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もうひとりの紗耶香(1)


後藤の場合

「マキ、、、あんた、また歌の最中にあたしの前突っ立ってたね。」
「ご、ごめんなさい、市井さん、、」
「サーヤ様って呼べって言ってるだろう!このバカ!」
ばし!ばし! 「や、やめて お、お願いだからぶたないでー」
「、、、あたしは何もあんたが憎くてこんなことやってるわけじゃないんだよ。
可愛いあんたが あたしを踏みつけにしたかと思うと それが憎くて」
「あ、サーヤ様!そ、そこは」
「おまえはいつまでもわたしのもの、そうだろうマキ?」
「は、はい、、、マキはサーヤ様のものです、い、いや、恥ずかしい」
いつものように快楽に身を沈めていく後藤を見ながら、
飴と鞭の支配が完成しつつあることにほくそ笑む市井だった。


保田の場合

 「さやちゃん、、」
二人きりになったとたん、体をすり寄せてくる圭に
内心市井は舌打ちした。そんな心の内を隠すように圭を抱き寄せる。
うっすらと涙で潤んでいる圭の瞳。不細工がもっとひどくなってるよ
市井は心の中で嘲笑した。
 「、、、最近、冷たい。」「ちょっとスケジュール、ハードだったからね」
「タンポポ、落ちたとき 二人で決めたよね、必ず見返してやるって」
そうだったな、あたしがあがってく手始めにこのブスを手なずけた
「もう、さやちゃんには、、、う!」市井が圭の唇をふさぐ。
久しぶりの快楽にもだえる圭を醒めた目で見ながら、
こいつもまだ必要だからな、とあくまで計算高い市井だった。


矢口の場合

「サヤカちゃーん(はあと)」
ただ一人この部屋を知っている人間の声を聞いたとき、
柄にもなくときめく自分に気づいて、市井は苦笑いした。
最初、真里と関係を持ったのは彼女の中の大いなる野望のためだった。
そのため持てる手段の全てをつかった。 さすがにタフな市井も 
ふと疲れを感じるときがある。そんなとき 癒しを感じたのが 
計算尽くではじめた真里との関係だった。  
今、彼女はシャワーを浴びている。 出てきたら、
いつものおしゃべりな口調で今日の出来事を語りながら ベットに座るだろう。
いきなりキスしたら、驚くかな?  
そう想像したとき、市井の中で本能的な獰猛で熱いものがこみ上げてきた。

市井と矢口。時を同じくして娘。になった二人。
しかし二人は違いすぎた。 母さんのような市井。幼稚園児のような矢口。
しかし二人の実年齢(27と9)を比べるとそれもしかたがない。
そしてロリコンのつんくがタンポポに選んだのはやはり矢口だった。

「あのときはごめんなさい。私だけ先に…」
市井は少しわらって「なに言ってんのよ。もう済んだことでしょ。
それに私もユニット持ったし」と言った。『あのときは後藤が入って
くるなんて思わなかったからね』 「ああ嬉しい、そう言ってくれて。
でも鼻ピアスが抜けると私たちどうなるんだろ」心配になる矢口。
「確かにかおりにはちゃんと言葉が通じないから心配なのはわかるわ。
でもあなたには私がついてるじゃない」と言って市井は矢口を抱き寄せる。
『もうプッチモニを超えるのはむりだけどね』 「歌って。真里」
少し赤い顔になって歌う矢口「どこにだってあるー花ーだーけどー」
「じゃない!」その曲じゃないと怒る市井。
「あっごめんなさい」気が付く矢口。「こーのきーせつ大好きよー 
あーなーたと 過ごすー夜ーが………あっ…あぁ」 その日はクリスマスイヴだったのだ。

そしてサンタを信じて眠る子供、後藤真希が寝言を言う。
「さやかお母さん…」思えば後藤は市井(1位)以外の経験がない。

紗耶香と真里と真希、その関係はSとMとM。


中澤の場合

コンコン
市井「お入り」
中澤「失礼致します」
市井「どう?調子は」
中澤「市井様のおかげで演歌も順調でございます」
市井「そう。それはなによりね。・・・・・・・・ところで、ファンはどう思うかしら、わたしが本当は27歳で、あなたよりも年上だと知ったら・・・」
中澤「それほど、市井様がお若くてお美しい証拠にございます」
市井「ふふふ。ありがとう・・・・では、またいつもの儀式をやってもらおうかしら。まず、私のタバコに火をつけなさい」
中澤「はい・・・」
市井「次は私のグラスにワインを注ぎなさい」
中澤「はい・・・」
市井「そうね、あなたにも差し上げようかしら。あなたにはワインより高級な、私のお小水をさしあげるわ」 ジョー・・・・・
市井「さあ、召し上がれ」
中澤「頂戴いたします」
市井「どう?お味は」
中澤「市井様のお小水、大変塩味がきいてておいしゅうございます」
市井「では、私の足元にひざまずいて、いつものように、私に対する忠誠の言葉を述べなさい」
中澤「世界一のアーティスト市井様、私の太陽市井様、真のリーダー市井様。どうかこれからも私めをお守りください・・・・」
市井「ふふふ。よい心がけだわ。これからも永久に私に変わらぬ忠誠を誓うことね。真のリーダーはこの私。あなたはただの傀儡で、私の支持をなくしたら、地位も名誉も全てを失うのだから・・・・」


安倍の場合

「や、やめてさやかちゃん!」
組み敷いたなつみの小さい体の震えを感じながら、市井は無意識に
舌なめずりをした。 「な、何をするつもりなの?」「なっち、あんたがしていること
しらないと思ってるの?」「な、何のこと、、、つんくさんとはみんな」
「姉さんと随分、楽しそうにじゃれてましたなあ」「!あ、あれは、、、」 動揺するなつみ
「あんな、年増にいいようにいじられて、ホントうれしそうに。
聞いてるこっちがはずかしくなりましたわ。」
「や、やめて!」「あんたもまだまだおぼこですな。本当に気持ちよいこと
いまから教えてあげますわ。」「あ、あ、ああ、、、」 自分の 下でうねりだしたなつみの体を感じながら、
自分の野望が五合目まで来ていることを確信する市井だった。


福田の場合

「それまでは『福田さん』って呼んでたんです、私たち。年下ですけど この世界では先輩ですから。でも、その日たまたま部屋が同じだったん でいってみたんですよ、『明日香ってよんでいい?』って。そしたら別 に何の気負いもなく、『いいよ』っていってくれて。私も『紗耶香って 呼んで』っていったりして。今考えたら不思議な会話ですけど、その時 はすごく嬉しかったのを覚えています」(モーニング娘。5+3−1より)

しかし実際は
明日香「じゃあ呼ぶね。…紗耶香」
紗耶香「待って」
明日香「えっ?」
紗耶香「やっぱりサーヤ様と呼びな」
明日香「えっ??」
紗耶香「銀杏、お前まだ13だろ。私はその倍生きてるんだよ」
明日香「……」
豹変した紗耶香に驚き言葉を失う明日香。
紗耶香「私は肉が好きなんだよ。お前肉付きはいいみたいだからな。 かわいがってやるよ」
明日香「あ、あの…」
紗耶香「これも社会勉強だよ」

その後明日香はモーニング娘。を脱退。その理由は「社会の勉強がしたい」だった。


広○涼子の場合

ねぇ、お、お願いだから、、、ねえ!」
足にすがり付いてくる裸の女を市井は冷やかに見下ろした。
ごり押しで入った有名私大にも通わず、モデル相手に盛りのついた
猫のようにやりまくり 世間にもその清純派の化けの皮がバレかけてる
女。偶然、出会ったTV局で私達をゴミ屑のように無視した女
「最近、つまんない歌流行ってるねえ。まあ 私は女優だから関係
ないけどさあ」聞こえよがしに嫌みを並べていた女
下らない優越感を振り払う紗耶香。そんな悠長さは彼女にはない。
「例の物はちゃんと取れたの?宿題が出来てたら御褒美をあげるよ。
小猫ちゃん。TVキャスターの、、、」
「こ、ここに」涼子はネガの入ったケースを渡した。
「あのおじさん、私が股間のチャック下ろしはじめたら、白髪の
頭ガタガタ震えだして、、、おフェラの間中 ずっと。最後押し
倒そうとしたから逃げ出すの大変だったのよ。だ、だから、、」
「よくやったわ」「でもそんなもの何に使うの。
表に出せる分けないじゃない。」
「あなたには関係のない事よ」

悪魔の笑みを紗耶香は浮かべ、涼子の深い部分に指を差し込んだ。
「あ、ああ」
深い吐息のようなうめき声とともに、涼子が紗耶香
に抱き着く。その姿を全裸に首輪だけの後藤が嫉妬の視線を込めて
ずっと見ていた。無垢な外見とは裏腹に少女の魂は、骨の髄まで
悪魔の毒に染め上げられていた。

紗耶香に絡み付きながら身悶え、息も絶え絶えに痙攣する涼子
「す、すごい、、、大介なんかよりずっといい。あなた、一体
こんなテクどこで、、、」
その言葉を聞いたとき、紗耶香の表情に一瞬翳りが生じ、
次の瞬間、涼子の体は冷たい床に叩き付けられていた。
「気が変わったわ、今日は別の快楽を教えてあげる。
真希!わかってるわね、、、」
残酷な微笑みを浮かべながら 真希は涼子の胸を思い切り
踏み付けた。「ああ、、、」痛みと共にそれさえも涼子の
体は快楽として受け止め始めた。
そう、私の野望はまだ始まったばかり。すべてを利用して私は
復讐して見せる。そう、あの、、、、
これから始まるサバトを予感させるように、紗耶香の口に毒牙が


あ○ーごの場合

扉が開く
「もう、ドリンク買うのに何時間掛かってるのよ。
ほんと、どんくさいんだから。今度のアサヤンだって
これが最後よ。なんで私があんなブス集団とシングル対決
やんないといけないのよ。冗談じゃないわ。
あんなB級屑の集まりと、かりすまあみーごを比べるなんて
お笑いじゃない、ねぇ、、、!?」
「あらあら ずいぶんなお話ね、あみーごさん」
「市井、、、さん、それに、2人、、、プッチモニの、、、
お、おはよう 私の控え室に何のご用。ちょ、ちょっと、
痛い!何、私の両手つかんでんのよ。やめさせなさいよ!
市井! マネージャー呼ぶわよ!あんたんとこの和田、
土下座させてやる!」
「残念だけど、マネージャーさんは来ないわ」
「?」
「今ごろ、安倍とかおりと裕子に最高の快楽を味合わせて
もらってるはずよ。あの男がこれから一生味わえないような快楽をね。」
「何、わけのわからないこと言ってるのよ!」
「あなたにおもしろいものを見せてあげる」
「な、何よ、このビデオ、、、!!!」

「タダのエロビデオじゃない、こんなんで今更私がおたおたすると
思ってるの!?バッカ、じゃないの!」
「よくご覧なさいな。何人もの男に囲まれて、白い液塗れになっている
ブタを。あなたがよくご存知の顔じゃないかしら?」
「?、、、!、こ、これって、そんな、そんな」
「この自分から咥えてるブタ、あなたにこんな嬉しそうな顔見せた事あるかしら?」
「そんな、、、恭子が、恭子が、、、なんで、、、」
「そうあなたのお友達、大手プロの秘蔵っ子深田さんよ。
夜の接待なら、ともかくあなたと同じく こんbネ乱交まがいの
接待要員からははるかに遠い存在のね」
「なんで、そんな、恭子が、こんな」
「あら、随分ショックを受けているようね。冷たいあなたにしては
えらく友達想いじゃない。彼女の感想聞いてみる?」
「や、やめて!」
「市井様、いえ、紗耶香様ぁー お、お言いつけにこのとおり従いました。
何とぞお慈悲を、お慈悲を、あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁ」
「!恭子! こ、これって」
「あなたとの時は彼女、こんなに激しかったかしら?
もう彼女、あみーごなんて名前すっかり忘れたようよ」
「恭子に!あの子に何をしたの!」
「本当の快楽を教えてあげたのよ。あなたとのようなおままごと
と違うね。このあと精液と唾液をシャワーで洗ってやったら
どうしてもって泣き叫ぶから相手をしてあげたわ。
ホント、外見と同じでブタのように貪欲で淫乱ね、彼女
命令したら1時間も脚の指の間を舐め続けたわ」
「!!!」「後藤、しっかり押さえておけよ」
「す、すみません、紗耶香様」
「こんな物を見せて、あ、あたしをどうするつもり、、?」
「あなたにもこれから同じ快楽を教えて挙げる。
恭子ちゃんとまた仲良くできるわよ」
「そんなこと出来ると思ってるの!」「あなたの体に聞いてみるわ」
そしてコムロのラインを紗耶香が頂くわ。
扉が閉まった。


石黒の場合

石黒が3人(市井、矢口、保田)のうちで最初に興味をひかれたのは市井だった。
それは、ちょっとしたことがキッカケだったという。
「和田さんがいて、紗耶香のことをちょっと見てたんですよ。
そしたら紗耶香、『何見てんですか?ムカつく!』っていったんですよ、和田さんに=B
それで、『こいつはイケる』って。私、そういうのが大好きなんですよ(笑)」
(モーニング娘。5+3−1より)

二人きりの楽屋。
石黒「紗耶香、見てたよさっき、和田さんに…」
市井「ん?お前も見てたの?この私を」
それまでは『さん付け』だったのが突然『お前』呼ばわり。
しかし石黒はそういうのが大好きだ。そしてその日から石黒は市井に溺れていった…

市井「おい石黒、E.T.やれっ」
言われるままにE.T.の顔真似をする石黒。
市井「似てねー」
クレヨンしんちゃんの物真似で非難。
市井「おい石黒、肉」
言われるままに弁当に入っている豚肉を譲る石黒。
こんなことが1年以上つづいた…

ある歌番組の本番前。この日も弁当の肉を市井に譲る石黒。
彼女も本当は豚肉を食べたかった。しかし市井には逆らえない。
そして本番。共演者の演奏が始まる。
ナルシストのボーカル率いる5人組のロックバンドだ。
それを見た石黒の動きが止まる。次の瞬間口からヨダレが…
と同時に彼女の中で何かが変わった。

その後石黒はモーニング娘。を脱退。深夜の闇へと消えていった。


飯田の場合

12月24日(金)
圭織と最後に言葉を交わしたのはいつだったっけ…
紗耶香はこの日27本目になる煙草に火を付けながらふとそんな事を思った。
かつて私が本気で愛した女…
娘。の中でただ1人私の思い通りにならなかった女…圭織。
ベッドには子供らしい寝顔の矢口。
その枕元に矢口には大きすぎるであろう靴下があった。
「ふっ、まだサンタを信じてるのね」
!?…何か入ってる…?…ビデオテープ……

紗耶香はビデオをデッキに差し込んだ。
映像が画面に映し出された。
女が髪を解かしている。
「これは…」
女は突然叫び出した。
ディアーー
「……」
紗耶香はこの女を知っている。
女の瞳が映る。瞳の中には『飯』の文字が…
井戸が映る
そこでビデオは終った。

12月25日(土)
「和田!」
「あっ、サーヤ様。おはようございます」
「ねぇ、ちょっと見てほしいものがあるの」
紗耶香はバッグからダビングしたビデオテープを取り出した。

12月26(日)
「和田!!」
「あっ、サ、サーヤ様。おはようございます」
「見てくれた?昨日のテープ」
「それがあの、家に帰って見ようと思ったらあの、その…
確かにカバンに入れてたはずなのに…」
「…つまり見てないわけね」
「すいません」

12月27日(月)
紗耶香はあきらめた。
昨日部屋に戻ってからずっと探し続けた
オリジナルのテープはとうとう見つからなかった。
「圭織ね…」

12月28日(火)
「圭織!」
「あっ、紗耶香。おはよう」
「お願い、圭織。助けて!殺さないで」
「えっ?何?何言ってるの。もう、紗耶香ったら。ふふふ…
それじゃ私うんこしてくるから」
「……」
呆然と立ち尽くす紗耶香。

12月29日(水)
「どうかされました?サーヤ様」
「あぁ、なっち。ううん、なんでもないわ」
紅白のリハーサル中、明らかにいつもと違った紗耶香を心配するなつみ。
「いよいよ明後日ね」
「あっ、圭織。うん、いよいよだべ」
「ねっ、紗耶香。ふふふ…」
「……」

12月31日(金)
紅白終了後、帰宅した紗耶香。
もう覚悟はできていた。
かつて愛した…いや、いまでも愛している圭織に命を奪われるのなら…

そろそろ時間ね…
ひとりでにテレビのスイッチが入る。
画面に井戸が映し出される。
「わかってるわ。そこから出てくるでしょ」
画面の中の井戸から女が這い出てくる。
予想通りの展開ながら、やはり恐怖に襲われる紗耶香。
女はジョジョに近づいてくる。
そして…ついにテレビからも這い出てきた。
まったく動けない紗耶香。
女は立ち上がり紗耶香に歩み寄った。
「圭織…」
紗耶香の瞳に映る圭織の姿は…あまりにも…美しい。
紗耶香の頬を涙が伝う。
「はい、これ」
「えっ?」
「紗耶香の好きな肉」
「えっ??」
「ハッピーバースデイ紗耶香」

ねえ笑って


前田姉妹の場合(承前)

真希が鼻を鳴らしながら紗耶香に肌をすり寄せてくる。
機嫌の悪い時なら、痕が目立たぬよう腹に蹴りでも入れる処だが
今は悪い気はしないので彼女を抱き寄せ、太股に手をよる。
構ってもらって嬉しそうな真希がふと紗耶香の持つ雑誌に目をやった。
「何を見ているのですか?サーヤ様」
「ちょっとね。」
 そこには今度正月バラエティで競演する有名な女優の姉妹が映っていた。
姉はボーイッシュ、妹はしとやかだが マニアックな人気の高い2人だ。
そういう手合いは業界にも多い。ペドマニアの餌にはちょうどいいか、、、
紗耶香は矢口をそういった連中の餌にすることを無意識に避けていた。
「真希、お前はどっちがいい?」
「?」写真を見てすぐに事情を察した真希は応えた。
「ん、、愛ちゃんの方かな、ちょっとやそっとじゃ壊れそうにないし
ふふふ、、、」
 無垢で純真な外見とは裏腹に悪魔の毒牙に魂の奧まで染まった少女は
無邪気な笑みを浮かべながら応えた。


SACRIFICE

な、何なの、この子は
私を左手一本で絶頂に導きいた15の少女
彼女の足下ではタンポポというメンバーの他の2人がひざまずき、
唇を絡ませあいながら「サヤカ様ー」と淫らな声を上げている。
ディレクターに言われて、取材の打ち合わせに来ただけなのに
進藤晶子はまだこれからの地獄をしらなかった、いや法悦の境か


この物語はフィクションです。

「総理、本日は午後一時より人気アイドル「アフタヌーン娘」の一井さんが官邸に表敬訪問に来られます」
「おお、そうだったな、よし、写真写りをよくしないとな」
そして午後一時。花束を持った一井嬢がにこやかな笑顔で首相官邸を訪れた。
「さあ、どうぞ、よく来たね」
総理が笑顔で花束を受け取ろうとした瞬間・・・・・
花束から黒い筒がのぞいている。
アイドル一井は小さな声でささやいた。
「動くな。動くと撃つぞ」
総理は一瞬凍りついた
「な、何のマネだ。バカなマネは寄せ」
「私の言うとおりにすれば、おけがはさせません」
「どうすればいいんだ」
「私と一緒に外に出て車に乗ってもらいます」
そんな小声でのやり取りが秘書や取材中の新聞記者に聞かれずにつづいた。
総理は秘書に言った。
「一井さんが国会を見学したいといってるので、私が案内するよ」
「まあ、総理直々なんて、恐縮ですわ」
一井は白々しく答えた。
二人は官邸の裏門から抜け、一井が用意しておいた車に乗り込んだ。
車の運転席には若い女性が座っている。
「五島くん、やって」
車が動き出した。
「まだ銃口が総理を狙ってるからね。下手な真似するんじゃないよ」
「お、お前の目的はなんだ・・・・」
「それは後でわかりますよ・・・・・」
車は10分ほど走った後、薄汚い雑居ビルに到着した。
「総理、降りてください」
三人は車を降りてビルの一室に入った。
「さて・・・・」一井が総理に言った
「まず下半身裸になってもらいましょうか」
「き、貴様、一国の総理に向かって・・・・・」
「一国の総理も命は惜しいでしょう」
一井の無気味な笑みに総理は返す言葉もなかった。
「ズボンとパンツを脱いだら、そこのいすに腰掛けてください」
総理が腰掛けたところで、車の運転手をしていた女性が総理の前に座った。
「五島君、やりなさい」
「な、な、なにを・・・」
五島という若い女性は、突然総理の股間を口で愛撫しはじめた・・・・・

その五島という若い女性のテクニックは、今までに総理が経験もしたことのないものであった。
まさに天にも昇る気持ちであった・・・・・・・
そして・・・・・
総理が果てるまで、ものの十分もかからなかった。
「あ、あ、うっ・・・・・・」
五島は総理の白濁液を口で受け止めた。
「ふふふ。総理。60過ぎてもそちらのほうはまだまだお盛んのようですね・・・・」
「き、き、貴様、こんなマネをして、ただで済むと・・・・・」
「思ってますよ」
一井は部屋の上部に仕掛けてあるビデオカメラに目をやった。
「!!」
「もちろん、はじめから終わりまで、全部捕らえています。このテープがマスコミにでも流れたら、総理はどういうことになりますやら・・・・・・」
「お、お、俺は、どうすればよいのだ・・・お前の目的は何だ・・・・」
「では、取引に入りましょうか。ひとつ目は、次の参議院選挙で私を政権与党痔憂民酒党の比例代表名簿第一位にしていただきたい。これで100%議員の椅子は確定ですね。次に選挙後すぐに内閣改造を行って当選直後の私をどこかの大臣にしていただきたい。そうですね、厚生大臣とか文部大臣なんてどうかしら」
「な、何をバカなことを・・・・お前なんか議員や大臣なんかに・・・・・・、それにお前はまだ、未成年のはずじゃ・・・」
「心配ご無用」
一井はそういうと自分の戸籍謄本を出した。
「ここにありますとおり、私は次の選挙までにはもう30歳を過ぎてますからね。年齢詐称というやつですか。ま、この世界ではよくあることですよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ま、これは取引というより、命令といったほうがよいかもしれませんね・・・・・・・・さあ、ポスターはどういうデザインにしようかしら、大臣就任会見では何を言おうかしら・・・・」

「新大臣は元アイドル!!」「一年生議員異例の大抜擢!!」
そんな新聞の見出しを夢想して思わず笑みがこぼれてしまう一井であった。


田中和将(GRAPEVINEヴォーカルの場合)

「サーヤ様ー!!」
・・・・・・TV局の廊下を後藤と2人で歩く紗耶香に、65535km/hのスピードで駆け寄る男の姿があった。
「・・・・・・田中!?」
紗耶香は痛恨の表情を見せた。不覚である。以前雑誌上でストーカーまがいのアプローチをされて以来、このGRAPEVINEの田中和将だけは紗耶香が唯一苦手とする男なのだ。
「後藤!!」
「了解!!ひっさーつ・・・・・・」
しかし後藤が必殺の真空回転まわし下痢を放とうとした時にはもう遅かった。田中の腹部から伸びだした触手は既に紗耶香の左足首に達していたのである。
「クッ・・・・・・!!」
その触れられただけでこの世の物とは思えない悪寒が走るジメジメとした触手は、田中の細い体の割には力強く、もう片方の足で蹴り落とそうとしても少しづつ彼女の脚を這い上がってくる。
「た、田中!!こんな事してタダで済むと思ってるの!?」
紗耶香の言葉に聞く耳持たず、田中の触手は紗耶香の脚を這い上がり続け、また田中本体もその脚で歩み寄ってきた。
「ご、後藤!!本体を・・・・・・って、エ!?」
なんと、後藤は不発に終わった真空回し下痢の反動が自分に係り、大回転をしながら360度方向に下痢を撒き散らしつつ明後日の方向へと飛んでいってしまったのである。
「クッ!!こんな時に!!」
「さーやーかーちゃぁーんー(はぁと)」
「イヤッ、クッ!!」

万策は尽きた。このままでは紗耶香のマ○コは田中のビッグチ○ポに犯されてしまう!!「どうすれば・・・・・・?」
「ハハハハハー、まずは僕が君を使って作ったこの白いジャム(通称WHITE LOVE)を500ml程飲んでもらおうかな・・・・・・。」
「エッ!?(前髪そろいすぎ風)ご、500gって一体アナタ何日かかってそんなに!!」
「大丈夫だよ、昨日一日で全部作ったから新鮮」
「イヤーッこの絶倫オナ男!!!!」
田中はスプーンと小瓶を取り出す。
「さー、さやかちゃん召し上がれー」
紗耶香は絶望を見ていた。女27歳。芸能界の裏番長として力を付けていたこの私が、こんなモーニング娘。でオナニーしてるようなネクラオタクの白ジャム攻撃に果てるなんて・・・・・・。

「ホーラ、紗耶香ちゃん飲むヨーグルトが好きなんだろう?これだって似ているじゃないか。」
「イヤーッ、今日から桃の天然水にするーッ!!」
・・・・・・紗耶香がその言葉を放ったときだった。田中の態度が急転した。
「桃の天然水・・・・・・?邪道だ!!桃の天然水と一緒にザーメンは邪道だ!!」
なぜか力説する田中。差し詰めコーヒーのCMのマネのつもりなのだろう。オタクは変な事に詳しいものだ。しかしその田中の態度の急転はIQ290の紗耶香に秘策を思い付かせた。
「た、田中!!コレを見なさい!!」
取り出したのはついさっき紗耶香がジャニオタから(脅して)取り上げた嵐の二宮の写真。
「ギャー!!ヤメロー!!俺にジャニーズの写真を見せるなぁー!!」
「フフフ、アナタの桃の天然水に対する反応を見て気づいたのよ。アナタはモーニング娘。以外のアイドルと名付けられた物を見ると拒絶反応を起こすという事がね。まして男はなおさら。嫌いなんでしょう?浜崎あゆみが。許せないんでしょう?二宮和也が。」
「ウギャーーーー。げ、外道なんだ!!モーニング娘。以外のアイドルは外道なんだ!!」
「・・・・・・私もその意見には反対じゃ無いけどね・・・・・・。」
懐から44マグナムを取り直しながら言う紗耶香。
「・・・・・・でもね田中。覚えておきなさい。モーニング娘。の正式名称は・・・・・・。」
・・・・・・轟音が響く。弾丸は大脳を貫通。恐らく田中は痛みを感じる暇も無いまま即死しただろう。
「モーニング娘。の正式名称は『市井紗耶香様と雑魚七匹』よ。」
・・・・・・その場に居合わせた人間に、
「石黒が脱退したから六匹だろ!」
と突っ込める人間は、誰一人としていなかったという。