07 …セブン…

1 名前:07 …セブン… 投稿日:2006/08/13(日) 17:24
07 …セブン…
2 名前:07 …セブン… 投稿日:2006/08/13(日) 17:38
 7は孤独だといった推理小説があったことを思い出した。

 外付けの螺旋になった非常階段の5階部分から昇って7段目。そこから6回を見上げた隙間に見えた顔と目が、合った。
 夏の昼下がり。
 台風一過の青天で、蝉の鳴き声が煩いぐらいだった。

 汗が、つるっと首筋から胸に落ちた。
3 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/20(日) 11:47
 顔は、ありえない場所からのぞいていた。
 普通なら、くるぶしから下しか見えないような隙間だ。
 靴ではなく靴下でもなく、覗いているのは、顔。
 二つの目。ピンク色のリップクリームが塗られたような唇。乱れた髪。
 見えたのはそれだけ。

Converted by dat2html.pl v0.2