19 A BEAUTIFUL STAR

1 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/04/30(水) 00:46
巷のブームに便乗して、当社の利益は右肩上がり。

「ガキさん、あの子声かけてきて。」
「たまには自分で行ってくださいよぉ。」
「あんたなんのためにうちの会社いるのかわかってんの。」

原価、ほぼ無し
オフィスと称する3LDK高級マンションの家賃を差し引いて
利益は頭数で割って、平等支給。

「会社としてやっていけるんですか」
「登記してないし。」


普通の人新垣里沙。
毎日頑張ってます。
2 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/04/30(水) 00:47

「社長も普通の人なんですよね。」
「美貴には変な力ないけどね。変な力ありそうな人はわかる。」
商売につながる人材確保に鼻のきく社長のおともで街にくり出して
「ガキさん、あの子」
スカウト活動。

「お電話ありがとうございます、どういったご依頼でしょうか」
電話対応。


「ガキさん、ATMが怖いです。」
「怖くない。一緒に行ってあげるから。」
社会不適合者を統率。

「ガキさん、ハラへった。」
「はいはい、今日はどこで頼みます」
雑多な要望を一つ一つ消化する。
縁の下の力持ち、新垣里沙あってのこの会社。
3 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/04/30(水) 00:47



「カメ、なにニコニコしてるの?気持ち悪い。」
「だってあそこの子、ずっとガキさんに手招きしてるんだもん。」
「ど、どこ、それ」
「頭から血すごいでてるし。」
「笑えない。ぜんぜん笑えない。」

見えるとか、

「知ってるぅ」
「な、なに急に」
「さっきからさゆに可愛い可愛いってうるさいんです。」

聞こえるとか、
なんかちょっと不思議な力を持った人たち。

変わっていることに自覚のうすい原石には発破をかける。



「あんたたちグータラしてないで力を磨きなさい!」



「どーやって」
「努力」
4 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/04/30(水) 00:48




「安倍さん4丁目アパート、そろそろ約束の時間ですよ」
「うーん、どれ着てこー。」

もちろん、お客様のご希望に添えるよう誠心誠意努力します。

「シスターがいいかなぁ」
「部屋中お札だらけでしたから、袈裟のほうがいいんじゃないですか」
「えー可愛くない。」
「じゃあ巫女とか。」
「わかったよ。仕方ない。」

宗教、宗派にこだわりません。

「そもそもお祓いって居座ってるほうに合わせるべきだよね」
「ほーんとそうですよね。安倍さんの言うとおりです」
いい年してコスプレではりきる立ち退かせ屋。

「さっさっとすませちゃお。」

いつもニコニコ童顔の裏に秘めた
はんぱないパワーに普通の人新垣は憧れたりもする。

5 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/04/30(水) 00:49



「ガキさん、1丁目のオフィスビル誰かに振って。」
「今週中だと飯田さんしかいませんよ。」
「うわーあの人時間かけるからな。亜弥ちゃんは」
「サークルの旅行中です。」
「あーそうだった。じゃあまいっか。」

居続けてはいけないモノに退去願う。
パーと出掛けていってパーッと蹴散らしたり
とにかく話を聞いて聞いて、納得してどいてもらったり。

結果は同じでも方法はそれぞれ。

どっちにしても、このての依頼は実入りが多い。

6 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/04/30(水) 00:49
おいしい依頼ばかりじゃないから、
敏腕社長がテレビ番組からアイディアを盗用した新事業。


「さっきの人、なにを悩んでたんですか?」
「大好きなのに食べられないんだって。」
「なにをですか?」
「メロン。」
「食べなければいいじゃないですか」
「そうだね。」
主義主張が真っ正面でぶつかる相手でも
1度だって否定をしたことのないカウンセラー。

「吉澤さんて適当ですよね。」
「まあね。ガキさんもね。」
それっぽいからと着ている白衣の胸には、
スピリチュアルカウンセラーの文字。

7 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/04/30(水) 00:50

「私前世が見えるだけだしねー」
「そうですよね。」
誰かに話を聞いて欲しい。
スピリチュアルでもメンタルでもこの際なんでもOK。

「でもお客増える一方ですよね。」

物腰が柔らかい聞き上手
ルックスもいいとくれば平日昼間の低料金健全ホストクラブ。
クチコミで客が増えていく。

「ガキさんもやれば」
「わたしハッタリないですから。」
「そうだね。」

どれだけ感情的にぶちまけても秘密はけして外部に漏れません。
お金を払うってそういうことですよね?


「柴田さんでしたっけ?前世は見えたんですか」
「うん。齧歯目。」

8 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/04/30(水) 00:50



千客万来。
初々しい中学生やらドスのきいた三十路過ぎやら
いろんな人がいろんな悩みを運んでくる。

不思議な人たちと不思議なこと。



「これって超能力関係なくないですか」



でも、実際ほとんど便利屋稼業。


「わかってないね。美貴たちの仕事に必要なのは超人じゃないよ」


視力が6.0あったら超能力
世界の輪郭はきっと変わってくる
0.1より、ちょっとは役に立ちそうじゃん。


9 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/04/30(水) 00:51


「みんな所詮人間だから。」
以前そうだったモノもいれて


来るモノは拒まず。


揃いも揃って片手間フリーター感覚。
時にお気楽、時にお節介、
首を突っ込んで
解決できればするし、出来ないときもあるし。



そして、今日も依頼がまいこむ。


10 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/04/30(水) 00:51





「ガキさん、電話なってる」





11 名前:Max 投稿日:Over Max Thread
このスレッドは最大記事数を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

Converted by dat2html.pl v0.2