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45 GOOD BYE 夏男

1 名前:45 GOOD BYE 夏男 投稿日:2003年07月02日(水)00時16分01秒

GOOD BYE 夏男

2 名前:45 GOOD BYE 夏男 投稿日:2003年07月02日(水)00時17分39秒
これまでのお話


11年ぶりにフロリダから日本へ帰ってきた松浦亜弥は、思い出の
公園で淡い栗色の髪の少女、安倍なつみと出会う。なつみは、亜弥
が通うことになる青春高校の社会科の教師であった。
亜弥は青春高校へ転入すると、真っ先に演奏学部への入部を希望し
た。フロリダにいた頃の亜弥は桃色ハリケーンと異名を持つ天才的
ヴァイオリン演奏者で、当然のように演奏学部の筆頭演奏者となる。
しかし、それを快く思わない部長の石川梨華の執拗な嫌がらせを受
け、ついに、退部を決心する。しかし、なつみの協力のもと、タン
バリンの魔術師後藤と、7色の音色を奏でるカスタネットのお美貴
という仲間を得て、新たに『LOV●E涙色』(●はAにバッテン)演奏
倶楽部を設立する。その後、様々な障害を乗り越え、なつみと亜弥
は強い信頼の絆で結ばれるようになる。
そんなある日、亜弥はなつみに初恋の人である夏男の話をする。
なつみは夏男が幼き頃の自分であることにすぐに気づいた。しかし、
亜弥の夢を壊すことができず、真実を語ることができないでいた。
3 名前:45 GOOD BYE 夏男 投稿日:2003年07月02日(水)00時18分53秒
一方、青春学園では、毎年恒例の体育祭が行われようとしていた。
『LOV●E涙色』倶楽部の存在を快く思わない演奏学部は、体育祭の
イベントで、部の存続をかけて対決する話を持ちかける。負ければ
即解散というリスクを負うが、勝てば正式に部として認められる。
何より梨華に負けたくない亜弥は、彼女達の申し出を受け入れる。
かくして、決戦に燃える亜弥、後藤、お美貴の三人は、激しい修行
のすえ、ついに、SHALL WE LOVEかもハーモニーを編み出す。
そして、ついに決戦前夜、亜弥は高ぶる気持ちを押さえる為に青春
公園へと出かけた。
公園を散歩するうちに、視界の隅に夜風に涼しむなつみの姿を捉え
て足を止める。亜弥の目には、なつみの姿が幼少の頃に恋心を抱い
た夏男の姿と重なって見えたのであった。

4 名前:45 GOOD BYE 夏男 投稿日:2003年07月02日(水)00時20分15秒

Act10.夜空に咲いた花


「せーんせ」
背後から声を掛けられ驚いて振り向くと、両手を後ろに組んだ亜弥
が、屈託のない笑顔を浮かべて立っていた。
「亜弥」
なつみはほっと安堵の吐息を付くと、優しく微笑み返す。
「よっと」
亜弥はブランコを囲む手摺りを飛び越えると、なつみと同じように
手摺りを椅子代わりに腰を下ろす。そして、なつみの隣りで、真っ
直ぐ夜空を見上げた。
「いよいよ明日だね」
「うん」
小さく、亜弥は頷く。しかし、その声は清々しく、不安は微塵も感
じられない。
時折吹く夜風を全身に受け、気持ちよさそうに身を任せている。

突然、地上から光が登り、夜空いっぱいに広がった。
河原の方向で打ち上げられた花火は、最初の花火を皮切りに、次々
と打ち上げられる。
なつみは、そういえば商店街のいたるところに花火大会の告知ポス
ターが貼られていたな、とぼんやりと考えていた。

「うわーっ。きっれーいっ」

亜弥は花火を見つめ、手摺りから飛び降りると楽しそうにはしゃぎ
だした。花火のシャワーを浴びるように両手を広げて、なつみの前
でくるっと回って見せる。
5 名前:45 GOOD BYE 夏男 投稿日:2003年07月02日(水)00時21分05秒
「ねぇ、先生覚えてる? 先生と始めて会ったあの日もこんな風に
花火が綺麗だった」
なつみはくすっと笑う。
「そうそう、亜弥は泣き虫でまだこんなにちっちゃくて、でも花火
が上がるとすぐに泣き止んで――」
「やっぱり先生が夏男だったんだ」
「あっ」
亜弥はいつの間にか真剣な眼差しでなつみを見つめていた。
亜弥の背後では、花火が夜空に大輪の花を咲かせていた。
「ご、ごめん。言おうと思ったんだよ、でも……」
「どうして謝るの」
「……亜弥」
亜弥はなつみの傍によると、再び横に腰を下ろし、夜空を見上げる。
なつみは、花火の色彩豊かな光を受ける亜弥の横顔を、かけるべき
言葉を見つけられず、静かに見つめていた。
6 名前:45 GOOD BYE 夏男 投稿日:2003年07月02日(水)00時22分05秒
「先生覚えてる? 部活を辞めようって決心したあの日、あたし、
本当はフロリダに帰ろうって思ってたんだ。だけど、先生と一緒に
泣いて、励まされて、もう少しだけ先生のいる日本で頑張ってみよ
うって思ったの。今のアヤヤがいるのは先生のおかげ。先生がいた
からここまで頑張れた。あたしね。先生には感謝してる。先生のこ
と大好きだよ。だから――」
亜弥はなつみに振り向いた。
「あたし、先生が夏男で良かった」
花火の光に照らされる亜弥の笑顔は、これまでになく輝いて見えた。
亜弥の優しさに心打たれてなつみは涙を浮かべた。
「あれぇ? 何で先生が泣いてるの?」
「泣いてない! 目にごみが入ったの!」
「ベタだなぁ」
「ベタで結構です!」
拗ねた表情でそっぽを向くなつみに、亜弥はからかうような視線を
送る。亜弥の視線が気になるのか、なつみはチラチラと横目で覗う。
そして、意識を花火に向けようと、大げさにはしゃいで見せた。
「ほらほら、また上がったよ。綺麗だねー。すごいねー」
7 名前:45 GOOD BYE 夏男 投稿日:2003年07月02日(水)00時23分28秒
亜弥は、子供のように騒ぐなつみを見ていたかと思うと、なつみに
つられるように視線を正面へと向けた。見つめられ、内心穏やかで
はなかったなつみは、亜弥の視線から逃れてほっと安堵する。
ほんの数分前までは静かであった夜空には、大小様々な花火が、音
と光で精一杯の主張を繰り返していた。

「ねぇ、先生。キスしよっか」

打ち上げられた花火の騒々しい音が響く中で、亜弥の声が不思議な
ほど鮮明に聞こえた。
なつみは驚いた表情で、花火に照らされる亜弥の横顔を見る。
亜弥はなつみに顔を向けると、悪戯少女の笑顔を浮かべてくすっと
笑った。
「なーんちゃって。冗談だよ。冗談」
おどけた表情でそう言うと、手をひらひらとさせておちゃらける。
「ねぇ、おどろ――」
亜弥の言葉は、なつみの唇によって塞がれた。
突然の出来事に思考が停止して、頭の中が真っ白になる。
唇が触れている間、二人は無音の世界にいた。
すべての音が遠ざかり、意識がすべて唇に集中する。
ゆっくりと唇が離れた後も、その感覚は続いた。
亜弥は驚きの表情で目を見開き、なつみはしてやったりの笑顔を浮
かべる。
8 名前:45 GOOD BYE 夏男 投稿日:2003年07月02日(水)00時25分18秒
「なーんちゃって。冗談だよ。びっくりした?」
亜弥は途端に頬を赤く染め上げる。
「信じらんない。普通冗談でキスするかなぁ?」
頬を膨らませて抗議する。
なつみはごめんごめんと手を合わせて謝った。
亜弥はそれでも収まりつかずに怒ろうとするのだが、始めに自分か
ら吹っかけた手前、怒るに怒れず複雑な表情をする。
その様子が可笑しかったのか、なつみは堪えきれず笑いをこぼす。
亜弥はすっかりむくれると、プイッと正面を向いてしまった。
「あれ? 本当に怒った? おーい、亜弥ちゃーん」
なつみは亜弥の頬をプニプニと突つく。
しかし、亜弥は知らん振りを決めこんでいる。
「ご、ごめんなさい。そんなに嫌だった?」
なつみは焦って亜弥の正面に回り込み顔を覗きこむ。
亜弥は、笑いをかみ殺して笑みを浮かべていた。
今度はなつみがむくれる番であった。
文句を言ってやろうと口を開く。
その時、一際大きな花火の音が響き渡り、それが断続的に続いた。
花火大会も終盤に差し掛かっているらしく、総仕上げに次々と打ち
上がる。
亜弥となつみは、何時の間にか寄り添いながら、その圧倒的な音と
光の演出にすっかりと見入っていた。

9 名前:45 GOOD BYE 夏男 投稿日:2003年07月02日(水)00時26分38秒

翌日、ついに決戦の時がやってきた。

亜弥は、『LOV●E涙色』倶楽部の部室に向かう途中で思いがけない
人物と鉢合わせした。
「あれ? 石川さん。どうしてここに?」
梨華が所属する演奏学部へは、『LOV●E涙色』倶楽部の部室へと向
かうこの廊下を通ることは先ずありえなかった。事実、この場所で
すれ違うことなどこれまで一度も無かったのだ。
梨華は、一瞬驚いた顔をするが、すぐに和らいだ表情をする。
「こんな所にいたのね。私、松浦さんに会いに来たの」
「あたしに?」
「ええ、勝負が始まる前にちゃんと挨拶をしておこうと思って」
そう言うと右手を差し出した。
「今日は正々堂々と戦いましょう。お互い悔いの残らぬように」
「ええ」
そして、二人は硬く握手をした。

10 名前:45 GOOD BYE 夏男 投稿日:2003年07月02日(水)00時28分02秒
先行は石川率いる演奏学部であった。
体育館に用意されたステージには、まず、演奏部の生徒達が上がり、
続いて十数名の威厳を放つ大人の人が上がった。
彼等に亜弥は見覚えがあった。

「あれは……ダーヤス管弦楽団! どうして……」
「何それ? それってすごいの?」
後藤が尋ねた。
「凄いなんてもんじゃない。世界的に有名な管弦楽団で、その演奏
技術は世界でもトップクラスなの」
「たしか、ダーヤス管弦楽団って数千万単位の仕事しかしないって
話だよね。さすが石川財団のご令嬢だね」
と、お美貴。
「ふーん。別に良いんじゃない。うちらはうちらの演奏をすればさ」

そして、青春高校演奏学部の演奏が始まった。

ダーヤス管弦楽団の演奏は素晴らしかった。
梨華も全国区の実力の持ち主であるが、おまけのような彼女の演奏
さえ彼等の演奏を妨げる雑音のようだ。
それまでガランとしていた体育館のホールには何時の間にか、彼等
の演奏を聞こうと集まった生徒達によって埋め尽くされていた。

そして、ダーヤス管弦楽団の演奏が終わる頃には、われんばかりの
拍手が巻き起こった。
11 名前:45 GOOD BYE 夏男 投稿日:2003年07月02日(水)00時29分17秒
そして、いよいよ『LOV●E涙色』倶楽部が演奏する番となった。

「ごめんね。二人をこんなことに巻き込んで」
ステージに上がる時、亜弥は二人に言った。
「何言ってんの。あたしら仲間じゃん」
「そうそう、アヤヤらしくないよ。それにさ、私たち結構楽しんでるよ」
お美貴の言葉に後藤も頷く。
「ううん、そうじゃなくて、それもあるけど……特にごっちんには、
辛い思いさせてるんじゃないかと思うから」
「……気づいてたの?」
「うん……あの血で汚れたタンバリンを見た時にもしかしてって」
「あー、あれかぁ」
後藤は照れ臭そうに頭をかく。
「あはは、カッコ悪いなぁ。アレはね、捨てられない過去の象徴
なんだ。どうしようもない私の未練……私ね、本気で好きだった。
ううん、多分今も。でも、だからこそもう捨てなきゃ。私思うんだ。
今回の勝負に勝っても負けてもきっと捨てられる。前に進めるって。
もしかして、一番感謝してるのは私かも。だからそんな顔するな」
「ありがとう、ほんとうに……」
「でも、どうしてもって言うんならヤキソバパンで手を打ってあげる」
亜弥はうっすらと涙を浮かべる。
「うん、おごる」
そして、力強く頷いた。
12 名前:45 GOOD BYE 夏男 投稿日:2003年07月02日(水)00時30分15秒
彼女達がステージに上がると、先ほどの興奮が冷めやらぬのだろう
ざわめいていた体育館がシーンと静まり返った。
三人は互いの顔を見ると頷き、合図をする。

そして、彼女達の演奏が始まった。

後藤は神業のようなタッチでタンバリンを鳴らし、お美貴の奏でる
カスタネットの音色が聞く者を魅了する。
それぞれが作り出す旋律は見事に重なり合い、素晴らしいハーモニー
を作り上げる。

「すごい、タンバリンであれほどの音のバリエーションが作り出せ
るなんて……」
「信じられない! あれがカスタネットが奏でる音色なの?」

そして、二人の音色に亜弥のヴァイオリンが重なった。

体育館の空気が一変した。
彼女達の奏でるハーモニーに誰もが聞き入っていた。

その時、ヴァイオリンの弦が一本不自然な切れ方をした。
それまで演奏を聞いていた梨華が怪しく笑う。

『亜弥!』
『アヤヤ!』
『そんな! これでは演奏を続けることが出来ない!』

亜弥は焦りと恐怖で全身に緊張が走った。
13 名前:45 GOOD BYE 夏男 投稿日:2003年07月02日(水)00時31分41秒
焦りがミスを誘い、また新たな焦りを生み出す。
悪循環に支配され、亜弥は自分を見失い始めていた。

これ以上不完全な形で弾きつづけてもみんなに迷惑をかけるだけだ。
亜弥はヴァイオリンを弾くのを止めようとしていた。
その時、体育館の隅で心配そうに見つめるなつみの姿が見えた。
何を考えていたのだろう、今ここで演奏を止めたほうが余計に迷惑
をかけるだけだ。
亜弥は途端に落ち着きを取り戻した。

「ビョーンビャーンビャァァーン」

演奏に混ざり、亜弥の声が聞こえた。
足りない弦の音を声で表現したのだ。
亜弥の奏でる音と声は、まったく新しいメロディを作り出す。
そのメロディは後藤とお美貴の奏でる旋律と調和して、これまでに
ない新たな旋律を生みだした。
そして、SHALL WE LOVEかもハーモニーは完成した。

それまで座って聞いていた生徒達は、一人、また一人と立ち上がり、
やがて、すべての生徒が立ち上がると感動で涙を流した。
ダーヤス管弦楽団の指揮者である保田圭は、指揮棒を握り締め、両
手を震わせていた。
梨華は、顔を真っ青にして聞いていた。

この瞬間、SHALL WE LOVEかもハーモニーは一つの時代となった。

14 名前:45 GOOD BYE 夏男 投稿日:2003年07月02日(水)00時32分47秒
彼女達の演奏が終わると、体育館が震えるほどの拍手が鳴り響いた。
演奏者の為に用意された席で梨華の隣りに座っていた圭は、椅子か
ら立ち上がると体育館を去ろうとする。

「まって、何処へ行く気?」
「何処って、帰るのよ」
「待ってよ! まだ勝負は決まってないわ!」
圭は首を左右に振った。
「私たちの負けよ。あなたほどの実力があれば分るはずよ」
梨華は悔しそうに下を向く。
圭は、ステージで拍手に答えて手を振る三人の演奏者を見つめて、
清々しい笑顔を作る。
「あの三人はまさに奇跡ね。いつか彼女たちと一緒に演奏が出来た
ならあるいは……」
そう言うと、ステージに背を向けて立ち去っていった。
「役立たずのくせに!」
梨華は先ほどまで圭が座っていた椅子を蹴り飛ばした。
そして、奮える右手を左手で押さえ、ステージを睨みつける。
「まだ、終わってない……このままじゃ……終わらせない」
梨華は呟いた。
15 名前:45 GOOD BYE 夏男 投稿日:2003年07月02日(水)00時34分23秒
なつみはステージ脇まで移動すると、ステージから降りてくる亜弥
たちを出迎えた。
「おつかれさま」
なつみの姿を見つけ、亜弥は階段を駆け下りると飛びついた。
「せーんせっ。アヤヤたちの演奏聞いてくれた?」
「もちろん。かっこよかったよ」
亜弥に続いて階段を降りながら、後藤とお美貴もなつみに思い思い
のポーズをする。なつみは亜弥の髪を撫でながら、空いた手の親指
を立てて彼女達に答えた。
その時、亜弥の背後に梨華が現われた。
梨華は真っ直ぐ亜弥に向かっている。
周の人達は、亜弥たち三人に集中していて誰も梨華の存在に気づい
ておらず、亜弥と抱き合い梨華と向かい合う形になったなつみだけ
が彼女の存在に気がついた。
その手にはナイフが握られていた。
「あぶない!」
なつみは亜弥と位置を入れ替え、咄嗟に庇った。
なつみと梨華の距離がゼロになる。
「うっ」
なつみは小さく悲鳴を上げると、ゆっくりと崩れ落ちる。
亜弥は、視界に突然現われた梨華の持つ血に塗れたナイフに視線を
落とし、続いて床に崩れ落ちたなつみを見る。

「イヤァァァァァァァッ!!」

そして、悲鳴を上げてその場にしゃがみ込んだ。


To be continued...
16 名前:45 GOOD BYE 夏男 投稿日:2003年07月02日(水)00時35分54秒
次回予告

喫茶店で待つお美貴の前に、亜弥とお美貴を引き合わせた人物、矢口が現われる。
「遅れてごめーん。で、話って何?」
「矢口さん……アヤヤ、音楽を止めるかもしれない」


留置場の面会室で、石川は尋ねて来た人物を確かめるように顔を上げた。
「元気……でもないか。久し振りだね。梨華ちゃん」
尋ねる後藤に石川はあいまいな笑みを浮かべた。


悲しみに打ちひしがれる亜弥の前に現われる保田。
「私ね、あなたを誘いに来たのよ」


「お前! ホントにそれでいいのかよ!」
「ウィーンか、遠いね」
「アヤヤ?」


病院のICUのベッドで呼吸器を付けて眠り続けるなつみの前に現われる亜弥。
ベッドの足に背を預け、こつん、と頭をぶつける。
「あたし、何の為に音楽をやってたのかわかんなくなっちゃった」
涙が頬を伝う。
「起きてよ、ねぇ、先生起きてよ」

二人で大泣きした教室。
ライブを行なった体育館の仮設ステージ。
始めて出逢い、そしてキスをした公園。

静かな夜の病室で、亜弥は二人だけの時間を過ごす。

「いつまでも一緒だよ。せんせい、せんせい、せんせい(エコー)」

そして二人は――。
17 名前:45 GOOD BYE 夏男 投稿日:2003年07月02日(水)00時36分31秒
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18 名前:45 GOOD BYE 夏男 投稿日:2003年07月02日(水)00時37分14秒
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19 名前:45 GOOD BYE 夏男 投稿日:2003年07月02日(水)00時38分03秒
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