ぷるるるるる。ぷるるるるる。
静かな夜の部屋に電話の呼び出し音が鳴り響いた。
「はい、もしもし」
「あ、裕ちゃん?」
「なんや、紗耶香か。どないしたん?」
「明日オフじゃん?裕ちゃんち遊びに行きたいなぁー」
「えー。うちんち散らかってるし、明日はゆっくりしたいねんけどなぁ」
「いーじゃんいーじゃん。じゃー明日遊びに行くし。じゃーね!」
かちゃ。つーっつーっつー・・・
「なんやアイツ・・・」
裕子は密かに紗耶香の事を気に入っていた。
途中で加入してきた当初、すごく怯えていた紗耶香が裕子には可愛く思えた。
可愛らしいなっちも良いのだが、それ以上に紗耶香に魅力を感じていた。
「紗耶香・・・か。」
「おっじゃまっしまーす!」
「あれ、なっちに矢口まで。どないしてんな。」
「へへへ、この二人がどーしても行きたいって言ったからさ・・・」と紗耶香は言い訳した。
「アンタ、そんなに来られても困るっちゅうに・・・」
「いいじゃん。裕ちゃんち広いんだし。おじゃましまーす!」
「で、うちに来て何するつもりなん?」
「んーとね。別に決めてないよ。」
「おいおい、あたしのせっかくの休日を何と思てるんよ・・・。
あたしはあんたらと違って年食ってるんやから。」
「そーんなババくさい事言ってないで!それより裕ちゃん・・・あたし達お腹すいた・・・」
「・・・・何か作れってかぁ?」「べっつにー」
はぁぁ。と裕子はため息をついた。
「裕ちゃーん。手伝おうか?」
ダイニングで料理している裕子に声を掛けたのは紗耶香だった。
「ええのん?」「いーよ、別にー」
「じゃぁさ、そこの玉ねぎの皮むいて適当に切っといてくれへん?」「おっけー」
さて、と裕子がニンジンの皮をむいている時だった。
「いったぁ・・・・」「どーしたの?」
裕子の指から血が出ていた。包丁で切ったのだ。
「何してんのよ、裕ちゃんてばー」
裕子は指が何か生暖かいもので包まれた気がして、見ると紗耶香が傷口を舐めていた。
「さ、紗耶香・・・」「こーしたら治るの早いんじゃないかなって思って」
そして、紗耶香は指の付け根の方にまで舌を伸ばした。
「あっ・・・」裕子は思わず声を出してしまう。
「裕ちゃんって感じやすいんだね・・・いっつもなっちに手ぇ出してばっかいるからわかんなかったけど」
「アホ・・・紗耶香、やめぇって」
くすくすと笑う紗耶香の声が耳元に響く。
「ちょ、耳元あかんって・・・やめてや」
「いっつもあたし裕ちゃんの事見てるんだよ?
なっちよりも誰よりも裕ちゃんの事大好きなんだから」
裕子は腰にくる刺激に耐えられずにぺたん、と座り込んでしまった。
きゃははは、と矢口の笑い声が聞こえる。
向こうのリビングにいる矢口達はそんな裕子達の様子に気付かないのである。
紗耶香は包丁を持ちなおし、へたり込んでいる裕子を横目に料理し始めた。
「あぁーあ。美味しかったよ、裕ちゃん」
「そぉ?ありがと、なっち」
「何か裕ちゃん顔赤くない?大丈夫?」
「あー・・・久しぶりに料理したからちゃうかな」
「風邪引いてたら大変じゃん。ツアー中なのに。」と紗耶香。
紗耶香は本当の理由を知っていてそんな事を言う。
「風邪なんか引いてへんって。大丈夫やって。」
「ならいいけどね・・・」
午後6時。
「あ、そろそろなっち帰らなきゃー。」
「なっちが帰るんならあたしも」と矢口。
「紗耶香どうすんの?」「あたし・・・裕ちゃんち泊まる事になってんだ」
「あ、そーなんだぁ。じゃ、あたし達帰るね。バイバイ!」
「ん、じゃーね!」
と、玄関先で矢口となっちを送り出した紗耶香の後ろに裕子が立っていた。
「どうしたの、裕ちゃん」
「いつの間にアンタが泊まる事になってんねん」
「あたしが今決めたのー」「アホか、はよ帰りぃや。親心配するで?」
「大丈夫、親にはちゃんと後で電話しとくから」「そーゆー問題ちゃうやろ?」
と、その時、裕子の唇に紗耶香の唇が重なった。
「ん・・・いい加減にしぃや・・・」
「裕ちゃん・・・あたしの事嫌い?」
「そんな事ないけど・・・っんぅ」
舌の裏側をなぞられて、裕子の鼻から甘い息が抜ける。
紗耶香に舌を吸われるがままに引き寄せられて、裕子の舌が紗耶香の口内に侵入する。
その裕子の舌先を紗耶香は歯で甘噛みする。
びりっと痺れるような快感が裕子の背筋を走る。
腰の砕けた裕子は思わず紗耶香の背中に両腕を回してしがみついてしまう。
「ほんと、裕ちゃん可愛いね・・・。全部あたしの物にしちゃいたい」
紗耶香の手がするり、と裕子の足の付け根までなで上げた。
「・・・・っ、あ・・・、ん!」
きわどいタイミングで肝心の部分をはずされた裕子は思わず身をよじる。
紗耶香はもう一度裕子にくちづけし、唇をそのまま下に下ろしてゆく。
あご、首筋、鎖骨・・・
紗耶香の手は相変わらず裕子を焦らしたままで動かされている。
「アホな事やめぇや・・・紗耶香ぁ」
「裕ちゃん、そんな事言っても身体は正直に反応してるよ」
まだ何もしてないのにね、と吐息混じりの声で裕子の耳に囁く。
「ちょ・・・紗耶香っ。ここはマズイで。玄関やし。せめてベッド行こ、な?」
「そーだよねぇ。ここだったらドアの前に来たら何してるか解っちゃうね」
紗耶香はニヤリと笑うと、裕子の服の一番上のボタンを外した。
「アンタ・・・16やろ?何でこんな事すんねん」「年なんか関係無いでしょ?」
紗耶香はぷちぷち、と裕子の服のボタンを外してゆく。
「紗耶香・・・いつからアンタそんな子になったん?」「・・・・・・」
「あたしはアンタの事、気に入っとる。なっちとかよりもな。
だからあたしは・・・アンタにこんな風にされるだけやない。
あたしもアンタにしてあげたいんや。ええか?」
「・・・ホントはなっちの方がスキなくせに」
「何言ってるんよ。今のあたしはアンタにメロメロやねんで?」
と、プッと紗耶香が吹き出した。
「ゆ、裕ちゃーん。メロメロって今時誰も使わないよ?」
「う、うるさい!」と裕子は真っ赤になって反論する。
「そんな裕ちゃんもあたしは大好きなんだけどね」
と、少し笑いながら真っ赤になった裕子の頭をそっと抱いた。
裕子はすこしくすぐったそうな顔をし、紗耶香にそっとくちづけした。
紗耶香も少し笑って裕子の身体を抱きしめた。
「今度はあたしがアンタを気持ち良くしたるわ」
「え・・・?」
裕子はそのままベッドルームに紗耶香を誘い、二人はベッドの上で抱きしめあった。
「紗耶香・・・・」
唇を合わせると、あとはもう止まらなかった。
少し柔らかくて瑞々しい紗耶香の唇に、むさぼるように唇を合わせる。
「ん・・・・」
これまでにない積極的な裕子に、紗耶香はなすがままになっている。
紗耶香が薄く唇を開くと、当然のように裕子の舌は侵入してくる。
裕子の熱い舌に自分のそれを絡めると、裕子は紗耶香の舌を吸うようにして自分の口内におびき寄せる。
そして誘い込んだ紗耶香の舌に裕子は緩く歯を立てる。
敏感な舌先を刺激されて快感が走った紗耶香は、驚いて咄嗟に舌を引っ込めようとする。
「・・・ッ・・・・・」
しかし裕子はそれを許さず、追いかけるように紗耶香の舌を絡め取ると少し強めに吸い上げた。
「んぅ・・・ッ」
紗耶香の息が上がって鼻から苦しそうな息を漏らす。
「ゆ、裕ちゃ・・・」
裕子は繰り返し紗耶香の舌を貪りながら、紗耶香の服を脱がせていった。
こういう事に関しては、いくら紗耶香が上手でも経験はやはり裕子のほうがかなり上だ。
「キレ―な肌してんなぁ・・・若いねんな、やっぱ」
と、裕子は紗耶香の鎖骨にキスをする。
そしてチロチロと舌を色々な所に這わせる。
「いやぁ・・・っ、裕ちゃん、くすぐったぁい」
脇腹を舐められた紗耶香は笑いながら裕子の頭を軽く叩く。
しかし、裕子の舌がだんだん胸の頂点を目指してくるにつれてそんな余裕も無くなる。
裕子の舌が乳首の周りを円を描くように舐める。肝心の突起には触れないように。
裕子は紗耶香を焦らすつもりである。
そして舐めていない方の紗耶香の胸に手を伸ばし、そっと揉み始める。
「紗耶香ぁ、すっごい胸、柔らかいね」
裕子は紗耶香の反応を見つつ言う。
「いやぁっ、あぁ・・・ッ、乳首、もっとそっち責めてぇッ」
胸の突起にいつまでたっても触れない裕子に焦れた紗耶香はこう言ってしまう。
「まだ下の方まで行ってへんのになぁ・・・もうそんなおねだりしてまうんや」
「だぁってぇ・・・・んッ」
裕子は舌を胸の突起に這わす。
「ん・・・っ、あはぁっ」
「紗耶香の乳首、こんなに固くなってるでぇ」
最初はゆっくりと、だんだんこねるように舌を絡ませる。
「いやぁ、んあっ、んん・・・・ッ」
甘噛みすると反応はいっそう激しくなる。
「裕ちゃ・・・っ」
「そろそろ下の方もいじったげよか」
と、裕子は紗耶香の着ていたスカートの下から手を滑り込ませる。
「あらぁー。紗耶香ちゃんパンツまでぐちょぐちょやでー?」
と、紗耶香のソコを布ごしに触る。
「だぁってぇ・・・」涙目で訴える紗耶香。
いつも男前の紗耶香が目に涙をためている姿は、裕子を刺激するのに十分だった。
「いっつもおっとこまえの紗耶香がこんな姿してるん、皆が知ったらどない思うんやろなー?」
「そんな事言われたって、こんな姿見せんの裕ちゃんだけだもんっ」
「へぇー・・・?圭とかは?あんたら出来てるみたいやったやん」
「圭ちゃんは違うよ・・・っ」
裕子は紗耶香の下着に手を掛けてあっさりと引き下ろす。
殆ど全裸になった紗耶香は恥ずかしそうに手で身体を隠す。
「何してんねん、恥ずかしがりなや」「だって裕ちゃんじろじろハダカ見てくるんだもん」
「人を変態オヤジみたいに言わんといてくれる?」
「十分オヤジ入ってるよ、裕ちゃんは」と紗耶香は笑う。
「そんな事言うんだったらさ、裕ちゃんだってあやっぺとラブラブだったじゃん」
「あれはちゃうやろー?」
「んな事ないって。みんなあの二人出来てるって言ってたしぃ」
「アホ、あいつはもう結婚してもうてんねんから。そんな事言ったりな」
裕子は気を取り直して紗耶香のソコをいじり始める。
「やっぱ若いし綺麗なピンクやわー。羨ましいねぇ」と紗耶香のソコを丹念に見る。
紗耶香の身体は裕子の指がふっと触れるだけでも過剰に反応してしまう。
「ゆ、裕ちゃんのバカ・・・」「誰がバカやねん、関西人はバカって言われるん嫌いやねんぞ」
と、裕子はもうぐちょぐちょになった紗耶香のソコに舌を差し込む。
「ひぁぁッ・・・」「ホンマ、紗耶香の声可愛いなぁ」
裕子は紗耶香がどんどん乱れてくるのを見てどきどきしてしまう。
(あぁ、あたしもあんな風に乱れたいわぁ・・・ッ)
紗耶香は裕子の舌に弄ばれもう限界に近づいていた。
「あぁん、裕ちゃ・・・ッ、もーイきそ・・・・」
「あかん、アンタだけイかすわけにはいかへんで」「えぇ?」
と、突然裕子は愛撫の手を休める。
「アンタもあたしの事、気持ち良くさせてや」裕子は意地悪そうに紗耶香の目を見て笑う。
「アンタかてさっきまであたしを弄んでたやん」
紗耶香は裕子の身体を弄び始める。
最初は首筋から、紗耶香の手と舌はどんどん下に降りてゆく。
裕子の胸の突起をゆっくり弄び、裕子の反応を楽しむ紗耶香がいた。
「ねぇ・・・裕ちゃん、キモチイイ?」
「そんなん・・・聞かん、でもわかるっ、やろっ」
「あたしわかんないやー」「アホ・・・っ」
紗耶香はニヤニヤ笑うと胸への愛撫の手を止める。
「いやぁっ、紗耶香・・・っ」
すでに敏感になっていた裕子のソコに舌を這わせたのだ。
「あ・・っ!はぁっ、さや・・・っ」
紗耶香の舌がチロチロと蠢くたびに裕子の口から卑猥な声が出る。
紗耶香は裕子の中を指でかきまわす。
「あっ、ひぁっ・・・」
裕子はリーダーだとかそういう事を一切忘れてただの女になっている。
「紗耶香ぁ・・・っ、もっと・・・っ、もっとキモチ良くさせてぇや・・・っ」
紗耶香は裕子のソコを勢いよく吸った。
「あぁぁっ・・・!!」裕子は体中を震わせて頂点にたどり着いた。
「裕ちゃん・・・・乱れた裕ちゃんすっごく可愛いよぉ・・・」
「何言うとんねん、アホ」
ぐったりしていた裕子は急に顔を真っ赤にして紗耶香に言う。
そのまま二人は見つめあう。
紗耶香はその意思の強そうな目で。裕子は少し涙がにじんだ目で。
「裕ちゃん・・・ダイスキだよ・・・」
紗耶香は裕子にそっと優しく口付けをする。
「あたしもやって・・・紗耶香のコト、好きやで」
裕子は紗耶香の唇に舌を這わせて、ちゅっと音を立ててキスをする。
「裕ちゃん・・・誘ってる?」「さぁ?」
「今度こそ、あたしがアンタをキモチ良くさせたげるわ」
裕子は少し笑いながら紗耶香の上に乗る。
「紗耶香の体ってええよな・・・。適度にぷにぷにしてるわ」
裕子は紗耶香の二の腕や太腿を触りながら言う。
「ぷにぷになんて嫌だもん」
「そんな事あらへんって。触り心地とかめっちゃええし、可愛らしくてええやん」
「そーかなぁー?」
「矢口の二の腕とか、なっちのお腹とかもええ感じやねんけどな」
「何で裕ちゃんがそんなコト知ってるのよぉ?」
「え、あ、それは・・・」裕子はわざとらしく窓の外を見る。
「あーあ、二人とも裕ちゃんにキズモノにされちゃったのね・・・」
「変な言い方やめてくれます?」「だって実際そーなんでしょ?」
「ちょっとだけ、な。今日みたいにはなった事あらへんもん」
そして裕子は紗耶香を力いっぱい抱きしめて、キスをする。
紗耶香のソコにはすでに裕子の指が来ている。
「紗耶香・・・・もうココぐちょぐちょやで・・・・?」
指を少し入れて中で少し動かす。
「だぁって・・・裕ちゃん責めてたらドキドキしてきちゃってて・・・」
紗耶香のソコは裕子の指をどんどん飲み込んでゆく。
裕子が指を動かすたびに紗耶香のソコはぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てる。
「ほぉら・・・すっごい音してんでぇ・・・アンタのアソコから・・・」
「ひぁっ、あはぅっ」裕子の指の動きに紗耶香は激しく反応して声をあげる。
ある一点を突くと紗耶香が異様に反応する事に気づいた裕子はそのポイントを責め続ける。
「ん・・・いやぁっ・・・はぁっ」
「紗耶香のココは締まり良くてええ感じやわぁ。あたしが男やったらアレで突きまくるのに」
指を引き抜くと、裕子の指には紗耶香の蜜が纏わりついている。
「あーあ、あたしの指、あんたのんでベトベトやわ」
と裕子は紗耶香の目を見ながら自分の指を舐める。
紗耶香は美味しそうに自分の指を舐める裕子を見て、また下が濡れてくるのを感じた。
「なぁ、紗耶香・・・・後ろのん・・・使ったコト、ある?」
と、裕子は紗耶香の腰の辺りから指を滑り下ろして行く。
紗耶香のお尻を円を描くように触ると、指をその谷間に持って行く。
「な、ないよぉ・・・あるわけないじゃん・・・」
「そぉ?アタシ結構後ろ使うの、好きやねんけどな」
紗耶香のぴちっと締まった後ろの穴に指を這わせながら言う。
「なぁ・・・紗耶香のココ締まってもうとるから、アタシの指舐めて濡らしてや」
「え・・・」「痛うせぇへんためやし」
紗耶香は差し出された指に口をつけ、丹念に舐める。
「紗耶香の指フェラ、キモチええわぁ・・・」裕子は恍惚とした顔をする。
そして紗耶香の唾液でベトベトになった指をもう一度紗耶香のうしろの穴に這わせる。
裕子の中指を少し飲み込んだところで紗耶香は痛みを感じた。
「ゆ、裕ちゃ・・・痛いっ・・・」「あ、ごめん」
裕子は少し考えて、思い立ったように紗耶香にこう言った。
「紗耶香、四つん這いになり」「えぇ!?」
「アンタを傷つけんためやねんで」
紗耶香は渋々裕子に尻を向けて四つん這いになる。