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no title

1 名前:作者 投稿日:2002年08月10日(土)16時27分53秒
ちゃんと完結させられるか不安ですが
小説書かせていただきます。
2 名前:作者 投稿日:2002年08月10日(土)16時29分25秒
あなたの髪をかきあげる仕草が

その甘い言葉が

私を掴んで離さないんだ

あなたから逃げることなど

私は 出来ない
3 名前:作者 投稿日:2002年08月10日(土)16時32分43秒
「〜♪♪」

聞き慣れたメロディ

誰の歌なのかは もう忘れた

ただ歌詞が好き

「流される日々にすれ違い
 時に二人を離しても
 忘れないさ
 こんなに深く 傷つけて愛してる」

この詩だけは忘れない
4 名前:作者 投稿日:2002年08月10日(土)16時40分41秒
この歌はあの人からのメール着信音

<<受信メール1件>>

ケータイのディスプレイに見慣れた文字が並ぶ

そして押しなれたボタンを押す

そこには「吉澤ひとみ」の文字

あの人の 名前
5 名前:作者 投稿日:2002年08月10日(土)16時43分11秒
メールには

「真希、今日暇だったら私ん家こない?」

と書いてある

ひとみは私の返事 きっと分かってる

「うん、行くよ」

そう返事を返す
6 名前:作者 投稿日:2002年08月10日(土)16時45分53秒
返信してからしばらくして

またあの着信音が流れる

「ゴメン、やっぱ今日無理
 梨華が来ることになったんだ
 ホントごめん」



7 名前:作者 投稿日:2002年08月10日(土)16時48分29秒
ひとみと私は恋人同士ではない

あえていうなら私はひとみの「浮気相手」

本当の恋人は石川梨華

私は2番目

何度もひとみの1番になりたいと願った

でも2番でいいと言ったのは私だから

あの暑い夏の日

私はひとみの2番目の彼女になった
8 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年08月10日(土)16時54分41秒
悲しい系?浮気相手っておもしろいですね。
がんばってくださいね。影で応援してますから(笑
9 名前:とみこ 投稿日:2002年08月10日(土)17時53分28秒
浮気ちっくな恋愛サイコーっすね(w
最近、更新より人の小説を見まくるのが好きでして^^;
がんばってください!
10 名前:作者 投稿日:2002年08月11日(日)10時35分32秒
>>8 ヒトシズクさん
ちょっぴり悲しい系・・・です(苦笑
がんばります^^


>>9 とみこさん
とみこさんの作品何回か読んだことありますよ
よしごまサイコーにイイです(笑
11 名前:作者 投稿日:2002年08月11日(日)10時40分40秒
「せんせぇ、ゴメン。寝かせてっ!」

「もぉ〜、後藤さん、保健室は寝室じゃないのよ」

「だから謝ってるじゃん〜。
 私もう眠くって倒れそうなんだって。
 それに最近はちゃんとマジメにしてるんだからさぁ」

そう言ってベットに倒れ込む

「少しだけよ」

そう声が聞こえたので顔は枕にうずめたまま
腕を挙げてピースサインを返す

「ありがとう」の意味
12 名前:作者 投稿日:2002年08月11日(日)10時44分08秒
うとうと寝かけた頃、突然保健室のドアが開く音がした

「せんせー、寝るよ」

「ちょっと、寝てる人がいるから静かにして」

シャッという音とともに勢いよくカーテンが開く

「!」

目が覚めてしまい音の方を少し睨む

そこには「吉澤ひとみ」がいた
13 名前:作者 投稿日:2002年08月11日(日)10時49分11秒
「じゃぁ、吉澤さん、
 寝るんだったら後藤さんの隣のベットを使ってね。
 先生職員室行って来るから」

「はい、はい」

ひとみがだるそうに返事をする

そして先生の足音が完全に消えた頃

「あんた、後藤真希でしょ?」

と、ひとみが話しかけてきた

「そうだけど」

真希はひとみの思ってもみなかった言葉に
多少驚きながらも返事をする

「同じ学年の奴ほとんど覚えてないけど、
 あんたは覚えてる」

「なぜ?」

「綺麗だから」

顔が赤くなっているのが自分でも分かる
14 名前:作者 投稿日:2002年08月11日(日)10時56分45秒
そして、さっきとは比べものにならないくらいに
動揺している

「あなただって、綺麗じゃない」

そう、ひとみは綺麗
細く、スラッと伸びた手足や整った顔
綺麗という言葉がピッタリとはまる

「そうかな」

そういうと、ひとみは真希が座っていたベットに身を乗り出して
いきなり真希にキスをした
 
5秒くらいだっただろうか
そしてゆっくり唇を離していく
15 名前:作者 投稿日:2002年08月11日(日)11時00分39秒
「なんで?」

真希が聞く

「・・・したかったから」

「したかったら誰とでもするの?」

「しない、あんただから」

「でも、石川さんとつきあってるんでしょ?」

「そうだよ」

「だったら・・・!」

再び口が塞がれる
もちろん口で

「真希としたいって思った」

いつの間にか「あんた」から「真希」に変わっていた
胸が大きく高鳴っているのが分かる

「でも・・・、ゴメン。
 さっきのことは忘れて」

「そんなの・・・!勝手じゃない!」

自分の言葉にハッとする
16 名前:作者 投稿日:2002年08月11日(日)11時03分28秒
「真希・・・」

ドクンッ!
また胸が鳴る

「勝手じゃない・・・」

私、なに言ってんだろ
けれど勝手に口から出てくる「本音」

「でも・・・」

ひとみは困った顔をしている

こんな顔を見たのも初めて

「2番目でいいから」

自分でもなにを言ってるんだろう、と思った
17 名前:作者 投稿日:2002年08月11日(日)11時05分06秒
「真希、2番目って意味分かってんの?」

「分かってるよ
 束縛も嫉妬もわがままも言わない
 だから2番目でいさして」

この日、私はひとみの
「2番目」になった
18 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年08月11日(日)11時39分06秒
ちょっぴり悲しい系ですか。好きです。こーゆーの。
がんばってください!
19 名前:作者 投稿日:2002年08月12日(月)13時31分14秒
>>18 ヒトシズクさん
ありがとうございます^^
ヒトシズクさんの小説も読んでます。
展開がよめなくっておもしろいです!
頑張ってください!
20 名前:作者 投稿日:2002年08月12日(月)13時32分59秒
束縛も嫉妬もわがままも言わない

あなたの近くにいたい

でも1番近くにいるのはあの人だった
21 名前:作者 投稿日:2002年08月12日(月)13時42分46秒
「ひとみちゃん」

あの人の声

甘くて可愛くてひとみが1番愛している声

前、
「なんで私を2番にしてくれたの?」
と聞いたことがある

するとひとみは
「普通は断るだろうけど・・・、
 でも真希が本当に愛しいって思ったんだよ」
と少し笑って言った

この人はなにを感じて

なにを想っているんだろう

近くにいるのに

なぜ遠くに感じるんだろう
22 名前:作者 投稿日:2002年08月12日(月)13時47分47秒
ひとみと石川さんは人目も気にせず
楽しそうにしている

羨ましそうにみている人もいれば
 
恨んでいるような妬んでいるような眼でみている人もいる

ひとみの周りはたくさんの想いが交錯している

ひとみ自身の想いはどこに行き着くつもりなの?

私の心はいつでもひとみが支配している
23 名前:作者 投稿日:2002年08月22日(木)22時31分51秒
学校が休みの日

「今日家に行ってもいいかな?」

ひとみへのメール


送ってすぐに

「いいよ、おいで」

って返ってきた
24 名前:作者 投稿日:2002年08月22日(木)22時33分52秒
一緒に帰ること

街でデートすること

人目を憚らないで話すこと

すべて 
付き合ってるもの同士なら
普通なこと

それが出来ない

その辛ささえ
ひとみに逢えばすべて忘れられる
25 名前:作者 投稿日:2002年08月22日(木)22時36分26秒
ガチャッ・・・


「ひとみー?」

「真希?入って」

ひとみは家の廊下から顔だけ出してそう言った


「ご飯食べた?」

「食べてない・・・」

「ってゆうか、ひとみさっき起きたでしょー?」

「なんで分かんの?」

「なんか、なんとなくそんな感じ!」

「そっかな?」

「ご飯、作るよ」

「サンキュ」
26 名前:作者 投稿日:2002年08月22日(木)22時41分28秒
ひとみにご飯を作るのももう慣れた

今だけは普通のカップルで



「真希、実は料理うまいよね」

「今頃気づいた?」

「よく言う〜」

その時、ひとみのケータイが鳴る


誰からかは、分かるんだ

この着信音は石川さん

「ちょっとゴメン」

そう言って私から少し離れて電話にでる


何を話しているかは
絶対聞かない

聞いてしまったら、今は私がひとみの恋人だという想いが
消えてしまいそうだから

「ゴメン、真希」

私は少しだけ微笑んでみせる

そしていきなりキスをする

今は私がひとみの恋人

それを感じていたかった
27 名前:作者 投稿日:2002年08月22日(木)22時46分53秒
優しい優しいキス

こんなキスをひとみは石川さんにも
しているんだ



「あっ・・・」

こんな声、ひとみ以外の誰にも聞かせない

ひとみは同じことを石川さんにもしている

そう思うと涙が自然に溢れてくる

そうして泣いている私をいつもひとみは抱くんだ

私の想いを分かっているのか分かっていないのかは
分からないけれど

私を抱くひとみはとても優しい

28 名前:作者 投稿日:2002年08月22日(木)22時52分17秒
ベットに横たわっている私にひとみは優しくキスをする

口や頬や涙の跡に

この時が私は一番幸せ

でもそれが終われば別れの時間が迫ってくる

一生の別れとかではないけれど

この時間の1秒1秒が

すごく愛しくて切ない


「ひとみ、私そろそろ帰るね」

この台詞も今までたくさん言った

でも何度言っても慣れることが出来ない

「そう、またね」

「う・・・」

うんと言う寸前にひとみがキスをしてきた

今日何度目のキスだろう

「んっ、」

ゆっくり2人の距離が遠ざかっていく


「バイバイ」


「・・・バイバイ」

そう言って家を出る
29 名前:作者 投稿日:2002年08月22日(木)22時55分49秒
外に出ると現実の世界

今までいた甘く溶けそうな夢の世界じゃなく
愛する人に触れることが許されない
現実の世界

帰り道はいつもむなしい

だからこんな関係、もうやめてやろうといつも思う

それが出来ないのは

やはり魅了されているからだろうか

「吉澤ひとみ」

彼女に
30 名前:作者 投稿日:2002年08月22日(木)23時00分18秒
次の日はやはり現実

石川さんとひとみが2人で歩いているのを
第三者として見ているだけ


「あ、後藤さん!」

あの甘い声が私を呼ぶ

「何?」

「あのね、ケータイのアドレス教えてくれない?
 前から聞こうと思ってたんだけど
 なかなか聞けなくって」

「私の・・・?」

「うん、教えて」

そう言ってにっこりと微笑む

こんな感じにひとみは惹かれたのだろう

私は他人にこんな風に話しかけることが出来ない

いかにも「女の子」らしい愛らしく表情豊かな顔

やさしい、お姉さんのような雰囲気

私とは正反対な
ひとみの恋人
31 名前:作者 投稿日:2002年08月22日(木)23時04分53秒
とりあえず久しぶりの更新はこれで終わりです

最初に出てきた
「流される日々にすれ違い
 時に二人を離しても
 忘れないさ
 こんなに深く 傷つけて愛してる」
この歌詞、あるバンドの歌の歌詞なんですが、
分かる人いるかなぁ?
32 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年08月23日(金)12時12分20秒
更新お疲れ様です。
続きがすごい気になります・・・。石川さん何かたくらんでるのでしょうか?
ごっちん・・・悲しいです。2番目って・・・。
よっすぃ〜、君は罪なヤツだよぉ〜。ごっちんを助けてあげておくれ。
おっと。すごい書いてしまってすいません。
更新楽しみに待ってます!
33 名前:作者 投稿日:2002年08月23日(金)19時19分59秒
>>8 ヒトシズクさん
読んでくださって
ありがとうございます^^
いっぱい書いてくださって
とっても嬉しいうれしいです!
なんだか今回の更新は恥ずかしかったです・・・(謎)
34 名前:作者 投稿日:2002年08月23日(金)19時22分40秒
「今日は私の家来ない?」


私からひとみへのメール



「いいよ、行く」



いつものように抱き合ってキスをする

私が1番好きな時間

「愛してる」
その気持ちが溢れてしまいそうで
何回でもキスをする



その日の帰り

いつものように名残惜しそうに
「さよなら」を言う

35 名前:作者 投稿日:2002年08月23日(金)19時24分03秒
バタンッ!

玄関の戸が閉まる


その時

なぜ気づいてしまったのだろう


ひとみの


「忘れ物」に
36 名前:作者 投稿日:2002年08月23日(金)19時32分15秒
「あ、ケータイ」

ひとみのケータイを手に急いで外に出る
ひとみの後を追いかける



「ひとみ!」

「真希?びっくりしたぁ。何?」

「これ、ケータイ忘れてたよ」

「あ〜、ホントだ。ありがと」

にこっとひとみが笑う

「えへへっ」

つられて私も笑う




「・・・ひとみ・・・、キスして」

「わがまま言わないんじゃなかったの?」

「でも・・・」


くいっとひとみが真希の顎を持ち上げる


チュッ


唇と唇が一瞬触れる


「へへっ!ありがと!」

「・・・!!!」

「どうしたの?」

「梨華!!」

「えっ!?」

後ろを振り返るとひとみの愛する人が
呆然としてこっちを見ている


「ひとみちゃん・・・」

「・・・」

「なんで何にも言わないのぉ?」

「・・・」

「ひどいよ・・・」

そう言って走って行ってしまった

「真希、ゴメン
 追いかける」

「・・・うん」
37 名前:作者 投稿日:2002年08月23日(金)19時34分57秒
そう言うとひとみは走って行ってしまった



「行かないで」なんて言えない

きっとこれですべて終わり

私の初めてのわがままが
私の幸せを壊した


自業自得
38 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年08月23日(金)20時40分55秒
う・・・続きどうなるんでしょう?
すごい気になります(ワクワク。
ごっちんこの後どーするんだ!?よっすぃ〜も・・・
更新楽しみに待ってます!
39 名前:作者 投稿日:2002年09月04日(水)20時06分18秒
>>28 ヒトシズクさん
ありがとうございます^^
あと、青板でも小説かかれるんですね!
頑張って下さい!
(黄板の小説も読んでます!)
40 名前:作者 投稿日:2002年09月04日(水)20時12分24秒
次の日
屋上にひとみを呼び出した



もちろんメールで




ひとみはすぐ走って来てくれた



「真希、何?」

「ゴメンね
 ありがとう
 バイバイ」

これが私の考えた一番いい方法だった
41 名前:作者 投稿日:2002年09月04日(水)20時16分49秒
「バイバイってどうゆうことよ」

低い声


「だって石川さんともめたでしょ」

「答えになってない」

「私は2番目だから
 いなくなったってどうってことないでしょ」


「・・・真希はどうなの?」

「え・・・?」


「真希はどうしたい?」


どうしてソンナコト聞くの

「どうしたいって・・・」



痛い・・・

壊れそう



ふっ・・・



目の前が真っ暗になった
42 名前:作者 投稿日:2002年09月04日(水)20時19分58秒
ひとみが笑っている

「ひとみ!」

私はそう叫んで走って行く

でもなかなか近づくことが出来ない


「ひとみちゃん」


振り返ると石川さんの姿があった


石川さんは私には目もくれずに横を駆け抜けた



そしてひとみに抱きついた



「真希は2番目
 梨華は1番なんだ
 バイバイ」

ひとみはそういって私の前から消えた



石川さんと一緒に
43 名前:作者 投稿日:2002年09月04日(水)20時24分03秒
ふっ・・・



目の前は白い天井

まくらは涙で濡れている


「あ、後藤さん、気がついた?」


「せんせ・・・、ここドコ?」


「保健室よ、吉澤さんが運んできてくれたのよ
 さっきまでいたんだけど石川さんが
 ひとみちゃん、バレーの試合近いんでしょ
 って連れて行っちゃったの」


「ふぅん・・・」


「どうしたの?その顔
 怖い夢でも見たの?」


「うん・・・、めっちゃ怖い夢見た」
44 名前:作者 投稿日:2002年09月04日(水)20時28分18秒
ガラッ


「真希起きたぁ?」


「あら吉澤さん、後藤さんさっき気がついたのよ
 部活は?」


「気分が悪いの!」


ひとみが私の前に来る

「真希、立てる?」


「・・・うん」


「じゃぁ、帰ろっか」



この人は天才

私を泣かすことも

笑わすことも

一瞬でしてしまう
45 名前:作者 投稿日:2002年09月04日(水)20時34分46秒
ひとみはゆっくり歩いてくれた


初めて、ひとみと歩く帰り道



「私の、せい」

ひとみは消え入りそうな声でそう言った


「私が倒れたこと、気にしてるの?」


「・・・」


「ひとみのせいなんかじゃないよ」

私ははっきりそう言った


すると私はいきなり抱きしめられた


「ちょっ・・・!ひとみっ、まずいよ
 みんな見てる!」


「関係、ないよ」


ひとみは私を抱きしめる力をさらに強くした


「関係なくないよ、こんなことしたら
 また石川さんとっ」


するとひとみはゆっくり私から離れた



「やっぱり私、2番目なんだね」


そう言うと、私は駆け出していた



私は
どこかで期待していたんだ
46 名前:作者 投稿日:2002年09月04日(水)20時36分50秒
あの人には
いつまでもカナワナイ


私を魅了してやまない人は
「あの人」に魅了されているんだ



私は気づくのが遅すぎた
47 名前:作者 投稿日:2002年09月04日(水)20時43分06秒
〜♪♪


一瞬ビクッとした

ひとみからだと思って

でもこの音は違う


「はい、もしもし」



「・・・私、石川梨華です」


「!」


「後藤さん、私に隠れてひとみちゃんと付き合ってたの?」


「・・・違うよ、私が無理矢理、ね」


嫉妬も束縛もわがままも言わない


「そんなの信じられない」


「じゃあ、ひとみに聞いてみてくれないかな?」


「聞きました」


「えっ?」


「でもごめんなとしか言ってくれませんでした」


「どうして・・・」


「知りませんっ!」

石川さんの口調が少しきつくなる



この人、どれくらい傷ついたんだろう
48 名前:作者 投稿日:2002年09月04日(水)20時49分03秒
「私、後藤さんの言ったこと
 全部信じることにしました
 だから後藤さんとひとみちゃんが
 どんな関係だったのか教えてください」


「私の言うこと全部・・・」


「はい」


「私とひとみは・・・」


「はい」


「私とひとみは・・・」





・・・




「ただの友達!私は好きだったんだけど
 石川さんがいるからって振られちゃったの
 あのときのキスは、私がキスしてくれたら
 諦めるって言って無理矢理・・・」


「本当?」


「本当だよ
 ひとみが好きなのは石川さんだけだよ
 ・・・それと、ゴメンね」


「・・・後藤さん
 ありがとう」


そう言って石川さんは電話を切った





いつまで―・・・
49 名前:作者 投稿日:2002年09月05日(木)20時35分28秒
ひとみ

石川さん

それから私




私がいなくなれば

いいこと




出来るかなぁ




あの人を忘れること





出来るかなぁ

50 名前:作者 投稿日:2002年09月05日(木)20時39分20秒
「真希!」


愛しい愛しいあの人の声





諦めなければいけない声




「ちょっと!」

腕を掴まれる

「ひとみ、石川さんを大事にしてあげなよ」



誰かがこっちを見てなにか言っている

多分昨日抱き合っていたことが噂になっているんだろう



「私はっ・・・!
 真希を放したくない!」



初めてみるひとみの顔


「なに言ってんの」


そう言うとひとみの腕を振り払って駆けだしていた






私、最近逃げてばっかりだ

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