4 ぽけぽけぷぅ、幸せの尻尾を掴み損ねる

1 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:45
4 ぽけぽけぷぅ、幸せの尻尾を掴み損ねる
2 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:57
「もうさ、カメにはついていけないよ」

なんてことはない、常套句。
私が一通り変なことを言った後の、相手の締め台詞。
たったそれだけの意味なんだろうと思ってた。
でも今日は今のこの瞬間は何かがちょっと違うような気がして。
違和感。違和感。
あれその服ボタン掛け違えてるよ靴下右と左逆じゃない?
その程度の違和感。大きく思うか小さく思うか気分しだいの本人しだい。
だから今日はその違和感がひときわ大きく見えた。
3 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 19:37
反射的にだったと思う。
いつの間にか私の手は踵を返す彼女の肩に向かって伸びていた。

ttp://mystery.s1.xrea.com/uploda/data/up0010.jpg

ここで彼女を呼び止めて私に何か得でもあるんだろうか。
何かが変わる。何が変わるかはわからないけど。
そういった漠然とした何かを私は期待していた。
だから彼女の肩に手を伸ばしたんだ。まだ届いてないけど。
でも現実は私の思うようにはいかない。
あと数センチが届かない。まるで自分自身が絵の中に閉じ込められたみたいに。
あと数センチで明日が変わるのに、あと数センチで明日は明日のままだ。
4 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 19:44
届かないはずだった。
簡単に言うと、時が止まってしまっていた。
上に目を向けると、鳥が置物みたいに羽を広げて空に磔にされていた。
何だ、届かないはずだ。
と納得してみたものの、それでいいのだろうか。
とは言えこの超常現象を私ごときが何とかできるはずもない。
私は何となく現実逃避から、南の島に彼女と二人で過ごしている絵を想像してみた。

ttp://mystery.s1.xrea.com/uploda/data/up0003.png

て言うか誰この人たち。
明らかに私たちではなかった。きっと私たちには南の島なんて似合わない。
ビニール地の夏暑そうな通気性の悪い服を着て階段を駆け上るのが関の山だ。
5 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 19:45
気がつくと、彼女の後姿は遠くへ。
時が止まって見えたのはただの現実逃避だったのかも。
きっと、まだぽけぽけぷぅでいたいんだ。

磔にされていた鳥はそんなことを忘れたかのように、自由に空を泳いでいた。
6 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 19:46
声優
7 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 19:46
仕事
8 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 19:46
おめ

Converted by dat2html.pl v0.2