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ゴマキとゆかいな下僕ども
- 1 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年01月25日(金)20時06分50秒
あさ美オーバードライブ!!
- 2 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時08分05秒
初めて、後藤さんから個人的にお言葉を頂いたのは、Mr.moonlightのジャケット写真撮影の時でした。
モーニング娘。という国民的グループに怖れ多くも名を連ねることになった当初、私の胸には『補欠合格』というつんくさんの言葉が暗い影を落としていました。
私はお荷物なのだ、つまりモーニング娘。の二軍であり、モーニング娘。ジュニアであり、モーニング娘。のトニセンであるのだ、との自覚をいつなんどきたりとも忘れたことはありませんでした。
バンで移動するときは当然補助席に座り、楽屋では下足番よろしく出入り口に控え、お弁当はみなが選んだあと残ったものを有り難く頂戴し、お風呂は最後に入り先輩がたの残り湯を肌に擦りつけたものでした。
- 3 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時09分09秒
そうです。後藤さんの話です。私がまだおこがましくも娘。を名乗る様になりまだ日の浅い頃。CDジャケットのスタジオ撮影があったのです。
先輩がたがスタジオに現れた時は驚きました。普段でも、先輩がたの目もくらまんばかりの美しさ、神々しさに心の中でひっそりとため息をついていたものでした。然るべきメイクを終えた彼女たちが居流れているスタジオは、天上の神々が集う空中庭園のサロンのように私の網膜に焼き付きました。もう少しで眩しさのあまり目が潰れてしまうところでした。
- 4 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時10分55秒
日本の頂点に立つ国民的アイドルのジャケット写真――ルーヴェンスやダヴィンチの
手による宗教画めいた、奇跡のようなその場所に、私の醜い顔を晒してよいはずがあ
りません。
私はメイクの時からすっかり萎縮してしまい、途中からしくしくと泣きだしてしまい
ました。ニイガキが横目で私にガンくれてやがったのですが、私と目が合うと露骨に
視線をそらし、馴れた様子でスタッフの方と談笑を始めました。
あのアマはモーニング娘。が集う中に入っても平気なのでしょうか? ここで女狐の
顔面に正拳を打ち込んでおいた方が、後々モーニング娘。に関しても良いことなので
はないか? という思いが胸をかすめもしましたが、当時の私は自分のことで手一杯
でした。
- 5 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時12分26秒
- 思わず、マネージャーさんに『もう帰りたいです』とつぶやいて
しまったのです。
「ほらー、折角のメイクが台無しだぞ。どうする? もう辞めるか?」
天上界から、光の粒子をまとった言葉が降りて来ました。信じられ
ませんでした。後藤さんが腰に手を当てて、勿体なくも私の目の前
に光臨なされたのです。
笑っていらっしゃったと思います。私はとても直視出来ず俯いていた
ので、確かなことは言えませんが。
「なんてねー。なんか市井ちゃんを思い出しちゃったよ。市井ちゃん、
最初はヘタレだったからさー」
- 6 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時14分26秒
後藤さんの手が、私の頭に触れました。余りに勿体ない出来事に、
目から火花が出ました。恐らく、後藤さんは私の頭を撫でてくだ
さっているのでしょうが、私はそれどころではありませんでした。
まるで、バビル二世からエネルギー衝撃波をくらっているかのよ
うなショックでした。
「ね? 紺野も頑張ろうよ。私も初めての時は緊張しちゃってさあ」
嘘です。私はASAYANチェックも怠ってはいません。金髪の
後藤さんが他のメンバーたちを従えて、ラブマシーンのジャケッ
ト写真の撮影を威風堂々と済ませたことはちゃあんと知っています。
- 7 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時15分04秒
「はい! 感張ります!」
でも、私は後藤さんに励ましの言葉を御下賜いただいたのだから、
命に代えてでもこの撮影を成功させねばならなくなりました。
「私たちは13人でモーニング娘。なんだからさ」
あまりにも、あまりにも有り難い言葉に顔をあげてしまいました。
後藤さんのご尊顔を直視してしまい、私は身じろぎひとつ出来な
くなりました。
- 8 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時16分31秒
- 「なにポーッとしてるんですか」
立ったまま気絶していたようです。はっ、と気がつくと、もう後藤
さんはそこにはいませんでした。
「私たちの番ですよ、行きましょう」
ニイガキが紙(*1)でも食っているのか妙に瞳孔の開いた不自然な
笑顔で、今後新メンバー四人を仕切るつもりででもいるのか手を
パンパン叩いて言いやがりました。
[*1:LSDの俗称。他にエル、曲がったヤツ、マイクロドット等。
ミリグラム単位で体内に摂取させる必要があるため通常は5mm四方
程度のシートに吸収させた状態で流通している]
- 9 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時18分20秒
私の中に、ぞわりと殺気が満ちました。
ちりちりと後頭部のうぶ毛がそそけだっていくのを感じました。
(やはり殺っとくべきか?)
中指をニイガキの鼻筋に滑らせ人差し指と薬指を両目に突っ込み、
怯んだところで足を払い顔を掴んだまま床に後頭部を叩きつける
秒殺コンボのイメージを脳裏に組み立てて、その通りに身体をト
レースしようと一歩踏み出しましたが、いや待て、きっと私だけ
が後藤さんの寵愛を受けたのが気にくわないのだろう、下賤な人
間の醜悪な嫉妬に反応するのは愚かなことだ、と、今回だけは大
目に見てやることにしました。
- 10 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時18分50秒
私たち四人の撮影は、決して満足の出来るものではありませんで
した。
でも、あまりにも完璧な先輩がたのお姿は、美に無知な大衆ども
にはむしろ届かないのかも知れません。あえてレベルを落とすこ
とで、下々が理解出来るようにしているのだ、私はそう解釈しました。
- 11 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時19分25秒
さて、今日の仕事は終わり、このまま解散となりました。
例によってみなさん衣装を着替え、シャワーを浴びてから帰るそうで、
私たち新メン四人は最後まで残っていました。
先輩がたがシャワーを使い終わる時間を見計らってシャワー室に入っ
ていくと、丁度、先輩がたが身体を拭いている所でした。私は後藤さ
んのあられのない姿に目眩がしました。
「お疲れさまでした」
「お疲れさまでしたー」
- 12 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時20分15秒
小さめのTシャツと皮のパンツ姿の飯田さんが、洗い髪も艶めか
しくすらりと私たちの前に立ちました。
「みんなよく頑張ったよね」
私は戦艦ヤマトの乗組員のように胸に手を当て、万感の思いでリ
ーダーからのお褒めの言葉を頂きました。
「いえ、まだまだです。先輩方に追いつける様に、これからも
頑張ります」
またもやニイガキです。
先輩に追いつくなど罰当たりな妄想も甚だしいです。こう、私の
親指をニイガキの前歯に当てて、ぐっと奥に押し込んで一本ずつ
へし折ってやろうかとも思いました。それは夢想ではなく、近い
将来に必ず実現させるべき課題として私の中に確乎たる決意と共
に深く根を下ろしました。
- 13 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時21分14秒
「あさ美ちゃん、どうしたの?」
先輩方を送り出し、シャワー室は新メン四人だけになりました。
高橋さんは、するすると服を脱ぎながら、私に話しかけてくれました。
彼女はスタイルいいです。おっぱいの形も上々です。
「あ、いえ、今お腹痛いので、シャワーはあとで浴びます」
高橋さんは、不思議そうな顔をしながら、先に行きました。
残り二人もシャワーを浴びに個室に入って行きました。
- 14 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時22分52秒
私は、さっきから目をつけていたバスタオルを入れる脱衣カゴに
飛びつきました。そこには、先輩がたが使っていたタオルが無造
作に投げ入れられていたのです。
そう。後藤さんが使っていたタオルもロックオン済みです。私は
まず両手を合わせて先輩たちのバスタオルを拝みました。そして、
脱衣カゴに手を突っ込み、後藤さん使用済みのタオルを掴みまし
た。保田さんのタオルが絡みついて来たので、足で踏んで振りほ
どきました。
- 15 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時23分31秒
ああ、崇拝する後藤さんの身体を流れた水を吸ったタオルが今、
まさに私の手の中にあります。私は、オルレアンを解放しフラン
スの国旗を打ち振るうジャンヌダルクのごとく、タオルを高く掲
げました。勝利のラッパが凱歌を奏でました。今日はこれにくる
まって寝よう、そう思いました。ほのかにウルトラマリンのフレ
グランスが漂います。すわ、脱退したはずの市井さんの移り香が?
とふしだらな想像に、鼻孔が少し開きました。
- 16 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時24分37秒
善は急げ。
私はシャワー室を出ようとし、出口の棚に見慣れたボストンバック
を見つけました。
「こ、これは……」
大海賊フリントの遺した宝箱をついに発見したジム少年のような
気持ちで、私はボストンバックの前に両膝をつきました。
お宝ゲットです。後藤さんのボストンバックです。私の中の悪魔が
背徳のボタンを連打!連打!しています。この中にどんなドリーム
が詰まっているのかを考えるだけで鼻血が出そうです。というか、
出ました。
- 17 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時25分28秒
もう、何も見えていませんでした。私は鼻にティッシュを詰め、
やわらカバンを胸に抱いて、走ってその場から立ち去りました。
スタジオを出た所で、後藤さんとかち合いました。
それはそうです。カバンを忘れていたのだから、取りに戻ってくる
のは当然のなりゆきでしょう。
私は後藤さんに向かって、
「あの、カバンお忘れになってました。後藤さんに届けようと思っ
て、持って来ました」
と言いました。
- 18 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時26分22秒
後藤さんは、あのとろけるような笑顔で「ありがとう」と言って
下さいました。やはり、良いことはするものです。
そして、信じられないことに、続いて後藤さんはこう仰いました。
「紺野ってさあ、なんか面白いよね。懐かしい人に似てるんだ。
えっとさあ……」
後藤さんは、何かを言い淀みました。私は恐ろしい予感に、全身
がおこりのように震え出しました。後藤さんは、私の戸惑いに気
がつかず、言葉を続けました。
「……紺野さあ、あたしの、友だちになってくれないかなあ」
私は、後藤さんの差し出した手を握り返すことなんて、とても出
来ませんでした。
代わりに、地面に這いつくばって、許しを請いました。
- 19 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時27分18秒
後藤さんのお友だちだなんて、分不相応にも程があります。
「ちょっと紺野、どうしたの──」
「どうかお許し下さい。私は後藤さんのことを崇拝しています。
友だち、だなんてとんでもありません。私にそんな資格はありま
せん。むしろ、私めなど、下僕で充分です」
後藤さんは、目を丸くさせました。
「げぼく? なにそれ? なんか良く分かんないけど、げぼく
ならいいのね。じゃあ、これからは紺野は後藤のげぼくね」
- 20 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時28分15秒
ついに、運命の縄が、私を捕らえました。
私はひれ伏したまま、歓喜に打ち震えていました。私のレーゾン
デートルが、後藤さんの唇から告げられたのです。
後藤さんは、私を奴隷として所望されている。奴隷、という
言葉から、四つん這いになった私の首に巻き付けられた縄を
ぐいと引っ張る後藤さんの御姿が喚起されました。束縛する
こと、されること。それもまた愛の形です。団鬼六先生もそ
う仰ってました。
かくして、私は後藤さんの(本当なら後藤さま、もしくはご主人
様とお呼びしたいのですが『後藤さん』と呼ぶことを命令されて
います)下僕となったのです。
- 21 名前:邂逅編 投稿日:2002年01月25日(金)20時28分55秒
私は、上半身だけを起こしました。両手はついたまま、後藤さん
を眩しく見上げました。
「紺野、本当に大丈夫? 気分悪くない?」
後藤さんは、私の肩に手を置きました。
それは、中世の主従の誓いの光景のように感じられました。私は
耳にワーグナーの交響曲を聴いていました。めくるめく思いに、
私はただただ打ちひしがれていました。
- 22 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年01月25日(金)20時29分29秒
- 邂逅編おわり。
- 23 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年01月25日(金)20時30分51秒
- この題の読み方は『ごまきとゆかいなげぼくども』でよろしく。
- 24 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年01月25日(金)20時31分31秒
- あと雪板で書いてる『やぐちゅーサークル』もよろしく。
- 25 名前:PINKY 投稿日:2002年01月25日(金)22時48分18秒
- おもしろすぎます!笑いがとまんないっす。
こんこん、やっぱり・・・(w
- 26 名前:名無しさん 投稿日:2002年01月25日(金)22時59分14秒
- こんこん最高やね!マジでおもろい!!
- 27 名前:名無し男 投稿日:2002年01月26日(土)01時00分36秒
- 紙食ってるような新餓鬼ワラタ
- 28 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月26日(土)14時31分42秒
- う〜ん、マジおもしろいっす。
なんか紺野って本当にこんなこと考えてそう
- 29 名前:ケン 投稿日:2002年01月26日(土)20時38分50秒
- おもしろいよー。
早く続きが読みーい!
- 30 名前:名無し読者 投稿日:2002年01月30日(水)21時03分53秒
- 東京タワーを333と指であらわす紺野が団鬼六を知っているのは不思議ではない(と思う)
- 31 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年02月11日(月)00時15分15秒
- 書き込み出来るかな?
- 32 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年02月11日(月)00時38分16秒
- ロ「そして時は動き出す」
オ「……」
ロ「ツッコんでくれよ!」
オ「あ〜……ファーザーかよ……」
ロ「そりゃモテモテ王国だろ!そんなマイナーなツッコみ、誰も分かんねえよ!」
- 33 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月11日(月)00時39分22秒
「♪風が〜呼んでるぜ〜
(イェイ!×3)
俺を〜呼んでるぜ〜
(イェイ!×3)」
私は『NG騎士ラムネ&40』の主題歌を口ずさみながら楽屋に向かっ
ていました。色々といわれていますが、あかほりさとる先生は偉大です。
- 34 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月11日(月)00時40分34秒
- 「おはようございまーす」
扉を開けると、五期メンの3人は先に来ていました。私は元気に挨拶
したのですが、返してくれる人はいませんでした。
- 35 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月11日(月)00時41分06秒
挨拶は、新人にとって基本中の基本です。モーニング娘。のメンバー
として紅白に出たりレギュラー番組を持ったりと周りにちやほやされ
てるウチに、みんな天狗になってるんじゃねえのか? ああ、和田さ
んさえ居らっしゃればこんなことにはならないだろうにあの素晴らし
いお姉さまとは比べものにならないクズ外道ユウキはこの際2丁目に
売り飛ばしてマネージャーとして帰って来て欲しいそうすれば私も思
う存分ニイガキの鼻と唇の間の急所に一本拳を、と思いましたが、高
橋さんの深刻そうな表情を見て考えをあらためました。
- 36 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月11日(月)00時41分57秒
「みんな、一体どうしたんですか?」
「あさ美ちゃん……たいへんなことになっちゃったの……」
小川さんが、テーブルに広げた雑誌から顔をあげて言いました。戸惑い
と困惑のないまぜになった彼女の表情を見て、なんだか迷えるオフェー
リアのようだ、と思いました。
- 37 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月11日(月)00時42分32秒
- 「矢口さんのスキャンダルが、これに載ってるんだって」
ニイガキが私にタメ口で言いました。どうやらうたばん収録中の襲撃
失敗による私の膝の大ケガをして、五期メン内ランキングが私よりも
上だと勘違いしてやがるようです。今度二人きりになったら半殺しで
す。
「スキャンダル?」
私はちらと表紙を見ました。BUBKAでした。
- 38 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月11日(月)00時43分21秒
どうせ掟あたりがまりっぺに会いたい、とかぬかして浮かれて次のペ
ージめくったら天知真里だった、とかそんなオチに決まっています。
でも、小川さんは純粋な人なので、初めてこういう雑誌をみてビック
リしたのかも知れません。
私は青ざめている小川さんからBUBKAを受け取り、ページをめく
りながら、
「スキャンダル、っていってもあれじゃないですか? モーヲタ部屋の
コーナーの偽矢口さんペログリ疑惑とかなんじゃこりゃああああああッ!」
私は腹に銃弾を受けた松田勇作ばりの野太い声で叫びました。
- 39 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月11日(月)00時44分05秒
http://www.coremagazine.co.jp/bubka/
私は絶句してしまいました。
矢口さんと男が絡んでいる写真が業界では出回っている、という話は
知っています。っていうか、私も持ってます。あと、後藤さんがブレ
ザー姿(可愛い)でお尻をかいてる盗撮写真も所持しています。
山崎は一体なにをしてるんでしょう。こんなことが起こらないよう
ハーモニー(バーニング系列)に娘。の出版部門の権利を売り渡し
た筈なのですが。
- 40 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月11日(月)00時44分46秒
ふらつく足で楽屋を出ました。
私は後藤真希さまの下僕であると同時に、モーニング娘。の熱烈な信
望者でもあるのです。こんなことが許されて良いのでしょうか。勿論、
事務所もモーニング娘。の皆様も知らぬ存ぜぬを通すことだろうとは
思います。私もそうします。
ですが、メディアを崇めたてまつる知能指数の低い下賤なヲタどもは、
下品で愚鈍なその性癖を満たしてくれるゴシップに醜く矮小な性器を
屹立させて汚らしい欲望のままに矢口さんを叩くことでしょう。
- 41 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月11日(月)00時45分24秒
「こんなことになってるんですよ。私、信じられません」
スタジオでセッティング中のADさんたちを集めて、何時の間に楽屋
から抜け出したのか、ニイガキが歯ぐきを剥き出しにして油を売って
ました。彼女の手には、例のBUBKAが握られていました。
(ははは……)
私は心の中で、力無く笑いました。肩をぐるりとまわし、指をぱきぱ
きと鳴らしました。
いよいよ、その時が来たようです。
- 42 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月11日(月)00時46分20秒
(さあて、殺っとくか)
「どうかしたんですか。なに見てるんですか?」
私は、何も知らない風を装って、話の輪に入りました。白々しい空気
が流れました。なぐりどこ行ったっけ?とか五分でライト作らないと
なとか言いながら、三々五々、みな去って行きました。
- 43 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月11日(月)00時46分54秒
- 「ねえリサちゃん。この矢口さんの写真なんだけどさ、まだ他にも
あるって知ってる?」
声を潜めて言いました。
ニイガキの目が昏い光を帯びたような気がしました。
「なんなのそれ?」
この腐れアマの体内にもやはり下賤のドブのような血が流れている
ようです。簡単に食いついて来ました。
- 44 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月11日(月)00時47分39秒
「記者だ、って人から預かった封筒があるの。マネージャーさんに
渡してくれ、って。それでね、私、なか見ちゃったの。そしたら――」
ニイガキが身を乗り出すようにしています。私は、意味ありげにこ
とさら辺りを見回し、
「ここじゃマズイから、衣装室に行きましょう」
そう囁きました。
- 45 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月11日(月)00時48分12秒
- ◇◇◇
- 46 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月11日(月)00時48分51秒
マネージャーさんに先に見せた方が……と、ニイガキはバレた時の
為の言いつくろいをつぶやきつつ、しかし私の前を歩いて衣装室に
向かっていました。さすがに抜け目のない女です。
だが所詮は知能指数の足りないリス猿。目の前に釣り下げられたバ
ナナがまさかフェィクだとは思いも寄らないのでしょう。まさに猿
の浅知恵です。
「あれ、真っ暗だ。電気電気……」
そう言いながら照明のスイッチを探すニイガキの背後で、私は静かに
戦闘態勢に入りました。
- 47 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月11日(月)00時49分42秒
(心拍が、やや早いか)
鼓動を押さえるべく、3点立ちの体勢で大きく深呼吸し副交感神経の
働きを高めます。今、私の脳内ではドーパミンとエンドルフィンが大
量に分泌され、A−10神経のレセプターに次々と刺激を送っていい
ます。
短パンのベルトを外します。
壁づけの姿見に、獲物に襲いかかる肉食獣のような私の姿が大きく
映っていました。
口元に三日月のような笑みが貼り付いていました。
表情を消し、自らのパンツの縁に指をかけました。
- 48 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月11日(月)00時50分12秒
恐らく瞳孔が開いているのでしょう。暗闇がやけに明るく感じられ
ます。脳内麻薬物質で回転を増した私の耳に、壮大なオーケストラ
が届き始めていました。小澤征爾指揮、N響によるラヴェルのボレ
ロです。ヤン・ウェンリーが若き頃、殊勲をあげたアスターテ会戦
で使われていた曲です。
勝負は一瞬。
- 49 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月11日(月)00時50分44秒
「ねえ、あさ美ちゃ――」
殺気を感じてか、ニイガキがこちらを振り返りました。やらせません。
私は地を蹴り、必殺の気合いを込めて、技の名を叫びました。
- 50 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月11日(月)00時51分19秒
「紺野づくしッ!」
- 51 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月11日(月)00時51分56秒
- 「んあー、紺野なにしてるのぉ」
惨劇の場となる筈だった衣装部屋に、天国の扉が開かれました。
幻想の天使の羽根をまとった、ギリシャ彫刻めいた完璧なその
御姿。
私は、短パンを膝まで下ろした状態で、その場に凍り付きました。
- 52 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年02月11日(月)00時52分35秒
- つづく
- 53 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年02月11日(月)00時53分06秒
- ってか、あっちの方書かんとなあ(笑
- 54 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月11日(月)01時28分59秒
- あかん、、、おもろすぎる。あんた、天才だ!
- 55 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月11日(月)01時38分38秒
- あ〜可笑しい!!
元ネタの幅がすごいね(w
- 56 名前:名無し男 投稿日:2002年02月11日(月)11時53分40秒
- わはははは(w
BUBUKA激しくワロタ
- 57 名前:名無しさん 投稿日:2002年02月12日(火)21時09分51秒
- マジ笑えるぞ!早く続きを!!
- 58 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年02月13日(水)00時35分43秒
- 今日は酔っぱらって頭がぐるぐるで長文が書けません。
なので、紺野づくしを解説します。
試験対象はヤッスーです。
(その前に、さらにチューハイ500ml追加投入)
紺野は空手における茶帯の所有者です。バリバリの格闘家です。
- 59 名前:紺野づくし発動中 投稿日:2002年02月13日(水)00時36分34秒
- 「ちょ、ちょっと紺野、どこ触らせてるのよ、離しなさいよ」
「指……動かさないでください……」
「なんでうっとりしてるのよ、なんでハァハァ云ってるのよ」
「ああ……保田さん……」
「だーかーらー――やだっ、ナマあったかくなってきた。紺野、なに考えてんのよアンタ」
「で、でる……」
「な、なにを出す気なのよ! いやだったらいやああああああ!」
- 60 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年02月13日(水)00時37分16秒
- そんな、空手経験者紺野の精神攻撃技。
それが「紺野づくし」。
おわり
- 61 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月13日(水)00時59分40秒
- くらいてー>紺野づくし
- 62 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月13日(水)01時21分01秒
- くっ。どこまでもイヤすぎる女だ紺野。たのしみすぎる……ッ!!
- 63 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年02月14日(木)19時26分57秒
- オ「オゾンでーす」
ロ「ロックスでーす」
オ「いやー、あっちとこっちじゃずいぶんノリが違うね」
ロ「そりゃあ、あっちはそっくりさんだからな」
オ「そっくりさんかよ!」
ロ「顔が」
オ「顔と文章は全然関係ねえだろ!」
- 64 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年02月14日(木)19時27分52秒
- オ「いよいよ、あっちも再開だな」
ロ「すぐまた放置するけどな」
オ「放置かよ! ちゃんと続き書けよ!」
ロ「実は、俺には書きたい物語があるんだ」
オ「……これもあれも完結させてからな。で、なにを書きたいんだ?」
ロ「godspellの続編」
オ「お前は作者じゃないだろ! 勝手にそんなことしたら、またお姉
さんたちが来るぞ」
- 65 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年02月14日(木)19時28分22秒
- ロ「『天国に一番近い街』を追われた後藤は、自らの過去を封印すべく、
名を文麿と変え性別を男と偽り、外の世界を放浪する。一晩の宿を借り
た教会で、額に印のない下働きの少女、石川と出会う。石川の業(カルマ)
とは、彼女の望まぬ姦淫だった……」
オ「黒×胡麻かよ!」
- 66 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年02月14日(木)19時29分27秒
- ロ「石川は、身にまとった薄ものをするりと滑り落とした。夜目にも
鮮やかな裸体が、後藤の目前にさらけ出された。
『私は、旅の男たちに奉仕するよう、神父さまから厳命されています。
これが私への罰なんです。もしご慈悲を頂けるのなら、どうか、お情
けを……』
その声色にはどこか機械的な響きがあった。
石川は後藤にひれ伏し、足の甲に唇をつけた。
- 67 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年02月14日(木)19時32分09秒
- 後藤は、石川の言葉の中に、彼女の声にならない悲鳴を聞いたような
気がした。後藤もひざまづき、石川と同じ目線をとった。
『悲しいんだね』
後藤は、石川の頬に手を伸ばした。石川は一度身体をぴくん、と
震わせた。
『大丈夫。怖がらないで』
- 68 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年02月14日(木)19時33分13秒
石川はするすると涙を流し始めた。
『どうか、私に優しくしないでください。私は額に印のない罪人
(とがびと)です。お願いだから、優しくしないで……』
後藤のいた街と違い、ここでは石川のような人間は卑しめ貶められる
存在なのだろう。だが、後藤も、石川と同じ、額に印のない存在だっ
たのだ。
市井紗耶香の命と引き替えに、その罪が許されるまでは。
- 69 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年02月14日(木)19時33分51秒
- 記憶の底から、あの鐘の音がよみがえる。
(本当は、許されたくなんか無かった)
(市井ちゃんと、ずっと一緒に暮らしたかった)
耳を圧する、透明で無慈悲な響き。
- 70 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年02月14日(木)19時34分29秒
- 『――僕には分かる。きみの気持ちが』
石川は、透明な涙を流し続けた。それを後藤は、蓮の花のようだと思った。
- 71 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年02月14日(木)19時35分10秒
オ「やめろって! 続きが気になるだろ!」
ロ「次回、淫乱アイドルプッチモニ!」
オ「そのネタは昔やっただろ! お前、それ好きなんだろ!?」
- 72 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月15日(金)03時57分19秒
- GOD SPELLは最高だった。
エピローグ?だけ保存できなかったのがいまだに悔しい。
- 73 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月18日(月)23時38分05秒
「あれ? 新垣もいるんだ。仲良しさんだね」
後藤さんの鈴を鳴らすような天上の御声は殷々と鳴り響き、魑魅魍魎を
祓い清めました。ニイガキ、という穢れた忌み名でさえも、後藤さんが
発声された瞬間、それは由良由良とふるへる祝詞(のりと)と化しまし
た。下世話で薄汚れた世界は静謐で光あふれる次元へとシフトしました。
イスカンダルのコスモクリーナーもかくやという威力です。
- 74 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月18日(月)23時38分58秒
- 「あ、はい。私たち仲良しなんです!」
ニイガキの慌てたような言い繕いの声が聞こえました。矢口さんの
秘密を教えると言ってここに誘い出したのだからとはいえ、このリ
ス猿が人として後ろ暗い気持ちを抱いたのだとすれば驚きです。私
は最近、ニイガキは人の黄金律とは全く違う世界の生き物――外の
星から来た古き者たち、*****(人間の声帯では発音出来ない
呼び名)の末裔ではないかと疑っています。そういえばニイガキの
顔つきはインスマウスそっくりです。
- 75 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月18日(月)23時39分32秒
「ええと、あんまりにも仲良しすぎて、野球拳してました……」
私は後藤さんを、次元を超えた最終戦争(ハルマゲドン)に巻き込
まないよう、嘘をつきました。もし、後藤さんが『鍵』であるなら
ば、『扉』である私にとって至上の喜びであるのですが。しかし戦
士たちの覚醒はもっとずっと先なのです。
「野球拳で最初に下から脱いじゃうんだ。紺野って面白いねー」
後藤さんの世俗を知らない無邪気とさえ云っていい笑顔を見るこ
とは、こんな浮き世にそれでも生を受けた理由を実感させてくれ
ます。私は心のアルバムに、今日の後藤さんの笑顔を焼き付けま
した。身体は写真集で着ていた青のビキニを脳内でアイコラしま
す。今夜も鼻血が出そうです。
- 76 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月18日(月)23時40分10秒
「でもさ、乙女がそんなハシタナイことしちゃダメだよー」
後藤さんは飲んでいた缶のお茶をテーブルに置き、両手を頭の後ろに
組みました。男に安っぽい女だと思われちゃうからね、百戦錬磨のお
姉さんからのアドバイスだよ、と云いながら照れ笑いしました。
処女なのに処女じゃないフリをするショマちゃんこと後藤真希さんは
とても可愛いです。可愛すぎて、胸の奥がうずうずします。これが俗
に云う『萌え』というヤツなのかも知れません。下僕の私にとって、
ご主人さまである後藤さんにそんな感情を抱いてしまうなんて、ロン
ギヌスの槍で貫かれトゥールハンマーでアストラル体まで焼き尽くさ
れても仕方のない、万死に値する過ぎた妄想ではあるのですが。
- 77 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月18日(月)23時40分48秒
「あ、そうだ。もうすぐ本番だから、二人呼びに来たんだった。
紺野、新垣、スタジオに集合!」
「はいッ!」
私は直立不動で返事しました。
「紺野はパンツをはいてからね」
「はいッ!」
ニイガキは、気まずいのか、先に出ていきました。私も行くよ、と
後藤さんも姿を消しました。でも、私はその場を動けないでいまし
た。そこには、後藤さんの飲み残した旨茶の缶が置いてありました。
そうです。不老不死を約束してくれる伝説の甘露、アムリタが今、
私の目の前にあるのです。
- 78 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月18日(月)23時41分28秒
- どのような悪魔の気まぐれが、こんな奇跡を私に訪れさせたの
でしょう。私は、震える指で缶を手にしました。
溶けた鉄を触ったかのような灼熱を、私は手のひらに感じました。
でも、手を引っ込めたりはしませんでした。分かっていたのです。
神に属する後藤さんの唇が触れた神器を身分不相応の者が手にした
時、その者は自らの業(カルマ)によって業火に焼かれるのです。
- 79 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月18日(月)23時42分00秒
「紺野、早く来なよ」
後藤さんが、ひょっこりと扉から顔を出しました。
私は刹那、その場に硬直している私を上から眺めている自分に気づ
きました。魂が抜け出してしまったのかも知れません。
「紺野ノド乾いてるの? そのお茶熱いよ。後藤さあ、舌火傷しちゃ
ったんだよねえへへ。あげるから、冷ましてから飲みなね。さあ、早
く行こう」
- 80 名前:紺野地獄変 投稿日:2002年02月18日(月)23時42分46秒
罪は許されました。
もう、手の中の旨茶は少しも熱くはありませんでした。
ひとすじに差す光が、私を包んでいます。それは天上の陽光を浴
びた菩提樹からの木洩れ日のように、私を祝福しました。
- 81 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年02月18日(月)23時43分18秒
- つづくりゅん!
- 82 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月19日(火)21時14分06秒
- 面白すぎる……
紺野(一方的すぎる)→後藤の関係が、リアルに想像できるあたり(w
楽しみに続きを待っております。
- 83 名前:名無しさん 投稿日:2002年02月20日(水)00時00分53秒
- やべーマジ笑った
- 84 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月20日(水)06時45分08秒
- ショマにワラタYO!!
- 85 名前:瞬間、心重ねて 投稿日:2002年02月20日(水)22時22分14秒
「♪この頃はやりのオンナノコ〜
おしりの小さなオンナノコ〜」
私は、今日の仕事を終え、永井豪原作のアニメ、キューティハニーの
主題歌を口ずさみながらスタジオの廊下を歩いていました。リメイク
された新作よりも、旧作のOPの方がサイケデリックな疾走感に溢れ
ていて良かったです。
- 86 名前:瞬間、心重ねて 投稿日:2002年02月20日(水)22時23分11秒
- 「♪ピンキー ピンキー 恋の魔法ねぇー」
と、前方から妙にこぶしが回っている『ピンキーパンチ大逆転』の
主題歌が聞こえてきました。松本伊代と柏原芳恵が主演していた、
ロリータ星出身のピンキー戦士たちの物語です。北野武さんことタ
ケちゃんマンが出演されたこともありました。BOSS缶コーヒーでい
うところのコラボレーションです。
しかし、年代があまりにもアレです。おっさんです。おっさんの
アイドルヲタです。ヲタはこの世の不燃ゴミです。キショいです。
- 87 名前:瞬間、心重ねて 投稿日:2002年02月20日(水)22時24分05秒
- スタンドは、お互い引きつけ合う、と荒木飛呂彦も言っていた
通り、ヲタたちも引き合うのかも知れません。私にはいい迷惑
です。
そんな訳で、今度は背後から、ノンキな鼻歌が聞こえてきました。
「♪地球が暑くなってどこ悪い〜
暖房いらずでいいじゃないか〜」
植木等の地球温暖化行進曲です。中途半端なマイノリティさに軽い
目眩を感じました。
- 88 名前:瞬間、心重ねて 投稿日:2002年02月20日(水)22時24分54秒
(ヲタだ。ヲタに挟撃された)
前方の人影が、私に声をかけてきました。
私の脳裏に『ズルい女』のイントロが流れました。
「よお、紺野。今日はお疲れやったな」
金髪に色つきメガネ。つんくさんです。
つんくさんはヲタです。七十年代、八十年代のアイドルヲタの願望
の具現(関西ベタベタテイストをひとすくい)それが今の娘。であ
りハロプロのコンセプトなのです。狙って出来ることではありませ
ん。模倣品が巷に溢れない理由もそこにあります。ある意味、ヲタ
の功績も認めない訳にはいかないところです。
- 89 名前:瞬間、心重ねて 投稿日:2002年02月20日(水)22時26分21秒
そして、背後の女性も、足を止めました。
私の脳裏に『恋人もいないのに』の歌い出しが流れました。
「あれー、つんくさんと紺野じゃないッスか。どうしたんですか?」
歴代のモーニング娘。の中では、ピカいちのヲタ、市井紗耶香さん
でした。
- 90 名前:瞬間、心重ねて 投稿日:2002年02月20日(水)22時26分53秒
- もし、市井さんが娘。に存続し続けたとして、日常会話が交わせるくら
いの仲になれたとしたなら、なぜに多重人格探偵サイコ(角川書店)な
のかを小一時間問いつめたいと常々思っていました。ダメです。大塚英
志原作はすべからくダメダメです。コケおどしとショッキングさに頼っ
てばかりでストーリーに奥行きがありません。同じく角川の木島日記に
至っては意味不明です。森美夏の絵が魅力的なだけに勿体ないです。一
巻の途中で読むのをやめました。
GALS!は、鼻で笑って終了です。
- 91 名前:瞬間、心重ねて 投稿日:2002年02月20日(水)22時28分01秒
- しかし、私が市井さんを警戒しているのには別の理由があります。
市井さんが在籍していた時代のモーニング娘。とは、市井ハーレム
と同義でした。市井フェロモンは、飯田さんや矢口さんを狂わせま
した。私のご主人さまである後藤さんも、市井さんにいろんな恥ず
かしいことをされて女の悦びを知りました。その淫らな様を想像す
ると身体の芯が熱くなります。
- 92 名前:瞬間、心重ねて 投稿日:2002年02月20日(水)22時28分36秒
- 目隠しをされ、玉付き猿ぐつわをされた後藤さん(LOVEマシー
ンのミニのワンピース姿。髪はまだ茶色)が、後ろ手に縛られてベ
ッドに寝かされています。キツめのはっきりメイクの市井さん(同
じくLOVEマシーンの黒のワンピース)が、後藤さんを見下ろし
ています。後藤さんは身をよじり、呼吸を荒くしてうめき声をあげ
ます。市井さんは一本鞭の柄の部分をぺろりと舐め、おもむろに後
藤さんに覆い被さっていくのです。そして、
- 93 名前:瞬間、心重ねて 投稿日:2002年02月20日(水)22時29分11秒
- 「……紺野、おい、紺野!」
つんくさんの声で、私は我に返りました。
危ない所でした。もう少しで市井さんの罠にハマるところでした。
「なんやぼんやりして。お前、大丈夫か? 明日からはいよいよ
『私たちひょうきん族』の企画、動きだすんやで。紺野、お前には
ひょうきん懺悔室の神さま役やってもらうからな。グレート義太夫
やないで。ブッチー武者、いうタレントのいわば跡継ぎやから、気
合い入れていけよ」
http://ichii.3nopage.com/kami.jpg
※参考:俺たちひょうきん族における懺悔室の神さま。
- 94 名前:瞬間、心重ねて 投稿日:2002年02月20日(水)22時29分51秒
「は、はい。頑張ります!」
一回しか放映されなかった伝説の娘。バラエティ『娘。だヨ!全員
集合』の二番煎じのような気もしますが、モーたいよりはマシなの
かも知れません。
つんくさんは、鼻歌を歌いながら、向こうへ歩いて行ってしまいま
した。後には、私と市井さんの二人が取り残されました。
「あ、あの、市井さん、つんくさんに用だったんじゃないんですか?」
ううん、つんくさんじゃないんだ、と市井さんはつぶやきました。
その唇を見ていると、上下の感覚が無くなって、ふらふらと市井さん
に吸い寄せられそうになりました。私は後藤さんの後光差す御姿を想
い、虜囚の誘惑に耐えました。もう少しで心も身体も市井後宮に名を
連ねるところでした。
- 95 名前:瞬間、心重ねて 投稿日:2002年02月20日(水)22時30分45秒
「実はさ、後藤に用があって――」
「シャーッ!」
私は奇声をあげました。市井さんは、うわ、と怯んで二、三歩後
ずさりしました。
なんということでしょう。市井さんは後藤さんの肉体が忘れられ
ず、少しだけ大人になった新しい後藤さんを味わおうとまたここ
に姿を現したのです。
すなわち、
- 96 名前:瞬間、心重ねて 投稿日:2002年02月20日(水)22時31分37秒
- 「後藤、ひさしぶり」
↓
「あ――いちーちゃん……(顔まっか)」
↓
「元気だった? 大人っぽくなったじゃん」
↓
「そんなことないよ。後藤は子どもだよ」
↓
「へーそうなんだ(ニヤニヤ)。それは確認しないとなあ」
↓
「(うつむいて、上目遣いに)……いちーちゃん、目がヤラしいよ」
↓
「つもる話もあるしさ、上に部屋とったんだ。行こう」
↓
「(強引に腕をとられ、結局、部屋までついていく)」
↓
「(耳元で)今日は昔のシチュエーションでしようか。シャワー浴びておいで」
↓
「(耳まで赤くしてうなづく)」
↓
(゚д゚)ウマー
- 97 名前:瞬間、心重ねて 投稿日:2002年02月20日(水)22時32分27秒
藤井フミヤの心境でその場に立ち尽くしました。二人シャララで
ハートブレイクです。瞳を閉じればあの子は全てを捧げてしまい
ます。
私にはもう、神様に助けを祈ることしか道は残されていないので
しょうか? いや、屋根裏の散歩者よろしく天井から二人の営み
を覗き見する、という手段が考えられます。ソファに潜んで人間
椅子と化すのもアリです。紺野椅子の上で、後藤さんと市井さん
が痴態の限りを尽くすのです。江戸川さんという人の案のパクリ
ですが。
- 98 名前:瞬間、心重ねて 投稿日:2002年02月20日(水)22時33分32秒
「後藤と携帯でメールしてるとさあ、紺野の話がよく出てくるんだ
よね。そうだ。紺野も一緒に来る? こっそり3人で遊ぼっか」
「3Pッスか!」
とんでもありません。そんなことになったら、私の脳細胞がメルト
ダウンを起こします。ブンブンと高速で首を振りました。しかし、
前頭葉にはそのシーンがくっきりと映像化されました(映倫通らず)。
鼻血を吹き出さなかったのは奇跡です。
「そっかあ。やっぱ、ぬけがけはダメかあ。みんな一緒の方がいい?」
「13人がかりッスか!!!」
ぶつん。
- 99 名前:瞬間、心重ねて 投稿日:2002年02月20日(水)22時34分16秒
「ちょ、ちょっとどうしたの紺野。今、すごい音したよ。わあああ、
大惨事だ! マネージャーさーん!! 救急車! 救急車ーー!」
13組の腕が後藤さんに群がる様子をウォシャウスキー兄弟監督ばり
のマシンガン撮影技術で脳内実写化に成功した私は、スプリンクラー
のように鼻血を吹き出しつつ、その場に昏倒しました。
薄れていく意識の中で、救急隊員の人の「なんて満ち足りた笑顔なん
だ……」というつぶやきを聞いたような気がしました。
- 100 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年02月20日(水)23時01分36秒
- 100ゲットオォォォォ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ (´´
∧∧ ) (´⌒(´
⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ (´⌒ズザーーーーーッ
- 101 名前:きまご 投稿日:2002年02月21日(木)00時58分34秒
- お…面白すぎです。笑いすぎてお腹遺体。
作者さん、ぶらぼー
- 102 名前:名無しさん 投稿日:2002年02月21日(木)21時15分56秒
- 100ゲットでシメたか…やはり只者じゃないな(w
- 103 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月22日(金)00時04分49秒
- アンタ……いったい何歳なんだよ!
案内板で素人くさい質問してたから油断しちまったぜ……ッ!
- 104 名前:ショマスレ住人 投稿日:2002年02月23日(土)03時46分28秒
- うちのスレをネタに使ってくれて作者さんありがとう( ● ´ ー ` ● )
- 105 名前:商事 投稿日:2002年02月23日(土)04時56分28秒
ゴイスーですよこれ・・・いや、オマージュを超えたオマージュというか。
- 106 名前:同じくショマスレ住人 投稿日:2002年02月23日(土)09時09分08秒
- 処女後藤カッケー。紺野にとっては聖母か女神か。
さもなくば天使か天女か。
- 107 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年02月24日(日)04時00分52秒
- ロックス「ショマスレ公認小説『ゴマキとゆかいな下僕ども』をよろしく!」
オゾン 「いや、してないから。公認はしてないから」
ロックス「題を『ショマスレ公認小説』って変えたらどうだ?」
オゾン 「どんな内容だよ! それにあっちはやすごまが主流だよ」
ロックス「じゃあこっちもやすごまで」
オゾン 「お前、節操なしかよ!」
ロックス「紺野に謝れ。いや、むしろニイガキに謝れ!」
オゾン 「なんで俺なんだよ。訳分かんねえよ!」
- 108 名前:名無しさん 投稿日:2002年02月24日(日)11時18分34秒
- いや、別に処女性(百歩譲って神聖性)が発揮されれば
カップリングにはこだわらないものと思われ
- 109 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月24日(日)20時44分46秒
- ( ´D`) <ねたにまじれすかっこわるいれすよ
- 110 名前:アキラ 投稿日:2002年02月25日(月)19時57分25秒
- 作者さんのその素晴らしい知識は
どこで得たのですか?
色んな事知っててすごい。
もしかしてものすごい偉い人なんじゃ.......
続きたのしみだーーーーーー。
- 111 名前:名無しかね 投稿日:2002年02月28日(木)13時30分08秒
- すいません。質問なんですが上のほうで出てきてる
godspellってどこかで読めるとこありませんか?激しく読みたいんですが・・・
どなたか知っていたらよろしくおねがい。
- 112 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月28日(木)13時37分29秒
- >>111
GOD SPELLを保存しているところはたぶん無いと思われ。
- 113 名前:名無し読者 投稿日:2002年02月28日(木)21時07分57秒
- >111
案内板の過去ログ読むヨロシ
- 114 名前:雑談 投稿日:2002年02月28日(木)21時19分11秒
- ロックス「まあありゃあ爆弾だからね。どこもトラブルを自分から招いたりしないさ」
オゾン 「マトモなコト言うじゃねえか。勝手にあんな話書いといて」
ロックス「ごすぺるは、みんなの心の中に」
オゾン 「綺麗にまとめたつもりか?」
- 115 名前:雑談 投稿日:2002年02月28日(木)21時23分25秒
- オゾン 「あっち(やぐちゅサークル)は雰囲気がアレだからこっちで
雑談するぞ」
ロックス「そうだな。あっちでは茶々入れにくいしな。オチもつけられねえ」
オゾン 「オチはつけなくていいから。まあ、とりあえず、手元では書き
上がった訳だな」
ロックス「そして裕ちゃんは……のあと『完』で終わったら名作だったのにな」
オゾン 「そんな名作ねえよ! ちゃんと最後まで書けよ!」
- 116 名前:雑談 投稿日:2002年02月28日(木)21時24分29秒
- ロックス「どのタイミングで矢口ファンがマシンガン持って乱入
するかはお楽しみ。ニイガキの死に様は必見!」
オゾン 「そんな話じゃねえよ!」
ロックス「アレか。やはり最後には『てめえら最後まで読んで下
さってありがとうございます』とか言うのか?」
オゾン 「言いたけりゃ言え」
ロックス「それともアレか。告白か。別ハンの」
オゾン 「実はですね、前にも名作集で書いてたんですよ。完結
させて今は倉庫いきになってる筈」
- 117 名前:雑談 投稿日:2002年02月28日(木)21時25分28秒
- ロックス「悲しいとき〜。別ハン明かしても『誰それ?』って
反応が来たとき〜」
オゾン 「その可能性は極めて大だな」
ロックス「『ここで興味を持って、その話も読みました。幻滅
しました』とか言われたとき〜」
オゾン 「そっちの可能性はさらに大」
ロックス「……更新するか」
- 118 名前:名無しさん 投稿日:2002年03月01日(金)20時15分22秒
- してくれ
- 119 名前:名無し一読者 投稿日:2002年03月03日(日)02時14分51秒
- 更新期待してるよ
- 120 名前:名無しかね 投稿日:2002年03月05日(火)17時25分52秒
- <112
<113
<114
うわ・・・・残念。
なるほどそうゆうことですか。詳しく
ないもんで知りませんでした。ぎゃふん。
僕も更新期待してます
- 121 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年03月06日(水)23時19分47秒
- 知らない間に僕らは
真夏の午後を通り過ぎ
闇を背負ってしまった
- 122 名前:caution 投稿日:2002年03月06日(水)23時21分08秒
☆☆以降このスレはやおいスレとなります☆☆
- 123 名前:シ=オン 投稿日:2002年03月06日(水)23時21分51秒
- みなさんこんばんは。オゾンロックスことシ=オンです。一部の方には
お久しぶりです。
(誰だそれ?)と思われた大多数の方は、過去ログ倉庫は探さない方が
幸せです。
- 124 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)23時22分52秒
- オゾン 「オゾンでーす」
ロックス「ロックスでーす」
シ=オン「……」
ロックス「シ=オンちゃん、でーーす! と言え!ザ・ぼんちのおさむ
ちゃんのように!」
オゾン 「あんましカラムなよ」
- 125 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)23時23分31秒
- ロックス「お前、ホモ小説の続き書けよ続き。題はそうだな『白っぽい闇』で」
オゾン 「シュートにしてマイナーなネタだな」
シ=オン「M.ANZAIさんネタにしてごめんなさい」
ロックス「いい子ぶってんじゃねえ! そこに四つん這いになってズボンを脱げ!」
オゾン 「違うから。そのノリは違うから」
- 126 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)23時24分09秒
- ロックス「そんな訳でダブル主人公の新章『妄想と情熱のあいだ』近日公開!」
オゾン 「無理があるって」
- 127 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)23時25分03秒
- シ=オン「うずくまり、うめき声をあげている男たちの姿を見た。その
中で1人、こともなげに立っている人影があった。僕は真っ
先に王子――市井さんと同じ顔を持つ少年――を思った。で
も違った。彼らを無表情に見下ろしていたのは、僕よりも年
下の少女だった。男たちはまるで彼女にひれ伏す臣下のよう
だった。少女は僕を見、チェシャ猫のように笑った」
オゾン 「ノリノリかよ!」
- 128 名前: 投稿日:2002年03月06日(水)23時25分59秒
- ロックス「彼のとまどいの表情を見ていると、甘く熟した果実の匂いが
喚起されて、口元が緩みました。ご主人様と同じ顔を持つ、
ソドムの罪を犯した男娼、ユウキ。脳裏に、レフトアローン
(マル・ウォルドロン)の、気怠いサックスとジァズピアノ
のイントロが流れ始めました。ある意味この出会いもまた運
命だったのかも知れません。ここが手術台の上で彼がコウモ
リ傘であるならば私はミシンでした」
オゾン 「お前ら、絶好調だな」
- 129 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月07日(木)05時43分24秒
- もしかして、ネタにつまった?
- 130 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月07日(木)08時52分23秒
- ぱくりをぱくるその器のでかさ…あんた最高だよ。
「白っぽい闇」読みたい(藁
↑の題から『っぽい』を抜いた題の作品は読む前に消えちゃったけど。(にが藁
- 131 名前: 投稿日:2002年03月08日(金)00時58分37秒
- ロックス「ネタ切れとか言うな! 俺が寒いみたいだろ!!」
シ=オン「>>129さんの単刀直入なレスがいいよね。あと>>130さん
ありがとう」
ロックス「こうなったら、やおい一号行け! みんなを引かせろ!」
オゾン 「わざわざ読む人を限定させてないかこれ? 素直に紺野が愉快
なことやってる話を続けた方が……」
ロックス「 俺 た ち は、物 語 で 遊 ん で る だ け だ 」
- 132 名前:妄想と情熱のあいだ 投稿日:2002年03月08日(金)01時13分43秒
- CPはズバリ、ユウ×紺です。
読むヒトを選びます。それはもう。
『真夜中の王子』のあらすじ
ユウキはホモ! ユウキは秘密のゲイバーでバイトしてた! その店の
ナンバーワン、市井ソックリの少年、通称『王子』との色恋沙汰の物語だ!
オゾン 「間違ってはないけどな」
シ=オン「ホモ、っていうか、服装倒錯とか性同一性障害とかともまた違う
んだよね」
ロックス「直ちゃむはカワイイな」
- 133 名前:妄想と情熱のあいだ(ユウキサイド) 投稿日:2002年03月08日(金)01時38分09秒
王子。元気にしてる? 僕は相変わらずだよ。
謹慎がとけて、次の新曲に参加できるようになってから、また忙しい毎日
が続いてる。
でも、大丈夫。今はもう、昔の僕じゃない。セレブレイドと、王子に関わ
れることが出来た幸せな季節は、今の僕の大きな力になっている。つらい
ことがあっても、あの頃を思い出せば、勇気がわいてくる。
でも、と、ときどき思う。
変わることがいいことなのかどうか、分からなくなる。
僕たち二人は、変わっちゃったのかな?
僕は、
……僕は、
- 134 名前:妄想と情熱のあいだ(ユウキサイド) 投稿日:2002年03月08日(金)01時38分55秒
- ◇◇◇
- 135 名前:妄想と情熱のあいだ(ユウキサイド) 投稿日:2002年03月08日(金)08時33分09秒
- 半年ぶりに芸能界に戻ってきて驚いたのは、見知った顔ががらりと
変わったことだった。確かに回転の早い業界ではあるのだけれど、
折角仲が良くなれたADさんやヘアメイクさんがいなくなってしま
っていて、淋しい気分にさせられた。
「ユウキ、まだ馴れないかも知れないけど、頑張ろうね!」
ソニンは朝からテンションが高い。これまで1人で僕の尻拭いをさ
せられて、EEJUMPを切り盛りしてきた彼女には永遠に頭が上
がりそうにない。
「うん。頑張ろう、ソニン」
ソニンは目を丸くして、ユウキがやる気だしてる! と嬉しそうに
騒ぎ立てた。これまで、そんなにやる気なさそうだったかな? と
ひとしきり反省した。
- 136 名前:妄想と情熱のあいだ(ユウキサイド) 投稿日:2002年03月08日(金)08時34分08秒
- TV局の入り口に張り出されている本日収録予定を見ると、モーニン
グ娘。もいた。今、この建屋の中に真希ちゃんもいるんだよなあ、と
思った。
スタジオに入る。緊張感が全身を包む。懐かしい空気の隙間に、棘の
ように違和感を感じる。
(この番組も、B系列のタレントが増えたなあ)
ウチの事務所の立場はとても微妙で、BにもUにも顔が効く、といえ
ば聞こえがいいけど、実際にはどっちつかずを強要されている感じだ。
それだけに、ややこしい立場に立たされることも多い。元々、僕の休
養の引き金になった事件だって――
- 137 名前:妄想と情熱のあいだ(ユウキサイド) 投稿日:2002年03月08日(金)08時34分48秒
- 「マジかよぉ、マジでゴマキじゃんか」
いきなり、場違いに派手なスーツを着た若い人――二十代前半に見える
――が、僕の腕をつかんで言った。この業界、見た目や年齢では地位や
職業は判断出来ない。ぞろぞろと取り巻きを連れている。知らない顔だ
けど、それなりの人らしい。
僕をじろじろと値踏みする濁った眼を見てピンと来た。彼はそちら側の
人間だと。
「あ、あの、すみませんけど、手を離して貰えませんか――」
(お前、ウリやってんだってな。俺にもひとつ頼むわ)
- 138 名前:妄想と情熱のあいだ(ユウキサイド) 投稿日:2002年03月08日(金)08時35分23秒
- 耳元で囁かれた。僕は、かっ、と頬が赤面するのを感じた。
つかまれた腕を振りほどこうとして、肘が彼の唇に当たった。彼は口の
中を切ったらしく、なにかをわめき散らした。スタジオは騒然となった。
スタッフやADは(またユウキが騒ぎを起こしてる)とでも言いたげに、
遠巻きにしていた。僕たちの新しいマネージャが飛び出してきて、事情
を聞く前に折り畳み式携帯のように腰を折った。
- 139 名前:妄想と情熱のあいだ(ユウキサイド) 投稿日:2002年03月08日(金)08時36分02秒
- どうやら、彼はスポンサーの息子のようだった。電通にコネで入社して、
まだ若いのにいっぱしを気取っているそうだ。周りのスタッフからも煙
たがられる存在のようだった。
だけど、今の問題は、そんなことではなかった。原因や道理なんてもの
は何の役にも立たなかった。ただあるのは、僕がこの場の実力者から不
興を買った、って事実だけだ。
どこか白々しい雰囲気で、リハーサルは進んだ。事情を知らないソニン
は1人、張り切って場を盛り上げようてしていた。
- 140 名前:妄想と情熱のあいだ(ユウキサイド) 投稿日:2002年03月08日(金)08時36分51秒
- セットの調整の間の三十分、僕たちは休憩を貰った。
「後藤ユウキさん、ちょっとよろしいですか?」
楽屋に、男が1人訪ねてきた。取り巻きの中に、その男の顔があった
ように記憶している。物腰は柔らかいが、細かな所作がどうみても堅
気では無かった。
「え? なになに? ユウキどうしたの?」
「なんでもないよ。ちょっと行ってくる」
マネージャも、既になにか言い含められているのか、楽屋を出ていく
僕を見てみないフリをしていた。
- 141 名前:妄想と情熱のあいだ(ユウキサイド) 投稿日:2002年03月08日(金)08時37分37秒
- やっぱり僕は芸能界に復帰しても、まともな道は歩かせてもらえない
らしい。仕方ないことだとは言え。
そう。仕方ないことなのだ。よくあることなのだ。
自分に、言い聞かせた。
誰も使っていない空きの楽屋に、先ほどの彼はいた。取り巻きたちも
ずらりと揃っていた。余程、僕に御執心のようだ。
「さっきは悪かったな」
ニヤニヤ笑いはそのままに、男は言った。
「みんなの前であんなことを言われたのか恥ずかしかったのか?
大丈夫だ。みんな知ってるさ。お前が男に突っ込まれてよがってる
淫売だってことはな」
僕は黙っていた。
僕が表情を変えないのを見て、男は声を張り上げた。
- 142 名前:妄想と情熱のあいだ(ユウキサイド) 投稿日:2002年03月08日(金)08時38分25秒
- 「究極の選択! ゴマキ似の男と保田似の女、ヤラなきゃならないなら
どっちを選ぶ?」
「そりゃあ、ゴマキの顔に口でしてもらうでしょ!」
「保田は最初から女だ!」
男たちは、下卑た笑い声をあげた。
どうして彼らが僕にからむのかいぶかしく思ったけど、その次の彼らの
言葉で納得できた。
「あの年寄りが後ろ盾だと思ってでかい顔してんじゃねえぞ」
(ああ、なるほどね)
どうも僕は、芸能界のずっとずっと上で反目しあっている派閥争いの矢面
に立たされてしまっているらしい。無法に見える彼らの行動にも、彼らな
りのロジックは存在しているのだろう。
僕に出来る判断は、二つに一つだ。
耐えるか反発するか。
- 143 名前:妄想と情熱のあいだ(ユウキサイド) 投稿日:2002年03月08日(金)08時39分02秒
- だけど、反発するには『おばあちゃん』に助けてもらわないといけない
のだし――彼らの目的は、そこにあるのだろう――今回の僕の復帰に際
してもかなり無茶をしてくれた彼女に、これ以上迷惑はかけたくなかった。
(僕さえ我慢すれば、誰にも迷惑はかからない)
「僕は、争いごとの火種になる気はないよ。貴方たちの思惑通りには動
かない。なにをされても、誰にも泣きついたりしないから」
なにもかもを諦めて、そう言った。
それは、予想外の返答だったのかも知れない。男たちは気色ばんだ。そ
して顔を赤くして、泣いて許しを請うまで責めてやるから覚悟しろ、と
声を荒くした。
- 144 名前:妄想と情熱のあいだ(ユウキサイド) 投稿日:2002年03月08日(金)08時39分46秒
- 僕は、そのう――なにも後ろ盾が無かった昔、普通の性行為に飽きた
年寄りのお偉方に、メディアでの露出を条件に、少々変わった趣向を
提供していた――はっきり言ってしまえば、身体を売ってテレビに出
ていた時代があった。その噂は、同じ趣味を持つものたちにそれなり
に広まっていたみたいで、真希ちゃんと顔が似ていたこともあって、
繁盛していた。
僕の罪は永久に消えないし、何度も贖罪の苦しみを味あわなければなら
ないのだと思う。
そう。
今日のように。
- 145 名前:妄想と情熱のあいだ(ユウキサイド) 投稿日:2002年03月08日(金)08時40分28秒
- おばあちゃんは、僕が暴行を受けたと知ったら、損得を省みずに乗り出し
てくるだろう。こんな、ちっぽけでどうでもいい僕なんかのために。
だからこそ、僕は耐えなければならないんだ。
男の1人に足を引っかけられ、僕はしたたかに背を打った。誰かが、僕
に馬乗りになった。男の吐く息が顔にかかった。缶コーヒーくさい匂い
に胸が悪くなった。
(ごめん、ソニン。僕はまた、きみに迷惑をかけることになるのかも知
れない)
昔のように、すべての感情を殺して、目を閉じた。
- 146 名前:妄想と情熱のあいだ(ユウキサイド) 投稿日:2002年03月08日(金)08時40分59秒
- ◇◇◇
- 147 名前:妄想と情熱のあいだ(ユウキサイド) 投稿日:2002年03月08日(金)08時41分40秒
- 肉が、肉を打つ低い音。
男たちの罵声。
「なんだてめえ!」
「ガキがいつ紛れ込んだ!」
なにが起こったのかは分からない。男たちが仲間割れでもしたのか、
突然、楽屋は乱闘の場となった。
とても長い時間が過ぎたような気がしたんだけど、実際には三十秒
もなかったのかも知れない。
気がつくと、楽屋は静かになっていた。
のろのろと身体を起こした。飛び込んできた光景に言葉を失った。
それは強烈に現実感のない世界だった。うずくまり、うつ伏せに
なり、うめき声をあげている男たちの姿を見た。
- 148 名前:妄想と情熱のあいだ(ユウキサイド) 投稿日:2002年03月08日(金)08時42分13秒
- その中で1人、こともなげに立っている人影があった。僕は真っ先に
王子――市井さんと同じ顔を持つ少年――を思った。でも違った。彼
らを無表情に見下ろしていたのは、僕よりも年下の少女だった。男た
ちはまるで彼女にひれ伏す臣下のようだった。少女は僕を見、チェシ
ャ猫のように笑った
現実感の喪失を覚えた原因は、彼女にあった。
彼女は、プロレスラーがするようなマスクをかぶっていた。
額の位置に『紺』と刺繍されていた。
- 149 名前:シ=オン 投稿日:2002年03月08日(金)08時42分59秒
- つづく
- 150 名前: 投稿日:2002年03月08日(金)08時43分32秒
- ロックス「長い、長すぎる! こんな冗談ネタでマジに書くなよ!」
シ=オン「次回は紺野サイドで」
- 151 名前: 投稿日:2002年03月08日(金)22時11分32秒
- なんかずっとある人の作風に似てるなぁと思いながら読んでいた自分にびびって
もいいですか?>突然のカミングアウト
- 152 名前: 投稿日:2002年03月09日(土)10時19分33秒
- アンタばればれやがな>紺
3/9の17:00-京都駅でいーじゃん無料コンサートしますね。
- 153 名前:名無しかね 投稿日:2002年03月10日(日)20時00分03秒
- <152
びっくりしたー。僕そのコンサート
たまたまいきましたよ
ゆうきってなにげにかわいいな・・・
- 154 名前:小娘オーバードライブ! 投稿日:2002年03月14日(木)02時44分34秒
- 『ショマスレ公認小説』?続き読みてぇです…。
いや、『妄想と情熱のあいだ(ユウキサイド)』も面白いんですが…。
ううう…。
- 155 名前:名無し 投稿日:2002年03月23日(土)21時29分56秒
- 放置はイヤよ。
- 156 名前:nanasi 投稿日:2002年03月24日(日)21時22分11秒
- ショマヲタが注目してるので頑張ってけろ。
- 157 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年03月25日(月)02時35分18秒
- へへ……。
企画モノに参加したいと思ったりして。
ちょびっと待ってくれ!
- 158 名前:名無し読者 投稿日:2002年03月30日(土)23時16分57秒
- 放置しないと言うならば待つのみよ。
- 159 名前:名無し 投稿日:2002年04月04日(木)19時27分56秒
- お〜い、まだかい?
- 160 名前:名無し 投稿日:2002年04月22日(月)04時06分55秒
- 放置はエチケット違反だぜ。
- 161 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月22日(月)17時31分35秒
- まさか、作者さんがあのお方だとは知りませんでした。
- 162 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年04月24日(水)22時30分40秒
ロックス「余計なことを!」
オゾン(>>161の口を押さえ、いずこかへ拉致)
オゾン&ロックス「始まるよ〜」
- 163 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時32分09秒
- 深夜遅くの帰宅。
私のような落第者にも事務所は等しく、13人のモーニング娘。としての
仕事を与えて頂いております。ファンの方々も本当ならば私などの下賤な
シモブクレのつぶれアンマン顔よりも、心癒やされる後藤さまの女神の微
笑みを見ていたいと切望されていることでしょう。後藤さまの笑顔から放
たれる光は廃水に汚れた河川を清らかな渓流へと浄化させ、病や怪我に苦
しむ民たちを奇跡のように治癒させます。
- 164 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時32分47秒
私も身分不相応甚だしくも後藤さまのフレグランスを感じ取れる至近で仕
事をさせて頂き、骨髄まで貫かれるα波クラスの放射能めいたオーラを浴
び続けた結果、五期メンバーの中ではずば抜けてビューティーになりつつ
あります。勿論、残酷な神が創りたもうた究極の造形、先輩がたが有して
いる超ドレッドノート級の美貌には到底比肩しうるものではないのですが。
- 165 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時34分42秒
- 今日はハロモニの収録でした。最近特になのですが、事務所の意向なのでし
ょうか、後藤さんの大理石を思わせる神々しいまでに眩しい太ももを露出さ
せる衣装をまとわれることがよくあり、なので目に負担がかかる機会が多々
あります。しかし見ないでおける訳などある筈もなく、これはもうヒトゲノ
ムに直接働きかけてくる後藤さんの魅力なので仕方なのいですが、目薬が手
放せません。また休憩のたびにトイレで鼻血を抜いておかないと本番中に吹
き出しそうになりこれもまた苦悩の種です。こういう時だけは、染色体が4
8本あるが為に何も感じないニイガキを羨ましく思うこともあります。
- 166 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時35分12秒
- 明日の仕事は早朝六時からです。今は午前一時。出来る限りの休息を取らな
ければなりません。これも大事なモーニング娘。の仕事です。
私はキャビネットの扉を開け、ずらりと並んだ『後藤真希全集』と銘打った
オリジナル編集テープを眺めました。今のところ、45巻まであります。私
はその中から第8巻を取り出しました。
- 167 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時35分47秒
- テープを再生します。テレビ画面には『青春時代123』の歌の収録をして
いる後藤さんの姿が映し出されていました。何度も見ているのですが、後藤
さんが画面に映った途端、おお、と低く声を漏らしてしまいました。脳内麻
薬が私の全身を駆けめぐり始めました。
市井さんと入れ替わりにプッチモニに入った吉澤さんをフォローし、後藤さ
んはセンターで歌い、踊ります。その姿は感動的で、悲しいくらいに感動的
で、だからいつも泣いてしまいます。後藤さんを思い、涙を流します。
そう。
- 168 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時36分26秒
- このビデオの後藤さんは、娘。に入って10ケ月余り。すなわち、後藤さん
の娘。としてのキャリアは、今の私とまったく同じなのです。
モーニング娘。をまるっきり変えてしまった伝説的な金髪の少女、後藤真希
さんは入ってすぐにLOVEマシーンを大ヒットさせ、二ヶ月後にはプッチ
モニのメンバーとしてちょこっとLOVEを100万枚売り上げ、五ヶ月後
にはあか組4ではメインを張り、七ヶ月後には市井さんの卒業、4期メンバ
ーの増員を経験され、そしてこのビデオの中の後藤さんがいる訳です。まだ
一年たっていないのです。
それに引き替え、私はなにをして来たのでしょうか?
- 169 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時36分56秒
- 私の脳裏にこれまでの十ヶ月の映像と、中島みゆきの『地上の星』のテーマが
流れ始めました。
(補欠合格が1人)
(新曲はニイガキをフィーチャー)
(フォーメーションは後ろに回され)
(突然の13針の大怪我)
違う意味で泣けてきました。
(コントは落ちの役を割り当てられ)
(次の新曲のPVにもほとんど映らず)
天駆ける鮮やかな後藤さんのプロフィール。
私の、地を這う虫けらのような履歴。
- 170 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時37分27秒
- だからこそ、私は万物に感謝しなければなりません。世が世なれば私と後藤
さんの道が交差することなどあり得なかったのですから。私のモーニング娘。
としての半生は、そのまま後藤さんの側にいることを許された至福です。後
藤さんがモーニング娘。を卒業した時、私はその命を終えるのでしょう。
青春時代123のPVを幸せな想いで眺めながら、満ち足りた気持ちで布団に
もぐり込みました。時計の針は、午前3時を差していました。
- 171 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時38分17秒
◇◇◇
- 172 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時39分23秒
- 夢を見ました。
彼と初めて出会った時の光景でした。
それは、目覚めてから起こる出来事を予感してのものだったのかも知れません。
ここはスタジオです。本番の収録中です。いろんな小物を使ってギャグを言う
のです。そして合格すると、その小物が頂ける、という企画なのです。
私は、化粧品と、プロレスラーがかぶる仮面を手にマイクの前に立ちました。
そして、じっと化粧品を見つめて、
「見るマスカラ」
と言いました。審判の中澤さんは、は? という顔をしました。
- 173 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時39分54秒
- 「いえ、ですから、ミル・マスカラスとかけてみたんですけど。彼は仮面貴族
の異名を持つメキシコのルチャ・リブレのプロレスラーで、ってそれは二重表
現になっちゃいますね。1971年に日本プロレスに──」
「分かった分かった。よー分からんけど。はい、紺野正解〜」
私の後ろでパラソルを抱えていた飯田さんがずるいー、と抗議の声をあげました。
楽屋で、さっそく私は賞品に名前を書くことにしました。スタジオの調整で、
しばらく時間が出来たので、仮面には『紺』と刺繍しました。なかなかの出来
で、私はしげしげと仮面を眺めました。そして、かぶってみました。
- 174 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時40分25秒
- 「なにそのマスク。面白いねえ。ごとうのダイコンと交換しない?」
その瞬間、心拍が倍になりました。後藤さんから私に声をかけて頂いたのです。
後藤さんが近づいてくるまで気がつかなかったなんて、大失態です。本来なら
ば半径5メートル以内に近づいてくれば、匂い、足音のパターン、そしてスタ
ーのオーラを私の前頭葉に格納されているご主人レーダーが感知してドーパミ
ンを大量分泌させる手はずとなっている筈だったのです。この仮面は思いの外、
私と世界を遮断するようです。
そうでした。先ほどのクイズで、後藤さんはダイコンやらニンジンやらで正解
をもらっていたのです。後藤さんが触れた食料を頂けるなんて、幸せすぎます。
「喜んで交換させて下さい」
- 175 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時41分30秒
- マスクをかぶったまま、振り返った私の鼻先に、
「はい、ダイコーン」
そう言って、後藤さんは笑いながら太ももを放り出すように露出させました。
柳生心影流ばりの不意打ちに、心の準備が追いつきませんでした。マスクの中
に、大量に鼻血を吹き出してしまいました。
「ト、トイレに行って来ます!」
早くマスクを外さないと、鼻血で溺死してしまいます。無呼吸で、トイレに
駆け込みました。
マスクのまま廊下を走る私の視界の隅に、おかしな光景が見えていたのです
が、今はそれどころではありませんでした。
- 176 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時42分08秒
◇◇◇
- 177 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時42分44秒
- 「……」
ようやく、呼吸が整いました。
私は、女子トイレの鏡の前で、先ほどみた光景について考えていました。
(使われていない楽屋に、男が2人で入って行った)
1人はADです。何度か、スタジオで顔を見ました。仕事先のスタッフたち
のプロフィールは大抵頭に入っています。彼がつるんでいるディレクターを
中心としたグループには、よくない噂がつきまとっていました。
問題なのは、ADに連れられていたもう1人の少年の方です。
血の匂いのする仮面に視線を落としました。これをかぶってしまえば、私が
紺野あさ美だということを知るすべはありません。
- 178 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時43分32秒
- (……荒事になるかも知れない)
私はマスクを身につけました(BGM:BACKDRAFT)。心地よい緊張感が、細胞の
一つ一つを覚醒させていきます。北海道にいた頃の感覚がよみがえります。極
心の地方大会で優勝した中学生時代、相手を壊すスタイルの空手をもってして
『紺色の悪魔』と呼ばれたものでした。
マスクの下で、唇を舐めました。
鉄の味がしました。
扉の前に立っていたADは、私を見るなり「なんだお前?」と呆れたように
言いました。マスクをかぶって向こうから歩いてくるのだから、怪しさ抜群
です。
- 179 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時44分10秒
- 「あれ? ええと、貴方はモーニング娘。の紺――」
(やばい)
きっと、この人は私の数少ないファンなのです。歩き方だけで私を認識する
とは、マニアックな人です。だけど今は敵です。速攻で無力化させねばなり
ません。
- 180 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時45分18秒
- 私は滑るようにADの懐に潜り込みました。股間が目の前にあります。よく
『急所蹴り』などと言いますが、実際に動いている相手の急所を正確に蹴る
ことは困難です。なので、スナップを利かせた裏拳で金的を叩きました(禁
じ手)。これが正解です。
- 181 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時46分04秒
ADは真っ青になって、何事かをわめきながら私を掴もうと腕を振り回しま
した。私は落ち着いて肘で受けました(禁じ手)。身体を右にさばき、抜き
手を(禁じ手)肋骨の下、横隔膜の辺りに打ち込みました。呼吸が出来なく
なったADは身体を屈めました。これでようやく、私の手が男の顔に届きま
す。掌底を相手のあごに添えました。そのまま手首を返し、手のひらで相手
の顔をつかむようにひねります。すると、ちょうど相手の目に指が入るので
す(禁じ手)。
- 182 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時46分36秒
- 楽屋の中に入ると、予想通りの光景が展開されていました。中央に押さえつ
けられた少年。周りを取り囲む大人たち。一部には、すでにベルトを緩めて
いる男もいました。
私はトランスジェンダーについては理解があるつもりです。トルーパーのや
おい本を執筆したこともあるくらいです。
しかし、さぶはダメですさぶは。あれは醜いです。毛だらけのクマみたいな
男同士が柔道の試合のように組んず解れつしている光景には身の毛がよだち
ます。
「なんだてめえ!」
「ガキがいつ紛れ込んだ!」
- 183 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時47分08秒
- 男たちが声を荒げました。一体、ここをどこだと思っているのでしょう。神聖
な職場でこんな下劣な行為に及んでいい訳がありません。マスクマン紺野が粛
正します。
全員を打ち倒すのに、15秒かかりませんでした。心も身体も堕落しきった大
人たち相手なのだから、もう少し手早く出来たかも知れません。
うめき声をあげている男たちの間から、少年がのろのろと顔をあげました。そ
して、まだ愚鈍にも現状が理解出来ていないのか、私に目を向けたまま、固ま
っていました。
- 184 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時47分41秒
- 彼のとまどいの表情を見ていると、甘く熟した果実の匂いが喚起されて、口
元が緩みました。ご主人様と同じ顔を持つ、ソドムの罪を犯した男娼、ユウ
キ。脳裏に、レフトアローン(マル・ウォルドロン)の、気怠いサックスと
ジァズピアノのイントロが流れ始めました。ある意味この出会いもまた運命
だったのかも知れません。ここが手術台の上で彼がコウモリ傘であるならば
私はミシンでした
- 185 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時48分21秒
◇◇◇
- 186 名前:真夜中の紺野 投稿日:2002年04月24日(水)22時48分55秒
- 朝になりました。
昨日見た古い夢のことを思い出しながら、配信されていたネットニュースのピック
アップサービスを読んでいた私の目に、飛び込んできたのは、
『ユウキ、EEJUMPを脱退』
の記事でした。
- 187 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年04月24日(水)22時55分21秒
市井、デイリー七位おめでとう。
- 188 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年04月24日(水)22時56分01秒
- あ、続くって入れるの忘れてた(ボケボケ
- 189 名前:名無しさん 投稿日:2002年04月24日(水)23時20分15秒
- 再開おめ!待ってたよ〜
- 190 名前:名無し 投稿日:2002年04月25日(木)02時19分52秒
感 無 量
- 191 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月27日(土)17時47分19秒
- 紺野サイド最高。
- 192 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月28日(日)00時55分01秒
- うわ〜ん待ってました。
ステキ。
- 193 名前:オムらいっすぅ 投稿日:2002年04月29日(月)10時01分21秒
- ご、ごまが…♪紺野の考えも面白いです。
っていうかごま可愛すぎ(そればっかりかよ)で紺野の気持ちもめちゃわかる!
続き期待してます。
- 194 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月30日(火)16時04分00秒
- 待て待て待て。
トルーパーのやおい本が全盛の時期は紺野まだ3つとか4つじゃ…(笑
と、無粋な感想を述べてみる。 スマソ
- 195 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年05月03日(金)02時13分17秒
オゾン「>>194 いいんだよ! (理由)紺野だから」
ロックス「はじまるよー」
- 196 名前:まよこん 投稿日:2002年05月03日(金)02時14分19秒
その記事を見て最初に考えたのは、後藤さんの悲しみについてでした。
どうも昨日の夜のうちにすべては決定されてしまったようです。後藤さ
んはいつこのことを知ったのでしょう。もしかしたら、今、私と同じこ
の瞬間に、悲しい知らせを聞いているのかも知れません。ああ、後藤さ
んの苦悩は私の苦悩。朝から胸が張り裂けそうです。
清らかな朝日に浮かび上がる、憂いを秘めた長い睫毛。白皙の頬をわず
かに紅潮させて「女神の悲哀」と題されたバロック芸術の彫像のように
たたずむ後藤さんの姿。
涙の雫に潤む瞳は、朝霧にけむる森の泉です。胸の奥がうずきました。
初めてサンジ攻めゾロ受けのやおい本を読んだ時の感覚に似ていました。
- 197 名前:まよこん 投稿日:2002年05月03日(金)02時16分09秒
(スタッフにキャバクラに連れて行かれた……? 悪いのはスタッフじゃ
ないですか)
(……事務所の早すぎる対応も気になりますね。黒幕は――)
背後にいる第三者の存在をひしひしと感じました。仕組まれた脱退騒ぎ
――どうやらユウキはハメられたみたいです。でもまあ、私には関係の
ないことです。関心事は、今日一日、後藤さんとどう接すればよいかで
した。
の特別練習としてスタジオに残っていました。
- 198 名前:まよこん 投稿日:2002年05月03日(金)02時17分17秒
「さあ、みんな行くよー」
後藤さんは元気でした。元気すぎました。
モーニング娘。の先輩がたは、みんな気を使ってか、後藤さんの弟の件に
ついては一切口にしませんでした。同期の高橋さんと小川さんも同様でした。
しかし、
「ねえねえ、あさ美ちゃん聞いた?」
ニイガキです。ニイガキが嬉しそうに私に耳打ちしてきました。
先輩方は別の仕事場に移動していて、私たち五期メンと加護さん辻さんはチ
アリーディングの特別練習としてスタジオに残っていました。
- 199 名前:まよこん 投稿日:2002年05月03日(金)02時18分02秒
- 「聞いてますよ。でも、私たちがどうこう出来る問題じゃありませんから」
「へえ。あさ美ちゃん情報早いんだ」
どうやら、ユウキのことを知らない娘。をつかまえてはいらない情報を流し
込んでいるようです。興味を持った私は、
「勿論ですよ。飯田さんの写真集の話ですよね」
と、ピントのずれたことを言ってみました。
「ちっがーうよ!」
この時のニイガキの嬉しそうな顔ときたら、ジャングル大帝もといライオン
キングに出てくるブチハイエナそのものでした。
- 200 名前:まよこん 投稿日:2002年05月03日(金)02時19分32秒
- 「ユウキ、って知ってるでしょ? ユウキ。なんかねえ、事務所のゴタゴタ
に首つっこんだらしいの」
いくらホモガキとはいえ、後藤さんの弟をつかまえて呼び捨てはないだろう、
と思いましたが、とりあえず黙っていました。
「聞き慣れない事務所が絡んできてるみたい。バーニング系列なのかなあ。
セレブ――」
血の気が引きました。ここでその名を聞くとは思いませんでした。私はニイ
ガキの胸ぐらをつかんで、しゃべるのをやめさせました。まだ私たちの周り
にはスタッフもいれば出入りの業者もいるのです。
- 201 名前:まよこん 投稿日:2002年05月03日(金)02時20分12秒
「ちょっと、あさ美ちゃんどうしたのよ」
驚いたようなニイガキの声。思わず手が出てしまいました。何も知らないで
いることは幸せです。
「ああ、ごめんなさい。ダンスの練習で腕がつっちゃったみたいで」
最近練習ハードすぎるもんね分かる分かると何も分かっていないニイガキは
笑っていました。
午後11時。
ようやく、今日の練習は終わりました。チアリーディングは馴れない筋肉を
使うので、なんだか全身がだるいです。
みなで、ゾロゾロとスタジオを出たところで、
「ねえねえ、あさ美ちゃん見てよ」
ニイガキに袖を引っ張られ、ふと前を見ました。
- 202 名前:まよこん 投稿日:2002年05月03日(金)02時21分56秒
(うっわあ。噂をすれば――)
ヒップホップ風のゆったりしたジャージにごついネックレス。まぶかに帽子
をかぶってはいるものの、知っている人が見れば誰かひとめで分かります。
彼が、何かの拍子に顔をあげました。向かいのビルの窓に映った夜空を見上
げたようでした。後藤さんの面影を残した男性の横顔が、月明かりに照らさ
れました。
後藤さんが太陽ならば、彼はその影です。光が強くなればなるほど、影は暗
さを増します。
――元EEJUMPのユウキ。
ナイキのスニーカーのつま先がリズムを刻んでいました。気の抜けた人待ち顔
で立っていました。それは昨日の晩、芸能界から追放された者の姿としては緊
張感のないことおびただく思えました。
- 203 名前:まよこん 投稿日:2002年05月03日(金)02時22分48秒
(おかしいね。後藤さんはもう先に帰った筈なのに)
ニイガキが耳元でしゃべるので意味無くムカつきます。
と、私たち一団を見つけたユウキは、小走りにこちらに走って来ました。
そして、恐るべき事を口走りました。
「あ、紺野さん。待ってたんだ。ちょっと今からつき合ってもらえないかな?」
うわっ、とニイガキが小声で叫びました。そして、なんともいえないいやらし
い顔で笑いました。もしかしたら、こいつ梨本にあることないこと吹聴する気
なんじゃねえのか? そう思いました。
「あ、あの、迷惑だったかな……」
眉間にシワが寄って見たいです。軽く睨んだだけで途端にユウキは怯えたよ
うに私から目をそらしました。
- 204 名前:まよこん 投稿日:2002年05月03日(金)02時23分28秒
私はユウキに、とある言葉を耳打ちしました。
途端に、ユウキは真っ青になりました。
「――に、関係あることなんですよね」
ユウキは、うん、ともううん、ともとれる曖昧な感じで首を振りました。
肩をつかんで、はっきりせえ! とガクガク揺さぶりたい衝動にかられま
したが、我慢しました。
「それだったら、私に出来ることは何もありません。ごめんなさい」
ユウキに背を向け、行こう、と高橋さん小川さんに声をかけました。いく
ら魂が腐っているとはいえ、後藤さんの弟。(もし後藤さんが男だったら)
という妄想を一部でも具現したともいえるその姿に、少しでも萌えないか、
と問われれば否定出来ません。近づかないに越したことはありません。
- 205 名前:まよこん 投稿日:2002年05月03日(金)02時24分03秒
すると、ユウキは私に向かって、
「紺野さんのことが、あいつらにバレてるかも知れないんだ」
と叫びました。やはりこいつはクソガキです。ここは関係者が多数出入り
するスタジオの前で、己は騒ぎを引き起こした張本人である、というシチ
ュエーションが理解出来ていません。
私はもう一度ユウキの側に駆け寄り、笑顔で見上げました。そして、
「いいから黙れ。その口を閉じろ」
と命令しました。顔は笑ったまま。
ユウキの目が、大きく見開かれました。
「とりあえず話は聞く。タクシー呼んでくるから、こんな目立つところで
うろちょろしてんじゃねえ」
微笑みと共にドスのきいた低音でクギを刺しました。
- 206 名前:まよこん 投稿日:2002年05月03日(金)02時24分39秒
- ごめん、ちょっと寄り道して帰る、とメンバーに告げた私に、小川さんが
ふふっ、と笑って、
「あさ美ちゃん、そうだったんだあ。大変だねえ」
と言いました。私は、小川さんにそういわれたこと自体が照れくさくて、
耳が赤くなるのを感じました。
「全然、ぜんっぜんそういうんじゃなくて」
「後藤さんには秘密にしておいてあげる」
背後で、不安そうに私たちのやりとりを見ているユウキに腹が立ちました。
◇◇◇
「とにかく、その件に絡む気は一切ないから。私は身分不相応なモーニング
娘。の一員、って役割を果たすのに精一杯なんです。分かりますか?」
ここは、新宿の某カラオケ店です。
一度、後藤さんに連れてきてもらったことがある場所です。
- 207 名前:まよこん 投稿日:2002年05月03日(金)02時25分19秒
- 「でも、紺野さんはほら、前に僕を助けてくれたじゃない」
「前?」
ユウキは視線を落とし、言いにくそうに、
「……ええと、テレビ局の楽屋で、その、僕が襲われそうになってたところを」
少しだけ、ユウキに見とれていました。後藤さんに似た顔で恥じらいを見せる
なんて反則です。
「あ、あれは、謎のマスクマンで私とは一切関係ありません」
「ええっ……そうだったんだ。僕はてっきり」
「あの人は正義のマスクマンなのです。でも、その正体を知る人は誰もいない
のです」
「……山木プロデューサーをのしたのは誰だ、って向こうの人たちも犯人探し
をしてるんだ。僕は紺野さんだ、って思ったけど、違うんだ……」
やっと分かってもらえたようです。
- 208 名前:まよこん 投稿日:2002年05月03日(金)02時26分46秒
「そういう訳で、私を巻き込むのやめて下さいね。あんた――ユウキさんの
今回のことに関しては、運が悪かったですね、としか言いようがありません」
肩を落としたユウキを口先だけで励ましながら、私たちはカラオケを出ました。
もう、午前一時です。
突然、前方でフラッシュが光りました。
(えっ?)
前にいた黒ずくめの男が、大通りを走って横切って行きました。途端に通りは
けたたましいクラクションに包まれました。
(――今のは、カメラ?)
通りの向こうに待機させていたらしいバイクにまたがり、走り去っていく姿を
茫然と眺めていました。ナンバープレートを記憶しましたが、おそらく役には
立たないでしょう。
「ねえ、今のってもしかして……」
- 209 名前:まよこん 投稿日:2002年05月03日(金)02時27分51秒
- ユウキが頼りなげに私の腕にすがりつきました。私が握り拳を作って、ぶる
ぶると震えていることを見て取ったのか面を伏せました。
なんの騒ぎだ、と、繁華街の夜の職業を生業とする類の人たちがわいてきま
した。野次馬たちの何人かは、私とユウキに気づいたようでした。
はっ、と私は後ろを振り返りました。カメラ男の位置から考えて、私とユウ
キの背景となるのは、
(あ――)
私は、カイジのような、画面がぐにゃりと歪んでいく映像を見ていました。
無重力の中を漂っているかのようで、足の裏の感覚さえ曖昧になっていま
した。
現像された写真には、まるで私とユウキがラブホテルから出てきたかのよう
に写っていることでしょう。
- 210 名前:まよこん 投稿日:2002年05月03日(金)02時28分27秒
- (……しくじった)
芸能界の泥濘に引きずり込もうとする黒い腕に私は捕らえられたようです。
心臓が早鐘のように脈打っています。私は集まってきた雑踏をかき分け、
一歩一歩、地面の感触を確かめながら歩き始めました。後でユウキから聞
いた話だと、まるで夢遊病者のような足取りだったとのことでした。
その時の私は、胸に手を当て、後藤さんを思っていました。たぐいなきもの。
この世界のすべて。
(もっともっと、後藤さんの側にいたい)
(もう少しだけでいいから、後藤さんの側にいさせて下さい)
(もう少し、もう少しだけでいいから)
夜の街をさまよいながら、私はただ祈っていました。
- 211 名前:オゾンロックス 投稿日:2002年05月03日(金)02時29分05秒
- つづく、
っていうか、もうそろそろスレの作成限界だな。
- 212 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月04日(土)17時30分39秒
- さよなら紺野・・・
- 213 名前:名無し 投稿日:2002年05月09日(木)00時00分59秒
- イ`紺野・・・
- 214 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月09日(木)13時00分09秒
- ガムバレ紺野〜〜〜
- 215 名前:名無しさん 投稿日:2002年05月26日(日)15時33分46秒
- 作者さん大変です!!
ミュージカル見ましたか?
- 216 名前:名無し読者 投稿日:2002年05月30日(木)19時13分58秒
- 続きカモーンナ
- 217 名前:名無し紺々 投稿日:2002年06月13日(木)14時01分58秒
- ≡ ノハヽ┌ O.─┐
≡川o・-・)| 待 |
≡ ( 二つ| 望 |
≡ ノ ヽノ |. |
(⌒(⌒)≡ し (_)  ̄ ̄ ̄
- 218 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月07日(日)21時30分39秒
- 新曲見た。紺野良かったね。
後藤の隣で歌えるなんて、いつ失神してもおかしくないよな(w
それはそうと、早く更s(ry
- 219 名前:名無しさん 投稿日:2002年07月28日(日)20時31分25秒
- Do it now!!
- 220 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月29日(月)08時45分14秒
- 作者さんおねがい…
- 221 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月01日(木)00時53分05秒
- おいおい…この話どうすんだよ…てか鬱だ…
- 222 名前:名無し 投稿日:2002年08月25日(日)16時42分47秒
- 続きが気になる!
作者さ〜ん!
- 223 名前:ななし 投稿日:2002年08月28日(水)00時16分51秒
- 続きが読みたい!
- 224 名前:AYAYA 投稿日:2002年09月07日(土)13時44分33秒
- まだかなまだかな
- 225 名前:名無し 投稿日:2002年09月07日(土)23時12分22秒
- 続きが気になる今日この頃。
- 226 名前:14645454 投稿日:2002年09月08日(日)04時07分35秒
- ageんな!!!!!
- 227 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月08日(日)14時29分42秒
- ( ´ Д `)<ゴマキってゆうな
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