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雨乞い
- 1 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)13時52分03秒
- 〔プロローグ〕
時は永禄三年(一五六〇)。
この年、織田信長が今川義元を桶狭間の戦いで破り、
天下にその名を轟かせた年であった。
当時の関東地方は、大半が北条氏の領地であり、
比較的安定した状況ではあったものの、
数年にも渡る武田氏との戦いで、
国家そのものが疲弊していた。
北条氏領内のある村では、三百人の村人が平和に暮らしていたが、
こういった村にも戦国の世の影響が出ていたのである。
若者は軍役に徴兵されて行き、半分は帰って来る事が無かった。
いつの間にか、女ばかりの村となり、生産量がガタ落ちしていたのである。
- 2 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)13時52分50秒
- 「婆様、今日も雨が降らないのれす」
舌足らずな少女は、父親を戦で亡くした希美であった。
希美は十五歳になるというのに、まだまだ子供である。
この時代、十五歳ともなれば嫁に行くのが普通だったが、
それでなくても男が少ない状況が続いていた。
二十歳で嫁に行ければいい方であり、『婆様』と呼ばれる裕子は、
二十九にもなって、嫁に行く事が出来なかったのである。
「ほんまやね。全く降る気配がせんしな」
裕子は公家の姫様と噂されており、この村に流れ着いたのである。
子供達に読み書きを教え、村人の厚い信頼を得ていたのだった。
後の寺子屋の先駆であり、村では『裕子塾』と呼ばれている。
- 3 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)13時53分26秒
- 「こんなに日照りが続くと、お米がとれないのれす」
それは村人にとって、深刻な死活問題であった。
この国では国家そのものが疲弊しているため、
領主である北条家では富国強兵政策を掲げ、
税率の大幅なアップを打診して来ている。
恐らく、二割増くらいの年貢を要求するだろう。
そうなったら、この村の備蓄米を全て差し出す事になる。
これで秋に収穫が無かったら、村は全滅してしまうだろう。
「仕方ないしな。こればかりは」
裕子はなぜか、この異常気象の原因が判っていた。
遥か南東の海水温度が異常に上昇する現象。
つまり、エルニーニョ現象が原因なのである。
西日本では洪水の被害が出ていたのにもかかわらず、
北日本や東日本では日照りが続いていた。
- 4 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)13時53分56秒
- 〔真里〕
「クソ暑いなー」
真里は両親を亡くしてから、一人で小さな家に住んでいる。
誰よりも小柄な彼女は、元気だけは良かったものの、
庭先の小さな畑を世話するので精一杯だった。
小さな畑であるから、井戸水で足りていたのだが、
ここに来て、井戸水の出も悪くなっている。
「このまま日照りが続いたら、オイラも死んじまうなー」
真里は裕子に可愛がられ、畑の作物を献上する代わりに、
飢えないだけの食糧を貰っていたのだった。
なぜなら、真里の畑でとれる作物だけでは、
生きて行く事が出来なかったのである。
これまでは裕子にも余裕があったものの、
凶作ともなれば、真里に援助する分は無くなるだろう。
- 5 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)13時54分28秒
- 「おるかー?今月分の米やしな〜」
裕子は真里の家に、三升の玄米を持って来た。
真里はこの米を粥にし、一日に一合を食べる。
夏の間はカエルやタニシなどが手に入ったが、
冬ともなると、白菜の漬物でも食べられれば良い方だった。
「裕ちゃん、厳しいんでしょう?オイラは心配しなくても平気だよ」
真里は強がって見せるが、実際には栄養失調で視力が衰えていた。
あまりにも悲しい現実に、裕子は見て見ぬ振りをしていたのである。
本当は可愛い真里のためである。自分の食べるものを与えたかった。
だが、裕子の眼が悪くなってしまったら、子供達に読み書きを教えられない。
そうなった時、裕子は村にとって『不要』な存在となってしまう。
つまりは、裕子と真里が死ぬ時であった。
- 6 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)13時55分02秒
- 「アハハハハ・・・・・・裕子!今年はキュウリの花が咲かなかったぞ」
真里は萎びたキュウリを裕子に差し出した。
小指ほどのキュウリが三本だけである。
それでも、真里は裕子に食べて貰いたくて、
大切に育てたに違いなかった。
「おう!今年は不作やしな。ええキュウリやないか!」
実際に市場には、数倍もあるキュウリが出回っていた。
しかし、真里には、このキュウリを栽培するのが精一杯だったのである。
決して真里が手抜きしたわけではない。全ては天候のせいだった。
「ごめんね。裕ちゃん」
そう言うと、真里は裕子に抱きついて号泣した。
真里が悪いわけでは無い。
全ては天候と戦国の世が悪かった。
- 7 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)13時55分41秒
- 〔巫女〕
「祟りじゃァァァァァァァァー!日照り神の祟りじゃァァァァァァァァー!」
圭織は異様ないでたちで、玉串を掲げて畦道を練り歩いている。
近所の子供達が面白半分に、圭織の後についてまわっていた。
「か・・・・・・圭織様、どうしたらいいんでしょう」
村長補佐代理の妻である圭が、眼の据わった圭織に跪きながら訊いた。
すると圭織は急に笑顔になると、意味深な言葉を言いながら去って行く。
「魚心あれば水心・・・・・・魚心あれば水心」
その日から数日間、圭織の屋敷の前には、夜になると行列が出来ていた。
誰もが日照り神に献上する人身御供を予想しており、
我が娘が指名されないように、圭織へ内米を贈っていたのである。
無論、これは裕福な家庭に限られ、貧しい世帯にはマネの出来る事ではなかった。
- 8 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)13時56分17秒
- やがて、その日がやって来た。
圭織が護摩を焚きながら、トランス状態へと入って行く。
周囲では内米を贈って余裕の連中が、猿芝居を続けている。
「色即是空、空即是色・・・・・・イヤァァァァァァァァァァァァー!」
トランス状態から脱却した圭織は、
祭壇から向き直り、勿体ぶった話を始める。
これが圭織の生業なのであった。
「日照り神は人身御供を所望されておる!う〜ん・・・・・・階段落ち!」
「か・・・・・・階段落ち!」
『階段落ち』とは、村の鎮守である祠に続く石段の
頂上から簀巻きにされて蹴り落とされるものだ。
百八段という煩悩と同じ数だけある石段であるから、
全身打撲で間違いなく死んでしまうだろう。
過去に、この『階段落ち』で助かったのは、
圭織の祖母だけであった。
不思議な事に、この村では『階段落ち』で生還すると、
神官として迎えられるという風習があったのである。
恐らくは、霊力によって助かったと理解されるためだろう。
- 9 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)13時57分15秒
- 「今回の娘は!」
圭織が声を張り上げると、誰もが固唾を飲んだ。
人身御供といえば崇高な感じがするものの、
実際には、見世物的要素が強かったのである。
村人の不満などを解消するための目的も含まれていた。
「身の丈、五尺前の娘!」
全員の視線が希美に集中した。
生産性の無い娘で、五尺足らずというのは、
この村では希美の他にいなかったのである。
「ののが・・・・・・」
死刑宣告を受けた希美は茫然としている。
希美は三年前に『階段落ち』した梨華の悲惨な最期を見ていた。
眼の前に転がって来た梨華の死体は、
頭蓋骨が砕けた悲惨な状態だったのである。
自分もそんな死に方をすると思うと、
何も考えられなくなってしまった。
- 10 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)13時57分42秒
- 「待ちや!」
立ち上がって圭織を睨んだのは裕子だった。
こんな公開処刑など、何の意味も持たないものである。
罪も無い娘を一方的に殺すなど、裕子には許せなかった。
「こんな事で日照りは解消せえへんで!」
「何を言うかァァァァァァァー!日照り神様のご所望なるぞ!」
圭織にしてみれば、中止しようものなら、今後の生活に不安が出る。
何が何でも『階段落ち』を実施しなくてはならなかった。
「アホ!みんなよう聞けや!日照りは神様のせいやない!
海水の温度が異常に上がる自然現象なんや!」
裕子は必死に力説するが、誰も彼女を信用しなかった。
『階段落ち』で生き残った者の孫である圭織の方を、
村人は支持していたのである。
それは中世の当時としては、当然の事だった。
- 11 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)14時01分27秒
- 〔怒り〕
怒りの収まらない裕子は、真里の家に行くと、一緒に村を出ようと誘った。
こんな馬鹿げた話が罷り通るのであれば、これ以上、この村にいる意味が無い。
希美が生まれた時、両親はや親戚一同は、心の底から喜んだ事だろう。
苦労もしたが、可愛い娘のために必死で働いて、やっとここまで育てたのである。
それを村の掟とかで、無意味に殺してしまうのは、ただの殺人だった。
「用意せえや。こんな村、クソくらえやしな!」
裕子はこの国の首府である小田原あたりで、
武士の子供に読み書きを教えようと思っていた。
それで真里と二人、充分に食べて行ける。
戦国の世では、特に姫君を教育する者が不足していた。
「裕ちゃん・・・・・・」
真里は嬉しかった。
どんな状況になっても、裕子は自分を見捨てない。
飢え死にする寸前だった真里を救ったばかりか、
一緒に小田原へ行こうとさえ言ってくれた。
- 12 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)14時02分24秒
- 「大した荷物は無いやろ?行くしな」
裕子は真里を連れて村を出て行った。
栄養失調から眼を患い、最近では足腰も弱っている。
そんな真里を抱えるように、裕子は小田原へ向かって行った。
「小田原に行けば、たんと栄養が摂れるしな」
真里の身体は栄養失調から来ていたので、
栄養さえ摂れば順調に回復して行くだろう。
きれいな服を着せて、化粧もさせてやりたい。
裕子にとって、真里は友達以上の存在であった。
「裕ちゃん、何があったの?」
真里は身体が弱っていたため、護摩の祭壇には行けなかった。
したがって、何があったのか知らなかったのである。
裕子は躊躇ったが、真実を告げる事にした。
- 13 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)14時03分02秒
- 「人身御供や。しかも『階段落ち』」
真里の顔色が曇った。
彼女はこれまでに、二度も『階段落ち』を見ている。
三年前の梨華、六年前の真希。どちらも即死だった。
今度は誰が生贄になるのだろう。真里は裕子に訊いてみた。
「それが、希美なんや。可哀想にな」
「そんなァァァァァァァー!」
ちょっと生意気なところもあったが、
希美は無垢で可愛らしい少女だった。
真里は家が近所だった事もあり、
妹のように世話をしていたのである。
真里は泣きそうな顔で立ち止まった。
「どうした?急がんと峠越える前に日が暮れるしな」
「ののは・・・・・・ののは妹と同じなんだよ!」
何を思ったか、真里は来た道を戻りだした。
裕子は慌てて真里を引き戻す。
しかし、真里は必死になって抵抗した。
- 14 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)14時03分40秒
- 「戻ってどうする。もう決定した事なんや!」
「オイラが・・・・・・オイラが身代わりになる!」
真里は信念を持って裕子を見上げた。
その眼を見た裕子は、どうしようか迷う。
この真里の眼は、決心した眼であったからだ。
本音を言えば、無理矢理にでも真里を連れて行きたい。
だが、一生後悔して生きて行く真里を見るのも辛かった。
「アホ!死ぬんやで!」
裕子は何とかして真里に考え直して貰いたかった。
ここで真里を失うのは、あまりにも悲しすぎる。
無理は承知で説得を試みたのだった。
- 15 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)14時04分27秒
- 「もういいよ。裕ちゃん、面倒かけたね。ありがとう」
「よくないで!最後まで面倒かけや!うちに甘えや!」
裕子は泣きながら真里を抱きしめた。
真里の眼からもポロポロと大粒の涙が零れる。
誰だって死ぬのは怖い。
だが、今、希美を救えるのは自分しかいない。
真里はそう思っていたのだった。
「オイラなんてさー、自分じゃ生きて行けないじゃん。
それに、あんな村でも、オイラの生まれ故郷なんだよね」
すでに決定した事ではあったが、志願者が現れた場合は別である。
自らの意思で人身御供になる事は、最も尊い事だとされていた。
- 16 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)14時06分49秒
- 〔階段落ち〕
盛大に焚き火が焚かれる中、村の鎮守の祠では、
三年ぶりの『階段落ち』を是非とも見物しようと、
近所の村からも馬車をチャーターしてやって来ていた。
「北条氏康様名代、寺田光男様、ご到着!」
近くの代官所から、いやらしい顔をした男がやって来た。
こんな最果ての村に武士が来るとは久し振りであり、
『階段落ち』は異様に盛り上がって行く。
「さあ、始めようか。コロコロっと逝っちゃってね」
圭織は無言で俯く希美の肩を叩いた。
まるでラージヒルのジャンプ台のような階段は、
あの世への入口を開けて、希美を待ち構えている。
恐怖はピークに達しているが、放り投げられた直後に、
それからも解放されるに違いない。
- 17 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)14時07分32秒
- 「悪く思わないでね。こっちも生業だからさー」
圭織は希美を簀巻きにすると、石段の頂上に立たせた。
ここから圭織が蹴落とすのである。
三間間隔で設置された焚き火が石段を照らし、
希美が即死する瞬間の照明となっていた。
太鼓の音が一段と大きくなり、その瞬間が近付いている。
「眼を瞑っておけば、いくらか怖くないと思うけどね。さあて、行くよ」
圭織は助走をつけてドロップキックするので、
ゆっくりと歩数を合わせて祠まで後退して行く。
そして彼女が走り出そうとした瞬間だった。
- 18 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)14時08分58秒
- 「ちょっと待ったァァァァァァァァァー!」
全ての音がカットアウトで止まってしまった。
寺田光男が何事かと思って振り返ってみると、
そこには茣蓙に包まった真里が立っている。
真っ白な綿帽子を被り、真里は花嫁衣裳を着ていた。
「オイラが身代わりになる!」
そう言うと、真里は石段を一段づつ登って行った。
『階段落ち』が始まって以来、初めての志願者である。
村人は一斉に驚きの声を上げていた。
「駄目なのれす。真里さんが死んじゃうのれす」
希美は首を振って「来るな」という意思を伝える。
だが、そんな事には眼もくれず、真里は石段を登って来た。
身体が弱っているため、真里は頂上に着くと、
苦しそうに息をしている。
- 19 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)14時09分47秒
- 「へえ、あんたも物好きだねー、まあいいや。さっさとやっちゃおうね」
圭織は希美を祠の前に転がし、石段の頂上に立つ真里を見る。
途中で草履が脱げないように、しっかりと鼻緒をチェックした。
再び麓では太鼓が鳴り出し、異常な興奮に包まれている。
圭織は太鼓の音が盛り上がるのを待っていた。
「ゴルァ!草履なんかで蹴るんじゃねーぞ。オイラは志願者だからな。素足で蹴ってくれ!」
「注文つける奴も初めてだねー。まあいいか」
圭織は草履と足袋を脱ぎ、裸足になって待機していた。
やがて太鼓の音が盛り上がりを見せ始める。
希美は泣きながら真里を見つめていた。
「最期に花嫁衣裳?まあ、気持ちは判るけどね。さーて、行くよ」
圭織はきれいなスタートを切り、七歩目に跳躍に入った。
見事に真里の背中に両足がヒットした瞬間、
彼女は妙な感触に襲われてしまう。
- 20 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)14時10分39秒
- 「げげー!トリモチ?」
真里は空中で身を捩り、石段と平行になるように心がけた。
彼女が石段と平行になれば、背中に足の裏がついている圭織は、
当然ながら垂直になってしまう。
転がり落ちるのは回転運動であるため遠心力が働く。
「あがっ!」
頭部を激しく石段に打ちつけた圭織は、その瞬間に即死していた。
後は、このラージヒルを、いかに上手く転がり落ちるかである。
圭織の身体が石段に激突する事によって速度を緩め、
真里は数回のショックに耐えれば良かった。
残り数段というところで茣蓙が破け、圭織は客席に飛び込んでしまう。
転がって来た真里に最初に駆け寄ったのは、他ならぬ裕子だった。
- 21 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)14時11分19秒
- 「無事かァァァァァァァー!」
血塗れの真里を抱き起こした裕子は、
全く動かない彼女を抱きしめて号泣した。
裕子の作戦は失敗に終わってしまったのか?
綿帽子の中には鉄鍋を入れてある。
肩や腰には木製のパットを着せていた。
それでも『階段落ち』の衝撃は凄まじかったのである。
「痛てーんだよ!この馬鹿裕子!」
全身十六箇所も骨折した真里だったが、
奇跡的に命だけはとりとめていた。
- 22 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)14時11分56秒
- 〔エピローグ〕
真里は裕子と希美の献身的な看護を受け、重傷だったが見る見る回復して行った。
ところで、『階段落ち』の翌日から、雨が降り出したのだからたまらない。
真里が志願し、圭織が殉死したからという噂が広まった。
ついに真里は神格化されてしまい、村の神官になってしまう。
「良かったんだか悪かったんだか」
真里は苦笑しながら裕子と一緒に、新しく建設される神殿を眺めていた。
話を聞いた北条氏康も、真里に二千石の領地をくれたのである。
二千石といえば、五十人もの兵隊を雇う事が出来た。
- 23 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)14時12分29秒
- 「ふん、ケチ臭い氏康にしては、二千石とは思い切ったしな」
裕子は真里が助かって嬉しくて仕方がない。
慣れない神官の服を着た真里は、
とても可愛らしく見えた。
「さて、今日こそはキスさせて貰うしな」
「嫌だァァァァァァァァー!」
逃げ回る真里を裕子は追いかけた。
めでたし、めでたし。
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- 24 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)14時13分36秒
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- 25 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)14時14分17秒
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- 26 名前:09雨乞い 投稿日:2002年12月03日(火)14時14分51秒
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