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娘。名作劇場 「かおりのかぐや姫」

 むかし、都の近くの村に竹取の翁と呼ばれているおじいさんがいました。おじ
いさんは毎日山へ行って竹を取り、それで籠や網やざるを作って暮らしていま
した。
中澤「なんで毎日毎日竹なんか盗りに行かなアカンねん!ホンマ、やってら
    れへんわ」
平家「アホかい!盗るやのうて採るや!!泥棒しに行ってどないねん!!え
    えからさっさと行かんかい!!」
中澤「どうせならお城に金目のモン盗みに行かへんかぁ?そしたらウチら一生
    遊んで暮らせるで?」
平家「ええ加減にせんかい!あんまアホな事ばっか言うとったらホンマに離婚
    するで?」
中澤「もぉ〜、みっちゃんってばぁ〜!冗談やがな、冗談!ほな、行ってくる
    で〜!」
平家「2度と帰ってくんな!このどあほうがぁ!!!」

 おばあさんとアホみたいな漫才を繰り広げた後、おじいさんは山へ向かいま
した。
 山に着いたおじいさんが竹を切ろうとしたら、根元のピカピカ光る竹がありま
した。不思議に思い、おじいさんは力一杯その竹に向かってナタを振り下ろし
ました。
飯田「ちょっとぉ!何すんのよ!そんな思いっきりナタ振り下ろしたらカオリ死
    んじゃうじゃん!!」
中澤「うわっ!?貞子や!!竹ン中に貞子がおる!!ひぇ〜!くわばらくわ
    ばら!!」
飯田「誰が貞子なのよぉ〜!カオリはカオリだよ!どうでもいいけど、早くここ
    から出してよ!竹の中じゃカオリには狭すぎるの」
中澤「しゃーないなぁ〜。だいだい自分が竹ン中に入ろうと思う事が間違って
    んねん」
飯田「カオリだって好きで入ってたワケじゃないもん。そういう設定なんだからし
    ょうがないでしょ!」
中澤「ちょおカオリ!自分恐いさかいそんなに睨まんといてぇな。な?ちゃんと
    出したるから…」

 女の子の眼力に恐怖を覚えたおじいさんは、女の子を家に連れて帰りました。
平家「裕ちゃん!アンタまた浮気したんかい!!相手は誰やねん!ちゃんと
    認知はしたんか!?慰謝料はいくらやねん!?ホンマにアンタがそん
    なんばっかしよるからウチは貧乏なんやで!」
中澤「ちゃうねんて!この子は拾ったんや。ホンマやて!ウチを信じてぇな!!」
平家「そんなん信じるかい!どうせまた東急ハンズで買うてきたんやろ!ホン
    マええ加減にせんかい!!」
中澤「そんな事しぃひんわ!っちゅーか東急ハンズに子供なんて売ってへん
    わ!!ホンマやねん!ホンマにこの子は竹の中におったんやもん!」
飯田「ちょっと2人ともうるさい、黙って!!とにかくカオリは今日からここの子
    になるの!!」

 1晩中もめた結果、2人は女の子を育てることになりました。次の日の朝、
おじいさんとおばあさんの顔にはいくつかの引っ掻かれたようなキズがあったこと
には触れないでおきましょう。
 不思議なことに、女の子を育て始めてからおじいさんが竹を切るたびに小
金がザクザク出てきました。おじいさんとおばあさんは、たちまち長者番付芸
能人部門のトップにランクインするようになりました。
中澤「かっかっか〜!こりゃええで。石橋でもダウンタウンでもかかってこんか
    〜い!!」
平家「ホンマやな。昨日なんてつんくのヤツが是非アタシの為に曲を書かせて
    くれ言いにきよってん。もちろん断ってやったけどなぁ〜。つんく程度で
    アタシの曲書こうなんて100年早いっちゅーねん!」
中澤「もうモーニング娘。なんかやってられっかい!ウチらはハワイにでも別荘
    買うて優雅に暮らそうやぁ〜」
平家「それええなぁ〜。どうせならメンバー召使いにでもしてこき使うてやるわ
    い!!」
中澤「ほな、矢口はウチの愛人な?あ、あと、吉澤と石川と加護と辻も欲し
    いわぁ〜」
平家「ええで〜、ええで〜。ほなアタシは後藤もらうわ。残りは召使いやが
    な!はっはっは〜!!」

 女の子はすくすく育って、やがて美しい娘さんになりました。まるで女神様の
ように優しくて美しくてナイスバディーなので、ジョンソンと呼ばれるようになりま
した。
 ジョンソンの美しさは都にも知れ渡り、一目見たいと言う人が次々と屋敷に
やって来ました。ジョンソンを嫁に欲しいと言う人達の中で、身分も高く大変
なお金持ちの人が5人いました。
安倍「なっちはお金持ちだべさ!なっちと結婚すれば北海道の大地が手に
    入るべさ!!」
保田「アタシと結婚すれば、夜の生活は大満足よ?もうガッツンガッツンいく
    からね」
吉澤「私はいつか東大に入り政治家になります。その後総理大臣となり、あ
    なたに一生苦労はさせません!」
辻「ののとけっこんしたらヒツジのものまねをみせるれす。のののヒツジはほんも
  のみたいれす!」
後藤「アタシと結婚したら『新婚さんいらっしゃい』一緒に出ようよぉ〜!アタ
    シ三枝さんに会いたいよぉ!」

 3人は、緊急家族会議を行いました。誰がジョンソンにふさわしいかを決定
する為です。その間5人のお金持ちは、近くのパチンコ店に向かいました。家
族会議は時間がかかると思ったのでしょう。
飯田「つーかさ、なっちはとりあえずパスね。カオリあの子嫌いだもん」
中澤「やっぱ保田やろ?夜の生活こそ人生の全てやで?」
平家「アンタは今までそんな風に思っとったんかい!他にも大事な事があるや
    ろ!!」
中澤「アホかい。他に大事な事なんかあるかい!そやからウチみっちゃんと結
    婚したんやで?」
飯田「えぇ〜!みっちゃんってそんなにウマイの?いっが〜い!今度カオリ覗
    いちゃおうかな…」
平家「そ、そんなんどうでもええっちゅーねん!カオリ!アンタは誰がええね
    ん!はよ決めんかい!!」
飯田「…ちょっと、考えさせて」

 ジョンソンのいつもとは違う様子に、おじいさんとおばあさんは心配になりまし
た。何か心配事があるのかと聞いてみても、優しく微笑んで首を振るばかりで
す。
平家「カオリ、アンタどないしてん?なんや最近変やで?」
中澤「悩み事があるんならウチらに言いぃや。な?」
飯田「みっちゃん、裕ちゃん…カオリずっと2人に黙ってたことがあるの…」
中澤「知ってるで…カオリが貞子やっちゅーことやろ?そんなん気にせんでもえ
    え。ウチらはカオリになら呪い殺されてもええと思ってんねん」
飯田「裕ちゃん、今いいとこなんだからあんまりふざけたこと言ってるとカオリ怒
    るよ!」
中澤「あ…いや、あんまこの話に合わん深刻な雰囲気になってきたからちょお
    その…すんません」
飯田「裕ちゃん、みっちゃん!カオリのこの身体を見て!!!」

 ジョンソンの身体を見た2人はびっくりしました。なんとジョンソンの身体には
何百本、何千本という配線が張り巡らされていたのです。なんと、ジョンソン
はロボットだったのです!
平家「カ、カオリ…これは…」
飯田「黙っててごめんなさい。実はカオリはロボットだったの」
中澤「そうやったんか…。食事はハイオクしか口にせぇへんからもしかしたらと
    は思っとったが、まさかホンマに…」
平家「カオリ、そんなん気にすることない。今からアタシと一緒に秋葉原へ行
    こ?」
飯田「はぁ?秋葉原ぁ?なんでぇ?」
中澤「アホかい!ウチらはロボットの娘なんかいらんっちゅーねん!秋葉原の
    知り合いのおっさんに売り払うたるわい!ええから来んかい!!」
平家「そやそや、アンタを売り払うたら、アタシらはハワイで隠居生活や!ほ
    ら、はよ行くで!!」
飯田「ちょっと待ってよ〜!普通カオリの事認めてくれて一緒に暮らそうとか
    言うもんじゃん!なんで〜!!ヤァ〜ダァ〜!!!」

 こうして、ジョンソンは秋葉原のある機械店に売られて、今は電気ジャーの
一部になっているそうです。そういえば、ジョンソンに求婚していた5人はどうな
ったでしょうか?
安倍「ダメだべさ。今日は不調だべ…。もう3万もすってしまったべ…」
保田「3万なんてまだいいわよ!アタシなんてもう10万すったわよ!今月の
    こづかいもうないわよ!!」
吉澤「パチンコって難しいんですね。学校では教えてくれませんでした…」
辻「すごいれす!ジャラジャラ玉が出てくるれす!!おもしろいれす!!」
後藤「おっしゃー!いいよいいよ〜!!このままこい!!!」
 はっきりと明暗の別れたパチンコを楽しんでいました。めでたし、めでたし。

「娘。名作劇場」その3:カオリのかぐや姫――おしまい。