22 ピクニック

1 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/16(月) 23:35
22 ピクニック
2 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/16(月) 23:41
「てるてるぼうず、てるぼうず、あーした天気にしておくれ♪」
愛理の歌声に続き、栞菜が、
「じゃなきゃ首をチョン切るぞ♪」
と歌うと、℃-uteのメンバーが一斉に引いた。
「かんちゃん…」「栞菜…」「それはちょっと…」
栞菜は慌てて弁解する。
「3番の歌詞に本当にあるんだよ、“そなたの首をチョンと切るぞ”って」

いつ首を切られるかと、怯えていた日々も今は昔。
すっかり℃-uteの一員になった有原栞菜。
でもたまに、変な発言をして疎外感を感じちゃいます。

「できたー!」
完成したてるてる坊主を掲げ、愛理が叫んだ。
「なにそれ」
てるてる坊主の顔を見て、千聖がつっこむ。
「カッパのてるてる坊主だよ、かわいいでしょ」
てるてる坊主に描かれたおなじみのカッパくん。八の字まゆげ。
「逆に雨が降りそうだよ」
千聖とまいがケチをつけた。
3 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/16(月) 23:48
「よーし、私もできた」
今度は舞美のてるてる坊主。
愛理のてるてる坊主と比べて、明らかに大きい。
「気持ちを込めて作ったから、明日は絶対に晴れるよ」
実際、舞美の切実な願いだろう。
自他共に認める雨女。今日の雨も、自分の所為だと落ち込んでいた。
雨女の宿命から逃れたい。それがてるてる坊主の大きさに表れていた。

その後も、えりか、早貴、まい、千聖、栞菜と続き、七つのてるてる坊主が完成した。
どれもこれも、大きさや表情がばらばらだ。それを、愛理の部屋の窓にぶら下げる。
「「てるてるぼうず、てるぼうず、あーした天気にしておくれ♪」」
最後はみんなで大合唱。
「じゃないと舞美が泣いちゃいます」
えりかの一言にみんなが笑う。舞美は顔を赤くして、
「泣かないよ。
 そんなことより、おなか空いちゃった。夕飯の準備ができたみたいだよ。
 カレーの匂いがするうわ。さて、ごはんごはん。いっぱい食べるぞー!」
元気よく部屋を出ていった。
「愛理のおうちなのに」早貴が呆れ気味につぶやく。
千聖とまいが競争するように舞美の後を追い、残りのみんなもぞろぞろと部屋を出ていった。

誰もいなくなった部屋。
ひときわ大きい舞美のてるてる坊主。
舞美が乱暴にくくり付けたものだから、重心がずれて上下がくるり、
るてるてずうぼになってしまっていることに誰も気付かず、次の日を迎えるのでした。
4 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/06/16(月) 23:55
『℃-ute ピクニック計画』

■1日目
・「ベリキュー!」の収録後、そのまま全員で愛理の家へ
・愛理パパのゴルフレッスン
・夕食はバーベQ
・愛理とお風呂(この計画は愛理には内緒です)

■2日目
・お弁当作り
・高原へピクニック

以上

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