29 びよ〜ん

1 名前:29 びよ〜ん 投稿日:2005/06/19(日) 12:12
29 びよ〜ん
2 名前:29 びよ〜ん 投稿日:2005/06/19(日) 12:15
田中れいなが一人歩いていると、向こうからくねくねとした天敵
がやってくるのに気づいた。
なんかはぶられてるし影でヤンキーとか言われてるし二人だけに
なると気まずいし、適当にあいさつしてそのままスルーしようか
と考えていたら、

声をかけられた。
3 名前:29 びよ〜ん 投稿日:2005/06/19(日) 12:18
「れいな」
「な、なんね」

思わず身構えてしまうれいな。
そんな子羊みたいなれいなを他所に、絵里は後ろ手に持っていた箱
らしきものを差し出した。

「なにこれ」
「あげる」
「えー…要らんたい」
「いいから」

絵里は無理やり箱をれいなに渡すと、そそくさと通り過ぎてしまっ
た。
4 名前:29 びよ〜ん 投稿日:2005/06/19(日) 12:21
とりあえずあけてみようかな。
根が単純なれいなは、疑うこともせずに箱の縁に手をかけた。
これだかられいなはダメダメなのだ。相手はあの亀井絵里である。
黒いエピソードなら枚挙に暇がない亀井絵里である。
でもれいなはこれをきっかけにまた加入当時みたいな感じに彼女と
接するきっかけになるんじゃないかと思い、箱を開けた。
基本的に、楽観主義者なのだ。
5 名前:29 びよ〜ん 投稿日:2005/06/19(日) 12:22





びよ〜ん



6 名前:29 びよ〜ん 投稿日:2005/06/19(日) 12:26
箱から、ばね仕掛けのからくりが飛び出す。

「うわわわああああああああっっっっっ!!!!!」

田中れいなはびっくりして尻餅をついて倒れた。少し泣いた。大声
では言えないが、ちょっと漏らした。
ひどい、絵里、ひどいよ!
れいなは絵里のにやけた顔を思い出し、腹を立てた。そしてその怒
りを箱にぶつけようと、床に転がったそれを拾った時。
7 名前:29 びよ〜ん 投稿日:2005/06/19(日) 12:28
「ごめんね。
                           ―えり」

からくりがべろっと出した舌に書かれていた、メッセージ。

れいなは少し泣いて、そして大声では言えないが、ちょっと漏らし
た。
8 名前:29 びよ〜ん 投稿日:2005/06/19(日) 12:28
びよ〜ん
9 名前:29 びよ〜ん 投稿日:2005/06/19(日) 12:29
びよ〜ん
10 名前:29 びよ〜ん 投稿日:2005/06/19(日) 12:29
29 びよ〜ん

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