7 らんじぇりー
- 1 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/06(月) 08:44
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7 らんじぇりー
- 2 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/06(月) 08:45
- 「愛ちゃん!」
「ん?」
振り返ると、美貴は両手を広げておねだりのポーズをしている。
あの美貴ちゃんがこういうことするなんて信じられる?
あっしの前での美貴ちゃんはいつもこんな感じ。
美貴ちゃんが何をおねだりしているのか、すぐに思いついたけど、わざととぼけてみる。あっしだってこれくらいの駆け引き出来るんやよ。
- 3 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/06(月) 08:46
- 「愛ちゃん、今日は美貴の誕生日なんだけど」
「へ、そうやったっけ、それはおめでとう」
「ひどーい まさか忘れてたの!!」
美貴の顔からさっきまでの甘えた表情は消え、テレビでおなじみのあの怖そうな表情に変わった。
ヒィーン、このままだとあっしの身が危ないやよ。
ここらが潮時と愛は用意していたプレゼントを美貴に渡した。
- 4 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/06(月) 08:46
- 「ほれ!」
「あ、ありがとう」
美貴の顔はみるみる穏やかになった。
美貴ちゃんも意外と単純な性格しているんやね。
「美貴ちゃんの誕生日忘れるはず無いんやよ」
「愛ちゃん、開けても良い?」
「ここで開けるのけ?」
「うん 今見たい」
「ええけど、他の人には見せんといてな」
「2人だけの秘密ってことね。良いね〜愛ちゃん」
美貴は乱暴に包装紙を破って箱から紐のようなものを引っ張り出した。
- 5 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/06(月) 08:47
- 「どや、可愛いやろ、美貴ちゃんすごっく欲しがっとったし、あっしが代わりに買ってきた」
「Tバックが欲しいなんて言ってないし、」
「ラジオで言ってたやん」
「それは・・・」
美貴は説明しかけてやめた。
愛がわかるまで説明したら何時間かかるかわからないからだ。
- 6 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/06(月) 08:48
- 「嬉しくないの?」
「もしかして、これマジで美貴に履いて欲しくて愛ちゃんが選んだの?」
「そーやけど?」
「うそーギャグでしょ?美貴にこんな恥ずかしい下着着せて愛ちゃんは何したいの?」
愛は美貴の言っていることはよく分からないが、自分はとんでもない勘違いをして美貴を怒らせてしまったことには気づいた。
「も、もちろんギャグに決まっとる あたりまえやよ」
ここはギャグってことにしておいた方がよさそうやね。
一応もう一つプレゼントがあるし、そっちが本命ってことにしておこう。
- 7 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/06(月) 08:49
- 「ふーん、そうだよね」
美貴ちゃんのあっしを疑うような視線が痛い。
早く話しをそらさないとあかん。
「み、美貴ちゃん箱の下も・・そ、そっちが本命やから」
「ギャグ用のプレゼントまで用意して、愛ちゃんも中々腕をあげたね」
美貴の機嫌が最高潮に良くなっているのが愛にもわかった。
「どれどれ」
薄い生地をひっぱり出して美貴は目の前に広げた。
出てきたのはスケスケのキャミソール。
透けた生地の後ろから美貴の顔まではっきり分かる。
- 8 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/06(月) 08:49
- 「愛ちゃん!!」
あれ?あっし、またハズしちゃったかな?
美貴ちゃんの目が少し怖い。
「愛ちゃんさー、これって美貴どんな時に着たら良いの?」
「ね、寝るときとか」
「こんなにスケスケなのが愛ちゃんの趣味なんだ」
「ち、ちがう」
「愛ちゃん あの出っ歯の事エロ親父って言ってたけど、愛ちゃんの方がよっぽどエロ親父じゃん」
「美貴ちゃんこれは誤解やて」
「何が誤解なの?」
「だってあんなに美貴ちゃん欲しがってたから」
「だーかーらー」
- 9 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/06(月) 08:50
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「・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
30分くらい美貴ちゃんの声があっしの頭の上を通過していた気がする。
どうやらあっしのあげたプレゼントが美貴ちゃんを怒らせてしまったことは確かなようだ。それにしても美貴ちゃんは何で怒ってるんやろ。
般若のような形相で怒る美貴ちゃん見てたら涙が出てきた。
「あ、愛ちゃん 泣いてるの?」
愛の涙に美貴は明らかに動揺していた。
「な、泣いてえんし」
「泣いてるし」
「ほ、本当は嬉しかったよ」
「い、いらないなら捨ててもええよ」
愛はわざとらしく涙をぬぐった。
女ってズルイ生き物やね。
- 10 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/06(月) 08:52
- 「だ、大事にするから」
美貴ちゃんはやっぱり優しいやね。
あっしの涙にすっかり騙されてる。
すっかり機嫌を直した美貴はTバックの下着をゴムのおもちゃのようにのばして遊んでいる。
「愛ちゃん これ結構高かったでしょ」
「今週のお小遣い全部使っちゃった」
「まだお小遣い制かよ!!」
「うん、今は特に欲しいもんも無いし、親に管理して貰った方が楽やし」
「愛ちゃんは相変わらず子供だね」
「もう19やよ」
愛は少し顔を膨らませて怒った。
「美貴より2つも下じゃん」
美貴はそう言いながら肩を掻くような仕草をした。
- 11 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/06(月) 08:53
- 「美貴ちゃんどこか痒いの?あっしが掻いてあげようか?」
「ち、ちがう、ちょっとブラがずれて・・・フゥ 直った」
「何やブラか せっかくあっしが掻いてあげようと思ったのに・・」
「今度痒いときお願い」
美貴はずれたブラが気になるのか、しばらく肩をもぞもぞさせていた。
- 12 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/06(月) 08:54
- 「あっ」
ピコーン。
そう言うことやったんやね美貴ちゃん
謎は全て解けた。
- 13 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/06(月) 08:55
- 「美貴ちゃん あっし分かったよ」
「何が?」
「さっきはごめんな〜」
「え?」
「ホントごめんな〜」
「そんな謝らなくてもいいから」
「何でさっき美貴ちゃんが怒っていたのかやっと分かったんやよ」
- 14 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/06(月) 08:55
- 「やっとかよ でも美貴も愛ちゃんが美貴で変な想像してるって勝手に誤解して怒っちゃったし、それに折角愛ちゃんがくれたプレゼントだもん。大事にするよ。流石に着られないけどね」
「美貴ちゃんほんとごめん 今度プレゼントする時は絶対忘れへんから」
「えっ?」
- 15 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/06(月) 08:56
- 「美貴ちゃんが怒ったのはあっしがブラ買うの忘れたからでしょ。
パンティがあってブラジャーが無いってプレゼントも考えてみたら失礼やよね。
でも美貴ちゃんにはまだブラはいらないかなっておもって・・・・」
- 16 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/06(月) 08:57
- 「こーのーエロ女!!!!!!!」
- 17 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/06(月) 08:58
- おしまい
- 18 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/06(月) 08:58
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