16 同輩
- 1 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/26(木) 12:41
- 16 同輩
- 2 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/26(木) 12:51
- 授業が終わり、里沙ちゃんと一緒に帰ろうと待っていたのだけど、
私が待ってるのを知ってか知らずか、ぐずぐずしてる里沙ちゃんに
いらいらがつのってしまう。私の気持ちをわかってるくせにいつも
はぐらかされてしまう。やっと出てきた里沙ちゃんと校庭に出る。
手を取ったのだけど、すぐに手が離れてしまった。
トイレの前に来て、急にもよおしてきて待っていてねと声をかけて
中に入る。個室に入って用を済ませると少しの間腰かけたままぼんやりと
里沙ちゃんの事を考えていると、誰かが入ってきた。
特徴のある話し声ですぐに石川先生とわかる。相手の人はすぐに出て行ったようだ。
石川先生は綺麗で優しかったので憧れていた先生だった
- 3 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/26(木) 12:57
- 急にある考えが浮かんだ。石川先生と、外で待っている里沙ちゃん。
私はいかにも苦しそうにうなり声を上げた。すぐに石川先生が声をかけてきて、
誰?どうしたのどこか具合が悪いの? 高橋です。と返事をした。
「高橋さんだったの、大丈夫?かまわないなら、入るわよ」
個室に入ってきた石川先生に、急にお腹が痛くなったと訴える。
「立てる?肩につかまりなさい、保健室に連れてくから」
その時、里沙ちゃんがトイレに入ってきた。私が出てこないので様子を
見に来たみたい。 里沙ちゃんは私と石川先生がトイレの個室から
抱き合うように出てきたのを見て一瞬固まっていたが、すぐに外に出ると
走り去る足音が聞える。私はすぐに追いかけたかったが、石川先生が
いるので出来ない。
- 4 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/26(木) 13:02
- 保健室で少し休んで、石川先生に礼を言ってから帰った。
足早に歩いていると、後ろでバタバタと近づいてくる足音がして
振り返ると里沙ちゃんで、追いついてくると私の手を握ってくる。
「里沙ちゃん、今日私の家へくる?」
うなずくと私の腕に腕をからませてくる。そのまま私の家へ帰る。
階段を登って私の部屋に入ると鍵を掛ける。少しの間見詰め合う。
やがて私が手を掴んで引き寄せると、するがままに体を寄せて身を預けてくる。
お互い吐く息が感じるほど顔を寄せると里沙ちゃんは私の唇を受け入れるように目を閉じる。
唇が合わさると強く抱き合う。
- 5 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/26(木) 13:14
- 結局、こうなるんやて。
里沙ちゃんの柔らかい頬を指でつつきながら、一人で溜息を吐く。
今日石川先生と一緒に居る所を見られた時は、もうだめだって思った。
私の方から仕組んだ事だけど、里沙ちゃんの驚きとも嫌悪ともつかない
顔を見て、今まで悪戯に仕掛けてた罰が当たったんだと思った。
呆れられると思ったのに、里沙ちゃんは追いかけてきてくれて。
でもそう考えると、あれだけ誘ったのにやっと抱く事になったのが今日、
里沙ちゃんて案外奥手なのかもしれない。
だって何度も私が欲情してたのはわかってたはずだもの。
自分を誤魔化せないくらいに、初めて会った時からずっと、
この子と触合いたいって思ってた。
- 6 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/26(木) 13:22
- ある意味お互いこれが、望んでた形なのかもしれない。
無理矢理にでも奪わなければ、私達はただ足踏みを繰り返すだけだった。
それに私は、倫理的には何も悪いことはしてないし。
たとえ人からどう思われようともこの行為は、私達の心の問題であって、
きっと人によっては取るに足らない事だったりするんだわ。
- 7 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/26(木) 13:27
- 「ん…愛ちゃぁん」
目を覚ました里沙ちゃんが、ちょっと恥ずかしそうな笑顔で私を引き寄せた。
真っ白な柔らかい腕に包み込まれて、つい数時間前の行為を思い出して
体の芯が熱くなってしまう。私の存在を確認すると、満足そうに笑ってまた眠りにつこうとした。
慌てて大丈夫なのと尋ねると、時計に目をやってから帰らなきゃ、と力無く体を起こす。
ああ、行ってしまうの
幸せは永遠には続かない。
- 8 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/26(木) 13:28
- 5期の
- 9 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/26(木) 13:29
- 絆は
- 10 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/26(木) 13:29
- 永遠に
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