38　でかちびかくれんぼ

1 名前：38　でかちびかくれんぼ 投稿日：2004/12/25(土) 23:16

38　でかちびかくれんぼ

2 名前：38　でかちびかくれんぼ 投稿日：2004/12/25(土) 23:16

飯田は矢口真里を探していた。というのも、二人はかくれんぼをしていたからだった。
しかし楽屋を探せど探せど、矢口の姿は見当たらなかった。
「ねぇぇ、矢口ぃ見なかったぁぁ？」
「あー、ちょっとわからないですね」
「そっかぁぁ、ありがとぉぉ」
口では感謝の念を表しながらも、飯田は石川梨華のことを頼りにならないやつだと思っていた。
こんなことで石川は、卒業したあとやっていけるのだろうか。

飯田は再び矢口を探し始めた。
おかしいな、矢口はどこにいったんだ。ロッカーの中を片っ端から調べていく。ごそごそとごみ箱の中を探る。
化粧品の蓋の裏にでもいるんじゃないだろうか、パカパカと開けていくも、矢口の姿は見当たらない。
髪の毛に紛れ込んでいるかもしれない。そう思い自分やメンバーの髪を調べたが、只の徒労に終わった。

おのれ矢口め。次第に飯田の顔が険しくなる。だいたいこの勝負、おかしいにも程があるじゃんか。カオは
必死になって探してるのにさ、矢口がオニになったらテレビ見てるだけなんだもん。
あまりに興奮しすぎたのか、飯田の顔は紅潮し、体からは湯気が出始めている。
このままでは死んでしまう。そう判断したのか、いつしか他のメンバーは屋外へと逃げ出していた。
いっけない。また熱くなっちゃった。飯田は自分の非を認め反省すると、顕微鏡から目を離す。
あまりに長時間見続けていたため、焦点が合わない。
今日はもう休んで、明日また探そう。飯田は就寝前の肌の手入れをしだした。
どんなに疲れていてもこれは欠かさない。

3 名前：38　でかちびかくれんぼ 投稿日：2004/12/25(土) 23:16

鏡に映る自分の顔を見て、ある異変に気付いた。
……ニキビ？　そっか、最近疲れてたもんね。あれ、このニキビ、産毛が生えてる……。
ぱっと見た感じだと、それは透明の産毛に見えた。しかし飯田はそれが金色であることを知った。
まさかと思い、飯田はニキビのあぶらを抜くことにした。
両人差し指の爪を使って器用にきゅっと押す。案の定、毛穴からむにっと矢口が出てきた。
「矢口ぃ見ーっけたぁぁぁぁ！」
飯田は頬に爪の後をつけたまま、黄色いあぶらまみれになっている身長１４５�oの矢口を見下した。
「ｱｧｸｿ､ﾐﾂｶｯﾁｬｯﾀ｡ｾﾞｯﾀｲﾊﾞﾚﾅｲﾄｵﾓｯﾀﾝﾀﾞｹﾄﾞﾅ｡ﾓｳ､ﾍﾞｯﾄﾍﾞﾄﾀﾞﾖ」
「はっはっはぁぁ！　次はぁ矢口がオニねぇぇぇ」
「ﾊｲﾊｲﾜｶｯﾀﾖ」矢口は体がぬるぬるするのを我慢しながら、「ｲｰﾁ､ﾆｰｲ､ｻｰﾝ､ｼｰ……」
飯田はどこに隠れようかなぁ、とどしどし歩いていった。

「……ｷｭｳﾋｬｸｷｭｳｼﾞｭｳｷｭｰ、ｾﾝ｡ﾖｯｼｬ｡ｱ､ﾘｶﾁｬﾝ? ｵｲﾗﾀﾞﾖ」
矢口は携帯電話で石川を呼び出すと、自身をテレビの前に連れて行ってくれるように頼んだ。

数分後、飯田の元に電話が掛かってきた。
「もしもしぃぃ？」
「ｶｵﾘﾐｰﾂｹﾀ! ﾄｳｷｮｳﾀﾜｰﾉﾆｼｯｶﾜﾃﾞ､ﾘｮｳﾃｦｳｴﾆｱｹﾞﾃ､ｵﾝﾅｼﾞｶｯｺｳｼﾃﾙﾃﾞｼｮ｡ﾊｲ､ﾂｷﾞﾊｶｵﾘｶﾞｵﾆﾈ」
「もうぅ、じゃあぁ数えるよぉぉ。いぃぃぃちいぃぃぃぃぃぃ！」
数え終わると飯田はのしのしと矢口のいるであろう楽屋へと帰っていった。
あーぁ、またすぐに見つかっちゃった。どこかにいい隠れ場所はないだろうか。東京ドーム？
さいたまスーパーアリーナ？　ディズニーランドのアトラクションなんかもいいかもしれない。
飯田の頭の周りを、ぶんぶん飛ぶヘリコプター。こいつらさえいなければ、もうちょっとは隠れられるのに。
いっそのこと全部叩き落としてやろうか。
ダークな考えを抱きながら、身長１６８mの飯田は目頭を押さえた。

4 名前：38　でかちびかくれんぼ 投稿日：2004/12/25(土) 23:16

でか

5 名前：38　でかちびかくれんぼ 投稿日：2004/12/25(土) 23:17

ちび

6 名前：38　でかちびかくれんぼ 投稿日：2004/12/25(土) 23:17

凸凹

7 名前：Ｍａｘ 投稿日：Over Max Thread

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