76 ジュース
- 1 名前:76 ジュース 投稿日:2004/12/28(火) 13:50
- 76 ジュース
- 2 名前:76 ジュース 投稿日:2004/12/28(火) 13:50
- 飯田は頭をかいた。この現状、一体どうしたものか。だけど別にこれはこれでいいか、なんつって納得してみせた。
矢口は拳を握り締めた。あと5秒経ったら殴る。決心した。5秒後もこいつらがこんな調子なら絶対殴ってやるんだ、たぶん。
石川はペティキュアを塗っていた。最近ピンクもキツくなってきたのかな、なんてガラにも無くおセンチな気分になったりして。
吉澤は小指で鼻をほじりながら───寝ていた。
高橋は腹を抱えて笑っていた。新垣が苦しんでいる姿を見るのが何よりも楽しいお年頃。性と言ってしまっても良いかもしれない。高橋は屈折しながらも新垣を愛しているのだ。
紺野は干し芋を食べていた。道重が一瞬口から唾を垂らしたのを目敏く見つけ、一人ツボに入ってたが直ぐに飽きたので干し芋と一緒にお茶でそれを流し込んだ。
小川は亀井の胸倉を掴んでいた。「お前かぁ! お前が言ったんやなぁっ!!!」と似非関西弁を使いこなしていた。そして今にも亀井に喰らいつきそうな勢いで顔を近づけていた。
新垣は亀井と小川の間に挟まれていた。なぜお前がそこにいるっ! しかし、そのポジションに偶然でも必然でも収まってしまうのが新垣里沙。「落ち着いて、二人とも落ち着いて!」と新垣の声は今日も誰のミットにも届かない。
藤本は田中に呟いていた。「やっちゃえよ、チャンスだよ。田中ちゃんがシゲさんを取り戻すチャンスだよ」。至極悪そうなニヤケ面で田中の耳元に何度も同じ言葉を呟いている。そしてそんな藤本は楽屋にいる誰よりも輝いていた。
亀井は高橋と同周波数の笑い声でカタルシスに浸っていた。しかし高橋が「きゃはぁーっ!!!」なのに対して亀井は「きゃははは!」であり、性質の点で言えば高橋は明らかに1987年代以前のテクスチャーであったし、亀井は87’s以降のパフォーマンスをみせていた。
道重はただ一点を見つめていた。ただただ鏡に映った自分を見つめていた。世界の終わりはそこで待ってると思い出したよに笑い出した。
田中は我慢の限界が来ていた。藤本の洗脳、便意を催す亀井と高橋の笑い声、生放送の本番まであと10分というプレッシャー。全てが田中の全身を震わさせていた。だけど何をしたらいいかわからない。自分の居場所がわからない。寒い、寂しい、辛い、怖い、だけどどうしたらいいかわからない。だから唯一自分が世界と共有できた、あの言葉。そう、あの言葉を今こそ言うべきだ。
- 3 名前:76 ジュース 投稿日:2004/12/28(火) 13:51
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「にゃぁぁぁぁぁぁーーーっ!!!!」
- 4 名前:76 ジュース 投稿日:2004/12/28(火) 13:51
- 道重は世界の終わりを見た。
亀井は「うへへへへ」と笑いを変えた。
藤本は満足そうに誰かにメールを打った。
新垣は小川に足を踏まれていた。
小川は亀井の首筋に噛み付いた。
紺野は石川がゲップをしたのを見逃さなかった。
高橋は眼を大きく見開いて吉澤を見ていた。
吉澤は寝ながら逆立ちをしていた。
石川はマジカル美勇伝の存在を忘れていた。
矢口は既に耐え切れずに泣き出していた。
飯田は、だけど別にこれはこれでいいか、なんつって微笑んで見せた。
- 5 名前:76 ジュース 投稿日:2004/12/28(火) 13:52
- me against
- 6 名前:76 ジュース 投稿日:2004/12/28(火) 13:53
- the world
- 7 名前:Max 投稿日:Over Max Thread
- このスレッドは最大記事数を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
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