Little Prayer
- 1 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:12
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35 Little Prayer
- 2 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:13
- これは、まわりを山に閉ざされた、とある町のお話。
煙が猛り、荒れた路面にはアスファルトの欠片が無機質に散乱している。
石炭が焼け焦げた臭いが鼻についたが、ここに住む多くの者には慣れたものだった。
細いギターの音色が人々を酔わせる。
少しでもお酒が入っていれば、それはとても陽気な気分になった。
町の灯かりは薄暗いランプシェードだけで、夜に出歩く人たちの顔は覗き込んでもよく見えない。
『詩はいかがですか』
俯き、酷くよれた帽子から声が洩れた。
振り向き足を止めると、やれたギターを抱えた吟遊詩人が膝をつき、
右手をこちらに差し出している。
「そうね、一曲もらおうかしら」
少女はおしとやかに笑って答えた。
- 3 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:14
- *
流れる華やかな風景はとても珍しく目に映り、耳はその足音だけを追っていた。
突然、音が消える。
絵里が詩人に呼び止められると、私は足が縺れ、つんのめった。
「そうね、一曲もらおうかしら」
その頬を緩めて笑った時の、穏やかで柔らかい表情が好きだ。
ゴシック調のドレスの裾には花を模ったレースがついている。
町の炭鉱を仕切る家柄に生まれた絵里は、とても裕福なお嬢様だった。
黒革のがま口財布からお札を一枚取り出すと、吟遊詩人に握らせる。
『ありがたきしあわせ』
「どういたしまして。れいなも聴きたいでしょ?」
「うん、聴きたい」
微笑みかけるその表情に、私はまた嬉しくなった。
この時ばかりは絵里を独占しているような気がしたから。
代々、田中家は亀井家に仕える家系にあった。
本来ならば十五の年を数えてから仕えるのだけど、この町の空気で喘息を患い、
体を悪くした両親に代わりが私である。
亀井家で住みこみで働き、身の回りの小さなことをお世話させてもらっている。
- 4 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:15
- 「わぁ、綺麗な音色ね」
「うん」
詩人をよく見ると、まるで魔法使いのような深く尖った帽子を目深く被っている。
横からはウサギの耳ようなものがひょっこり飛び出していたが、多分、人目を惹く飾りだろう。
詩人は時折こちらの表情を窺い、また自らの語りに陶酔する。
ギターのことはよく知らないし、詩人が何を弾いていたかも分からなかったけれど、
その奏でられた音色は町に溶け込み、私たちを酔わせた。
絵里は胸の辺りで祈るように手をあわせ、目を閉じている。
もし絵里が曲に合せて踊れば、絵に描いたように綺麗だと思った。
絵里と踊りたい。
絵里と踊りたい。
けれど言わない。私から絵里には何も言わないように決めている。
嫌われると嫌だから。絵里の心に嫌悪感は必要ないから。
絵里の言葉に精一杯の返事はするが、私はあまり喋らない。
絵里の言うことが全てだ。
踊りはしなかったけれど、絵里の体はゆらゆらと揺れていた。
それがとても可愛らしくて、私はまた絵里を好きになった。
深く眠れた夜だった。
- 5 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:16
- *
私は絵里に呼ばれて絵里の部屋で遊んでいた。
頃合いだったので、おやつのクッキーとオレンジジュースを一緒に運んだ。
「ここが"ソ"よ。次の"ファ"がここ。さぁ、やってみて」
「う、うん…」
絵里はピアノが弾ける。
天井が高いモダン調のお部屋の中心に、その大きなグランドピアノはあった。
深みのある黒には私の顔がくっきりと映り込む。
それは絵里が一生懸命に教えてくれるのに上手くできない自分の顔で、酷く情けないものだった。
「ちょっと・・・むずかしいね・・・」
「そっか。そうだよね」
「あ、あの、絵里は全然悪くないんだよ。私が馬鹿だから、あまり覚えれなくって」
一瞬、困った表情を見せた絵里に焦った。
駄目な私は本当に上手く覚えれなくて困惑する。
この頭と体が機械だったら間違わずに出来るのにな、なんて時々考えたりもする。
どれだけ祈ってもそれは叶わないけれど、何とか絵里を喜ばせたかった。
- 6 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:17
- 「絵里が弾くから、れいなはちゃんと聴いててね」
「うん」
細い足で支える木の椅子に腰掛け、絵里の横でピアノを聴く。
私にとってそれはどんな音楽家のどんな曲よりも特別に思えた。
「ピアニストになりたい」と、絵里は私にこっそり教えてくれたことがある。
恥ずかしいから誰にも教えてないと言っていたから、絵里と私の秘密だった。
「絵里はピアノが上手だね」
「ありがとう」
曲がもうすぐ終わるというところだったけれど、それよりも少し早くノックがピリオドを打った。
「失礼します。絵里お嬢様。さゆみ様がおみえになりました」
「本当?お連れしてくださる?」
執事の男がそう告げると、絵里の表情はぱっと華やいだ。
「承知致しました」
執事はすぐに案内に向かい、部屋に一人の女の子を連れてきた。
「ごきげんよう、絵里」
「さゆみ、来てくれたんだ。嬉しい」
「うん、お父様が絵里のおじ様にお仕事のお話があるからって。一緒に来たの」
さゆみは道重鉄道の一人娘で、絵里と同じお嬢様だった。
亀井家から石炭を買い、鉄道を動かしているため、繋がりの切れない関係だ。
ある時、さゆみのお父様がさゆみをここに連れて来てから、絵里とは仲が良い。
- 7 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:18
- 「最近、お父様同士でお話が多いね」
「そうね。でも私たちが会える回数も多くなるから、いいじゃない?」
「うん」
「あら、れいな。居たんだ」
さゆみは面白くなさそうに私に話しかけた。
「こんにちは・・・」
「れいなに絵里のピアノ聴いてもらってたんだ」
「そ。じゃあ今から私が聴いてあげる」
そういうと、お客様が来たことで立ってしまった私を余所に、腰掛けていた椅子を取った。
場所がなくなったので私は挨拶をして出ていこうとしたが、絵里に呼び止められので
ピアノとは少し離れた奥の方で、二人の姿を見ていた。
さゆみはお人形さんみたいで可愛いし、フリルのついたお洋服も絵里と同じくらい似合う。
私なんかではとてもじゃないが敵わない。
絵里には身分相応のお友達が必要だから、仕方がないとも思う。
使用人と仕える身、普通ならば身分を弁えるのだけど、それがとても悔しく思える理由があった。
- 8 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:19
- それはある日のこと。
今日と同じようにさゆみが遊びに来たときだ。
「見てもらいたいものがあるの。私の小さな頃の写真よ。
書庫からとってくるから少し待ってて」
と、絵里が部屋を出ていった。
さゆみはそのことを横目で確認すると、おもむろに絵里の鏡台の引き出しを漁りだした。
「ふーん、さすがは亀井家のお嬢様。良いの持ってるじゃない」
「さゆみ、勝手に触っちゃ駄目だよ」
「いいじゃない、別に。それにあなたが私に指図する身分でいて?」
「いや、その・・・」
絵里は友達のように接してくれたけれど、さゆみとは外の関係である以上、
決して埋まることがない身分の溝があった。
私が注意することは道重の家元に逆らうことを意味する。
「これ可愛い。あ、これも」
そしてさゆみはそのブローチを、洋服のポケットにしまった。
「ちょっと」
「ん?なに?こんなもの、絵里にとっては何ともないわよ。すぐに買ってもらえるんでしょ」
「そういう問題じゃ」
「もちろん、れいなは言わないわよねぇ?分かるでしょ?どうなるか」
「・・・」
「私の言うことと家に仕える人間の言うこと。周りがどっちを信用するかなんて、あなたの頭でも
分かるわよね。その気になればあなたが取ったことにすればいいんだもの。
そうすればここを追い出されるわ。困るでしょう?」
- 9 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:20
- 絵里に言おうか。でもさゆみが言った通り、揉めれば立場が悪い。
例えそれがさゆみのポケットに入っていたとしても、上手く誤魔化されるだろう。
それにはとても胸が痛んで、どうしていいか分からない私は恐くて震えていた。
どんなに願おうと、小さな私ではどうすることもできなかった。
ずっと絵里の傍にいたい。
二人の後ろ姿を見ていると、そのことが頭を過ぎった。
絵里は誰にでも優しいから、傷つけずに全てを話すのは困難だ。
絵里が悲しめば、私も悲しくなる。
上手くやり過ごすには、私が黙っていればいいんだ。
「あ、お飲み物がなくなってる。入れてくるわね」
ふと、絵里の言葉で我に返る。
「それなら私が入れてきます」
咄嗟に発した私のそれは敬語だった。
以前、敬語はやめて欲しいと絵里に怒られたことがあったが、まだどこかで遠慮しているのだろう。
「いいよ。れいなもさゆみも座ってて。私ね、お紅茶の煎れ方を先生に習ったの。
きっと美味しくなるわ。少しの間、待っててくださらない?」
「うん・・・」
「楽しみにしてるわ」
多分、私が慌てたのは絵里を使わせてはいけないと思ったことよりも、さゆみと二人になるのが
恐かったからだと思う。この嫌な空気はいつものことだ。
扉の音が絵里が出て行ったことを告げる。
さゆみは立ち上がり、ゆっくり歩きながら部屋を見渡し始めた。
私は目を合わさないように下を向いた。
- 10 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:20
- 「れいな」と呼ばれて、体が強張った。
冷たい口調はいつも通りだったけれど、今日はそれを余計に感じる。
「言ってないんだ、あのこと」
「・・・うん」
「モノ分かりのいい子だこと。というより、私が言った通りでしょ?あんなものの一つや二つ
なくなったって分かりはしないわ。あなたが考えてる程、私たちお嬢様は物に固執しないのよ」
あの晩、絵里は何も言わなかったけれど、少し悲しそうな顔をしていた。
それがあのことと関係していたかは分からない。
だけど。
さゆみの言っていることは本当だろうか。
やはり私には絵里やさゆみの考えることなんて分からないのだろうか。
「気に入らないのよ。あの子。なんか、私が持ってないものばかり持ってて。
あなたもそうよ?気に入らない」
「・・・」
さゆみは静かに怒っていた。
子供がごねるのと、プライドを傷つけられたものを合わせたようにも感じられた。
それは重圧のようにひしひしと私に圧し掛かる。
さゆみが話しを区切る度に、部屋はしんとした。
さっきまで部屋を包み込んでいた音はなく、弾き手をなくしたピアノはただ無機質に存在している。
- 11 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:21
- 「まあいいわ。いずれ絵里も、私とあなたような関係になるのだし」
突如、空気を変えてさゆみが言った言葉に、私は耳を疑った。
依然として私が割って入ることはできなかったが、今私の目の前にいる"お嬢様ではない"さゆみは
壊れたレコードのように止まらず、次々と事情を吐き出していく。
何も気にかけずに言うさゆみは、私という人間の無力さを悟っているかのようだった。
「絵里の会社ね、うちが乗っ取るの。まぁこれは絵里には内緒なんだけど。分かるよね?
お父様と一緒に頻繁にここを出入りしているのはそういうことなの。
それでね、ついでにもう一つお父様にお願いをしたわ。
ここを乗っ取るだけじゃなくてね、完全に潰して欲しいって!ね?素敵だと思わない?
お嬢様はこの町に二人もいらないのよ」
私は事実を聞かされると、ふっと気が遠くなった。
私にとって、さっきさゆみの言ったことはあまりに現実離れをしていて理解できなかったけど、
さゆみが「お金持ちって何でもできるのよ」と加えると、妙にリアルに感じて手が震えた。
「れいなも居場所がなくなって困るわね。そうだ、私が雇ってあげる。
私の家来よ。楽しみでしょう?」
さゆみは蔑むように私を見つめたが、そんなことよりも、すぐにでもどうにかなってしまいそうな
絵里を思うと、無性に泣きたくなった。
絵里がさゆみに騙されているのが悔しくて仕方がなかった。
それでも絵里は、事実を知らないままその時を迎えるのだろう。
また、私がそのことを告げても、笑って否定し、許してしまうのだと思う。
絵里は優しいから。
そう思うと、胸が締め付けられ、またどうしようもなく絵里を想った。
- 12 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:22
- ノックがしてから間もなくドアが開き、部屋一面にオレンジペコーの甘い香りが広がった。
「良い香りね。私も先生に習おうかしら」
「飲んでみて。きっと美味しいわ」
それから私は一言も喋らず、美味しいと聞かれては、ただ頷くだけだった。
二人の楽しそうな会話からは、明日、それぞれの両親と一緒に炭鉱の見学に行くと聞こえた。
返ってきたとき、絵里はピアノが弾けない体になっていた。
- 13 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:22
- *
「私なら大丈夫よ」
絵里の部屋の、花瓶の花を変えるのが、お世話の一つとして増えた。
あの日、さゆみと炭鉱へ向かった絵里は、誤って削岩機の一部に挟まれた。
命は取り留めたが、その代償としてか、絵里は右手を失ってしまい、機械の腕が取り付けられていた。
手を握っても、その残酷な冷たさしか伝わらない。
「れいな、その花はなに?」
「スイレンだよ」
「そう、綺麗ね」
花に見とれてうっとりした絵里は、スイレンなんかよりずっとか綺麗だ。
花言葉は清純な心という。絵里にぴったりと思って買ってきた花である。
花の本を開いては、私は毎日町の花屋さんに出向いた。
絵里が飽きないように、絵里が微笑んでくれるように、毎日違う花を飾った。
そんなことしか出来なかった。
- 14 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:24
- 絵里を想いながら、今日も町へ出たのだった。
町を宵の音色が包み込み、ランシェードのオレンジが体を柔らかく映し出すと、あの日のことを思い出した。
おつかいですっかり遅くなってしまって、早く帰らなければいけないのに、足はそれを拒む。
少し感傷に浸っていると、私を呼ぶ声が聞こえた。
「れいな」
「絵里!?」
頭の中は絵里でいっぱいで、その時は誰に呼び止められても絵里と洩らしてしまっただろう。
私を呼び止めたのはさゆみだった。
「こんばんは。ご機嫌はいかが?」
「こんばんは・・・」
事故後、さゆみは亀井の屋敷を訪れていない。
お父様はその後も幾度と足を運んでいるようだけど、さゆみは姿を見せなかった。
「絵里、残念ね。元気にしてるかしら」と頬を緩めて言うさゆりに、なんだか腹が立った。
- 15 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:25
- どれだけ経っただろうか。
コンペイトウを散りばめたように綺麗な夜空だったが、私はずっと下を向いていた。
終始、さゆみのペースで話をしていたのだけど、さゆみの付き人が迎えにくると会話を切り上げ、
そそくさとこの場を後にしようとした。
私もそろそろ行かなければならない。
その去り際だった。
「そうそう。絵里は背中に何かが当たったとか言ってたけど、私も肩に何かがあたったのよね」
私の膝は崩れ、さゆみの背中でさえ追うことはできなかった。
- 16 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:26
- それからまたいくらか時間が経過していた。
見知らぬ人に肩を叩かれようが、声をかけられようが、全てがうわの空で、おつかいで頼まれたチーズも
地面に落としてしまって、それさえ拾えない程の脱力感に襲われた。
絵里が知ったらどうなるだろう。
それは以前、さゆみが言ったこととは比にならないことくらいは分かる。
絵里の顔を思い浮かべるだけで、今にも泣いてしまいそうだった。
本人を目の前にしたら、それは想像もつかない。
さゆみが絵里からピアノを奪った。
その現実を思うだけで、気がふれそうだ。
唇を噛んで血がつたったが、痛みは感じなかった。
- 17 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:28
- 何処からか聴こえるギターの音色。
暖かくて、それでいて懐かしい音色。
『詩はいかがですか』
涙でぐしゃぐしゃになった私の前には、帽子を目深に被ったいつかの吟遊詩人が立っていた。
「こ、こんな時に、いらんと」
まっさらで何も頭に浮かばなくなった私は、つい村の言葉が出てしまう。
しゃがみ込んでいる私に合わせるように詩人もしゃがみ込み、肩を撫でた。
夏が近いというのに、その手はひんやりとしていて、熱をもった私の体を冷ます。
『今宵は夜空がとても綺麗ですから、サービスしますよ』
すると詩人は草臥れたギターで"星に願いを"を弾き始めた。
私は絵里に何をしてやれただろうか。
嫌われまいと、ずっと絵里に仕えたけど、結局は無力だった。
あの時、私がさゆみのことを話していたならば、未来は変わっただろうか。
『リトルプレイヤーは何を祈りますか?』
詩人が問いかける。
- 18 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:28
- ・・・絵里がピアノを弾けるようになりますように・・・と一生懸命祈ったが、
私の祈りでは雑踏に息細く掻き消えてしまいそうで、また泣けてきた。
遠退いていく意識の中から、町を歩く人の足音がしてくる。
白く、ゆっくりと、現実に引き戻される。
いつしか涙は止まっていた。
『その願い、叶えましょう』
- 19 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:30
- *
これは、まわりを山に閉ざされた、とある町のお話。
煙が猛り、荒れた路面にはアスファルトの欠片が無機質に散乱している。
カラッポの少女は、町のはずれにある小高い丘に立っていた。
夜空を見上げれば幾億もの星が煌びやかに目を惹き、流星になって今にも降ってきそうである。
下の望めば、町の明かりが宝石箱のように輝きを放っている。
これだけ景色、叶わぬ願いはないのだと、何処かの詩人が唄ったそうだ。
『その子にキミの腕をつけてあげよう。けれどそれでは"絵里"が悲しむのだろう?
だったらもう一本、キミの腕が必要だ。機械の腕はくれてやれ』
れいなは今から、さゆみのソレを奪いに行く。
- 20 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:30
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- 21 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:30
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- 22 名前:_ 投稿日:2005/06/19(日) 22:30
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