昔話したるで〜

1 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月08日(火)15時40分07秒
『桃太郎?』
ある日な、爺さんと婆さんが居ってん。
でな、爺さんはバイセコーで山に芝刈りにいったんやな。

保田「ゴーゴーレッツゴー保田圭〜♪」

結構ご機嫌やろ?
ほんでな、婆さんは川に洗濯に行くねん。

中澤「はぁ、かったるいなぁ…」

するとな上流からなんか流れてきてん。
2 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月08日(火)15時41分41秒
(なんかの中)
石川「(わくわく、わくわく)」

それをな、婆さんが見付けたんやな。

中澤「なんやあれ?なんやバナナやないか!さっさと流れて逝かんかい!」

(バナナの中)
石川「いや〜!なんでぇ〜!」

でバナナはどっか逝ってもうてん。
3 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月08日(火)15時42分42秒
でもな又なんか流れて来てん。

中澤「又なんか来たな…酒樽やないか!はよこっち来〜い。」

(酒樽の中)
つじ「おさけくさいれす…あたまがくらくらするのれす…」

でな、婆さんは頑張って酒樽を手に入れてん。

中澤「よっしゃ!今日は飲んだるでぇ!洗濯なんてやってられっかい!」

で、婆さんは酒樽を転がしながら持って帰ってまうねん。

(酒樽の中)
つじ「ひぇ〜!なんかせかいがまわっているのれす〜!」
4 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月08日(火)15時43分50秒
でな、家に着いた婆さんはな、一人で酒を飲み始めてん。

中澤「手酌酒にも慣れたもんやな…まぁ狛犬見ながら飲むよりかはええか。」

そんでな、一人で全部飲み干して酔いつぶれてもうてん。
ほんでしばらくしたら爺さんが帰って来てん。

保田「ただいま…って何寝てんのよ!うわっ酒くさっ!
   まったくさっさと起きなさいよ!」
中澤「…う〜ん…なんや?…うわっ!ガメラっ!!…って圭坊かい
   びっくりさすなっちゅうねん…あ〜頭いた…」
保田「ガメラってなによ!失礼しちゃうわね!」
つじ「む〜!うるさいれす!ひとがいいきもちれねむってるというのに!」
保田「何よこの子!なまいきね!」
中澤「ほんまや!何処から出て来てん!」
つじ「そんなことろ〜れもいいのれす!(かぷっ)」
保田「痛たたた!なにすんのよ!」
中澤「何してんねん!はよ取り押さえんかい!」
つじ「む〜!ののはまけないのれす!(かぷっ)」
中澤「いった〜!噛み付くな!」
5 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月08日(火)15時44分51秒
酒樽にずっと入ってたんで酔っ払ってもうたんやな。結局暴れまくってから
疲れ果ててみんな寝てまうねん。で次の日のことやねんけどな…

つじ「もうしわけなかったれす…」
保田「謝って済むと思ってんの!ねぇ裕ちゃん!」
中澤「う〜ん…まだ頭痛いなぁ…」
保田「何言ってんのよ!」
中澤「でかい声出さんといてぇな…ちっこい子のやったことや…ええやないの…
   あ〜頭いた…」
つじ「ひゃ〜やさしいおねえさんなのれす。」
中澤「そやろ?そう思ったら水でも取ってきてくれんか?」
つじ「へい!わかったのれす!」
保田「ちょっちょっと待ちなさいよ!私は許さないからね!慰謝料払いなさいよ!」
つじ「そんなこといわれても…おかねもってないれす…」
保田「だったら鬼ヶ島ってのがあるから其処から宝でも盗んできな!」
つじ「ひぇ〜そんなこといわれてもこまるのれす。」
保田「さっさと逝って来な!」
つじ「ひ〜!おっかないれす!」
6 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月08日(火)15時45分39秒
でな、ぽいっと追い出されてもうてん。でもな、追い出される前にしっかり
お菓子袋を盗んでおいててん。けっこうずる賢いやろ?

つじ「へっへ〜んら!もうあんなとこもどらないのれす。れも、おたからはきにな
   るのれす…ちょっといってみるのれす。」

そんな感じで旅に出ることにしてん。
7 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月08日(火)23時51分39秒
つじ「へなちょこ〜おとこは〜らめらめ〜へいへいへいへい♪」

こんなお気楽な感じで道を歩いてたらな、なんか人形さんを見つけてん。
でもなこんな張り紙がしてあってん。

『充電中!危険!触るな!』

つじ「さわるなとかかれるとさわりたくなるのれす。(ぺた)」
飯田「ディアー!!!」
つじ「ひ〜!うごきらしたれす!」
飯田「触るなって書いてあったでしょ!何で触るのよ!」
つじ「ごっごめんなさいれす…」
飯田「でこんなとこで何してんの?」
つじ「かくかくしかじかなのれす。」
飯田「な〜んだ、カオリを探してたんならそう言ってくんなきゃ分かんないよ。」
つじ「そっそんなことはいってないれす…」
飯田「じゃあ早速行こうか?」
つじ「なんかかってにすすめられていくれす〜。」
飯田「レッツゴー!」

こうして一人目のお供を連れてくことになってん。
8 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月09日(水)23時32分54秒
ほんでな、二人で歩いてたらなトラックが横を走り過ぎてってん。

つじ「あっ、なんかおっことしていったのれす。」
飯田「なんだろね、これ?」
後藤「きゅ〜ん…」
飯田「う〜ん…カオリが思うにこれはアザラシね。」
つじ「おかしをあげてみるのれす。」
後藤「きゅ〜ん
つじ「なんかよろこんでるみたいなのれす。」
飯田「カオリもあげてみよ〜っと
つじ「すいかまるごとはむりらと…」
後藤「(ぱくっ)…げぷっ…きゅ〜ん
つじ「まるごといったのれす!すごいれす!」
飯田「すっご〜い、ねぇこれも連れてこうよ!」
つじ「そ〜れすか?」
飯田「よし!じゃあ決定ね!」
後藤「きゅ〜ん?」
飯田「ほらっ!しっかり持ってくるんだよ!」
つじ「ののがれすか?しょうがないれす…(ひょい)」
後藤「きゅ〜ん
つじ「けっこうおもいれす…」

こうして二人目もきまってんな。
9 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月10日(木)02時34分53秒
でな、又歩いてたらな、何かが向かって来てん。

安倍「誕生日前に叩かなくてもいいべさ…(ぶつぶつ)」

つじ「なんかあるいてくるれす。」
飯田「ん?そうだね。ほっとこうか?」
つじ「へい。じゃあしらんぷりれす。」
後藤「きゅ〜ん。」

でもな、そうはいかんかってん。

安倍「むっ、食い物の匂いがするべ…あの子が食い物を持ってるようだべ。
   こういう時はやけ食いだべ!」
10 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月10日(木)02時35分51秒
つじ「ひぇ〜!なんかすごいいきおいれぶたさんがやってくるのれす〜!」
飯田「大変!後藤は私が預かっておくから一人で何とかするんだ!」
つじ「そんな〜!たすけてほしいれす〜!」
後藤「きゅ〜ん!」
飯田「ほら、後藤も応援してるから頑張るんだ!」
つじ「ひ〜!」
安倍「ぶひ〜!」
つじ「たすけて〜なのれす〜!」
11 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月10日(木)02時36分58秒
飯田「なんか大変そうだね。」
後藤「きゅ〜ん。」
飯田「お菓子袋を狙われてるって?」
後藤「きゅ〜ん。」
飯田「ふ〜ん。辻が早く気付くといいね。」
後藤「きゅ〜ん…」
12 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月10日(木)02時37分52秒
でもな追いかけっこしてるうちになお菓子袋を落としてもうてん。

安倍「むっ、いただきだべ!(がつがつ)」
つじ「ふ〜、なんとかたすかったれす…」
飯田「無事で何よりだね。」
後藤「きゅ〜ん♪」
つじ「ひどいのれす!たすけてくれてもいいとおもうれす!」
飯田「過ぎたことをぐちぐち言う人カオリ嫌いだよ!」
つじ「…なんかののがわるいことしたようになってるれす…」
飯田「さあ、鬼ヶ島に行こう!」
安倍「ん?そこならなっちが案内してやるべ。」
つじ「もうたべおわってるのれす…」
飯田「本当?じゃあ一緒に行こうか?」
安倍「なっちに任せるべ!」
つじ「またかってにすすめられていくのれす…」
後藤「きゅ〜ん♪」

ほんでな、このメンバーで鬼ヶ島に行くことになってん。
13 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月11日(金)01時04分21秒
それから何日かたってな鬼ヶ島の見える海岸まで来たんやな。

つじ「おにがしまがみえるのれす。」
安倍「どうやって渡るべ?」
飯田「それが問題だね。」
後藤「きゅ〜ん…」
つじ「あっ!あそこにでっかいばなながうかんでるのれす!」
飯田「ほんとだ〜、あれに乗ってこっか?」
安倍「そうするべ。」
後藤「きゅ〜ん。」

(バナナの中)
石川「私は何処に向かってるのかしら…」
14 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月11日(金)01時05分29秒
でな、バナナが海岸近くまで流れて来てん。

(バナナの中)
石川「はっ!人の気配がする!驚かせちゃお

安倍「なっちから乗り込むべ!とうっ!」

(バナナの中)
石川「GOで〜…ぐはっ!」

つじ「なんかひとのこえがしたきがするのれす…」
飯田「気のせいだよ、さあ鬼ヶ島までもうちょっとだ〜!」
安倍「頑張るべ!」
後藤「きゅ〜ん!」

こうしてな鬼ヶ島に行くことができてん。
15 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月11日(金)01時06分23秒
つじ「あっ、おにはっけんなのれす!」
吉澤「ハーイ!ピーターデース!コッチハトモダチノツトムクンデース!」
矢口「コンニチハ!ボクツトムクン……よっすぃ〜!やっぱおいらには無理だぁ!」
吉澤「あっ!矢口さん何処いくんですか〜!一人にしないでくださ〜い!」
飯田「鬼いなくなったね。」
つじ「どっかいっちゃったれす…」
安倍「ゆっくりお宝を探せるべ。」
後藤「きゅ〜ん。」

こうしてお宝を発見してな幸せに暮らしてん。
でもな、もうちょっとこの話には続きがあんねん。
16 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月11日(金)01時08分01秒
柴田「大丈夫ですか?」
石川「……う〜ん、なんとか…」
柴田「良かったですね。」
石川「全てこのバナナが悪いのね!えいっ!(ひゅ〜)」
保田「ゴーゴーレッツゴー芝刈りへ〜♪うん?(つるっ)」
柴田「あっ、いけない!」
保田「わぁ〜!(がっしゃ〜ん)」
石川「…やっば〜い…(こそこそ)」
保田「イタタタタ…だれよこんなとこにバナナの皮なんて…むっ!あんたたちね!」
石川「えっ…いやっ…ねぇ?」
柴田「…ははは…(スタタタタ)」
保田「あっ!こらっ待ちなさ〜い!」
石川「いや〜!ごめんなさ〜い!」
柴田「何であたしまで〜!」
保田「待て〜!」

これをな『泣きっ面に保田』っていうねん。
不幸は重なるもんや、気ぃつけぇや〜!
17 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月11日(金)05時48分16秒
『浦島太郎?』

昔々な心優しい女の子がおってん。

石川「ふふふ、主役よ、しゅ・や・く

ある日、その子は海辺でな子供たちが群がってるのを見つけんねん。

石川「いけない!きっと亀をいじめてるんだわ!こら〜!止めなさ〜い!」

でもな近づくと様子がおかしいことに気付いてん。

石川「あれ?子供たちが泣いてる?」

そやねん、子供のほうがいじめられててん。

保田「ちょっと!あんた何見てんのよ!あんたも焼きいれて欲しいの?」
石川「ひぇ〜!ごめんなさ〜い!」

この話の教訓はな『触らぬ亀に祟りなし』ちゅうこっちゃ。
余計のことはするなぁ言うことやな。
18 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月13日(日)01時07分10秒
『かぐや姫』

これはなある竹林の話やねん。

石川「早く私をみつけて〜
保田「何言ってんのよ!私は何年この中にいると思ってんの!次こそ私よ!」
石川「保田さんよりは早く…」
保田「むっ!なんか言ったか?」
石川「いっ、いえ何にも…」
19 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月13日(日)01時07分50秒
そこにな爺さんがやって来てん。

中澤「ええ竹ないかな〜」

石川「はいはいは〜い!ここにいい竹ありますよ〜!」
保田「何抜け駆けしようとしてんのよ!こっちのほうが質はいいわよ〜!」

中澤「おっ!これなんかええんちゃうか?よっこらっしょ!っと。」

石川「きたきたぁ〜ここから私のサクセスストーリーが始まるのね
保田「とうとう私の長年の苦労が報われる日が来たのね…」
20 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月13日(日)01時08分37秒
(バサッ)
後藤「…きゅ〜ん?」

石川「あれっ?」
保田「えっ?」

中澤「ん?何でこんなとこにアザラシがおんねや?」
後藤「きゅ〜ん!」
中澤「まっ、ええか。珍しいから持って帰ってみるかな。」
後藤「きゅ〜ん

石川「……(涙)」
保田「くっそ〜!でもこんなことじゃ挫けないわよ!」

ほんでな爺さんはそのアザラシを連れて帰っていってん。そのアザラシはな
成長して立派な芸を身に付けて爺さん婆さんと幸せに暮らしたんやって。
21 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月13日(日)01時09分40秒
保田「大体あんたの地味な雰囲気が人を寄せ付けなくしてんじゃないの?」
石川「なっ何てこと言うんですか!それは保田さんの方じゃないですか!」
保田「何ですって!」

こういうのをな『保田石川を笑う』とか『放置キャラの背比べ』とか言うんやで。
22 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月17日(木)05時25分27秒
『さるかに合戦』

ある所になお猿さんがすんどってな柿の木の上で柿を食っとってん。

石川「あ〜この柿美味しい

そこにな蟹さんがやって来てん。

保田「ちょっと〜!私にも柿よこしなさいよ〜!」
石川「じゃあそのおにぎりくださ〜い!」
保田「むぅ…しょうがないわね…」

ほんでなお猿さんは蟹さんからおにぎりをもろてん。

保田「柿柿か〜き〜!」
石川「も〜わかってますよ〜、えいっ!(ポイッ)」
保田「うわっ!危ないわねぇ…ってこれ渋柿じゃない!」
石川「いつもいじめるからですよ〜だ!ふふふふふっ
保田「下手に出てりゃあいい気になりおって!保田様をなめんなよ!」

そんで蟹さんはなものすごい勢いで木を登り始めてん。

石川「きゃ〜!なんで登れんの〜!」
保田「石川てめぇ覚悟しろよ!」
石川「いや〜ごめんなさ〜い!」

『保田も虐めりゃ木に登る』ってことやな。油断禁物やで。
23 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月31日(木)14時44分25秒
『うさぎとかめ』

あるところにマイブームがゆで卵の亀さんがおってん。

保田「今日は卵の特売日買いに行かなきゃね。」

その亀さんの家からスーパーはちょっと遠かってん。
そやから朝はようから出かけていってん。

保田「い・そ・が・な・きゃ〜間に合わんday♪」

でな歩みの遅い亀さんやってんけど、ど〜にか閉店には間に合ってん。
24 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月31日(木)14時45分21秒
保田「すいませ〜ん!卵くださ〜い!」
中澤「すまんなぁ、もう全部売り切れてもうてん。」
保田「なんですって!あたしがどれだけ苦労してここまで来たと思ってんの!」
中澤「そんなん知らんがな、はよ帰り。」
保田「ちょっちょっと〜!」

でもなそこに大量の卵を持ったウサギさんが通りがかってん。

保田「ちょっと〜何であんたそんなに卵もってんの?」
後藤「へへ〜、よっすぃ〜と食べるんだ〜
保田「私にも分けなさいよ!」
後藤「やだよ〜ん。」
保田「む〜…こうなったら勝負よ!」
後藤「はぁ?」

ほんでな亀さんは強引にウサギさんと卵をかけて勝負することにしてん。
25 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月31日(木)14時46分32秒
保田「あの丘を越えたところがゴールだからね!」
後藤「はいは〜い。」
保田「『はい』は一回でいいわよ!」
後藤「は〜い。」
中澤「何でうちがこんなんしなあかんねん…」
保田「いいから早くスタートさせなさいよ!」
中澤「わぁったわ、はい、よ〜いスタート!」

ほんでなレースは始まってんけどウサギさんは足速いやろ?
亀さんが追いつくわけないちゅう話やわな。でな、案の定
すごい差がついてもうてん。ウサギさんはもう丘の頂上まで
いってんのに亀さんはまだスタートからちょっと進んだだけやってん。

後藤「ふぁ〜あ、おっそいなぁ〜、勝負になら無いじゃん。
   ちょっと休憩しよ。」

でな、ちょっとのつもりやってんけどすっかり寝てもうたんやな。
26 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月31日(木)14時47分25秒
保田「ふふふ、予定どうりね。あとはわたしがゴールにたどり着けば…」

しかしやなぁ、ここで思わぬことが起こってん。
ウサギさんが寝返りをうった時にやなぁ、ゴールのほうに転がり始めてん。

保田「ちょっちょっとまちなさいよ〜!」

でな、ちょっと体型がまるこいウサギさんはな、そのままころころ転がって
ゴールしてもうてん。

後藤「あれっ?何でゴールにいるんだろ?まっいっかぁ。」
平家「はいっウサギさん優勝〜!あっ、店長に報告せな!
  (ピッポッパッ…トゥルルルル)あっ店長?ウサギさんゴールしたで〜」

中澤「…やって。」
保田「くやし〜!」

負けた亀さんはな、ウサギさんに卵の代金を渡して帰って行ってん。
『果報は寝て待て』って言うこっちゃな。ぐっすり寝たら起きた時
ええ事がまってるかもしれへんで。
27 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年08月31日(木)14時51分43秒
保田「あ〜、くやし〜!…ってあっ!(こけっ)ったいわね〜!
   なによ!石ころまで馬鹿にして!(ぽいっ)」

(ひゅ〜)

石川「(ゴン)…った〜い(涙)」

…まあお約束やな、『油断大敵』やで。
28 名前:ななしはん 投稿日:2000年09月01日(金)05時10分34秒
このスレ好きだわ〜。歌詞がつかわれてる
のがもう…たまらん!
探偵団はまたネタあげます。
こっちはムズカシイです…
29 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月12日(火)01時39分09秒
『かちかち山』

あるところにお爺さんとお婆さんおってん。
ほんでなお爺さんはな、毎日毎日畑に豆を蒔いててん。

飯田「畑に豆、撒き散らすの〜♪」

でもな、毎日毎日狸さんが畑に来て、その豆を食べててん。

安倍「畑の豆、食べ尽くすべ〜♪」

せやから、いつも次の日豆は一粒も残らんかってん。
そのせいで、お爺さんとお婆さんは貧乏に暮らしてたんやな。
30 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月12日(火)01時40分41秒
でもな、ある日、ついにお爺さんが切れてもうてん。

飯田「もうカオリ怒ったからね!覚悟しろよ!」

ほんでな、狸さんを捕まえることにしたんやな、これが。
そんでな、罠を仕掛けてん。でなそれを知らずに狸さんがやってきてん。

安倍「今日も豆をたくさん食べるべ!…あっ!あれは『ふるさと』のシングルだべ!
   まったくこんな所に落として…大事にしなきゃ駄目だべ!」
飯田「よし!今だ!」
(かしゃん!)
安倍「ああっ!しまったべ!」
飯田「やったぁ!やっぱカオリって天才ね

ほんでな、狸さんを連れて家に帰ったんや。
31 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月12日(火)01時41分28秒
飯田「豚さんを捕まえたよ〜!今日は豚汁にしてね
安倍「こら〜!なっちは豚さんじゃないべ!狸さんだべ!」
石川「は〜い石川はあんまり料理得意じゃないんですけど、
   『ファイトファイト〜』って感じで…」
飯田「じゃあカオリまた仕事して来るからね。」

ほんでな、お爺さんは畑に戻ってん。で、お婆さんは料理を始めてん。
32 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月12日(火)01時42分21秒
石川「美味しくな〜れ〜
安倍「あぁ!危なっかしいべ!お婆さ〜ん!なっちが手伝ってあげるべ
石川「ほんとですかぁ?嬉しいですぅ

でな、人の好いお婆さんは縛っていた縄を解いてもうてん。

安倍「今だべ!ぶひっ!(どかっ)」
石川「きゃ〜!(ぱたっ)」

放された狸さんはお婆さんにタックルを食らわして気絶せたんや。
ほんでな、そのまま逃げてもうてん。

安倍「ばいぶるる〜ん!」
33 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月12日(火)01時43分04秒
その後にお爺さんが帰ってきてん。ほんでなお婆さんが倒れてるのを見て
泣き出してしまったんや。

飯田「え〜ん!豚さんの馬鹿〜!」

で、そこにな兎さんが通りがかってん。

つじ「ろ〜してないてるんれすか?」
飯田「かくかくしかじかって感じでね、カオリちょ〜怒ってるの。」
つじ「む〜、それならののにまかせるのれす!」

そう言うとな兎さんは山に出かけて行ってん。
34 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月12日(火)01時44分06秒
そこでな、たきぎを拾ってたらな狸さんがやってきてん。

安倍「兎さん、何してるべ?」
つじ「おぉ!ぶたさん。ふゆにそなえてたきぎをひろってるのれす。」
安倍「こらっ!豚じゃないべ、狸だべ!」
つじ「すまなかったれす。たぬきさんもひろっといたほうがいいれすよ。」

でな、二人でたくさんたきぎを集めてそれを背負って山を降り始めたんや。

つじ「おもいれす、おもいれす〜!」
安倍「しょうがないべ、なっちが持ってやるべ。」
つじ「ありがとうなのれす。ぶたさん
安倍「豚じゃないって言ってるべ!」
35 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月12日(火)01時46分58秒
ほんでな、後ろを歩き始めた兎さんはな、たきぎに火を着け始めてん。

つじ「(しゅぼっ)あっあっちいれす!」
安倍「む?『あっちい』ってなんだべ?」
つじ「ここは『やぐちやま』なのれ『やぐちどり』が『あちょ〜あちょ〜』ってないてるのれす。」
安倍「ちょっと違う気がするべ。」
つじ「きのせいいれすよ。」

しばらくしてたきぎが燃え始めてん。

安倍「なんか背中が熱くなってきたべ。」
つじ「きっとしぼうがねんしょうしてるのれす。」
安倍「ならこれで痩せれるべ。」
つじ「だいえっとこうかあるかな〜♪なのれす。」
安倍「燃えてきたべ!」

でもな、たきぎもかなり燃えてきててん。
ほんでな、とうとう狸さんも我慢できなくなったんやな。

安倍「あ〜!もう我慢できないべ!(しゅたたたた)」
つじ「さよ〜なら〜れす。」
36 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月12日(火)01時49分10秒
その次の日にな、兎さんは塩を大量に取り寄せてん。
そしたらな狸さんがやってきてん。

安倍「昨日山でヒドイ火傷をしたべ!どうしてくれるべ!」
つじ「それはきっと『つじやま』の『ひつじうさぎ』なのれす。ののは『ののやま』の
   『にわとりうさぎ』なのれす。いっしょにしてもらってはこまるのれす。」
安倍「何が違うんだべ?」
つじ「むこうは『めぇぇ〜』ってなくのれす。れもののは『こけ〜こここ』ってなくのれす。」
安倍「それは知らなかったべ。すまないべ。」
つじ「れ、なにかようれすか?」
安倍「火傷に効く薬が欲しいべ。」
つじ「ならこのののとくせいのおくすりをあげるのれす。」
安倍「じゃあ背中に塗って欲しいべ。」
つじ「わかったのれす。ほい。(ぺた)」
安倍「んぎゃ〜!しみるべ〜!」

ほんでな、狸さんはそのままどっか行ってもうてん。
『辻は小柄でもぴりりと辛い』さかい気をつけなあかんで。
37 名前:ななしはん 投稿日:2000年09月16日(土)03時26分12秒
安倍主役の金太郎きぼ〜ん
38 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月18日(月)05時20分52秒
『金太郎』

ある所にな、めっちゃ力持ちの子供がおってん。
ある日な、その子が木を切りに山に行ってん。

安倍「ま〜さかり、か〜ついだ、なっちだべ〜♪」

ほんで、山で木を切り始めるとな、熊さんが出てきてん。

飯田「ディア〜!」
安倍「な、なんだべさ?!」
飯田「カオリの山を荒らすと許さないんだから!」
安倍「そんなつもりじゃないべ!」
飯田「問答無用よ!」

ほんでな熊さんが襲い掛かってきてん。
39 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月18日(月)05時21分40秒
飯田「う〜ん、重くて動かな〜い!」
安倍「てや〜!(どん)」
飯田「きゃ〜!」

でもなその熊さんを突き飛ばしてん。

安倍「ふふふ、なっちは強い子だべ!」
飯田「参ったわ…」

でな、それを見ていた山の動物たちとも仲良くなってん。

石川「熊さん突き飛ばすなんてすっご〜い
つじ「つよいのれす。」
吉澤「そぉとぉ強いですね。」
40 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月18日(月)05時22分01秒
ほんでなある日みんなを集めて相撲大会をすることにしてん。

安倍「今は相撲でブンブンブンだべ!」

その相撲大会でな優勝したんやけどなそれを影から見とった人がおってん。

後藤「ふ〜ん…つよいんだ〜…」

でなその人はお侍さんでな、強い人を探して旅をしてる人やってん。
41 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月18日(月)05時22分49秒
後藤「ねえねえ、あたしと腕相撲しない?」
安倍「へ?なっちは相撲のほうが得意だべ。」
後藤「いいじゃん、腕相撲のほうが疲れないもん。」
安倍「…まあいいべ。」

で腕相撲で勝負することになってん。

つじ「よ〜い、すたっと〜!」
後藤「えい!」
安倍「んぎゃ!」
後藤「なんだ弱いじゃん。」
安倍「あんた強すぎだべ!」
飯田「つっよ〜い
吉澤「そぉとぉ強いですね。」
後藤「そぉ?あ?まだ旅しなきゃ駄目なんだけど一人じゃつまんないんだよね〜
   付いてきてくれる?」
つじ「へい!」

ほんでな、お侍さんはお供を引き連れて旅立ってん。

安倍「…一人ぼっちになったべ(涙)」

『後悔は先に立たず』いうからなぁ…何事も慎重にな
42 名前:ななしはん 投稿日:2000年09月21日(木)13時17分53秒
いや〜、本物キャラとネタキャラの絶妙なブレンド!
「かちかち山」と「金太郎」のなっちは特別に上手い!
ゆっくり練ってからでいいから、続ききぼんぬ!!
43 名前:37 投稿日:2000年09月23日(土)21時49分28秒
リクエストに応えてくれてサンキュー。
うーん、金太郎の続きも読みたいが、武者修行を続ける後藤の話もきぼ〜ん。
44 名前:リクエスト 投稿日:2000年09月29日(金)07時02分18秒
なっちがラジオでいっていた
『きつねの嫁入り』きぼーん
45 名前:44 投稿日:2000年09月29日(金)07時03分39秒
『ねずみ』だった
46 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月29日(金)12時23分30秒
『金太郎その後』

強い人を連れてかえらなあかんお侍さんはなお供を連れて旅を続けててん。
ほんでな、ある山に入って行ってん。

飯田「あ〜!また山を荒らしてる人がいる!」
つじ「む〜!ゆるせないのれす!」
吉澤「そぉとぉ悪い奴ですね!」
石川「こらしめてやりましょう!」
後藤「?」

ほんで、お供の動物さんたちは林の中に入って行ってん。
47 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月29日(金)12時23分52秒
飯田「きゃ〜!化け物〜!」
つじ「ひ〜ん!おっかないのれす〜!」
吉澤「そぉとぉきも〜い!」
石川「いや〜ん!怖〜い!」
後藤「あれ?みんな帰ってきた…。」

そのまま動物さんたちは逃げていってもうてん。
48 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月29日(金)12時24分13秒
で、林の中からなんか出てきてん。

保田「何よ!失礼な奴らね!」
後藤「ば、化け物?!」
保田「違うわよ!どっからどう見ても人間でしょ!」
後藤「あ、そうなんだ。」
保田「そうなんだ、じゃないわよ!まったく…。」
後藤「そうだ、ねぇねぇあなた強いの?」
保田「まぁ、そこそこね。」
後藤「ふ〜ん、じゃあこの人でいいや。付いて来て。」
保田「はぁ?何言ってんの?」
後藤「いいからいいから。」
保田「ちょ、ちょっと…。」

そのまま京の都に連れて行かれてな、立派なお侍さんになったんやって。
こういうのを『やっつけ仕事』って言うんやで。こんなんしたあかんで。
49 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月29日(金)12時25分01秒
『ねずみの嫁入り』

ある村にな、年頃の娘ねずみがおってん。

中澤「はぁ…はよ結婚したいわ〜…。」

ほんでな、村ねずみたちはな、その娘を世の中で一番強い者に嫁にやりたい
と思おてな相談することにしてん。
50 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月29日(金)12時25分23秒
安倍「誰にするべ?」
飯田「カオリはね、太陽さんがいいと思うの。だってぇ、太陽さん無しでは
   みんな生きていけないんだよ。」
安倍「じゃあそうするべ。」

で早速、太陽さんに取り次いだんやな。

中澤「うわっ!これきっついなぁ…見られへんわ。」
保田「眩しくて見れないでしょ!失礼ね!」
安倍「まぁまぁ、とりあえず裕ちゃんを嫁にもらって欲しいべ。」
中澤「とりあえずってなんやねん!とりあえずって!」
保田「ん?でもなんで私なの?」
飯田「だって太陽さん一番強いでしょ?」
保田「私も雲に隠されたりして負けるわよ。雲にしたら?」
安倍「じゃあそうするべ。」
51 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月29日(金)12時25分50秒
ほんでな、次は雲さんの所に行ってん。

中澤「…めっちゃ浮いてんなぁ…。」
安倍「すごい浮いてるべ…。」
飯田「気持ち良さそうだね。」
中澤「上手い事やってけるやろうか?」
安倍「きっと大丈夫だべ。お〜い!雲さ〜ん!」
石川「は〜い!なんですかぁ?」
飯田「…かわいい
中澤「おい!うちの旦那やで!」
石川「は?どういうことですかぁ?」
安倍「実は、かくかくしかじか…だべ。」
石川「え〜、でもわたしも風を吹いても壁さんには跳ね返されますよ。
   壁さんがいいんじゃないですかぁ?」
飯田「そうだね壁さんにしよう!雲さんはカオリのものね。」
石川「恥ずかしいですぅ
中澤「おい!ちょう待てい!」
安倍「じゃあ次は壁さんのとこだべ。裕ちゃん!早く行くっしょ!」
中澤「ほんまにうちの事考えてくれてるんか?」
52 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月29日(金)12時26分19秒
次は壁さんの所に向かってん。

吉澤「どっし〜ん!」
中澤「なんか強そうやな…。」
安倍「これで決まりだべ。」
飯田「良かったね、裕ちゃん。」
安倍「壁さ〜ん、何も言わずに裕ちゃんを嫁にもらって欲しいべ。」
中澤「もうちょいええ言い方があるやろ!」
吉澤「?」
飯田「裕ちゃんね、強い人がいいんだって。」
中澤「いや、それは自分らが言い出したことやで…。」
吉澤「でも私、ねずみに穴を開けられますよ?それだったらねずみが
   いいんじゃないですか?」
中澤「…結局ねずみか…。」
53 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年09月29日(金)12時27分07秒
でな、村に戻ったねずみさん達はまた相談し始めてん。

飯田「う〜ん、もう結婚しなくていい?」
中澤「いやや!絶対する!」
安倍「う〜ん、困ったべ…。」
矢口「何してんの?」
飯田「ん?なんか声がした気がする…。」
中澤「誰や?」
安倍「なっちじゃないべ。」
矢口「お〜い!ここだよ、ここ!おいらだよ!」
中澤「お〜!ちっこぉてかわいらしいなぁ。」
飯田「あれ?裕ちゃん気に入った?」
中澤「おお!この子で決まりや!」
矢口「お〜い!勝手に話を進めるなよ〜!おいらにも説明しろよ〜!」
安倍「じゃあ早速式の準備を始めるべ!」
飯田「お〜!」
中澤「ようやく結婚…長かったわぁ…。」
矢口「おいらの意見も聞けよ〜!」

ほんでな結局は普通にねずみさん同士で結婚してん。
『志ある者は事意に成る』さかいな、諦めたらあかんで。
54 名前:43・44 投稿日:2000年09月30日(土)04時19分31秒
ありがとうございます。
おろしろかったです。
55 名前:ななしはん 投稿日:2000年10月03日(火)21時28分04秒
いつ見ても面白い!これからもがんばってね>かたりべあいぼん
56 名前:ななしはん 投稿日:2000年10月04日(水)00時43分12秒
このスレは質が高い。かたりべはスゴイ人だね。
57 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年10月22日(日)13時44分49秒
『いっすんぼうし』

あるところになお爺さんとお婆さんがおってん。

吉澤「そぉとぉ子供が欲しいんだけど…。」
石川「そんな…きゃっ、恥ずかしい
吉澤「…はあ、手の指くらいのでいいからほしいなぁ…。」
58 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年10月22日(日)13時45分26秒
するとな、ある日ほんまに手の指くらいの子供が生まれてきてん。

吉澤「そぉとぉうれし〜!」
石川「やった〜!」
59 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年10月22日(日)13時45分46秒
でもな、その子は何年経っても生まれたままの大きさやってん。

石川「でも、こんなに小さかったら家で手伝いも畑仕事もできないですねよ。
   歌って踊れてもこの時代じゃあ…あれ?私なんか余計なことまで言っ
   ちゃいました?
矢口「………。」
吉澤「そぉとぉ傷ついたみたいね…。」
矢口「おいら都に仕事を見つけに行ってくる!」
石川「え!急に…えっと、じゃあこのお椀を傘のかわりに、針は刀のかわりにねあっ!でも
   刺す事しかできないから槍のかわりかも…ちょっと重いかもしれないけど…何でかって?
   それは私の…。」
吉澤「寂しくなるけど気をつけるだよ。」
矢口「おう!じゃあ行ってくる!」
石川「あと生水はなんじゃ駄目よ!それから変な人にもついて行かないでね。
   それからそれから…」
吉澤「…さて、ゆで卵でも食べるかな…。」
60 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年10月22日(日)13時46分09秒
ほんで旅を始めたんやけどな、なかなか都には着かんねん。
でな、途中で蟻さんに道を尋ねることにしてん。

矢口「ねぇねぇ都ってどっち?」
つじ「みやこれすか?えっと〜、たんぽぽよこちょうをこえて、かわを
   あがったところれす。」
矢口「ほんと〜?」
つじ「ほんとれすよ〜。ちゃんとめもにかいてあるのれす。」
矢口「どれどれ…あ、ほんとだ。ありがとね。」
つじ「へい。どういたしましてなのれす。」
61 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年10月22日(日)13時46分26秒
でな、また歩き始めてん。

矢口「はぁ…なかなか都につかないなぁ…。」
飯田「ちょっぴり弱気だってあるかも知れないけどタンポポみたいに
   光るんだよ〜!」
矢口「ん?なんだ?」
飯田「タンポポさんだよ〜!風が吹いても負けないんだよ。」
矢口「おう!おいら頑張るよ!」
62 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年10月22日(日)13時46分43秒
タンポポ横丁を過ぎてな川に着くとお椀を船にして川を渡ることにしてん。
しばらくするとな、大きな橋が見えてきてん。

矢口「お?人がいっぱい居るなぁ。あれが都かな?」

で、船から下りて町の中をウロチョロしてるとなある立派なお屋敷の前にでてん。

矢口「ごめんくださ〜い!誰か居ませんか〜?」
平家「なんのようや?…って誰もおらんやないか。」
矢口「ここだよ、ここにいるよ〜!」
平家「ん?…おお!?えらいちっこいなぁ。」
矢口「へへへ。」
平家「ふ〜ん…まぁええわ。ちょう姫さんに見せてみようかな?」
矢口「?」
63 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年10月22日(日)13時47分21秒
そこはな大臣の家でな、そんでそこの姫さんの前に連れてかれてん。

平家「珍しいもん見つけたから連れて来たったで〜。」
矢口「人を物扱いすんなよ〜!」
中澤「ん?声しかせぇへんやん。」
平家「いや、ここに居てるやん。」
中澤「あ、ほんまや。へぇ〜…なんかできんの?」
64 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年10月22日(日)13時47分37秒
そう言われたんでな、まず歌ってな…

矢口「風は〜センチメンタル南向き〜♪」
中澤「うまいやん!なぁ?」
平家「お〜!(パチパチ)」
65 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年10月22日(日)13時47分55秒
踊ってな…

矢口「セクシービーム
中澤「セクシービームほら!みっちゃんも!」
平家「うちもかいな?…セクシービーム
66 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年10月22日(日)13時48分15秒
芸をしてん。

矢口「ファ〜ビ〜ダヨ〜!」
中澤「…これはいまいちやな…。」
平家「…せやね…。」
67 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年10月22日(日)13時48分41秒
ほんでな、姫さんにごっつ気に入られてな、一緒に生活するようになってん。
で、ある日な、お寺さんにお参りに行った帰り道に、鬼に遭ってん。

保田「…あんたが姫なの?…まぁいいわ…とりあえず連れて行くわよ!」
中澤「とりあえずっちゅうなボケ!…あら、いけない!誰か〜!助けて〜!」
矢口「おいらが相手だ!狛犬の分際で人を襲うな!」
保田「失礼ね!鬼よ鬼!ム〜カ〜ツ〜ク〜!あんたなんかこうよ!」

でな、鬼に飲み込まれてしもうてん。

矢口「くっそ〜!こうなったら…あちょ〜!」
68 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年10月22日(日)13時49分00秒
ほんでな、針の槍でなあちこち刺しながら上にのぼっていってん。
で、鼻から飛び出してきてん。

矢口「どうだ!」
保田「お、覚えときなさいよ!」

鬼は逃げていってんけどな、そん時に宝物を落としていってん。
69 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2000年10月22日(日)13時49分28秒
中澤「これは、打ち出の小槌っちゅうやっちゃな。そや!何か欲しいもんあるか?」
矢口「おいら大きくなりたい!」
中澤「そうなん?う〜ん…まじで?」
矢口「おう!早く大きくしてよ〜!」
中澤「…しゃあないな…大きくな〜れ!…お子様サイズでな。(ボソッ)」

そうするとな、みるみるうちに大きくなってん。お子様サイズでな。

矢口「やった〜!(だきっ)」
中澤「上手いこといった〜!(だきっ)」

ほんで、姫さんと結婚してな、お爺さんとお婆さんを呼んで皆で
仲良く暮らしたんやって。

でも、ほんまはもっと大きくてナイスバデ〜になれたのになぁ…
『知らぬが仏』っちゅうことやろか?
70 名前:ななしはん 投稿日:2000年10月23日(月)05時25分19秒
あいかわらずうまいな〜。
矢口がメインとは、嬉しい限りです。
71 名前:ももる 投稿日:2000年12月07日(木)06時12分28秒
また書いて〜♪
72 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2001年02月06日(火)23時35分56秒
『カラスの羽根が黒い訳』

昔な、フクロウさんは腕のいい染物屋さんやってん。

保田「さあ、いらっしゃい!綺麗に染めてあげるわよ!」

繁盛しとったかどうかはこの際ええとして…
そこになカラスさんがやってきてん。

石川「すいませ〜ん…いいですかぁ?」

その頃のカラスさんはな、今とちご〜て真っ白やったんやで。
73 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2001年02月06日(火)23時38分52秒
『カラスの羽根が黒い訳』

昔な、フクロウさんは腕のいい染物屋さんやってん。

保田「さあ、いらっしゃい!綺麗に染めてあげるわよ!」

繁盛しとったかどうかはこの際ええとして…
そこになカラスさんがやってきてん。

石川「すいませ〜ん…いいですかぁ?」

その頃のカラスさんはな、今とちご〜て真っ白やったんやで。
74 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2001年02月06日(火)23時39分48秒
石川「あの〜、ピンクに染めて欲しいんですけど…。」
保田「何〜?ピンクだぁ?黄色にしなさいよ黄色!」
石川「いやっ!チャーミーはピンクが好きなんです!」
保田「しょうがないわね、じゃあピンクにしてあげるわよ!」
石川「ありがとうございますぅ〜

ほんでな、しばらくするとピンク色のカラスさんが出来上がってん。
75 名前:あげぼん( ‘д‘) 投稿日:2001年02月06日(火)23時40分21秒
保田「どう?良い色でしょ?」
石川「う〜ん…。」
保田「何よ!なんか文句あんの!」
石川「え!…いや、チャーミーももっと色んな色にチャレンジした方がいいのかなぁって…。」
保田「じゃあ何色がいいのよ!」
石川「えっとぉ〜…青にしてください!」
保田「わかったわよ!」

ほんでな、今度は青いカラスさんになってん。
76 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2001年02月06日(火)23時41分12秒
でもな、出来上がるとな、又違う色にしたいといいだしてん。

石川「やっぱり〜…。」
保田「今度は何色よ!」

そうこうしてるうちにな、フクロウさんが切れてもうてん。

保田「もうわかったわよ!あなたにピッタリの色にしてやるわよ!」
石川「何色ですかぁ?」
保田「まあ見てなさい。」

しばらくするとな、真っ黒なカラスさんが出来上がってん。
77 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2001年02月06日(火)23時41分36秒
石川「真っ黒なんてひどいですぅ〜!」
保田「いいじゃない、お似合いよ!店閉めるから帰りなさい!」
石川「いやですぅ〜!もとにもどしてくださぁ〜い!」
保田「疲れてんのよ!早く帰りなさい!」
石川「いいじゃないですかぁ〜、どうせ他にお客さんなんて来ないんだし…。」
保田「何よ!喧嘩売ってんの!」
石川「こ、こわ〜い…。」

これ以来な、カラスさんは不幸の象徴みたくいわれるようになったんやで。
でもなんでこうネガティブなんやろ?『明日は明日の風が吹く』んやで。
ポジティブにいかな、ポジティブに。
78 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2001年02月06日(火)23時42分09秒
『ぶんぶく茶釜』

あるところにな狸さんがおってん。

つじ「はぁ…おなかすいたのれす…。」

おなかの空いた狸さんはな、色んなもんに化けて気を紛らわしててん。
でもな、茶釜に化けた時にな、疲れて寝てもうてん。
79 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2001年02月06日(火)23時44分14秒
そこにな商人さんが通りがかってん。

中澤「へぇ〜、ええ茶釜やん。誰かに売りつけたろ。」

ほんでな、その商人さんはな、あるお寺さんに着くねん。

中澤「ごめんくださ〜い!誰かおらんの〜?」
飯田「何〜?カオリ忙しいんだけど…。」
中澤「お!なんか買わへん?ええもん揃ってまっせ〜!」
飯田「う〜ん…あ!その茶釜、なんかいい感じだね。」
中澤「ええとこに眼ぇ付けましたなぁ。」
飯田「なんか生命感溢れてるって感じだよね。」
中澤「それはわからんけど…、でもこれはちょっと値ぇ張りまっせ。」
飯田「う〜ん…でも買う!これ頂戴!」
中澤「ほい、おおきに!」

ほんでな、茶釜はお坊さんの手に渡ってん。
80 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2001年02月06日(火)23時44分41秒
飯田「早速お茶飲も〜っと。」

でな、茶釜を火にかけてん。

つじ「あっちぃ!あっちぃれす!」
飯田「あれ?狸だ。茶釜は?」
つじ「ちゃがまれすか?(どろん)へい!ちゃがまれす!」
飯田「ん?じゃあ狸は?」
つじ「(どろん)たぬきれす!」
飯田「茶釜は?」

こんなんをしばらく繰り返してからな、ようやくお坊さんは茶釜が狸さんやったって気付いてん。
81 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2001年02月06日(火)23時45分27秒
飯田「なんで茶釜になってたの?」
つじ「きがついたらなってたのれす。それでここにいたのれす。」
飯田「他にはなんかなれないの?」
つじ「とくいなのはひつじれす。(どろん)めぇぇぇ〜!」
飯田「他には?」
つじ「あとにわとりなんかもとくいなのれす(どろん)こけ〜こここ!」
飯田「もっかい羊やって。」
つじ「(どろん)めぇぇぇ〜!」
飯田「じゃあ鶏。」
つじ「(どろん)こけ〜こここ!」
飯田「羊。」
つじ「(どろん)めぇぇぇ〜!」
飯田「鶏。
つじ「(どろん)こけ〜こここ!」

しばらくしてなお坊さんはあることを思いついてん。
82 名前:かたりべあいぼん 投稿日:2001年02月06日(火)23時46分29秒
飯田「そうだ!」
つじ「はぁはぁ…な、なんれすか?」
飯田「それをさぁ、お客さんを集めて見せてみよう。」
つじ「べつにいいれすけど。」
飯田「そうすれば元取れるでしょ?」
つじ「…きにしてたんれすね…。」
飯田「高かったからね。」

狸さんの芸はうけが良くてな、それでぎょ〜さん稼いでな、二人で幸せに暮らしたんやって。
『芸は身を助ける』さかいな、『馬鹿の一つ覚え』でもなんか覚えとくもんやで。
83 名前:あげぼん( ‘д‘) 投稿日:2001年02月07日(水)19時46分32秒
おお、名作が更新されてる!頑張れ〜>あいぼん
84 名前:寺岡彰彦 投稿日:2001年02月13日(火)15時12分26秒
ぼくは、あなたのだーい
ファンです。でも、石川県だから、たぶんあえません。でも、おうえんしてます。

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