51 カッパ⇔ヲタ

1 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/05(月) 13:03



蝉時雨の降り注ぐ、夏の盛り。
小さな川のほとり。
カッパと出会うことを夢見る一人の少女が、運命的な出会いをする。

「あ、あなたは」

緑色の体、黄色いくちばし。
背中に背負っている亀のような甲羅。
紛れも無く、カッパの特徴そのもの。
しかし。
2 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/05(月) 13:04
「何だよ愛理かよ。俺、ももちに会いたかったのに」

カッパは、ヲタだった。
3 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/05(月) 13:05



暗闇に包まれ、大粒の雨と木々が左右に揺れる。
ごうごうと吹きすさぶ嵐の中、ずぶ濡れの訪問者がやってきた。

「愛理、家が流されちまった。少しの間でいいから泊めてほしいんだ」
「えっ、そんなこと言われても」

ヲタだけど、カッパ。
4 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/05(月) 13:05



「お皿、つるつるだね」
「触んなよ」
「甲羅、ごつごつだね」
「だから触んなよ」
「尻子玉、抜かないでね」
「俺は惚れた女の尻子玉以外は、抜かないことにしてる」

カッパだけど、ヲタ。
5 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/05(月) 13:06



「俺、一度でいいからももちに逢いたいんだよ」
「ほんとやめてほしい」
「頼む!一生のお願いだ!!」
「そんなあ…」

カッパとヲタ。
二つの相反する要素に揺れる、少女の心。
6 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/05(月) 13:07



突然現れる、もう一人の居候。

「やあ愛理ちゃん。いつもぼくのことをイラストに書いてくれてありがとう」
「あいりん君!」
「おいおい、何だよそのちんぽ君ってのは。帰れ」
「失敬な、ぼくのどこがちんぽに見えるんだ!」
「ちんぽはちんぽだろ、黄色いちんぽ」
7 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/05(月) 13:08



そして。

「あれ、このお皿は…なんでここに」
「や、やめろ愛理!」
「きゃああああああ!!!!」

明かされる、カッパの意外な正体。
そして二人は……
8 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/05(月) 13:09
カッパ⇔ヲタ 〜girl meets kappa〜
9 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/05(月) 13:09
今夏公開予定
10 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/05(月) 13:09
全てのカッパたちに、愛を
11 名前:Max 投稿日:Over Max Thread
このスレッドは最大記事数を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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