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柔らかな果実

とあるイタリアンレストラン。平家に紹介されたモデルの男と向かい合って食事をしていた中澤は、
時計の針が10時を指すのを確認すると、そっと左手を下着の中に忍ばせた。
細い中指が亀裂に沿って、ゆっくりと小刻みに動き、そのヌルヌルとした粘膜を刺激する。
そう、市井に命じられた時刻なのだ。今夜も淫靡なゲームは続けられていた。
目の前の男に悟られぬよう、息が荒くなるのを堪える。
しかし、その整った顔には赤味がさし、カラーコンタクトの瞳は潤み、匂い立つような色気を発散
していた。
そんな表情で見つめられて、男の方も何も感じないはずがない。
(なんて艶っぽい目で見ているんだろう・・・。誘っているのかな?)
食事が終り、レストランを出ると、男は思い切って切り出そうとした。が、しかし、次の瞬間、
「今夜はごちそうさま!またね」
女は鮮やかに笑うときびすを返し、夜の中に溶け込んでいった。

市井に開発され、すっかり自分の欲望に忠実になった中澤は、相変わらず奔放な性を楽しんでいた。
しかし、その関係にも新たな展開が生まれていた。本質的にはMの中澤だったが、ある日の市井
との行為の中で、「責める」ことを知ったのである。それは新鮮な興奮であった。普段は主導権を
握る市井を、逆に自分の下に組み敷き、恍惚へと導く・・・・。痺れるような快楽だった。
「ああっ・・・。そこ・・・いい」
(紗耶香・・・こんなに厭らしい顔してよがってる・・・。ふふ・・、可愛いなあ。そや、あのコを
 調教するんは、もっと興奮しそうやなあ・・・)

中澤が北海道生まれの小柄な美少女を、こんなふうに乱れさせてみたいと思い始めたのは、自然な
成り行きだったのかもしれない。
(なっちの柔らかい身体を弄んで見たいなあ・・・)
妖しい欲望にとりつかれた女は、その計画を実行する機会を、したたかに伺っていた。

中澤には上手くいくだろうという計算があった。冗談めかしてはいても、安倍にキスしたり、胸を
触ったりした時の反応から、卑猥なムードを楽しむ気配を感じていたのだ。
(でも、なっちは処女っぽいなあ・・・)
実際、メンバーの中で唯一男関係の噂が無いのは安倍だけであった。ファンは知る由もないが、意外
にも保田はジャニーズを食いまくる遊び人だし、飯田のミュージシャン好き、矢口の素人の摘み食い
など、現実のメンバーの私生活は、かなり乱れていた。市井と中澤にしても、特定の相手を作らず、
バイセクシャルとして、気ままにセックスを楽しんでいた。
しかし、安倍はメンバー同士の猥談には加わるものの、彼女自身の男関係については、いつも話しを
反らしては、それ以上を語ろうとしなかった。
(なんか処女くさいな・・・。耳年増ってやつ?)
「ふふふ・・。そう、なっちに目をつけたの・・」
後ろからセーターの中に両手を潜り込ませた市井は、小さいながらも形の整った中澤の胸を弄り、
耳元で舌を蠢かせる。
「・・・ぁ・・・」
「面白そうだね。あたしがお前に教えたことを、今度はなっちにしてあげな。くくくく」
市井の指が乳首の周りでうろつき始めると、もはや中澤には返事をするゆとりは無くなっていた。
「たっぷり楽しもうよ」
中澤と市井の淫猥な計画は、シーツを乱しながら、ゆっくりと練り上げられて行った。

(さて、きっかけをどうするか・・・。感度は良さそうなんは間違いなさそうやし、あとは
 タイミングやなあ。でも、酔わせてなし崩しにっちゅうのんも、芸がないなあ。やっぱり
 正攻法でいこか・・・)
楽屋でメンソールの煙を吐き出しながら、中澤は思案していた。
そこへタイミングよく入ってきた安倍が、隣の椅子に座り、鏡に向かいメイクを始める。
「なあ、なっち。明日久しぶりのオフやったね。この撮り終わったら、飲みに行くん、つき
 あってくれへん?それとも、何か用あるん?」
「いいけど、なっちお酒飲めないよ」
「解ってるがな。美味しいホッケ食べられる日本料理屋があんねん」
好物の名前を出され、安倍が目を輝かせる。
「ホント?!いくいく!」
(色気より食い気か・・・。やっぱり処女っぽいなあ)
まさか中澤の中で蠢く欲望が、自分に向けられているとは露とも知らず、少女の瑞々しい身体は
今、まさに毒牙に掛けられようとしていた。
悪魔は常に美しい姿で忍び寄ることを、安倍はこの数時間後に思い知るのであった。

「久保田」と書かれた瓶の中身がグラスに注がれる。
(酒が入って調子が出てきたし、そろそろ実行するかな)
中澤の口もとの笑いに気付いた安倍が、訝しげに見つめる。
「なに?裕ちゃん、気持ち悪いよぉ・・・」
「なあ、あんたホンマに彼氏居らんの?たまにはその辺、じっくり聞きたいなあ。
 久しぶりにウチに来いへん?昔みたいに朝まで話ししようや」
安倍はしばらく視線を泳がせて何かを考えていた安倍は、やがて躊躇いがちに頷いた。
「・・・うん、たまには裕ちゃんに、話し聞いてもらおうかな・・・」

簡素で飾りっ気のない中澤のマンション。ベッドの脇に並んで背もたれた二人は、静かな
空間を共有していた。中澤の右腕は、さり気無く安倍の背中に回されている。
「なっちって、女のウチから見てもメチャクチャ可愛いし、実際モテるはずやのに、何で
 彼氏つくらへんの?男のコに興味ないのん?」
「う〜〜ん。裕ちゃんみたいな彼氏なら、欲しいけどな」
冗談と解っていても、その言葉は中澤の心に火をつけるに充分だった。
「ふうん・・・。なっちって、女のコに興味あるんとちゃう?」
悪戯っぽく笑う中澤の瞳が、安倍の視界一杯に広がって行く。
中澤のくちづけを、安倍はごく自然に受けとめた。
「ふふふ・・・。可愛がっちゃおうかなあ?」
冗談とも本気とも取れる言葉を発しながら、中澤は安倍をゆっくり押し倒した。
「もお!裕ちゃん、止めてよお!エッチなんだからあ・・・」
中澤も笑いながら、唇と指を動かす。しかし、その冗談めかした表情とは裏腹に、その
指の動きは冷静に安倍の弱点を探り当てていた。
「・・・んっ・・・裕ちゃん・・・ちょっと、ちょっと待・・・って・・」

中澤がバイセクシャルに目覚めたのは、市井のテクニックに嵌ったせいもあるが、元々
その資質は充分にあった。安倍とこうやって「レズごっこ」をする度に、本気で興奮し
ているもう一人の自分に気付いていたし、何度も「最後まで行ってしまおう」とするの
を、辛うじて抑えていたのだ。
しかし、今夜はもう、そんな躊躇いは微塵もない。切なげに顔を上気させる安倍に、
最高の快楽を与えてあげるのだ。
「んぁ・・ああ・・。裕ちゃんどうしたの?今日は・・・あっ!・・んんそんな・・・」
既に中澤の指先は、安倍の下着の中に侵入し、柔らかな桃のような肌を直接愛撫するに
至っていた。
「今夜はなっちの別の顔、見せてもらうで」
果肉を押し分けた指先が、敏感な部分に小刻みなバイブレーションを与える。
「んん・・・。ダメ・・・。欲しくなっちゃうよお・・」
「・・・え?」
安倍の首筋に微妙なキスを繰り返していた中澤の唇から、小さな驚きが漏れる。
(欲しくなる・・?処女じゃないん?)
一旦唇を離し、安倍の表情を伺う。そこには妖しく笑う安倍の瞳があった。
「ふふ・・・。なっちのこと処女だと思ってたんっしょ?」
安倍はそれだけ言うと、中澤の首に腕をまわし、自ら年上の女の唇に貪りついてきた。
「ん・・・。なっち・・・・、上手・・」
安倍の予想以上のテクニックに溺れて行く中澤だった。

中澤の両肢を大きく押し広げ、そこに幼さの残る顔を沈めていく。安倍の舌がチロチロと動くと
グループのリーダーは、あられもない声を上げた。
「・・・ああっ!あっ!!凄いっ!!」
一杯に伸ばしたつま先を痙攣させ、中澤は早くも3度目の絶頂を迎えていた。
休むことを惜しむように、今度は中澤が安倍の上になり、荒い息のまま愛撫を始める。
(ああ・・・。なっちの肌、最高・・・。本当に吸いつくみたいに柔らかくってスベスベやわ)
「裕ちゃん・・・。もっと、なっちをメチャクチャにして・・・」
何度も攻守を入れ替え、二人は何度も何度も貪りあい、朝を迎えて行った。

(もう、昼前か・・・)
気だるさの残る上体を起こし、傍らの安倍を見つめる。
(可愛い顔してるなあ・・。昨夜の顔とのギャップが堪らんわ)
激しかった昨夜の行為を思い浮かべ、中澤は少女の横顔にそっとキスをした。
「・・・ん・・裕ちゃん、おはよう・・」
中澤が起き上がり、二人分のコーヒーをベッドに持ちこむ。
「裕ちゃん、なっちが処女じゃなくてビックリした?」
「え・・まあな・・」
二口ばかりコーヒーに口をつけると、安倍は少しづつ話し始めた。
「こう見えても中学の時はけっこう遊んでたんだ。自分で言うのもなんだけど、かなりモてた
 しね・・・。エッチも覚えたてで凄く楽しかったし。猿みたいにやってたよ」
「ほな何で?今は彼氏作らへんの?」
しばらく手に持ったコーヒーカップをじっと見つめていた安倍は、やがて、意を決したように
自分の過去を、中澤に告白した。辛く、重い過去を。
「なっち、室蘭にいたころ、レイプされたことがあるんだ・・・・」
予想だにしなかった内容に、中澤は絶句した。

「それも一人じゃなく、5人に一遍に輪姦されたんだ・・・。あたしに嫉妬した同級生が
 地元の悪い連中にけしかけたみたい。実際、当時のなっちは調子に乗ってたし、周りの
 コは相当むかついてたんだと思う。相手のいる男のコとも平気で寝てたし・・」
安倍のそういった噂は、中澤も耳にしたことはあった。しかし、それは芸能人にはつきも
ののガセに過ぎないと思っていたし、普段の安倍の振る舞いからは、想像できないこと
だった。
「だから、なんか男の人が怖くなっちゃって・・・。触られるだけでも、顔が引きつっ
 ちゃうんだ」
中澤は「うたばん」で、石橋が安倍に抱きついた時の表情を、思い出していた。確かに
必要以上に反応していた気がする。
「でも、女のコとしたのは裕ちゃんが初めてだよ。ほんと、久しぶりのエッチだったから
 凄くよかった・・・。正直言うと、生理前とか、凄くしたくなる時があるんだけど、
 いざとなると、やっぱり怖くって・・・。ねえ、裕ちゃん、またしてくれる?」
つぶらな瞳が潤んでいる。中澤は返事の代わりに唇を重ね、ねっとりと舌を絡ませていった。
中澤は、安倍の不幸な過去を不憫に思う反面、新たな欲望が湧きあがってくるのを感じていた。
(今のままでは、このコは本当に心から快楽を味わうことはできへん。やっぱり男性恐怖症
 を直さないと・・・・。それに、なっちが男に汚されてるとこ、想像するだけで身体が
 火照ってくるわあ・・・)
新たな計略が、妖しく閃きつつあった。

大きく広げた肢の間で、白魚のような細い指が、せわしなく動く。
桃色に染め上げられた26歳の熟れきった肢体が、薄暗い照明の下で小刻みに震える。
「・・・ぁああ・・もう、イキそうですぅぅ・・・」
10歳も年上の女の繰り広げる行為を見つめる少女の顔には、何の感情も読み取れない。
「あははは。お前のスケベさには呆れるな。毎日オナニーやってんのか?この欲求不満女が!!」
乾いた笑い声。しかし、その瞳には冷たい光りが静かに宿っているだけだ。
ダンシング・ラブサイト・ツアー中のホテルの一室。いつものように中澤は、市井の言葉責め
を受けながら、至福の時を迎え、ガクガクと腰を震わせていた。
「・・・んっあ!イッちゃうううんんん・・・ぁああ」
中澤は鼻に掛かった甘えた喘ぎ声を発すると、少し赤紫がかったその部分から、ぴっぴっと潮
を吹いた。

「・・・ん・・・ふう・・。そ、そう・・・。安倍がね・・。策はあるのか?」
「んっ・・・は・・・はい。もう手は打っています・・・ああっ!!」
2ラウンド目。ペニスバンドをつけた市井にバックから突かれ、中澤の声は今にも泣き出しそう
だった。
「んんん・・・ああああ。良すぎるうう。気もちええよう・・・あっ!!!ふひゃあんんん」
(あたしも成り行きを見物させてもらおうかな・・・)
ギラギラした市井の視線の下で、中澤はより大きな快楽を求め、貪欲に腰をグラインドさせていた。
双頭バイブでもあるその器具に、市井自身もクライマックスを迎えようとしていた。
「ああああっ!!!!んんんんぁぁああああああ!!!」
二人のどす黒い妄想の中で、安倍が精液まみれになっていたのは言うまでもない。
「・・・はぁはぁはぁ・・・」
(なっち・・・・。メチャクチャに乱れさせてあげる・・・)

安倍を目覚めさせるのは、難しくはないだろう。彼女自身も「願望」があることを口に
している訳だし、何より先日の一件以来、中澤に何度か誘いをかけて来てさえいた。
しかし、中澤はここで市井から教わった「焦らし」を選択した。欲求を抑えつけるほど、
それが弾ける時は大きくなる。中澤が身を持って体験したことだ。
そしてその計画は、とある地方都市のコンサートの打ち上げで実行に移されたのだった。

2次会のメンバーは中澤、市井、安倍、そして市井の仕込みのスタッフが3名。
宴は合コンの様相を呈してきた。市井が王様ゲームをやろうと言い出し、安倍の顔が
強張る。
「ん?なっち、こういうノリ嫌い?」
安倍には本能的に「嫌われたくない」という思いが働くようだ。愛想笑いを浮かべ、
場を壊すまいと必死である。
「いいよ。なっち、一遍してみたかったんだ」
誰からも良く思われたい。人前ではイイ子でいたい。それが自分の首をしめていること
に気付かない安倍であった。
「ええと・・・。3と5がキス!」
中澤と市井である。
二人は、安倍に見せつけるように、大胆に舌を絡ませ、濃厚で長いキスを交わす。
食い入るように見入る男達。中澤はしっとりと潤んだ流し目で、安倍のほうを見た。
(・・・凄い・・・。紗耶香も裕ちゃんも・・・。ああ・・・)
堪らず、安倍は気付かれぬよう、下半身をモゾモゾとよじった。

安倍にはエロティックな命令は出さない。市井の指示通り、中澤達は徹底的に安倍に見せ
つけることに終始した。
「なんや、なっち、興奮してるんとちがうかあ?」
中澤の冗談めかした笑いが、安倍には憎らしく映る。
(酷いよ。裕ちゃん・・・・)
安倍の顔は上気し、鼻腔がひくつき、その綺麗な瞳は妖しく濡れていた。
そして、それは唐突に起こった。
「あれ?どないなっとん?」
ホテルの近くの小さな店を借りきった一室で行われていた宴に、突然の停電が水を差す。
「ブレーカーが跳んだのかな?俺、ちょっと調べて来ます。」
スタッフの2人が出て行くと、中澤は素早く安倍の身体に絡みついてきた。
(なっち、キスしよ)
耳元で囁く中澤の声に、安倍も小声で答える。
(だって・・・。いくら真っ暗でも、気付かれたら・・・)
(だからスリルあってええんやんか)
中澤は安倍の返事を待たず、暗闇の中の秘め事に没頭していった。口ではそう言っても、
安倍の身体はこれを待ちわびていたかのように敏感になっていた。
(んん・・ダメ・・・声が出ちゃうよ・・・)
しかし、声は別の方向から聞こえてきた。
(え?紗耶香の声??)
暫く声のする方を凝視していた安倍の目に、闇の中の痴情がうっすらと浮かび上がった。
スタッフの一人のファスナーを下げ、男のモノを頬張る市井・・・。
(凄い・・・・・紗耶香って・・・ああ・・・あんなに大きなのを)
次第に大きくなる「ジュパジュパ」という淫猥な音を聞きながら、安倍の両足の間からは
熱い蜜が滴り落ちようとしていた。

「んふっんふっ・・・」
初めて見る市井の姿に、安倍の目は釘付けである。いつのまにか下着だけにされていることにも、
殆ど意識が働いていなかった。ただ、その肉付きの良い肢体は、中澤の指の動きに正直に反応
していた。
「ぁあっあっあっあっあっ・・・・んんああ・・」
(ダメ・・・声が出ちゃう。とめらんない・・・)
ここに来ても、中澤の徹底した焦らし戦術は完璧だった。肝心の部分には全く触れて来ない。
その安倍の目の前で、市井が男に撃ち抜かれ、愉悦の声をあげる。
仕組まれた停電は終り、薄明かりが灯され、市井の大胆な乱れぶりが展開されている。
「いいっ!ああ・・・・んん・・・。なっち、あたしを見て・・・」
中澤の舌が安倍の耳に挿し込まれ、ゾクゾクと刺激を与え続ける。
(ああ・・紗耶香・・・・あんな顔して・・。そんなに気持ちいいの?)
「なっち、そろそろ欲しいんやろ?」
中澤は普段の市井とのプレイうを思い浮かべながら、意地悪く訊く。
部屋に戻ったスタッフが服を脱ぎ、安倍の前に、その雄雄しくそそり立った物を近づける。
もう3年も味わっていない、男のソレを見つめる安倍の表情には、もはや男に対する嫌悪感は
感じられない。むしろ、切なげでさえある。
(欲しい・・・・。これをぶち込んで欲しい・・・)
「しゃぶらせてってお願いせなあかんで」
中澤の言葉が誘導尋問のように頭に響く。安倍は泣き出しそうな声で哀願した。
「お願い・・・しゃぶらせて!」
「ふふふ・・・。何をどんなふうにしゃぶりたいんか、ちゃんと言わな」
「チンポっ!!!チンポしゃぶらせて。もう、なっち、欲しくって堪らないの」
言い終わらないうちに、安倍はその男の下半身にむしゃぶりつき、狂おしそうに口をすぼめ、
全てを吸い尽くそうとしていた。

男の最初の射精を口で受け止めた安倍は、そのまま男の回復をその唇で促し、次の願いを早くも
言葉にしていた。
「なっちの、厭らしいオ○ンコにチンポ入れて下さい。早く欲しい・・・なっちをもっとスケベ
 にして欲しい・・・んぐっ」
自分を曝け出し、卑猥な言葉で欲望を満たそうとする安倍は、いまや、清純派アイドルの面影は
なかった。丸いケツを必死に降る、ただの雌豚だ。
たわわに実った瑞々しい桃が、目の前で果汁をほとばしらせる姿に、中澤もまた、男を迎え入れる
準備を整えていた。
ソファに手をつき、突き上げたお尻に、ゆっくりと男のモノが挿し込まれて行く。
「ああああっ!!!気持ちいいっ!!なっち、壊れそうだよお・・んんんっふうう」
安倍と同じ姿勢で向き合った中澤にも、快楽が送りこまれる。ベッドでは市井が上になって、激しく
腰を動かしている。中澤は二人の至福の表情を見やりながら、自らも腰を動かした。
「なっち、一緒にイこな・・・ああ、なっち、凄く厭らしい顔してる・・あっ!ぁんっ」

こうして中澤は自分の奴隷を手に入れた。その満足感は、新たな欲望を生み出して行く。快楽の追求
には終りがない。
「圭坊〜〜!」
楽屋で雑誌を読んでいた保田に、いきなり後ろから抱きつく。
「もお〜〜なによ?裕ちゃん」
くすぐったそうに身をよじる保田が、大きな瞳を向ける。
「最近、えらい綺麗になってきたなあ・・・」
中澤の目が妖しく煌いた。

          ――おわり――