石川「保田さん、わたし7月からプッチモニに入ることになりました。
保田さんといっしょにプッチモニなれるんです!」
保田「・・・・・」
石川「保田さん?」
保田「・・・」
石川「保田さんがいろいろ教えてくれたおかげです。
あの、これからもよろしくお願いします。」
保田「・・・・ なんで、なんであんたがプッチモニなのさ」
石川「つんくさんが・・・わたしに・・」
保田「あたしは認めないよ。
プッチモニは紗耶香と後藤、あんたなんかいらないんだよ
紗耶香の場所なんだよ。勝手に入ってくるな」
石川「プッチモニ、保田さんと市井さんと後藤さんが苦労してつくってたのは
知ってます、でも」 パシッ
保田「調子こいたこといってんじゃないよ。
あんたに紗耶香の気持ちが分かってたまるか」
石川「でも、わたしも保田さんといっしょに歌いたいんです」
保田「邪魔なんだよ。
あんたらがやってきたから紗耶香がいなくなったんじゃないか。
そこは紗耶香のいることろなんだよ。邪魔だ、消えろ」
石川「ごめんなさい。市井さんが脱退されてしまうなんて・・・
わたしはいっしょに歌いたかっただけなんです」
保田「約束・・したんだよ。
紗耶香が帰ってくるのを待ってるって。紗耶香絶対帰ってくるんだよ。
あんたが入る場所なんかないんだよ」
石川「わたしも・・・いれてください」
保田「きえろよ、バカ。もっと殴られないとわからないのか」
石川「プッチモニ入れてください。いっしょに歌ってください」
保田「わかんないやつだな」
石川「おねがいします」
保田「・・・・・ふん、勝手にしろ。
わたしが辞める。もうこんなとこいたって仕方ないじゃないか。
紗耶香がいないのに」
石川「いやです。保田さんといっしょに歌うんです。辞めないでください」
保田「ふん、後藤といっしょなら売れるよ。邪魔者がいなくなってうれしいだろ」
石川「いやです。辞めないでください」
保田「だったらあんたが辞めれば」
石川「いやです。保田さんといっしょにやるんです」
保田「勝手にすれば、わたしは辞める」
石川「保田さん!」
保田「はなせ」
石川「保田さん・・・」
石川「すいません。明日からってときに訪ねてきてしまって」
市井「いや、いいけど。顔どうしたの?石川さん」
石川「大丈夫です。あの、話があるんです」
市井「プッチモニに入ることになったんだってね。さっき後藤から電話があったよ」
石川「ありがとうございます・・・・」
市井「そのことでなんかあったの?」
石川「保田さんが・・・・辞めるって」
市井「圭ちゃんが! ・・・そうか・・・」
石川「市井さん、保田さんをとめてください。市井さんしかいないんです」
市井「・・・・・」
石川「市井さん」
市井「わたしには言えないよ。私から言ったら圭ちゃんを追いつめてしまうから。
圭ちゃんずっと笑ってたんだ。圭ちゃんが無理してるのわかってたんだ。
わたしのせい。だからごめん、いえない」
石川「でも、保田さんがやめてしまう。そんなのいや」
市井「大丈夫、圭ちゃんはやめないよ。つよいから。
後藤にいっておくよ。後藤あんなやつだけど意外としっかりしてんだよ」
石川「後藤さん尊敬してます。私たちが馴染めるようにしてくれたの後藤さんだし
いつも気を使って雰囲気を盛り上げてくれて。後藤さんが一番大変なのに」
市井「後藤が? そうか後藤がねえ。そうか・・・後藤
後藤も圭ちゃんもプッチモニも大丈夫だよ。安心しな!」
石川「はい、ありがとうございました」
市井「これからいろんなことがあるよ」
石川「はい」
市井「プッチモニ、半端な気持ちでやったら承知しないよ」
石川「・・・はい」
後藤「おはようございます」
石川「あっ後藤さん、おはようございます」
後藤「後藤さんはやめましょうよ。ほら、あたしこんなヤツだし。
ごっちゃんでいいよ」
石川「そんな先輩に対して・・呼べません」
後藤「これからいっしょにユニットやっていくんだから先輩も新メンバーもないよ
対等な関係なんだから。
ってこれ、あたしが市井ちゃんにいわれたことなんだけどね。ハハハ」
石川「後藤さん、わたしが入ってもいいのかな。プッチモニ」
後藤「ほら、3人のほうが楽しいそうじゃん。4人かな?ハハハわかんないや」
石川「後藤さん」
後藤「ごっちゃんでいいよ」
石川「ごっちゃん? じゃあ、わたしのことも梨華って呼んで」
後藤「・・・・市井ちゃんからきいたよ。圭ちゃんと揉めたって」
石川「ごめんなさい。わたしのせいなんです。
わたしが保田さんの気持ちも考えずにうかれてたから」
後藤「正直いうとさ。あたしもむかついてたんだ。
あたしバカだからどうせすぐ追い抜かれるし、居場所なくなりそうで。
でもさ、市井ちゃんこんなあたしを教育してて、わたしも成長したよ
って言ってくれたんだ。
あたしも成長しないとさ、また怒られちゃう」
石川「後藤さん、ごっちゃん」
後藤「圭ちゃんはだいじょうぶだよ。
市井ちゃんと圭ちゃんはあたしにはわからないくらいすごくすごく友達だから
さみしがってたんだよ」
石川「保田さん、わたしといっしょに歌ってくれるかな」
後藤「歌うよ。圭ちゃんがいちばん歌が好きなんだからさ」
ちょっと圭ちゃんと話してくるね」
後藤「圭ちゃん、おはよー」
保田「後藤かあ」
後藤「ごっちゃんでーす。なんだ嬉しくなさそうだなあ」
保田「あんたのバカ面みたってうれしくないよ」
後藤「ひょー。バカ面じゃないぞー。
圭ちゃん・・・・練習しよう。プッチモニの新曲・・・」
保田「後藤、あんた」
後藤「ほら、圭ちゃん時間ないよ」
保田「後藤、くやしくないのか。
プッチモニはあたしとあんたと紗耶香の3人じゃないのか」
後藤「梨華ちゃんだって、圭ちゃん一生懸命歌教えてたじゃん。
仲間にいれてあげようよ」
保田「バカ、そういう問題じゃないだろ。
ここは紗耶香の場所なんだよ。紗耶香は帰って来るんだよ」
後藤「でもさ、市井ちゃんやめちゃったし」
保田「後藤!やめたらどうでもいいのかよ。そんなヤツだったのか
バカだけどいいヤツだと思ってたのに」
後藤「市井ちゃんはやめたんだよ。帰ってくるよ、約束したんだから。
でも、市井ちゃんはビックになって帰ってくるんでしょう。
だったらさ、あたしたちがおなじ場所あけて待ってたらダメだとおもう。
後藤なにやってんだよってまた怒られるよ。
あたしもすごくいっぱいビックになって、市井ちゃんに誉めてもらうんだ。
だからチャレンジしていこうよ。変わっていこう、圭ちゃん」
保田「後藤・・」
後藤「あたしだって梨華ちゃんにダンスとか教えられるんだぞ」
保田「あんたにダンスなんて教えられたら一生浮かばれないよ。
石川の教育係はわたし。わたしが教えるに決まってるだろ」
後藤「・・・」
保田「後藤、いつのまにそんなに成長したんだ」
後藤「う〜ん、痩せようと思ってるだけねえ、また太っちゃった」
保田「バカ。そういうことじゃないよ。でもさ、ほんと痩せろよ」
後藤「う〜ん」
保田「さあ、練習だ。後藤、いくよ。石川はどこいるんだ」
保田(紗耶香、まぬけ面して帰ってきてもあんたの居場所ないよ。覚悟しな)
石川「保田さん、わたし」
保田「石川、プッチモニの練習だよ。厳しいよ、後藤みたいにヒクヒク泣くんじゃないよ」
石川「保田さん・・・はい!がんばります」
保田「ところでさ、紗耶香が勝手にプッチモニのリーダーなしなんて決めたけど、リーダー
いたほうがいいと思うんだ」
石川「やっぱり保田さんが」
保田「でさ、後藤、あんたがリーダーやりな」
後藤「ほえ」
保田「石川それでいいよね」
石川「はい」
保田「過半数の賛成で決定だね、がんばれよ後藤リーダー」
後藤「あららら」
保田「ほら、後藤」
後藤「?」
石川「?」
保田「リーダーだろ、かけ声やんないと」
後藤「おー」
保田「手を合わせて」
後藤「がんばって〜いきますぞっ」
保田「おー」
石川「おー」
後藤「まる」
完