23 Ice9
- 1 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/16(月) 23:45
- 23 Ice9
- 2 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/16(月) 23:46
- 「おはようございます」
楽屋で後から来た高橋さんに挨拶する。
そばを通り過ぎた高橋さんのカバンから何か落ちた。
「あ」
見るとそれは立方体の形をしたキーホルダーだった。
- 3 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/16(月) 23:47
- 薄い青い色をした透明な綺麗なキーホルダー。
拾って高橋さんに渡した。
「サンキュー。これ大事なものなんだ」
少し笑って高橋さんはお礼を言い、キーホルダーを見せてくれた。
「綺麗ですねー」
「これ小物入れになっててなー」
そういうと中をあけて見せてくれた。
中には錠剤とカプセルが何種類か入っていた。
「へー。見た目透明に見えますね。不思議やー」
「でしょー。気に入ってる」
高橋さんはキーホルダーを握りしめた。
指の間から覗く薄い青色。
- 4 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/16(月) 23:48
- 「名前も付けてあってなー、アイスナインって言う」
「あ。氷っぽいから?」
「んー。まあ、半分当たりで半分はずれかな」
高橋さんが手を開いた。
光を受けて透明な青色のキューブが煌く。
「意味はなー」
「はい」
- 5 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/16(月) 23:48
-
「世界を破滅させるおまじない」
- 6 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/16(月) 23:49
- キーホルダーを見ていた顔を上げると
高橋さんはにやっと笑った。
「じゃあねー」
バイバイと手を振って歩いていく。
なんとなく目が離せなくて、新垣さんの所へ行くとこまで見てしまった。
冗談、なんだろうな。きっと。
- 7 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/16(月) 23:51
- その時は冗談だと、そう思ってた。
- 8 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/16(月) 23:51
- 高橋さんのマンションはちょっと出掛けただけという風だったと新垣さんから聞いた。
みっつぃーなんか知ってることない?と聞かれて
気になっていたその時のことを話した。
- 9 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/16(月) 23:52
- 錠剤とか薬が入っててと中身を話した時、なんか少し痛そうな顔を新垣さんはした。
新垣さんは知ってても何も言わない。
「そか。ありがと。話してくれて」
- 10 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/16(月) 23:53
- 新垣さんは高橋さんを探し回っている。
もうそろそろ世間も騙しきれなくなって来た。
あの薄い青色の綺麗な煌めきが忘れられない。
それへこめた願いは対極で。
- 11 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/16(月) 23:53
- そっと高橋さんの無事を祈った。
- 12 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/16(月) 23:55
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- 13 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/16(月) 23:56
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- 14 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/16(月) 23:56
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