34 『犬と猫』

1 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/01(金) 21:45
34 『犬と猫』
2 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/01(金) 21:45
AM 10:25.
2時間目の授業は国語。確か今日は“山椒魚”だっけ? あれ読むらしい。
だけども私は教科書も開かずに、学校の階段を上っている。

「でこぴん…脳天チョップ…タバスコスパゲッティ…」

階段を上る。学校で一番高い場所を目指して階段を上る。

「鼻洗濯ばさみ…目にチョキ…ジャイアントスウイング…」

ごっちんの好きなもの、イグアナ。
ごっちんの好きなもの、お寿司のエビ。
ごっちんの好きなもの、睡眠。
ごっちんの好きなもの、屋上。

「机に爆竹…鼻から逆に牛乳…丸刈り…ぷっ丸刈り! やっぱりこれね」

そう、この扉を開くとブレザーをひいて、青空とお日様の下で我が物顔で寝ている。
こうしてごっちんはヨダレを垂らしながら眠ってる。
可愛いなぁ。和むなぁ。だけど、もう許さないよ、ごっちん。私、限界。
3 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/01(金) 21:46
「ごっちん、ごっちん」
「…んぅ…もう…おすぎがお姉ちゃんだよぉ…んむぅ…」
「違うよ、ごっちん。男だからお姉ちゃんじゃないし、ピーコがお兄ちゃんだよ。じゃなくて起きて。ごっちん起きて」
「ん…もうちょっとだけ…」
「ごっちん、先生怒ってるよ」
「…んにゃむにゃ…梨華ちゃんはぁ───んぁ!? あぁー梨華ちゃぁーん。おはよぉ」

今、なんか言おうとした。確実に私の名前を言ったところで起きた。狙って?

「おはようじゃないですよ。今、授業中ですよ」
「うーん、そうかもね。そうだろうね」
「で、ごっちんは今なにしてるの?」
「ねてるよ。屋上でポカポカねてるよ。今年の秋はいいねぇ梨華ちゃん」

何がいいんだかさっぱりわからないけど、ごっちんはいつもこんな調子。
ごっちんこと後藤真希は東京都出身、O型天秤座の現在女子高校生。
いたってフツウのプロフィールながらいたってオカシな女の子。
とりあえず何がおかしいかって説明するのがヤんなるくらいオカシい女の子。
4 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/01(金) 21:47
「ねぇ、ごっちん。正直なこと言っていいかな」
「ん。なぁに」
「私、もう毎日先生に怒られて屋上くるの嫌なの」
「毎日センセーに怒られてるのぉ? 梨華ちゃんフリョー?」

ごっちんは極めて真面目にこういうことを訊く。昨日も訊いたし、一昨日も訊いた。もちろん、その前の日も、ずっと、ずーっと、ずぅーとぉっ!!!

「毎日先生にね、ほら、私クラス委員じゃない? で、先生にゴトーはどうした!?って言われるの。で、毎日毎日私ここに来てるじゃない? で、毎日毎日ごっちん、先生怒ってるよって言いにきてない?」
「えぇーそうだっけぇ? あぁーでもぉそうかもね」

ごっちん、わかるよ。私わかってるんだ。ごっちんはふざけてるわけでもウソついてるわけでもない。本当に私が毎日ごっちんを起しに来てることを覚えてないんだ。ごっちんは、そういう子だもんね。ごっちんはいつもそうだもんね、いつも、いっつも、いっつもぉっ!!!

「ごっちん。いきなりだけど私ってさ、結構人気あるのね」
「あ、そうなんだ。梨華ちゃんけっこうカワイイもんね」
「そう、私って可愛いの。しかも運動神経までいいの。頭はそこまで良くないけど、声も可愛いし、クラス委員もやっていて、みんなをまとめて先生の間でも人気あるの」
「そうなんだ! 梨華ちゃんすごい!」
「うふ。そうなの、私すごいの! でも、そんなすごい人が毎日毎日後藤さん起しにここまで来てるの」
「そりゃごくろうさまです、タイチョー」

ごっちんはビッとおでこに手を当て真面目な顔で敬礼した。そして即座にその顔を崩し、いつもの『ふにゃ』って顔で笑った。私は一度空を見た。青い。空はでっかいなぁーほんとでっかい。ほら、梨華も笑わないと。笑わないとダメだよ。大人なんだから、梨華は大人なんだからね!
5 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/01(金) 21:47
「あ、そうだ。梨華ちゃん」
「なぁに?」
スーパースマイル、日本語で言ったら超笑顔で、ガキ──子供のごっちんに私は大人の威厳を見せつける。余裕があるんだから。大人だもん。
「なにしにきたの?」

私は暫くの沈黙の後、もう一度空を見上げた。空は青い。でっかいなぁーでっか…でか…口の端がぷるぷる震えている気がする。だめ、ほら笑わないと。笑わないと──

「なにその顔? 大仏のマネ?」

笑えるかっ!!! キレた。私の中で何かの線がキレた。

「あれ? 梨華ちゃんその手ににぎってるのなぁに?」
「……あちゃいっ!!」
「うわぁいっ! なにすんのさ! それバリカンじゃない!?」
「よけるな! 神妙にしろ!」
「うわぁーー梨華ちゃんがまたキレたぁー! 色くろぉーい!」
「色黒はかんけなぁぁぁーーいっ!!」

ごっちんが逃げる。私が追う。そして何時の間にか集まったクラスのみんなが笑う。これがごっちんと出会ってからの私の日常。成績優秀(?)、眉目秀麗、人徳もあり絵に書いたような才女の私の唯一の障害が後藤真希、ごっちん。ごっちんとの毎日は戦い。ごっちんがいる限り私に平穏は訪れない。いつか決着をつけなければならない最大最強の宿敵。

「梨華ちゃんアゴでてるぅーーー!」
「そこになおれぇぇぇぇーーーー!!」

6 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/01(金) 21:49
時間は過ぎてAM 12:30.今はお昼時。
クラスのみんなは、きっと教室で彼氏やタレントの話題で盛り上がりながら自分たちで作ってきた(冷凍食品を解凍した)お弁当をいつも通り称えあっているのだろう。私は違う、もうそんなのには飽きた。私の最近のお気に入りは図書室で、一人でご飯を食べながら、小説を書くこと。そう、小説書いてるの私。かっこいいよねぇ、おシャレだよねぇ、他の子たちとは“一線をカく”の! こんな難しい言葉も知ってるの! うふふうふふ。

うーん、朝は誰かさんのせいであんなにイライラしていたけど、やっぱり空は綺麗だ。

『空は蒼過ぎて、目が焼けどした。』

うわっ!? 我ながら美しすぎる一文。さすが私。唯一無二の存在。十年に一度の天才。いや、もう神に人類で一番近いところまで来てるのかもしれない。怖い、完璧すぎる自分が怖い。
朝起きて作ってきた、このご飯までも完璧。この厚焼き玉子なんてプロでも出せない味じゃないからしら、ほんとに。
「あ、このスクランブルエッグおいしいね、甘くて」
「でしょでしょ! でもスクランブルエッグじゃないよぉーごっちん!」
「痛いよ、そんな嬉しそうな顔でたたかないでよ。で、梨華ちゃん、それ何かいてんの?」
「あぁ、これ? 小説───」
って、でたぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!
「あ、かくさないでよぉー見せてよぉー」
「いやだよ! ごっちんに何しにきたの!?」
「なにしにって、図書室だから本読みにきたんだよぉ」
「うそだよ! ごっちんが本なんて読むわけないじゃん!」
「失礼だなぁーけっこぉ読書家よぉ。それより梨華ちゃん、さっきから声でかいよ」

……あ。気付けば図書館のみんながこっちを怪訝そうな顔で見てる。
7 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/01(金) 21:49
「す、すいません…」
「ほんと梨華ちゃんはどうしようもないなぁー。なになにー空が蒼過ぎて、目がヤケドしたぁ? なにこれ? 意味わかんない上に『火傷』も書けないの梨華ちゃん?」
「わぁーわぁー! うるさいごっちん! うるさいよっ!」
「いや、どう考えても梨華ちゃんがうるさいよ。ここ図書室だよ」
「お願い! お願いだから返して!」
「しぃー。しかたないなぁ梨華ちゃんわぁ。私がほんとの空の青さを教えてあげるよ」
「わかった! わかったからそれ返して!」
「小説書く人なんてナルシストしかいないって近所のオジサン言ってたよ。あぁ! 梨華ちゃんピッタリじゃん!」
そう言って、ごっちんは笑いながら私の秘密ノートを、ぽーんっと宙にほおった。慌てて私はそれを受け取った。勢いよくダイビングしたら、おもいっきり机の角に頭を打った。
「ごっちん、絶対許さないよ! わたし、絶対ごっちん許さないからね!」
「えぇーゆるしてよぉ。いやだよ、梨華ちゃん根暗で色黒で執念深そうだから」
「きぃぃぃぃーーーーー!!!」
私の華麗な上段回し蹴りを、何事もなかったように交わし即座にダッシュ。
「梨華ちゃんのパンツはベージュ色! 薄漏れ逃さなぁーい!」
「し、し、しないよぉーーーーっ!!!」

8 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/01(金) 21:50
PM 2:10.
なぜだろう。私はごっちんを追っかけている間に何時の間にか屋上に来ていて、ごっちんの言うとおりに空を見ている。授業中だと言うのに。

「ここの空は特別にキレーなんだよなぁ」
「いや、朝も見たから…」
「違うの、違うの。ココのぼって」
そう言って、ごっちんは貯水庫の梯子を上りだした。
「ちょっと! 何してんの!」
「高いんだよぉ。ここがガッコでいちばぁーん高いの」
「わかったから降りなって! あぶないよ!」
「梨華ちゃんって上から見るとアゴがすご──」
「てめぇそっから一歩も動くなよ! すぐそこいってやかっんな!」

私が息を切らし、梯子を上り終えるとごっちんは何やら紙を折っていた。
「な、なにしてるの?」
「ふふーん。なんでしょぉー」
息の荒い私を気にもせず、ごっちんはそれに夢中。
「あ!? それよくみたらテスト用紙!」
「いえぇーす」
「イェスじゃないよ! テスト折っちゃダメじゃん!」
「いいからいいから、見てなさいって」
何言っても聞かないから、しばらく黙って見ていた。スカートがはためく。ここってこんなに風強かったけ。知らなかった。ふと、ごっちんを見たらすでに折り終えたテスト用紙だったモノを笑顔で振り回している。
「紙飛行機?」
「うん、そだよ」
「どうするの?」
「どうするのって飛ばすんだよ。当たり前じゃん」
「ダメに決まってるでしょ! テスト用紙だよ!」
「いいからいいから、見てなさないって」
「ダメだよ! 止めなさいっ!」
「1.2.3──それっ!」
9 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/01(金) 21:50
私は、ごっちんの腰を掴みながら白いテストが彼女の手から飛び立つのを見送った。それは勢いよく上昇し最高点まで上ると一瞬静止した。空にテスト用紙だったモノが浮いた。そして頭が傾き、今度は先ほどよりも勢いよく下降しだした。

「あぁー投げちゃった。いけないんだからね」
「ちゃんと見て! ここからだよ! ここからがキレーなんだよ!」

ごっちんが珍しく熱っぽく言うので、ちょっと驚いてテスト用紙──紙飛行機をもう一度見つめた。紙飛行機は下降を続けていた。オチちゃうじゃん、そう言おうとした次の瞬間、スカートがはためき、ビューっという音と共に私たちを強い風が通り越していった。「きゃっ!」驚いて私はスカートを抑えた。ごっちんは茶色のストレートな髪を揺らしながら「いけぇぇぇーーー!!」なんて、どこまでも無邪気で嬉しそうな顔で言っていた。急いで空を見つめた。紙飛行機はまだ飛んでいた。それどころか風に乗って、真っ直ぐに空を横断していた。誰もいない何もない、まっさらな海みたいに青い空を独り占めしてすいすい泳いでた。楽しそうだった。笑ってるみたいだった。そしてごっちんみたいだとなぜか思った。

「どうどう、どうなの梨華ちゃん!」
「……きれ…い」
「でしょでしょでしょぉー!」
「…うん」

本当に綺麗だった。白い紙飛行機を包み込む青い空は優しくて大きくて綺麗だった。軽やかに飛び続け、紙飛行機は見えなくなった。きっと落ちない。“ごっちん”の紙飛行機は風の上に乗って空に支えられてどこまでも飛んでゆくと思った…信じた。
10 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/01(金) 21:51
「私は全部飛ばしちゃうんだよ。屋上から飛ばすと、ずっと、ずぅーーーっと遠くまで行ってさぁ、空つき抜けて宇宙までいっちゃって月まで届いちゃうんだ。月とキスすんだよ」

ごっちんは飛行機が消えていった遠くの、ずっと奥のほうを見ながらそんなことを言った。ごっちんの言ってることは相変わらずめちゃくちゃだったけども、今日は、今はなんだか全部理解できた。たぶん、“ごっちん”の紙飛行機は月とキスする気がした。

「梨華ちゃんもやってみな。きもちぃーよ」
悩んだ。“ごっちん”は自由だから飛べるけど、私の紙飛行機は飛べるのかな。
「……私のなんて飛ばないもん…落ちて拾われたら恥ずかしいし……」
「そだね。梨華ちゃんバカだからムリだね」
あっさりごっちんはそう言った。
「バカじゃないよ! バカじゃないけど…そんなことしないもん!」

ごっちんこそバカなくせに、なぜかテストの成績はいっつも学年で1位、2位。こういうマンガみたいなところも憎らしい。ごっちんらしい。そんなこと思ってたら、ごっちんはまたもごっちんらしい、とんでもないことを言い出した。
11 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/01(金) 21:52
「梨華ちゃん、わたし宇宙人なの」
「は、はぁ!? な、なに突然言いだすの?」
「なにおどろいてんのさぁ。ウソウソ」
砕けた笑顔の前で手を振るごっちん。一瞬、ほんと一瞬だけど無いとは言い切れないと思ってしまった。ほんの一瞬だけども。
「ほんとはね、引っ越すんだ」
「ふぅーん…………あれ、何か言ってよ。うそでしょ?」
「これはウソじゃないんだなぁーダマされてんの」
「本当に? どこいくの?」
「ききたぁーい?」
「別に──てか、うそでしょ?」
「マジだよぉーマジだってばぁさ」
「じゃあどこに?」
「ふん」

ごっちんはそう言って指を指した。人差し指をピンっとはって空に突き刺した。

「空?」
「のんのん。よく見て」

ごっちんの指先を辿って顔を上げた。あ───

「…つ…き?」

うすっらと月が空に浮かんでいた。目を細めてみたけど青い空に透けていて、はっきりとは見えなかった。
12 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/01(金) 21:52
「うん、ムーンだね。むーん」
心底呆れてごっちんを見ると、照れくさそうに鼻を指でかいていた。
「…いってらっしゃい」
「やだなぁ梨華ちゃん。もう、帰ってこないよ」
「はいはい、どうぞご勝手に」
「えぇーさびしいよぉ。私いなくなったら梨華ちゃんさびしいよ」
ごっちんが私のスカートをひっぱりながら言う。
「ちょ、やめてよ! パンツみえちゃうじゃん!」
「むふ。じゃあ梨華ちゃん、月まで手紙飛ばしてね。待ってるから」
「だからやんないって!」
「そんなこといわないでさ、ほら、ごとー特製の紙飛行機の作り方教えてあげるから」

なんだかんだで興味はあったので、一応ごっちんのレクチャーを受けた。教えてもらってる最中に「なんで月なの?」って訊いたら「セーラムーン好きだから」と返ってきた。真顔で言うもんだから笑えなかった。「でもテストは飛ばしちゃダメだよ」って言ったら「テストが一番軽いから飛ぶんだよ」と、わかるようなわからないことを言っていた。そして講義は終了し、ごっちんはスカートを両手でパンパンとはらって「ばいばい」っていつもどおりに顔を崩して笑って、あくる日、その通りにごっちんはいなくなった。その代わりに私の教室には一つの空席が出来た。その机の上には、おそらくセーラームーンであろう下手くそなラクガキが残されていた。「後藤さんはお父さんの急用で転校しました。みんなに挨拶をする間もなく転校しなければならなくなったことを後藤さんは悲しそうに謝っていました。みんなも理解してあげてね」先生がそんなことを言った。それは嘘だよ、先生。ごっちんは笑顔で私をバカにして笑顔で紙飛行機飛ばして笑顔で私に「ばいばい」言ったもの。クラスのみんなの色んな声を耳にしながらボーっとそんなことを考えていた。だけど、屋上に行ってみてもごっちんはいなくて私が先生に怒られることもなかったし、丸刈りにすることも回し蹴りを決めることも「ばいばい」を言うことも出来なかった。

13 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/01(金) 21:53
夜になった。何時の間になったのかわからないけど、気付いたら夜になっていて私は家の窓から月を眺めていた。雲が少しかかっていて、やっぱりよく見えなかった───あ、そうだ。

今日返された国語のテストは55点だった。私にはあまり似つかわしくない点数だった。軽そうだと思った。これだったらどこまでも軽やかに飛んでゆく、そんな気がした。テスト用紙の裏側に蛍光ペンで一言書いた。私はそれをごっちんに教えてもらったとおりに折って、窓から飛ばした。
14 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/01(金) 21:53
夜の風に巻かれて、静寂に飛ばされて、紙飛行機は真っ黒な空を真っ白な姿で飛行機雲のように足あと残して月まで飛んでいった。届けばいいなぁ。──ワン──じゃあね、ごっちん─ワンワン─そして、また今度─ワンワンワンっ!!

「うるさいなバカ犬! 雰囲気ぶちこわしだよ!」
「あんたがウルサイよ梨華! それに何、テスト捨ててんの!」

窓の外でテスト用紙を掲げたお姉ちゃんとラッキーが吼えてる。私まで声は届くけど、上を見上げたら月はやっぱり遠い。私は空を見るたびに、それが合図かのようにこれからもごっちんを思い出してしまうのかもしれない。あのふざけた笑顔と、憎たらしい笑顔と、大好きな笑顔を。

「聞いてるの! 梨華!」
「うるさい! 今、カッコよく締めに入ってるのに!」
「ワンワン!」
「何言ってんの梨華! あんたそこで待ってなさいよ!!」
「ワンワンワンっ!!」
「にゃあぁぁぁぁーーー!!!」

15 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/01(金) 21:54
16 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/01(金) 21:54
17 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/01(金) 21:54

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