1 名前: 投稿日:2004/07/25(日) 03:43
2 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/25(日) 13:26
もったいない。使おうかな。
3 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/25(日) 23:22

↑使っちゃえ!!
まじもったいない‥‥無駄にたてんなよ
4 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/26(月) 21:43
ochi
5 名前:もらった人 投稿日:2004/07/26(月) 22:27
それじゃお言葉に甘えて使わせてもらいます。
短編作ろうかな。
6 名前:もらった人 投稿日:2004/07/26(月) 22:30

ああ、これが夢でありますように。





ばーい、ごとー。

7 名前:もらった人 投稿日:2004/07/26(月) 22:34

「ねぇ・・ごとーもう寝ていい?」

「「絶対ダメ!!」」



あぁ・・・明日朝ロケで早いんだよぉ、勘弁してよぉ。

え?今誰と喋ってるかって?

んー・・まぁ会話を聞けばわかるよ。


「ミキたんが帰るの!」
「違うの!亜弥ちゃんが帰るの!」
「ミキたん!」
「亜弥ちゃん!」


うるさいよぉ。眠れないよぉ。・・そうそう、言い合いしてるのはまっつーとミキティ。
え?喧嘩の内容?

8 名前:もらった人 投稿日:2004/07/26(月) 22:39

・・・んー、ごとーの取り合いらしいよ。


「ごっちんは美貴の!」
「アタシの!」
「ぅ・・うるさいぃ。ごとーは2人共好きだからぁ・・」

愛されちゃってるのさ、スーパーアイドル恋人にしたいランキングNo1の松浦亜弥と
クールビューティー藤本美貴に。

三角関係だってさ。

え?どっちがタイプかって?

ん・・抱きしめたいのはまっつーで、キスしてみたいのがミキティ。
え?それじゃダメ? だってさぁ2人とも可愛いじゃん。
どっち?って聞かれても選べないわけよ、優柔不断なごとーとしては。

どうしよ・・
9 名前:もらった人 投稿日:2004/07/26(月) 22:47

「ねぇ〜、ごっちぃん〜チュ〜」
「んあぁ…」
「亜弥ちゃんダメェ!」

肩方の手をミキティに掴まれて、もう一方はまっつーに手に握られて。


いたいってばぁ!!

「・・・ごとーはどうしたらいいのぉ・・」
「ごっちんは美貴の事が好きなんでしょ!?」
「まっつーが好きって言ったじゃぁん!!」

だって『好き?』って聞かれたから、好きだよって言ったんだもん。

決して嫌いじゃないし、ミキティの事も好きだよ。

「それじゃダメなの!どっちか選んで!」
「んえぇ・・どっちも好きだよぉ・・」
「「だめ!!!!」」

んあ・・
10 名前:みきっティー 投稿日:2004/07/27(火) 02:09
どっちにするの?
楽しみ楽しみ
11 名前:rina 投稿日:2004/07/27(火) 11:01
更新お疲れ様ですっ。
おぉ!モテごまじゃないですかぁ!!
ごっちんはどっちにするのか楽しみです。
次も頑張ってくださいっ!
12 名前:もらった人 投稿日:2004/07/27(火) 21:17

ここは賢くいかないと。馬鹿なごとーだって足りない脳で・・・


「んあ・・ミキティが好き・・」
「ほんとごっちん?」
「ごっちんのばかぁぁ!!」


ごめん、ごめんよまっつー。正直ミキティの方がタイプだったよ。

それでも元ごまっとう仲間としてやっていこ・・・


「っ・・ごっちんのばかぁ!!」



そんなに馬鹿・・? まっつーは泣きそうな顔でごとーの家から出て行った。

ごめんね、本当に。

13 名前:もらった人 投稿日:2004/07/27(火) 21:24

で、ミキティと2人っきりじゃん。どうすんだよぉ!!


「ねぇごっちぃん〜」
「ん・・あ・・」
「ごっちんは美貴の事好きぃ?」
「うん、すき」


アレ?・・何かミキティ色っぽくない?いつもサバサバしてるって思ってたけど何か違う。


カワイーかも・・

「ごっちん・・・」


目閉じて、ぐいっとごとーにもたれかかってきた。

やっば、かわいいじゃん、ミキティ。

このまましちゃっていいのかな?いやいやファンのみんなに失礼・・。


「ごっちん・・」
「ミキティ・・」


だめだってばぁ!でも・・理性が・・


14 名前:もらった人 投稿日:2004/07/27(火) 21:32

「んっ・・」


唇が重なったっぽいよ。無意識だよぉー。気持ちいいかもしんないよー。

ミキティって、本当にごとーの事好きなんだ。
こんなに本気でしてくれるなんてちょっと嬉しいよ、実際。


「はぁ・・ミキティ・・ご、ごとーがしちゃって良かったの?」
「うん・・美貴はごっちんが良かったもん」
「どぉも・・」


ぽてん。って身体をごとーに任せて、眠るように呼吸をする。


こんな表情するんだ、ミキティって。
15 名前:もらった人 投稿日:2004/07/27(火) 21:36

おっかしいな、ごとー。 何心臓ばくばくさせてんの。


「ごとー・・・優柔不断で、アホだけど・・?」
「ううん、それがすき」
「鈍感で馬鹿で・・」
「いいのっ、大好き」



ぽわんっ。 頭バットでぶったたかれた、衝撃。


『大好き』・・初めて言われたかもしんない。 意識しちゃう?


「ごっちんから、言ってよ」
「へ?な、何を・・」
「だーかーらぁ・・」


ごとーは、本当に『好き』って感情持ってる?

真面目に、軽々しく言えるモノ、持ってる?
16 名前:もらった人 投稿日:2004/07/27(火) 21:41

まっつーに言えないと思う。・・もしかして、ミキティの事好き?



「す・・き。好きだよ・・」


笑ってごまかせっ! 誤魔化すんじゃないけどね。本当かも。


本当に、ミキティの事好きかも・・。


「んへへっ、なぁんか恥ずかし・・」
「ありがとっ」


ちゅっ。やわっこいもんが、ほっぺを突っ突いた。



ああ、これが夢でないように。


ばーい、ごとー。


fin
17 名前:もらった人 投稿日:2004/07/27(火) 21:44
>再利用しました、このスレいっぱいになるまで使わせてもらうつもりです。
結局ミキティが勝っちゃったっつうオチで。

>モテちゃってモテちゃって。あんな子今時いないって。脳内で密かに思っていたり(笑
この次はあややと絡ませてみたいと思います。
18 名前:もらった人 投稿日:2004/07/27(火) 21:47

さてさて、第2章目に参りましょう。

今度はちゃんとタイトルつけます。

↑で書いた通り、あやごま行きまっしょい。
19 名前:しっとのほのー 投稿日:2004/07/27(火) 21:49



燃え上がるような、恋愛。してみたいと思ったから、付き合ったもんね。



20 名前:しっとのほのー 投稿日:2004/07/27(火) 21:54

付き合い始めて早1年。進展はあるんだけど、一方通行かも。

こんな恋愛、したかったんだけどさぁ。


「ごーっちぃん、こっち向いてよぉ」
「んあ、あとでー」


雑誌読んでるごとーに、甘えるような声でぶーたれてる。

ごとーの、愛しい愛しい彼女さん。

んーと、自分好きさんのね、松浦亜弥って子。


「ハイ、何でしょう」
「あのねっ、今みきたんからメール来てぇ」
「みきたんって、ミキティ?」


そうそう、彼女の親友藤本美貴ちゃん。何でもミキティから面白いメールが
来たから、ごとーに見せてくれたらしい。
あははっ、何だよこの文章ー。


21 名前:しっとのほのー 投稿日:2004/07/27(火) 22:00

「・・でねっ、みきたんがそのあとぉー・・」
「んー・・」



あのさ、2人っきりだよ?2人っきりでミキティの名前出すのはどうかと思うけど。

ん・・でも親友だし、そんな事言ってまっつーが悲しむの見たくないし・・


でも、むっかーって来る。


「・・だったんだよぉ!!・・ごっちん、聞いてた?」
「んあ・・きーてるぅ」
「聞いてないじゃぁん。何でいっつもみきたんの話になると聞いてないのぉ?」


にーっぶい。唇尖らせて怒っても、怖くないもんねーだ。


「・・べっつに。みきたんと電話でもすればぁー。ごとーは雑誌見てるもん」
「何でそぉーふてくされんの?ごっちん変だもん」
「・・ふん・・」


困ったように、ごとーを見つめるまっつー。

かわいい。かわいすぎて、かわいすぎて、大好きだもんね。

でも、気付いてよ。ごとーのキモチ。
22 名前:もらった人 投稿日:2004/07/27(火) 22:01

更新おわります。次回、あやごまが終了しましたら、やぐちゅー書こうかな。
23 名前:もらった人 投稿日:2004/07/28(水) 14:07

「まっつー、そんなにミキティが好きかよぉ・・」
「えぇ?」
「ごとーより、ミキティが好きなんだろっ」


馬鹿らしい事で、勝手にキレて勝手にガキくさいことするごとー。

だってだって、悔しい。 ごとーの方がまっつーとの付き合い、長いのに。





24 名前:しっとのほのー 投稿日:2004/07/28(水) 14:11



「・・・・なぁに言ってんの、ごっちんってば・・」



にこにこ笑いながら、ごとーの首に腕を絡ませる。

かるーく、額と額をごっつんこ。 



「あたしが好きなのは、ごっちん。他の誰でもない、ごっちんが好き」




ふわっとまっつーの胸に導かれて、頭を撫でられた。


なんつーか、保母さんみたい。まっつー。


ごとー、何で怒ってたのか、わかんないや。


25 名前:しっとのほのー 投稿日:2004/07/28(水) 14:16


「わかった?」


ごとーを胸から引き剥がすと、アヒル口で尋ねてくる。


ああくそっ。カワイイじゃんか。



「・・わかった・・」
「ん、それでいいのっ」
「でもさ、証明してよ」
「んぇ?」


ちょっと乱暴だったかな。 フローリングの上にまっつーを押し倒した。



「ご、ごっちん?!」


抵抗はムダだよん。



「証明、できないなら、こっちから行くからっ」



いわゆる、『嫉妬』。 そんな炎は消えたから。


愛の炎を灯しますっ。



fin
26 名前:もらった人 投稿日:2004/07/28(水) 14:18
途中でタイトル間違えましたね、見苦しかったです。
すいませんでした。
さて、宣言通りやぐちゅーをかこうと思います。
更新は夜?かもです。
27 名前:キスがしたい 投稿日:2004/07/28(水) 19:46

無性に会いたい。 そして、優しく抱きしめたい。



こんなに愛せる人、貴女にはいますか?



28 名前:キスがしたい 投稿日:2004/07/28(水) 19:50

朝目覚めたら、すっごく機嫌が悪い、関西弁を喋るやつがいる。

だって、現実受け止めなきゃ、でしょ?




「お〜い、やーぐーちぃ。新聞取ってきてぇなぁー」
「自分で取りに行きなって!忙し……」


また、我がまま。 おいらだって暇じゃないんだよぉ?

そんな事気にもせず、ゆーちゃんは我がまま。



「おーいー、聞いてんか?」
「うわぁっ!」


香水がいいキモチ。キツすぎなく、程よい香りだ。

ぎゅーっと抱きしめてくれるのはいいんだけど、身長さが苦しい所。

29 名前:キスがしたい 投稿日:2004/07/28(水) 19:55

「・・・なぁ、キスしてええか?」
「だーめ。しつこいもん、ゆーちゃん」



昨日だって、何回、いや何十回されたか覚えてないくらい。



拒否ってるわけじゃないけど。



それでもね、好きだから。  心動く時も、ある。



「いーよっ」
「ホンマ?」
「うん」


嘘じゃない。




  「好きだよ、ゆーちゃん」



fin
30 名前:もらった人 投稿日:2004/07/28(水) 19:57
短っ。 2レスで終っちゃいました。 すみません。


んでは、ちょっと長めをかこうと思います。
31 名前:恋人は運転手 投稿日:2004/07/28(水) 20:00

クラクションを鳴らせば、振り向いてくれるかな?



なんて、ちょっとムダな事する自分が馬鹿らしいけど。



一目惚れって恐ろしい。その人以外、目に写らなくなるって。




   〜恋人は運転手〜 1、へい、タクシー。



32 名前:1、へい、タクシー。 投稿日:2004/07/28(水) 20:06

毎日毎日、安い日給でよく働いてる方だと、自分は思う。

今時こんな職業選ぶ自分もどうかしてるよ。 それでも何とか職に着きたかったんだけど。



「おーい、こっちの48番車邪魔だぞ!!動かせ!!」
「ハイッ、すいませんでしたっ」


うっせーないちいち。テメ−が違う所に停めりゃいいことだろ。
素直に従う美貴も情けないけどっ。



「あの子、よく働くよなぁ。女の子なのに。まだ19歳だろ?」
「ああ、18になってすぐ免許取ったらしいな」
「へぇ・・・その割に真面目だし、ルート覚えんの早いよなぁ」


あくせく働く美貴を見て、仲間のオジサン達は何か言ってくれてる。



藤本美貴、19歳。 タクシーの運転手やってます。


33 名前:1、へい、タクシー。 投稿日:2004/07/28(水) 20:11


「藤本ーっ、そろそろ出勤ーっ」
「はーいっ!!」


ゲッ、もう時間じゃん。夜間運転何て選ぶんじゃなかった・・。

でも、夜間の方が給料高くなるし、軽いノリで引き受けた自分が悪いんだけど。


「ルートはきっちり覚えたな。それじゃ、安全運転!!」
「はーいっ」



ブロロロ・・・エンジン音をまき散らし、夜の町へタクシー運転手として出勤。


さ、今日も酔っぱらいとヤンキーに気を付けて頑張ろう。

34 名前:1、へい、タクシー。 投稿日:2004/07/28(水) 20:19
タクシーには、無線がついていて他車と連絡がいつでもつくようになっている。
だからたまに悪戯無線っつうもんが、かかってくるんだ。


「ザザッ・・ピーッ・・こちら24番車。どうよミキティー?」
「ザザッ・・ピーッ・・こちら48番車。よっすぃ、用もないのに無線繋ぐな!!」
「だって暇なんだよー、客薄いし今日の目標金額とっくに更新したし」


よっすぃ。ってのは、同じタクシー会社で働いている仲間。
唯一の女運転手だから仲が良い。
・・それでも顔は超一流だから、目当ての客がいっぱい彼女を呼んでるわけで。
目標金額を超すのはほぼ毎日。給料は当然美貴よりも上。


美貴が一方的に無線を切ると、人通りのない街道へ出た。



「あ、間違えちった・・・ん?」


間違えてルートから外れた道に出てしまった。
Uターン禁止だったのでそのまま突っ切って違う道に出ようとした。
その時、遠くで誰かが手を上げているのがうっすら見えた。

35 名前:1、へい、タクシー。 投稿日:2004/07/28(水) 20:23

必死に手をブンブン振って、何か叫んでる。

あんなに激しくしなくても、手を上げてりゃ客なんだからすっ飛ぶんだけど。


「おっかしーな・・こんな所で客なんて・・まいっか、客は客」


速度を上げて、手を振っている客の元へ急いだ。


36 名前:1、へい、タクシー。 投稿日:2004/07/28(水) 20:29

ブレーキを踏んで、客の様子を見てみた。



「へい、タクシーッ!!」


いやいや、もう停まったよ。何だろ、この人。
声のトーンからして女の子だな。暗くて顔は見えないけど、制服だった。

取りあえず後部座席の扉を開けて、声をかけた。


「・・どちらまで?」
「どこでもいい」
「はっ?」


『何だコイツ』。瞬間的に思い、後部座席を振り返った。


37 名前:1、へい、タクシー。 投稿日:2004/07/28(水) 20:33


「あなたの行きたい所に、どうぞ!!」



顔を見た途端、瞬時に思った。



すっごく綺麗・・じゃない、すっごくカワイイ、高校生。

にしても、行きたい所へどうぞって。ふざけてんじゃねぇ。

これが中年オヤジだったら締め殺してる所だけど、あまりにもカワイイからそんな事できない。



「・・あの、それはどういう・・」
「だから、あなたの行きたい所にどうぞっ」
「そういうワケには・・」
「あたし、客なんだけど。ダメ?」
「・・・じゃあ、適当で」


客=金。 畜生、なんだろうこの子。従う美貴も美貴だけど。

逆らったら・・可哀想かな。なんて考える。


38 名前:1、へい、タクシー。 投稿日:2004/07/28(水) 20:39

それにしてもカワイイ。・・いやいや、下心はダメ。

それでもバックミラーをチラ見して適当に車を走らせた。


「・・・お嬢さん、どっから来たの?」
「アハハッ、あなた女の子でしょ?何でそんなオジサンみたいな・・」
「や・・営業だし・・」
「ニャハハ、それは後から教えてあげるよ」
「あ・・・そ・・」


何かペース狂うんだけど。 この感じ、変だなぁ。


「ねぇ、あなた何歳?」
「・・19歳ですけど」
「じゃああたしの一個上だぁ。えらいねぇまだハタチ前なのにぃ」

ふーん、18歳かぁ。それじゃ高3ぐらいか。


「あたし、松浦亜弥。あなたは・・藤本美貴?」
「えっ・・何で・・」
「そこそこ、プレートに書いてあるっ」
「あ、そっか・・」
「ニャハハァ」

何故笑うの?・・変な客。別に名前なんて知りたくないけど。

39 名前:1、へい、タクシー。 投稿日:2004/07/28(水) 20:44

「ねぇみきたんー」
「ハァ??何ですかソレ?」


不意におかしな事を言い出す。みきたんって、もしかして美貴の事?


「美貴、だから、みきたん♪」


馴れ馴れしい。すぐさま思った。・・でも、不思議と嫌じゃない。


「会ったばっかで図々しいっすね、お客さん」
「まぁね〜。あ、あたしは亜弥でも何でもいいよ」
「仕事に私的感情を持つ事は禁止なんで」
「えぇー。じゃ、友達になろうよ」
「は?」


君の名前なんて、別に興味ないよ。

40 名前:もらった人 投稿日:2004/07/28(水) 20:45
今回はあやみきって事で。ちょっと長くなると思います。
41 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/29(木) 17:41
珍しい設定でいいっす!
42 名前:1、へい、タクシー。 投稿日:2004/08/05(木) 22:01

「お友達!!ミキたんはあたしの友達!!」
「無理矢理な・・」
「イヤ?」
「や、別に嫌じゃないけど・・」



嫌じゃないんだけどさ、いきなりすぎるんだよ。
そういう顔されると断れないし胸キュンしちゃうじゃん。
いやまて、高校生にそんな感情・・しかもこっちは仕事なんだから。


「あ、ここで良いよぉー」
「へ?あ、うん」

車を停めた場所は、海の見える公園前。
本当にいいのかな、こんな事しちゃって。
でもお金はもらえるんだからダメじゃないよね。

「ふあぁーーっ、キモチ−ッ!」

車から飛び出すと、中央にある海と町のネオンがよく眺められる
広場へと駆け出す。
本当に18?


「あ、お金!!運賃幾ら?」
「えと、1580円」
「ほい!お釣はいらないよん!」
「えぇ!?1万も!??ダメだよ釣無しって・・」
「いいの。あたしのワガママ聞いてくれたお礼!」
「やっ・・でもっ」


高校生が1万円を持っているのはおかしい事じゃないかもしれない。
でもお釣無しっていうのはこっち側としても困る。
もし上にバレたら大変・・



「いいんだってば。お金なんかいっぱいあるし」



制服のスカートを靡かせながら、亜弥ちゃんは後をふりむき海を見つめる。
何で寂しそうに言うんだろう。
43 名前:1、へい、タクシー。 投稿日:2004/08/05(木) 22:12

「・・じゃあ、ありがとうございました」
「うん、それでいいの!」


ここは、素直に受け取った方がいい。
後ろ姿の亜弥ちゃんにそう告げられた気がした。


「・・そろそろ、教えてくれないかな」
「え?」
「亜弥ちゃん一応未成年だし、お金受け取る側としては知っておきたい事なんだ」
「・・・あたしがどっから来たかって?」
「うん」


ま、美貴も未成年なんだけど。
年上としてはみのがせないし、何より気になった。


「・・・あたしの名字、知ってるでしょ?」
「うん、松浦。」
「そう。それで何か、ピンとこない?」
「え・・松浦・・」
「タクシーの運転手さんだったら、知ってる筈」


ニコッと笑った。それでもどこか引っ掛かる笑顔。


松浦。・・松浦財閥・・松浦財閥!?



「・・松浦忠雄の娘、松浦亜弥。ここから家まで、そんなに距離ないでしょ?」




松浦財閥の御令嬢さん。



イコール、大金持ち。
44 名前:1、へい、タクシー。 投稿日:2004/08/05(木) 22:27

松浦忠雄。ウチのタクシー会社に支援してくれてるって聞いた。


「まさか・・本当に・・?」
「まーね。パパはミキたん所の会社を支援してる」
「やっぱり・・そうなんだ・・」
「道歩いてたらさぁ、車に見覚えある印あったから」
「そっか・・」


「ごめん。早く言いたかったんだけど、怖くてさ・・」
「何、が?」
「何か・・それ言った人、みんな近寄り難くなるみたい。
アハハァ、慣れちゃったけどね」


冗談を言ってる様に見えるけど、冗談じゃない。

亜弥ちゃんは寂しいんだ。

親父さんの肩書きで、周りの人が自分を違う風に見られるのが怖くて堪らないんだ。


「美貴は何とも思わないよ」
「え?」
「亜弥ちゃんは、普通の女子高生じゃん。親父さんが社長だからとか、関係ないよ」
「・・変に思わないの?」
「ううん、全然」


『良かった』と、また笑う。

普通の女子高生なのに、違う風に見るやつが馬鹿なんだ。

・・何で美貴、こんなに亜弥ちゃんの事思うんだろ。


「だからさ、気にする事ないよ。シカトシカト」
「にゃはは、ありがとぉ」
「・・わっ」


左肩に亜弥ちゃんのちっさい頭がのっけられた。
ドキドキ。ドキドキ。
45 名前:1、へい、タクシー。 投稿日:2004/08/05(木) 22:39

「・・何か、恋人同士みたいだねぇ。にゃはは」
「え・・あ、そ、そうだね・・」
「あたし、ミキたんの恋人になっちゃおうかなぁ」
「へっ!??」
「じょーだんだよ。あたし恋人作れないから」
「え・・?何で?」


一瞬胸とときめかせてしまった自分が悲しかった。
当たり前だよ、財閥のお嬢さんがこんなビンボーに付き合うわけない。


「パパが許さないもん。将来はお見合いって決まっちゃってるから」
「・・・何でよ?」
「だって、跡継ぎがどこかの有名社員じゃないといけないし」
「・・・ふぅん」
「・・家出しようって思った事、何回もある」
「うん」
「門限はフリーだけどさ、パパはあたしに何か与えればそれでいいって思ってるから」



どう返して良いのか、喉が詰まる。
いっそ抱きしめてあげられれば、亜弥ちゃんの言葉を遮る事ができたかもしれない。


抱きしめたいって思う事は、好きって事かな。


「家、帰りたくないの?」
「うん。だからタクシーでここまで来たんだもん」
「でもさ、パパとママ心配して・・」
「心配なんかしてるはずないよ。家にいない」
「・・え?」
「今海外に行ってて、色んな取り引きの途中」
「あ、そっか・・」
「・・このままの方がいいもん」



そのとき、亜弥ちゃんは泣いていた気がする。
涙は出てなかったけど、きっと泣いてる。


「亜弥ちゃん・・」
「・・?」
「抱きしめて、いいかな?」
「・・ん」



この子は、離したらどこも行く所がない。


美貴がいなきゃいけない気がする。
46 名前:もらった人 投稿日:2004/08/05(木) 22:41
更新量が少なかったです。ごめんなさい。
明日、あさって中にはまた更新するつもりです。

>41さん 設定は結構思いつきですが、楽しんでもらたなら良かったです。
これからも愛読お願いします。
47 名前:1、へい、タクシー。 投稿日:2004/08/06(金) 09:10

亜弥ちゃんは柔らかくて、女の子っていう匂いがした。
18歳だからって、まだパパやママと一緒にいたいはずだよ。
美貴はそうじゃなかったけど。


「・・あ、ヤバ、そろそろ行かないと・・」
「そっか、お仕事中だもんね。ごめん、あたしやっぱり帰る」
「えっ、でも・・良いの?」
「うん!!ミキたんもお仕事だし、あたしがいたら邪魔だよ。
今まで付き合っててくれてありがと」
「こっちこそ、何かありがと。じゃあ送って行くよ」



亜弥ちゃんに会えて、良かったと思う。
久しぶりに活き活きできたっていうか、こんなにおしゃべりしたのはしばらくだったし。


タクシーに乗り込む直前、亜弥ちゃんが美貴の手を握った。



「・・また、ミキたんと会ってもいい?」



こくんと頷いた。美貴も、亜弥ちゃんに会いたい。



ああ、そうなんだ。  美貴は亜弥ちゃんが好きなんだ。

48 名前:2、恋と金と愛情と。 投稿日:2004/08/06(金) 09:26

その後亜弥ちゃんの家に着くまで色々な話をした。
亜弥ちゃんちの犬の事、メイドさんとの事、妹がいる事。

「ミキたんは妹とかいる?」
「んー、お姉ちゃん1人とお兄ちゃん1人。末っ子だよ」
「そうなんだぁ。離れて暮らしてるの?」
「うん。実家は北海道なんだ。高校生になって東京に来たの」
「・・・いいなぁ、色んな所行けて」
「そうでもないよ。自立しなきゃ生活していけないし、大変だよ」


『あたしも一人暮らししたいな』と言って溜め息をつく亜弥ちゃん。
家にいるのがつまらないらしく、話し相手が殆どいないという。
そんな話相手は美貴でいいのやら。


あ、着いちゃった。



「・・本当にありがとね、面倒かけちゃって」
「や、そんな事ないよ。楽しかったし」
「・・ねぇたん」
「ん?」


でけぇー家。何度も通り過ぎた事はあるけど、車から降りて見ると
めちゃめちゃでっかい家だった。


「何?」
「今度、いつ会えるかな?」
「あー、平日は忙しいから土日だったら」
「また遊んでいい?」
「うん!どっかでこのタクシー見つけたら手挙げてよ」
「本当に!?やったぁ!」


かわいいなぁ、今どきの高校生ってこんなにかわいいのかな。
それから電話番号とメアドを交換して別れた。


亜弥ちゃん、美貴は本気になっていいのかな。


49 名前:2、恋と金と愛情と 投稿日:2004/08/06(金) 09:37

「ハァ・・・疲れた。ただいま」


誰もいないアパートの部屋に帰ってきた事を告げる。
何となく『ただいま』とか『行ってきます』って言ってしまう自分が悲しい。
一緒に暮らしてるといえばハムスターのムクぐらい。
亜弥ちゃんもきっとこうなんだろう。

「風呂はいろ」


バスタオルを取り出し、ジャージを用意する。
きっと亜弥ちゃんはパジャマかなんかでかわいいんだろう。

「…何で亜弥ちゃんの事ばっか考えてんだろ・・」



頭から離れなくて、ずっと考えてしまう。
時間が過ぎるごとに思い出して、気持ちが高ぶる。
昔友達が先輩に思いを馳せていた心境が判る。


「・・住む世界が、違うよなぁ」


財閥のお嬢様がビンボーに懐く意味がよくわからない。
それでも『ミキたん』って可愛らしく呼ぶ亜弥ちゃんが好き。

亜弥ちゃんからのメールの返事が、待ち遠しい。
50 名前:名無し読者 投稿日:2004/08/15(日) 03:59
こんな所にあやみきハケーン!
51 名前:2、恋と金と愛情と 投稿日:2004/08/26(木) 23:35

「ニャハハァ、ミキたんおかしぃ」
「で、でもさぁー・・・」
「だってぇー・・あ、ごめんっ、メイドさんが・・」
「え?ああ、うん。それじゃまた今度ね」
「ごめんねっ、バイバイ」



プッ




ふぅ。 亜弥ちゃんとの電話時間は、毎日10分。
日を超すごとにどんどん減っている気がする。
わびしい気もするし、これでいいような気もするし。



メールに止まらず、亜弥ちゃんは電話までしてくれる。
これまた「もしもし?」って声を聞くとものすごく癒されるんだ。

なんて仕事中1人でニヤけてたら、よっすぃに凝視された。


「ミキティ頭壊れた・・?」
「べ、別に」
「はは〜ん、仕事中に女引っ掛けただろ」
「・・よっすぃじゃあるまいし」
「ひっど。そりゃあ昨日車内えっちしたけどさ」
「・・上にバレたら大目玉だよ」
「まーまー、それもお仕事の一貫」


相変わらずの女タラシフェイスをひっさげ、黒タクシーに乗り込んでいった。
いいな、黒タクシー。
美貴はまだまだ黄色タクシーさ、どうせ。


52 名前:2、恋と金と愛情と 投稿日:2004/08/26(木) 23:41

「あーあ・・黒タクシー乗りたいなぁ」


叶わない夢、願望を持つ美貴は渋々と黄色タクシーに乗り込む。
今日こそ目標金額達成するべし。


「出発、しんこー」


ひとりでにクラクション鳴らしたりして、気を紛らわさせる。


ブロロロロ……



「ロマンティック恋の花咲く浮かれモ〜ドォ〜」



ラジオをつけると、お気に入りの曲が流れる。
歌詞が現実の自分にどうしようもなく似ていてちょっとビビった。


「毎日見かけるあの人にぃ〜恋してたぁーっとぉ…お!?」



ハンドルをきかせ、ある場所に辿りつく。
ああ、美貴何やってんだ。



無意識のうちに、亜弥ちゃんの家まで来ていた。
53 名前:2、恋と金と愛情と 投稿日:2004/08/26(木) 23:46


「あたしゃ馬鹿かいな・・・」



ラジオを切って、思わず松浦家の大豪邸を見上げる。
やっぱでかい。
今回で2度目だけど。



「・・会いたいなー」


会いたいけど、会えない。
ピンポンダッシュして…いやいや違う違う。




がしゃ




「え?何?今の音…っておわぁぁ!!」



やばいよ、亜弥ちゃんちのおっきい門が開いちゃってるよ。

慌ててタクシーに乗り込んで逃げようかと考えた。
でもこれじゃさらに怪しい。



だ、誰か家から出てくる・・・・




54 名前:2、恋と金と愛情と 投稿日:2004/08/26(木) 23:52



「・・ミキたん?」
「ふぇ?」


何だ、この聞き覚えのある可愛らしい声は。



「あ・・亜弥ちゃん?」
「やっぱミキたんだぁ、何やってんのここで?」
「や、あの・・それには深い理由が・・」
「あ、あたしに会いに来たぁ?」
「どぇ!?」



何かストーカーっぽいっつうかなんつうか。
やけに恥ずかしい。
そりゃあ亜弥ちゃんには会いたかったけど無意識だよ。

無意識のうちに亜弥ちゃんちに車が・・


「外見たら、タクシー止めてあったから」
「あ、そう・・」
「48番って書いてあったし、ミキたんだぁ!って思ってさ」
「あ、あはは・・」
「うち、上がってく?」
「え!?いいいいいいよ、迷惑だし・・仕事中だし・・」



本当は上がっていきたいけどさ。
亜弥ちゃんといっぱい会話したいけどさ。

美貴、ヒラ社員だし、目玉くらうような寄り道は・・


55 名前:2、恋と金と愛情と 投稿日:2004/08/26(木) 23:58


「大丈夫、お仕事ならパパに言っておいてあげるもん」
「で、でも・・」
「言ったでしょ?パパが一言言えばみんな動くよ、会社の人」
「・・あ、そうね・・」
「ほらぁ、おいでよ」
「う、うん」

きゅっと手を握られて、心臓がドキッと振動するのが分った。
今日は制服じゃない、私服。
んでもって、ひときわ可愛さが強調されてる。

この際仕事なんか亜弥ちゃんの親父さんに任せておけ。





「・・・すっげーぇ・・・・・」




いや、マジで。一言でいうならスゲーしか言いようがない。
でっかいシャンデリアだかなんだか、めっちゃ豪華。
玄関に入っただけでどっかのお城みたいな風様だった。



「お嬢様、そちらの方は・・?」
「友達!しばらくおしゃべりしてていいでしょ?」
「ええ、構いません。こちらへどうぞ」
「あ、どうも・・」



メイドさんが大きい扉を開けると、そこは応接室だった。

ドラマさながらの大豪邸だって改めて知らされた気分。
56 名前:2、恋と金と愛情と 投稿日:2004/08/27(金) 00:03


「ミキたん、紅茶で良かった?」
「うん、ありがと」


周りが豪華すぎてキョロキョロしてる美貴を見て、亜弥ちゃんは吹き出す。
だって本当に驚きだもん。


「そんなに凄いかなぁ?」
「凄いもなにも凄過ぎるでしょ・・スゲー・・」
「もう周りはいいから。お喋りしよ?」
「あ、うん」


可笑しそうに笑って、美貴も紅茶に手を伸ばす。



「今日、泊まってく?」
「ブホォッ」
「ミ、ミキたん?どうしたの?」




「泊まってく?」だって。
何を仰るの、この子。


紅茶を吹き出すのも無理はないよ。



「・・イヤ?」
「いやじゃないいやじゃないいやじゃない!!」
「じゃ、決まり!お泊まりだぁ!」
「・・アハハ・・アハ・・ハァ・・」


心臓に悪い。
無邪気に言うもんだからこっちは死ぬ一歩手前。


お泊まりって響きが何かヤらしい。
57 名前:2、恋と金と愛情と 投稿日:2004/08/27(金) 00:09


トントントントン・・・・




「ね、ねぇ」
「何?」
「い、いいのかな。美貴タクシーそのまんまだし・・」
「大丈夫。なんとかするから」
「あ、そぉ・・」



亜弥ちゃんの部屋へ続く階段はやけに長かった。
気のせいじゃないよね、30mはあるよ。




がちゃ




「・・う、わぁ・・」




女の子の部屋、代表。って感じのかわいらしい部屋。
小物とか色々置いてあって、1つ1つが亜弥ちゃんのだって解るぐらい。


「あんま見ないでよぉ、恥ずかしいなぁ」
「ご、ごめん」
「そーだ、あたしお風呂はいんなきゃ。たんも入ろ?」
「え!?いいよぉ・・美貴仕事前に入ったからっ・・」
「えー、泡風呂あるよ泡風呂」
「でも・・」
「ジェットバスもあるよぉ、檜風呂もあるしぃ」


一体幾つの風呂があるんだ、この家。
そういう問題じゃなくて、亜弥ちゃんと風呂に入る事が美貴にとって問題なんだよ。
分ってよ亜弥ちゃん。



58 名前:2、恋と金と愛情と 投稿日:2004/08/27(金) 00:15


「はいっ、これサイズ合うかわかんないけど・・」
「あ、パジャマ?」
「うん、ミキたんに似合いそうなやつ」
「わざわざ・・ありがとぉ」


かわいらしい事するなぁこの子は。
っつうかもう風呂一緒に入る気満々でしょ、亜弥ちゃん。



「あ、お風呂は2階にあるんだ・・」
「うん。3つあるから」
「み、みっつ・・」



サラッと言ってのける亜弥ちゃんの影には光り輝くオーラが見える。
あー眩し。



がららっ




「あ、ミキたんのスーツアイロンかけとかなきゃ」
「え?い、いいよ」
「ダメだよ、家でアイロンかけてないでしょ」
「あ・・忘れてた」
「もぉ、いいよ、メイドさんに預けておくから」


風呂場について、上のジャケットを脱ぐと亜弥ちゃんはすぐに察知した。
襟がしわしわになってるのに気付き、わざわざアイロンをかけてくれると言う。
なんちゅう世話やきな。


59 名前:2、恋と金と愛情と 投稿日:2004/08/27(金) 00:19


・・亜弥ちゃん、脱ぐの早くないかい?




「何やってんのミキたん?脱がないの?」
「あ、うん今脱ぐよ」



だめだだめだ。何エロ親父化してるんだ。
これじゃあ美貴が亜弥ちゃんの裸見たいみたいじゃないか。




「・・・何だこれ。風呂場にこんなスペース使っていいのか?」




下手したら美貴の部屋よりあるデッケー風呂場。
何もかもがビックサイズだ、この家。



「何か・・一日に入りきれないほど風呂があるのは気のせいかな亜弥ちゃん」
「そう?あたし2時間ぐらいかけてお風呂はいってるよ」
「あ・・そうなんだ」

長風呂なのね、亜弥ちゃん。
美貴はせいぜい30分が限界だよ。


肝心の亜弥ちゃんはバスタオル巻いてる。
って違うよ。期待はダメだよ美貴。


60 名前:2、恋と金と愛情と 投稿日:2004/08/27(金) 00:27



ザバァ−ッッッッッ





「っくぅーっっ・・・気持ちいぃーーー」
「たん、親父くさいよぉ」
「あー…何か温泉入ってる気分・・・」



うちの風呂と熱さは変わらないんだけど、いやに気持ちいい。
隣に亜弥ちゃんがいるせいだよねきっと。


「ミキたん、泡風呂行こ泡風呂!!」
「あ、うん!」


こらこらお嬢ちゃん、お風呂場で走っちゃいかんよ。
無邪気だなぁ、子供みたいに美貴を連れて泡風呂へ向かう。


「あわあわ♪」
「こ、こら・・」
「サンタ♪」
「・・やったなぁ!!」
「きゃーっ!」



サンタだかなんだか知らないけど、泡で美貴の頭をぐしゃぐしゃ
にされた。
仕返しに亜弥ちゃんに大玉の泡をぶつけてやる。


「も、もうギブぅ!」
「へっへっへー、観念したか」
「あー・・楽しい」
「そう?」
「うん、久しぶりに誰かとお風呂はいったから・・」
「・・あ、そっか」
「ミキたん、時々でいいから、一緒にお風呂はいってくれる?」



はいはいはいはい、もちのろん。
時々じゃなくても毎日はいったげるよ、うん。


「いつでもいいよ、美貴もこんなスゴいお風呂毎日でも入りたいし」
「ほんとぉ?」
「うん!」



あー・・カワイい。


今すぐぎゅーっとか抱きしめたいけどそんな事したらいけない。



61 名前:もらった人 投稿日:2004/08/27(金) 00:29

いやー、更新が遅れてしまいすいません。
御迷惑かけました。

>50さん 発見してもらい幸いです。ありがとうございます。

62 名前:名無し読者 投稿日:2004/08/27(金) 18:17
そんな事しちゃえ!抱きしめて色々しちゃえ!
・・・失礼しました。
63 名前:2、恋と金と愛情と 投稿日:2004/09/18(土) 21:09


ぶわーっっっ



「えへぇー、気持ちぃ」
「こらこらじっとして」



ニコニコしながらドライヤーの風を受ける亜弥ちゃん。
サラサラした髪を手ぐしで解かし、その感触を確かめるようにわざと乾かす
のを遅らせようとした。

「あ、もう乾いたからいいよ」
「え、あ、うん」


チッ。
軽く心のなかで舌打ちをしてコンセントを抜いた。


「亜弥ちゃん、髪染めてる?」
「うん」
「親父さんとかうるさくないの?」
「ううん、ぜーんぜん。っていうか染めた事自体に気付いてるかわかんないよ」
「・・そっか」


綺麗に染まっている茶色の髪を愛おしく撫でる。

っていうか、子供の変化にも気付かないのか親父さん。
亜弥ちゃんなりに気付いて欲しいって思ってるのかもしれないのに。
なんとも痛い気持ちになり亜弥ちゃんの部屋に戻る事にした。

64 名前:2、恋と金と愛情と 投稿日:2004/09/18(土) 21:14


「たんたん」
「た、たんたん?」
「にゃはは、響きが何か良くない?」


たんたん。
めちゃめちゃ恥ずかしいけど、その分美貴だけのアダナって考えたら
めちゃめちゃ嬉しい。
じゃ、じゃあ対抗して『亜弥たん』とでも・・

ダメだ。気持ちが悪い。
自ら考えたものの吐き気がするくらい亜弥ちゃんに似合わないネーミングだった。


「あぁー…」
「あ、眠いの?」
「んー・・最近あんまり寝なかったりしてたから。
でもこんなふかふかのベッドだったら今日は爆睡できそうだよ」


亜弥ちゃんと一緒。


考えただけで鼻血が出るような妄想を繰り返してしまった。
決して嫌らしい事をしにきたわけじゃないよ美貴は。

65 名前:名無し読者 投稿日:2004/10/03(日) 03:21
更新待ってます。
この甘い雰囲気が大好きなもんで。
66 名前:名無し読者 投稿日:2004/10/09(土) 11:32
亜弥ちゃんが大好きな藤本さんが大好きですw
これからも作者さんのペースで素敵なあやみき見せて頂ければ幸いです。
67 名前:読み屋 投稿日:2004/11/02(火) 01:30
もういいねぇ!
これはいいw
ニヤニヤした顔がディスプレイに反射して自分の顔見えるww
キモッ!!

久しぶりに面白いみきあや読みました
更新楽しみに待ってます!!!
68 名前:名無し読者 投稿日:2005/01/06(木) 15:20
続き書いて〜
69 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/30(日) 12:59
待ち状態継続中
70 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/06(日) 11:26
マジで待ってます

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