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14 これで推理小説と言えるのか?
- 1 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時37分15秒
- これで推理小説と言えるのか?
- 2 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時38分22秒
カオね、言えないと思うよ。残念だけど。
- 3 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時39分26秒
終
- 4 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時40分27秒
- 駄作のりゆーって言ってもねぇ、アイデアが出なかったんだよ、この作者。
でもこれだと1レスで終わるようなすっごい駄作だから、ブービー症ぐらいはもらえるんじゃないのかな。
あっ、字が違った。症≠カゃなくて賞≠セよね。カオうっかり。てへっ。
でも作者病んでるから症≠フ方が合ってるよね。
- 5 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時41分13秒
- 5 さんきゅです
じゃあ後3レス埋めればいいんだよね。カンタン、カンタン。それじゃあみんな一緒に行くよ。
せーの
お
- 6 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時42分04秒
- わ
- 7 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時42分58秒
- 「りー……ってちょっと待てよ。何考えてんだよ」
あっ、矢口じゃない。オハヨ。
「オハヨじゃねーよ。いくら駄作だからってやり過ぎなんだよ。意味わかんねえよ」
え〜、何でいきなりきつい事言うのよ。
カオは、これを読む人たちが、ガックリしない様に、1レスで終わせてあげたんだよ。
「ガックリさせてもいいんだよ、駄作なんだから」
ぶぅーー。せっかく読者さんのことを考えてあげたのに。
「かわいくねえよ。いいからさっさと進めろよ。もう6レスも使っちゃったじゃんかよ」
……っていうか、さっき、おわり≠フり≠チていったじゃん。
「うっ……あっあれは……あ、あの、ほら、あれだよ、あれ。李だよ李。なっ、いるじゃん、中国に、いっぱい」
「焦ってるまりっぺ、カ〜ワ〜イ〜イ♪」
「黙れダックボイス。あっちイケ、シッ、シッ」
「……? ダックボイス≠チて何ですか?」
「……あの、絵里が、『あ、あっ?!、あぁ』ってやったやつです、ハロモニで」
「ふぅん、知らなかった。もぅ、わかりにくいよまりっぺ」
「こら、石川。くっつくな。とにかく行くぞ。カオリ、いいな」
わかったよ。しょうがないなぁ。
ガサゴソ
じゃあいくよ――。
- 8 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時44分01秒
- **
あたしたち、モーニング娘。を乗せたバスは、山の中を走っていた。
というのも、次の映画の撮影で、とあるペンションを四日間貸し切ったからだ。
残りは東京のスタジオで。のべ七日だって。
それにしても七日で撮るなんて……。
そんなのでいい映画できるのかなぁ?
ハリウッドとかだとよく聞くよね、構想三年、製作二年とか。
もちろん比べる対象が違うんだろうけれども。
それでも……ねぇ。
さらに、この四日の間に次のシングル(もちろん主題歌)のプロモまで撮らなくちゃならない。
事務所はあたしたちをどれだけ働かせたいんだろうか。
なっちが卒業して、次がのんちゃんとあいぼん……。
娘。の戦力ダウンは否めないし、それでなくてもCDが以前ほど売れなくなってるのは分かるけど、
もうちょっと質≠ノこだわっても良いんじゃないかなぁ?
もちろん時間かければ良いってもんじゃないんだけど……。
- 9 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時44分59秒
- 「……ん、……ださん、飯田さんてば、オーイ、聞こえてますかーー」
ふと気づくと、美貴が目の前で、ブンブン手を振っていた。
イッケナイ。また交信していたようだ。
「飯田さん、着きましたよ。しっかりして下さいよー。もうー」
やれやれといった表情の美貴。
「早く行きましょうよ。みんなもう出ましたよ」
「ゴメン、ゴメン」
だって景色が雪ばっかで面白くなかったんだも〜ん、と言おうかと思ったけど、
つっこまれそうなので、謝っといた。
バスから降りたとたん、
「それぇぇい」とのんちゃんに雪をぶつけられた。
こら〜、って怒ろうとしたら、
「ほりゃぁぁ」と今度はあいぼんにぶつけられた。しかも顔面……。
いつのまにか雪合戦もどきが始まったらしい。
こんな時、標的にされるのが石川なのはお約束のようで、六期もガンガン投げている。
わかってるねぇ。うんうん。
「みんなやめてよ〜。ちょっと飯田さん、助けてくださいよ〜」
って言ってきた。あたしはモチロン、おもいっきり雪をぶつけてやった。
これぞ道産子パワー。
も〜、とぶつくさ言ってる石川の横で、白くなったから良いじゃん、と言ってるよっすぃ。
ま、みんなそれなりに楽しんでるからいいか。
**
- 10 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時45分52秒
- ……もうこの設定自体やばくない? なんかアリガチじゃん。
「いいから。駄作だから。カオリ、先、先」
わかったよ。もう。
**
あたしたち娘。は一号館を使う。しかも食事も炊事も洗濯も全部あたしたちだけで。
どうやら、つんくさんが、
「合宿を思い出せてええやろ」
と言って決まったらしい。
**
うっそだぁ。カオ知ってるもん。
ほんとはこの作者が、なんとか娘。だけになるようにしたんじゃない。
「バカカオリ。そんなの書けねえだろ。黙ってろよ。苦しい事は分かってんだよ」
バカって何よバカって。カオの方が岡女の成績よかったじゃん。
「……確かにおいらは総合じゃ負けたけどさ、英語と社会以外は勝ってるんだぞ。
国 数 社 理 英 総 平均
カオリ 73 69 75 86 89 392 78,4
矢口 75 77 70 87 53 362 72,4 ……ほら」
……ちなみに、マネージャーさん、スタッフさん達は、徒歩十分の二号館だって。なんだかなぁ。
「オイ、おいら無視かよ」
**
とりあえず荷物をロビーに運んで、部屋割りを決ることにした。
- 11 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時47分02秒
- 一つの部屋にベッドは四つ、全部で五部屋ある。
決め方は、部屋番号を書かれた紙を四つ折にして、石川が被ってた帽子に入れて、
年が上の子から順に引いてった。だから誰と誰が同じ部屋かは予想できない。
その結果、
二〇一号室が、よっすぃ、のんちゃん、高橋、
二〇二号室が、あたし、あいぼん、
二〇三号室が、矢口、小川、亀井、07、
二〇四号室が、美貴、お豆、
二〇五号室が、石川、紺野、道重、
という結果になった。
鍵はそれぞれの部屋の年長者が持つ事になった。
ちなみに予備は管理人さん(現在沖縄へ旅行中)が持っている。
**
うわぁ、これどうすんのよ。こんな組み合わせじゃ、犯行しづらいじゃない。
ほんとにクジ作る? 普通作らないよねぇ。テキトーにやりやすく決めたら良いのに。
えっ? カオのせい? なんで? 人のせいにするの、カオ、善くないと思う。
とりあえず、作者と犯人、かわいそうに。御愁傷様です。チーン。
「いやいや、チーンじゃねえよ。そんなの読者の方にはかんけーないし。
むしろ、速く事件起これって思ってんだよ」
わかったよ。いちいち口出さないでくれる。アンタ生意気よ。
「ハロモニコントはいいから」
- 12 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時47分46秒
- **
四日しかないから、すぐに撮影にはいった。
まず、一号館で高橋と小川のシーン。
「今日はいい天気ですねぇ」
「でも、山の天気は変わり易いって言いますし、吹雪いてくるこtあkぬあkは」
「ちょっとぉ、マコト、ちゃんとしてぇ」
場が笑いで包まれ、少し和んだモードになる。
「すいませんでしたぁ。もっかいお願いしまぁす」
その間、外で道重と07のシーンの撮影。
「ここなの? 穴場のペンションって」
「ウン、ダッテ、コノ前テレビでやってタシ、見テ、ホラ、この雑誌ニモ載ッテル」
「……テレビでやってたらみんな来るジャン」
07はいいけど、道重、セリフ棒読みすぎ……
で、残った子達はプロモとか、台本覚えたりしている。
あたしは外でプロモ。この寒いのに薄着で笑顔。結構きつい。
撮り終えた後、矢口が話しかけてきた。
「どうカオリ。ちょーしのほうは?」
「ダメ。寒くってたまんないね」
「うん。おいらも」
そういって、矢口はあたしの横に座った。
「なんかさぁ、ラストキッスのときを思い出さない?」
そういえば、とあたしは思った。あの時は富士山に登って、寒かったなぁ。
「……あの頃と、だいぶ変わったよね。娘。も、タンポポも、おいらたち自身も」
- 13 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時48分27秒
- 「……うん、そうだね」
確かに、娘。はメンバーが増えたり減ったりだし、タンポポも……。
ごっちん卒業のコンサートから帰ってきた日は、コンビニで買ったパスタ食べて、
タンポポ聞きながら、初めてソファで寝ちゃったんだっけ。
もうあれからだいぶ経つけど、昨日のように思えるのは何故だろう。
そう考えると、なんだか泣きそうになった。
でも、
「……おいらたちさ、いつ卒業≠ノなるかもわかんないけど、
それまでは全力で突っ走っていこうね」
なんて、泣きそうな顔して言うもんだから、励まさなきゃっと思って、言ったんだ。
「おう、あったりまえだよ。うちらはこれまでも、これからも、……たとえ卒業したって、
突っ走っていくんだよ」
でもやっぱ無理で、最後は泣いちゃって何言ってるかわかんなくなっちゃった。
それでも、矢口は、泣きながら「うん」って言ってくれて、
あたしの涙拭ってくれた。
今考えると、もう矢口は決心してたんだね。
ごめんね、あたし、気付いてあげられなかったよ。
その日の夜、二号館が全焼し、マネージャーさん、スタッフさんは全員焼け死んだ。
- 14 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時49分08秒
- 翌朝、二号館の残骸を見て、あたしたちは言葉を失っていた。
中には泣き出す子もいて、でもあたしも放心状態で――。
そういえば、昔、○○さん家でボヤ騒ぎがあったなぁ、なんて事を思い出してた。
「……そうだ! 早く、一一〇番しないと」
よっすぃの声で、みんなが弾かれた様に動き出した。
こんな山奥だと、ケータイは通じないんだよね。
でもみんな、そんな事忘れたみたいになんとか電波をキャッチしようとしてた。
「あたし、ロビーの電話からかけてみます」
「あたしも」
紺野と小川が走っていった。
ふと、矢口のほうを見てみると、俯いていて、なにか沈痛な面持だった。
美貴がなんとか中に入ろうとしたけど、瓦礫が多すぎて諦めたみたい。
「た、大変です!!」
紺野の声。
「ハァッ、ハァッ、あのっ、電話が、電話が、つながらないんです」
「えっ? ちょ、ちょっと、何それ。どういう事?」
「待って、梨華ちゃん。紺野今バテバテだから――」
「だ、大丈夫です、吉澤さん。実は――」
紺野の話に、あたしたちは驚愕した。
なんでも、電話線が切られていて話せないそうだ。
「……それじゃあ、絵里達どうするんですか?」
「……わからないよ」
そう美貴が話したとき、ヘトヘトになった小川が戻ってきた。
- 15 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時49分51秒
- 雪も降ってきたことだし、とりあえず一号館に戻る事にした。
普段の小川なら、「さっき行ってきたとこなのにぃ〜」と、ヘタレ全開になるはずだけど、
状況が状況なだけに、黙って(だいぶ遅れたけど)歩いた。
小川と紺野、それに二人と連れて歩いたのんちゃん、よっすぃが着いた。
これからどうしようか。
話し合った結果、このままここにいる事になった。
出発しようにも、吹雪いてきたら遭難してしまうという点と、
事務所がそのうち迎えに来るという点が決め手になった。
でも、それは間違ってたかもしれない。
翌朝、つまり三日目の朝、みんながロビーに集まった時の事だった。
「あれ? ガキさんは?」
「えっ? 確か、美貴と一緒の部屋だよね?」
「はい。でも、美貴が起きたときには、もう居ませんでしたよ」
「そうなの? ねぇ、最初に降りてきたの誰だっけ?」
「……おいらだと思うけど、見てないよ」
矢口がいつもよりも小さめの声で答えた。
「お豆、何処行ったんだろう?」
紺野がつぶやいた。
「そういえば、田中ちゃんと亀井ちゃんもいないよね?」
あいぼんが寝ぼけ眼で言った。
「あぁ、なんか、田中ちゃん、朝すっごく弱くて、亀井ちゃんが起こしてたよぉ」
小川が答える。
次の瞬間、
「きゃぁぁぁぁ!」
- 16 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時50分30秒
- 「……なに、今の……」
のんちゃんが恐る恐るといった感じで言った。すると、
「いやぁぁぁぁぁぁ!!」
また悲鳴が――。
すぐに飛び出したのはよっすぃだった。
「あっ、待って!」
そう言って石川も駆け出す。
その後をあたしと美貴が追った。
他のメンバーはその場を動かなかった。
階段を駆け上がると、ドアのところで震えている亀井と田中が目に入った。
「どうしたの?」
と聞いたよっすぃに対し、歯をカチカチと鳴らしながら、部屋を指差す亀井。
よっすぃ、石川、美貴、あたしが部屋に入る――、が何も変わったところは見られない。
なんだろう? ゴキブリでも出たのかな? とか思ってベッドの下とかも見たけど、
どこにもいなかった。
「? 何もなってないじゃん?」
頭に?マークを付けた美貴が二人に聞いた。
しかし、二人して首を振りながら、亀井が斜め下を指した。
一番窓に近かったよっすぃが、ひょいっと下を覗き見た。
「あっ……」
それっきり動かない。いや、小刻みに震えてるみたい。
すごく嫌な予感がした。でも、確認しなきゃいけない。
そぉっとよっすぃの横から覗いて見た。
変わり果てた姿の新垣がいた。
**
- 17 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時51分17秒
- なんと、新垣の側には血文字でダイイングメッセージがっ!!
『あのぉ、あたし、まだ一言も喋ってないんですけど……』
くっは〜! きたね。うん、これ良いよ。プスプス。
「コッラァァ!! せっかくいい感じできてたのに、なんだよこのギャップ。
それにくっは〜≠ニかプスプス≠チて笑わねぇだろ。うすた京介かお前は」
いや、もう無理だよ。完結できない。残りレス数も少ないし。
あっ、新垣は墜落死じゃないよ。撲殺されたの。
なんかバールのようなもの≠ナ後頭部殴られたんだって。
それにしてもさぁ、よくニュースとかで聞くけど、バールのようなもの≠チてなんなんだろうね。
あくまでようなもの≠ナしょう? だからバールじゃないんだよ。
難しいなぁ。わかった人はカオに教えてね。
宛先はここら辺にでてると思うから、どんどん送ってね。
「イヤ、そんな指差しても、テレビみたいに出てこないから。これ小説だから。
ちなみに今喋ってるの美貴だから」
えぇ〜。じゃあ言ったら伝わるよね。
宛先は郵便ばんご――
「言わなくていいんだよ。ってかもうお前、喋るな。だまってろ」
…………
「「…………」」
…………
「「…………」」
- 18 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時52分06秒
- …………
「「…………」」
…………
「「…………」」
…………
終
「ぎゃぁ、何終わってんだよ。このまんまじゃ読者寝れねぇよ」
でも、カオが喋んなきゃ話進まないじゃん。
「……矢口さん、飯田さんのほうが正論だと思いますよ」
「……あぁ、もう! わかったよ、話せ」
フフフッ、矢口ったらまだまだね。
「あぁ、コイツ、マジ殴りてぇ」
「あとちょっとの辛抱ですよ」
**
みんな泣いていた。特に若い子達の落ち込みようは激しかった。
とりあえず部屋で安静にしておくように言ったけど、きついだろうな。
あたし自身、腰から砕けた様になって、足に力が入んないし……。
でも、新垣をあんな寒い中置いてはおけないから、物置に移動させた。
運んだのはあたしとよっすぃ、それと矢口で。
ほんとは二人で十分だったけど、矢口がどうしてもって言うから――。
とりあえず、お姉さんチーム――あたし、矢口、石川、吉澤、美貴――はロビーに集まった。
「お豆が……なんで……」
石川はさっきからずっと泣きっぱなしだ。いや、石川ほどじゃないけど、みんな涙している。
そんな中、よっすぃが口火を切った。
「あのさ、あんまりこんな事言いたくないんだけどさ……」
- 19 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時54分04秒
- たぶんよっすぃの言いたい事はあたしが危惧してる事と同じだと思う。
ここにいる十三人の中に、二号館を放火し、新垣を殺したやつがいる
口に出すのはためらわれる事。苦楽を共にしたメンバーを疑ったりしたくないから――。
でも、はっきりさせなきゃいけない。過ちを犯した子には罪を償って貰いたい。
よっすぃが躊躇しているから、あたしが代わりに話そうとした時、
「……矢口さんやろ」
階段の方から声がした。高橋だった。
「高橋、なにを……」
「なにをやない! 石川さんかて、矢口さんがマメを殺した事ぐらいわかってるやろ!」
「高橋! なんて事言うの!」
あたしの声に一瞬ビクッとしたけど、今度はあたしに向かって言った。
「ほやかて、ここ着いてから、いいや、ここ何日かの矢口さん、おかしかったやんか!
飯田さんも気付いてたやろ!」
あたしは何も言い返せなかった。実際、ここ数日矢口が元気なかったのは気付いてたし、
それに一昨日の矢口の突然の発言も――。
あれは、新垣を殺す事を決めていたからなの?
「……高橋」
これまでずっと黙っていた矢口が口を開いた。
「なっ、なんですの」
この場にいるみんなが矢口に注目した。
フッと一呼吸入れて、矢口は静かに話しだした。
- 20 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時54分56秒
- 「確かに、おいらが一番怪しいと思う。今朝、最初にここに来たのもおいらだし、
最近のおいらもみんなから変に映ったと思う。
……でも、おいらは、何もしてない。
アリバイとかは何もないけど、おいらは……殺してない」
矢口の静かな、それでいてあたしたちを圧倒するような告白に、みんな聞き入ってた。
高橋も聞いてから黙っちゃった。
あたしの直感だけど、矢口じゃないんじゃないかって思えてきた。
でも、それじゃあ誰が……。
「……第三者ってことにしたらどうですか?」
石川がそう言ったが、きっと本人もその他の誰かの犯行だとは思ってないだろう。
あたしたちはそれからずっと黙ったままだった。
**
ということで、矢口が疑われてるけど、どう?
「いや、どうって言われてもなぁ。容疑者か。いやぁ〜困っちゃうなぁ」
「何デレデレしてるんですか。気持ち悪いですよ」
「気持ち悪いってなんだよ。本編で喋ってないからって――」
あっ、矢口みたいに勘違いしてる人がいるかもしれないけど、メインはこっちだよ。
「なにっ?! こっちなの? こんなふざけたほうが? いいのかよ」
うん。
「うんって……」
「あのー、ちょっといいですか?」
ん? 紺野? どしたの?
- 21 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時55分46秒
- 「犯人の方って、娘。14人の中にいるんですよね?」
?? うん、そうだけど。なんで?
「いや、いきなり『実は犯人は平家さんでしたー』とかだったら、怒られるだろうなぁー
と思ったんで」
ううん、違うよ。だって犯人、美貴だもん。
「そうだよな。そんな邪道な事しないよな。んっ?」
「ほら、犯人は美貴だって。だから紺ちゃん、だいじょ……って、
「「ちょっと待ったーーーーーーっっ!!!」」
んっ? 何?
「「何であと今いちょきなっとり犯で終人言わりってなのんだになよ。んで謎解こっきすちでるの犯人がい言ういんんでだろすか」」
……何語? とりあえず矢口から。
「……もういい……頭イタイ。あとは藤本、任せた」
あっそ。じゃあ美貴。
「えぇー、ちょっと、矢口さん、美貴一人じゃ無理ですって」
「なんとかなるって。てきとーにあしらっといて」
「……わかりましたよ。もう。……じゃあ飯田さん、聞きますよ」
いいよ。なんでも聞いて。
「……何で犯人喋っちゃうんですか? それと何で美貴が犯人なんですか?」
えっ、なんで美貴が犯人だって知ってるの?
「イヤ、言ったから。ものすごくサラッと言ったから」
そうだっけ? まあいいや。
「イヤ、よくないから」
- 22 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時56分28秒
- あのね、知ってると思うけど、このペンション、『シュプール』って言うでしょ。
えっ、言ってなかったっけ? うそだぁ。
……ほんと言ってない? でも今知ったでしょ。じゃあいいよね。
……ちょっと、何処行くのよ。まだ終わってないよ。
それでね、『シュプール』って言ったらやっぱり『かまいたちの夜』じゃん。
あの犯人って美樹本でしょ。
えっ? うん、そーだね。シャレだね。
いやいや、おいしいと思えばいいでしょ。
ちょっと、くだらないってなによ。いいじゃない。
ん? 一号館と二号館? アレは設定上しょうがないじゃん。
だってこういう話でスタッフさんとか邪魔でしょ。
それに全部パクリになっちゃうしさぁ。
硬い事言いっこなし。ねっ?
……もうパクってるって? やだなぁ、こーゆーのを、アレンジって言うんだよ。
カバーとか、カオもやったじゃん。ヨーロッパの曲の。
それにね、リメイクとか、最近流行ってるじゃん。
解決ビフォーアフターとかね。
あれさぁ、光の魔術師≠ニかわけわかんない名前付けてるけどさ、
あんなの普段言われてる奴いないっちゅうの。
それとなんということでしょう≠ニか言ってるけど、
なんなんだろね、アレ。
……ちょっと、誰がアフォーなのよ。
待ちなさーい! コラー!
- 23 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時57分03秒
……私をおいて皆さん行ってしまいましたが、どうしましょうか?
とりあえず、飯田さんが持っていた紙が落ちてあるので、その後の経緯を簡単に話しますね。
**
あたしは――ん? このあたし≠ヘ飯田さんを指している事になりますね。
でも飯田さんが探偵役っていうのも失礼ですが似合わないと思いますので、
私紺野が謎を解いた事にします。
コホン。では改めて。
私は藤本さんに全てを話しました。
藤本さんが二号館に火をつけ、お豆を外に呼び出してカチカチに凍った鮭とばで撲殺した事を――。
……書いてあるのをそのまま読んでるだけですよ。
藤本さんは、最初は「ハァ? 意味ワカンナイ。なんで美貴なのよ」と
声を荒げていましたが、(その声に私がビビッていた事は秘密ですよ)
私の追究に言い逃れができなくなったと思ったらしく、
泣きながら自白してくれました。
なんでも、
ソロコンサートがしたかった、事件を起こして娘。が解散すればできると思った、
とのことでした。
藤本さんの気持ちもわかりますが、それでもお豆以下大勢を殺した事は許される事ではありません。
自首して下さいと言った私にウンと頷いてくれました。
結局は、あの無能な事務所のせいで起こった悲劇として幕を閉じました。
- 24 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時58分19秒
- ――ということでした。何かわからない点でもありますか?
……前もって言っておきますが、構成が甘いとか、トリックでも何でもないとかは受け付けませんよ。
えっと、それじゃあ、あなた。いえ違います。その横の黄色のセーターを着た方。
……部屋割りと矢口さんについて?
部屋割りは>>11のかわいそうって飯田さんが言った事ですよね?
それは藤本さんと二人だけの部屋なので、真っ先に疑われるね、と言いたかったんだと思います。
矢口さんのほうは作者さんの中途半端に終わった叙述トリックの――、
叙述トリックですらないですね。こんなの東野圭吾さんが見たら怒ります。
ようはアレです。読者を混乱させたかったんですって。
でも、あそこまであからさまだと、逆に犯人じゃないですよね。
むしろ完璧すぎるアリバイを持った方が犯人だって事はよくある話ですし。
なので皆さんもアリバイ工作は適度に穴を持たせておきましょうね。
えっ、私ですか? 勿論完璧ですよ。当たり前じゃないですか。
……結局矢口さんはなんだったのか、ですが、
寺田に「お前卒業。イェイ」と言われたとか、またニャンニャン写真が出回ったとか、
男に貢いで捨てられた、最近ずっとアノ日だった、等々。
そこまで考えてなかった、というのが本音ですね。
- 25 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)15時59分37秒
- ……アノ日って何の日? そっ、そんな事、私の口から言えるわけがないじゃないですかぁ!
セクハラですよ! 訴えますよ! もぉ! プンプン!
……もう言いませんね? 絶対ですよ。いいですね。
さて、ここまで読んで頂いたあなた方。いえ、あなたもです。
そんなモニターの前で手なんか振ってないで、認めてください。
……いい加減にしないと私の正拳突きをお見舞いし――。
そうです。素直な事は良い事です。
で、この作品ですが、勿論駄作だと思いましたよね?
だから投票しなきゃならないと思った方もおられるかもしれませんね。
でもちょっと待って。↓を見てください。
投票方法
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃@投票者は『駄作に相応しくない』作品のリストを上げる。重複しなければいくつでも構わない┃
┃Aマイナス点は −1 〜 −3 ┃
┃ おすぃ!駄作に一歩とどかない。次回期待作(−1) ┃
┃ おいおい、これって駄作?今回の趣旨を理解していないんじゃない?(−2) ┃
┃ ダメダメ。正直、今回の企画にはまるで相応しくないね(−3) ┃
┃B全ての作品が100点からスタート マイナス点はなく、最低点は0点 ┃
┃C減点が少ないほどグランプリに近い ┃
┃D投票期間:2/9(月)0時15分 〜 2/14(土)23時59分59秒 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
- 26 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)16時03分48秒
- ……ずれましたね。おかしいなぁ。ストーリーエディタだったらピッタリだったのに。
それと、>>5の1レス目は脳内あぼ〜んして下さいね。
コホン。
で、わかりましたか?
ここで注目すべきは@とCです。
つまり、この作品のことを書かなければ良いんです。
そうすればこの作品がキング・オブ・駄作になるわけです。簡単ですね。よろ〜。
それではこの辺で失礼します。
あっ、そうそう、暇な人はメール欄とかも読んでやってくださいね。作者の言い訳がツラツラとあるんで。
あと、私を性の対象として見ないで下さいね。
それでは――。
終
……ちょっと紺野、勝手に終わんないでよ。それにカオはほんとに二二歳だからね。
「カオリうっさい。今頃出てきてももう遅いんだよ。それに何の話してんだよ」
いやぁ、相田さんとイベント?したときに間違えて二三歳って言っちゃったんだよね。
「何で自分の歳まちがえんだよ。しかも上に」
「といったところで今夜はこの辺で。おやすミキティ」
「何でお前がまとめてんだよ」
了
- 27 名前:駄作の理由 投稿日:2004年02月03日(火)16時05分09秒
そういうのは特にありませんね。
強いて言えば着たい物を好きなように着るってことかな。
- 28 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)16時06分07秒
流し
- 29 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)16時06分43秒
そうめん
- 30 名前:14 これで推理小説と言えるのか? 投稿日:2004年02月03日(火)16時07分09秒
まっみむっめもぅ
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