11 愛
- 1 名前:11 愛 投稿日:2004/07/29(木) 00:16
- 11 愛
- 2 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/29(木) 00:16
-
「えっと」
「うん」
「なに話そっか?」
「うーん……」
「なんかない?」
「なんか……なんだろうね」
「ないの?」
「愛ちゃんこそ」
「なくはないよ」
「ホントに?」
「うん」
「いっとくけど、宝塚禁止ね」
「なんでよ」
「まあ……ぶっちゃけ、飽きたし」
「ひっどーい……。ガキさんってさ、そういうとこあるよね」
「いやー、わたしだけじゃないって、飽きてるの」
「んなことないて」
「まあいいや、他の話」
「よくない」
「……」
「絶対さあ……なんだろう」
「なんだよー」
「いいや。やめた」
「気持ち悪いなあ……」
- 3 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/29(木) 00:17
-
「ほらまだカメラ回ってんだからなんかほら、つないで」
「そんなこと言われても」
「あるじゃんほら、モノマネとか」
「いや、ここでモノマネとか違うでしょ」
「なーんでよー」
「じゃあ愛ちゃんやってよ」
「でけへんよ」
「あるじゃん、サルのマネとか……」
「ああもう、ムカつく」
「自分で始めたくせに」
「いい。次いこう」
「次ってなに?」
「次だってば」
「……」
「……」
「……」
「……これ、おいしい」
「うん、おいしいよね」
「……」
「……」
「……」
「……なんか頼もっか?」
「お腹いっぱいだからいい」
「あ……そう」
「もういらない」
「そう……じゃ、わたしもいいや」
- 4 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/29(木) 00:17
- 「おいしかった」
「ね」
「……」
「……このパスタさ」
「あっ」
「なになに?」
「そうだ、これ話そう思ってたんや」
「おお、来たねー」
「夢の話なんやけど」
「うんうん」
「なんていったらいいのかな、なんか、ガラスの、なんかお城みたいなとこにあたしいたのね。
そんで、周りは暗くて、誰もいなくて」
「うん」
「それで上あがってったの」
「うん」
「聞いてる?」
「聞いてるってば」
「でね、上行ったら、ガキさんがいて」
「ほお」
「いたのよ、ガキさんが。それで、言ったの。そっち行くからって。でもガキさんさ、こっち来るの
無理だって。そこあたしの場所だから来るなとか言ってさ。ひどくない?」
「や……」
「すっごい恐くて助けてって感じやのに全然平気な顔でさ、ここ無理とか。ねえねえ、ひどい。
ガキさんってそういうとこあるじゃん。なんかさー。ね、すっごい普通の顔で、や、ちょっと笑って
たかな、笑って、無理とか」
「ねえ、それ夢の話だよね?」
「そうだけど?」
「夢のことでひどいとか言われても……」
「でもでも、夢でもひどいと思わん?」
「うーん……まあ……」
- 5 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/29(木) 00:17
- 「でまた上っていったのよ」
「あ、そう……」
「ガキさんがひっどいから、上ってったの!」
「わーかったから、それは……ごめんごめん」
「ウソくさ」
「謝るから。それでどうなったの?」
「だからー、上ってったっていうてるじゃん。ガキさん話聞いてないでしょ」
「聞いてるから」
「上にね。そのガラスの城すっげー大きかったからさ、そこで、みんなに会ったわけ」
「娘。のみんな?」
「そうそう。で、やっぱみんな自分の場所あってそこに入れてくんないの。あたしもう必死でさー、
ずーっと上りっぱなしで疲れてるのに誰も入れてくれないの。誰もだよ、誰も」
「うん……」
「でね、重さん、道重ちゃんがいたわけ」
「うん」
- 6 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/29(木) 00:18
-
「したらさー、なんて言ったと思う?」
「や、わかんない」
「あたしのことさ、かわいくないとか、サルみたいとか」
「あー……そう」
「自分の方がかわいいとかさー、もう高橋さんおばさんだよねーとか老けたとか笑った顔が
サルっぽいとか空気読めないとか話つまんないとか友達いないとかバカとかアホとかバカとか
死ねとかそんなことばーって言われたの。ひどいよね? ひどくない? ひどすぎるよね?」
「……」
「なんでそんなこといわれんといけんって。ふざけるなって。ね、どういうこと? これ、どういう
ことなのか説明してよ!」
「愛ちゃん、愛ちゃん」
「なによ」
「それさ……夢の話だよね?」
「あ……、そ、そうだけど」
「ていうか、百歩譲ってそれ本当の話だとしてもさ、あたしが言ったわけじゃないよね?」
「そうだけど」
「ていうか、あと百歩譲ってあたしが言ったとしても間違いじゃないよね」
「あ?」
「や、なんでもない」
「なんて?」
「いいから、それでどうなったの?」
- 7 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/29(木) 00:18
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「……それで、次あったのが紺ちゃんでさ」
「うんうん」
「テーブル座ってなにか食べてて」
「あはは、あさ美ちゃんっぽいね」
「で、ムカついたからガラス割ってやった」
「ええっ……」
「なんかいつもみたく余裕って感じで、ふざけるなって思って」
「まあ……そう」
「ガキさんもそう思わん?」
「え?」
「あさ美ちゃんってばなんであんな余裕なのムカつくーって」
「いや……別に」
「ウソだあ」
「……」
「思ってるよね?」
「……まあ、ちょっと」
「あたしは思ってないけど」
「えええっ?」
「ガキさんってばそういうとこあるよね」
「……」
- 8 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/29(木) 00:18
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「そういうとこ」
「……ま、いいや。それで続きは?」
「ないよ」
「え?」
「ガラス割って目が覚めた」
「ああ……そうなんだ」
「ちょうど起きようと思ってた時間だよ? すごくない?」
「あのさ、オチとかないの?」
「夢だもん」
「……そうだけどさ」
「あ、じゃあ夢だったってのがオチ」
「始めに言っちゃってるじゃん……」
「……じゃ、いいよ」
「いいんだ……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……ガキさんって夢見なさそうだよね」
「なんで?」
「別に」
「……」
「なんとなく」
「あ、……そう」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……話そうか?」
「うん」
「……って、聞く気ないじゃん」
「あるある。話したら」
「……あのね、こないだ」
「あ、このお茶おいしい」
- 9 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/29(木) 00:18
-
……続いてはベリーズ工房のニューシングル……
- 10 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/29(木) 00:18
- 川*‘ー‘)ノ
- 11 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/29(木) 00:19
- ( ・e・)y-~
- 12 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/29(木) 00:19
- †
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