75 殺ってしまおか

1 名前:75 殺ってしまおか 投稿日:2004/12/28(火) 03:21
75 殺ってしまおか
2 名前:75 殺ってしまおか 投稿日:2004/12/28(火) 03:22
カッとなると、ついついそんなはしたないコトを考えてしまう。
その度に私はダメよダメよそんなこと考えちゃダメと自分に言い聞かせて、
今日まで一大事には至っていないけど、それでもなんだか心配だ。
いつその理性のタガが外れてしまうのか、分かったもんじゃない。
自分でコントロールできなくなった自身の身体ほど恐ろしいモノはない。

私は、ある日保田さんにコッソリとその悩みを相談した。
保田さんは笑いながら、

「若い頃は誰だってそんなものよ、私も実際そうだったわ、気にしないことね」

と言ってくれた。それでも私は怖くて仕方がなかった。

私がどうも腑に落ちない顔をしていると、
保田さんはつんく♂さんの名刺の裏にササッと住所と目印と簡単な地図を書くと、それをくれた。

「そんなに気になるんだったら、ココに行ってみなさい、オススメよ」

保田さんはそう言って軽くウィンクをした。ちょっと気持が悪かったけど、
私はいつものはにかみ笑いをしながら、律儀にお礼を言った。

「ありがとうございます、保田さん」
「まっつーの元気な顔が見れるのなら、私はそれでいいのよ、ただ、人目には気をつけなさいね」
3 名前:75 殺ってしまおか 投稿日:2004/12/28(火) 03:22


4 名前:75 殺ってしまおか 投稿日:2004/12/28(火) 03:23
そして今、私は保田さん紹介された建物の前に立っている。なんだか怪しい雰囲気が漂っていて、
私は少し躊躇する。入ろうか止めようか考え中。そんな懐かしいCMが頭をよぎる。
とりあえずここまで来たんだから行くしかないでしょと自分に言い聞かせて、
帽子を目深に被りなおすと、この建物の唯一の入り口である階段を上って行く。
やがて一つの扉にブチ当たった。
「どんな方でも大歓迎、ご相談に乗ります」
このドアか。私はマネージャーから貰ったメモ書を見なおす。一言一句間違いは無い。
私は扉の前でちょっと深呼吸をして、扉を開けた。

「あら、いらっしゃい、保田さんから話は聞いているわ、松浦さんね?」
「はい」

艶かしい、正に大人の女、といった感じの人が私を出迎えてくれた。
女の人は名刺をくれた。斎藤瞳。どこかで見たことのある名前だと思った。

「それで、今日のご相談は、何かしら?女の子がココを尋ねてくるっていったら、
 まあ、大体は想像が付くんだけど、一応、あなたの口から聞いておかなくちゃね」
「あの……その……」
「いいのよ、焦らず、恥ずかしがらずに言ってごらんなさい」
「私、ハードな女王様になりたいんです」

斎藤さんは、満足そうに頷くと一枚の紙切れを机の上に置いた。

「じゃあこれにサインと、あと、注意事項を良く読んでね。本当にハードでいいの?」
「ええ、殺す一歩手前、ぐらいまでやりたいんです」
「若いのに感心ね、いや、若いからこそ、かしら」
5 名前:75 殺ってしまおか 投稿日:2004/12/28(火) 03:23
目を細めながら斎藤さんはウフフと笑った。私がサインした契約書をファイルに閉じると、
じゃあ早速やってもらいましょうと言って、奥の方の扉を指差した。
私は帽子を脱ぎ、上着を脱ぎ、パンツを脱いだ。もうすでに準備はしてきてある。
契約書の注意事項に書いてあった営業マニュアルはもうすぐに覚えれた。
私は奥の扉を開けて、マニュアル通りに挨拶をする。

「SM倶楽部ひとみへようこそ、ご希望になられるプレイがありましたらどうぞ」

でっぷり太った身体にしては表面積の小さすぎるパンツを身につけて、
目隠しをして、後ろ手に縛られた男が言う。

「飛び切りハードにやってください」
「かしこまりました」

私は契約書の注意書きを思い出して思わずニンマリ。

注意ロ、ハードなプレイを望む客を万が一殺してしまった場合、
それは客の望む所なわけであり、過失は問われず、心臓麻痺として処理される。存分にやれ。
6 名前:75 殺ってしまおか 投稿日:2004/12/28(火) 03:23


殺ってしまおか。
7 名前:Max 投稿日:Over Max Thread
このスレッドは最大記事数を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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