92 超高速バトロワ
- 1 名前:92 超高速バトロワ 投稿日:2004/12/28(火) 22:43
- 92 超高速バトロワ
- 2 名前:92 超高速バトロワ 投稿日:2004/12/28(火) 22:54
- 目が覚めると、教室みたいな場所の机に座っていた。
教壇には、何故かつんくさんが先生みたいな格好をして立っていた。
周りを見渡すと、ハロプロメンバーたちが何が起こっているのか
すら把握できないといった感じで、あたしと同じように席につい
ていた。首には見慣れない首輪、自分の首を触ってみると同じも
のが取り付けられていた。
「ねえ、これってもしかしてさあ…バトロワ?」
絵里があたしの後ろの席で、そう囁いた。
そうだ、これはきっとバトロワだ。その証拠に、つんくさんの横
には迷彩服を着た兵士が数人、銃を構えて立っていた。彼らの足
元には、たくさんのバッグが置いてある。きっとあの中に武器や
ら水やらが入ってるのだろう。
「さて、今日みんなに集まってもろたんは他でもない。お前らに
は、ころ…」
つんくさんに例の台詞を言わせる前に、あたしは駆け出していた。
- 3 名前:92 超高速バトロワ 投稿日:2004/12/28(火) 23:03
- 名台詞も言い訳も、何も語らせない。
一瞬の隙が、死を招くから。
こんな箱庭の中での殺し合いなんかより、実際の戦場のほうが遥か
にシビアで、無情なんだ。
振り向いた時には、友達の顔が半分、欠けてたりする世界なんだ。
「たっ田中…」
あたしの突然の行動に反応できないつんくさんの背後に回ると、腕
を取り後ろに捻る。背広の内ポケットを探ると、それはずしりとし
た重さで存在感を教えてくれた。
「いますぐ銃を捨てないと、こいつば撃つけん」
「ひ、ひいっ、お前ら、早よ、早よ銃下げんかいっ!」
さすがにつんくさんごとあたしを撃ち殺す勇気は、目の前の兵士た
ちにはないらしい。
全員が銃を床に置くのを確認してから、その頭をひとつずつ、正確
に打ち抜いていった。
「お前、こんなことしてただで済まんことくらい・・・」
「騒がしかね」
銃倉に残った最後の一発で、つんくさんの心臓を、射抜く。
- 4 名前:92 超高速バトロワ 投稿日:2004/12/28(火) 23:08
- しんと静まり返る教室。
誰も、一言も発そうとはしない。
あたしは彼女たちのほうを見ることなく、彼らがあたしたちに配る
はずだった武器と水入りバッグのある場所に立つ。
これからどうやって脱出するか。
まさか40数人全員で仲良く、なんて夢物語を実行する気など、さ
らさらなかった。となると、あたしのとる行動は、たったのひとつ。
倒れてる兵士たちの銃、どんな種類かは知らないけど、それを二つ
拾い上げて、両脇に抱え込んだ。
戦闘、開始。
- 5 名前:92 超高速バトロワ 投稿日:2004/12/28(火) 23:29
- とりあえず教室の前列にいた飯田さん、中澤さん、後藤さん、稲葉
さんと保田さん、前田さんを蜂の巣にした。
予想通り、教室中がパニックになる。
教室の出口は二つ、廊下側の前と後ろ。
でも心配する必要はない。パニックに陥った人間は、ひとつの出口
に必ず集中する。
あたしは席を立って我先に教室から抜け出そうとするガキさん、愛
ちゃん、やぐっつぁん、雅ちゃん、三好さん、岡田さん、あいぼん、
ぽんちゃん、石川さん、桃子ちゃん、のんちゃん、松浦さん、アヤカ
さん、早貴ちゃん、佐紀ちゃん、愛(めぐみ)ちゃん、安倍さん、
えりかちゃん、愛理ちゃん、吉澤さん、まこっちゃん、たいせー、
茉麻ちゃん、舞美ちゃん、千聖ちゃん、梨沙子ちゃん、里田さん、
まいちゃん、あさみさん、みうなさん、柴田さん、エスパー石井、
大谷さん村田さん斉藤さん、千奈美ちゃん、友理奈ちゃん、まこと
さんたちに銃弾を打ち込んでいった。
みんな、ダンスレッスン中みたいに踊って、動かなくなった。
あまりの突然の惨劇に席を立つことも忘れてる、さゆと絵里。あたしは
彼女たちに遅れたクリスマスプレゼントをしてから、教室を出た。
背中のほうで、すさまじい爆音が聞こえた。
何とか逃げ延びたのだろうか、つんくさんが黒焦げの体を引きずって
教室の出口から這い出てきた。
「お、お前・・・これやったら、バトロワの楽しみとか、台無し・・・やん」
息絶えたつんくさんを見ながら、殺し合いに楽しみも何もあるもんか、
そう思った。
- 6 名前:92 超高速バトロワ 投稿日:2004/12/28(火) 23:30
- HPA
- 7 名前:Max 投稿日:Over Max Thread
- このスレッドは最大記事数を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
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