21 ロボットJJ

1 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/29(日) 23:04
21 ロボットJJ
2 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/29(日) 23:04
UFA女子高等学校は三つの校舎からなっていた。
なっているが今回の話には一切関係ないので省略する。
時間が無い。それほどまでに我々の状況は切迫していた。
この物語は普通の建ぺい率の平凡な家の平和な朝からスタートする
愛と感動の物語なのだ。

佐紀が目覚めた時にはもう8時を過ぎていた。
佐紀は少し考えて学校に行くのをやめた。
仮に今日休んでも出席日数は足りているし親には言ってないが
大学には進学しない事にしたので今さら推薦だとか
内申書だとかそういうものは関係ない。
そう、ハロプロ卒業後の辻と加護くらい関係がないのだ。
とりあえず佐紀は携帯のメールチェックしてトイレに行って
ごしごしと顔を洗って部屋に戻った。
3 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/29(日) 23:05
「コラ!学校に行かないと駄目ダヨ!」
いきなり怒られた。とりあえずすいませんと謝ったが一体誰だ。
それにしてもどうやってここの部屋に入って来たんだ?
あいにくセコムには入っては居ないが2階だし窓には網戸もついている。
セキュリティは万全のはずだ。
「聞こえなかッタ?清水サン学校に行かないと駄目ダヨ!」
佐紀は驚いて言葉が出なかった。おしっこも出なかった。
さっきトイレに行ってなければ危ないところだったけど。
「あ、あなたは…誰ですか?」
「知らないの?ワタシはジュンジュンだよ!」
4 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/29(日) 23:05
挨拶もそこそこにジュンジュンはUSBメモリーを手渡した。
「これはモウ未来じゃツカッテないからキチョウだよ」
未来?佐紀はジュンジュンの顔を見た。未来という感じはしない。
考えた事はなかったが未来はもっと顎が退化して鋭くなると思っていた。
親友のみやみたいな感じというか。いや悪口じゃないんですよこれ。
体格は自分よりかなり大きい。力が強そうだ。
下手に逆らわないほうがいいかも知れない。

佐紀はパソコンを立ち上げてUSBメモリを差し込み
一応ウィルスチェックをしてダブルクリックをして中のファイルを見た。
動画だ。一体なにの動画なのだろう?ダブルクリックアゲイン。
佐紀のノートパソコンの画面には見知らぬ金髪の女の子が映っていた。
「佐紀ひいばあちゃん!元気やった?れいなやけん!しっとう?
あー説明せんと。れいな佐紀ひいばあちゃんの子孫やけん」
なんだこれは?佐紀はジュンジュンの顔を見たがジュンジュンは
何も考えてなさそうな顔でパソコンの画面を見ている。
金髪に下品な言葉使い。キャバクラ嬢を連想した。それにしてもどこの訛りだ?
年齢は自分と同じくらいに見えるが、これが自分の子孫とはとても思えない。
自分と同じDNAを持っているとは信じたくなかった。
見るに堪えなくてとりあえず動画を止める。
5 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/29(日) 23:05
というか子孫が居るって事は結婚するのか。
佐紀の頭の中を運命の出会い、恋愛、そして結婚。初夜。
やがて妊娠に至るまでが走馬灯のように流れた。ああん。そこはらめえ。
「ねえねえジュンジュン。私の未来の旦那様ってどんな人?」
「エット…確か清水サンの親友の夏焼サンの男友達ダヨ」
あー。みやの友達か。たまにグループで遊ぶ程度の関係だけど
なぜか育ちのよろしくない子ばっかりなんだよな。
そりゃ金髪のひ孫が出来るわ。
「しかも出来ちゃったヨ」
「え?出来ちゃった結婚って事?」
「そうダヨ。清水サンはナカダシされたよ」
うーむ。みやならともかく自分が出来ちゃった婚とは…。

相手は私のような色気のない体に欲情する変態だ。
ののたんの旦那のような変態に決まっている。
きっと嫌がる私を無理やり手籠めにするのだろう。
私は中出しされるのだ。抵抗できるように体を鍛えて牛乳を飲んで
腕立て伏せをしたところで無駄な努力に終わってしまうのだ。
この細い腕でその肉欲を跳ね返そうと思っても所詮私は女。
容赦なく中出しされてしまうのだ。それは避けることの出来ない未来。
変えることの出来ない決定事項なのだ。
6 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/29(日) 23:06
なんだか死にたいような気持になって再生ボタンを押すと
さっきまで止まっていたれいなが動き出した。れいなアゲイン。
「佐紀ひいばあちゃん、見ての通りれいなアホやけん。
このままじゃいかん。どげんかせんと!」
ここまできっぱり自分をアホだと認めるとは逆にすがすがしい。
しかしどうするつもりなのか。
「佐紀ひいばあちゃんが大学に行ったられいなの遺伝子が変わって
賢くなるはずやけん。佐紀ひいばあちゃんのせいでれいなアホやけんね!」
お前が努力しろよ。思わず呟いてしまったが当然れいなの返答はない。
画面の中でれいなの熱っぽいワンマンショーは続いた。
「そこで!そのジュンジュンを送り込んだっちゃ!
ジュンジュンはパンダ型…えーとなんで読むか忘れ…
思い出したっ!ジュンジュンは汎用二足歩行ロボやけん頼んだっちゃ!」
詳しくはジュンジュンに聞けと言って動画は終わった。やれやれ。
機械は苦手だからロボットとか困るんですけど。きっと使いこなせない。
ロボット?ジュンジュンを見るとニコリっと微笑んで言った。
「ソウ。ワタシ未来から来たロボットだよ」
7 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/29(日) 23:06
ここでロボットとは何なのかwikipediaからぬっちじゃなかった
引用して説明しよう。

>軍事活動やそれに付随する危険物処理などでは、
>人的被害(→戦死)を減らすためにロボットの導入や、
>様々な活動の機械化が進められている。
>米国では偵察や輸送など不意な接触に伴い戦闘に巻き込まれやすい分野で、
>日本では地雷処理など戦後処理の分野での開発が進められている。

つまりジュンジュンは嗣永さんや飯田さんみたいな関わると
面倒な人に対して使うといいよ佐紀ちゃん!
8 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/29(日) 23:06
ロボット…。そんなものは漫画の中の話だと思っていた。
ジュンジュンは見た目は本当に普通の人間とかわらない。
違うのは日本語が少しおかしい事くらいだ。
「本当に未来から来たロボットなのジュンジュン?」
「ウン。中国から来たヨ。ニーハオ清水サン」
中国産だったのか。食べなければ大丈夫だろうが
気を付けなければと佐紀は思った。
余談だが著者は中国についてはほとんど知らない。
広東とカントン包茎の関連性についても全然知らないし
仮性包茎だと陰毛を巻き込んで痛い事がある事なんて全然知らないよ!
9 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/29(日) 23:07
話を聞くとジュンジュンはれいなに雇われたロボットで
佐紀を大学に入れて未来を変えるために
佐紀が大学受験する前の時代に送り込んだらしい。
またwikipediaから安倍さん、じゃなくてぬっちすると
これがジュンジュンに近そうだ。

>近年では、エンターテイメントロボットの登場により、
>一般家庭に愛玩品や娯楽品、果ては「家族」という位置付けで
>様々な家庭用ロボットが発売されている。
>これらは主に、ペットという性格付けが強い事から、
>動物型の物が多く市場投入される傾向にある。
>その一方で、世界初の調理ロボットに本格的な家事を手伝わせたり、
>要介護者の介護作業を助けさせたり、ホームセキュリティの一環で、
>家庭内を巡回・警邏させる試みも始まっている。

ようは学習のお手伝いロボなのだろうか。しかし自分が大学に行ったら
色々変わってしまうのではないだろうか?
多分結婚する相手が変わると思うし。そうなると未来でれいなが
生まれないのではないか。その旨をジュンジュンに聞いてみた。
「え?生まれナイ?それは大変ダヨ!」
ジュンジュンが驚いている。ロボットでも驚くものなのか。
「ドウシヨー清水さん困ったヨ」
「知らないよー。未来とか難しくてわかんないし」
タイムマシン関係は考えれば考えるほどよくわからなくなる。
SFの知識を総動員して考えてたらお腹が空いてきた。
思えば朝から何も食べていないのだ。
10 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/29(日) 23:07
「ジュンジュンはご飯作れる?」
「モチロン。いっぱい食べマス」
会話が微妙に成立していない気がするけどまあいい。
佐紀はジュンジュンに朝御飯を作ってと命令した。
こう見えて佐紀は家事全般何も出来ないのだ。
ジュンジュンはポケットからさっと何かを出した。バナナだった。

「すごい。手品みたい」
驚く私の前でジュンジュンは華麗な指捌きでバナナの皮を剥いて
バナナを自分の口の中に押し込んだ。
「すごい。手品みたい」
ひと房あったバナナが文字通りあっと言う間に口の中に消えていく。
「フウ。美味しかったネ」
ジュンジュンの満足げな顔。それを微笑んで見ている私。
まるで新婚の夫婦のような幸せなひととき。
思わず頭をなでなでしたくなる。が、ちょっと待て
「おいこら私のバナナは」
ジュンジュンはコンピューターに難しい計算をさせた時のように
動きを止め尻からシュウウウと音を立てて排熱した。
すかしっ屁のようだったが匂いは爽やかだ。
「仕方ナイね。これホントは明日のほうが栄養価高いヨ」
ポケットからまたバナナを出してきた。すごーい。手品みたい。
まだ少し青いように見えたが食べられない事はなさそうだ。
11 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/29(日) 23:07
ジュンジュンから受け取ったバナナをもそもそと食べる。
観察するようなジュンジュンの視線を感じる。
「なに?」
「美味しいデスカ?」
「うん。ありがと。ロボットも御飯食べるんだね」
「ハイ。ほとんどがソーラーね。でも補助的にバナナを食べるヨ」
「バナナを食べないとどうなるの?」
「死ぬヨ。動けなくナル」
なんでも太陽光をエネルギーに変換できなくなるらしい。
「もしそうなったらバナナをここに入れてクダサイ」

ジュンジュンは座ったままスカートに中に手を入れて
ゆっくりと下着をおろした。
恥ずかしそうに佐紀の顔を見てココニ、ココニ入れてと言った。
スカートの中を覗き込むと足の付け根の付近に
一本筋の割れ目があった。
「ヒジョウジはここにバナナお願いシマス」
静止すると口は動かなくなるそうでそうなると
ここからバナナを体内に入れるしかないそうだ。
佐紀は黙ってジュンジュンから貰ったバナナをゆっくりと食べた。
12 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/29(日) 23:08
ジュンジュンが来てから一か月経った。
佐紀は勉強した。ダンスの勉強だったけれど。
大学にはもう行く気はない。
「れいなには悪いけど私はダンスをしたいから」
ジュンジュンは止めなかった。なぜなら佐紀のダンスが好きだったからだ。
佐紀の華麗なダンスはジュンジュンをジュンジュンさせた。
よく考えたら未来がどうなってもジュンジュンには関係ない。
佐紀のダンスを見てバナナを食べていればそれで充分なのだ。

「佐紀ひいばあちゃん。なんばしょっと!」
「うわ!れいな!」
突然の登場だった。一向に勉強しない佐紀にしびれを切らして
未来からやってきたのだ。れいなが。
「れいなのアホが治らんけん。佐紀ひいばあちゃん困るっちゃ」
鬱陶しいだろうなと思ったら本当に鬱陶しい女だった。
ジュンジュンが無表情で見ている。
13 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/29(日) 23:09
佐紀は大きく息を吸って言った。
「アホが治らないのはあんたがアホだからでしょ!アホアホアホ」
だがれいなも怯まない。
「アホはどっちっちゃ。ひいばあちゃんのアホアホアホ」
「うっさい死ね死ね死ね死ね」
「そっちが死ぬべきやけん死ね死ね死ね」
「やっぱりアホだねれいな。私が死んだらあんた存在しなくなるのに」
「え、れいなそんな難しい事わからんってわからんってアホアホアホ」
「このくらいわからないって死んだらアホれいな」
「あーうざいっちゃ。うきゃー。ジュンジュン帰るよ」

論破されたれいなはジュンジュンの手を掴んで
机の引き出しの中に入ろうとする。
言い忘れていたがれいなやジュンジュンは机の中のタイムマシンで
未来からやってきたのだ。
私はとっさにジュンジュンの手を掴む。
「イタイよ!」
左右から両手を引っ張られてジュンジュンが叫ぶ。
だが佐紀もれいなのジュンジュンの手を放そうとしない。
ここで手を放せばジュンジュンは未来に帰ってしまうだろう。
佐紀はこれ以上れいなと関わりたくないと思っていたのに
その手下のジュンジュンを帰らせたくないと思っている自分が不思議だった。
「イタイって!」
れいなはぶさいくな鼻を膨らませてジュンジュンの手をさらに強く引く。
佐紀も負けていない。間でジュンジュンが叫ぶ。
「佐紀ちゃんとイッショにイタイよ!」
振りほどかれたれいなが吹っ飛んでタンスの角で頭と足の小指をぶつける。
「佐紀ちゃん好きダヨ」
ジュンジュンは佐紀を抱きしめた。
「ジュ…んジュン?」
「ワタシ佐紀ちゃんがスキです。ダメ?」
「…駄目じゃないよ」
佐紀はジュンジュンにキッスした。
14 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/29(日) 23:09
駄目なのはれいなだった。白目を剥いて倒れたままだった。
「息シテないヨ」
これは困った。生ごみで処分すればいいのだろうか。
未来に送り返せばいいのだがあいにくタイムマシンは
時間移動の前に本人かどうか認証しないと駄目なので
この状況では未来には戻せないらしい。
「あ、そうだ」
佐紀はジュンジュンにバナナを貰うとれいなの下着を脱がせて
股間にバナナを入れてみた。
「人間も動くノカ?」
「まあまあ見ててジュンジュン」
佐紀はデジカメでれいなの卑猥な写真を何枚か撮って
ファイル共有ソフトで写真を流出させた。
「あれ?れいなサンが消えてキタよ」
「ネットに流出した写真や動画は半永久的に残るからね」
「ああ、ソレでその写真を未来で見たれいなサンが」
「うん。恥ずかしくて自殺でもしたんじゃないかな」
そして佐紀とジュンジュンは幸せに暮らしましたとさ。
15 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/29(日) 23:09
 
16 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/29(日) 23:09
  
17 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/29(日) 23:09
   

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