやる」なんて言われて先生に集中攻撃されたし…。
74 名前:授業中に潜む狼さん 投稿日:2010/03/26(金) 12:33

「泣きそうだったんだからぁー」
「それは毎日ちゃんと授業聞いとらん絵里が悪いんやん。れいなのせいやないとー」

れーなだって聞いてないくせに…。
絵里ちゃんと毎回授業聞いてるのに……。
それなのにれーなは絵里より頭いい。

「れいなと絵里では頭の出来が違うと」
「うぅ…」

こんなの不公平だよっ!!!

「てか、絵里ぃ。次なに?」
「………」

あくびをしながら呑気に聞いてくるれーなを睨んでやる。

「何むくれとるん?なぁ、次はぁー?」

迫力がないのは仕方ないから、ぶっきらぼうに言ってやった。

「…古典…」
75 名前:授業中に潜む狼さん 投稿日:2010/03/26(金) 12:38

* * * * * * *

あーー。バリ暇なんやけど…。

前では先生が、これ本当に日本語か?ってくらいの訳わからん文章を黒板に長々書いとるし、隣では絵里がくそ真面目にその文章を板書しとる。

そんなことせんでもテスト前にちょっと勉強すれば頭に入るっちゃろー。
なんやろ…、絵里は要領が悪いんかいな??

なんて。
授業がわからんのか小さく唸ってる絵里を見ながら思う。

76 名前:授業中に潜む狼さん 投稿日:2010/03/26(金) 12:42

てか、マジで暇…。
まだ始まってから10分しか経っとらんやん。暇すぎて死にそうっちゃけど…。

絵里はかまってくれんし、もう一回寝ようとしたけど、さっきの時間寝すぎたんか目が冴えとぉし。

どうしよーかなぁ…と、また絵里を見て考えとったら。

!!!!♪

いいこと思いついた。

「せんせーっ!」
77 名前:授業中に潜む狼さん 投稿日:2010/03/26(金) 12:49

* * * * * * *

うー。わかんないよ……。
っていうか先生書くの早いぃ。絵里まだ前の文写してないし…。

と必死になってノートを書いてたら。

「せんせーっ!」

静かな教室に響く先生を呼ぶ声。
その声の主は隣で手を挙げてるれーなだった。

「どうしたの?田中さん」
「教科書忘れたけん。隣の亀井さんに見せてもらってもいいですかー??」

はい??

「いいけど、静かにね」
「はーい」

そう言ってれーなは机をガタガタ動かして絵里の机にくっつけた。

「よろしくぅ♪」

笑顔のれーな。

「なに?急に」
「ん?」
「教科書。全部机の中に入ってるんでしょ」
78 名前:授業中に潜む狼さん 投稿日:2010/03/26(金) 12:55

れーなっていっつも鞄ぺったんこだし、前に「教科書は?」って聞いたら、「机さんが管理してくれてると」って訳のわからないこと言ってた。

「なんか今日は机から出たくないみたいやけん。教科書さん」

悪戯っ子みたいに笑って答えてくる。

「ねぇ、意味わかんないんだけど…」
「ほら、絵里。ちゃんと聞いとらんと置いてきぼりになるとよ」

絵里の言葉を遮ってれーなは前を向いた。

まぁいいや。れーなの言う通り授業に集中しよ。
って、もう黒板いっぱいだしぃ〜。
79 名前:授業中に潜む狼さん 投稿日:2010/03/26(金) 13:01

* * * * * * *

なんとか黒板を写し終わって先生の解説を聞いてたら…。

さわっ

「!!!」

太ももになにかの感触。
ビックリして下を見ると絵里の足に置かれた手。その手を辿っていくと、ニヤニヤしながら前を向いているれーながいた。

(れ、れーな!?なにしてんの///)
(………)

れーなの手を一生懸命払いながら話しかけるんだけど、当の本人はずっと前を向いたまんま。

(ねぇ、れーなってばぁ……。ちょ…///)

何回か呼びかけてやっとこっちを向いたかと思えば、今まで置かれているだけだった手が動き始めた。

(絵里…)

その顔は思ったとおり何かを企んでいる顔だった。
80 名前:授業中に潜む狼さん 投稿日:2010/03/26(金) 13:06

(な…なに、してんのさぁ…///)
(気分転換やん)
(ふぇ???)
(絵里さっきから授業わからんで難しい顔しとったやん。やけん、ちょっと気分を変えさせてあげようかと思ってぇー)
(い、いらないよぉ///)

周りに聞こえないように小さい声で会話する絵里たち。

(ん………///)

掌全体で撫でていたれーな。今度は爪を軽く立てて円を描くようにゆっくり動かしてきた。

(絵里。静かにしとくっちゃよ)
81 名前:授業中に潜む狼さん 投稿日:2010/03/26(金) 13:12

* * * * * * *

さわ、さわ…

(ね、ぇ…。ほんとに……やめ、て///)

さっきから絵里は顔を真っ赤にしながら下を向いとぉ。

まぁ、仕方なかね。
一番後ろで窓側の席って言っても教室やし、いつバレるかってヒヤヒヤもんやけんねぇ♪

でも…。

(やめていいと?)
(……///)

絵里の太ももを撫で続けているれいなの手を必死で押さえてるつもりやろうけど、だんだんその手の力、弱くなってきとぅよ??

(絵里の太もも、むっちむちやねぇ)
(やぁ…///)
82 名前:授業中に潜む狼さん 投稿日:2010/03/26(金) 13:18

更に真っ赤になった絵里。
ちょっと泣きそうな顔が………。

ヤバイ、バリそそられるんやけどぉぉぉぉ!!!!

絵里の反応が楽しくて太ももの上らへんに置いてある手を内側に移動させた。

(!!!!)

そしたら絵里はビックリしたのか反射的に足を閉じた。
れいなの手はガッチリ挟まれてしまってこれで終わり………。なわけないやん(笑)

絵里も若干安心したような顔しとーけど自慢やないけどれいな、手、細いけんね。
そんなことしても無駄やし♪

れいなは挟まれた手をするっと動かしスカートの中に潜り込ませた。
83 名前:授業中に潜む狼さん 投稿日:2010/03/26(金) 13:25

「ひゃぅっ///」

思わず大きい声を出してしまった絵里。
クラスのみんなの視線が一斉に集まる。

「どうしたの、亀井さん」
「ぇ、あの…」

オロオロしとぉし。
仕方ないっちゃねぇー。

「せんせー。なんか急に虫が飛んできたみたいやけん」
「もう、ビックリさせないでくださいね」

れいなのナイスフォローのおかげで先生は授業を再開させ、集まっていた視線は散らばっていった。

(絵里ダメやん、声出したらー。バレるとこやったと)
(だ、だって…。れーなが………)
(ん?)
(れーなが変、なこと…するから……じゃん)
(変なことって?)

まだれいなの手はスカートの中にあると。
それを更に奥。絵里の大事なとこに触れさせた。
84 名前:授業中に潜む狼さん 投稿日:2010/03/26(金) 13:30

(あっ………///)

そこは下着の上からでもわかるくらい湿り気を帯びていて。

(なん。絵里もその気あるんやん)
(ちがっ……あ///)

閉じられた足のせいで動かし辛いけど、れいなは指を伸ばしてぷっくり膨らんだ部分をふにふにと押してみた。

(んぅ……あ、はぁ…)

足をもじもじさせながら声を出さないよう必死に下唇を噛んでいる絵里。
でもその絵里の手はスカートから出ているれいなの腕を両手でぎゅっと握っていて。

これじゃ、やめたくてもやめれんよねー♪
絵里が放してくれんけんね。
85 名前:授業中に潜む狼さん 投稿日:2010/03/26(金) 13:35

今度は強弱をつけながら割れ目に沿って指を行ったり来たりさせてみる。

(はぁ……はぁ……ん、やぁ…あっ)

あーあ、もう下着びちょびちょやん(笑)

(ふぁ、あ……ぁ、ふぅ………ん///)

絵里の息がだんだんあがってきた。
そろそろ限界かな?

(絵里…)
(れ、れぇ…な……んぅ…、も…もぅ///)
(もう無理?)
(あ、はぁ……ん///)
86 名前:授業中に潜む狼さん 投稿日:2010/03/26(金) 13:38

小さく頷く絵里。
ちょっとやり過ぎたかいな??

ちらっと時計を見ると授業が終わるまであと30分はある。
こんだけあったらなんとかなるか。

(絵里、すぐ楽にしてやるけんね)

絵里の頭をひと撫でし、一旦、手をスカートから抜いた。

そして。

「せんせー!」
87 名前:授業中に潜む狼さん 投稿日:2010/03/26(金) 13:43

* * * * * * *

「ばかぁぁぁぁぁ!!!!」

誰もいない保健室。
ベッドの上で横になっているれいなの顔に同じく隣で横になっている絵里が近くにあった枕を押し付けてきた。

「なんよ。いい気分転換になったっちゃろ」

あのあと、先生に絵里が気分悪いみたいやけん保健室に連れて行くって言って。
絵里もいい具合に顔を赤くしとったもんやから簡単に抜け出せた。

保健の先生もナイスタイミングで出張に行ってたけん、遠慮なく保健室を使わせてもらって約束通り絵里を楽にしてやった。
88 名前:授業中に潜む狼さん 投稿日:2010/03/26(金) 13:48

「もう!最低ー!!教室であんなことするなんてぇ!!!」
「痛いって。やめりぃ」

枕をグリグリと更に押し付けてくる手を制して身体を絵里の上に移動させる。
大人しくなった絵里。

「でも、ちょっとは興奮したやろ?」
「う……///」

ニヒヒ。
赤くなっとぉし。

「絵里」

名前を呼んでアヒルさんになっとぉ唇にれいなのを合わせる。
そのまま耳元に移動させて…。

「たまにはこういうのもよかろ」

小さく小さく囁いた。
89 名前:授業中に潜む狼さん 投稿日:2010/03/26(金) 13:53

「っ、ばか///」

口ではそう言ってるけど、背中に回された手。

これはOKってことかいな?
なんて勝手に決めつけて首筋に顔を埋める。

「んっ」

可愛く鳴く絵里。
そんな声聞いたら……。

田中れいな。
我慢なんてできません。

授業終了まであと12分。
二回目、行かせていただきまーす!


fin
90 名前: 投稿日:2010/03/26(金) 14:01

裏……、微裏っていうのかな?
書かせていただきました。

メインのところがまだ書けません;
勉強していつかは書けるようになりたい!!!

>>72石川県民 様
最初から読んでいただいてるなんて…。恥ずかしいですね、ありがとうございます。
私も石川県民さんのお話をガッツリ読ませていただいでますよ♪
次回作のれなえり楽しみにしてますから。
91 名前:石川県民 投稿日:2010/05/10(月) 15:23
 微裏、美味しく頂きました♪ラストのれいなさんが可愛い///
微が書けない石川県民としては羨ましい限りです。

 次回作も楽しみにしてます!
92 名前:ある日の楽屋にて 投稿日:2010/09/07(火) 23:46

今日はメンバー全員での撮影です
ちょっと楽屋の様子を覗いてみましょう

ノノ*^ー^)<れーなぁ

おっと、亀井さんが田中さんを探しているようです

………シーン………


しかし返事がありませんねぇ

ノノ*^ー^)<あれ?れーなぁ?


………シーン………


もう一度呼んでみますが、やっぱり返事はないようです

ノノ*^ー^)<?? あっ!がきさん!れーな知りませんかぁ?

たまたま近くにいた新垣さんに聞いてみることにした亀井さん
93 名前:ある日の楽屋にて 投稿日:2010/09/07(火) 23:53

(・e・)<たなかっち?たなかっちならあっちのソファーにいたよ
ノノ*^ー^)<あ、ほんとだぁ。がきさんあざーす!

新垣さんに聞いて正解だったようですね

ノノ*^ー^)<れーなっ

亀井さん、さっそく走ってソファーに近づき後ろから呼んでみました

从´ヮ`)<………

おや?せっかく見つけたのに田中さんからの返事がありませんよ?

ノノ*^ー^)<もうっ!れーな!!

痺れを切らした亀井さん、少しむっとしながら田中さんの正面に回りました
94 名前:ある日の楽屋にて 投稿日:2010/09/08(水) 00:00

ノノ*^ー^)<………

どうしたんですか?亀井さん

ノノ*^ー^)<うへへ…

変な笑い声が聞こえてきましたが、大丈夫ですか?

ノノ*^ー^)<ちょっと、失礼ですよ?

あっ、聞こえてたんですね
すみません

ノノ*^ー^)<うへへ、れーなぁ♪

田中さんの横に腰を下ろしましたね

ノノ*^ー^)<♪♪♪

先ほどとは打って変わって機嫌がいい亀井さん
では、田中さんを見てみましょう
95 名前:ある日の楽屋にて 投稿日:2010/09/08(水) 00:05

从´ヮ`)<Zzz……

おやおや、携帯片手にお昼寝中みたいですね
ブログの途中に寝てしまったんでしょうか

ノノ*^ー^)<れーな…かわいぃ…

確かに
なんか猫さんみたいですよね

ノノ*^ー^)<でしょー。 ……!?ちょっと!れーなは絵里のですからねっ

わかってますよ、そんなの
……って、なにしてるんですか?

ノノ*^ー^)<うへへ、こんなチャンス滅多にありませんからぁ
96 名前:ある日の楽屋にて 投稿日:2010/09/08(水) 00:19

まぁ、起きてる時にほっぺツンツンなんかしたら、全力で嫌がられるでしょうね

ノノ*^ー^)<れーなは恥ずかしがり屋さんですからね

ん?でもお泊りあいっこするときなんか、
そんなチャンスいっぱいあるんじゃないですか?

ノノ*^ー^)<うーん…。お泊りのときはぁ、基本絵里が先に寝ちゃうんですよぉ
ノノ*^ー^)<だからぁ、なかなかれーなの寝顔ってぇ見れないんですよねぇ

なるほど、納得ですね…
97 名前:ある日の楽屋にて 投稿日:2010/09/08(水) 00:26

从´ヮ`)<ん…んぅ……

あっ!田中さん起きるんじゃないですか?

ノノ*^ー^)<れーなぁ?まだ時間あるからおいでぇ
从´ヮ`)<ん…Zzz

あら、田中さん膝枕されちゃってますよ
また気持ちよさそうに寝ちゃいましたね

ノノ*^ー^)<こう見えてれーなは甘えたさんなんですよ

へぇー、そうなんですか

ノノ*^ー^)<あっ!でも絵里の前だけですけどね!

のろけ…、ですか……?
98 名前:ある日の楽屋にて 投稿日:2010/09/08(水) 00:31

ノノ*^ー^)<まぁ、そんなとこですね!うへへぇー

ごちそうさまです

ノノ*^ー^)<あのー、そんなことよりぃ

なんですか?

ノノ*^ー^)<いつまでそこにいるんですか?

あ………

ノノ*^ー^)<これから絵里とれーなのラブラブタイムなんでぇ
ノノ*^ー^)<そろそろ二人っきりにしてくれませんかね

そうですよね、これはこれは失礼しました

ノノ*^ー^)<わかってくれればいいんですよ
99 名前:ある日の楽屋にて 投稿日:2010/09/08(水) 00:42

ですが亀井さん
さっき二人っきりにしてくれって言ってましたけどここ楽屋ですよ?
ほら、あっちのほうで道重さんとジュンジュンがにやにやしながら見てますけど

ノノ*^ー^)<細かいことはいいんです!

そ、そうですか;
では私は失礼しますね

ノノ*^ー^)<はーい

あ、またお二人の様子を観察させていただくかもしれませんので
その時はよろしくお願いしますね

ノノ*^ー^)<またですかぁ。
ノノ*^ー^)<まぁいつ来ても絵里とれーなはラブラブですけどねぇ♪

あ;ありがとうございます
失礼しましたぁ!


ガチャッ……バタン!


【終】

100 名前: 投稿日:2010/09/08(水) 00:52

お久しぶりです。
くだらないですが短いのを書かせていただきました。
亀さんの卒業にはビックリしましたが、彼女が決めたことなら私は最後まで応援します!

お話はまだまだ書き続けようと思います。
書きかけのが2つほどあるんで…

>>91石川県民 様
満足していただけてよかったです。
私も石川県民さんのガッツリ裏話をとても美味しくいただいてます♪



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