9 鋼鉄のやうに

1 名前:9 鋼鉄のやうに 投稿日:2006/03/06(月) 13:50
9 鋼鉄のやうに
2 名前:9 鋼鉄のやうに 投稿日:2006/03/06(月) 15:04



愛ちゃんに切羽詰った声で携帯で呼び出されたわたし新垣里沙は、
指定された通りの場所に向かっていた。そこの角を右、突き当りを
左、といった具合の要領を得ない道案内に一抹の不安を抱いていた
けれど、最後に見た女子トイレのマークを見てそれは嫌が応にも膨
れ上がっていった。そして、禁断の扉を開けてわたしが目にした光
景は。
3 名前:9 鋼鉄のやうに 投稿日:2006/03/06(月) 15:04




尻を丸出しにしてこっちを見ている愛ちゃんだった。



4 名前:9 鋼鉄のやうに 投稿日:2006/03/06(月) 15:05
水を打ったように静かなタイル張りの部屋。
何なの、これ。
まさかまたドッキリ? にしてもこれはないだろう。いくら娘が落
ちぶれたからと言ってうら若き乙女に尻を出させるはずがない。第
一、どうやってそんなものをオンエアすればいいのだ。とにかく、
わたしは尻を出したまま固まっている愛ちゃんに声をかけた。

「愛ちゃん、何やって……」
「ガキさん、カンチョーしてくれ」
「は?」
「ほれ、これで」
5 名前:9 鋼鉄のやうに 投稿日:2006/03/06(月) 15:06
愛ちゃんは頬を赤らめながらそっとイチジクの形をしたそれを差し
出した。
カンチョー?
まさかこれだけのためにオフの日に呼び出したの?
て言うか何でわたしが?

「えっ?…えぇっ!?」
「もう腹ん中でかちこちに固まってるんやよ。だから早く」
「…マジで? て言うかさあ、愛ちゃん自分でやんなよ」
「ガキさんにしか頼めんがし」
6 名前:9 鋼鉄のやうに 投稿日:2006/03/06(月) 15:07
わたしにしか頼めないなんてそんな。
ここで自分の中の振り子が「愛ちゃんにカンチョーしてあげる」側
に傾いていることに気づく。いや、おかしいって。大体愛ちゃんは
いつもそうだ、て言うよりこれは愛ちゃんだとか愛ちゃんじゃない
とか関係ない次元のレベルなんじゃないだろうか。

「もう、自分でやんなよ。今年二十歳になるんだからさあ」
「う○こが出ないんやって」
「そんなの知らないよ。大体あたしがやんなくてもできるでしょ!」
「ガキさんやないとダメなんやって。あーしの肛門もそう言うてる」
「えー…ホントに言ってるの?」
7 名前:9 鋼鉄のやうに 投稿日:2006/03/06(月) 15:08
愛ちゃんは二つ返事で頷いた。どうやら彼女にはハロモニのPK合
戦以来のピンチが訪れているみたいだった。わたしは今まで何を渋
ってきたんだろう。ここで助けなくて何が5期の絆だ。困ってる友
に手を差し伸べることこそモーニング娘。なんじゃないだろうか。

「えー…もう、ホントに?」
「思い切ってぶすってやるんやよ」
「しょうがないなー…」

わたしが観念して愛ちゃんの手からイチジク浣腸を受け取ったその
時、かすかに彼女の顔がにやりと笑ったように見えた。
8 名前:9 鋼鉄のやうに 投稿日:2006/03/06(月) 15:09
「やっぱやめとく」
「えー、何でや」
「だって愛ちゃんのためになんないじゃんか」

何だかわからないけど、わたしの眉毛センサーが久々に危機を感じ
取ったのだ。人間はたとえ手足を切り離されてもその感覚だけは体
に残ると言うけど、まさか自分の眉毛にも同じ現象が起こるなんて。
とにかく気をつけるに越したことはない。

「とにかくダメなものはダメ! 自分でやんなさい!」
「ガキさんひどいわ。あーしの中で鋼鉄の化け物がじゃみじゃみに
暴れてるってのに。ガキさんは血も涙もない女やざ」

愛ちゃんはただでさえサル顔なのにその上顔を真っ赤にさせてキー
キーわめき始めた。こうなるともう吉澤さんでさえ彼女を止められ
ない。もうこうなったら出逢ったこと自体が罪、わたしは観念して
愛ちゃんにチューッと注入することに決めた。
9 名前:9 鋼鉄のやうに 投稿日:2006/03/06(月) 15:11


「え、と…ここ? ここに挿せばいいの?」
「ゆっくり挿すんやよ。ちょっとでも傷つけたら訴えるがし」

て言うか何で人にこんなことを頼んでるくせにやたら高圧的なんだ
ろう。でもそれが高橋愛クオリティ、もう5年近くもこんな理不尽
な目にあってるからどうでもいいや。かなりわたしは投げやりにな
っていた。
しかしながらこの*をこんな間近で見るなんて、肛門科の先生でも
そうはないんじゃないだろうか。人体の不思議展inレストルーム、
なんて思いながら*を見ていると何だか*が愛ちゃんの顔に見えて
きて思わず赤面してしまった。
10 名前:9 鋼鉄のやうに 投稿日:2006/03/06(月) 15:12
「何顔を赤らめてるんやよ、さっさとやるがし」
「へーい」

もう一個の肛門がうるさいので、早速作業に取り掛かることにした。
レギュラー満タンでお願いします。
がちゃ。ずるっ。ちゅううううう。
はい終了。
あとは愛ちゃんにとっとと個室に移動してもらって、鋼鉄のような
アレを出してもらうだけ……
11 名前:9 鋼鉄のやうに 投稿日:2006/03/06(月) 15:12

「あ…もう出てまうて」
「うそ?!」
「ありゃりゃりゃ」
「なになになに、ちょ…こんなとこでやめてよ! 愛ちゃん仮にも
アイドルでしょ、石川さんだってこんなとこじゃ本当に
( ^▽^)<4714! だって、もーーバカ!!」
12 名前:9 鋼鉄のやうに 投稿日:2006/03/06(月) 15:13




彼女の体温は私を芯まで温めている。


13 名前:9 鋼鉄のやうに 投稿日:2006/03/06(月) 15:13
私は
14 名前:9 鋼鉄のやうに 投稿日:2006/03/06(月) 15:14
生まれてはじめて
15 名前:9 鋼鉄のやうに 投稿日:2006/03/06(月) 15:14
孤独から解放された気がする。

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