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27 (^▽^ )ノ∬∬;´◇`)っ
- 1 名前:27 (^▽^ )ノ∬∬;´◇`)っ 投稿日:2003年09月16日(火)01時57分02秒
- 27 (^▽^ )ノ∬∬;´◇`)っ
- 2 名前:27 (^▽^ )ノ∬∬;´◇`)っ 投稿日:2003年09月16日(火)01時57分59秒
- 「じゃあ夜が来たら紺野を攫いに行くよ」
- 3 名前:27 (^▽^ )ノ∬∬;´◇`)っ 投稿日:2003年09月16日(火)01時58分45秒
- 石川さんがそう高らかに宣言しました。
でもいきなりそれをあたしに言ってどうするんでしょ?
きょとんとしてると、石川さんは少し怒った顔をしました。
「こらー、ダメよ。小川はここでダメです!ってちゃんと怒らないと」
「え、なんでですか?」
「小川が言ってきたんでしょ、あさ美ちゃんを取られたくない〜って」
「わわわっ」
慌てて石川さんの口を塞ごうとしますが、そこはやっぱり元テニス部。
華麗なステップを踏みつつ逆に羽交い絞めにされてしまいました。
じたばたと暴れてもしっかりとキメられていて逃げ出すことが出来ません。
- 4 名前:27 (^▽^ )ノ∬∬;´◇`)っ 投稿日:2003年09月16日(火)01時59分16秒
- 「は…離してくださいよぉ、石川さーん…」
「そういう間抜けな喋り方もダメ」
「えぇ〜っ…」
あたしの後頭部にこつんとおでこをぶつけて来た石川さんは、
羽交い絞めにした腕を離さないまま、上手に方向転換をしました。
さっきまで部屋の隅っこで2人こそこそしていたんですけど、
おかげで視線はばっちり、道重ちゃんと楽しそうに話してる、
あさ美ちゃんの姿を捉えてしまったわけなのですよ。
「さっき言ってたよね、ハロプロワイドでアシスタントに来た道重ちゃん。
彼女が最近急に紺野と仲良くなっちゃって、自分は少し寂しい、って」
「はい…」
「横取りもできない自分の押しの弱さをどうにかしたい。そう言ったよね?」
「…その通りです…」
「じゃあほら、まずは紺野は自分の物なんだって言う意識を持たないと」
「そっ、そんなこと無理ですよぉ!」
- 5 名前:27 (^▽^ )ノ∬∬;´◇`)っ 投稿日:2003年09月16日(火)02時00分33秒
- ばたばたと暴れてようやく解放された身体を石川さんの後ろに隠して、
顔だけをじーっと、バレないようにあさ美ちゃんたちの方へと向けてみました。
やっぱり2人はどこかお互いに共通するものを感じるのか、とても仲が良さそう。
あの間に割り込めれば、オブラートに包んで表現すると、つまり混ぜてもらえれば、
そしたらこんな離れた場所で一人ションボリすることにはならなかったんだけどなぁ。
「小川…そんなことじゃいつか取られちゃうよ?」
「…うっ」
「紺野はもちろん、HPWの椅子とか」
「ううう〜…」
石川さんはあたしが心配してるところをズバズバと攻撃してきた。
こういうところいいなぁって思う。おとめで一緒だし、優しい先輩だし、
昔はネガティブだったらしいけれど今はとてもポジティブな人になってるし、
一見相談事には向いていないように思えるけれど、親身になって考えてくれる。
- 6 名前:27 (^▽^ )ノ∬∬;´◇`)っ 投稿日:2003年09月16日(火)02時01分55秒
- 「だからほら頑張って、たれ目なところとか治そう」
「た、たれ目じゃないですよぉ…」
「その舌足らずな喋り方も治す!いい?病は気からって言うじゃない。
だからきっとその顔も小川の弱い心が表情に出ちゃってるってことなの」
こめかみ辺りをぐりぐりされながら、本当にそうなのかなぁって疑問に思った。
だとしたら道重ちゃんは自分が可愛い可愛いって思ってるからあんなに可愛くて、
あさ美ちゃんも、そんな彼女と仲良くなってしまったのかもしれない。
「う…うぅ…石川さん、あたし、頑張ります…」
「おっ、そうよ!その意気!HPNのチャーミーとHPWピーマコが組めば、
ナルシスになんかに負けないんだから!大丈夫!ぶりっ子キャラは1人で十分!」
「…ええっと、それってもしかして、自分と道重ちゃんとのキャラが被るから、
そういう危険な芽は早めに摘み取っておきたいなー…っていうことなんですか?」
- 7 名前:27 (^▽^ )ノ∬∬;´◇`)っ 投稿日:2003年09月16日(火)02時02分59秒
- あたしの素朴な質問にも石川さんは答えてくれなかった。
一人で盛り上がってる石川は放っておくべきだって、矢口さんがよく言ってる。
だからあたしは、遠くでお喋りに興じるあさ美ちゃんを眺めながら神様に誓うのだ。
(いつかあたしもあさ美ちゃんの心を…攫えるぐらいになりますように…)
「ふふん、大丈夫よ小川。このチャーミーにどーんと任せなっ」
やけに強気になっている石川さんに腕を引っ張られる。
「え、あ…ど、どうするんですか、石川さん?」
「まずは紺野と道重の間を裂く!」
「えぇ!直球過ぎますよそんなのー!!」
「恋や友情ってのはね、このぐらい強気じゃないとダメなのよ。
小川は大船に乗ったつもりで黙ってチャーミーの後をついてきなさい!」
…石川さんと一緒で本当にそんな日が来るのかどうか、やっぱりちょっとだけ不安だけど。
- 8 名前:27 (^▽^ )ノ∬∬;´◇`)っ 投稿日:2003年09月16日(火)02時03分49秒
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- 9 名前:27 (^▽^ )ノ∬∬;´◇`)っ 投稿日:2003年09月16日(火)02時04分37秒
- P
- 10 名前:27 (^▽^ )ノ∬∬;´◇`)っ 投稿日:2003年09月16日(火)02時05分50秒
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