魁!!娘。塾

1 名前:わん・おとな 投稿日:2000年12月11日(月)00時39分38秒
わたしは「つるぎののたろう」
むすめのなかのむすめをつくりあげるしんのえりーとこう
「むすめじゅく」のいちごうせいなのれす。
そしてののはそのいちごうせいの「ひっとう」としてがんばっているのれす。
2 名前:わん おとな 投稿日:2000年12月11日(月)01時49分25秒
さんごうせいひっとうの「だいごういんまき」せんぱいはとてもおっかないのれす。
さいしょみたときはたいくかんのなかにやっとはいるおおきさのようにみえたのれす。
でもそれは「まきせんぱい」がとてもびっくなひとだったのれそういうふうにみえたのれす。
3 名前:わん おとな 投稿日:2000年12月11日(月)01時51分33秒
「よしざわしんいちろう」はのののどうきゅうせいれす。
くーるなちせいはれ、えいごがだいとくいれす。5をとったんれすよ!5を!
「くく」もさいごまでいえるのれす!
ののはじゅぎょうちゅうはじゃんぷをよんでひるねばかりしているのれす。
4 名前:わん おとな 投稿日:2000年12月21日(木)15時10分59秒
〜前回までの粗筋〜
娘塾名物「覇炉婦炉」に突如乱入してきた集団「関東陽爆連」
のの等の活躍により騒ぎは収まったに見えたが、陽爆連を率いる
「稲葉」の登場により事態は風雲急を告げる。
しかし、塾長により「驚邏大四凶殺」で決着をつけることとなり
「のの」「石川」「吉澤」「加護」の四人は富士山へ向かった。
そこで待ち受けていたのは稲葉と爆弾三面拳とよばれる
「小湊」「ルル」「信田」だった。
そして驚邏大四凶殺、一の凶「灼熱硫黄関」での戦いが始まった。
5 名前:わん おとな 投稿日:2000年12月21日(木)15時24分51秒
のの「なんれすかこのにおいは!くさいのれす!おならのにおいがするのれす!」
加護「・・・梨華ちゃんがあやしいわ・・・」
石川「・・・私じゃありませんよぉ・・・」
吉澤「いや、ふざけてる場合じゃなさそうですよ」

闘場に着くと、そこは千度の硫黄泉の上に突き出ている岩に
板を渡しただけの闘場であった。

のの「くさいのれす!あついのれす!こわいのれす!」

案内役の風海・林海が叫ぶ。
「双方これを御覧あれい!!」
そしてウサギをその硫黄泉の中に投げ入れた!
一瞬で白骨化するウサギ。
「これぞ灼脈硫黄関!さあ、渡りませられい!三途の掛け橋を!!」

のの「ひ〜!ウサギさんが!!こわいのれす!!」
吉澤「・・・私が行きましょう・・・」

そして陽爆連からもルルが闘場へ降りてきていた。
稲葉「フフフ・・・久し振りに見せてもらうわ、ルルの中国拳法の奥義の数々・・・」

「始めい!!!」
6 名前:まじか!? 投稿日:2000年12月22日(金)03時56分54秒
メチャメチャおもしろくなってきたじゃねーか
7 名前:わん おとな 投稿日:2000年12月22日(金)11時57分54秒
のの「なんれすか!?あの構えは!?」

試合開始と同時にルルが奇妙な構えをとった。
片足でつま先立ちになり、両手をは「鳳凰の構え」をとっている。

先手をきったのは吉澤。リーチを活かした得意の拳打で様子を見る。
しかしルルは軽やかな動きで足場の上を飛び回ってかわす。

吉澤「ふふふ・・・なる程。少しはできるようですね・・・
   しかし逃げてばかりじゃ勝負になりませんよ・・・」
ルル「・・・ではお言葉に甘えるアル」
吉澤「はーっ!!」   
吉澤渾身の右ストレート。
しかしルルは空中に飛び上がり、吉澤の伸ばした右手を踏み台にして
空中で回転しながら吉澤の後ろに回った!!

吉澤「うっ!!」
苦痛に顔をしかめる吉澤。
見ると背中に大きな傷が出来ている。

石川「ひとみちゃーん!!!」
加護「あの中国女のつま先には、ドスが仕込んであるで!!」

そしてその後も軽やかな動きで吉澤を翻弄しながら、
確実にダメージを与えていくルル。
ルル「これぞ大往生流鳳鶴拳アルネ・・・」

稲葉「フフフ・・・
   押し寄せる波のように押さば引き、引かば押す鳳鶴拳。
   ルル・・・相変わらずの技の切れ・・・・・・・・・!!」
8 名前:わん おとな 投稿日:2000年12月23日(土)16時04分16秒
ルルの攻撃は続く。
足場の悪さを気にも留めない様子でヒットアウェイを繰り返すルルの攻撃。
吉澤は防戦一方の戦いを強いられていた。

のの「よしざわさんはあしばをきにしていつものわざのきれがないのれす・・・」

ルル「・・・なんとか上手く急所だけは外しているようアルね。
   流石と言っておくアル。でもそろそろ終わりにするアルよ・・・」
吉澤「・・・(まずい、なんとかここまで持ち堪えたけど、これ以上の攻撃は・・・)」

ルルは高く飛び上がり、つま先の刃物を吉澤に向けて急降下してきた!

石川「ああっ!ひとみちゃん!よけてえっ!」

グサッ!!
吉澤の腹に刃物が突き刺さった!!

ルル「・・・これで終りアルね・・・」
吉澤「・・・そうですね・・・あなたもですけど。」
ルル「何?・・・」
9 名前:わん おとな 投稿日:2000年12月27日(水)03時20分43秒
吉澤「・・・これを待っていました。今までは「切る」ばかりでしたけど
   とどめをさす時には「刺し」でくると・・・」
ルル「・・・何!?・・・ぬ、抜けないアル!!」
吉澤「これでもう逃げられませんよ。
   ののちゃん、梨華ちゃん、あいぼん、先に逝ってます。
   この「驚邏大四凶殺」必ず勝ってくださいね・・・」
稲葉「・・・」

吉澤「私の名は娘。塾一号生吉澤ひとみ!!
   これがこの世で最後のマッハパンチです!!」

グワシャー!!!

閃光のような右ストレートをルルの顔面に叩き込んだ吉澤。
ルルは吹っ飛び、そのまま硫黄泉に落ちた。
しかし、吉澤もまた最後の力を使い果たしたのか、
そのまま硫黄泉に沈んでいった・・・

稲葉「・・・愚かな・・・!!
   陽爆連三面拳の一人ルルともあろうものが
   相手を侮り不覚をとるとは・・・」

言葉を失う娘。塾の三人。

風海「さあ!進まれい!」
林海「娘。塾最大級名物『驚邏大四凶殺』
   まだ一の凶が終わったばかり・・・先がござる」

のの「まってくらさい・・・すこしじかんがほしいのれす・・・」
10 名前:わん おとな 投稿日:2000年12月30日(土)21時37分35秒
稲葉「どうした?怖じ気付いたのか?」

のの「りかちゃん、まじっくかゆせいぺんをかしてくらさい」

ののは石川に油性ペンをかりると、その二の腕に文字を書き始めた・・・

風海&林海「・・・?」

のの「じゅぎょうちゅうにあくびしながらきいていたことを
   じっさいにやるとはおもわなかったのれす・・・」

小湊「総長、あれは・・・!?」
稲葉「フフフ・・・味なことを。娘。塾名物『油誓痕生』とは・・・」

〜「娘塾。油誓痕生」〜
その由来は中国大陸を駆け巡りその勇猛果敢なことで名を馳せた
蒙古ジンギス汗の一族が仲間に戦死した者がでると
おのれの腕に名を刻みその名を刻み永遠の復讐を誓い
必ず敵をとったという故事にちなむ。

若い娘にとってその腕に油性ペンで字を書くことは
単にその見た目が悪くなるだけではなく
その落ちづらさ故、お風呂で擦り過ぎて痛くなる為
深い覚悟がなければ出来ないことは言うまでもない。

〜民明書房刊『日本風俗奇譚』より〜

のの「・・・いくのれす・・・」
石川「待ってください、私がまだ終わってません・・・」
加護「・・・うちもやるで・・・」

そして全員がその二の腕に「吉澤」の字を書いた(のの&加護は平仮名)
加護「・・・ののちゃん。
   よしざわの「し」が反対やで・・・それじゃ「J」や・・・」



11 名前:わん おとな 投稿日:2000年12月30日(土)23時59分29秒
最早斯様な駄文に目を通される方は居らぬと思うが
この「わん おとな」が帰省の為再開は1月2日からになり申す。
「驚邏大四凶殺」第二の凶「断崖宙乱関」編、楽しみに待たれい!!
12 名前:apatti 投稿日:2000年12月31日(日)03時25分29秒
わたしまーつわ。いつまでもまーつわ♪
13 名前:わん おとな 投稿日:2001年01月02日(火)22時23分37秒
稲葉「フフフ・・・奴等の目つきが変わってきおった・・・
   今になってやっとこの「驚邏大四凶殺」の凄まじさがわかりおったか・・・」

富士山を登っていく一行。
風海「止まられーい!!」
林海「驚邏大四凶殺、第二の凶『断崖宙乱関』!!!」

のの「・・・?どこにもとうじょうがないのれす!」
石川「うわー、物凄い崖がありますよぉ。石川怖いです・・・」
加護「・・・何か猛烈に悪い予感がするのう・・・」

風海「娘。塾!!関東陽爆連!!」
林海「両軍戦士、一人ずつ出られませい!!」

石川「・・・じゃあ、今度は私の番ですね・・・」
のの「りかちゃん・・・」
石川「心配しないでください。チャーミーは平気です!」
加護「お、梨華ちゃんチャーミーになりおったで」

三面拳!信田!!

石川「・・・それにしても、高いですねえ。何メートルくらいあるんですか?」
風海「・・・・・。さあ持たれい。この世と地獄を結ぶ命綱・・・」
石川「え?(・・・質問は無視されちゃった・・・)」
風海「よいかな?」
石川「え?よいかなって?チャーミーよくわかりま・・・キャア!!」

石川の話が終わるのを待たず、風海は石川を崖からけり落とした!!

石川「キャァアァ!!!(凄い高音)」
のの「りかちゃん!!(みみがきーんとするのれす)」
加護「大丈夫やろか?(暫くは耳鳴りに悩まされそうやな・・・」

石川「うぅぅ・・・怖いです・・・手が痛いです・・・」

14 名前:ななしさん 投稿日:2001年01月07日(日)20時40分20秒
いいぞ、わん おとな!
第二の凶『断崖宙乱関』ってことは、
石川が根性野郎で、信田が麗人か。まるっきり逆のような気もするが(w
更新期待してるぞ。

15 名前:わん おとな 投稿日:2001年01月08日(月)05時48分28秒
>>14
応援忝ない。只今卒論が完成し申した。
之からは頻繁に更新できる故、今後も御愛読頂きたい!
16 名前:わん おとな 投稿日:2001年01月08日(月)06時00分44秒
林海「さあ、次はそこもとの番じゃ」
信田「フフフ、なる程・・・
   しかし私には崖から突き落とすなどと不調法な真似は御無用、ハーッ!!」
そういうと信田は自分から縄を掴み崖から飛び下りた。

のの「・・・!!すごいのれす!!ゆうきがあるひとなのれす!!」
稲葉「流石は信田、自ら死地に飛び込みおったか」

信田「・・・平べったい顔をしている・・・」
石川「失礼です!!(・・・自分だっておばさんのくせに!!)」

風海「ここは富士五合目懸厳の壁!!
   御覧の通りその命綱を離したら地獄に真っ逆さま!!」
林海「さあ、思う存分始められい!!」

その声がかかるや否や、信田は空中とは思えぬような鋭い蹴りで石川に襲いかかる!!
石川「キャア!!」
そのまま振り子の要領でもう一発強力な蹴り!!

稲葉「フフフ、久し振りに見れるか信田の鳥人拳。
   空中にあって信田と戦う羽目になろうとはあやつも不運な娘。」

石川「(・・・チャーミー負けません!!
    待っててねひとみちゃん。必ずこの人を倒してみせますからね!)
17 名前:わん おとな 投稿日:2001年01月09日(火)09時49分55秒
戦闘開始から15分が過ぎた。
信田の華麗な攻撃が繰り広げられる中、
石川はただただ綱を離さないように耐えることしか出来なかった。

加護「やばいで、あのおばはんの身のこなしは。ただ者じゃないわ。
   梨華ちゃん、手も足もでぇへん・・・」

信田「フフフ・・・全くしぶとい娘だ。
   いいかげん手を離して楽になったらどうだ?
   全ての苦痛から解放され下界には永遠の安息がお前を待っている・・・」
石川「・・・チャ−ミ−負けません!!
   あなたとは根性の出来が違います。
   チャーミーはいつも頑張って物事に取り組んできたんですよ。
   中学の時はテニス部の部長で、皆をまとめながらファイトファーイトーって・・・」

信田「フフフ・・・なる程、その根性と長話で私の疲れを待つ気か・・・
   だがそうはいかん。ならば早々と勝負をつけるのみ・・・」

そう言うと信田は、細い、針のようなものを取り出した。

加護「なんや?あのおばはん。妙なモン出しおった」
稲葉「フフフ、信田得意の鶴嘴千本・・・」

信田は縄を足にかけると、逆さまになり、両手に千本を構えた。
そしてそれを石川に向け放った!!

ブスッ!
石川「痛い!!」
のの「りかちゃん!!らいじょうぶれすか!?」
千本は石川の右手に突き刺さった!石川の右手が縄から離れる。

信田「フフフ、どうだ鳥人拳奥義鶴嘴千本。
   寸分の狂いなく神経節を貫いた。
   いくらお前の根性を持ってしてももうその右手はつかえまい・・・」
石川「えー!?」
信田「・・・次は左手・・・」
シュッ!!信田はまた千本を放った!!
石川「痛い痛い!!あぁ・・・力が入らない・・・」
稲葉「・・・これで決まりか。他愛もない。」

そして石川の左手が、縄から離れた・・・
のの「りかちゃーん!!!!!」
18 名前:14のななしさん 投稿日:2001年01月12日(金)01時04分36秒
どうした、わん おとな?
俺はあんたの更新を待っているんだが、今日もないのか?
がんばれ、がんばるんだ!
19 名前:わん おとな 投稿日:2001年01月12日(金)23時20分07秒
>14のななし殿
すまぬ。拙者昨日が卒論の提出日であった故、
多忙につき全く更新の出来ぬ日が続き申した。
無事試練を乗り越えることが適った次第でござる。
今後は着実に続けていく所存、是非宜しく御愛読くだされ。
20 名前:わん おとな 投稿日:2001年01月12日(金)23時23分35秒
信田「!!」
石川「まふぁしにゅわけにはいふぃまふぇん(まだ死ぬわけにはいきません!)」

なんと石川は「歯」で綱に食い付いていた。

信田「・・・驚いた。しかし、そんな格好でいつまで持ちこたえられるかな?
   これで楽にしてやる。鳥人拳鷹爪殺!!」
そういうと信田は、鉄製の「爪」をとりだした。

加護「やばいで。あれでロ−プ切られたらおしまいや。」
風海「それは心配御無用。
   この綱は鋼で編み上げた鋼巻綱」
林海「ノコギリだろうと切れはせん」
加護「そうか・・・でも・・・」
のの「あれじゃてもあしもだせないのれす・・・」

そして信田は爪で石川に襲いかかる。
両手の自由が失われている石川は、それをかわすことはできない。
しかし信田は怒濤の連続攻撃で石川を襲う・・・

信田「一体どういうことだ?
   これだけの出血、もう意識など殆ど無いはずなのに
   まだ綱を離さんとは・・・」
21 名前:わん おとな 投稿日:2001年01月12日(金)23時24分11秒
稲葉「フフフ、時間の問題だな。
   娘。塾一号生筆頭 剣のの太郎よ、いいのか?
   また友が一人死んでいくことになる。
   今なら間に合う。ここで『驚邏大四恐殺』の敗北を認め
   我が陽爆連の軍門に下ることを誓えば、あいつの命は助けてやろう」

加護「・・・何か言うとるで、あの悪いハムスターが」
のの「ばかなことをいわないれくらさい!!
   そんなことしたら、りかちゃんにどやされてしまうのれす!
   しんれいったよしざわさんにもあわせるかおがないのれす!
   それにりかちゃんはただまけたりしません。そういうおんなのこなのれす!」

石川「(いけない・・・もう目が霞んできた、あごも限界だわ・・・
    ひとみちゃんも笑ってるでしょうね。私女の子なのにこんな格好して・・・
    ・・・何だかネガティブになってきちゃった・・・)」
信田「・・・まったくお前の根性というか執念には敬服する。
   しかし私ももうこの綱を持つ手が限界だ。
   止めだ。次の一撃で決めてやる!!」
石川「・・・・・」

加護「やばいで!!梨華ちゃん意識失っとる!!
   今まで何とか急所を外してたけど、今のまま喰らったらひとたまりもないで!!」
のの「りかちゃーん!!めをさましてくらさい!!」
加護「目ぇ覚まさんかーい!!!」
22 名前:わん おとな 投稿日:2001年01月12日(金)23時33分36秒
訂正箇所があり申す。
×『驚邏大四恐殺』→○『驚邏大四凶殺』でござる。
ではまた明日、楽しみに待たれよ。
23 名前:わん おとな 投稿日:2001年01月13日(土)23時44分39秒
そのころ富士の麓では・・・

大谷「見て、石川ちゃんの寿命蝋があんなに小さく、細くなってるよ!」
斎藤「このままじゃよっすぃーの二の舞いだよ!!」

〜寿命蝋とは〜
「驚邏大四凶殺」を戦う者の様子を下界の者に知らせる物。
その名の書かれた蝋燭の炎が揺らめいている時、
その人物が戦いの中にあるということを示している。
そしてこの蝋燭の炎が尽きる時が寿命の尽きる時、つまり「死」である。

柴田「冗談じゃないわよ!梨華ちゃんが死んでたまるか!」
村田「そうよ!こんな蝋燭、インチキに決まってるわ!!」
ドカッ!ドカッ!寿命蝋の置かれている仏壇に蹴りを入れる4人@メロン
夏教官「取り乱すんじゃねえ!うつけ共が〜!!女子災况にあって不動なり!
    あたしがお前等にそんなレッスンしとったかー!!
    今あたし等が奴等にしてやれることは唯一つ。
    娘。塾名物『大鐘音』のエールをきってやることだけじゃー!!」

〜娘。塾名物『大鐘音』〜
その由来は戦国時代、
武田信玄が上杉謙信との合戦に於いてどうしても援軍にいけず
苦戦に陥っている遠方の味方の兵を励ます為に自陣の上に一千騎の兵を並べ
一斉に大声を出させ檄を送ったという故事に由来する。
その距離はおよそ二十五里、キロになおすと100キロ離れていたというから
驚嘆のほかはない。
余談ではあるが昭和十五年の全日本野球選手権に於いてW大応援団のエールは
神宮球場から池袋まで聞こえたという記録がある。

民明書房刊『戦国武将考察より』

24 名前:ななしさん 投稿日:2001年01月14日(日)00時45分16秒
そぅとぅ面白いのでがんばってください!
25 名前:わん おとな 投稿日:2001年01月14日(日)23時44分20秒
前田「オッス!!ではこれより娘。塾一号生、不祥前田有紀
   盟友石川梨華を励ます為『大鐘音』のエ−ルをきらせてもらいます!!」

そして闘場では信田が石川に止めをさそうとしていた。
のの「りかちゃーん!!!」
加護「いつまで寝てんねん!!アホー!!」

石川「(・・・ののちゃんの声が聞こえる・・・
    加護ちゃんの声も・・・あの子にはいっぱいいじめられたっけ・・・
    ・・・!?んっ?ゆきどん?柴田ちゃんや大谷さんの声もするわ・・・
    おかしいな、ここは確か富士の・・・)」

−それは聞こえるはずのない魂の声だった。
 しかし薄れゆく意識の中、石川の脳裏にははっきりと聞こえてきた−

〜富士の麓〜
娘。塾一号生「フレー!!フレー!!チャーミー!!
       フレー!!フレー!!チャーミー!!」
富士をも揺るがす魂の叫び。娘。塾名物『大鐘音』である!!
『フレー!!フレー!!チャーミー!!』

信田「死ねー!!」
その時、石川の目がぱっと見開いた!!
信田「!!!」
石川は信田の身体を足でがっちりと挟んだ。
信田「な、何ー!!」
石川「チャーミー負けません!あなたとは背負っているものが違いますから!!」

加護「梨華ちゃーん!!」
のの「っ!!りかちゃんはさしちがえてじぶんもしぬかくごなのれす!!」
26 名前:ななしさん 投稿日:2001年01月15日(月)12時50分11秒
大谷がサザエさんヘアーだったら笑える。
作者さん頑張ってねん
27 名前:ななしさん 投稿日:2001年01月15日(月)14時37分22秒
おもろい。
わん おとなというネーミングからして非凡な才能を感じる。
がんばれ!
28 名前:わん おとな 投稿日:2001年01月16日(火)10時36分53秒
信田「フフフ、自分の命と引き換えに相打ちを狙う気か。
   まったくどこまでしぶとい奴なんだ。」
石川「あたりまえです。だてに毎日みんなに放置され続けたわけではありません!
   耐えて耐えて耐え抜いてきました!ここからがチャーミーの真骨頂です!」

信田「何世迷い言いってる、このくたばりぞこないがっ!!」
信田の爪での攻撃!しかし石川は上手く上半身の動きでこれをかわした!
石川の反撃!石川はドスを構えて切りかかる!
石川「えーいっ!!・・・・っ!!」
しかし石川は先の千本によって腕に力が入らない・・・
信田「フッフフ鶴嘴千本を喰らったその腕ではドスを持つのがやっとだろうが!
   お前には一分の勝機もない!!」

〜富士の麓〜
娘。塾一号生『フレー!!フレー!!チャーミー!!
       フレー!!フレー!!チャーミー!!』
前田『フレー!!!フレー!!!チャーミー!!!
   フッ!!!!・・・ガハッ!!』
ドターッ!!
先頭で誰よりも大きな声でエールを切っていた前田であったが
演歌で鍛えたその喉にも限界がきたのか血を吐いてひっくり返った!!
大谷&斎藤「ゆきどーん!!」
前田「馬鹿!私の事なんてかまわないで!!」
村田「ゆきどん・・・」
前田「私には見えるんだ・・・あの娘の苦戦が。あの娘の苦痛に比べたらこれくらい・・・
   さあ、腹ワタぶちまけても『大鐘音』のエールをきり続けるよ!!」
29 名前:わん おとな 投稿日:2001年01月18日(木)06時55分40秒
その頃、信田の爪による攻撃は続いていた。
信田「これがトドメだ、この化け物。のど笛ぶった切って楽にしてやる!!」
しかし石川はその攻撃を上手くかわすと、手に持っていたドスを口にくわえ反撃に出た!

バシュッ!
信田の頬から血が流れる!
石川「いつまでもやられっぱなしのネガティブなチャーミーではありません!」
そして石川の怒濤の反撃!
信田「くっ!!」

加護「おおっ!梨華ちゃん反撃に出おったでー!!」
のの「・・・・・」
稲葉「フフフ、あれだけのダメージを受けて火事場のクソ力が何処まで続くか・・・」

石川「えーい!!」
石川渾身の一撃!!

しかし信田は見計らっていたかのように、石川の攻撃の一瞬の隙をついて
自由になった右足で石川の動きを止めた!!
ドシュッッッ!!
そして信田の爪がついに石川の腹部に突き刺さった・・・
石川「!!!!」
信田「フフフ、相手が悪かったな・・・今度こそ楽にしてやる!!」
そして動きの止まった石川に止めの蹴りを放った・・・

石川「キャアア!!!!」
信田の身体から離れた石川は断崖にまっ逆さまに落ちていく・・・

〜富士の麓〜

娘。塾一号生「・・・・!!!!消えたー!!!!
       り、梨華ちゃんの寿命蝋がー!!!」
30 名前:わん おとな 投稿日:2001年01月20日(土)18時38分24秒
大谷「そんな、そんな馬鹿な・・・」
柴田「梨華ちゃんが・・・あの梨華ちゃんが・・・」

バッ!!バッ!!バッ!!
皆が落胆する中、前田だけはエールを送り続けていた。

斎藤「ゆ、ゆきどん・・・」
村田「もう喉が潰れて声なんかでないのにまだエールを・・・」
柴田「演歌歌手の命なのに・・・」

前田「(フレー!!!フレー!!!チャーミー!!!
    フレー!!!フレー!!!チャーミー!!!)」

〜闘場〜
信田「フフフ、この信田をここまで手こずらせるとは・・・」
稲葉「惜しい。敵ながらたいした奴だった。」

風海&林海「『驚邏大四凶殺』第二の凶、断崖宙乱関、勝負あり!!!」

加護&のの「・・・・・・・・・・」

前田「(フレー!!!!フレー!!!!チャーミー!!!!)」

−それはただの気象現象か、あるいは友を思う前田達の一念が呼んだのか−

その時、奇跡は起こった!!!


31 名前:14のななしさん 投稿日:2001年01月21日(日)00時51分56秒
おおっ、更新されているっ! これからも頼むぞ、わん おとな。がんばれ見てるからな!
32 名前:わん おとな 投稿日:2001年01月21日(日)12時50分55秒
俗に言う『昇龍風』
気象学上は主に標高二千メートル以上の山の北斜面
断崖絶壁に於いて発生する風速百メートル以上の上昇気流をいう。

一九二四年、スコット大佐の率いる英国エベレスト登山隊の一員が
その北壁に於いてザイルが切れ、危うく一命を落としそうになった時
この昇龍風によって救われたという奇跡は登山家の間ではあまりに有名な話である。

−民明書房刊『世界気象大鑑』より−

ドォォォ!!!
そしてその「昇龍風」は石川の体を舞い上がらせた!!

信田「なっ!!??」
そして石川は信田の髪を掴んだ!

のの「梨華ちゃん!!」
風海「・・・昇龍風・・・」
稲葉「なんという悪運の強い奴・・・!!」

石川「悪運じゃありません!チャーミーの日頃の行いです!
   腕の方も今のショックでしびれがとれ、ちょっと動くようになりました。
   思えば、やっぱりポジティブに物事を考えると
   上手くいくってことなんでしょうねぇ!
   いやー、チャーミーはやっぱりポジティブにいかなくちゃと思いました!」

〜富士の麓〜
柴田「見て!梨華ちゃんの寿命蝋が!寿命蝋にまた火がともりだしたわ!」
村田「石川はまだ死んでない!」
斎藤「ゆきどん!私達のエールが奇跡を生んだよ!!」
大谷「・・・ゆきどん?」
村田「ゆきどん?
   !!血管が切れて立ったまま気を失ってるー!!」
33 名前:わん おとな 投稿日:2001年01月21日(日)12時53分34秒
申し訳ない。
「のの」の台詞、皆様方の頭の中では平仮名にてお読み下され・・・
34 名前:わん おとな 投稿日:2001年01月23日(火)10時57分49秒
信田「ううう、は、離せ!!」
石川「あなたこそ早く手を離して楽になったらいかが?」
信田「・・・どうだ?ここは引き分けというのは?
   お前も一度死んで拾った命を大事にしたほうがいい」
石川「・・・ふざけたことを言わないでください。
   チャーミーが神風に吹かれて地獄から舞い上がってきたのは
   あなたを『倒す』ためです!」

そして石川は例によって長話を続ける。
石川「ののちゃん、あいぼん。
   チャーミーもそろそろ限界です。
   この人を道連れにするので精一杯です。
   下界で『大鐘音』のエールをきりつづけてきたみなさんに伝えて下さい。
   チャーミーは生き方もチャーミングでしたが
   死に方もチャーミングだったって
   そして最後までポジティブだったって・・・」

のの「りかちゃん!しんじゃだめれす!!」
加護「引き分けで充分や!アホなことやめんかい!!」
のの「へんなとこだけぽじてぃぶになっちゃだめれす!!」

信田「・・・冗談じゃない、お前と心中なんてまっぴらだ!」
そういうと信田は爪で自分の髪を切り、身を翻して石川に蹴りを入れた!
しかし石川はその信田の足を掴むと、カウンターで強烈な蹴りをかました!!

石川「地獄に落ちても忘れないで下さい!私はチャ−ミ−石川!
   娘。塾一号生、キュートでチャーミングなチャ−ミ−石川!!」
信田「ぐわっ!」
そして信田は奈落に落ちていった。そして、石川も。

石川「娘。塾万歳!!!
   必ず勝って下さい『驚邏大四凶殺』!!
   チャーミー石川でしたー

のの&加護「りかちゃーん!!!!!!!!」
35 名前:ななしさん 投稿日:2001年01月23日(火)20時57分10秒
さすがはチャーミー。娘の中の娘。よ・・・
感動あげ
36 名前:ななしさん 投稿日:2001年01月28日(日)10時18分31秒
続きを期待あげなのれす。
だいごういん まき先輩も登場期待なのれす。
37 名前:わん おとな 投稿日:2001年01月28日(日)14時28分44秒
忝ない。卒論面接が目前に迫っている故更新が滞っており申す。
終わり次第続きを書く所存。
38 名前:わん おとな 投稿日:2001年02月04日(日)13時56分32秒
石川は奈落に消えていった・・・

稲葉「フフフ、二度は神風も吹かぬようだな・・・」
風海「さあいきませう」
林海「驚邏大四凶殺、この先第三の凶、第四の凶がひかえております」
のの&加護「・梨華ちゃん・・・・」

〜富士の麓〜
娘。塾一号生「き、消えた・・・
       梨華ちゃんと陽爆連信田の寿命蝋が・・・」
涙する娘。塾一号生。
前田もがっくりと膝をつき、涙を流していた・・・
そして突然叫んだ。
前田「梨華ちゃーん!!!
   あなたが死んだなんて信じられない!!
   返事をしてー!!!」

そのころのの達は第三の凶に向かっていた。
加護「なあののちゃん、なんでやねん?
   なんで梨華ちゃんの名をよっすぃーと一緒に
  『油誓痕生』として刻んでやらへんの?」
のの「りかちゃんはしんでいないのれす!
   ののはりかちゃんのしたいをめのまえにしたって
   そんなことしんじないのれす!」
加護「・・・・・」
39 名前:わん おとな 投稿日:2001年02月04日(日)14時02分47秒
そして一向は2つの洞窟の入り口に来た。
風海「静まられい!これぞ第三の凶への入り口『嚠喨洞』!」
林海「娘。塾、陽爆連双方それぞれの穴から進まれよ!」

そして一行はそれぞれ洞窟の中に入っていった。
のの「ひー!くらいのれす!こわいのれす!」
加護「それに何やねんこの寒さは!まるで冷蔵庫の中にいるみたいや!」
のの「りかちゃんがいきているのかもしれないのれす!」
加護「あはは、そうやね・・・あ、あそこが出口みたいやで!」

洞窟を抜けると、そこには!!
加護「何やねん!これ!」
のの「こおりのりんぐなのれす!」

風海&林海「これぞ『驚邏大四凶殺』第三の凶『氷盆炎悶関』!!!
      御覧の通りこの氷洞の中心にあるのは盤隆氷すなわつ氷のリング!!!
      そしてその下に待ち構えるは刃物より鋭い屹立氷柱!!!」
〜盤隆氷〜
氷洞の中で急激な高低温度差によってできるきのこ状の氷の隆起
巨大な物は直径二十メートルにもなる。北海道不知火山の近くの氷洞に数多く見られる。
〜民明書房刊『氷の科学』より〜
40 名前:わん おとな 投稿日:2001年02月05日(月)23時00分27秒
風海はおもむろに弓を手にとると、火矢を天井に向けて放った。
天井に激しい炎が巻き起こった!!

風海「そしてこの燃え盛る天井の熱によって
   氷のリングは時と共にその形を小さくし
   巨大なつららも頭上から落ち申す」
林海「これぞ『驚邏大四凶殺』第三の凶氷盆炎悶関!
   いざ両軍選手ひとりずつでられませい!」

稲葉「フフフ、ずいぶん念の入ったことだ・・・」
加護「まったく誰やこんなん考えたんは!」
のの「ここはののがいくのれす!もうげんかいれす。
   これいじょうめのまえでなかまがやられるのをみるのは。
   あいぼん、あとはたのんだのれす!!」
加護「・・・」
準備をするのの。
そこに加護が声をかけた。
加護「待ちいや、ののちゃん。」
ドカッ!!
41 名前:わん おとな 投稿日:2001年02月05日(月)23時01分45秒
加護の手刀がののの首筋を打った!
のの「ひっ!あ、あいぼん・・・」
意識を失うのの太郎。
加護「悪く思わんといてや。『延髄破暢掌』これで暫くは意識は戻らんで。
   ウチが先や。ののちゃんには娘。塾一号生筆頭としての義務がある。
   ウチらの戦いを最後まで見届けこの『驚邏大四凶殺』に勝利するというな」

風海&林海「陽爆連三面拳小湊!
      娘。塾加護!」
加護「ヘヘっ、やっとウチの出番やで!」
稲葉「フッフフ、三面拳最強の女小湊・・・
   あやつにふさわしいステージだ!」

風海&林海「いざ、始めい!!!」
42 名前:ななしののたん 投稿日:2001年02月12日(月)01時18分21秒
わん おとなさんどうしたのだ??
まだ卒論で忙しいのか??
面白いので、更新待ってるよん。
43 名前:わん おとな 投稿日:2001年02月15日(木)06時25分24秒
加護「いくで、このヤンママ!!」
しかし加護の攻撃を最小限の動きで難無くいなす小湊。
カッ!!
小湊の瞳が見開かれたかと思うと電光石火の蹴りが加護を捕らえる!
ドカッ!
加護「うな〜っ!!」
バランスを失い体勢を崩す加護。
そのまま加護はリングの氷上を滑り落ちていった・・・
そして待ち構える氷柱に全身を貫かれた!!
のの「あいぼーん!!!」
44 名前:わん おとな 投稿日:2001年02月15日(木)06時26分00秒
のの「はっ!?」
加護「へへ、やっと目が覚めたん?ののちゃん。
   顔色が悪いで。何か悪い夢でも見てたんちゃうか?
   しっかり目ン玉開いといてや。
   ウチが口ばかりじゃないっちゅうこと見せたるわ」
バッ!バッ!
拳法の構えをとる加護。
加護「いくで!!」
のの「あいぼん・・・」
稲葉「フフフ、笑止な。拳法で小湊に立ち向かうとは・・・」
45 名前:わん おとな 投稿日:2001年02月15日(木)06時26分32秒
加護「猛虎流二段旋風脚!」
バッ!
鋭い蹴りで小湊に向かっていく加護。
しかし一発目を余裕で見切り、
続く二発目も上半身の動きだけでかわす小湊。
スカされてそのまましりもちをつく加護。
加護「イタイガナー!・・・すべるっ!」
小湊「猛虎流が聞いて呆れるわ・・・」
ドカッ!
だめ押しのケリが加護の顔面に決まる。
加護「おおおっ!?
   あ゛〜っ、止まらへ〜ん!」
のの「あいぼーん、ふんばってくらさい!!」
46 名前:わん おとな 投稿日:2001年02月15日(木)06時26分59秒
ギギギギギ!!
間一髪氷上に爪でブレーキをかけた加護。
加護「うなー、何とか止まったわ。こいつは下手に動けんわ」
のの「まさゆめかとおもってどきどきしたのれす!
   じゅみょうがちぢんだのれす!」
そんな隙にもいつのまにか近付いていた小湊。
加護を蹴落とそうと鋭い前蹴りを放つ。
しかし加護もそれをバク転でかわす。
小湊「少しは拳法の覚えがあるらしいが
  その程度の腕でこの私に通用すると思うのか」
小湊は飛び上がり回転脚をくり出す。
マトモに喰らう加護。
加護「イ、イタイガナー!!」
加護も負けじとカウンターを狙うがさらにそれにカウンターをとる小湊。
のの「・・・あのひとつよいのれす・・・」
47 名前:わん おとな 投稿日:2001年02月15日(木)06時27分51秒
〜富士の麓〜
娘。塾一号生「見ろ!今度は加護と陽爆連小湊の寿命蝋がゆらめきだしたぞ!!」
修羅和尚「フォッホホ『驚邏大四凶殺』もいよいよ後半
     第三の凶氷盆炎悶関まできたか」
柴田「もうたくさんです!今すぐこんな馬鹿げた真似やめさせてください!」
斉藤「だいたいこの『驚邏大四凶殺』で生きて山をおりた奴はいないっていうじゃないですか!」

修羅和尚「そんなことはない。『心・身・智・感』この4つが揃った時
     地獄の中にも光明が見えてくる。かつてあのお方が成しえたように・・・」
大谷「な、なに?いるの?生きて山を下りた人が?」
村田「一体誰?その人は・・・!?」
修羅和尚「フォッホホ、それはおぬしも良く知っている人物。
     もうじきここにもいらっしゃるだろうて・・・」
48 名前:わん おとな 投稿日:2001年02月16日(金)02時21分49秒
加護「ポッポーッ!!」
渾身の正拳突き!!
しかし小湊は左足でそれを払うと右足でカウンター!
さらに追い討ちの蹴りが加護を容赦なく襲う。
加護「おかしいな。調子悪いわ。メシ食っとらんからやろか。」
小湊「フフフ・・・」
加護は元気よく起き上がる。
加護「へへへっ、まだまだこれからやでっ!」
小湊「・・・もう拳法ごっこは終わりだ。
   教えてやる。道場拳法と殺人権の違いをな」
バッ!バッ!
小湊は今まで組んでいた両手を広げた。
手にはそれぞれ三日月状の刃物が握られていた。
稲葉「フフフ、小湊め。覇月を抜きおるか」
小湊「覇月大車輪!!!」
49 名前:わん おとな 投稿日:2001年02月16日(金)02時30分34秒
殺人権→殺人拳に訂正し申す。

>>42
御蔭様で無事卒業が決定し申した。
50 名前:わん おとな 投稿日:2001年02月17日(土)00時58分28秒
加護「何やねん、またとんでもない物出しおった・・・ん!?」

小湊は突然ブリッジの体勢をとった。
そのまま倒立し、頭を氷上につけ両手を開いた。
小湊「お前は一瞬にして五体バラバラになる・・・」
ギュン!
小湊「哈ーーーっっっっ!!!」
小湊は頭を中心として、氷上で独楽のように回転し始めた!
ギュルルルル!!!
そしてそのまま加護の方に突っ込んでくる!
加護「うっ」
間一髪でかわす加護。
しかし小湊はなおも加護に向かってくる。
加護「うなーっ!」
今度はかわしきれず、刃物により傷つけられる加護。
小湊「いくらあがこうが逃げられはせぬ・・・」
51 名前:わん おとな 投稿日:2001年02月18日(日)14時12分35秒
小湊の覇月大車輪をなんとか急所を避けてかわしていく加護。
小湊「フフフ、もう後があるまい・・・」
気がつくと、リングの縁に追い込まれていた!
加護「!」
稲葉「フフフ、相手が悪かったな」
小湊「いくぞっ!覇月大車輪!!」
迫りくる小湊。

のの「あいぼーん!うえれす!うえににげてくらさいっ!!」
加護「わかっとるわいっ!はぁっ!」
加護はブリッジの体勢から思いきり跳ね上がり小湊を飛び越え
着地ざまにジャンプキックを放った!
そのままリングから落ちていく小湊。
52 名前:わん おとな 投稿日:2001年02月18日(日)14時13分16秒
加護「危ないところやったわ。
   まんまと引っ掛かりおった。
   ウチがわざと追い詰められたフリをしてたのも知らずに。
   あ、でも旦那さんと子供には悪いことしたわ・・・」
下を覗き込む加護。
加護「!」
加護が見た物は、氷柱に突き刺さっている覇月だった。
小湊「フッフフ、私をこの程度で倒せると思っているのか?」
そして小湊はリング上に飛び上がり、加護を覇月で斬り付けた。
加護「ウナァ〜ッ!!」
のの「あいぼーん!!」
53 名前:わん おとな 投稿日:2001年02月20日(火)02時36分59秒
小湊「馬鹿めが・・・」
のの「ひー!だいじょうぶれすか!?」
加護「・・・心配せんでええよ、ののちゃん。
   ウチはこれくらいでまいるほどヤワな身体してへん!」
加護は体勢を立て直した。
加護「勝負はこれからじゃい!」
ビシュ!バッ!
加護の怒濤の連続攻撃。
小湊「フッフフ、まったくお前のタフなことにはあきれる・・・
   しかしこの小湊の敵ではないっ!」
小湊も覇月での反撃を開始する。
技の差し合いでは圧倒的に小湊の方が長けている。
また次第に追い詰められる加護。
加護「・・・くそったれが・・・」
小湊「どうした、またあとがなくなったぞ」
54 名前:わん おとな 投稿日:2001年02月22日(木)05時39分04秒
小湊「また頭上に飛ぶつもりか?
   フフフ、同じ手は二度とは効かん・・・」
加護「へっへへ、来いや。ウチのとっておきの技を見せたる」
小湊「何を!この期に及んで戯けたことを!」
のの「あいぼーん!!」

加護は突然小湊に背を、いや尻を向けた。
のの「あ、あれはまさか・・・!?」
55 名前:わん おとな 投稿日:2001年02月28日(水)08時00分44秒
〜それは娘。塾入学式のことだった〜

夏教官「ワッハハハ、よう来たのうこのゴンタクレども!!
    わしがお前達新入生をあずかる専任教官の夏じゃあ!!
    今日は登校初日、入学式の挨拶がわりにこの娘。塾名物平手打ちをくれてやるわ!!」
柴田「・・・・・ひぃ・・・・」
石川「・・・・・・・・・・・」
夏「おーし、全員整列してケツを向けろ!
  こいつにかかれば未練たらしい洒落っ気なんぞコナゴナにすっ飛ぶわー!!」

56 名前:砂糖位置 投稿日:2001年03月03日(土)04時52分25秒
・・・ひょっとしてあの技ですか・・・?
素敵すぎるよあいぼん・・・。
57 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月05日(月)13時06分51秒
夏教官「そりゃ〜、行くぜ!」
ベチーン!!
大谷「ひ〜っ!」
力一杯一号生の尻に平手打ちを入れていく夏教官。
夏教官「ワッハハ、どうじゃ!
    塾生としての気が引き締まっていくであろうが!!」
ばちこーん!
斉藤「うわぁっち!」
のの「あわあわあわ・・・
   なにもしていないのにおしりをぶたれてしまうのれす!!」
石川「うぅ・・・お母さん・・・帰りたい・・・」

意気揚々と尻を叩いて気合いを入れていく夏。
その目の前に、まだ女になりきれていない尻が・・・

夏「ん〜?くっそープリプリしおって!
  あたしだって昔は!!」

意味不明の理由で心の導火線に火をつけ今までになく力を入れる夏。
はたしてこの尻の持ち主は!?
58 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月18日(日)20時47分45秒
ぷうっ♪
かわいらしい音が響き渡った。
しかしそのかわいらしい音とは不釣り合いの風圧。
夏教官は数メートル吹っ飛ばされ、壁に激突した。

〜現在〜
のの「あ、あのわざはごはっとなのれす!
   あいどるとしてふさわしくないのれす!!
   またおしおきべやにいれられてしまうのれす!!!」
ののの呼び掛けにもかかわらず、次の瞬間、加護の凄まじい必殺技が!!
59 名前:ななしさん 投稿日:2001年03月20日(火)02時51分52秒
わんさん、がんばれ!
60 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月20日(火)20時32分45秒
「おなら」である。
およそアイドルに相応しくない必殺技。
しかし加護のそれは単なる放屁を超えた風力を持つ、必殺技であった。

小湊「ぬおっ!!!」
顔面にその「必殺技」を受けた小湊はその凄まじい風力にもんどりうった。

加護「へっへへ、どうや風速百メートル、
   『ぷうっこおなら』の威力は〜っ!!」
そのまま小湊にけりをかます加護。
加護「今まで調子に乗りくさって、このヤンママっ!!」
ドカッ!バキッ!
加護は小湊をボコボコにしているが・・・
61 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月20日(火)20時38分31秒
のの「あわわわ・・・
   やってしまったのれす・・・
   ふぁんがみたらなくのれす!」
加護「なに言うてんねんののちゃん!
   ウチらはもっと下品な『ぶりんこうんこ』やで!」
のの「そのゆにっとめいはどうにかしてほしいのれす!
   ののははずかしいのれす!!」

などといった掛け合いをしながらも無抵抗の小湊に怒濤の攻撃を仕掛ける加護。
加護「何やねん?ウチの必殺技に腰が抜けてしまったんか?」
小湊「・・・」
加護「あーん?何か言いたそうやな・・・?」
小湊「お、おのれ・・・よくも婦女子の面体に屁などこきおって・・・!」

次の瞬間、小湊の服が破れ、小湊の上半身はさらし一枚になった。
加護「何やねん、授乳でもするんかいな」

小湊の身体に、徐々に何かが浮かび上がってきた・・・
62 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月20日(火)20時49分14秒
『一見必殺』
小湊の背中にその文字が浮かび上がった。
同時に上半身を覆うように炎を表わした入れ墨が浮かび上がってきた。

稲葉「フフフ・・・久しぶりに見た。
   小湊の『怒粧墨』・・・奴めやっと本気になりおったか・・・」
のの「どしょうぼく!?」

〜怒粧墨〜

中国唐の時代、山東省の拳法家達が好んで入れた入れ墨の一種。
体温の上昇にともなって浮かび上がる特殊な墨を用いて彫ってある。
そしてその効用としては、相手を威圧する以上に
体表細胞組織の密度を高め皮膚を硬質化させることにあったという。

〜民明書房刊『肉体の神秘』より〜

小湊「一見必殺!!これを見た者、死、あるのみ!!」

63 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月20日(火)20時55分39秒
加護「馬鹿たれが!ウチがそんなハッタリにびびるかっちゅうねん!」
加護の強烈な右ストレート!!
ガシーン!!!
加護の右手から鮮血がほとばしる。
加護「何じゃあこりゃあ!!」
小湊「怒粧墨・・・怒りは肉体をも鋼と化す。
   そんな拳ではもはやわたしに通用せぬ・・・」
のの「・・・」
加護「何言ってんねん・・・このっ!!」
加護の後ろ回し蹴り。しかし闘場には「ボキッ」という鈍い音が響き渡った。
加護「うわちっ!!・・・足が・・・」
小湊「フッフフ、ここまで私を怒らせたお前を、こんなものであっさりとは殺さん」
そう言うと小湊は両手につけていた刃物「覇月」を投げ捨てた。
小湊「この鋼の拳で粉々にしてやる!!」
バキィッ!!!
小湊の鉄拳が加護をとらえた・・・
64 名前:ななしさん 投稿日:2001年03月20日(火)22時52分45秒
加護・・・・飯田へのあのパンチを魅せてくれ!
65 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月24日(土)02時57分38秒
ドボッ!ドカッ!バキッ!
もはや抵抗もできない加護を容赦なく鉄の拳で殴りつける小湊。
のの「あ・・・あいぼん・・・しんでしまうのれす・・・」
小湊は加護の両足を掴むと、そのまま加護の身体を氷盤に叩き付けた!
加護「・・・・・」

稲葉「フフフ小湊、いつまで戯れているつもりだ。
   すでに勝負は見えておる。それに氷のリングも溶けて
   足場ももろくなり始めた・・・早々に勝負をつけい。」
小湊はコクリと頷くと加護の髪の毛を掴み、高々と持ち上げた。
小湊「まだ生きてるか?フフフ、あとは地獄へと放り込むだけ・・・
   私に怒粧墨まで浮かび上がらせたお前のしぶとさには敬意を払おう・・・」
そしてそのまま加護をリング外の氷柱へと・・・
66 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月26日(月)12時06分33秒
投げ捨てようとしたその時、加護が何かを呟いた・・・
加護「へっへへ、何を偉そうに・・・」
小湊「!!」
加護「知っとるか?イタチの最後っ屁って・・・
   敵に襲われたイタチは死んだと見せかけて最後の気力で一発放ち
   逆転にもっていくんや・・・それにもうひとつ・・・」
加護はポケットからライターを取り出して火をつけた。
加護「屁ってな・・・燃えるんや!!!」
小湊「・・・!!」
加護はまたおならをした。
しかし今回はその風圧だけでなく、ライターの火で引火させたその屁は
もはや火炎放射機の如き火力であった!!
加護「大放屁火炎放射!!!」

小湊「うおっ!!!」
67 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月26日(月)12時12分10秒
火だるまになる小湊。
小湊「うおおお〜っ!!」
加護「自分がいくら鋼だろうと、こいつは効いたようやな・・・」
のの「あわわわ・・・すごいけろ・・・げひんなのれす・・・」
風海&林海「(鼻をつまんで)・・・。」
小湊「ぬううっ!一度ならず二度までも!!
   こんな真似して貴様に勝ち目があるとでも思っているのか〜ッ!!!」
加護「この勝負、ウチの勝ちや。次の策もちゃんと用意してあるで。」
そういうと加護は突然足下の氷盤に指で傷をつけた。
小湊「!?何だそれは、氷に傷などつけおって!ワッハハまじないでもしておるのかー!?」
のの「!!!」
68 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月26日(月)12時19分24秒
加護「うおおおっ!!!」
加護は拳を振り上げ、足下の氷盤に渾身の力で振りおろした!!!
加護「これが娘。塾一号生『加護亜依』の実じゃあ〜!!!」
ドカッ!!!
すると先ほどのキズから、氷盤に大きな亀裂が生じた!
小湊「なっ!?」
崩れ落ちる氷盤。小湊も一緒に刃のような氷柱に落下した。
小湊「なに〜!?グギャアッ!!」
加護「ヘッヘヘ、おつむの出来の違いや。
   氷にキズをつけりゃあその線にそって割れやすくなるんや。」
のの「すごいのれす!あいぼん、このちょうしならりかは5をとれるのれす!」
69 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月26日(月)12時27分26秒
風海「『驚邏大四凶殺』第三の凶氷盆炎悶関勝負あり!!!」
稲葉「・・・三面拳最強といわれたあの小湊が・・・」
加護「実力やっていったやろ!
   (>>68では言い間違えて『実』になってたけど内緒や。)」

〜富士の麓〜
小湊の寿命蝋が消えた。
それを見て盛り上がる娘。塾一号生達。
村田「やったー!加護の勝ちだ!!
   小湊とかぬかす野郎の寿命蝋は消えおったぞ!!」
前田「これで二対一!娘。塾の勝利は決まったようなもんじゃーっ!!」
柴田「・・・?
   待って、良く見て・・・小湊の寿命蝋・・・
   まだ完全に消えてない・・・」
大谷「それどころか・・・少しずつだけど・・・燃え始めてない!?」
70 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月27日(火)13時25分44秒
〜闘場〜
ゴゴゴ・・・
加護「・・・あ〜ん?何やこの音は・・・」
ドカッ!!加護の目前に突然巨大な氷の塊が落ちてきた!
洞窟全体が無気味な音を立てて崩れ始めた!
風海「これは・・・いかん!
   あまりに洞の中が暖まり過ぎたため氷壁が崩れ始めてきおった」
林海「急いで入ってきたトンネルより避難なされい!
   この洞全体が崩れ落ちるのは時間の問題でござる!」
そう言うと風海&林海はリングとの間に板を渡した。
風海「さあ、これにて渡りなされい!!」
のの「あいぼん、いそぐのれす!!」
加護「ったく冗談やないで。これじゃあ命がいくつあっても・・・」
そう言って加護が板を渡ろうとしたその時・・・
71 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月27日(火)13時30分43秒
加護「なっ!!!」
闘場の下から血まみれの手が・・・
加護「何やて〜!!」
小湊であった。
加護「生きとったんかいな」
小湊「おのれごときにそうたやすく倒されるか、この小湊が」
言うが早いか、小湊の強烈なケリが加護をとらえた。
加護「うおっ!!」
ドカッ!バキッ!ベキッ!
ほとんど意識を失った加護を小湊はスリーパーホールドで締め上げる。
小湊「稲葉殿、お先に退避なされい!
   この小湊、こやつの息の根をとめてから行き申す」
稲葉「ウム。まかせたぞ」
のの「あいぼーん!!!」
72 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月27日(火)13時34分08秒
加護「・・・のの!何ぐずぐずしとるんや!
   ここはウチに任せて早く行くんや!
   このまま自分まで死んでもうたらどないするんや!!」
のの「ばかいうんじゃないのれす!
   このままあいぼんをみすてていけるわけないのれす!
   あいぼんのしょうぶを、ののはさいごまでみとどけるのれす!!」
加護「この馬鹿野郎〜!!」
そう言うと加護は小湊に頭突きをかまし、締めから脱出した!
のの「ののはばかじゃないのれす!ばかじゃないのれす!」
  
73 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月27日(火)13時39分14秒
小湊「何を戯けたことを!
   仮にあやつが生きてここから脱出し
   わしらの『総長』と戦っても万に一つの勝ち目もあると思うかっ!
   あのお方こそ『驚邏大四凶殺』の覇者になられるに相応しいお方よ!」
そう言うと小湊は足下にあった鋭利な氷柱を手に持った。
小湊「これでとどめじゃあ!!」
加護「・・・!!」
小湊の氷柱が加護の腹部に突き刺さった。
のの「あ、あいぼーん!!!」
加護「ぐふっ・・・」
ズターン!加護はそのまま倒れ伏した。
小湊「・・・これでお前も心置きなく脱出できるだろう。
   すでに外では『総長』がお前をお待ちかねだぞ。
   私もそろそろ行かせてもらう」
74 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月27日(火)13時44分16秒
小湊が板を渡ろうとした瞬間。
加護が小湊の足を掴んだ。
小湊「き、貴様・・・」
加護「まだわからんの?行くんや、のの。
   よっすぃーや梨華ちゃん、そしてウチの死を無駄にせんといてや・・・」
のの「・・・ひっく・・・えぐっ・・・」
ドゴゴゴ!!!轟音を立てて崩れていく洞窟。
小湊「は、離さんかー!!」
バキッ!バキッ!小湊は加護をめった打ちにする。
加護「虫のいいこと言うんやないで・・・
   自分はウチと地獄へ道連れや・・・」
ドゴォッ!!!
小湊「ゲェッ!!天井の中心の支点中が抜けた!
   あれが抜けたらこの洞はひとたまりもなく崩壊する!!」
75 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月27日(火)13時49分30秒
加護「のの、早くトンネルの中に入るんや!!」
のの「・・・ひっく、えーん!うわーん!」
加護「馬鹿野郎!!」
加護は小湊の股間に強烈な拳を打ち込んだ!!
小湊「@☆( ”:`〜.?∀*´)●#$%!!!」
加護は怯んだ小湊を担ぎ上げた!
加護「ぬおりゃあああ!!」
その二人の上に巨大な支点柱が落ちてきた・・・
ドガァァァンン!!!!
加護はその姿勢のまま耐えている・・・ののを脱出させるために・・・
76 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月27日(火)13時56分17秒
加護「うおおおお・・・さあ、行くんや、のの。
   これでもまだわからんなら自分に娘。塾一号生筆頭の資格はないで。」
のの「・・・・・!」
加護「忘れんでや。ウチの名は加護亜依。
   今度生まれ変わってくる時も桜花咲く娘。塾の校庭で会ってや・・・」
のの「・・・わすれるわけないのれす。かごあいっていうおんなのこを・・・」
加護「それでええ・・・さあ、行くんや。決してもう後ろを振り向くんやないで・・・」
その瞬間、加護は支点柱を支えきれなくなり・・・
加護「必ず勝ってや『驚邏大四凶殺』!!!
   ポッポ〜〜!!!」
ゴゴゴゴゴ・・・
崩れゆく洞窟を、ののは脱出した。決して振り返ることなく。
77 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月27日(火)14時09分38秒
〜わん おとなより〜

ここ数日で一気に更新し、「加護編」を終わらせ申した。
拙者も卒業に際し、多忙ゆえに更新が滞ったことをお詫びし申す。
「驚邏大四凶殺」もいよいよ大詰め。
どうかこの駄文にもう暫くおつき合い下され。
78 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月29日(木)16時01分30秒
洞窟の外には、稲葉と風海、林海がすでに退避していた。
稲葉「愚かな。娘。塾一号生筆頭剣のの太郎よ・・・
   友への情にほだされその身を共に地獄へと落としたか・・・」
風海と林海は顔を見合わせると叫んだ。
風海&林海「娘。塾側全滅っ!!
      よって『驚邏大四凶殺』勝利は・・・」
その時、ののの声が響いた!
のの「まってくらさい!ののはここにいるのれす!」

稲葉「・・・フッフフ、いい顔になっておる。
   友を三人なくす前とは別人のような闘う『娘。』の顔だ・・・」
風海「『驚邏大四凶殺』いよいよ大詰め!」
林海「いざ行きませう!第四の凶へと!」
79 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月29日(木)16時02分17秒

のの「(・・・よっすぃー、りかちゃん、あいぼん・・・
    ののはまけないのれす。みんなのぶんもいきぬいて
    この『きょうらだいよんきょうさつ』かならずかつのれす!
    それが・・・それがのののできるゆいいつのはなむけなのれす!)」

80 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月29日(木)16時02分56秒
〜富士の麓〜
斉藤「き・・・消えた・・・加護の寿命蝋が・・・」
前田「死んだ・・・あの加護が・・・」
大谷「ううっ・・・!!
   うおおおお!!!なんでじゃあ!!なんでじゃあ!!」

ブロロロロ・・・
柴田「・・・・!?
   何よ〜!!トラックがこっち突っ込んでくるわ!!!」
娘。塾一号生「キャァァァ!!!」
ドッカーン!!
そのトラックはそのまま壁に激突した。
言葉も出ない娘。塾一号生達。そしてそトラックの中から・・・
81 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月29日(木)16時03分32秒
*「やだ〜、ブレーキとアクセル間違えちゃったよ・・・
  なんだかゼンチメンタルな感じ・・・」
村田「こ・・・この声は・・・」
ガチャン。
激しい激突であったにもかかわらず、
トラックの中の人物は何ごともなかったかのようにドアを開け、出てきた。
その人物は、目をかっと大きく開くといきなり大声で叫んだ。
*『ディアァアァアァアァ〜〜〜〜〜〜!!!!!』
柴田「じ、塾長〜ッ!!!」
82 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月29日(木)16時04分09秒
*「私が娘。塾塾長イイダカオリである!!」
そういうと飯田塾長は寿命蝋の前に立った。
飯田「あれ、よっすぃーも梨華ちゃんも、加護まで死んじゃったの?」
娘。塾一号生「・・・・・。」
飯田「・・・次はいよいよこの『驚邏大四凶殺』も大詰め・・・
   生きて地獄から舞い戻るのは果たしてどっちかしら・・・」
柴田「やめて・・・もう沢山よ!これ以上仲間が死ぬなんて!
   今すぐ止めさせてよ!こんな馬鹿げたことをー!!」
飯田「馬鹿げた?・・・ディアァアァアァ〜〜〜〜!!!!」
バキッ!!飯田の鉄拳が柴田の顔面に炸裂した。
飯田「これは勝負よ!娘。の勝負よ!」
そういうと飯田はやおらそでを捲り、腕に刻まれた字を見せた。

『凶殺大成就』
そう刻まれている。
83 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月29日(木)16時04分39秒
飯田「娘。が勝負に命をかけたの。女子の本懐、これにまさるもの無しでしょ!」
大谷「あ・・・あれは・・・」
斉藤「驚邏大四凶殺大成就・・・」
村田「す、すると和尚が言っていた
  『驚邏大四凶殺』過去三百年唯一の生存者と言うのは・・・!!」
飯田「あのね、カオリみんなにいいもの持ってきたの。
   トラックの荷台にあるからちょっとおろしてきてよ。」
娘。塾一号生「オ・・・オッス!!!」
そしてトラックの荷台をあけるとそこには・・・
娘。塾一号生「な、、、何じゃあこりゃあ!!!」
84 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月29日(木)16時13分49秒
その頃のの達は富士の山頂に向かっていた。

稲葉「フッフフ、まさか娘。塾が
   我ら陽爆連を相手にここまでやるとは思わなかったわ。」
のの「ふざけないれくらさい!しょうぶはこれからなのれす!」
稲葉「・・・お前は『総長』には勝てん・・・」
のの「??なにをいっているのれすか??
   そうちょうはいなばさんじゃ・・・」
その時風海と林海が叫んだ!
風海「御静聴!!!」
林海「富士山頂でござる!!!」
風海「さああがってこられい!」
林海「『驚邏大四凶殺』ここぞ終局の地!!!」

稲葉「さあ、のの太郎。くるところまできたぞ。
   『総長』はすでに第四の凶の登場にいらしている。」
のの「???なにをいっているのかよくわからないのれす。」
稲葉「私はあくまで陽爆連総長の代理として今まで同行していただけ。
   お前の相手は・・・」

風海&林海「『驚邏大四凶殺』第四の凶
      『頂極大巣火噴関』!!!!!」
85 名前:わん おとな 投稿日:2001年03月29日(木)16時16分12秒
訂正。
登場→闘場でござる。
学生最後の休日を斯様な過ごし方で良いのだろうか・・・
拙者も明日から新入社員研修でござる。
86 名前:ななしさん 投稿日:2001年04月01日(日)02時47分25秒
面白いよ。
仕事に差し支えない程度にがんばってね。
87 名前:わん おとな 投稿日:2001年05月21日(月)20時13分38秒
原作も新作が始まった模様。
拙者も新天地に慣れてきた次第。
そろそろ再開の火ぶたを切って落としませう!
・・・来週辺りになり候。
88 名前:ななしさん 投稿日:2001年06月05日(火)01時45分45秒
待ってるんだけど、まだ忙しいのかな?
新入社員は鬱になる季節だし・・・、自分も経験あったよ。

ま、いつの日か更新してくれることを期待してます。
89 名前:わん おとな@i 投稿日:2001年06月23日(土)21時50分55秒
>>88殿
申し訳ない。
拙者前回書き込みの直後から出張しており申す。
90 名前:わん おとな@i 投稿日:2001年06月23日(土)21時52分26秒
来週戻り申した折には必ず更新いたす所存。
どうか御容赦くだされい。
91 名前:ななしさん 投稿日:2001年06月30日(土)20時42分59秒
これ、おもしろいよ。
カオリ塾長最高!!
更新期待します!!!
92 名前:ななしさん 投稿日:2001年10月04日(木)23時45分58秒
陽爆連の総長は一体?誰だ気になる。
更新を期待しています!!!
93 名前:名無し 投稿日:2001年10月13日(土)12時33分30秒
っていうかこの後の四天王とかは誰がやんのか気になる
94 名前:( `.∀´)ダメよ 投稿日:( `.∀´)ダメよ
( `.∀´)ダメよ

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