3 バイバイ梨沙子ちゃん

1 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:13
3 バイバイ梨沙子ちゃん
2 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:14
梨沙子がおかしいと気づいたのは数か月前だった。
いや本当はもっと前から気づいていたのだが
それを認めると生んだ自分が悪いような気がするので
なかなか認める事が出来なかった。
他の子供よりほんの少しだけ頭の発育が遅れているだけで
じきに追いつくだろうと自分に言い聞かせていたが
私の願いとは裏腹に他の子供との差はどんどん広がるばかりで
このまま梨沙子の頭は大人になってもお花畑のままで
大して成長しない気がしてきたのだ。
私は夫や実家やご近所に内緒で梨沙子を車で2時間ほど行った
県境にある精神科に通わせることにした。

梨沙子は家では普通に喋るのに外ではなぜか言語障害が発生する。
近頃は一切喋ろうともしない時もあるらしい。
おかげで友達がほとんど居ない状況だ。
時々風邪などで学校を休むと友達が家にお見舞いを兼ねて
学校からの連絡事項を伝えに来るのだが
いつも同じ鈴木という女の子だ。
この子だけは梨沙子とウマが合うらしく遅くなるまで
部屋で楽しそうにお喋りをしている。
3 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2009/03/29(日) 18:14
梨沙子は国語算数などの学習能力に関しては
大して良くはなかったが勉強に関しては
私と夫の子供なので大して期待はしていないし
他にもっと出来ない子が居るのでその点は大丈夫だろう。
問題はそういう笑って済ませられるようなものではない。
梨沙子は自分の世界の中でしか生きられない子で
私を含めたほとんどの人間とそれを共有する事は出来ないのだ。
空想癖と言えば良いのだろうか?
梨沙子は魔女に憧れてどこで買っているのか知らないが
魔女グッズを集めては部屋いっぱいに並べている。
部屋にこもって楽しそうに遊んでいるのだが
何が楽しいのか私にはちっともわからない。

部屋を真っ暗にしてろうそくの明かりの中で
行うそれはどこか儀式めいていた。
ろうそくに照らされた梨沙子の横顔は我が子ながら
見入ってしまうほど美しく自分もその世界に
入って行ってしまいそうで私は時々怖くなる。
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こんな感じではないがやがてこんな事を始めそうな気がする。
4 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:15
「この絵を見てもらえますか?」
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先生から差し出された絵は確か前回ここに梨沙子と来た時に
先生が梨沙子に書かせたものだ。
「普通の絵ですよね?絵のレベルはともかく色や構図は」
「ええ、まあ。菅谷さんこれが何の絵かわかりますか?
言い換えると梨沙子ちゃんが何を描いているかと言いますかね」
何を?何をって見たまんまじゃないのか?
「島ですよね。無人島?人物は恐らくあの子と私ですよね」
「いえ、注目すべきところはそこではありません」
先生の声が少し重くなった。すでに先生の顔に笑みはなかった。
「菅谷さん。これは…男根なんです」
「はぁ。だんこん…ですか」
深刻な先生の一言の後だったので私の言葉は
軽くまぬけに聞こえた。
先生は島の中央にあるヤシの木を指さした。
「見てください。この天に向かって見事に怒張したイチモツを」
ようやく先生の言わんとしている事が理解できた。
ご丁寧に玉がふたつも付いている。
5 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:15
まさか中学生の女の子がちんちんを書かないだろうと
少し思ったが言われてみればそう見えてくるから不思議だ。
この先生は絵による精神状態の分析の大家で
絵を描いた本人ですら気づいていない深層心理まで
赤裸々に暴きだすのだ。
「あなたは気づきましたか?絵の人物の異常な姿に」
「…服を着ていませんね」
「菅谷さん。なぜふたりは服を着ていないと思いますか?」
なぜと言われても…。無人島だからじゃないのか?
誰も居ないなら服で性器を隠す必要は無い。
現代における服はファッションと性器を隠す事以外に
それほど意味はないのだ。多分無人島だから着てないだけだ。
「ふふふ。あなた…今、無人島だから着てないと思いましたね!」
「ど、どうしてそれを!」
「ふふふ。なぜなら私は優れた精神科医だからです!」
私は眼鏡の彼を、先生を信じてみる事にした。
6 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:16
家に帰ると梨沙子は黙々と本を読んでいた。
先生の話ではこれはかなりの確率で性的な内容が
含まれている本らしかった。
私が思っているよりずっと梨沙子の性的好奇心は進んでいるのだ。
「何を読んでるの?」
梨沙子は黙って本をあげて表紙を見せてきた。
聞いた事に無いタイトルの本だったが帯に
『ケータイ小説の金字塔』と書いてあるので
その帯の煽り文句が正しければケータイ小説なのだろう。
読んだ事はないので定かではないけれど携帯小説は
性的な描写があるものが多いと聞く。
先生の推測は見事だ。恐ろしいくらいだ。
どんな内容か気になるがこの作品は金字塔というくらいだから
それなりに評価の高い作品なのかも知れない。
金字塔?はっと気づいた私の鼓動が速まっていく。
素人考えだがヤシの木よりも直接的なエロスを
含んでいるように思える。
「梨沙子、その本面白いの?」
「うん」
そこで私たちの会話は終わった。
7 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:16
私は夜になるのを待った。
私たちは3人だけの核家族なのだが例の絵には
母親である私は居るのに父親が存在しない。
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これは普段から母親と居るため父親を無視あるいは重視せず
書くのが面倒なので省略したのではと考えてたのだが
先生の考えはそうではないらしい。
「何を言ってるんですか父親はここに居ますよ」
先生はヤシの木を指さしてにやりと笑った。
「もう1度言います。これはペニスなんです」

ペニス。私は小さく呟いてみた。
もしかしたら初めてこの単語を口にしてみたかも知れない。
平常時のそれなら父親とお風呂に入ってる時に
見た事があるだろう。だが勃起したそれはどうだろうか。
考えられるのは梨沙子は私の知らないところで
誰かに勃起した性器を見せられた事があるという事だ。
誰か?その結論を出すのは私には酷な事だった。
8 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:17
だが娘がこれ以上おかしくならないようにするには
私がなんとかしなければならないのだ。
幼年期の性的な事件によって心を歪められてしまうのは
数々の事件やAV女優のインタビューで明らかになっている。
私は夫の横で寝たフリをしてその時を待った。

恐らく深夜2時くらいに夫がベットから抜け出た。
今まではトイレに向かっているものだと思っていたが
今はそうではないとわかっている。
夫は梨沙子の部屋に行こうとしているのだ。
間違いなく夫は夜な夜な梨沙子に性器を見せていたのだ。
梨沙子は私に似てとてもかわいらしい容姿をしている。
しかもおっぱいが年のわりに大きいし恐らく男性の
8割が性の対象にしてしまう存在だろう。
私は夫を責める事は出来なかった。私が悪いのだ。
夫の性の捌け口にはなれなかった私が。
こんなに優れた容姿を梨沙子に受け継がせた私が悪いのだ。
9 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:17
梨沙子の部屋の前に立って耳を澄ませる。
夫の声がする。間違いなくこの部屋に居るのだ。
「ふふふこんなに大きいのは入るかな」
夫の声!梨沙子を、私のかわいい梨沙子の純粋を汚そうとしている。
私はドアノブを握った。溢れだした体液で手が滑る。
「やめて!梨沙子を汚さないで!」
私の目に飛び込んできたのは夫の衝撃的な姿だった。
「お、お前…」
「んにゃむにゃどうしたの?…あ、プレゼント」
梨沙子の枕元には強引に靴下に挿入されたプレゼントがあった。
「起きてしまったか梨沙子。メリークリスマス」
「やっぱりパパがサンタさんだったんだね」
「ははは。バレちゃったか」

昨日は結局未遂に終わったようだが騙されない。
私の夫への不信感は増すばかりだった。
身体は汚さずともサンタを信じていた梨沙子の純粋な心を
汚してしまったのは否定出来ない事実なのだ。
10 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:17
とりあえず順に整理していこう。
まず夫は小遣いなんて与えてないのにどうやってサンタの衣装を
手に入れたのだろう?夫はお金なんて持ってないのだ。
梨沙子が魔女グッズがいつの間にか増えているのを見て
買い与えているのは夫だと判断した私は
夫への小遣いを昼食さえ困難なほど減らしたのだ。
私の知らない誰かがふたりにお金を渡しているのか?
いや…まさか。私は自分の思いつきに身の毛がよだった。

梨沙子はもしかして誰かに身体を売っているのではないか。
そしてその手引をしているのは…梨沙子の友人のフリをした
鈴木とかいう女ではないか。
女の直感はよく当たる。そして私は女。
つまりこの私の推測は正しいのだ。
11 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:18
再び私は精神科の先生に会いに行った。
そして私の推測を先生に全て話した。
先生は深刻な顔でそれを聞いた。
「で、それは置いておいて梨沙子ちゃんの絵はお持ちですか?」
私は先生にその絵を手渡した。
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「うん。かわいい絵だ。で、これは誰ですか?」
「先生はそれを当てるのが仕事でしょう」
先生はしばらく考えて絶対領域と呟いた。
梨沙子の触れてはいけない何かにこの絵は触れているのだ。
「この子と梨沙子ちゃんはただならぬ関係ですね」
絵を見ただけでそこまで当ててしまった。
さすが先生。そこにシビれる憧れる。
12 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:18
「実はこの絵はさっき話した鈴木って子なんです」
「なるほど。猫とみかん好きなんですね。この子は」
先生は絶対領域と何度も呟きながらこの絵に見入った。
本気になると先生は絵の中に入り込んでしまうのだ。
先生の眼鏡がキラリと光った。
「菅谷さん。この子が梨沙子ちゃんの謎の鍵を握っています」
やはり。私の身体が熱く火照ってくる。
「この子と遊んでいる時に尾行すれば何か分かるかも知れません。
出来ればこの子の太股を中心に写真を撮ってきてください」
わかりました。私は謎の核心を掴もうとしている。


日曜日、珍しく梨沙子が出かけるという。
どうやら作戦が上手くいったようだ。
朝からうるさいほど掃除機をかけ続けた甲斐があった。
私は気をつけて行ってきなさい。誰と遊ぶの?と梨沙子に言った。
「愛理と遊んでくる」と答えた。鈴木だ。
13 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:19
梨沙子の後ろをこっそりついて行くと本当に相手は鈴木だった。
その横に知らない女が居る。この女と売春するのか?
レズプレイには私もただならぬ関心がある。
私は3人の後ろを付かず離れずで追い続けた。
「りーちゃん…だもんね」
「あははっは」
梨沙子が妙に楽しそうだ。家ではあんな梨沙子見た事がない。
クスリか?覚せい剤かなにかでも打たれたのか?
どんどん梨沙子の人生が狂わされていく。
私は涙を堪えて3人の後を追った。

3人がついたのはカラオケボックスだった。
個室でする事と言えばひとつしかない。
やはりあの鈴木以外の女は売春相手なのだ。
14 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:19
最初は楽しそうにカラオケをしていたのだが
途中で何か揉め事があったようだ。
部屋の外からでは何を言っているのかわからない。
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「こんな感じでりーちゃんはしゃぶってくれますよ」
「うそだーあんな美少女がしてくれるはずないじゃん」
「マジマジこんなに大きいのでも大丈夫ですよ」
「いくら?」
「5万」
「高くない?」
「いやいやこれだけの上玉ですよ」

こんな感じだろうか。
どちらもスケベそうな顔をしているからいやらしい会話を
しているのは間違いないだろう。
梨沙子が歌う、ひと夏の経験が聞こえてくる。
契約成立か?だがそうはいかない。
私はカラオケが終わるのをじっと待った。
15 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:19
「楽しかったね」
「うん。また来ようね」
「じゃあ私はここで」
「栞菜バイバイ」
「うん。また明日」
どうやら今日は契約は上手くいかなかったようだ。
先に鈴木以外の女が別れを告げて去った。
梨沙子と鈴木は肩を寄せて歩いている。
もしかしてこの鈴木が梨沙子に金を渡しているのか?
見れば着ている服が高そうだし育ちが良さそうだ。
この女が梨沙子を弄んでいるのだ!
16 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:20
「じゃあねバイバイ。りーちゃんまた明日」
「うん」
梨沙子と別れてひとりになった鈴木を追った。
人気が無くなった時を見計らって声をかけた。
「おい鈴木」
「あ、え…梨沙子ちゃんのおばさまですね」
にこにこと無邪気に私の微笑む。
だがこの女は私の梨沙子を狂わせる悪魔なのだ。
「あなた梨沙子をどうしたの!」
「え?さっきバイバイしましたけど」
「このメス豚が!」
ぐはっ。私のパンチで鈴木がのけぞる。
「え、あの…」
「梨沙子を売り買いするなんて!」
ぐはっ。鈴木が体制を崩して道に倒れこむ。
私は二度とあの子に近づかないでと言ってその場を去った。
17 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:20
州*‘ -‘リ
18 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:20
州*‘ -‘リ
19 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/29(日) 18:20
州*‘ -‘リ

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