02 僕たちの時間

1 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/12/05(日) 20:27
02 僕たちの時間
2 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/12/07(火) 00:37
あめがしとしと降っている。

わたし亀井絵里の1日はぽけぽけぷぅ。

「コラー、カメー!!(モノマネ)」

「絵里、れいなと遊ぶっちゃ。え、先約…ならいいたい(モノマネ)」

「カメイサーン、リンリンノチャイナギャグ、キイテクダサーイ(モノマネ)」

「………ふぅ…」

「………」

はい、ぽけぽけぷぅ。
3 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/12/07(火) 00:41
やっぱり一人モノマネはいつやっても寒い。

れいなみたいに存在が寒い子だけにはなりたくない。

そんな思いで突っ走ってきた7年間はまるで夜行バスに乗ってるような気分だった。

目じりに湿っぽさを感じて、慌ててきつく目を閉じた。

考えないように考えないようにと努めていた
その日はもう一月の猶予を切っていた。
4 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/12/07(火) 00:44
このままじゃいけないことはわかってる。

最初の火花を散らす時分についつい声を出してしまうかのように。
しかしながら一度出してしまったものは止まらない。

「…アチ…アチチチ…アチッ…」

「……アチチッ……アチッ……アチィッ…」

きっとさゆなら、それが可笑しくてたまらなくなるのだろう。

でも私は、そうじゃない。

はぁ、ぽけぽけぷぅ。
5 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/12/07(火) 00:47
んー。

いっそのこと、世界中を金色に塗りたくりたい。

そうすればこの憂鬱な気持ちも吹き飛ぶはず。

さあ、やってきた。夕焼け空の伝道師。

世界のアイドル、亀井絵里だ。


塗りたくれ!
でっかいハケで。
空をどんどん染めていけ!

ぽけぽけぷぅ。
6 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/12/07(火) 00:48
こうなったらもう。

私の心はある決意に満ちていた。

世界はちっちゃくて丸いガラス玉みたいなんだって。

だとしたら、世界を変えるなんて、どうってことない?

世界じゃなくてもいい。せめて私の未来を。

ぽけぽけぷぅ。
7 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/12/07(火) 00:51
んなことを考えていると、頭の中から怒涛の波が押し寄せてきた。

これはレミングの集団自殺か、記憶の洪水か。

とにかく、いろんな人が雪崩れては落ち、落ちては雪崩れる。

福田さん石黒さん市井さんあいぼん…みんなあれしていなくなった人。

でも、その中に私はいなかった。
8 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/12/07(火) 00:53
よるが更けてゆく。

ベッドの向こうの鏡に、微笑みかける。

絵里が笑った。

夕闇の中に三日月のように鮮烈に、綺麗に。

私はしばらくこの笑顔を忘れていたのかもしれない。
9 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/12/07(火) 00:54
くよくよしない。

めそめそしない。

私はいつだってぽけぽけぷぅなんだ。

さあ、明日もがんばるぞ。
10 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/12/07(火) 00:55
これが
11 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/12/07(火) 00:55
最後の
12 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/12/07(火) 00:55
メッセージ
13 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/12/12(日) 16:59
14 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/12/12(日) 16:59
15 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/12/12(日) 16:59

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