モーニング素浪人矢口先生
- 1 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月09日(水)03時20分42秒
- 悪徳商人「中澤屋」に雇われ、「先生方、お願いします」の一言を待つ矢口先生
- 2 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月09日(水)03時21分41秒
- 自称「剣客」の矢口先生
- 3 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月09日(水)03時23分15秒
- 普段は傘張りの内職で生計を立てる矢口先生
- 4 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月09日(水)03時27分29秒
- しかし刀の手入れだけは怠らない矢口先生
- 5 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月09日(水)03時29分19秒
- 武士は食わねど高楊枝と強がる矢口先生
- 6 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月09日(水)03時30分50秒
- 食い過ぎで恰幅のいい安倍悪代官、ぶひぶひ
- 7 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月09日(水)03時32分48秒
- 暇ついでに近所の長屋の子供たちに剣術の稽古をつける矢口先生
- 8 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月09日(水)03時33分40秒
- 暇ついでに近所の長屋の子供たちに剣術の稽古をつける矢口先生
- 9 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月09日(水)03時34分41秒
- 背が子供たちと変わらないのでチャンバラごっこと間違われる矢口先生
- 10 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月09日(水)03時40分31秒
- 刀が長過ぎて鞘を引き摺って歩く矢口先生
- 11 名前:やぐちおうじ 投稿日:2000年08月09日(水)05時15分39秒
- 刀って言うか三叉槍の矢口先生
- 12 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月09日(水)05時26分51秒
- 特注の厚底下駄が欲しいが貧乏で買えない矢口先生
- 13 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月09日(水)06時00分39秒
- 剣術なのにかけ声は「アチョー」の矢口先生
- 14 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月09日(水)11時43分31秒
- 背格好から「るろうに剣心」に間違われ憤慨する矢口先生
- 15 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月09日(水)20時52分33秒
- 引きずる刀の鞘に車輪を付けたら「コロ助」と間違えられた矢口先生
ちがうなりよー!
- 16 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月09日(水)21時18分17秒
- 背負った刀が鞘から抜けなくて通りすがりの人に手伝ってもらう矢口先生
- 17 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月09日(水)21時20分23秒
- 言葉使いが歌舞伎調な矢口先生
- 18 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月10日(木)10時50分34秒
- 中澤屋から借金の取り立てを頼まれる矢口先生
- 19 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月10日(木)10時52分37秒
- 取り立て先が自分の住む「たんぽぽ長屋」の住人と知り困惑する矢口先生
- 20 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月10日(木)10時54分45秒
- しかし仕事は仕事なのでとりあえず取り立て先に怒鳴り込む矢口先生
- 21 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月10日(木)11時00分42秒
- 「おうおうおう!借りた10両、耳そろえて返してもらおうか!」と
どこかで聞いたようなセリフでスゴんでみる矢口先生
- 22 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月10日(木)11時03分47秒
- 「おとっつあんが病気で・・・」とこれまたどこかで聞いたような言い訳を
涙目ながらにする取立て先の娘お梨華
- 23 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月10日(木)11時09分19秒
- 「ゴホゴホゴホ、お梨華、ワシのせいで済まんのう」と
ワザとらしく咳き込む源爺
- 24 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月10日(木)11時14分02秒
- そんな二人が不憫になり、金も取らずに中澤屋に舞い戻る人情派矢口先生
- 25 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月10日(木)11時16分53秒
- 「なんや!借金の取り立ても出来んのかいな!」と
中澤屋に叱責されて号泣する矢口先生
- 26 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月11日(金)00時20分46秒
- タンポポ長屋の井戸には、とてつもなく背の高い女の幽霊がいるという噂。
- 27 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月11日(金)01時15分31秒
- 井戸からは夜な夜な不思議な叫び声が聞こえてくるとか。
「・・・でぃあー・・・」
- 28 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月11日(金)05時22分30秒
- 幽霊が怖くて夜中に独りで厠に行けない矢口先生
- 29 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月11日(金)11時37分26秒
- それでも夏でもなぜか涼しいので長屋を離れられない矢口先生
- 30 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月11日(金)12時49分14秒
- 涼しいどころか寒くなってきたので味噌汁をつくる矢口先生。
- 31 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月11日(金)13時55分02秒
- 矢口先生が目を離したスキに味噌汁にレモン汁を混ぜる長屋のイタズラっ子亜依
- 32 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月11日(金)14時54分05秒
- それを気がつかないで飲んじゃう、あんまりグルメじゃない矢口先生
- 33 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月11日(金)14時55分58秒
- 実は隣のプッチ長屋の番犬「狛犬のケイ」が怖くて仕方ない矢口先生
- 34 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月11日(金)14時58分04秒
- 今年の夏の着物は、ハイビスカスがいいな〜と思案中のお洒落な矢口先生
- 35 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月11日(金)15時17分43秒
- 突然果たし状が送りつけられてきて右往左往する矢口先生
- 36 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月11日(金)15時19分45秒
- 最近、中澤屋の丁稚にひとめぼれをしたかわいい矢口先生
- 37 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月11日(金)19時57分34秒
- 傘を張る内職もすっかり板についてきて、完成した傘を持って踊る矢口先生
- 38 名前:名無しさん 投稿日:2000年08月11日(金)20時25分38秒
- もちろん傘の先は三叉槍の矢口先生
- 39 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月12日(土)02時00分37秒
- なにやらたんぽぽ長屋が騒がしいぞ、矢口先生
- 40 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月12日(土)02時03分54秒
- 中澤屋第二の刺客、用心棒の平家先生とその手下が石川宅に再び借金の
取立てにやって来たぞ、矢口先生
- 41 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月12日(土)02時04分49秒
- とりあえず物陰から様子を見る矢口先生
- 42 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月12日(土)02時06分36秒
- 「借金払えへんのやったら娘は貰っていくで」と
お梨華をお持ち帰りしようとする平家先生
- 43 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月12日(土)02時15分17秒
- 「あ〜れ〜助けて〜」と
アニメ声で助けを求めるお梨華
- 44 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月12日(土)02時45分32秒
- 中澤屋には世話になってるし、お梨華は助けたいし・・・迷う矢口先生
- 45 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月12日(土)08時10分03秒
- 平家先生が帯を引っ張って。お梨華がくるくる回り出したのをみて、目が釘つけになる矢口先生
- 46 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月12日(土)09時41分20秒
- 矢口先生が飛び出そうとしたその時・・・「待つのれす!」謎の侍登場
- 47 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月12日(土)09時44分31秒
- 「なんやアンタは!お楽しみ中やで。野郎ども、いてこましたれ!」と
手下を謎の侍にけしかける平家先生
- 48 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月12日(土)09時45分34秒
- 招き猫のお面を被ったひたすらあやしい謎の侍
- 49 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月12日(土)09時50分44秒
- 「ひと〜つ、ひとの家にかってにあがりこみ」
「ふた〜つ、ふらちなセクハラざんまい」
「みい〜つ、みちよの乱行を」・・・
決め台詞と共に手下どもを斬り倒して行く謎の侍
- 50 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月12日(土)09時53分24秒
- 「退治てくれよう、のの太郎(てへてへ)」
ついにお面を取り正体をあらわしたのの太郎侍
- 51 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月12日(土)09時56分28秒
- 「お、覚えときや!」と、
意外に強いのの太郎侍にビビって逃げ出す平家先生
- 52 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月12日(土)09時58分31秒
- のの太郎侍にスレの主役の座を乗っ取られるのではないかと
心中穏やかでない矢口先生
- 53 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月12日(土)18時36分40秒
- 闇に乗じてのの太郎侍を暗殺する計画を立て、「これがほんとの辻斬りだ」とほくそえむ矢口先生
- 54 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月13日(日)19時28分58秒
- 不意打ちで辻斬りを試みるも失敗し、のの太郎侍と正面から斬り結ぶ矢口先生
- 55 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月13日(日)19時30分03秒
- 二人が不毛な戦いをしている隙にお梨華をさらう平家先生
- 56 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月13日(日)19時31分11秒
- 「待つのれす!」平家先生を追うのの太郎侍
- 57 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月13日(日)19時31分49秒
- 成り行き上一緒に平家先生を追う矢口先生
- 58 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月13日(日)19時33分17秒
- なぜか二人の後を尾行する長屋の子供亜依
- 59 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月13日(日)19時37分12秒
- 遂に中澤屋にたどり着いたのの太郎侍と矢口先生(と亜依)
- 60 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月13日(日)20時07分19秒
- 三人の前に立ちはだかる中澤屋の門番、
先生四天王(信田先生、稲葉先生、小湊先生、ルル先生)
- 61 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月13日(日)20時08分01秒
- スキルアップ講座が始まると思い、身構える矢口先生
- 62 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月13日(日)20時18分07秒
- そのころ中澤屋の中では・・・
中澤屋「安倍様、南蛮渡来のべーぐるの専売・・・認めていただけませぬか」
安倍代官「さてさて、どうしたもんかね〜」
中澤屋「これはほんの気持ちでございます」
安倍代官「ぶひ、この黄金色に輝く菓子は・・・中澤屋、おぬしも悪だべな〜」
中澤屋「お代官様こそ・・・」
- 63 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月13日(日)20時47分15秒
- 「連れて来やしたぜ」
お梨華を中澤屋の前に突き飛ばす平家先生
- 64 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月13日(日)20時49分34秒
- 「ふ〜ん、なかなかカワイイやん」
いやらしい視線でお梨華の体を舐めまわすように見る中澤屋
- 65 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月13日(日)20時51分00秒
- 「お邪魔みたいだからなっちは帰るべさ」
部屋から出て行く安倍代官と平家先生
- 66 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月13日(日)22時09分24秒
- 「今ここから出ていった人、お代官の安倍様じゃないですか。きっと中澤屋さんから賄賂をもらってなにか悪いことするんじゃないですか」と、言い当てても何一つ自分のためにならないことを得意げに言うお梨華。
- 67 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月14日(月)09時22分33秒
- 突然寒気を感じ、お梨華が中澤屋の中に居る事を確信する矢口先生
- 68 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月14日(月)13時47分56秒
- 「のの太郎侍は、あっしに任せて・・・」と秘策を耳打ちする平家先生
- 69 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月14日(月)13時57分21秒
- 「ののちゃん、ニワトリ!」「こけぇここここ」
「ののちゃん、ニワトリ!」「こけぇここここ」
退場していくのの太郎侍
- 70 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月15日(火)03時31分04秒
- その時、稀代の剣客、眠りごま四郎が・・・プッチ長屋で熟睡中
- 71 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月15日(火)05時23分04秒
- >>70
その師匠が隻腕の市井庭八郎であったことは記憶に新しい。
- 72 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月15日(火)11時10分46秒
- 4人に囲まれ大ピンチの矢口先生(そして物陰で見ている亜依)
- 73 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月15日(火)11時11分46秒
- そこへ現れた謎の南蛮人
「チョットイイデスカー?」
- 74 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月15日(火)11時13分12秒
- 「ナニカヨウデスカー?」とこれまたあやしい日本語で返すルル先生
- 75 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月15日(火)11時16分58秒
- 謎の南蛮人「ワタシ、ピーターイイマス」
ルル「ワタシハルルダヨ!ハジメマシテ」
世間話を始める二人・・・
- 76 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月15日(火)11時18分37秒
- 「(ヨッシャ!これで3対1・・・)」
しかしまだまだピンチな矢口先生
- 77 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月15日(火)18時08分22秒
- そこへ通りかかる岡っ引、狛犬のお圭
「アンタたち何騒いでんのよ!」
- 78 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月15日(火)18時10分28秒
- すかさずお圭に泣きつく亜依
「悪い人達にからまれてるんです」
- 79 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月15日(火)18時12分55秒
- 「ちょっとどういうことなのよ!」
先生方に絡む狛犬のお圭
- 80 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月15日(火)18時15分17秒
- 「ワタシタチハ、カンケイナイデース!チバケンスキデスカ?」
話しをややこしくするピーター
- 81 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月15日(火)18時16分18秒
- とりあえず泣きわめいて近所の人を集める亜依
- 82 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月15日(火)18時18分14秒
- 混乱に乗じて中澤屋の中に潜ぐりこむ矢口先生
- 83 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月15日(火)18時23分54秒
- 「ののちゃん、ひつじ!」「んめぇ〜♪」
「ののちゃん、ひつじ!」「んめぇ〜♪」
・・・いい加減にのの太郎侍と遊んでいるのも疲れてきた平家先生
- 84 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月16日(水)10時52分41秒
- そこに突然現れた背の高い女の幽霊
「コラ、辻!遊んでないで悪い人たちを懲らしめなきゃダメでしょ!」
- 85 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月16日(水)10時53分46秒
- 「へい」
素直に中澤屋に猛ダッシュで戻るのの太郎侍
- 86 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月16日(水)10時54分49秒
- 貞子のような幽霊を見て腰を抜かす平家先生
- 87 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月18日(金)09時31分41秒
- 年増には強いが、幽霊は苦手なので逃げ出す矢口先生
- 88 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月18日(金)11時07分53秒
- 途中、安倍代官とぶつかるのの太郎侍。中澤屋から貰った菓子折から金子が・・・
「むむ、これは賄賂れすね!悪い人は許さないれす!」
- 89 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月18日(金)11時09分37秒
- 「ぶひ、曲者だべ、であえであえ〜!」
定番セリフを吐く安倍代官、駆けつける先生方
- 90 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月18日(金)11時12分47秒
- 「ひと〜つ、人の家に連泊し」
「ふた〜つ、二人でプレステざんまい」
「みい〜つ、醜く太ったぶたさんを」
・・・決めゼリフと共に先生方をなぎ倒していくのの太郎侍
- 91 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月18日(金)11時16分26秒
- 「ぶ、ぶひ、なっちはお塩を買いに来ただけだべ!」
わけの分からない言い訳を始める安倍代官
- 92 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月18日(金)11時20分51秒
- 安倍代官の落とした黄金色の菓子をちゃっかり拾って懐に入れる矢口先生
- 93 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月18日(金)20時38分55秒
- >>66
「そんな寒い事言う口にはこうや!」
中澤屋にディープ接吻されるお梨華
- 94 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月18日(金)20時40分21秒
- お梨華「い、嫌ぁ!」
中澤屋「嫌よ嫌よも好きのウチやねん・・・」
- 95 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月20日(日)03時26分30秒
- 中澤屋「どや?ええやろ?・・・なんやアンタ、ええ乳しとるな。
ワシが揉んだろか?げへへへへへ・・・」
得意のセクハラプレイに持ち込む中澤屋
- 96 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月20日(日)20時43分32秒
- 「やめて下さい!お願い、やめて下さい!」とアニメ声で叫ぶが、いまいち抵抗しきれない、押しの弱い性格のお梨華
- 97 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月20日(日)20時45分10秒
- 「ククク。なんや、優等生ぶった顔しよっても、体は正直やで。ほら、もうこんなに」とお約束のセリフでお梨華をせめる中澤屋
- 98 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月20日(日)21時53分09秒
- お梨華「あぁ・・・」
中澤屋「どうしたんや、汗かいとるで。とりあえず脱ごか」
お約束どうりお梨華の帯を引っ張る中澤屋、くるくる回るお梨華
お梨華「あ〜れ〜」
- 99 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月20日(日)22時35分33秒
- ずいぶん前から部屋に忍び込んではいるが、いい場面なので出るに出られない
矢口先生。なぜかその隣で「そこやっ!」「いけっ!」と声援を送っている亜依。
- 100 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月21日(月)00時04分46秒
- しかし、のの太郎侍が切り払った先生方が障子をぶち破って吹っ飛んできて、
いいところでジャマをされてしまうというこれまたお約束の展開に…。
- 101 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月21日(月)00時44分49秒
- 「何やコラァ!せっかくええとこやったのに!」
せっかくのいいところを邪魔されてマジギレの中澤屋
- 102 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月21日(月)00時56分34秒
- 「何やコラァ!せっかくええとこやったのに!」
なぜか中澤屋とハモっている亜依。
- 103 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月21日(月)03時47分51秒
- 「俺の眠りを妨げるものは何人たりとも許さん……」
まるで流川のようなくちっぷりで参上したのは眠りごま四郎。
- 104 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月21日(月)10時52分33秒
- 参上したまま、眠りに落ちたごま四郎
- 105 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月21日(月)16時57分07秒
- 全裸のまま脱がされた着物を丁寧にたたんでいる礼儀正しいお梨華
- 106 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月21日(月)17時32分55秒
- 「へぃ。きゅういにきたれすよ!」
と絶妙の間の悪さで部屋に飛び込むのの太郎侍
- 107 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月21日(月)19時11分52秒
- 「ズキュ〜ン!」響く銃声・・・
「あぅ」刀を弾丸に弾き飛ばされるのの太郎
- 108 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月21日(月)19時17分27秒
- 「動くんやない!お遊びはここまでやで」
煙を吹く仕込み鉄砲を構えてニヤリと笑む中澤屋
「よくもウチの楽しみの邪魔してくれたね・・・氏んどきや」
のの太郎最大のピンチ!
- 109 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月21日(月)19時18分43秒
- 「きゃーーーーーー!!!」
銃声に驚き全裸で中澤屋の中を走り回るお梨華
- 110 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月21日(月)19時36分22秒
- 主役のはずなのに99から出番がないことに気づいた矢口先生。
- 111 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月21日(月)19時52分28秒
- 中澤屋の丁稚になりすまし、南蛮渡来のべーぐるを
盗み出そうと企んでいた吉澤五右衛門。
この騒動を利用して蔵に忍び込め!!
- 112 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月21日(月)20時45分44秒
- 幽霊から逃げて蔵の近くまで来た平家先生、怪しい丁稚を発見!
「お前、何しとるんや!」
- 113 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月21日(月)20時49分16秒
- 丁稚「フフフフ、アーッハッハッハッ!」
平家先生「(なんやこいつ、キチ○イかいな)立ち去らんと斬るで?」
丁稚「あるときは中澤屋の丁稚」
- 114 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月21日(月)20時53分46秒
- ピーター「マタアルトキハ、ナゾノナンバンジン!」
平家先生「(!?へ、変身しよった)うう・・・」
源爺「またあるときはお梨華のおとっつあん・・・ゲホゲホ」
平家先生「な、なんなんや・・・アンタは?」
- 115 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月21日(月)21時00分19秒
- 源爺「しかしてその実体は!(扮装を脱ぎ捨てる)」
平家先生「誰なんや〜!」
吉澤「怪盗やぐよし団・・・じゃなくって稀代の大泥棒!吉澤五右衛門!」
平家先生「泥棒〜!?先生方、お願いします」
吉澤「アンタが先生じゃん・・・ってもう先生方ってアンタしか残ってないっスよ」
平家先生「なんやて〜!裕ちゃんが危ない!」
中澤屋の元へ走っていく平家先生
- 116 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月22日(火)00時48分28秒
- 本当に主役の座が危うくなってきたので、隠れていた場所から
とりあえず出てみることにした矢口先生。
- 117 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月22日(火)01時43分41秒
- 出るには出たものの、他のキャラが立ちすぎて今一つ絡みづらいことが
わかったので、やっぱり長屋に帰ろうかなと思う矢口先生。
- 118 名前:やぐじぇね 投稿日:2000年08月22日(火)02時10分04秒
- 「何帰ろうとしてんねん! なんとかしいや!」
初めて中澤に頼られてなんだか理由のないやる気が沸いてきた矢口先生。
- 119 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月22日(火)02時32分58秒
- とりあえず中澤の横に並んで三叉槍をかまえた矢口先生。
- 120 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月22日(火)03時46分43秒
- >>118
最近、よく見かける名前に気をとられ、中澤のことをわすれそうになる矢口先生。
- 121 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月22日(火)03時53分50秒
- 「ちょっとアンタ!全裸で何してんのよ!」
何時の間にか中澤屋の外まで飛び出していたお梨華を
保護する岡っ引、狛犬のお圭。
- 122 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月22日(火)12時56分13秒
- 中澤屋の背後にゆらりと立ち上がる影・・・
中澤屋「ハッ!?」
- 123 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月22日(火)13時00分05秒
- 眠りごま四郎「うぅるせえぇーーー!オレの眠りの邪魔するんじゃね〜!」
銃声に眠りを妨げられた眠りごま四郎、中澤屋に顔面パンチを一撃!
中澤屋「ぐは!」
ごま四郎の怪力にKOされる中澤屋
- 124 名前:あれ 投稿日:2000年08月22日(火)19時43分39秒
- そのころ線香花火が落ちて泣く矢口先生
- 125 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月22日(火)21時01分04秒
- 「裕ちゃ〜ん!大丈夫かぁ〜!?」
中澤屋のもとにかけつけるも時すでに遅し、平家先生。
- 126 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月23日(水)10時51分59秒
- その頃蔵ではベーグルを貪り食う吉澤五右衛門
- 127 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月23日(水)11時01分05秒
- 「う、う・・・」
- 128 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月23日(水)11時04分27秒
- 「うぉおおおおーーー!このスレの主役はオイラだーーー!コンチクショーーー!!!」
ついに怒りが爆発し片手に刀、片手に三叉槍を振り回して大暴れする矢口先生
- 129 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月23日(水)11時08分04秒
- 「ご、ご乱心なのれす・・・」
迫力に押されて逃げ回るのの太郎侍
- 130 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月23日(水)17時26分17秒
- ごま四郎に右手一本で頭を押えられ、じたばたするだけの矢口先生
- 131 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月23日(水)18時06分46秒
- 振り回した三叉槍が部屋の行灯を倒す・・・
「か、火事なのれす!」
みるみる燃え広がる火
- 132 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月24日(木)03時54分03秒
- 「そこをどきな!」
どこから持ち出したか分からない桶の水をかぶせて迅速に消火活動する
狛犬のお圭、今だけはめ組のお圭。
- 133 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月24日(木)07時49分30秒
- 「め組は私たちよ、「「「「パッセ!」」」」」
突然現れたが役に立たない謎の四人組
- 134 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月24日(木)08時32分32秒
- 「とりあえず火は消えそうやな・・・。(狛犬とわけのわからん4人組やけど…)
裕ちゃんはそこにぶっ倒れとるからまあええとして、それよりも
私がさらってきたお梨華はいったいどこに行ったんや?」
雇い主の中澤屋よりもお梨華の心配をはじめる平家先生。
- 135 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月24日(木)10時03分27秒
- 「ぶひ、脱出成功だべ。」
いつの間にか中澤屋から逃げ出していた安倍代官。
- 136 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月24日(木)10時25分52秒
- 実は前からめ組に入りたかったと火消しを手伝うお梨華
- 137 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月24日(木)13時10分45秒
- 混乱に乗じて密かに金目のモノを盗み出すねずみ小娘亜依
- 138 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月24日(木)14時48分36秒
- 矢口先生の頭を掴んだまま眠ってしまったごま四郎
- 139 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月24日(木)16時33分12秒
- とりあえず再び仮面をかぶるのの太郎侍
- 140 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月24日(木)21時26分19秒
- 火を消そうとして誤ってごま四郎に水をぶっかけてしまうお梨華
- 141 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月25日(金)01時53分44秒
- 「オレの眠りを……邪魔するなといってるだろがぁぁぁ!!」
「にぎえぇぇっっ!」
ごまのパンチを顔面からもらって障子を三つほど突き破るほど
飛ばされるあわれなお梨華。
- 142 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月25日(金)10時22分14秒
- 飛ばされたお梨華のお尻に押しつぶされていたのは矢口先生
- 143 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月25日(金)11時52分00秒
- 中澤屋から出てきたところを瓦版「不御宇化巣」の記者に見られた安倍代官
- 144 名前:名無しさん 投稿日:2000年08月25日(金)20時01分22秒
- もちろん言い訳は「中澤屋ですごろくしてた」と言い張る安倍代官
- 145 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月25日(金)22時14分12秒
- 押しつぶされているのになぜか嬉しそうな矢口先生。
- 146 名前:やぐじぇね 投稿日:2000年08月26日(土)04時19分30秒
- 「きゃあ! エッチ!!」
お梨華に投げ飛ばされてしまう矢口先生。
- 147 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月26日(土)11時07分30秒
- 「う〜ん・・・みっちゃん?」
やっと目を覚ました中澤屋
- 148 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月26日(土)11時12分47秒
- そこへ投げ飛ばされてきて唐物の高価な壷を割る矢口先生
「ウ、ウチの大事な壷・・・(ガクッ)」
ショックで再び卒倒する中澤屋
- 149 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月26日(土)11時18分15秒
- 「ちょっとアンタたち何なのよこれは!火は出るわ人はバタバタ倒れてるわ」
ふと我に返って本来の職務を思い出した狛犬のお圭
- 150 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月27日(日)02時22分27秒
- 「オ…オイラはなにもしてないぞ!!」
悪いことはしていない(ハズ…)なのにオロオロする矢口先生。
- 151 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月27日(日)03時54分49秒
- すでに姿を消しているのの太郎侍。
- 152 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月27日(日)08時40分42秒
- 「まず、ウチに借金取りに中澤屋さんの代理として矢口さんがきたんですけどぉ〜」
と、最初から説明をしていくお梨華。
「で、中澤屋さんが『そんな寒い事言う口にはこうや!』とか言ってぇ〜」
と、別に言わなくてもいいようなことも事細かに説明するお梨華。
- 153 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月27日(日)10時40分30秒
- 「あぁ・・・ワケわからねえ!全員お縄だ!後はお白州で聞くぜ」
権力を濫用する狛犬のお圭
「御用だ御用だ」
番所の連中に連行される中澤屋その他の面々
- 154 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月27日(日)10時43分40秒
- 座敷牢に入れられる矢口先生(とその他一行)
- 155 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月27日(日)10時44分18秒
- 牢屋でも眠る眠りごま四郎
- 156 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月27日(日)10時48分33秒
- 「泥棒や!蔵に泥棒が居たんや!」
と必死で訴えるも相手にされない平家先生
- 157 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月27日(日)11時03分23秒
- 「幽霊や!幽霊も出たんや!」
とまたまた必死に訴えるも相手にされない平家先生
- 158 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月27日(日)15時54分12秒
- 「おい、新入りども!こっちへ来て挨拶しろ!」矢口先生一行を怒鳴りつける、牢名主の信田とその取り巻き小湊、稲葉、謎のシナ人ルル
- 159 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月28日(月)09時47分58秒
- 小腹が空いたので、牢の隙間からよろずや(コンビニ)へお買物へ行く矢口先生
- 160 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月28日(月)11時11分19秒
- 「こら矢口。自分だけずっこいで。酒も買うてきたってな〜」
と激を飛ばす中澤屋
- 161 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月28日(月)13時43分36秒
- よろずやで、瓦版「東素歩」をみて、またか、と思いつつ
ちょっと動揺する矢口先生
- 162 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月28日(月)15時49分34秒
- いま、改めてこのスレの主役を噛み締める矢口先生
- 163 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年08月31日(木)18時57分15秒
- 時間が逆行していて眩暈を覚える矢口先生
- 164 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月01日(金)01時20分12秒
- とりあえず、寝ることにした矢口先生。
- 165 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月01日(金)15時31分25秒
- 股間が冷たいので目を覚ますと、ばっちりおねしょをしていた矢口先生
- 166 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月01日(金)23時21分41秒
- 「『酒、買ってこい!』って言うたのにいつまでかかっとんねん!!」
なかなか帰ってこない矢口先生をイライラしながら待ち続けている中澤屋
- 167 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月02日(土)02時56分55秒
- 「さて、これからどうしようか…。」
座敷牢の天井裏からイライラしている中澤屋の様子を観察しつつ、
べーぐるとゆで卵を食べながらお梨華の救出作戦を考えている吉澤五右衛門
- 168 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月02日(土)02時57分48秒
- 慌てて布団と着物を乾かす矢口先生
- 169 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月02日(土)12時39分40秒
- 濡れた腰巻を頬を赤らめながら干す矢口先生
- 170 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月02日(土)16時33分13秒
- そんな矢口先生を見て、「矢口先生、十七にもなってまだおねしょしてんねん。ほんまやで。ごっつ恥ずかしいやろ」と長屋じゅうに言いふらす町娘亜依
- 171 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月03日(日)02時19分01秒
- 「やっぱりこの方法しかないでしょう。」
牢番の部屋に睡眠薬入りべーぐるとゆでたまごを置く吉澤五右衛門
- 172 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月03日(日)07時33分05秒
- 「うまそうだべ・・・ん・・・」
なぜかろう番の部屋で眠ってしまった安倍代官
- 173 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月03日(日)08時21分28秒
- 「おい、お前!ヒマだからなんか芸でもしてみろ!」
「なんでやねん!なんでアタシがそんな事せなアカンねん!!」
牢名主信田に苛められる平家先生
- 174 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月03日(日)08時25分45秒
- 「へっへっへ。芸がないんやったらとりあえず脱いでもらおか?」
平家先生が自分の部下だと言う事も忘れて、何故か信田側の中澤屋
- 175 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月03日(日)08時28分48秒
- 「ちょお待ってぇな!イヤ!やめて!!!」
隣の喧騒には見向きもせず、眠り続ける眠りごま四郎
- 176 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月03日(日)12時34分31秒
- 「助けに入った方がいいのかな・・・。でも、私が代わりに脱がされそうだし・・・。
かといって、この人を起こすとまた殴られそうだし・・・。」
ごま四郎の横でうるうると泣きながら見ていることしかできないお梨華
- 177 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月03日(日)22時01分37秒
- 「ま、待たんかい!芸ならあるで!ほれ、くるくるくる〜〜〜〜」
「あぁ〜れぇ〜〜〜〜私は何にもしてないのに〜〜〜〜」
近くにいたお梨華を脱がし始めるやっぱり自分がかわいい平家先生
- 178 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月04日(月)01時59分19秒
- 狛犬のお圭「あっ!御代官様!こんなところで寝ちゃだめですよ!」
安倍代官「ぶひぃ〜、もう食べられないべ・・・。」
安倍代官の手元にべーぐるとゆでたまごが置かれているのを発見。
狛犬のお圭「まったく、食べてすぐ寝てばかりいるからぶくぶくと太るんだよ・・・。
そういえば、私もあのワケのわからない連中を連れてくるのに忙しくて
ご飯まだ食べてなかったな…。ちょうどいいや!も〜らおっと!
・・・・・・・・・あれ、なんだか眠くなって・・・・・・。」
そのまま安倍代官の隣で熟睡してしまう狛犬のお圭
- 179 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月04日(月)03時51分39秒
- 「よし!今のうちに・・・。」
狛犬のお圭の懐から牢の鍵を抜き取り、お圭に変装して座敷牢へ向かう吉澤五右衛門
- 180 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月04日(月)03時55分13秒
- その頃、亜依の口を封じようと闇討ちを計画する矢口先生
- 181 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月04日(月)08時52分28秒
- 「やめてください!やめてください!!」
アニメ声で必死の抵抗を続けるお梨華。だが、その声が余計に中澤屋達をかきたてて
いる事にはまだ気付いていない。
- 182 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月04日(月)08時52分59秒
- 夢の中で、海中を散歩している眠りごま四郎
- 183 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月04日(月)09時24分47秒
- 「あんな、ここだけの話やで・・・じつはなウププ。矢口先生やねんけど・・・」
「なんれすか?あいちゃん」
井戸端会議でのの太郎侍は、秘密の話を入手した。
- 184 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月04日(月)12時31分29秒
- 「イヤ!お願いです!やめてください!!!」
「へっへっへ。その声がたまらんなぁ〜」
中澤屋と愉快な仲間達によって脱がされるタンポポ長屋のお梨華。
「・・・アタシは、アタシは最低な人間や」
牢屋の隅で、自己嫌悪に陥る平家先生。
- 185 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月04日(月)13時41分15秒
- 「ん〜?」
足元にささった謎の矢文
”やぐちせんせいは、じつはゆうべ・・・・”
吉澤五右衛門は矢口先生の秘密を知ってしまった。
- 186 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月04日(月)15時31分13秒
- 「あかん、これじゃあ裕ちゃんと一緒や・・・。
こうなったら・・・、こうなったら・・・。」
何かを覚悟した平家先生のとった行動は・・・。
「うりゃあ!」
おもいきりごま四郎の頭を殴る平家先生。
- 187 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月04日(月)17時19分35秒
- それでも眠っていたごま四郎
- 188 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月04日(月)22時30分16秒
- 「眠り姫を起こすのには王子様の接吻が一番ですよ。あ、でもそんな事常識人平家
先生にはムリですよね。ごめんなさい、私ってばいつも余計な事ばっかり言っち
ゃって」
中澤屋と愉快な仲間達に脱がされながらも、口は達者なお梨華
- 189 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月05日(火)04時55分34秒
- 脱がされるお梨華はべーぐるとゆでたまごが入っていた皿を
思い切り蹴り上げた。その先には――ごま四郎の姿が。
- 190 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月05日(火)04時58分10秒
- 「誰だ……俺の眠りを妨げた奴は誰だ……?」
ごま四郎の問いかけにお梨華はアニメ声で叫ぶ。
「あの人です!」
そこには中澤屋と愉快な仲間たちではなく――――なぜか平家先生が。
「あれ?」
「あれじゃないやろーが!」
- 191 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月05日(火)07時55分46秒
- 気がついたら、亜依と闇鍋をしていた矢口先生
- 192 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月05日(火)08時33分47秒
- 「俺の眠りを妨げたのはお前か・・・?」
「ちゃうちゃう!アタシちゃうねん!!やったんはお梨華や!!」
「俺の眠りを妨げるヤツは許さん・・・!!!」
平家先生に向かって突進していく人の話をまったく聞かない眠りごま四郎
- 193 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月05日(火)16時14分01秒
- 平家先生を一撃で押し倒したが、そのまま眠りに落ち、平家先生の体に乗っかったまま爆睡する眠りごま四郎。
「ちょお待って!重い、重いがな!動けへん!誰か助けて!」と絶叫するが、もちろん黙殺されてつぶれたままの平家先生
- 194 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月05日(火)22時24分36秒
- 「ちょっとアンタたち、静かにしなさいよ!!」
色々あったがようやく座敷牢の前まで到着した狛犬のお圭(に変装した吉澤五右衛門)
- 195 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月06日(水)08時29分17秒
- 「イヤッ!2人ともこんなところで何してるんですか!!?不潔っ!!!」
折り重なって倒れている平家先生とごま四郎を見て変装している事を忘れてしまった
吉澤五右衛門。
- 196 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月06日(水)11時50分11秒
- 井戸の中で1人呟いている大女の幽霊
「・・・さみしいな・・・」
- 197 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月06日(水)15時51分17秒
- >>196
どうも大女の幽霊が地味過ぎて出番が少ないと思ったら、その正体はハロプロ長屋にひっそり暮らす妹分の一人、千夏であった。
もっと派手で目立ちたがりやの大女がそろそろ登場の予感。緊張してまたお洩らししそうになる矢口先生
- 198 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月06日(水)17時30分28秒
- あいかわらず出番の少ない矢口先生
- 199 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月06日(水)23時37分35秒
- 「誤解や〜!!・・・・・・って、アンタ、そんなかわいらしい喋り方してたか?」
蔵で出会った時といい、ヘンに鋭い平家先生
「ゴホゴホ・・・。失礼ね!私だって女なんだからそういう喋り方してもいいでしょ!」
なんとか誤魔化そうとする吉澤五右衛門
「そんなことより・・・、お梨華、これから事情聴取をするから出てきなさい!」
座敷牢の鍵を開ける吉澤五右衛門
このままお梨華救出作戦は成功するのだろうか?
- 200 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月06日(水)23時42分15秒
- 中澤屋に酒を買ってくるように言われたことをやっと思い出した矢口先生
- 201 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月07日(木)03時29分09秒
- しかし、よろず屋に並んでいた渡来品の「飲茶楼」に思わず目が行ってしまい、
気が付くと買ってしまっている矢口先生。
- 202 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月07日(木)08時32分39秒
- 「ちょお待って〜!お梨華を連れてく前にこのアホなんとかしてぇな!!」
そろそろごま四郎の重さに耐えきれなくなっている平家先生
- 203 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月07日(木)11時55分35秒
- ついでに食べる「飲茶楼」も買ったが、「れんじ」なるものが、
家になかった矢口先生
- 204 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月07日(木)14時42分16秒
- 仕方ないので、お湯で戻して食べた矢口先生
- 205 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月07日(木)16時17分10秒
- 満腹して寝てしまった矢口先生
- 206 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月07日(木)16時21分11秒
- のの太郎侍「やぐちせんせーい、あそびましょー!…あ、ねてるのれす」
お亜依「ほんまや、よう寝とる。そや!いたずらしたろ。ののちゃん、お水持ってきて」
のの太郎侍「ろうするのれすか?あ、あいぼん、らめれすよ!やぐちせんせいのきものにみずをかけては!ぬれてしまうれす。おねしょみたいれす」
お亜依「それが狙いやちゅうねん。これでまた矢口先生のおねしょの噂、広めたる」
おそるべしトラブルメーカー町娘お亜依。お亜依の暴走を止めるのは誰か。
- 207 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月08日(金)00時43分58秒
- 「まだまだ仕事がたくさんあるんだからさっさとしてよ!」
座敷牢の鍵をかけ、お梨華の背中を押して去って行く吉澤五右衛門
「ホンマ待って〜!行かんといて〜!死ぬぅ〜!」
やっぱりお約束どおり無視されてしまった平家先生
- 208 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月08日(金)13時22分04秒
- 「もうええ加減にどかんかい!!」
ごま四郎を突き飛ばす平家先生
「・・・俺の眠りを妨げるのは誰だ・・・?」
ゆらりと立ちあがるごま四郎。おろおろする平家先生
- 209 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月08日(金)17時42分50秒
- 苦し紛れに「愛の力」を歌いはじめた平家先生
- 210 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月08日(金)18時07分51秒
- 「そんな歌知らへんねん!」
「耳障りアルヨ!」
「いいから脱げ!」
中澤屋と愉快な仲間たちの大ブーイングを受ける平家先生
- 211 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月08日(金)19時53分28秒
- 「やかましい!そんなん言うんやったら、脱いだるわ!目ん玉かっぽじってよお見とき!」
逆ギレして脱ぎ出す平家先生
- 212 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月08日(金)19時56分22秒
- 「なんやその貧相なカラダは!胸はどこにあんねん!」
「鶏がらアルね。いいスープとれるアルよ!」
「帰れ帰れ!お梨華の乳を分けてもらってこい!」
意を決して脱いだのにますます罵声を浴びて号泣するあまりに不憫な平家先生
- 213 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月08日(金)19時57分43秒
- 何を思ったか、泣いている平家先生を押しのけて、自分も脱ぎ出す眠りごま四郎
- 214 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月09日(土)01時18分50秒
- あまりに見事なごま四郎の体に引け目を感じ静かになる一同
- 215 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月09日(土)05時04分43秒
- (……うちよりええ身体してんなぁ……)
(くっ……まだまだあたしが勝ってるアルヨ!)
(その無駄にでかい胸をあたしにくれっ!)
・・・・・・思いはさまざまのようだ。
- 216 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月09日(土)05時06分04秒
- ひたすら眠りつづけているくせに身体も勝てないことを知り、
ますます号泣してしまう悲しすぎる平家先生
- 217 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月09日(土)05時13分27秒
- >>206
いたずらっ子亜依の凶行を止めたのは同じタンポポ長屋に住んでいる
圭織だった。
「・・・・・・でぃあー!」
さすがの亜依もすくみ上がる声の持ち主。
ちなみに仕事は反物屋の看板娘らしい。
- 218 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月09日(土)05時32分48秒
- 狛犬のお圭「ちょっとアンタ、どこ行こうとしてるのよ!こっちだってば!」
お梨華「えっ!?でも、そっち行くと外に出ちゃいますよ。」
狛犬のお圭「いいの!」
お梨華「でも・・・・・・。」
狛犬のお圭「ああっ!もう、まだ気付いてないの?」
- 219 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月09日(土)05時39分29秒
- 変装を取る吉澤五右衛門
お梨華「ああっ、ひとみちゃん!」
吉澤五右衛門「助けに来たよ、梨華ちゃん。」
お梨華「うれしい・・・。ありがとう・・・。」
強く抱きしめ合う2人。
吉澤五右衛門「さあ、帰ろうか。」
お梨華「うん。帰ったらおいしいご飯を作るからね。」
吉澤五右衛門「やれやれ、やっと元爺に戻れるよ・・・。」
- 220 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月09日(土)05時46分16秒
- たんぽぽ長屋に帰った2人。吉澤五右衛門は元爺の変装に着替えている。
お梨華「ところでさぁ・・・。」
吉澤五右衛門「なに?」
お梨華「私の分のべーぐる残して、ちゃんと取ってきてくれた?」
吉澤五右衛門「あっ・・・・・・。(汗)」
お梨華「もしかして・・・。」
元爺「いやぁ〜、歳をとると物忘れが酷くてのぉ〜。」
この後、ちょっとした喧嘩があったことは言うまでもない・・・。
- 221 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月09日(土)05時49分57秒
- その頃、やっと目を覚ました安倍代官
- 222 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月09日(土)10時47分14秒
- 「中澤屋。飯はまだだべか?」とのーてんきに尋ねる安倍代官
- 223 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月09日(土)12時25分22秒
- 「はぁ?牢屋に入れられとるのにそんなもん用意できるわけなやろ!
あのけったいな顔した『狛犬のお圭』とかいう奴に頼み〜や!
それとも、ウチらを外に出してくれるっちゅ〜んか?」
ごま四郎に対する怒りを安倍代官にぶつける中澤屋
- 224 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月09日(土)16時28分38秒
- 205以降出番がないことに気づいた矢口先生。
こんなにキャラの立った連中に囲まれていたのでは主役は張れないと観念し、一人で放浪のたびに出ることを決意する矢口先生
- 225 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月09日(土)17時25分29秒
- 亜依とのの(太郎侍)が送別会を開いてくれるということを聞いてちょっと涙した矢口先生
- 226 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月09日(土)18時39分33秒
- 「ちょっと!あの小さいのがいつの間にか居ないじゃないのよ!」
大事なことに気が付いた狛犬のお圭
- 227 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月09日(土)18時42分04秒
- 「アンタなにか知ってるでしょう!」
「ウ、ウチはなんにも・・・」
なぜかお圭に集中的にからまれる平家先生
- 228 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月09日(土)18時50分47秒
- 「ちょっとアンタ!あの寒い町娘も居ないじゃないのよ!」
「・・・さっきアンタが連れてったやん」
「なに寝言言ってんのよ!アンタますますあやしいわよ!」
さらに厳しく追及される平家先生。
そして決してフォローを入れない中澤屋と愉快な仲間たち。
- 229 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月09日(土)21時46分13秒
- 安倍代官「まあまあ。圭ちゃん、そんなに騒ぐことでもないっしょ。」
お圭「しかし、お代官様・・・。」
安倍代官「いいから。中澤屋を牢から出してなっちの部屋に連れてきて。」
お圭「いいんですか?」
安倍代官「うん。あっ、それからご飯も忘れないでね。」
しぶしぶ安倍代官の言うことを聞く狛犬のお圭
- 230 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月09日(土)21時54分48秒
- −安倍代官の部屋−
中澤屋「ふ〜、全くえらい目におうたわ!」
安倍代官「ぶひ、ごちそうさまだべ。」
中澤屋「もう食ったんかい!」
安倍代官「それよりも中澤屋、非常にまずいことになってるべ。」
中澤屋「はぁ!?」
安倍代官「あのちっちゃい連中と寒い娘にべーぐるの専売の件が知られてるのは、なっちとしては非常にまずいべさ。」
- 231 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月09日(土)21時59分20秒
- 中澤屋「はぁ・・・。」
安倍代官「早い話、奴等を始末してほしいべさ。」
中澤屋「いやや。ウチ、自分の手は汚しとうない。」
安倍代官「じゃあ、一緒に牢屋に入っていた連中を使ってもいいべ。」
中澤屋「ええんか?」
安倍代官「なっちはお代官様だからそのくらいのことは楽勝だべ。」
- 232 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月09日(土)22時07分05秒
- 中澤屋「でも、タダ働きっちゅうんは・・・。」
安倍代官「成功したらべーぐるの専売を認めてやってもいいべ。」
中澤屋「やる!やらせてもらいます!(即答)」
安倍代官「なんなら長屋ごと消してしまっても構わないべさ。」
大ピンチのたんぽぽ長屋と矢口先生。この先、いったいどうなる!?
中澤屋「(しっかし、満腹の時だけは頭の回転が早いホンマモンの悪代官やな・・・。)」
安倍代官「誰か、食後のデザートを持ってきて欲しいべさ!」
- 233 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月10日(日)19時07分06秒
- 中澤屋「長屋ごと消す、か・・・」
なにやら策を練る中澤屋
- 234 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月10日(日)19時18分31秒
- 中澤屋「みっちゃん!折り入って頼みがあるんやけど・・・」
平家先生「なんや裕ちゃん改まって」
中澤屋「このつづらをたんぽぽ長屋に届けて欲しいんや」
平家先生「よぃしょ・・・かなり重いでコレ。中身は何や?(ごそごそ)」
中澤屋「ワワワワワ!アカン!開けたらアカンでみっちゃん!」
平家先生「なんやコワイ顔して」
中澤屋「とにかく開けるのはタンポポ長屋に着いてからやで。ええな?」
平家先生「・・・」
なにやら嫌な予感がしている平家先生
- 235 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月10日(日)19時23分10秒
- (とある料亭)
安倍代官「ふ〜ん。爆薬の入ったつづらを使うべか」
中澤屋「開けた途端にドカン!長屋は木っ端微塵や」
安倍代官「ぶひぶひ・・・おぬしも悪よのう」
(物陰にて)
平家先生「やっぱり・・・(泣」
密談を立ち聞きして涙する平家先生
- 236 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月10日(日)22時06分14秒
- その頃、送別会で酒をしこたま飲み、酔いつぶれて爆睡中の矢口先生と亜依とのの太郎
- 237 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月10日(日)23時54分12秒
- 平家先生「そっと置いてくれば誰か開けるやろ・・・」
仕方なくつづらをもってたんぽぽ長屋に向かう平家先生
- 238 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月11日(月)06時55分23秒
- その頃送別会で盛り上がる矢口先生ご一行
- 239 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月11日(月)09時13分04秒
- 「ぐーーー・・・」
「あっ!アイツや!なんであのアホがこんなとこにおんねん!ここはプッチ長屋
ちゃうで!!?ああ、どないしよう!!!」
何故かタンポポ長屋のまん前で居眠りしている眠りごま四郎を発見し、おろおろす
る平家先生
- 240 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月11日(月)11時53分12秒
- 爆睡しながらも、寝相と寝言で騒がしい矢口先生、亜依、のの太郎
- 241 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月11日(月)13時16分40秒
- 「ちょっとみっちゃん!こんなトコで何してんのぉ!!?」
井戸から飛び出してきた大女の幽霊
「いやぁ!なんやコレ!!!?」
突然の出来事に腰を抜かす平家先生。眠りつづけるごま四郎
- 242 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月11日(月)13時58分35秒
- アヤカ「アロハー!応援娘でーす!」
平家先生「いきなりなんやねんアンタら」
ミカ「浪人の方がこちらにいらっしゃると聞いたんデスが?」
平家先生「いや確かにおるけど今それどころじゃ・・・」
ダニエォ「What's this box?(ごそごそ)」
平家先生「ワワワ!アカン!アカンで!これは開けたらアカン」
レフア「Why?」
南蛮から来たと思われる謎の4人組の企画に巻きこまれる平家先生
- 243 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月11日(月)16時59分54秒
- 真夏の海岸を散歩する矢口先生
- 244 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月11日(月)17時00分48秒
- 青い空、白い砂、波音が心地よくって、ついつい笑顔の矢口先生
- 245 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月11日(月)17時01分59秒
- 飲茶楼を飲みながら屋形船で過ごす矢口先生
- 246 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月11日(月)17時03分19秒
- 透き通った水に小魚が泳いでいたので、手を伸ばして捕まえようとする矢口先生
- 247 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月11日(月)17時03分45秒
- うっかり海に落ちてしまった矢口先生
- 248 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月11日(月)17時04分00秒
- ・・・目が覚めた矢口先生
- 249 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月11日(月)19時25分15秒
- 案の定、おねしょをしていた矢口先生
- 250 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月12日(火)05時02分41秒
- 証拠を隠滅させようと腰巻きを亜依のと交換する矢口先生
- 251 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月12日(火)05時15分19秒
- 「なにさらすんじゃいわれぇ!…むにゃむにゃ」
亜依の寝言の迫力にちびってしまった矢口先生
- 252 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月12日(火)08時51分32秒
- ドッカ〜〜〜〜ン!!!
タンポポ長屋の前で爆破事件発生。
生死が心配される平家先生と謎の南蛮人4人組
- 253 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月12日(火)09時34分09秒
- 慌てて飛び起きた亜依とのの太郎
- 254 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月12日(火)11時06分52秒
- それでも寝ているごま四郎
- 255 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月12日(火)11時09分04秒
- 「なんや!何があったんや?」
「外でばくはつおんがしたのれす」
二人の注意が爆発の方にいっていておねしょに気付かれず安心する矢口先生
しかし・・・
- 256 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月12日(火)11時10分44秒
- (アマい。アマいで・・・)
(ごまかされはしないのれす)
実は気付かぬ振りをしているだけの二人
- 257 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月12日(火)13時40分53秒
- こっそり布団を干しに行く矢口先生
- 258 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月12日(火)13時43分30秒
- 「あ、もしかしてそれって、おねしょですか?誰のですか?もしかして先生が?
そんな〜梨華には信じられません・・・」
「そぉとぉ濡れてますねぇ」
傷口を広げた矢口先生
- 259 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月12日(火)14時48分05秒
- そこへすっ飛んできたのの太郎と亜依
のの太郎「あーやっぱりおねしょなのれす」
亜依「恥や、恥!そや、おねしょダンス踊ったろ!」
踊り狂うのの太郎と亜依の二人。
お梨華「この二人にはついていけません!」
吉澤五右衛門「これも修業の一つだ!」
- 260 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月12日(火)14時48分38秒
- ドサクサ紛れに逃げ出そうとする矢口先生
- 261 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月12日(火)15時15分01秒
- うっかり玄関でごま四郎につまづいた矢口先生
- 262 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月12日(火)15時20分18秒
- 「俺の眠りを妨げるヤツは許さん・・・!!!」
自分につまづいた矢口先生ではなく、爆破に巻きこまれ瀕死の平家先生に殴りかか
るまだ寝ぼけている眠りごま四郎
- 263 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月13日(水)07時12分08秒
- おかげで、ダニエルの下じきからは救われた平家先生・・・
- 264 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月13日(水)08時44分16秒
- 「ア、アカン・・・今アンタに殴られたらアタシ死んでまう・・・」
「What?」
とっさにレフアを盾にする平家先生
- 265 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月13日(水)10時56分17秒
- 「らっきーるーれっとだーつ!へいうぃごー?」
という明るい振りに思わず足のとまったごま四郎
- 266 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月13日(水)10時59分21秒
- 「あなたのダイイチシボウはどこですか?」と、ミカに流暢な日本語で
尋ねられる矢口先生
- 267 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月13日(水)11時35分32秒
- 「オイラ仕官させてくれるならどこでも・・・」
「おねしょなんかしてる奴が仕官できるわけないやろ」
「もんだいがいなのれす」
本当のことを言われ泣きながらダッシュで去る矢口先生
- 268 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月13日(水)13時43分57秒
- 走り去る途中で瀕死の平家先生を踏んだ事には気付いていない矢口先生
- 269 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月13日(水)13時46分08秒
- 「矢口先生おねしょのせいで仕事のうなったんやで」
「はずかしいれす、てへてへ」
平家先生に興味がないため無視して矢口先生の噂を流しにいく亜依とのの太郎
- 270 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月13日(水)14時08分20秒
- 「ラッキーカラーはイエロ〜!!」と黄色い鉢巻きを平家さんに巻き付けて、
陽気に去っていった南蛮娘。4人組
- 271 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月13日(水)14時30分15秒
- 「あかん…このままやったらほんまに氏んでしまう…誰か水ちょうだい…」断末魔の平家先生
- 272 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月13日(水)14時52分00秒
- 「どこのどなたかは存じませんが、水ですね!」と、駆け出したお梨華が、
たらいいっぱいに水を汲んで戻って来たのを見て氏を覚悟した平家先生
- 273 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月13日(水)16時15分05秒
- 「あっ!」
小石につまずいて転ぶドジなお梨華
たらいは平家先生のアタマを直撃・・・
- 274 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月13日(水)16時23分09秒
- 「アカン・・・もうサヨナラや」
今までの人生が走馬灯のように巡る平家先生。
寺で合宿修行したこと・・・
剣術大会で優勝したこと・・・
期待されて一流の雄藩に仕官したこと・・・
その後鳴かず飛ばずで脱藩したこと・・・
中澤屋に世話になったこと・・・
お梨華をさらったこと・・・
牢屋でストリップしたこと・・・
つづらが爆発したこと・・・
「ウチの人生って・・・」
一筋の涙を流す平家先生
- 275 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月13日(水)16時32分49秒
- 背後で「あなたのゆめになりたい」をハミングで歌う
ごま四郎と吉澤五右衛門
- 276 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月13日(水)16時49分14秒
- 「そぉとぉ危ないんじゃない?」
「そぉとぉヤバイです」
ごま四郎と吉澤五右衛門に家にかつぎこまれた平家先生
- 277 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月13日(水)17時47分09秒
- そのまま眠ってしまったごま四郎
- 278 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月13日(水)18時50分51秒
- 平家「助けて…五右衛門さん、後生やからお医者呼んでちょうだい。ほんま、相当あかんねん」
吉澤「相当?違います。そぉとぉ。さあご一緒に」
平家「なんでもええやん…相当具合悪いねん」
吉澤「違いますよお。そぉとぉ。手は口元から3センチだけ離して。人差し指から開いて下さい。さあ、そぉとぉ」
平家「もう氏ぬ…」
絶体絶命平家先生
- 279 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月13日(水)21時39分00秒
- 爆破事件を調べに来た狛犬のお圭
「ちょっと!ホトケはどこなの?」
- 280 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月14日(木)01時45分01秒
- その頃、たんぽぽ長屋から飛び去る一羽の梟。
たどり着いた場所は安倍代官と中澤屋のいるとある料亭の庭先。
獣使いあさみ「あっ、戻ってきた!」
獣使いりんね「よしよし。で、どうだった?・・・うん。・・・うん。・・・。」
獣使いあさみ「あちゃあ・・・、やっぱり失敗しちゃったのか・・・。」
獣使いりんね「よしよし。ご苦労様。あさみ、餌あげて。」
獣使いあさみ「は〜い。ほ〜らご飯だよぉ〜。」
- 281 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月14日(木)01時54分02秒
- 中澤屋「りんね、あさみ。みっちゃん、うまくやったか?」
獣使いりんね「それが・・・、そのぉ〜・・・。」
中澤屋「なんや!ハッキリ言いや!」
獣使いあさみ「・・・やっぱり失敗したみたいです。」
中澤屋「そうか、悪運の強い奴等やな・・・。しゃあない、次の刺客を送り込むまでや!」
獣使いあさみ「平家さんに任せた時点で失敗してると思うんだけど・・・。」
獣使いりんね「それは言っちゃいけないことだよ、あさみちゃん・・・。」
中澤屋「必ず成功させて、べーぐるの専売権を手に入れたるんや〜!!」
- 282 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月14日(木)05時14分47秒
- 「ちょお待って・・・!ウチはまだ氏んどれへんちゅうねん・・・!ちょっとヤバイけど・・・。」
瀕死の重傷を負いながらもツッコミ根性を発揮する平家先生。
(平家先生は自分の運の無さから命の危機に関わるケガを何度もしてきている。
そのため、自分でも気付かないうちに常人の数倍の耐久力を身につけていたのだった。)
- 283 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月14日(木)06時06分11秒
- なんか平家が哀れで・・・
- 284 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月14日(木)07時26分48秒
- そんな中プチ家出から戻って来た矢口先生
- 285 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月14日(木)09時09分57秒
- 自分の布団の片づけをすっかり忘れていた矢口先生
- 286 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月14日(木)09時17分08秒
- 「そぉとぉヤバイですね」
「・・・誰か・・・医者を・・・」
そろそろマジでヤバイ平家先生。
プチ家出から帰ってきたのに誰にも気付いてもらえず医者なんて絶対呼ばないぞと
思う矢口先生。
- 287 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月14日(木)10時56分51秒
- 「ごめん、そちらの平家先生にこれを塗っておやりなさい」
唐突に入ってきた謎の虚無僧、小さな薬壺を差し出した。
すねてる矢口先生だが、虚無僧の迫力に押されて平家先生の傷口に膏薬を塗ると・・・
- 288 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月14日(木)11時03分30秒
- あらまぁびっくり、平家先生の傷だらけの肌は、見る見るうちに元のすべすべに・・・
「あちゃーすごい効き目だぁ、おいらの荒れた肌にも合うのかな〜?」
ほっぺに膏薬を塗る矢口先生、ガングロ肌がたちまち美白に変身!
「もし、虚無僧さん、命を助けていただいたお礼を」
平家先生が呼びかけた時には虚無僧の姿はなかった。
後に残された薬壺には「焼銀杏膏」の4文字が。
- 289 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月14日(木)13時12分18秒
- これで、安心して日焼け処「太陽爆弾」に通えるじゃんと、ほくそえむ矢口先生
- 290 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月14日(木)13時48分53秒
- 「・・・あれ、なんかおいしそうな匂いがする・・・なんだ?」のそのそ起き上がったごま四郎。
「な、なんや。うち?うちはほらおいしそうとちゃうで。こんなガリガリやし・・・」
「おいしそう〜」
「やめとき、な、うちはあかんでぇ・・・な、堪忍してえな」
「いただきま〜す」「ぎゃ〜」
平家先生を襲った惨劇を見て、「焼銀杏膏」の使用を控えておこうと誓った矢口先生
- 291 名前:町医者明日香 投稿日:2000年09月14日(木)14時21分34秒
- 患者:平家先生
全身火傷→完治
頭部打撲、左肩亜脱臼、軽い鞭打ち症→要加療
「・・・奇跡ね」
- 292 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月14日(木)15時08分51秒
- 爆発現場から、濡れた布団を発見した狛犬のお圭
- 293 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月15日(金)11時16分40秒
- 「怪我人一人・・・ってまたアンタ達なの!」
長屋の一同を見て呆れ返る狛犬のお圭
- 294 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月15日(金)11時21分31秒
- 怪我人の平家先生から事情を聞くわけにもいかずお圭は引き揚げた。
しかしお圭の直感はこの事件の背後に黒い影の存在を感じていた・・・
「臭い、臭いわよ!」
濡れた布団が臭かったことには気付かなかった狛犬のお圭
- 295 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月15日(金)11時25分49秒
- 井戸の中で1人ぼやいている大女の幽霊
「なんで誰もカオリに気付いてくれないのよぉ!!!」
- 296 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月15日(金)11時27分24秒
- そしてその日は何事もなく長屋の夜は更けていった
矢口先生がおねしょをしないように水分を取るのを控えたことは言うまでも無い・・・
- 297 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月15日(金)15時33分51秒
- せっかくの配慮も空しく、夜半、股間に冷たい感触を覚えて飛び起きる矢口先生
- 298 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月15日(金)16時11分57秒
- 当面たんぽぽ長屋で養生することになった平家先生
「焼銀杏膏」をくれた命の恩人の虚無僧のことを考えている。
・・・あれは、福ちゃん?それとも、まさか・・・
- 299 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月15日(金)21時24分53秒
- 寝ている平家先生の枕もとで追いかけっこをして走りまわる、のの太郎とお亜依
- 300 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月15日(金)21時25分34秒
- いつの間にか追いかけっこの仲間に加わっていて、しかも鬼になって追いまわされている矢口先生
- 301 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月16日(土)00時05分14秒
- 「ええい、もう!うっとおし、ゲフッ、ガフッ、ゴハァ!・・・・・・・・・。」
怒鳴ろうとしたら3人に腹を踏まれていった平家先生
- 302 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月16日(土)03時08分38秒
- その頃・・・、
「まあ、普通にやらせて成功するとは思わんかったから爆弾持たせたんやけど、それでも失敗するとはなぁ・・・。
みっちゃんて人類史上最も運が悪い人間ちゃうんか?ま、それはいいとして、次は誰にしようか・・・。」
と、次の刺客を選んでいる中澤屋
- 303 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月16日(土)08時21分41秒
- 中澤屋が訪れたのはとある呉服問屋養成所
未来の呉服問屋になるべく日夜修行を続ける
人気太鼓打ち職人ブー衛門の妻 お彩に会う為に・・・
「奴に頼めば鼻に第3の穴が開くで〜」
とニヤニヤ顔の中澤屋
- 304 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月16日(土)08時29分51秒
- 「あらあら、平家先生。こんなによだれ垂らして眠っちゃって。かわいい」
平家先生の口から出ているものはよだれではなく泡だという事にはまったく気付い
ていないタンポポ長屋のお梨華
- 305 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月16日(土)12時13分29秒
- お彩「アタシはもう足を洗ったんです」
中澤屋「・・・ええんか、ダンナに昔のことバラしても」
お彩「・・・脅す気?」
中澤屋「あ〜あ、幸せなめおと暮らしもおしまいやなぁ」
お彩「・・・やるわ。やればいいんでしょ。但し今回限りにしてよ」
かつて闇の仕事人をしていた過去をネタにお彩を脅迫し、刺客として送り込む中澤屋
- 306 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月16日(土)14時07分02秒
- お彩「…で、仕事の狙いは?」
中澤屋「タンポポ長屋や。住人の中に、ちょおっとばかりまずいことを知ってるのがおんねん。それも一人やない。せやから、長屋ごと始末つけて欲しいねん」
お彩「ちょっと待ってよ!タンポポ長屋って言ったらあたしの昔の」
中澤屋「そのさきは言うたらあかんでお彩。昔の義理や情けは関係あらへんのが闇の稼業やろ」
お彩「だってあそこにはまだ」
中澤屋「誰が住んでようと関係あらへん。仕事は仕事や」
お彩「…」
中澤屋「それに、ものは考えようやで。自分かてダンナや生まれてくる子供に昔のことは知られたくない、そうやろ?そしたら、あの長屋とその住人がおらんようになるのは、自分にとってもまんざら悪いこととちゃうで」
お彩「…鬼!金の亡者!」
中澤屋「今のは商人に対する誉め言葉と思っときましょ。おおきに。ほな、仕事は頼んだで」
- 307 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月16日(土)22時26分24秒
- >288 以来セリフがないのに気が付き、愕然とした矢口先生
- 308 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月16日(土)22時55分25秒
- さらに出番があってもほとんどおねしょネタということに気付いた矢口先生
- 309 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月17日(日)01時42分05秒
- 「そういえば、矢口先生って旅に出るって言うとった気が・・・。」
爆発騒動があったりしてそんな事をすっかり忘れていたのの太郎とお亜依
「あ〜!もしかしてごはんとかおさけをおごらされただけれすか!?」
「詐欺や!詐欺や!狛犬の姉さん呼んでこな!」
- 310 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月18日(月)08時13分41秒
- 「詐欺ですって!!?私がモーニングだっていうとなんでみんな詐欺って言うのよ!!?」
凄まじい勢いで登場の狛犬のお圭
- 311 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月18日(月)10時05分44秒
- 「あんな・・・うちのなけなしの30両を騙し取られてん」
被害を涙乍らに訴えるお亜依
- 312 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月18日(月)10時32分19秒
- (あれ?あのえんかいはたしかどんきほーていのえんかいつつみ、1りょう5ぶ
らったはずれすけど・・・しかもりかちゃんのさいふれだしたんれすけど・・・ま、いいれす)
「やぐちせんせいはひどいひとれす・・・」ともになきくずれるのの太郎
- 313 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月18日(月)12時00分33秒
- 生まれてこのかた告白をされたことはないが、自白を引き出すのは上手い狛犬のお圭。「年端もいかない子供たちをだまして金を金を巻き上げるなんて、見かけによらず太い野郎だわね、矢口!しょっ引くわよ!」
- 314 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月18日(月)12時01分43秒
- 遊び相手のお亜依とのの太郎がいないので、久しぶりに刀の手入れでもしようかと思う矢口先生
- 315 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月18日(月)14時35分45秒
- 刀のお手入れ品は通販で買った矢口先生
- 316 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月18日(月)14時48分31秒
- お手入れ道具を買ったはいいが、肝心の刀が、使わないためすっかり錆びていて鞘から抜けなくなっていた。
新たな刺客お彩に命を狙われ、さらに狛犬のお圭の追及の手がのびていることも知らず、刀と格闘する矢口先生
- 317 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月18日(月)15時42分36秒
- (チャララ〜♪)
例のテーマと共に颯爽と現れた仕事人お彩
「懐かしいわね」
- 318 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月18日(月)16時32分22秒
- 力いっぱい刀を引き抜く矢口先生
スポッ!ザクッ!
「ひ〜」
あと3寸。枕元に刀が突き刺さったのは平家先生。
- 319 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月19日(火)01時02分38秒
- 「まだ長屋にいるでぇ!」
「刀をぬいているのれす」
「矢口!神妙にお縄を頂戴しろ」
その様子を遠くから見ているお彩
「あんな子供まで・・・私には殺れない」
- 320 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月19日(火)02時24分56秒
- その時、一羽のカラスが長屋の屋根の上にとまり、一声鳴いた。
「あれは獣使いの・・・。くっ、ちゃんと監視付きってワケ・・・。」
武器の針と糸を握り、悔しそうにカラスを睨むお彩
- 321 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月19日(火)06時19分55秒
- 「おいおい、勘弁してくれよ〜!」
長屋の中から逃げ出してきた矢口先生、思わぬ再会
「お彩・・・」
- 322 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月19日(火)06時34分17秒
- 目線は屋根を見ていたので、矢口先生には気づかないお彩
- 323 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月19日(火)08時43分47秒
- 「まったく!刀は浪人の命やで!!」
矢口先生が抜きそこなった刀を手入れしている平家先生
- 324 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月19日(火)08時50分25秒
- 「待てぇ、矢口ぃ!」ドカッ!
「ウチの金返せぇ!」ドカッ!
「まつのれす!」ドカッ!
立ち止まっている矢口先生にぶつかったお圭とお亜依とのの太郎
- 325 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月19日(火)09時42分43秒
- お圭「あ、あんた・・・どうしたのさ、ご新造さんがくるとこじゃないわよ?」
お彩「お圭・・・あんた相変わらずね」
張り詰める空気。向かい合うお彩とお圭
「な、なんれしょうか・・・」
「うちらには、似合わん空気やな・・・」
- 326 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月19日(火)11時52分15秒
- 「むっ、この粉、なかなかよく落ちるな・・・どこの作だろ・・・」
刀のお手入れにすっかりはまっていた平家先生
- 327 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月19日(火)13時41分18秒
- 「何の用?用がないんなら帰りなさい!」
「そう言うワケにはいかないの・・・」
緊迫した雰囲気のお圭とどこか寂しげなお彩
「そぉとぉピリピリしてますね」
「まったく、矢口先生は刀の手入れしたことあるんかい!?ボロボロやんか」
「ぐーーーー・・・」
蚊帳の外の吉澤五右衛門、平家先生、眠り続けるごま四郎
- 328 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月19日(火)13時47分08秒
- 「お圭さん達の知り合いの方ですか?お茶いれたんでゆっくりしていって下さい!」
相変わらず空気が読めていないお梨華
- 329 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月19日(火)15時01分55秒
- 「じゃあ、立ち話もなんだからあがんなさいよ。むさくるしいとこだけど」
「くすっ、ほんとね」
「ほんとムカツク!」
「あ、そこのお嬢さん、お構いなくね」
なにか出前を・・・とお品書きを見ていたお梨華をとめたお彩
- 330 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月19日(火)17時02分48秒
- 「タンポポ長屋に仲間が集まって楽しくやってる気がする…カオリだけ一人ぼっちで、なんかセンチメンタルな気分…」
井戸の中で一人涙をこぼす大女の幽霊
- 331 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月19日(火)21時13分25秒
- お亜依「狛犬の姉さん、矢口先生の家やのに自分の家みたいにくつろいどる・・・。」
のの太郎「でも、やぐちせんせい、もんくひとついわないれす・・・。」
お亜依「この3人ってなんかワケありの関係なんか?」
のの太郎「とにかくこのふんいきのなかにはいづらいのれす・・・。」
部屋の隅で小さくなってひそひそ話しているお亜依とのの太郎
- 332 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月20日(水)08時42分49秒
- 「梨華ちゃん、私はべーぐるがいいな」
「アホかい。あんな南蛮の食べ物アタシはよう好かん。天ぷらそばにしてぇな」
「ぐーーーー・・・大盛りで・・・」
部屋の隅で堂々としているが存在は完璧に無視されている吉澤五右衛門と平家
先生。そして眠り続けても食欲だけは失わないごま四郎
- 333 名前:まこと爺 投稿日:2000年09月20日(水)10時47分03秒
- ----お亜衣やのの太郎が引っ越してくる以前----
モーニング横丁のタンポポ長屋とプッチ長屋にはたくさんの仲間がいました。
みんな貧乏なので、朝の南蛮茶がたった一つの楽しみ、暑い夏の夜は町にくり出したり、
今となっては、全て青春の光の記憶・・・
一番幼い明日香が「立派なお医者になる!」って長屋を出てから色々ありました・・・
お彩とお圭は確かな腕の目立たぬライバル、
岡っ引になったお圭は、お彩の裏稼業を知りながらも、
太鼓打ち職人に嫁ぐのを知り、黙って見逃していたのです。
同居していた矢口先生は泣いてお彩を送り出したのでした・・・
- 334 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月20日(水)13時24分09秒
- 「・・・とまあそういう訳で、うちとか梨華はんがここに越してきたちゅーわけや」
「なるほろ・・・」
「もう一人ここには住人が居ったらしいねんけどな・・・」
「あいちゃん・・・じじょうつうれすね・・・」
「他にもあるでぇ・・・中澤屋はんと平家先生の秘め事とか、ごま四郎はんの修業時代の話とか・・・」
お茶を飲みながら昔話をするお亜依
- 335 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月20日(水)14時06分42秒
- おもしろい。続けてください
- 336 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月20日(水)14時17分08秒
- 「はて?天から声が聞こえたような・・・おもしろいとな?」
もうろくして幻聴が聞こえた元爺
- 337 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月20日(水)14時23分56秒
- 「ちょ、ちょお待てや!アタシと中澤屋の秘め事ってなんやねん!!ちゅーかなん
でアンタがそんな事知ってんねん!!!」
「修行時代?・・・なんだっけ?」
慌てふためいている平家先生と記憶力というものが存在していないごま四郎
- 338 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月20日(水)14時24分38秒
- じっと黙って座っているお圭とお彩に挟まれて間が持たなくなってきた矢口先生
- 339 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月20日(水)15時11分32秒
- モジモジしはじめる矢口先生
- 340 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月20日(水)15時23分11秒
- 矢口先生「えへへ・・・。久しぶりだね、あやっぺ・・・。」
お彩「そうね・・・。圭織が氏んで、3人でやっていた裏の仕事から足を洗って・・・。
私が祝言を挙げてここを出ていってからだから・・・。ホント、久しぶり・・・。」
ちょっぴりしんみりした雰囲気になるタンポポ長屋
- 341 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月20日(水)17時01分05秒
- 「あ、あんたたちね、勝手に旧交を温めておきなさいよ。でもね、なんかしでかしたら、
その時はこの私がしょっぴくから、覚悟してなさいよね!」
「ふふふ、お圭ちゃんって相変わらず照れやなのね」
「ば、馬鹿なこと言ってんじゃないわよ。私は帰るわよ!」
「・・・元気でね、お圭・・・」
「ふん」
お梨華の持っていたべーぐるをもぎ取って番屋に帰っていくお圭
- 342 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月20日(水)18時49分44秒
- ♪どこにだって咲く花だけど 依頼通りに 敵を消すわ どこにだって咲く花みたく 追っ手をかけられても 目立たない ちょっぴり お縄だって あるかもしれないけど たんぽぽのように逃げろ
なつかしい必殺タンポポ組の歌をひとり井戸の中でうたう、大女の幽霊
- 343 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月20日(水)20時13分42秒
- 矢(で、彩っぺ、ただ懐かしいから戻ってきたわけじゃないよね)
彩(・・・真里っぺ、分かってるはずよ、あたしだって好きで引き受けた訳じゃないわ・・・)
無言で語り合う矢口先生とお彩。
思わぬハードな展開に耐え切れず外に出るお梨華、
さすがに震えているお亜衣とのの太郎、
1人であわあわ驚いているお人よしの平家先生。
それでも眠り続ける強心臓・ごま四郎
- 344 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月20日(水)20時58分57秒
- 先に動いたのはお彩
座ったままの姿勢で飛びあがり、バク宙をしながら矢口先生に必殺の針を投げる!
対する矢口先生は平家先生を引張ってきて平家先生を盾にして針をかわす!
「さすがね、矢口!昼行灯を演じていても腕は鈍ってないみたいね!」
「どうしたんだよ、彩っぺ!ここに来た時から様子が変だとは思ってたけど…。
オイラたち、もう裏の仕事から手を退いたはずだろ!」
間合いを取り合いながら睨み合う2人
「そんなことより人を盾にせんといて〜な…。ケガも治りかけてたのに・・・。」
両肩に刺さった針を見ながら涙を流す平家先生。
- 345 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)08時33分01秒
- 「ごめんね、真里・・・。ごめんね!!!」
「あわわわわ!アタシは関係ないやんかーー!!!!」
平家先生もろとも矢口先生に針を投げつけるお彩
「なぁ、平家先生って何者なん?なんであんなんなっても生きとんのやろ?」
「おえどのななふしぎのひとつれす・・・」
「ぐーーーー・・・」
もう緊張感がとけてしまったアホ3人組
- 346 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)08時36分21秒
- 「でねでね!みんなカオリの事無視するんだよ!ひどいでしょ?ねぇ!!」
不用意に外に出たため、大女の幽霊の相手をさせられるタンポポ長屋のお梨華
- 347 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)10時12分06秒
- 内職で作った傘を広げ、お彩に投げつける矢口先生
「くっ・・・」
一瞬視界を遮られ矢口先生を見失うお彩
「上!?」
- 348 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)10時16分19秒
- 「(とりあえずみねうちで!)あちょ〜!」
跳躍して上空から襲い掛かる矢口先生
「しょうぶあったのれす」
「矢口先生もなかなかやるやん」
誰もが矢口先生の勝利を確信したが・・・
- 349 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)10時28分05秒
- 「!?」
「あれ?」
「矢口先生宙に浮いとるで・・・」
お彩の頭上にはすでに糸で蜘蛛の巣のような結界が張られていた
「真里・・・アンタの手の内ぐらいだいたいお見通しよ」
「(くっ・・・さすが彩っぺ)」
結界の糸に絡め取られ大ピンチの矢口先生
- 350 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)11時08分32秒
- 「私の話も聞いてくれます?あのですねぇ…」
お梨華の反撃を食らう大女の幽霊
- 351 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)13時02分55秒
- 恐るべきお彩の絹糸術で身動きの取れない矢口先生、これで終わってしまうのか?
お彩「真里っぺ、勝負はあったね」
矢口先生「むむむ、ならば見せなきゃならないようだね、おいらの秘術を!」
矢口先生、背中に隠した伸縮自在の仕込み三叉槍を取り出し両手でかざすと、
「見せてやろう、これぞ奥義・渦龍天楼嵐! あちゃ〜〜〜」
- 352 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)13時09分47秒
- 矢口先生は、槍を振りかざしたまま、目にも止まらぬ速さで旋回した!
すさまじい風圧と三叉槍の切っ先で、
お彩の張り巡らした絹糸はバラバラにされてしまった!
縛めを解き、ふわりと畳の上に降りてくる矢口先生。
のの太郎「う〜ん、やぐちせんせい、すごいおおわざれす」
お亜衣「この本には、「覇極流の若獅子・伊達某が編み出した秘技」って出とんで」
ごま四郎「どんな本?・・・「たみみょうしょふさ・かん」?読めな〜い♪」
名勝負を前にまた〜りな3人。
- 353 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)13時27分21秒
- いまだに針を抜いてもらえない平家先生
- 354 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)15時22分01秒
- 「そぉ〜なのぉ!でねでね、そんとき矢口先生がね・・・」
「えぇ〜!そんな事があったんですか!?」
何故か意気投合しているお梨華と井戸に住む大女の幽霊
- 355 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)16時12分48秒
- 再び睨み合うお彩と矢口先生
矢口先生「もう1度聞くよ!どうしてまた裏の仕事なんかやってるんだ!」
お彩「・・・・・・。」
矢口先生「答えろよ、彩っぺ!」
お彩「・・・仕方ないのよ・・・。あの人の・・・、そして生まれてくる子供のためには・・・、
悪いけどアンタ達には死んでもらうしかないの!!」
新しい針を取り出し構えるお彩、そして三叉槍を構えなおす矢口先生
- 356 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)19時36分30秒
- 見つめあう二人…過去の思い出が駆け巡る…
- 357 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)19時39分32秒
- 「矢口裂斬!矢口対空!センチメンタル旋風脚!」
バランス型始末人、矢口先生。
- 358 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)19時41分15秒
- 「彩ソニック!彩サマーソルト!」
攻防一体始末人、お彩。
- 359 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)19時43分35秒
- 「かおりファイア!かおりフレイム!かおりインフェルノ〜」
最強だがイロモノはいなめない大女。
- 360 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)19時48分57秒
- そのころ中澤屋では
安倍「もぐもぐもぐ…南蛮渡来のべーぐる、うまいんでないかい。こりゃ売れるべさ。したっけ売り上げのせめて一割は、なっちの懐に入れてもらわねえばなんねえべさ。さもないと専売の件は」
中澤「それはもう、もちの論でっせ。お代官さまにはほんま、ごっつ感謝してますよって(ちっ、つくづくがめついやっちゃなあ。なんでもかんでもため込むから太るんやろ)」
安倍「なにか言ったかい?」
中澤「なんも言うてまへんよ。…あ、お代官さま、タンポポ長屋の件は今度こそ凄腕の刺客を送りこみましたさかい、ご心配なく」
安倍「そうかい!したっけ、凄腕の刺客って誰さ?」
中澤「誰って、あのお彩ですがな。ちょこっと足洗ってたとは言え、腕は確かやし」
- 361 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)19時50分58秒
- お亜依 「あかん!このままでは、矢口先生のスレが
時代劇アクショになってまう!」
のの太郎「どうするれすか!」
お亜依 「耳かせ。…ごにょごにょ。」
のの太郎「…わかったれす。」
お亜依 「せ〜の…」
お亜依・のの太郎「矢口先生のおねしょったれ〜〜!」
- 362 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)19時52分35秒
- 二人bの声に気が付かない程集中してる矢口先生
- 363 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)19時54分00秒
- 安倍「そりゃちょっと心配でないかい?お彩と矢口先生は昔の仲間だべ。手心を加えたりしないべか?ひょっとして逃がしてやったりするんでないかい?」
中澤「なにを言うてはりますの。お彩は間違いなく矢口先生を仕留めます。それが仕事人の務めだす。お代官さま、甘い甘い。闇の稼業言うたらそんな甘いもんとちゃいまっせ。甘いのは、ほれ、この南蛮渡来のちょこれいとですがな」
安倍「それを待ってたべさ!ぺろぺろぺろ…したっけどうしても心配だべさ。中澤屋、タンポポ長屋に様子見に行くっしょ!」
- 364 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)20時06分07秒
- ナレーション:久米明
「あたかも運命の糸に操られるかのように、タンポポ長屋に集まってゆく人々。矢口先生とその仲間たちには、果たしてどんな明日が待っているのであろうか」
- 365 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)20時22分17秒
- ちびっこ2人の罵詈雑言も聞こえず、切り合う矢口先生とお彩・・・・
「こんちわ〜、平家先生、具合はどう?」
扉をがらりと開けて入ってきたのは・・・町医者明日香!
- 366 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)20時24分47秒
- やばい気配を咄嗟に察した町医者明日香、
矢口先生とお彩の間に、傍らの鍋の蓋を投げ込んだ。
カチーン!
2人の手にした得物が同時にその蓋を貫き、火花を散らした。
- 367 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)20時29分51秒
- 「2人とも、そこまでよっ!」
明日香の深く響く呼び声に、矢口先生とお彩は振り向いた、そして驚いた。
「明日香、あんた・・・」
「ここには怪我人やちびっこ達もいるんだよ!やるなら、ほかの場所でやりなよ。」
何事も無かったかのように、町医者明日香は平家先生の包帯を替え始めた。
「みっちゃん、あんたも生傷が絶えないね・・ほれっ!」
両肩に刺さったお彩の針を無造作に引っこ抜く。
「あいたたた、福ちゃん、もうちょい優しくやってぇな。自分、腕はええけど、乱暴やで。」
- 368 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)20時43分40秒
- ----町医者明日香、大人びた剣の腕、鋭い頭脳、努力を惜しまぬ根性で、
末は日本一の剣士になろうと目されていた天才明日香----
ある日、人を斬ることを学ぶには早過ぎる、自分は人を活かすことを学ぶんだと悟り、
「・・・置き忘れたものはないよ、バイバイ」
と言って、モーニング横丁を去って行った明日香。
今は別の町に住んでいたが、重傷を負った平家先生の治療に、たんぽぽ長屋に往診していたのだ。
- 369 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月21日(木)20時48分12秒
- 町医者明日香、眼力で手を止めて、矢口先生とお彩を尻目に、平家先生の治療中。
平家先生「で、あたしが大ヤケドした時に来てくれたのは、ほんまに福ちゃんちゃうの?」
町医者明日香「虚無僧?そんなまわりくどいことしないよ、確かに「焼銀軟膏」はあたしが調合してるけどね。」
「さぁ、終わった。もう少しで完治だよ。・・・・で、お二人さん、なんで斬り合ってたの?
- 370 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月22日(金)00時14分47秒
- 意外な展開でもまだ寝てるごま四郎。ちったぁやる気出せ。
- 371 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月22日(金)02時57分54秒
- 平家先生「じゃあ、あたしの会った虚無僧は誰・・・あっ! まさか・・・」
町医者明日香「「焼銀軟膏」は横丁の人にしか配ってないよ」
平家先生「やっぱりあの子だ! このごま四郎に全ての剣術を教えた・・・どこかで会ったと思ったよ!」
平家先生に「焼銀軟膏」を上げたのは果たして・・・
- 372 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月22日(金)08時19分36秒
- 「むにゃむにゃ・・・ぎんなん食べる・・・」
自分のおかれている状況をまったく理解していないごま四郎
- 373 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月22日(金)12時54分15秒
- 「くっ・・・、邪魔が入ったわね・・・。今日は明日香に免じて見逃してあげる・・・。
だけど・・・、次は必ず殺す・・・!」
結界を張り、長屋から去っていくお彩
「待ってよ、彩っぺ!旦那と子供のためってどういうことだよ!彩っぺ〜!」
お彩を追おうとするが、結界に阻まれなかなか前に進めない矢口先生
「本当に殺しあわなきゃいけないの、彩っぺ・・・。」
- 374 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月22日(金)13時07分59秒
- お彩「何してんのよ、アンタ達・・・?」
長屋の影に隠れていた中澤屋と大きな編み笠を被り顔を隠したお侍を見つけるお彩
中澤屋「『何してんの?』ってそれはこっちの台詞や!なんで見逃して戻って来たんや!
まさか昔の仲間やから見逃したろうとか思ってないやろうな!
もしそうだとしたらこっちはアンタの旦那に・・・。」
お彩「わかってる…。ちゃんと始末するわ…。
それより、そっちの太った侍が依頼人?だとしたらこんな所にいるのはマズイんじゃない?」
- 375 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月22日(金)13時14分08秒
- 謎のお侍「なっちは別になにも・・・。」
中澤屋「ちょ…、お代官様、身分がバレるような言葉は・・・。
あっ・・・!(ウチも『お代官様』って言うてもうたわ・・・。」
お彩「なるほどね、そういうことか・・・。まあいいわ、依頼人が誰であろうと・・・。
2人とも、帰るわよ・・・。あんまりここに長居してちゃマズイでしょ・・・。」
- 376 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月22日(金)13時26分20秒
- 自分の店に戻った中澤屋
獣使いりんね「あっ、ちょうどいいところに・・・。
実は先程、監視に出していたカラスが戻って来まして・・・。
ちょっと気になる情報が・・・。」
中澤屋「なんや?」
獣使いりんね「ちょっとお耳を・・・。」
中澤屋(・・・なるほど・・・。伝説の剣客、市井がそんな所に・・・。
待てよ・・・、このことをうまく使こうたらあのバカ力のごま四郎を
こっちの味方にできるかもしれん・・・。)
「りんね、その情報の裏を今すぐとってくれんか?」
- 377 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月22日(金)13時31分01秒
- 獣使いりんね「わかりました・・・。」
中澤屋「それから、お彩への監視も忘れんようにしてや!
アイツ、まだイマイチ信用できへんからなぁ・・・。」
獣使いりんね「そちらは、あさみに任せています。」
中澤屋「そうか。とにかく頼むで。」
- 378 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月22日(金)16時47分37秒
- 「あ〜楽しかった、じゃまた来るね〜」
「えっ、あっ、ちょっと〜」
井戸端に放置されたお梨華
- 379 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月22日(金)16時49分19秒
- 「ねぇ〜もういっちゃったんですかぁ〜はやくぅ〜はやく来てぇ〜おねがぁ〜い」
お梨華の絶叫は大江戸に響き渡った・・・・
- 380 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月22日(金)17時49分51秒
- 響き渡ったお梨華の叫びが寒波を呼んだのか?
秋らしくない急な冷え込みで、風邪を引く者が続出した大江戸八百八町。
- 381 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月22日(金)21時17分33秒
- 久しぶりに本気モードになった反動で、いつも以上にマターリする矢口先生
床に寝転がり、ゴロゴロと左右に転がっている
「オイラ、やっぱりこっちの方があってるよ・・・。」
- 382 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月22日(金)23時16分57秒
- 転がり過ぎてごま四郎にぶつかるも、あまりに小さく気づいてもらえない矢口先生
- 383 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月22日(金)23時30分24秒
- ゴロゴロしてる間に眠ってしまったかわいい矢口先生
しかし、流行り風邪をひいてしまって、くちゅん!とかわいいくしゃみの矢口先生
(いわゆる「お梨華風邪」)
- 384 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月23日(土)02時06分42秒
- 突然目を覚ましたごま四郎。その目つきは別人のように鋭かった。
「・・・戻ってきてる・・・? 市井師範が・・・」
記憶は皆無だが、感覚だけは動物並みのごま四郎。
- 385 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月23日(土)07時06分29秒
- 「あははぁ〜し〜は〜ん〜・・・・zzz・・・」
しかし持続力にかけるごま四郎
- 386 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月23日(土)09時31分27秒
- お熱を出して、平家先生の隣に子供用のキュートな布団で寝てる矢口先生
- 387 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月23日(土)09時44分04秒
- 矢口先生のデコに貼った冷えピタに落書きするお亜衣とのの太郎。ついでにお髭と、ほっぺに◎をトッピング。
- 388 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月23日(土)10時53分39秒
- 見舞いに来た吉澤五右衛門に大笑いされる矢口先生
- 389 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月23日(土)18時52分39秒
- りんね「確かにここなんだね?」
カラス「クルルル」
りんね「ホントにこんなところに伝説の剣客が居るのかしら?」
山奥の廃寺に探索に来たりんね
- 390 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月23日(土)19時00分26秒
- りんね「しっかしボロい寺ねぇ・・・朝暁寺?どっかで聞いた気がするけど」
門の近くの朽ち果てかけた看板を眺めるりんね
カラス「ク、クルルル!カァー!」
りんね「ど、どうしたの?落ち着きなさい!あっ!」
突然何者かに怯えるように飛び去ってしまうカラス
- 391 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月23日(土)19時09分03秒
- 「!!」
突然背後から凄ましい殺気を感じるりんね
- 392 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月23日(土)19時18分28秒
- りんね「・・・(背後に誰か居る・・・けど)」
???「・・・」
あまりの殺気に振り向くこともできないりんね
長い長い沈黙(りんねにはそう感じた)を破ってやっとの思いで声を絞り出す
りんね「あ、あの・・・」
???「・・・こんなところに何をしにきたの?」
- 393 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月23日(土)19時27分18秒
- りんね「じ、実は道に迷ってしまいまして」
???「・・・嘘」
喉元に冷たい感触を感じるりんね。
りんね「ヒッ・・・」
???「・・・本当のことを言わないと喉笛掻っ切るわよ」
- 394 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月23日(土)19時35分30秒
- 背後から首筋に突きつけられた刀を見て嘘はつけないと観念したりんね
りんね「じ、実はある人物からあなたを探すように頼まれたの」
???「・・・誰にも私がここに居たことは口外しないと約束してくれる?」
りんね「もし口外したら?」
???「・・・命は無いものと思って」
りんね「わ、わかったわ・・・誰にも言わない」
???「・・・約束よ」
- 395 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月23日(土)19時56分46秒
- 謎の人物が立ち去った後もりんねはしばらく足の震えが止まらなかった
放心して帰る道すがらで戻ってきたカラスの声でやっとりんねは我に返った
カラス「カァカァ!」
りんね「あ、ああ、お帰り・・・」
カラス「カカカ!」
りんね「え?そんな・・・」
カラスは気をきかせてあさみを通じて中澤屋に救援を頼んでいた。
りんね「なんてこと・・・」
これでは中澤屋に真実を報告せざるを得ない。
りんね「なんかエライことに足突っ込んじゃったね・・・」
- 396 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月23日(土)20時09分30秒
- (とある料亭)
中澤屋「おお、無事に帰ってきたんか。心配したで。で、どうやった?」
りんね「確かにそれと思われる人物は居ました」
中澤屋「なんや、あやふややな。カラスの報告では危急の事態みたいやったけど」
りんね「・・・」
中澤屋「なんか隠しとるやろ?」
りんね「一つだけ・・・奴の持っていた刀は名刀鞘火でした。私からはこれ以上は・・・」
中澤屋「・・・名刀鞘火の持ち主。それだけ分かれば十分や、お疲れさん」
りんね「・・・」
中澤屋「どうしたんや?顔色悪いで」
本当にこれで良かったのか・・・不安に駆られるりんね
- 397 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月24日(日)00時15分29秒
- 名刀「鞘火」
江戸中期、河内の国の刀匠寺田某の作。居合用に薄く短く軽く
作られているがその斬れ味は兜すら両断するものだったという。
凄腕の剣豪が使うと抜刀の際に鞘との間に摩擦がおこり火花が
散ることが銘の由来である。
歴史上代表的な使い手は江戸後期の剣客、市井某であろう。
市井某は居合の達人であり、その一撃必殺の剣術は当時の江戸で
「暗がりで火花が散るのを見たら一人死んでいると思え」と謳わ
れるほどのものであった。
(民明書房刊 「お江戸でござる〜えなりの野望」より)
- 398 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月24日(日)09時24分14秒
- お熱も下がってハイビスカス・パターンの布団(お子様サイズ)を片付ける矢口先生
- 399 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月24日(日)12時45分18秒
- 何やら策を練る中澤屋
中澤屋「・・・りんね、悪いけどもう一仕事頼めるか?」
りんね「はい・・・。」
中澤屋「優跳組の2人…、ソニンとユウキに連絡をとってほしいねん。」
りんね「優跳組って…暗殺専門の…。」
中澤屋「そうや。ここ数ヶ月、裏の世界で噂になっとる暗殺専門の忍や。」
りんね「しかし、また何故…。タンポポ長屋の件はお彩に任せているのでは…。」
- 400 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月24日(日)13時04分27秒
- 中澤屋「矢口とかはお彩が確実に始末すると思うわ・・・。イマイチ信用できへんけも・・・。
けどな、1番厄介なんはあのごま四郎やねん。
市井をうまいこと利用してごま四郎を始末しようと思うたけど、
アンタの様子から考えると市井を味方にするのはまず無理やろうからなぁ・・・。」
りんね「・・・・・・。しかし、いくら優跳組でもごま四郎を始末できるとは・・・。」
中澤屋「別に始末してくれんでもいいねん、ごま四郎の奴に邪魔さえされんかったら・・・。
実は優跳組のユウキはごま四郎の兄弟ちゃうかいう噂があってな・・・。
もしそれがホンマやとしたら、いくらごま四郎でも実の兄弟を敵に
することはできんやろうし、うまくいけばごま四郎をこちら側につけることができるかもしれん。
もし戦うことになったとしても実の兄弟が相手なら力を出しきれんハズや・・・。」
りんね「・・・肉親の情を利用する・・・、ということですか・・・。」
中澤屋「そういうこっちゃ。ほな頼むで。」
ごま四郎の運命はいったいどうなる?
そして、新たなキャラの登場で矢口先生の出番はさらに少なくなるのだろうか?
- 401 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月24日(日)16時06分33秒
- 「なんやろ、イヤな予感がするわ・・・」
「ヤダ、平家先生ってば。それってリストラの予感じゃないんですか?」
珍しく的確な事を言うお梨華とそれを聞いて落ち込む平家先生
「ぐーーーー・・・」
自分の周りに大きな変化が訪れようとしているのにも気付かず眠り続けるごま四郎
- 402 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月25日(月)03時14分52秒
- 「お彩…。こんど裏家業の仕事をしでかしたら、流石の私も庇いきれないわよ……」
と苦悩する狛犬のお圭。
- 403 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月25日(月)03時29分15秒
- 「いったい、だれがどうなってるれすか。おおすぎてよくわからないれす」
「まず言えることはな、ごま四郎はんの修業時代の話やねんけどな、ごま四郎はんの師範の
なんっつったかな、そうそう市井とかいう人な、狛犬の姉さんと因縁あるらしいで」
「わけありってことれすか」
「なんでもその昔な、プッチ長屋に一緒にすんでたことがあったんやと。そやけど
ある日、市井はんが出ていってしもたんや。姉さんとごま四郎はんをおいてな」
「へぇ、あいちゃんはやっぱりじじょうつうなのれす」
次々明らかになるタンポポ長屋とプッチ長屋の住人の関係。そんな中で、
果たして矢口先生は主人公としてキャラを立てることが出来るのであろうか?
- 404 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月25日(月)08時12分49秒
- 「だからさぁ!細かい人間関係なんかどうでもいいのぉ!!なんでみんなカオリに
かまってくれないのよぉ!!!」
寂しさのあまり、井戸の中で絶叫する大女の幽霊
- 405 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月25日(月)08時13分15秒
- 井戸から聞こえてきた大声で目を覚ました矢口先生
- 406 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月25日(月)08時13分46秒
- ふと、布団を見ると――――やっぱりおねしょをしていた矢口先生
- 407 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月25日(月)08時14分23秒
- 証拠隠滅のため、隣で寝ている平家先生の布団と交換する矢口先生
- 408 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月25日(月)08時15分28秒
- 「よいしょ!よいしょ!!」
「むにゃむにゃ・・・うぅ〜ん、リストラだけは勘弁してぇな・・・」
布団の交換に成功した矢口先生
- 409 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月25日(月)10時02分50秒
- きちんと平家先生の腰巻きも濡らしておく完全犯罪矢口先生
- 410 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月25日(月)10時27分51秒
- 一仕事終えて、飲茶楼をぐっと飲み干して寝る矢口先生
- 411 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月25日(月)11時16分25秒
- 翌朝。
「矢口先生と平家先生のダブルおねしょや〜!」と、長屋中に触れて回る亜依の姿が。
- 412 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月25日(月)12時32分19秒
- しかしよく見ると平家先生の布団が、
お子様サイズのハイビスカス模様の布団にすりかえられている
平家先生「や〜ぐ〜ち〜、あんた、こんなん一発でばれるやん!」
矢口先生「(しまった、サイズが違うの忘れてた!)」
- 413 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月25日(月)13時49分20秒
- まさに濡れ衣の平家先生ではあったが、その噂は既に大江戸中を駆け巡っていた・・・
- 414 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月25日(月)13時59分40秒
- お代官「ねぇねぇ、クリーニング屋使って、布団に毒を染み込ませておくべ。
したら、おねしょした時に毒が溶けて、いちころ!ね、なっち頭いいっしょ?」
中澤屋(つまらんネタばっか考えよって・・他にすることあるやろっ!)
- 415 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月25日(月)14時25分08秒
- 「知っとるか?平家先生も今朝おねしょしたんやで」
「へーけせんせいはもう21さいなのにはずかしいれす!ののならもういきていけ
ないえす!!」
真実を知っていながらも江戸中に噂を振りまくお亜依とのの太郎
- 416 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月25日(月)17時19分03秒
- 町娘1「ねね、平家先生って知ってる?」
町娘2「さぁ〜・・・誰?」
ともかく救われた平家先生
- 417 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月25日(月)22時21分25秒
- 町娘1「でもさ・・・・21にもなっておねしょなんてほんと救われないわね」
町娘2「ほんと、一回顔見てみたいわ」
救われなかった平家先生
- 418 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月25日(月)22時22分43秒
- 「平家先生!自分おねしょしたんやて?ごっつ恥ずかしいなぁ。自分ホンマいくつ
やねん!?」
「はずかしいれす!はずかしいれす!!」
「ア、ア、アタシちゃうっちゅーねん!お、おねしょしたんは矢口先生や!つーか
アンタらホンマのこと知っとるやろが!!!」
噂を広めようにも誰も平家先生を知らなかったので、本人をいたぶることにしたタ
ンポポ長屋のお亜依とのの太郎
おねしょはしてないハズなのに、何故かおろおろしている平家先生
- 419 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月25日(月)22時31分21秒
- 「なんやて!?みっちゃんがおねしょ!!?」
「さいあくネ。ニポンジンほんとさいあくナノネ」
「はぁ〜、私だったら恥ずかしくて人前に出らんないね〜」
「ウチのコだってもうおねしょなんかしないのに・・・みっちゃんてば・・・」
中澤屋の借金を踏み倒して夜逃げする途中の少し悲しげな4人組。
- 420 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月25日(月)23時59分21秒
- カラス「カァカァ!」
りんね「え、何?平家先生がおねしょ?そんなことまで報告しなくても・・・」
平家先生とカラスの両方に呆れるりんね
- 421 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)05時24分33秒
- 愉快な仲間たちの最後の活躍をきぼんぬ
- 422 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)07時25分47秒
- どうも最近影が薄いと思ったら町医者明日香の元で療養中だったごま四郎
- 423 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)10時43分37秒
- 「カアカァ!カァァァ〜!!」
「えっ!?あの4人組が借金踏み倒して夜逃げしようとしてる!?大変!中澤さん
に報告しなきゃ!!」
中澤屋の元へと急ぐ獣使いりんね
- 424 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)13時52分25秒
- 「なんやて!?ボンバー横丁のアホ共が夜逃げやて!?アカン、絶対阻止や!死ん
でも金は置いてってもらうで!よっしゃ、みっちゃん頼んだで・・・ってあれ?
みっちゃんは?」
平家先生がとっくの昔に自分の元を離れていたことに気づいていなかった中澤屋
- 425 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)16時50分10秒
- その頃ごま四郎の全快祝いで盛り上がるタンポポ長屋
- 426 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)16時52分14秒
- お亜依「はぁ・・・。」
のの太郎「どうしたんれすか、あいちゃん?ためいきなんかついて・・・。」
お亜依「いやなぁ、最近、ウチのキャラが生きてないような気がするねん・・・。
初登場の頃とかは問題児パワー全開で暴れまくってたのに、
今はどうも説明キャラっぽくなんてきてるような気がするんや・・・。」
のの太郎「そういえば、ののもさいしょはけんかくさんとしてとうじょうしたのに、
さいきんははあいちゃんといっしょにあばれているだけなのれす・・・。
ののもやぐちせんせいみたいにかつやくしたいのれす・・・。」
お亜依・のの太郎「はぁ・・・。」
- 427 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)17時24分43秒
- お梨華「せっかくごま四郎さんの快気祝いなのに、五右衛門さんがいないじゃないですか」
平家「吉澤?なんや京都のほうに修業旅行にいってるらしいで。ええなあ関西行けて。あたしも久しぶりに帰りたいわ」
お梨華「三重は関西じゃないじゃないですか」
平家「せやから三重ちゅうても名張は…なんべんこのネタやらすねん!」
- 428 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)17時27分59秒
- お亜依「関西か。…うちもいっぺん奈良に帰ったら、新しいキャラが掴めるかも知れへん。そや。帰ってみたろ」
のの太郎「かんさいへいくのれすか?ののもいっしょにいくのれす」
- 429 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)17時39分01秒
- そのころ中澤屋では
安倍「もぐもぐもぐ…べーぐるもうまいけど、やっぱり日本の餅もうまいべさ。…あれ、中澤屋、旅支度でないかい。どこ行くのさ?」
中澤屋「なんでこのお代官はいつもうち来てなんか食べとるん?仕事せんでええんかいな」
安倍「何か言ったかい?」
中澤屋「いえいえ何も。実はお代官さま、べーぐるに続いて、南蛮渡来のふるーつたるとちゅう菓子を商いたいと存じまして。長崎と取引のある、堺のなじみの商人のところへ、これから出かけて参ります」
安倍「ふるーつたると?うまそうだべ!なっちも食べたいっしょ!」
中澤屋「もちろんお代官様のためにはぎょうさん土産に持って帰りますよって」
安倍「待ち切れないっしょ!なっちも一緒に行くべさ!ついでに大阪で食い倒れするっしょ!京都の八ツ橋も奈良の鹿も食べるっしょ!」
中澤屋「どこまで食い意地が張っとんねん。八ツ橋はともかく鹿なんかよう食わへん」
安倍「何か言ったかい?」
中澤屋「いえいえ何も。喜んでお供させてもらいまっせ、お代官さま」
またしても運命の糸に操られるように、なぜか関西方面へと集まっていく人々…
- 430 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)20時22分54秒
- その時、障子の向こうから人の気配が・・・
中澤屋「りんねか?」
りんね「はい。苦労しましたが、なんとか優跳組と連絡がつきました。
それから、タンポポ長屋の住人が関西の方に旅に出るという情報も入手しました。
ただ、矢口先生は傘張りの内職が忙しいみたいで長屋に残るみたいですし、
ごま四郎は体調がまだ完全ではないということでプッチ長屋の自分の家で
療養するみたいです。」
中澤屋「そうか・・・。うまいこと邪魔モンがおらんようになってくれるみたいやな・・・。」
- 431 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)20時24分45秒
- 「チチ キトク スグ カエレ ハハヨリ」
突然の実家からの手紙に青ざめる平家先生
- 432 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)20時28分35秒
- <モーニング素浪人・矢口先生:風雲関西編>
の予感っ!
- 433 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)20時31分59秒
- 中澤屋「で、優跳組はいつここに来るんや?」
ユウキ「もう来てるぜ・・・。」
ソニン「・・・。」
何時の間にか中澤屋の背後に立っている2人
中澤屋「おわっ!!・・・驚いたわぁ・・・。
さすがに、最近売りだし中の暗殺集団だけのことはあるわ・・・。」
ソニン「で、仕事の内容は?」
中澤屋「なんか淡々と進めるなぁ・・・。ま、ええわ。
アンタ達に頼みたいのは眠りごま四郎のことやねん・・・。」
ごま四郎の名を聞き、少しうろたえるユウキ
- 434 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)20時36分07秒
- 「アカン、こんなんしとる場合とちゃう!アタシは今すぐ実家帰るわ!!」
「え〜!平家先生行っちゃうの?じゃあアタシもついてこっと」
「なんでやねん。アンタはまだ休んでなアカンやんか」
「だって圭ちゃんと2人っきりになっちゃうんだよ・・・」
「・・・・・・ゴメンごま四郎。ほな一緒に行こか?」
「ごま四郎さんはまだ体が完全に治ったわけじゃないんですから私も行きます。平家
先生じゃどうも頼りにならなくって」
三重へと向かう平家先生、ごま四郎、お梨華の3人
よろずやで瓦版を立ち読みしていたため、完全に蚊帳の外の矢口先生
- 435 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)20時42分50秒
- 中澤屋「それにしてもなっち、職務ほったらかしてええんかいっ!」
お代官「ぶ〜心配ないべ。りんねに影武者頼んだべ。ほれっ!りんね登場!」
お代官の着ぐるみを被ったりんね登場
りんね@お代官「お代官様〜これ暑い〜」
お代官「文句言っちゃダメだべ、なっちはお代官なのよ、言うこと聞くっしょ!」
中澤屋「(強引やなぁ、けどちょっと見には、ばれへんな)」
お代官「んで、室蘭弁はマスターしたべ?」
りんね@お代官「え〜、あたし札幌なんですよ、そんな田舎・・じゃなくてお代官様みたいに威厳ないですよ」
お代官「ん〜、ならあんまりしゃべんないようにするべ、いいだべ?!」
- 436 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)20時44分33秒
- 井戸の美少女幽霊「って言うか〜かおりんもいるんだけど〜みんな出かけてちょっとセンチメンタルな気持ち〜」
- 437 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)20時45分40秒
- 中澤屋「どうやら、アンタがごま四郎と深い縁があるっちゅう噂はホンマみたいやな・・・。」
ユウキ「うるさい・・・。相手が誰であろうと請け負った仕事はやり遂げる・・・。」
中澤屋「まあ、最後まで話聞きいや。なにも殺せっちゅうわけちゃうねん。
ウチらの邪魔せんように説得してくれるか、ウチらの仲間になってもらうよう
説得してくれたらええねん。ただし、説得できんかった時は・・・わかっとるな・・・。」
ユウキ「言っただろ、誰であろうとちゃんと仕事は・・・。」
中澤屋「そんなにムキにならんでも・・・。アンタらのことは信用しとるって・・・。」
ユウキ「・・・行くぞ、ソニン・・・。」
ソニン「ええ・・・。」
天井裏に飛び上がる2人。
安倍代官「消えたべさ・・・。」
- 438 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)20時46分08秒
- >>434 平家先生も怪我が治ったばかりなのに気付かず失礼なことを言うお梨華
- 439 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)20時51分07秒
- 中澤屋「りんね、その格好じゃ動き辛いだろうけど、
あさみと連絡とってお彩に矢口の始末を催促してくれ・・・。」
りんね@お代官「邪魔者がいないうちにということですか・・・。」
中澤屋「そういうこっちゃ・・・。では、お代官様、行きましょうか。」
安倍代官「ふるーつたると、楽しみだべ。」
- 440 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)21時04分13秒
- 長屋に戻ると誰もいなかったが、みんな自分の家に帰ったのだろうと思い、ハイビ
スカスの布団を敷き、眠りにつく矢口先生
- 441 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)21時29分59秒
- 「まったく、ごま四郎はこんな時間までどこをほっつき歩いてんのよ!!」
折角の非番だというのに、プッチ長屋に誰もいなくてマジギレの狛犬のお圭
- 442 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)22時03分13秒
- そのころ京都、清水寺では
「どっしーん!吉澤五右衛門!武蔵の国川越藩出身、十五才!さあ、皆さんもご一緒にもう一度、どっしーん!」
清水の舞台からどっしーんと飛び降りる荒行を積んでいる吉澤五右衛門
- 443 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月26日(火)22時11分46秒
- 借金を踏み倒して逃げる愉快な仲間たち四人も、当然のごとく関西へ向かっていた。
ルル先生「大阪で解散式して、それから故郷に帰るのことアルヨ」(どうでもいいけど、本物のルルはもっと日本語うまいよな)
小湊先生「故郷の会津に帰るなら江戸からまっすぐのほうが早いのに…」(東北弁はむつかしい)
- 444 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)00時09分40秒
- ふと置き手紙を見つける狛犬のお圭
〜たびにでます ごま〜
「・・・漢字ぐらい書きなさいよ」
- 445 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)00時27分49秒
- あさみ「邪魔な連中は居なくなったわ。矢口先生を仕留める好機よ」
お彩「あんたみたいな雑魚に言われなくても分かってるわよ」
あさみ「何をっ!うっ・・・」
お彩の縛糸術で身動きがとれないあさみ
あさみ「どういうつもり!離しなさいよ」
お彩「しばらく大人しくしてて・・・始末がつくまで」
あさみ「あーんもう!厠に行きたかったのにぃ!」
お彩(真里・・・アンタとの勝負に水は差させないよ)
誇り高き仕事人、お彩と矢口先生の対決が迫る!
そしてあさみは厠に行けずおもらししてしまうのか?
- 446 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)00時58分09秒
- ハイビスカスの布団(子供サイズ)で寝ている矢口先生の枕元に・・・
「う〜ら〜め〜し〜や」
「あっ、幽霊・・・なんだカオリか。あんたどうしておいらのとこに出てきたのさ?」
「だって〜、みんな〜カオリ置いて関西に逝っちゃったんだよ、ひどいと思わない〜?」
「ありゃ、おいらも置き去りか・・・えーい、このスレの主人公はおいらなんだ!
旅に出ると言い出したのもおいらなんだっ!よし、関西へ旅立つぞ!」
「え〜カオリも行きた〜い行きた〜い」
「しょうがないなぁ、けどカオリ一応幽霊だから、人前に出られないでしょ?」
「だからぁ〜あそこの瓢箪に入っていくからさ、ね、カオリ幽霊だから重さ無いよ、お願い!矢口」
- 447 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)01時00分16秒
- 三叉槍を右手に、左の腰には瓢箪(飯田内蔵)を下げ、厚底を履いて旅立ち準備完了の矢口先生
- 448 名前:モーニング素浪人矢口先生:東海道の嵐編 投稿日:2000年09月27日(水)01時15分45秒
- お亜衣・のの太郎:
新しいキャラを掴みに?お亜衣の故郷の大和に向かうお子ちゃま2人組み
平家先生・眠りごま四郎・お梨華:
父危篤の話を聞き、故郷の伊賀名張に向かう平家先生と珍しく積極的なごま四郎、付き添いお梨華
中澤屋・お代官:
泉州堺にふるーつたるとの商談に向かう根っからの商人中澤屋と
上方食い倒れを夢見るお代官・安倍(お代官よりお奉行の方が正しかろう)
護衛はいらないのか?
吉澤五右衛門:京都で荒行中
矢口先生と美少女幽霊飯田:
当スレの主人公のくせに放置され、旅立ちが出遅れた。
腰の瓢箪には不思議な美少女幽霊飯田。
- 449 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)05時51分30秒
- 「さあて、そろそろ行くかぁ」
長屋の玄関から出た矢口先生の足元に飛んできて刺さる一本の針
「!!・・・彩っぺ」
「怖気づいて夜逃げ?それでも侍なの?」
「・・・おいら、彩っぺと戦わなくて済むなら臆病者と呼ばれてもかまわない」
「私にはその昼行灯の顔は通用しないわ。かつての人斬りの貴方をを知っている私には・・・」
「どうしてなんだよ?お互いもう過去は捨てたはずだろ!」
「お喋りはここまでよ。覚悟!」
- 450 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)05時56分02秒
- 「ちょっと待ったあ!」
いきなり瓢箪から飛び出す圭織
「うああ!カ、カオリ・・・あんた氏んだはずじゃあ」
さすがに驚きを隠せないお彩
- 451 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)06時00分10秒
- 「仲間同士で殺し合うなんてカオリ、悲しいと思う!」
「い、いやあのねカオリ、これにはワケが・・・」
「じゃあそのワケとやらを話してよ!」
幽霊相手では実力行使するわけにもいかず、事情を説明するお彩
- 452 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)06時08分46秒
- 「ふ〜んなるほどねぇ」
「だからぁ、私は真里を殺らなきゃいけないの」
「・・・そうかなぁ?カオリはそうは思わないけど」
「いやだからね私としては過去をバラされたら困るわけで・・・」
「その過去をバラそうとしてる奴を始末すれば良いんじゃないの?」
「!」
「カオリはそれが始末人としての正しい姿勢だと思う」
「・・・」
珍しく説得力のあることを言うカオリに呆然とする矢口先生とお彩
- 453 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)06時21分31秒
- お彩「祐ちゃんを・・・」
矢口先生「・・・殺る?」
カオリ「まあ矢口には抵抗があるかも知れないけどね。」
矢口先生「正直おいらには祐ちゃんは斬れないよ」
カオリ「殺らないまでもかつて江戸中で恐れられたたんぽぽ組に命を狙われたら普通ビビるよねぇ」
お彩「でもそれだけじゃ・・・」
カオリ「それにきっと裕ちゃんのことだから裏で悪いことしてると思う」
矢口先生「そうか!こっちも逆に悪事をネタに脅迫すればいいんだ!」
なにやら光明が見えてきたたんぽぽ組の三人
- 454 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)06時35分05秒
- お彩「でも悪事の証拠が・・・」
矢口先生「のの太郎が確か賄賂がどうこうって言ってたような・・・」
カオリ「もっと決定的な証拠が欲しいわね」
矢口先生「!」
お彩「どうしたの?」
矢口先生「そういえばおいら>>92でこんなもの拾ったんだ」
矢口先生の懐から菓子折りに偽装した金子が・・・
- 455 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)06時36分44秒
- 突然番屋に呼出をくらい半ギレの狛犬のお圭
「なによ、せっかくの非番だってのに……
え、京都に?五右衛門?…であたしの力がいる…
ええ、わかりました。早速。」
「ふふふ、あたしは食らい付いたら逃がさないよ…」
- 456 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)06時42分11秒
- カオリ「物的証拠はあるってことね・・・あとはのの太郎やお梨華の証言があれば」
矢口先生「イケる!」
お彩「そうね・・・上手くいくかも」
カオリ「そうと決まれば・・・」
一同「いざ西へ!」
中澤屋の悪事の証人を得る為、たんぽぽ組三人の道中が始まるのでした
- 457 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)07時01分16秒
- 「うぅ・・漏れちゃうよう・・・」
縛糸に捕われたまま完全に放置されているあさみ
- 458 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)07時09分41秒
- 「ちょっとぉ!あたしもつれてきなさいよ!」
たんぽぽ3人組に便乗する狛犬のお圭
- 459 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)09時53分49秒
- 「うぅ・・・なんでアタシがこんな目に会わなアカンねん・・・」
「しょうがないですよ。ごま四郎さんは1回寝ちゃうとなかなか起きませんから
ね。まぁ、いいじゃないですか。平家先生も少しは筋肉つけないとお仕事なく
なっちゃいますよ。あ、ごめんなさい。もうお仕事ないんでしたよね」
「ぐーーーー・・・・」
途中で眠ってしまったごま四郎を背負って移動中の平家先生とお梨華
- 460 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)10時53分40秒
- 安倍「ついたべ、ついたべ・・・」
中澤「着いたって、まだ川崎ですがな。」
安倍「ここの名物はなんだべか?」
中澤「ええと・・・なんでも奈良茶飯とかなんとか・・・」
安倍「よし、今日は心行くまで食べるべ」
中澤「って、まだ3時間も歩いてませんがな。急ぎの旅ですよって・・・」
安倍「・・・・なんか文句があるんだべか?名物を前になっちに立ち去れというんだべか?」
中澤「はぁ・・・じゃあ、今日はここで・・・」
安倍「はじめから素直に行くべさ。明日は神奈川の名物を探しておくべさ!」
中澤「・・・あかん、このままやったら東海道中食べ歩きになってまう・・・」
- 461 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)11時17分10秒
- 「あいちゃん・・・ここどこえすか・・・?」
「おかしいなぁ。もうそろそろ奈良についてもええハズやねんけど。ホンマ、ここ
はどこやねん・・・」
迷子になっていたお亜依とのの太郎
- 462 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)17時48分54秒
- 「とりあえずやどをさがすのれす・・・」
「ここはどこやねんな・・・」
「あ、あんなとこでおんなのひとがおそわれてるれす」
「ほんまや・・・」
「さっそくきゅういに・・・」
「いや、せっかくええとこやし、もうちょっと・・・」
「・・・あいちゃん」
「わ、わかったって、こぉらまてぇ!」
「きゅういにきたれすよ!ひとーつ・・・・」
宅配便に扮した暴漢たちを追い払うのの太郎。
影からこっそり応援する亜依
「ふっ、あんしんするれす・・・みねうちれすよ・・・」
「久しぶりに出番やったもんで、余韻に浸っとるな・・・・」
- 463 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)17時49分39秒
- 娘 「危ないところをどうもありがとうございます」
亜依「・・・もうちょっと見てたかったけどな・・・」
のの「てんかごめんの・・・・てへてへてへ」
亜依「そうや、ねえちゃん、ここはどこやねん」
娘 「ここは上州の宇都宮ですわ」
亜・の「うつのみや!」
のの「ってどこれすか?」
- 464 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)17時50分20秒
- 宿屋の娘お智の説明で納得した二人。
のの「あいちゃん・・・いきなりぎゃくほうこうれした・・・」
亜依「とりあえず出直しや・・・」
のの「なんかいきなりふあんれすね・・・」
亜依「大丈夫、任しとき!」
のの「そんなこともあろうかと・・・やどのおねいさんにちずをもらっておきました」
亜依「でかした1さすがののや」
のの「てへてへ、さ、ひらいてみるれすよ」
の・あ「!」
のの「・・・かんじばっかりれすね」
亜依「振り仮名振って欲しかったな・・・」
- 465 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)18時03分56秒
- 梨華「平家さん、ファイトファイトーです」
ごま「zzz・・・」
虚弱で歩けなくなったお梨華と寝ているごま四郎を大八車に積んで、
疾走する平家先生
- 466 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)18時07分34秒
- あさみ「も・・・もうダメ……。」
りんね@お代官「もう…。お彩に近づく時は注意しろって言ってたでしょ・・・。」
あさみ「りんねちゃん・・・。助けに来てくれたのなら早く解いて・・・。」
りんね@お代官「はいはい・・・。」
縛糸術を解くとすぐさま厠に走るあさみ
あさみ「もれちゃうよ〜。」
- 467 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)18時21分40秒
- 「今日はもう疲れましたね。平家先生、あそこの宿に泊まりましょう」
「なにが疲れたやねん!あんた歩き始めて半刻ぐらいでギブアップしたやんか!!
ちゅーかアタシのお父ちゃんが危篤やねん!宿なんかに泊まとっるヒマがあるか
い!!!」
「すいませーん、一晩泊まりたいんですけど」
「お腹すいた〜〜〜」
「ちったあ人の話を聞かんかい!!!」
スタスタと宿に入っていくお梨華と怒鳴っている平家先生を引きずって後をついて
行くもう目が覚めたごま四郎
- 468 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)18時24分14秒
- あさみ「ふぅ〜、すっきりしたです・・・。ところで、なんでそんなおかしな格好してるの?」
りんね@お代官「これはお代官さまが・・・。」
この後、10分程説明と愚痴を延々と言い続けるりんね
あさみ「ところで、次の仕事があるから助けに来てくれたんでしょ?」
りんね@お代官「そうだった。あのね、お彩が裏切っちゃったらしいの・・・。
それで、中澤さんを始末しに追いかけるみたい。
一応、伝書鳩に手紙をつけて送ったから大丈夫だと思うけど・・・。
で、アンタには中澤さんが堺に着くまでの護衛をしてもらうわ。
それが終わったら、タンポポ長屋の子供2人を奈良で始末して。」
あさみ「奈良ということは・・・あの動物を使うわけ・・・。」
りんね@お代官「そう。奈良にはたくさんいるからね・・・。
ただの連絡係として中澤屋に雇われているんじゃないってことと、
私達が裏の世界で獣使いとして恐れられている理由を教えてあげて来なさい。」
- 469 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月27日(水)18時44分58秒
- 「ねぇねぇ〜、カオリもう疲れちゃった。今夜はそこの宿に泊まらない?」
「疲れたってアンタ幽霊なのになんで疲れるのよ。ま、いっか。丁度お腹もすいた
しね」
やはり強い絆で結ばれているのか、平家先生御一行と同じ宿へと向かうお圭御一行
このスレの主役のハズなのに『矢口先生御一行』ではないのでふてくされている矢
口先生
- 470 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月28日(木)00時01分08秒
- カオリを裏庭の井戸に放しにいく矢口先生
- 471 名前:名無しチビンバ。 投稿日:2000年09月28日(木)00時25分12秒
- 井戸の中の蛙と縄張り争いをする幽霊カオリ。
- 472 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月28日(木)07時23分54秒
- 温泉で激走の疲れを癒す平家先生
- 473 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月28日(木)07時29分24秒
- 風呂でも眠るごま四郎
- 474 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月28日(木)07時54分22秒
- 「ア、アカン!こんな呑気なコトしとる場合とちゃう!お父ちゃんが!お父ちゃん
が!!!」
ようやく本来の目的を思い出して三重へと激走する平家先生
「あっ!平家先生!待ってくださいよ、行くんならごま四郎さんをかついで行って
ください。それから昨日使った大八車、宿の裏においてありますからそれも持っ
て来てください。そうそう、宿代ですけど・・・」
「ぐーーー・・・」
延々と続くお梨華を無視して大八車を取りに行く平家先生
1人しゃべりつづけるお梨華と眠りつづけるごま四郎
- 475 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月28日(木)09時20分19秒
- 亜依「ののちゃん、ようやく峠は越えたで〜!」
のの「ながかったれす・・・ようやくついたのれすね・・・」
亜依「う〜ん、空気がうまいなあ〜」
のの「うみもきれいれす〜」
亜依「・・・はぁ?」
のの「ほら、しまもみえるれすよ。」
亜依「・・・うちの田舎に海なんてあれへんねんけど・・・」
のの「えっ?」
いったいどこをさまようお亜依とのの太郎
- 476 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月28日(木)11時37分49秒
- 夜が不安な矢口先生
- 477 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月28日(木)11時54分43秒
- どうやら大島を望む東海道に戻ったらしいお亜衣とのの太郎
・・・って、先に出たくせに他の一行と同じくらいの旅程やん!なお子ちゃま2人
(しまがさどがしまでないことをいのるのれす)
- 478 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月28日(木)11時56分19秒
- 海外の地理は強いくせに、「名古屋城は越前!」「甲州かな?」とすっとこどっこいなごま四郎
- 479 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月28日(木)13時17分30秒
- 「平家せんせ〜、お腹すいたよぉ〜!ゴハンにしようよぉ〜!!」
「あら、あそこにお茶屋がありますね。お団子なんかどうですか?・・・ってあら、
もう通りすぎちゃいましたね」
「お父ちゃん!アタシが行くまで生きててやーーー!!!
呑気なごま四郎とお梨華を大八車に乗せて、わき目もふらず激走する平家先生
- 480 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月28日(木)13時18分03秒
- まだ宿の井戸でカエルとケンカをしている大女の幽霊
- 481 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月28日(木)13時30分08秒
- の「とりあえず、あのちゃてんでおだんごれもたべるのれす」
あ「腹減ったしなあ・・・おばちゃん、団子2つ〜」
店「ごめんなぁ、さっきへんなお侍さんと商人のおばちゃんが、
店中の団子食べていっちゃんたんよ」
の「・・・・おなかすいたれす・・・」
あ「どこにでもおんねんな。食い意地の張ったお侍と商家のおばちゃんって・・・」
店「あ、南蛮渡来の果物でばななだけは残ってたけど、食べる?」
の「いただくれす〜」
あ「・・・なんかとって嫌なかんじがするねんけどな・・・」
- 482 名前:モーニング素浪人矢口先生:東海道の嵐編・解説 投稿日:2000年09月28日(木)15時15分29秒
- 現在の旅程進捗状況(推測)
先頭:平家先生と愉快な仲間達--------------大八車で疾走中(伊賀・名張の里へ)
その後ろ:中澤屋とお代官-沿道の名物を全て食べ尽しながら進撃中(堺に商談)
ほんの少し後ろ:お亜衣とのの太郎の珍道中---残り物で空腹を紛らわす(ふるさと・奈良へ)
ちょこっと後ろ:矢口先生と楽しい仲間達-----時間観念の欠けた美少女幽霊と妊婦のため遅れ気味(?)
??:借金を踏み倒した4人のお姉さんたち(大阪へ、放置気味)
??:獣使いあさみ(中澤屋たちの護衛・・・影薄いなぁ)
- 483 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月28日(木)17時29分38秒
- お亜衣とのの太郎が茶屋に着く少し前・・・。中澤屋の元に舞い降りる1羽の鳩。
中澤屋「おっ、りんねの伝書鳩やないかい。どれどれ・・・。」
手紙を外して読む中澤屋
安倍代官「お彩が矢口先生を始末したって報告かい?もぐもぐ・・・。」
中澤屋「・・・残念ながらその逆です。それどころか、ウチらを始末しに
追いかけて来よるみたいですわ・・・。
脅されて手先になるよりも口封じした方が手っ取り早いってことに
やっと気付いたようやなぁ・・・。」
安倍代官「そんな・・・、仕事人に狙われるなんて・・・。不安で食欲がなくなって
栄養失調になっちゃうべさ。もぐもぐ・・・。」
中澤屋(嘘つけェ〜!!今もメチャクチャ食っとるやないかい!!)
「ご安心を・・・。りんねが気をきかせてあさみをこちらに送らせたそうですから・・・。」
安倍代官「あさみ1人だけで大丈夫なんかい?あの子ら、諜報活動が専門っしょ?もぐもぐ・・・。」
中澤屋「あの子らの能力で情報収集させると最も早いからその仕事をさせてるだけで、
裏の仕事人としての実力は矢口たちに負けてません。
なんせ、全ての動物があの子らの仲間であり、武器ですから・・・。」
安倍代官「それを聞いて安心したべ。おばちゃん、お団子おかわり〜!!もぐもぐ・・・。」
中澤屋(まだ食う気なんかい!!なんでこんなに緊迫感がないんや!!)
- 484 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月28日(木)18時56分46秒
- 大井川で足止めを食らった平家先生ご一行
- 485 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月28日(木)20時31分21秒
- 静岡名物「安倍川もち」を食い漁る安倍代官
- 486 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月28日(木)20時32分49秒
- そのころ京都、清水寺では
「そぉとぉ修業したし、そぉとぉ強くなった気がするし、そぉとぉべーぐるが食べたくなってきたし、そろそろ江戸に帰ろうかな。…ああ、でも江戸に帰るとまたごま四郎とお梨華との三角関係が待っている…。最近じゃお亜依まで俺に惚れてるみたいだし。どうしよう困ったなあ。みんなそぉとぉ可愛いし…いっそ出家して清水寺に残ろうか。ああ困った困った」。
贅沢な悩みに苦しむ吉澤五右衛門
- 487 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月28日(木)20時37分38秒
- 夜逃げの道中、金に困って曲芸・舞踊・民謡・漢方を演目にするパフォーマンス集団「ボンバー社中」を結成した四人の愉快な仲間たち。
- 488 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月28日(木)20時41分48秒
- 静岡で名物のおいしいお茶を飲みすぎた矢口先生。当然のごとく夜は悲惨なことに。
お彩「ちょっと真里っぺ!せめて一晩に一回にしてよ!」
矢口先生「…面目ない…」
- 489 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月28日(木)20時53分27秒
- そのころ狛犬のお圭は
お圭「ふふふ。あたしの得意の変装、今日も決まったわよ。豆絞りの姉さんかぶりに、この衣装。どこから見ても静岡名物茶摘娘だわ」
茶摘娘A「ちょっとおばちゃん、なにブツブツ言ってんの。手が動いてないよ」
お圭「失礼ね!誰がおばちゃんよ!あたしだって茶摘娘なのよ!」
茶摘娘B「どっから見てもおばちゃんじゃない。その目じりと口元のシワといい」
お圭「これは変装のために描いてんのよ!…って変装だってばれちゃったじゃないのよ!」
茶摘娘A「はいはい、おばちゃん、働いて働いて」
茶摘娘B「おばちゃん、邪魔だからちょっとどいて」
お圭「もういいわよ!どうせあたしはおばちゃんよ!」
開き直った狛犬のお圭
- 490 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月28日(木)23時38分59秒
- 「お団子おいし〜!おばさ〜ん、お団子おかわり〜〜〜!!!」
「やっぱりお団子にはお茶!そしてお茶は緑茶ですよね。ねぇ、平家先生。関西の
人ってどうしてこんな美味しいものを飲まないんですか?あ、ごめんなさい。三
重は静岡と一緒に東海4県に入ってるんでしたよね。あら?でもだったらどうし
て平家先生は関西弁なんですか?不思議ですよね。あ〜、お茶がおいしい」
「・・・なぁ、アタシのお父ちゃんが危篤やいう事覚えてへんのか・・・?」
茶店で休憩中のごま四郎とお梨華
隣でブツブツ言っているが、完璧に無視されている平家先生
- 491 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月29日(金)00時17分28秒
- 「ねえ、あれごま四郎じゃない?」
「あ、アイツ何が『〜たびにでます ごま〜』よ!ちょっとアンタ待ちなさいよ!」
「なんか微妙に違うような・・・?」
ユウキとソニンに遭遇し、大きな勘違いをする狛犬のお圭
- 492 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月29日(金)00時20分04秒
- 「な、なんだあのイカツイ顔の女は・・・」
「こっちに来るわ!」
「任務に差し障るとマズい。逃げるぞ!」
狛犬のお圭の迫力に逃げ出すユウキとソニン
- 493 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月29日(金)00時22分31秒
- 「あれ?行っちゃった・・・何だろうね?」
「まったくこのアタシを無視するとは良い度胸じゃないの!」
「あの装束・・・暗殺集団の・・・」
不確かながら嫌な予感を感じるお彩
- 494 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月29日(金)00時44分18秒
- 「優跳組」
江戸後期に暗躍した暗殺集団が「優跳組」である。風魔忍の流れを組むこの集団は暗殺を
専門にするだけあり富士登山など、過酷な修行に耐えぬいた者のみしか生き残れない。
「蹴球がやりたい」などと甘いことを言えば即座に斬られる厳しい世界であった。
闇の集団ゆえに殆ど記録は残っていないが、江戸後期の棟梁、和田某のみはその手腕で表
の世界でも広く知られていたようだ。
ある大名などは「和田に頼めば邪魔者はいつのまにか氏んどる」という言葉を残している。
(民明書房刊 「大江戸裏街道〜おぬしも悪よのぅ」より)
- 495 名前:名無しチビンバ。 投稿日:2000年09月29日(金)02時51分58秒
- 井戸の中から「ゲロゲロゲロゲロ〜♪」「ぐわっぐわっぐわっ♪」と
輪唱が……
どうやら縄張り争いはやめ、平和解決の記念に「音を楽しんで」いる模様の
大女幽霊カオリ
- 496 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月29日(金)04時39分48秒
- 「カオリ、置いてきちゃったけど元気かなあ・・・・」
「あの娘のことだから、大丈夫よ」
「だったらいいんだけど・・・」
井戸を覗きこみ、若干センチメンタルな矢口先生
- 497 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月29日(金)08時08分24秒
- 「ふぅ、やっとあのイカツイ顔の女から逃げられたな・・・」
「あ〜、疲れた。アンタの知り合いなの?あのイカツイ女」
「コラァ!ごま四郎!!アンタこんな所でなにしてんねん!?メッチャ探したんや
で!!?」
「だ、誰だ!お前は!?俺は・・・俺はごま四郎なんかじゃ・・・」
「いいから、逃げるわよ!!」(バッ!!)
(遠くから・・・)
「平家せんせ〜い!そんな所で何してるんですか〜!?ごま四郎さん待ちくたびれ
て眠っちゃいましたよ〜!!!」
「ぐーーーー・・・」
またもやごま四郎に間違われたユウキ
わけが分からず、1人おろおろしている平家先生
- 498 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月29日(金)09時09分57秒
- 「あいちゃん、みれくらさい。だいどーげいれすよ。スゴイえす!スゴイえす!!」
「なんやコイツら。『ボンバー社中』?おお!宙返りや、宙返り!!メッチャすご
いで〜〜!!!」
ボンバー社中のパフォーマンスに大喜びのお亜依とのの太郎
- 499 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月29日(金)09時26分03秒
- 「でぃあ〜」
どこかで聞いた声に夜中飛び起きた矢口先生。井戸に行ってみると
そこには大女の幽霊が・・・
「もう、おいてくなんてひどいよ!ここまで追って来るの大変だったんだからあ」
「ご、ごめん、呼んではみたんだけどね・・・」
「今度置いていったら、とりついてやるんだから。忘れないでよ!」
「は、はいっ」
井戸に帰っていった幽霊
・・・少しちびっていた矢口先生
- 500 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月29日(金)11時18分15秒
- いつのまにか、一輪社とフラフープで舞台に立つお亜依とのの太郎
- 501 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月29日(金)13時29分01秒
- 「なぁ、ごま四郎。アンタ兄弟とかおるんか?さっきアンタにメッチャそっくりな
子がいたんやけど」
「きょ〜だい?うぅ〜ん、いたかもしんないけど、よくおぼえてないや。あはっ」
「でも世の中にはそっくりな人が3人いるっていいますからね、その1人じゃない
んですか?そう言えば、そのそっくりな3人が揃うと地球が爆発するって小さい
頃ばあやに聞いた事がありますよ。もしそうなったら大変ですよね。ねぇ、平家
先生、どうします?」
危機感や、緊張感というものがまったく存在しないアホ3人組。そう言えば危篤の
父の元に急がなくてもいいのか!?平家先生
- 502 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月29日(金)13時32分20秒
- 「お昼休み・・・安倍川もちに感動・・・♪」
静岡名物安倍川モチをおいしそうに食べている矢口先生達をうらやましそうに見て
いる大女の幽霊(幽霊だから食べられない)
- 503 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月30日(土)00時26分13秒
- 「ハァハァ・・・なんでこんなに絡まれるんだ。」
「あれ?あのカラス・・・獣使いの」
「なにか手紙をもって来たぞ(ごそごそ)ん?『ごま四郎一行の人相書き』?」
「この平家先生って・・・さっきの人にそっくり!」
「ひき返すぞ!」
結構忙しいユウキとソニン
- 504 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月30日(土)00時35分53秒
- ようやく大井川を渡り、西へ激しく動き出した平家先生と愉快な仲間達
・・・ユウキとソニン、引き返してどうする?
- 505 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月30日(土)00時40分06秒
- 「ハァハァ・・・ここはどこなんだ?」
「なんかあそこで大道芸やってるけど・・・」
「あんなもんに構ってるヒマは無い!」
迷い道ユウキとソニン
- 506 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月30日(土)00時43分37秒
- のの太郎「あっごま四郎さんなのれす!」
お亜衣 「ほんまや、東海道さかのぼってきはったんや!ごま四郎は〜ん」
ユウキ 「俺はごま四郎じゃないっ!」
のの太郎「ごまひゃん、ののはこんなにいちりんしゃがうまくなったのれすよ・・ほらっ(激しく一輪車)」
お亜衣 「ごま四郎はん、うちら旅に出てようやっと会えたんやで!なんか言ってぇな」
お子ちゃま2人にまとわりつかれて、任務が嫌になってきたユウキ及びソニン
- 507 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月30日(土)00時55分34秒
- お亜衣とのの太郎を振り切れないユウキとソニン
そこへ満を持してスレの主人公矢口先生登場!
矢口先生「おーい、のの太郎にお亜衣、ごま四郎だ〜元気だったかー、ってその娘だれ?」
お圭 「あ、ごま四郎、あんたどこ逝ってたのさ?!」
お彩 (怪しい・・・ごま四郎にそっくりだけど。それにもう1人の娘、見たことがある・・)
- 508 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月30日(土)01時03分15秒
- お亜衣 「あ、矢口先生や〜(ちょっと涙)狛犬の姉さんもいてるで〜」
のの太郎「お久し振りなのれす〜」
一応涙の再会の中、お彩は冷静だった。ユウキとソニンに忍び声で密かに話す
お彩 (あんた誰なのさ、ごま四郎にそっくりだけど)
ユウキ(俺は俺だ・・・それより忍び声を使うとはお前は何者だ)
お彩 (なるほど、和田さんの手の者ね。あんた達は手を引きな。
和田さんに鼻ピのお彩に邪魔されたって言えば納得するよ。月海組を知らないのかい?
だいたいキャラが多過ぎるんだよ。)
ソニン(・・・ユウキ、相手が悪そうだよ、ここは一旦引こう)
情勢悪しと察して道を外れる二人
- 509 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月30日(土)07時52分26秒
- 平家先生「お父ちゃん!お父ちゃん!大丈夫なんか!?みちよが帰ってくたで!」
母「あら、みちよ。あんたホンマに帰ってきたんか?いやな、お父ちゃんがみちよ
がおらんと寂しい言うからあんな手紙出したんよ。だってお父ちゃんが危篤と
でも言わなあんた帰って来ぉへんやろ?」
お梨華「始めまして。平家先生のお父様とお母様ですね。私お梨華と申します。平
家先生はいつも本当に困ったちゃんなので私いっつも苦労しているんです
よ。そうそうこの間も・・・」
ごま四郎「ねぇねぇ〜、お腹すいた〜〜〜!!」
父「なんや自分お腹すいたんか?ほな、おじちゃんと赤福でも食べようや」
平家先生「・・・・・・・」
父の危篤が自分を実家に呼び寄せる為のウソだと分かり、無言で両親を殴打した平
家先生
- 510 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月30日(土)10時15分45秒
- 「なんや!親に手ぇ上げるとは!許さへんで!」「そないな子に育てたおぼえはあらへん。お江戸暮らしで荒みよったな?根性叩き直したるからそこへ座り!」
たちまちご両親の返り討ちにあり、徹底的に折檻されまくる平家先生
- 511 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月30日(土)10時18分11秒
- いつの間にか折檻に加わって平家先生をシバいている眠りごま四郎。
お梨華「平家先生って、子供のころからこうやって暴力に耐えてきたんじゃないですか。いくら乱暴されても無事なのは、そのおかげじゃないですか。これも親の恩の一つじゃないですか」
平家先生「助けて!氏ぬ!」
- 512 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月30日(土)10時56分24秒
- 平家父「お嬢ちゃん。あんたええこと言うわ。よっしゃ、おっちゃんと赤福食べよ」
お梨華「わ〜、私前から赤福って食べたかったんですぅ〜」
平家父「そうか、そうか、ええ娘やなあ。よしみちよ。赤福買うといで」
平家先生「なんでやねん、なんでうちが買いにいかなあかんねん。」
平家母「あ、ついでにお茶とお味噌も買うて来てね。」
平家先生「・・・」
お梨華「ファイトファイト〜」
- 513 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月30日(土)11時04分49秒
- 平家先生「・・・おっちゃん、赤福4つちょーだい」
おっちゃん「あ、みっちゃん。久しぶりやな、相変わらず生傷が絶えんなあ」
ごま四郎「あは、あは、あは」
平家先生「なんであんたが笑うねん」
おっちゃん「そんなみっちゃんに売ってあげたいねんけどな。今日入ってくるはずやった
赤福が入って来えへんねん」
平家先生「なんで?」
おっちゃん「なんでも、国元のほうで一斉に売り切れ続出らしくって、ここらへんまで入ってこんのよ」
ごま四郎「ええぇ〜」
おっちゃん「なんでも、江戸から来たおばちゃんが買い占めて入ってるらしいで」
平家先生「ふぅ〜ん、しゃあないな。じゃお味噌とお茶ちょーだい」
おっちゃん「じゃ、かわいいからまけとくわ」
ごま四郎「ありがと〜」
平家先生「・・・」
- 514 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月30日(土)18時02分02秒
- 「やっぱり赤福はうまいべ!中澤屋、もっと買ってくるだべさ!!」
「お代官様、もぉ赤福ありませんわ。ちゅーか買いすぎです。店に卸す分まで食べ
つくしてどないするんですか・・・。ほら、はよ行きますよ!!」
赤福を買い占めたおばちゃん達。
「おばちゃんは中澤屋だけだべ!なっちはまだ若いべさ!!!」
- 515 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月30日(土)18時24分55秒
- 狛犬のお圭「誰よ!おばちゃんおばちゃんて言うのは!失礼じゃない!しょっ引くわよ!」
被害妄想でしかも職権濫用な狛犬のお圭
- 516 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月30日(土)21時30分58秒
- ユウキ(よし、あのお彩とかいう手強そうな奴はいない!)
ソニン(今がチャンスね、どうする?)
ユウキ(とりあえず、吹き矢でしびれ薬を平家先生の動けなくしよう。)
ソニン(用心のため、ごま四郎には眠り薬を撃ち込んだ方が…。)
ユウキ(そうだな・・・。一応、あれでも一流の剣客だからな・・・。)
ソニン(それから、ごま四郎だけさらって説得を?)
ユウキ(ああ。また邪魔が入ると面倒だからな・・・。)
とうとう行動を始める優跳組
- 517 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月30日(土)21時54分41秒
- 優跳組が平家先生を見つける少し前・・・
お彩「そうか!!真里っぺ、長屋の他の人達は!?」
矢口先生「ええっとぉ・・・・・・。」
お亜衣「平家先生と梨華ちゃんとごま四郎はんは名張に行っとるはずやで。」
のの太郎「へいけせんせいのおとうさんがきとくらそうれす。」
お彩「しまった!!真里っぺ、先を急ぐよ!!」
矢口先生「どうしたんだよ、急に・・・。」
お彩「さっき会ったごま四郎に似た子と一緒にいたのは和田さんのところの忍者よ!
どこかで見たことある子だと思ったの・・・。
おそらく、中澤屋が私が裏切ることも計算に入れて雇ったのね・・・。」
矢口先生「ということは・・・。」
お彩「そう。今1番狙いやすいのは平家先生達。それをみすみす見逃すハズはないわ!」
矢口先生「大変だ〜!!」
お彩「行くわよ!」
はたして、矢口先生たちは間に合うのだろうか?
- 518 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月30日(土)22時32分27秒
- ・・・ソニンが草陰に隠れて平家先生の背後に回った、完全に死角だ
ユウキはその後ろで援護の体勢に入る
カツーン!
ソニンのまぶたの脇に手裏剣が刺さった
驚くソニンの右手の吹き矢筒がはじきとばされる!
「自分ら、何してんねん・・・」
平家先生のダークな声に背筋が凍る優跳組
- 519 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月30日(土)22時36分51秒
- うろたえたユウキが構えた短刀を手裏剣が弾き飛ばす
「あたしもなめられたもんやなぁ、モーニング横丁最初の免許皆伝、平家みちよ・・・」
恐るべき殺気を発する平家先生
「しかしてその実体は・・伊賀は名張の里、忍術の皆伝者「名張の稲妻」とはあたしのことやっ!」
- 520 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年09月30日(土)23時24分00秒
- ユウキ「くくっ・・」
ソニン(手ごわい、いや、格が違う・・恐ろしい手練だわ)
平家先生「あんたら、なにもんや?うちらをつけてくるなんて?
だいたい、忍者マスターがごろごろしてる伊賀、そん中でもあたしを探るなんて、命知らずもええとこや
しゃべってもらうで、わけを。さもないとこの兜割りで額打ち砕くよ!」
定番のやられキャラ、平家先生がついに真の姿を見せたのだ
- 521 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月01日(日)02時21分45秒
- ごま四郎「平家さ〜ん、お店のおじさんがべーぐるもオマケしてくれたよ〜。」
平家先生のそばに駆け寄って来るごま四郎
平家先生「ごま四郎、こっちへ来たらあかん!!
病みあがりのアンタにこいつらの相手は・・・って、ふにゃあ・・・。」
その場に倒れる平家先生。お尻には吹き矢が・・・。
ユウキ「アホか?この人・・・。敵が側にいるのによそ見なんかしてどうする・・・。」
ソニン「ツメが甘いからイマイチパッとしないのね、この人・・・。
確かに、私たちより格が上かもしれないけどさ・・・。」
真の姿を見せても平家先生はやっぱり平家先生・・・。
- 522 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月01日(日)07時26分37秒
- 「平家先生起きてよ〜!おじさんがべーぐるもおまけしてくれたんだってばぁ!!」
「うぅ・・・し、しびれて・・・動かれ・・へん・・・」
「ねぇねぇ平家先生!聞いてんのぉ!!?起きて起きて起きてよぉ〜〜!!!」
「あら、平家先生ってばこんな所で何をしているんですか?ごま四郎さんが買って
きたお茶とべーぐるを食べましょう」
ズルズルと痺れている平家先生を引きずって行くお梨華とごま四郎
「ちょ・・ちょお待って・・・。そこの・・茂みに忍者が・・・」
平家先生悲痛な訴えも、べーぐるとお茶の前には敵わなかった
- 523 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月01日(日)11時06分44秒
- 横丁一の腕前なのに、モーニングがらみになるとへっぽこな平家先生
なんやついてないわ・・・って、大ピンチだ平家先生と愉快な仲間達!
- 524 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月01日(日)11時24分20秒
- 平家先生宅に向かったはいいが、場所がわからず迷子になっている矢口先生御一行
- 525 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月01日(日)13時29分04秒
- 平家先生や矢口先生の活躍を心待ちにしていたのに、
いつの間にか通過されて涙する尾張名古屋の町民達
- 526 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月01日(日)14時00分43秒
- その翌日、突然町中から食べ物が姿を消し、パニックに陥る尾張名古屋城下町
謎の2人連れの旅人のせいでは・・・との噂が飛び交った
- 527 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月01日(日)14時04分59秒
- 名古屋城下の惨劇を聞き、「その手は桑名の焼きハマグリ」と警戒するが、
やはり全てのハマグリを食い尽くされてしまった宿場町・桑名
- 528 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月01日(日)14時41分02秒
- ごま四郎「あ〜、べーぐるおいし〜。お茶とべーぐるって結構合うんだね」
平家父「そやな〜。おっちゃんべーぐるなんて初めて食うたわ。ホンマごま四郎は
ええ子やな〜。そや、自分ウチの子にならへんか?どや?ここでおっちゃ
ん達と一緒に暮らそうや」
ごま四郎「え〜、どうしよっかな〜、あはっ」
平家先生「・・・し、しびれが・・・誰か・・助けて・・・」
平家母「みちよ!あんた何転がってんねん!はよ起きんかい!ホンマいくつになっ
もだらしない子やなぁ〜!!」
まだ痺れ薬が切れずにもがいている平家先生と養子問題勃発のごま四郎
(庭先にて・・・)
お梨華「あら、お客様ですか。いつの間に。はい、べーぐるとお茶をどうぞ」
ソニン「・・・あ、ありがとう」
ユウキ「・・・・・どうも」
庭の植木の陰に隠れていたソニンとユウキにお茶を振舞うお梨華
- 529 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月01日(日)15時12分36秒
- ユウキ(このままじゃしびれ薬の効果がなくなってまたややこしいことになる・・・。)
ソニン(じゃあ、あの女の人をもう一回呼ぶから隙を見て急須に眠り薬を・・・。)
ユウキ(よし、やるぞ!!)
ソニン「すいませんが、お茶のおかわりを・・・。」
お梨華「はいはい。ちょっと待ってくださいね。
でも、なんでこんな所にいるんですか?遠慮しないでお上がりください。」
ソニン「すいませんね・・・。でも、ここの方が落ちつきますから・・・。」
お梨華「そうですか。ではまた、おかわりがほしい時は遠慮せずに言って下さいね。
ベーぐるもまだまだたくさんありますから。」
ソニン「はい、ありがとうございます。」
ソニン(どう?うまくいった?)
ユウキ(ああ。あとは飲んでくれるのを待つだけだ。
その前に、平家先生にもう一発矢を撃ちこんでおこう・・・。)
平家先生「ぎゃ!・・・まだ・・・薬の効き目、・・・きれて・・・へんのに・・・。」
もう1本、お尻に矢が刺さってしまった平家先生
- 530 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月01日(日)18時49分14秒
- 「カァ〜カカカァ〜!!」
「おっ!りんねのトコのカラスやん。なになに?優蹴組がごま四郎に接近中?よっ
しゃ!ウチの計画通り。あとはお彩が矢口を倒せば問題はないワケやな。これで
江戸の商いは全部ウチのモンや!かっかっか〜〜!!!」
お彩が自分を裏切った事などまったく知らずに高笑いをする中澤屋
- 531 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月01日(日)18時54分34秒
- 「ごま四郎さん、往診に来たよ・・・ってあれ?なんで誰もいないの?折角いい薬
が調合できたのに・・・」
長屋に誰もいないどころか、モーニング横丁から完全に人の気配が消えていて、少
し寂しい町医者明日香。
- 532 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月02日(月)13時34分25秒
- 「ちょっとぉ、平家先生のうちってどこなのよ!」
「そんなことオイラに言われてもわかんないよぉ〜」
「困ったわねぇ・・・さすがに道行く人にも聞けないしねぇ」
すっかり困っている矢口先生ご一行
「たぶん、きかれたひともこまるれす」
「きっと誰も知らんやろしな・・・・」
- 533 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月02日(月)13時35分42秒
- 平家先生宅を探してうろうろしていたら、不審人物としてひっ捕らえられた矢口先生御一行
- 534 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月02日(月)13時40分02秒
- 「アンタ達何こんな所でうろうろしてるの!?大人しくココに入ってなさい!!」
何故か登場の三重県鈴鹿市出身、岡引加藤紀子に牢屋にブチ込まれる矢口先生御一行。
- 535 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月02日(月)14時43分48秒
- 得意の牢抜けで、外に出る矢口先生
- 536 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月02日(月)14時52分04秒
- 鍵穴に手が届かない矢口先生
- 537 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月02日(月)15時34分49秒
- お彩に肩車をしてもらい、鍵開けに挑戦する矢口先生
- 538 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月02日(月)15時47分05秒
- なぜか一緒に牢に入れられている岡っ引お圭
- 539 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月02日(月)16時41分45秒
- お圭「ちょっと!あたしは江戸の岡っ引きなのよ!狛犬のお圭と聞けば江戸中の悪党どもが震え上がるんだからね!早くここから出さないと、あんたたちもただじゃおかないわよ!早くしなさいよ!キリキリ開けなさいよ牢のカギを!開けないとぶっ飛ばすわよ!」
牢番A「顔も声も恐ろしいで。こら大変な悪党やで。うわ、見てみい、あの釣り上がった鋭い目!あのでかい口!」
牢番B「江戸中が震え上がるちゅうのもほんまやろな。くわばらくわばら。絶対逃がしたらあかん。殺される」
牢番A「もっと見張りを増やしたろ。カギももっと頑丈なのに付け替えたろ」
かえって墓穴を掘っている狛犬のお圭。
- 540 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月02日(月)18時40分39秒
- ユウキ(飲んだか?)
ソニン(うん・・・、全員ぐっすり眠ってる・・・。)
ユウキ(よし、いくぞ!!)
平家先生宅に(土足で)上がる2人
ユウキ「縄じゃなくて、鎖で縛っておいてくれ。
縄だとバカ力で引き千切られる可能性が高いからな・・・。
鎖もそんなに長くはもたないと思うけど、縄よりはマシだ。」
ソニン「じゃあ、痺れ薬も打っておいた方がいいわね・・・。」
ユウキ「そうだな・・・。起こしてしまうとと面倒だからその方がいいかもしれない・・・。」
平家先生「ちょお・・・待ち・・・、アンタら・・・ウチらを・・・どうする・・・つもりや・・・。」
ユウキ「別にアンタたちを殺すつもりはない・・・。そんな任務はないからな・・・。
用があるのはこのごま四郎だけだ・・・。」
平家先生「ごま四郎に・・・なんの用が・・・あるっちゅうん・・・や・・・。」
ユウキ「そんなにややこしい用件じゃないよ・・・。
ただし、こちらの要求を飲まなかった場合は・・・殺すことになる・・・。」
ソニン「終わったよ・・・。」
ユウキ「よし、行くぞ!」
ユウキがごま四郎を抱えあげると、2人は素早く去って行った
- 541 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月02日(月)22時54分57秒
- 腰の瓢箪「こんこん♪(16ビート)」
矢口先生「・・・なんだぁ、なんか物音がするよ」
腰の瓢箪「こんこん♪(しつこく16ビート)・・・まだ気が付かないのぉ〜カオリ怒っちゃうよ〜」
矢口先生「あっ、いけね。おいら忘れてた、そ〜れ、ぽこっとな!」
矢口先生の腰の瓢箪より一条の煙・・・
煙の中に美少女幽霊「あ〜狭苦しかった、なんだ〜みんな〜困ってるのね〜」
矢口先生「分かってるんなら、なんか手伝ってよ!」
美少女カオリ「そんなのかんた〜ん、ほらね♪」
美少女幽霊カオリ、牢をするりと抜けて、あっさりと鍵を外した!
お彩「カオリ、あんた、やるときゃやるのね!さぁ、みんな早いとこ出て、平家先生の屋敷に逝くよっ!」
のの太郎「れも、へいけせんせいのおうち、どこかわからないのれす・・・」
カオリ「辻っ!10回探すのよっ!って、カオリのGPS&マップ機能ですぐ分かるよ、西南西に逝って、2つめの四つ角を左ね!」
- 542 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月02日(月)23時03分18秒
- ぐるぐるまきのごま四郎をかかえてユウキが縁側を駆け下りた時、
「あ〜よく寝たっ!おやつ食べたいよ〜」
ごま四郎が大きく背伸びをした途端、縛り付けた鎖が吹き飛んだっ!(クソ怪力)
ごま四郎「あっ、あんたユウキ、こんなところで何してんのよっ!お母さん心配するでしょっ!」
ユウキ「おいおい・・・まき、俺たちはあんたを味方にするために来たんだよ」
ごま四郎「どーせ、和田さんのたくらみでしょ。あたしは平家さんと一緒に逝くの!邪魔しないでよ」
ソニン「・・・なんか話が違う」
ごま四郎「話が違うのはあんたたちよ!全く、キャラばっかり増えて話がややこしくなるんだからっ!
和田さんによく言っといて。あんたたちは、みんなが江戸に帰るまで放置だって!
関西であたしたちの活躍を見てからおいでっ!」
案外、話の進行を知っている怪力ごま四郎に恐れをなして逃げ去る優跳組のコンビ・・しばらくさようなら
- 543 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月02日(月)23時31分28秒
- 平家屋敷を逃れるユウキとソニンに伝書烏が飛んできた
ソニン「あら、足に手紙が・・・」
「お彩が挑戦してきたのは聞いた。今は月海組と事を構えたくない。
ごま四郎に上手く話がつかなかったら、一旦江戸に戻れ。
チャンスはまだある。ひゃっひゃっひゃっ。
和田 」
ソニン「あたし達この人についていって良いのかしら・・・」
ユウキ「・・・チャンスはまだある、一旦江戸へ引き上げだ」
- 544 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月02日(月)23時31分31秒
- 「ごま四郎〜!どこ行ったんや〜!?アンタの好きなべーぐるやで〜。はよ戻って
こなアタシが食べてまうで〜!!」
「平家先生ってば昔べーぐるなんて南蛮の食べ物は嫌いだって言ってたじゃないで
すか。もう忘れちゃったんですか?このままじゃ中澤屋さんみたいになっちゃい
ますよ。気をつけてくださいね。そうそう、この間井戸端会議で仕入れたボケ防
止の体操教えてあげましょうか?まず両手を上に上げてグーパーグーパー・・・」
ボケ防止体操を実演するお梨華を無視してごま四郎を探す平家先生
- 545 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月02日(月)23時35分34秒
- 「はぁ・・・俺達放置だってさ・・・」
「しょうがないよ。まだキャラもあんまり出てないから絡みづらいしさ・・・。ほ
ら、元気だして!いつか有名になって立派に絡んで行こうよ!!」
「・・・そうだね」
放置を宣告され、茶店で反省会を開くソニンとユウキ。
- 546 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月03日(火)07時08分15秒
- 「あ、あそこにおるんは・・・」
「へいけせんせいれす。へーけせんせー!」
「あ、あんたたちまで・・・なにしにきたんや・・・」
ごま四郎を探していて、矢口先生ご一行にぶち当たった平家先生
- 547 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月03日(火)08時04分24秒
- 「へーけせんせい!へーけせんせい!のののいちりんしゃみてくらさい!!」
「あわわわわわわ!!!」
1輪車で平家先生に突進するのの太郎
- 548 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月03日(火)16時24分28秒
- 免許皆伝のはずなのに、ののの一輪車をなぜか避けられない平家先生
- 549 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月03日(火)16時51分30秒
- 「平家先生大丈夫ですか?起きられます?ダメですよ、腰は大事にしないと」
「みっちゃん鈍ずぎ〜!カオリだってもうちょっとうまく避けるよ」
「アンタは幽霊だから避けられて当然でしょ。つーか、仮にも免許皆伝なんだから
もうちょっとしっかりしてよね!」
「ホンマやな。見てるこっちが情けなくなるわ」
「矢口こんな人と元同僚だったなんてマジ恥ずかしいよ」
「へーけせんせい、ごめんらさい・・・」
「のの太郎が気にする事じゃないよ。避けられなかった平家先生が悪いんだからさ」
「うぅ・・・うっさいわ!ほっといてぇな!!」
みんなにボロクソに言われるちょっと可哀相な平家先生
- 550 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月03日(火)17時37分14秒
- お圭「ちょっと!あたしを置き去りにして話進めるのはやめなさいよ!早くここから出さないと承知しないわよ!」
ひとりだけ牢屋に放置状態の狛犬のお圭
- 551 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月03日(火)18時26分21秒
- >>548,549
しびれ薬2発もぶち込まれてるから、常人なら立っていられないはず、平家先生だから何とか立ってるのに・・・
- 552 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月03日(火)19時43分56秒
- 「もうすぐ天下の台所やで」
「食い倒れアルね」
「最後ぐらいパーッとね」
大阪到着を目前にした愉快な4人組・・・しかし
- 553 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月03日(火)19時47分17秒
- 「待ちなさい!」
「なんやお前、中澤のとこの家畜番やんか」
「獣臭いアルね」
「とっととどきな!」
4人組の前に立ちはだかる獣使いあさみ(しかしナメられっぱなし)
- 554 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月03日(火)19時52分15秒
- 「私をバカにすると後悔することになるわよ。さっさと借金返しなさい!」
「わるいなお嬢ちゃん、宵越しの金は持たへん主義なんや」
「大判小判、中国もて帰るアルよ」
「だいたい家畜番に何が出来るの?」
全然相手にしてもらえないあさみ・・・
- 555 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月03日(火)19時59分12秒
- 「そう・・・仕方ないね」
ピィーーーーー、と口笛を吹くあさみ。するとみるみる異変が・・・
「な、なんや急に真っ暗になったで・・・夕立かいな?」
「お日様、雲で隠れてしまたアル」
「違うわ・・・この羽音は・・・」
「「「「カラス!」」」」
空一面を覆い尽くすカラスの群れに愕然とする四人組
- 556 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月03日(火)20時05分38秒
- 「私の力、分かったでしょ?さあ、おとなしく借金返しなさい」
(な、なんやあの異常な数は)
(でもしょせん鳥アルね)
(いや、あの数に一斉につつかれたら一瞬にして骨に・・・)
(ここまで来て大道芸で稼いだ金を・・・)
ヒソヒソ相談タイム四人組
- 557 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月03日(火)20時11分28秒
- ((((かくなる上は!))))
四人組「ごめんなさ〜い、お金無いんですぅ〜。中澤屋さんの言うことなんでも聞くから許して〜ん」
恥も外聞もなく土下座で許しを請う四人組(金の亡者)
あさみ「ズコー!」
カッコイイバトルな展開を期待していたのに拍子抜けのあさみ
- 558 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月03日(火)20時23分49秒
- 「そ、そう言うと思ったわ・・・中澤屋さんから指令を預かって来ています」
「その指令をこなせばウチらの借金は帳消し、無罪放免なんやな?」
「ハァ?」
「その条件飲まへんのなら、ウチらここでアンタと刺し違えるで。ウチら後が無いんや・・・」
「うっ・・・(コイツら、目がマジね)いいわ。そうするように中澤屋さんに掛け合います」
「ヨッシャ!そうと決まれば・・・」
「何すればいいアルか?」
「指令は・・・矢口先生一行の抹殺」
「「「「!!」」」」
思わぬシリアスな展開に驚愕の四人組
- 559 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月03日(火)20時28分01秒
- 「な〜んだあのチビ達か」
「中国拳法で一捻りアルね」
「まぁまかしときや、大船に乗った気持ちで居とけって中澤屋はんに伝えてや」
実は矢口先生一行の実力をあまり良く知らない四人組・・・
「大丈夫なのかなぁ・・・?」
少し不安になってきたあさみ
- 560 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月03日(火)21時53分22秒
- 「ちょっとあなた!こんな所で何してるの!?怪しいわね!とりあえずしょっぴく
わよ!!」
ソニンとユウキから逃げたはいいが平家先生宅の場所が分からなくなりうろうろし
ていると、またしても登場三重県鈴鹿市出身岡っ引加藤紀子に牢屋にぶち込まれる
迷子の眠りごま四郎
- 561 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月04日(水)08時08分22秒
- 「ごましゃんどこえすか〜!ごましゃ〜ん!!」
「うぅ・・・なんでアタシも一緒に探さなアカンの?アタシ怪我人なんやから家帰
って休ませてぇな・・・」
ごま四郎捜索隊ののの太郎と平家先生
「なんや、おっさん。赤福ないんかい。しゃーないな」
「コラ!お亜依!なんてコト言うのよ!失礼でしょ!?いいじゃんべーぐるだけで
さ!カオリなんか何にも食べらんないんだよ!?幽霊だから」
平家先生宅で休憩中の矢口先生御一行
- 562 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月04日(水)15時48分56秒
- 「ちょっと!あんたの力だったら、こんな鍵一発で壊せるでしょ?
何とかしなさいよ!」
「・・・めんどくさ〜い」
「そんな事言ってるといつまでも出らん無いわよ!」
「zzz・・・」
実はようやく薬の効いてきたごま四郎
「もう、何だってあんたは寝てばっかりなのよ!」
いまだ出してもらえないお圭
- 563 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月04日(水)17時15分56秒
- 「よっしゃ!いっちょ矢口先生達でも倒しにいこかー!」
「つーか、矢口先生達って今どこにいんの?」
「そこらヘン探せばきっといマス!さがしまショウ!!」
「はぁ・・・子供達元気かな・・・?」
矢口先生御一行を探してうろうろするボンバー横丁の4人組
- 564 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月05日(木)12時43分42秒
- 「ぶひぶひ、あのならず者四人にまかせるべか。大丈夫だべか?」
「ああ見えても昔は一流の手練れとして鳴らした連中や。やってくれるで」
「それはそうと腹が減ったべ、ぶひぶひ」
(旅に出てからどんどん太ってるで・・・)
相変わらずマターリの悪代官と悪徳商人
- 565 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月05日(木)13時11分57秒
- 平家先生宅でお昼寝中の矢口先生
- 566 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月05日(木)15時19分56秒
- 昼間っからおねしょをしてしまった、期待を裏切らない矢口先生
- 567 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月05日(木)16時27分55秒
- 「矢口先生おねしょや!おねしょー!!しかも人の家でおねしょやで!!」
「はずかしいえす!はずかしいえす!!」
近所中に噂を振りまくお亜依とのの太郎
- 568 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月05日(木)18時11分08秒
- お代官「ぶひっ!裕ちゃん、大事なこと忘れてるべ!」
中澤屋「えっ?何?(ま〜た面倒なこと言い出すんかいな・・・)」
お代官「松坂だべ、松坂牛!ここまで来たら霜降りのサーロイン・ステーキか鋤焼き食べるっしょ!」
中澤屋「(喰いもんばっかりやん!)いや〜お代官、堺への道とちゃいますで〜」
お代官「べーぐるの独占、考え直すべ・・・」
中澤屋「お代官様っ!!伊賀上野は伊賀牛が名物でっせ、食通は伊賀牛を押すって・・」
お代官「ほんじゃま、伊賀上野城へれっつごー♪だべっ!」
・・・またもや運命の糸に操られるかのように、集いはじめるのか?矢口先生とたくさんの仲間達!
- 569 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月05日(木)23時39分58秒
- 「ん?矢口がおねしょとかなんとか聞こえるで?」
「あっちアルね」
「やっと見つけた・・・」
ついに手がかりをつかんだ四人組
- 570 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月06日(金)08時34分37秒
- 「「「「矢口先生覚悟!!!」」」」
矢口先生に向かって突撃していくボンバー横丁4人組
- 571 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月06日(金)11時23分12秒
- 「へ?」
4人に素通りされた矢口先生
- 572 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月06日(金)12時01分17秒
- 「こら、なんでうちに向かってくるねん!」
「ひ〜」
逃げ惑うのはのの太郎と平家先生
「ののちゃん、平家先生の側は危険よ!」
お梨華のアドバイスがのの太郎を救うのか?
- 573 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月06日(金)17時09分01秒
- 「とう!月面宙返蹴!」
「覇ー!牙蛇女鬼羅ー!」
「どや!大阪演芸人形浄瑠璃!」
「HEY!真昼の蜃気楼!」
「ボゲェ!ぐわ!何すんねん!ぐぎゃ〜!」
4人の超必殺技を次々食らう平家先生
寸前でかわして助かったのの太郎
「あぶなかったのれす・・・」
- 574 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月06日(金)17時39分00秒
- 「ちょっとごま四郎!鍵開けしてんだから少しは手伝いなさいよ!!!」
「ぐーーー・・・」
まだ牢屋でもがいている狛犬のお圭とごま四郎
- 575 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月06日(金)18時01分14秒
- 「あれ?」
「なんや・・・変やな」
「スコシチガウネ」
「少しとちゃうわ!よぉ見てよ。」
猛烈に抗議する平家先生
「ていうか、梨華ちゃん。なんで平家先生って立ってられるん?」
「亜依ちゃん・・・そんな難しいこと聞かないでよ・・・」
- 576 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月07日(土)07時00分30秒
- 「あ〜、またやっちゃった〜♪」(アルバム「2nd STAGE」参照)
と歌い始める小湊先生
- 577 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月07日(土)14時29分30秒
- とりあえず刀を構える矢口先生
- 578 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月07日(土)15時40分26秒
- 「アンタ達何者よ?」
とりあえず針と糸を構えるお彩
- 579 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月07日(土)15時46分50秒
- 「どちらさまですか?」
とりあえずお盆と湯飲みを構えるお梨華
- 580 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月07日(土)15時58分00秒
- 「なんでやねん!」
とりあえずハリセンを構える亜依
- 581 名前:モーニング素浪人矢口先生:血戦?伊賀名張 投稿日:2000年10月07日(土)20時48分28秒
- 決戦を前にちょこっと状況説明
矢口先生と愉快な旅連れ達:矢口先生(主人公)、お彩、美少女幽霊カオリ、のの太郎、お亜衣
矢口先生と合流@平家先生実家:平家先生(不運な凄腕の剣士・忍者)、お梨華 、(脇役で平家父母)
牢屋にて捕われの身:狛犬のお圭、眠りごま四郎
借金をちゃらにするために最後の活躍か?:ボンバー横丁4人衆@矢口先生と対峙中
伊賀に近いぞ:お代官安倍と中澤屋(またーりと食道楽の旅)
江戸にて医業に従事:焼銀杏・明日香
江戸にて諜報活動:りんね@中澤屋の手下
関西のどこか:獣使いあさみ@りんねの舎弟
朝暁寺にて修行中?:伝説の剣客
- 582 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月08日(日)00時09分05秒
- >>581
状況説明ありがとう!
- 583 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月08日(日)01時48分14秒
- 「お代官様・・・・もうそろそろ出発しましょ。」
「なに言ってんだべ。なっちはお食事中だべ。もう少し待つべ」
(これで、今日3軒目やないかい・・・)
「はよせんと、伊賀につきまへんで」
「でもここで食ってかないとなっちは飢え死にするかもしれないべさ」
「って伊賀まであと何里ありまへんがな・・・」
「あ、中澤屋はなっちが飢え死にしてもいいってそういうんだべか?
そんなに冷たい人とは思わなかったべ・・・付き合い方考えるっしょ」
「・・・へぇへぇ・・・ごゆっくりどうぞ・・・」
「おばちゃん。天ぷらうどんに月見ソバにお稲荷さん、追加だべさ」
ここにきても移動ペースが上がらない二人
- 584 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月08日(日)02時05分48秒
- 「ね、本気だったよね?」
「会心の一撃やったで。マジで」
「ナットクイカナイネ」
「ここはきっちりケリつけないといけないよね・・・」
顔を見合わせてヒソヒソやってるボンバー4人衆。
やがて4人は顔を上げた。
「次こそ・・・はずさないよ・・・」
その視線の先には・・・・平家先生!
- 585 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月08日(日)03時40分15秒
- 平家先生「ひ〜、なんでウチが・・・っていうかけが人やのに・・・」
怪我がたたり上手く逃げられない平家先生に次々と襲い掛かる四人!!!
- 586 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月08日(日)03時44分31秒
- ハリセンでお梨華に突っ込みを入れるお亜依。
叩かれた拍子にお盆を投げてしまい、湯のみがボンバー4人衆を直撃!!
- 587 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月08日(日)08時31分01秒
- 「なんや、緊張感をそいでくれる御嬢さんやなあ・・・」
「あ、この娘。なんか美少女がどうしたって瓦版にでてるわよ」
「ビショウジョイウタラ、ワタシタチノホウガウエヨ!」
4人衆の標的がお梨華に向けられた
- 588 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月08日(日)08時45分13秒
- 「あ〜れぇ〜〜!やめてください!やめてください〜!!!」
まだ何もされていないのにアニメ声で助けを求めるお梨香
- 589 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月08日(日)10時38分20秒
- 稲葉 「なんや!この気色悪いぶりぶりなアニメ声はっ!」
おルル「き〜〜〜、頭割れそうね〜」
小湊 「なんか勘違いしてるよ、あ〜寒気がしてきたっ!」
信田 「この小娘。、静かにしろっ!アニメ番組じゃないんだよ!」
信田がお梨華の帯をつかむと、お梨華が勝手にくるくる〜と回り始めた
- 590 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月08日(日)10時43分29秒
- お約束どおり脱がされて?ピンク襦袢になりしゃがみこむお梨華
信田「あ、あたしじゃないわよ!」
のの太郎「あ〜りかちゃん、またやっちゃたのれす。さむくてぶるぶるくるのれす。」
お亜衣「梨華ちゃん、相変わらずやわ〜、ほ〜れみんな凍え始めたで・・さぶいぼ立ってきたわ。」
- 591 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月08日(日)23時59分07秒
- 「お、お前ら!オイラ達を無視するな〜!」
「カオリ、相手にされないと寂しい・・・」
「ふざけんじゃないわよ!」
自己主張するも相手にされない必殺たんぽぽ組の三人・・・
- 592 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月09日(月)02時07分13秒
- 「うぅ〜このまま出られなかったらどうしよ〜」
途方に暮れるお圭。その時、ごま四郎が起き上がった・・・
「・・・」
「いつまで寝てたのよ!」
「・・・お腹空いた・・・」(ばきっ)
あっさりと鍵を壊して外に出るごま四郎
「な、なんなのよ!」
とりあえず脱出に成功するお圭
- 593 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月09日(月)12時28分44秒
- おルル「寒さならマケナイヨ〜、
「ア〜疲れた、よっこい・しょういち〜」、「しまったしまった、島倉千代子」」
おルルの返し技で、我に返ったボンバーのお姉さん達!
矢口先生「こうなりゃ、正面からの勝負ね・・・
彩っぺにカオリ、オリジナル・タンポポの真の力を見せてやろーじゃん!」
小湊@トーク要員「小ざかしい・・・必殺技の職人集団・ボンバーの敵じゃないよ!」
やや緊張感が増してきたか?伊賀の決闘
- 594 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月09日(月)12時30分49秒
- 小湊「あっお彩、あんたは気を付けな、妊婦は無理に動いちゃダメだよ」
自らの体験か、若い母親にだけはやさしい小湊@2児の母
- 595 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月09日(月)13時06分51秒
- 「やっぱり赤福はうまいべさ」
「お代官様、もうええ加減にしてください・・・ってなんや?なんかが物凄い勢い
で突っ込んでくるで?」
ふと後ろを振り返った中澤屋の目に映ったモノは――――――
「赤福食べる〜〜〜〜!!!!!」
赤福に向かって突撃してくる眠りごま四郎
- 596 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月09日(月)13時50分27秒
- のの「しかたないれすね・・・そろそろこのののたろうのでばんれすか」
亜依「あ、そういやおったっけか」
のの「にどとこのけんは、ぬくまいとおもっていたのれすが・・・」
亜依「タイミング失っとっただけやな」
のの「きめのせりふをいえないのは、こころぐるしいれすけど・・・」
亜依「まねき猫の面、江戸に忘れてきたもんな」
のの「いざじんじょうにしょうぶれす!」
亜依「誰も相手にしてくれてへんで?」
のの「ひ〜ん」
- 597 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月09日(月)16時17分08秒
- 「あぁ・・・放置ってええなぁ・・・」
しばらくぶりの平和なひとときを楽しむ平家先生
- 598 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月09日(月)17時38分19秒
- 「くっ」
小湊の左腕にお彩の糸が絡み付く。
「ありがたいけど・・・油断してたら命取りだよ」
「ご忠告どうも」
小湊は三味線のバチでその糸を断ち切った。
「お腹の赤ちゃんにもなんの恨みも無いんだけど・・・仕方ないわね・・・」
小湊は一気に間合いを詰めるとお彩に斬りつける。
お彩は接近戦用の得物「裁ち鋏」で応戦すると、後退して間合いを開けた。
お彩は糸結界を張るも、小湊は器用にかわし糸を断ちながら間合いをつめる。
「ふっ・・・やはり身重の身では・・・」
「うっ・・・」
裁ち鋏を弾き飛ばされお彩・・・
バチを小湊が振り上げた・・・
- 599 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月10日(火)00時02分34秒
- とりあえず何か絡んでみようと刀を振り下ろす矢口先生
- 600 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月10日(火)00時03分37秒
- 「うおっ!危ないやんか!!自分何しよんねん!!!」
刀の重さによろけてしまい、お亜依に怒られる矢口先生
- 601 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月10日(火)00時04分40秒
- 「うわっ!な、な、何すんねん!もうちょっとでアタシ死ぬコトやったやんか!!」
今度は平家先生の方によろけてしまう矢口先生
- 602 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月10日(火)00時05分27秒
- 刀の重さであっちにうろうろ、こっちにうろうろし、ギャラリーを恐怖に陥れる矢口先生
- 603 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月10日(火)04時08分11秒
- 弾き飛ばされたお彩の裁ち鋏が平家先生の眉間に!
- 604 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月10日(火)09時08分26秒
- 「ふっふっふ。モーニング横丁最初の免許皆伝!この平家みちよがこんなもの避け
られへんわけが・・・」(ザクッ!!)
激しい出血で倒れこむ平家先生
- 605 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月10日(火)14時19分04秒
- お亜依「あ〜あ、やっぱり刺さってもうたか・・・。」
のの太郎「へいけせんせいのおやくそくなのれす。」
お亜依「しかし、なんで矢口先生あんなにフラフラしとるんやろ・・・。」
お梨華「あら?この鞘の先に車輪がついた刀って・・・。」
お亜依「矢口先生の刀やな・・・。ということは、今、矢口先生が持ってる刀は・・・。」
のの太郎「あいちゃん、ごましゃんのかたなのさやだけがあそこに。」
お亜依「やっぱりごま四郎はんの刀か・・・。あんなクソ重い特注品の刀振り回せるんはあの人ぐらいやで。
いくら矢口先生が凄腕の剣客でも無理やっちゅうねん!」
- 606 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月10日(火)14時22分21秒
- ちなみに、矢口先生の刀は切れ味抜群だが、体格に合わせた特注の超軽量品
- 607 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月10日(火)15時50分25秒
- しかし、三叉槍を使うことが多いので、特注品の刀だがほとんど使われていなかったりする
- 608 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月10日(火)19時16分17秒
- そのころ…
お圭「こらごま四郎!ぐずぐずしないで!矢口先生一行を追いかけるよ…(突然悪寒に襲われる)ブルブルブルッ…このサムさは…さてはお梨華の身に何か起こって、またあの娘が叫んでるね!矢口先生一行が襲われたかも知れないよ!ちょっとごま四郎!あんたなに寝てんのよ!」
ごま四郎「サムいから、寝る…」
お圭「起きなさいよ!こら!ごま四郎のバカ!おきないとぶっ飛ばすよ!」
矢口先生一行の危機に間に合うのか、お圭とごま四郎!
- 609 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月10日(火)19時51分42秒
- 「でぃぃぃぃぃあぁぁぁぁぁ〜〜〜〜」
放置に耐え切れなくなった幽霊カオリ、咆哮!!
- 610 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月10日(火)20時36分11秒
- 「ほら、みっちゃんも一緒に叫んで!ディア〜〜〜〜〜〜!!!!」
「待って・・・その前に止血・・し・・・て・・・」
出血多量で息も絶え絶えな平家先生
- 611 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月10日(火)21時18分59秒
- のの太郎「てへてへ、こんなときこそ、これなのれす!じゃん!」
お亜衣 「お〜焼銀軟膏登場〜、あんた用意ええなぁ」
のの太郎「ま、こんなこともあろうかと、れす。平家先生にぬりぬり〜♪」
またもや劇的に威力を発揮する焼銀軟膏、
あっというまに平家先生のおでこは元のつるっつるに!
平家先生「ののちゃんおおきに・・けどこの後の展開が怖いねん・・・」
- 612 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月10日(火)21時37分20秒
- あまりな展開にバチを振り下ろせない小湊
- 613 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月10日(火)23時51分20秒
- 「う、ら、め、し、や」
小湊の背後から忍び寄る幽霊カオリ!!
「ひぃっ!!オバケ!!」
「オバケじゃないよ、カオリだよ」
「なんまいだぶ、なんまいだぶ・・・」
卒倒する小湊。お彩ピンチを脱する。
- 614 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月11日(水)01時29分00秒
- 「お代官さま、どうやら例の4人組が矢口のとこにいったみたいですわ。
ちょっと様子見にいきましょ」
「おばちゃん、赤福10個おかわり頼むべ。あとお茶も欲しいべさ」
「いや、あの今はそれどこやないと思うんですけど・・・」
「裕ちゃん、慌てることないべさ。ゆっくり待つべさ」
「(お、さすが物食べてる時のお代官。落ち着いてるわ・・・)
そうでんな。ゆっくり報告を待つほうがよろしいですな」
「慌てなくても、伊賀牛の焼肉は逃げないべさ。今晩ゆっくり料理してやるべ」
結局いつものお代官であった・・・
- 615 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月11日(水)09時57分47秒
- 「むにゃむにゃ・・・ぎんなん食べる〜〜〜〜!!!!」(ガブッ!!)
「いたっ!何すんのん!?アタシは銀杏ちゃうで!!痛い!やめてーーー!!」
銀杏の香りに誘われて颯爽と登場の眠りごま四郎
- 616 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月11日(水)10時46分17秒
- ごま四郎「あっ平家先生、こんな傷だらけに・・・あいつらのせいね!
平家先生「あんたや、あんた、頭かじるな〜」
ごま四郎「平家先生をいじめる人は、あたしが許さないっ!」
ごま四郎は、かたわらの矢口先生の愛刀(超軽量)をきらりと抜いた。
のの太郎「あ〜ついにごまひゃんのとうじょうれす〜」
お亜衣 「ようやくエース見参!ちゅう感じやけど、師匠、ほっぺに赤福のアンコついてるで・・・」
- 617 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月11日(水)10時59分43秒
- 「ついに現われたアルネ」
「くっ・・・手ごわいぞ、用心しんとあかんで」
一塊になったボンバー4人衆にごま四郎、
「今こそ見せて上げるわ!えい〜、朝暁寺魁徹烈風剣!」
ごま四郎が矢口先生の剣(超軽量)を円のように振り回した!
そこから発せられた猛烈な竜巻がボンバー4人衆を包むと、
虚空のかなたに放り上げ、きらーん♪と四つの星が輝いた!
のの太郎「あ〜やっぱごまひゃんはすごいおおわざなのれす〜」
お亜衣 「さすが師匠・・・けどあの4人また出てきそうな気もするけど・・・」
- 618 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月11日(水)11時16分22秒
- 矢口先生の剣(超軽量)のため、回転したまま止まらなくなったごま四郎
- 619 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月11日(水)12時17分51秒
- 「朝暁寺魁徹烈風剣」
江戸中期の剣客市井某が編み出したと言う、常識破りの大技。
妖刀「鞘火」の軽さを活かし、凄まじい勢いで瞬時に竜巻を起こし相手を薙ぎ倒す。
開発者自身が使うのを目にしたものはないが、
弟子の眠り某が、希に気力が充実した時に披露したという。
よほどの豪腕がないと使いこなせず、術者自身も危険なことがある。
これを知った大豪院の僧が「真空殲風衝」に発展させたとの話が伝えられている。
(民明書房刊 「お江戸はえーどー:ごまきギャグの逆襲」より)
- 620 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月11日(水)13時34分15秒
- 「あらららら・・・・」
なんとか踏ん張ったごま四郎。
「あ、なんだ?」
見ると手に持ってたはずの矢口先生の剣(超軽量)がどこにも無かった・・・
「いやあ・・・そういやいつもより軽いなあって思ってたんだけどね」
果たして矢口先生の剣(特注品)はいったいどこに・・・
- 621 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月11日(水)13時39分43秒
- 稲葉「クッソー!覚えときぃー!この借りは必ず返したるでーー!!」
小湊「みんな〜!お母さん頑張ったよ〜!!」
信田「着地はやっぱスワンのドッペルかな?」
ルル「ドロンジョさま〜!!」
稲葉「誰がドロンジョやねん!誰がぁ!!!」
上空を生身で周遊中の4人組
- 622 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月11日(水)13時42分43秒
- 「キャー!刀が、刀がーー!!」
「うわっ!ちょっとごま四郎!刀、刀〜!!カオリに刺さっちゃうよ〜!!」
「飯田はんは幽霊やから刺さるワケないやん」
「アホ!呑気に話しとる場合とちゃうわ!はよ避けるな!刺さる!刺さる!刺さる!
刺さ・・・」(ザクッ!!)
やっぱり・・・な平家先生
- 623 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月11日(水)13時50分46秒
- 「どっす〜ん!はい皆さんもご一緒に・・・」
ドッス〜ン!!上空から落ちてきたボンバー4人衆
「これはそぉとぉ派手にきましたね〜負けませんよぉ〜はい。どっす〜ん」
3週間も修業旅行中だったのでずっと放置されていた吉澤五右衛門
- 624 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月11日(水)14時58分34秒
- 実はまだよろけていた矢口先生
- 625 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月11日(水)16時39分54秒
- 吉澤五右衛門は第3部「家康の秘宝編 京都大炎上」
での主役です。
- 626 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月11日(水)21時39分35秒
- 「あはっ平家先生、血がいっぱいでてる〜。つーかあんな刀も避けらんないなん
てカッコ悪〜い」
「ちゅーか誰のせいやねん!誰の!!!」
怒りのあまり、更に出血が激しくなった平家先生
- 627 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月11日(水)22時44分51秒
- お梨華「それではみなさん、先も長いので、そろそろ出発しましょう、
次は亜衣ぼんの故郷奈良、そこから>>625さんご指定の京都、さらに淀川を下って天下の台所・大阪です!」
お亜衣「って、なに自分しきってんねん!ピンクの長襦袢のままで・・・」
のの太郎「りかちゃん、おちゃのんでるばあいれはないれす!おちゃ、おちゃ、おちゃといえば!」
お亜衣・のの太郎「チャーミー!」
平家先生 「・・・疲れるわ!必要以上に・・・」
狛犬のお圭「みっちゃんはたまにだからいいわよ、あたしら毎日つきあってんのよ!」
矢口先生 「で、おいら、奈良では大活躍だよね?!」
美少女幽霊「でも〜なんだか〜ちょっとセンチメンタルな感じ〜」
ごま四郎 「ZZZ...」
お彩 「ああ、お腹のやや子が・・」
- 628 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月11日(水)23時29分38秒
- 街道にて・・・
「カァカァカァ・・・」
「あら、獣使いの娘からの連絡やわ」
「なんかあったんだべか?」
「お代官さま・・・歩きながらソバ食べるのはお行儀悪いですよ」
「うっさいべさ。ほっといてほしいっしょ!」
「なになに・・・あらら、例のチビッコたちの始末に失敗したみたいですなあ・・・」
「頼りにならねえべさ・・・」
「このまま伊賀に向かうのは危険ですよってに、草津から京を通って堺へ抜けまっせ・・・」
「えぇ〜焼肉はどうなるべさ?」
「(そればっかしかい!)でもこのままあいつらに捕まったらそれこそ偉いことでっせ。
堺の用事すまして江戸に帰って態勢建て直しまひょ」
「仕方ないべさ・・・」
「ほな京へ向かいまっせ・・・あと獣使いにもう一働きしてもらおうかいな・・・」
「一働き・・・京の美味いもんでも教えてもらうんだべか?」
「・・・大丈夫、京の美味いもんは別のもんに探らせときますさかい・・・」
「さすが中澤屋。手抜かりはないべ。ぶひひひひ〜」
「・・・頭痛い・・・」
- 629 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月11日(水)23時50分32秒
- 「カァ〜!!」
あさみの元に舞い降りる1羽のカラス
「お帰り。で、どうだったの?
うんうん。そうかぁ、やっと奈良に来てくれるんだ。
なかなか来ないから待ちくたびれちゃったよ・・・。
ね、みんな?」
後ろを振り向いて奈良名物のあの動物達に話しかける
「私達の狙いはたんぽぽ長屋のちびっこ2人組。
あとの人達をどうするかはその後の展開にまかせるとして・・・。
ところでさ、中澤さんとお代官様は?」
「カァ〜!カァカカァ〜!」
「えっ!?まだそんなところにいるの?
しかも、矢口先生たちとそんなに離れてないじゃない!ちょっとまずいよね・・・。
どうせお代官様が食い歩きをしていて中澤さんが呆れてるんだろうな・・・。
しょうがない・・・、迎えに行ってとっとと大阪に送り届けよっと。」
再び奈良名物の動物達に話しかける。
「とりあえずさ、私がいない間に目標が来たら軽く相手してあげて。
大丈夫、なるべく早く帰ってくるからさ。」
あさみが口笛を吹くと無数のカラスがやって来た。
そして、『ゲ〇ゲの〇太郎』のようにカラスにロープを持ってもらい
ブランコに乗るような感じで飛び去っていく。
「そうそう、お代官様がお腹すかせるとうるさいから途中で食べ物買ってかないと・・・。
始めっからこうやって堺まで飛んで行った方が早くて安全だった気がするけど・・・。
ま、いいか。」
- 630 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月12日(木)00時03分12秒
- しかし、日本中のカラスを集めても宙に浮かない安倍代官
- 631 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月12日(木)03時28分28秒
- 仕方がないので鷹を呼ぼうと試みるあさみ
- 632 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月12日(木)07時34分47秒
- 「ひえぇ〜」
呼び出したものの、まだ鷹をうまくコントロールできなかったあさみ。
そのまま鷹に連れ去られていってしまった。
「すご〜いべさ。楽しい余興だったべさ。さすが中澤屋」
「・・・何しに来たんや。あの娘は」
- 633 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月12日(木)13時26分49秒
- 圭「申し訳無いけど、私京で任務が待ってるの。急ぐから大和へは立ち寄れ無いわよ」
の「にんむってなんれすか?」
圭「そんな事アンタたちには言えないわよ」
の「いえないようなことらのれすね・・・」
亜「もしかして左遷とちゃうか?」
圭「キッームカツク〜。どうして私が左遷なんて・・・」
やおら立ち上がった平家先生
平「こらあ、うっさいわ!誰がリストラやねん。誰が左遷やねん。うちはなあ。
うちはなぁ・・・」
亜「うぅ〜誰もリストラとか言うてへんて。くるしいぃ〜」
ご「あは、平家先生過剰反応しすぎぃ〜」
の「へーけせんせいもいろいろあったみたいれすね・・・」
- 634 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月12日(木)14時39分01秒
- 「奈良の大仏ってさ、なんかロマンだよね」
意味不明な言動を繰り返す大女の幽霊
- 635 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月13日(金)04時21分28秒
- 〜そのころ京の都では〜
謎の情報屋「へっへ〜、いいネタありますぜ…」
?????「もったいぶらないで。ほらっ」
謎の情報屋「まいど〜…確かに。これですぜ…」」
?????「へ〜…家康の埋蔵金ねぇ。信じられないけど…
あんたの情報ってことは…」
謎の情報屋「ばっちりですぜ!」
?????「ふん…ところで、肝心の地図の持ち主のところが
無いんだけど。」
謎の情報屋「あっしも、苦労してんでさ〜…へへ、毎度。」
?????「まったく…あこぎにやってると先短いわよ。
………ふむふむ、え〜!本当なのぉ!」
謎の情報屋「へい、間違いありやせんぜ。じゃあ、あっしは
このへんで…」
吉澤五右衛門「安倍代官かぁ〜。やれやれ…しかもこっちに
向かってるって…手間はぶけていいけどね。
どっす〜〜ん!頑張ろ〜!」
新展開に向けて気合いを入れる吉澤五右衛門。
- 636 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月13日(金)04時24分06秒
- 〜その頃のお二人さん〜
中澤屋「前から気になっとったんやけど、いっつも大事に懐に
入れてるのはなんなんです?」
安倍代官「ぶっひ〜、本当は秘密なんだけどみせてあげるべ。」
中澤屋「はぁ…見事なかんざしやけど…」
安倍代官「これは実は…これ以上は言えないべさ。すんごい
秘密なんだべ。」
中澤屋(別に聞きたくないわ!)
安倍代官(ゆうちゃんに気付かれたら大変なことになるべ。
埋蔵金はなっち一人のものだべさ。したっけこの中
に地図が隠されているなんて誰も思わないべさ…)
食い気だけではなかった安倍代官。
しかし…
- 637 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月13日(金)04時27分46秒
- 〜その頃こちらでは〜
の「あいぼんのかんざしきれいれすね〜。」
亜「せやろ〜…ののちゃんには教えたる…」(小声
の「なんれすか…」
亜「これ拾いモンなんや。前に安倍のお代官様んとこでな…」
の「それって、どろぼ〜なのれす。」
亜「しぃ〜…ちゃんとうちのやつと取り替えてきたがな。
うちのだって結構な値打ちモンなんやから…」
の「こうかんならしかたないれすね…」
亜「せやろ。」
圭「なにごちゃごちゃくっちゃべってんのよ。いそぐわよ!」
の・亜「は〜い」
自らゴタゴタに足を踏み入れたちびっこ二人組。
- 638 名前:結構他人まかせ 投稿日:2000年10月13日(金)04時29分31秒
- 京の都でなにが起こるのか!
- 639 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月13日(金)08時51分37秒
- 「平家先生!いつまでも子供みたいにダダこねないで下さいよ!ほら!私達
も行きますよ!もう、ごま四郎さん。お布団引っ剥がしちゃって下さい」
「平家先生〜!おうじょうぎわが悪いよ〜!あはっ」
「イヤやー!アタシはここに残るー!!もう痛いのイヤやー!ケガすんのイ
ヤやー!!」
このメンバーと一緒にいると不幸な目に会う事を悟り、ダダをこねる平家先生
- 640 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月13日(金)13時26分51秒
- 〜お江戸〜
りんね「まったくまだお子ちゃまなんだから鷹なんか使っちゃだめよ」
あさみ「すみません・・・助かりました」
りんえ「で、どんなあんばいなの?」
あさみ「かくかくしかじか・・・と言うわけです」
りんね「そっかぁ〜なかなか手強いけど、大和の国だったらなんとかなりそうね。
きっちり決めてきなさいよ」
あさみ「はぁ〜い」
お女中「お代官さま〜、もしお代官さま〜」
りんね「げっ・・・ヤバイ・・・隠れなきゃ・・・」
あさみ「ど、どうしたんですか?」
りんね「きっと御飯の準備ができたって知らせなのよ・・・」
あさみ「・・・食べればいいじゃないですか?ちょうどお昼だし」
りんね「これで今日3回目なのよ」
あさみ「へっ?」
りんね「しかも毎回1升食べさせられるのよ。わかる?この苦しみ・・・」
あさみ「はは、はは、はは・・・」
りんね「そうだ、あんた食べていきなよ、ね。なんならしばらく代るし」
あさみ「えっと、じゃそろそろ出発しま〜す」
カラスに飛び乗って飛び去るあさみ
りんね「まて、そうはさせない・・・」
お女中「あ、お代官さま、早く食べて下さい、片付かないんですから」
りんね「あ〜ん・・・」(泣)
- 641 名前:モーニング素浪人矢口先生:お亜衣望郷の大和路編 投稿日:2000年10月13日(金)14時16分01秒
- こんな感じか?ちょこっと状況説明
矢口先生と愉快な旅連れ達:矢口先生(主人公のはず)、美少女幽霊カオリ(矢口先生の腰の瓢箪内)
お亜衣(父母を訪ねて)、のの太郎(焼銀軟膏常備)
ブリザードお梨華、平家先生(いやいや)、ごま四郎(豪腕)
伊賀から京へ食い倒れの旅:中澤屋とお代官(京に野望あり?)
任務のため名張から京へ:狛犬のお圭(道連れは?)
産休あげたい:お彩
京にて次なる活躍に待機中?:吉澤五右衛門
江戸にて医業に従事:焼銀杏・明日香
江戸にて大喰いお代官の代役:りんね@中澤屋の手下
大和路で活躍なるか?:獣使いあさみ@りんねの舎弟
朝暁寺にて修行中?:伝説の剣客
今一度の活躍あるか?:ボンバー横丁4人衆
人気次第だ、江戸にて放置中:ユウキ&ソニン、黒幕和田
- 642 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月13日(金)17時33分59秒
- 愛用の大八車「愛の力」号を裏庭から取ってくる平家父
「こらぁ、誰が愛車や、なにが愛の力号なんや!」
「命名はごま四郎さんがされたんです。また長い旅ですけどよろしくお願いします。
あ、そうそうお弁当も準備できてますから。早く矢口先生達に追いつきましょう」
「あは、あは。さ、行きましょ」
「いやや〜絶対にいやや〜」
平家先生ご一行もいよいよ出発
- 643 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月13日(金)18時09分14秒
- のの「ああ、いいれすね〜ののものりたいれす」
亜依「平家先生、乗っけてな〜」
・・・頑張れ平家先生
- 644 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月13日(金)19時59分41秒
- お亜依「なんや平家先生力ないな〜。これやったら歩いた方がよっぽど早いで?」
のの太郎「まったくえす」
ごま四郎「ぐーーーーー・・・」
お梨華「あら、ごま四郎さん眠っちゃいましたね。風邪をひいちゃうといけません
ね。平家先生、どこかにお布団ありませんか?」
平家先生「大八車のどこに布団があんねん!!ちゅーか文句があるんやったらアン
タらが引かんかい!!!」
4名の重さに限界を感じつつある平家先生
- 645 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月13日(金)20時00分25秒
- 「鹿ってなんかファンタジーを感じるよね」
やっぱりわけが分からない大女の幽霊
- 646 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月13日(金)20時16分26秒
- 平家先生を手伝おうとする矢口先生
- 647 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月13日(金)20時22分04秒
- しかし身長差は如何ともし難かった矢口先生
- 648 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月13日(金)20時32分48秒
- どうも歩幅が合わないので、平家先生に歩幅をあわすよう要求する矢口先生
- 649 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月13日(金)20時34分04秒
- 「あれ?矢口先生。いつの間に隣にきてたん?」
平家先生の視界には入っていなかった矢口先生
- 650 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月13日(金)20時35分05秒
- 「ふぅ〜、やっぱお腹重いな〜」
「ダメですよ。もうあなた1人の身体じゃないんですから」
ちゃっかり大八車に乗っているお彩
- 651 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月13日(金)20時36分00秒
- 「大八車ってなんかセンチメンタルな気分にならない?」
やっぱり宇宙と交信していた大女の幽霊
- 652 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月13日(金)21時27分48秒
- 「ぇふ、ぇふ、ぇふ、ぇふ、ぇふふぅぇぇぇ……」
なにか面白い夢でも見てるのか、急に眠り笑いを始めたごま四郎。
- 653 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月13日(金)23時16分59秒
- 「わあ〜みてくらさい、しかれす。しか」
「やっと帰ってきたんやなあ・・・」
しみじみ故郷に浸るお亜依
- 654 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月14日(土)08時26分21秒
- ドドドドドドドド・・・・!!!
「ぎゃーーーーーー!!!」
鹿の大群に襲われる平家先生
- 655 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月14日(土)10時33分52秒
- お亜依「あはははは。お約束や、お約束や!」
平家先生「笑うとらんと助けて〜な!!」
のの太郎「いつものことれす。がまんしてればすぐにすむのれす。」
しかし、その予想に反して平家先生を踏みつけ続ける鹿の大群
お梨華「なんか様子がおかしくない?」
お亜依「そう言われると・・・。」
のの太郎「なにかへんなのれす・・・。」
平家先生「きゅう・・・・・・・・・。」
完全にノビてしまった平家先生
そして、振り返った鹿の大群の目には怪しげな光が・・・。
お亜依「なんかいや〜な予感が・・・。」
- 656 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月14日(土)15時23分00秒
- 鹿の大軍にまたがれしまったため無事だった矢口先生
- 657 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月14日(土)19時05分26秒
- のの太郎「あれ?矢口先生がいないのれす」
お亜依「どこ行きよった?あ!見てみい!鹿の背中に乗ったまま矢口先生が連れて行かれてしもた!おおーい!おおー!…あかん」
のの太郎「誘拐れす!幼児誘拐なのれす!」
お亜依「先生17やから幼児とは言われへんと思うけど…せやけどこれは大事や。どないしょ?」
鹿の大群にさらわれてしまった矢口先生、いったいその行き先はいずこ?
- 658 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月14日(土)19時08分48秒
- お梨華「なんかおかしいじゃないですか…657は「鹿にまたがれてしまった」を「鹿にまたがってしまった」を勘違いしてるんじゃないですか。またがれてしまったら、鹿の背中に乗るはずないじゃないですか」
冷静な指摘だが、矢口先生がさらわれてしまったほうが面白そうなので、できればその線ですすめて欲しいと思う657
- 659 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月14日(土)19時48分03秒
- お亜衣「けど、ここらへんの鹿はうちの言うこと聞いてたのになぁ、何でやろ?」
- 660 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月14日(土)21時25分09秒
- 「シカって食べられるのかなぁ?」
「ダメだよ、ごま四郎。シカさんは毎日をロマンに生きてるの。だからシカさんは
食べちゃダメ!もし食べたらカオ怒るよ!?」
「でもシカせんべいっておいしそうだよね」
「群れをなして山を駆けてくの。そんで公園でシカせんべいもらうんだよね」
「そっか、じゃシカ食べちゃダメじゃん」
「そうなんだよ」
常人には理解不能な会話を続けるごま四郎と大女の幽霊
- 661 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月14日(土)21時35分07秒
- 矢口先生「鹿って結構においきつーい、イヤー(例の高い声で)」
- 662 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月14日(土)22時13分43秒
- 〜その頃近江に入った例の2人組み〜
中澤屋「いやー琵琶湖や、琵琶湖ゆうたら、鮒寿しで一杯!こたえられんわー」
お代官「どれどれ、なっちも一切れ・・・ぶひ〜なんて臭いだべ!こんなの食べられないっしょ!」
初めて食べ物でお代官に勝った気がする中澤屋、心中ガッツポーズ(無意味な勝利)
- 663 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)02時19分35秒
- 「思わぬ獲物がかかったようね」
矢口先生を誘拐できてご満悦のあさみ
- 664 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)02時24分07秒
- 「とう!」
鹿からジャンプして飛び降り、直接あさみを狙う矢口先生
- 665 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)06時15分50秒
- 三叉槍を構えた久し振りにピンのセクシー隊長矢口先生、武道家としての血が騒ぐぜ!
- 666 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)06時34分52秒
- 作者さん頑張れ!
- 667 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)08時10分12秒
- 矢口先生「こら!あんた何者だい!場合によっちゃこの三叉槍が黙っちゃいないよ!」
あさみ 「あたしはあなた達を始末するように依頼されただけ・・・
言っとくけど、この鹿さん達は神のお使いだから、傷つけると神罰が落ちるわよ」
矢口先生「そんならあんただけを倒せばいいだね!矢口ジェット点火!」
自慢の厚底(平賀源内作)が火を噴くと、宙に飛んだ矢口先生があさみに空中から襲い掛かった!
- 668 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)08時26分07秒
- すんでのところで三叉槍をかわしたあさみ
あさみ「さすが矢口先生ね・・・けどお相手はこの鹿さん達がするわっ、ぴーっ!」
指笛を合図に、鹿達が矢口先生を取り囲み、ほっぺを舐め出した。
矢口先生「うひゃっ、くすぐったいよ、こら、ひ〜、やめて〜」
- 669 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)08時28分37秒
- 鹿達の中に白いのが1匹、矢口先生をぺろぺろ舐めている。
あさみ「あれぇ、真っ白なのが。珍しいわねぇ。」
突然立ち上がると、「メェエエエエ〜〜〜」と鳴き出した。
あさみ「???なんで羊がいるの?牧場から連れてきちゃったのかな?」
羊「ひつじれはないのれす!
ひと〜つ、ひとのたびじのじゃまをして、
ふた〜つ、ふびんなしかさんたちをたぶらかす、
みい〜つ、みかさのやまのかみにかわって・・・」
久し振りの決め台詞と共に登場♪
「たいじしてくれよう、のの太郎(てへてへ)」
- 670 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)09時11分40秒
- 「あらあら、探していたのにそっちから出てきたよ。あなたも一緒に・・・」
「ちょい待ちぃや!」
「ここにおる鹿さん達は春日の神のお使い達、神のご加護を得たもんだけがお願いできるんや!
ほーら、みんな、あいぼんが帰ってきたで〜」
あさみの指笛を無視して集まる鹿達。
「みんなええ子や。あのおねえちゃんがあんたらに悪いことさせようとしたんやで。それ〜。」
あさみに飛びかかってくる無数の鹿達。
「なんでこうなるのーーー」
- 671 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)09時14分17秒
- 近くの大仏殿に遁走した獣使いあさみ。
「はあはあ、まさかあたしの術が破れるとは・・・」
「反省しなさい」
「あれ、あたしったら慌て過ぎて。空耳かしら?」
「反省するのよ」
「・・・誰もいないし。ここにはあたしと大仏様だけのはず・・・」
「ディアー!反省しないと、カオリ怒るよ」
「わぁ〜大仏様がしゃべった〜え〜ん、お許しくださ〜い」
大仏様に乗り移っていた美少女幽霊、あさみを巨大な手でひょいと摘み上げると、
カオリ@大仏様「いい子にならないといけないんだから〜」
そう言って江戸の方に人差し指でぴょん♪とはじき飛ばした。
あさみ「お〜た〜す〜け〜」
- 672 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)11時24分42秒
- 「あわわわわ!!大仏が!!大仏がしゃべっとるー!!くわばらくわばら〜!!!」
大女の幽霊@大仏に驚き、腰を抜かす平家先生
- 673 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)12時38分38秒
- きめポーズのまま、ずっと立ってるのの太郎
- 674 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)14時24分11秒
- 「いくでのの太郎」
「へい」
- 675 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)14時24分47秒
- とりあえず何事もなかったかのように
大八車のもとに集まる矢口先生一行
- 676 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)14時26分06秒
- とりあえず無言で乗り込む
ごま四郎、お彩、お梨華、お亜依、のの太郎、そして矢口先生
- 677 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)14時27分32秒
- とりあえず、さも当然とばかりに
大八車を牽き始める平家先生
- 678 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)14時29分26秒
- 平家先生「し、しまった。うちはいったい何をやってるんや」
ガラガラガラ……
お梨華「条件反射ですねぇ」
のの太郎「あわれれす」
ガラガラガラ……
- 679 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)14時31分42秒
- 『幕末写真コレクション』112頁より
「大八車の旅行者たち」〜The travelers with a cart
撮影時期:19世紀半ば
撮影場所:現在の奈良公園のあたり
前列左から平家先生、矢口先生
後列左から眠ごま四郎、のの太郎、お亜依、お彩、お梨華
写真の裏には英文で「日本では牛や馬が不足すると、落ち武者が罰ゲームで車を牽く」
と走り書きされている
- 680 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)14時43分51秒
- 撮影したアメリカ人女性の日記より
「……大八車の一行はわたしたち撮影隊の姿を目にするや否や
写真機の前まで飛んできて、頼まれもしないのに唄ったり踊ったり
ものまねしたり接吻し合ったりゴーストを召還したり
ブリザードを起こしたり(以下略)」
- 681 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)14時55分47秒
- のの太郎「んめへぇぇ〜♪」
お彩「明るぅうぃ!」
お亜依「こんにちはぁ、石川梨華でぇす(甲高いアニメ声で)」
カオリ「次はカオ、カオがやる! 何しようかな、えーとえーと、うーんあのね……」
矢口先生「きゃははは、オイラ先にやるぜ。せくすぃう゛ぃーむ! あちょー!」
お梨華「あ、異人さん、ちょっと聞いて下さいよぉ。
私寺子屋に通ってた頃は庭球部の主将で(以下略)」
ごま四郎「ぇは、ぇは、ぇは、いやーん……」
そして一人、離れたところでおもむろに発声練習を始めた平家先生
- 682 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)18時49分44秒
- お圭「ちょっと!あたしを置いて勝手に先へ進むんじゃないわよ!」
実は京都へ召喚されたのは、岡引のくせにちゃんばらが異様に下手なため、太秦で殺陣の特訓を受けるためだった狛犬のお圭。
お圭「やだ!ちょっと怖い!前に出なきゃだめなの?これできるようになるのかなあ…」
これではいつまでたっても矢口先生御一行に追いつけないぞ、狛犬のお圭。
- 683 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)20時18分10秒
- 「・・・今のうちや」
写真機の前で騒いでいる矢口先生達を横目に、こっそりこの場から逃げようとする
平家先生
- 684 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月15日(日)20時19分47秒
- 「はぁ・・・そろそろ甘いモノが食べたいさ。中澤屋!ちょっと八つ橋を買って
くるべさ」
「もう知らんわ・・・」
そろそろ安倍代官との旅に限界を感じ始めた中澤屋
- 685 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月16日(月)00時12分26秒
- お代官の暴力的な食欲に身も心も財布もぼろぼろになってきた中澤屋
モーニング横丁の爆発的なテンションに疲れもピークを越えた平家先生
・・・また運命の絆が一つ引き合う予感・・・
- 686 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月16日(月)00時54分02秒
- お弁当の秋刀魚を味わう時にふと親方日の丸・お代官のことを思い出した狛犬のお圭
この運命の糸に従って良いのか?
- 687 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月16日(月)09時35分15秒
- アメリカ人「ツギハ、ニホンノオウタキキタイデス。ダレカウタッテクダサ〜イ」
つい戻ってきてしまった平家先生
- 688 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月16日(月)09時45分32秒
- 矢口先生「なんでみっちゃんが最前列に立ってるんだよ!みっちゃんの歌なんか誰
も聞きたくないってさ!!」
お梨華「聞きたくないとか言う前に、聞いても誰も知らないんじゃないんですか?」
ごま四郎「あぁ〜いぃ〜ぐあぁ〜い〜つまでもぉ〜もぉ〜えぇるよおに〜♪」
お彩「ちょっとそんなの歌ってどうすんのよ!もっとノリのいいのにしなさいって」
お亜依「ノリ言うたらやっぱラブマシーンか?」
のの太郎「ののはミニモニイェイイェイがいいえす」
どの曲を歌うかでもめる矢口先生御一行
「アタシなんて・・・どうせアタシなんて・・・」
寂しくその場を離れていく平家先生
- 689 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月16日(月)09時47分38秒
- 〜その頃、江戸の代官屋敷〜
どっしーん!!
りんね@お代官「なになに?すごい音!・・・あら、あさみ、どーしたの?」
獣使いあさみ 「あーん、りんねちゃん、かくかくしかじか・・・で、大仏様にはじき飛ばされて・・」
りんね@お代官「う〜ん、手ごわいわね。よし!じゃあいよいよりんねさんの登場だ。
あさみ、お代官の役、交替ね(ようやくご飯責めとお別れだわ♪)」
お代官の着ぐるみをチェンジしたりんね・あさみ
あさみ「わー、りんねちゃん、これ着ると動きにくい」
りんね「で、1日9回食事よ、毎回1升飯でね。あ〜久し振りで動きやすいわ、ほんじゃ逝って来るからね〜」
カラス達を呼んで宙に浮くりんね・・・飛べない(げっ太りすぎね)・・・カラスを倍にして西へ向かうりんね
- 690 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月16日(月)10時30分33秒
- 宿屋で豪快にお食事中のお代官の影を見ながら
中澤屋「ごめんな、なっち、うちも耐えて来たけど、もう限界や・・・
旅費も、商売の元手もあんたの腹ん中に消えてもた・・・
あんたが悪いんちゃう、あんたの胃袋が悪いんや・・・
うちはちょっと逃げるけど、どんな時でも、うちはなっちの味方やで・・・」
そっと涙を拭いて、最後の50両と関西の豪商・明石屋への紹介状を置いて1人西へ旅立つ中澤屋・・・
- 691 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月16日(月)10時39分08秒
- 名張に帰るわけにもいかず、とぼとぼと街道を歩く平家先生
(あたしもちょっと疲れた、これからどないしょう・・・)
がっちん!
平家先生「こらっ、どこ見てんねん!・・って、裕ちゃん!」
中澤屋 「あっ!!みっちゃん、あんた・・・」
お互い辛い境遇から逃げてきたことを語り、肩を抱き合っておいおい泣く2人
中澤屋 「けどな、うちはもう一度なっちの力になってやりたいねん」
平家先生「あんたも義理堅いなぁ、うん、あたしは裕ちゃんのためやったら何でもやるよ」
中澤屋 「みっちゃん・・ありがと・・せやったらな、一つでっかい話があるねん、これをつかめば、大逆転!」
- 692 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月16日(月)10時46分02秒
- 中澤屋 「実はな、京のどこかに家康公の埋蔵金があるらしいねん。これを探し出すんや。」
平家先生「けど、手掛かりとかあんの?」
中澤屋 「うん、なんでも、埋蔵金のありかを示す絵図面があって、それがなんかのかんざしに隠されてるらしいで。」
平家先生「そんな、かんざしなんて何本もあるで・・よっしゃ、姐さんを信じるわ!やったるでぇ!」
ついに復活した関西お笑いコンビ(どっちもつっこみ系)
- 693 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月16日(月)15時29分45秒
- 〜お宿
「お代官さま、お代官さま・・・・」
「ん・・・なんだべ?朝御飯にはまだちぃと早いべさ・・」
「中澤屋が・・・逃亡致しました・・・」
「zzz・・・そーかい?ま、よく我慢した方だべさ。で、江戸へと逃げ帰ったのかい?」
「いえ・・・それが、どうも京へむかっております・・・」
「アミ・・・引き続き中澤屋を監視するべさ。まさかとは思うけど、
用心とおかわりにやり過ぎはないっしょ」
「はっ・・・では・・・」
ずっと前から関西地方で地下活動に精を出していたお庭番アミと衣吹
- 694 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月16日(月)17時39分55秒
- 放置中なのをいいことに、解散期限を突破して公演旅行を続けるボンバー社中の皆さん
- 695 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月17日(火)01時18分14秒
- 「よっしゃー!まずはかんざし探しや!で、そのかんざしはどこにあるのん?」
「そんなん知らんわ!!とりあえず京に向かお。こんな田舎におってもどうにも
ならへんさかいな」
京へと向かう黄金コンビ
- 696 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月17日(火)01時24分12秒
- ごま四郎「あれ?そう言えば平家先生は?」
大女の幽霊「さあ?どっかにお団子でも買いに行ったんじゃないの?」
のの太郎「へーけせんせいならさっきあっちへあるいていきましたよ」
お亜依「向こうに団子屋なんかあったかなぁ?」
お彩「そう言えばアタシもお腹すいてきちゃったな」
矢口先生「とりあえずここで休憩しようよ。お梨華、お弁当出して」
平家先生不在をまったく気にもとめない矢口先生御一行
- 697 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月17日(火)07時29分14秒
- まず伏見に入った黄金コンビ
- 698 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月17日(火)09時54分37秒
- お代官に義理堅い中澤屋(けど裏切られた)と旅仲間に甘い平家先生(あっさり放置)の黄金コンビの意気込み
「このスレ乗っ取ったる!」「うちらのために世界はあるんや!」
- 699 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月17日(火)10時27分31秒
- 「ほな、景気づけや。ぱぁ〜っと逝くか〜!」
「お〜、見とけよ〜」
余りにもお約束な居酒屋乱入の黄金コンビ
- 700 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月17日(火)10時38分17秒
- 互いに勘定は相手持ちだと思っていた黄金コンビ
- 701 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月18日(水)04時42分27秒
- 当然ながら二人とも一文なしの黄金コンビ
- 702 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月18日(水)08時33分16秒
- 「クッソー!なんでウチがこんなんせなアカンねん!だいたい無一文で旅しとるア
ホなんて聞いた事ないで!?」
「アンタもや、アンタも!それにアタシらの財布は全員分お梨華が握っとったんや。
あ〜、逃げる時財布も持ってきたらよかった・・・」
「ホンマにつめが甘いなぁ〜。せやから仕事クビになるんやで?」
「まだなってへんわ!!!」
皿洗いに精を出す黄金コンビ
- 703 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月18日(水)13時37分21秒
- 皿洗いでやっと稼いだお金もその日のうちに
酒に変わる黄金コンビ
- 704 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月18日(水)13時46分05秒
- 「酒でも飲まなやってられっかぃ!」
「おう! 大将、生二つ!」
- 705 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月18日(水)13時56分48秒
- 平家先生「……それにしてもあれやな」
中澤屋 「何がいな」
平家先生「ここの居酒屋でトーク始めてもう一週間になるんやな」
中澤屋 「時の流れっちゅうんはほんま速いね」
- 706 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月18日(水)13時57分41秒
- 平家先生「給料袋、もうちょっと入ってると思てたんやけどな、うちは」
中澤屋 「あんだけ皿洗い倒してもあんだけしか稼がれへんとはな……
金足りへん言うたら店の奥からきんたミーノみたいな
用心棒出てくるし、『やば、こら遊郭にでも売り飛ばされるわ!』って
ウチのこの豊かな胸は張り裂けそうになったわ、うん」
平家先生「豊かな胸やない。それに裕ちゃんの年齢では客がつかんって」
中澤屋 「そんなこと言うんはこの口かぁ! うちの唇でチャックしたるう!」
平家先生「ぎゃーやめてー! ごめんー!」
- 707 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月18日(水)13時58分26秒
- 中澤屋 「で、今まで守ってきた純潔が十七才で汚されるんかと思てたら
『金ないんやったらここで客の相手してトークやれ』やもんなぁ」
平家先生「……もういちいち細かいところはつっこまんけどほんま助かったわ。
ウダウダ好きなことしゃべってお金稼げて、おまけに酒は飲み放題
割り箸割り放題やもんなぁ、前の店とはえらい違いや」
――カウンター下では
吉澤五右衛門(修学旅行コースからばっくれて遊んでたら中澤屋さんと平家先生が
こんなところに……。じゃあ、モーニング横丁のみんなも……?)
――天井裏にて
狛犬のお圭(どの時代でもこの二人のやることは一緒ね。さてと、太秦に戻って
殺陣のお稽古でもやろうっと)
お梨華 (なぜ? なぜ私はこんなところにいるの?)
- 708 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月18日(水)14時43分12秒
- 居酒屋トークが始まってしまい放置スタートの矢口先生(とその一行)
- 709 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月18日(水)18時05分38秒
- その一方、不屈のど根性で厳しい修行にも耐え、
見る見る殺陣の腕前を上げていく狛犬のお圭
- 710 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月18日(水)18時06分02秒
- 勢いあまって池田屋の大階段落ちのシーンもマスターした狛犬のお圭
- 711 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月18日(水)18時06分44秒
- 「もっと本格的に修行したいのでどこかいい道場を教えて下さい」
やはりモーニング横丁一の求道家はお前なのか保田、いや狛犬のお圭
- 712 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月18日(水)18時10分13秒
- 関西一の豪商でもあり、全国的に有名な一流道場の経営もやっている
「明石屋」への紹介状をもらい、子供のようにはしゃぐお圭
「絶対大きく化けてみせるからね!」
- 713 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月18日(水)18時14分03秒
- 意気揚々と出発し、目的地にたどりついたお圭
「あれ? 結構ボロっちい道場ね……」
紹介された道場が明石屋は明石屋でも
明石屋のんきの方だということがわかり、
腰を抜かすほど落胆するお圭
- 714 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月18日(水)18時16分54秒
- のんき「弟子入りか? とりあえず革ジャン着て鋲打ちブーツ履いて、
髪型をリーゼントにせなあかんで」
無意識に刀に手が伸びる狛犬のお圭
- 715 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月18日(水)18時19分39秒
- 関西圏以外の人すまん。という訳で
「松原遠く……」の方の『海』の替え歌
さんまは継がず
のんきは継げず
泳いで長生き
松之助
(盗作)
- 716 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月18日(水)18時22分21秒
- 「ぶひ。明石屋さんはご在宅だべか」
中澤屋の紹介状には正しい行き先が書かれているにも関わらず
やっぱり間違えてここにやってきた相変わらずの天然、
「一日一ボケ」のお代官
- 717 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月18日(水)18時30分59秒
- 慌てて刀から手を離すお圭
「お代官……」
「あれ? 圭ちゃんこんな所で何やってるんだべか」
泣きはしないものの目をまっ赤にして状況を説明するお圭
「なっちや圭ちゃんの行きたい明石屋はきっとここじゃないっしょ。
ちゃんとした紹介状もあるし一緒に行くべや、圭ちゃん」
「あ〜ありがと〜、助かった〜」
- 718 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月18日(水)21時53分06秒
- 放置中の矢口先生ご一行レポート
ごま四郎の居眠りの回数:14回
矢口先生のおねしょの回数:18回
お亜依が広めた矢口先生のおねしょの回数:48回
のの太郎が食べた飴玉の個数:136個
お彩の産んだ赤ん坊の人数:まだ0人
平家先生のケガの回数:70回
お梨華の使った綿棒の本数:173本
平家先生「いったいなんにそんなに綿棒使てるん?」
お梨華「恥ずかしいじゃないですか…(赤面)」
- 719 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月18日(水)23時36分22秒
- 「みっちゃん、ウチ思うねん。いつまでもこんな事してたらアカンて・・・」
「分かっとるよ。立ち止まってたらアカンねん・・・前に進まな何も始まらへんね
ん・・・」
「・・・行くか?」
「・・・そやね」
「うはははは!どこまででも逃げきってやるで〜!!!」
「オヤジ!悪く思わんといてぇな!!!」
借金を踏み倒して夜逃げするそこまで堕ちたか黄金コンビ
- 720 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月19日(木)12時32分51秒
- 「あれ?そう言えばまだ平家先生帰ってきてませんね。どこまでお団子買いに行
ったんでしょうか?」
ようやく平家先生不在に気がついたお梨華
- 721 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月19日(木)13時12分48秒
- 「それはな・・・京におるからじゃ・・・」
ふいに背後から忍び寄る謎のオヤジ
「キャ〜」
「この変態!」
「変態だけは、よくないと思う・・・・」
「どっから出てきたんや!」
「せいばいれす!」
一斉に殴り掛かる矢口先生ご一行
- 722 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月19日(木)13時18分35秒
- ごま四郎「待って・・・この人どっかで見た事ある・・・あ!」
平家父 「ワシじゃ・・ワシじゃ。みちよの父ですじゃ・・・」
のの太郎「・・・へいけせんせいのおとうさんってへんたいさんだったのれすね」
お亜依 「(ええネタやな・・・)」
お梨華 「(この人いつまで人の帯掴んでいるのかしら・・・)」
矢口先生「で、お父さんがなんでこんなとこいるんですか?」
平家父 「じつはの・・・恥ずかしい話なんじゃが・・・
みちよがの京の居酒屋で食い逃げしよったらしゅうて・・・
それでの、請求書が回ってきたとこういう訳や」
- 723 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月19日(木)13時22分10秒
- 平家父 「すまんが・・・この代金を京の居酒屋まで届けては下さらんか・・・
年寄りには・・・長い旅は辛いとこじゃてのぉ・・・
店はの・・・この絵図に書いておる。屋号は『藍嵯峨亭』じゃ」
矢口先生「・・・・どうする?」
- 724 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月19日(木)16時09分38秒
- 「…っていうかさぁ。ここって奈良だよね?」
「へいけせんせいのおうちは、いがれしたれすね…」
「あのオヤジにせもんちゃうか?」
「でもぉ〜そんなウソついてもなんの得にもなんないじゃん」
「これはもしかすると…罠かも」
めずらしくまともな意見をかわしてるっぽい矢口先生ご一行
- 725 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月19日(木)19時02分34秒
- 矢「ここはひとつ話にのったフリをして様子をうかがうか…」
ご「・・・・・・(zzz...)」
の「ののは、くらまてんぐさんにあいたいえす!」
彩「(…そういえば裕ちゃんに逆襲するって話は?)」
幽「京の都かぁ〜友達100人でっきるっかな♪って感じだよね!」
亜「(なんやおもろいネタの匂いがするでぇ〜)」
とりあえず京へ向かう方向にまとまりつつもいつのまにか平家父(自称)と
お梨華の姿が忽然と消えているのにまったく気づかない暢気な矢口先生(とその一行)
- 726 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月19日(木)19時10分06秒
- 「京女ってなんかいいカンジ・・・」
意味不明な大女の幽霊
- 727 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月19日(木)19時11分23秒
- ふと気がつくと>>707の天井裏にいたお梨華
- 728 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月19日(木)19時14分25秒
- 少々流れが前後していても気にせず就業時間になったので店を出る平家先生と中澤屋
(----天井裏)
パニクってるうちに居酒屋も火を落とし一人取り残されてしまったお梨華
- 729 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月19日(木)19時18分14秒
- とりあえず店からは抜け出し悩み続けていたが犬に吠えられて
逃げているうちに夜も明け、唐突に吹っ切れたような笑顔で
「はぐれたときはむやみに動くとかえって事態を悪化させるんですよね!」と
誰に向かってか力説し始めながら手近な旅籠に逗留決定なお梨華
…もちろん表には目印としてピンクの手拭い
- 730 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月19日(木)19時37分43秒
- 一方、いつになく話し合いが滑らかに進んでいるのにふと
違和感をおぼえお梨華(たち)がかなり前から消えていたことに
ようやく気づいて事の重大さに騒ぎだす矢口先生(とその一行)
「オイラの財布がぁ〜!」
「梨華ちゃん、お財布ぐらい返してから消えてよぉ〜」
「どうすんのよ?文無しじゃないこれじゃあ…」
「(うちは自分で持っとるけどなぁ)」
「おなかがすいたれすよぉ〜(泣)」
しかたなくお亜依に金を借りてその場をしのぐが
借用書はきっちり書かされる矢口先生
ちなみに利息は十・一だそうな…
- 731 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月19日(木)19時42分11秒
- くだんの奈良公園には自称・みちよの父が示した絵図がわざとらしく
残されていたため、その印を唯一の手掛かりとすぐさまお梨華(財布)の
行方を追う決意を固める矢口先生とその一行
- 732 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月19日(木)19時47分59秒
- (----1週間後)
「このまま誰も見つけてくれなかったらどうしよう…」
平家先生の財布もそろそろ限界だし…他のには手をつけるわけにも…と
さりげなく非道な思考を巡らせながらお風呂でのんびりなお梨華
- 733 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月19日(木)23時31分41秒
- 安倍代官「中澤屋!やっと見つけたべさ!なっちを置いて消えるとは許せないさ!
お詫びにゆばの八幡巻を買ってくるだべさ!!」
平家先生「ア、アタシは知らんで!・・・逃げよ」
中澤屋「ゲッ!お代官様、なんでここに・・・ってみっちゃん待って!逃げんとい
てぇな!!この裏切り者がぁーーー!!!」
安倍代官登場に怯えて逃げ出した卑怯者平家先生
- 734 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月19日(木)23時50分45秒
- しかしほんとに卑怯なのは飯代も出さないお代官でわ?
と平家先生に続いて逃げ出したが、思っても口には出さない妙に義理堅い中澤屋。
- 735 名前:現在状況 投稿日:2000年10月20日(金)00時01分12秒
- 矢口先生御一行――矢口先生・のの太郎・お亜依・ごま四郎・お彩・大女の幽霊
の大所帯。平家先生の借金を支払うために京の『藍嵯峨亭』
へ。ちなみに、徳川埋蔵金の地図が隠されたかんざしはお亜
依が所持。
お圭・安倍代官・中澤屋――一時は逃げたが再び安倍代官に捕まった中澤屋。お
圭、安倍代官と共に境の明石屋を目指す。
平家先生――安倍代官の出現により現在京の都を逃走中。
お梨華――平家先生の父親に連れ去られ、現在京の居酒屋の天井裏に潜伏中。
吉澤五右衛門――徳川埋蔵金を手に入れる為、かんざしを持つ安倍代官を探す。
ちなみに本物のかんざしはお亜依の手に。
ボンバー社中――放置をいいことに全国各地を公演中。
優跳組――現在お江戸で待機(放置)。シングル発売に伴い任務を受けるか!?
りんね――お江戸にて安倍代官の身代わり中。
あさみ――カラスを使い全ての動きを偵察中。
- 736 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月20日(金)00時34分42秒
- 矢口先生「京に着いたのはいいけど藍嵯峨亭ってどこだー?」
お彩「その前にとりあえずお梨華を探しましょ!このままお亜依からお金借り続け
たらアタシ達みんな破産よ・・・」
お亜依「あれ?そう言えばあの幽霊のお姉はんおらへんやん。どこ行ったんや?」
のの太郎「ごましゃんもいないえす・・・」
迷子になったごま四郎と大女の幽霊を探しながらもお梨華も探す、なかなか忙しい
矢口先生御一行。
- 737 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月20日(金)00時39分14秒
- 「あは・・・あははははは・・・・むにゃむにゃ・・・」
「ねーごま四郎起きてよー!矢口先生達どっか行っちゃったじゃん!もー、しょう
がないなぁ。後から追いつくしかないよね。ふぅ、まったく」
幸せそうに眠っているごま四郎とお姉ちゃん魂に燃える大女の幽霊
- 738 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月20日(金)03時57分17秒
- ???「りかちゃん…りかちゃん!」
お梨華「え?誰ですか…わたしを呼ぶのは…」
???「あたし…あたしだよ!」
お梨華「だ、誰?」
元爺 「ゴホゴホ…いつもすまないのぉ〜…」
お梨華「あ〜!ひとみちゃ〜ん。」
吉澤五右衛門「なにしてんのよ。天井裏で…くんくん、あれ?お風呂上がり?どーやって入ったのよ…」
お梨華「さぁ??」
五右衛門「とにかく出るわよ。狭いったりゃありゃしない…」
お梨華「うん!」
ついに合流を果たした吉澤五右衛門。
- 739 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月20日(金)04時02分55秒
- 路上にて
お梨華「ひとみちゃん…今まで、なにやってたのよ?」
吉澤 「ちょっと修…もとい観光を。そうゆーりかちゃんは?」
お梨華「実は…」
吉澤 「へ〜、そうだったんだ。」
お梨華の長々しくクールな説明も全然苦にならない吉澤五右衛門。
- 740 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月20日(金)04時13分34秒
- 吉澤 「じゃあとりあえず、矢口先生達と合流だね。」
お梨華「そうだね…」
〜とその時〜
お亜依「あ〜!りかちゃんやぁ!」
のの太「りかちゃぁ〜ん…あれ?そのひとだれれすか?」
お亜依「あやしすぎるでぇ…」
吉澤 「ゴホゴホ…わしじゃ、元爺じゃ。」
お亜依「あ〜!元爺やぁ!元気してたかぁ!」
のの太「ひさしぶりなのれす。」
あまりにも安直な展開と、お亜依とのの太郎の判断基準に頭をかかえる矢口先生。そして…
お彩 (この女…あやしい…)
吉澤 (ヤバッ…このひと出来る…)
- 741 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月20日(金)04時32分03秒
- そこに現れた飛脚のハチ
ハチ 「吉澤元爺さんですかい?」
吉澤 「そ、そうだけど…(…アンタか!)」
ハチ(謎の情報屋)「(へい、いい情報仕入れたんすけど…)
どうします?」
吉澤 「受け取るよ。はい…釣はいらないから。」
ハチ 「へへ…毎度(なんかあったらまた…)」
吉澤 「(頼むわよ…)お疲れ様でした〜。」
- 742 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月20日(金)04時42分06秒
- 吉澤 「なになに…そうなの…」
お亜依「なになに?どうしたん?」
のの太「なんかあったれすか?」
お梨華「一緒に旅しようね。ひとみちゃん。」
吉澤 (ごめん…安倍さんが何処かわかっちゃったから、そっちにいかなきゃ…さ・て・と…)
吉澤「あ〜〜!ベーグルがあんなにたくさん!」
お亜依「何処!どこやっ!」
のの太「くいてぇ〜のれす!」
お梨華「ちょっと!二人とも…あれ?ひとみちゃん…」
お亜依「あれ?元爺…」
のの太「きえたのれす…」
使い古された手口にまんまとひっかかるご一行…
- 743 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月20日(金)04時53分24秒
- 吉澤「ふ〜、なんとかまいたみたい…さて、仕事、仕事…」
お彩「仕事って、何?」
吉澤「わぁ!びっくりしたぁ。」
お彩「とぼけても無駄だよ。だいたいあんな手口にひっかかる
お彩様じゃないよ。」
吉澤(こうなったら、いっそ…)身構える吉澤
矢口「やめときな。盗人と始末人…本業な分こっちが有利だよ。」
吉澤「矢口先生まで…」
観念した吉澤五衛門
- 744 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月20日(金)05時04分38秒
- 吉澤「実はかくかくしかじか…」
矢口先生の必殺「教えてよ。上目使いうるうる顔」にノックアウトされ全て白状する吉澤五右衛門。
お彩「聞いてみればそんなことか。あたしらには関係無い…」
矢口「ヨッスィ…おいら達も同行する!」
吉澤「えぇ!」
お彩「ちょっと!矢口!」
矢口「だって、ゆうちゃんはお代官と一緒じゃん。おいら達が手を組めば無敵だよ…なっ、ヨッスイ!」
吉澤(そ、そんな小犬のような目で見ないで…ああ、もう駄目)
「はい。」
矢口「そうこなくっちゃぁ!」
お彩「矢口…なんかひっかかるんだけど。」
感の冴えるお彩。矢口先生の真意は?
- 745 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月20日(金)05時12分33秒
- 矢口「さて、おいら達盗賊団なんだから、名前を決めないとね。
あやっぺは子供をみごもってる身だから、名前がでると
マズイから…おいらと、ヨッスィの名前からとって、
『やぐよし団』に決定!いいでしょ、この名前。」
吉澤「なんでもかまいせまん。」(矢口先生かわいい…
お彩「なんでもかまいません…」(そんなに主役の座が…
放置されないためになら、恥をも捨てる矢口先生
- 746 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月20日(金)05時15分04秒
- 〜場所は戻って〜
お亜依「なんか寂しくなったなぁ…」
のの太「いなくなったのげんじぃらけじゃないれす…」
お梨華「矢口先生、お彩さんも…」
更に頼りなくなった御一行…(どーなる?)
- 747 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月20日(金)05時23分35秒
- 瓦板より
『都を騒がす盗賊団現る!その名もよしやぐ団!』
矢口「だから、やぐよしだってばぁ!」
吉澤「なに叫んですか。明石までこれから行くんですよ。
急いで、急いで…」矢口を小脇にかかえる
矢口「だぁ〜!離せよぉ!」
お彩「なんであたしがこんなことを…」
吉澤「だって、二人とも旅銭もってないじゃないですかぁ。
3人分いるんですよ。誰かさんは二人分食べるし。」
お彩「……ごめんなさい。」
結構順応性の高いお彩に、矢口先生
- 748 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月20日(金)09時17分10秒
- (効果音)フギュッ!!
ごま四郎「ゲフッ!いった〜!誰よ、今アタシ踏んだのは!!」
平家先生「あ、すみません。ちょおボーっとしとったもんで・・・」
大女の幽霊「あれ?平家先生じゃん。こんなトコで何してんの?」
平家先生「カオリやないかい!?・・・ちゅーと今アタシが踏んだんは」
ごま四郎「この眠りごま四郎を踏みつけておいてただの済むと思うなよ・・・」
平家先生「ちょお待って!だいたい道の真中で眠っとるアンタが悪いやんか!イヤ
ッ!待って!!ゴメンて!!!」
(効果音)バキッ!グシャッ!!ゴン!!グリグリ!!
まだ寝ぼけているごま四郎の鉄拳を受ける平家先生
- 749 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月20日(金)09時51分21秒
- 「あ〜腹減ったべさ。中澤屋、早くゆばを食べに行くべ」
「お代官様、もうええ加減にして下さい。ウチ今1文無しですさかいなんも買えま
せんよ」
「金ならあるべ。なっちはお金持ちのお代官だべさ」
「ちょっとお代官様!さっきから食べてばっかじゃないですか!!アタシは早く明
石屋に行って稽古をつけてもらいたいんだってば!!!」
日々の移動距離がほぼゼロの3人組
- 750 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月20日(金)11時18分05秒
- 「ねぇねぇ、みっちゃん大丈夫?」
「アカン・・・もう死ぬ・・・っちゅーかなんでアタシの肩にくっついとるのん?」
「カオリは幽霊だから誰かに憑いてた方が楽なんだよね♪」
「ねー、運動したらお腹すいちゃった。なんか食べに行かない?」
大女の幽霊に取り憑かれてしまった平家先生と、先程の暴行を運動の一言で片付けるごま四郎
- 751 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月20日(金)11時26分06秒
- (飯屋にて――)
亜美「知ってる?ここら辺に徳川の埋蔵金が埋まってるんだってさ」
由美「ふ〜ん。せやけどアタシらには関係ないな」
亜美「アタシらはここでお酒飲んでれば幸せだよ」
由美「徳川の埋蔵金探すなんて面倒な事やってられへんっちゅーねんなぁ?」
亜美「そうだ、そうだ。人生てきとー、てきとー」
由美「そやそや。適当が一番や。オヤジ!酒!!」
平家先生「・・・聞いたか?」
大女の幽霊「徳川の埋蔵金だって!そんなの見つけたらカオリ達大金持ちじゃん!」
ごま四郎「え〜!めんどくさいよぉ〜!」
大女の幽霊「ううん、カオリやる!だって埋蔵金だよ!?なんかロマンだよね〜」
平家先生「金や・・・世の中所詮金なんや・・・」
ようやく進むべき道を見つけた大女達。
- 752 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月20日(金)19時14分24秒
- (飯屋の表にて・・・)
矢口先生「聞いた?」
お彩「平家先生達も埋蔵金を狙ってるみたいね。つーかなんでカオリ達も一緒にい
るんだろ?」
矢口先生「吉澤、どうする?協力する?ま、矢口達の目的は裕ちゃんを殺るコトだ
から埋蔵金なんかどうでもいいんだけどさ」
吉澤「矢口先生。私は自分の職業にプライドを持っています。私の邪魔をする奴ら
は消す!!」
お彩「ふふ、昨日の友は今日の敵って事か。でもケガだけはさせないでね。目的は
あくまでも埋蔵金なんだから」
吉澤「・・・分かってます」
友よりも自らのプライドを取る稀代の大泥棒吉澤五右衛門
- 753 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月20日(金)19時15分17秒
- 「・・・ののたちはとりあえずどうしたらいいんれすかね?」
頼りなさ大爆発のお亜依、お梨香、のの太郎
- 754 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月21日(土)09時54分58秒
- 平家先生「しっかし埋蔵金っちゅーんはどこにあるんかなぁ?」
大女の幽霊「カオリの探知でも分かんなかった・・・」
ソニン「・・・平家先生」
平家先生「アンタはいつぞやの忍びの者!・・・なんの用や!?」
ソニン「和田屋からの伝言です。埋蔵金の地図が隠されたかんざしは安倍代官が持
っているそうです。一行は明石屋へ向かった、と」
大女の幽霊「なんで和田屋がカオリ達の味方をしてくれるの?和田屋はお代官様の
部下じゃないの?」
ソニン「和田屋はもうお代官様を切るつもりのようです。その為には、安倍代官が
埋蔵金を手に入れる事だけは絶対阻止しなくてはいけない・・・」
平家「・・・分かった、アンタらを信じる。情報ありがとうな。・・・ところでア
ンタの相方はどないしたんや?」
ユウキ「おい!ごま四郎起きろよ!!お前いつまで寝てるんだよ、少しはみんなの
役に立とうとか思わないのか!?また母さんに怒られるぞ!!!」
ごま四郎「うぅ〜ん・・・もう食べらんない・・・むにゃむにゃ・・・」
- 755 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月21日(土)12時45分39秒
- 目出たく放置の解けた優跳組、おかえんなさい
- 756 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月21日(土)14時07分43秒
- 平家先生「…あんたらに頼みがあるんやけどな。」
ソニン 「なによ。手を組めってゆうの?」
平家先生「いや、そうやないんや。実はあんたらにしか
頼めんのや。」
ソニン「内容によるわね。」
平家 「お梨華にお亜依、のの太郎をみてくれんか?」
大女 「やぐちたちがいるから大丈夫だよ。」
平家 「いや…いま表に矢口とお彩、それに誰かおってんやけど
ちびっこ共はおらへんかったからな…」
大女 「え、いたの?お〜い、やぐち〜!出ておいで〜。」
平家 「かお。もう、おらへんで…どうやらあいつらだけで
動くみたいやな。下手したら次は敵かもしれへんで。」
大女 「………」
平家 「ちゅうこっちゃ、頼まれてくれんか?」
- 757 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月21日(土)14時23分37秒
- ソニン「わかったけど、あたしらも任務があるしね…」
平家 「なぁ、これは取引や。うちらはあんたらの言葉に乗る。
あんたらはうちらの言葉に乗る…ほんでもって晴れて
山分けや。それとも、ここで…」
ソニン「やめてよ。オッケイ、それが得策みたいね。
でもあの子らに、関わりあうのもね〜。」
平家 「それが、本音かい…なに見守ってくれたらええねん。
わざわざ、顔ださんでも。どや?」
ソニン「…こっちもいろいろあるから期待はしないでね。
それと山分けの話は…」
平家 「あんたら、邪魔すりゃええだけやろ。なんで…」
ソニン「この会話はプライベート…でしょ。」
平家 「もちろん。折半っちゅうことで…期待しとるで。」
大女 「みっちゃん、カッコイイ…」
決めのポーズでお茶をすする平家先生
平家 「ずずず〜……あっっちゃ〜〜!!」
やっぱり決まらない平家先生
- 758 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月21日(土)14時31分01秒
- ユウキ 「だから、起きろって!」
ごま四郎「う〜ん、むにゃむにゃ…脱ぎ散らかして
なにが悪いのよ〜…ZZZ」
ユウキ 「なに言ってんだよ!ねえちゃん…」
ソニン 「ユウキ。いくわよ。」
ユウキ 「そっちは終わったのか?」
ソニン 「まあね。一つ仕事が増えたけど。」
ユウキ 「なんだよ、それ?」
ソニン 「おいおい話すわ。いくわよ。」
ユウキ 「おい、待てよ!」
姿を消す、忍二人組。
ごま四郎「ZZZZZ…」
放置されるごま四郎。
- 759 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月21日(土)14時39分12秒
- 「てなワケであの3人組の所へ向かうわよ」
「えー!?なんで俺が知らないうちに勝手に決めちゃうんだよ!俺ヤダぞ」
「しょーがないでしょ!今のアタシ達に仕事選ぶ権利なんかないんだから!!」
「だってあの3人だろ!?絶対俺らが苦労するに決まってんじゃん!!」
「うっさいわね!もう決めちゃったんだからしょうがないでしょ!!」
「・・・なんか隠してないか?」
「べ、別に・・・。もう、つべこべ言わないの!!いいから行くわよ!ついてきな
さい!!!」
平家先生達と山分けする予定の埋蔵金を一人占めしようともくろむソニン
- 760 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月21日(土)14時46分00秒
- ユウキ 「だから、起きろって!」
ごま四郎「う〜ん、むにゃむにゃ…脱ぎ散らかして
なにが悪いのよ〜…ZZZ」
ユウキ 「なに言ってんだよ!ねえちゃん…」
ソニン 「ユウキ。いくわよ。」
ユウキ 「そっちは終わったのか?」
ソニン 「まあね。一つ仕事が増えたけど。」
ユウキ 「なんだよ、それ?」
ソニン 「おいおい話すわ。いくわよ。」
ユウキ 「おい、待てよ!」
姿を消す、忍二人組。
ごま四郎「ZZZZZ…」
放置されるごま四郎。
- 761 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月21日(土)14時46分39秒
- 〜屋根の上を走りながら〜
ユウキ「俺たちの任務は埋蔵金を和田屋に…」
ソニン「わかってないね。だから、埋蔵金は平家一味に
先を越されたってこと。そうしたらあきらめるでしょ。
で半分はあたしらが…」
ユウキ「なんか、納得いかねぇな…」
ソニン「金はもってても邪魔にはならない…でしょ。」
ユウキ「……だな。それでいくか。」
ソニン「それより、どこいるのよ?あの子たちは…」
追いに役割分担は完了か?京の都に嵐の予感(破壊の予感?
- 762 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月21日(土)14時51分00秒
- 「はぁ、ゆばはおいしいれすね〜」
「しかもコレ最高級品やで?梨華ちゃんなんでこんな高いモン買えたんや?」
「うふふ。ちょっと臨時収入があったの」
矢口先生御一行から預かっていたお金を使いこみ始めたお梨華
- 763 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月21日(土)14時51分22秒
- >>760-761
ごめんかぶった!
>>759
のほうがおもしろそうだ。次の職人にまかせた!
- 764 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月21日(土)14時52分27秒
- >>759と>>761かぶってるじゃん。
個人的には>>759きぼ〜ん
- 765 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月21日(土)15時00分39秒
- (屋根の上を激走中――)
ユウキ「なぁ!やっぱなんか隠してるだろ!!」
ソニン「しつこいわね!なんにも隠してないって言ってんじゃん!!」
お彩「あれ?こないだの忍びだ。・・・忍びのくせに何屋根の上で大声でケンカし
てんのよ」
矢口「彩っぺ、なんか言った?」
吉澤「さっきから屋根見てますね。何かいるんですか?」
お彩「えっ?ううん、何にもいないよ。さ、先を急ご!」
なんとなく、ソニンとユウキの今後が心配になったお彩
- 766 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月21日(土)15時07分19秒
- 「うぅ〜ん・・・昨日ユウキのせいでアタシのイメージ悪くなっちゃっじゃん・・
・むにゃむにゃ・・・」
「なぁ、コレどないしようか?」
「つーか今さら悪くなるイメージも残ってないと思うけどね〜」
ごま四郎の処分に悩む平家先生と大女の幽霊
- 767 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月21日(土)18時22分49秒
- ソニン「う〜ん、確かあの3人はこの辺にいるってあの獣使いの子が言ってたんだ
けど・・・」
ユウキ「なぁ・・・お前やっぱなんか俺に隠してるだろ」
ソニン「(無視)あっ!あそこにいる3人組がそうじゃない?」
のの太郎「うひゃひゃひゃひゃ〜!ボロもうけれす〜!さすがあいちゃん!!」
お亜依「かっかっか!チンチロリンならウチに任せときぃ!よっしゃ〜アラシやア
ラシ!!またウチの勝ちや!!!」
お梨華「亜依ちゃんスゴイー!私もうびっくりしちゃいました!こんな素晴らしい
賭け事がこの世にあるなんて!!」
ユウキ「・・・このまま帰っちゃダメかな?」
ソニン「・・・(ちょっと平家先生!どこが頼りない3人組なのよ!!!)」
この3人に関わるリスクと埋蔵金との間で激しく揺れ動いているソニン
- 768 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月21日(土)21時52分53秒
- とりあえず安倍代官を探すため、京の都の至る所にワナ(エサはゆばの八幡巻き)
を仕掛けた矢口先生
- 769 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月21日(土)21時56分32秒
- 「なんやろ、最近メッチャ身体しんどいねん・・・」
「気のせいじゃない?カオリはこんなに元気だよ♪」
平家先生にとり憑き、生気を吸って元気一杯の大女の幽霊
- 770 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月21日(土)22時01分03秒
- 「うぅ〜ん、ふぁ〜、よく寝た。あれ?平家先生達は?」
自らの生命の危機を感じ、路上にごま四郎を放置したまま消え去った平家先生
- 771 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月21日(土)23時22分04秒
- 「む〜、家康公はあんまり京に足跡残してないのよね、家康公と言えば祟伝、祟伝は金地院・・・」
むっくりと起き出して東山を上り、金地院に向かう眠りごま四郎
- 772 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)05時36分18秒
- お亜依「ああ〜、儲けた儲けた。」
のの太「かえるのれす〜。」
お梨華「おじゃましました〜。」
賭場から帰るちびっ子一行…だがそんなに甘くはない。
大男「ちょいとまってくんないか…」
傷男「このままじゃ、うちの面子がたたねぇんでな…」
お亜依「やっぱりきたかい。のの、やったらんかい!」
のの太「へい、まかせる…」
大男にひょいと持ち上げられるのの太郎
のの太「は、はなすのれす〜!!」
お梨華「あっあっ…だれかぁ〜!」
アニメ声で叫ぶお梨華。だが道ゆく人はしらん顔…
- 773 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)05時38分43秒
- ユウキ「ああ〜もうっ…見てらんねぇ!いってくる。」
ソニン「まって…顔みられるのはマズイから…これ。」
ユウキ「……ひょっとこかよ。」
ソニン「頑張ってねぇ〜。」
ひょいと現れたひょっとこ野郎に軽くあしらわれる。二人組。
二人組「お、おぼえてやがれ〜!」ソソクサ〜
- 774 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)05時40分33秒
- お梨華「本当にありがとうございました。あ、わたしたち旅
の者でこちらのことよく知らないんですよ。よかっ
たら教えていただけませんか?あちらに宿をとって
るんでですがちょっと番頭さんの態度が……」
ひたすら喋るお梨華そっちのけでのの太郎に話しかけるユウキ
ユウキ「明日の朝、あそこの一本杉まで来い。」
のの太「へ?いや〜てれるれすね〜あいのこくはくならべつに
ここれもいいれすよ…あれ?」
お亜依「いってもうたで。ひょっとこはん…」
お梨華「昨日なんかお味噌汁に髪の毛はいってて…」
誰と喋ってる?お梨華。
- 775 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)05時41分56秒
- ソニン「そっか〜、年下かぁ〜。このこの〜。」
ユウキ「バ、馬鹿。なに言ってんだ。あいつにちょっと稽古
つけてやるんだよ。そうしょっちゅうでるわけにゃ
いかないだろ、俺たちが。」
ソニン「それもそうね…じゃあこっちは、もう一人の方に
するわ。スジよさそうだし。」
ユウキ「関西弁のほうだよな…」
ソニン「もちろん。」
二人 「あの娘は苦手だ…」
お梨華「だいたいですね〜。接客のこころが解ってないと…」
- 776 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)09時35分39秒
- 「あっ!あんな所にゆばの八幡巻きが落ちてるべさ!いっただきま〜す!!」
あっさりと矢口先生の仕掛けたワナに引っかかった安倍代官
- 777 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)09時40分16秒
- 「なんだべさ!この檻は!!なっちは動物じゃないべさ!!」
「お代官様、ブタ小屋がよくお似合いで」
「ホンマやな〜、なぁ、邪魔やからこのまま養豚場にでも売りに行かへんか?」
「いいわね〜、お代官様がいると全然先に進めなくて困ってたのよね」
安倍代官が檻から出られないのをいい事に、今までのうっぷんを晴らそうとする中
澤屋と狛犬のお圭
- 778 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)09時58分03秒
- ユウキ「・・・おい」
平家先生「あれ?アンタは昨日の忍び・・・。ごま四郎ならおらへんで?邪魔やか
そこら辺に捨ててきてもうたわ」
ユウキ「そんなのどうでもいい。なぁ、昨日ソニンに何を言ったんだ?アイツどう
も俺になんか隠してるみたいなんだけどさ」
大女の幽霊「何って・・・あっ、ひょっとしたら埋蔵金の事かな?」
ユウキ「なんだよ埋蔵金って!俺はなんにも聞いてないぞ!!?」
平家先生「えっ?ホンマに聞いてへんの?ウチらが埋蔵金見つけたら山分けしよう
て契約なんやけど・・・」
ユウキ「クッソー!アイツ埋蔵金一人占めするつもりだったんだな!?もう絶対許
さねぇ!!平家先生!俺はアンタにつくぞ!ソニンなんかに埋蔵金渡して
たまるかよ!!!」
平家先生「言わん方がよかったかな・・・?」
裏切りは忍びの定石!と金に目がくらみあっさりとソニンと手を切ったユウキ
(1本杉にて――)
ソニン「まったく、ユウキはどこ行っちゃったのよ。早く来ないとあの3人組が来
ちゃうじゃん」
昨日の約束通り、1本杉でのの太郎達を待つ何も知らないソニン
- 779 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)10時44分05秒
- 人物とストーリーが錯綜してきたので
現在のメイン・ストリームをちょこっと整理。
グループA
矢口先生、お彩、吉澤五右衛門→盗賊団を結成しつつ、秘密のかんざしを
そしてお代官なっち 所有するお代官の身柄を確保。
グループB
狛犬のお圭、中澤屋→お代官がいなくなり晴れて自由の身に。
剣の修行、そして
単独行動の取れない寂しがり屋。
グループC
平家先生、大女の幽霊カオリ、優跳組ユウキ→お代官一行への妨害+
埋蔵金奪取に動く。ユウキは
ソニンの裏切りを知らされて
こちらへと加入。
グループD
お亜依、のの太郎、お梨華→旅の目的を見失い博打に開眼。
本物のかんざしはお亜依の手中にあるが
本人も含め誰もそのことに気づいていない。
眠ごま四郎 →グループCから放置。
いまは単独で埋蔵金を探す
優跳組ソニン →平家先生との取引でグループDのお守り役に。
埋蔵金独占を画策中。ユウキの脱退にはまだ
気づいていない。
――こんな具合かな。ではみなさん、
慌てず焦らずかぶらずに、またーり進めて参りませう。
- 780 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)11時32分54秒
- ここのところ朝の日課となっている
罠の確認に散歩がてら出掛ける矢口先生
矢口先生「どんどこ、どんどこ、どんどこどん……
おっ、さっそく何か罠にかかってるな。どれどれ」
お代官「矢口ぃ、開けれぇ」
矢口先生「でっかいなぁ……。誰? お代官……じゃないよね? まさか」
お代官「なっちさ」
矢口先生「嘘だぁ。お代官は太ってるといってももっとプチな感じだぞ。
ははぁん、にせものだな貴様ぁ」
????「本物だよ。東海道食べ歩きのおかげでここまで
育ってしまったんだ」
矢口先生「誰? そこにいるの?」
- 781 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)12時07分07秒
- 物陰から貫禄たっぷりに登場、狛犬のお圭。
矢口先生「あっ、圭ちゃん……」
お圭「お代官をもう放置しようと思ってたけど、やっぱ気になってね。
こんな手の込んだ罠、誰が仕掛けたのかと思って見張ってたら……。
矢口、あんただったのかい」
矢口先生「圭ちゃん……しばらく会わないうちにかなり
腕を上げたみたいだね。おいらにはわかるよ」
お圭「なんの関係もない人が罠にかかるかもしれないってとこまで
頭が回らなかったのかい。人間金に目がくらむとほんとだめになるね」
矢口先生「怒ってるね……圭ちゃん」
お圭「たんぽぽ組の加入試験以来だね、矢口と手合わせするのは……」
じりじり間合いを取り始める二人。
周りの空気が張りつめる!
お代官「いいから早く朝ごはん持ってくるべさ」
- 782 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)12時33分14秒
- 「くっくっく、この渡来品の爆薬を使ってソニンの奴を・・・」
「この子こわぁ〜い。よっぽど裏切られたのが悔しかったんだね、よく分かるよ。
よし!カオリも協力する!一緒にソニンを倒そう!!」
「アホ!何考えてんねん!元仲間やろ!仲間!!そんな危ない事したらアカンて!!」
ユウキ加入により、埋蔵金の存在すら忘れそうになっている平家先生御一行
- 783 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)12時45分24秒
- (1本杉にて・・・)
お梨華「あら、今日はひょっとこさんいないんですね。残念、折角おかめのお面を
持ってきたのに・・・。そうだ、お弁当食べます?昨日ちょっと臨時収入
があったのでふんぱつしてお寿司なんですよ。そうそう・・・」
お亜依「おらぁ!あいぼんキーック!!」
のの太郎「あまい!あまいれすよ!ののたろーひっさつざんてつけーん!!!」
ソニン「ゴフッ!!ちょっと!意味もなく刀なんか振り回しちゃダメでしょ!!」
お梨華「やっぱり富士山ですよね〜」
ソニン「そ、そうね・・・(ユウキの奴!どこに逃げたのよ!!!)」
予想通り3人組に振りまわされているある意味自業自得なソニン
- 784 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)14時01分28秒
- それぞれがマターリやってるその一方で――
ハロモニとは比ぶべくもない所作ですらりと刀を抜き、
流れるように青眼の構えを取るお圭。
大きなため息をひとつついて三叉槍を両手に構える矢口先生。
矢口先生「こりゃ気を抜くわけにいかないね……」
天下太平の空気を乱す一触即発の気配に感応し、
無情な時間さえ慄然と歩みを止めたその瞬間……。
お代官「あ、たもとに食べ残しの生八つ橋が……食うべ。もぐもぐもぐ」
- 785 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)14時04分49秒
- 沈黙の均衡を最初にうち砕いたのはやはりお圭。
二、三度激しく打ち合ってから、裂帛の意気を込めて刀を大きく横に払う。
矢口先生の上衣が一枚、鮮やかな切れ口を見せてはらりと垂れ下がる。
矢口先生「やっぱりおいらの見込んでたとおりだ、すごいよ圭ちゃん」
お圭「余裕こいてんのも今のうちだけだよ、そら!!」
同期同士の思わぬ一騎打ちに京の都は息をひそめ
二人の打ち合いに全神経を研ぎ澄ます。
お圭の次なる攻めに全世界が注目したその瞬間……。
お代官「がり。痛〜い。ぶ〜、生八つ橋と一緒に何かかじったさ。
……あー!!」
- 786 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)14時05分55秒
- お圭「だあぁぁぁ! 緊張感が薄れるなぁもう、むーかーつーくー!!」
大事な刀を放り投げて地団駄を踏む狛犬のお圭。
お代官「かんざしが……かんざしがぁ! はぁぁぁ!」
矢口先生「なになになになになになに
かんざしがどうかしたの?」
一騎打ちよりもかんざしの方に関心がある矢口先生
- 787 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)14時08分03秒
- お代官「これ、にせものだべ。中なんにも入ってないさ……」
矢口先生「げえええ?!(オリに向かってダッシュ)
てっめぇ、かついでんじゃねぇだろな!」
逆上してお代官の胸ぐらを掴み、乱暴な言葉遣いを始める矢口先生
とはいえなっちのただならぬ落ち込み振りに、
この衝撃的事実を受け入れざるを得なくなった矢口先生
「じゃあおいらが今までやってたことって一体……」
さすがにその場にへたり込む矢口先生
- 788 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)16時48分22秒
- ソニン「ふ〜、こんなもんかな。」
のの太「おせわになったのれす・・・まだまだみじゅくらった
のれす・・・」
お亜依「投げ串の御享受、ほんまにありがとございました〜。」
お梨華「富士の山っていいですね〜。」
ソ「毎日の稽古おこたっちゃ駄目だからね。あんたらいいスジ
してたよ。」
の「へい。」
亜「わかってます。」
梨「明日のお弁当は鯖寿司ですね。」
ソ「じゃ、あたしは・・・」
の「ひょっとこさんによろしくとつたえてくらさい。」
ソ「わかった。」
亜「あ、姐さん。これ・・・お礼です。」
ソ「別にいいの。」
亜「いや、こーゆーのはキッチリしとかんと。」
ソ「そう・・・じゃあ、ありがと。・・・似合う?」
亜「・・・はい。綺麗です・・・」
ソ「ありがと。大事にするね、このかんざし。」
梨「明日もお願いしますね。」
ぜんぜん展開についていこうとしないお梨華・・・
それより、知らないとはいえ大変なことになってるかも!
- 789 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)16時49分29秒
- の「いっちゃったれす・・・いいんれすか?」
亜「ま、謝礼はしとかんとな。」
の「れも、あれは・・・」
梨「なになに・・・」
亜「実はあれな・・・」
ソニン「こんなことしてくれちゃってさ・・・
いい娘じゃない・・・お代をもらっちゃった以上
この仕事手を抜けなくなったね・・・」
感激のあまり会話を聞き逃したソニン。自分が受け取ったもの
の重大さに気付かず(当たり前)、3人の護衛を決意する!
- 790 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)16時56分51秒
- ソニン「それより、ユウキは何してんのよ!」
- 791 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)19時11分22秒
- 「ねぇねぇ、やっぱ爆薬使おうよ。なんか派手だしキレイじゃん?」
「待て待て、実は前に安倍代官の所から盗んどいた短筒があるんだ。これで一気に
バーン!ってのもいいんじゃないか?スッキリするぞ」
「薬とかは?ねぇ、知ってる?焼銀軟膏って薬使うとごま四郎が噛みついてくるん
だよ」
「あんなバカ使い物になんないよ。それより水銀とかはどうだ?お茶とかに混ぜて
ジワジワ苦しませるんだよ」
ソニン殺害計画を練っているユウキと大女の幽霊
「仲間って・・・仲間ってそんなに軽いモンなんか・・・」
部屋の隅で苦悩している平家先生
- 792 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)19時14分03秒
- 「かんざしがニセモノ・・・かんざしが・・・」
あまりの出来事にショックを隠せない稀代の大泥棒吉澤五右衛門
- 793 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)21時11分15秒
- かんざしショックのせいで一気に痩せたお代官なっち
「もぐもぐもぐ……鬱だべさ。
ずるずるずる……食欲湧かないべ。
ごくごくごく……ああ胸がつかえるさ」
……とりあえずリバウンドは必至のようだ、お代官なっち
- 794 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)22時59分00秒
- 「カオリは爆薬がいいの!人生1回しかないんだから派手に生きなきゃ意味ないで
しょ!!?」
「だから殺るのは俺なんだよ!俺の好きなのにさせろよ!俺は短筒がいいんだ!」
とうとうケンカまで始めた大女の幽霊とユウキ
「殺るんか・・・?ホンマに仲間を殺ってまうんか・・・!?」
まだまだ部屋の隅で苦悩している平家先生
- 795 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月22日(日)23時07分30秒
- (鏡の前で――)
「このかんざしホントかわいいなぁ〜。あの子達、問題ばっか起こしてたけど結構
いい子達なのよね〜・・・ってユウキはホントにどこ行っちゃったのよ!!」
まさに物語の鍵を握っているソニン。気付かぬは本人のみ・・・
- 796 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)06時23分25秒
- 修行を終えて帰り道の3人組に…
傷男 「あっ、こいつら!」
大男 「昨日の…」
仲間達「どうしたどうした…」ぞろぞろ
お梨華「ああ、どうもその節はお世話になって…」
お亜依「りかちゃん!そんなんいうとる場合ちゃうで!」
のの太「おそいれすね…」
男達 「やっちまえ!今日はひょっとこ野郎はいねえぞ!」
この喧嘩が都をゆるがす大騒動の引き金になると
誰が予想してであろうか……
- 797 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)06時27分23秒
- 『喧嘩だ、喧嘩だ〜っっ』
お彩「ほら二人共…いじけてないでさ…見にいってみようよ。」
矢口「一人でいけよぉ…」
吉澤「はぁ〜〜っ。」
『すげ〜強い娘らしいぜ』
お彩「ほら…うちの連中かもしんないしさ。いってみよ。」
矢口「う〜っす…ほら、ヨッスイ…」
吉澤「はい…」
運命の糸に導かれし者達が今…
- 798 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)06時30分58秒
- 中澤「お代官…まだ喰っとったんですか…」
安倍「ぶひ〜…聞いてくれだべ…」
中澤「あんたがもっとったんかい。」
安倍「はぁ〜面目ないべさ。」
中澤「しゃ〜ない…宿でかんがえましょう。」
安倍「かえるべか…」
『喧嘩だ、喧嘩だぁ〜!』
中澤「おお!喧嘩やてぇ、見に行きましょうや。
火事と喧嘩は江戸の華っていいますやん。」
安倍「ここは京都だべさ、ああひっぱらなくてもいいっしょ。」
導かれし者たちがここにも…
- 799 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)06時32分49秒
- ごま四「いって見たけど全然わかんなかったし。ぬはは…」
『喧嘩だ、喧嘩だ〜』
ごま「む、なんかある…ハズ。」
勘が冴えるごま四郎。そう、お前も導かれている…
- 800 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)06時35分50秒
- お圭「なんですって!喧嘩ぁ?あたしの出番じゃない!」
オマエモナー
- 801 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)06時37分51秒
- 平家「なんや?表が騒がしいようやけど…」
大女「カオリ、みてくるね…」
平家「…で、どやった?」
大女「ただの喧嘩だよ。」
平家「そか。しょーもない…なぁ、ユウキ。
ちょっと考えなおさへんか?仲間っちゅうのはな…」
大女「ののちゃんに、あいちゃんに梨華ちゃんが
からまれてんだけどね…」
平家「だからな簡単に殺すなんて……なにぃ!あかんがな!
かお、止めに行くで!」
大女「オッケイ…でもさ、あの女忍者なにやってんだろ…」
ユウキ「ソニンがいるのか!ちくしょう、ぶっぱなしてやる!」
平家「わぁ!物騒なモンふりまわすな〜!」
そしてこいつらも…
- 802 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)06時40分05秒
- ソニン「あの程度の相手じゃ問題なさそうね…」
のの太「ちぇあ〜!」見事な大刀さばきでいなすのの太郎
「ふ…みねうちれすよ。」
お亜依「姐さん直伝、焼鳥串やぁ!」見事に竹串を投げるお亜依
「うちらにさわると怪我するで。」
お梨華「きゃ〜、二人ともすっご〜い!」
矢口先生「へ〜。」 平家「ほ〜…」
お彩「なかなか…」 大女「すっごーい。」
吉澤「やるじゃん…」 お圭「あの子ら…」
中澤「うちにスカウトしよか…」
安倍「昔のなっちをみてるみたいだべさ…」
ごま「なにかある…」
ユウキ「ソニン…どこだ。」
お騒がせ軍団全員集合
- 803 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)07時17分43秒
- 大活躍のちびっ子二人組だが…
傷男 「そこまでだぁ〜〜!」
お梨華「きゃ〜〜!離して、離してください!」
お亜依「あっちゃ〜…」
のの太「ひきょうなのれす!」
傷男 「何とでも言えやぁ…ほ〜ら、かわいいこの娘の…」
お梨華「いや、いや!やめてください!」
野次馬共『アニメ声萌え〜〜〜』
- 804 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)07時21分17秒
- 傷男「へへ〜、このかわいい顔をちょいと傷モンにしても
いいんだぜ…」
矢口先生「やれやれ…」 平家「どうやら…」
お彩「あたしらの…」 大女「うーん。」
吉澤「出番が…」 お圭「きたようね…」
中澤「あさみなにやっとんねん…」
安倍「ひきょうだべさ…」
ごま「なにかが起こるはず…」
ユウキ「ソニンのやつなにしてんだ…」
ソニン「あっ…吹き矢わすれてきちゃった。どーしよー…」
傷男「おっ、みんな目が覚めたようだな。よし…やっちまえ!」
- 805 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)07時24分43秒
- その時!男の腕に一閃
傷男「い、いってぇ!」
お亜依「今や!りかちゃん!」
お梨華「はいっ」脱出成功
のの太「も〜、おこったれすよ!てーーい!」
悪党共『うっぎゃ〜〜』
矢口先生「ふむ…」 平家「はぁ〜…」
お彩「誰だかしらないけど…」 大女「間に合った〜。」
吉澤「必要無しか。」 お圭「まったく…」
中澤「スカウトしたらんと…」
安倍「お腹空いたべさ…」
ごま「なにかが起こるはず…なんだけど…」
ユウキ「ソニン、あそこだな…」
- 806 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)07時28分59秒
- のの太「だいじょうぶれしたか?」
お梨華「うん、これがたすけてくれたの…」
お亜依「あ…これは…」
お梨華「そう、お亜依ちゃんが安倍のお代官様のところで
スリ代えて、ちゃっかり自分のモノにしちゃったくせに
さも自分のものかのようにお世話になった人に
あげちゃったあのかんざし。」
関係者一同「…(要点をまとめてる間)…なんだとーーー!」
ソニン「え〜〜、マジィ!とっさとはいえなんてこと
しちゃったんだろ。あたし…」
- 807 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)07時57分27秒
- とっさに飛び出したのは平家先生、ごま四郎。
平家「あんたらはよ逃げんかい!うちらが食い止めるさかい!」
ちびっ子3人「で、でも〜、人が多くて〜。」
ごま「圭ちゃん…」
お圭「ごま四郎、邪魔するのなら…」
平家 「もう、はじまっとんかい…どうしたら…」
- 808 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)07時59分06秒
- ???「どけどけどけ〜!邪魔なんだよ!」
その時人波をはじきとばし現れた大八車
平家父「みちよ〜、それやったらまかせんかい!」
平家 「お、お父ちゃん!な、なんで?」
平家父「大八車『愛の力号まーくつー』や!足回りがサイコー
やで。さ、お嬢ちゃん達のった、のった〜」
のの太「へい!」 お亜依「おおきに!」
お梨華「あたし実は乗り物弱いんですよ〜。」
平家父「ほな、いくで〜!どけどけどけ〜〜!」
疾風のごとく走り去る「愛の力号まーくつー」
平家(頼んだで…でもな、次はうまく変装しぃな。
うちのお父ちゃんは『鞘火』はもってないで…)
- 809 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)08時00分38秒
- 愛の力号まーくつーにて
平家父(みっちゃんにはばれちゃったみたい…明日香のやつ、
こんなことわざわざ頼まないでよね。
それより、ごま四郎とお圭…わかってんのかな。
あんたらマジでやったら都がふっとぶよ…
あ〜あ、止められるのはあたしだけか…)
真打ち登場か?そしてこの騒ぎの結末は?
- 810 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)08時29分17秒
- 吉澤「かんざしは!かんざしはどこ!?あれがないと埋蔵金が!!」
ユウキ「ソニン!ソニンはどこだ!?こいつをぶっ放さなきゃ気がすまねぇ!!」
安倍代官「八つ橋!八つ橋はどこだべさ!!なっちはお腹がすいたべさ!!」
探し物はなんですか♪な3人
- 811 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)08時37分51秒
- お圭「そう言えばアンタとまともに殺り合うのは初めてかもね・・・」
ごま「圭ちゃん・・・やめようよ、こんなのさ・・・」
お圭「アタシを今までのアタシと思わない事ね。行くわよ!!」
ごま「圭ちゃん・・・!!」
吉澤「かんざしー!かんざしはどこだーーー!!!」
ユウキ「うぉぉぉぉー!ソニンの奴ー!!どこに隠れてんだよーーー!!!」
安倍代官「八つ橋!八つ橋!八つ橋!八つ橋!!」
見つけにくい物ですか♪な3人
- 812 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)08時51分08秒
- 何かを察したのか、脱兎のごとく大八車を追い掛けるごま四郎(速い!)
- 813 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)11時35分40秒
- (愛の力号まーくつーにて――)
お亜依「なんや?なんかが物凄い勢いで突っ込んでくるで?」
のの「あれ?ごまひゃんれす。わすれものでもしたんえしょうかね」
お梨華「ごま四郎さんてばいつも元気ですよね。私は体力がないから時々うらやま
しくなっちゃいますよ」
平家父「ゲッ!?ごま四郎!?マズイ、バレたか!!?」
更にスピードを上げて、ごま四郎を振りきろうとする愛の力号まーくつー
「ししょ〜〜〜〜〜〜!!!!!」
凄まじいスピードで追いかけるやはり人間ではなかった眠りごま四郎
- 814 名前:被害報告 投稿日:2000年10月23日(月)14時14分23秒
- 愛の力号マークツーに弾き飛ばされた人の数。現在23人。
いずれも重傷。これからも増える模様。
- 815 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)14時32分05秒
- ごま四郎「…上?」
とっさに身をかわすごま四郎。
お圭「よくかわしたわね。」
ごま四郎「圭ちゃん…邪魔しないで…今だけは…」
お圭「あたしに火をつけといてそんなのないでしょ。行きたけりゃ、あたしを倒してからにしな。」
ごま四郎「本気だよ…」
お圭「こっちは最初からだよ。」
目的の為本気になるごま四郎。(このスレはじまって以来初
- 816 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)14時44分25秒
- カキーンッ!
お圭「よく止めたわね。でも、次は止められるかな?」
ごま「圭ちゃん!もう止めようよ!師匠が・・・師匠が!!」
お圭「言いたい事があるんだったらあの世で言いなっ!」
ごま四郎に向けて、太秦で鍛え上げた刀を振り下ろす狛犬のお圭
吉澤「かんざしーーーーー!!!(怒)」
ユウキ「ソニンーーーーー!!!(怒)」
安倍代官「八つ橋ーーーー!!!(怒)」
絶叫マシーン3人組
- 817 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)21時56分48秒
- ため息のようなかすかな音を耳にした瞬間、
お圭は自分の両腕にすさまじい衝撃を感じた。
ふと眼をやると、刀が刀身ごともののみごとに吹き飛ばされている。
お圭「くっ……。どんなに技術をみがいてもやっぱ天然の馬鹿力には
かなわないわ……。ってやっと立ち止まってくれたようだね」
そこには妖しい光を目に宿したごま四郎の姿が。
- 818 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)21時57分16秒
- ごま「邪魔してくれたね……。いくら圭ちゃんでも許さないよ……」
お圭「そうカリカリすんなってお前らしくもない。
だってさ、邪魔するように頼んできたのは
あの冷えピタ野郎の方なんだもーん」
ごま「ほえ?」
意外な告白の内容よりも軽いノリでしゃべり出すお圭に呆気にとられる
ごま四郎。
- 819 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)21時57分50秒
- お圭「あいつ旅立つときにね、あんたに内証で
こんなこと言ってきたんだよ……」
(あのさ圭ちゃん。あいつの将来のために力を貸してやって欲しい。
これからしばらく、あいつが私のところに会いに来ないように……
いやいや、あいつが嫌いになったわけじゃないって、その逆だよ逆)
- 820 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)21時59分33秒
- (もうあいつに教えることは何にもないんだけど、
ちょっと人に依存しすぎてる所があるかなーって思うんだな。
後はあいつが自分の力でどれだけ自立できるかにかかってる。
私も極力江戸から離れて暮らすようにするしさ、頼む圭ちゃん!)
お圭「あいつがいなくなってからのあんたってさ、
現実逃避って言うか、以前にもまして
眠り癖がついちゃったもんだからさ、
あたしの負担も軽かったわけだけどね。
やっぱ本人が登場すると私の力じゃ止められるのはここまでだぁ」
ごま「師匠……」
潤んだ瞳でごまが見つめる遙か先には、
砂煙をあげ去っていく大八車……。
- 821 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月23日(月)23時35分55秒
- お亜依「あれ?ごま四郎はんなんか立ち止まってるで?」
のの「やっぱり忘れ物はなかったんれすかね」
お梨華「大八車って結構揺れますよね、お尻が痛くなっちゃいます」
相変わらずマターリな3人組
平家父「えっ!?もう追ってきてないの!?案外根性ないな〜。ま、所詮横丁を
消えた者の存在なんてそんなモンなのかもな〜・・・」
結構あっさりな師匠
- 822 名前:状況説明 投稿日:2000年10月23日(月)23時52分21秒
- 徳川の埋蔵金を捜し求める一行達。埋蔵金のありかを示す地図が隠されたかんざし
は安倍代官→お亜衣→ソニン→行方不明となっている。
グループA――矢口先生・お彩・吉澤五右衛門で『怪盗やぐよし団』を結成。盗み
を働きながら、埋蔵金を探す。
グループB――平家先生・大女の幽霊・ユウキの意外な組み合わせ。埋蔵金を探し
ていたはずが、ソニンに裏切られたユウキの復讐の手助けを。
グループC――安倍代官・中澤屋・狛犬のお圭のマターリ組。かんざしは偽物であ
ったが、本人達は埋蔵金には興味がない為、境の明石屋へと向かう。
グループD――お亜依・のの太郎・お梨華・平家父(市井庭八郎の変装)・ソニン
の爆裂組。今はとりあえず混乱から逃げているが、復讐を遂げる為
に、ソニンを追ってユウキ一味が追ってくる模様。
グループE――眠りごま四郎の一人旅。迷惑ばかりかけていた為平家先生に捨てら
れた。人間離れした体力と動物的な勘で特に目的もなく、辺りをう
ろうろ。
その他――ボンバー社中:全国各地を公演中。
獣使いあさみ:安倍代官の影武者となりお江戸でマターリ。
獣使いりんね:カラスを使い全ての動きを偵察中。こちらの都合でいつ
でも登場。
- 823 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月24日(火)04時43分42秒
- かんざしは、お亜依(お梨華?)がもってんじゃないの?
- 824 名前:>823俺もそう思う。 投稿日:2000年10月24日(火)06時07分05秒
- 安倍「八つ橋ーーー!」
中澤「落ち着かんかい!今の話聞いたやろ!
あのちび共がもっとんのや!」
安倍「ぶひー…お腹が空くといらいらするべさ。」
中澤「問題はあの大八車をどーやって追うかなんやけど…」
安倍「それなら問題ないっしょ。」パンパン(手を叩く
下っぱ部隊「お呼びですか」(どこぞより現れた脇役キャラ
安倍「さっきの騒動はしってるべな。大八車のちびっ子が
なっちの大事なかんざしをもってるべさ。それを
取り戻して欲しいんだべ。」
下っぱ部隊「はっ…」
ドドドドドド〜
中澤「はぁ…もういってしもた。たくさんおったな〜。」
安倍「えっへん、なっちはお代官様だからあれ位の部下は
たくさんいるべさ〜。」
中澤「あんたわ〜!なんで最初からそれせぇへんのや!
そのおかげでうちはどんなに苦労したか…」
安倍「くるしい!苦しいべさ!」
- 825 名前:こいつらこんな感じか? 投稿日:2000年10月24日(火)06時10分43秒
- お彩「矢口…あそこ。」
矢口「うん…代官とゆーちゃん二人きりだね。」
お彩「殺っちゃう?」
矢口「みっちゃんがいるしな〜…敵か味方かわかんないしね。」
お彩「ずいぶん慎重になったね。昔とは大違い…。」
矢口「身長のことは言うな〜!」ポカポカポカ
お彩「いたたた…違う、違うって。」
とりあえずボケかます矢口先生。
- 826 名前:平家もいろいろあったから… 投稿日:2000年10月24日(火)06時14分58秒
- 吉澤「かんざし〜〜!!」
平家「あの〜…」
吉澤「はい、なんでしょう?」
平家「(めちゃ落ちついてるやん…)
あんたも埋蔵金を探してはるん?」
吉澤「はい、私のプライドかけてるんです。けど…今の騒動で
わからなくなっちゃって。」
平家「あんた…代官と関係あるん?部下とか、友達とか、
恋人とか、家族とか、愛人とか?」
吉澤「な、なんてこというんですか!そんなわけありません。」
平家「ゆーちゃんとは?」
吉澤「なんでもありません!」
平家「そっか…(せやったら使えるな)お梨華達しってるか?」
吉澤「はい…ポッ」
平家「(なんやろ最後のは…)実はな、かくかくしかじか…」
吉澤「え、お梨華ちゃん達が?」
平家「ちゅうことで、安倍代官の追手からまもったってんか?」
吉澤「はい!そぉとぉ気合入れて守ります。」
ひらりと屋根にのぼり駆けだす吉澤五右衛門。
平家「頼んだで〜!」
大女「みっちゃん、立ち回りがうまくなったなぁ…。」
- 827 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月24日(火)06時18分07秒
- ユウキ「ソニンーー!どこだぁーー!」
平家 「あんたはそのままでええわ…」
- 828 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月24日(火)09時02分01秒
- のの「ふぅ、いっぱいいどーしたらつかえました」
お亜依「あれ?かんざしウチが持っとるやん。いつの間に・・・」
平家父「アンタねー、わざわざトラブルしょいこんでどうするの!埋蔵金探す気が
ないんでしょ?安倍代官の所においてこようか?」
お梨華「あら?平家先生のお父様ってオカマさんなんですか?変わった喋り方です
ね〜。しかもいつの間にか関西弁じゃなくなってますし、あ〜、いい天気」
平家父「ねぇ、そこの忍びの子!このかんざし安倍代官に返してきて。ホント手癖
の悪い子達で困るよ」
ソニン「だったら平家先生にしましょうよ。その方が都合がいいし・・・」
埋蔵金山分けの夢をまだ捨ててはいなかったソニン
- 829 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月24日(火)09時13分07秒
- ユウキ「おい!お前ら何ボーっとしてんだよ!ソニンを探すぞ!!」
大女の幽霊「いよいよ爆薬ドッカーンだね!カオリは燃えてるよ!!!」
平家先生「ホンマに殺るん?気が進まへんねんけどなぁ・・・」
大女の幽霊「平家先生、いちいちうるさい!黙れ!!」
ユウキ「その通り!行くぞ!!」
大女の幽霊「おーーー!!!」
大八車を追うユウキと大女の幽霊。大女の幽霊にとり憑かれている為、強制同行の
- 830 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月24日(火)09時27分57秒
- 「はぁ〜、師匠どこ行っちゃったのかなぁ?はぁ〜、お母さん元気かなぁ?・・・
することないし、江戸に帰ろっかなぁ〜」
初めて長期間江戸を離れ、少しホームシックな眠りごま四郎
- 831 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月25日(水)14時15分28秒
- 平家父「まあ、いい機会だからついでにあんたたちに言っておくよ。
あんたたちにはこれからのモーニング横丁をしょって立つっていう
大事な任務が任されてるんだからね。何の考えもなくいつまでも
周りに流されてばかりいるんじゃなくて、たまには自分の頭で
考えでだね、『みんなのために自分がこの場でどういう行動を取れば
いいだろう』とかさ……」
身振り手振りを交えて熱く説教を始める平家父
お梨華「(ひそひそ)あたし達どうして平家先生のお父様にダメ出し
出されてるのかしら……」
のの太郎「(ひそひそ)……なにかかるいでじゃぶをかんじる
おせっきょうだとはおもいませんか」
お亜依「(ひそひそ)あの熱さと丸まっちい指……どっかで見覚えあるで」
ソニン「(ひそひそ)て言うかあたし全然関係ないじゃん!」
平家父「……他の人が話の中心になったら空気を読んでさっと後ろに
下がるくらいの……て
こら! 人の話ちゃんと聞きなさい!!」
4人「ハイッ!!」
- 832 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月25日(水)14時25分24秒
- 大女の幽霊「あっ!お城だ!ねぇねぇ、お城があるよ」
平家先生「城?・・・京の都にあんな城あったかな?」
ユウキ「あんな城どうでもいいよ!おい、ソニンはどこにいるんだよ!!」
平家先生「せやからユウキ!仲間を殺るなんてアホなマネはやめんかい!みんな仲
良うせなアカンやろ?」
ユウキ「だって先に俺を裏切ったのはソニンだぞ!!」
大女の幽霊「そうだよ!バーンと殺っちゃおう!!」
何時の間にか大八車を追い越して大阪城に辿り着いた平家先生と復讐鬼達
- 833 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月26日(木)06時01分56秒
- ドドドドドド・・・
お亜依「なんや?この地響きは?」
下っ端部隊「待てェ〜!!かんざしを返せェ〜!!」
のの太郎「た・・・、たいぐんなのれす!!」
ソニン「(あれは・・・、安倍代官の・・・。とうとう本性を現そうってワケ?
それにしても、あの人数はやり過ぎよねぇ・・・。)」
平家父「あの人数じゃ逃げたとしても逃げ切れないわね・・・。
かといって、戦うにしてもこの子たちを庇いながらじゃ・・・、
そこそこの腕はあるみたいだけど・・・、やられるのも時間の問題ね・・・。
さて、どうしようか・・・。」
どうなる、“愛の力号まーくつー”軍団
- 834 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月26日(木)15時28分20秒
- 平家父「はぁはぁはぁ・・・!!!」
のの太郎「おとーさん!もっとスピードあげてくらさい!!」
お亜依「トロトロすんな!もっとはよせんかい!!」
ソニン「ヤバイって!早くしないと追いつかれちゃうよ!!」
お梨華「なんかビックサンダーマウンテンみたいですね♪」
「平家」の名の下に、大八車を引きつづける平家父(市井庭八郎)
- 835 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月26日(木)15時34分31秒
- 大女の幽霊「ちょっとそこの小さい人!ソニンはどこなの!?」
池乃めだか「な、なんやねん姉ちゃん。そんな見下ろさんといてぇな!ソニンなん
て知らんがな」
ユウキ「おい!そこのデカイの!ソニンはどこなんだ!?隠してもムダだぞ!!」
石田靖「なんやお前!いきなり何しよんねん!!俺はなんも知らんっちゅーねん!」
平家先生「コラ!知らん人にケンカ売ったらアカンやろ!!すいません、この子ら
ちょおおかしいんですわ。ホンマごめんなさい」
現NGK付近で聞き込みを開始する暴走コンビ
- 836 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月26日(木)17時13分46秒
- 美少女幽霊「ねえねえ!あの宇宙人みたいな動きしてるの、なに?」
島田珠代 「ちょっとー、失礼やね〜」
ユウキ 「じゃあ、あの顎の尖がったおじさんは?」
辻本茂雄 「何ゆーてんねん!」
ユウキ・カオリ「あごめん、あごめん」
辻本茂雄 「って、お前ら俺のこと知ってるやろ!」
・・・やっぱ新喜劇が好きだ、ごめん矢口先生・・・鬱だ
- 837 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月26日(木)18時22分52秒
- 大女の幽霊「ちょっとアンタ何なのよ!その動き恐いのよーー!!」(ガシッ!)
島田珠代「ちょ、何するのん?やめてやめてやめてーー!!」
効果音:ゴンッ!(島田壁に激突)
島田珠代「人生ってシャボン玉♥」
ユウキ「お前ワケわかんねーよ!!」(バシッ!!)
島田珠代「いったぁ〜い♥」
石田靖「おいコラァそこのガキ!つっこみは俺の仕事やねんで!!!」
即興新喜劇を楽しむ暴走コンビ
平家先生「・・・アンタらホンマは関西育ちちゃうのん?」
大女の幽霊とユウキの経歴に疑問を抱く平家先生
- 838 名前:今こそ島田珠代を娘。に投入! 投稿日:2000年10月27日(金)18時50分54秒
- 実はGAORAで新喜劇を欠かさず見ている矢口先生
- 839 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月27日(金)20時52分12秒
- お代官「もぐもぐ……。あ、圭ちゃん今までどこ行ってたのさ。なっち
そろそろ明石屋さんのところに出発しようと思ってたところだべ」
お圭「『ところだべ』って……。なんかでっかい皿5つつほど来ましたよ」
お代官「食事の前のか〜るい食事だべさ。それより圭ちゃん、背中のその子
どしたんだべか。涙と鼻水で顔がじゅるじゅるっしょ、もぐもぐ」
お圭「いろいろあったんすよ。な、ごま?」
ごま「ZZZ……」
お圭「あ、もう眠ってやがる」
- 840 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月27日(金)20時52分46秒
- お圭「じゃ話すか。……お代官、実はこいつの師匠がね(ぼそぼそ)」
お代官「師匠……? ははぁなるほど、それでわかったさ。こいつが
埋蔵金に釣られて飛び出すなんてどうも怪しいと思ってたべ。
あの子の接近を本能で察知してたってわけだね、もぐもぐ。
あんたが飛び出したのもほら、例の『約束』てわけっしょ」
お圭「……野次馬の前で刀振り回すのはかなり恥ずかしかったけどね。
ごまの目見てたら『あ、あいつがこっちに今向かってるんだ』て
すぐわかっちゃうもんなぁ。ほんとわかりやすい(藁
……それはそうとお代官、中澤屋さんは?」
お代官「京を出る前に墓参りしておきたいんだってさ。ずるずるもぐもぐ」
お圭「……そういや京に来てるのに裕ちゃんの故郷ネタって
全然やってなかったな。すっかり忘れてた……」
- 841 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月27日(金)20時55分00秒
- お代官「(それにしても埋蔵金探しにあの子が絡んでくるとは
面倒なことになったべや。こりゃ人数だけで攻めるのは
失敗だったかもしれないさ……。う〜ん、ここはやはり……)
やはり……うん、『店長お薦めの南蛮風鍋御膳』くださぁい」
お圭「まぁだ注文するんすかっ!」
ごま「むにゃむにゃ、師匠、おかわり……」
- 842 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月27日(金)20時55分29秒
- 坂道砂利道なんのその、馬車馬のように汗を流し激走する平家父。
お亜依「ばばば馬車『馬車馬のように』ってて、ばば馬車馬
そのもの、そのものやねんけどな、い、い、いまは」
のの太郎「あ、あいあ、あいちゃん、いましゃしゃしゃべるときけんれす!」
ソニン「きゃっ、矢がいっぱい……」(ガタン!)
(……いったぁ〜、口の中噛んじゃったぁ)
お梨華「それにしてもあれですよね、あれだけの人数に追いかけられると、
もしかして私たちってすごい人気者なんじゃないかってちょっと
勘違いしちゃいそうになりますね、あ、そうそう私が寺子屋に
通ってたときもちょうど今みたいな……」
お髷にいっぱい矢が刺さりながらも舌を噛まずにしゃべり続けるお梨華。
- 843 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月27日(金)20時56分00秒
- ガラガラガラガギリリガラガラガギリギリリガラガラ……
のの太郎「なな、ななんかしゃりんからいやなおとがきこえてくるのれす」
お亜依「あ〜、もももうげげげげ限界かもしれんななななぁ……
ごごごごごっつい谷間もままま前にああああることやし」
平家父「お〜ぃしゃぁぁ!! あの崖から向こうに飛び移るぞ、ごるぁ!!」
ソニン「もががもがもが……(無理しちゃだめぇ!!)」
お梨華「……でも私、寺子屋でずっと考えたんですよ、
このまま進学しちゃうより、自分の可能性を追求して
外の世界に思いっきり飛び出したほうがいいんじゃないかって……」
ガラガラガラガラガラガラガターーーーーン!!
……五人の運命を乗せた大八車、いままさに月夜にジャンプ!!
- 844 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月27日(金)20時56分49秒
- ジャンプした衝撃でバラバラに分解する愛の力号まーくつー
- 845 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月27日(金)20時57分10秒
- 白い歯を見せ荒れ狂う激流の上空を、スローモーションで舞う五人……
- 846 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月27日(金)20時57分40秒
- 十数本ささっていた矢の重みプラス今の衝撃で、ふわりとほどけるお梨華の黒髪
- 847 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月27日(金)20時59分20秒
- 月明かりを浴びて、夢のようにやわらかく光るお梨華の黒髪
- 848 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月27日(金)20時59分45秒
- ほどけた髪から、きらりと光を反射させながら谷底に吸い込まれていくかんざし……
- 849 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月27日(金)21時00分07秒
- 下っ端部隊隊員A「あー、かんざしが谷底にぃ!!」
下っ端部隊隊員B「あー、かんざしが谷底にぃ!!」
下っ端部隊隊員C「あー、かんざしが谷底にぃ!!」
下っ端部隊隊員D「あー、かんざしが谷底にぃ!!」
下っ端部隊隊員E「あー、かんざしが谷底にぃ!!」
下っ端部隊隊員F「あー、かんざしが谷底にぃ!!」
下っ端部隊隊員G「あー、かんざしが谷底にぃ!!」
下っ端部隊隊員H「あー、かんざしが谷底にぃ!!」
……次々に谷底に飛び降りていく下っ端部隊
- 850 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月27日(金)21時30分23秒
- ソニンがとっさに投げたくさり鎌のおかげで、
崖っぷちの松の木から辛うじてぶら下がっている五人。
お梨華「あ〜ん、お母さんからもらったかんざしがぁ……」
お亜依「すごいのは数だけで、実はただのアホ集団やってんな……」
のの太郎「れみんぐのだいいどうをみてるみたいれすね」
平家父「ぜーはーぜーはーぜーはーぜーはーぜーはー」
ソニン「ぐすっ、ああ、忍びやっててほんと良かったぁ……」
- 851 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月28日(土)09時48分06秒
- 平家父「とりあえず下っ端達はもう追ってこないね。ソニン、助かったよ」
ソニン「いえ、仕事ですから(はぁ〜、忍びやってて良かった・・・)」
のの太郎「ねぇねぇ、ここはどこえすか?」
お梨華「お母さんからもらったかんざしが・・・。お母さん、ごめんなさい・・・」
お亜依「とりあえず大八車でえらい走ったからなぁ?京は抜けとると思うねんけど
なぁ〜?」
ユウキ「たこ焼きうまーい!マジうまいよ、コレ!!」
大女の幽霊「みんなズルイよ!カオリは何にも食べらんないのになんでみんなおい
しそうに食べてばっかいるのよ!!!」
平家先生「カ、カオリ・・・お願いやから落ち着いて!アタシの肩の上でキレんと
いてぇな!!!」
平家父「・・・あの3人もかんざし追ってたんじゃなかったけ?」
お亜依「・・・多分」
ソニン「・・・多分」
のの太郎「・・・たぶん」
お梨華「ああ、お母さんになんて謝ればいいんでしょうか?かんざしが・・・かん
ざしが・・・」
生死の境を越えてきた自分達とあの3人の運命の違いになにか釈然としないものを抱く一行(一人除く)
- 852 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月29日(日)14時25分34秒
- 彼岸もとうに過ぎ、ひと気の途絶えた墓地に残されたのは
死者と静寂、うち萎れた花々。
そしてそこには一つの墓標の前に手を合わせる中澤屋の姿。
(お父ちゃん……約束通りお江戸で一旗上げて来たったで。
うちのこと知らん奴なんて誰もおらへんぐらい有名人になったった。
仕事もがんばってるし金もばりばり稼いでる。団体行動もまあまあ
できるようになったし友人にも恵まれてるわ。はは、なんか笑てまうやろ?
でもバナナだけは相変わらず食えんねや……)
「……以外と先祖思いやねんな」
「誰? そこにおんの?」
- 853 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月29日(日)14時26分53秒
- 中澤屋が振り向くと、そこにはケビン・コスナー似の出っ歯の男。
中澤屋「……これは明石屋さん、お久しゅう。
でもこのお墓ご先祖のやないで。うちの父親のですわ」
明石屋「ふーん、父親て死んどったんか……。
ほな、俺もちょっとお参りさせてもらうわ」
中澤屋「……お父さん、こちら証券会社に勤めてる杉本さん。
背はまぁ低い方だけど優しい人……。お父さんと一緒でキリ番取りが
趣味なの。だってお父さんが『キリ番取りに悪い人はいない』って
言ってたし……。ねぇ、おとーさん!」
明石屋「ここ、こんにちは、ぼぼ僕、杉本高文、言います。
お、お父さん、ぼぼ、僕と結婚してください!!」
中澤屋「おとんにプロポーズしてどないすんねん!」
関西人が二人集まると漫才が始まるって本当ですか? 矢口先生。
- 854 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月29日(日)14時34分48秒
- 中澤屋「それにしても明石屋さん、なんでまたこんなところに……」
明石屋「なんでまたこんなところにて、あんたの紹介で江戸から代官が来る
言うもんからずっと大阪で待っとったんやないかい。ほんであれや、
待てど暮らせど全然来ぇへんもんやから、あったま来てあたま来て、
こっちからもう出向いて来たったわけや」
中澤屋「だからってわざわざ福知山くんだりまで……。
明石屋さんて結構ヒマ人なんですねぇ」
明石屋「じゃかぁしぃ。あんたこそ『娘』いう年齢でもないのに
『娘』て名乗ってちゃあ、ダメダメ……」
中澤屋「ぐっ……」
- 855 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月29日(日)14時41分52秒
- 明石屋「とりあえずや、江戸のお代官はここにはおらんわけやな?
はよ来いて催促の手紙、りんねていう獣使いの忍びの子にも
渡してんけどなぁ」
中澤屋「あきませんねん、あのお代官。旅の途中で食い物屋があるたびに
入ってって全メニュー注文するようなお人なんですわ。
でもゆうべはかなり大阪に近いところで別れたから、今頃は
もうかなり進んでんのちゃいます?」
明石屋「そっか、ほな帰らしてもらうわ。江戸のお役人さんと話したいこと
ぎょうさんあるよってにな……」
- 856 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月29日(日)14時44分45秒
- 明石屋「……あ、ほんで中澤屋さん、あんたも例の埋蔵金探しに
いっちょ噛んどるんか?」
中澤屋「噛んでないこともないっす」
明石屋「……噂では江戸から来た連中が騒ぎに火ぃつけたらしいからな。
でももう無理っぽいで。噂聞きつけてご公儀が動き出したわ。
忍びの者をぎょうさん使て、将軍家のお膝元近くに埋蔵金を
移送していくって話になってるそうや。あんたがどう噛んどるんか
知らんけど、お宝ほしさにお上に盾突くのだけはまずいで。
命あっての物種や。……そいじゃね、バイピー!!」
中澤屋「バイビー!! ……てよう考えたら今時『バイビー』てなぁ……」
- 857 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月29日(日)14時49分58秒
- 一方こちらはMの字型の大屋根が周囲の商都大阪を睥睨する大MBS城。
今度こそ紹介状通りの場所へやって来たお代官なっち、狛犬のお圭、
そしてお圭の背に負ぶさったままのごま四郎。
お代官「ぶひ、お姉さん、明石屋はどこだべ」
受付嬢「明石屋様は、毎週土曜の夜にいらっしゃいます」
お圭「土曜の夜ってもしかして……」
お代官「ゆうべだべ」
ごま「……むにゃむにゃ、もうお腹いっぱい〜、ZZZ……」
- 858 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月29日(日)16時57分02秒
- 「あー!ソニン!!お前よくも俺を裏切ったな!!!」
口の周りにたこ焼きのかつおぶしとマヨネーズと青のりを付けたまま絶叫するユウキ
- 859 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月30日(月)20時02分29秒
- 矢口先生「彩っぺ、しっかり! ほら、ひっひっふー、ひっひっふー!」
お彩「ひっひっふー、ひっひっふー!」
すっかり登場しなくなったと思っていたら、やっぱり産気づいて
産院に担ぎ込まれていたお彩(そして出産に立ち会うことになった矢口先生)
- 860 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月30日(月)21時36分32秒
- >>859 ラマーズ法なのは気が付いてない矢口先生
- 861 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月31日(火)06時43分14秒
- ソニン「あ、やば……」
ユウキ「おらぁ、改造して連発できるようになった短筒でも食らえ!」
カオリ「いけいけー!! ひゅーひゅー!」
平家先生「うわっちゃ、なんちゅーいかついドキュンな形状に
改造してもうたんや自分、火ぃ吹いて見るからに危ないわ。
いやいや危ない、マジで危ないって自分!」
- 862 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月31日(火)06時44分02秒
- お梨華「なんですかあれ? あんな遠くからあんなちっちゃいもので
どうしようって言うんでしょう? 変な子ですね」
のの太郎「おしりぺんぺん、こっこまぁでおーいでーなのれす!
(ばきゅん! ばきゅん!)きゃあ(ダッシュ)
ひ〜ん、あいちゃん、とびどうぐだったのれす!」
お亜依「自分がいらん挑発するからや! ってこっち寄らんでええ!
こっち寄るなちゅーてんのに寄るな! ほらほら来たぁ!」
(ぱん、ぱん、ぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱ……)
平家父「ほらほら、ちびっ子たちはどいたどいた!」
前に飛び出しざま、名刀『鞘火』を居合い抜く平家父!
- 863 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月31日(火)06時45分32秒
- (ちゃきぃん! ちゃきんちゃきん! ちゃきんきんきんきんきんきん……)
襲いかかる弾丸をすべて『鞘火』一本ではじき返す平家父
そして刀と弾丸がぶつかり合うごとに、周囲をまぶしく照らして飛び散る
七色の火花!
カオリ「きゃーすっごい綺麗! うわーすごっ。すごいよこれ。きゃー!
なんか感動しちゃうよぉ……」
涙ぐむ大女の幽霊
平家父「決まった……」
たっぷり余韻に浸りながら刀を鞘に収める平家父
- 864 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月31日(火)06時47分16秒
- (かちっ、かちっ……)
ユウキ「ちっ 弾切れか」
ソニン「今だ!!」 ♪いーじゃん! いーじゃん!
ユウキ「はっ、この歌は……」
曲につられて思いっきり踊り倒すユウキ
ソニン「ていっ」
ユウキ「はうっ」
鼻から1000バレルの血液を流出しながら倒れるユウキ
- 865 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月31日(火)08時53分53秒
- 「やったー!これで幽霊はカオリ一人じゃなくなった〜♪」
「うそっ!?マジ!?俺死んじゃったのか!!?」
「そう言えば2人ともゆーれーなのになんでみんなに見えるんれしょうか?」
シックス・センスな大女の幽霊とユウキ
- 866 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月31日(火)08時55分47秒
- 「ふっふっふ、かんざしはウチのもんじゃい!!!」
ユウキが捨てた短筒にどこからか持ち出した玉を詰めて暴走を始めるお亜依
- 867 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月31日(火)09時01分08秒
- 「なんでバトルロワイヤルが15Rなんじゃーーーい!!!」
15歳未満な為、短筒を乱射し始めるお亜依
- 868 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月31日(火)09時04分37秒
- 「おい!この女の命がおしけりゃかんざしは諦めな!!」
「イヤー!たーすーけーてーーーー!!!」
人質にとられ、身の毛もよだつようなアニメ声で絶叫するお梨華
- 869 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月31日(火)16時47分20秒
- 「『バトルロワイヤル』じゃなくて、『バトルロワイアル』だ・・・。
ついでに、“15R”じゃなくて“R−15”だ・・・。
フッ・・・、まだまだ甘い・・・。」
幽霊化しているのに冷静に突っ込むユウキ
- 870 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月31日(火)16時53分52秒
- 「そんなんどうでもええから早よ体に戻った方がええんちゃうの。
今だったら肉体と霊体をむすんでいる糸が切れてないから大丈夫やで。」
変なことに詳しい平家先生
- 871 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月31日(火)17時40分14秒
- 「そういうアンタも『バトル』と『ロワイアル』の間に『・』を入れるの忘れてるよ・・・。」
さらにユウキに突っ込む平家父
- 872 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月31日(火)17時56分38秒
- お亜依「キィ〜!!みんなでウチのことバカにして・・・。
さっさとかんざし渡さないとホントに撃つよ!!」
お梨華「きゃ〜!!誰かぁ〜!!ひとみちゃ〜ん!!」
平家父「仕方ないね・・・。ほら・・・。」
828からずっと持っていたかんざしをお亜依に投げる平家父
お亜依「ヒッヒッヒ・・・。これで財宝はウチのモンや・・・。」
その時・・・
- 873 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月31日(火)18時07分42秒
- 3本の縄が飛んできて、お亜依の持っている短筒、かんざし、お梨華を
それぞれ捕まえて縄を投げた本人の元に戻っていく
お梨華「あれぇ〜〜〜〜〜!!」
お亜依「誰や!!」
???「フッフッフ・・・。かんざしと・・・、そして、お梨華ちゃんは
この吉澤五右衛門がもらったぁ!!」
お梨華「ひとみちゃん!!(ポッ・・・。)」
のの太郎「(かっこいいとうじょうしーんれす!!うらやましいのれす・・・。)」
吉澤五右衛門「では、さらば!!」
煙玉を投げてつけて、去っていく吉澤五右衛門
- 874 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月31日(火)20時07分06秒
- ユウキ「おい!ちょっと待て!!燃やすなーーーー!!!」
大女の幽霊「え?死んだらこうするんでしょ?カオリの時もそうだったよ」
ソニン「ユウキ・・・大人しく成仏してね・・・」
吉澤五右衛門に気を取られている間に、火葬されてしまったユウキの肉体
- 875 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年10月31日(火)20時12分10秒
- のの太郎「たき火れす、たき火。あったかいれす〜」
平家父「焚き火って人燃やしてるんだからあたるのは止めなさい・・・」
今にもイモでも焼きそうなのの太郎
- 876 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月01日(水)08時14分12秒
- 「誰か今からでも火を消そうってヤツはおらんのかい!!」
滝のような涙を流しながらツッコむユウキ
- 877 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月01日(水)11時37分48秒
- お亜依「はっ!かんざしはどこや!?クッソー吉澤五右衛門のヤツめ!ののちゃん、
行くで!ついてきぃや!!」
のの太郎「へいっ!」
吉澤五右衛門を追うお亜依(ブラック・バージョン)とのの太郎
ユウキ「あぁぁぁぁぁ!俺の体がーーーーー!!!」
平家父「ま、しょうがないよね。諦めな」
大女の幽霊「わーい、仲間だ、仲間。同じ幽霊同士、これからもよろしくっ!!」
ソニン「ユウキ・・・アンタはいい相棒だったわ・・・(グスッ)」
平家先生「いや、待ってて。体はのうなっても霊体で存在しとるから・・・」
在りし日の思い出に浸っている場合なのか!?その他一行
- 878 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月01日(水)11時44分34秒
- ごま「!!」
お圭「どうしたの、ごま四郎?」
ごま「ユウキが・・・」
お圭「ユウキって確かあんたの弟・・・どうしたの!?何かあったの!!?」
ごま「・・・・・・・・・・・・・ぐーーーー」
お圭「って何寝てんのよ!こら、ごま四郎!起きなさい!!!」
兄弟の絆はあんまり強くないごま四郎
- 879 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月01日(水)15時48分26秒
- 平家先生「もうここにおんのはうちらと幽霊だけやし、その中途半端な扮装
解いたらどうや」
平家父「あ……そだね」
べりっとマスクをはがす平家父
カオリ「……えー?! うそ? 紗耶香? ……ええええー?」
市井「気づいてくれてなかったの?」(ちょっとへこみ気味)
カオリ「……(こくん)」(大きな目をいっぱい見開いたまま)
平家先生「あんた『鞘火』の火花はなんべんも見たことあるはずやんか」
カオリ「や……だって……。今ああいうのがはやってるのかなぁって……。
紗耶香がはやらせたんだ、すごいなぁって……」
市井「……(はぁ〜)」
平家先生「ま、ええやんか、ごまやちびっ子たちにさえ気づかれんかったら
それでええねんし。それよりもちびっ子たちほっておかれへんわ。
探しに行こか」
お亜依とのの太郎の消えた方へ歩き出す3人。
- 880 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月01日(水)15時50分04秒
- 市井「(またマスクを被りながら)……鬱だ」
カオリ「ごめんね紗耶香、ほんとごめんね!」
- 881 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月01日(水)15時50分39秒
- ユウキ「くそおおお、あきらめてたまるかぁ!」
ソニン「ユウキ!」
火の中に飛び込むユウキの幽霊
しばらくして……
「バン!!」
耳を聾せんばかりの音を立てて棺の板がはじけ飛ぶ!
そして炎の中からのそりと歩み出てくる黒こげのユウキ(髪型はアフロ)!
ユウキ「うおおおおおおおおおおお!!……」
- 882 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月01日(水)15時52分07秒
- ユウキ「カク、カク、カク……」
激しくロボットダンスを踊るユウキ
ユウキ「カク、カク、カク……きゅ〜ん」(パタン)
カオリ「そりゃ倒れるよね」
平家父「すっごい根性。さすが男の子は違うねぇ。……どうする?
とどめさしとく?」
平家先生「せっかくやから焼銀軟膏塗っといたろ。
……ぷぷ、おもろい髪型してるわ」
ソニン「このまま助けていいのかしら……」
あゝ人生山あり谷あり……
- 883 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月01日(水)17時29分48秒
- 「おぉぉぉぉぉぉーーー!!ぎんなん食べるーーーーー!!!」
銀杏の香りに誘われて、遠く離れた京の都から颯爽と登場のごま四郎
- 884 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月01日(水)17時32分24秒
- 「いてっ!いてててて!!止めろ!噛みつくな!!!」
「ぎんなん食べるぅ〜〜〜〜!!!」(ガジガジ)
アフロに噛みつくごま四郎
- 885 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月01日(水)18時41分04秒
- 平家父「うわっと。しばらく別行動取るね、ばいばーい」
こっそりいなくなる平家父
「ぎ・ん・な・ん〜」
今は焼銀軟膏の香りに夢中のごま四郎。
「放せ、ねーちゃん、放せってば!」
- 886 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月01日(水)18時41分59秒
- 吉澤「ここまでくればもう大丈夫。……やっと二人きりになれたね、お梨華」
お梨華「よっすぃ……」
吉澤「二人だけの時は名前で呼びあうって約束したじゃない」
お梨華「ひとみ……ちゃん……」
吉澤「梨華……。会いたかった……」
このスレでもいよいよ始まるか? いしよしネタ!
- 887 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月01日(水)18時42分59秒
- お梨華とよっすぃの近くの茂みには――
お亜依(どこまで逃げたんか思たらめっちゃ近くやったで……。よっすぃて
ほんまに大泥棒なんやろか? こんな簡単に尾行できてもうたら
拍子抜けしてまうわ……。おまけにうちらがここに隠れてることも
全然気づいてへんみたいやし)
のの太郎(しってるのれす。こういうのこいはもーもくっていうのれす)
- 888 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月01日(水)18時43分24秒
- 吉澤「ほら、このかんざしさえあれば、埋蔵金はもう私たちのものなんだ」
のの太郎(あ、かんざしいただくのれす!……もが!
なにするんれすか、あいちゃん! かんざしいらないのれすか)
お亜依(……ラブシーンが終わってからでも遅ない!(めらめら))
のの太郎(う……あいちゃん、めがすわっているのれす……)
- 889 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月01日(水)18時43分58秒
- お梨華「すてき……前に話してたみたいに南の島にお家を建てて、
ずうっと二人きりで暮らすこともできるのね」
吉澤「うん。もうあんなそぉとぉ薄汚い長屋ともさよならできるんだよ」
お亜依(む〜、うちらのおらん間にそんなプロジェクトが
進められていたとは……)
のの太郎(そぉとぉうすぎたない……。はんろんできないのれす……)
- 890 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月01日(水)18時58分52秒
- ユウキ「……ったぁ、つつつつ……」
ごま四郎「ぎんな〜ん、ぎんなぁ〜ん!」
平家先生「ユウキ、体大丈夫なんか? ってもう立っとるしな、自分」
ユウキ「あのなぁ、バイオレンスな家庭に育った俺だからこそ
幽体離脱と黒こげ程度ですんだんだぞ」
ごま四郎「ぎんな〜ん、ぎんなぁ〜ん!」
ユウキ「あっ、たたた、姉ちゃん歯を立てるな歯を!」
平家先生「バイオレンスやなぁ」
- 891 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月01日(水)18時59分20秒
- ソニン「(とりあえず謝っとこう)ごめんね、ユウキ。
埋蔵金のこと黙ってたのもほんとごめんね」
ユウキ「もういいよぉ。そんなことより早くあいつらの後を追おうぜ」
ソニン「うん!」
カオリ「なぁんだもう仲直りしちゃうの……」
大出血、幽体離脱、ミディアムな焼き加減、リバース……
立て続けに我が身を襲ったヘビーな体験にすっかり血の気がなくなり、
海のように心の広い、寛大な人間に生まれ変わったユウキ
- 892 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月01日(水)19時00分24秒
- ユウキ「ああ、人生って素晴らしい……。
て死後硬直がまだちょっと(ぽきぽき)」
ごま四郎「ぎんな〜ん、ぎんなぁ〜ん!」
- 893 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月01日(水)22時11分58秒
- 「こら〜このスレの主人公はおいらなんだっ!」
859以来全く出番がないが、久し振りにワイルドめのセクシー隊長キャラで復活を図りたい矢口先生
- 894 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月02日(木)13時54分30秒
- 「はぁ、はぁ、はぁ・・・。ごま四郎ってばいきなり走り出してどこ行っちゃった
のよ・・・」
京の都でごま四郎捜索中の狛犬のお圭
- 895 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月02日(木)13時59分30秒
- ユウキ「じゃあ、俺達はこれで」
ソニン「早くかんざし見つけなきゃね」
仲直りし、かんざしを追うユウキとソニン
平家先生「もうケンカなんかしたらアカンで」
大女の幽霊「ちぇー、折角幽霊仲間ができたと思ったのに〜!!」
ごま四郎「え?ユウキ死んでたの?マジ?」
かんざしは追いかけなくてもいいのか!?マターリの3人組
- 896 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月02日(木)14時03分28秒
- 「梨華・・・」(ギュッ)
「あ、ダメだよひとみちゃん・・・こんな所じゃ・・・」
「いいじゃん、誰も見てないよ・・・」(更にギュッ)
「ひとみちゃん・・・」(ギュッ)
(草陰から・・・)
「「おおおおおおおおおお♥」」
何故かハモっているお亜依とのの太郎
- 897 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月02日(木)14時11分10秒
- 「そう言えばごま四郎って今まで何してたの?ほら、カオリ達ごま四郎捨てちゃっ
たからちょっとは気にしてたんだよ」
「何って・・・うぅ〜ん、忘れちゃった。あはっ」
「あはってアンタ記憶力はないんかい・・・」
必死でごま四郎を探しているのに完全に記憶から消されていて、少し可哀相なお圭
- 898 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月02日(木)18時40分49秒
- アミ&衣吹「お代官様・・・」
安倍代官「うん、どうした?2人して・・・」
アミ&衣吹「実は江戸の方で不穏な動きが・・・」
856で明石屋が中澤屋に話したことと同じ内容と
下っ端部隊がかんざし奪還に失敗したことを安倍代官に伝える
お庭番アミ&衣吹
安倍代官「ほえぇ〜、ちょっと急がないとマズイっしょ!」
りんね「あれ?中澤屋さんはどこですか?」
安倍代官「ああ、ちょうど良いところに来たベさ!
りんね、そこにいるアミと衣吹の3人でかんざしを
取り返してくるべさ!」
りんね「ええ〜、話がややこしくなるからもうどうでもいいじゃないですかぁ。」
安倍代官「文句言わずにさっさと取り返してくるべさ(激怒)!!」
りんね「はいぃ!!」
安倍代官の迫力にアミと衣吹の手を引っ張り走り去るりんね
- 899 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月02日(木)21時22分04秒
- 中澤屋「さあて墓参りも済んだし、はよ大阪のなっちと合流せな。
埋蔵金のこと教えたらんと……。あれ?」
墓地で突然めまいと頭痛を感じ、頭を押さえる中澤屋
「なんや、いきなり気分悪なってきた……。
なんかまわりの空気が歪んでるみたいっていうか、う〜ん……。
やっぱゆうべの酒かな? 一人酒はつい飲み過ぎてまうからなぁ。
急に天気も悪なったみたいやな(ピカッ!! ゴロゴロゴロ……)
カミナリや。雨降るかもしれんな、はよ宿に帰ろう……」
ずもももももももも……
「あれ? 空のあそこだけなんかえらい黒いもんが渦巻いとるぞ。
カミナリもあそこらへんに集中しとるし……。
それにしても青いカミナリて変やな」
- 900 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月02日(木)21時22分32秒
- ……だだす・だす・だだす! だだす・だす・だだす!
中澤屋「ってなんや、このどっかで聞いたことのあるBGMは!
そんでなんかすごい風やで!」
ばみゅうううううううううう!!
「おぅ! 黒い渦巻きから青く光る球体が!! なんか人の姿も見えるな。
もしかしてうちは未来から送り込まれてきた筋肉ムキムキの精巧な
からくり人形の毒牙にかかり、いろいろとやらしいあんなことや
こんなことを……(妄想中)。いや〜!! 裕ちゃん恐〜い!」
その割には顔が笑ってるぞ中澤屋
- 901 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月02日(木)21時22分59秒
- 中澤屋「うわ、すごい風や、げほげほ……」
ばちばち、ばちばちばち……びびびびび……。
中澤屋「きゃ〜! いやや〜! 嫁入り前の真っ白な身体がぁ、て
なんや、なんか期待してたんとえらい違うなあ。
えらい小っちゃい、細っちょろい人やで……」
そこには身体中がばちばちと放電している、線の細い色白な少女が一人。
中澤屋「ガキかいな。しかも女の子やで。なぁんや期待して損した。
帰ろ帰ろ、なっちたちも待ってくれてることやし」
女の子「……あれ? うち、おとうちゃんのはかまいりにきたつもりやのに
なんでこんなとこおんねやろ?」
中澤屋(立ち止まって)「……なんやて?」
- 902 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月02日(木)21時38分22秒
- ソニン「あれ?あんたは獣使いの子。何急いでるの?それにその2人は?」
りんね「実はかくかくしかじかで(>>898の内容を話す)」
ソニン「えっ?じゃあ埋蔵金は今江戸なの!?」
ユウキ「つーか、かんざしもう意味ないじゃん。安倍代官は本当に何考えてんだ」
ソニン「・・・平家先生に知らせましょう!あの人にはユウキを助けてもらった恩
があるし!!」
ユウキ「埋蔵金山分けしたら、もちろん俺にも分けてくれるよな?」
ソニン「・・・・も、もちろんよ。もちろん!もうユウキってば何言ってんのよ」
またもや不穏な空気が流れ始めるソニンとユウキ
- 903 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月02日(木)21時44分42秒
- 吉澤「梨華……」(耳元に口を寄せつつ、背中に回した指先を微妙に回転)
お梨華「あんっ……。ひとみちゃん……。ひとみちゃんのこと、ほんとに
信じていい?」
吉澤「どうして……?」(薬指だけを曲げた手の平で背中を愛撫)
お梨華「んっ……だって……。ひとみちゃん私を置いてすぐ
どっかいっちゃうし……。今度の修学旅行だって
修行だとか言ってたけど、ほんとはかわいい女の子と
遊んでたりしてたんでしょ……」
吉澤「馬鹿、私の瞳に映る女の子は梨・華・だ・け……」
お梨華「うそォ……」
吉澤「ほんとだよォ」
お亜依(……ぐぐぐ! しょーもない駆け引きはどーでもええから
ぶちゅっといったらんかい、ごるぁ!)
のの太郎(まったくれす! ぎゃらりーにたいしてしつれいなのれす!)
- 904 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月02日(木)21時45分20秒
- 中澤屋「あんた、名前は何ていうんや」
女の子(反抗的に)「……なかざわぁ」
中澤屋「あ、何? 全然聞こえへん」
女の子「なかざわ!(なんかむかつくわ、このはばぁ……)」
中澤屋「屋号がうちと同じ……。う〜ん、親戚にこんな子おったやろか?
自分、下の名はなんていうんや」
女の子「なんでみずしらずのやつにそんなことおしえなあかんね(ボスッ)
いたっ、ひ〜ん」
女の子がよける間もなく小さなお尻にみごと炸裂、中澤屋キック!
- 905 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月02日(木)21時45分43秒
- 中澤屋「年上にそんな口のきき方したらあかんの。わかったか!」
女の子「ひ〜ん、ごめんなさぁい」
(このひとけんかなれしてるわ。いまはしたてにでといたろ……)
中澤屋「わかったらええんや、わかったら」
(人間関係も喧嘩も機先を制したもんの勝ちなんや。ニッ)
- 906 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月02日(木)21時46分10秒
- 中澤屋「であんた名前は? 年いくつやの?」
女の子「……なかざわゆうこです、しょうわよんじゅうはちねん
ろくがつじゅうくにちうまれ。
ことしでめでたくじゅうさんさいにないましたぁ、てへ」
中澤屋「しょうわって何やねん。13ていうことはモーニング横丁の
ちびらと同じくらいかな……。まぁええわ、それよりもこんなとこ
女の子一人でうろついとったら危ないで。どこにも行くあて
ないんやったら、うちと一緒についてくか、どや?
とりあえずめし代はうちが出しといたるから」
ゆうこ「ぱっとみとちごぅてやさしいひとやねんなあ、おおきに。
うちのこととくべつにゆゆってよんでええで、おばちゃ(ボスッ)
いたっ、ひ〜ん」
- 907 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月02日(木)21時46分31秒
- 中澤屋「うちのことは裕ちゃんて呼ぶんや……」
ゆゆ「……はぁい、ひ〜ん」
- 908 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月02日(木)21時55分36秒
- 効果音:スコン
ごま四郎「いった〜!!」
大女の幽霊「あっ、矢文だ。え〜と何何?『埋蔵金は明石屋の指示で江戸へ移動し
た ソニンより』だって」
ごま四郎「マジで!?じゃあ急いで江戸に戻んなきゃ!平家先生、急ごうよ!!」
平家先生「どうでもええねんけど、その額に刺さっとる矢をはよ抜け!」
額に矢を刺し、顔面を血で染めながらも平然としているやはり人間ではなかったごま四郎
- 909 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月02日(木)21時59分30秒
- 「・・・逃げても誰も気付いてくれない。やっぱり横丁を去った者なんて、みんな
どうでもいいのかなぁ〜」
少し人間不審に陥った市井庭八郎
- 910 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月02日(木)22時08分05秒
- 「やべーよ!狙いがズレて矢が姉ちゃんに刺さっちゃったよ!!」
「・・・でもなんか平気そうだね。あの人マジ人間なの?」
ごま四郎の生態に疑問を抱くユウキとソニン
- 911 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月03日(金)12時23分13秒
- 中澤屋「お代官様、お待たせしました」
お代官「あれ?その子は誰だベさ?」
中澤屋「はぁ・・・。実は・・・。(904〜907の出来事を説明)」
お代官「ふ〜ん、世の中、不思議なことがあるんだねぇ・・・。」
中澤屋「ところで、埋蔵金の件ですが実は・・・。」
お代官「ああ、そのことなら知ってるベさ。
今、りんねとなっちの配下の者2人にかんざしの奪還を
命令したところだべ・・・。」
中澤屋「しかし、埋蔵金が江戸に運ばれてるのなら
もう、かんざしにこだわる理由はないんちゃいますの?」
お代官「ふっふっふ・・・。実はかんざしには埋蔵金を場所を示す地図を
隠していたのとは別に、もう1つ重要な秘密が隠されてるべさ・・・」
- 912 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月03日(金)12時33分30秒
- 中澤屋「その秘密っていったい何ですの?」
お代官「こればっかりは詳しいことは言えないベさ
ま、世の中をひっくり返すだけの力を手に入れるためのカギ・・・
ってことだけは言っておくべさ・・・。」
中澤屋「(ウチの知らんところでどんな悪巧みをしとるんやろ・・・)」
かんざしが握る重大な秘密とは?
- 913 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月03日(金)13時23分49秒
- 「はぁはぁはぁ・・もう・・・限界・・や・・・」
「ほらほら、平家先生まだ京だよ。頑張って江戸に戻んなきゃ!」
「ぐーーーーー・・・」
大女の幽霊に取り憑かれたまま、眠ってしまったごま四郎を背負い、江戸を目指す
そろそろ死んでもおかしくない平家先生
- 914 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月03日(金)13時50分37秒
- 「ひっひっふー!ひっひっふー!アタシはいいから、ひっひっふー!アンタは早く
かんざしを探してきて!ひっひっふー!」
身重のお彩を産婆さんの元に残し、かんざしを探しに行く矢口先生
- 915 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月03日(金)13時59分19秒
- 大女の幽霊「ん?あれは・・・」
ごま四郎「うぅ〜ん、むにゃむにゃ・・・たこ焼き・・・」
平家先生「なんや、カオリ。どないしたんや?」
お梨華「んっ・・・あっ、ひとみ・・・ちゃん・・・」
吉澤「梨華・・・」
大女の幽霊「ウソ!?ちょっとマジ!?こんなとこで!!?」
ごま四郎「おおおおおおおお♥」
平家先生「ええなぁ〜、若いモンは・・・」
お梨華と五右衛門のラブシーンに一気に目を覚ましたごま四郎
- 916 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月03日(金)14時02分50秒
- ユウキ「うわ・・・、マジかよ・・・俺、生で見るの初めてだよ・・・」
ソニン「ちょっと・・・すご・・・」
運命の糸に導かれて、かんざしの元に終結しつつある覗き屋集団
- 917 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月03日(金)14時54分56秒
- お圭「はぁ〜、ごまの奴どこいったんだろ。まああいつのことだから
男に襲われても平気だし、大丈夫か」
一人で大阪の大MBS城に戻ってくるお圭
中澤屋「圭ちゃんお帰り。悪いけど先にご飯食べさしてもろてるで」
お圭「ああ中澤屋さん、お墓参り済んだの……て何、その隣にいる
あんたをプチな感じにしただけの目つきの悪い女の子は……」
ゆゆ「こまいぬがくちきいとる」
お圭「ぐっ……、何かしらこの感覚? 真理っぺや紗耶香たちと
枕投げを楽しみたくなるようなこの感覚は……」
- 918 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月03日(金)14時55分32秒
- 中澤屋「けらけらけらけら……いや圭ちゃん実はな……(事情説明)」
お圭「……下手な言い訳ね」
中澤屋「は?」
お圭「江戸に来る前に産んだ隠し子なんでしょ……ふっ……。
私たちの仲じゃないの、裕ちゃん。何も隠し事することないじゃん」
お代官「もぐもぐ、やっぱりね。なっちもさっきは聞いたら悪いと思って
深く突っ込まなかったけどさ」
中澤屋「いや、ち、ちが違う! 隠し子なんかやない! ほんまにこの子は
未来から……」
お圭「もういいよ、裕ちゃん……」
やっぱりそういう目で見られていた哀れな中澤屋
- 919 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月03日(金)14時56分14秒
- 中澤屋「ほな何かい、うちは14で子供産んだてかい! ドキュンてかい!」
お代官「別に14で子供産んでも構わないさ。でもそのときは裕ちゃん、
すっごい悩んだんだろうねぇ……(涙)」
中澤屋「ちが〜う! て、お前もモヤシばかり摘んどらんで
なんか言わんかい!(ぴしっ)」
ゆゆ「いたっ、ひ〜ん」
お圭「予想どおり、ここもバイオレンスな家庭なのね」
中澤屋「ちが〜う! 『家庭』なんかやないんや〜!」
- 920 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月03日(金)15時33分28秒
- 夜の草原を風のように疾走するりんねとお庭番アミ&衣吹
りんね「もう、お代官て人使い荒いんだから……。
あれどうしたの二人とも? 立ち止まったりして」
アミ&衣吹「……」
りんね「ちょっとぉ、なにぼんやりつっ立ってんのよ!
かんざし探しの任務があるでしょ、私たちには!」
アミ「……はぁい。行くか、仕事があるし」
衣吹「そうだね、こんなところで熱く盛りあがってるアベックなんて
見てる場合じゃないよね」
りんね「見てる場合よぉぉ!!」
運命の糸(性に対する関心ともいう)に導かれし者たちが今またここに……
- 921 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月03日(金)15時34分37秒
- ゆゆ「うちはなぁ、げいのうじんになんねん! いまはこんなやけど
いつかほりえしのぶみたいなきょにゅうになって、おとこたちを
のうさつしたんねん!」
口からモヤシを飛ばし力説するゆゆ
お代官「……」
お圭「……」
中澤屋「……なんでみんな無言でうちの胸を見るん?」
- 922 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月03日(金)15時52分12秒
- 「イヤーーー!五右衛門とお梨華ってばこんなトコで何してんだよーー!!」
人一倍性に対する関心が強い矢口先生
- 923 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月03日(金)16時03分26秒
- お梨華「あっ・・・はっ、あんっ・・・ダメ・・・」
吉澤「梨華ちゃん・・・もう我慢できないよ・・・」(お梨華を押し倒し!)
とうとう本格的な行動に移した吉澤五右衛門
- 924 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月03日(金)16時06分00秒
- 大女の幽霊「ちょっと!うわぁ〜〜♥」
ごま四郎「はぁ〜、スゴイね2人とも・・・」
平家先生「・・・・・ええなぁ〜」
ユウキ「や、やばい・・・。俺ちょっと、その・・・」(身体に異常あり)
ソニン「しょうがないと言えばしょうがないけど、こんな所でやめてよね・・・」
矢口先生「どーしよう、どーしよう!矢口なんかドキドキしてきたよーー!!」
アミ・衣吹「「・・・・」」
りんね「都会の人は外でも平気でしちゃうって本当だったんだ・・・」
お亜依「はいはい、タダ見はアカンで。タダ見は。みんな金払うてな〜」
のの太郎「あいちゃん、こんな時でもしょーばいを忘れないんれすね」
運命の糸などもうどうでもよくなってきた覗き屋達
- 925 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月03日(金)16時21分08秒
- 中澤屋「コラ!飯食うたら茶碗くらい流しに持ってかんかい!」
ゆゆ「うっせーばばあ」
中澤屋「なんじゃいこのガキャー!誰に向こうて口きいとるんじゃーーー!!!」
お圭「ちょっと裕ちゃん!ご飯粒飛ばさないでよ。汚いなぁ・・・」
性に対する関心よりもしつけに厳しいババアと、まだ関心がない子供、関心があっ
てもアテがない年頃の女。
- 926 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月03日(金)21時53分09秒
- 「ところでかんざしに隠された秘密って何なの?」
「ふゅっふゅっふゅ、ほえはひみしゅだえさ」
口一杯にコシヒカリをほおばりながら、不敵に笑う安倍代官
- 927 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月03日(金)21時57分02秒
- 「やっぱりダメ!こういう事はきちんと祝言をあげてからじゃないと・・・」
「・・・ゴメン梨華ちゃん。つい気持ちばっかり先走っちゃって」
「ううん、ひとみちゃんの気持ちはよく分かったから」
「梨華ちゃん・・・」
大人しくお梨華から離れる結構紳士的な吉澤五右衛門
- 928 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月03日(金)22時00分05秒
- 『ここまでしといて止めるんかい!!!』×11
ふざけた展開に思わず叫んでしまった覗き屋11人衆
- 929 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月03日(金)22時02分48秒
- 「い、いつの間に・・・。ちっ、かんざしは渡さないよ!!!」
あれだけたくさんのギャラリーに、まったく気付いていなかった吉澤五右衛門
- 930 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月04日(土)00時14分19秒
- ガラガラガラガラ・・・(大八車の音)
旅の商人に変装して埋蔵金を運んでいる忍びの集団
忍者A「ふぅ〜、もうあとちょっとで江戸だ。
どうやら無事に任務を果たせそうだな・・・」
忍者B「大変な額の財宝だからな。何時、賊に襲われるかヒヤヒヤしたよ・・・」
忍者C「とはいえ、まだ江戸に到着してないんだ!気を抜くんじゃないぞ!」
忍者A「はっ!わかっております!
ところで、財宝と一緒に埋められていたあの箱は一体何でしょうか?」
忍者B「なんかイヤな感じがするんですよね、あの箱・・・。
鎖でがんじがらめに縛られているうえに、特殊な鍵がついてるし・・・。
おまけに箱全体に護符が貼られてるし・・・。
なんか、そぅとぅヤバイ物のような気が・・・。」
忍者C「そんなこと俺が知るわけないだろうが。
上からは「埋蔵金と一緒に埋められている箱を回収し、江戸城まで持ち帰ること」
って命令しか聞いてないんだからな。
ま、持って帰ったらあとは上の連中に任せちまえばいいんだからさ、
とっとと江戸に帰ろうぜ」
忍者A,B「はい!」
- 931 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月04日(土)09時22分47秒
- 「梨華ちゃん、逃げるよ!!」
「うん!」
「待ちぃや!かんざしは渡さへんで!!!」
「そうれす!まつのれす!!」
逃げる五右衛門とお梨華を追うお亜依とのの太郎
- 932 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月04日(土)09時25分05秒
- 「あっ!待ちなさい!かんざしはアタシ達のものよ!アミ、衣吹、ついてきて!」
その4人を追うりんね、アミ、衣吹
- 933 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月04日(土)09時28分02秒
- 「なんでみんなかんざしを追ってんだ?もうかんざしは必要ないんだろ?」
「さぁ?ま、とりあえずアタシ達は江戸に戻るよ。今までの事、和田屋に報告し
なきゃいけないしね」
忍びのくせにかんざしの秘密はまったく知らず、呑気に江戸へ向かう優跳組
- 934 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月04日(土)09時33分44秒
- 「見て見て、お母さんに八つ橋買っておいたんだよ。喜ぶかなぁ?」
「ダメだよごま四郎。八つ橋は生モノだから江戸まで持ってったら腐っちゃうよ」
「そう思うてほれ、五色豆買うといたわ。これなら江戸まで持つで?」
遠足気分で埋蔵金探しに江戸へと戻る平家先生、大女の幽霊、ごま四郎
- 935 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月04日(土)09時36分45秒
- 「どうしよう、お亜依達にくっついてかんざし探しに行こうかな?それともカオリ
達と一緒に江戸に帰ろうかな?・・・オイラ一人じゃ寂しいよ」
身重のお彩の事は完全に忘れている矢口先生
- 936 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月04日(土)12時02分06秒
- 大女の幽霊「!!」
平家先生「どないしたんや、カオリ?」
大女の幽霊「ねぇ、やっぱ江戸に戻るのやめようよ・・・」
平家先生「なんでや?さっきまで嬉しそうにしてたやん」
大女の幽霊「なんかヤな予感がする。きっと江戸に戻ったらなんかが起きるよ!」
平家先生「そんなん言われてもなぁ・・・。なぁ、ごま四郎?」
ごま四郎「うん。でもなんかカオリ様子が変だね」
大女の幽霊「・・・・・・・」
遠く江戸の方角を見つめる、明らかに今までとは違う大女の幽霊
- 937 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月04日(土)13時40分10秒
- お代官「ふぅ〜、満腹だベ。
さて、中澤屋、悪いけどなっちは先に江戸に帰らせてもらうべさ。」
中澤屋「ほぇ?もう帰りますの?
いつもなら「まだまだなっちの食欲は満たされないべさ!」とか言って、
国中の食べ物を食い尽くす勢いやのに・・・。」
お代官「そうも言ってられないべさ。
かんざしが戻ってきても埋蔵金をお上に抑えられてたら意味無いっしょ。
江戸に帰って上様や老中達に根回しをして埋蔵金の管理を
なっちに任せてもらうべさ。したら、後はどうしようとなっちの勝手っしょ。」
中澤屋「なるほど。ほな、ウチは堺で商談をさっさとまとめてすぐ江戸に帰りますわ。」
お代官「じゃ、なっちは先に行くベさ。」
部屋から出て行く安倍代官
中澤屋「(ひょっとして、ウチはとんでもない事に首を突っ込んだかもしれんな・・・。)」
- 938 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月04日(土)19時17分38秒
- ユウキ「ん?あの集団が運んでるのはひょっとして埋蔵金か?」
ソニン「ちっ、あの人数相手じゃ勝ち目ないわね・・・」
ユウキ「しょーがねぇよ。とりあえず和田屋んとこ行こうよ」
ソニン「あれ?あの変な箱なに?なんか護符とか一杯貼ってあるし、あからさまに
怪しそうな感じ・・・」
ユウキ「・・・スゲー嫌な予感がする」
ソニン「和田屋に報告よ!!」
箱の中に入っているものは一体!?ただの情報係に成り下がった優跳組
- 939 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月04日(土)19時35分05秒
- ソニン「和田さん、ここに来る途中埋蔵金を運んでいる連中に会ったんです」
ユウキ「そいつらがすごい怪しげな箱も運んでいたんですけど、あれは一体・・・」
和田屋「な、な、な、何言ってんだよ!?な、な、何にも見てないよな?お前らは
何にも見てないよな?ウン」
2人の報告に、突然取り乱す和田屋
- 940 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月04日(土)19時38分32秒
- 大女の幽霊「江戸・・・封印・・・江戸・・・封印・・・」
平家先生「・・・カオリどないしたんや?」
ごま四郎「・・・なんか壊れちゃったみたいだね」
突然トランス状態に入った大女の幽霊
- 941 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月05日(日)09時16分12秒
- カオリ「ん……」
(ッヴン……!!)
ごま「あ、カオリ……。今カオリの姿がすごいぶれちゃってたよ」
平家先生「なんか目がむっちゃちかちかしたわ……」
カオリ「……そお?」
これも何かの前兆なのか? 矢口先生……
- 942 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月05日(日)10時03分52秒
- 忍者A「やっと江戸に着きましたね。これで今回の仕事は終わりか」
忍者B「そう言えばこの変な箱はどうするんですか?埋蔵金と一緒に蔵にでも・・・」
役人A「その箱に触るな!お前らは黙って埋蔵金を蔵まで運べばいいんだ!」
忍者A「なんだその言い方は!?役人だからって偉そうに・・・」
忍者C「やめろ!ムダな争いをするな!!」
役人A「少しは利口な奴がいるようだな。いいか、お前らは余計な事に口を出すな」
ブツブツ言いながらも埋蔵金を運び入れる忍者A、B、C。護符の貼りまくられて
いる箱をどこかに運んでいく役人A
- 943 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月05日(日)10時11分28秒
- 産婆の武内由紀子(元OPD)「……産まれへんねぇ」
お彩「産まれないっすね……」
- 944 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月05日(日)10時13分12秒
- 武内「あんた想像妊娠とちゃう?」
お彩「想像妊娠でここまでおなか大きくならないっしょ……」
武内「うーん……とりあえずお好み焼き食べる?」
お彩「あ……いただきます」
マターリマターリと時間は流れる……
- 945 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月05日(日)10時13分58秒
- ユウキ「あの役人どっかで見たことある。確か前に安倍代官と一緒にいた奴だ」
ソニン「やっぱりあの人が1枚噛んでたんだ。調べてみる価値はありそうね」
とりあえず安倍代官の屋敷へと向かう優跳組
- 946 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月05日(日)12時35分42秒
- お亜依、のの太郎「かんざしよこせぇ〜!!」「わたすのれす!!」
五右衛門に飛びかかるちびっこ2人
吉澤「(ちゃ〜んす!)甘い、そりゃあ!!」
お亜依、のの太郎「うわぁ〜!」「やられたのれす!」
五右衛門の投げた網に絡まる2人
吉澤「まだまだ甘いね、2人とも」
お亜依「くっそぉ〜!(ジタバタ)」
のの太郎「あいちゃん!あばれないで、ぎゃ!(お亜依に蹴られた)」
- 947 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月05日(日)13時11分54秒
- 吉澤「さっ、梨華ちゃん、行こうか。」
???「きゃあ!!」
五右衛門が声がした方を振り向くと体の周囲をコウモリに囲まれたお梨華の姿が
吉澤「梨華ちゃん!!」
りんね「おっと、動かないで!!
ヘンなことしようとするとコウモリ達があの子に襲いかかるよ!
おとなしくかんざしを私に渡しなさい!」
吉澤「くっ・・・、かんざしなんかより梨華ちゃんの命の方が大事・・・。
わかったよ、持っていきな!」
懐からかんざしを取り出す吉澤五右衛門
りんね「やっとこれで仕事が終わるよ!」
五右衛門の手からかんざしを受け取ろうとしたその時・・・、
???「そんなヤツにかんざしを渡すことはないよ!!」
- 948 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月05日(日)13時12分47秒
- お梨華を取り囲んでいたコウモリ達が次々と地面に落ちていく
お梨華「ひとみちゃん!!」
五右衛門のもとに駆け寄るお梨華
吉澤「梨華ちゃん!(ギュッ!)」
しっかりとお梨華を抱きしめる五右衛門
りんね「誰!?誰なの!?」
???「みねうちだから安心しなよ。オイラ無益な殺生はしたくないんだ。
おとなしく立ち去りなよ。命だけは助けてあげるからさ」
りんねの背後から刀を突きつけて登場する矢口先生
- 949 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月05日(日)13時13分31秒
- りんね「それで私に勝ったつもり?」
矢口先生「どういうことだよ!」
その時、体の不調を感じた矢口先生
お梨華「あれっ!?」
吉澤「体が・・・動かない・・・」
矢口先生「おい・・・!なにをしたんだ・・・!」
???「簡単よ。」
???「私達の武器である匂い(フェロモン)を使って体を痺れさせたから。
大丈夫、しばらくの間動けないだけで命の危険はないから」
矢口先生の背後から登場したお庭番アミ&衣吹
- 950 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月05日(日)13時14分06秒
- りんね「そういうわけ。わかった?
ちなみに、私は先に解毒剤を飲んでるから動けるけどね
あなた達の抹殺命令がでてるけど、逃がしてあげる・・・。
私の大事な友達(動物)達にそんなことさせたくないし・・・。
それに、もうすぐあなた達は私達に逆らえなくなるしね・・・」
矢口先生「どういうことだよ、それは!!」
りんね「いっけない!喋りすぎちゃった・・・。」
アミ「はい。かんざし取ってきたよ。」
衣吹「どうするのこれ?」
りんね「ちょっと待っててね。」
口笛を吹き、鷹を呼び寄せるりんね
りんね「はい。これをお代官様にとどけてね。」
かんざしを咥え飛び立つ鷹
アミ「じゃ・・・。」
衣吹「私達はお代官様を追って江戸に帰ります。」
りんね「うん。私は中澤屋さんと一緒に江戸に帰るから・・・。
あさみに会ったら『もうすぐ帰る』って伝えておいて。」
それぞれ別れて立ち去る3人
- 951 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月05日(日)13時40分54秒
- 中澤屋(はあ……なんか江戸に帰りたくないなぁ。
きっと今までにないゴタゴタが巻き込まれそうな気がするし)
ゆゆ「……」
中澤屋(こんなちびもくっついてることやしなぁ……。
危険な目にも会わせたないし……。
いっそのことここに置いてったってもええねんけどなぁ。
でも情も移ってしもたしなぁ。一人にはできんわ、やっぱ)
ゆゆ「……」
中澤屋(この子もさっきから考え事してるな……。やっぱおかんのこととか
気になるんかな……。うちに似て親思いのええ子や……)
ゆゆ(ああ……『ほっとろーど』のつづきがめっちゃきになるねん……)
- 952 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月05日(日)15時37分17秒
- ごま四郎「ねぇ、そろそろ伊賀だけど平家先生んちも1回寄ってく?」
平家先生「いや・・・もうええわ。それよりカオリなんやけど・・・」
大女の幽霊「・・・江戸・・・江戸・・・封印・・・」
ごま四郎「・・・どうしよう、カオリ絶対おかしいよ!」
平家先生「なんや薄くなっとるし、二重にダブって見えるで・・・」
不安定なトランス状態が続く大女の幽霊
- 953 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月05日(日)15時45分02秒
- ユウキ「この箱だな。でもなんで安倍代官の屋敷に運び込まれたんだろ?」
ソニン「・・・この護符はがしたらどうなるのかな?」
(効果音)ビリッ!
ソニン「やっぱ1枚はがしたくらいじゃ何にも起こんないか」
ユウキ「バ、バカ!なんか起こったらどうすんだよ!恐い事すんなよな・・・」
安倍代官の目的は一体!?何も知らずに封印の箱をいじっている優跳組
- 954 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月06日(月)07時22分49秒
- お亜依「あ〜あ、かんざしとられてしもうた・・・」
のの太郎「あっ!」
お亜依「なんや、急に大声で叫ばんといて〜な
くっついとるんやからめっちゃ耳痛いっちゅうねん!」
のの太郎「ののはかたなをもってるから、あみをきればよかったのれす・・・」
お亜依「ホンマや・・・も〜、なにしてんねん!さっさと切りぃ!」(ゲシィ!)
のの太郎「ひ〜ん・・・(涙)」(お亜依に蹴られた)
とりあえず、網から脱出できたちびっこたち
- 955 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月06日(月)09時19分56秒
- ソニン「ちっ!護符は全部取れたけどこの鎖がな〜。なんか特殊な鍵ついてるし」
ユウキ「よし、俺が引き千切ってやる!!」
ソニン「アンタじゃムリよ。せめてアンタのお姉さんがいてくれたらな〜」
特殊な鍵のついた鎖の前で、途方に暮れる優跳組
- 956 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月06日(月)09時25分10秒
- ソニン「・・・そう言えば前にアンタが火傷した時塗ってもらった焼銀軟膏は!?」
ユウキ「ああ、持ってるぞ。まだ完治してないからって少しもらったんだ」
ソニン「よし!これをヌリヌリ・・・と」
身体中に銀杏のこうばしい香りを漂わせるユウキ
- 957 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月06日(月)09時29分57秒
- ごま四郎「ぎんなん食べるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜!!!」
平家先生「離してぇな!そんな引っ張られたらアタシ死んでまうて!!」
大女の幽霊「・・・・・・・・」
銀杏の香りに誘われて遠く離れた伊賀の里から颯爽と登場のごま四郎と、そのごま
四郎に引きずられている平家先生、平家先生に取り憑いている大女の幽霊
- 958 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月06日(月)11時56分44秒
- 「亜未異護」
江戸時代中期に跋扈した魔剣とも、それに宿った妖魔の名とも伝えられている。
野心家の老中・誇霧徹により相模にて見出され、世にはびこった。
体重計が気になるなど人の不満や心の隙に付け入る大変危険な存在である。
これを調伏せんと若年寄・寺田浪花守が集めた妄忍愚七人衆が立ち上がるものの、一度は完敗、
「殴弟子怨」で一人選ばれた眠り某を加えた八人が「羅武真紫印」と言う秘技でようやく退治し、
京のさる場所に地中深く封じ込められた。
これを開けば天下騒乱間違いなしと大変恐れられたとのことである。
(民明書房刊「お江戸の夜はミラクル・ナイト♪」より)
- 959 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月06日(月)12時47分31秒
- 「ぎぃ〜ん〜なぁ〜ん〜〜〜!!!」(ガジガジ)
「いて!いてててて!そんな強く噛むなよ!!」
お約束通り、ユウキに噛みつくごま四郎
「あれ?平家先生達も一緒にきたんだ」
「・・・この箱」
「ん?なんやこの怪しげな箱は?カオリなんか知っとるんか?」
「・・・別に」
やっぱり何かがおかしい大女の幽霊
- 960 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月06日(月)13時00分22秒
- (効果音)カタカタカタカタ・・・
ソニン「な、何!?箱が揺れ出した!!?」
大女の幽霊「・・・・くる!!」
平家先生「なんや?なんか生き物でも入ってるん?ごま四郎、ちょお開けてみてぇ
な。ひょっとしたら最近南蛮人が連れこんだいぐあなとか言うモンかも
しれへんで?」
ユウキ「バカ!そんなワケないだろ!クッソー!こんな怪しげな箱、無視してれば
よかったよ!!おい、ごま四郎待て!開けるな!!!」
ごま四郎「ふんっ!!」(ブチッ!)
箱に施された最後の封印はあっさり解かれた。こんな事をしてしまっていいのか!?
アホ5人組
- 961 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月06日(月)13時45分05秒
- お亜依「なぁ、矢口先生らどうしようか?」
のの太郎「どうしようって・・・、こんなところにほおっておくわけにはいかないのれす」
お亜依「せやなぁ・・・。かと言ってウチらだけではこの人数運ぶんは無理やで。」
ガラガラガラ・・・
平家父「早く!この大八車『愛の力号ぜーた』に3人を乗せて!」
再び登場の平家父(市井)
お亜依「おっちゃん、大八車何台もっとるんやろ・・・?」
- 962 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月06日(月)13時50分15秒
- 早馬で東海道を走ってきたお代官、ようやく代官屋敷に到着だ
お代官「ぶひ〜、それ、なっちのもんだべ!みんな開けちゃだめだべさ!」
勢いよく乱入して、箱を勢いよく開けてしまった
もくもくもくと、怪しげな黒い煙が上がると、お代官の口と鼻の中に吸い込まれる
ばったりとその場に昏倒したお代官
- 963 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月06日(月)13時52分47秒
- お代官@昏倒中 (誰、あなた誰だべ?)
あみーご(私は、あなたの望みをかなえて上げるの。ほら、あなたも大変っだたでしょ?)
お代官 (別になっちは・・・)
あみーご(うそ・・あなたはせっかくのメインから落っこちそうになったじゃない)
お代官 (そんな・・ごま四郎・・)
あみーご(そう、ごま四郎。あなたはくやしくなかった?)
お代官 (そりゃくやしいべ。けど、ごっちんはかわいい妹みたいなもんだべ)
あみーご(でも、ほら、センターはあのこのもの・・あたしもあの娘にやられたの、あなたの苦しみが分かるわ)
お代官 (そんな・・けどあんたもなっちのことが分かるの?)
あみーご(そう、分かるわ。私とあなたが組んだら、誰にも負けないわ・・老中・誇霧徹様も応援してくれるわ)
お代官 (・・・なっちはどうしたらいいべ・・・)
あみーご(・・・私と一緒にあいつらをやっつけましょう)
お代官 (そう、あんたと一緒にやっつけるんだべ?)
突然お代官が、がお〜っと叫ぶと、箱に残った剣を振り上げた。
お代官「なっちは一番の人気者だべ!そう、あみーごも助けてくれるべ!」
そこらぢゅう剣を振り回すので、危なくて退散する5人の仲間達。
- 964 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月06日(月)13時54分15秒
- 同じ頃、江戸城内
老中・誇霧徹「そろそろ、例のものが開かれた頃ですよ」
老中・松浦 「うむ、目ざわりなモーニング横丁の奴らもこれで一掃できるな」
老中・山崎 「(ま、代わりは幾らでもいる・・この二人を味方にしたら、しぇきどるで大儲けだな)」
- 965 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月06日(月)15時51分48秒
- ユウキ「だから言っただろ!ヤバイ感じがするから開けるなって!」
ごま「だって、いぐあなってどんなものか見たかったんだもん!
可愛かったら持って帰っちゃおうって思ったし!」
ユウキ「これだからのんきな人間は困るよ!
後始末する者の身になってみろってんだ!」
ごま「なによ!弟のクセにナマイキぃ〜!
別にアンタが率先して後始末するわけじゃないでしょうが!」
ユウキ「なんだとぉ!」
ごま「なにさぁ!」
喧嘩を始めるバイオレンス姉弟
平家先生「そんなことしとる場合やないと思うんやけど・・・」
そうは思ってもまきこまれるのが怖くて止められない平家先生
- 966 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月06日(月)16時40分06秒
- 「でもよく考えると、最初にいぐあながいるから開けろとかワケ分かんない事言っ
たのって平家先生だよね」
さりげなく核心をつくソニン
- 967 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月06日(月)16時56分36秒
- あみーご(よし、とりあえずブタはオッケー!次はこいつね・・・)
安倍代官の口から出てきた煙が大女の幽霊に突撃
あみーご(あなたは悔しくないの?)
大女の幽霊(アンタ誰よ!?カオリはお代官みたいに簡単には騙されないよ!)
あみーご(あの時お代官に取られた事、本当に悔しくないの?)
大女の幽霊(べ、別にあれはもう昔の事だし。それに今はもうお代官も・・・)
あみーご(あのごま四郎って子ね?あの子がいなければあなたにもチャンスがあっ
たかもしれないのにね)
大女の幽霊(ご、ごま四郎はいい子だよ!カオリ恨んでなんかいないもん!!)
あみーご(なんでそんなにムキになるの?本当は悔しかったんでしょ?)
大女の幽霊(・・・・・・・)
あみーご(私もあの子にやられたの・・・。あなたと同じ・・・。悔しかった、初
めて味わった屈辱だった。ねぇ、私の気持ちわかるでしょ?)
大女の幽霊(・・・分かる・・・カオリ分かるよ)
あみーご(安倍代官もあなたと同じ気持ちよ。ごま四郎さえいなくなれば、私達の
時代なのよ・・・)
大女の幽霊(ごま四郎さえいなくなれば・・・ごま四郎さえ・・・)
大女の幽霊「ディアァ!!!!!!」
吹っ切れたように、突然咆哮を始める大女の幽霊
- 968 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月06日(月)17時02分18秒
- ユウキ「な、なんだ!?この大女までおかしくなったぞ!!?」
ソニン「ちょっと平家先生!なんなのよ、これは!!?」
平家先生「・・・・・・・・・」
ごま四郎「・・・平家先生、どうしたの?」
大女の幽霊に取り憑かれているため、2人のやりとりを全て聞いてしまっていた平
家先生
- 969 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月06日(月)17時07分58秒
- 大女の幽霊「ディアァァァァァァァァ!!カオリはやるよ!!みっちゃん、ついて
来な!!」
平家先生「ああ!ちょお待って!ちょっとだけ考えさせてぇな〜〜〜!!!」
大女の幽霊に取り憑かれているため、無条件で行動を共にするハメになる平家先生
- 970 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月06日(月)17時49分43秒
- 安倍代官「うりゃあ!!」(ブンッ!)
大女の幽霊「ディアーーーーー!!」(ブォン!)
ごま四郎「ちょっと2人ともどうしたのよ!?ねぇ!!」
刀とポルターガイストのダブル攻撃に戸惑うごま四郎
平家先生「イヤッ!やめてーー!!アタシに当たるーーーーー!!」
ソニン「なんか平家先生引きずられてるね・・・」
ユウキ「・・・俺達本当にあの人に負けたのか?」
逃げたいのに逃げられない、大女の幽霊と一心同体の平家先生
- 971 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月06日(月)22時08分10秒
- お代官「おるぁっ!なっちは帰ってきたべ、あんたは用済みさっ」
美少女幽霊「じゃあ、カオリが学校一の力を見せてあげる
」
あさみ@お代官着ぐるみの両足首をつかむと、2回3回と円のように回して、放り投げた
西の空にきらん☆と星になったあさみ
お代官「ほんじゃ、御用商人も新しくするべ。誰か仁っ木ー・小林屋を呼んでくるっしょ」
荒れ放題のお代官&美少女幽霊・・・老中・誇霧徹の思案どおりになってしまうのか?
- 972 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月06日(月)22時27分35秒
- 安倍代官「よっしゃ!カオリ、その調子でごま四郎もやってまうべ!!」
大女の幽霊「まーかして!!」(ガシッ!!)
ごま四郎「やめてよカオリ!仲間同士で争うなんてばかげてるよ!」(ガシッ!)
(効果音)ゴンッ!バキッ!ベキッ!ガジガジ!!
平家先生「痛い痛い!止めてぇな!ちょおごま四郎!カオリ幽霊やから全部アタシ
に当たるねん!!」
あみーご(さすがごま四郎、言ってる事とやってる事がメチャクチャね・・・)
荒れ放題の2人の更に上をいくごま四郎
- 973 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)00時01分20秒
- 平家父「用意はいい?ちゃんと体を縛った?」
お亜依「3人とも縄で縛りつけたで(かんざし取られた恨みも込めてな)」
のの太郎「ばっちりなのれす(うっぷんばらしなのれす)」
矢口先生「ちょっとキツ過ぎるよ、これ・・・」
五右衛門「梨華ちゃんとくっついていられるならなんでもいいッス・・・」
お梨華「いやん、ひとみちゃんたら・・・(ポッ)」
- 974 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)00時02分16秒
- 平家父「じゃ、あんた達もとっとと乗って!」
のの太郎「は〜い」
お亜依「一時はどうなることか思うたけど・・・ってなんですのその縄は・・・
イテテテ・・・、なんでそんなにきつう縛るんですか・・・(涙)」
のの太郎「ののたちはしばらなくてもだいじょうぶれすよ・・・(涙)」
平家父「うるさいっ!私は今、メチャクチャ急いでんだ!!
(ごま四郎が危険な目にあってる・・・そう感じる!)
走ってる途中で落っこちられたりしたら迷惑なの!じゃあ、行くよ!」
江戸に向って爆走を開始した『愛の力号ぜーた』
- 975 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)06時43分03秒
- 中澤屋「どうする、あんた? ここに残って誰かええ人に育ててもらうか?
それともうちについて江戸まで行くか?」
ゆゆ「えどってゆうたらとうきょうのことやろ? うちいってみたいわぁ。
うち、とうきょうにでてひとはたあげるんがゆめなんや!」
中澤屋「(昔のうちとおんなじこと言うとるわ……)
物見遊山とちゃうんやで。うちらどうなってしまうのかわからんし、
もしかしたら……」
ゆゆ「ぜんぜんおっけー! うちけんかつよいもん」
中澤屋「子供の喧嘩とはまた違うんやけどなぁ」
- 976 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)06時44分21秒
- ゆゆ「それにな、うち……(もじもじ)
ゆうちゃんとははなれたないんや……」
中澤屋「ゆゆ……」
ゆゆ「なんてゆったらええんやろ。ゆうちゃんてな、なんかいっしょに
いててな、うちのおかあちゃんみたいな……んむぐっ
やめてゆうちゃん! ぶはぁ、したは……。
したいれるんだけはやめてー!!」
中澤屋「おとなしいしとき! 大丈夫大丈夫、すぐ終わるから!」
ゆゆ「んむむむむ……(いやー!!)」
野次馬「ざわざわざわ……」
お圭「ふん、ふふん♪ ああおいしいお茶」(他人のふり他人のふり……)
やっぱり手を出したか、中澤屋
- 977 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)06時45分15秒
- りんね「どぉきどきしてるう……」
明石屋「全然ダメ! 自分、口の横から息漏れとんねん。
こうやんねや『ドキドキしてる』」
りんね「ど?」
明石屋「もっと高く。ど!」
りんね「ど?」
明石屋「そう、それそれ! さあもっぺん」
りんね「どきどきしてる……」
明石屋「なんで低い声に戻んねん!」
江戸に発つ前に明石屋に捕まり、ひとり猛特訓を受けるりんね(何の?)
- 978 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)06時46分23秒
- 番頭ショージ「でっかいどう! りんねちゃんがんばれ、どぅーん!」
りんね「あ〜ん……。お代官たちは持って生まれたものが違うんだよぉ」
ちなみにお代官とお圭は一発合格で無事放免(だから何の特訓?)
- 979 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)08時54分28秒
- 「平家先生!大丈夫!?しっかりして!!」
「アンタがやったんやろが!アンタがぁ!!!」
キズだらけの被害者平家先生に慌てて駆け寄る加害者ごま四郎
- 980 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)09時05分02秒
- ユウキ「いた!平家先生のお父さんだ!!」
平家父「あんたはこないだの・・・。よかったもうケガはいいのね」
ソニン「そんな事言ってる場合じゃないんですよ!安倍代官とカオリさんがなんか
おかしくなっちゃって!それで2人してごま四郎さんを殺そうとしてる
んです!!」
平家父「ご、ごま四郎が!?で、どうなの様子は!!?」
ソニン「もうボコボコですよ!動けないくらいです!(・・・平家先生がね)」
平家父「ごま四郎!今助けに行くからねーーーー!!!」(ダッシュ!!)
ユウキ「市井庭八郎・・・まだまだ甘いな・・・」
ソニン「あのごま四郎さんが簡単にやられるわけないじゃん。ま、作戦成功ってと
こね。アタシ達じゃあの2人は止めらんないもんね」
ユウキ「ちょっと情けないけどな・・・」
忍びとして、ちょこっとだけレベルアップした優跳組
- 981 名前:モーニング素浪人矢口先生・蘇る妖魔編 投稿日:2000年11月07日(火)09時59分32秒
- ちょこっと状況説明 間違ってたらごめん
お代官&美少女幽霊・・・魔剣:亜未異護の妖魔に取り付かれ大暴れ中
ごま四郎・・・あみーごに操られる二人と乱闘中
あみーご・・・おお、定番の悪役登場、バトルきぼんぬ
師匠@平家父・・・ただ今到着
大八車に緊縛中・・・矢口先生・お梨華・五右衛門・お亜衣・のの太郎 (頑張れ矢口先生!)
平家先生@ぼこぼこ・・・あみーごに取り憑かれた美少女幽霊に取り憑かれ、ごま四郎に叩かれ・・(涙
(ややこしいのでカオリ憑依から解いてあげたい)
優跳組・・・ちょこっと智恵ついてきた
中澤屋&ゆゆ&お圭・・・堺辺り?で船出してるの?仕入れは上手くいったと思いたいものだ
獣使いりんね・・・明石屋&番頭ショージが特訓中
獣使いあさみ・・・カオリに投げられ空中浮遊中
江戸城内・・・多分悪役だろう:老中・誇霧徹、松浦、山崎
小林屋・・・多分悪徳商人だろう(まだ出番なし)
- 982 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)15時33分57秒
- ごま四郎に背後から襲いかかる安倍代官
ガキ〜ィン!!(刀のぶつかり合う音)
お代官「アンタさえいなければ・・・アンタさえ・・・」
ごま四郎「もう、しつこい〜!いい加減にしてよ!」
その時、どこからかちゃぶ台が飛んできてごま四郎の刀を弾き飛ばす
ごま四郎「しまった・・・」
カオリ「やったぁ!お代官、今よ!」(ポルターガイスト大成功)
お代官「氏ぬだべさ!」
ごま四郎「(白刃取りも間に合わない!ダメ、やられる!)」
ごま四郎の頭上から振り下ろされる魔剣・亜未異護
どうなるごま四郎!?
- 983 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)17時36分28秒
- ごま四郎「(あ〜あ、最後に師匠に会いたかったなぁ〜・・・)」
観念し、両目を閉じるごま四郎
カキーン!!
ごま四郎「(あれ?まだ切られないや・・・。以外と時間が長く感じられるねぇ・・・
って、さっきの「カキーン!!」って音、なに!?)」
恐る恐る眼を開けるごま四郎。その目の前に現れたのは・・・
???「ったく・・・、「どんな時でも油断するな!」ってずっと言ってただろ・・・
まだまだ修行が足りないね、ごま四郎・・・」
ごま四郎「し・・・ししょぉ〜!!」
安倍代官が振り下ろした刀を間一髪のところで受け止めたのは
もちろんこの人、平家父の扮装を脱ぎ捨てた市井庭八郎、ついに登場!!
(ちなみに『愛の力号ぜーた』はごま四郎達がいる部屋の前で横転・・・)
- 984 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)18時24分01秒
- もちろん乗客は縛り付けられたまま横転してる『愛の力号ぜーた』
矢口先生「お〜い、さやかぁ〜、かっこいいけどおいら達何とかしてくれよ〜(ジタバタ)」
お亜衣 「市井はーん、今度から言うこと聞くから、はよほどいてーな!」
のの太郎「・・・このままほうちされるきがして、こわいのれす」
お梨華 「(ああ、縛られたままよっすぃーと密着・・どきどき・・怖いほど幸せ・・)」
五右衛門「(あ、この隙に梨華ちゃんにチュウしちゃおうかな・・)」
- 985 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)21時16分15秒
- 「ちっ!庭八郎!?なんでアンタがこんな所にいるだべか!!?」
「とりあえず逃げるよ!このままじゃカオリ達が危ない!!」
「待って待って!逃げるんならちゃんと走るから、引きずるんはやめて〜〜!!」
一時退却する安倍代官、大女の幽霊、平家先生
- 986 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)21時24分46秒
- (タンポポ長屋にて――)
安倍代官「ふぅ、とりあえず落ち着いたべさ」
平家先生「なぁもうこんな事止めようや。ごま四郎殺しても何にも変わらへんで?」
大女の幽霊「・・・みっちゃんには分かんないよ!カオリ達はもう用済みなんだよ
!?こんな気持ち、最初っから用済みだったみっちゃんには分かん
ないよ!!!」
平家先生「・・・・・・・・・・・」
あみーご(平家先生!今の怒るとこよ、怒るとこ!!)
自分の心の内をぶちまけながらも、何気にひどい事を言う大女の幽霊
- 987 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)21時35分54秒
- 大女の幽霊「みっちゃんは悔しくないの!?いっつもお梨華とかごま四郎にいいよ
うに使われてさ、一見保護者みたいに見えるけどホントはただのパ
シリじゃんか!!」
平家先生「べ、別にアタシはそんな・・・」
安倍代官「そりゃあみっちゃんはごま四郎が入る前から今みたいな感じだったけど
でも昔のみっちゃんはもうちょっとだけ輝いてたべ!!」
平家先生「・・・昔の・・・アタシ?」
大女の幽霊「そうだよ!横丁最初の免許皆伝のみっちゃんはどこに行っちゃったの
よ!本当のみっちゃんは、ごま四郎なんかにボコボコにされる人じ
ゃないハズだよ!!」
安倍代官「そうだべさ!昔のみっちゃんに戻るべさ!!!」
励ましているのかけなしているのかよく分からない安倍代官と大女の幽霊
- 988 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)21時44分11秒
- 平家先生「カオリ・・・安倍代官・・・、こんなにアタシのこと思うてくれてたん
か?誰かに心配されるなんて、アタシ久しぶりや・・・(グスッ)」
安倍代官「何泣いてるべさ。強い女に涙は似合わないべ?」
大女の幽霊「そうだよ!カオリ達と一緒に昔のみっちゃんを取り戻そう!!」
ワケの分からない言動も、寂しい心にはジーンと響いた平家先生
- 989 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)21時54分06秒
- そして大阪。
玉井「嬢ちゃん、嬢ちゃん……」
ゆゆ「ん、なんや?」
玉井「嬢ちゃん、中澤屋さんとこの子ちゃうん?
今からあの船乗って江戸に行くんやろ?」
ゆゆ「そやけど……にいちゃんだれなんや?
うちのせくしーばでーをねらっとるんか?」
玉井「にいちゃん十代の若い子好きやけどな、君はまだまだ範囲外や」
ゆゆ「そのわりにはかおあかいでぇ。あっはぁ〜ん」
玉井「こ、これは暑いからや! ……それよりもな、きいてくれ。
にいちゃん明石屋ゆうとこで世話になっとるもんなんやけどな。
これを江戸まで届けてくれるよう中澤屋さんに言うといてくれん?」
ゆゆ「なにこのふくろ? うわ、ぴーまんに、ねぎに、にがうり……。
ゆうちゃんこんなやさいのしいれもやってたん?」
玉井「ピーマン言うんかそれ、外国の野菜らしいから俺知らんねけどな。
なんでもあの人の話によると、君らが江戸に辿り着くころには
君らの仲間にえらい騒ぎが起こってるらしい。で、この野菜があれば
その場しのぎに過ぎんねけども役に立つと」
ゆゆ「へえ、こんなやさいがなぁ。で、あのひとってだれのことなん?」
玉井「……こんな人通りの多いところではうかつに言えん名前なんや。
簡単な手紙もその巾着に入っとるから、中澤屋さんに見せたら
すぐわかるわ」
ゆゆ「ふーん……」
- 990 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)21時55分22秒
- 出発間際の船の中――
お圭「ちょっとゆゆ、もうすぐ出発なのよ! どこほっつき歩いてたの!」
ゆゆ「うーるさぁい、がーめらぁ、がーめらぁ!」
お圭「ぐっ……。がめらって何か知らないけど、
バカにされたってことだけははっきりわかるわ……」
中澤屋「ゆゆ、何持っとんのそれ」
ゆゆ「これな、へんなにいちゃんがゆうちゃんにって」
中澤屋「なんやろ? これやから清純派人気アイドルはつらいなぁ、
って、なんじゃこりゃあ?! ピーマン、ねぎ、にがうり……
なめとんかい、こるぁ!」
お圭「ああ、なにも壁に投げつけなくていいじゃん……。
手紙みたいなのも入ってるよ。ほら、読んであげるからさ。
……っ!!」
手紙を広げ凍り付くお圭
- 991 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)21時56分49秒
- 中澤屋「なんやねん、どうせ電波系のイタい内容なんやろ……。
あ……!」
お圭の持つ手紙を覗き込む中澤屋。その目にみるみる涙が溜まっていく。
ゆゆ「なんなん? なんなん? なんてかいてんの?」
二人の後ろから覗き込むゆゆ
ゆゆ「む〜。かんじがおおくてよめん……」
その手紙に書かれた字体は、中澤屋とお圭にとっては
忘れようにも忘れられないもの……
江戸への見送り参り度き候へ共、
座敷牢の監視厳しく無是非候。
然れば此の土産物納め度く申上候。
寺田
- 992 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)21時57分51秒
- 港でたたずむ二人の男。
明石屋「行ってもうたか……」
玉井「はい」
明石屋「運命に振り回されて……けなげな子らやで」
玉井「そうですねぇ……」
水平線にみるみる吸い込まれていく檜垣船……
明石屋「……それはそうと、あみーごって銀杏も嫌いなんやで」
玉井「アイドルに詳しいっすねぇ、隊長……」
- 993 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)22時18分38秒
- ごま「師匠!まだ生きてたんですね!?」
市井「まだ生きてたって・・・アンタ他に言い方ないの?ま、いいわ。詳しい事は
優跳組の2人に聞いたけど、なんでみっちゃんまで行っちゃったの?」
ごま「分かんない・・・。でも多分アタシ平家先生に迷惑ばっかかけてたから、だ
から平家先生もうアタシと一緒にいるのイヤになっちゃったのかもしんな
い・・・。前にも1回捨てられちゃったし・・・」
市井「・・・(ごま四郎を捨てたぁ!?みっちゃん、許すまじ!!!)」
ごま四郎を捨てた平家先生に、メラメラと闘志を燃やす市井庭八郎。
- 994 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)22時26分30秒
- ソニン「お彩さん、具合はどうですか?」
ユウキ「これ安倍代官の屋敷からくすねてきた『めろん』って食べ物です。良かっ
らどうぞ。栄養つけなきゃいけない時だし」
お彩「アンタ達・・・わざわざ来てくれたの?ありがとう」
江戸を離れたついでにお彩のお見舞いに行く、結構気が利く優跳組
- 995 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)22時37分48秒
- 市井「それより・・・、コイツをさっさと処分しないと・・・」(懐からかんざしを取り出す)
ごま四郎「どうしたの、これ・・・?」
市井「さっき、お代官の懐から妖気を感じたからスッちゃった・・・
やられたよ、今回の埋蔵金騒動の元凶は全部コイツの仕業
かんざしは埋蔵金の地図の隠し場所であり、あの妖刀を封じ込めていた
箱についていた特殊な錠前を開けるカギ・・・
ま、それはアンタが箱を壊しちゃったから意味が無くなったみたいだけどね・・・
それから、かんざし自体に人の欲望を増幅させる呪いがかけられていて、
誰かが必ずあの妖刀の封印を解くように仕掛けられてたんだ・・・
一目見た時に気付くべきだったよ・・・まだまだ市井も修行が足りないね・・・」
そう言って、庭八郎はかんざしを放り投げ『鞘火』で真っ二つに切り落とした
床に落ちたかんざしは煙をたてて消滅した・・・
- 996 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)23時54分23秒
- 大女の幽霊「だいだい後から入ってきたくせに偉そうなのよ!」
安倍代官「そうだべさ!一番辛い時期を頑張ったのはなっち達だべ!!」
平家先生「ごま四郎もごま四郎や!天然でなんも分かりません言う顔して、おいし
いとこは全部持ってってまう!!」
あみーご(そうよ、全ての元凶はあの子。あの子がいなくなれば、みんな昔に戻れ
るのよ・・・)
タンポポ長屋で洗脳され中の大女の幽霊、安倍代官、平家先生
- 997 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月07日(火)23時58分37秒
- 矢口先生「・・・矢口達はいつまで縛られてんのかな?」
お亜依「それよりウチは隣のアホカップルなんとかしたいわ・・・」
五右衛門「・・・梨華、そんなにくっついちゃダメだよ。みんな見てるよ」
お梨華「見られても平気。だってこうしていたいんだもん♪」
のの太郎「ナワがほのけたらたたききってやりたいれすね・・・」
安倍代官の屋敷の前で、放置中の4人組
- 998 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月08日(水)09時07分24秒
- 「あ、ゴメンゴメン。忘れてた」
あっさりナワを解く市井庭八郎
- 999 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月08日(水)09時11分16秒
- 矢口先生「とりあえずタンポポ長屋に戻ろうよ。随分留守にしちゃったからネズミ
とかに荒らされちゃってるかもしれないし・・・」
ごま四郎「プッチ長屋も心配だぁ〜」
タンポポ長屋を心配する矢口先生と、本当は大して気にしていないごま四郎
- 1000 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年11月08日(水)09時32分33秒
- お彩「そうなの、お江戸も大変なのね。アタシも早く向かいたいんだけど・・・」
ユウキ「まだ生まれないんですか?」
武内「まだ生まれへんねぇ・・・」
ソニン「と言うわけで今回はここまで。次回からは『モーニング素浪人矢口先生 第
二章』でお会いしましょう」
ただの進行係りにまで成り下がった優跳組
- 1001 名前:名無しチビンバ 投稿日:2000年12月10日(日)20時17分08秒
- 素晴らしいスレだ。
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