真面目に初めて大好きだ!!!

1 名前: 投稿日:2005/02/11(金) 00:55
よしみき中心で学園物をやってみようと思いますww
マターリいきます!!!
2 名前:プロローグ 投稿日:2005/02/11(金) 01:06
初めてみたアナタは笑顔で

なんかすごくきれいでかっこよくて

…でもちょと寂しそうで…

今までみたことない笑顔で

頭から離れなくなる

忘れられない

藤本美貴17歳。 なんだか変な気持ちです
3 名前: 投稿日:2005/02/11(金) 01:40
とりあえずここまで。
めっちゃ短いことをお許し下さいm(__)m
4 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/11(金) 14:04
みきよしですか
楽しみです
5 名前: 投稿日:2005/02/13(日) 00:20
>>4 名無飼育サマ

みきよしです!ほかのCPもでてくる予定ですが…
楽しみと言って頂けるととても嬉しいです!
今後も読んで頂ければ幸いです…

それでは、ちょっと更新しまぁす!!!
6 名前: 投稿日:2005/02/13(日) 00:21
美貴はね、みんなに言わせると、かなり ウワサバナシ にうといんだって!

誰がカッコイイとかカワイイとか、
誰と誰が付き合ってるとか……

美貴、あんまり興味ないんだよね、そういうの。
だって美貴には関係ないじゃん?
人は人、美貴は美貴、みたいな……
7 名前: 投稿日:2005/02/13(日) 00:23
↑名前ミスりました…
真面目に初めて大好きだ!!! と入ります……
ホント、すいません……
8 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/02/13(日) 00:24
こういう性格だからか友達も少ないし、
共学の高校より、女子高選んじゃうし、
みんなに恐いイメージもたれるようになっちゃうし……

でも、もしかしたら変われるかもしれない。
他の人に興味をもてるかもしれない。
アナタをみた、その時から……
9 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/02/13(日) 00:26
アナタを初めてみたのはさっきの数学の時間のコト。
美貴のクラスは先生の都合で自習になったんだよね。

タルい数学がなくなってマジラッキー、寝よっ……

って思って机に突っ伏したんだけど、美貴の睡眠時間は1分ともたなかった。

「美貴ちゃぁん!外で矢口サンのクラスが体育やってるよぉ!」

このかん高いアニメ声。 誰のものかは顔をみなくてもわかる。
美貴は自慢じゃないけど、寝起きがめちゃくちゃ悪いからたいした反応もしてあげれない。
無愛想にぼそりと一言、

「なんだ、梨花ちゃんかよ……」

とは言ってあげられたけど。
10 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/02/13(日) 00:27
梨花ちゃんこと石川梨花とは3年で同じクラスになってからなぜか一緒に行動している。
梨花ちゃんは一言で言えばカワイイ。
うとい美貴がみてもカワイイと思う。
おまけに頭はイイし、愛想はイイし、色は黒いし(笑)で、
なんでこんな子が美貴と仲イイんだろ?って思っちゃう。
それでも、なんか美貴は梨花ちゃんとはウマが合う。
11 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/02/13(日) 00:28
さっきも梨花ちゃんは、美貴の寝起きが悪いのを知ってるから、

「美貴ちゃん冷たぁい!!!」

とか、冗談ぽく言って勝手に盛り上がってくれてた。
 
今思うと、この時起こしてくれた梨花ちゃんに感謝かな。
もしあの時梨花ちゃんが起こしてくれなかったら、
アナタを見ることもできなかったし……
ありがと、梨花ちゃん。
12 名前:名無し読者 投稿日:2005/02/13(日) 00:32
余計なお世話かもしれないけれど、
漢字、『梨華』だと思うよ?
13 名前: 投稿日:2005/02/13(日) 00:37
今回はここまでということで……
思ったよりも更新はできましたが、内容が……
しかも石川梨華の華が花になってる!!!
読んでいただいた方、及び石川サンファンの方、ホントにすいませんでした。
あやまってもあやまりきれません……

では、今回はこれにて……
14 名前: 投稿日:2005/02/24(木) 01:53
久しぶりデス☆

テストだった為、まったく更新できませんでした。
なので今日はちょっと頑張ろうと思いマス。

それでは、読んでいただければ幸いです……
15 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/02/24(木) 01:55
「それより美貴ちゃん、矢口サンだよ矢口サン!!!体育中だよ!
美貴ちゃん、一緒に窓からチェックしよう!!!」

あの時、脳細胞の半分以上が眠っていた美貴は
美貴の意思ナシで梨華ちゃんに窓際まで引きずられていった。
矢口サン、矢口サンって……どこがイイんだか。
16 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/02/24(木) 01:57
矢口サンは美貴達の隣のクラスで、一回ダブっている。
梨華ちゃんとは家族ぐるみで仲がいいらしく、一日5回は話にでてくる。
誰にでも親しみやすい性格だし、顔もカワイイからかなり人気があるって梨華ちゃんがいってた。
美貴は梨華ちゃんに聞くまでそんなこと全然知らなかったけどね。

窓にはすでにクラスのほとんどの女子が群がっていた。
梨華ちゃんは美貴を盾にして、一番見やすい位置まで移動した。
なんか美貴の目つきの悪さ、いいように使われてる気がする……(泣)
そんな美貴の心情なんてお構いなしで、梨華ちゃんは叫んでいた。

「美貴ちゃん!矢口サンいるよ、矢口サン!ほら、あそこ!!!
おーい、矢口さぁん!!!」

周りの女子の睨み目線なんてまったく気にしないで手をブンブン振りまくっている。
まったく、梨華ちゃんもよくやるよ……矢口サン、大変そう……
すっかり眠気が吹っ飛んじゃって、少々ご機嫌ナナメな美貴は窓枠にもたれながら、
梨華ちゃんが手を振っている方を見た。


そしたら、見つけちゃったんだ。矢口サンの隣で笑ってるアナタの顔を……

17 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/02/24(木) 01:58

一瞬、時間が止まった気がした。

なんか、アナタ以外が全部白黒に見えた。

アナタだけに色がついていて

他は全部アナタを際立たせる為にあるもののように思えた。

目が離せない。

18 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/02/24(木) 01:59
しばらくの間、ぽーっとなちゃってずっとアナタを見ていた。
周りの音なんか聞こえない。
ひたすらアナタだけを、見てた。

ホントに楽しそうに笑ってる。
でも、なんかおかしい。
心の底から笑ってないっていうか、なんていうか……
美貴はうまく説明できないけど、なんかが変なんだ。
誰も気付いてないだろうけど、美貴にはわかる。
なんか、ちょっとムリして…ナイかな?

そんなこと考えながらずっと見ていたら……目があった。
19 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/02/24(木) 02:00
ふっと、アナタがこっちを見た…ように感じた。
すぐにそらされちゃったから、美貴の思い違いなのかもしれないけど……
思い違いじゃないことを、ちょっと信じたくなった。

あれはいったい誰なんだろう?
何組かなぁ?
かっこよかったなぁ……
やばい……美貴、完璧スキになった!!!
どーしよ……まさか 「ひとめぼれ」 なんて、ねぇ???

美貴がささやかに別の世界に飛んでいると、
矢口サンタイムの終わった梨華ちゃんによって現実世界に戻された。

「おーい、美貴ちゃーん!もしもーし、起きてるぅ?こっちに戻ってきてよぉ!」

別の世界から戻されたことにちょっとむくれて、梨華ちゃんを睨む美貴。
睨まれるとわかっていながらもビビる梨華ちゃん。

なんだよ梨華ちゃん、美貴が珍しく考え事してたのに……
ん?でもまてよ……
梨華ちゃんならなにか知ってるかも!!!
梨華ちゃん、こういうの詳しいし絶対知ってるよ!!!

さっきまでむくれてたのがウソのように態度を180度かえて笑顔で梨華ちゃんに話しかけた。

「ねぇ、梨華ちゃん?ちょっと質問があるんだけど……」

20 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/02/24(木) 02:02
そのあと梨華ちゃんから、アナタ=吉澤ひとみ(通称:よっちゃんさん)について、いろいろと聞いた。
案の定、よっちゃんさんのことを知ってた梨華ちゃんは、

「へぇ〜、美貴ちゃんがよっすぃ〜をねぇ……」

とか意味不明なことを発したり、ニヤニヤしながらだけど教えてくれた。
21 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/02/24(木) 02:02

よっちゃんさんは美貴たちの隣のクラスで、矢口サンと仲がいいということ。
とっても美形で男前だから、すんごくモテるということ。
(美貴が今までよっちゃんさんを知らなかったのは、梨華ちゃんにいわせれば 「おかしい」 らしい……)
そして、梨華ちゃんは矢口サンと仲がいいから、よっちゃんさんとも仲がいいということ。
などなど……
22 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/02/24(木) 02:05
やっぱよっちゃんさんって、モテるんだぁ……
そうだよねぇ……あんなカッコイイもん。 モテるに決まってるよね。
それにまさか、梨華ちゃんとよっちゃんさんに繋がりがあるなんてねぇ……
人生、なにがあるかわかんないよね!
よしっ!美貴もガンバろっと!!!

美貴が小さく気合をいれていると、梨華ちゃんがクスクス笑い出した。
人の顔見て笑うなんて、なぁんかカンジ悪っ。

「なんだよ梨華ちゃん、カンジ悪いなぁ……いいたいことあんならいってよねっ!!」

笑われていい気持ちする人なんかいないんだからねっ!

「だって、美貴ちゃんわかりやすすぎ! 
よっすぃ〜のこと、好きになったから頑張ろうってオーラが全身から出てるよ!」

そこまでいうと梨華ちゃんは美貴の顔を見て、
クスクスどころか、大爆笑になってしまった。

……そりゃそうだ。 美貴の顔、今絶対ゆでだこぐらいに真っ赤だもん。
頬をさわるだけでもわかる。 すっごい熱い……

そんなにすごいオーラでてるのかなぁ……
自分ではそんなつもりないんだけど……
でも、無意識的にそれだけマジになってるってことだよね?!
きっとそうだよね?!
そういえば、ひとめぼれでここまでその人のこと気になっちゃうの、初めてかも……
だったら一気に走ってよっちゃんさんを捕まえちゃいましょうか!!!


藤本美貴、この恋に真面目に取り組むことを誓います……

なんちゃって♪
23 名前: 投稿日:2005/02/24(木) 02:13
どうでしたか???

とりあえず更新しましたが……
22の量が多すぎました。
読みにくいですね……すいません。

ここでとりあえず一区切りついたんで、
次回更新は短編でものせようかと……
短編はよしみきとは限りませんので
ご理解よろしくお願いします。

それでは……
24 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/05(土) 21:55
本編のほうも気になりますが、
短編も楽しみに待ってまぁ〜す!!
25 名前: 投稿日:2005/03/07(月) 03:06
久々です。
予告どおり短編あげます。
ちなみによしたかです。

>>24 名無飼育サマ
楽しみにしていただけてうれしいですが、
その期待に答えられているほどのできかどうかが
心配です…

では、よしたかで 「Please LooK me」 です。
どうぞ〜〜
26 名前:Please LooK me 投稿日:2005/03/07(月) 03:07



とりあえず、よしざーさん。 あーしを見てください。


27 名前:Please Look me 投稿日:2005/03/07(月) 03:08
いつも騒がしい娘。の楽屋。 その騒ぎの中心にいつもよしざーさんはいて。
とっても楽しそうなよしざーさん。
そんなよしざーさんをあーしはいつも見てるだけ。
付き合ってるのに……見てるだけ。
28 名前:Please Look me 投稿日:2005/03/07(月) 03:08
別によしざーさんのことを見るのがイヤな訳やない。
むしろ…大好き。
でも、付き合ってるんだったらもっと話したい。
手、つなぎたい。
ギュって、抱きしめてほしい。
それ以前に……もっとあーしを見てほしい。
29 名前:Please Look me 投稿日:2005/03/07(月) 03:09
なんか最近、よしざーさんはよそよそしい。
しゃべりかけたら答えてくれるし、笑ってくれるけど……
絶対、目を見てくれない。
あーしを見てない。

このことを麻琴に相談しても、ニヤニヤして、

「愛ちゃん、ゼータク!! そんなに気になるんだったら、よしざーさん本人に聞いてみればぁ〜?」

しかいってくれないし。 いったいなんなんやろう?
30 名前:Please LooK me 投稿日:2005/03/07(月) 03:10
今日も楽しそうに石川さんや藤本さんとしゃべるよしざーさん。
そんなよしざーさんを見ながら、一人どんどんマイナス思考になるあーし。

もしかして……嫌われちゃった?
もう、あーしのことスキやなくなっちゃった?
付き合いたくないって思われちゃった?
……もしかして……別れたいって……
31 名前:Please LooK me 投稿日:2005/03/07(月) 03:11
ヤバイ。 涙出てきた。 今から収録やのに……
必死にがまんしようとしてもなんか、涙は止まってくれなくて……
あーしはたまらず楽屋を出た。
32 名前:Please LooK me 投稿日:2005/03/07(月) 03:11
ホント、バカみたい。 なんで泣いてるんだろ……
頭の中がぐちゃぐちゃで。 きっと顔もぐちゃぐちゃで。 なんかおかしくて。
でもどこもかしこも、よしざーさんでいっぱいで。

よしざーさん…
よしざーさん……
…よしざーさぁん……

「お呼びになられましたか? お姫様?」
33 名前:Please LooK me 投稿日:2005/03/07(月) 03:12
聞きなれた声。
ふにゃっとした、ちょっとふざけてる時の声。
聞けばすぐ元気になれる声。
大好きな…声。
まさかと思って振り返ると、そこには……

「……よしざーさん?!」
34 名前:Please LooK me 投稿日:2005/03/07(月) 03:12
あーしはビックリしすぎて、頭がフリーズ。
ポカンとして、よしざーさんを見て口をパクパク。
ちょっとだけ残ってた思考回路をフル活動させて、今の状況を整理。

あーしは楽屋から出てきちゃって……
頭の中よしざーさんでいっぱいで泣いたままフラフラ歩いて……
そしたら目の前によしざーさんで……
ということは、今よしざーさんの前にいるあーしは涙でぐしゃぐしゃの顔で……
……涙でぐしゃぐしゃぁ?!
涙でぐしゃぐしゃでポカンでパクパクで……
は、はずかしい……
35 名前:Please LooK me 投稿日:2005/03/07(月) 03:13
かぁっと顔が熱くなってうつむいた。
変なとこ見られちゃった…… 最悪。

そんなあーしを見てよしざーさんは少し笑って、ふわって抱きしめてくれた。
そしてさっきとは違ってちょっと真面目な声で一言。

「高橋、どうした? なんで泣いてんの?」

36 名前:Please LooK me 投稿日:2005/03/07(月) 03:13
まさか、アナタのことで一人でマイナス思考になって泣きました。
なんていえるはずもなく、あーしはよしざーさんの腕の中、またうつむいた。
そんなあーしによしざーさんはちょっと困ってるみたい。 軽くため息をついてる。

「ねぇ、高橋? ウチってそんなに頼りないかなぁ? ウチにはなんも話せないかなぁ?」
「そんなこと……!!!」

ある訳ない!っていおうと思って顔をあげたら、目の前のよしざーさんは笑ってた。

「よーやく、ウチを見てくれたね、高橋。」
37 名前:Please LooK me 投稿日:2005/03/07(月) 03:14
……はい??? 意味がわからないんですけど……
だって、あーしのことを見てなかったのはよしざーさんで、あーしはずっとよしざーさんを見てたし……
あれっ?

頭の中が?でいっぱいなあーしを察して、よしざーさんはゆっくり話してくれた。

「今日さぁ、高橋全然ウチのこと見てくれないんだもん。 嫌われたかと思ったよ。」

そういってははっと笑った。
確かに、今日はほとんどよしざーさんを見てないような……
でもまず、あーしがよしざーさんのこと嫌うとかありえませんって。
そういう意思を伝えたくて首を横にふる。
38 名前:Please LooK me 投稿日:2005/03/07(月) 03:15
「んでさぁ、高橋どうした? マジでウチに話せないようなことなの?」

そんなことは……ない。 けど、聞いてもいいのかなぁ?
ウザいとか思われないかなぁ?
ここでなぜかふっと麻琴の言葉を思い出した。


『そんなに気になるんだったら、よしざーさん本人に聞いてみればぁ〜?』


せっかくだから聞いてみよう…かな? こんな機会あんまりないし……
それにこのままだったらあーし、また泣いちゃいそうだし……
よしっと決めて、あーしはよしざーさんの腕から離れしっかりよしざーさんの目を見て聞いてみた。

「最近よしざーさん、よそよそしくて……
あーしは、ずっとよしざーさんのことだけを見てましたよ?
よしざーさんは、なんであーしのこと見てくれなかったんですか?」
39 名前:Please LooK me 投稿日:2005/03/07(月) 03:15
なんかいってること、支離滅裂やけど、
あーしは内心ハラハラもので。
よしざーさんがなんていうのか、すっごく気になった。

ゴメンて謝るかな?
ずっと見てたよ?っていってくれるかな?

気になるよしざーさんは……

40 名前:Please LooK me 投稿日:2005/03/07(月) 03:16
顔をほんのり赤くして、「あー」とか「うー」とかいってる。
それでもあーしは他になにかいってほしくて、じっとよしざーさんを見続ける。
……………

観念したのか、よしざーさんはボソボソと話し始めた。

「……いや、ね、見てないわけじゃなかったんだけどさ。
なんか高橋最近、またかわいくなって……
その…見てるだけだと足りなくなっちゃったりで……だから……
はい…そんな訳で……率直にいっちゃうと……
……襲っちゃいそうになるくらいスキになりそうでヤバかったんです……」

ここまでいう頃にはよしざーさんは耳まで真っ赤で、
最後の方なんて聞きとれないくらいにボソボソしゃべってて。
いつものよしざーさんなら絶対ありえないカンジだった。
なんかよしざーさん、すっごいかわいい……
41 名前:Please LooK me 投稿日:2005/03/07(月) 03:17
耳まで真っ赤にして普段ならサラっといっちゃうような恥ずかしいことをいう
よしざーさんが、なんかすごくいとおしくなって思わず抱きついた。

あーしってこんなによしざーさんに思われて、ゼータクものやぁ。

ちょっと抱きついたうでに力をこめてみる。
そうしたらよしざーさんはギュってかえしてくれて、一言。

「ゴメン…ね? 不安にさせちゃって……」

そういったよしざーさんの声はちょっと震えてる。
きっと顔は眉がハの字にまがった困り顔だろう。
そんなよしざーさんを想像して顔をあげると、想像と同じよしざーさんで。
ちょっと笑ってこういった。

「いいですよ。 よしざーさんがあーしのこと、そんなに思ってくれてたってわかっただけで
あーしは全然OKです。」

これが本心。 ほんとに素直にそう思った。
42 名前:Please LooK me 投稿日:2005/03/07(月) 03:17
あーしがこういうと、

「高橋ぃ……ありがとぉ、スキだぁ!」

といって、ギュってしてくれるよしざーさん。
ここ一応廊下なんですけど……まぁ、そんなの関係ないっか。
よしざーさんにギュってされるの、気持ちいいし……
43 名前:Please LooK me 投稿日:2005/03/07(月) 03:18
しばらくそのままでいたかったけど、
遠くからメンバーのみんながスタジオに移動するのが見えたから離れちゃった。
すごく残念でちょっと寂しくて……よしざーさんの方を見たら、
優しい、ふわふわしたキスをして、手をつないでくれた。

「これからは目なんてそらさないで、高橋だけずっと見てるよ。」

44 名前:Please LooK me 投稿日:2005/03/07(月) 03:18
よしざーさん。 
ほんとにあーしだけを見ててくださいね?
つないだ手、離さないでくださいね?

約束ですよ?
45 名前:Please LooK me 投稿日:2005/03/07(月) 03:19

〜おまけ〜

「そーいえばさ、高橋の泣いてた理由ってなんなの?」
「……それは内緒ですよ…」
「えー、いいじゃん教えてよぉ!! たぁかぁはぁしぃ……」
「………よしざーさんの態度素っ気ないし、あーしのこと見てくれないって……」
「へ? 何? 聞こえなぁい。」
「よしざーさんの態度素っ気ないし、あーしのこと見てくれないって!!! 聞こえてていわせないでください!!!」
「ははっ。 ゴメンね……やっぱり泣いてたのウチのせいだったんだ……」
「よしざーさん……全然イイですよ! 問題ナシです!! これはもう解決したやないですかぁ!!!
これから見ててくれればいいし、素っ気ないのだって「高橋ぃ……やっぱスキだぁ!!」
「ちょ…よしざーさん?! 今からしゅーろく……」


こんなよしざーさんでも、あーしは大好きです。
ちょっとは優しくしてください…ね???

46 名前: 投稿日:2005/03/07(月) 03:23
高橋のしゃべり方、おかしぃな〜
なんかめちゃくちゃな話ですね〜

すいません、これから精進します。


では……
47 名前:知つぁん 投稿日:2005/03/09(水) 21:28
全然変じゃないですよ!
これからも頑張ってください^^
本編のほうにも期待ありますー^^
48 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/09(水) 23:29
高橋の喋りが、いい味出してますねぇ〜
最高です!!
本編も楽しみです。
49 名前: 投稿日:2005/03/10(木) 00:09
こんばんわ

今日は本編をちょっとあげます。
最近みきよしが不足中の中書いたからどんなもんでしょうか??

>>47 知つぁんサマ
ありがとうございます!!
そういっていただけると嬉しいです。
これからもがんばりたいと思います!

では、本編どうぞ〜
50 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/10(木) 00:11



♪桃色の片思い 恋してる マジマジと 見つめてる
 チラチラって 目があえば… 胸がキュルルン♪

藤本美貴、ただ今ロマンティック浮かれモードです♪♪


51 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/10(木) 00:11
美貴は最近、マジありえないくらいに毎日が楽しい!
梨華ちゃんにも、「美貴ちゃん、最近機嫌いいね」 っていわれるくらい。
それはきっと美貴がよっちゃんさんに恋してるから……
恋してると、ホント毎日楽しいカモ!
美貴にも梨華ちゃんの気持ちがちょっとわかったかな?
52 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/10(木) 00:12


美貴がよっちゃんさんに一目惚れしてから1ヶ月。
あれから美貴は梨華ちゃんに頼んで、
よっちゃんさんのケータイの番号・アドレスをゲット!!
メル友になることに成功したんだ。
……まぁ、そのおかげで美貴は梨華ちゃんにいろいろおごらされて、
サイフの中が寂しくなっちゃったけどね……

53 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/10(木) 00:12


まぁ、とにかく美貴とよっちゃんさんはメル友になって、
今じゃほぼ毎日メールしてるし、学校でもたまに話すようになった。
よっちゃんさん、見た目も最高にカッコイイんだけど、
それよりも中身が… 性格がもっと最高に優しいし、おもしろいの!
メールにも会話にもちょっとした気配りがあったり、笑いがあって、
美貴、よっちゃんさんとメールし始めてからよっちゃんさんの事、
一目惚れしたときよりも100倍くらいスキになってる。
……これは美貴ヤバイかも……

54 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/10(木) 00:13


♪……♪……


美貴がぼぉっとよっちゃんさんのことを考えてると、
授業中なのに急にケータイのバイブがなった。
一体誰からかな? まさかよっちゃんさんかな??
ちょっと期待しながらメールを開くと……やった!よっちゃんさんからだ!!


TO ミキティ

授業中ゴメンね?
ミキティはちゃんと授業受けてそうなんでちょっと反省…
それで用件なんだけどさぁ、
今日の弁当、一緒に食べない!?
矢口さんがいきなり、
「今日はみんなで弁当が食べたい!」
っていいだしちゃって……
だから、梨華ちゃんもいれて4人で食べよう?
いきなりなコトだから、ムリだったらいいよ??
それじゃ、できればイイお返事を期待してまーす……

                      FROM よしざー

55 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/10(木) 00:14


へっ?! よっちゃんさんとお弁当? よっちゃんさんとお弁当?!
美貴、思わずメールを5回も読み直しちゃった!!
でもそれくらいビックリした!
よっちゃんさんとお弁当……(梨華ちゃんと矢口サンも一緒だけど)
…断る訳ないじゃん!!!
ということで美貴はよっちゃんさんにすぐに返信〜


TO よっちゃんさん

よっちゃんさん、授業はちゃんと聞きなさい(笑)
お弁当?! 全然ムリじゃないよ☆
一緒に食べよぉ!!
美貴もよっちゃんさん達と一緒に食べたいし!
梨華ちゃんも絶対OKすると思うし……
お昼はどこで食べるの??

                      FROM 美貴

56 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/10(木) 00:14


美貴がメールを送ると、よっちゃんさんからすぐにメールが返ってきた。
よっちゃんさん……ホントに授業聞いてないんだなぁ……

TO ミキティ

ホントに!? マジで!? やった!!!
矢口サン、喜ぶと思うし…… ウチも嬉しいよ。
お昼はウチら、いつも屋上で食べてるから今日も屋上……かな?
というわけで、屋上に集合!
今から楽しみだ♪
んじゃ、またあとで〜

                      FROM よしざー

屋上かぁ… 人少なそうだし、のんびり食べれそう。
あぁ〜、もうすっごい楽しみ♪
よっちゃんさんも楽しみっていってくれてたし……
これじゃぁ、授業聞いてるどころじゃないよぉ!!!
早くお昼になんないかなぁ……
そう思いながら進んでいく4時間目の授業が、
なんだか5分進むのに30分近くかかっているように感じられる美貴なのでした。
57 名前: 投稿日:2005/03/10(木) 00:21
今日はここまで。

いかがなものだったでしょうか?

>>48 名無飼育サマ
なまりをほめてもらえて嬉しいです!
本編の方はどうだったでしょうか?
期待にそえてますかねぇ……

また近いうちにあげます。
今度は短編と本編、一緒にあげれたらなぁ…
なんて思ってます。

それでは……
58 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/10(木) 18:42
更新お疲れです!!
お昼が楽しみっす!!
短編と本編の更新期待して待ってまーす。
59 名前:知つぁん 投稿日:2005/03/10(木) 21:13
やっぱり楽しいです^^
やはりよしみきは新鮮ですのぉ〜^^
早いですけど本編の更新に期待です^^
それとここじゃあダメかもしれないけど短編のほうでのよしやぐを期待してます^^(ムリ
頑張ってください^^
60 名前: 投稿日:2005/03/12(土) 00:35
こんばんわ

とりあえず今は返事だけでも……
更新は今日中にします!

>>58 名無飼育サマ
ありがとうございます。
多分、お昼編も今日で全部のせれると思いますので、
ぜひ読んでいただければ……

>>59 知つぁんサマ
よしみきはもう、私の中で定番化しつつありますよ〜
なんか他のカプより自然な気がします。
よしやぐは私も個人的にスキで、書いてるのがあるんで
近いうちにのせます。


期待してもらえてすごく嬉しいです!
がんばるんで応援よろしくお願いします……

ではまたあとで……
61 名前: 投稿日:2005/03/13(日) 00:07
『今日中に更新する〜』

とかいってたのに、もう次の日……
すいません、今からのせます!
昨日中にムリだった分、無駄に量が多いです。

まずはとりあえず短編を。
吉松です。 なにげにこのカプスキなんですよ〜
それでは、
「雨の日の正しい過ごし方。」
です。 どうぞ〜
62 名前: 投稿日:2005/03/13(日) 00:08


雨。 雨。 雨。 雨。
ひたすら雨。
せっかくの2人そろってのオフなのに雨。
おかげで、ウチのかわいいかわいいワガママ姫はご機嫌ナナメ。
あーあ、雨サイアクだよ……

63 名前:雨の日の正しい過ごし方。 投稿日:2005/03/13(日) 00:08


「あーやーちゃん、まつーらさん…… ねぇ、こっち向いて機嫌直してよ〜」

ウチがいくらいってもウチのワガママ姫…もとい亜弥ちゃんの機嫌は一向に直りそうにない。
ウチに背を向けて体育座りでだんまり。
その視線の先には恨めしくもザァザァ降り続いている雨。

64 名前:雨の日の正しい過ごし方。 投稿日:2005/03/13(日) 00:09


ホントだったら今日は、

『買い物したり、プリクラ撮ったりしていっぱいラブラブしよぉね☆』

って亜弥ちゃんと2人でかなり前から約束してたから、
雨が降っちゃってよっぽどショックなんだろうなぁ……
ソレじゃなくても小さい背中をまるめてるから、さらに小さく見えるよ。
ハァ……これはどうしたらいいんだろ……
祈っても雨は…やまないしなぁ……

65 名前:雨の日の正しい過ごし方。 投稿日:2005/03/13(日) 00:10


とりあえず、今ウチはなんとかこの状況を脱出したい訳で。
こんな雨が降ってても亜弥ちゃんとオフなんだから、
さすがにいつまでもこの状況じゃいれない。
ということで、体育座りしている亜弥ちゃんを後ろから抱きしめてみた。
亜弥ちゃんの体が一瞬ビクっとする。

「ねぇ……亜弥ちゃん? 今日は残念だったけどさ、
また次の機会に買い物したりすればいいじゃん? ね?」

こういうと亜弥ちゃんは今日初めてしゃべってくれた。

「だってせっかくのよっすぃ〜との貴重で大事な時間なのに、家にいるなんてもったいないよぉ……
次だっていつになるかわかんないのに……」

ウチの腕の中で体育座りをくずして、ウチを見る亜弥ちゃん。 心なしか目が潤んでいる。
あー、ヤバい。 カワイイ。 カワイすぎる。
ウチは自然に亜弥ちゃんの髪を撫でながら、
今にも襲ってしまいたくなる衝動を抑えつついった。
こんな気にさせたのは亜弥ちゃんなんだから、亜弥ちゃんが悪い……よね?

「でもしょうがないよ。 それに、家にいてもできることが
1個あるじゃん!」


66 名前:雨の日の正しい過ごし方。 投稿日:2005/03/13(日) 00:11



「へっ? 何なに??」

亜弥ちゃんがキョトンとした顔で見つめてくる。
無防備な顔。 ちょっと間のぬけた天使みたい。
…こんな顔されたら、もう限界っス……

無防備な亜弥ちゃんの唇にキスをして押し倒す。
ボーゼンとしている亜弥ちゃん。
そこで、さっきの質問の答えを耳もとで囁いてあげた。

「それは……よしざーとの愛を育むことでぇす♪」

そういってそのまま亜弥ちゃんの有無を聞かずにキスの雨を降らせた。
有無は聞かなかったけど、亜弥ちゃんの顔も心なしか嬉しそうだったような……
………………☆

67 名前:雨の日の正しい過ごし方。 投稿日:2005/03/13(日) 00:11


雨降ってる日はさぁ、どこも出かけらんないけど、
できることはあるんだよね。

これぞ、雨降りの日の正しい過ごし方。

ウチのワガママ姫の機嫌も一発解消☆

まぁ、これはウチと亜弥ちゃん限定だけどね♪

なんたって、 愛 がないとできませんから……

それでは亜弥ちゃん、いただきます……
68 名前: 投稿日:2005/03/13(日) 00:14
とりあえず短編でした!
ノリで書いたんではなしの展開がめちゃめちゃだぁ〜
苦情は後でききます……

次に本編。
お昼編を全部のせます。
それでは、どうぞ〜
69 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/13(日) 00:15


……キーン…コーン…カーン…コーン……

やっと、だ。 やっとチャイムがなった。
これで今からよっちゃんさんと……お弁当だぁ!!!
嬉しくて嬉しくてしょうがない。 自然と頬がゆるむ。
お昼の時間中ずっとよっちゃんさんと一緒なんて、もう幸せすぎ!
なんて、美貴が一人の世界に飛んでいると、横からの声で現実世界に引き戻された。

70 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/13(日) 00:16


「美貴ちゃ〜ん、そっちの世界に飛んでないで戻ってきてよぉ。
矢口サンとのお弁当タイムがなくなっちゃう……」

そうだった! 今日は教室じゃなくて屋上で食べるんだっけ?
よっちゃんさんに会えるのが嬉しくて、つい忘れてた……

「ゴメン、梨華ちゃん。 急いで行こう!」

そういって、席から勢いよく立ち上がり、お弁当をもって屋上に走った。
よっちゃんさ〜ん、待っててね〜

「美貴ちゃ〜ん! 待ってよぉ! せっかく教えてあげたのにおいてかないでよ〜……」

なんて声が後ろから聞こえた気がしたけど、あえて無視して美貴は屋上に走った。

71 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/13(日) 00:16


美貴が屋上に着くと、よっちゃんさんと矢口サンはもうきていた。

「お〜、ミキティ早かったねぇ。」

「よっす、フジモト!」

「矢口サン、こんにちはぁ。 美貴は走ってきたからね!
でもよっちゃんさん達は早すぎじゃない?」

美貴はかるく矢口サンにあいさつして、よっちゃんさんに話しかけた。

「ウチらはさっきの授業サボりましたからぁ〜」

なんていって、へらっと笑うよっちゃんさん。 カワイイ……
美貴がボーっとよっちゃんさんを見てると、矢口サンが会話に入ってきた。

「あのさぁ、フジモト。 お前の後ろになんか黒いのいるけど……」

72 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/13(日) 00:17


へっ? 黒いの??
美貴がクルっと後ろをむくと、そこにはネガティブモードに突入した梨華ちゃんが……

「……ひどいよ美貴ちゃん…おいてっちゃうなんて……」

恨めしそうにこっちを見る梨華ちゃん…
どっかのホラー映画の宣伝ポスターみたいになってるよ…
なんか怖くなったからここは素直に謝ることにした。
まぁ、美貴が悪いしね。

73 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/13(日) 00:18


「梨華ちゃ〜ん、ゴメンね? 美貴夢中だったからつい……」

「…………」

「ねぇ……梨華ちゃん?」

「…………」

「ゴメンってば…」

「…………」

74 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/13(日) 00:18


謝ってもなんの反応もしない梨華ちゃん。 なんかムカツク。
美貴がだんだんイライラしてきてるのをサッチしてか、矢口サンが、

「いいよ、フジモト。 オイラがなんとかしてやるよ。」

といってくれたので、素直に甘えることにした。
あのまま美貴がやってたら、確実にキレてたし……

75 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/13(日) 00:19


「イシカワ、いい加減許してやれって〜。 
フジモトだってこんなに謝ってるじゃんか〜!」

「矢口サン……」

「いつまでもウジウジしてると先にお弁当食べちゃうよ?」

「…それはいや。」

「んじゃぁ、笑って。 んで、フジモトに謝って。
イシカワは笑ってればカワイイんだから〜」

「……/// わかった! ゴメンね、美貴ちゃん。 勝手にネガティブはいっちゃって……」

「い、いいよ別に… 美貴が悪かった訳だし……」

76 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/13(日) 00:19


矢口サン、鮮やかだな〜 さすが家族ぐるみの中!
でも、家族ぐるみってだけでこんなに梨華ちゃんの扱い、うまいかなぁ…?

「矢口サンと梨華ちゃんは、家族ぐるみっていうより、
姉妹に近い関係なんだよね〜 
矢口サン家、共働きだからしょっちゅう梨華ちゃん家にいるみたいだよ。」

へぇ〜、だからあんなに扱いなれしてるんだ……ってよっちゃんさん!?

77 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/13(日) 00:20


「?どうしたの? そんなに驚いちゃって……」

いや、そりゃ驚きますって! 美貴今、声に出してなかったのになんでわかったの!?

「よっちゃんさん、なんで美貴の考えてることわかったの!? マジック!?」

「いや〜、なんとなく、ね。 美貴ちゃんさん見てたら、そんな顔してたから……」

そういってまたへらっと笑うよっちゃんさん。 本日二回目。
嬉しい…嬉しいよ? でも……
……よっちゃんさん? 美貴のこと見てたなんていわないでよ……
そんな顔して笑わないでよ……
美貴、単純なんでちょっと期待しちゃうよ?
よっちゃんさんの心のどっかにも美貴と同じ気持ちがあるのかなぁ…って。

78 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/13(日) 00:21


「お〜い! よっすぃ〜!フジモト〜! 早くお弁当食べよ〜! 時間なくなっちゃう〜!」

「ほんとだ…… あんま時間なくなっちゃったね。 お弁当、食べよっかミキティ?」

「……うん。」

79 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/13(日) 00:22


それから、よっちゃんさん・矢口サン・梨華ちゃんとお弁当食べたんだけど、
あんまりよく覚えてない……
矢口サンが梨華ちゃんからかってみんなでウケたりとかしてたときも、
美貴の頭の中はさっきのよっちゃんさんの言葉でいっぱい。
やっぱり、単純な美貴はどっかで期待してる。

よっちゃんさんも美貴のこと……スキ……じゃないかなぁって。

今までだって、こう思うところはちょっとはあった。
梨華ちゃんになんていわれたか知らないけど、美貴とメールしてくれたり……
たまぁに、ホントにたまぁにいつもと違う…他の人には見せないような顔をみせてくれたり……
ちょっと美貴だけ特別?って思っちゃう。
美貴の勝手な想像だっていったらそれまでなんだけど……

なんか、そうじゃない!って思える。
っていうか、思いたい。

ホントのところはどうなの? よっちゃんさん……

80 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/13(日) 00:22



……キーン…コーン…カーン…コーン……

「あ〜ん、もうチャイムなっちゃったぁ……早いなぁ…せっかく楽しかったのにねぇ……」

「しょうがないって梨華ちゃん。 また今度一緒に食べようよ!」

……もう終わっちゃったんだぁ……
なんか美貴、せっかくのお弁当なのによっちゃんさんと全然話してないよ……
ハァァ………
そんな美貴に気がついたのか、矢口サンがしゃべりかけてきた。
矢口サン…ホントに気のきく人だな〜 梨華ちゃんがスキになったのもわかるよ。

「フジモト、大丈夫か? なんか元気なかったけど……」

「そんなことないですよ! 全然元気です!」

なんて、力こぶ作ってみた。 ホントは、あんま大丈夫じゃないけど……

「ホントに大丈夫かぁ? なんかいつもと違「美貴ちゃ〜ん、はやく教室戻ろ〜!」

81 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/13(日) 00:23


梨華ちゃんが近づいてきたから、矢口サンは話すのをやめた。
ちょっと梨華ちゃんに感謝。 
美貴あのままだったらいっちゃいそうだったから…… よっちゃんさんのこと。

「?二人で何話してたの?」

「なんでもないよ! 教室戻ろう!?」

「?? 矢口サンとよっすぃ〜も一緒に戻ろうよ!」

「いや、オイラとよっすぃ〜は次の時間もサボるから〜」

「えっ!? よしざーもですか!? 聞いてないですよぉ……」

「だって、今決めたもん。 んじゃ、イシカワもフジモトも遅れるからはやく戻れよ〜」

「は〜い、バイバイ矢口サン、よっすぃ〜。」

「…それじゃっ。」

「お〜、じゃーねぇ!」

「また今度、ね? バイバイ、ミキティ、梨華ちゃん〜」

美貴、最後までかわいくない。 普通スキな人へのあいさつを
「それじゃっ。」で終わりにするかぁ??
よっちゃんさんに感じ悪いって思われたらどうすんだよ、このバカ美貴!
心の中で自分の悪態をつきながら、美貴(と梨華ちゃん)は屋上を後にした。

82 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/13(日) 00:24



〜その後の屋上〜

「…ねぇよっすぃ〜、気づいてんだろ?」

「?何がですか?」

「フジモトのことだよ。」

「……ミキティ……?」

「お前、フジモトへの態度がアイツへの態度と似てる。 フジモトとアイツが似てるから? 
でも、フジモトもあんな態度とられればちょっとは期待するって。 
…どうすんの? 期待に答えてあげれんの?」

「…………」

「フジモトはイイ子だよ。 たしかにアイツと似てるけど違う。
まっすぐによっすぃ〜を見てる。 よっすぃ〜はまっすぐフジモトを見てあげれんの?」

「……ウチ、は…」

「…………」

「ウチは…まだムリ……です…他の人をスキになることなんてできない……
まだあの子が…ウチの中にいるんです……」

「……そっか…」


今日の天気は真っ青な快晴だったのに、しだいに雨雲に侵食されていった。 
83 名前: 投稿日:2005/03/13(日) 00:29

昨日の更新終了〜

いやぁ、無駄にながい。

短編はあややほとんどしゃべんないし……
本編は展開が急だし……

まぁ、精進します☆
またはやくなんかしらあげれるようにがんばります!

それでは……
84 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/13(日) 03:49
短編と本編の更新、乙です。
アイツとは・・。もしかして・・・。
85 名前: 投稿日:2005/03/13(日) 22:49
うわぁ、もうレスがきてる! 嬉しいです!!

>>84 名無飼育サマ
読んでいただき、ありがとうございます。
アイツとは……誰でしょうねぇ?
名無飼育サンの想像とはあってるでしょうか?
私は書いてる時、この人しかいない!と思いましたが……

本編はまた近いうちにあげます!

今日も更新します!
短編2本あげます☆
みきよしとよしやぐです。

それでは、みきよしで 「水と水素と酸素と魚」です。
どうぞ〜
86 名前:水と水素と酸素と魚 投稿日:2005/03/13(日) 22:51


「よっちゃんさんはさぁ、なんか水みたいだよね。」

「はぁ? 何それ、ウチってそんなに冷たい?」

「いや、違くて! 水って、冷たかったり熱かったり、いろいろ変化するじゃん?」

「うん、するねぇ。」

「なんか、さ。 それがよっちゃんさんに似てるなって美貴は思ったワケよ。」

「……あのぉフジモトさん? 意味が全然わかんないんですけど……」
87 名前:水と水素と酸素と魚 投稿日:2005/03/13(日) 22:51

「だから、よっちゃんさんは誰のペースにでもあわせて自分を変えれるから美貴は水みたいだと思ったワケ。 おわかり?」

「…あ〜、そういうことか。 だったらミキティは水素と酸素だね。」

「へっ? なんで?」

「だって、水は水素と酸素でできてるじゃん?」

「うん。」

「ということは、水素と酸素がなかったら水はできないってことじゃん?」

「そういうことになるね。」

「ウチもさ……同じかなって……」

「なにが?」
88 名前:水と水素と酸素と魚 投稿日:2005/03/13(日) 22:52

「ウチも、ミキティがいなかったらここにはいないってこと! おわかり?」

「う〜ん、わかったけど……美貴が水素と酸素っていうの、間違ってるよ。」

「何? 何で? ウチにこう思われてんのが不服ですかぁ?」

「いや、そういうんじゃなくて……嬉しいけど…… 美貴はさ、魚かなって自分で思うのよ。」

「ほほぉ…… その心は?」

「魚は水がないと…美貴はよっちゃんさんがいないと生きていけないってこと。」
89 名前:水と水素と酸素と魚 投稿日:2005/03/13(日) 22:53

「うまい! しかもよしざーの心にクリーンヒット!」

「……んじゃぁ、ご褒美ちょうだい。 座布団のかわりに。」

「いいよぉ〜、何がほしい? ウチができる範囲内でね?」

「キスして。」

「……おっ、ミキティからいうなんてめずらし〜 今日は積極的じゃん?」

「い、いいじゃんたまには。 はやくしてよ!」

「はいはい、わかりましたよお嬢様。」

「はい、は一回でいいの!」

「はぁい……それでは、お嬢様。 目をおつぶりくださいませ。」

「…………」

「…………」

90 名前:水と水素と酸素と魚 投稿日:2005/03/13(日) 22:53


ねぇ、ミキティ?
ねぇ、よっちゃんさん?

本当はね、ミキティは水素でも酸素でも魚でも絶対嫌だよ。
ホントはね、よっちゃんさんが水なんて絶対ヤだよ。

ミキティは今のまま、ミキティでいてくれなきゃ。
よっちゃんさんは、ずっとよっちゃんさんのままじゃなきゃ。

そんないろんな気持ちをこめて、キスするから。
そんないろんな意味をこめて、今日はいつもより積極的になるから。

ちゃんと気づいてね?
ちゃんと空気よんでよね?

ねぇ、ミキティ?
ねぇ、よっちゃんさん?


大好きだよ。

91 名前: 投稿日:2005/03/13(日) 22:58
「水と水素と酸素と魚」 おわりです。

今回は会話文でつくってみました!
そのせいか、意味がよくわかんない話になってしまいました……

次はよしやぐ…
っていうか、矢口の独白みたいな感じです。
ある曲を聴いて思いついた瞬間に書いてしまったものです。

それでは、よしやぐで 「桃の木の下」
どうぞ〜
92 名前:桃の木の下 投稿日:2005/03/13(日) 22:59


桃の花びら舞う道。

よっすぃーと2人、歩った道。

今日は1人で歩ってみた。

……なんか寂しくて、ちょっと泣けた。

93 名前:桃の木の下 投稿日:2005/03/13(日) 23:00


初めて会ってからもうだいぶたつね。
初めてよっすぃーに会ったのもこんな桃の花がキレイな季節だった。
ちょっと緊張してあいさつしてたあの時の顔。
今でもよく覚えてる。

あの頃はなにも考えてなかった。

こんな気持ちもなにもなかった。

94 名前:桃の木の下 投稿日:2005/03/13(日) 23:00


オイラがよっすぃーの教育係になったのは、その後すぐだったね。
最初は苦労したよ?
だってよっすぃー、全然心開いてくれないんだもん。
さすがのオイラもまいったよ。
オイラからしゃべりかけないと、しゃべってもくれないしさぁ……

まぁ、今となってはいい思い出だけどね。

すごい、いい思い出……

95 名前:桃の木の下 投稿日:2005/03/13(日) 23:01


ねぇ? よっすぃーがオイラに…告った日のこと…覚えてる?

『年下だけど、ずっと矢口サンのそばにいたいです』

っていってくれたんだよ?
あの時はホントにビックリだったなぁ〜
まさか、よっすぃーがオイラに、なんて考えたこともなかったから……
オイラ、返事はどうしたんだっけ?

96 名前:桃の木の下 投稿日:2005/03/13(日) 23:01


……あっ、そうだ。
言葉でいうのがハズかったから、
オイラ、
できるかぎり背伸びして、
ほっぺにチュってキスしたんだよね?

もぉ、あの時のよっすぃー、顔真っ赤でさぁ〜
カワイイって思って思わず抱きついちゃったよ……
あの時のよっすぃーの顔はずっと忘れらんないな。

97 名前:桃の木の下 投稿日:2005/03/13(日) 23:02


今思うとさ。 オイラも若かったなぁ、って思うよ。
言葉にだすのをハズかしがってたこととか、
口じゃなくて、ほっぺっていうあたりがさ。

あの時、言葉にだしてればなにか変わったかもしれないのに……

言葉にださなきゃ変わらなかったのに……

よっすぃーと両想いだったってことに、バカみたいにはしゃいでた。

98 名前:桃の木の下 投稿日:2005/03/13(日) 23:02


ここの桃の木の下はよっすぃーのお気に入りの場所だったよね?
どこいきたい? って聞くと、絶対ベーグル買ってここに来たいっていってた。
二人で木の下に座って、
ベーグル食べて、
ひなたぼっこして、
『矢口サン、ちっちゃいですねー!』 っていって抱きしめられて……
抱きしめられる度にオイラは、
『よっすぃーが大きいだけでしょ?!』 とかブツクサいってたけど……
もうちょっと、あのままでいたかった。
居心地のいいよっすぃーの腕の中に……

今思うとすっごい平凡なこと。
でも…オイラ楽しかった。
幸せだった。
いつまでもこのまま、こんな幸せが続くと思ってた。

99 名前:桃の木の下 投稿日:2005/03/13(日) 23:03


いつからだろう?
よっすぃーが遠くを見るようになったのは。

いつからだろう?
オイラを見てくれなくなったのは。

いつからだろう?
あの子を見るようになったのは……

100 名前:桃の木の下 投稿日:2005/03/13(日) 23:03


最初は、そんなの認めたくなくて、ムキになってた。

よっすぃーはオイラのだからアイツになんかあげない!!!

っていって。
『彼女』 っていうポジションだけは守ろうとした。
そうすれば、ずっとよっすぃーの隣にいれると思ってたから。

でもさぁ、オイラ、見ちゃったんだ。
よっすぃーがあの子としゃべるとき、すごい優しい顔すんの。
前まで、オイラだけにむけられてた優しい顔。
いつのまにか、あの子にむけるようになってた。

101 名前:桃の木の下 投稿日:2005/03/13(日) 23:04


その時、オイラわかっちゃったんだ。

あぁ、もう敵わないなぁって。

心も、ポジションも全部あの子のものだなぁって。

だから…だから、さ、全部返そうって思った。

よっすぃーと……あの子に。

102 名前:桃の木の下 投稿日:2005/03/13(日) 23:04


オイラがもってても、もうオイラのものにはならないから……
もう、戻ってこないから……
このまま、ズルズルよっすぃーにいわれるの、待ってるのはイヤだから……

だから、オイラから手を離してあげる。

精一杯の笑顔で、背中をおしてあげる。

もう、あの子のとこいっていいよ。 って。
オイラは大丈夫だから、もう前の関係に戻ろう。 って。

103 名前:桃の木の下 投稿日:2005/03/13(日) 23:05


ホントは全然大丈夫じゃないけど、いってあげるんだ。
その時くらいは泣いてもいいよね?
泣いてても笑顔で送り出すから……

だから、よっすぃーもちゃんと笑ってよね?

104 名前:桃の木の下 投稿日:2005/03/13(日) 23:05


よっすぃー、大スキだよ?

涙がでるくらい、大切に思ってるよ?

あの子のとこにいっちゃっても…オイラはよっすぃーがスキだから。

疲れたら、いつでも頼っていいよ?

あの子のグチきいて、背中おしてあげるくらいならオイラ、できるから。

ずっとずっと、この桃の木の下で、待ってるから。

105 名前:桃の木の下 投稿日:2005/03/13(日) 23:06


だから、さ。

この場所だけはあの子に教えないで?

2人の思い出の……2人だけの秘密の場所にしとこう?

これくらいのワガママ、最後だから許してくれるよね?


……ねぇ、よっすぃー?

106 名前: 投稿日:2005/03/13(日) 23:12
「桃の木の下」 おわりです。

個人的に今までで一番キレイにまとまったなぁ〜
なんて自己満に浸ったりしてます。

この土日に結構あげれたんで、このハイペースを
維持できるか心配ですが……
まぁ、がんばります!

それでは〜〜
107 名前:名無し読者 投稿日:2005/03/14(月) 03:17
幸せな週末でした
作者さんに幸あれ
108 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/14(月) 21:52
イイぃ!!!
更新待ってます。
109 名前:知つぁん 投稿日:2005/03/17(木) 14:59
また見ました^^
まず最初からよしあやですか^^前によしあや見たことあるんですけど
やっぱり新鮮ですね^^あんまり見たことのないカップリングのなので
とてもおもしろいです^^
本編のほうの「アイツ」の予想がつきません。。。なんとなく予想はしておりますが(^^;
よしみきのやつはイイですね!最近けっこう見れるようになりましたよね^^
オイラが初めてよしみきを見たのはハロモニのハワイスペシャルのときでした^^
けっこうあの二人って似合ってますよね^^
最後のよしやぐですか。。。オイラやぐ推しなんでやぐには幸せになってほしかったです^^
でもストーリーがすごいイイです!!
110 名前: 投稿日:2005/03/19(土) 00:15
どうもこんばんわww

やっぱりハイペース維持は無理でしたねぇ……
学校との兼ね合いがとれませんよ……

んで今日は本編をちょっとあげようと思います。
なんか話にまとまりがないですが、
そこらはズバズバいってください。

本編の前にレス辺を……

>>107 名無読者サマ
幸せでしたか!? 
私の書いたもので幸せになって頂けたんなら是幸いです!!
ありがとうございます!!

>>108 名無飼育サマ
イイぃですか!?
これからもそういってもらえるように精進します!!
頑張って更新していこうと思います。

>>109 知つぁんサマ

いっぱい書いて頂いてありがとうございます。
よしやぐ…矢口サンを幸せにしてあげられなくてすいません…
私も矢口サン好きなんですが…なんかあんなカンジになってしまいました。
ハロモニハワイは見ました!! あれはとにかくやばいっす!!!

それでは、本編です。
ちなみに今回の更新では『アイツ』には触れませんのでご注意を……
では、どうぞ〜
111 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/19(土) 00:16



天気が悪い。
よっちゃんさん達とご飯を食べてからすぐにイヤな感じの雲がでてきた。
それは真っ青な空をジワジワと侵食していって。
まるで今の美貴の心をそのまま移し出してるみたいで。
なんか……気分が暗くなる。

……恋って苦しい。


112 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/19(土) 00:17


午後の授業中も午前中と同じでぼぉっとよっちゃんさんのことを考えてた。
ただ、違うのは……美貴のテンション。

美貴、こんなに人をスキになったこと初めてで……
ひとめぼれから、たった一瞬の出来事から始まった恋だけど、
もうよっちゃんさん以外の人なんて考えらんない。

スキで、スキで、スキすぎて。

よっちゃんさんとメールしてると人の話が聞けなくなる。……嬉しすぎて。
よっちゃんさんと話してると周りが見えなくなる。……見すぎて。
よっちゃんさんが他の子と仲良さそうに話してるとなんかイライラする。……羨ましくて。
よっちゃんさんとバイバイすると胸が痛くなる。……寂しすぎて。

なんか、こんなこと考えてればキリないな。
とにかく美貴はよっちゃんさんのことがスキな訳で。
これだけは曲げようがない事実な訳で。
もう……どうしようもない。

113 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/19(土) 00:18


美貴が悶々とそんなことを考えていると、いつの間にか授業は終わってたみたいで、
もうクラスの半分も教室にはいなかった。

「美ぃ貴ぃちゃん! お悩みですかぁ〜??」

ポン、と肩に手をおいてちょっと流し目で美貴を見る梨華ちゃん。
梨華ちゃん……それ、マジメにやってるの? それともふざけてるの?

「チャーミーのお悩み相談室ひらいてあげるから、話してみて?」

梨華ちゃん……マジメなんだね…
だったら…遠慮なく相談させてね?
美貴今…マジおかしくなっちゃいそうだから……

114 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/19(土) 00:18


美貴はお昼に思ったこと、さっきの授業中に考えてたことを梨華ちゃんに話した。
内容はいきなり飛んだり、戻ったりして、
グチャグチャで絶対に聞きづらかっただろうけど、梨華ちゃんは黙って聞いててくれた。
そして、美貴が全部言い終わった頃合をみて一言。

「それで? 美貴ちゃんはどうしたいの?」

115 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/19(土) 00:19


梨華ちゃんは、間を空けずに話し始めた。

「今、美貴ちゃんがいってたのはさぁ、よっすぃ〜の行動とか言動を見ての、
美貴ちゃんの『考え』でしょ?
それならさぁ、美貴ちゃんの『気持ち』は? どうなっちゃったの?
ずっとウジウジ考えこんでるなんて美貴ちゃんらしくないよ?
必要以上にネガティブ入るのは私の役目。
美貴ちゃんはこう…もっとまっすぐにっていうか……
我が道をいっちゃっていいと思うよ?」

ちょっとカッコつけ過ぎたかな? なんて梨華ちゃんは笑ってる。
なんか梨華ちゃんがいうと、説得力がある。
美貴らしくない…か。
美貴らしく…まっすぐに…ね。
なんだ。案外、答えなんて簡単じゃん。
梨華ちゃんの言葉で気持ちに気づけた。 ううん。 気持ちに向き合えた。

よしっ! いってみよう。 声にだしてよっちゃんさんに伝えよう。 
スキだって。 よっちゃんさんのことが大スキだって。

美貴は笑顔で梨華ちゃんに向き合う。

116 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/19(土) 00:20


「梨華ちゃん、ありがとっ! 美貴、よっちゃんさんにいってくるよ!
もう考えない! 後のことは後で考えるよ! 
だから…今すぐよっちゃんさんに会いにいってくる!!」

これにはさすがの梨華ちゃんも驚いたみたい。

「今すぐ?! なんとも美貴ちゃんらしいというかなんというか……
でも、今の美貴ちゃんすっごいイイ顔してる。
いつもの目つきの悪さのカケラもないよ!」

驚いててもさっすが梨華ちゃん、理解力ある!!
といいたいところだけど、一言多いよ…

「目つきが悪いはよけいだし! せっかく美貴が珍しく感謝してたのに……
梨華ちゃんも矢口サンのことでなんかあったら美貴にすぐいいなね。
話ぐらいしかきいてあげれないけど……」

117 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/19(土) 00:21


「いっつもいってるじゃん! 美貴ちゃんがちゃんと聞いてないだけで!」

「あれ? そうだっけ?? まぁいっか。」

「よくないよぉ…まったく……」

うわぁネガモード……これ始まると長いから、もういこう。
ちょっといじけ始まった梨華ちゃんに美貴は早口で、

「アハハ、ごめんね。 んじゃぁ、美貴もういくから! 早くしないとよっちゃんさんが帰っちゃう!
んじゃ、バイバイ梨華ちゃん。」

といって、教室から飛び出した。
飛び出す直前に梨華ちゃんの『頑張って』が聞こえた気がする。
なんか嬉しい。
応援してくれる人がいる。
背中を押してくれる人がいる。
たったそれだけのことなのになんか嬉しかった。

そうだ! はやくよっちゃんさん! よっちゃんさん探さないと!!
美貴はよっちゃんさんの所に急いだ。
118 名前: 投稿日:2005/03/19(土) 00:25
中途半端だけど更新終了〜〜

今までの中で一番反省点が多い更新……
なんかいしかーさんが出すぎてる気がするし……

苦情・感想は謹んで受けさせていただきます。
それでは〜〜
119 名前:知つぁん 投稿日:2005/03/19(土) 14:24
更新お疲れ様です!!
やっと美貴帝らしさが戻ってきましたね^^
めっちゃおもしろいです!!

更新のスピードが早いですね^^
次の更新も期待です!
120 名前: 投稿日:2005/03/23(水) 02:18
こんばんわ〜〜

更新しにきました!!
本編あげます。
多分、微妙なところで終わっちゃうと思うんで、
そこは1つ多めにみていただけたら是幸いです☆

>>119 知つぁんサマ
そうですね!! 私の書くミキティって、なんか暗めに
なっちゃうんですよね……うぅ、難しい。
更新スピード早いですか!?
私、書ける時に書きだめしてるので……親とかうるさいですし。

んでは、期待していただいてる(?)更新にうつります!!!

どうぞ〜〜
121 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/23(水) 02:20


よっちゃんさんは、探すまでもなく見つかった。
美貴がよっちゃんさんを探しにいこうとした矢先によっちゃんさんと矢口サンに廊下で鉢合わせした。
ラッキーなんだか、ついてないんだか……
なんか、よっちゃんさんも矢口サンもマジな顔してるし……

今日は…やめよっかな?…

一瞬そう考えたけど、そのあと、すぐに梨華ちゃんの言葉がフラッシュバックしてくる。

やっぱ…だめだ。今しかない!…

一呼吸おいて、覚悟をきめる。

「……よっちゃんさん。 これからちょっと時間ありますか?」

122 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/23(水) 02:20


なぜだか敬語でいってみた。 こうすれば、美貴の真剣さが伝わると思ったから……
案の定、伝わったみたいで、よっちゃんさんは、

「…場所、かえよっか? 屋上いこう?」

っていってくれた。
矢口サンに謝って、よっちゃんさんと屋上に歩いていく。
……矢口サン、なんか複雑な顔してたけど、なんかあったのかな……?
なんてちょっと考えたけど、それはすぐ緊張の波に流されてしまった。
美貴、これからよっちゃんさんにいうんだよね?
ヤバイヤバイヤバイ……めっちゃ緊張する…
美貴のそんな雰囲気を察してか、よっちゃんさんはいつもなら絶対しゃべりかけてくるのに、
今はただ、無言で歩いている。

こういうとこは敏感なくせに、肝心なとこは鈍感なんだから……

そんなことを考えていたら、いつの間にか屋上についてた。

123 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/23(水) 02:21


美貴とよっちゃんさんは向き合うカンジで立っていて、
よっちゃんさんはひたすら美貴を見てる。
あきらかに、美貴の言葉を待っているようなカンジ。

言わなきゃ…早く言わなきゃ……

一回、深呼吸。 頭を落ち着かせる。
覚悟はきめたんだから、後はいくだけ。 結果はあとで考えよう!
自分自身にいいきかせて、美貴は勝負にでた。

「よっちゃんさん……あの…ね?」

124 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/23(水) 02:22


よっちゃんさんは黙って美貴がしゃべってるのを聞いている。
なんか、いつものよっちゃんさんじゃないみたい……


「…美貴……ね?

よっちゃんさんが……ね?

す……スキ…です……

美貴と…その……

つ、付き合って……ください……」

125 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/23(水) 02:22


いえたぁ…… 藤本美貴は今、生まれて初めて告白しました!!
心臓バクバクだよぉ…… き、緊張したぁ……
さ、次は返事だ!! なんていわれるだろ…?

いいよ。 っていわれるかな?
それとも……

126 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/23(水) 02:23


よっちゃんさんは、なんかかなり慌ててる。
美貴、やっぱり迷惑だった…かな?

「あの、よっちゃんさ……」

美貴がよっちゃんさんに話かけようとした瞬間。

「……ゴメン…ミキティ……ゴメン……」

といって、逃げるように屋上から出て行ってしまった。

……………

……………へっ?

……美貴…振られた…の?

127 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/23(水) 02:23


ホントに一瞬のことみたいでよく理解できない。
ゴメンっていってよっちゃんさんは屋上から出て行ってしまった。
それはわかった。

これって、振られたんだよね?
だって、よっちゃんさん、『ゴメン』っていったし……
美貴、よっちゃんさんに振られたんだぁ……
美貴、よっちゃんさんの彼女になれないんだぁ……
最初からダメもとだったじゃん。
振られてもいいって思ってたじゃん。
じゃぁ……なんで出てくんだよぉ……なみだぁ……

ボロボロだ。
もう…ボロボロ。
力が急になくなって、へなへなとその場に座り込む。
涙が全然止まらない。
ひたすらにでてくる。
頭じゃ、勝手に大人なふりしてカッコイイこといっちゃってるけど、
体の方が純粋で、正直で。
ひねくれた頭の分まで悲しんでる。

美貴は、泣いていた。


128 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/23(水) 02:23



その時、だ。
急に屋上のドアが開いた。

もしかしたら……よっちゃんさん!?

なんて、ボロボロの美貴はちょっと期待したけど、その期待はすぐに打ち消された。
屋上にやってきた、突然の来訪者は意外な人で。

「あっ、いたいた! フジモトはっけん!!」

……矢口サン、だった。

129 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/23(水) 02:24


矢口サンは美貴の存在を発見すると、ちょこちょこと近づいてきた。
そして、座り込んでいる美貴の頭にポンポンと手をおいて、

「ゴメンな、フジモト。 よっすぃーがヒドイこといっちゃったでしょ?」

…謝った。
正直、意味のわからない行動。
いくらよっちゃんさんと矢口サンが仲いいからって、矢口サンが謝ることじゃない。
……まぁ、よっちゃんさんに謝られても困るけど……
てか、その前になんで美貴がよっちゃんさんにいわれたってしってんの?
困惑した美貴の顔を見て、矢口サンは、

「フジモトさぁ、よっすぃーにコクったっしょ? んで、フラれた。 ちがう??」

ずいぶんはっきりいわれてしまい、美貴はまた事実と向き合わされた。
あってるけど……そんなはっきりいわなくても……
また泣きそうになる。
そんな美貴をほおって、矢口サンは話しを進める。

130 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/23(水) 02:24


「よっすぃー、さ。 まだ、アイツ以外の人をスキになるっていう体制ができないんだよね。
まだアイツを吹っ切れてないんだ。」

「?アイツ?……アイツって…だれ…ですか……?」

まったく、意味がわからない。
アイツ? だれ? よっちゃんさんはその人が忘れらんないの?
だから美貴とは付き合えないの?
さっきから…意味わかんないことばっか……

131 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/23(水) 02:25


「アイツはさ、よっすぃーにとって、とっても大切な人だったんだよね。
だから、今でもその時のキモチに縛られてる。」

「だから…だれ……しばられてるって…どういうこと……」

「オイラは、さ。 フジモトなら、よっすぃーを変えてくれるような気がするんだ。
よっすぃーを立ち上がらせることができるかもって思う。
だから、今からフジモトに全部話す。
よっすぃーはそれを望んでないかもだけど、でも話す。
だから……オイラの話、きいて……?」

「……………」

もう美貴はうなずくしかできなかった。
美貴がよっちゃんさんを変えれるかもしれない。
よっちゃんさんの役に立てるかもしれない。
だったら……頑張る。
だって…スキだもん。

「ありがとう、フジモト……」

そういって矢口サンは話し始めた。


雨雲に侵食されていった空は、もう雨がこぼれそうなくらいに真っ黒だった。

132 名前: 投稿日:2005/03/23(水) 02:31
更新終了〜〜

今回で、だいぶ『アイツ』について触れました。
次は、よっちゃんとアイツの過去に突入です。
そこからはよっちゃん視点で書きたいと思います☆

学校も春休み入ったんで、
早めの更新目指して頑張ります!!!

苦情、感想、その他もろもろもお待ちしてま〜す!

では、また〜〜
133 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/23(水) 22:07
更新お疲れです。
『アイツ』がとっても気になりますね。
134 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/24(木) 01:27
更新お疲れです!
よっしぃ・・・。
ミキティがんばれ!!
135 名前:知つぁん 投稿日:2005/03/24(木) 19:08
更新お疲れさまです^^
やっぱりおもしろいです!!でも美貴帝がカワイソウな展開に。。。
美貴帝がよっちゃんを変えてくれることに期待します^^
早く「アイツ」が誰かしりたいですねぇ〜^^
次の更新も頑張ってください!
136 名前: 投稿日:2005/03/29(火) 21:31
こんばんは〜〜

今日は本編あげます!
この前もいいましたが、よっちゃん視点です。

レス辺……

>>133 名無飼育サマ
アイツのことは……今日わかります!
なので(?)読んでいただけると嬉しいです!!

>>134 名無飼育サマ
ミキティは……
ミキティは必ずやがんばってくれるハズです!
応援しましょ〜(笑)

>>135 知つぁんサマ
ミキティ…ホント気の毒です……
書いてて申し訳なくなってました。
今日の更新も読んでいただければなぁ〜…

それでは、今日の更新です。
アイツのこと、よっちゃんのこと、
がちょっとわかるカモ……

では、どうぞ〜〜
137 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/29(火) 21:32


ねぇ、大好きだよ?

大好きだったよ?


笑った顔も

怒った顔も

困った顔も

悲しんでる顔でさえ、

いとしいと思った。

思ってた。


こんなに好きだったのに、なんでウチじゃいけなかったの………?



……ごっちん………?

138 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/29(火) 21:33


気がつけば、ごっちんはウチのすぐ横にいた。

いつからだっけ?

よく覚えてないけどいつの間にか、いた。
それがあまりにも自然なコトだったから気にもしなかったんだ。

いつも2人一緒で。
寝て。
しゃべって。
食べて。
ふざけて。
遊んで。
また寝て。

学校でも休みの日でも、このスタンスは一切変わらない。
ずっとずっと、このままだと思ってたんだ。
ずっとずっと、このままでいたかったんだ。

……あの日、先生がくるまでは………

139 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/29(火) 21:33


あの日は晴天なんていう言葉がよく似合う日だったね。
ポカポカした陽気のせいで、ウチもごっちんもあくびしまくってた。
今でもよく覚えているよ―――

「ねぇ、ごっちん? 今日からウチらのクラスに教育実習生くるんだってさ。 知ってた?」

「へぇ〜、知らなかったぁ。 まぁ、あんまりきょーみないけどねぇ。 ごとーにはかんけーナイし。」

「アハハ、だよね!」

「ほら、みんな席ついて!! チャイムはなってるでしょ!!」

「「やばっ、先生きた……」」

「まったく… えー、今日からこのクラスに2週間、
教育実習の先生がくることになったので、今から自己紹介してもらいます!
それじゃ、先生入ってください。」

140 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/29(火) 21:34


これ、だ。
これによってウチの幸せだった日々は崩れ去った。
ウチはこれを絶対に忘れない。
ごっちんとウチの運命をかえた、この時を……
あの人を……


「えっと、今日から2週間みなさんと一緒に勉強することになった、安倍なつみです。
よろしくお願いします!!」


141 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/29(火) 21:35


先生はそういうと、お辞儀をしようとして教卓に頭をぶつけた。
もちろん、クラスの『ほぼ』全員大爆笑。
安倍先生もちょっと恥ずかしそうにはにかんでた。
担任も苦笑いしてた。
ウチも『この先生、ウケる〜』って思って笑った。

そう、みんな笑ってたんだ。
たった1人を除いては……


142 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/29(火) 21:35


「ごっちーん、安倍先生っておもしろくない? マジ、ツボなんだけど!」

「……………」

「?………ごっちん?」

ごっちんは、笑ってなかった。
ウチがしゃべりかけても、ボーっとしててどっかにいっちゃってる。
でも、ごっちんがボーっとするなんて珍しくもなかったから、
ウチも気にもしなかったんだ。

ボーっとしていたごっちんの視線の先に誰がいるか、なんて……

143 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/03/29(火) 21:37


今思うと、さ。 ウチってホントに鈍感だよね。
あの時のごっちんが、ただボーっとしてるだけにしか見えなかったなんてさ。
ウチはごっちんとずっと一緒にいて、ごっちんの全部を知ったつもりになってたのかな?

ごっちんは、クラスのみんなが安倍先生を質問責めにしてるときもボーっとしてた。
……ボーっとしてるように見えた。

「安倍先生、どこからきたの? ずいぶんなまってるねぇ〜」

「北海道です。 そんなになまって……ますか?」

「安倍センセ! 北海道でなんて呼ばれてたの? 安倍センセじゃおもしろくな〜い!」

「うーん……なっち、とか?」

「なっち先生は彼氏とかいるのぉ〜?」

「……いません。」

「なっち先生〜………」

………………


ごっちんはなっち先生のカレシ話のとこで、ビクっとする以外はずっとボーっとしてた。
なんでウチがそんなコトがわかるかって?
わかるに決まってるよ……
ごっちんのことは、無意識中にずっと見てたんだから……

144 名前: 投稿日:2005/03/29(火) 21:40
短いけど更新終了〜〜

ホントに短い……
しかも中途半端にきっちゃいましたねぇ……
でも、近いうちにまたあげるんで勘弁してください!!

それでは〜〜
145 名前:§ 投稿日:2005/03/30(水) 01:23
やっぱりあの人はあの方でしたか…
これからも楽しみにしてます!

p.s.短くても全然OKですよ〜
146 名前:知つぁん 投稿日:2005/03/30(水) 21:15
短くて全然けっこうですよ!!
やっぱりあの人ですか。。。
最初梨華ちゃんかと思ったんですけど出てましたからね(^^;
よしこと美貴帝には幸せになってもらいたいです^^
これからの展開が気になります!
次の更新に期待です^^
147 名前:知つぁん 投稿日:2005/03/30(水) 21:16
スミマセン。。。上げてしまいました。。。
まことに申し訳ないです。。。
148 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/04/01(金) 20:05
更新お疲れです。短くても全然イイっす!!
『アイツ』は思ってた人でした!!
次回の更新も待ってます。
149 名前: 投稿日:2005/04/03(日) 01:47
こんばんは〜〜

『よっちゃんの過去編』続き更新します!
多分、今回だけじゃ終わんないかなぁ……
って思いますのでご了承。

>>145 §サマ
やっぱり、ということは予想的中だったんですね?
私的にこの方が1番しっくりくるかなぁ〜って
思ったんですけど、どうでしょう?
応援ありがとうございます!

>>146
>>147 知つぁんサマ
ミスは誰にでもあることです!
これから気をつけていただければいいですよ〜
よっすぃーとミキティ…どうなるんでしょう?
気にしてまってて下さい(笑)

>>148 名無飼育サマ
こちらも予想的中ですか!?
更新量が少ないのは私的にアウトですね…
今回は…この前よりはあげれるかも……

それでは、今回の更新いきまーす!
では、どうぞ〜〜
150 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/03(日) 01:48


なっち先生がきてから、3日たった。
先生は授業も楽しいし、カワイイからすでに学校の人気者になっていた。
ウチも嫌いではなかった。 結構好きだった…よ?多分……
でもウチは先生のことよりも気になることができていた。




ごっちん、だ。



151 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/03(日) 01:49


最近、なんかごっちんの様子がおかしい…ような気がする。
見た目とか態度とか、そういうのは全然普通なんだけど……
なんかこう…もっと奥の方の――
心とか気持ちの方が違う気がする。

まぁ、あくまで『〜ような気がする』なんだけどね。
曖昧で、あやふやで。
ぼやけてんだけど。
でも間違ってはいない。 っていう、変な自信はあった。

そういえば、この頃から変わったことがあった。

なっち先生がごっちんのお気に入りになった。


152 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/03(日) 01:49


「あっ、ごっちん! なっち先生だよ! おーい!!」

「えっ?! どこどこ? ……あっ、ホントだ……なっちぃ〜!!!」

そういって、先生に向かい嬉しそうに手をブンブン振るごっちん。
これはごっちんには珍しいことだ。
ごっちんはなんにでもそうなのだが、あんまり興味を示さない。
だから特定の――興味をもった人ぐらいとしかしゃべらない。
今までそんな人、ホントに数えるほどしかいなかったから、
ましてや年上の――しかも学校の先生に、なんて奇跡に等しい。

この時はウチ、素直に嬉しかった。
ごっちんがもっと積極的になれば……とはいつも思ってたから。
もっとなっち先生と仲良くなって、これを気に変われば……なんて考えてた。

でも、変わりすぎちゃったね。


なっち先生がきて3日目は、ごっちんの様子の変化と変わることへの期待を少なからず感じた日だった。

153 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/03(日) 01:50


なっち先生がきてから、今日で一週間たった。
先生はあいかわらずすごい人気。 
廊下を歩いてるだけで『なっち先生ぇ〜!』って声が聞こえてくる。
ファンクラブまでできちゃう勢いらしいからよっぽど、だ。

……まぁ、ファンクラブならウチやごっちんにもあるらしいけどね。 よくは知らないけど……

……ごっちん………

この頃ぐらいからかな? ウチらの会話は変わり始めた。

154 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/03(日) 01:50


「よっすぃー、聞いてよ! さっきなっちがねぇ〜……」

「……へぇ、そうなんだぁ〜」

「そうなの! 今日なんてさ、なっちのせいで……」

「……………」

ごっちんは、しつこいぐらいに『なっち、なっち』いうようになった。
最初はごっちんが変わることへのささやかな期待を抱いていたウチも、さすがに嫌気がさしてきた。

なんでなっち先生の話ばっかすんの?

……ウチと一緒なのに……

でも、そんなことはいえない。 いえなかった。
…ごっちんに嫌われたくなかったから。
だから、なっち先生の話を楽しそうにするごっちんを見てることしかできなかったんだ。

この時この気持ちを声にだしてれば、なんか変わったかなぁ?


なっち先生がきて一週間。 本能的に不安を感じた日だった。

155 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/03(日) 01:51


もう13日、だ。 なっち先生は明日で終わり。
ウチの不安も明日で消える……そう思ってた。

会話が変わりだしてからもうだいぶたった。
ウチらは会話だけじゃなくずっと続いてた、ウチら流のスタンスまで崩れた。

「ごっちーん! 今日一緒に買い物いかない?」

「……ゴメン。 ごとー勉強してくから一緒にいけない……」

「んじゃ、終わってからでもいいよ? ウチ、待ってるから…」

「い、いいよ。 それじゃぁよっすぃーに悪いし、さ。 また今度ね! バイバイ!」

156 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/03(日) 01:52


最近は毎日こんな具合だ。
ごっちんはウチが気づいてないと思ってるかもしれないけど、ウチは知ってる。

……ごっちんはなっち先生のとこにいってるんだよ…ね?

なんでウチに隠すの?

ウチら、なんでもいえる仲じゃなかったの?

ウチのこと嫌になった?

なっち先生のとこばっかいかないで!

ウチの隣にいてよ……

157 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/03(日) 01:52


そう、こうやってすべてが――ごっちんのすべてがなっち先生中心に回ってた。
そしてウチのすべてが――ごっちん中心に回ってた。

でも鈍感なウチはグルグル回るこの気持ちの正体がわからなかった。
アハハ、笑っちゃうよね?
普通気づくっつーのに……
バカなウチは、なっち先生がいなくなればごっちんは帰ってくると思ってた。

それがなんて安っぽくて、単純な考えだなんて知らなかったけれど。


なっち先生がきて13日たった今日は、ツラくてイタくて早く明日がくることを人生で一番望んだ日だった。

158 名前: 投稿日:2005/04/03(日) 01:57
今回分、終了〜〜

今回も少なめですねぇ……
んー、なんか不満です。
次回も過去編です。
感想とかいただけると嬉しいです。

では、また〜〜
159 名前:知つぁん 投稿日:2005/04/04(月) 20:11
お疲れです!!とてもおもしろすぎです^^
もちろんこれはお気に入りに登録しております^^
この前は本当にスミマセン・・・

よっすぃ〜がすごい切ないです。。。
ごっちん、なっちも可愛いけどたまにはよし子にも振り向いてやって?((エ

次の更新にも期待しております^−^
160 名前: 投稿日:2005/04/07(木) 02:00
こんばんわぁ〜〜

ホントは一昨日更新するはずだったんですが、
今日になってしまいました……

さて、突然ですがよっちゃんの誕生日まで今日を含め、
あと6日ですねっ!!!
そういうことで(どういうことでだよ……)
よっちゃんの誕生日まで毎日なんかしら更新しようと思います☆
今日はとりあえず短編を……

>>159 知つぁんサマ
よっちゃんが切ないのはもうちょい続きそうです(よっちゃんゴメン)
今度の本編更新でよっちゃん視点は終わりそうです。
そちらもチェックしていただければ……

それでは短編。 よしやぐで『吉澤<ミッキー??』です!
どうぞ〜〜
161 名前:吉澤<ミッキー?? 投稿日:2005/04/07(木) 02:01


「よっすぃー、ほぉしぃいぃ〜!!」

場所  東京ディズニーランド。
状態  極めて危険。
    犯人は説得に応じる気、なし。

どうしたもんかねぇ……

「だから矢口サン? そんなの持ち帰れませんって……」

162 名前:吉澤<ミッキー?? 投稿日:2005/04/07(木) 02:01


ディズニーランドにあるおみやげ屋さんでかれこれ1時間。
ウチは犯人の説得にあたっている。
犯人っていうのはウチのカワイイカワイイ恋人、矢口サン。

163 名前:吉澤<ミッキー?? 投稿日:2005/04/07(木) 02:02


矢口サンとウチは、久々のオフを使ってディズニーランドにきていた。
もっちろん、ラブラブデートするために♪
一緒にイロイロ乗ったり、パレードみたり……
バレないように注意しつつ、遊べるだけ遊んだ。
思い出すだけでも、顔が緩みまくるぐらい楽しかったよ。
もう、誰がどうみてもラブラブカップルだったからね!

でも今は……どうだろう?
立てこもってる犯人と交渉する警察官みたいな状態になっている。

164 名前:吉澤<ミッキー?? 投稿日:2005/04/07(木) 02:02


さんざん遊んで、疲れ果てたウチに最後に待ってたのは『おみやげ選び』だった。

ウチは買う気サラサラなしだったんだけど、矢口サンが、

「これなんかよくナイ!? 一緒に買お〜☆」

なんてカワイイこというからさぁ、ウチも乗っちゃって買い出しちゃったんだよね……
あぁ、ちょっと後悔……

165 名前:吉澤<ミッキー?? 投稿日:2005/04/07(木) 02:02


「よっすぃー、これイイかんじぃ?」

「はいっ! イイと思います!」

「それじゃ、これは?」

「はいっ! イイと思います。」

「よっすぃー、次ぃ〜」

「はいっ。 イイと思います。」

「よっすぃー……」

「はい……」

こんなカンジがずっと続いた。
まぁ、ちょっとは予測してたけどさぁ〜……
矢口サン、タフすぎじゃナイですかぁ……

166 名前:吉澤<ミッキー?? 投稿日:2005/04/07(木) 02:03


ノリノリな矢口サンとフラフラなウチが買い物を始めて3軒目。
矢口サンの手もウチの手もおみやげでいっぱい。
今日でいくら使ったんだろ……はぁ……
なんてため息ついてたらついに、1番やっかいなのを見つけてしまった。

…これはヤバいっしょ…矢口サンのツボ……

ウチと矢口サンの目の前でつぶらな瞳でこっちを見てるソレ―――
もとい、矢口サンとそんなにかわらないくらいでっかいミッキーが出現した!

イヤな予感がして、チラっと矢口サンを見る。
ウチが見た矢口サンは、もう完全に矢口サン大のミッキーに釘付けだった。
……目、めっちゃキラキラしてるし……

167 名前:吉澤<ミッキー?? 投稿日:2005/04/07(木) 02:03


ちょっとムっとする。
だって矢口サン、今日の中で1番幸せそうな顔してんだもん!
なんだよ矢口サン、そんなにミッキーの方がイイですかね?
よしざー<二足歩行のネズミ(しかも男) ですかね?

……ウチ、ダサ……ミッキーのぬいぐるみに妬いてどーすんだよ……

ウチ、アホじゃん。
なんて自問自答してると矢口サンは、ウチの隣からミッキーまでダッシュ!
パフっとミッキーにぶつかる。
しばらくミッキーと抱き合ったあと、ウチに一言。

「よっすぃー、コレほしい。」

168 名前:吉澤<ミッキー?? 投稿日:2005/04/07(木) 02:03


まぁ、予想はしてましたけど。
矢口サンは絶対欲しがると思ってたし。
ウチもできれば買ってあげたいんスけどねぇ……

「えっと…矢口サン? 買って、どうやって持ち帰るんですか?」

「よっすぃーがミッキーおんぶして帰る!」

169 名前:吉澤<ミッキー?? 投稿日:2005/04/07(木) 02:04


……ほら、やっぱりね?
家まで持って帰るのはウチじゃないですか……
車できたときなら即決・即断、全然OKですよ?
でも、今日は電車。
さすがにミッキー背負って電車は……キツイ。

「あの……矢口サン? いくらウチでも、ミッキー背負って帰るのはちょっと……」

「えー!! いいじゃん! よっすぃー…ダメぇ??」

グサっ!!! 矢口サン、その上目づかい反則っスよ……
……でも、コレはホントにムリです!
よしざー、心を鬼にしていきます!

「ダメです! 今回はガマンしてくださいよ……」

「ケチぃ! ほぉしぃいぃ……」

……矢口サン、しぶといですね……

170 名前:吉澤<ミッキー?? 投稿日:2005/04/07(木) 02:04


「よっすぃ〜、いいでしょぉ〜…」

「そんなカワイイ声だしてもダメです!」

「おねが〜い!」

「だからムリですって……」

「よっすぃーはオイラのこと、キライなの?」

「いや、それはないっスけど……」

「だったらOKでしょ!?」

「……………」

171 名前:吉澤<ミッキー?? 投稿日:2005/04/07(木) 02:04


この硬直状態がさっきから続いている。
矢口さぁーん、いい加減あきらめてくださいよー……
もう、ディズニーランド閉まっちゃいますよー……

「矢口さぁん、どうしてもそれ欲しいですかぁ?」

「うん! ほしい!」

満面の笑み、だ。
うぅ…やっぱりよしざー<ミッキー なんスね…
ウチ、ヘコみますよ?

「だってさ」

イジけてるウチに矢口さんがいったのは―――

「これがあればさ」

とってもカワイイ、彼女なりの理由で―――

「仕事、別な日でも家帰ればよっすぃーがいるみたいじゃん?」

ウチの心は、簡単に動いちゃう。

172 名前:吉澤<ミッキー?? 投稿日:2005/04/07(木) 02:05


これで心が動かないようなヤツがいるんならみてみたい!
少なくともウチにはムリ。
なんだかんだいって、ウチは矢口サンに甘いですから……

「わかりました。 しょーがないですねぇ…… 買ってあげますよ。」

「マジで!! やっぱよっすぃーは優しいねっ! ありがとぉ♪」

はぁ…もうこの笑顔とさっきの言葉に免じて、ですよ?

「んじゃ、よっすぃーはそっち買ってね。 オイラこっち買うから〜」

……はっ??

173 名前:吉澤<ミッキー?? 投稿日:2005/04/07(木) 02:05


矢口サンの手にしっかり抱えられてんのは、これまたでっかいミニーのぬいぐるみ。
あの、矢口サン?
それ……もしかして……買う気ですか?

「あの、矢口サン…それ……」

「んっ? これ? ミッキーとペアでカワイイっしょ!」

違くて……

「それ…買うんですか?」

「もちろん! だってペアだもん! ミニーだって、ミッキーと離れ離れはサミシイでしょ?」

……まぁ、それはそうですけど……
ウチは巨大ぬいぐるみ2コ持ちっスか?

174 名前:吉澤<ミッキー?? 投稿日:2005/04/07(木) 02:06


まぁ、もういいっスけどね。 なんでもこい!

「そうですか…はいっ、買ってくるんでそれも貸してください?」

「ヤだ。」

……はっ??

なんでっスか? もうよしざーには意味ワカンナイですよ……

「そっちのミッキーの方をよっすぃーが買うの。 こっちのミニーの方をオイラが買うの。
それでオイラがミッキーのぬいぐるみ持ってて、よっすぃーがミニーのぬいぐるみ持ってんの。
そしたら、オイラたち毎日一緒でしょ?」

そういってニコニコ笑う矢口サン。
……まったく、かないませんね……

175 名前:吉澤<ミッキー?? 投稿日:2005/04/07(木) 02:06


結局2つ買って。
ウチは帰りの電車、恥ずかしい思いをしながら帰った。
…まぁ、いいですけどね。 あのくらい……

ウチの家にミニーが置いてある。
矢口サン家にミッキーが置いてある。

なんか、幸せ。
だってウチらすっげーラブラブじゃん?
あの時の矢口サンはかわいかったし。(いつもカワイイけど)
とにかく幸せだね、こりゃ。

それにウチ、ミッキーに勝ってたしね! 
これからはウチの半身として、ウチが矢口サンのそばにいれない時そばにいてもらわないと……
仲良くやろうゼ? 兄弟!




あと唯一の汚点は、ディズニーランドにはおみやげを家に送ってくれるサービスがあって、
それを使えば、あんな恥ずかしい思いをせずにすんだってことかな?

176 名前: 投稿日:2005/04/07(木) 02:09
終わり方微妙だけど短編終了〜〜

うぅ…うまく終わりがかけません……
はぁ。 なんとかしたいです…

では、また明日あげます!
それではまた〜〜
177 名前: 投稿日:2005/04/08(金) 20:29
どうも〜〜

今日もいきます!!
短編でよしごまです。

では、『Let's Go Travel !!』
どうぞ〜〜
178 名前:Let's Go Travel !! 投稿日:2005/04/08(金) 20:30



「ねぇごっちん! 旅行いこう!」

「……ふぇ?」

「だぁかぁらぁ、旅行だって! 旅行! Travel!」


179 名前:Let's Go Travel !! 投稿日:2005/04/08(金) 20:31



今日は、ひさびさの2人そろってのオフ。

さっきまでごとーのできたてホヤホヤNEWアルバムをきいてたハズのよっすぃーが、
いきなりビックリするようなことをいってきた。

いきなり何いいだすのよ、この人は……

まぁ、そういってくれるのはすっごい嬉しいんだけどね。

180 名前:Let's Go Travel !! 投稿日:2005/04/08(金) 20:31


「はぁ? 旅行? なんでいきなり?」

嬉しいと思ってる心とはウラハラに、
口からでてくるのはひねくれた、心とはまったく違うコトバ。

うぅ…素直に喜べばいいのにぃ……ごとーのひねくれ者ぉ!

「だってごっちんの今回のアルバム、旅行ネタ多すぎなんだもん!」

まぁ、たしかに…ね。

今回はいろんな土地のカンジの歌が入ってるね。
なんたってタイトルが『3rd ステーション』なんだもん!
でも、それと旅行にいくのは関係なくないですか?

いや、すっごい嬉しいんだけどね。

181 名前:Let's Go Travel !! 投稿日:2005/04/08(金) 20:32


「ごとーのアルバムに旅行ネタ多いのと、旅行いくのは関係なくない?」

「いや、関係大アリだし! だって、旅行いきたくなんもん!」

矛盾してるようで矛盾してないよっすぃーのコトバ。
まっすぐ、まっすぐ。 ストレートで。

マジで嬉しいんだけどさぁ……

ひねくれごとーはちょっと現実を見ちゃうワケですよ。

「でもさぁ、ウチらってオフの日がカブることほとんどなくない? しかも連休なんて……」

182 名前:Let's Go Travel !! 投稿日:2005/04/08(金) 20:33


現実的というか、夢がナイというか。
ごとーのダメなところだ。
すぐに悪いことを先に考えちゃう。
コトバにだしてからの後悔。

……よっすぃーもさすがにイヤになっちゃったかな?

「ハハっ。 そうだね! でもいこう! 絶対いけるから。 
ウチはごっちんと旅行したいんだよ。」

ここまでいわれたら、もうコトバがでない…よね?

よっすぃーはごとーの気持ち、全部わかってくれてるんだなぁ。
ごとーの性格。
悪いこと考えすぎで、
いじっぱりで、
ひねくれ者で、
素直じゃなくて。

そんなごとーを全部包んでくれる。
……あったかい……

183 名前:Let's Go Travel !! 投稿日:2005/04/08(金) 20:33


「それともごっちんはウチとじゃ旅行なんかいきたくナイですかね?」

確信犯。

ごっちんのことは全部お見通しだよ? 
と、おっきい目をいたずらっぽく輝かせて……
まったく、大人なんだか子供なんだか。

ごとーとタメなんだけどね。

「ねぇ、いきたい? いきたくない? どっち?」

鼻が擦れるぐらいまで近づいて、ヘラヘラしながらごとーを見てる。
……このバカ犬……
よっすぃー、近すぎだし! (照れるよぉ……)
答えなんか決まってるって知ってるでしょ!?

184 名前:Let's Go Travel !! 投稿日:2005/04/08(金) 20:34


ごとーは、答えるかわりに一言。

「あーぁ、新しい水着買わなきゃなぁ…あっ、ボウシも買わなきゃだ!」

って、確信犯のバカ犬にいってやった。
そしたらバカ犬は、

「海の方いくんかよ……」

なんてぶつくさいってたけれど。

旅行いくって決めたのはよっすぃーなんだから、
いく場所ぐらいごとーが決めてもイーよね?

まぁ、さ。
よっすぃーがいればどこでも楽しいよ?


なんてガラにもなく考えちゃった、そんなオフの日の話。

185 名前: 投稿日:2005/04/08(金) 20:35
終了〜〜

初よしごまでみごと玉砕……
読むのはスキなんですけどねぇ〜
書けません……

それでは、また明日更新します〜〜
186 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/04/09(土) 22:00
ばか犬が可愛いですね。
187 名前: 投稿日:2005/04/09(土) 23:47
どうも〜〜

もうちょっとで日付変わりそうなんで急いであげにきました!!
今日も短編です!!
本編は……日付が変わってからあげます。

>>186 名無飼育サマ
バカ犬カワイイですか!?
ありがとうございます!
こういうちょっとへたれなよっすぃーの方が、書きやすいです……

それでは、いしよしで『春来、私去』です。
どうぞ〜〜
188 名前:春来、私去 投稿日:2005/04/09(土) 23:48


「ねぇ、よっすぃー。」

春が、来た。

「…んー?」

私はもうすぐ行かなきゃいけない。

189 名前:春来、私去 投稿日:2005/04/09(土) 23:48


手を繋いで、2人で歩く。

ただ、どこを歩くという訳でもなくブラブラ歩く。

これが、たまにある私の幸せ。

……もうすぐ終わってしまうかもしれない、私の幸せ。

「もうちょっとでさ、私卒業だね。」

「……うん。」

「よっすぃー…寂しい?」

「うーん…どうだろうねぇ?」

190 名前:春来、私去 投稿日:2005/04/09(土) 23:48


あやふやに笑って、ポリポリと頬をかく。

それ、クセなんだよね。

考える時とか、困った時とか、自分の気持ちを伝える時とか……

何かあると絶対、やってるよっすぃーのクセ。

ずっと近くにいた私だけが知ってる、よっすぃーのクセ。

……これからは私以外の人が知っちゃうのかなぁ?

191 名前:春来、私去 投稿日:2005/04/09(土) 23:49


「ねぇ、梨華ちゃん?」

「…はい?」

「梨華ちゃんはさ、娘。から卒業するのサビシイ?」

それはもちろん。

でも私の場合は……ね?

娘。っていうよりね。


よっすぃーと離れるのが寂しいよ?


そんなことは、いわないけれど。

192 名前:春来、私去 投稿日:2005/04/09(土) 23:49


「うん。 みんなと離れるって思うとやっぱり…ね。」

ほら、いい子な私の答え。

これも事実は事実なんだけど。

「ふーん。 そっか。」

どこか興味のなさそうなよっすぃーの声。

…もう私のことなんかどうでもいいの?

193 名前:春来、私去 投稿日:2005/04/09(土) 23:49


卒業することで怖いのは。

よっすぃーと話せないこと。

よっすぃーとなかなか会えないこと。

よっすぃーの中の『私』が薄くなってしまうこと。

それだけが…不安で不安でしょうがない。

ネガティブになっちゃうよ……

194 名前:春来、私去 投稿日:2005/04/09(土) 23:50


でも、いつものお約束で。

ネガティブになった私の心を開いてくれるのは……

よっすぃーなんだよね。

「ウチは、さ。」

「うん。」

「梨華ちゃんがいなくなって、4期もウチだけになっちゃうけどさ。」

「うん。」

「寂しいけど……寂しくないよ?」

195 名前:春来、私去 投稿日:2005/04/09(土) 23:50


「えっ?」

「だって、梨華ちゃんはずっとウチの隣にいてくれるもんね。 ウチらは繋がってるから。」

「……うん。」

いつも、いつも、いつも。

欲しい時に欲しい言葉をくれる。

甘い、甘い、甘い。

愛の言葉。

196 名前:春来、私去 投稿日:2005/04/09(土) 23:50


「ねぇ、よっすぃー。」

春が、来た。

「…んー?」

私はもうすぐ行かなきゃいけない。

「私も、ね。」

でもね。

「んー…」

私は大丈夫。

「そこまで寂しくはない……よ?」

なぜかって?

「…なんで?」

それは……ね?



よっすぃーと私はいつでも繋がってるからだよ?


197 名前: 投稿日:2005/04/09(土) 23:55
今日の分、終了〜〜

いしよし…梨華ちゃんが卒業するのを知って書きました。
それにしても、いしよしもこの前のよしごまも書くのは難しい……
やっぱよしみきが……

それでは、またすぐあげると思いますが、
一旦これできります。

では〜〜
198 名前:知つぁん 投稿日:2005/04/10(日) 20:09
更新お疲れです^^
短編おもしろすぎです!
最近はいしよしやよしごまよりよしみきのほうが自然になってきましたよね^^
やっぱり梨華ちゃんやごっちんとふれあう機会が全然ないっていうか・・・
オイラはもともとよしやぐ推しだったのでよしやぐの小説はおもしろかったですね^^

次の更新期待しています^^&本編のほうも期待しています^^

199 名前: 投稿日:2005/04/12(火) 00:52
どうも〜〜

2日も休んでしまい、あっという間によっちゃんの誕生日……
とりあえず……

よっちゃん、オメデトウ!!

ということで、休んだ分をうめるため、
今回は本編更新、長めにいきます。

>>198 知つぁんサマ
ありがとうございます!!
よしみきは1番かきやすいですね〜よむのもスキです。
よしやぐもスキなCPです。

では、本編あげます〜〜
200 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/12(火) 00:54


今日だ。 今日で終わりだ。
ごっちんがウチのところに……帰ってくる!
ウチは朝からウキウキだった。
……ごっちんは暗くて、なにか思いつめたようだったけれど。
でも、暗いのはごっちんだけじゃなかった。
なっち先生のファンクラブ(みんなで守ろうなっちの会…だっけ?)も、どん底だった。
クラス全体、というより学校全体が暗い中、ウチのクラスでは先生の最後の授業が終わった。

201 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/12(火) 00:54


「残念ですが、安倍先生は今日で最後です。 安倍先生、最後に一言お願いします……」

「えっと、今日で私、は最後です……2週間、すっごく楽しかった…です。
この学校にこれて、本当によかった……今日まで……ありがとうございました!!!」

安倍先生は泣きながら…でも最初にきた時のようなはにかんだ笑顔でいった。
クラスは……もう、涙・涙・涙でいっぱいだ。

「なっちせんせぇ〜、いかないでよぉ〜……」

「先生……寂しいよぉ……」

「センセぇ〜!!!」

「なっち先生!!!」

202 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/12(火) 00:55


この時はウチもちょっとほろりときた。
ウチだって、なっち先生のこと嫌いじゃなかったからね。
クラスのみんなほどじゃないけど、軽く泣いてた。
そしたら、ごっちんが近づいてきた。
ごっちんは……泣いてなかった。
朝からの、何か思いつめたような顔をしてうつむき加減。
……いつものごっちんらしくない。

203 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/12(火) 00:55


「あの、さ。 よっすぃー……ちょっと…いい?」

……これもいつものごっちんらしくない。 なんつーか、体から負のオーラがでてる。
ごっちんがそんなだとさぁ……

「う、うん。 いいよ。 どうした…の?」

こっちまでどもっちゃうじゃんか……

「ここじゃ……ちょっと……外、でない?」

なんか空気、重いよ?

「…わかった………」

ウチららしくないよね?

204 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/12(火) 00:55


ごっちんは黙って教室をでた。 ウチもそれに続く。

嫌な……嫌な予感がする。
今までこんなこと思ったことなかった。
ごっちんといる時に…こんな……

黙って、ごっちんはただ廊下を歩く。 ウチは黙って後ろを歩く。
いつも隣だった。
でも今日は後ろ。
なんか…隣を歩っちゃいけない気がした。

205 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/12(火) 00:56


ついた先は中庭。
ウチらがよくサボりにくる場所だった……2人で。
重い空気の中、先に口を開いたのは…ごっちん。

「あの…ね? ごとー、よっすぃーにいわなきゃいけないことが……あるんだ……」

「いわなきゃいけないこと? なに?」

この時はまったく見当がつかなかったんだ。 なんたってウチ、鈍感だし……

「あの…ね? あの……あの………」

「……?」

206 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/12(火) 00:56


ごっちんはなにかいいかけて、やめる。を繰り返した。
そこまでいいづらいことなのかなぁ? なんて考えてた。

「ムリしていわなくてもいいよ? また今度で……」

「今度じゃダメなの! 今じゃなきゃ…今じゃなきゃダメなの!」

気を使ったつもりだった。
ごっちんいいづらそうだったし、また今度でもいいかな?って思ったから……
そしたらいきなり飛んできたのがこの言葉。 ビックリして硬直しちゃったよ……
ごっちんは間髪いれずに一気にいった。

207 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/12(火) 00:57





「ごとー……なっちと一緒に北海道にいく! だから……学校も辞める!!」




208 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/12(火) 00:58




……へ?




なっち……なっち先生……
いく……北海道……
学校……やめる……


……へ?



209 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/12(火) 00:58


あっけにとられる。 とはまさにこのことだな、って思うよ。
意味がわかんない。
ごっちんが北海道? なっち先生と?
ありえないって……

「ごっちーん……ジョーダンはいいよ。 そんなこというためにわざわざよんだの?」

ウチは笑った。 だってジョーダンに決まってんもん。
ごっちんがいなくなるわけないもん……

「ジョーダンなんかじゃない!!!」

210 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/12(火) 00:59


「ジョーダンなんかじゃ……ない。 ごとーは本気だよ。 
なっちのことがスキだから……離れたくない。」

ごっちんの目が、マジだ。
ジョーダンじゃないんだ……本気、なんだ……
でも…いきなりすぎ…ない…?
……急に怖くなった。

211 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/12(火) 00:59


ごっちんが……いっちゃう……

なっち先生のとこ……いっちゃう……

どうしたら……どうしたら……いい?

212 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/12(火) 00:59


頭がクラクラする。 なにもかもがおかしい。
ごっちんも……なっち先生も……ウチも。
なんもいってあげれない。 どうしていいか……わからない。

213 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/12(火) 01:00


「よっすぃー……」

「……………」

「よっすぃー……」

「……………」

「……よっすぃー……」

なんかいってあげなきゃ。
相手はごっちんだよ? ちゃんといってあげなきゃ。
真剣なごっちんに、ウチがいえることは……1つ……だよね?
ほら、ごっちんが困ってるよ? いわなきゃ…ね?

「よっす………「いいよ、わかった!」

「……ふぇ?」

214 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/12(火) 01:01


ほら、笑え! ウチ、笑えって!

「ごっちんのスキなようにやってきな! ウチはごっちんを応援するよ!」

「よっすぃー……いいの…かな? ごとー……いっても……」

もうひとがんばり! ウチ、最大の笑顔しなきゃ!

「大丈夫! ごっちんなら絶対大丈夫!! だから……いってきな!」

「よっすぃー……ありがとう……」

「あー、泣くなよぉ! ごっちんらしくないなぁ……」

……泣きたいのはこっちだよ……

「ほら、いってきな? なっち先生、待ってんでしょ?」

……ウチ、バカだね……

「よっすぃー……ホントにありがとう……よっすぃーがトモダチでホントによかった……」

……ウチはよかねぇよ……

「ほら、早く行けって!」

……たのむから早くいって……

「うん……ごとー、いくね! バイバイよっすぃー!」

……あ、やっぱタンマ……


……いかないで……

215 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/12(火) 01:02


ごっちんはウチに手をふってバイバイした。

ウチはバイバイなんて、いえなかった。
いえるわけなかった。

最後の最後で自分の気持ちに気づいたバカで鈍感なウチ。
気づいても、ごっちんには嫌われたくなくて気持ちとは反対のこといったカッコつけのウチ。

ごっちん、いかないで……
いかないで……
スキだから……
大スキだから……

216 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/12(火) 01:02


衝撃的すぎて、涙もでてこないよ……
マジ、泣けない。
明日からごっちんが隣にいないんだなぁ〜。
もう一緒にいれないんだなぁ〜。
そう考えると、体の力がぬけていく。

ウチは壁にもたれるようにして地面に座った。

近くにいすぎて、わかんなかったんだね?
当たり前すぎて、気にもしなかったんだね?

アハハっ……ウチって…マジ……アホだぁ……

なぜかめっちゃ笑えた。
自分のアホさ加減とか、その他もろもろについて。 笑えた。

217 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/12(火) 01:03


涙はでてこなかったけれど、笑った。

ごっちんは今ごろなっち先生と会えたかな?

ウチのことなんて……もう過去のことだよね?

ごっちん……たまにでいいから思い出してよ?

ごっちん……ごっちん……ごっちん……

笑うだけ笑ったら、テンションが下がった。
なんかウチ、暗いなぁ……
あかるく、いこう。 ごっちんみたいにマイペースにあかるく。
笑って笑って笑っていこう。

218 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/12(火) 01:03


決めた!


ウチは、立ち上がり歩き出す。

多分、もう最大の笑顔はできないけれど。

胸に突き刺さった、でっかいトゲはとれないけれど。


219 名前: 投稿日:2005/04/12(火) 01:08
更新終了〜〜

とりあえず、これでよっちゃん視点の過去編は終わりです。
またミキティ視点に戻ります。
次回更新で過去編をホントに終わりにして、
次に入りたいと思います!!

それでは、今回はこれにて〜〜
220 名前:知つぁん 投稿日:2005/04/14(木) 20:28
過去編おもしろすぎです!!
本編のミキティ頑張れ!!

そういえばやぐっつぁんが卒業になっちゃいましたよね・・・
リーダーがよっすぃ〜になったらしいですよね・・・

次回の更新も期待しています!
221 名前: 投稿日:2005/04/18(月) 00:07
どうも〜〜

過去編のラスト、あげます!!
もっと早くあげたかったんですが、
あまりに衝撃的だったんで……矢口サン……

レス辺。

>>220 知つぁんサマ
おもしろいといっていただけて光栄です!!
矢口サンの卒業……よっちゃんがリーダー……
まだ信じきれてませんが、2人にはこれからもがんばってほしいです。

では、今回分の更新に入ります〜〜
222 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/18(月) 00:08



「……はいっ! これでオイラの話はおしまい!」

知らなかった……よっちゃんさんにそんなことがあったなんて……
よっちゃんさんは、まだごとーサンが忘れられないんだね?
だから…だから美貴はふられちゃったのかぁ……

「どしたの? フジモト? やっぱこの話、重かった? しない方がよかった?」

普段の元気で明るい矢口サンの印象からはかけ離れた顔――
今にも泣き出しそうな顔で美貴をのぞきこんでいる。

「重い……たしかに重いですけど……話、してもらえて嬉しいですよ?
だから、そんな顔しないでくださいよ!」

「……ホント、ありがとフジモト……」

矢口サンは泣いてた。 そして、笑った。
いつもみたいな、元気いっぱいな笑顔で。
美貴も、梨華ちゃんも、よっちゃんさんも、みんながスキな笑顔で。

223 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/18(月) 00:09


「あぁっと、フジモト! ここで補足トリビアね?」

……補足トリビアって…なんですか……?

「なんで、オイラがこの話を知ってるか。 実はね、オイラあの場所にいたんだよねぇ〜」

「……へっ?」

マジで?

「うんうん、驚いてるね! 
オイラさぁ、授業サボって寝てたらいきなりよっすぃーとごっつぁんがきてあの会話だよ?
オイラの存在まったくムシだよね〜。 ごっつぁんがいっちゃった後なんてさぁ、よっすぃーが……

224 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/18(月) 00:09


「おわっ?! アナタだれっスか? てか、いつからそこに……」

「最初から最後までいたよぉ! 気づけって! オイラは矢口真里だよ。」

「えぇ…矢口サン? あぁ、隣のクラスの留年しちゃった人!」

「よっすぃー……なんでそれを……」

「へっ? なんでウチの名前知ってんですか?」

「…そりゃぁ、よっすぃー有名人だし〜。 それにオイラごっつぁんとそこそこ仲良しだからね!」

「ごっちん…… あっと矢口サン? さっきのことは……」

「わかってる! トップシークレット! だれにもいわないよ!」

「ありがとうございます! 矢口サンやっさし〜! そんなに恐い人じゃナイんですね。 安心〜」

「……って、オイラどんなイメージだよっ!!」

………………

225 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/18(月) 00:10


「こんなカンジで、そこからズルズルよっすぃーとは仲イイのさ〜」

そういって、あっけらかんと笑う矢口サン。
この笑顔によっちゃんさんは救われたんだろうなぁ……
美貴は…よっちゃんさんのために何ができる?
矢口サンみたいに何ができる?

「フジモト〜、補足トリビアその2っ!」

1人でシリアスはいってた美貴に矢口サンはまた、『補足トリビア〜』っていった。
…だから補足トリビアって……なに?

「フジモトはねぇ〜、ビミョーにちょこっとごっつぁんに似てるよ〜」

「……へっ?」

へぇぇぇ?!! 美貴とごとーサンが!?

226 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/18(月) 00:10


「顔とかは全然似てないけどさぁ〜、なんか態度っていうかオーラっていうか……そこら辺が似てる。」

へぇ、ごとーサンと美貴、ねぇ……
えっ? じゃぁ今までよっちゃんさんが美貴に優しかったのは…
美貴がごとーサンに似てたから?
美貴がごとーサンに似てなかったら、よっちゃんさんは美貴なんか見てもくれなかったの?

「でも、さ。」

「……………」

「よっすぃーが、フジモトとごっつぁんが似てるから一緒にいるなんてことはナイと思うよ。」

「……………」

ホントに?

「よっすぃーはそんなことで一緒にいるようなヤツじゃない。 
ミキティが思ってるより、よっすぃーはミキティのことちゃんと考えてると思う。」

「矢口サン……」

ホントにホント?

「だから、さ。」

227 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/18(月) 00:12


矢口サンは続ける。

「ミキティは今まで通り、まっすぐよっすぃーを見ててくれないかなぁ?」

「……………」

「これぐらいで、よっすぃーのことキライになった?」

それはありえない。 美貴は首を音がするくらいふった。

「だったらお願い。 これからも、フツーに一緒にいてよ。」

矢口サンの優しさがにじみだしている。
優しい……優しすぎるよ矢口サン……
今、アナタが天使に見えますよ……

美貴に……できること。
美貴にしか……できないこと。


絶対、アナタを変えてみせる!!!


それが美貴に、できること。


228 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/04/18(月) 00:20



「一緒に…います! 美貴は……
美貴がよっちゃんさんを変えてみせます!!!」

「おぉ〜、威勢がイイねぇ〜! 普段のクールなフジモトとは大違い。」

美貴クールじゃないし。 周りが勝手に作ったイメージがクール=近寄りがたい藤本美貴だっただけで。
もとは、勢いまかせのポンコツ人間だと美貴は思う。
だから……なんか、燃えてきた。
よっちゃんさんのために。 美貴のために。 みんなのために。
美貴、がんばるよ!
よしっ! これから忙しくなりそう……

まずは、よっちゃんさんの中のごとーサンをイイ思い出にしてあげなきゃね。
このままじゃ、辛すぎるから……

あと、よっちゃんさんの中を美貴でいっぱいにする!
もうごとーサンに縛られないように……
美貴しか見えなくなるように……ごとーサンには負けない!!!

絶対、絶対に。



藤本美貴。 スキな人のためにがんばります!!


 
229 名前: 投稿日:2005/04/18(月) 00:23
また短いですが更新終了〜〜

これで過去編終わりです。
またちょこちょこあげます!

それでは〜〜
230 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/04/19(火) 13:38
更新お疲れです。
ミキティ、よっちゃんを変えてくれェー!!
231 名前:知つぁん 投稿日:2005/04/19(火) 19:12
初めて見た!ポジティブミキティ!!
とにかくよっちゃんを変えろー!!
ごっちんに負けるな!((エ
232 名前: 投稿日:2005/05/03(火) 23:27
2週間ブリです〜〜

娘。に新メンも入ったことですし(?)
あげようと思います!

レス辺を……

>>230 名無飼育サマ
変わるか!?よっちゃん……
どうなるかは私にもわかりません(オイ

>>231 知つぁん
初・ポジティブミキティです(笑)
ミキティがポジティブって変ですかねぇ??
ミキティの性格がうまく出せません……

それでは、今回分の更新です〜〜
233 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/05/03(火) 23:28




あれから一週間たった。
美貴がよっちゃんさんにコクってから……
ハァ……

案外すんなり前みたいな関係になれるって美貴は思ってたんだ。
それで、また友達からがんばってごとーサンぐらい仲良くなって、美貴を見てもらうんだって。
そんなのんびり気長なプランを練ってた。

でも……みごとに玉砕……


234 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/05/03(火) 23:29



あの日以来、美貴はよっちゃんさんに避けられてる。

『おはよう』っていおうとすれば走って逃げられ、
廊下とかですれ違ってもなんも反応なし。
たまに目があって美貴が手をふっても目をそむけられる。

嫌われちゃった、かな?

とか思わずにはいられない。
美貴はもう、友達にも戻れないのかなぁ…?
ハァ……

ため息だらけ。
美貴はどうしたらいいんだろ……
だれか教えてよぉ……


「美貴ちゃん♪」

235 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/05/03(火) 23:29


……梨華ちゃん……

…コイツには美貴の心が読めるんですか?
毎回毎回、美貴がつまった絶妙な頃合に来やがっ……
訂正、来てくれて。

「どうしたの? またよっすぃー絡みで悩みごと?」

しかも、なんでわかんだよ……
よっちゃんさん絡みだって……

236 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/05/03(火) 23:30


「梨華ちゃん…なんで美貴がよっちゃんさん絡みで悩んでるって思うの?」

「ん〜…カン?」

「カンかよ?!」

「そ、カン。 美貴ちゃんの目つきがいつも以上に悪かったり、
体全体から近寄るなオーラが出ててクラス全員が怯えてるところからのカンなの♪」

それ、カンじゃないじゃん。

美貴、近寄るなオーラ出てるかなぁ?
目つきは…あえて無視。

237 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/05/03(火) 23:30


「それで美貴ちゃん、どうしたの? チャーミーに話してみなさいっ!」

バカだバカだと思っても、自分のことをチャーミーとか呼んでる梨華ちゃんに頼ってる美貴がいるんだよね。
何気に包容力があるっていうかなんていうか……
友達付き合いの悪い美貴にとっては結構な救いだね。 毎回毎回……

「…梨華ちゃん、実はさぁ……美貴、よっちゃんさんに…その、避けられてるっぽいんだよね。
なんていうか……もしかしたら…嫌われちゃったのかもって…思っちゃったり……」

238 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/05/03(火) 23:31


グチグチ、ネチネチ。 梨華ちゃんにいう。
最後の方とか梨華ちゃんにっていうより、美貴自身にいってるし……

美貴が全部いい終わった後、梨華ちゃんの口からでたのは意外な言葉…
…っていうか美貴にとってはムカツク言葉だった。

「なぁんだ。 美貴ちゃんそんなことで悩んでたんだぁ〜」

はぁ? そんなこと? そりゃ、第三者の梨華ちゃんにとってはそんなことかもしれないけど、
美貴にとっては大変なことなんだよ? それをそんだけで片付けられると…ムカツク。

「ちょっと梨華ちゃん? そんなことって…マジ美貴キレ「それだったらもうすぐ解決するって。」

「……はっ??」

239 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/05/03(火) 23:31


ちょ、ちょっとなんで梨華ちゃんにそんなことがわかるの?

「だから、もうすぐ解決するって! 今度の日曜日に!」

なんでわかるの? しかもなんで日曜??

「訳わかんないって顔してるね! それじゃぁ問題です。 
今度の日曜日には何があるでしょうか?」

今度の日曜?

……………
あっ、そういえば……………

240 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/05/03(火) 23:32


〜2日前〜


「美貴ちゃん、美貴ちゃん!」

「?何? 梨華ちゃん?」

「今度の土曜日、ヒマ!?」

「土曜? えっと土曜は確か……なんだっけ? とにかくなんかあったからヒマじゃないよ。」

「なんだよ、もう……しかたないから日曜日でもいいよ。」

「しかたないって…… 日曜ならなにもない。 ヒマ、ヒマ。」

「よかったぁ。 それじゃさ、遊園地いこうよ!」

「はぁ? 遊園地ぃ? どこのよ? まさか、すぐそこのなんてことはないでしょ?」

「まさか! この前オープンしたところだよ!」

「あー、梨華ちゃんがいきたいって騒いでたとこね。 …いいよ、しょーがないから一緒にいってあげる!」

「やったね! ふふっ、楽しくなりそう! 楽しみだなぁ〜」


……………

241 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/05/03(火) 23:32


「そういえば、梨華ちゃんと遊ぶ約束してたような……」

でも、それとよっちゃんさんとなんの関係があるの??

「ピンポーン! 正解です。 それじゃぁ正解した美貴ちゃんに答えを教えてあげましょう!」

なんでもいいから早く教えてよ!!

「ジャーン! これが今度の日曜日にいく遊園地のチケットです! さぁ、何枚ある?」

えっと、1枚、2枚、3枚、4枚………あれっ?
4枚あるし。 2枚は美貴と梨華ちゃんの分だよね?
あとの2枚は……
あっ!!! も、もしかして……

「り、梨華ちゃん? もしかしてさぁ……」

その残りの2枚ってさぁ……

「よっちゃんさんと矢口サンの分?」




242 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/05/03(火) 23:32


「ピンポン、ピンポーン!! またまた正解です! 美貴ちゃん意外に鋭いねぇ〜」

意外にはよけいだから。

……なんてツッコミいれてる場合じゃないよ!
美貴、正解なの!?
よっちゃんさんと遊園地!?
よっちゃんさん来てくれるの!?
どーしよ、どーしよ、どーしよぉ!!!

服、何着てこう? 買いにいかなきゃ!!
朝、起きれるかな? めざまし5個はかけなきゃ!!
ていうかその前に……

美貴、よっちゃんさんとちゃんと話せるかな?
よっちゃんさん、美貴と話してくれるかな?
どーしよ、どーしよ、どーしよぉ……

243 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/05/03(火) 23:33


「今度の日曜日、10時に遊園地の正面ゲートね! 
私は矢口サンに頑張るから、美貴ちゃんはよっすぃーに頑張ってね。」

「頑張るって……梨華ちゃん……」

「だって、あれからまともに話してないんでしょ? だったらいい機会じゃん。 頑張って!」

ブっちゃけ気乗りはしない。
てか、いきたくない。
でも、よっちゃんさんとこのままじゃ絶対ヤだ。
ずっとモヤモヤはイヤ。
美貴のみせかけのプライドと素直な気持ち。
どっちを取るっていったら……答えは決まってる。

244 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/05/03(火) 23:33


「……梨華ちゃん、今日ヒマだよね?」

「えっ? 今日はちょっと用事があ「ヒマだよね?(ギロッ)」

「(ビクッ)……ヒマです。」

「だったら美貴の買い物付き合って! よっちゃんさんと遊ぶのに美貴、服ナイんだ〜」

「えぇ……めんどくさいなぁ……」

「いいよね?(ギロッ)」

「(ビクッ)……イイです。」

「やったね! それじゃ、今すぐいこう!!」

「今すぐ!? だって今から授業……」

「ほら、梨華ちゃんいくよ!!!」

「あぅぅ……」


いくぞー梨華ちゃん!!
目指すは…よっちゃんさん好みの女!


245 名前: 投稿日:2005/05/03(火) 23:37
更新終了〜〜

無理矢理な展開になってしまいました……
これをいれなければ完結目前だったのに……
なので、もうしばらくお付き合いください。

では、また近いうちに〜〜

246 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/04(水) 01:07
更新お疲れです。
毎回、楽しみにしてます!!
どこまでも付き合いますよ〜。
次回も楽しみに待ってます!!!
247 名前:知つぁん 投稿日:2005/05/06(金) 21:06
更新お疲れです!
毎回更新されるのが楽しみでたまりません!
よしみき期待しちゃいたいよぉ〜((涙
オイラもいつまでも待ちます^^
次回も楽しみにしています!
早く続きがみたいです〜!!
248 名前: 投稿日:2005/05/07(土) 01:15
こんばんわ〜〜

とりあえず今回はお知らせに。
私、軽いHPを作ってみましたぁ〜

http://id14.fm-p.jp/11/senmiki/

です。ヒマな時があれば来てください!
それだけです。
レス辺は今度の更新の時にします。

それでは〜〜
249 名前: 投稿日:2005/05/21(土) 12:35
2週間ぶりです〜〜

結構空いちゃいましたね、すいません……
でも今回もそんなに量はないんですが、更新させていただきます。

>>246 名無飼育サマ
ついて来てくれるなんて嬉しいです!
それじゃぁ、ついて来てくださいっ。
楽しみにしていただける量じゃないですが……

>>247 知つぁんサマ
お待たせしました!
楽しみですか? こんなのでも楽しみといってくれて嬉しいです。
サイトにもきていただいてありがとうございました。

それでは、今回の更新にうつります〜〜
250 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/05/21(土) 12:36


時刻 9時29分
場所 遊園地正面ゲート
天候 晴れ
人数 美貴と梨華ちゃん
気分 ソワソワ


ついにやってきた日曜日。
今日のミッションは…

よっちゃんとしゃべる。

ただそれのみ!!!
美貴は今日のために梨華ちゃんを引きずり回して選んだ勝負服。
梨華ちゃんもちゃっかり対矢口サン用に新しい服。
2人して30分前に着ちゃってソワソワ。
梨華ちゃんは「矢口サン……」っていいながらあっちこっちウロウロしてる。
美貴は、じっとしてる。
よっちゃんさん……はやくこないかなぁ……

251 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/05/21(土) 12:37


時刻 10時21分
場所 遊園地正面ゲート
天候 晴れ
人数 美貴と梨華ちゃん
気分 ハラハラ


遅い。
もう10時過ぎちゃってるよ!
美貴と梨華ちゃんはなんか心配で心配で、さっきからずっとよっちゃんさん達のケータイに電話しっぱなし。
……でも、電話がつながらない……
よっちゃんさん…どうしたのかなぁ…?

寝坊かな? ちょっとありそう……
生まれそうな妊婦さんを助けてるとか? ありえないよね……
もしかして…事故とか!? そんなことあったらどうしよう!!
それか……
今日来るのがイヤだからこない…とか? もしそうだったら…美貴……

「ゴメン! 遅れたぁ!!」

……きた!!!

252 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/05/21(土) 12:38

ハァハァと息を切らして走ってきたよっちゃんさんと矢口サン。
よかったぁ……きてくれたぁ……

「よっす! イシカワ、フジモト!!」

「よっす!……じゃないですよ!! 矢口サン! ウチら遅れちゃったんだから。 ほら、謝って!!」

「まったくよっすぃ〜は忙しいなぁ……あ、ゴメン。 オイラ、寝坊しちゃったんだ。 
だからよっすぃ〜も一緒に遅刻した。」

よかった……ホントによかった。
来るのがイヤな訳じゃなかったんだ……
この気持ちは梨華ちゃんも一緒だったみたい。 すっごい嬉しそうな顔してる。

「ホントゴメンね? 2人とも……」

まゆ毛をハの字にしてホントにすまなそうな顔のよっちゃんさん。
もう、そんなに謝らなくてもいいのに。

「いいって! それよりさ、はやくいこう!?」

梨華ちゃんは矢口さんの手を引っ張って、早々といってしまった。
残されたのは必然的に美貴とよっちゃんさん。
ちょっと…気まずいんですけど……
よっちゃんさんはちょっと困ったように梨華ちゃんと矢口サンを見つめてる。
……美貴と2人っていうのはあんまり意識してないみたい。
こんな意識しまくってんのは美貴だけか。

253 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/05/21(土) 12:39


話しかけたら、ちゃんと答えてくれるかな?
これ以上気まずくならないかな?
あたって砕けろ! だよね……
よしっ!!!

「……それじゃぁ、美貴たちもいこ…っか?」

精一杯の、お腹の底から普通を装った声だして。
バクバクな心臓を隠して。
よっちゃんさんのほうを見る。

「……うん。」

よっちゃんさんは案外普通に普通で。
あっさり返事して頷いてくれた。
うっそ、そこまであっさり!?
そこまで意識されてないと……ある意味悲しい。
あの日から美貴が避けられてた意味って……

254 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/05/21(土) 12:39


「…美貴ちゃんさ〜ん! どうしたの? いかないの?」

美貴はその場に止まっていたらしい。
よっちゃんさんはもう2、3歩前にいた。

「…あっ、なんでもないよ! いこう、よっちゃんさん♪」

そういってよっちゃんさんの腕を引っ張った。
意識されてないってことは、もう普通にしゃべってくれるってことだよね?
それじゃぁ美貴、今日は頑張ろう!
よっちゃんさんといっぱい話して、美貴しか見えないようにしてやる!

よっちゃんさん、覚悟してろぉ!!

255 名前: 投稿日:2005/05/21(土) 12:41
更新終了〜〜

ホントすいません。
過去最低の少なさです……
今度はもっと頑張ります。

では……
256 名前:知つぁん 投稿日:2005/05/21(土) 16:56
また読んじゃいましたよぉ〜〜^^
まじおもしろいです!!!
よっちゃんはなぜ避けていたんだろう・・・
オイラ最近美貴帝が推しになってきたから
美貴帝を幸せにしてほしいです〜・・・もちろんやぐっつぁんも梨華ちゃんも^^
ココに出てくる人ほとんど推しなんですよぉ〜だから全員幸せに・・・

次の更新大期待です!!!
257 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/27(月) 00:43
待ってます。
258 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/07/09(土) 10:26
マターリ待ってるぞぉい!!
259 名前: 投稿日:2005/07/27(水) 00:06
どうも、鮮です〜〜

皆さん、覚えていらっしゃいますでしょうか?
とりあえずスイマセン。
いろいろ忙しくて、ずっと上げられなくて……
今更読んでくださる方がいるか、微妙ですが、続きをあげさせていただきます。

では、どうぞ〜〜
260 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/07/27(水) 00:07


「おいっ! イシカワ! 次はアレ! アレにしよう!!」

「もう……ちょっとまってよぉ……矢口さぁん……」

「……………」

「……………」


日も傾きはじめてきた。 閉園30分前。

す、すごい。
矢口サン、梨華ちゃんを翻弄してるよ……
梨華ちゃんもそうとうテンション高かったのに、ちょっと矢口サンについていけてないし……

ていうか、美貴もう疲れたんですけど……

矢口サンと梨華ちゃんは、遊園地に入ってからずっとはしゃぎまくり。
『乗り物全制覇!!!』なんていっちゃって……
『次はアレ!』、『次はアレ!』っていう具合に乗り物のりまくり。
美貴とよっちゃんさんは、2人についていくだけ。
それの繰り返しだったんだけど、さすがの梨華ちゃんも疲れてきたみたい。
……なんかぐったりしてるよ……
それに比べて矢口サンはまだまだハイテンション。
楽しそうに梨華ちゃんを引っ張り回してる。

  
261 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/07/27(水) 00:08


2人のテンションの高さにちょっと苦笑いして、アイコンタクト。

『なんかさぁ、スゴいよね。』

苦笑いのままのよっちゃんさん。

『うん。 2人ともテンション高すぎ……美貴なんか疲れちゃった……』

ちょっと疲れたポーズをとる美貴。


『…じゃぁさ、2人で逃げちゃおっか?』


よっちゃんさんの口は確かにそう動いた。
……マジで?

ポカンとしてる美貴の手をとって、よっちゃんさんは走り出した。
つられて美貴も走り出す。

  
262 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/07/27(水) 00:08


「…ハァ、ハァ……よっちゃんさん…いきなり、すぎだよ……」

走りながらだから、息も絶え絶えな美貴。
本当にそれだけのせい?
繋いだ手が熱い……

「アハハ、ゴメンゴメン。 なんかさぁ、あの2人のムード、壊しちゃいけないなぁと思って……」

美貴のちょっと前を走るよっちゃんさんは全然平気そう。
……やっぱりこんな気持ちは美貴だけか。

「……よし、ここら辺までくれば大丈夫だよね。」

ついた場所は観覧車前。
今日は、まだ乗ってない。
……乗れない……

だって密室によっちゃんさんと2人っきりだよ?
ムリ。 気まずい。
今は何故だか、避けられてたのがウソみたいに話せてるけど、個室だったらわからない。
やっぱムリ。
なんとかこの場から離れよう……

「よっちゃんさん? もう少し向こういかな…「ミキティ、観覧車乗らない?」

ちょ、ちょっとまって!?
観覧車乗るの!? 
よっちゃんさん!? へっ!?

よっちゃんさんは、有無を言わさず美貴の手を掴んだまま観覧車に歩き出す。

……美貴、ヤバくない?

  
263 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/07/27(水) 00:09


よっちゃんさんに引っ張られるように乗った観覧車。
……やっぱり無言。
だから嫌だったんだよ…せっかくここまでイイカンジだったのに…この前のことなんて忘れちゃうくらいに。
よっちゃんさんはボーっと外の景色を眺めてる。
夕日がよっちゃんさんを照らして、それはそれはキレイで。
美貴は見とれちゃう。
……やっぱカッコイイ……やっぱスキ……

「ねぇ、ミキティ?」

外を見たまま、呟くようによっちゃんは美貴を呼んだ。

「ん……? 何? よっちゃんさん……」

ちょっと声が上ずった。
なんか、照れちゃって……

「ゴメンね……この前、あんな……」

謝らないでよ?
事情は知ってるよ?
よっちゃんさんも痛くて辛かったんだよね? 
なのに、美貴……

    
264 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/07/27(水) 00:10


「矢口サンから聞いたんでしょ? ……ごっちんのこと。」

「……うん。」

ホントは、もっと気の利いた言葉、かけて上げられたならよかったんだけど……
『ごっちん』っていう名前を出した時のよっちゃんさんの声がヒドく――泣きそうだったから。
なにも言えなくなった。

「ウチ、さ。 ホントに本気でごっちんのこと好きだったんだ。」

「…うん。」

「ミキティがウチに好きって言ってくれたのは嬉しかったよ。」

「うん。」

「でも、なんかその姿がさ……ウチに『バイバイ』っていった時のごっちんと被っちゃって……」

「………うん。」

「ホントゴメン。 逃げたみたい…いや、実際逃げたのか。 逃げてゴメン。」

「いや、そんな……!」

だから謝んないでよ?
美貴は大丈夫。 美貴は大丈夫だから……
だから、泣かないで?

  
265 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/07/27(水) 00:10


よっちゃんさんは泣いていた。
ずっと外を見たまま。
その涙を拭おうとすることもなく、ただ流していた。

「ウチさぁ……ミキティの気持ちに…答えらんないよ……ミキティは…ウチにはもったいない…くらい……まっすぐすぎるっ…」

「よっちゃんさん……」

美貴だってそんなに真っ直ぐじゃないよ?
黒い…嫌な部分だってたくさんあるよ?

「ウチは…こんなに……ずっとウジウジしてて…自分から…何もしようと…しないヤツ……だから……」

「…よっちゃんさん…!」

そんなことない。
よっちゃんさんはいつもいつも、美貴に笑いかけてくれたよね?
それはよっちゃんさんからじゃんか!

「ミキティには…もっともっと……いい人がいる……」

「よっちゃんさん!!!」

……それは、いっちゃいけないよ。
美貴は久しぶりに怒鳴った。

  
266 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/07/27(水) 00:10


「美貴が誰を好きになるとかは美貴の勝手だよ! 美貴はよっちゃんさんが好きなの!
ウジウジしてても、何もしようとしないヤツでも、ごとーさんが好きでも!
それでも優しくて、あったかく笑うよっちゃんさんが美貴は好きなの!
美貴の気持ちを……美貴の気持ちを勝手に決めないで!!!」


シンと静まり返る。

やっちゃった。 いきなり怒鳴っちゃった。
でもさ、これが美貴の気持ちなんだよ?
ねぇ、わかって? 伝わって?

「……ゴメン、ミキティ。」

よっちゃんさんは外を眺めるのを止めて、美貴を見た。
目には涙が溜まってる。
体がちょっと震えてるよ……
まだ泣きたい、でもガマンしてるって感じだね。
……美貴の気持ちは伝わった?

  
267 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2005/07/27(水) 00:11


そっと立って、座ってるよっちゃんさんを抱きしめてみた。
初めての感覚。
美貴の心臓もバクバクだ。
でも震えてるよっちゃんさんを見てたら、なんか無償に…こうしたくなった。
よっちゃんさんはジっとしてる。
……でも、やっぱり震えてる。
美貴に、できることは?
そう考えた時、これしか……こういうしかないと思った。
そっと、よっちゃんさんの耳元で囁く。


「ねぇ、よっちゃんさん? 今のままじゃよっちゃんさん、辛すぎるよ。 だからさ、楽になろう?
………ゴトーさんに、会いに行こう?」


美貴はよっちゃんさんに囁いた。

    
268 名前: 投稿日:2005/07/27(水) 00:16
更新終了〜〜〜

ホントすいません、この程度の量で……
>>256 知つぁんサマ
>>257 名無飼育サマ
>>258 名無飼育サマ
まだ待ってもらえてますでしょうか?
次回からは前のようにスムーズに更新できるよう頑張っていきたいと思います!

では……
269 名前:258名無し 投稿日:2005/07/28(木) 01:20
更新乙です!
待っててよかったぁ><
なんか動き出しそうっすねぇ〜。
次回の更新も待ってます!!
あっ、でも作者さんのペースでいいんで^^;
おいらはマターリ待たせてもらいます。
270 名前:知つぁん 投稿日:2005/07/28(木) 08:34
更新乙ですw
いつ更新するのかなぁ〜とか思ってましたw
鮮さんの小説おもしろいのでマターリ待ちたいと思います!!!
次回の更新に期待ですw
271 名前: 投稿日:2005/08/18(木) 11:31
またまたお久しぶりです、鮮です〜〜
なかなか更新できなくて……
大した量ではありませんが、更新します。

>>269 258名無しサマ
どうもお待たせしました(笑)
話が多少動いてきましたねぇ……どうなることやら。
待ってていただけた事に感動です。
ありがとうございます。

>>270 知つぁん
毎回毎回ありがとうございます。
こんな駄文をおもしろいといって頂けて嬉しいです。
期待にそえる更新か心配ですが、あげます。

それでは、今回の更新〜〜
272 名前: 投稿日:2005/08/18(木) 11:32


「ほら、よっちゃん! ちゃんとついてきてよ!」

「う、うん……」

ただただ広大な一本道を、美貴とよっちゃんさん2人で歩く。
なんたってここは北海道。
道も大きければ土地も広い。 おまけに空がキレイで空気もおいしい。
……それに、よっちゃんさんと2人……

美貴とよっちゃんさんは、夏休みを使って北海道にきた。
……ゴトーさんに会いに。
あの日――よっちゃんさんと梨華ちゃんと矢口さんと遊園地に行った日に決めた。
このままじゃよっちゃんさんは、ずっとゴトーさんの影を追っちゃうって。
前に…一歩も進めないって思ったから。
  
    
273 名前: 投稿日:2005/08/18(木) 11:33


よっちゃんさんは美貴からそれを聞いた時、驚いたような…悲しいような…それでいて少しだけ嬉しそうな……
なんともいえない、複雑な顔をして美貴を見た。

「ね、よっちゃんさん?」

っていって美貴がまた抱きしめると、今度はよっちゃんの腕が美貴に回ってきて、

「………うん。」

と小さく呟いた。
それから美貴たちは必死にバイトして、お金を貯めて…北海道へ。
でも、一ヶ月で貯まる額っていったら目に見えてて。
飛行機代だけで精一杯の貧乏旅行。

それでも美貴は、嬉しかった。
よっちゃんさんが前に進むために一生懸命にバイトして。
ここまで、2人で一緒にきた。
よっちゃんさんがこんなに思ってることに対して不謹慎かもしれないけど、美貴は2人でいれたことが素直に嬉しかった。
やっぱりよっちゃんさんが、好きだから。
  
    
274 名前: 投稿日:2005/08/18(木) 11:33


「はぁー……それにしても…デカいよ、北海道……」

そう、貧乏旅行者の美貴とよっちゃんさんにはちょっと広すぎる。
ゴトーさんが住んでる場所はわかってる。

室蘭。

1年前によっちゃんさん宛てにゴトーさんからきた絵葉書に、書いてあった。
きっと2人の家であろう場所で、幸せそうに微笑むゴトーさんとなっち先生。
それを大事そうに――切なそうに見つめるよっちゃんさん。

……もうちょっとで楽になるから、ね?
頑張れ、頑張れ……
  
   
275 名前: 投稿日:2005/08/18(木) 11:34


住んでる場所は知ってるんだけど……
この2人が住む室蘭市……ちょっと、いやかなり、遠い。

近いといったら近いよ?
電車とか使えばすぐに着いちゃう。
でも……美貴とよっちゃんにはあいにくあまりお金がないわけで……
電車を途中下車。
二、三駅分なら余裕で歩ける〜…とか思って降りたんだけど……

と、遠い。

さすが北海道。
土地が広大よ、広大すぎる。
きっとただの旅行で来たんなら、その広大さにすごいとかそういう感想しかもたないんだろうけどさぁ……
今の美貴たちにとっては確実に敵でしょ、北海道。
  
  
276 名前: 投稿日:2005/08/18(木) 11:34


「一体今、どこら辺なんだろ……」

ちょっとバテ気味なよっちゃんさん。
そんなの美貴にもよくわかんない。

「…まぁ……向こうからきたんだから、こっちに歩けばつくでしょ。」

世の中そんなもんだよ。
ノリでなんとかなる、ノリで。

「………だーねぇ…んじゃ、頑張りますか!」

なんていって、よっと美貴の一歩前に出て、ニカっと笑うよっちゃんさん。
太陽をバックにしたその笑顔は、太陽なんかより全然輝いてた。

……強くなったねぇ、よっちゃんさん。
でもその強さは本物?
創物じゃ、ない?

まだ……隠してない?
  
  
277 名前: 投稿日:2005/08/18(木) 11:35


それから、また歩くこと数時間。

……やっぱりひたすら一本道。
なんで、人家の一軒もないわけ!? しかも車も通らないし!
ちょっと夕日が射してきた。
もう……疲れたぁ。

「ミキティ、大丈夫? 荷物持つよ?」

そういって美貴の荷物まで持ってくれようとするよっちゃんさん。

「えっ、いいよ! 美貴まだ元気だもん!」

美貴は力こぶなんて作るフリして、元気なのをアピール。
……ちょっとウソついた。
ホントはクタクタだよ? それこそ、よっちゃんさんに頼りたいくらい。
でもさ…美貴以上によっちゃんさんは疲れてる、気がした。
なんていうのかなぁ……心労?
ホントはここまで来るのもすごい決断だったし、ゴトーさんに会った時のこともいろいろ考えてると思う。
そりゃ美貴だってイロイロ考えてるけど、よっちゃんさんとじゃ事の重大さが違う訳で。

……そんなよっちゃんさんに頼れる訳ないじゃん。
  
   
278 名前: 投稿日:2005/08/18(木) 11:35


ていうか、よっちゃんさん優しすぎ。
自分だってクタクタなはずなのに、それでも美貴を労わってくれるとかさぁ。
普通はできないよ?
だから美貴は……こういうたびに、よっちゃんさんへの好きが増えていく。

「ホントに? だったらちょっと休憩する?」

それには大賛成。
ちょっとぐらい休んだって……
美貴達は道の真ん中に座った。 否、へたり込んだ。
  
  
279 名前: 投稿日:2005/08/18(木) 11:36


ボーっと見る夕日は、よっちゃんさんが過去への決別を決めた日の夕日に似てて。
なんかこう……すごく大きくてキレイだった。
それに照らされるよっちゃんさんは……もっとキレイ。

「? ミキティ? ウチの顔になんかついてる?」

美貴は無意識的によっちゃんさんを見てたみたい。
困ったように微笑むよっちゃんさん。
は、恥ずかしい……
今、夕日があってよかった。 美貴の顔は、ヤバイくらい真っ赤だから。

「な、何もついてないよ!」

ちょっと目線をはずして否定。
あー、よっちゃんさんに顔赤いのバレてたらどうしよ……

「そう?」

不思議そうなよっちゃんさん。
よかった、気づいてないみたいだ。
……ていうかちょっとは気づいてよ、鈍感なんだから。
  
  
280 名前: 投稿日:2005/08/18(木) 11:36


そのまま2人でちょっとのんびり。
あー、なんか美貴このまま立ちたくないかも。
座ってみても、この一本道はまだまだずっと続いてる。
でもそれはよっちゃんさんも一緒みたい。
2人して顔を見合わせて苦笑い。

――疲れたねぇ。
――うん、ヘロヘロだよ。

そんな感じの苦笑い。
  
  
281 名前: 投稿日:2005/08/18(木) 11:37


その時。

……………………

何かの音。
機械音…かな? どんどん近づいてくる。
気になって、二人してほぼ同時にクルっと後ろを振り返ると、そこには。

「「く、車だぁ!!」」

一台の車――軽トラが、こっちに向かってくる。
ヤバイ、助かったぁ。
またよっちゃんさんと顔を見合わせる。

――車だね!
――うん! よかったぁ!

よっちゃんさんの笑顔が、そういってた気がした。

道の真ん中に座ってた美貴とよっちゃんさんは、あわてて端にそれた。
車がきたら、すいませんが乗せて下さいって頼もう。

車が、近づいてきた。
  
  
282 名前: 投稿日:2005/08/18(木) 11:37


美貴とよっちゃんさんの横で止まる車。
その中から出てきたのは。

セミロングで、茶色い髪。
美貴と変わらないくらいの身長。
パッチリ二重。
キレイというよりカワイイって感じのオーラをもった人。

カワイイ人だなって美貴は思った。
なんか笑った顔が似合いそう。
優しそうだし、絶対乗せてくれそう!って。

ふとよっちゃんさんを見ると……固まってた。
ビックリしすぎて口をパクパクして…大きくて色素の薄い目をまん丸にさせていた。

???
  
  
283 名前: 投稿日:2005/08/18(木) 11:38


「こんなとこで何やってるの? 何もない道をわざわざ……ってよっちゃん!?」

車から降りてきたその人も、目をまん丸にしてよっちゃんさんと同じ顔になった。
まったく状況が読めない美貴。

何? この二人は知り合いなの?

呆然としてる二人。
しばらくして、落ち着きを取り戻したよっちゃんさんが、口を開いた。



「……お、お久しぶりです。 なっち先生。」



そういって、ペコっと頭を下げるよっちゃんさん。

!!!!!

美貴にはようやく理解できた。
そっか…この人が……なっち先生なんだ。
ゴトーさんの……大事な人なんだ。

ゆっくりしたペースで進んでいたはずの貧乏旅行が、急にそのペースを速めた。
  
  
284 名前: 投稿日:2005/08/18(木) 11:40
更新終了〜〜
そしてやらかしたぁぁ……
レス返の知つぁんサマにサマつけるの忘れてしましました。
知つぁんサマ、スイマセン。

あと、タイトルいれるのも忘れてました、申し訳ないです。
なんか駄目ですね、自分。

それではまた次回〜〜
285 名前:258名無し 投稿日:2005/08/19(金) 01:00
更新お疲れ様です!
ぅ〜ん、続きが気になる展開ですねぇ。
やっぱりこの作品好きです。だから、待つのも楽しみなのです(^_^)
ってことで、更新は作者さんのペースで!!
では、次回の更新もマターリ待ってます!!
286 名前:知つぁん 投稿日:2005/08/19(金) 21:43
サマ付けなかったくらいどうでもいいですよぉ〜w

続きが気になりますww
オイラも待つのはけっこう好きなのでマターリ待ってますww
287 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/04(火) 21:04
待ってます
288 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/27(日) 05:34
続きが読みたいなぁ〜
289 名前: 投稿日:2005/11/28(月) 15:00
どうも、鮮です。

放置気味で、本当にすいませんです。
ここ最近、何故か多忙の為、更新が出来なかった次第です。
続きを更新しようとも考えたのですが…とりあえず今日は本編とは関係ない、短編を一つ。
 
290 名前:ねがいごと 投稿日:2005/11/28(月) 15:03




願いなんて、いっぱいあるけど。





星に願うことは、二つだけ。
 
 
 
 
291 名前:ねがいごと 投稿日:2005/11/28(月) 15:04
「やばい、星きれいじゃない?」



冬の真っ暗な仕事の帰り道。
何か楽しそうなコイツとの帰り道。

美貴は小さくさむいさむい言いながら美貴のペースで歩く。
コイツは犬みたいにヘラヘラしながら美貴に合わせて歩く。

いつもより、若干距離は近めで。
肩なんかぶつかっちゃう勢いで。
手はポケットにしまって。
マフラーに顔を埋める。

……寒い。
 
292 名前:ねがいごと 投稿日:2005/11/28(月) 15:05
夜は今年一番の冷え込みらしい。
そんなのに美貴が耐えられるわけ、ない。
元々美貴は寒がりで。
それをコイツは知ってるわけで。
今日だってタクシーで帰りたかった。
あったかい車の中で、ぬくぬくして家につきたかった。
……なのにコイツが。

『ここから家近いし、久々に歩いて帰ろっか』

なんていうもんだから。
……徒歩けってー。

あんなに楽しそうに言われたらさ、断れるわけがないんだよ。
なんだかんだ言っても、美貴はコイツに甘いんだ。
でっかい大型犬のくせして、しっぽ振ってじゃれついてくるコイツに。
絶対わかってやってるな。
ちくしょう、なんか美貴の方が負けてる感。

そう考えるとなんだか急に悔しくなって、隣を歩くコイツをキッと睨んでやった。

でもコイツはそんな美貴にはお構いなしで、星がきれいとか言っちゃってる。
相変わらずのヘラヘラ顔。
ほんとは蹴ってやろうかと思ったけど、それも構ってあげてる気がしたから止めておいた。
その代わり、コイツの話は無視。

ちょっと歩くペースを速めてみた。
 
293 名前:ねがいごと 投稿日:2005/11/28(月) 15:05
「絶対きれいだしー、やっぱ星を見るんだったら冬だね」


なんたって空気が澄んでるし。

なんて今度は得意げに雑学なんか披露し始めた。
そんなこと美貴でも知ってるってば。
早めたはずの歩くペースもいつの間にか追いつかれていた。
さすが、ガッタス。
……いや、それは美貴もか。

それもなんか負けてる感じがして。
やっぱりコイツの話は無視した。
 
294 名前:ねがいごと 投稿日:2005/11/28(月) 15:06
「あれ、ねぇ美貴、あれ。何座っていうんだっけ?」


例え美貴が今、その星を見たとしても。
名前なんかわかるわけないじゃん。
美貴、雑学クイーンでもなんでもないわけだし。
人並み程度の知性ではきっと星座なんかわからない。

そうだそうだ、わかるわけない。

ということが美貴の頭で一つの正解に辿りついた。
…やっぱり、コイツの言うことは放置。

道端に落ちてた石をちょっと蹴って、そのまま歩く。

あー、さむいさむい。
早く、家に帰りたい。
 
295 名前:ねがいごと 投稿日:2005/11/28(月) 15:06





「なんだっけなぁ…思い出せない…んー……あっ、流れ星!」
 
 
 
 
 
296 名前:ねがいごと 投稿日:2005/11/28(月) 15:07
流れ星という言葉に反応して、空を見上げてしまった。
情景反射で空を見てしまった自分が悲しい。

空には美貴が思ってたよりもたくさん、星がきらきらしてた。
あー、これはなんて表現するんだっけ。
ベタだけど、宝石箱をひっくり返したような感じ。
そうだ、そうだ。そんな感じ。
一つ一つの星が『自分が一番』って自己主張してる。
ずっと見てたら吸い込まれそう……そんな感覚にも、陥る。

これならコイツが騒いでたのも…少しは、わかる。
すこしは。

スッと通った流れ星も、一瞬見れた。
流れ星なんか見たの、いつぶりだろう。
最近忙しかったから…なんか、星を見てる余裕なんかなかった気がする。
あぁ、こんなにもきれいなんだ。
昔はあんなに一生懸命、願い事してたのに。
そんなことも忘れてた。

いつの間にか美貴は、歩くのも忘れて星に見入っていた。
 
297 名前:ねがいごと 投稿日:2005/11/28(月) 15:08


「流れ星にさ、願いごと三回願うと叶うんだよねー」

「無理に決まってんじゃん、そんなの」

「叶うとしたら」

「はっ?」

「叶うとしたら美貴は…何、願う?」
 
 
298 名前:ねがいごと 投稿日:2005/11/28(月) 15:08
さっきまでのヘラヘラ顔ではない…何か、神妙な顔して。
美貴に不思議な笑顔を向けて、質問してくるコイツ。
…さっきと、本当に同一人物?


「あたしはね」


なんて言って、自分で答えようとしてるコイツ。
いつもだったらツッコミいれてるところだったけど、それも出来ない。
動けない。

その横顔はひどくきれいで。
ひどく…まっすぐだったから。

美貴は、聞く側に徹することにした。
 
299 名前:ねがいごと 投稿日:2005/11/28(月) 15:09

 
「二つ、あるんだ」

「二つも?」

「うん、二つも」

「欲張りすぎじゃん」

「もー、いいんだよ」

「…一つ目は?」

「一つ目は…普通なんだけどさ、頑張れますように」

「がんばる?」

「そう、頑張る」
 
 
300 名前:ねがいごと 投稿日:2005/11/28(月) 15:09


モーニングのことも、ガッタスのことも。
今のあたしは何が欠けても成り立たないから。
きっと両立は難しいけどさ。
あたしが出来ることを精一杯。
頑張りたいんだ。
 
 
301 名前:ねがいごと 投稿日:2005/11/28(月) 15:10
もう十分がんばってるよって、言いたかった。
きっと一番がんばってる。
誰よりも厳しいけど、誰よりも優しくて。
影でみんなのこと支えて、持ち上げて、いっぱいいっぱい。
がんばってるじゃんか。

でもそんなことは言えない。
これは、コイツの願いごとだから。

美貴は聞くだけにしておこう。
うん、そうしよう。
 
302 名前:ねがいごと 投稿日:2005/11/28(月) 15:11


「…ふーん。二つ目は?」

「二つ目はね、これは…これだけは絶対、叶ってほしいんだけど」

「そんなに?」

「うん。絶対、絶対、ぜったいに」

「熱いねー。その願いは?」


「あたしより、美貴が幸せになってくれますように」
 
 
303 名前:ねがいごと 投稿日:2005/11/28(月) 15:12
ドクリ、心臓が隆起した。
そのままバンバン激しく音がなって、ちょっと胸が痛い。

なになになに?
なにいってんの、コイツ。


「…へっ?」


美貴、間抜けな声しか出ないじゃん。



ほんとはさ、世界で一番幸せになってほしいんだけどさ。
そんなのちょっとでかすぎるから、星には願えないじゃん?
だからさ、とりあえずあたしなんかよりは全然。
もう後ろのあたしなんか見えないくらいに。

幸せになってほしいんだ。
大好きで、大切な美貴だから。



そう言って笑った。コイツは、きれいに。
一瞬、女神かなんかかと、素で思った。

バンバンなってた音が消えて、ふっと気持ちが落ち着く。
顔は、まだ熱い。

あーあ。
なんか美貴、めっちゃ愛されてんじゃない?
恥ずかしいったらない。
あたしより幸せになれ?
そんなのこっちから願い下げだよ、ばーか。
 
304 名前:ねがいごと 投稿日:2005/11/28(月) 15:13


「ばっかじゃん」

「結構マジなんだけどなぁ」

「でもばか」


ポケットにつっこんでた手を出して。
隣のコイツのポケットに侵入。
あったかそうな手に、美貴の冷たい手を絡めてやった。


「ひゃっ、美貴、手冷たすぎ」

「しかたないじゃん、冷え症だもん」


ほら帰ろう。
そう言って、また美貴は歩き出した。
コイツも引っ張られるように、ついてきた。
その姿にさっきの面影は無くて。
また、ヘラヘラ顔だった。
…あ、手繋いでるからついてくるのは当然か。
 
305 名前:ねがいごと 投稿日:2005/11/28(月) 15:13


「あー、さむいさむい」

「うん、さむいね」

「さむくて美貴、死にそうだから肉まん奢ってよ」

「げっ、なんでそうなるのさ」

「いいじゃんかー、よっちゃん、おねがーい」

「…ちぇっ」


仕方ないなぁなんていってるあたり、よっちゃんもそうとう美貴に甘いね。
これでお互い様。
 
306 名前:ねがいごと 投稿日:2005/11/28(月) 15:14
またいつの間にか、よっちゃんは美貴に追いついてきていて。
歩くペースを合わせてくれてた。
そうそう、これだよ。これ。

美貴の方が幸せになれとか、そんなのは嫌。
よっちゃんが後ろにいるのとか、普通にやだし。

よっちゃんは、美貴の隣。

これが一番ベストなんだよ。
よっちゃんは、だいすきでたいせつなんだから。
どっか行かれたらそれこそ困る。

美貴の幸せを願うなら、美貴の隣にいること。

言及命令だから。
破ったら大変なことになるよ。
美貴に捕まっちゃったよっちゃんが悪いんだから。
……覚悟、してね?
 
 
307 名前:ねがいごと 投稿日:2005/11/28(月) 15:15


そんなことを美貴が言えるわけもなく。
ちょっとでも伝わればいいと思って、繋がれた手を強くにぎった。

ふっとこっちを見て笑った笑顔に。

あ、全部ばれてるな。と思った。

空の星は、全部、見てた。
 
 
308 名前: 投稿日:2005/11/28(月) 15:22
 
みきよしでした。
 
本編も近いうちに必ずあげるので、呼んで下さる方などいたら嬉しいです。
>>285 258名無し様
>>286 知つぁん様
>>287 名無飼育様
>>288 名無飼育様
 
待って頂き、ありがとうございます!
 
309 名前:知つぁん 投稿日:2005/11/28(月) 16:01
みきよしサイコーっすw
短編もおもしろかったんですけど本編のほうも
すごい期待しています!
310 名前:258名無し 投稿日:2005/11/29(火) 00:15
短編の更新乙です!
イイですねぇ、みきよし。
本編もワクワクドキドキしながら待ってます!!!
311 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/12(月) 03:21
突然失礼します。いま、2005年の飼育を振り返っての投票イベント
「2005飼育小説大賞」が企画されています。よろしければ一度、
案内板の飼育大賞準備スレをご覧になっていただければと思います。
お邪魔してすみませんでした。ありがとうございます。
312 名前: 投稿日:2006/02/19(日) 23:34
お久しぶりです。
年を跨いでしまいました…微量ながらそろそろ更新します。

>>309 知つぁん様
そういって頂けるとすごく嬉しいですw
ありがとうございます。
期待されるような内容ではありませんが更新します。

>>310 258名無し様
みきよしはいいです。
私の中では不動のNO.1ですw
ワクワクドキドキ…までいかないですが、更新します。

では、更新です〜
313 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2006/02/19(日) 23:36


「それにしても、まさかよっちゃんがいるとは思わなかったよ〜」

乗せてもらった軽トラに、のんびりしたなっち先生の声が響く。
よっちゃんさんと美貴は、今軽トラの荷台部分に乗せてもらってる。
……運がいいのか悪いのか。

こんな広大な道で人と出会えたのは本当に運がいい。
でもその相手がなっち先生っていうのは……うーん。
これぞ運命のイタズラ?って感じ。
 
314 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2006/02/19(日) 23:37


「あ、はい。」

よっちゃんさんは挙動不審にそういった。
美貴は…こんなよっちゃんさん初めて見た。
オドオドしてて、ビクビクしてて、いつものよっちゃんさんじゃない。
弱いよっちゃんさんは他の人よりは見てる気がするけど……こんなのは初めて。

なっち先生でこれじゃ…ゴトーさんにあったらよっちゃんさん、大丈夫かなぁ?

さっきからなっち先生の言葉に、
『あ、はい。』
『そうです。』
『そうなんですか。』
しかいってないし……うーん、心配だ。
 
 
315 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2006/02/19(日) 23:37


「こんな田舎までよく来てくれたねぇ〜、ごっちんも喜ぶわぁ〜」

ドクン。

心臓が一回大きく脈打った。
あぁ、そうだよね。
なっち先生とゴトーさんは一緒に住んでるんだもんね。
話に出るのはあたり前、か。
……ていうか今から会いにいこうとしてるんだもんね、このくらいでドキドキしてどうする。
しかも美貴が。

チラリ、よっちゃんさんを横目で見た。

……やっぱり、固まってる。
 
316 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2006/02/19(日) 23:38


なんか氷みたいに砕けそうなくらい、ガチガチに固まってる。
頭にカミナリでも落ちちゃったんじゃないかなぁと思うくらい。
……はぁ。
よっちゃんさん、まだ名前だけだよ……
このまま会ったら、よっちゃんさんショック死とかしちゃうんじゃないかな?

死なれたら困るけど、美貴が。
っていうか死なせないし。

よっちゃんさんの手を、そっと握る。
 
317 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2006/02/19(日) 23:38


……大丈夫。
よっちゃんさんには美貴がついてるから。
だから大丈夫だよ?
 
318 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2006/02/19(日) 23:38


よっちゃんさんがチラッと見てくるから、美貴はニコっと笑ってあげた。
そしたらよっちゃんさんは、フーっと息を吐いて。

美貴に、もたれかかってきた。

……!!!

よ、予想外だよ!? こんなの……!


美貴、ショック死しそう……
 
319 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2006/02/19(日) 23:39


肩から感じるよっちゃんさんの暖かさ。
ヤバイヤバイ…なっち先生がいるんだから。
落ち着け、落ち着け美貴……

はぁぁぁ……

ふぅぅぅ……

深呼吸して平常心、平常心。
 
320 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2006/02/19(日) 23:39


もう大丈夫だと思ってよっちゃんさんの方を見ると、よっちゃんさんは……

ね、寝てる?

スースーと規則正しい寝息が聞こえる。
よっちゃんさんは美貴の肩にもたれ掛かったまま寝ちゃったみたい。
……なんだよ、寝ちゃったのか。

ちょっと緊張した美貴、馬鹿みたいじゃない?

321 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2006/02/19(日) 23:40


ちょっと腹が立って、よっちゃんさんをギロリ睨む。
長いまつ毛が、車と一緒に揺れる。
天使のような愛らしさ。

……かーわーいーいー。

さっきの腹立ちとはさよならバイバイ。
隣で無防備に眠るよっちゃんさんが、可愛くってしょうがない。
 
322 名前:真面目に初めて大好きだ!!! 投稿日:2006/02/19(日) 23:40


その後三十分くらい、よっちゃんさんで遊んでた。
ほっぺをプニプニしたり、じっと見たりして……
でも、ホントに飽きないの!
多分あと二、三時間はいけた気がする。
好きな人と過ごす時間は無条件で楽しいものだ。

たとえその後に待つものが、自分にとって痛いものだとしても。
 
323 名前: 投稿日:2006/02/19(日) 23:42
更新終了〜

微妙すぎてすいません。
少なくてすいません。
遅くてすいません。

上げればキリが無いですが、今日はここまでです。
次回もいつのなるのか…未定です。

それでは、また次回〜
324 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/07/02(日) 17:40
続きが読みたいです!
325 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/07/02(日) 19:02
はいはい、上げないようにね。
作者さんも待ってる人いると思うので完結目指して頑張って。

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