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17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説

1 名前:17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説 投稿日:2004年02月04日(水)01時35分23秒
17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説
2 名前:17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説 投稿日:2004年02月04日(水)01時54分15秒
 モーニング娘。として大変な人気を博した石川梨華さんが失踪して、そろそろ1年が経とうとしています。

 わたくしたちはまた、この懐かしい土地を訪れています。
 避暑地として有名なこの場所でのレコーディングに1週間、わたくしたちのスケジュールは充てられておりました。 すでに恒例となってしまったこのレコーディングツアーに、わたくしたちモーニング娘。は全員、半ば強制的に参加させられていました。レコーディングはご存知の通り、一人ずつ行われます。なにぶん人数が多いもので、時間を大変もてあましてしまいます。避暑としてもスキーをするにしても季節外れの晩秋に、まるで人気のないこの土地を訪れても何の楽しみがあるでしょうか。

 1年半前、この場所で石川さんは、忽然と消えておしまいになられたのでした。あのときは早春で、淡く色付いた桃の花が、わたくしたちが宿泊するバンガローを取り囲むかのように、美しく咲いておりました。代わりに今は、たわわに桃が実っています。

 つづく。
3 名前:17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説 投稿日:2004年02月04日(水)21時21分01秒
「あさ美ちゃん、まこっちゃん、桃だよ桃! 桃がたくさん」
 はじめて桃の実を見たとき、辻希美さんは嬉しそうに八重歯を輝かせて桃の木の下に駈け寄ると、おもむろにみっつ枝からもぎ取ってわたくしたちに配りました。辻さんはとても気前がよく、いつもいろいろなもの(自分のものと、時折はそうでないものと)をわたくしたちにくれるので、みんなからとても慕われておりました。
 わたくしはわくわくと辻ざんと麻琴ちゃんの顔を見ました。
「いいのかなぁ」
 麻琴ちゃんは少し顔を曇らせて、気まずそうに桃を見ました。麻琴ちゃんの家は新潟でけっこう大きな農家を経営しているそうです。食べ物を作る苦しみを知っているだけに、誰かのものを掠め取るのは良心の呵責を感じるのでしょう。
 麻琴ちゃんにつられて、辻さんも後ろめたそうに桃を眺め、後先考えない自分の行動を反省しているようでした。
「こちらの桃は、野生のものだそうですよ。手入れは、管理の方がしているそうです」
 わたくしは二人に親切に教えてあげました。1年半前、わたくしは少しばかりこのあたりの桃に詳しくなったのです。このようなことは造作もないことでした。
 二人は一斉に顔を輝かせました。わたくしたちは自分が犯罪者ではなかったことにすっかり安堵して、さっそく、皮を爪で毛羽だたせてずるりと拭うように剥きました。桃の実の充分すぎる水気はわたくしたちの食欲をそそりました。
「せーの、で食べようか?」
「うん。せーの」
「のっ」
 わたくしたちは同時に桃の実を齧りました。実は少し固く、そして、まったく味がしませんでした。
4 名前:17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説 投稿日:2004年02月04日(水)22時03分23秒
 わたくしたちは何とも言えない表情でお互いの顔を見合わせました。
「……」
「……」
「……」
 無言のまま、しゃくしゃくと桃を食べ続けます。味がしない桃でしたが、固いなりに食感はとてもよく、それだけが救いでした。いくら不味いものでも残したり捨てたりするのは、あまりよくありません。わたくしたちのあいだで定期的に流行るダイエットのなかには意図的に食べ物を残すようなものもありましたが、わたくしたち三人には到底不可能なことでございました。
「すごくたくさんあるのにね…」
 辻さんが心の底からがっかりしたように桃の木々を眺めました。じっくりと数えたことはございませんが、ざっと視界に入る数とだいたいの広さから推計して五十本はくだらないでしょう。その全部がこのような味なのだとしたら、とても残念な話です。いくら美味しくても野生ゆえに誰にも食べられないまま朽ちていくしかないのですが。どちらにしても勿体ない話でございます。
「ひとつぐらいは美味しいのがまざってるんじゃないかなあ」
 どうしても諦めきれないのか、食べ終わった桃の皮と実を木の下にうずめながら、辻さんが言いました。
「いっこずつ食べ歩きしてみよっか?」
 麻琴ちゃんも思いは辻さんと同じようです。
「美味しいのがあるんだとしたら、もっと不味いのが混ざってる可能性もあるってことですよね。今日のはそれなりでしたけど」
 わたくしの言葉に二人の表情は暗く曇りました。
「今日のでそれなり」
「それはちょっと…」
 二人にとっては、かなり不味い部類にはいる桃だったようです。わたくしの同僚たちは庶民的な見た目に似合わず意外と贅沢な口をしています。
5 名前:17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説 投稿日:2004年02月04日(水)23時06分39秒
「あれ……」
 不思議そうに辻さんが呟いて、二、三歩、桃林のほうに足を踏み出しました。
「なにかあった?」
 麻琴ちゃんが辻さんのうしろから、辻さんの視線の方向を捉えようと首を伸ばしました。辻さんは固い表情で林の奥を睨んでいましたが、やがてホッとしたようにため息をつきました。
「あーびっくりしたあ。りかちゃんかと思った」
「えっ」
 わたくしの驚きに構わず、辻さんは晴れやかに微笑みました。
「さっきね、林のむこうのほうに黒いながい髪のコが一人で歩いていったの。あたしてっきりりかちゃんだと思って、すごいびっくりして」
「石川さんじゃなかったんだ?」
「うん。ちがった。しげさんだった」
「あー、しげさん髪切ったから、ちょうど今、あの頃の石川さんぐらいの長さ?だしねー」
 麻琴ちゃんも辻さんとのおしゃべりに夢中で、わたくしの驚きには気づかなかったようでした。
 わたくしは詰めていた息を、誰にも聞きとがめられないようにそうっと吐き出しました。

 林の奥からは、かすかな歌声が聞こえてくるようでした。

 つづく。
7 名前:17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説 投稿日:2004年02月05日(木)22時17分11秒
 道重さゆみさんの歌声でした。
 真似をしてみようと思ってもなかなか難しい音程をはずしきった、というよりも音程という概念をのものを覆すかのような、聞いているだけで自然と健康が損なわれていくかのような破壊力のあるメロディライン。
 つんく♂さん独特の腹式呼吸を使わない喉を痛めるのが目的としか思えない少し鼻にかかった声帯だけを使った発声法と、あの年代特有の明瞭りとしない同じ母音が言葉がまるでひとつの音節となって、もはや日本語だったのか何だったのか、原型を留めないほど破壊されきった歌詞。
 それにも増して彼女の音域の狭さも筆舌に尽くしがたいものがありますが、さらに輪を掛けて素晴らしいのが、メトロノームの存在意義を根本から覆す、1音ごとに出鱈目な時間で途切れ途切れになるリズムの気持ち悪さです。
 ひとつひとつなら、再現するのはそれほどの困難はないでしょう。
 しかし、そのすべてが合わさったのなら?
 この世のものとは思えない、生まれる時と場所を間違えたらただの騒音公害として迫害されかれないような、紙一重の素晴らしき才能は、つんく♂さんという山師に出会って、奇蹟的な開花とげました。
 彼女はまさに芸術そのものでした。
(うらやましくなんかないわ)
 石川さんがあの薄い下唇を噛み締めながら、針のように固い声で、そのように穏当ではない言葉を滑り落としたのは、確か1年半前の、確かにこの場所でのことでした。
 わたくしは、言葉の意味を捉え損ねました。
8 名前:17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説 投稿日:2004年02月05日(木)22時39分49秒
(確かにあたしは音痴かもしれない。でも努力したわ。外出するときは必ずマスクしたし、家にいるときは加湿器を必ずつけたわ。風邪を引きそうなときはショウガ湯を飲んで喉のうしろに葱を貼った。紅茶にいれるのはいつもメイプルシロップ。夜寝るときもマフラーを巻いてまで喉を守ろうとして危うく窒息しかかったこともある)
 そこまで石川さんの言葉を聴いて、わたくしは少し笑ってしまいました。そこがオチだと思ったのです。しかし石川さんの表情はとても真剣なままでした。面白い話をするとき、オチを言う前に真っ先に笑ってしまう石川さんが、です。この話が冗談ではなかったことに気が付いたわたくしは、話の行く末を判じかねました。
(ねぇ、紺ちゃん、才能って何だと思う)
 この流れでそんな質問をする石川さんは反則でした。わたくしはすっかり困ってしまって、曖昧に微笑むのが精一杯でした。
(……石川さんは声が才能だと思います)
 しばらく考えた末、わたくしはようやくそう答えました。石川さんはどこにいても喋れば石川さんだとわかります。石川さんは個性のある声をしていました。個性は才能だと、そのときのわたくしは愚かにもそう思い、口にしたのでした。
 わたくしの答えを聞いて、石川さんは嬉しそうに顔を輝かせました。その笑顔は、わたくしをとても不安にさせました。
9 名前:17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説 投稿日:2004年02月06日(金)00時08分59秒
「ねぇ、あさ美ちゃん、どれだと思う?」
「え? どれって?」
 物思いに沈み込んだわたくしを現実に引き戻したのは天真爛漫な辻さんの声でした。辻さんはわたくしと同い年でしたが、なんとも表現しがたい貫禄があります。かつて小学校で、バレー部の主将を務めていたといいますから、普段はほんわかと笑っているのに、ここ一番というときにはとんでもない決断力とリーダーシップを発揮するのは、そのせいなのでしょうか。そのことを別の言葉で言うなら「態度がデカい(吉澤ひとみさん談)」というのだそうですが、そのくせ甘えたがりさんなので不思議と厭な感じはしないのです。辻さんを見ていると、わたくしはしばしば人徳について考えさせられます。
「うちら、どの樹が美味しいかなあって言ってたの」
「そう。あさ美ちゃんはどれだと思う? やっぱこうどしっと根を張ったかんじの、幹が太いっぽいほうが美味しそうだよねえ」
「そうかなぁ。ののは枝がひねこびたのよりか、まっすぐに伸びたかんじのがいいと思うな」 
「さっき食べたのはまっすぐな枝だったようなー」
「う。ねぇ、じゃあさ、どっちが美味しいか賭けよっか? 負けた人はみんなのぶんのお菓子をおごるの。3日間」
「え、みんなって、ここにいるうちら以外の全員にも?」
「もちろんっ」
「うっわー。さすが辻さん、太っ腹だあ」
「なによっ! 誰が太い腹よ!」
「言ってない言ってないってば。……ね、あさ美ちゃん、どうしたの?」
 黙り込んだわたくしに向かって、麻琴ちゃんが声をかけてきました。辻さんも首を傾げてわたくしのほうを眺めています。辻さんが……
「あの、たぶん……多分ですけど、美味しい桃の樹が、わかると思います」
 気が付くとわたくしはそう、口走っておりました。

 つづく。
10 名前:17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説 投稿日:2004年02月06日(金)21時28分32秒
 腐りかけの落ち葉を踏みしめて、桃林の奥に進みました。足元のぬるぬるとした感触に、わたくしたちは皆、唇をへの字口に結びました。落ちた桃の実の甘い香りと、土に返ろうとしている葉などが混ざった薫りはなんともいえないものがあります。それはまるで指を喉の奥につっこんだら起こる自然な反射作用のようにわたくしたちを鬩ぎたてました。
 このような悪臭のなかで日々暮らせる人たちはすごいと思います。
 ひくひくと痙攣しながら抗議する胃袋を無視して、わたしたちは歩を進めます。鬱蒼と生い繁った桃林は奥に踏み込めば踏み込むほど、わたくしたちを拒絶しているかのようでした。雑草や、雑木の枝々がかすかにわたくしたちの肌を引っかいていきます。外側から見ていたときからは分かりません。
「しげさん、がんばってるね」
「うん……なんか……でもさ……」
 辻さんと麻琴ちゃんが、不安げに言葉を交わしました。鬱蒼としたこの場所で聞く彼女の歌声はまた、格別の味わいがあります。喩えて言うなら悪夢というか。このままこの場所から出れないような雰囲気さえ漂ってきます。道先案内人のわたくしからしてこうなのですから、残りの二人の気持ちはいかがだったのでしょうか。今となってはわかりません。
11 名前:17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説 投稿日:2004年02月07日(土)01時19分29秒
 ♪らーららららー ららららー らーらららー …………

 ふいに開けた場所に出てきました。桃林が終わり、この先はブナの原生林が広がっています。実際のところ、わたくしにはそれがブナかどうかは分かりませんでしたが、周囲にはなんとなくブナの原生林という名前にふさわしい空気が漂っています。東側に広がる桃林と北側に広がるブナらしきものの原生林の間はちょっとした広場のようです。南と西の方向は切り立った崖でした。
 その真ん中に1本だけ桃の木が生えています。その木の下で、道重さゆみさんが、うなり声にも似た天才的なあの歌声をあげていたのでした。
 わたくしたちの姿を見て、道重さゆみさんは驚いた様子もなく歌うのを止め、会釈らしきものをしました。
 彼女の足元には、誰が見ても見間違うことのない桃の種が五つほども転がっておりました。ええ、もちろん真っ先気付きました。辻さんも麻琴ちゃんも気付いていたと思います。
「……おいしかった?」
 青ざめた表情で辻さんは、道重さゆみさんに尋ねました。
「とっても」
 道重さゆみさんは曖昧に微笑んでうなづきました。わたくしはこの微笑を見ると、いつも馬鹿にされているような、一段高いところから見下ろされているような、厭な気分になります。
「……そう」
 辻さんは、それだけ言うと、もと来た道を引き返し始めました。あの食いしん坊の辻さんが、味見をしようとも言わずに、です。
 やはりそうだったのかと……わたくしはとても悲しい気持ちになりました。

 つづく。
12 名前:17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説 投稿日:2004年02月07日(土)01時42分06秒
(りかちゃん、うざい)
 1年半前、わたくしは辻さんと石川さんが喧嘩するのを見てしまいました。原因は、辻さんが引き出しをゴミ箱にしてしまうことだとか、お弁当を2人分食べてしまうので食べられない人が出てしまうことだとか、そういったとても些細なことだったと思います。延々と続く石川さんのお説教に辻さんはすっかりまいってしまったのだと思います。矢口さんの前ではあまりやらないから、矢口さんは石川さんに変な幻想を持っているようですが、実際の石川さんは、まるで嫁をいびる小姑のように細かいことを、あの他人の神経を逆撫でする方面に才能が開花した声で、相手の神経が耗弱するまで諭すように言い続けるのです。
(りかちゃんなんか、音痴のくせに!)
 言ってはならないひとことでした。石川さんは二の句が告げずに黙り込んでしまいました。辻さんも意地を張って謝るに謝れなくなっていたのでしょう。二人の間には微妙な空気が漂っていました。
 しかし夜、青い月がぽっかりと完璧な円盤になって浮いていたあの夜、石川さんと辻さんが二人で連れ立って桃林のほうに消えるのを、わたくしは、他ならぬこのわたくしはしっかりと捕らえておりました。
 二人のことを気に掛けていた、わたくしは、そっと二人の後を追いました。そしてあの桃の木の広場で二人の姿を見失いました。
 石川さんが失踪したのはその夜のことです。

 水のように味の薄い桃を美味しくする秘訣がどこにあるのか、農村出身ではないわたくしには皆目見当が尽きません。
 しかし、思うのです。梶井基次郎が言うように死体が美しく桜を咲かすのだとしたら桃の樹もまた…… 石川さんは失踪したのではなく、もうすでに……
 
 わたくしは、自分の気付いたことを他人に話すつもりは毛頭ございません。おそらくこの秘密を一生抱えて生きるのでしょう。そして桃を食べるたびに石川さんのことを思い出すのです。

 おわる。
13 名前:17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説 投稿日:2004年02月07日(土)01時42分46秒
追伸。麻琴ちゃんが道重さゆみさんに歌だけではなく味覚まで音痴の可能性もあるんじゃないと指摘してくれました。私も、その可能性は低くないと思います。
14 名前:17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説 投稿日:2004年02月07日(土)01時45分02秒
本作品を綴るにあたって、川原泉『イントレランス あるいは暮林教授の逆説』(ゲートボール殺人事件収録)を参考にさせていただきました。
15 名前:17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説 投稿日:2004年02月07日(土)01時45分42秒
 ♪
16 名前:17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説 投稿日:2004年02月07日(土)01時45分59秒
                          ♪
17 名前:17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説 投稿日:2004年02月07日(土)01時46分13秒
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18 名前:17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説 投稿日:2004年02月08日(日)13時09分57秒
 解決編。あるいは蛇足。

「ねぇ石川さん。なんでしたっけほら、紺野さんも言っていた………………そう、声。石川さんは声が才能なんです。才能が分かるのは、才能を知る者だけです。そう、例えば私とか。石川さんは音痴なんかじゃありませんよ。ええ。………………そんなの、辻さんに見る目がないだけです。…………大丈夫ですよ。何も言わなくても。辻さんが何を言っても石川さんはただ聞き流せばいいんです。あなたって見る目ないのね、って。…………え、これからですか。…………仲直り、ですか…………。あの、辻さんが石川さんの才能を理解しないことが、そんなに問題ですか? わからない人はほっておけばいいんです。………………そうですか。それなら………………そしたら、どうぞ、これを持って行ってください。………………いえ、その。……杖代わりになると思いますし。…………なんとなく、必要になるような気がするんです。ええ。では、いってらっしゃい」
18 名前:名無しさん 投稿日:2004年02月08日(日)13時10分59秒
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19 名前:17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説 投稿日:2004年02月08日(日)13時11分27秒
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20 名前:17【連載小説】イントレランス−あるいは紺野あさ美の逆説 投稿日:2004年02月08日(日)13時12分02秒
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