25 白の世界

1 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/01(木) 01:45
まっしろい空間。
そこにぽつんと座っている,二人の少女。
吉澤ひとみと石川梨華。
二人とも、身に纏っているのはまっしろなワンピース。
身を寄せ合って、おびえたように周りの様子をうかがっている。


タイトル・・・「白の世界」



2 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/01(木) 01:46
夜の街を手をつないで走っているひとみと梨華。
「やべー、酔いがまわってきた」
「わたしもー」
肩で息をしながら微笑み合う。

「じゃあ、また明日」
ゆっくりとつないだ手を離して,歩き出す梨華。
なんども振り返りながら,横断歩道を渡っていく。
横断歩道の真ん中で,大きく手を振る梨華の姿。

轟音をたてて走ってくる大型トラック。
ヘッドライトが梨華を照らす。

「梨華ちゃん,危ないっ!!」
走り出すひとみ。

驚きで動けない梨華。

「梨華ちゃんっ!」

トラックの轟音と,真っ白に照らされた光でいっぱいになる。。。

3 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/01(木) 01:46
真っ白い空間。
不安げな二人の前に、白いスーツのおじいさんが立っている。

「ここは、キミたちの言うところの、あの世とこの世の狭間。
死んでから天国へ行くまでの通過点です」

「じゃあ私たち、死んじゃったんですか・・・」
声を震わせてつぶやく梨華。

「まだ、やり直せないわけではないですよ」
ひとみの肩に手を置いて微笑むおじいさん。

4 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/01(木) 01:47
たいして特徴のない、ありがちな高校の校舎。
しずかな廊下に二人の少女がいる。
一人は大きな身振りで楽しげにしゃべっている、亜弥。
もう一人は,完全に聞き役に徹している、美貴。

その二人を少し離れたところで見ている,白いワンピース姿のひとみと梨華。

「で、どうやってあの二人をくっつけんのさぁ?」
階段に座って,隣に立つ梨華を見上げるひとみ。

5 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/01(木) 01:48

高校の廊下。
一人で窓の外に足を投げ出してに座っている少女。
さきほど聞き役に徹していた美貴である。

そして、立ち上がって外に身を乗り出す。

6 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/01(木) 01:49

「わたしのせいで、あの人は死んだんの。だから、私は生きてちゃいけないの」
目に涙をいっぱいにためた亜弥。

7 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/01(木) 01:49

「梨華ちゃん,なんかおかしいんだ。あたし、死ぬ前のことあんまり覚えてない」
呆然とした表情のひとみ。

「あたしたち、お互いのこと忘れちゃうのかな?」

8 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/01(木) 01:50

私たちは、死後の世界で、精一杯生きた。。。。
9 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/01(木) 01:51

病室で様々な管につながれて寝ている、一人の少女の姿。
機械の定期的な電子音だけが部屋に響いている。


10 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/05/01(木) 01:52

Coming soon!!
11 名前:Max 投稿日:Over Max Thread
このスレッドは最大記事数を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

Converted by dat2html.pl v0.2