59 こいはまほう
- 1 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/14(月) 23:58
- 59 こいはまほう
- 2 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/14(月) 23:59
-
「好きです!付き合って下さい」
ハロープロジェクトのコンサート後、他のメンバーが飯田さんの卒業に気を取られている隙を狙って
私は、がら空きになった楽屋の一室に彼女を呼び出した。
そして、勇気を出して決行した告白はいとも簡単に木っ端微塵に砕かれた。
少し、引きつった顔、上擦った声、落ち着かない動作。
その全てが私を拒否していることを物語っていた。
この告白は賭けなんかじゃなくて、成功を確信していただけに、私は余計にショックだった。
いける、そう思ったのに。
4年も待っていたのに。
片想いはすっかり熟成して後は恋から愛になるのを待つばかりだったなのに。
「ごめん、そんなふうに思えない」
結構、かなり、無残にそんなたった一言で私の片想いは引導を渡されてしまった。
砕け散った恋心を急いでかき集めると、私は笑顔を作って彼女に微笑む。
「なーんちゃって。嘘だよ、嘘。もぉ、本気にすんな、ばぁか」
「……嘘?マジで?」
「そう、うそうそ。大嘘。もぉ、マジになんだから私の方が焦るっつーの」
「な、なんだぁ。ちょっと本気で焦ったよぉ。やめろよなぁ、そういう冗談」
「にゃははぁ…」
- 3 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/14(月) 23:59
-
ほっと心の底から安堵したような彼女の笑顔に私は更に打ちのめされる。
あぁ、この人は本当に心から私に恋をするつもりなんてなかったのだ、という現実を
突きつけられる。
油断すれば零れ落ちてきそうな涙を必死でこらえながら私は微笑みを顔に貼り付けた。
この恋が受け入れてもらえないのならば、せめて友達でいたい。
それは私の未練たらしい哀れで必死な恋のなせる業だった。
4年も思い続けてきたのだ。
そんな簡単に終わらせることができるはずもない。
たとえ終わらせたと思い込んでいたって、終わるわけがないのだ。
それくらい、絶望的なくらい、私は彼女が好きで好きでたまらなかった。
もう、何が好きなのかわからないほど彼女の全てが好きでたまらなかった。
私の好意を拒絶したことすらいとおしいと思ってしまうほど好きなのだ。
彼女が、じゃっ今度泊まりに行くね、と何時も通りの笑顔で楽屋を出て行くと、途端に私
の瞳から涙が零れ落ちた。
哀しいというよりも、ただ何だか胸が痛くて仕方なかった。
それは失恋ではなかった。
時期を見誤ったという自分の愚かさを呪った涙だった。
いけないはずではなかったのだ。
- 4 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/15(火) 00:00
- ここ最近の彼女はやたらと私に甘えてきたし、連絡がなければ拗ねたし、私の行動を以前よりも
気に留めていた。それからメディアを通してのラブコールも多かった。
それは、普通に考えれば、普通の友達に示す友情の域を超えていたし、何より私を見つめるとき
の甘えた瞳に恋の揺らめきを見つけていたのだ。
ただ、それは全て私の甘く切なく愚かで滑稽な幻想だったのだけれども。
ぽろぽろと涙を零していると、不意に楽屋の扉が叩かれた。
私は慌ててティッシュで涙を拭うと2度咳払いをしてから、返事をする。
「はい」
「あ、まっつー?後藤だけどさぁ、ちょっといいかな?」
「え?ごっちん?ど、どうぞ」
がちゃり、と扉の開く音と共に遠慮がちにごっちんが顔を覗かせる。
私は、慌てて鏡を見て自分の目が赤くないのを確認すると、ごっちんの方へ顔を向ける。
「どしたのぉ?ごっちんがくるなんて珍しいな」
自分では完璧なつもりの作り笑いを浮かべてごっちんに微笑みかける。
ごっちんはそんな私を見て少し眉根を寄せると、ゆっくりと私の傍へ近寄ってきた。
- 5 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/15(火) 00:00
-
「ね、今、まっつーってば泣いてたでしょ。そんでもって、何で泣いちゃったかってーと、
藤本のミキティに振られちゃったからだったりするでしょ」
「え…そ、そんなこと…」
私は内心ぎょっとしていた。
何故、ごっちんがそんなことを分かるのだ。
そして、分かったからといって、何故私にそんなことを言ってくるのだろう。
困惑する私をよそにごっちんは話しを続けていく。
「ごとーはさ、てっきりまっつーとミキティはできちゃってるもんだとばっかり思っていたから、
すっごく驚いちゃったよ。大体ミキティもミキティだよね。思わせぶりもいいとこだと思うわけよ」
「ちょ、待って。待って待って。どうしてごっちんがそんなこと…」
私の言葉など聴いてないと言ったふうに話をしようとするごっちんを慌てて遮ると、ごっちんは哀しそ
うな表情で私を伺い見た。何だかとても哀れまれているようだった。
「どうしてもこうしても、皆そう思ってたと思うよ?だって二人は変なくらい仲良しだしさ」
「そ、それはそうなんだけど…。そうじゃなくて。どうしてごっちんが私がみきたんに振られたって知ってる
のかってことを聞いてるの」
「あぁ…。それは、うん。まぁ、そうだね。だから、そう、ごとーはまっつーの味方しようと思ってるんだ」
「え?何?何だって?」
「だから、ごとーはまっつーに協力するって言ったんだよ」
「や、そうじゃなくて…」
突っ込もうにも突っ込みどころが多すぎて、私が言葉を選び兼ねていると、ごっちんは一人納得したように
何度も首を縦に振り頷いている。
いかに普段から話しを聞かないと言われる人種の私でも、今の話しはさらっと流すわけには行かなかった。
恐らくごっちんは盗み聞きしていたのだろう。
それならそれで、仕方がないけれど、それをうやむやにされるのは何だか癪で、私はごっちんを問いただして
やろうと、ずいっとごっちんに身を寄せた。
すると、タイミングよくごっちんは私の右手をその両手で包むようにがっちりと握った。
- 6 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/15(火) 00:01
-
「大丈夫!まっつーの心のスキマはごとーが埋めたげるから」
「は?」
「ごとーはね、皆の心のスキマを埋めてあげたいんだ。ちっちゃい子も大人も老人も、皆のことを」
熱心な瞳で語るごっちんの言葉には嘘がないような感じがして、それが一層ごっちんを異様な人に見せる。
ごっちんを刺激してはいけない、頭にそんなことが浮かび、私はなるべく優しい声をごっちんにかけた。
「ね、ねぇ、ごっちん?その、ごっちんの気持ちは嬉しいんだけどさ、私は大丈夫だよ。心配してくれてすごく
ありがたいけど、心にスキマはないから全然平気」
「まっつーはそうやって健気にミキティを許しちゃうんだね。ごとーはそんなまっつーが哀しい。いいんだよ、
無理しなくて。ごとーが全部うまくいくように…そうそう、これこれ」
ごっちんは私の言葉を全く素直に受け取ってくれず、益々哀れみの表情を濃く浮かべると、私の右手を解放して
自分のポケットをごそごそと探り始めた。
それから蓋が白く、茶色い小瓶を取り出した。小瓶のラベルにはピンクのハートマークが描かれている。
いかにも胡散臭い。
「じゃじゃじゃじゃーん。これね、何だと思う?」
「アロマオイル…かな」
「ぶっぶー。何の捻りもない答えだねぇ。まっつーももう少しユーモランにならなきゃ」
それは、ユーモラーの間違えだろうと思ったのだけれど、私も正直自信がなかったので口にはしない。
ごっちんは小瓶を掌に乗せると、んふっと一度咳払いをしてから私の顔を真っ直ぐに見つめてくる。
それはやけに真剣で神妙な表情だった。
- 7 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/15(火) 00:01
-
「これはね、どんな嫌いなものでも好きにさせちゃう効果があるオイルなんだよ」
「ほへぇ…」
「あ、信じてないでしょ。まぁ仕方ないけどさ。でもホントなんだから。これをふりかけたものを口にした
ら、その口にしたものを好きで好きでたまらなくしちゃうんだなー」
ごっちんはそう言うとにへらっと、何も考えていないような顔で微笑んだ。
それから、私の手にその小瓶を握らせた。
「だからさ、まっつーこれでミキティもいちころだよ。恋なんてのは魔法なんだよ。だから、魔法を使ったって
ぜーんぜんずるいことじゃないんだ、って何かの漫画で読んだ気がする」
「漫画のうけうりかよっ!!」
「んーじゃあごとーのオリジナルってことにしとく」
「適当だなぁ。それよりそんなこと信じられないし…」
「信じないのはまっつーの勝手だけど…。じゃあさ、ダメ元で試してみてよ。もちろんお金とかそんな見返りは一切
いらないからさ」
ごっちんはそれから惚れ薬らしき液体の使用上の注意を説明すると、検討を祈るぽ、と言い残して自分の楽屋へと戻って
行ってしまった。
後に残された私は、いつもより数倍おかしかったごっちんの事が気になりつつも、惚れ薬に興味を奪われていた。
自分でも馬鹿みたいだと思う。
魔法なんてあるわけがないと。
けれど、どうせダメ元なんだから試してみればいいじゃない、そんな気持ちが湧き上がってくる。
「恋は魔法…魔法か…」
ポツリと呟いてみると、何だか急に可笑しくなってきて笑いがとまらなかった。
一頻り笑った後、私は少しだけ魔法を信じてみようか、なんて可愛らしく思っていた。
- 8 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/15(火) 00:01
-
◇ ◆ ◇ ◆
- 9 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/15(火) 00:02
-
そして、2週間後、奇しくも今日はバレンタインデー。
何かと理由を付けやすいイベントの夜、彼女は私の家に泊まりにやってきた。
いつも通りに私の部屋のタンスから勝手にジャージを取り出して着替えると、テレビゲームの前に座り、ゲームを始める。
私がお茶を出してあげると、それをごくごく飲み干しながら、ゲームのコントローラーをぽいっと私に投げ渡す。
「もーこのゲーム難しいからやだ。ファミコンないの?ファミコン。美貴さ、最近はまってんだ、ファミコン。
魂斗羅って知ってる?あ、知らない?すごいの。なんか、だーって敵いっぱいばんばん撃つんだよ。いっぱいね、そのすごくね。
だからさ、美貴クリアしちゃってさ、そのファミコンとかって簡単なのよ、最近のより。美貴はそう思うの」
「ごめん、たん、うちファミコンはないんだ」
力説する彼女を可愛いなぁと思いつつ、私はコントラとやらには興味がないのであっさり話しを終わらせてやると、彼女は
拗ねたようにぶーっと唇を尖らせた。
そのぶーたれた顔も、じわじわと肉の付き始めたぷよぷよの二の腕も、くびれない腰周りも、ぺったんこの胸もどれもとても
いとおしいな、と思う。
彼女を見ていると、そういう感情が突然閃きのように胸を揺さぶるのでとても困る。
そう、今も私は彼女のことが好きで好きでたまらなくなってしまっているのだ。
「亜弥ちゃん冷たいよ…、折角美貴が珍しく全クリしたカセットなのにさぁ」
「ん…、じゃ今度持ってきて?そんで一緒にしよ?」
「えー持ってくんのめんどいからいいや」
「なんだよ、じゃあ出来ないじゃんか」
「亜弥ちゃんも買いなよ、ファミコン。ついでにソフトもさ。最近昔のファミコンとか売ってるんだよ。カセットも一緒に売ってんの。
昔のやつがさぁ。美貴も昔お兄ちゃんとかとやったのとか売ってんのみてなつかしーって思ってさぁ」
「あー、うん。そだねぇ。じゃあ買おうかな…いつか」
「うん、買いなよ!カセットはね、ミシシッピー殺人事件がいいと思うんだ」
「それ、ホラー?」
「ん、違う違う。何かね、くそげぇって言うらしいよ。凄いらしい。ナイフとか飛んできたり落とし穴に落ちたりするんだってさ。
おもしろそうじゃない?」
「怖そうだからや」
「大丈夫だよぉ。ファミコンの怖いなんて怖くないから。美貴も一緒にやるし、ね?」
「う、うん…」
- 10 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/15(火) 00:02
-
何だか、ただ単に彼女の欲しいもの、やりたいものを買わされているような気もしないではなかったけれど、一緒にやる、という
その言葉に負けて私はファミコンとミシシッピー殺人事件というくそげぇの購入を約束してしまった。
上機嫌になった彼女はしばらく楽しそうにファミコンの話しをしていたけれど、ふと思い出したように、自分の鞄をごそごそと
漁り、文庫本くらいの小さな箱を取り出した。
「あ、これね、スタッフさんとかにあげたチョコの残りなんだけど余ったからあげる」
そう言うと、ぽんっと私に投げて寄こす。
「ありがとぉ、何かちょっと、余ったからってのが気に入らないけどもらってあげる」
「うわ、偉そう。いらないならあげない。返せ」
「いや、返さない。もう貰ったもん」
笑い合いながらふざけてチョコレートを取り合う振りをして、私は包み紙を開いた。
すると、中からは箱詰めされた5円だマンチョコが10枚綴り×2で合計20枚入っていた。
「うわぁ、懐かしい」
「でしょでしょ!もう、これ見つけたとき、これだって思ったね。もう咄嗟に亜弥ちゃんの顔浮かんだし」
「え?」
しまったと言う顔をして彼女は私を上目遣いで見上げる。
私の心臓はドキドキと早い脈を打ち始めた。
「余ったから、じゃないの?」
「あ、その。皆に買おうと思って、だから、一緒に、その…あー、はい。亜弥ちゃんにあげようと思って買いました。まる」
「うわぁ…」
やばい、すごい、やばい、マジで、めっちゃ、ホント、凄まじい、烈火のごとく、焼け付くように、焦がれるように。
とにかく、嬉しかった。
5円だマンチョコだけど。
20枚でも100円だけど。
とにかく、嬉しかった。
- 11 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/15(火) 00:03
-
ちょっと照れくさそうにしている彼女が心の底から可愛くて、私は何だか泣き出しそうになってしまう。
トイレに行ってくる、と突然立ち上がった私を不思議そうに見上げる彼女を尻目に私は洗面所へと向かう。
そして、あの日ごっちんから貰った惚れ薬を戸棚から取り出した。
「これをふりかけたものを口にしたら、その口にしたものを好きで好きでたまらなくしちゃうんだなー」
ごっちんの言葉が何度も頭をリフレインする。
どうしたら、これを使って私を好きになってもらえるか…。
そして考えた出した答えは…ちゅー。
小瓶の蓋を開け、オイルを小指に取るとそれを私は唇に塗りつけた。
そして、小瓶をポケットにしまい彼女のいるリビングへと向かう。
テレビを見てケラケラ笑っている彼女をぐいっと引っ張り自分の方へ向かせると、私はさっき貰ったばかりの5円だマンチョコを
一枚開封した。
「ね、ぽっきーちゅうしよ」
「はぁ?何でさ」
「何でもいいの、しよ?!」
「やです」
「しようよぉ、ね、たん?」
私は自分が一番可愛いと思われる角度で上目遣いを駆使する。
眉根を寄せて渋い顔をしていた彼女は仕方ないな、というように小さな溜息をついた。
「一回だけだかんね」
「うん、いいよ、一回だけ」
私は急いで5円だマンチョコの端を咥えるとついっと彼女にそれを突き出した。
「えー、これポッキーじゃないし」
「んーぅー」
「ったくしょうがないなぁ…」
渋々と言った感じで彼女がチョコレートの端を咥えた瞬間、私は獲物を狙う鷹のごとく唇目掛けて突進した。
むちゅう。
チョコごと食べてしまった彼女の唇はチョコレート味だった。
唇を離すと彼女は驚いた顔をして固まっている。
それから我に返ると赤い顔をしてぱっと俯いた。
- 12 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/15(火) 00:03
-
「なななな、なぁーんでそういうことを突然するかなぁ…」
「だって、たんってば可愛いんだもん」
「意味わかんない…」
「私は分かってる」
「な、何さ?」
「好き。たんが好き」
「す、好き…?」
「そう、たんが好き。食べちゃいたいくらい好きだから、食べちゃった」
「恥ずかしいこと言うなぁ、ホント」
「だって好きなんだもん」
「好き…えっと。なんだろう美貴、何か胸の辺りがドキドキするんだけど…」
「ふぇ?」
「何か突然、亜弥ちゃん見るとハァーンって気持ちに…、何これ…なんだろう」
まさか、と思ったけれど、私はこのチャンスを逃すわけにはいかなかった。
ごっちんの言葉なんてほとんど信じていなかったけれど、魔法はかかり始めたのだ。
振り掛けすぎると、やばいことになっちゃうから注意してねー。
そんなごっちんの注意が頭の遠くの方で響いていたけれど、そんなことはおかまいなしに
私はポケットから取り出したオイルを口に含むと、彼女を押し倒しながら口付けをして、
それを流し込んでやった。
真っ赤な顔をした美貴たんが私の下で悶えているのが見える。
そう、魔法は、本当に、あったんだ。
そうして私は美貴たんを手に入れた。
- 13 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/15(火) 00:03
-
◇ ◆ ◇ ◆
- 14 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/15(火) 00:04
-
近頃、美貴たんはホントに凄い。
松浦亜弥が好きすぎてやばいと専らの評判だ。
ファンクラブから出ている、グッズはもちろん、私設のファンクラブにも加入してしまったらしい。
まだ、私が直接見たことはないが、特攻服の後ろに『亜弥命』と刺繍を刺れ、あややはちまきをしめ
あややタオルを首に巻き現場入りするという話しを愛ちゃんがメールで伝えてくれた。
また、あいぼんからは、美貴たんが休憩中に私のアルバムを聞きながらコールの練習や振りの特訓を
しているという話も聞いた。
それから、紺野ちゃんからは私のアルバムを聞きながらくるくる回ったり、おかしな動作をしているの
で、何をしているのかと聞いたら『ヲタ芸』をマスターしているのだ、と楽しそうに語っていたという。
どうやら、恋の魔法は思いがけず強烈だったようで、想像していたものとは少し違っていたけれど、私は
満足している。
だって、美貴たんは本当に私の虜なのだから。
今日は久々に美貴たんに会える日。
楽屋の廊下を歩いていると、遥か向こうから
「あ〜ややっ!ヲイ!!」
という美貴たんの可愛らしい声が聞こえてくる。
「たん、元気ぃ?」
私が楽屋の扉を開けその背中に声をかけると、振り向きながら瞳を潤ませ、顔がふにゃふにゃに崩れていく
美貴たんが見える。
「亜弥ちゃぁん。ハフゥーン」
そんな美貴たんは見て矢口さんは
「ミキティは日本一のあややヲタだね」
とゲラゲラ笑いながら指を指した。
「はい」
と美貴たんは楽しそうに答えた。
私も嬉しくなって美貴たんの頭を優しく撫でた。
私はとても幸せだ。
そして、ごっちんのくれた魔法が何時までも解けませんように、と心の中で強く強く祈っていた。
- 15 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/15(火) 00:04
-
( ´ Д `)<んあ〜、間違えて萌え薬あげちった。ま、いっか
- 16 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/15(火) 00:04
-
( ´ Д `)<時間切れ
- 17 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/15(火) 00:05
-
( ´ Д `)<ぽむっ
Converted by dat2html.pl v0.2